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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

No.496 17/12/05 15:12
作家
あ+あ-

麗奈が見たところ“EYE”からのランジェリーを身に付けたのは一度きりだけのよう。
三姉妹とはなんだかんだ因縁がありそれぞれに想われてた。少しばかりの嫉妬がないとは言わない。
それから沙耶香は一度本社に赴くことになる。来年度の契約更新である。その姿を麗奈は少し見た。ルームメイトあるいは同居人もしくはスカウトしたのは私なのにと思うが神無月社長は沙耶香を何かしら目をかけている。彼女はその意味を知らない……。
麗奈が会社にいたにも関わらず私は社長室の側の応接室に招かれた。
神無月社長は相変わらず眼鏡の内は怜悧な瞳がまっすぐ見つめているなか契約書は二枚。
一枚はモデルとしてもう一枚はとりあえず作家としての契約書。“ヴィーナ”のことは記されてないようだが用心深く目を通しサインと印鑑し息が口から出た。
「あら、緊張したかしら」
「社長の前ですから」
「契約書はこれで構わないわ。ひとつ聞いていい?」
思わず動悸が激しく鳴る。レディーススーツの中でパーティーでの顛末か麗奈たちとの関係を咎められるかと思ったが彼女の問いはまるで違った。
「ジェンダーアイの三姉妹についてだけど居場所を知りたくない?私の力なら見つけられる可能性あるわ」
「え」
「警察に伝えることもできるし」
「それはやめてください。彼女たちはたしかに法を犯し媚薬を使い私や女装者を苦しめましたが目的が歪んだだけですから……」
彼女たちを法の下で裁くことは正しいが私の前から消えることで彼女たちは罪を償った。私の子どもを作ることがそうかもしれないしちがうかもしれない。
怜悧な瞳が私を射抜くように見つめる。
「優しいけどその優しさは罪よ。わかったわ。警察には彼女たちのことは伝えないわ」
「待ってください」
なに?と問う彼女に私は一枚のメモを渡した。それはヒトミの元カレの連絡先。彼女たちには黙っていたが数回密かに会い連絡先をもらっておいた。
「この人に伝えたらいいのね」
「ええ……」
少々優男で頼りなげだったがヒトミさんへの思いは一途だったと信じたい。三姉妹が産み育てる子どもたちに“父親”は必要に思えた。
私でなくとも。
「今日はここまででいいわ。四月からいい仕事を期待してるわ」
社長の言葉に礼を返し社長室を後にした。
ふと気づくと麗奈や早紀が見つめていた。

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