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神様からのプレゼントは変身能力(小愛的故事)

レス12 HIT数 3499 あ+ あ-

青木あかね( 30代 ♀ sEoWnb )
19/11/07 20:54(更新日時)

大好きな光太お兄ちゃんの、お父さん座りの太ももの上で、頭撫で撫でされ、ご満悦なしあわせな夢を見ていたあたし。でも

「うーん、なんか肌寒いな・・・」

初秋だけど、前日が真夏日快晴だったからなのか、気温の下がった街の早朝の日の出前、そう思いながら目が覚めたあたし。光太お兄ちゃんに頬をスリスリして、お布団に入れてもらおう。

ぬくぬくぽかぽかした~い。

そう思ったけど

体が冷えたからか、催して来て

慌ててあたし専用トイレに。




座ると・・・

トイレ前にある

光太お兄ちゃんの姿見の鏡に

いつもは、あたしが現れるはずだったの。

そう、昨日の夜までは




でも今朝は鏡に

鏡に写ってたのは




鏡の中に見知らぬ女の子が座ってる。

プラスチックなトイレに座る少女が鏡に





あれ?あたしの姿は?

なんで人間の女の子が鏡に映ってんの?

なんで人間の女の子が裸で・・・?

なんで人間の女の子がまるはだかで?




そう思ったとき

あたしの手も腕もツルツルお肌

足も腿もツルツルお肌

お腹もお胸もツルツルお肌

え?

えええーっ!。

あたしの毛皮、どこ行っちゃったの?

あたしの自慢の艶やかな白黒モノトーンの毛皮は、どこ行っちゃったの?。あ、あたし、もしかして

あ、あたし、もしかして

人間の女の子になっちゃったの?!





「う、うーん。誰だ?うるさいぞ」

光太お兄ちゃんの寝言?。

いや目を覚ましそうな雰囲気。




や、やばい!

光太お兄ちゃんの隣の部屋の、愛ちゃん。彼女は光太お兄ちゃんの妹で小学生だけど、愛ちゃんの部屋に慌てて飛び込むあたし

愛ちゃんごめん!服貸して!

が・・・・

いつもは寝坊すけ娘な愛ちゃんまでモゾモゾな気配

愛ちゃんの服をかかえて、愛ちゃんの部屋の窓から飛び降り全力疾走して逃げ出したあたし




どうしよう・・・なんでこんなことに・・・

19/09/22 03:06 追記
 
試し書きですぅ😅

19/10/07 08:03 追記

ハロウィン向けにするか、クリスマス向けにするか・・・で迷い、物語の出だしの季節設定を初秋にしましたが、設定をミスりました。アホなわたくしをお笑いくださいね。

ちなみにタイトル内の
「小愛的故事」は「小さな恋のものがたり」に、日本語では、そうなるかと。

No.2921306 19/09/22 03:04(スレ作成日時)

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No.1 19/09/22 04:11
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

パンツも身につけずな

丸裸で窓から飛び出した

うんにゃ

窓から飛び降りたあたし

愛ちゃんに借りた・・・じゃなく

愛ちゃんに無断で持ち出した服を

脇にかかえて一目散に走る。

うちの角の路地を曲がり

数十メートル先は公園なのよね。




日の出前の、初秋には似合わぬ冷えた早朝

公園には誰もいないはず・・・

公園トイレで服を着なきゃ

あたしまるはだかだもん・・・

確か人間には

ロリコンなる男がいて

少女を襲うトカナントカ。

えーん😢怖いよぉ😢




無事に公園には着いた。

でも、あたし

あたし、肝心なコト忘れてた。

そう、あたしは昨日まで子猫だったのよね。

服の着方が、あたしは全くわからないんだった・・・

光太お兄ちゃんや愛ちゃんが着替えるのを、毎日毎日、眺めていたはずなのに!。あたしのバカばか馬鹿!

