嫁について語らせてほしい

続き。

次の日から嫁に対してさらに猛アタック開始。
前日に普段より2時間半ちょい遅い俺の帰宅。
親からの連絡無視してたから帰ったら炊飯器のスイッチ切られてたw

しかしなかなかにガードが固い嫁。
二人で食事もしたけど食べたらすぐ帰る。
(自宅の距離考えたら普通ですね)

ちょっと仲の良い男友達みたいな。

恒例になった嫁の電車時間までの雑談タイム。
ある時嫁の名前を軽々しく呼ぶ男。

嫁「久しぶりー！」
男「久しぶり。同じ電車な感じ？」
嫁「うん、とれそうなら例の場所とっといて！」
男「了解ー」

俺「れ、例の場所とは？」
嫁「車両の端にちょっとしたスペースがあるの。荷物もおけるし寄りかかれるし、座れないけど普通に立つよりは楽だから穴場なんだよ」

俺「へぇ。友達？」
嫁「うん、小学校から高校まで一緒の同級生。家もかなり近いんだよ」

嫁が気さくに話す男の存在に焦る俺。

お、俺の方がお洒落だし？
髪もワックスでいい感じだし？

あの男に負けるわけには行かん！！

そんなこんなで成人式がやって来た。

嫁の振り袖みたいなー。
写真みたいなー。

俺『振り袖の写真送って！』
嫁『断る』
うなだれる俺。

俺「成人式終わったら中学の同窓会行く？」
友達「行かね。○○に住んでる友達と合流する予定」
○○→嫁の地元

俺「その友達に○○○○(嫁)って知ってるか聞いてくんない？」

友達「いいけど何で？」
俺「頼む！」

数分後
友達「友達の彼女の友達だって」
俺「(さすが田舎！)あのさ、○○って子俺の好きな子なの。振り袖の写真みせてって言ったら断られたけど見たいじゃん？」

嫁に断られてる文面見せる

友達「写真送ってくれるか頼んでやるよ」
俺「よろしく！」

結果俺は嫁の成人式の写真を手に入れた。
可愛い！！

俺『○○ちゃんの振り袖写真get！良いじゃん』
嫁『は？何で？ウソでしょ？』
俺『写真送付』
嫁『うわ、キモい！ストーカーかよ！その写真誰から！？』
俺『友達の友達の彼女の友達が君だったんだよ。詳しくは知らん』
嫁『そこまでする？キモい』
俺『ひどい、たまたまだよ。偶然の奇跡だよ』


俺の嫁に対する好意はあきらかだった。
だけど嫁は相変わらず。
でもまぁ少しずつは進展してる気がした

続く

めちゃくちゃ長くなります！

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続き２『嫁を泣かせた』

20歳も迎えて酒も飲めるようになった。
嫁は飲み会に参加しても途中で帰るし、頻度も少ない。

ある時俺は飲み会の席で周りに嫁が好きだと暴露。
帰り道で友達から電話かけろと言われて軽く酔った勢いで嫁に電話した。
事前に今日は飲み会だと言ってあった

俺『嫁ちゃーん。こんばんわ！』
嫁『酔ってる？気をつけて帰りなね』 俺『わかってるよ、そんな酔ってないよ』

すると悪のりした女友達(嫁も知ってる)が俺の携帯奪って
女友達『嫁ちゃん、こいつ嫁ちゃんが好きなんだよー！付き合ってやってよ』

周りも冷やかす

携帯奪い返す。
あぁ、バレバレだっただろうけどついにはっきり言われちゃった。
もういいや、嫌われてはいないし！

さらに酔いがまわった感じになった俺
俺『嫁ちゃーん！大好きだよ！』
嫁『……』
俺『彼女になってください！抱かせてください！』
嫁『…最低』
俺『え？』
嫁(泣いてる感じの声)『私、そういうの大嫌い』

