まるたま
たまちゃん
「私達、もう中3なんだね…なんかあっと言う間の3年間だったね…でも、まるちゃんと3年間同じクラスで楽しかったよ!
…?
まるちゃん??」
まる子
「たまちゃん…私ね…たまちゃんに言わなきゃいけない事があるんだ…」
たまちゃん
「まるちゃん…?どうしたの…?」
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まる子
「実は…私…花輪くんの事が好きなんだ…卒業する前に告白しようと思ってる…」
たまちゃん
「まるちゃん…でも花輪くんにはみぎわさんが…」
まる子
「分かってる…」
~長い沈黙~
たまちゃん
「まるちゃん…実はね…私も花輪くんの事が好きだったの…でも、みぎわさんがいたから諦めたんだ…」
まる子
「たまちゃん…じゃあ山根の事は…?」
たまちゃん
「山根に告白された時…これで花輪くんの事、吹っ切れると思ってさ…もちろん山根の事は嫌いじゃないよ!ちゃんと考えて付き合ってる…」
まる子
「そっか…」
たまちゃん
「まるちゃん…親友として忠告するけど…みぎわさんは、かなり手強いよ…」
まる子
「うん、みぎわさんキレイになったもんね」
たまちゃん
「中学入ってから本気で花輪くんを落とすって凄い剣幕だったよね(笑)」
まる子
「そうそう(笑)ダイエットしてコンタクトにしてさ~」
たまちゃん
「夏休みに整形した時は本当にビックリしたよね!」
まる子
「あの時は学校中、大騒ぎだったね~懐かしいね~」
たまちゃん
「みぎわさん元々成績優秀だし…家庭的な所もあるし…家柄も良いし…本当に完璧になったよね…」
まる子
「そうだね…でもこのまま気持ちも伝えず卒業するのは嫌なんだ…当たって砕けろって奴?(笑)」
たまちゃん
「ふふふ、まるちゃんらしい(笑)」
~しばし笑い合う2人~
たまちゃん
「まるちゃん頑張ってね!応援するよ!」
まる子
「ありがとう!!」
ナレーション
「はてさて、まる子の恋は実るのか?
次週へ続く」
~翌日~
ブー太郎
「おい、はまじ!面白い話があるぞブー」
はまじ
「なんだよ、朝っぱらから」
ブー太郎
「昨日、偶然体育館の裏でさくらと穂波が話してるのを聞いたんだブー」
はまじ
「で?なんだよ?」
ブー太郎
「さくらの奴、花輪が好きなんだってさブー(笑)」
はまじ
「え…?」
ブー太郎
「あと穂波は山根と付き合ってるらしいぞブー(笑)山根も大人しい顔してやるよなブー(笑)
…おい!はまじ、聞いてるのか?ブー」
はまじ
「あ…ああ聞いてるよ…あっ!お前この話、広めるんじゃねえぞ」
ブー太郎
「は?なんでだよブー」
はまじ
「そっ…それは…噂になったら2人がかわいそうだろ!いいな!絶対だぞ!誰かに言ったら絶交だからな!」
ブー太郎
「どうしたんだ?はまじ?急に良い人ぶってブー」
はまじ
「そんなんじゃねぇよ…つーか、お前いい加減にブーブー言う癖直せ!」
ブー太郎
「ブー…」
~昼休み、屋上~
はまじ(心の声)
「さくら…お前は覚えているだろうか…小3の時、俺達2人が噂になった事…俺、あの時は強がってたけど、本当は嬉しかったんだよな…あの頃からお前の声が好きだったから…まさか、また花輪がライバルになるとはな…皮肉だよな…」
~はまじ、そっと目を閉じる~
ナレーション
「内に秘められたはまじの想いはまる子に届くのか?
