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みんなで綴る色恋物語 エロ妄想も下ネタもOK

レス36 HIT数 3578 あ+ あ-

ホワイトエロリータ( ♀ KMz31b )
19/12/03 19:55(更新日時)

みんなで恋物語を綴りましょう。それぞれ登場人物になったつもりで、出演してくださいね。セリフ一言だけでも構いません。

主が女だからと遠慮は要りません。遠慮なく妄想でも下ネタでもどうぞ。ただしなるべくなら出演してくださいね。

主の苦手な風景や効果音の描写してくださればうれしいです。


主が最初の1レスを書いてから、つなげていって下さいね。まず、主の若かりし日から幼児期への記憶に戻る場面(つまり実体験)から始めますが、以降は皆さまの思うままにお願いします。スレ全体でひとつの物語になればうれしいです。

実は、この試みは主は初めてです。過疎るかも知れませんがよろしくお願いします
。それから、主はおバカです。小説家や脚本家のような頭の中身はないので、あまり期待しないで下さいね。うーん、長続きできるかな?。そして、どんな物語になるんだろう?

主→最初の登場人物。赤井あおい

16/03/11 08:33 追記

ここまでの登場人物

あおい 主人公。物語開始当初は如月学園中等部生徒
サナ  中等部からのあおいの同級生
カネコ 如月学園初等部からのあおいの同級生
真鍋純 あおいの憧れのお兄ちゃん
    美穂の元家庭教師。あおいとは一回り年上
    物語開始の当初は如月学園高等部教師
美穂  あおいの年の離れた姉
    如月学園大学の学生
和子  あおいの母

No.2310414 16/03/09 09:42(スレ作成日時)

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主のみ
付箋

No.1 16/03/09 10:49
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

三月。世の中では卒業やら入学やらのシーズン。

前日の暖かい空気は高気圧に押し出され、寒気の中の冷たい雨の中を、遠目には一人の少年が濡れながら歩いてきた。近づくにつれて、それは幼女であると思えるのだが、実は彼女は高校三年生。

卒業と大学入試合格と結婚が決まり、幸せの絶頂のはずなのだが

彼女には背の高さもなく、豊かなバストもなく、色っぽい大人びた顔もなく、腰のくびれもない。つまり幼女体型なのだが、さらに、頭の中身もない。あるのは男勝りの腕力だけだった。と言うと殴られかねないのでナレーションはそろそろ終わろう。しかし彼女の名誉のために触れるが、決して肥満体で腰のくびれがないのではない。むしろスレンダーなスリムな女の子だ。おっと、彼女はタバコ屋の軒下に入った。雨宿りするようだ。

---------------思い出の場面

「お兄ちゃんはお姉ちゃんとわたしのどっちが好き?」

『あおい、俺は美穂の、つまり、お前の姉の家庭教師だぞ。それにガキには興味ない』

「だって子供が好きな大人はいるよ?」

『俺は違うから!』『一回りも違うなんて有り得ないから』

「お兄ちゃん酷いっ キライよ!」

----------次の思い出の場面

『あおい、あおいじゃないか?。お前こんなとこで何してんだ?』

「見ての通り雨宿りよ」「ここの入学説明会の帰り」「お兄ちゃんこそ、この街に帰ってたの?」

『お前、中等部に来たのか、俺は去年から高等部教師だよ』

「えー!なんで?!」

『何でもいい。ほら、もう帰れ。傘やるから』

仕方なく傘を借りて歩くあおい

「何よ、格好よくなっちゃって。なんで帰ってたのを教えてくれなかったのよ」

----------次の思い出の場面

「ねえねえ、先生はカノジョいますか?」
「ねえねえ、先生はどんな女の子が好きですか?」
「ふーん、カノジョがわたしでもいいってことじゃん?」

‐‐‐‐‐‐‐

『あおい、このままじゃ高等部行けないぞ』
『勉強してるのか?』
『俺に纏わり付く暇があったら勉強しろ』

「勉強したらデートしてくれる?」

『あーもう、うるさい。わかったわかった。いい子にして勉強して高等部に入れたらな』

『ただし言っとくが、お前の姉の美穂と俺は

あおいがドアを閉める音





この後はお好きに物語を書き加えて下さいね


No.2 16/03/09 13:13
通行人2 

>> 1 あおいがドアを閉めると後ろから声が聞こえた

「あおいー」

友達のサナ(私)だ

サナとは出会ってからまだ日が浅い

でも彼女は敏感で時々するどい質問や追及をしてくる

タイプ的に苦手な子でもあるが、そのストレートさが違う意味で心地がいい



「ねぇあおい?」
「前に話してた初恋の人ってあの人でしょ?」



「えっ…」




「まあ…」とあおいは答えた




「そっか」と言いいながらサナはあおいの頭をポンポンと軽く叩く




「帰りにお茶いく?」とサナは話を変えた



サナに追及されると思ったけど、叶わぬ恋にもがいてる私の気持ちを察してくれたみたい…




[今は自分の気持ちに正直に行動したい]


それがあおいの素直な気持ちだった




サナ役をさせて頂きます。ヨロシク!!

No.3 16/03/09 14:49
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 2 参加ありがとうございます😆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昼休みが終りクラスに帰るあおい。

入学も早々に、高等部の先輩と派手に喧嘩をやらかしたうえに勝ってしまったあおい。

当初はあおいが歩くと勝手に道が開けていたのだが、つまり避けられていたのだが、持ち前の明るさ、いや、正確にはオツムの足りない天然さで、いつの間にか友人を増やし、と言うよりなぜか惚れられていた。

が、今日は違った。クラスのあちこちでヒソヒソ話。

早い話、女子の園の学校なので、数少ない男性教師は不細工でも争奪戦に火が着けば中々おさまらないのだ。しかも隣は高等部。さらに歩いても時間のかからぬ距離にあおいの姉の美穂の通う大学部まであるのだ。

放課後の鐘が鳴る。
あおいには針のむしろに等しい長い時間が終わったのだ。
勢いよく駆けて逃げ出すあおいだった。

[モスバーガー店入口前]

「サナ~ここよ」

あおいはうれしそうに手を振る

[あおい、先に来てたの?]

[さてはクラスの針のムシロから逃げたね?]

あおいの肩を人差し指でからかうようにつっつくサナ

「だってぇ」と、あおい

「なんでみんな知ってるのよ?」

[だからねえ]とサナ

[入学式の日に騒ぎを起こしたら、あなたは有名人よ]
 
[あおいが嫌がっても注目の的なのよ]

[それに、お兄ちゃん、お兄ちゃんって言ってるでしょ]

[中高等部6年卒業まで我慢することね。それとも高校はよそにする?]

[そうして彼をあげちゃうの?]

性格が真反対なゆえに、互いが互いをまだまだ苦手なのだが、二人合わせてバランスも取れているので、心地好くもある不思議な関係なのだ。

「「サナはわたしを怖がらない。信頼できる」」

「「頭もいいから話して楽しいし」」

どうやら、あおいはサナを嫌ってはいないらしい。

「ねえ、サナ、うちのお姉ちゃん、思い込み激しいから事実かわからないけど、同人がお兄ちゃんにバレたって昨日泣いてたのよね」

「そもそも、うちの大学部で同人してるお姉ちゃんもバカなんだけど」

 

No.4 16/03/09 20:31
匿名4 

>> 3 バカだバカだとは思っていたが姉妹そろってバカなのには流石のサナも驚きを隠せなかった。

妹は筋肉バカ。姉はオタクバカ。これでお兄ちゃんも糞もあるのかと!こんなのがいっぱしに恋をしていていいのかと!

サナの肩は怒りに震えた。

「ウメェー!ほら早くサナの分もあるよ!」

サナはあおいの声でふと我に返りその方向を見るとあおいは既に椅子に座りテーブルの上にカバンから出したマクドのエビバーガーとチーズバーガーを広げ出した。

「どっちがいい?」

キラキラした目で問いかけて来るあおいを見てサナは思った。


(ダメだこいつ。何とかしないと…)


暫くするとモスの店内がざわつき始めた。そりゃそうだろう。モスでマクドの商品持ち込んで食っていたからだ。

〔あの…お客様。持ち込みは困ります〕
モスの店員が恐る恐るあおいとサナに近づいて来た。

「そうだよサナ!早くモスの店員さんに謝んなよ!」

サナは一瞬耳を疑った。
(えっ?)

