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嘘つき野郎はアタシの旦那-2-

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MIKA( 30代 ♀ yRYJ1 )
12/06/14 01:18(更新日時)


犯罪を犯した結果

間違った愛情を注いだ母親

二股で別れたはずの彼女

逆援助交際

家出

宗教

そしてさらに続く嘘…


事実を綴っていきます


No.1458817 10/11/06 18:57(スレ作成日時)

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No.1 10/11/07 19:45
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

初めて
『愛している』と
手紙に書いた…

職場の人達や仲間への感謝

子供達の中でヤツの存在が大きい事

ヤツの母親の事

そして何よりも
嘘に頼って生きる人間になってはならない事

アタシはそんな嘘に負けたくない事

まだやり直せるチャンスがある事

後悔したくない事

とにかく

沢山書いた

No.2 10/11/08 06:47
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

シフトの都合がつかず
長い手紙を書いてから
一週間程面会には行けなかった

いつもなら
このくらい行けない日が続くと
一通くらいはヤツから手紙が届いていたが
今回は来なかった

少し嫌な予感…

そしてやっと面会に行ける平日休みの日が来た

朝一番で予約の連絡を入れた

午前中は風呂なので
午後一での面会になった

No.3 10/11/08 15:14
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

もう12月だった

もう少し厚手の服も差し入れよう
あとこの前買ったサーフィン雑誌
そして手紙を準備して
警察署に向かった

10分程予約時間より早く着いた

いつもの看守さんに
荷物の確認をしてもらい
アタシは面会書類に記入した

看守さんが
『高橋くんは男前だから
モテるんだろうねぇ』
なんて言ってきた

すぐにピンと来た

やっぱり彼女が来たんだ

そして手紙も差し入れたんだろうと…

嫌な予感がさらに増した

面会室に入ったら
すでにヤツは座っていた

アタシが入った瞬間に目が合ったにも関わらず
すぐにそらした

はぁ~…

大きなため息が出た

No.4 10/11/08 15:39
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

>> 3 「雑誌…入れたからさ
あと服もね」

『…うん』

時間を無駄に出来ない

聞く事は沢山ある
聞かなきゃっ俉
話しなきゃっ俉


「親から聞いたよ」

『うん…』

「覚えある蓜」

『…ない』

「最後にしたのって
あのメールの日なの蓜」

『たぶん…その日が…
最後だと思う…』

「つかその前におかしな事ばっかりだよね蓜親の話も妊娠の話も…

でもその態度はもしかしてまた言いくるめられてんの蓜」

『…』

「つかアタシ来れない間あの子来たんだ蓜」

『…』

返事はしないが
顔に来たと書いてある…

「で、泣きつかれたりでもしたか蓜手紙とか蓜」

『誰を信じていいかわからないんだよ』

「…」

『みんな美華が嘘をついているって。
後…かあちゃんの事…
脅したんでしょ蓜』

「は蓜誰が蓜」

『…みかが』

「は蓜何を理由に蓜」

『時計の弁済金を出せとか…
妊娠の話とか…』

呆れた…

No.5 10/11/08 16:59
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

「誰がそんな事言った蓜」

聞かなくてもわかるが

『かあちゃん…
あとやっぱりサイトやってるんでしょ蓜
海も入ってるんでしょ蓜』

「…海蓜今入れないの
あんたが一番良く知ってんじゃないの蓜
板もねぇーのによ俉」

『…』

「お前がアタシの板売ったんだろ蓜」

『でもまた買えば…』

話にならない

「それに脅す蓜ふざけろっ俉少なくともそんな風に言われるの嫌だから
あんたの親と話す時は馬鹿丁寧に話してたんだよ俉
それにサイト蓜あの女だよな蓜
なんなん蓜お前嫌でウザくて別れたんじゃねーの蓜なのになんで面会許可蓜意味わかんねしっ俉
つかくだらねこと言わせてもらえば、お前アタシの男だよな蓜勝手に人の男に面会にくるなやっ俉て感じなんだよね蓜」

