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人には言えない、本当の貧困。

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そら豆( ♀ Vz0Rnb )
18-06-12 13:16(更新日時)

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10年間、ある村で壮絶な貧困を経験しました。

凄まじい貧困の中で、現実から目をそらし、刹那的に生きることしか知らない高齢者の村。

そこで受けた精神的なダメージは、今も時たま襲ってきます。

「貧困」から生まれる「絶望」。

人には言えない惨めで恥ずかしい過去。

前に進むために、経験したことを綴ります。

No.2649053 18/05/21 16:14(作成日時)
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No.1 18-05-23 10:41
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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心に溜まった膿を吐き出しながらも、客観的に自分自身を見つめ直したいので、小説という形で綴ろうと思います。

全くのシロウト小説なので、読みづらい点も多々あるかと思いますが、ご容赦ください。

No.2 18-05-23 10:56
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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「ここに引っ越して、今月で5年になるのか。」

黒田美紗子はカレンダーから庭に目を移した。

雨に濡れた紫陽花の紫がかった青が美しい。

その隣にはパンジー、ラベンダー、百日草、オリーブやブルーベリーもある。

5年前は何もないマサ土の敷地が、今は近所でもちょっと話題になるくらいのナチュラルガーデンになった。

この庭を、業者に頼まず自力で作り上げたことは、美紗子の自慢である。

No.3

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No.4 18-05-23 16:03
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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美紗子はしばらく庭を眺めていたが、コーヒーを飲み干すと携帯電話を手にとった。

「もしもし、黒田です。お願いしたいのですが今日は空いてますか?」

2時間後、美紗子は小さなビルの前にいた。

一階は古本屋、美紗子が向かうサロン「根っこ」は二階にある。

小さなプレートがかけてある扉を開けると、仕切りの向こうから50手前の女が出て来た。

直子である。

決して美人とは言えない丸顔は、いつ見てもツヤツヤしていて、女の美紗子から見ても色気がある。

「ごめん〜! あと15分待っててくれる?」

いつものことである。

美紗子は笑顔で頷くと、下の書店で時間を潰すことにした。

No.5 18-05-23 16:17
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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再び扉を開けると、ちょうど先客が帰るところだった。

歩行に介助が必要な老婆だった。

直子に挨拶をして、付添人と一緒に出て行った。

「あんなご高齢の方も、直子さんに教えを求めて来るんだ。」

美紗子は改めて直子を仰ぎみた。

No.6 18-05-25 19:44
自由人6 ( 匿名 )

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続き楽しみにしてますね😊

No.7 18-05-26 17:38
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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>> 6
ありがとうございます。
読んでくださる方が一人でもいてくださると、書き甲斐があります。
少しずつですが、どうぞよろしくお願いします。

No.8 18-05-26 17:47
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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「元気だった? この前来たのは何月だったっけ?」

「確か3月の終わりでした。」

「ふふふ、そろそろ来る頃かなって思ってた。今お茶入れるね。」

直子は人懐っこく微笑むと、キッチンに消えていった。




美紗子は、直子が自分を覚えてくれていることが嬉しかった。

直子は人気のメンタルトレーナーである。

毎日何人と面会するのだろう?

直子は、1年くらい前から、美紗子を「友人」の域に入れてくれたらしく、予約が満杯の日でも
空き時間に入れてくれるようになった。

おそらく「昼休憩」として確保してあった時間なのだろう。予約は12時からが多い。

「友人」と「客」の中間どころの美紗子には、直子もいくらか砕けたところがあり、カウンセリングは、しばしば簡単な昼食会となる。

いつもサンドイッチや菓子パンをご馳走になっているので、今日は美紗子が手土産を持ってきた。

お惣菜が美味しいスーパーの巻き寿司である。

No.9 18-05-27 16:05
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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ほうじ茶を手に戻った直子は、巻き寿司を喜んだ。

「ここの巻き寿司美味しいんだよね。」

まるで懐かしい友人とランチをするように、セッションに入った。

「それで、今日は何を聞きたい?」

「直子さん・・・私、たまに負の感情が波のように襲ってくるんです。」

「うん、負の感情・・・。」

「不安や怒りや悲しみや憎しみ、ネガティブが一気に吹き出して、フラッシュバックして。思わず『わー!!!』って声を出しちゃうんです。」

「うん、何を思い出してマイナス感情が押し寄せるの?」

「前の家での生活。」

美紗子は10年前のことを思い出していた。

No.10 18-05-31 09:34
そら豆 ( ♀ Vz0Rnb )

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絶望の淵を時速90キロで走っていた。

暗い山道はカーブが多い。

ガードレールの向こうは崖である。

後部座席のチャイルドシートから寝息が聞こえる。




クタクタだった。

寒かった。

自分の将来はこの道と同じ。

真っ暗な先には、貧困しかない。

頼る相手もいない。




大きなカーブに差し掛かった時、ふと美紗子は思った。

このままハンドルを切らなかったら、楽になれるだろうか。

自分の考えに驚いて、アクセルを緩めた。




家に帰り着くと同時に大きなため息が出た。

自分はギリギリの境界にいるのだ。

正気と狂気の境目、そして生と死の境目。




息を整え、車を降りようと後部座席を見て驚いた。

二人の子供たちがじっと自分を見ていた。

幼心に、母親の中に何か大変なことが起こったことを察したに違いない。

私は今、どんな顔をしていたのだろうか。

鬼の形相だったのではなかろうか。




その時、一気に美紗子の母性が蘇った。

子供たちが不憫で仕方なかった。

死を考える母親が運転する車に乗っていたのだ。



この子達の前では笑顔でいなければいけない。

絶対に絶対に、幸せに育てよう。

「あ〜着いた着いた! お母さん肩がこっちゃった!」

美紗子は肩を叩いてしかめっ面を作って見せた。

これで鬼の形相の言い訳になるだろうか。

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