「ごめんなさい店員さん。この子悪い子じゃないんです。許してあげて下さい」

あおいはそう言って茫然と立つサナの手を掴んでモスの出口まで引っ張った。
「ごめんなさーい。よく言い聞かせておきまーす」

と店員に言って2人はモスを後にした。

モスを出て角を2回曲がった辺りであおいがいきなり立ち止まった。

「ねぇ?サナ…お兄ちゃんのことなんだけどね…」

あおいの「ことなんだけどね…」が言い終わるか言い終わらない瞬間にサナの拳があおいの頬に見事に入った。

「サナ……ちゃん…?」

あおいは真っ赤に腫れ上がった頬と切れた口から流れる血を押さえながらサナを見た。

『お兄ちゃんじゃねぇんだよ?絞め殺すぞ我…』

あおいは思った。上には上がいることに…

No.5 16/03/09 21:18
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

参加くださりありがとうございます😂
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「カネコ」「ねえ、カネコ」

あおいが揺さぶってるのは初等部からの腐れ縁の大中金子だ。

今日もサナと遊ぶのを聞き付けてくっついて来ていた。
が、こいつはいつでもどこでも瞬時に夢の世界に入り込む癖がある。

「カネコってすぐ眠れていいよね」

『カネちゃん、あおいの話し、聞いてた?』

サナもあおいに同調する

『えっ? もちろん聞いてたよ』

実は自分にはヒロイン願望というより、ヒーロー願望と言うか、妄想癖があるのだが、口が裂けても二人に言えないカネコなのだ。

しかも、今日のあおいの経験した針のムシロの原因は、別件で別の先生にではあるが、あおいと同じように職員室に呼び出されていたカネコの口の軽いおしゃべりなのだ。

そして、あおいもカネコも、さらさら意識してないのだが

悪いことにカネコは二人に頭が上がらない。

なんせ、初等部でのイジメから体を張って救い出してくれたのは、目の前のあおい。中等部入学そうそうにイジられ続けて閉口していたのを救い出してくれたのは、隣に座るクラスメイトのサナなのだ。

『『こんな妄想、バレたらわたしは二人に殺さるる』』

『『あおいのこと、口を滑らせたのがバレたら、わたしは殺さるる』』

サナにも、あおいにも、カネコをどうこうするつもりはさらさらないのだが、イジメられっ子気質から未だに抜けられないカネコ。

『そういえばカネコは誰が好きなの?』とサナ

畳みかけて『いつまでも暗い顔してたらモテないんだからね』と再びサナ

サナが話を元に戻している。

あおいの気持ちを察して、それでも微妙に話の路線は変えてくる。さすがに機転のきく、するどいサナだった

  • << 7 女が三人も集まると魔のトライアングル的な雰囲気が漂うものなのです そう… これはロンドンハーツ式トライアングル状態… あおい、カネコ、サナのバランスは上下左右…斜めへと崩れる時もあるが、なぜかこの三人は不思議とバランスをとり続けられる奇妙な関係 おもしろオカシクな友情? そうそう あおいとお兄ちゃんのその後だけど お兄ちゃんが姉との事をあおいに告げようとしたあの日 あおいがお兄ちゃんの話をさえぎるようにドアを閉めたあの日 あの日から何日すぎただろう あおいは気にはなっていたが今はまだ…聞けない

No.6 16/03/09 22:50
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 5 サナとあおい、そしてカネコがモスを食べて二日後の土曜深夜

暗闇で人声がする。

ここは移転した教会の廃墟。

草木も眠る丑三つ時に暗闇で声がする。

はっきりとは聞こえないが何やら呪文みたいな声がする

『ヌイリヨビアフナリスユナリクパ』
『ノイリカタダニルアダニルア』



次の日曜日、暗闇の丑三つ時 

今度は神社で足音がする

ここは天隠大疫病神黄泉乃宮死神乃庭

暗い表情の少女の顔が釘と彼女自らの蝋燭で照らし出されていた。

声がする
『よわむらうんねんせよわむらう』



ゴールデンウイークの終わって学生の戻った学舎に噂が駆け巡る

〈隣町の教会と神社に出るらしいよ〉

《きゃー、やめてよ、トイレ行けなくなるじゃないの》


放課後、アーチェリー部弓道部空手部など武道系クラブ共用の部室に三人が揃う。例によって、あおいとサナ、そしてカネコだ。

あおいが切り出した

「ねえ、サナ、隣の町の話、聞いた?」
 
[ああ、あれね、出るってやつ]とサナ

[わたしの科学的好奇心では、ぜひ呪いとか霊とか見てみたいわね]

『・・・・』

「幽霊ってホントにいるのかな?」

[いるわけないでしょ。だから真偽を確かめたいの]

『・・・・』

二人が気づいた

[カネちゃん、また寝てるよ]

[おーいカネちゃん起きろー]

あおいも乗っかる

「カネコぉ、起きないとくすぐっちゃうぞ」


『えっ? あぁ、ごめんね』




  • << 8 カネちゃんが薄目を開けたから起きるのかと思いきや また妄想の世界へと眠りに落ちた… 「ねぇ、いまカネちゃん薄目あけたよね」とサナ 「うん、開けた」とあおい 「また寝たんかい!!」と二人はツッコんだが…カネちゃんは夢の中へ …。…。…。 「そ…そうそう…あおいは同性愛に興味あるの?」とサナ 「えっどうして?」とあおい 「あおいはお兄ちゃんの噂で女の敵も多いけどファンも多いじゃない?」 「そっ…かな…?!」 「まっその返事は後日でいいわ」 「あおいってバレンタインデーに誰かにチョコあげたりした?」

No.7 16/03/09 23:02
通行人2 

>> 5 参加くださりありがとうございます😂 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「カネコ」「ねえ、カネコ」 あおいが揺さぶってるのは… 女が三人も集まると魔のトライアングル的な雰囲気が漂うものなのです

そう…

これはロンドンハーツ式トライアングル状態…

あおい、カネコ、サナのバランスは上下左右…斜めへと崩れる時もあるが、なぜかこの三人は不思議とバランスをとり続けられる奇妙な関係

おもしろオカシクな友情?





そうそう
あおいとお兄ちゃんのその後だけど

お兄ちゃんが姉との事をあおいに告げようとしたあの日

あおいがお兄ちゃんの話をさえぎるようにドアを閉めたあの日

あの日から何日すぎただろう


あおいは気にはなっていたが今はまだ…聞けない


  • << 13 季節は梅雨。だが今年は雨の降らない空梅雨だ。 如月学園中高等部も衣更えし、ブレザーとジャンパースカートからセーラーとミニスカートに変わっている。 ここは小鳥のさえずり聞こえる山里。中等部高等部各新一年生対象の林間学校に来ているのだ。 いつもと違うのは、戦前は同系列だった男子校の一年生男子も伝統行事で参加している。とは言え、互いが顔を合わせるのは、朝礼と食事時間と最後のキャンプファイヤーくらいのものなのだが サナは目が冴えて眠れなかった。くじ運悪く、あおいと同室になってしまったのだ。 もちろん、仲良しのあおいと同室になるのを願っていて、同室になれたのを喜び隣に布団を敷いたのだが、それが運のつき。 激しく寝相の悪いあおいに蹴飛ばされ、目を覚ますと今度は延々といびきを聞かされて、それからというもの、眠れてない。 起床時間のはるか前に散歩に出て帰ってくると、野外活動センターの国旗掲揚台の一人の女の子の周りに男子が集まり騒いでいる。 まさか、あおいが喧嘩でもしでかしたかと走って行くと 「さあ、このあおいちゃんは今朝は何色のパンツでしょうか?」 と、あおいの声が聞こえてくる 「正解の人にアイスおごってあげちゃう」 と、スカートをひらひらさせながら、違う意味での、とんでもないことをやらかしている。まったく何のための女子校なのかと [あおい、あんた何やってんのっ?!] と、あおいの額にコツンとゲンコツを落とし [皆さん、ゴメンね、先生がこの子を呼んでるから] と、あおいの腕を引き、男子の群れからむりやり引き離す。 「痛い。痛いよサナちゃん。ちょっと待って」 「だから、ごめんなさい。落ち着いてよ」  立ち止まり、息を整えるふたり [あおい、あなたには恥じらいはないのっ?!] [もし先生に見つかったらどうするの?] [そうでなくても、わたし、あおいのことを・・・・] 「えっ? わたし、お兄ちゃんをからかってただけなんだけど」と、あおい [真鍋先生いたの?] 「そうよ、それにブルマ履いてるにきまってるじゃん」 [あおいちゃん わたし、あおいちゃんが・・・・なのに] 駆け出すサナ。  

