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小説好きさん
23/01/04 00:35(更新日時)

※このスレはリレー小説です。
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 それは突然だった。私の身にそんなことが起こるなんて。
 退屈な毎日を、ただ安穏と過ごしていたし、でも、穏やかに過ぎていく日々。生活に支障をきたすような大きなトラブルもなく、かといって、特筆すべきハッピーな事件も起きない。それに満足していた自分もいる。
 このままゆっくりとした時間を過ごしていくのだろうな。そんなふうに思っていた。

No.3201548 20/12/19 17:27(スレ作成日時)

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No.1 20/12/19 17:53
小説好きさん1 

ことの始まりは、毎日通勤で利用してる駅のホームだった。

ひっきりなしに出入りする通勤電車。
ホームに流れるアナウンス。
混雑した人並み。
その割には話し声など全く聞こえず、不気味さを感じさせる覇気のない顔をしたサラリーマン達。

もちろん、その中に私も含まれてる。

いつもと変わらぬ風景。
この先何年も続くであろう、昨日と同じ風景の繰り返し。

突然、女性の悲鳴が聞こえた。

ドラマなどなら、女性の悲鳴といったら「キャー」とか「イヤー」が定番だ。
しかし、私の人生の中で初めて聞いた女性の声は、「ヒヤー」または「アー」と聞こえるものだった。

本物の悲鳴とはこんなものなのか。

私は悲鳴をあげた原因より、むしろその事に関心していた。

まだ覚醒されてない頭が現実を受けいれてないのか、または自分は冷たい人間で他人事だと考えているのだろうか。

ともかく、私は冷静に、そして冷ややかな気持ちで、悲鳴があがった方を遠くから見つめていた。

No.2 20/12/20 05:29
小説好きさん0 

 他人事。

 その場に居合わせたほとんどの人たち、いや、当事者以外は、皆一様にそう思っていたはず。
 喧騒に包まれた都会の日常では、見ず知らずの人の何かにかまってあげられるような心の余裕を持つ人は少ない。

 痴漢か何かかな? 
 
 駅のホームでひとりの女性の悲鳴があがるようなことといえば、そんなものだと思うけど、私は、そのことに関しては、それ以上のことは考えなかったし、特別な興味もなかった。
 それよりも、もし自分の身に予期しない出来事が起こったとしたら、どんな行動を取るんだろう。どんな声を発するんだろう。平穏な毎日を送り続けている私には無縁なんだろうな。頭の中で、それがぐるぐるとまわっていた。
 悲鳴をあげた本人にとっては良いことではないのだろうけれど、なんの刺激もない人生を送り続けている私には、少しだけ羨ましくも思えてしまう。

 自分でもおかしいことだと思うのだけど、なんなんだろう、この感覚。
 
 何分ほど経ったのかは定かではないけれど、脳内にいる小さな私たちの会話は、特段の結論にいたることもないまま、待っていた電車がいつもどおりやって来た。

No.3 20/12/26 00:57
小説好きさん0 

 普段どおり満員電車に乗り込んだ私は、いつものように入口付近のカドを陣取った。多くのサラリーマンが電車を出て、同じぐらいの人数の人たちが入ってくる。
 いつもの光景。いつもの感覚。いつもの不快な車内。都会の電車って、どうしていつもこんなんなんだろう。不快と思いつつも、それが日常になってるのって、なんなのだろう。

 海外ではそうはいかないことが多いようだけれど、日本の電車は時刻表通りにきっちりと運行する。当たり前のことに慣れてしまったからこそ出てくる不満のようなものかもしれない。
 それでも、都会の電車の息苦しさは、いつも私を苦しめる。

No.4 20/12/28 03:12
アマチュアクリエイターさん4 

まだ降りる駅までは遠い。なんでかなぁ、こんな生活に慣れてしまったのは。田舎から出てきたときは、もっと素敵な都会生活を想像していたのに。そんな風に思うこと増えてきたりもした。

でもだいたいの人がみんな同じはず。

急行列車はぐんぐんと進み、降りたことのないけれど、見慣れた名前の駅たちを通過する。

No.5 20/12/30 20:49
自由なパンダさん5 

そして、もうすぐ大きく左にカーブした先の次の駅が私の降りる駅だ。
カーブに差しかかったところで、窓の外に学校の校舎が見える。
上品な建物で、育ちの良さそうな子供達の通う学校という印象だ。
白いシンメトリーの校舎には、中央に大きな時計がついており、
なんとなくその時計に目をやったその時、

