猫日誌

私は猫と呼ばれているらしい。そして私の世話をしてくれる者を飼い主と言うらしい。

私の兄弟達はすでにどこかへ預けられた。私だけが残った訳だが私もどこかへ行くらしい。あの日から１０年。

飼い主という名の者が私の食事や汚い話になるがトイレの世話をしてくれる。居心地はまぁまぁよい。

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私の世話をしてくれる飼い主は４人いる。食事だけをくれる者。トイレ掃除だけをしてくれる者。遊んでくれる者。そして私の世話すべてをしてくれる者。

何故かトイレ掃除だけしてくれる者が一番偉いらしい。私はその者の事はあまり好きではない。何故なら、時折激しく攻撃をしてくるからだ。私のやる事なすことに大声で威嚇してくる。長いものには巻かれろだ。その者がいる前では大人しくしていなければならぬ。

私が一番敬意を払っている者は私のすべての世話をしてくれる者だった。

しかし３年前にその者は病に伏した。ベッドに横になったままぴくりとも動かなくなってしまった。

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飼い主の膝の上が好きである。
たまにおやつを使ってしょうもない意地悪をする。おちょくられるのは好きではないが、飼い主は楽しそうに笑ってるから、もてあそばれてやろう。

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>> 3 ３猫さん
はじめまして。飼い主の日常を語り合いましょう。昼間だとどうも眠気が強くて。３猫さんの寝る所はどこですか？

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私の食事はドライフードと呼ばれているものだ。飼い主は「カリカリ」と言っている。時々ごほうびにウェットフードをもらえる。私は噛まなくても食べられるペースト状のものが好きだ。なかなか飼い主はそれをくれないのが今の所の不満である。

今は飼い主のベッドで昼寝をすることにしよう。

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私の一番好きな飼い主と一緒に寝るのが好きだ。特に寒い朝などは飼い主の懐に潜り込む。しかし、他の猫の匂いに敏感な私はつい嫉妬心が沸いてしまい私の臭いつけをしてしまう。飼い主はそれをマーキングと呼んでいる。

私の臭いつけに飼い主は何やら怒っていたようだ。だが私は止めない。ここは私の縄張りなのだから。

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深夜に食事の催促をして怒られてしまった。遊んでくれる飼い主はどうやら面倒くさがり屋のようである。まあ今に始まった訳ではないが。

ベッドに寝ている飼い主は、それを見ながら微笑んでいた。

食事をする所は飼い主たちも食事をする場所と一緒だ。朝食も食べ終わりトイレの飼い主と食事の飼い主がどこかに出かけていった。夜まで帰ってこない。

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私は室内猫と言われているらしい。此処に来てから病院に行く以外は、外に出た事がない。

大きな窓の所で日向ぼっこをするのが好きである。

遊ぶ飼い主は寝てる飼い主に代わって洗濯というものをしている。あとで掃除機というものを動かし掃除をするだろう。その時はキャットタワーの上に避難しよう。掃除機の音は苦手である。

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高いところが好きだから、テレビ台の上、キャットタワーの上。寒い時はポットの上で寝るのが日常だね。
夜は飼い主の布団で一緒に寝ている。
トイレでうんちを踏んずけてしまったことに気づかずに飼い主さんの顔を踏んずけてキャーと言われたときはこっちも飛び上がるほどびっくりしたよ。

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>> 10 ３猫さん
こんにちは。私も高い所は好きだ。しかしテーブルの上に乗ってはダメらしい。テーブルの上に乗るとどの飼い主にも怒られる。やれやれだ。

うんちは私もよく踏んずける。（猫笑）

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トイレの飼い主が帰ってきた。土曜日は昼ごろ帰ってくるらしい。私はいつも通りの「おかえり」を言う。ついでにトイレ掃除を頼んだが、無視されてしまった。あとで、ネコパンチをお見舞いしてやろう。

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トイレの飼い主は缶ビールというものをよく飲む。あれを飲むと私がまたたびの匂いに酔うように、酔うらしい。足元にいると蹴られそうになる。

危ない。危ない。

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今日は太陽が出ていて暖かい。日向ぼっこに最適だ。また、トイレの飼い主がビールとやらを飲んでいる。一体何本飲めば気が済むのだろう。食事の飼い主は、なかなか私の好物をくれない。さすがに「くれ」と騒いでみたが無駄だった。