No.8 16/03/09 23:16
通行人2 

>> 6 サナとあおい、そしてカネコがモスを食べて二日後の土曜深夜 暗闇で人声がする。 ここは移転した教会の廃墟。 草木も眠る丑三つ… カネちゃんが薄目を開けたから起きるのかと思いきや







また妄想の世界へと眠りに落ちた…

「ねぇ、いまカネちゃん薄目あけたよね」とサナ

「うん、開けた」とあおい






「また寝たんかい!!」と二人はツッコんだが…カネちゃんは夢の中へ




…。…。…。

「そ…そうそう…あおいは同性愛に興味あるの?」とサナ

「えっどうして?」とあおい

「あおいはお兄ちゃんの噂で女の敵も多いけどファンも多いじゃない?」

「そっ…かな…?!」

「まっその返事は後日でいいわ」

「あおいってバレンタインデーに誰かにチョコあげたりした?」

No.9 16/03/10 00:40
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 8 ここは中等部。となりの高等部と共用部分はあるとはいえ、さすがに中等部は下校時間は早い。

初等部程ではないのだが、学園側が不審者を警戒してるのだ。

下校30分前の予鈴が中等部側に響き渡る。

下校しそこねると、遠隔地からの大学高等部学生用の寮に罰で泊まるはめになるのだ。そして上げ膳下げ膳に洗濯と、こき使われるはめになる。

これには、さすがにカネコも飛び起きる。タヌキ寝入りしてるのは二人にはバレてるのだが

二人はカネコに微笑んで言う
着替えて帰りましょ


サナが言う
[あおいは今日もノーブラなのね。ブラつけないと崩れるわよ]

カネコも乗ってきた
『そうよ、おっぱい育たないわよ』

「うーん、でもね、ママがまだ必要ないでしょ。なんて酷いこと言うのよ」
「それにまな板だしね」と、あおい

「いいなぁ、カネコのは大きくて、サナのもね」

[でもね、キャミくらい着ないと透けちゃうよ。ここ]
[男の子はおっぱいばかり見るんだからね]と、サナ

サナは小学校は別の共学校だったので男の子を嫌ってるのかも知れない。

初等部は当然、女子だけなので、チョコをプレゼントするチャンスがない話と、共学校ではチョコの数を男子が競争する話のあと


「ねえ、サナ、カネコ、さっきのバレンタインの話だけど、みんなにちゃんと話した方がいいのかな? 」

[えっ? 何?]

「お兄ちゃんねえ、実はバレンタイン生まれでね、この世でいちばん嫌いなのがチョコレートなのよ」

「お誕生日にチョコレートしか貰えないのがトラウマで嫌がるのよ」

「小さいとき、お兄ちゃんが貰ったチョコを届けてくれるのを、お姉ちゃんと楽しみに待ってたのよね」

「「お兄ちゃんとの初めてのバレンタインにココアをお兄ちゃんに振りかけてマジギレしたのはナイショにしておこう」」

と、あおいが考えてるとカネコが

『ココア事件は黙ってるの?』


No.10 16/03/10 06:39
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 9 ヒット200早くも超えました。いつまで続くかわかりませんが、見てくださり、ありがとうございます。😊

どのレスからでもいいですので参加お待ちしてます。あるいは、お好きな物語を書いて下さってもうれしいです。😊

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

美穂とお兄ちゃんの場面


ゴメンね 素直じゃなくて 
夢の中なら言える
思考回路はショート寸前♪

CDから流れる音に合わせてセーラームーンのコスプレで踊る美穂。中学二年生。妹のあおいの通う初等部と同じ如月学園の高等部一般入学を目指している。

目指しているはずなのだが、セーラームーンコスプレはやめられずにいるのだ。その同じ子供部屋に家庭教師の真鍋純が、あきれたように座って見ている。

真鍋は大学合格したばかりなのだが、羽を伸ばす暇もなく家庭教師に雇われてしまった不幸な男だ。

真鍋もガンダムやヤマトに熱中のオタクなのだから、美穂と頭の中身は対して変わらないのだが、違うのは真鍋は成績優秀で、美穂は学年最下位常連って一点だけなのだ。

そもそも、あおいと美穂の祖父と真鍋の祖母が従兄弟同士の、真鍋にとっては将来、鎖のように切りたくても切れない、頑強極太の赤い糸になってしまうのだが、それは現段階では、あおいも美穂も真鍋も知らないのである。

真鍋が堪りかね話しかける

〔美穂、休憩終わり。勉強するぞ〕

リモコンで音楽を消された美穂は渋々、勉強机に向かう。

〔ほら、この方程式解いてみろ〕

〈駄目だあ、わかんない〉

〔なんで公式覚えてないんだよ。昨日もさっきの今もやっただろ〕

〈だってぇ、覚えた側から漏れるんだもん〉

〔こんなんじゃ合格できないぞ。あそこ、一般入試は狭い門なんだぞ〕

どうやら美穂は16歳の将来のあおい程には勉強できないようだ。


トントントン

あおいがスカートを揺らしながら階段を上がってくる

ガチャリとドアが開き、あおいが顔を覗かせる。スカートは滑り台のだろう、鉄分の汚れがついている。

「ねーねー、お兄ちゃん、ママがご飯食べて帰りなさい、だって」

「お姉ちゃん良かったね、晩御飯、お兄ちゃんと一緒だよ」

〈あおいっ!😠〉

  • << 12 レス11、誤って誤操作で消してしまいました。低血圧のわたしは朝が苦手なのよね。毎日、朝はボケてますから。 頑張って思い出してまた書きますね。昨夜に書いた分でしたが、クリックして投稿してから寝れば良かったと今回学習しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「お姉ちゃん、こわ~い😁」 「カリカリしてヒステリーみたい😁」 「あの人に嫌われても知らないよ~だ😁」 美穂が無視してると、あおいが部屋のぬいぐるみに話しかける 「タロー君はお姉ちゃんを好きですか?」 「コスプレしてもブルマ丸見え女をタロー君は好きですか?」 「クイズです、お姉ちゃんは今日どうしてコスプレしたのでしょうか?」 〈あおい、アンタうるさいわよ🔥〉 美穂が堪らず立ち上がり追いかけようとする。 バタンとあおいがドアを閉めて逃げる。 タンタンタタタンッと、階段を駆け下るリズミカルの音がする。 〈まったくもう、あおいったら〉 〈こどものくせにマセてるんだから〉 〔お前だって中学生のこどもじゃないか〕と真鍋 〔さ、そんな事より勉強、勉強だ〕 〔とにかく公式を覚えろ、あとは当てはめればできるから〕 覚えろ。無理だよ頭から漏れる。を、この一月、何回繰り返したのだろうか?。美穂が公式とかを覚えられない原因は、この段階ではまだ、連日の夜更かししての同人ではない。 中学生らしい、少女漫画やアニメの世界への時間を忘れた空想、と、いうより妄想なのだが、同人とくらべればかわいらしいものである。 〈あ~もう無理だよ。限界。少し休ませて〉 美穂が悲鳴をあげたところで時間切れになった。あおいと母親の和子がドアから顔を出す。 【美穂、ご飯できたわよ】 【先生、美穂をありがとうございます】 【先生もご一緒に召し上がってくださいね】 階下のダイニングに歩きながら 〈先生、だいぶ遅くなりましたけどホワイトデーのプレゼントです〉 〈ほんとは女の子が貰う日なんだろうけど、先生は逆だもんね〉 〈ブルマニアヨーグルト味のクッキーです〉 〔それ、ブルマニアじゃなくブルガリア!〕