突然、また、女性の悲鳴が聞こえた。

車両の奥の方だが、私からそんなに遠くない距離だ。

No.6 21/01/06 20:32
小説好きさん0 

 急いでそちらの方に視線を向けた。

 たくさんの人に囲まれている隙間から見える限り、その女性はしゃがみこんでいるようだった。

 ホームで聞こえた悲鳴と同じ人だろうか。同じようにも、違うようにも感じる。何せ都会の電車や駅のホームでの事件やトラブルというのは日常茶飯事だ。一つひとつのことを注意深く観察しているわけなんてない。

 でも、今日に限っては、同じようなことがこの短時間で二度も続いたので、いつもよりもなんだかミステリアスな感じがして好奇心が勝ってしまったのだと思う。
 普段なら、変なトラブルに巻き込まれないよう、無関心を装うはずだけど、私は、一歩そちらへ近づいた。

 社内のざわめきをよそに、電車は普段と変わらず進んで行く。

No.7 21/01/08 17:21
自由なパンダさん5 

乗客の肩越しに、床にしゃがみこんでいるその女性が見えた。
制服を着ている。女子高生のようだ。
先ほど窓から見えた学校の生徒だろうか。

女子高生の傍に立っている人たちも、困惑したように様子をうかがっている。
0Lらしきパンツスーツ女性が、女子高生に声をかけた。
「あの、大丈夫ですか?」
女子高生は、その呼びかけに反応しようとしたのか、ゆっくり顔を動かしたが、
その動作は緩慢で、少し朦朧としている様に見えた。

電車が大きく揺れた。乗客が自分の体勢を崩すまいと足に力を入れたその時、
私は彼女の顔を見た。正確に言えば目が合った。

知った顔だった。が、誰だか思い出せない。
誰かも名前もまったく思い出せないが、それは確実に知っている顔だった。

私は混乱した。

No.8 21/01/16 01:14
小説好きさん0 

「麻梨子、眠いだろうけれど、そろそろ時間だよ」
 夫の声が聞こえる。
 ムクリと顔を上げると、開きっぱなしのカーテンの外には、すでに清々しい朝を伝えるお陽様がいた。

 そういえば、昨日は朝方まで、自宅に持ち帰った仕事をしていたんだっけ。あまり記憶がないけれど、途中でそのまま自宅デスクに突っ伏して寝てしまったみたいだった。

「ありがとう。シャワー浴びてくる」
「急がないと遅刻だよ」

 夫に言われるまでもなく、出社しなくてはいけない定時にはギリギリ間に合うかどうかの時間だった。いや、分かっていてギリギリまで寝かしておいてくれたのだろうけれど。
 こんな些細なことでも愛情を感じる。若い頃は、やれ愛の言葉だ、やれサプライズだと、強めの愛情表現を求めていたけれど、今から振り返ると幼かったなって思うし、でもそれが若さの特権だったのかなと感じたりもする。

 夫はフリーランスで特に時間の縛りのない仕事をしているので一日中家にいる。
 結婚当初は、いつも家にいる夫のことを鬱陶しく思っていた時期もあったけれど、家事全般は無難にこなしてくれるし、仕事についても、実際にお互いの収入をシェアしたときには、当初想像していた以上の金額だったので、キョトンとした表情をしてしまった記憶もある。結婚しても仕事を続けたいという意思を持つ女性からすると、羨ましがられるケースなのかもしれない。

 私は私で、それなりの会社でそれなりに働いていて、特に不満もなく過ごしていたのだけれど、ここのところは、急に入った案件の対応で忙しくしていたりした。
 普段は一緒に朝食を取り、他愛もない会話をしてから出かけるのだけど、今はそんな余裕もない。

 慣れないことはするもんじゃないな、なんて思いながらも、時間は刻々と過ぎてゆく。シャワーを終えてから急いで身支度を整え、最寄りの駅へ駆け足で向かった。

 そういえば、寝姿勢が悪かったからか、あまり心地よくない夢を見たような気がする。身体のどこかに痛みがあったり、熱があったりするときは、夢見も悪くなると聞くけれど、本当にそうなんだなぁって思いながらも、足早に駅のホームへ向かった。

