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童話【助六と角助】

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自由人( 匿名 )
19-01-08 19:08(更新日時)

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童話を書きました。


【助六と角助】


昔昔、ペルー南西部に位置するハルディンという街で事件は起こりました。

街一番の長者の権三郎が、何者かの手により毒を盛られて殺されてしまったのです。

権三郎が経営する、街の繁栄を象徴する建物、ハルディン・ホテルへ寝泊まりしていた助六と角助は大いに怒りました。

「けしからん!一体誰が権三郎を殺したのか!あの慈悲深い権三郎に拾われ、わしらはホームレスから脱却し、毎日スイートルームで悠々自適な生活を送っていたというのに、権三郎が殺されてからこの様じゃ!」

「1文無しでホテルを追い出され、ホームでゴミを漁り、野良犬ごときと食い物を奪い合う様じゃ!夏は暑いし、冬は寒いし、腹は年中減るし……。これも何もかも権三郎を殺した奴が悪いんだ!」

助六と角助は、今は亡き権三郎の敵をとるため、復讐の旅に出ました。

月日は流れ18時間後、自動販売機の下、ゴミ箱の中、ごみステーションなど汲まなく探しましたが一向に権三郎を殺した犯人は見つかりません。

元来この二人、元々仲は良くなく、狂暴で残忍な性格の二人の仲を繋とめていたのは、金という魔力だけだったのです。

二人のイライラはピークに達し、まるでお湯の温度が沸点に達したその時……

犯人は………いたのです!!!

黄昏時、夕暮れをバックにその犯人は首を吊っていました。ガーディガンの背中には大きな文字で

【これが権三郎を殺した者の末路です】

と書いてありました。

二人は足下に置いてある遺書を読みました。

拝見、この手紙を読んでいる貴方は何処で何をしているのでしょう。私は恐らく偉大な宇宙をブラフマンと共に生命の神秘を堪能していることでしょう。ただ一つ、気がかりがあります。私は生前取り返しのつかない罪を犯してしまったのです。エイプリルフールのあの日、ドッキリで微量の塩を青酸カリと入れ換えてしまったのです。私はほんの軽い気持ちでしたが、まさか権ちゃんがそのまま帰らぬ人となるとは思わなかったのです。テヘペロ。本当に悪気はなかったのです。

1952.4.15

二人は遺書を読み終わると、自殺した犯人を憐れむと同時に、今までの自分の行いを恥じました。

実はこの二人、双方共に人を3人以上殺したことのある指名手配された罪人だったのです。彼らは死体は見慣れてはおったのですが、自殺した遺体を見たのは初めてでした。それが何故か、二人に良心の呵責に響いたのです。

二人は流涙し嗚咽する顔を眺めあいながら、これからは清く正しく生きようと心に誓ったのです。この世に、正しいこと程優れているものはないのですから。

どっとはらい


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No.2774369 19/01/08 19:08(作成日時)

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