どうしよう・・・

途方に暮れしゃがみ込んでしまうあたし







「あら? あなたまだ小さいのに裸で、裸足でどうしたの?。それも日の出前の公園で。危ないよ?。それとも変なおじさんに・・・」

振り向くと

小学生か中学生か、わからない女の子がいた。

のは嘘で、子猫だったあたしは

この女の子の声は知ってる。

へへーん!猫さまは人間よりはるかに耳が良いのら!。

この女の子はご主人さま愛ちゃんの先輩。黒百合女学院山手校中等部一年生の、赤井あおいお嬢様。人間たちが頭を下げる、この街いちばんのお嬢様なのだ。

日曜日は日も昇らぬ早朝から、この公園で拳法、八極拳というそうだけど、それを練習してるの。その声と音はおうちにいても聞こえるの。それに

それに顔も知ってるの。

たまーに、おうちを抜け出したあたしが公園にいると、あおいちゃんの足に頬をスリスリしたら、いつも鰹節とかカリカリとか、おやつくれるの。

とは言うものの

子猫だったあたしは今は人間の女の子

どうしよう・・・と、思うまでもなく、「これはあなたのお洋服なの?」って言いつつ、あおいちゃんはあたしに服を着せてくれた。

そして

「あなた、冷えきってるじゃない!。おうちにいらっしゃい。風邪引いたらたいへんだからね。この調子だとお腹もからっぽでしょ?」

No.2 19/10/04 21:24
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 1 ついつい、あたしの子猫の本能が・・・。気付けば、四つん這いになり、あおいお嬢様の足に額をスリスリして

「(うれしい)にゃー!」と



『し、しまった・・・あたしが人間じゃないのがバレちゃう』

そう思って、両手の肉球で頭を隠そうとするあたし、でも

「あら、あなた子猫の真似がお上手なのね」

そう言って裸足のあたしを背中におんぶして、お家に連れて行ってくれるあおいお嬢様。その道々『なんでこうなった?』と考えるあたし。あれは昨日の昼・・・



土曜日の昼下がり、授業は終わってるはずなのに、なかなか帰って来てくれない、愛しのご主人さまの光太お兄ちゃん。

いつも学校から真っすぐ帰って遊んでくれるのに。だから、さみしくて、光太お兄ちゃんの残り香のあるベッドに潜り込んでた、あたし。

そりゃあね、あたしにも好きな男(雄)の子はいますっ!。でも、お外は自動車とかが危ないと、なかなかお外に出してくれない光太お兄ちゃん。

だから猫同志の恋なんて・・・と半分あきらめモードで、『こうなったら相手は人間でも、光太お兄ちゃんでもいい!』

なのに、光太お兄ちゃんったら、女連れで帰って来るなんて。

それで、晩御飯のカリカリの後のうたた寝の中で

「良い子の良い子の子猫のタンゴ(あたし)に変身能力をあげよう。くしゃみをしたら人間の女の子になれて、何かに噛み付いたら猫に戻れるのだ。」

こんな夢だった・・・はず・・・

さっき目が覚めたとき肌寒くて、あたしくしゃみした。

だから人間の女の子に変身しちゃったのね。

『人間になったのに、服の着方すらわからず、なのに猫の本能はキッチリと残ってるって、いったい誰得な変身能力なの?』

そう思ったけど、ありがたく変身能力を頂くことに決めたあたし。



道々、考え事していたら、あっという間にあおいお嬢様のお家に着いていた。

「練習してたら汗かいちゃった。あなたも何か飲む?」

「にゃー!」

なんて、うっかり言えないから

うんうん!。と首を縦に振るあたし。

「あちゃー!。コーラ切らしてる。お姉ちゃんわたしの飲んだわね。ミルクしかないじゃない!。」

『ミ・ミルク?。大好き!飲みたいっ!』

うっかり、また

「(うれしい)にゃー!(飲みたい)にゃー!」

No.3 19/10/05 00:31
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 2 『またやっちまった』