切られる電話。

今でも思い出すと胸がしめつけられる。
ごめんよ、嫁…

続く

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>> 5 1です。 めっちゃ詳細に覚えてて笑うw 楽しみに待ってます！ ありがとう。
これでもかなり忘れてる方です。
実際残りはうろ覚え多い

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続き3『謝罪からの交際』

嫁を泣かせた。
二日酔いの頭痛を抱えながら、俺は自宅のベッドで猛省していた。

何やってんだ。
嫁はあんな軽そうなノリ嫌いそうなのはわかってただろ。

酔ってたからなんてのは言い訳になるわけない。
嫌われた。彼氏にしたいほど好かれてはいなかったかもしれないけど、確実に仲の良い男友達の上位にいたはずなのに昨日の3分くらいの電話で二度と関わりたくない最低な男一位になった。

どうすれば良い？
どうすれば許してもらえる？
そもそも謝罪できたとして、俺は許してまた仲良くしたいと思える人間なの？

土曜日は屍のレベルで引きこもった。
日曜日も引きこもった。姉ちゃんが何かあったのか聞いてきたから
「好きな子から付き合う前に嫌われた」って言ったら「ドンマイ」とだけ言われた。
そして月曜日。
嫁は友達と一緒にいて話しかけないでオーラ出しまくり。

そんな空気読めません！とばかりに嫁に近づく俺。

俺「お話があります」
嫁「私はありません」
俺「謝りたいです」
嫁「結構です」

あ、やっぱり二度と関わりたくない感じだ…

俺「今日また最寄り駅まで送らせてください」
嫁「嫌です」
俺「話だけでも聞いてほしい」
嫁「○○○○」←忘れた
俺「帰り、○○で待ってるから」

俺、離れる。
嫁、返事せず

待ち合わせ場所。
返事されてないけど俺には待つしかなかった。
たとえ来なかったとしても俺は嫁を責められない。責められるはずない。

どれくらい待ったかな。
嫁がいつもの電車に乗ってたら家に帰ったくらい？もっと？

もう帰ったよな、そうだよな。
俺、嫁の人生に必要ないもんな

そんな時だった。
座る俺の目の前で人が止まった

嫁だった。

会話の記憶は曖昧。省略

最終的に嫁はどうでもいい人だったらどんなに待ってようと行かない。
的なことを言ってくれた。

俺は絶対もうあんなバカなこと言わない、って約束した。

付き合うことになり、ハグを許されたわけだが柔らかくて、でも小さくて。

もう一生離さない。そう決めた。

続く…けど今日は終わりー。
嫁に電話します😘

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続き4
交際スタート！
嫁とはいろんな場所に行った。
もちろん帰りが遅くならないようにデートのたびに一番早く乗れる電車に乗ってもらった。
休みはあまり出歩かずに家にいる嫁。
嫁の両親に理解を得るためにも挨拶が必要だと思った。

