✨ 野枝 ビデ子 ✨

木枯しのような……凩

風は何故に……風なのだろうか

この風は……何処からの風だろうか

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>> 1 一通の手紙が、無風のように届いた

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>> 2 「もう少しで……平成が終わる」

カーテンを閉めないで寝てしまい、瞼に刺さる朝陽で、目覚め
そう体をベットから起こしながら
呟いた

顔も、歯も磨きたくなかった

外の空気を全身に浴びたかった

風が強くもなく弱くもなければ、良いなぁ……と思いながら

僕は、玄関のドアを開けた

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>> 3 鍵をかけ忘れていた……無用心だな……
と
視界に、最初に入った ドーム型の銀のステンレスのポストを見ながら
思った
庭に足を踏み入れ芝の感触を楽しんで、同時に心地好い風を感じた

昔は、新聞を 講読していたけど
一昨年解約した

昨日チラシは除いた

僕は、空っぽのポストを見たくて
ポストの後ろの小さな扉を

開けた

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>> 4 「あれッ！……なん💧……」

３通の手紙が入っていた

全て、僕宛だった

そして、手紙の後ろには全く同じ文面の
忠告の様な言葉が、在った

✉✉✉

これは 悪戯では、決してない❗

読まなければ、成らない

最低でも、目にしなければ成らない

君の歳で人生を調整する必要は、全くない

しかし

人生……それは、変えなくては成らない

トモヨ

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>> 5 「トモヨ……

トモヨ？……トモヨなんて知り合い

いないなぁ

友よ、ではないのか⁉

そう言えば、友よ、ってタイトルの歌が在った

シングルのB面 だったか……」

僕は、庭の白いプラスチックの
テーブルと
青銅のフレームに、体が接地する部位には、木が使われた
椅子をチラリと見ながら

スウェットのポケットをま探っく
５百円玉を出して

門の脇の自販機で、５００㎜リットルのボトルネックの

アイスコーヒーを買って

庭の椅子に座り、微糖のアイスコーヒーを啜りながら、３通の手紙の封を切って開け

手紙に、無心に啜る様に

眼を通し出した

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>> 6 「ふぅ……なるほど
って、言うべきかな……」

✉✉✉
無意識を意識しろ！……

その状態の時、君は

例えば満員電車🚃🚻🚻🈵に乗車していたら、殆んどの無意識に気づいて、小さな、冴えを手に入れられる筈だ

英語しか話せない
夜の新宿でオラついている

イギリス人を

馬鹿にしては、いけない

正確には、馬鹿ではなくて
バカ、
だが そのバカは矢張無意識なのだ

視点がない、当たり前に無い

加害者の歴史

加害者故の無知と驕り

改めて準備された

意識の 契約の様な……死なのだ

燕……私にも、君にも、我々の視点から
意識から、加害者の空っぽの様な無意識が、当たり前の様に観えるだろう

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>> 7 ダーウィンの適者論 を喧伝

使い 選民意識

暴力を肯定して

侵略し奪い尽くした歴史

博物館の展示物

無知と驕りの品々

全て、盗品だろう

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>> 8 太陽が、恋しいだろう？

マイク・リー
と
ケン．ローチは、好きかい⁉

最近観てないかい⁉…… 私もだよ
知的だし、情報欲もそこそこ

満たされる

詰まらなくは、ないけど

今一……
元気が出ないだろう？

まるで、プレミアリーグの

そこそこ……良質な暇潰しに成る

ゲーム みたいだ

だろう⁉

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>> 9 アメリカ🗽は太陽かい⁉だって？

違うね、勿論 マルコ・ポーロが記す前から

ＡC以前から 太陽は、日本さぁ‼

それは、我々の背後に、無意識に在る

意識し続ければ、感じられる筈だ

その太陽に、出逢えたら

君も、僕も、今に祈るだろう

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>> 10 絵画……音楽……とても 高尚だ

作品によっては、

ドビュッシー

モネ

カミューピサロ

それ事態

命を宿して

光を放っている作品も在る

しかし

敢えて……敢えて、傲慢に別けよう

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>> 11 僕も君も、地球上の全ての

小説家と一緒で

一番最下層だ

何故か？……それは、言葉に
依存して、当たり前に日常を送っているからさ

