注目の話題: こんなこと言うのは失礼か？; コロナのワクチン; 不倫相手に捨てられ、復讐したい

アマヤドリ二話

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小説好きさん
21/03/20 18:12(更新日時)

「そうだな。前は、男５人だったから、今度は
女子も入ってくれたらありがたいし。そこで、カノジョさんがデキて、想像したら」

「馬鹿だな、岳留は。何しに大学にいく？」

「聡は、女子に興味が無い理系男子だからな。
アカペラ仲間も、男子の方がやりやすいって
まぁ、そういう人間もいるか。」

幸田と金山が、にぎやかな話し声につられて
振り向くと、仲良し二人組が後ろで立ち話しをしていた。
話の内容に、先に興味をひかれたのは金山の方だった。

実家が由緒正しき歴史のあるお寺で、本来は
学生生活を送るよりも、どこかの寺に修行に行ってもらいたいと話す両親を、なんとか説得してＭ大学に入れたのだ。

4年間で終わるだろうから、何か初体験をしたかった。

「幸田さん。突然ですが、ここであったのも何かの縁ですから、さっきのアカペラ仲間に入らせてもらいましょうよ。駄目なら別の人を誘います。では、失礼いたします。」

俺は、突然のことに驚いて声も出なかった。
確かに、歌うことは好きで、前はバントを組んでいたが。
なんでこうなるんだ?!