No.9 21/01/16 01:17
小説好きさん0 

 いつもと変わらない景色。
 ホームにいる人たちも、いつもと同じように見える人たちだけれど、きっと違う人たちなんだろうな。
 毎朝、全く同じ時間の、同じ電車の、同じ車両に、毎朝一緒に通勤しているであろう同じ人たちが並んでいるわけはないのだから、そのようにみえる景色でも、きっと何かが違うはずだ。
 そもそも、私だっていつもとは違う遅刻ギリギリの電車を待っているのだし。

 そんな、ごく当たり前のことを考えながら電車を待っていると、同じホームの少し先の方から、女性の悲鳴が聞こえた。
 普段なら気にもしないところなのだけど、なんだろう、なぜだか少しだけ気になった。

 疑問を解決する間もなく、待っていた電車が到着した。これに乗らないと遅刻になってしまう。
 私は、そそくさと乗り込み、定位置である入口付近のカドを確保し、ほっと一息ついた。
 満員で、不快極まりない息苦しい電車からスタートし、また、いつもと同じ日常が始まるんだ。

No.10 21/01/19 02:59
初心者さん10 ( ♂ )

そんな取り留めのないことを考えていると、扉が閉まり、ゆっくりと電車が走り出した。

 落としていた視線を上げると、色んな人の姿が目に映る。

 覇気のない顔で、ぼうっと外を眺める人。
 鞄を荷物棚に乗せ、スマホやケータイを弄り出す人。
 吊り革に掴まった腕を枕に、器用に立ったまま仮眠を取る人。

 それは、いつもの光景。いつもの感覚。いつもの不快な車内。

 ふと、そこで私は小さな違和感を覚えた。

 これと同じ光景を、つい最近見たようなーー。

 それは、いわゆる既視感ーーデジャヴと呼ばれるものだった。

 車内はいつも通り通勤や通学の人たちで埋め尽くされている。
 その中には、覚えていないだけで何度か見かけたことのある人もいるのかもしれない。
 だけれど、立っている位置や座っている場所は多少なりとも違うはずで、まったく同じ光景では無いだろう。
 ましてや、私は普段と違う時間の電車に乗っているのだから。

 さっきの悲鳴を聞いて、ちょっと敏感になり過ぎているのかも……。

 そう思い直し、気分転換にと扉に付いたガラス窓から外を見遣る。

 急行列車は見慣れた名前の駅や、景色を置き去りにどんどんと進んでいく。
 私が降りる駅は、もうすぐ大きく左にカーブした先の次の駅だ。

 カーブに差しかかったところで、窓の外に学校の校舎が見えた。
 白いシンメトリーの上品な建物で、校舎の中央には大きな時計がついている。
 何となくだが、育ちの良さそうな子供達の通う学校といった印象だ。

 その時計に目をやったその瞬間ーー。

 突然、また、女性の悲鳴が聞こえた。

No.11 21/01/19 03:01
初心者さん10 ( ♂ )

 悲鳴が聞こえたのは車両の奥の方だが、私からはそんなに遠くない距離。

 急いでそちらの方に視線を向けた。

 たくさんの人に囲まれていて隙間からしか見えないが、見る限り、その女性はしゃがみこんでいるようだった。

 ホームで聞こえた悲鳴と同じ人だろうか。
 そこまで考えて、また、私はあの既視感に襲われた。

 ーー私は、この光景を知っている。

 そうだ。私はこの光景を見たことがある。
 確かこの後、私は好奇心に負けて一歩近付いて、それから……。

「あの、大丈夫ですか?」

 考えているうちに、体が勝手に動いていたようだ。
 気付くと、乗客の肩越しにパンツスーツの女性が、しゃがみ込んでいる女性に声を掛けているのが見えた。
 しゃがみ込んでいる女性は制服を着ている。恐らく女子高生だろう。