もう止まらなかった俉

「もうあの女と立場は逆になってんだよ俉
アタシ言ったよな蓜話合いした時によ俉
もう我慢なんないね俉
アタシ、女と会うから俉
それでどんだけお前に嘘を聞かせてるのか
それこそ証明してやるし俉」

一気に爆発してしまった

No.6 10/11/08 17:11
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

久々にぶち切れた

ヤツはムキるアタシをみて
やばい…というような顔をしていた

ヤツ側に居る看守さんが
『もう少し静かにね』と
注意してきて
アタシはキレていた自分に気づき我に返った…

「あっ…すいません」

するとヤツが

『ごめんみか…
俺、またみかを疑ってんだね』

「そんなんもーいいし
アタシは妊娠もサイトも
脅したとか言う話も
全て嘘だと言うのを
お前に証明してやるから俉
いつだったかの手紙に
証明してくれって散々書いてきたよね蓜
それ読んだ時の気持ちわかる蓜どんだけ辛かったかさ
けどあんたはこんな所初めての経験でパニくってるから仕方ないんだろうってアタシなりに理解して飲み込んだのにね…
なんも分かってくれてないんだね。
マジ残念だね」

涙が出そうになった

けどコイツの前で絶対に泣き顔は見せない俉
見せたくない俉と決めていた

だから我慢した…

No.7 10/11/08 18:23
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

『みか…ごめん』

遅いよ

「…アタシはとにかく聞きに行くしね」

『…面会拒否出来るのは知らなかったんだ』

「でもここで会ってさ
誰かわかったらさ
部屋出ればよかったんじゃないの蓜」

『そうだね…
でも…泣いてたし
妊娠してたとか言うし…』

「親からさ妊娠の事、もっと前に聞いてたんじゃん蓜だからこの前の面会の時からアタシを疑ってたんじゃん蓜」

『…そうかも知れない
親から聞かされて…』

親は女が堕胎した事を話した
彼女がかわいそうだから
責任を取りなさい
そしてあの女(アタシ)と別れなさい
そして彼女に謝罪の手紙を書きなさいと言ったらしい

謝罪の手紙蓜

馬鹿じゃねの蓜

堕ろしたなら
産ませられない男の役目として堕胎費用を少しでも出そうと思うのが筋だろ蓜
それなのに謝罪の手紙蓜
おかしな話だよ俉

笑っちまう

No.8 10/11/08 18:38
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

話合いした時にすでに妊娠していた事を母親はアタシに言ってきたとヤツに聞かせた

アタシが見つけたもう一つの携帯でセックスした日が最後なら
日にち的に妊娠は絶対に有り得ない事なんだと
ましてや子宮外妊娠だなんて
嘘にも程があると
ヤツに聞かせた

『俺…妊娠とかの計算とか良くわからなかったから』

「だとしても二股発覚前にはすでに妊娠していた事になるんだよ蓜したら生理が来ないとか彼氏に話してくるだろ蓜」

『そーだよね…』

「だからさ
なんでもかんでもさ
聞いたまんまに聞くなよ俉少し考えてくれます蓜」

『…うっうん』

「それに今あんたが一番しなきゃなんない事はなんだよ蓜
今の状況を考えるのが先だろ蓜
これから起訴され裁判なんだよ
その後出てから働いて生活しながらも弁済もしなきゃなんないんだよ俉
それをアタシとしていくんだろが蓜
そっちをメインに考えろよ俉」

