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雲になりたい

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小説好きさん
20/10/09 12:31(更新日時)

空を見上げる。

立ち並ぶビル群は同じだけど、目の前の景色に広がる青空や雲、通りがかる人々、太陽やお星さま、お月さま。

違った表情を見せるから、外を眺めるのはやめられない。

だって、都会のマンションの一室。ここから見える景色だけが、ワタシにとっても、唯一の景色だと言っても過言でもないのだから。

最後の一葉って小説があったかしら。

ワタシにとっての最後の一葉は?

死というものを、意識しているわけではないのだけれど、なんとなく、同じ風景を観続けていると、なにか、そんな気持ちにもなってくるものね。

No.3156410 20/10/05 17:44(スレ作成日時)

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No.1 20/10/05 17:56
小説好きさん0 

流れ続ける雲。その動きや形状は不規則。

大きなモクモクした雲だったり、長細いのだったり、表現のしようがないものだったり。

いろんな形、その時々に、その瞬間にしか見えない景色、表情。

まるで、誰かさんの人生みたい。

時折ではあるけれど、雲や空の写真を撮影したりする。

変にこった機材を使うことはなく、普通にiPhoneのカメラで。

撮影したところで、どこかに発信するわけでも、印刷してアルバムに保管するようなことも、あまりなく、自分のカメラロールにだけおさまっている。見返すことはあるけれど、ただ、それだけ。

あまり空を見上げることのないアナタ、ちょっとだけ、目線を上の方に見上げて欲しい。

なんにもないときもあれば、思わぬ感動が待っているタイミングもあるものよ。

No.2 20/10/06 09:34
小説好きさん0 

ひとは、何か記憶や記録を残したがるものだ。
もちろん、同時に、消したいそれらもあるものだけれど。

ここで消したい記憶や記録の話になると、話がそれてしまうので、やめておこう。

家から出ないことを、自らの判断か、あるいはなんとなくの同調圧力によってか、少なくとも悪いこととは思わないながらも続け、なんとなく、よくもないことなんだなぁと思う日々。

記憶、記録、何かしら残したいと思って、観続けているのかもしれない。この窓からの風景を。

No.3 20/10/06 23:19
小説好きさん0 

雲ってステキ。

「ステキ」なんていう、ワタシのチープな言葉では事足りない。

表現しづらい魅力を感じる。

突拍子もない形状の雲、色の雲を観た時は、正直少し興奮したりする。

流れるスピードや、形状・色の変化、流れる方向もそうだ。

気象学者の人たちって、多分こんな風に、ちょっと、マニアック? な楽しみ方をしているのかしら?

少しずつ、目の前で変わっていく雲の姿、造形、色合い。そういうのをみるだけで、なぜか、心が落ち着く。良き。

心に安寧をもたらしてくれる、とまでは言いすぎかもしれないけれど、少し何かに行き詰まった時、思いも寄らない雲が眼前に広がっている瞬間って、たまらない何かを感じたり、パワーを得られたりしちゃう。

No.4 20/10/06 23:36
小説好きさん0 

同じ日に撮った雲。

このエッセイの最初に貼った雲の真下に、こんな細切れの雲が漂っていた。

不思議なもので、大きな雄大な雲も好きだけど、こんな小さな雲の一群が、直ぐ側にあった。

ワタシは、どちらかというと、こっちの雲さんたちに興味を惹かれた。

小さいから、ちょっとずつ、無くなっていくのかなって、ちょっとおセンチな気持ちにもなった。

No.5 20/10/07 21:22
小説好きさん0 

最後の一葉という小説は、小学生だか、中学校ぐらいのときの教科書に載っているような話だっただろうか。

文学小説の虫というわけでもないワタシは、そのストーリーを事細かには覚えていないのだけれど、病床にいたヒロインは、「あの葉っぱが全て落ちてしまったら私も死ぬ」と言っていた。

幼心にも、その部分が記憶に残っているし、その部分がフォーカスされ勝ちだったりもするかもしれないけれども、ストーリーの本質は、全部落ちてしまった葉っぱを、嵐の中で必死に、そして精巧に描いた画家仲間の自己犠牲を描いた作品だと記憶している。

ベッドの上で自分の死を覚悟し、生きる気力さえ失ってしまっている孤独な女性と、彼女を励ますために、自分を犠牲にしてまで助けようとする仲間の物語。

自己犠牲、か。

ワタシにとっての最後の一葉ってなんだろう。

そもそもワタシは、最後の一葉を与える側? それとも与えられる側?

窓の外を見つめていたワタシは、おそらく、与えられる側の精神で存在しているのかもしれない。

No.6 20/10/08 21:21
小説好きさん0 

変わりゆく雲を見つめながら、変わってほしくない「最後の一葉」を望むワタシ。

矛盾?

そんな言葉も脳裏をよぎる。

雲が好きなのは、徐々に、その姿が変化していき、ちょっとした瞬間が、ワタシのなにかに突き刺さるから。
痛みや、ましてや喜びを感じるものでも、自己否定、自己肯定をさせるようななにかでもない。
なんだか形容のしがたいものだ。雲の形状を表現しづらいのと同じかもしれない。

でも、なにか、その瞬間瞬間に、ワタシの眼に映るその姿は、そんな時間や感覚をくれる。

その一方で、変わってほしくない、「最後の一葉」を望む矛盾。

最後の一葉を与えてくれる、誰かは、いるのかしら。

そんな矛盾を抱えたまま、ワタシはこうやって、なんとなく、なんだかわからない「それ」を感じたいがために雲を眺めることで、心の安寧を得ている。それを良しとしていて良いのだろうか。

No.7 20/10/09 12:31
小説好きさん0 

雲、それはとても尊いもの
雲、それは心に落ち着きをもたらせてくれるもの
雲、それは時に鋭く矛盾を説いてくれるもの
雲、それはよくわからないもの
雲、これからも眺め続けるもの
雲、これからわからないまま愛しし続けるもの

No.8 20/10/09 12:31
小説好きさん0 

〜Fin〜

ということで、以降レス開放させていただきます。

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