慌てて両手で口を押さえるあたし。でも、あおいお嬢様は

「ふふふ。あなたって、子猫ちゃんそっくりね。でも、どこかで会ったことあるような声ねえ。不思議。」

なぜか冷静なあおいお嬢様。子猫の本能そのものな振る舞いしか出来てないあたしなのに、なぜか、頭のおかしな子扱いは全くされてないあたし。

『あたし、人間の言葉は喋れるのかしら?』

恐る恐る試してみるあたし。

「あのぉ、あたしミルク大好きですからミルクにしてください」

『言えた!。言葉は人間対応可能なのね』

とりあえず安心するあたし。




レンジでチンしたミルクを出してくれた、あおいお嬢様。

人生初体験だけど、光太お兄ちゃん達の食事風景を見て覚えた、ちゃんと右手でカップをつまんで、人間らしくお行儀よく飲むあたし。

「それで、そろそろあなたのお名前、教えて・・・あら、あなた怪我してるじゃない。手当てしてあげるから左手出して。」

そうだった。慌ててお家の窓から飛び出したとき

人間らしい両足着地じゃなく、子猫らしい四足着地してしまい、猫の体ならば左手の肉球、今は人間だから手の平を擦りむいた、あたし。

優しい言葉に左手を差し出す・・・と。



あおいお嬢様の手の指先と

あたしの手の指先が

触れ合うか触れ合わないかの瞬間。



あたしが毛皮を失って人間になってるから乾燥してなのか、思いっきり鋭く静電気が、「ビシっ!」と走る。

全身の毛が逆立つかの不快感と人生初の指先の痛みに

「ふぎゃぁー!」

そう叫び、子猫の本能発動で

あおいお嬢様の手に噛み付いてしまった、あたし。

その瞬間

何かのアニメや映画のような

マジカルなミステリアスな煙りが

「ほわわぁーん」

と発生したかは知らないけど、あたしは子猫に戻ってた。

『しまった!』そう思うのに

服の中からモゾモゾ出て来たあたしは

「にゃーん」



「えっ?」

「ええっ?」

「えええっー?、あ、あなた、光太ん家のタンゴじゃないの!」



『やばい!バレちゃったら騒ぎになっちゃう!』

なぜか冷静だったあたし。

両手で触覚代わりのひげで鼻の穴をツンツンして

「はっくしょん!」

全裸の人間の小学生の女の子に戻って見せる。

『だって、バレちゃった以上、あおいお嬢様を仲間に巻き込むしかないよね。』

No.4 19/10/05 06:05
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 3 手に噛み付いた、人間の小学生くらいの女の子が、いきなり子猫に変身した。

かと思えば、くしゃみと共に再び丸裸の小学生の女の子に変身して戻ってしまう・・・。

そんな変身シーンを見られちゃったあたし。

『動揺して騒いじゃうかな?』

の心配は全くなく。と言うのも



あおいお嬢様は幽霊屋敷で、知り合いの幽霊役のオジサンが

「あおいちゃん、よく来たね~久しぶり!」

と話しかけようと、後ろから肩に手を置いた瞬間に殴り倒してしまった女の子。幽霊なんか全く信じてない半面

そのお姉様の緑お嬢様は同人作者で、マジカル物をエロく書いてるのに影響されてか

魔法物は超絶に大好き!と言う女の子。

『びっくり!』より『魔法って凄ーい!』の

『目がキラキラ』の反応するはず。

と思った通りの反応してくれてるから

ホッと一安心するあたし。

「実は夢で神様が・・・」



女の子らしく飾られた、あおいお嬢様のお部屋で、事の一部始終を打ち明けたあたし。

「うんっ!わかった!。あなたのこと、一人を除いて秘密のナイショにしてあげちゃうから任せなさい。でもねえ、あなたが人間のときの名前が無いのは不便よね。」

「そうだ!。あなたは青山光太くん家のタンゴちゃんだからぁ、音楽つながりで「歌子」にしましょ。」

そう言うと、どこかに電話をかけ始めたあおいお嬢様

その電話先は・・・



「サナぁ、おっはー!」

なんと電話相手は、あおいお嬢様よりはるか上の、雲の上のお嬢様。あおいお嬢様の同級生で親友の梅宮サナお嬢様だった。

「サナぁ悪いけどぉ、今すぐわたしの家に来てくれない?。あなたが大好きになるはずの子が来てるのよ。」

そう電話を切ると

「あなたを従姉妹か何かにしようと思ったけど不自然だからね。でもぉ、サナの従姉妹か何かなら、サナは雲の上の存在だからして、逆に不自然じゃなくなるわ。サナの家庭のリアルなアレコレなんて庶民は知らないからね。」