『そうだね…ごめん』

No.9 10/11/08 18:50
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

自分が嘘つきのくせに
人を嘘つきだと思ってしまう

そして聞いたままにしか話を理解出来ない

普段嘘ばかりついてきて
親からも嘘で守られてきたからなのか蓜

親の嘘を見抜く事が出来ない…

本当馬鹿だよ


「裁判決まったら手紙でも寄越してよ
もうアタシは面会止めるよ…」

『えっ蓜なっなんで蓜
嫌だよ俉また来てくれるよね蓜』

「…」

『みか蓜来てくれるでしょ蓜』

「…疲れた
だから手紙書いてよ
切手代なけりゃ後で少し金も差し入れとくからさ…」

看守さんに
時間だと言われアタシは席を立った

『みか…待ってるから…』

返事しないで
アタシは面会室を出た

No.10 10/11/09 07:47
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

面会室を出た廊下に
いつもの看守さんが鍵を閉める為に待っていた

『ご苦労様…』

「あっはい…」

『また喧嘩したのか蓜』

「…喧嘩つか…」

『もうすぐ高橋くんもここを出るよ
もう少しの辛抱だなぁ』

「…はい」

『中と外じゃ食い違う事があるからね
頑張りなさい』

分かってんだ

分かってんだけど…

気持ちが着いて来ない時もある

感情がコントロール出来なくなる時がある

アタシだって

泣けるなら泣いてやりたい

メソメソして
それで同情されて
かわいそうだからって
思われて
信じてもらえるなら…

アタシだって…

アタシだって

あんたが思う程強くないんだっ俉

そうヤツに言ってやりたかった

分かってほしかった…

No.11 10/11/09 18:13
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

警察署を出て車に乗った
中々キーを回す気になれずシートに座りぼーっとしてしまった

心の中を精一杯書いた長い手紙…
ヤツは読んでいるのかな蓜
さっきの15分間を後悔しているだろうか蓜

色んな事を考えた

外は寒いけど
太陽が凄く眩しかった

最近海入ってないなぁ

前みたく休みの日はサーフィンするのが楽しみで
毎日仕事や家事育児していた

ほんの一年でこんなに生活が変わるなんて…

ルームミラーの自分の顔と目が合った

なんて顔してんだよ蓜

鬼みたいじゃんか蓜

目なんて吊り上がって
口はへの字に曲がり
牙が出てきそうじゃんか蓜
頭のてっぺんからだって
鋭い角が伸びてきそうじゃんか蓜

最悪だ…

ブスが余計にブスじゃんか…

悲しいな…

地元の海に行こう

何度かヤツと行った事がある海…

そう思い車を走らせた

No.12 10/11/09 18:33
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

10分程で着いた

車を止めてベンチに座った

ここから見える島

今度子供達連れて行こうよ俉
バーベキュー出来るんだよと
ヤツと話したっけ

なんか色々思い出していた

さっきまでのアタシは
絶望に似たような感じだったのにな…

都合良い頭しているのか蓜

楽しかった事
嬉しかった事しか
思い浮かばなかった

あっトランクにバスケットボール入ってたな俉

すぐ近くにゴールがある
バスケしよっ俉

車に戻りボールを出して
ひとりでバスケした

ヤツと子供達と来て
フリースロー大会したんだ

ヤツもアタシもバスケ経験者
ふたりしてムキになり勝負したっけ

子供達はママそっちのけで
『シューチャンがんばれー俉』

楽しかったよね…

またそんな日がくるよね蓜

ひたすらシュートを打ち
少し気も晴れて

帰った

No.13 10/11/09 18:45
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

それから何日か経った

アタシはあれから休みもなかったが
面会に行く気にはならなかった

もしかしたら
意地を張っているのかもしれないが

でも…

裁判まではもう会いたくなかった

それからさらに何日か経ち
仕事から帰ると

3通の手紙が届いていた
一通一通が分厚い

ヤツからの手紙だった

あれから毎日書いた手紙だった

警察からは毎日投函してもらえるわけではない

だからまとめて出されて 届いてきたのだろう

全部開封して
ヤツが記した日付の古い順から読んだ

No.14 10/11/10 06:34
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