次週へ続く」
まる子
「たまちゃん!帰ろう!」
たまちゃん
「まるちゃん、ごめんね…今日は…」
まる子
「あっ!分かった!(口パクで「山根だね」)」
~頷くたまちゃん~
まる子
「じゃあ、また明日ね~」
たまちゃん
「うん、またね」
たまちゃん(心の声)
「まるちゃんは前に進もうとしてる…私も前に進まなきゃ!」
山根
「ごめん!おまたせ!」
たまちゃん
「ううん、帰ろっか…」
山根
「うっ…ごめん…走って来たら胃腸が!」
たまちゃん
「山根!?大丈夫!?」
山根
「うぅっ…」
~うずくまる山根~
たまちゃん
「山根…」
たまちゃん(心の声)
「どうしよう…こんな状態で別れ話なんかしたら山根の胃腸がますます…また今度にしようかな…」
山根
「穂波…ごめんよ…」
たまちゃん
「大丈夫?肩かすよ?」
山根
「…穂波……ごめん…もう…別れよう…」
たまちゃん
「え…」
たまちゃん
「山根…どうして…」
山根
「穂波…君は優しいから、今まで僕の胃腸を気遣って、別れ話も切り出せなかったんだろ?それくらい、気付いてたよ…君が僕を本気で好きじゃない事も気付いてた…」
たまちゃん
「山根…私…私……」
~涙で声が詰まるたまちゃん~
山根
「僕を振ったら、君は自己嫌悪に陥るだろ?そんな思いはさせたくないから僕が君を振るんだ…悪いのは僕…いいね?」
たまちゃん
「山根…優しいのは私じゃなくて、あんたの方だよ…」
ナレーション
「山根との関係にピリオドを打ったたまちゃん。この先たまちゃんにはどんな出会いが待ち受けているのか?
次回へ続く」
~花輪邸~
みぎわさん
「ねぇ~花輪く~ん」
花輪くん
「なんだい?ベイビー」
みぎわさん
「今日、教室で城ヶ崎さんと何話してたのよ~」
花輪くん
「別に…たわいもない話さ」
みぎわさん
「どんな話だろうと、私以外の女とは話さないで欲しいわ~」
花輪くん
「それは無理だよベイビー(汗)学校が共学だからね(汗)」
みぎわさん
「私を見くびらないでちょうだいっ!」
みぎわさん
「私があなたの為にどれだけ努力したか!整形だって親に無理言ってお金出して貰ったのよ!」
花輪くん
「ダイエットはともかく整形は努力じゃないだろ…(汗)」
みぎわさん
「とにかく私はあなたの為に―」
花輪くん
「いい加減にしてくれっ!!」
~声を荒げた花輪くんに驚くみぎわさん~
花輪くん
「僕の為?違うね!君は自分の為にしたんだろ!だいたい…君はどうして僕のママそっくりに整形したんだ!君はクレイジーだよ!!どうかしてるよ!!」
みぎわさん
「あなたは、なかなか、お母様に会えないから恋しいだろうと思って…」
花輪くん
「それがクレイジーなんだよ!どうして分からないんだ……」
花輪くん
「ヒデじい!車を!彼女を家まで送ってあげてくれ」
ヒデじい
「かしこまりました。坊ちゃん」
みぎわさん
「結構よ!歩いて帰るわ!!」
~力任せにドアを閉めるみぎわさん~
みぎわさん(心の声)
「花輪くん…何も分かってないのはあなただわ…あなたは私を送ってくれた事もない…ただの一度も…私を送るのはいつもヒデじいの役目……私がヒデじいに何をされたかも知らないで………」
ナレーション
「みぎわさんの身に一体何があったのか?そして花輪くんの下す決断は?
次回へ続く」
~さくら家~
まる子
「ねぇ…お姉ちゃん…お姉ちゃんは、どうして小山くんと別れたの?」
お姉ちゃん
「何よ!?急に!!」
まる子
「やっぱり…よしこさんの事が原因…?」
お姉ちゃん
「……そうよ…でも、よしこさんは悪くない…2人が付き合ってるの知ってたのに…私が小山くんを好きになっちゃったからいけなかったのよ…」
まる子
「でも、小山くんもお姉ちゃんが好きだったから、よしこさんと別れたんでしょ?」
お姉ちゃん
「その結果、よしこさんを凄く傷付けた…私も罪悪感が消えなくて小山くんともうまくいかなくなった…」
まる子
「お姉ちゃん…」
お姉ちゃん
「あんたも彼女いる人だけは好きになるんじゃないわよ。自分も相手も傷付く事になるんだから」
まる子
「…」
まる子(心の声)
「私の気持ちを花輪くんに伝えたら、やっぱりみぎわさんも傷付くよね…でも私ホッとしてる…相手がたまちゃんじゃなくて本当に良かった…たまちゃんだけは傷付けたくないし、気まずくなりたくないもん…」
ナレーション
「お姉ちゃんの忠告でまる子の心に変化はあるのか?