「それとね、いいこと?。わたしとサナを「お嬢様」なんて読んじゃダメよ。少なくとも、あなたはわたしとは仲良しでしょ?。それにサナは、そんな器の小さなお嬢様じゃないわよ。」



近づいて来る、生まれてから一度も聞いたことのない、いかにも超高級車!な重厚感たっぷりな車の走行音。

車の戸が開くと、いかにも清楚でお上品な足音が聞こえてくる。 

No.5 19/10/05 07:08
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 4 あおいちゃんの部屋のガラス庄子が開く。

「サナ様ごきげんよう」

『呼び付けたからには』と、下手に出てるあおいちゃん。でも・・・



「あおちゃんっ!。わたくし、少しもごきげんよろしくなくてよ!」

「あおちゃんも昨日いらしてたのですから、我が家が晩餐主催のわたくしが寝てないのはお察しのはずと、思っておりましたのに、朝も早よから何なの!?💢」

「なあんてね。ここは安心してお気楽~にくつろげるもの。外出の口実、あおちゃん、ありがとね」

と、スカートの翻るのも全く気にせず、床にどっかと座り、足を投げ出すサナちゃん。

『サナちゃんって、実はあおいちゃんと同じお転婆さんね』

そう思うあたし。



サナちゃんが出されたココアを飲んで一息ついたころ 

「サナぁ、さっきの電話の子はこの子よ。とっても面白いの。サナも気に入るはずよ。」

あたしを紹介してくれるあおいちゃん。

「あのぉ、あたし歌子って言います。サナちゃんと仲良くなりなさいって言われて・・・」

「実はね、と説明するより見たほうが早いから」

と、あおいちゃん。

「歌子!甘噛み!」

言われた通りに、あおいちゃんの指を甘噛みするあたし。

服の中のあたしは消えて、小さな子猫になる。

モゾモゾと服の中から這い出し

「タンゴ!くしゃみ!」

言われた通りにくしゃみすると

丸裸の小学生の女の子に変身するあたし。

「どう?これ。わたしも見たときは我が目を疑ったわよ」

「いちばんびっくりしたのは本人のあたしですぅ」

両手で口を塞ぎ、息を飲んでるサナちゃん。

でも瞳はあおいちゃんと同じ

『魔法って凄ーい』な『瞳がキラキラ』状態だ。

そして

右手の人差し指を額に当てて考え込むサナちゃん。



しばらくして

「あおちゃんの考えはこういうことね。この不思議な歌子ちゃんをわたくしの梅宮家の親戚か何かにしろ!でしょ?。そして歌子ちゃんはお転婆過ぎて手に余り、梅宮家から、あおちゃんの赤井家にたまにお泊りしてる。」

見事に言い当てたサナちゃん。

「さすが黒百合女学院中等部学力No.1のサナね。その通りっ!」

「よろしくてよ。面白いじゃない!。わたくし、歌子ちゃん気に入りましたわ。だって魔法も子猫も大好きだもの!。」

No.6 19/10/08 02:37
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 5 お嬢様ふたりの間であたしの処遇が決まったみたい。

あたしが子猫から人間の女の子になってるときは、サナちゃんの従姉妹の梅宮家の歌子で、あおいちゃんの赤井家に下宿中

ってことになるらしい。



なんで?



お二人が言うには

あたしの変身能力がバレても

変な超能力じゃなく、ただのマジック!

と、このふたりは押し通すつもりらしく。



子猫だったあたしは知らなかったけど、実はこのふたりのお嬢様、不用意に怒らしちゃうと、誰もが逆らえなくなる怖いお方らしく。

あたし歌子の背後には二人がくっついてる意味の脅しらしく。



まあーねぇ、わたしたちにバレちゃったんだから、大船に乗ったつもりで、わたしたちに頼っちゃいなさい。

とは言われたものの、何か怖いあたし。

だって、この二人まだ中学生・・・それも一年生。

『もっとしっかりしたお姉様に頼りたかった。』トカナントカな深い事は考えない事に決めたあたし。だって悩んでもどうにもならない事なら、お気楽でいたほうが楽しいはずだから。





と、あたしの処遇が決まったところで

今のあたしの脳内を占拠するのは、サナちゃんがあおいちゃんの部屋に来たときから気付いていた、サナちゃんのミニスカートから立ちのぼる匂い。

もう、この匂いが気になって落ち着かないあたし。

なんか、懐かしい匂いなのよねぇ。嗅いだことある誰かさんの匂い。
きっと会ったことある、イケメンさんの匂い・・・

サナちゃんのスカートに頬スリスリして、「あたしはここよ!」フェロモンを残したいけど、あたしは今は人間だから、大人しく我慢しなきゃ!