面会した日付の手紙…

みかへ
さっき面会の後、
みかからの手紙を読んだよ
俺は本当にみかの事
何も分かっていなかったんだと思った

あの手紙を読んでいっぱいみかの気持ちが分かった

それなのに俺は
いちばん信用しなくちゃいけないみかを疑ってばかりだね

親やあっちが言った事ばかり信じて。

親の事かばうわけではないけど、
あんな人でも親だし
まさか嘘言うと思ってなくて。

でもいつもみかが言うように
親が言う事は俺を有利にしようとしているのか
筋が通ってない事ばかりなんだってやっと分かった気がする

~省略~

さっきは本当にごめんなさい

しゅうより

No.15 10/11/10 06:41
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

日付は二日後の手紙

みかへ

今日も仕事だよね蓜
頑張っているかな蓜

俺は朝から咳が止まらなくてまた風邪をひいてるみたいで
喉が痛いんだ

みかは一年中外での仕事だから今の時期は寒くて大変だよね蓜

俺も早くここを出て
みかみたく頑張って働きたいな

前に面接したあの会社
まだ行けるかな蓜

ここ出てあの会社で働けるなら
マジで頑張ってやるよ俉
~省略~


みかに会いたいよ

子供達に会いたいよ

しゅうより

No.16 10/11/10 07:01
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

アタシの誕生日前日の手紙

DEAR みか

明日はみかの誕生日だね
付き合ってみかの誕生日を迎えるのは二回目だね
でもごめんね

去年だって嘘ついて何にもしてあげれなかった

そして今年は俺はこんなところにいて
またプレゼントや
一緒にいてあげる事もできない

本当に俺って最悪な人間だよ

~省略~

こんな俺
嫌われても振られても
仕方ないのにみかは俺の彼女でいてくれる

ありがとうっていつも思う

みか
もう本当に会いに来てくれないのかな蓜
明日みかの誕生日だから
みかと会いたい
でもこんなところでなんて誕生日の日に会いたくないよね蓜

わがまま言ってごめんね
~省略~

風邪ひいてない蓜
子供達も大丈夫蓜

俺はどうにか元気です

みかと会えたらもっと元気になれるんだろうけど
明日誕生日
良い日になるといいね


FROM しゅう

No.17 10/11/10 14:04
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

P.S.

起訴されて
弁護士が面会にきたんだ

裁判は二回目やるって言われたよ

何で二回目なのかな蓜
初めてだから良くわからないけど。

みかはもう裁判まで面会には来ないって言ってたけど
裁判には来てくれるよね蓜
弁護士は執行猶予を付くようにするから
判決が出たらそのまま帰れると教えてくれた

だから裁判は必ず来てね みかと一緒に帰るから

はっきり日にちが決まったらまた手紙で知らせるね

しゅうより

No.18 10/11/10 14:17
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

アタシの誕生日当日の手紙

HAPPY BIRTHDAY みか

今日はみかの誕生日だね
おめでとう

前にみかは誕生日には
ケーキ作って四人で食べようって言ってたよね

子供達と作ったのかな蓜

~省略~


本当に一緒にいれなくてごめんね

プレゼントもなくてごめんね

裁判終わって帰ったら
仕事頑張って
みかにたくさんプレゼントするからね

早くここから出たい

早くみかに会いたい

子供達に会いたい

毎日毎日思ってる

本当にごめんね

大好きだよ

愛してるよ


しゅうより

No.19 10/11/10 14:27
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

アタシの誕生日から三日後の手紙

みかへ

昨日かあちゃんが面会に来たんだけど
会いたくないと言うか
話したくないから
会わなかったよ

看守に色々文句言って
やっと帰ったみたいだけど。

~省略~

弁護士が裁判に証人を立てなきゃいけないって言ってて
俺はみかになってもらいたいって話したんだけど
弁護士が彼女だと
被害者に印象が良くないから
親にしたほうがいいと言われたんだ

だから親父が証人になる事に決まったって言われたんだ

裁判の日までもしかしたら未決ってところに移送されるかも知れないって言われたよ
どんなところなのかな蓜
あと昨日髪の毛切ったんだ
丸坊主だよ
すごい格好悪くなったよ
みかお願いがあります