金と同じか……それ以上に大切な、当たり前に大切な

道具

コミュニケーションツールさ

当たり前過ぎて無意識の毒に嵌まる

平和の毒と言っても間違いなじゃないかも知れない

合理性の中、謙虚が
気付きが
格言の元が……無意識に死ぬ

対話が独り言の掛け合いに替わる

熱が冷めて俗物が無形遺産を殺す

伝えられない

伝えられない

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>> 12 肉体の優位性？

確かに、しかしそれは、個人差が在る
快楽は千差万別

快楽を数値化したら、

当然皆違うだろう⁉

生きてれば、絶望にも襲われる

勇気を出して、信用できそうな他人に、ソッと告白して

結果 爆笑されても

君が、絶望と想うならば、その絶望は、紛れもない絶望だ

その絶望をどうするか？

利用するべきだろう？生きるのに利用するのさ

生きているから、真っ当に生きているから、絶望したのさ

逆説的に素晴らしいだろう⁉

其処には、確かな純粋な意識が、在る

アパシー無関心、無感動
足の引っ張り合い

百済ない無味簡素な流言蜚語

惰性で参加する無駄な飲み会、

そんな無駄よりも

男には、心が血塗れに為るほどの

孤独な闇の様な……絶望の方が良いだろう

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>> 13 成長出来る、また、男に

人間に成る

また、生きれる

pureーart 純文学性
に、たどり着ける

金に成らなくてもよいだろう

偽の金で 醜く 着飾っても
心在る
誰にも、尊敬されない

謙虚じゃないから、対象に対する尊敬を欠く

感動が無い

無理矢理設定した階級

自分で自分を輩は、

閉じ込めたまま、やがて死ぬ

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>> 14 大きな戦争が終わって

サディストが減って

マゾヒストの人口が増えた
当然、だよね？

蹴落とす様な……読み合いの中
無知に漬け込み

騙し合う

裏切りが、溢れて 皆 警戒する

小さな寂しさ

亀裂の様な……夜間に聴こえる

死ぬ直前の小鳥の小さな悲鳴

北半球を歩く

マゾヒストを癒す

呼吸のように

声を潜めた……鼻歌の様に……

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>> 15 「自分は、木訥で普通な男で

……在野に生きる、平凡な男子だと、自負する、が……………………

闇……心に闇は在るだろう、闇……

こんなに風光明媚なのに、…………なんて、……なんて日なんだ❗(笑)

午前中から……⁉( -_・)?ん！

……💧……」

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>> 16 「トモヨ……💧

……この文章のせいで、自分の闇と、無理矢理、
向き合わされた……今は……

なんて日なんだッ‼」

庭から見える室内の掛け時計を

時計を見ると 丁度正午に針が指す瞬間だった

「決めた‼(笑)」

最近寝れない日が続いていた

あの文章から、心地好い疲労を
貰った

運命？……運命だろうか……命を運ぶと書いて、運命

この手紙の文章には、命が在った

男の文章だ、僕にさえも解る

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>> 17 父は、昔、よく言っていた

起きろ❗動け‼寝ているのは、死んでいるのと、同じだぁ！💢

父は、馬車馬の様に、働いた

僕、いやぁ❗俺は、俺達家族は
そんな父につられて

馬車馬の様に生きて、今に到る

Jリーグの外国人選手が、日本の選手は、止まらない、緩急もなく絶え間無く、アグレッシブに攻守に動く

とinterviewで言っているのを聞く度に、家の家族の事だと何時も苦笑いしていた

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>> 18 スペインのリーガーエスパニョーラの選手は、シェスタを二時間取るらしい

「footballは、９０分➕１０分➕losstime…………今日は、今は、このトモヨの命に治なんで⁉

初めての、シェスタにしょう」

🍝パスタにしょう⁉( -_・)?みたいな、感じだと、自分の独り言を思って

俺は、いやぁ僕は寝室へ戻った

置き忘れた
ボトルネックのアイスコーヒーは

まだ半分も残ったままだった

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１通の手紙が、風の様に、届いた

雲一つ無い青空

風の無い日の午後だった

二十歳の彩はヌーディストらしく

ノーパンノーブラのまま新聞を取りにポストまで行き

産経新聞と２通の手紙を持って
戻り
それを
リビングのソファに投げ捨
てシャワーを浴びた

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>> 20 シャワー🛀を浴び終えて
普通で
「カモフカモナシ」
と呟き
鏡を見ながら、身体をバスタオル