 意識が朦朧としているのだろうか。
 女子高生は、その呼びかけに反応しようとしたのか顔を動かしたが、その動作は緩慢なものだった。

 そう。この後電車が揺れてーー。

 そう思った刹那、電車が大きく揺れた。
 乗客が自分の体勢を崩すまいと足に力を入れたその時、彼女と目が合った。

 知っている顔だった。だが、誰だか思い出せない。
 どこで見たかも、名前もまったく思い出せない。
 しかし、確実に知っている顔だった。

 徐々に激しさを増していく既視感と、思い出せないけれど知っているその顔に混乱していると、電車が先程よりも更に激しく大きく揺れた。

 気持ちの悪い一瞬の浮遊感とともに、体がふわりと浮き上がってーー。

No.12 21/01/23 19:58
小説好きさん0 

 しばらく、ふわっとした感覚のまま、自分自身がどういう状態にあるのか分からなかった。

 気がつくと何気ない、いつもの朝が訪れ、自然と夫に起こされシャワーを浴び身支度を整えた私は、いつもの駅のホームへ向かった。

 でも、確実に覚えている。この日常、風景、感覚。少しだけ身体が痛いのも同じだ。

 繰り返し続いているいつもの日常ではない。電車の中で変な感覚を覚えると、なぜかここにいる。その瞬間は「あ、まただ」と思うのだけれど、抗おうとすることすらもできず、ここに戻ってしまう。

 どこかで、私の時間がストップしている。でも、少しずつ進んでいるようにも感じる。

 この先を見なくては。いや、見なければ進めないのかも知れない。

《でも、なぜ?》

 本当に平凡な日常を過ごしてきただけなのに。

 そんな事を考えていると、また、あの女性の悲鳴が聞こえる。ここまでは把握している。きっと、電車の中でも悲鳴を上げる女性なのだろう。
 その女性の方に近づこうかとも思ったのだけれど、電車がホームに到着する。電車に乗らなければ、おそらくこの繰り返しのストーリーは進まないはずだ。

 仕事のことはもうどうだってよくなっていた。とにかく、この電車にのって、この続きを見なくては。知らなくては。


 

No.13 21/03/01 23:26
小説好きさん0 

 真相を、確かめなければ。
 私は電車に乗り込むと、急いで、おそらく悲鳴を上げるであろう女子高生のもとへ近づくべく、満員の電車の中をかき分けながら、無理やり車両の奥へと進んだ。
 幸い、あの子が悲鳴を上げるのは、まだ先だ。

「ねえ、体調は悪くない? 無理していない?」
 唐突に声をかけた私に、怪訝そうな表情を浮かべる女子高生。もっともな話だ。まだ、何も起こってはいないのだ。
「えっと、変なことを言っていると思われるかもしれませんが、次の、学校の校舎が見える大きなカーブする手前で、あなたが悲鳴をあげて、しゃがみ込む姿が見えるんです」

 女子高生は、さらに怪訝な表情で私を見上げ、周囲の大人たちも、なんだなんだ? と少しざわついているのを全身で感じた。
 この方法では駄目なんだ、駄目なんだ。ではどうしたら? いや、何が起こって、この子は悲鳴をあげてしまうの? そんなことを考えながら、彼女の肩に両手を伸ばし「心配ないから、落ち着いて」などと声を発しながら、彼女のことを真正面から凝視しているとしていると、その女子高生は悲鳴を上げ、意識が朦朧とした感じでへたりとしゃがみこんだ。
「あの、大丈夫ですか?」

 え、この子は何もされていない。私が、声をかけ続けていただけだ。そして、しゃがみこんだこの子に、「あの、大丈夫ですか」と、声をかけているのも私だ。

《どういうこと?》

 電車が大きくカーブを曲がったところで、私はバランスを崩し、 気持ちの悪い一瞬の浮遊感とともに、体がふわりと浮き上がって、その女子高生を突き飛ばすような形で倒れた。

No.14 21/03/04 02:13
小説好きさん0 

「麻梨子、眠いだろうけれど、そろそろ時間だよ」
 夫の声で、はっと目覚めると、今までの状況を急いで回顧した。

 私は、いつもの電車に乗ろうと駅のホームへ行くことになるはずだ。
 そして、ホームの端の方で女性の悲鳴が聞こえるけれど、気にせず、いつものように電車に乗り込む。
 電車の奥にいる女子高生は確実に悲鳴を上げて朦朧とした表情でしゃがみ込む。しゃがみこんだんだ。

 さっきは、早めにその女子高生のもとに向かい、何が起こるのか、真相を確かめようとした。でも、誰が何をするわけでもなく、突然、その子は悲鳴をあげながらしゃがみこんだ。意識は朦朧としていた。

「大丈夫ですか?」と声をかけているのは、紛れもなく私自身だった。
 女子高生は、誰かに何かをされた形跡は一切なかった。
 何が起こっているのか、理解できないままだ……。