No.12 16/03/11 07:37
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 10 ヒット200早くも超えました。いつまで続くかわかりませんが、見てくださり、ありがとうございます。😊 どのレスからでもいいですので参加お… レス11、誤って誤操作で消してしまいました。低血圧のわたしは朝が苦手なのよね。毎日、朝はボケてますから。

頑張って思い出してまた書きますね。昨夜に書いた分でしたが、クリックして投稿してから寝れば良かったと今回学習しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「お姉ちゃん、こわ~い😁」

「カリカリしてヒステリーみたい😁」

「あの人に嫌われても知らないよ~だ😁」


美穂が無視してると、あおいが部屋のぬいぐるみに話しかける

「タロー君はお姉ちゃんを好きですか?」

「コスプレしてもブルマ丸見え女をタロー君は好きですか?」

「クイズです、お姉ちゃんは今日どうしてコスプレしたのでしょうか?」


〈あおい、アンタうるさいわよ🔥〉

美穂が堪らず立ち上がり追いかけようとする。

バタンとあおいがドアを閉めて逃げる。

タンタンタタタンッと、階段を駆け下るリズミカルの音がする。



〈まったくもう、あおいったら〉

〈こどものくせにマセてるんだから〉

〔お前だって中学生のこどもじゃないか〕と真鍋

〔さ、そんな事より勉強、勉強だ〕

〔とにかく公式を覚えろ、あとは当てはめればできるから〕


覚えろ。無理だよ頭から漏れる。を、この一月、何回繰り返したのだろうか?。美穂が公式とかを覚えられない原因は、この段階ではまだ、連日の夜更かししての同人ではない。

中学生らしい、少女漫画やアニメの世界への時間を忘れた空想、と、いうより妄想なのだが、同人とくらべればかわいらしいものである。


〈あ~もう無理だよ。限界。少し休ませて〉


美穂が悲鳴をあげたところで時間切れになった。あおいと母親の和子がドアから顔を出す。

【美穂、ご飯できたわよ】

【先生、美穂をありがとうございます】

【先生もご一緒に召し上がってくださいね】


階下のダイニングに歩きながら


〈先生、だいぶ遅くなりましたけどホワイトデーのプレゼントです〉

〈ほんとは女の子が貰う日なんだろうけど、先生は逆だもんね〉

〈ブルマニアヨーグルト味のクッキーです〉

〔それ、ブルマニアじゃなくブルガリア!〕







No.13 16/03/11 10:27
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 7 女が三人も集まると魔のトライアングル的な雰囲気が漂うものなのです そう… これはロンドンハーツ式トライアングル状態… あお… 季節は梅雨。だが今年は雨の降らない空梅雨だ。

如月学園中高等部も衣更えし、ブレザーとジャンパースカートからセーラーとミニスカートに変わっている。



ここは小鳥のさえずり聞こえる山里。中等部高等部各新一年生対象の林間学校に来ているのだ。

いつもと違うのは、戦前は同系列だった男子校の一年生男子も伝統行事で参加している。とは言え、互いが顔を合わせるのは、朝礼と食事時間と最後のキャンプファイヤーくらいのものなのだが



サナは目が冴えて眠れなかった。くじ運悪く、あおいと同室になってしまったのだ。

もちろん、仲良しのあおいと同室になるのを願っていて、同室になれたのを喜び隣に布団を敷いたのだが、それが運のつき。

激しく寝相の悪いあおいに蹴飛ばされ、目を覚ますと今度は延々といびきを聞かされて、それからというもの、眠れてない。


起床時間のはるか前に散歩に出て帰ってくると、野外活動センターの国旗掲揚台の一人の女の子の周りに男子が集まり騒いでいる。

まさか、あおいが喧嘩でもしでかしたかと走って行くと

「さあ、このあおいちゃんは今朝は何色のパンツでしょうか?」
と、あおいの声が聞こえてくる

「正解の人にアイスおごってあげちゃう」

と、スカートをひらひらさせながら、違う意味での、とんでもないことをやらかしている。まったく何のための女子校なのかと

[あおい、あんた何やってんのっ?!]

と、あおいの額にコツンとゲンコツを落とし

[皆さん、ゴメンね、先生がこの子を呼んでるから]

と、あおいの腕を引き、男子の群れからむりやり引き離す。


「痛い。痛いよサナちゃん。ちょっと待って」

「だから、ごめんなさい。落ち着いてよ」 


立ち止まり、息を整えるふたり


[あおい、あなたには恥じらいはないのっ?!]

[もし先生に見つかったらどうするの?]

[そうでなくても、わたし、あおいのことを・・・・]

「えっ? わたし、お兄ちゃんをからかってただけなんだけど」と、あおい


[真鍋先生いたの?]

「そうよ、それにブルマ履いてるにきまってるじゃん」


[あおいちゃん わたし、あおいちゃんが・・・・なのに]

駆け出すサナ。






 




No.14 16/03/11 13:46
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 13 サナの物語(物語が勝手に進んで2さんゴメンね)



昼食あとのオリエンテーションは護身術。

とは言え、素人の子供らしかも女の子なのでこの時間はDVDと講義で、基礎練習などは明日からなのだが。


中等部と高等部の体育教師が黒板前にいる。

女の園らしく、生徒間のおしゃべりが止まらない。

中等部生徒は、とくに一般入試入学組は、先生が来たのに全く気づいてないのだ。


笛を鳴らし口を開いたのは高等部教師の黒羽桃子先生だ。

〔高等部体育の黒羽桃子です〕

〔この講義はすべて録画します。おしゃべりした者、お菓子などを口にした者。講義に関係ない者を机に出す者。立ち歩く者。これらは見つけ次第に父兄に連絡し、今すぐここに迎えに来てもらいますし、今年一年、保健体育は成績最下点とします。〕

〔わかったら講義に集中しなさい〕


お嬢さま学校だからと体罰的な指導はないと、教師をバカにしていた、一般入試での入学した生徒らは、これで一気に静かになる。

この伝統行事はその意味もかねているのだ。

もちろん初等部から中等部に、中等部から高等部に、学園内エスカレーター組は知っていて、教師の前ではおとなしいのだが、入試組は共学習慣が抜けてないのだ。むしろ共学時代よりだらけるものだった。

あおいはサナにそのことを伝えていたのだが

[かっ格好いい。素敵な先生]

もといた小学校にも、如月の中等部にも厳しい先生はいないと思っていたサナ。

鬼教師がいることは、あおいやカネコから聞いていたのだが、現実に初めて会って

怖い先生。ではなく、格好いい先生とシビレてしまった。俗にいう一目惚れのような衝撃だった。

ボーイッシュな、と言うより女性らしさ皆無のあおいにも惚れかけてたのだが、果たして・・・・これからは




No.17 16/03/12 00:34
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

野外活動最終日。キャンプファイヤー前の生徒の夕食時。

高等部社会科教師の真鍋純は自動販売機の前でタバコを吸いながらコーヒーを飲んでいる。

向かい側の食堂の引き戸が開く。

女生徒がふたり、キャッキャッと楽しそうに話ながら出てくる。

背の低さから、どうやら中等部の生徒らしい。

距離が多少あるので、近眼の真鍋には顔は判別できないのだが、早めに食べ終えた生徒が部屋に戻るように見えた。



『あっ! 真鍋先生だ。せんせー』

カネコが走り出す。サナもつられて一緒に走り出す。

『先生、わたし、このファンタが好き。買ってぇ』

[駄~目だ。おこづかい持参許可されてるだろ]

[ちゃんと自分で買いなさい]
 
『え~?! ブーブーブーブー』とブーイングするカネコ

[お前たちは生徒で俺は先生。しかも行事中だ]



〔先生はケチなのね。意外です〕と、サナ

[え~と、君は確か昨日の朝、赤井(あおい)と一緒だった・・・]


