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なつかしい未来

魔坂

レス 3 HIT数 207 あ+ あ-

自由人( ♀ 匿名 )
18-07-04 07:14(更新日時)

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人は生まれる瞬間もその後の歩みも人それぞれで、それを人は十人十色などと言うけれど、誰もが一度は必ず通る場所がある。

そこは誰もが一度は通る坂。それを人は「魔坂」と呼ぶ。

もし、こんな「魔坂」があったなら、それはあなたには悪夢かも知れない。



時は近未来。これはそう遠くない将来に現実に起きるかもな物語。

No.2671243 18/07/04 03:30(作成日時)
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No.1 18-07-04 04:17
自由人0 ( ♀ 匿名 )

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自己紹介するならば、あたしは赤井みどり。

あたしはハッキリかわいい。ただし美人と自惚れてはいない。むしろ服装によっては、見た目は女らしさの欠片もない。

なぜならば歳は既に四十路後半。なのに顔はどう見ても中学生。姉妹してミクルしてるあたしの九つ下の妹もだが、なぜかあたしはお肌が老けないのだ。おかげで見た目は永遠の中学生である。

「お肌が老けないのが悩み」と言うと、同じ女性からは「贅沢な悩みね!イヤミか自慢ですか?」と嫌われる。が、あたしには深刻なる思い患う悩みなのだ。

そしてこれも妹もなのだが、おまけにあたしは背が低く痩せてるおチビさん。さらに悲しいことにおっぱいはまな板の如き平面体。さらに情けないのはお尻までが少年のように小さくて。

つまりはどう見ても外観こどもで、ロリコン受けする顔と体なのだ。だからか、世間的にあたしは特段上等な美人でもないのに男性諸氏からはなぜかチヤホヤされてきた。

いまだに男性諸氏、いや、そのうちの一部のロリコン諸氏からは人気はあるらしく、四十路後半の今も、あたしを年頃の乙女と勘違いする男性にも、あるいは確信犯的なロリコンにもナンパされたりするので、あたしの密かな趣味の同人執筆のネタ集めにもイケメンハンターにも都合がよいのだが

それをあたしの妹、こいつにはケンカの強さと馬鹿がつく真面目さしか取り柄がないのだが、ここミクルとかであたしのことを「エロ姉氏」とか「馬鹿姉」とか悪口を書かれ放題で

そんなあたしの妹の赤井あおいは三十路の若年にして道場と塾の経営者、つまり社長で今やあたしは妹に頭が上がらない。その職業武術家のあたしら姉妹に依頼が来た。

No.2 18-07-04 04:51
自由人 ( ♀ 匿名 )

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>> 1
あたしの祖父の師兄弟がエルサレムで空手と中国武術を教えていたのだが、その師、その彼は今やあたしや妹とは微妙に系統は違うが一応は同門で、彼の死去のため彼の生徒から指導者を派遣して欲しいと。それも若い人がいいと。

そこで普段は妹に姉らしいことをしていないあたしにとばっちりがやって来た。「お姉ちゃん、同人のネタ集めにもいいだろうから外国暮らししてみたら?お姉ちゃんは英語上手いし」と、体よく厄介払いされたようなものだ。

そしてようやくあたしがエルサレムに慣れ、その近郊に家を買ったころの、時に西暦2023年の夏至の日の、場所はイスラエルの死海。

なんとなく背伸びしながら空を見上げた日をあたしは忘れないだろう。あれが全ての始まりだった。その日、背伸びしたあたしは我が目を疑った。

なんと雪が降ってきた。夏至のイスラエルに、である。










ネットやテレビにラジオで情報を瞬時に大量に得られる今ですら知らない日本人は多いが、あたしがイスラエルに来る少し前からイスラエルは空前絶後の好景気だった。

なんと、イスラエルの死海から新しい未知の放射性物質が発見されたのだ。これはイスラエルの最新の科学技術での研究の結果、人体に有益なる薬効が見出だされ、エロリニウムと命名された。このエロリニウムは若返りの妙薬や精力絶倫の秘薬に用いられ、イスラエルに莫大なる富をもたらした。

効能が効能だけに、まず高齢化と少子化に悩みはじめた欧州先進諸国の大人な需要が飛びついた。その妙薬は極少量手作り生産の希少性からダイヤモンドに匹敵するかの高価にも関わらず、当初は売れに売れた。

それだけではない。これは売れると確信したイスラエル政府の後押しでライン大量生産され、生産販売が需要に追いつき始め低価格化されると、先進諸国の安価な労働市場と言えば聞こえはいいが、低賃金長時間労働で搾取されるアジアアフリカ庶民にも買う者が現れ始めた。

No.3 18-07-04 07:14
自由人 ( ♀ 匿名 )

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>> 2
なんせ、若返りの妙薬で絶倫の秘薬てか媚薬でもあるだけではなく、偶然なのだが、重労働で酷使され過労死寸前でも疲労回復しちゃう効果も見出だされてしまった。

最初は後進国市民を酷使搾取する欧州企業が疲労回復薬として与え始めたら、いつしか夜の大人の営みしか娯楽のない貧困の彼らが自ら売人志願し麻薬のように浸透し始めたのだ。

それはイスラエルでも事情は同じで、イスラエル人は世界一の勤労真面目な国民となり、イスラエルのどんな田舎町にも近代的な、いや、未来的な超高層ビルが建ち並び、イスラエルは世界の誰もが羨む未来都市に僅かな期間で生まれ変わってしまった。



さらにそれは、手っ取り早く軍事力を強化したい国々も兵士の疲労回復薬として普及した。どんなに激しい戦闘や訓練を兵士に課しても、帰宅すれば精力絶倫のスーパーマンなのだから、国防を人海戦術に頼るしかない国からイスラエルに巨万、いや巨億の富がもたらされた。



ただ、このエロリニウムには麻薬ほど深刻ではないが、ニコチンやアルコール程度の中毒性や依存性は最初から判明していたものの、それはイスラエルにとっては、価格と顧客をある程度コントロールできることを意味したため、国家機密とされた。



そうこうして、国内国際を問わぬテロの恐怖や最近国力を伸ばし始めた核を持ってしまったシリアやイランの脅威。それぞれの国境で問題を起こし続けるロシアと中国がもし、アラブ地域に野心を示したら?の可能性が出てきたため、欧米やイスラエルとの協調を求め始めた一部アラブ諸国も現れはじめた。

またエロリニウムにより、まるで麻薬の売人が顧客をコントロールするかのように隣国兵士を顧客にしてしまったイスラエルの政策で、イスラエルは古代からの有史依頼の平和を享受していた。



そんな中、イスラエルを激しく烈しく羨み妬み憎む国があった。ロシアとその傘下に入った一部アラブ国家である。イスラエルは歴史的ないきさつと国防上の理由から、エロリニウム利権から彼らを徹底的排除したからだ。



そして、イスラエルの死海に雪が降った、あの夏至のあの日あの時あの瞬間、あたしの車のナビステレオから風雲急を告げる空襲警報が流された。 




イスラエル人だけでなく、イスラエル在住外国人の誰もがイスラエルの平和を信じていたのだが




 



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