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カレンダーをみると今日は日曜日である。私だって１０年も一緒に暮らしていれば暦くらいは読めるようになる。

日曜日はことのほか静かである。飼い主たちは自分たちの巣で過ごしている。私はお気に入りの飼い主のベッドで寝転んでいる。こんな日は好きだ。

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毎日違う人間が来る。寝たままの飼い主の世話をするためだ。いい気持ちで寝ていたのに、無理やりベッドから下ろされる。またマーキングをすると思っているのだろう。私の臭いつけは、私の主張なのだ。

トイレが汚いと自分流の自己主張はさせていただくのが私のやり方だ。

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私の生きている所は家と呼ぶらしい。４人の飼い主の事は家族と呼ぶらしい。トイレの飼い主が一番偉くボスだ。次に食事の飼い主。寝たままの飼い主。遊ぶ飼い主の順番である。私が勝手に順位を決めているだけなのだが。

さてと今から家とやらの見回りをして行こう。

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寝たままの飼い主の所に２人の人間がきた。ねたままの飼い主の世話をするためだ。しかし、私がベッドで寛ごうと思っても２人に阻止されてしまう。

二人の人間は、何者なのだろうか。私は仕方なくベッドの下で寝た。

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ベッドの寝心地はいい。寝たままの飼い主は何もしてこないし、飼い主の足元は暖かい。私の寝る場所は他にもある。太陽の光が差す窓際。ダンボールの中。寝たままの飼い主が元気だった頃の出窓の場所。

どうして寝たままなのか？私には理解出来ない。

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おはよう。朝だ。遊ぶ飼い主も朝が早い。そして、猫じゃらしで遊んでくれる。

私の悪い癖はひとつのものに集中すると周りが見えなくなってしまう事だ。猫じゃらしのホムホムを見ていると掴みたい、取りたい衝動にかられてしまう。隠れたり早いスピードで動くものに身体が反応してしまう。以前、寝たままの飼い主に遊んでほしくて、猫じゃらしを咥えていったら優しく頭をなでられた。

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今日は日向ぼっこが気持ちいい。

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私の自己主張が効いたのか誰もベッドから私を下ろす者はいなくなった。ここは私の場所だ。今日は寝たままの飼い主と、とことん寝た。いやまだ眠い。

起き出すのは夜半すぎでよい。

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おはよう。遊ぶ飼い主に甘えて遊んでくれと頼んだら、私が呼びすぎたのもあるがものが飛んできた。私は慌てて階下に降り爪とぎをした。荒っぽい飼い主である。気分やでもあるから、私の事をなでたりはしてくれる。

機嫌の悪いときは近づかないほうがよい。

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食事の飼い主は優しい。私は好きだ。いつも膝の上に乗せてくれる。カリカリがなくなると補充もしてくれる。他にもおやつをくれる。だがしかし、私を抱きかかえて高々に持ち上げるのは勘弁してもらいたいものだ。

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飼い主たちが体を洗う場所がある。そこは風呂場と言うらしい。私は水が大の苦手である。まだ一度も恐怖体験はした事はないが、噂によると私たちも入る家があるそうな。私の体は洗わないでくれ、お願いだ。その反対にブラッシングはしてほしい。切なる想い。

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トイレの飼い主は毎日どこかへ行く。そして夜に帰ってくる。それは規則正しい。食事の飼い主が人間の食べ物を作る。夜は寝たままの飼い主以外は全員で食事をする。勿論、私もだ。飼い主たちは声で会話をしているようだ。時折、私にも話しかけてくる。が、何を言っているかは不明である。

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夜間はほとんど起きている私だが飼い主たちは寝ている。少し淋しい。私もなんとか遊んでもらおうと呼びかけるのだが誰も相手にしてくれない。何回も猫流あいさつをしたら怒られてしまった。

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飼い主たちは何やら会話を楽しんでいる。こうして今日も１日が過ぎてゆく。私はまだ寝ていよう。

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私の場所だ。私が何をしようが私の勝手である。寝たままの飼い主の布団にマーキングしてみた。飼い主たちは呆れていた。何やらイライラとしたので手を引掻いてやった。