No.15 21/03/04 16:11
匿名さん15 

>> 14 「助けて」女子高生は私にそう訴えた。
「え?何かされたんですか?まさか!痴漢!?」私は女子高生に聞いた。
「いいえ」女子高生は首を横に振る。
「じゃあ何があったのか教えてくださいませんか?」と聞いた。
女子高生は「あ、あ、あれ見て」と震える指をさした。
私も女子高生が指をさす方を見て悲鳴を上げてしまった。
それは、血を流して倒れているおじさんだった

No.16 21/03/04 17:37
匿名さん16 

「麻梨子!どうしたのってギャァァァァ!」夫の武も悲鳴を上げた。
武は「麻梨子!車掌を!」と叫んだ
私は血を流して倒れているおじさんを見て「まだ息をしているわ!」と言いガーゼを取り出し止血をした。実は私は看護師をしている。
そして血は止まった。
おじさんは次の駅で救急隊員に引き渡され病院に搬送された。
旦那は「誰がこんな事を」と言っていた時向こうから大学生が凄い形相で向かってきた。
大学生は私を睨み「この糞婆!余計な事をしやがって!」と叫び包丁を持って向かってきた。
そしたら旦那が包丁を素手で叩き落し大学生の男を取り押さえ手錠をかけた。
旦那は警察官だ。
旦那は「10時ちょうど!殺人未遂容疑で逮捕する!」旦那が男に言った。男の悔しがる声が車内に響き渡った

No.17 21/03/05 20:37
匿名さん17 

旦那は「よかった君が無事で」と言って安堵した顔を見せた
私は「有難う助かったわ」と言った。
そして私達は次降りる駅についた。
私達は電車を降り、改札口に向かった。
子供の絵美が「ママ、さっきのおじちゃん、赤血球のお姉ちゃん達出てっちゃったね」と言った。
絵美は幼稚園児でアニメ好きではたらく細胞を好んで見ている。今日はアニメイトにはたらく細胞のグッズを買いに行く所だったのだ。
私は「そうだね、でもね血小板ちゃんが助けてくれるはずだから怖がることないのよ?」と言った。
旦那は「静かに!」と旦那が指を口に当てて私と絵美に静かにするように指示をした。
私と絵美は黙った。
そこではガラの悪いお兄さんたちが話し合っていた。
「マジかよ!あいつ捕まったのか!」男は驚いた顔で聞いた。
「そうだよ、おっさん殺そうとして腹を刺したみたいだけど、誰か知らないけど、どっかの婆が止血してあのおっさんを助けたそうだぜ?」と金髪の男が言っていた。
口にピアスを開けた男は「その婆の隣にいた爺が警察官で、その婆の旦那だったみたい、その隣には餓鬼もいたらしいぜ?」と言って話していた。

絵美は「ママ・・・パパ・・・・」と言って私に抱き着いてきた。
私は「大丈夫よ」と言って抱きしめた。
旦那は「さっき止血したのが俺らとばれないように気お付けろ」と言った
私は頷いた。
私達は信号を渡りアニメイトに入った。

アニメイトでは娘が赤血球ちゃんと血小板ちゃんのグッズを見つけ「これにする」と言った。
私は赤血球ちゃんと血小板ちゃんのキーホルダーとラバストを買いアニメイトを後にした。

アニメイトの前にいたガラの悪いお兄さんたちはもういなくなっていた。

No.18 21/03/05 20:44
匿名さん17 

私達が歩いていたらさっきのガラの悪いお兄さんたちに声をかけられた
お兄さんは「ねぇおばさん、電車での事件知ってる?」と聞いてきた
私は「え?事件?しらないわ」と答えた
口ピアスのお兄さんは「じゃあおじさんは?」と聞いた
旦那も「悪いな、俺ら電車に乗ってないからわからんな」と言った
金髪のお兄さんは絵美に「お嬢ちゃんは何か知ってる?」と聞いた
絵美は「しらない」と答えた
お兄さんは「そっか、では」と言って離れて行った

旦那は「俺が取り押さえた犯人の連れだったとは」と言った
私は「ええ、悟られなくてよかったわ、絵美よく言ったわね」と言い娘を撫でた
絵美は「だってあのお兄ちゃん達に本当の事を言ったらママとパパ殺されちゃうもん、パパとママには死んでほしくないから」と言った