次回へ続く」
~翌日~
まる子
「そっか…山根とダメになっちゃったんだね?…もしかして…たまちゃん…まだ花輪くんの事…」
たまちゃん
「それはないよ!一時的に好きだっただけで今は何とも思ってないよ!」
まる子
「良かった…たまちゃんがライバルじゃなくて…私、たまちゃんが大事だからさ…花輪くんより大事だもん…」
たまちゃん
「私もだよ…まるちゃんと気まずくなるくらいだったら、花輪くんなんか諦めるよ」
まる子
「たまちゃん…(涙)」
ナレーション
「簡単に切り捨てられる花輪くんの存在って一体…」
はまじ
「なぁブー太郎…もしお前が女子だったら誰を好きになるか?」
ブー太郎
「はあ!?突然、何だよ!気持ち悪いぞブー」
はまじ
「もしもの話だよ!」
ブー太郎
「もしも~?そうだな~…花輪かな?ブー」
はまじ
「…なんで花輪なんだよ?」
ブー太郎
「そりゃあお金持ちだからだブー!それ以外の理由はないブー!」
ナレーション
「ますます花輪くんの存在って一体…」
はまじ(心の声)
「やっぱり貧乏人の俺じゃ太刀打ち出来ないよな…」
~上の空のはまじ~
ブー太郎
「はまじ??どうしたんだ?ブー」
~はまじ、ブー太郎の声が耳に入らず、その場を去る~
ブー太郎(心の声)
「はまじ…なんで、あんなに落ち込んでるんだ?ブー…突然、変な事聞くし…
……………………………………まさか!?はまじ、オイラの事が!?遠回しにオイラの気持ちを探って!?それでオイラが花輪を選んだから、ショックを受けてたのか…これから、どうしようブー…」
ナレーション
「友情を再確認したまる子とたまちゃん。
勘違いからはまじとの友情に戸惑うブー太郎。
次回へ続く」
~日曜日、公園~
永沢
「藤木くん、聞いたかい?山根くんが穂波と別れたってさ」
藤木
「ああ、聞いたよ…山根くんが穂波を振ったんだってね」
永沢
「ふん。山根くんに人を振る度胸があったとはね」
藤木
「それにしても、山根くんはどうして穂波を振ったんだろう?」
永沢
「きっと穂波じゃなくて穂波の父親が嫌だったのさ。隠れて写真を撮るなんて…まるでストーカーだよ」
藤木
「ところで…永沢くんは恋愛してみたいとは思わないのかい?」
永沢
「君にそんな事を言われる筋合いはないよ」
藤木
「ただ…なんとなく聞いてみただけだよ…」
永沢
「ふん。君はいつからなんとなくで恋愛を語れるようになったんだい?僕の心配より自分の心配をしたらどうだい?」
~藤木、唇がより青くなる~
藤木(心の声)
「あ~あ、僕にも彼女がいれば、日曜日にわざわざ永沢くんなんかと公園になんて来ないのにな~」
永沢
「君、今失礼な事考えただろ?」
藤木
「そっ!!そんな訳ないだろっ!!」
~藤木、声がひっくり返る~
永沢
「ふ~ん…別にいいけどね」
藤木
「…」
ナレーション
「恋愛とは無縁の永沢と藤木。2人に春は来るのか?