そう思ってるとサナちゃんが

「ねぇあおちゃん、このコロン美佐ちゃん家のお店の新作でしょー?。貸して貰うね。」

「もしかして歌子ちゃんはうちのショコラと顔見知りだったりするのかな?。うちのショコラねえ、家出したことあるの。この辺来てたかもね」

なんてサナちゃんに気付かれちゃったかも・・・



  • << 8 「もしかして歌子ちゃんはショコラと顔見知りだったりするのかな?。うちのショコラねえ、家出したことあるの。この辺で迷子になってたらしいの。」 『ん?。サナちゃんもショコラくんって猫飼ってるんだ?。一匹の匂いはそれとして、もう一匹の匂いは誰のかしら?』 そう思っていると、あおいちゃんが 「あーショコラね。たまたま美佐に拾われて幸運な・・・あれ、見つかって良かったよね。」 「てか、美佐ん家の白猫のバニラとサナん家の黒猫のショコラが兄弟で、それでもって、後一匹、誰だっけかに貰われた子、白黒だったよね。で歌子、タンゴも白黒・・・血縁あるのかなぁ」 「この辺を出歩く白黒猫って、バニラとショコラのパパとタンゴとしか見ないから。まさかね。でも野良ちゃんで白ちゃんも黒ちゃんも白黒ちゃんもいないから。」 「そう言えばあおちゃん、昨日ね、あおちゃんと入れ違いに美佐ちゃんいらしたわよ。晩餐会忘れてたぁ!って飛び込んで来たの。バニラ連れて。」 『なら、後もう一匹の匂いは美佐ちゃんらしい人に飼われてるバニラくんなの?。あたしの想い人(想い猫)はショコラくんかバニラくんなのね』 そう思っていると、お魚を焼く美味しそうな匂いが。 すっかり窓の外も明るくなって、あおいちゃん家の家業の、早朝高齢者太極拳教室も終わり、朝食タイムみたい。使用人の山田さんが、あおいちゃんの部屋に 「お食事は広間になさいます?それともご自室で?」 「今朝はここで頂くわ。サナのと歌子のもお願いね。それからうなちゃんはもう起きてる?。起きてたらうなちゃんのもね。」 人間の女の子になって間もないあたし、お魚の匂いについつい、またも子猫の本能と衝動が脳内をグルグル走り回る・・・そんな中、サナちゃんが 「あおちゃん、ダメっ!うなちゃんは・・・」 「あっ!。そうよね。うなちゃんは・・・歌子、あとで説明するから甘噛み!」 あーん!と口を開けて、差し出されたあおいちゃんの指を甘噛みして子猫に戻ろうとしたとき、うなちゃんがあおいちゃんの部屋のガラス障子を開ける。

No.7 19/10/14 15:13
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

ちょっと寄り道
 
 
 
あっという間に700アクセス超えました。お読みくださる皆様、ありがとうございます😊😊😊😊😊。

魔法物または超能力物にするか、冒険ファンタジーにするか、それとも学園ラブコメにするか

まだまだ迷っておりますが、とりあえずお読みくださる方々がいらして、わたくし感謝です。なにせ文才、全くないものですから😅



ちなみに少し前まで書いてました、黒百合女学院シリーズ、また書き始めております。よろしければ確定清書版

https://mikle.jp/viewthread/2933306/

も、お読みいただければ励みになります。また、この下書きバージョンはこのスレで飛べます。(初期バージョンは行方不明ですが😓)



