🌷恋するキモチ🌷

36才になった私には

優しい旦那さまと
可愛いい子供たちがいる。

叶わない恋や切ない恋を
繰り返してきた私に
こんな未来が待っていたなんて…

あの頃の私に伝えたい

無駄な恋愛なんてないよ❗

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>> 1 地方の自然豊かな土地で私は育った

そこしか知らなかったから、
田舎だとか、自然に恵まれてるとか考えたこともなかった

初恋は小学２年の時だった

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>> 2 同じクラスのハルちゃんとは
とても仲良しでよく遊んでいた

ハルちゃんと放課後に教室で遊んでいると

同じクラスの男の子、シゲ君とヒロ君もいることが多かった

ハルちゃんはシゲ君と
私はヒロ君と気が合った

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>> 3 ヒロ君は年の離れたお兄ちゃんがいて

とても穏やかな男の子だった

私はどちらかと言えば
おしゃべりで賑やかな子だったし
クラスもガヤガヤしてる子が多い中で

穏やかで優しいヒロ君といるのが
とても好きだった

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>> 4 また４人で遊んでた放課後に
『くすぐりっこしよ❗』とハルちゃんが言い出した

積極的な私とハルちゃんは、
男の子たちに馬乗りになって、くすぐった

クスクス笑うヒロ君を見てて
『大好きだなぁ』と
ハッキリ感じた

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>> 5 ３年になり他の３人とはクラスが離れてしまった

目ではヒロ君を追いかけていたけど
一緒に遊ぶことは無くなってしまった

寂しいけど、
また同じクラスになって遊べるさ❗と思っていた

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>> 6 ４年の新しいクラスにも
ヒロ君は居なかった

また同じクラスになれたハルちゃんに
『ヒロ君は何組かな❓』と聞いた

ハル
『ヒロ君さ、隣りの小学校に転校しちゃったんだよ』

うそ…全然知らなかった💧

ドラマみたいに
初恋の彼は転校してしまった

その後、ヒロ君は３年のクラスでもモテモテで
何人もの子が転校の知らせにショックを受けていたことを知った

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>> 7 それからも暫くは
ヒロ君の住んでいた家の前を通っては
切ない気持ちになっていた

いつか同じ高校とかで再会できるかも…

と僅かな願いを持っていた

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>> 8 ４年のクラスに運動も勉強もできる目立つ男の子、ケイがいた

ヒロ君と違って
今で言う『ツンデレ』『Ｓ』でちょっと苦手だった

でも３年の時に
ヒロ君と仲良しだったらしいと聞いて
急に親近感がわいた

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>> 9 ケイは、やはり女の子に人気があった

私は素直に話せず、
いつもイタズラなどをしては、
喧嘩ごしに接していた

５年のクラス替えでは、ケイとは違うクラスになった

でも廊下や行事でケイを目で追いかけている自分がいた

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>> 10 ５年生にもなると
バレンタインにチョコを渡す子も増えてきていた

ヒロ君の時みたいに
何も言えずに後悔はしたくない❗と思い
ケイに初めてのチョコを渡すことにした

当日、人気者のケイは
沢山のチョコをもらっていた

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みんなに呼び出されていたケイと
やっと話せた放課後…

私のチョコを見たケイは
『お返しなくても良いなら、もらうよ😁』と
事も無げに言った…

ちょっと悲しかったけど
『それでもいいよ😃』と渡した

そして６年になっても
その想いは消えず
また懲りもせずチョコを渡した

ケイは一応受け取ってくれて
今度はお返しもくれた…もちろん義理のお返しだ

病気がちで、運動も苦手だし、
授業で発表したりも苦手なパッとしない私だったし

人気者のケイからは
付き合おう❗
などと言われることは無かった

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中学に入り、身体も強くなり、
テニス部に入った

小学校の時は
走るのも遅かったのに
リレーに選ばれるまでになった

勉強も、発表や目立つ事は苦手だったが
以外にもクラスで５番以内になっていた

小学校では『ガリガリ💨』って馬鹿にされてたのに
女の子たちには『いいなぁ～細くて✨』と言われ戸惑った

私は私のままなのに…

そして中学１年の時
２コ上の３年のサッカー部の先輩、シンさんに憧れた

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>> 13 １年の女子が３年の男子に恋する❤って
よくある話なのかな