次回へ続く」
~永沢と藤木が帰った後、公園にやってきたみぎわさんと冬田さん~
みぎわさん
「ごめんなさいね~日曜日に呼び出しちゃって~」
冬田さん
「いいのよ~何か相談があるんでしょ~?」
みぎわさん
「実は…冬田さんにお願いが…」
冬田さん
「何でも言ってよ~!」
みぎわさん
「冬田さん…花輪くんと同じクラスでしょ?花輪くんが浮気してないか見張って欲しいのよ…」
冬田さん
「えぇっ!?」
みぎわさん
「花輪くんに少しでも変な動きがあったら報告してちょうだい」
冬田さん
「でも…(汗)」
みぎわさん
「お願いよ~(涙)冬田さんしか頼める人がいないのよ~(涙)花輪くんを失ったら私…私…(涙)」
冬田さん
「わっ分かったわ(汗)やるわ!だから泣かないで(汗)」
みぎわさん
「あ゛っあ゛り゛がどう゛~~(涙)」
冬田さん(心の声)
「あ~あ…面倒臭い事、引き受けちゃったわ~花輪くんを見張る暇があれば大野くんを見張りたいわよ~」
~みぎわさんと冬田さんが帰った後、公園にやってきたまる子とたまちゃん~
まる子
「たまちゃん!私、決めたよ!明日、花輪くんに告白する!」
たまちゃん
「本当に!?頑張れ!!まるちゃん!!」
まる子
「明日の放課後、呼び出してみようと思うんだけど…」
たまちゃん
「良いんじゃない?最近、みぎわさんとは一緒に帰ってないみたいだし」
まる子
「よ~し、私やるよ~!」
~公園の前を走り去る山田~
山田
「アハハハハ~…」
まる子
「山田は能天気で羨ましいねぇ~」
たまちゃん
「山田は恋愛とは無縁だね」
まる子
「山田以外にも恋愛と無縁の男子は沢山いるけどね~永沢とか藤木とか?キヒヒ(笑)」
たまちゃん
「まるちゃんたら~(笑)」
ナレーション
「常軌を逸脱したみぎわさん。
告白を決意したまる子。
そして恋愛とは無縁の山田が今後、皆の恋愛に関わるキーパーソンになる事など誰も知る由もなかった…
次回へ続く」
~さくら家~
まる子
「ねぇ、おじいちゃん」
友蔵
「なんじゃ?まる子」
まる子
「おじいちゃんとおばあちゃんは、どっちが先に告白したの?」
友蔵
「はて?どっちだったかの~う?」
まる子
「じゃあ、なんでおばあちゃんと結婚したの?」
友蔵
「はて?なんでだったかの~う?」
まる子
「…(顔にタテ線)」
まる子
「ねぇ、お母さんはなんでお父さんと結婚したの?」
お母さん
「何よ!?いきなり!?」
まる子
「だってお父さんだよ~どこが良かったのさ?」
お母さん
「あんたね…(汗)昔はお父さんだってカッコ良かったし、優しい所もあったんだよ」
まる子
「へぇ~お父さんがねぇ~」
~廊下を風呂上がりのヒロシが鼻歌を歌いながら通る~
ヒロシ
「タリラッタ~♪」
~ヒロシ去り際に「プ~」っとオナラをする~
まる子&お母さん
「うっ…(顔にタテ線)」
まる子(心の声)
「花輪くんもお父さんくらいの年齢になったら平気でオナラしたりするのかな…まさかね…花輪くんに限って…ねぇ~…」
ナレーション
「意外な伏兵ヒロシによって決心が鈍りそうになるまる子なのであった。
次回へ続く」
~翌日、休み時間~
まる子
「花輪くん、いるかな~?あっ!いた!」
~まる子、席に座っている花輪くんを呼ぶ~
まる子
「お~い!花輪く~ん!」
花輪くん
「おや?さくらクンじゃないか!久しぶりだね!」
まる子
「うん…久しぶり…」
花輪くん
「僕に何か用かい?」
まる子
「うん…実は…」
まる子
「花輪くんに話したい事があるんだけど…放課後、少し良いかな…?」
花輪くん
「構わないよ!どこに居れば良いかな?」
まる子
「う~ん…そうだね…じゃあ校庭の花壇の所で…」
花輪くん
「OKさ!ベイビー!」
まる子(心の声)
「ふぅ…体育館の裏に呼び出そうと思ったけど、それだとベタ過ぎて告白するのバレそうだもんね…」
ナレーション
「校庭の花壇も大差ないと思うが」
~放課後~
たまちゃん
「まるちゃん!頑張ってね!報告待ってるから!」
まる子
「ありがとう!たまちゃん」
~校庭の花壇、花輪くんを待つまる子~
まる子
「花輪くん、まだかな~」
~まる子の背後に忍び寄る影~
???
「花輪くんなら来ないわよ…」
まる子
「誰!?」
ナレーション
「振り返ったまる子の目の前にいた人物は一体?