裁判の前に最後でいいから面会に来てください

お願いします

待ってます

しゅうより

No.20 10/11/10 16:20
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

髪…

切ったんだ蓜

坊主なんだ蓜

へへっどんななんだろ蓜
そこに興味を持ったアタシって…

馬鹿だな(笑)

面会か…

行ってやろうか蓜

少し考えながら

まだある手紙を読んだ

No.21 10/11/10 16:34
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

みかへ

今日の手紙は
俺がしてしまった事について
正直に書きます

俺は仕事したくない
なんで仕事なんかしなきゃならないのか
ずっと分からなかったんだと思う

大好きなサーフィンだけ出来る生活を望んでて
そこにみかが居ればいいって思ってたんだろうね
仕事したくない為に嘘ついて
色んな人騙して
最低だよね

でもみかと出会って
みかは一生懸命仕事して子供達の事して
なんでそんな一生懸命出来るのかな蓜って
不思議だった

~省略~

みかに仕事しろ
嘘つくなって言われても
どーしてもやる気が出なかったのが本音です

でも車がほしい
あれもこれもほしいって気持ちばかりで

~省略~

みかに車代とか渡さなきゃって思っても働けなくて

それで何か売ってお金にして渡せばいいやって
楽する考えしか思い浮かばなかった

~省略~

みかの親戚に迷惑かけてしまった
みかのお母さんにも迷惑かけた

本当に反省してます

だからここを出たら
俺絶対に頑張るから

だからずっと一緒に居てください

お願いします

しゅうより

No.22 10/11/10 17:49
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

同じ日付の手紙がもう一枚あった

みかへ

紙が足りなくて
一緒の部屋の人から紙をもらったからまた書くね

子供の時から
かあちゃんに
お祈りしていれば
必ず願いが叶うからって
ずっと言われ続けてたんだ

だから少年野球やってて怪我した時も治ったと思った

中学でバスケ始めて
三年の時の選抜選考の前に怪我した時も祈ったから治って選ばれたと思った

サーフィンも上手くなりたいって祈った

みかの事もずっと一緒にいられるようにって祈った

あっちとも
みかにバレないで上手く別れられるように祈った

~省略~

朝晩毎日祈ってれば
生きていけると思って
そんな考え方になってて。

親のせいだけじゃないかも知れないけど、
もうそういう考え方止めたいと今は思ってるから。

しゅうより

この手紙を読んでから
もしかしたら蓜と
思う事があった…

No.23 10/11/10 18:11
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

そのあとに続く日付の手紙には

裁判の進み方を弁護士から説明を受けた事

証人に立つ父親にどんな話をしてもらうのか

裁判の日が決まったとか

その日までの自分の気持ちなどが書かれていた

そしてどの手紙の最後にも
もう一度面会に来てほしいと書かれていた

裁判の二日前
仕事が休みだ
やっぱり面会に行こうと思った

No.24 10/11/10 18:40
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

休みの朝すぐに予約を入れ午前中に面会する事が出来た

ヤツは待ってましたと
満面な笑みで先に面会室に入っていた

『ありがとー俉
やっぱり来てくれたんだね』

「うん…久々だね」

『うん俉元気だった蓜
なんかしつこくいっぱい手紙出しちゃったね
ごめんね』

「ううんへーきだよ
裁判明後日だね
一応休み取るからさ」

『うんごめんね休ませる事になって…』

裁判の時間など一通り話した

アタシはヤツの手紙の中で
疑問に思う事があったので
思いきって聞く事にした

「あのさ…聞きたい事あんだ」

『ん蓜なにぃ蓜』

「手紙にさ
親の事書いてあってさ
お祈りしてって書いてあったじゃん蓜
そのお祈りってなに蓜
どーゆう意味蓜
もしかしてさ…
なんか宗教蓜」

『あぁ…俺そんな事書いたんだよね蓜』

「シューチャンちって宗教とかなの蓜」

『…うん、俺もねぇちゃんも生まれた時から入ってる』

やっぱり…

別に偏見を持っている訳じゃないが