２コ違うだけなのに
どうしてこんなにカッコいいんだろう❤と

周りのみんなもそれぞれのお目当ての先輩を追いかけていた

私は勇気を出して
シンさんにお祭で話しかけたり
帰り道で待ったりして
顔を覚えてもらった

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>> 14 ３月になり、
シンさん達は卒業していった

県外の高校に進学したシンさんと
中学２年になった私は
文通をしていた

夏休みに帰省したら会えるかな🎵と
期待していたのに…

偶然、帰省しているシンさんを見掛けてしまった

文通して彼女気取りだった私だけれど

ただ寂しくて何人かと文通していたようだ

一気に失恋した気分だった

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>> 15 中学３年になり
いつも授業中にチャチャを入れる
『お笑い担当』みたいなジュンを

目で追ってる自分に気が付いた

話したいのに、素直に話せない私に
ジュンは皆にするようにふざけてきた

でも素直になれない自分に嫌気がさしていた私は…

ジュンに向かって、筆箱を投げ付けてしまい
謝ることも出来なかった

そして、ますます話す機会が減ってしまった

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>> 16 親友のヤッちゃんが
好きな男の子ヨシは
私と同じクラスだった

ヤッちゃんは、ヨシに
誕生日プレゼントを渡したい❗と言い出した
ジュンも同じ誕生月だ💡
私も勇気を出して
ダメ元で渡す事にした

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>> 17 照れながらも、ジュンは
プレゼントを受け取ってくれた

そして交換日記をしよう❗と言ってくれた

当時は携帯も無く
たまに家に電話するのもドキドキだし

学校では恥ずかしくて話せないから…と

お互い早く登校して
相手の机に日記を入れて渡していた

初めての両想いで
毎日がウキウキだった
『大好きだよ❤』

『私も大好きだよ❤』
とお互いに書いていた

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>> 18 そんな私も受験が近付くと
気持ちに余裕が無くなってしまった

加えて、片想いが成就した満足からか
急に好きと言う気持ちが無くなってしまった

恋と勉強を両立させるには
私はまだ幼過ぎた

交換日記に
『ごめんなさい。
　もう終わりにしたい。』
と一方的に書き込み
終わらせてしまった

それから卒業までの何ヶ月かは
とても気まずいものだった

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>> 19 ３月になり
憧れの高校に無事に合格できた

卒業式の後、
クラスの仲良し男女で集まった

ジュンもその中にいた

あれから一言も話せてなかったし

その時も話せなかったけど

普通に皆で楽しく過ごせて

申し訳ない気持ちを持ちつつ
ホッとしていた

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>> 20 高校は、私が住んでいた所よりは
少しだけ栄えた所にあった

軽いカルチャーショックもあった

共学だが男子の方が倍の人数だった

知らない人だらけだし
男子が多いしで
緊張してしまい

大人しい女の子になってしまった

そのせいか、男子が多かったから
告白されたり
電話が来たりが沢山あった

自分から告白することはあっても
されることに慣れてない私は
戸惑った

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>> 21 同じ学年の中に
少しだけヤンチャな男子のグループがあった

結構カッコいい人が多くて
良くも悪くも目立っていた

一年の時にクラスで仲良しだったサッチャンが
その中の一人、イチ君と同中でよく声を掛けてた

イチ君はクールそうに見えたけど
サッチャンと話してる時は
優しそうで…話しやすそうで…

そのギャップが気になっていた

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>> 22 ３年になり最後の文化祭

クラスの出し物、お祭屋台の用意をしている時

音楽室からバンドの予選会の音が聞こえてきた

音楽室の前を通る時
いつもはクールなイチ君が
情熱的にギターを弾いているのが見えた

ビビビっと来た

ある意味、ひとめ惚れだった

イチ君が気になって仕方なかった

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>> 23 文化祭当日、
無理に当番を代わってもらい
バンドの演奏を見に行った

イチ君のバンドは、
そこそこ上手って感じだったけど

私にはキラキラ✨輝いてみえた

どんな人気バンドより素敵だった

クラスメイトでイチ君とも仲良しの男の子に頼んで

演奏中のイチ君の写真を
私のカメラで沢山撮ってもらった

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>> 24 急いで現像に出して
見てみたら…

キラキラ笑顔✨のイチ君が沢山いた…

どんなアイドルよりカッコよく見えた✨

その写真を、撮影してくれた男の子経由で
イチ君に渡した…

手紙なんて恥ずかしくて書けず
写真だけを封筒に入れて…

前はこっそりガン見できたのに
それからは廊下で見掛けても、
何気なく避けてしまった

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>> 25 ある日、理科室から戻ると
私のクラス前の廊下に…
イチ君が一人で立っていた

内心『きゃ～❤』と思いながらも
素知らぬ振りして通り過ぎようとしたら…


『〇〇さん❗』
と私の名字を呼ばれ引き止められた

一度も話したことは無いし
私は完全にフリーズしていた…

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>> 26 そんな私の腕を軽く掴み
廊下の隅に連れてくイチ君…