次回へ続く」
まる子
「みっ…みぎわさん!」
みぎわさん
「さくらさん…あなた、花輪くんを呼び出して何の話をするつもりだったのかしら?」
まる子
「みぎわさんには関係ないよ!!」
みぎわさん
「関係大ありよ!!私は花輪くんの彼女なのよ!!花輪くんに話があるなら、まずは私を通しなさいよ!!」
まる子(心の声)
「むちゃくちゃ言うね…この人は…(汗)」
みぎわさん
「さくらさん、言わせてくただくけど、あなた“まるちゃん”のくせにナマイキよ」
まる子
「…は?どーゆうナマイキなのよォ」
みぎわさん
「フフッ…小学生の頃にもこんなやり取りをしたわね…その時は花輪くんがあなたを助けに来たけど、今日は助けに来ないわよ…」
まる子
「あんたが何かしたんだね!」
みぎわさん
「花輪くんには、さくらさんは急用が出来たから帰ったと言ってあるわ…」
まる子
「卑怯者!!あんた藤木よりも卑怯だよ!!」
みぎわさん
「卑怯とは失礼ね!花輪くんへの愛ゆえの行動よ!!」
まる子
「みぎわさん…あんた、どうかしてるよ…」
みぎわさん
「あなたには分からないわよ!私が花輪くんの彼女になる為にどれだけの努力をしたか…そして彼女になった事でどれだけの代償を払ったか……彼女の座は誰にも渡さないわ!花輪くんとの別れは私にとって死に値するわ!!!!
さくらさん、あなたにそれだけの気持ちや覚悟があるの!?」
まる子
「うっ…」
みぎわさん
「いい?二度とこんな真似しないでちょうだい!!」
~去って行くみぎわさん、呆然と立ち尽くすまる子~
ナレーション
「告白が不発に終わったまる子。立ちはだかる壁は想像以上に高かった。まる子はこのまま引いてしまうのか?
次回へ続く」
~さくら家~
まる子
「もしもし、たまちゃん?」
たまちゃん
「あっ!まるちゃん?花輪くんとどうだった?ちゃんと気持ち伝えられた?」
まる子
「うん…それが…」
~一部始終を説明するまる子~
たまちゃん
「信じられない!!そこまでするなんて!!藤木よりも卑怯だね!!」
ナレーション
「“卑怯”と言う言葉が出る度に引き合いに出される藤木って一体…」
まる子
「でも、みぎわさんに言われた事も引っ掛かってさ…あそこまで花輪くんを思う気持ちが私にはあるのかな?って…」
たまちゃん
「まるちゃん…」
まる子
「ごめんね…応援してくれたのに、こんな結果になって…」
たまちゃん
「そんな…それにしても、みぎわさん、なんでまるちゃんが花輪くんを呼び出した事知ってたんだろう?」
まる子
「そう言えば…みぎわさんの他のクラスだしね…」
たまちゃん
「花輪くんが喋ったとも思えないしね…」
まる子
「う~ん…」
~考え込む2人~
まる子(心の声)
「そう言えば…もう1つ気になる事があるんだよね…みぎわさん、花輪くんと付き合う為に努力して、付き合った事によって払った代償があるって…努力は分かるけど代償ってなんだろう…?」
ナレーション
「みぎわさんの行動と言葉に悩まされるまる子。再び2人が対決する日は来るのか?
次回へ続く」
~翌朝、学校の下駄箱~
花輪くん
「おはよう!さくらクン」
まる子
「花輪くんっ!おっ…おはよう…」
花輪くん
「昨日は急用があったそうだね?大丈夫だったかい?」
まる子
「うっ…うん…ごめんね…」
花輪くん
「気にする事ないさ、ベイビー!ところで話って何だったんだい?」
まる子
「たいした話じゃないから…気にしないで…」
花輪くん
「それにしても相変わらずおっちょこちょいだね、君は。僕の机と間違えて丸尾くんの机にメモを入れただろ?だから君が急用で来れなくなった事を丸尾くんが教えてくれたんだよ」
まる子(心の声)
「メモ?何の事…?」
まる子
「お~い!丸尾く~ん!」
丸尾くん
「さくらさん!廊下で大声を出してはいけませんよ!」
まる子
「そんな事どうだって良いよ!昨日、あんたの机にメモが入ってたでしょ?」
丸尾くん
「おぉ!あなたが花輪くん宛に書いたメモですね?ズバリそうでしょう!!」
まる子
「そうそう、そのメモ見せてくれる?」
丸尾くん
「それが…」
まる子
「ん?」
丸尾くん
「ズバリそのメモは無くなってしまったでしょう…花輪くんに渡そうとしましたが誤って水の入ったバケツの中に落としてしまったでしょう…ワタクシとした事が…ズバリ申し訳ないでしょう…仕方なく花輪くんには口頭で伝えた次第でしょう…」
まる子
「そんな…」
ナレーション
「手がかりを掴み損ねたまる子。犯人を突き止める事は出来るのか?