前日に買った好青年風の服と洗っておいた靴。
髪も立てずにちょこっといじるだけ。

改札まで迎えにきてくれた嫁に
「いつもと違うね」って。
俺「いつもよりカッコいい？カッコ悪い？」
嫁「…カッコいいよ」

惚れてまうやろー！！！！いや、惚れてるけどね。

てっきり噂の民間バスみたいなので行くと思ったんだけど何と嫁のお母様が迎えにきてくださってた。

以下、嫁母は母、嫁父は父とします。

母「初めまして。嫁の母です」
俺「初めまして！俺と申します。今日はありがとうございます、よろしくお願いします」

嫁に似た柔らかい雰囲気のお母様。
車の中でも和気あいあいと会話してた。

さすが駅から徒歩50分。
半分くらいまでさしかかると遊べそうな場所もスーパーもなくなった。

コンビニだけはローソン、セブンイレブンとわりとあった。
スーパーまで遠いもんな。儲かるだろうな。

ほぼまっすぐを走っていた車は右折して上り坂。
住宅や小さな公園が立ち並ぶ。

そしてついに嫁の実家！

嫁と嫁母の帰りを嬉しそうに出迎える犬。俺を見た瞬間に唸る。
しかし吠えることはなかった。しつけのされた良い犬だ。

家に入り、リビングに通される。
嫁のお父様！
良かった、優しそうな母とセットになりがちな、いかつい感じはない。

自己紹介してお休みの日にすいませんって謝って。
改めて嫁さんとお付き合いさせていただいています、と挨拶。

嫁父は饒舌な感じではなかった。
嫁母や嫁に「もっとしゃべったら？」と言われるレベル。

まぁ、とりあえずどこへ行くにも嫁のスタートがここだから行く範囲も限られてて。
それでも嫁とは一緒にいたいってのと帰りの時間はしっかり守りますって約束した。

母「ここの不便さは住んでる私達が一番よくわかってるから、もう少し付き合ったら外泊も良いからね」

お母様大胆。
嫁父「え、マジで？」みたいな顔してる。けど何も言わない。

その後昼食をごちそうになって、嫁とともに近所を散歩。

帰ってお茶一杯ごちそうになってそろそろ帰るってなった

帰りも嫁母が送ってくれた

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続き5
嫁との交際は何だかんだで3年続いた。
俺と嫁は一度、別れることになる。
どちらともなく「別れよう」ってなった
嫌いになったわけじゃないよ。仕事とかいろいろな原因があった。

離れた期間は約4年。
そんな長い間別れてて、どうやって再会したかと言うと何の前触れもなく行われた嫁と俺含むプチ同窓会的なの。

4年の間、俺は転職したり車買ったり。
長くは続かなかったが嫁以外の子とも付き合った。１つ下と4つ下。二股はしてないよ。

もちろんその間も嫁を思い出す日はたくさんあった。プチ同窓会の話が持ち上がった時も一番に考えたのは
「嫁も来るかな」だった。

ただ連絡先は知ってるけど近況はまったく教えあったりはしなかったから嫁の状況を知ってる人はいなかった。

27歳だ。女の子なら結婚しててもおかしくはない。
もしかしたら子供だっているかもしれない。

迎えた当日は緊張してた。
日にちと場所だけ確保しての、「来れるんなら来てね」みたいな感じ。

一応開始時間みたいなのはあったけど、俺は遅れること30分。

嫁は…いた。

嫁も俺に気付いて軽く手を振った。
右手だったから指輪してるかわからなかった。

30分ほどしてやっと嫁の隣を手に入れた。
指輪は、してない。

嫁「久しぶりだね」
俺「本当に。元気だった？」
嫁「まぁぼちぼちかな？俺くんは？」
俺「元気。転職したし車も買った」
嫁「彼女は？」
俺「今はいないよ」
嫁「今はって正直だね 笑。私はね、プロポーズされたよ」

俺「え…」
嫁「けど断った。結婚したらすぐに北海道に行くって言うし」

俺「えと、プロポーズ断ってまで北海道は行きたくなかった？」

嫁「寒いの苦手だしね。それと俺くんと離れてる間に私もいろいろあってさ」

嫁から語られたのは
・両親の離婚
・嫁父は離婚後故郷の北海道に帰ったこと
・嫁母は離婚後、嫁の姉家族が暮らす県にいったこと。
(母方の祖父母が亡くなって未練はなかった)

