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『不確定な世界～そして、キミとボク～』

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旅人
08/02/13 00:32(更新日時)

くだらない物語です。暇潰しに書いてみようかと・・・・。
インスパイアされまくりですが。m(_ _)m

【初期主要登場人物】○「ボク」・・・東真名（あずままな）（25歳）
両親が離婚するなど家庭的不和が多く、荒れた生活をしている。群れるのを嫌う一匹狼的性格。

○「キミ」・・・御手洗歌（みたらいうた）（27歳）
裕福な家庭で育った。大手銀行に勤めるエリートOL。「武村」という婚約者がいる。

○「東理名（あずまりな）（24歳）」
東真名の実妹。兄と違い社交的。

○「夢で語る男（？）」
東真名の夢の中で語る謎の男？

○「夢で誘う女」
東真名を夢の中で誘惑する謎の女。

○「平石」（25）
東真名の悪友。大概の悪事はして来た。

○「大野教授」（46）
東京大学史学部の教授。世界考古学の権威の一人。

○「マイケル時田」（30前後）
米国民間調査会社アルケミスト社のエ―ジェント。日系アメリカ人。

○「天達洋子（あまだちようこ）」（29）
世界的にも有力な投資顧問会社メビウスの副代表取締役

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No.627020　08/02/12 23:00(スレ作成日時)

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No.1 08/02/12 23:24
虜 ( zQMRi )

【第一話・初夢】
目が覚めると、…そこは何もなく、漆黒の闇だけがあった。
辺りを見回しても何もない。
…！……！！………！！！？

そこには光源は分からないが、薄明かりの元に女？いや…老女がいた。
時代錯誤もいい所の、黒いローブのような物に身を包んだ老婆が…いた。顔ははっきりとは見えない…。
「おやまあ―？、馬鹿な子だねぇ―。こんな所にまで来ちまって…。
人には定められた運命ってものがあるんだよ。血肉をもらった時からねぇ―…。
それは誰にでも当てはまる事なんだよ。アンタらの神様が作った掟なんだよ。
本当に馬鹿な子だよ。アンタはもうアンタらの神様から見放されたんだよ。」
そう言うと老婆は人とは思えないぐらい釣りあがった唇で、声を出さずに笑みを作った。
ジリリリリﾘﾘﾘﾘ―！
目覚ましい時計のけたたましい暴音で目が覚める。
「チィ！まだ10時じゃねえか！」
これが俺「東真名」だ。ギャングやマフィアとからの雑務で何とか生計を立てている。…ひどく荒れ果てた暮らしだ。自分でもそう思う。
「チｯ！」そう言うと東はやおら冷蔵庫からコーラを出すとがぶり付き、テレビのスイッチを入れた。

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No.2 08/02/12 23:35
虜 ( zQMRi )

【第二話・不確定な世界①】
東つけたTVには株価大暴落を伝えるニュースが流れていた。
「このように中国の香港国際証券取引所を発端とした株価の大暴落はアメリカのニューヨ―ク国際取引所にも影響を与え、世界経済に大きな影を持たらし、我が国の経済にも多大な影響を与え………。」
「チｯ！くだらねえ！」
そういうと東はチャンネルを変えた…。

「

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No.3 08/02/12 23:58
虜 ( zQMRi )

【第二話・不確定な世界②】
（続き）
記者「大野教授、するとこの度の遺跡の発見の意義は？」
大野教授「エジプト…マヤ…アステカに匹敵するものになりますよ。世界的な大発見で、これは世界史を覆しますよ。
だって考えて御覧なさい。中東の世界最古と言われるシュメ―ル文明の遺跡のある地イラクと我が国はどれ程距離が離れているか？
この遺跡には古代シュメ―ルの楔形文字に酷似している文字が記されている壁画があるのですよ。
つまり我が国日本は…。いやユ―ラシア大陸を跨いだ巨大な文明があったのですよ。
巷の作り話しと思われていたム―大陸やアトランティスも現実身を帯びてくるでしょう。」

記者「そうですね。では、次の質問に移らさして頂きます。
教授は米国調査会社アルケミスト社から個人的にも多額の資金援助を受けてらっしゃるとの事ですが…。
その事についてコメントを…。」

「チｯ！くだらねえ！何分け分かんねえ事言ってんだ！このオヤジは！」

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No.4 08/02/13 00:32
虜 ( zQMRi )

【第二話・不確定な世界③】
……………東真名の生きている世界。
それは栄華を誇ったかつての日本という国家とはかけ離れていた。
2010年頃から日本の隣国の中国という巨大国家がＡＵ（アジア諸国連合）を唱え始め、
米国との同盟を重視する保守的な外交姿勢から脱却できずに、日本は孤立した。
EU（ヨ―ロッパ諸国連合）とＡＵの台頭に肝を冷やしたアメリカはNAU（北部アメリカ連合）を作り、新超大国中国に対する緩衝地帯として、日本に対してNAUへの加入を促し、そして日本は飲んだ。
その結果、中国を盟主とするAUへの市場の締め出し、政治的な度重なる妨害工作により、疲弊の一歩を辿り、
アメリカの援助を受けて持ち直しはしたが、
それは、かつてない程の貧富の差を生んだ。
アメリカ主導の経済改革により、「国民保険の撤廃」「国民年金の廃止」「生活保護制度の廃止」「中産階級層の租税率の上昇」などにより、
中産階級層はなくなり、金持ちと貧者の国となった。
更にこの世界では「ＥＵ」「ＡＵ」「ＮＡＵ」間が冷戦状態下にあり、それが更なる経済の混乱を持たらしたのだった。