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トイレの飼い主が帰ってきた。私は声高に抗議したが無駄だった。ベッドは封鎖され寝ることも上がることも出来なくなってしまった。

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何故分からぬのだ。トイレが汚いのだ。構ってくれないのだ。その度に抗議をするのだが無視されてしまう。その後、食事の飼い主の巣の前で何回か呼んでみた。呼べば答えてくれる飼い主だ。私の大好きな猫じゃらしで遊んでくれた。トイレの事も必ずきっとなんとかしてくれるだろう。

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誰がなんと言おうとここは私の居場所である。ベッドを封鎖しようと関係ない。上れる所から入るのみ。何回か試すうちに飼い主たちは諦めた様子だ。私は、寝たままの飼い主と一緒にまた眠れる。

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さすがに私も２日間連続で抗議をする事になろうとは夢にも思わず。早いところ猫砂を代えてくれないと、出るものもでなくなってしまう。ねたままの飼い主には悪気はないが。私の主張が通るまで抗議をしよう。

汚いトイレは嫌なのだ。トイレの飼い主よ、トイレをきれいにしてくれ。

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今日は、知らない人間が来ない。こんな日もあって当然だろう。私の好きなダンボールに入って寝ることにしよう。私は忘れっぽいのだ。

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今日は日光浴に最適な日だ。むしろ暑いくらいだったが。

私の抗議が功をそうしたのか、トイレは非常にきれいになった。が、これも3日と持つまい。

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遊ぶ飼い主は朝が早い。誰よりも早く起きている。私が眠るとき飼い主は起きるようだ。今朝、私の好物のものをおねだりしてみたが、やはり通じなかった。

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外は雨というものが降っている。そして寒い。暖かい居場所は確保してあるが、私の主張事件で行けなくなってしまった。多少寒くても真冬ではないから、どうにか過ごせる。しかし飼い主たちはどこに行ってしまったのだろうか。呼んでも返事がない。

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居心地のよい場所を取られてたまるか。私流、昼寝の居場所取りである。またしても私の勝ちだ。

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遊ぶ飼い主がご立腹のようだ。寝たままの飼い主の「ピンポン」せいである。外から来客があると「ピンポン」は2回鳴る。しかし寝たままの飼い主の「ピンポン」1回。同じ「ピンポン」でも意味が全然違うのだ。

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「ピンポン」鳴らすたびに遊ぶの飼い主は寝たままの飼い主の所に出向いて何かをしている。そう「ピンポン」は呼び出しチャイムの事なのだ。回数が多いほど呼び出しも多くなる。

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私は動くものなら何でも興味を持つ。しかしそれは食事の為ではない。私のご先祖さまは「本当の狩り」をしていたらしいが私は「狩り」せずとも、食事が出来るからで必然としなくなったのだ。その代わり遊ぶのは大好きだ。

遊ぶ飼い主が持っている「猫じゃらし」が好きだ。まるで生きたもののように動く。私のまなこは釘づけ。ご先祖さまから譲り受けた本能というものを呼び覚ます。狙いを定めて一気に銜えようとするが、するりとかわされる。楽しいの一言である。何度か遊ぶとやめる。私は飽きっぽいのだ。

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今日は雨ばかり降っている。そして寒い。私の大好きなおやつも貰えない。こんな日は大人しくしているのに限る。飼い主たちは、またどこかへでかけたらしい。寝たままの飼い主とまた留守番の日である。

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トイレの飼い主が近づくと私は多少ビビる。嫌いだが仕方がない。ボスなのだから。機嫌のよいときはいいが悪い方が多い。私も負けじといたずらをする。飼い主たちが食事をするテーブルに乗ってわざとトイレの飼い主を呼ぶ。そして、わたしのささやかな主張をする。するとトイレの飼い主は何やら吠えているのだが、私は無視を決め込む。いざという時は、さっさと逃げるに限るのだ。こうしてまた私の勝ちだ。

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食事の飼い主が私のトイレを持ってベランダという所へ行った。何をしているのかは気になるが私は眠いのだ。今日は天気もよい。日向ぼっこをしながら眺めていよう。

だいたいトイレの飼い主はどこへ行ったのだ？

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