〔はい。中等部一年の梅本サナです〕

〔あおいちゃんにお世話になってます〕

〔あおいちゃん、果てしなくおかわりするので置いて来ました〕

〔真鍋先生があおいちゃんのお兄ちゃんですよね?〕

〔呼んで来ましょうか?〕

[いや、それはしないでいい。色気より食い気の子だ]と、真鍋


と、そこにいきなりカネコが切り出す。
ふだん消極的な控えめなカネコしか知らないサナには意外だった

『真鍋先生はあおいちゃんを好きなんですか?』


実は、あおいを見かねて、真鍋先生を問い詰めるつもりのサナ。だからカネコにつられた降りで付き合って、真鍋先生に走り寄ったのだ。


〔〔こ、このカネコの乳メガネ。余計なことを。真綿にくるんであおいのために話するつもりだったのに〕〕

  • << 19 [そりゃ、俺は学園の教師だ、生徒を好きなのは当然だ] [中等部も未来の高等部生徒だからな] [今みたいに合同行事あるんだし] [お前たちも高等部に来るんだろ?]と、真鍋 『一般論を聞いてるんじゃありません』と、カネコ サナがカネコの袖を引っ張る 〔カネちゃん、わたしが言うから〕 深呼吸して意を決したサナ。やはり、ストレートにいこう 〔あおいちゃんは先生を男性として好きなんだと思います〕 [なんで俺を?] それまで真鍋にとって、家庭教師の元生徒の美穂の妹であり、高等部元生徒の美穂の妹であり、祖父母同士が決めた許嫁の美穂の妹であり、婚約者の美穂の妹であり、祖父母同士が従兄弟同士の遠戚であり、中等部生徒であり、未来の高等部生徒であり、未来の義理の妹でしかなかったのだ。 確かにあおいは、こういうことは積極的でませているのだが、あおいの繰り出す逆セクハラに閉口しつつも、歳の離れた妹でしかなかったのだ。 〔先生、あおいちゃんはもう女の子なんですよ〕 〔カネちゃん、行こうっ!〕 『サナちゃん、待ってよ』と、カネコ 『あれでよかったの?』 『真鍋先生にとられるかもしれないのよ』 『あおいのこと、好きなんでしょ?』 〔だって、そう言うしかないじゃない!〕 好きなひとのためにいい子ね。とサナの頭を撫でるカネコ 引き戸が開き、あおいが夕食を平らげ満足そうに帰って来た。それでもアイス最中を三袋もぶら下げている。 「カネコ、サナ、アイス食べよ~!」 「え? えぇっ? サナ、目が真っ赤よ?」 「誰にやられたの? 高等部?」 〔ううん、なんでもないの〕 〔カネちゃんが思いきりくすぐるから〕とサナがカネコを睨む 慌てるカネコ 『そ、そうなの、罰ゲームやり過ぎたのよね』

No.19 16/03/12 11:24
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 17 野外活動最終日。キャンプファイヤー前の生徒の夕食時。 高等部社会科教師の真鍋純は自動販売機の前でタバコを吸いながらコーヒーを飲んでいる… [そりゃ、俺は学園の教師だ、生徒を好きなのは当然だ]

[中等部も未来の高等部生徒だからな]

[今みたいに合同行事あるんだし]

[お前たちも高等部に来るんだろ?]と、真鍋



『一般論を聞いてるんじゃありません』と、カネコ



サナがカネコの袖を引っ張る

〔カネちゃん、わたしが言うから〕


深呼吸して意を決したサナ。やはり、ストレートにいこう

〔あおいちゃんは先生を男性として好きなんだと思います〕



[なんで俺を?]

それまで真鍋にとって、家庭教師の元生徒の美穂の妹であり、高等部元生徒の美穂の妹であり、祖父母同士が決めた許嫁の美穂の妹であり、婚約者の美穂の妹であり、祖父母同士が従兄弟同士の遠戚であり、中等部生徒であり、未来の高等部生徒であり、未来の義理の妹でしかなかったのだ。

確かにあおいは、こういうことは積極的でませているのだが、あおいの繰り出す逆セクハラに閉口しつつも、歳の離れた妹でしかなかったのだ。

〔先生、あおいちゃんはもう女の子なんですよ〕

〔カネちゃん、行こうっ!〕






『サナちゃん、待ってよ』と、カネコ

『あれでよかったの?』

『真鍋先生にとられるかもしれないのよ』

『あおいのこと、好きなんでしょ?』


〔だって、そう言うしかないじゃない!〕


好きなひとのためにいい子ね。とサナの頭を撫でるカネコ






引き戸が開き、あおいが夕食を平らげ満足そうに帰って来た。それでもアイス最中を三袋もぶら下げている。

「カネコ、サナ、アイス食べよ~!」


「え? えぇっ? サナ、目が真っ赤よ?」

「誰にやられたの? 高等部?」


〔ううん、なんでもないの〕

〔カネちゃんが思いきりくすぐるから〕とサナがカネコを睨む

慌てるカネコ

『そ、そうなの、罰ゲームやり過ぎたのよね』


No.20 16/03/16 11:40
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

あおいとサナは百合関係に?
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私立如月学園中等部校舎屋上。

あおいの家は拳法道場で朝は早い。中学生になってからというもの、ずっと、毎日のように早朝に祖父に起こされ、高齢者向けの早朝太極拳教室に無理矢理に参加させられているあおい。

そのせいで、毎日のように学校の屋上で弁当をホームルーム前に食べている。なんで給食のある学校に弁当を持っていかなきゃいけないのよ。とつぶやきながら。

少しでも長く寝るために朝食を抜くクラスメートはいるが、あおいの場合は、大食ゆえに昼休みまで空腹を我慢できないのだ。


そこにサナが現れる。何やら思い詰めている。しかも学校に来るには大荷物である。しかも目が赤い。

〔あおちゃん、ママが、ママがね・・・・〕と、サナ

〔ママが再婚するの。わたし、男はキライなのに〕

〔あおちゃん、わたし、わたし家出する!〕





私立如月学園大学 恋愛漫画研究部部室

そう、ここはあおいの姉の美穂が通う大学。そして姉の属する倶楽部の部室である。あおいがロッカーを物色している。

〔あおちゃん、早くしないと美穂先輩、来ちゃうかも〕と、サナ

「あっ! あったよ!」と、あおい。

その手には、美穂の彼氏の、つまり、あおいの憧れのお兄ちゃんの、真鍋先生のワンルームマンションの合鍵が握りしめられていた。

勢いよく手をつないで如月学園大学から駆けて逃げるふたりは、姉の美穂に目撃されていたのだが・・・・



No.21 16/03/16 14:03
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 20 某県某市某区某遊園地


暗闇の中、少女の叫び声がする。

〔キャー! 来ないでぇ〕

〔イヤぁ! お願い、来ないでよぉ!〕

〔あおちゃん、早く出よう、外に出たいよぉ〕と、サナ


そこに不意に襲いかかる、黒い影、否、正確には白い影だ。

ドスッと、ボディブローが見事に決まり悶える白い影。その側にはあおいのウイナーポーズ。


そう、ここはお化け屋敷。かわいそうに幽霊役の男は、驚かそうと襲い掛かった相手が悪かった。後ろから襲ったために、振り向きざまに本能的反射的衝動で殴られてしまった不幸な男性である。


〔ゴメンナサイ、おじさん大丈夫ですか?〕と、サナ。


そこは女の子らしい優しいサナだった。

サナは空手部では、あおいに勝つこともある女の子だが、違うのは、女らしさの微塵もないあおいと違い、いかにもお嬢様学校の学年一位の美を争うほどの、しかも優しさあふれる女の子という一点である。

襲われたのに相手を心配してるのである。


ちなみに、サナはお嬢様すぎて、今日は初のお化け屋敷である。

幽霊やお化けを信じないサナだったが、あまりの怖さと迫力に、さっきまで出てくるのは、本物の幽霊と思い込んでいたらしい。



さっきまで、学校を抜け出し、つまりサボり、観覧車やジェットコースターに乗り、遊んでいた。そしてお化け屋敷である。

惚れていたあおいとの距離を一気に縮められた気がしサナ。お化け屋敷では、何度もサナに抱き着いて、その余韻に浸るサナだったが


色気より食い気。否、アブノーマルな恋より食い気のあおいはサナに言う。

「おなか空いた~。サナ、マック行こう!」

「もう授業終わるね。カネコも呼ぼうよ!」


〔もう! あおちゃんはムードないんだから!〕と思うサナだったが・・・



No.22 16/03/17 02:05
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 21 サナに付き合い家出を決め込んだあおい。