次回へ続く」
~さくら家、たまちゃんと電話で話すまる子~
たまちゃん
「犯人はみぎわさんだよ!間違いないよ!」
まる子
「私もそうだと思ってるけど…なんか不自然なんだよね」
たまちゃん
「不自然…?」
まる子
「だって…あのみぎわさんが、花輪くんと丸尾くんの机を間違えるかな?私でさえ花輪くんの机、知ってるのにさ」
たまちゃん
「言われてみれば…」
たまちゃん
「…もしかしたら、誰か協力者がいるのかも!?」
まる子
「…でも、誰が……」
たまちゃん
「分からないけど、花輪くんと丸尾くんの机を間違えるくらいだから、たいした人じゃないんじゃない?」
まる子
「確かに、それは言えてるかもね」
~みぎわ家、冬田さんと電話で話すみぎわさん~
みぎわさん
「冬田さんっ!あなたヘマしたわね!花輪くんと丸尾くんの机を間違えるなんて!結果的にうまくいったから良かったものの…」
冬田さん
「ごめんなさい…ちょっとしたアクシデントがあったのよ…」
みぎわさん
「アクシデント?」
冬田さん
「実は…」
ナレーション
「冬田さんの身に起きたアクシデントとは?
次回へ続く」
~回想シーン~
冬田さん(心の声)
「さくらさんからと見せかけたメモは書けたわ!あとは花輪くんの机に入れれば…」
山田
「冬田~何だいそのメモは~?」
冬田さん
「山田!?あんたには関係ないわ!」
山田
「そんな事言わずに見せておくれよ~」
~冬田さんからメモを奪う山田~
冬田さん
「あぁっ~返してよ!!」
山田
「は・な・わ・く・ん・へ…花輪くん宛のラブレターだ~!!アハハハハ~」
冬田さん
「ちっ…違うわよ!」
山田
「オイラが花輪くんに渡してあげるじょ~」
冬田さん
「ちょっと~!!」
~メモを持ったまま走り去る山田~
~数時間後~
山田
「冬田~ごめんよ~休み時間に花輪くんに渡そうと思ったら教室にいなかったから渡せなかったじょ~その代わり机にいれておいたじょ~」
冬田さん(心の声)
「ホッ…どうなる事かと思ったけど、うまくいって良かったわ…」
~回想シーン、終わり~
みぎわさん
「つまり、山田が花輪くんと丸尾くんの机を間違えたのね…」
冬田さん
「そうなのよ~」
みぎわさん
「冬田さん、これはあなたの落ち度よ!あの山田が当てになると思う?(怒)」
冬田さん
「山田も同じクラスだから机を間違えるとは思わなかったのよ~(汗)」
みぎわさん
「今後、こんな失態はないようにしてちょうだい(怒)」
冬田さん
「ひっ…ひどい…一生懸命やったのに~(泣)」
~泣きながら電話を切る冬田さん~
みぎわさん(心の声)
「…ちょっと言い過ぎたかしら…」
ナレーション
「みぎわさんと冬田さんの関係に気付かないまる子。冬田さんとの関係に暗雲が立ち込めるみぎわさん。
次回へ続く」
~翌日~
山根
「小杉くん、君は人を好きになった事あるかい…?」
小杉
「は?なんだよ急に」
永沢
「ふん、無意味な質問だね。小杉くんが食べ物以外の事に興味ある訳ないだろ」
藤木
「それは言えてるね」
小杉
「なんだよ!2人して失礼だな!そうゆう2人はどうなんだよ!」
山根
「僕も聞きたいな…」
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