女の子慣れしてるのかな…

『写真ありがと😃
今度タクと（写真を撮ってくれた男の子）
タクの彼女と飲みに行くんだけど😊
一緒に行かない❓』
と誘われた…

内心バクバク💕しながらも
『いいよ～😊』と何気なく答えた私

『じゃあまた電話するよ～』
と去ってゆくイチ君の背中を
夢見心地で見送った

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>> 27 それから本当にイチ君から電話が来て
土曜に飲みに行くことになった

ダブルデートだ🎵

付き合うとか
まだそんな話は出なかったけど
間近で話せるだけで…
嬉しかった
恥ずかしかった

それからも度々電話をくれるようになった

私にとっては
憧れてるアイドルから
電話が来てる⤴みたいな気分だった

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>> 28 イチ君からの電話の中で

『今度タクのバイト先の人達との
バーベキューあるから一緒に行かない⤴』

と言われた

私は彼女として参加するってことかな❓

…聞きたいけど聞けないし
一緒に居られればいいやと思った

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>> 29 当日は海岸で夕方から
バーベキューを始めて
日が沈むと各々浜辺で月を見ていた🌙

みんなから少し離れた場所で
イチ君と並んで月を見上げていた

『寒いね～』
と何気なく肩を抱いてくるイチ君

近過ぎて顔が見れないよ…

交際初心者の私は
恥ずかしい～☺とか言うことも出来ず

ただ素っ気なくしてるように見えただろう

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>> 30 話しが途切れた時
何度かイチ君の顔が近付いてきた…

ドキドキし過ぎて
月を見る振りして
真上を見上げては避けてしまった

何度目かの時に
『逃げないで…』
と私の肩を抱いていた右手で
頭を固定された

とっても自然にキスされた

もちろん初めてのキスだ

こんなにキスって素敵なんだ❤と思った

でも最初から深いキスだった…

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>> 31 最初から深いキスが
普通かどうかも分らなかったけど
気になって聞いてしまった…

『私、初めてだったんだ～
イチ君は❓』

『…前に付き合ってた人と…
高２の時に…』

『そっかぁ～』
と黙ってしまった私に
『気にするな😃』
とギュッとしてくれた

気になることは
もう一つある…

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>> 32 『私たちって付き合ってるのかな❓』

勇気を出して聞いてみた

『そうでしょうー❗
じゃあダブルデートした日からってことにする❓』

と言われ、私たちは晴れて彼氏彼女になった

高３で、少しヤンチャな彼なんだから

前カノやキス経験者だって当たり前なのに

ウブな私にはちょっとショックで
ちょっとだけ遠く感じた

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>> 33 そのまま夏休みに入り
イチ君はバイトに忙しくなったし
私も汗ダクな自分を見せたくなくって

２回だけのデートと花火に行っただけだった

初めての彼氏との花火大会…

人目を避けてキスをした

イチ君はそれ以上に進もうともして来なかったけど

自分に自信が無かった私は、
イチ君とそうなりたい❗
でも恥ずかしいし嫌われたら…と思っていた

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>> 34 ９月になり授業が始まった

イチ君との恋愛に浮かれていた私は
勉強は手を抜いてしまっていた

学校ではナカナカ話せず

毎晩長電話する私を母が叱ることも増えた

きちんと両立させれたら良かったのに
私は浮かれてしまっていた

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>> 35 自分に自信は無いし
ガッカリされたらって不安もあるけど

もう少し親密になりたかった

でも自分で言い出す自信なんてなかった

バーベキューの時の写真と一緒に手紙を渡した

『お母さんが毎晩長電話してるのを怒ってるの
もっと学校とかで話そう』

と書いて渡した…

それからは、
電話が掛かってくることも減ってしまった

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>> 36 久々に私から電話した
『お母さんに怒られちゃうんでしょ(笑)』

と言われ、前より冷たくなっているように感じた
距離を感じた

『明日放課後に話せない❓』
と私から誘った

こんな感じになりたかったんじゃないのに…
空回りって言うか
逆だよ…

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>> 37 でもこうなると
前から感じていた不安がまた広がった…

