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声を出せない君と、立ち止まっては行けなかった僕

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あかたぬ（ 10代 ♂ D1vbob ）
21/08/16 07:32(更新日時)

消えた君

なんで消えたん？

君の写真の面影にそうつぶやいた。

君がいてくれたら、

それでよかったのに。

この話はフィクションです。

投稿速度は遅いですがご了承ください。

ではどうぞ

ーーーーー

君と出会った日は、
雪の日だった、

一歩踏みしめる度に、靴底にしみゆく、冷たい雪、

これ以上歩けないと思ったときだった。

そんなとき、

足元で声が聞こえた気がしたんだ。

黒髪に、黒目、全身黒ずくめの君が、自分の服の裾を引っ張った。

その途端、目の前しか見えてなかった、視界に、一つの明かりが見えた。

ぼやけて明かりが歪む。
もっとよくみようと、じっと見つめていると、
家らしきものが見えてきた。

その姿が見えたとき、

途中で止まっても、

いいんだ、

ほっとした瞬間泣きたくなった。

自分の人生は“立ち止まってはいけない”と、

幼いときから、ずっと、そういわれ続けていた。

怖かった。

諦めることなんて許されてないんだ。

そう思ってた先に君が助けてくれた。

ありがとう、

心からそう思った。

つづく。