なお、この本スレの

『神様からのプレゼントは変身能力』

早ければ今晩また更新致します。

No.8 19/10/14 20:00
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 6 お嬢様ふたりの間であたしの処遇が決まったみたい。 あたしが子猫から人間の女の子になってるときは、サナちゃんの従姉妹の梅宮家の歌子で、あ… 「もしかして歌子ちゃんはショコラと顔見知りだったりするのかな?。うちのショコラねえ、家出したことあるの。この辺で迷子になってたらしいの。」



『ん?。サナちゃんもショコラくんって猫飼ってるんだ?。一匹の匂いはそれとして、もう一匹の匂いは誰のかしら?』



そう思っていると、あおいちゃんが



「あーショコラね。たまたま美佐に拾われて幸運な・・・あれ、見つかって良かったよね。」

「てか、美佐ん家の白猫のバニラとサナん家の黒猫のショコラが兄弟で、それでもって、後一匹、誰だっけかに貰われた子、白黒だったよね。で歌子、タンゴも白黒・・・血縁あるのかなぁ」

「この辺を出歩く白黒猫って、バニラとショコラのパパとタンゴとしか見ないから。まさかね。でも野良ちゃんで白ちゃんも黒ちゃんも白黒ちゃんもいないから。」



「そう言えばあおちゃん、昨日ね、あおちゃんと入れ違いに美佐ちゃんいらしたわよ。晩餐会忘れてたぁ!って飛び込んで来たの。バニラ連れて。」

『なら、後もう一匹の匂いは美佐ちゃんらしい人に飼われてるバニラくんなの?。あたしの想い人(想い猫)はショコラくんかバニラくんなのね』

そう思っていると、お魚を焼く美味しそうな匂いが。



すっかり窓の外も明るくなって、あおいちゃん家の家業の、早朝高齢者太極拳教室も終わり、朝食タイムみたい。使用人の山田さんが、あおいちゃんの部屋に

「お食事は広間になさいます?それともご自室で?」

「今朝はここで頂くわ。サナのと歌子のもお願いね。それからうなちゃんはもう起きてる?。起きてたらうなちゃんのもね。」

人間の女の子になって間もないあたし、お魚の匂いについつい、またも子猫の本能と衝動が脳内をグルグル走り回る・・・そんな中、サナちゃんが

「あおちゃん、ダメっ!うなちゃんは・・・」

「あっ!。そうよね。うなちゃんは・・・歌子、あとで説明するから甘噛み!」

あーん!と口を開けて、差し出されたあおいちゃんの指を甘噛みして子猫に戻ろうとしたとき、うなちゃんがあおいちゃんの部屋のガラス障子を開ける。

No.9 19/10/16 12:55
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 8 「あおい、おはよ・・・

 ちょっとぉ!あおい、あんた何させてんの!

 こんな小さな子に指フェラ仕込むなんて!

 えろーい!

 つかさあ、あたしって女がいながら・・・」



あおいちゃんの部屋のガラス障子を、眠そうに目を擦りながら開けた、うなちゃんらしき人が叫ぶ。

なんか、女の子が女の子に言うセリフ?

な、勘違いしたことを叫んでるけど・・・



「うなちゃん、ごきげんよ・・・う。

 ち、違うのよ、うなちゃん。

 これは事情があってね・・・」



昨日まで子猫だったあたし、後で知ったことだけど、うなちゃんのあおいちゃんへの百合な恋を見抜いてるサナちゃん。サナちゃん自身も、あおいちゃんが百合な意味で好きらしく・・・

それにサナちゃんはうなちゃんに何か思惑あるようで

でも・・・



「なんでサナが朝も早よから来てんの!