イチ君は私のこと…
好きなのかな❓

ただ自分に好意を持ってる子だし
まぁいっかぁって思って付き合ってるだけなんじゃ…


明日はちゃんと伝えよう

手紙を出したのは…

電話じゃなくて
一緒に帰ったり話したりしたいってこと

私のこと、好きなのか不安だってこと

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>> 38 翌日の放課後

いつもはグループの子たちと
帰ってしまうイチ君だけど
ちゃんと教室で待っていてくれた

でも…
何だか顔が怖い

距離を感じてしまった

イチ君は

『なんか言いたいことあるんでしょ❓』

と言ったきり黙ってしまった

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>> 39 なかなか緊張して甘えられない私だけど

勇気を出して

言いたかったことを言おう❗

と何度も思った

でも緊張し過ぎて
泣き出すことも出来ず…

お互い黙ったまま
ただ時間が過ぎていった…

１時間以上過ぎた頃

『下校時間だぞ～』

と先生が巡回してきた

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>> 40 荷物を取りに行ってる間に

イチ君は帰ってしまった…

何も言わず…

黙って帰ってしまった…

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>> 41 今なら、冷静に考えたら分かる

うまくいってない彼女に
呼び出されて
沈黙されたら
別れ話だと思うよね…

でも当時の私には
イチ君がどう感じているかなんて
考える余裕もなかった

泣きながら家に着いて
急いでイチ君に電話した

また言葉に詰まってしまった私に

『俺ら、もうダメだろ…』

ってイチ君が言った


違うよ、違うよって
言うことも出来ず…

『緊張して話せなかった』

とやっと言った私に

『もう、ダメだろ』

としかイチ君は言わなかった

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>> 42 それからは、
誰かが居ない時はずっと泣いていた

自分の部屋でも
登下校中でも
授業中もこっそり泣いていた

ご飯も少ししか食べれなかった

学校でイチ君を見掛けても

気が付かない振りしたし

気が付かない振りされた

イチ君のグループの子たちに

イチ君が『自分がフラれた』って言ってたみたいで

何だか冷たい目で見られた


泣いて泣いて…思った

イチ君は、
やっぱりそれほど私のことを
好きじゃなかったんだろうな…と

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>> 43 ３ヶ月間、泣いて過ごした後

どうにか私は推薦で進学先が決まった

私にはまだまだ未来がある✨

前を向いて行こう❗

とまだ本当は
未練タラタラなのに自分に言い聞かせていた
先に就職が決まっていたイチ君に

３ヶ月振りに電話した

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>> 44 『久しぶり～😊
イチ君は就職決まったんだよね❗
おめでとう✨

私も学校決まったよ😃』

『良かったじゃん😃
お互い地元だな～』

と言ってくれた


あんなに聞きたかったイチ君の声が…

付き合って頃のイチ君の声が…聞けた


これで私も本当に前を向こう❗と改めて思った

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>> 45 私は年明けからバイトを始めた

進学先も決まったし
人生初めてのバイトだ

雑貨屋さんで、若い人が沢山働いてるので

バイトが楽しくて仕方なかった

とてもイケメンで気さくな
モリさんが気を使ってくれて
仕事もやりやすかった

モリさんは私の２コ上で、長いバイトさんだった

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>> 46 この間の報告電話から
時々、友達としてイチ君には電話していた

完全な片想いだ

イチ君は就職前に❗ってことで
就職組の子たちと遊びまわっていたようだ


３月になり卒業式が来た

今までは、卒業しても
友達だから会えるんだし❗
とあまり悲しくならなかった卒業式も

イチ君を見れるのが
最後かと思うと

泣けて泣けて仕方なかった

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>> 47 帰りがけ、階段の所で集まっている
イチ君のグループがいた

私は満面の笑顔で

『バイバイ😊』

と言った


辛い恋愛だったけど
完全な失恋だったけど

イチ君の彼女にちょっとの間でもなれて
私は幸せだったよ❗


もう卒業とともに
この想いも卒業するよ…

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>> 48 もう会えないと思っていた
イチ君だったのに

電話でドライブに誘われた

イチ君の中学の友達と
私の友達も連れて４人で
夜景スポットに行った

運転はイチ君の友達で
助手席は私の友達…

後部座席には私とイチ君だった

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>> 49 前の二人が外に夜景を見に行った

車内には…
私とイチ君になった

今日のイチ君は
何だか前のイチ君みたいだ

友達に戻る前のイチ君

でももう期待はしないようにしよう❗

…と思っていた私に
イチ君が膝枕してきた

びっくりしたけど
そのままにしていたら…
イチ君がキスしてきた
深い優しいキスだ…

• << 51 その日はそのまま解散して 次の日、イチ君に電話した 『ねぇ…昨日のはどういうことかな❓ 私はまた付き合いたいよ』 と勇気を出して言った イチ君は… 『また付き合っても前みたいに傷付けちゃうよ。 もうちょっと考えさせて』 と言った 諦めなきゃと思っていたけど 全然忘れられなかった私は 混乱しながらも嬉しかった

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