注目の話題: 初デートなのに「どこでも良いよ」; 職場の人との関係(彼氏が良く思っていません); これはブロックするのが正解ですか？

金正恩の憂鬱夕闇の詩

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名無し
19/04/19 16:12(更新日時)

この物語を、最愛の妻、チヨジに告ぐ

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小説

No.2794973　19/02/10 21:30(スレ作成日時)

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No.1 19/02/10 21:37
名無し0

2019年2月1日、朝鮮民主主義人民共和国の首都、平壌にある人民戦線議会にて金正恩は椅子に腰をかけ、ゴロワーズを吸っていた。

彼の腹は、狼が小豚を7匹全員丸呑みしたのかと思われる程飛び出しており、
彼の腰掛けてある椅子は金正恩専用に作られたステンレス生の特注品である。

普通の椅子ならば彼の体重に耐えきれず、僅か数日で壊れてしまうのだ

No.2 19/02/10 21:45
名無し

>> 1 この日、人民戦線議会は、人民民主主義共和国（以降、北朝鮮とする）の今後の行く末を、地方の幹部を含め、高官下官問わず全国から収集された政治家達によって議論されていた。

しかし皆、金正恩総書記の機嫌を損なうことを恐れ、議論は一向に進展することなく、ただ単に問題提起に留まっていた。

金正恩はゴロワーズをさも美味しそうに吸いながらも、時おり怪訝そうな表情を見せていた

No.3 19/02/10 21:51
名無し

>> 2 今、我が国は重大な岐路に立たされております。アメリカ主導による経済制裁のせいで国民は日々餓えに苦しみ、地方では餓死者も出る始末です。

大韓民国では文寅有が政権を握ってからのもの、我が国に盛大なラヴコールを送ってきています。
海上に漂流した工作船に燃料を与え、態々軍艦まで差し向けてくれますから、今までの態度とは裏腹でこちらが戸惑ってしまう程です。

No.4 19/04/17 19:30
名無し

>> 3 日々備蓄される金正恩のストレスは飽和状態であった。周知の通り、暴飲暴食によるあの布袋腹も、No.2公開処刑の艦砲による惨殺劇も、彼の精神がもはや正常でないことを物語っている

No.5 19/04/17 19:37
名無し

>> 4 将軍様、米帝は核放棄を嗜め、我が国の核保有を頑なに認めようとしません！仮に我が国が核を手放そうものなら、欧米列強を始めとするアメリカの従順なる犬どもが、我が国の資本を骨の随まで食いつくすでありましょう。あのトランプのデブッチョは非常に強かな野郎でありま……

ここまで言いかけた側近は、瞬く間に顔面が蒼白となった。

金正恩は、静かに、落ち着いて言った

「誰がデブッチョだってぇ……？」

No.6 19/04/17 19:45
名無し

>> 5 「ひぃぃぃぃ……」

側近は恐怖のあまり失禁した。身体がブルブルと震え、正常を保つので精一杯だった。彼は、必死に弁解した。

「いやいや何も将軍様のことでは…トランプはファーストフードばっか食ってるからデブッチョだけど、将軍様は国産のヘルシーなものを召し上がっているので…そのデブッチョとは言えません！」

その支離滅裂な論理は火に油を注ぐ結果となった。

鬼の形相とかした金は叫んだ。

「今すぐこの不届き者を処刑せよ！裁判など無用だ。この場の、全員が証人だ。神聖かつ侵すべからず存在である将軍を嘲った。これは死刑に値する。陸軍長官、直ちに参られよ！」

No.7 19/04/19 16:12
名無し

>> 6 恋い焦がれの金正恩

「リーちゃんに会いたい」

金正恩は側近にこう言った。リーちゃんとは、喜ばせ組第一班に所属する女の子である。若干二十歳にも満たない彼女は端正な顔立ちをしており、優美な女性だった。
金正恩は夜な夜な女性達と夜を共にしていたが、そこに愛情はなく、自らの権力と恐怖で相手を意のままにしているだけだった。
だがリーは違った。恐らく、世界一孤独な独裁者が、唯一心を馳せる相手だった。