 さてはあたしを出し抜いて・・・」



うなちゃんも、サナちゃんがあおいちゃん大好きなのを知ってるようね。でも、そこは賢いあおいちゃん、うまく話を逸らしちゃう。



「あ~お腹空いたぁ!。

 うなちゃん、今朝は焼き魚と野菜沢山のおみおつけよ。

 ごはん派のうなちゃんに合わせてるの。

 まあー座ってよ。山田さーん、配膳まだぁ!」



しばらくして、使用人さんの山田さんの足音がする。

「あおいさん、お待たせいたしました。」

そうガラス障子を開いて、御膳を運び、小さな配膳者の大皿や鍋やおひつから、それぞれの御膳のお茶碗やお椀や小皿に盛りつけていく山田さん。が・・・

焼き魚を見た途端、あたしの子猫の本能と衝動が





気付いたときには、焼き魚を取り分け御膳の小皿に盛りつけてる、山田さんの箸から

あーん、ガブっ

と、大口を開けて、焼き魚を喰わえてしまっていた、あたし。そう、まるで泥棒猫みたいに・・・

『いやーん!。またやっちゃった・・・』



「ニャーン、ニャア、ニャア、あたし前世は猫だったの・・・」

No.10 19/11/05 18:23
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 9 「にゃーん、にゃーにゃー、あたし前世は猫だったの」

そう誤魔化すつもりが誤魔化せない事態に。

いつもなら、大好きなお魚を見つけると華麗なるジャンプでテーブルに飛び乗り、勢いよく、ガブリっ!と噛み付くあたし。

でも神さまに貰った変身能力で、人間の女の子に変身してたから、そしてここはあおいお嬢様の邸宅だから、そしてそして

あーん!