・犬も老衰みたいな感じで亡くなったこと。

・転職して、車買って、今は実家と主要駅の中間あたりの場所に独り暮らしであること。


俺は改めて何回か嫁と食事した際に復縁を申し出た。
受け入れてくれた。

久しぶりにハグした嫁の体は相変わらず柔らかくて小さかった。


もう絶対に離さん！！

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続き6
復縁してそっからは早かった。

結婚前提です！ってのがあったから嫁母と嫁姉家族に挨拶に行って、俺両親にも会ってもらって。
式も親族のみの小さいのにした。

嫁のドレス姿が可愛すぎて、
俺ってば世界一幸せだって感動して涙も鼻水も汗もダラダラ。
甥っ子から「汚い！」って言われた。


そして29歳になった12月。
仕事から帰宅するといつになくそわそわしてる嫁。

手渡されたのはプラスチック製(？)の一本の棒。

初めてみるそれに「？」状態の俺

嫁「あのね…赤ちゃん、できたよ」

嬉しそうに、恥ずかしそうに笑う嫁

天国に天使はいません、ここにいます。


嫁「まだ胎嚢確認しただけだから、順調なら2週間後に心拍確認できるって」

大好きな嫁が俺の子をお腹に宿してる。
これ以上の幸せってなくない？

つわりで家事ができないと謝る嫁に「気にするな」とできる限り支えて。
俺母もかなり協力してくれた。

健診もついてって見るたびにでかくなっていく我が子。

12週では宇宙人だったのに16週には人間になってた。

胎動も激しくて俺が触ったりすると嫌だと言わんばかりにげしげし蹴ってきた。

嫁「素直になれない女の子かな？」
俺「マザコンの男かも」

22週で性別が判明した。女の子だった

そして嫁はその後里帰り出産のために嫁母と姉家族がいる場所へ。

毎日電話してるけどすげーさみしい。

今週で34週。
検診で、あまりあてにはならないとはいえ赤ちゃんは2300gにまで大きくなっているらしい。

写真も送られてきた。
赤ちゃんの写真は嬉しいけど嫁の写真も欲しい。
そしたら義姉からいとおしそうにお腹をなでる嫁の動画が送られてきた。
最後あたりで嫁が気付いて「俺くんに送るんでしょ！」って焦ってた。
俺、女神を嫁にしたのかな？


仕事の休憩中ににやにやしながら見てたら後輩にキモいって言われた。けど気にしない。

娘は嫁に似てほしいけど、嫁に似たら父親として心配だ。
かといって俺に似てほしくはない。

何にせよ、早く嫁と、赤ちゃんに会いたい。

終

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嫁が里帰りしてさみしいから書いてみた。
長くなったけど読んでくれてありがとう


嫁、里帰りする前にたくさん作りおきしてくれたんだ。
産後どういう手続きすれば良いかも紙に書いてあった。

手紙もあって、私を奥さんにしてくれて、ママにしてくれてありがとう的なことが書いてあって、毎日読んでる。そして毎回泣いてる。

これからもっとがんばらなきゃいけない。
守るものが増えるんだ。

けどもう少しだけ嫁との思い出に浸ってていいよな？

アラサーのおっさんが泣いたり、ニヤニヤするのは想像するだけでキモいけど。



嫁両親の離婚については俺もよくわからん。
けどそれとなく結婚して子供が産まれるのは知ってるらしい。

いつか嫁の口から語られる日がくるかもしれないが俺から聞くことはないよ。

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ありがとう。
嫁母、嫁姉、俺母、兄嫁のつわりや臨月時の体重差を初期から聞いていろいろ調べて準備してた。

結果嫁は入院するまでではないけど、なかなかやっかいなつわりでひどいと飲み物とゼリーしか食べなくてさ。

つわり時は冬だったから良かったものの夏だったら入院になってたかもしれないって。

冬なのに冷たいの欲しがって中間をとって常温の麦茶。
炭酸水だけは冷たいのって譲ってくれなかったけど。

ちなみにありがちな酸っぱいものやマックのポテトが食べたくなる現象も嫁にはなかった。

食欲もあるときとないときの差が激しすぎて。

現時点で妊娠前より2㎏くらいしか増えてないんだ。

臨月は空気で太るってのを気にしてるけどここまで、こんなに体重増やさなかった人がそんな太るかな？

別に増えた所で気にしないのに。


嫁の安産を願ってくれた人、本当にありがとう！
嫁に見せるとしたら産まれたあとになっちゃうけど、俺ののろけにも優しくしてくれる人がいるんだよっての伝えたいから必ず見せるよ。

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