毎朝、毎朝、夜も明けぬうちに起こされ、祖父の指導する早朝高齢者太極拳教室に無理矢理に参加させられるのに、あおいはつくづく嫌気がさしていたのもあるし、仲良いサナが心配だったゆえの行動なのだが



しかし、中学生を中学生だけで泊めるホテルなど、あるわけがない。

しかも制服で、なのだ。

さらにサナは、学生にしては大荷物で不審がられている。あまりのお嬢様ぶりに、肝心なときに肝心な知恵がサナは回らない。


温厚なサナは珍しくブチ切れマジギレして

〔失礼しちゃうわね。お金ならあるわよ!〕

と鞄から札束を出そうとするも、これまた珍しく冷静なあおいに制せられる。


「サナちゃん、いい場所があるわよ」

「今頃はママたちや先生たちは気づいて大騒ぎよ」

「だから、見つからない場所」と、あおい



あおいは実は、中等部生徒が下校時間までに帰り損ねたときに、罰で泊まらされる高等部学生寮に忍び込むのを考えていたが、結局あおいとサナが潜り込んだのは、なんと




あおいの憧れるお兄ちゃん、つまり如月学園高等部教師で、あおいの姉の美穂の婚約者の

真鍋先生のワンルームマンションだった。

オツムは足りなくても悪知恵だけは働くあおいを見直すサナだった。

No.23 16/03/17 04:27
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

夜のとあるワンルームマンション

ガチャリと鍵が開き、少女がふたり入ってくる。

ここは私立如月学園高等部教師の真鍋の暮らすワンルームマンションである。

主のいない部屋に入って来たのは、真鍋の元教え子の妹たち、私立如月学園中等部生徒のあおいとサナだ。



某県都心のマンションにしては、かなり広めの、ワンルームマンションなのだが、お嬢様すぎるお嬢様のサナに言わせれば

〔何これ?。わたしの部屋より狭いよ?〕

〔しかも、服も下着も脱いだら脱ぎっぱなし〕

〔ヤだぁ、このジーパン、脱いだ形のまま立体化してる〕

そりゃ、そうである。教師は忙しい。授業用の資料を作り、寝過ごし寝坊して、慌てて学校へと飛び出したままなのだ。しかも、真鍋の勤める高等部に隣接の中等部では、女生徒失踪で騒ぎになっていた。とても帰宅できる状況ではない。

それを知ってか知らずか、それでも女の子らしく家事が大好きなサナはテキパキと掃除を始める。そして、悲鳴

〔キャー! あ、あおちゃん、せ、先生のベッドからこんなものが〕


そう、大人向けの、本やらVHSビデオやら実用化されたばかりのDVDである。

お嬢様すぎるお嬢様のサナ頭の中では都市伝説扱いの、存在するとは信じられない、アダルトなそれであった。

それでもサナはあおいと違い、共学小学校出身で、知っていてもおかしくない知識なのだが、お嬢様すぎるお嬢様のサナには、都市伝説が実在したかの衝撃であったのだ。一方のあおいは

「あぁ、それお兄ちゃんのだね」と落ち着いている。

お嬢様学校生徒でも、さすがは同人誌活動する美穂の妹だった。

「ねえ、これ写るんですで撮ろうよ。学校で公開しよ?」

と、あおいはおそろしいことを言い出す。


やがて、部屋の掃除が終わり、買ってきた弁当やおやつを広げ、くつろぐふたり。



「ねえ、一緒にお風呂に入らない?」

言い出したのは、あおいだった


No.24 16/03/19 00:28
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

ピンポーン

真鍋のワンルームマンションのチャイムが鳴る。



お風呂に入ろうとしていたサナは慌てて服を着る。

一方のあおいは、その貧しい胸を、つまり貧乳の胸を隠すこともなくドアの方に走ってく。



ドア越しに


「どちら様ですか?」と、あおい

『あおいです』と、カネコ

ドアを開けるあおい。づかづかと上がり込むカネコ。



入室早々に口を開くカネコ

『二人ともヒドイよ。』

『どうしてわたしも誘ってくれないのよ』

口を尖らせ、拗ねた振りをするカネコ

〔カネちゃん、ゴメンねぇ〕と、サナ


「カネコ、学校はどうだった?」探りを入れるあおい


『もう、先生たちもママたちも大騒ぎよ』

『でも、あおいの読み通りに、みんな街中を探してるみたい』

『ここなら今日は見つからないわ』と、カネコ


〔でも、明日はどうしよう〕と、サナ

「授業が始まる頃に女子寮に潜り込むの」

「カネコ、高等部のしおり先輩に話つけてくれた?」

あおいとカネコが如月学園初等部に入学したときの六年生だった、しおり先輩に甘えるつもりのあおいだ。

『うん、しおり先輩、寮の部屋にいてもいいって』

〔ほらね、サナちゃん、灯台下暗しとも、為せば成るとも言うでしょ〕

自慢げに鼻を膨らませるあおい




『はい、差し入れよ』

と、コンビニ袋の中身を広げるカネコ

『そうそう、ビデオ借りてきたから見ようよ』

カネコが取り出したのは、桜井幸子主演の高校教師だった。

No.25 16/03/21 07:39
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

テレビには二ノ宮繭が再生されて写っている。

桜井幸子の演じる二ノ宮繭が主人公の高校教師だ。



テレビを見ながら、百合っ気のあるサナは心の中で、チッと舌打ちする。

サナはあおいを狙っているのだ。

今宵こそあおいを落とそうと思っていたのに、カネコのレンタルビデオのセレクトは、よりによって、学園恋愛の高校教師だからだ。
我慢して見るにしても、百合シーンは、はるか先だし、カネコがいたら落とすどころではない。