で適当に

拭いた

リビングの５０インチのテレビが目に入ったが点けずに

ONKYOのプレーヤーをつけて
リビングに暖かい音を這わせた

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>> 21 マイルスディビス
の
✨死刑台のエレベーター✨
だった
１９５９年の作品
ルイマル監督のデビュー作品

テーブルの角に裏返しのケースが
落ちそうに成って置いてある

ジャケットは、ジャンヌモローの左耳に、🎺トランペットを押し付けておどける
マイルスディビスの写真だった

彩は二人を見て少しだけ気分が上がった

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>> 22 ソファーに身体を投げて天井を見て、無理矢理にわざと、

「ケタケタ🎵ケタケタ🎵」

と声に出して笑った

なぜか？昔からケタケタ🎵と笑うと、自然な笑いに成る

もしも
自分が女優ならば、頭の中でケタケタ🎵ケタケタ🎵と 輪唱すれば、自然な笑いを演技出来るだろう

ケタケタ🎵ケタケタ🎵笑いながら、手紙✉✉２通の封を切った

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>> 23 「デャーァ‼✏🐦✨彩‼

彩さん、相変わらず毎日蜂蜜を舐めていますか⁉

🍯蜂蜜は少しだけならば、身体に良いけれど、舐めすぎは良くない！
身体に毒よ❗

御自愛くださいませ

貴女よりも格段にイイ女で長生きする予定の人間ドックを拒否する、お祖母ちゃん👵より💓❤

彩へ」

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>> 24 「えっ💥(?_?)

お祖母ちゃん👵⁉

( -_・)?✨

何かよく分からないけど、なんか💧……元気みたいね？……」

彩は、ソファーの前のテーブルにその手紙を置いて

冷蔵庫に向かい中から

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>> 25 昨日の晩に作って冷蔵庫で
冷やして置いていた

蜂蜜を砂糖の代わりに大量に入れた
ブラックアイスコーヒーをステンレスの魔法瓶に直接口をつけて

啜りながら、もう１つの手紙を

ソファーに凭れながら、読み出した

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>> 26 「自殺は、二十歳で卒業した！

それからは、その自殺への欲

動機をくれた加害者への復讐の日々だった

だった？……いや、まだまだ終わってない、現状
現在進行形 で、呪い続けている

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>> 27 お前みたいなヤツが、イイ女と
付き合えているのが許さない？
と言う
訳の分からない
理由で、視力が落ちて乱視が酷く、カノジョがぼやけて
よく見えなく成るまで、殴られ続けた

悪い酷い噂を流されて、加害者に、加害者にされて
孤立無援にされて、町を出るまで孤独に独りで過ごした

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>> 28 手紙を書くのは、初めてだから

読み難かったら、許してくれ

今もだが、最悪を

失敗や被害を想定しないと、何を出来ないのだよ

辛い海の底を、何時も何時も歩いている気分だ

冤罪のような誤解から
蔑みの侮辱の
言葉が、ナイフのように刺さり

心から、血が噴き出して

ずっと、ずっと、止まらないのだよ

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>> 29 殴られ、蹴られた、痛みはやがて消える
腫れも引く

だが、心は、回復しない！

俺は、孤独の中、自分の絶望的な弱さと向き合い

父親に成ることを拒否する事に決めたよ

自他共に認める、徳の無い男なのだ

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>> 30 でも、この国に生まれて、良かったと
男に生まれて良かったと、心から想っているんだ

復讐の日々

一人一人輩を拐って、勤めている
工場の自分が管理している
倉庫で
業務用のビニールを敷いて
全裸に成って

輩を会津若松で学生時代
修学旅行で購入した
お気に入りの木刀

木刀で
激しく喜怒哀楽を込めて
叫びながら

撲殺した ……

何も感じなかった

蚊と蠅の中間の生き物を体力を少し使い

汗をかいて、まるで

個人残業したようだった

中古で買った、スライサーで

魚の餌にして、海に撒いたよ

とっくの昔

誰かのの食卓の魚の中

食物連鎖、

食物連鎖さ

悪くないだろう⁉

空っぽに、成って、また、生きる

生きた、今を

彩、君にとって、今とは、

なんだい⁉

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>> 31 彩、つまらない事を聞いて

いや、つまらない手紙を送ってしまい、少し申し訳ないと思っている
しかし、君には、これを読む義務が在る

何故ならば 君は ……

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