No.19 21/03/06 20:45
流行作家さん19 

それから幾日か過ぎた
あの男たちは私達があのおじさんを助けた人だと知らずにいる
娘は小学生になった
絵美は軽やかにランドセルを揺らし家を出た
娘はあの事件以来、電車恐怖症になって電車に乗れなくなってしまった
その為バス通学で通える学校を選んで登校している
バスの中では絵美が心の中で祈っていた
「お父さんとお母さん、無事でいて・・・」
絵美はお父さんとお母さんがあの男たちに殺されないか心配なのだ。
絵美は防犯ブザーを見つめた。
ランドセルにはあの時買った血小板ちゃんと赤血球ちゃんのキーホルダーが揺れていた。

No.20 21/03/25 21:45
匿名さん20 

>> 19 そして時間が過ぎ放課後となり、絵美は学校を後にした。
「絵美ちゃんまたね」親友の木野崎桜花(おうか)が手を振って帰っていった。
絵美は「うん、また明日ね、桜ちゃん」と手を振り返した。
絵美は桜花がいなくなったとたん心細くなった。(お父さんとお母さん・・・殺されてないかな)絵美は心配していた。
バスが来て絵美はバスに乗った。
そしてバスは月影池洞と言うバス停に着いた。
絵美は定期を見せバスを降り、家のドアを開けた。

家の中には父と母がいなかった。

絵美は(もしかして!殺された?)絵美は心配になり母に電話をかけた。
そしたらすぐに電話に出た。
しかしそれは母の声ではなくて・・・・
「小野岡麻梨子だっけか?お前の婆を預かった」と男が言っていた。
絵美は「ま、ママを返して!」と叫んだ。
母は「絵美!」と叫んだ。
男は「へぇ~君絵美ちゃんって言うんだ・・・・絵美ちゃん?そっちにお父さんいるよね?」と聞いた。
絵美は「パパはここにいない!」と言い電話を切った。

絵美は携帯を持って父の会社に行った。

父は絵美の話を聴いて警察の仲間と共に麻梨子を助けるべくパトカーを走らせた。
父の計らいでパトカーのサイレンを鳴らさずに行くことにした。
パトカーには絵美も同席していた。
絵美が乗っているパトカーは、父の同僚の木野崎武夫が運転していた。武夫は絵美の友達の木野崎桜花の父親だ。

父は犯人になりすまし麻梨子の元へ向かった。
麻梨子は「あなた誰よ!」と叫んだ。
父(偽犯人)は「この女、すっごくいい女じゃねぇか」と言った。
麻梨子は「何よ!」と言った。
父(偽犯人は)麻梨子を抱き上げると外に連れて行った。
麻梨子は「ちょっと!何するのよ!」麻梨子は叫んだ

No.21 21/03/25 21:52
匿名さん20 

麻梨子は「ちょっと!私!結婚してるのよ!」と叫んだ。
父は「麻梨子、俺だよ、武だ」と言った。
麻梨子は「た、武!何でここが」と聞いた。
そしたら娘が「ママ!」と言って抱き着いてきた。
麻梨子は「え?絵美!助けに来てくれたの?」と聞いた。

その後男共は捕まった。

男共はあの時おじさんを殺そうとした男の連れだったのだ。
男は取り調べの中で言っていた。
あの女は殺そうとしたおっさんを助けた奴、少し可愛がってやってからあの男の代わりに殺してやろうと思ったと言っていた。

それを聞いた麻梨子は怯えていた。
その夜中、麻梨子は今日の出来事を思い出して泣きだしてしまい武が抱きしめ続けていた。


No.22 21/04/22 14:56
匿名さん22 

そしていつしか年月が流れ、絵美が中学生になりました。
絵美は電車が平気になり電車通学ができる中学に通い始めました。
家では麻梨子はあの時犯人だった竹崎裕翔と再婚して暮らし始めていました。
裕翔は絵美が小学生の時に麻梨子を誘拐して殺そうとした男だったのです。
元夫の武は病死していました。

麻梨子は裕翔と面会しているうちに互いを意識し合っていました。
麻梨子は裕翔が釈放されたのを機に家に招き絵美に結婚することを伝えました。絵美は承諾しました。
麻梨子は裕翔と喧嘩をしながらも幸せに暮らし続けていました。
絵美は夫婦喧嘩をしている様子を見ながら微笑んでいました。

No.23 23/01/04 00:35
匿名さん23 

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