カネコはカネコで内心の本心では、あおいの憧れのお兄ちゃん、つまり、この部屋の不在の主の真鍋先生を狙っている。
すでに半分妄想世界に入り込んでいる。


あおいはあおいで、姉の美穂の婚約者の真鍋に一方的に恋している。
完全に感情移入しているようだ。



いわゆる三角関係ならぬ四角関係、それどころか五角関係に発展してしまっている、あおいとサナにカネコそして美穂と真鍋先生だった。



画面は変わり、親子でテレビを見ているならば、ちょうど気まずい雰囲気になるであろう画面になった。すなわちエロシーンである。


別の意味で気まずい三人。



最初に耐えられなくなったのは、あおいだった。

口を開いて出てきた、否、飛び出した言葉は

No.26 16/03/21 10:24
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

サナが発掘した、真鍋所持の大人な物達、つまりエロ関連の物達を並べながらあおいは

「こんなのをお兄ちゃんが持ってるってことは」

「つまり、お兄ちゃんはしてるよね?」

「これ写るんですに撮って学校で公開しない?」

「真鍋先生の夜の趣味とかのテーマで」

と恐ろしいことを提案するあおい。このころはまだ写メなどないから(写るんです)なのだが





ひとしきりの話のあと、あおいはいきなり


「ねえ、みんなは・・・・したことある?」


『えっ? なぁに?』とカネコ

〔ん? なんのこと?〕

あおいが何を聞いてるかは察しをつけているのに、サナはとぼけている



「だから、ベッドの中とかで・・・・したことある?」



「去年ね、お姉ちゃんの同人みてたら見つかって怒られた」

「あんたにはまだ早いトカナントカ」

「自分だって同人書いてるくせに」



〔同人を読むかは別にして、してるわよ〕とサナ

『わたしもしてるぅ』とカネコ


「いやいや、それも疑問なんだけど」


「その、・・・やっぱり痛いのかな?」


『あおちゃん、わたしたち、まだ中学生だよ』

『さすがにまだ勇気はないし、相手いないし』

〔・・・・・・〕



サナのあおいへの百合的恋慕には、まだ気づいていないあおいだった

No.27 16/03/21 14:47
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

お風呂の中から、可愛いらしい二人のはしゃぐ話し声がきこえてくる

ここはあおいの姉の美穂の婚約者の真鍋のワンルームマンション。

自らの家出騒動で学校から帰宅できない真鍋の部屋でやりたい放題しているあおいとサナだ。




さっきまでビデオを一緒に見ていたカネコは夜も遅くなり帰っていった。



「ねえ、一緒にお風呂に入ろう」と誘うあおい


〔うん、でも恥ずかしいから見ないでよ〕とサナ




お風呂はトイレ一体式のユニットバスだった。



「この風呂、どこで体を洗うんだろ?」

〔バスタブにシャンプー入れちゃえ〕

「泡風呂みた~い」

「流しっこしようぜ」




狭さゆえにあおいとの高い密着度に

〔〔狭い風呂っていいわね。最高〕〕と思うサナ



さっきまで、ママの再婚話に家出するほどに腹を立てていたサナだが、今この瞬間だけは思いは

〔〔あおいと接近できてママありがとう〕〕だった。

先月の高等部と共同の野外活動では、わたしの好きな人は渡さないオーラを真鍋先生に出していたサナだが、今だけは

〔〔真鍋先生ありがとう〕〕だった




一方、その頃、部屋の主の真鍋は美穂からの電話で空も飛べそうな勢いで帰宅の途についていた。

美穂の大学のロッカーから真鍋との合鍵をあおいが持ち出したらしいと知ったのだ。そう、姉の美穂に、逃げるところを二人は目撃されていた。

No.28 16/03/26 06:30
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

草木も眠る丑三つ時

ここは某県の都心の某市中区にあるマンション。



般若かと思うくらいの凄まじい形相の男が駆け込んでくる。

続けて、大学生風の女の子、そして三十路は超えてそうだが、それでもセレブそうな女性も飛び込んでくる。


無音のエレベーターが上空に駆ける。否、上昇し、11階で止まった。


ガチャリと鍵を開けて部屋に入る男。


そう、如月学園高等部教師の、あおいの憧れのお兄ちゃんで、あおいの姉の美穂の婚約者の真鍋だ。少し遅れて美穂、そして、そう、サナのママも入ってくる。



真鍋の部屋のベッドで眠るあおいとサナの寝顔を見て、安堵のため息を漏らす三人。そして





間を開けて真鍋が深呼吸する。空気を思い切り肺に吸い込み、そしておもむろに



眠る二人の布団を引きはがし、二人の頭にげんこつを落とし




[こらー! 悪ガキども起きろっ!]と真鍋の怒声




慌てて飛び起きるあおいとサナ


「お、お兄ちゃん、お姉ちゃんまで、なんで?」と、想定外の成り行きにびっくりしているあおい

その一方で

〔ま、真鍋先生、見ちゃダメぇ!〕と、寝ている間にめくれたシャツを刷り下げパンツを隠すサナ


サナのママが飛びつき抱きしめる

〈無事でよかったわ、どれだけ心配したか〉とサナのママ

〈ゴメンね、ママが悪かったわ〉

〈サナがイヤなら再婚しないから、ごめんね〉




サナがママと帰り、あおいと真鍋と美穂の三人だけになった真鍋の部屋で、あおいはひとり不機嫌そうに頬を膨らませている。

「イヤよ 謝らないわ」

No.29 16/04/06 10:12
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

同級生のサナと家出し、憧れのお兄ちゃんの、真鍋先生の部屋に留守中にサナと忍び込んでいたのがバレたあおい、不機嫌そうに頬を膨らませている。そして美穂を睨んでいる。


「なんで謝らなきゃいけないのよ。意味わかんない」

「イヤよ。謝らないわ」と、あおい。



真鍋の部屋で睨みあっている、あおいと美穂。強情な二人を知る真鍋は教師らしくなく、年上らしくなくオロオロしている。



[あおいっ! いつまで強情張るつもりなのっ!]

[中等部や高等部の先生にどれだけ迷惑かけたか、わかってるでしょ]

[真鍋先生にちゃんと謝りなさいっ!]

怒鳴ってるのは、あおいの九つ上の姉で、真鍋の婚約者の美穂だ。それがあおいの不機嫌の源なのだが。


[イヤよ。謝らないわ。わたし、悪くないもん]

[彼氏ができたのをサナに隠してた、サナのママが悪いんだもん]

[娘に相談せず再婚決めるサナのママが悪いんだもん]

[サナが可哀相だから付き合っただけだもん]

[それに、わたしの家出はお姉ちゃんのせいだもん]


「サナちゃんの事情はわかったけど、わたしのせいって、何よっ!」

明らかにキレかけている美穂。自分の姉らしさのかけらすらない日頃の生活態度があおいを立腹させてるのだが。


「だいたい、なんで中学生のわたしが爺じに付き合わされて、毎日毎朝、夜も明けぬうちに道場で助手しなきゃいけないのよ」

[なんで中学生のわたしが毎朝のご飯が学校で食べる弁当なのよ]

[美幸お姉ちゃんは死んだから仕方ないとして、誠お兄ちゃんは官僚だから仕方ないとして、家業を継がなきゃならないのはお姉ちゃんでしょ]

[なのに毎晩のように夜更かししてさ]

[毎朝のように寝坊してさ]

[夜も深夜まで毎晩毎晩、エロ漫画読みまくり、エロ同人書きまくり、エロコスプレしまくり、エロゲーしまくり]と、あおい

ごそごそカバンに手を突っ込み、あおいが取り出したのはビデオテープ。

[お姉ちゃん、これは何かなぁ?]

[お姉ちゃんの毎晩のエロ同人エロゲー姿、写して現像してみました]


あおいの言葉が終わらぬうちに美穂の平手があおいの頬を捕らえる

[やったわねっ!!]と、美穂を叩きかえすあおい



もうこうなったら収拾がつかないのを知る真鍋は時間任せにするしかないと、一服しに出て行ってしまうのだった






No.30 16/04/06 11:58
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

美穂のエロ同人活動については、それとなく気づいてた真鍋。


そりゃ、奥手で童貞の真鍋も男である。エロ関連の本やビデオは手にすることも多い。


しかも美穂は真鍋の勤める如月学園の大学生で、真鍋はその高等部教師なのだ。しかも如月学園はエスカレーターで幼稚部から大学部まで行ける学園だ。嫌でも美穂の先輩後輩伝いに噂は耳に入ってくる。



しかも、真鍋が数ヶ月前に、偶然に本屋で手にした同人誌の画風には見覚えはあったのだ。

あれは、まさしく、美穂が中学生時代に書いていたセーラームーンのコピーイラストにそっくりな画風だった。


女姉妹に囲まれて育った真鍋は少女漫画は嫌いではなく、思わず買ってしまい、家でページをめくると、中身は二次少女漫画同人ではなく、エロだったのに驚き、さらに画風どころか筆跡まで美穂にそっくりなのにまた驚き、美穂に問い質し、くれぐれも

未成年かつ中学生のあおいにはバレないようにと釘を刺していたのだが。



〈やっぱり美穂のやつ、あおいにバレてたのか〉と、つぶやく真鍋。


美穂がエロ漫画を読むのは年頃だからと、エロゲーは真鍋の部屋にそれがあったのを美穂が発掘したからだと、エロコスプレは男の自分としては、他の男に美穂が見られるのは不快でも、それそのものは少しうれしいからと、見て見ぬ振りしていたのだが


あおいと美穂の、真鍋の部屋での取っ組み合いを見るに堪えず逃げ出して、コンビニで缶珈琲を飲みつつ、煙草を片手に溜息をつき、頭を真鍋は抱えていた。

いくらなんでも、あおいの前では美穂はしっかりお姉ちゃんをしていると真鍋は信頼していたのだ。


思えば、美穂の家庭教師をやめ、予備校講師になり、如月学園の欠員で教師採用されて住み慣れた街に帰り、あおいと再会して、最近まで真鍋はあおいと美穂の家から遠ざかっていた。


内向的な真鍋にとっては、あおいと美穂の母の和子の底抜けの明るさが苦手だったのもあり、あおいと美穂の自分を巡るライバル関係に気づいてしまったからなのだが。

そして、あおいの過激な逆セクハラも苦手だったのだが。



あおいの過激な逆セクハラの原因とネタ元が美穂のエロ同人と確信してしまった真鍋は意を決するように立ち上がり、家路に向かう

No.31 17/01/03 17:03
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

>> 30 自宅マンションのエレベーターを降りると意を決したかのようにドアを開ける真鍋。

しかし部屋は真っ暗である。

「あいつら黙って帰ったのか」と思いつつ明かりをつけると、汚部屋が綺麗に整頓されている。


「生意気でもあの二人はやはり女の子だ」と思い、ふと机を見ると


真鍋の貯めこんだ大人な物たちが堆く、しかも綺麗に仕分けされ積み上げられている。そして置き手紙には


「お兄ちゃん、今日はごめんなさい」とあおいの文字

「瞬くんごめんね」と婚約者であり、あおいの姉の美穂の文字

そして、真鍋の目をひときわ引き付けたのは


「わたしたち二人がいながら、これらの大人な物たちの山は何かしら?