と大きく口を開けた瞬間

『しまった!。噛み付いたら変身が解けて子猫に戻っちゃう!。あたしは今、人間の女の子、上品にしなきゃ!』

なんて思っちゃったものだから、いつものガブリっ!の勢いが消えて甘噛みになっちゃったのね。

服の中のあたしは消えて、子猫に戻っちゃった。




「えええっーっ?!。なっ!何なのコレ?」

あたしの変身を初めて見て、大声を上げるうなちゃん。彼女は、普段は学生寮に入ってるんだけど、土曜日曜はあおいちゃんのお家に下宿してる住吉初菜ちゃんって中学一年生。

驚いてるうなちゃんの側で

『しまった!うなちゃんにバレちゃった!』

な表情のあおいちゃん。そして額に人差し指を当てて考え込んでるサナちゃん。後で知ったことだけれど




自分の夢を発表し、夢実現に何をすべきか?を、クラスで班ごとに分かれ論じる。そんな議論する能力を身につける授業が、あおいちゃんの学校ではあるらしく

そこでうなちゃんが議論に掲げた夢は

一、金脈鉱山女王。
二、油田女王。
三、株式金券女王。

私が女王になるために必要なものを論ぜよ!だったらしくて・・・

うなちゃんは、あおいちゃんやサナちゃんみたいな、お嬢様でもなく、この二人の仲良しなカネコちゃんみたいな、貧乏でもなく

なまじ中流ゆえ、全てをお金つまりビジネスで考えてるのが、この、うなちゃんらしく

うなちゃんの瞳にドルの札束が見えたのか、あおいちゃんは

「うなっ!。てめぇ、いま見たのをマスコミとか週刊誌とかにリークしたらどうなるか、わかってるだろーな!ゴルァ!」



お嬢様らしくない、あおいちゃんの罵声がうなちゃんにぶつけられる。一瞬にして悪魔に豹変する様は、さすが武術家の孫娘のあおいお嬢様ね。

青い顔で『助け舟くらい出しなさいよ!』な顔で、サナちゃんに視線を送るうなちゃん。でもサナちゃんは

「うなちゃん、わたくし、この件につきましては、あおいお嬢様の味方ですの。」

  • << 12 「わ、わかったわよ!。黙ってればいいんでしょ」 「超能力少女現れる!で売れば儲かるのに・・・」 「でも、あたしだって弱い子は守ってあげたいし」 渋々、あたしを利用してのお金儲けを諦めたうなちゃん。 武術家の娘で喧嘩っ早い、この街いちばんのお嬢様のあおいちゃん、そして空手もしてる近県九県ナンバー1お嬢様のサナちゃん、この二人が手を組んでたら うなちゃんがいくら強くても勝てるわけもなく。 あっという間に、近隣の高校生も逆らうのを躊躇する、黒百合女学院中等部の一年生の、3トップの女の子が手を組んでしまったのだった。 「そーそー、わかればいいの。じゃあ、二人にご褒美にカラオケとゲーセン付き合ってあげちゃう!。」 「うなちゃんは明日が誕生日だし、サナは昨日の晩餐会で窮屈でストレス溜まりまくりでしょ?」 「それに歌子の人間としての、今日は誕生日だもんね。ん?てか、誕生日じゃなく初変身記念日よね。でも人間に変身するんなら、人間の遊びも歌子ちゃんは知らなきゃ!だしね。」 「さっさと朝ごはん食べてぇ、お着替えして可愛くなってぇ、街に遊びに繰り出そー!。タンゴ!くしゃみ!」 あおいちゃんに言われるままにくしゃみして、裸の人間の少女に変身するあたし。 街中のカラオケボックス『サダコックス』の一階のゲーセンにいるあたし達。あおいちゃんの同級生のカネコちゃん、美佐ちゃん、ゆかりちゃん、敦子ちゃんも合流してる。少し遅れて 「よぉ!あおい!。お前ら、また女だらけて集まってんのかよ。モテ男の俺様が混ざってやろーか?なんてな。」 声をかけて来たのは、あおいちゃんの正面向かい隣の、あおいちゃんと同い年の男の子、剛くんだ。 あたし、剛くんが大好きなんだよね。

No.11 19/11/05 19:49
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

ちょっと寄り道。

失くなったぁ!と慌てた、この原稿を見つけまして先程、無事に本スレ更新出来ました。

そして、気付かぬうちにアクセス1200超え!。拙いこの物語、お読みくださり、ありがとうございます。そこでお知らせですが

《たとえばこんなクリスマス》
https://mikle.jp/viewthread/2945236/
も、新たに書き始めました。まだスレ本文だけですが、アクセスくだされば励みになります。共感くだされば舞い上がっちゃいますね。明日までに更新予定しております。

また、ミクルと大人ちゃんねるの他の黒百合女学院シリーズも、予定が変わらなければ、近日にも更新する予定です。読んでね😉。


わたくし、職業のひとつが武術家でもあり、たまに予定外に予定変わりますので、他にも職業ありますし、更新遅れたらごめんなさいね。
m(._.)m

No.12 19/11/07 20:54
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )

>> 10 「にゃーん、にゃーにゃー、あたし前世は猫だったの」 そう誤魔化すつもりが誤魔化せない事態に。 いつもなら、大好きなお魚を見つける… 「わ、わかったわよ!。黙ってればいいんでしょ」

「超能力少女現れる!で売れば儲かるのに・・・」

「でも、あたしだって弱い子は守ってあげたいし」

渋々、あたしを利用してのお金儲けを諦めたうなちゃん。



武術家の娘で喧嘩っ早い、この街いちばんのお嬢様のあおいちゃん、そして空手もしてる近県九県ナンバー1お嬢様のサナちゃん、この二人が手を組んでたら

うなちゃんがいくら強くても勝てるわけもなく。

あっという間に、近隣の高校生も逆らうのを躊躇する、黒百合女学院中等部の一年生の、3トップの女の子が手を組んでしまったのだった。



「そーそー、わかればいいの。じゃあ、二人にご褒美にカラオケとゲーセン付き合ってあげちゃう!。」

「うなちゃんは明日が誕生日だし、サナは昨日の晩餐会で窮屈でストレス溜まりまくりでしょ?」

「それに歌子の人間としての、今日は誕生日だもんね。ん?てか、誕生日じゃなく初変身記念日よね。でも人間に変身するんなら、人間の遊びも歌子ちゃんは知らなきゃ!だしね。」

「さっさと朝ごはん食べてぇ、お着替えして可愛くなってぇ、街に遊びに繰り出そー!。タンゴ!くしゃみ!」

あおいちゃんに言われるままにくしゃみして、裸の人間の少女に変身するあたし。



街中のカラオケボックス『サダコックス』の一階のゲーセンにいるあたし達。あおいちゃんの同級生のカネコちゃん、美佐ちゃん、ゆかりちゃん、敦子ちゃんも合流してる。少し遅れて

「よぉ!あおい!。お前ら、また女だらけて集まってんのかよ。モテ男の俺様が混ざってやろーか?なんてな。」

声をかけて来たのは、あおいちゃんの正面向かい隣の、あおいちゃんと同い年の男の子、剛くんだ。

あたし、剛くんが大好きなんだよね。

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