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学校の居場所

レス1 HIT数 403 あ+ あ-

人生って( 20代 2esbob )
21/07/06 07:18(更新日時)

学校は楽しい?」そう聞かれるのが大嫌いだった。

小学校に上がれば今の状況から脱出できる。
現実に突きつけられたのは夢に描いた楽しい学校生活ではなかった。
しゃべるのが苦手で心を開くのに時間がかかった。
やっと仲良くなった子がいても他のグループに行ってしまって一人でいることが多かった。
学校という空間では先生の話を聞くだけではなくてクラスメートと班になることや、仲のいい子同士で班になることもしばしばあった。
話す声が小さい私は発言をほとんどせず、空気みたいな存在だった。
班で何か決めることがあれば、役割は当然、場に残った余り物。周りがワイワイと盛り上がっている中で何も言えない自分。
休み時間のチャイムが鳴ると一斉に立ち上がって、各々好きなことをする。
だけど私は一人で机に座ってうつむいていた。
トラウマがあった。
学校の帰り道が同じがきっかけで毎日一緒にしゃべっていた親友が私を裏切った。なんでも話す仲だったのに、学年が上がってから親友は他の子と遊ぶようになり、私をいじめのターゲットにした。
私を暗い深い暗黒へと突き落とした。
それからは、さらに一人になるようになった。
休み時間に教室で折り紙をしていると毎回、言葉と行動のキツい子がしつこく私のものを勝手に取るようになった。
最大限の勇気を出して「いやだ」と言った。 次の瞬間に叩かれた。
窓辺のカーテンに隠れて必死で涙を流さないように歯を食いしばった。
学校に私の居場所はなかった。
「学校に行きたくない」「家にいたい」必死に言っても「学校に行きなさい」両親はそう言い続けた。
絶対に行きたくない理由は言わなかった。言いたくなかった。
小学校高学年になった年、校内では朝の数十分[本を読もう]週間が始まった。当初教室に数冊置いてある本を読んでいた。だんだん飽きてきて
好きな本を読んでいいらしいので少女マンガくらいしか読まなかった私はそれっぽい表紙をなんとなく手に取って毎日読んだ。
休み時間は友達もいないので朝に読書した続きを読んでいた。
本を読んでいると、周りの視線も気にならないし、時間がすぐに過ぎた。
何よりも一人で出来ることが1番よかった。
それから毎日、図書館に行った。
本をたくさん借りるようになり、図書館の先生も私を覚えてくれた。先生は私に声をかけてくれるようになった。なんでもないその一言がすごく優しい言葉に聞こえた。
それからは、クラスでは読書冊数の多い賞をもらったり嬉しいこともあった。
やっと学校に自分の居場所が見つかった。
本気で家を出ようと思ったことが何度もあった。ここから遠く離れた場所でもう一度やり直したい。
だけど、小学生の私に出来ることは何もなかった。ただ願うだけだった。
幼い心ながらに重い不安と孤独、恐怖、悲しみを背負って生きていた。
今思い返せば、過去でもやっぱり心が苦しくなることがあるけど、生きていれば私の前の道は変わるとわかった。
学校という狭い子どものコミュニティ環境は十人十色の個性も持つ子には居づらい空間だと思う。
その中で教室に居づらい子の居場所を提供することはすごく大切なことだと思った。
その子自身が自力で教室に戻れるようになるまで、そっと見守ってくれる“居場所”が多くあればいいなと強く感じた。
大切な自分の心のよりどころは今も永遠の私の居場所になっている。

No.3325498 21/07/06 02:01(スレ作成日時)

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No.1 21/07/06 07:18
空飛ぶモンティパイソン ( 30代 ♂ IuLXnb )

たくさんの人の真実に触れると良いかもしれませんね。

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