わたしたちじゃ不満なの?  美穂・あおい」

の文字だった。



それらまで整理してくれなくてもいい!

と叫びたくなる思いの片隅に

仲直りしたんだな。と少し安心した真鍋だった

No.32 17/02/09 00:00
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

ときは流れ、夏休みに入った如月学園中等部。

ここはその高等部学生寮の食堂である。



赤井! 雑巾はちゃんと固く絞って床を拭きなさい! ほら!怠けないの!

安芸宮! ジャガ芋はちゃんと芽をとらなきゃお腹を壊すでしょ!

赤井の美穂! 洗濯物はちゃんと色分けしなさい!


寮長のあおいとサナと美穂への怒声が寮中にこだまする。


そう、授業エスケープしただけでなく、家出し、こともあろうに真鍋先生の自宅に留守中に無断侵入し、さらに無断で居座って隠れてたのが学園にバレての、懲罰で寮生活するハメになった、あおい・サナ・あおいの姉の美穂の三人、いや、共犯のカネコを含めて四人であった。

この如月学園は幼稚部から中等部までは、規律違反があれば、停学とかではなく、強制的に高等部と大学部の共用寮での生活をさせられ、お嫁さん修業させられる伝統なのである。

中には停学や退学になったほうがマシと、自主退学を選ぶものが出るほど、涙ものの厳しいお嫁さん修業なのだ。



夜、夕食の片付けと入浴後の風呂掃除を終えて自室に戻り、倒れ込む四人。




ったく、何でわたしまでアンタの巻き添えになるのよ!。

と、あおいに毒づく美穂。

しかも、わたし、大学部だよ?。何で中等部のアンタらと一緒に懲罰なのよ!

と美穂の毒吐きは止まらない。

無理もない。あおいとサナの家出を発見し、あおいを学園に連れ戻したのは美穂なのだ。

でも、あおいの家出の原因になった責任を問われてるのだが、本人に全く自覚はない。


するとカネコが

でも、何でわたしまで・・・善意で差し入れしただけなのに・・・善意で家出をヒミツにしてただけなのに・・・困ってるひとには親切にしよう!ってのをちゃんと守ったのに・・・


その親切の方法が間違ってるからの懲罰なのだが。


サナはサナで

ママがわたしにナイショで男をつくるからだもん。わたし、悪くないもん!


あおいと言えば

お姉ちゃんがエロ同人ばかりしてわたしに迷惑かけるからなのに・・・



どうやら反省に到達するには、まだまだ遠い四人のようである。

No.33 17/02/09 13:09
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

四人の部屋にノックの音



美穂センパイ、しおりです。入っていいですか?

声の主は美穂の高等部時代の後輩で、あおいとカネコの初等部時代の先輩のしおりだ。



ん? いいわよ。入って入って!

と美穂



部屋に入るなり

センパイ、あおいにサナそしてカネちゃん、ごめんなさいっ!

と、謝るしおり。

センパイ、実はあおいちゃんが家出したとき、わたし、あおいちゃんをわたしの部屋に隠すつもりでした。

なのに、あおいちゃんが黙っててくれたからか、わたしには何もなく



で、差し入れです!

と、出した袋には美穂とあおいの大好きなチョコレートがこれでもかと



カネちゃんにはこれね

と、二重焼きを



サナちゃんにはこれね

と、百合小説を出すしおり。



あ~、気を使わなくていいのに、全くあんたは!

と飽きれ顔の美穂。

で、あんたの差し入れには必ず、裏、も、あるんだから今度は何?



すると、しおりは

センパイ、次はこれをエロくしちゃってください!

と、ときめきトゥナイトの漫画本を差し出す。



あんたね~

と美穂が言おうとすると、



センパイ、もう同人は真鍋先生にもあおいちゃんにもバレてるんですから。つか、学園の皆が知ってます!

気にしないキニシナイきにしない!

と、しおり



すると、横からあおいが

そうよ、お姉ちゃん、もうバレてるのよ!



美穂が

ばらしたアンタが言うな!




そうして夜の明けるまでエロ談義に花を咲かせる五人だった



No.34 17/07/16 18:54
ホワイトエロリータ ( ♀ KMz31b )

誰もいない海 
二人の愛を確かめたくて 
あなたの腕をすり抜けてみたの~🎵

なんて歌は時代が違うので流れてはいないのだけど、ここは90年代の某海岸の某海水浴場。

キャーキャーと水と戯れる若人たちの声が満ち溢れている。そんな海の家で

センパーイ!カッコイイ男の子見つけましたぁ! ピーチバレーに混ぜてもらえるそうなので行きましょーよぉ!

と美穂の手を引っ張り続けてるのは後輩のしおりだ。

そう、美穂は妹のあおいのしでかした家出騒動に巻き込まれ、学生寮に寝泊まりの懲罰を受けていたのだけれど、そこは天性の要領の良さで、早くも懲罰を明けて遊びに来ていたのだ。

と言うか、同人のネタに困り、モデル探しというか、ネタ探しというか、画材探しというか、

それでもあわよくばナンパされたいという、つまりはイケメンハンターに来ていたのだが、コンタクトを流してしまい、イケメンな男の子との出会いはあきらめていたのだが・・・しおりの誘いに乗り砂浜に歩いていく。

ひとしきり遊んだ末に、喉の渇きを覚え、ジャンケンの末にひとり貧乏クジをひいて、美穂は自動販売機にジュースの買い出しに。




わあーキレイな海! 先生、この景色ステキですね!

と、はしゃいでいるのはあおいだ。無論、先生とはあの真鍋瞬である。

遠足の下見に来たのだが、真鍋が下見担当と知ったあおいが学生寮を抜け出してくっついて来ているのだ。


あおい! いいか? 俺は教師でお前は生徒だからな? それもプライベートな遊びじゃなく秋の遠足の下見だし、着いてきたお前の監督者が俺だからな!

と、あおいに念押ししながらも誰かを探す真鍋。念押ししながらも

おかしいな。あいつは遠くからも目立つ奴なのに・・・と思っていると、いた。真鍋の同級生だ。





No.35 18/03/24 21:23
あかいあおい ( ♀ KMz31b )

よお!真鍋、久しぶりだな! 

と背後で声がした。

向井、お前変わったな。普通になりやがって。久しぶり、元気か!

と、真鍋。

向井、こいつは俺の生徒。電話したようにお前の旅館、学校で利用させて欲しくてな。

ああ、それは構わんよ。ところで美穂ちゃんに似た子を見た気がするんだが、一緒じゃないのか?

と向井。

あおいが答える。

はじめまして。お姉ちゃんなら来てないです。なんか部活が忙しいって言ってました。

すると向井

えっ? 君、もしかしてあおいちゃん? 
あー、あおいちゃんだ。よく来たね!大きくなったね、いま小学校何年生?

????となるあおい。この人に会った記憶がない。すると向井

あー覚えてないよね、あおいちゃん前に会ったとき幼稚園だからね。俺は真鍋の同級生だった向井誠だよ。

と言い終わらぬうちに真鍋が向井の耳元にささやく

こいつ小学生じゃなく中等部生徒だ。美穂と同じで童顔ちび貧乳を気にしてるから子供扱いは厳禁だぞ。


するとあおい

お兄ちゃんたち何をヒソヒソしてるの。まさかそんな仲?と冷やかす。




ジュースを買い出しに行く途中、公衆トイレから出ようとして慌てて隠れる美穂

なんで瞬ちゃんがここにいるの?。なんで向井さんまで・・・なんであおいまできてるのよ?

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