「そーなんだ」

『嫌だよね蓜だから俺辞めるからさ、安心して俉』

そう簡単に辞めるとか出来るの蓜と思った

No.25 10/11/10 19:06
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

アタシは宗教とかなんとかとか
全くそんな環境に育ったわけでもないし
周りにも宗教家はいない
だから興味を持った事すらないし
頭の中になんて入っていない事だった

まぁ神様はいるかなぁなんて思う事はあるが…

ヤツが

『去年だっけ蓜みかが初詣行こうって言ってたじゃん蓜あの時実は嘘ついてしまったんだ』

「え蓜どーゆうこと蓜」

『信仰しているから
神社に入っちゃいけないんだ。鳥居をくぐっちゃいけないんだ。あと神輿を担ぐのもね
だから初詣誘われた時
信仰してる事言えなくて
熱が出て寝込んでるって嘘ついたんだ』

「じゃ本当は元気だったの蓜なにしてたの蓜」

『正月に集まりがあるからそれに参加してたんだ』

ふぅ~んって思った

No.26 10/11/10 19:08
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

別に普通に言えばいーんじゃないの蓜

なんで宗教やってる人間て変に隠すの蓜

良いと信じて信仰してんなら
堂々と言えばいんじゃないの蓜

イマイチそーゆのやってる人間て良くわかんない
と、思った

「ふーんそうだったんだ。嘘つか隠す事ないのに」

『でも嫌われると思ったから…』

「だから蓜か、わかんないけど…あんたの親変わってんのかね蓜」

『そうかもしれない…
だから俺は脱会したいんだ』

No.27 10/11/11 17:29
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

生れてすぐに入信させられ
けどその環境がヤツには
普通に当たり前だったんだろう

聞けば聞く程
母親の信仰心が凄まじく強いのが伝わった

それはそれで別にいい
アタシには関係ないな

けどその宗教は
嘘をついて自分を守る事を教えているのか蓜

それとも嘘を使う様に教えたのは
ただ母親の教え蓜
考え蓜
性格蓜

この時だけ
宗教について少し考えてみたが

やっぱりアタシにはそれ程
興味は湧かず
すぐにどーでもいいかって思いになった

けど
このずっと先だか

うざい程

宗教に母親に
気持ち悪い程の嫌な思いをさせられる事になっていった

No.28 10/11/11 18:57
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

そんな環境で育ったヤツの話もそこそこに
看守さんに面会時間も終わりだと声をかけられ

「んじゃ明後日ね」

『うんわかった
今日来てくれてありがと』

「うん、後少しだからさ」

そう会話して面会室を出た


明後日かぁ
でも二回やるって言ってたなぁ
二回目で判決かぁ

それに
裁判にヤツの父親が証人に立つって言ってたなぁ

つことは
あの母親ももちろん
傍聴しにくるんだろうな
まさか女は来ないだろうけど…


車に戻り
アタシは職場に向かった

明後日の休みの相談を
所長にするために

No.29 10/11/11 19:27
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

所長は
『しっかり傍聴してきなさい』と
休みを了承してくれた

本当にいつも感謝だ




裁判当日の朝

いつものように
子供達を送り出し
アタシは区検庁にある簡易裁判所へ向かった

前住んでいた地元だし
自分も何度か世話になった場所

一時間程で到着した

建物の中に入り
ヤツの裁判がどこの法廷でやるのかを確認した

法廷が三室あり
各法廷のドアの所に
その日裁判する人間の名前が張り出されいる

アタシはひとつずつ確認した

一番奥の法廷にヤツの名前を見つけた

始まるまで40分くらい時間があった

アタシは一度車に戻って
一服することにした

ふと広い駐車場を見渡すと
護送車が目に入った

もうヤツはこの建物に居るんだろうなと思った

No.30 10/11/11 19:40
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

タバコを吸い終わると同時くらいに
ツレからメールが入った

夕べツレとケーイチに
今日の事を伝えていた

ケーイチは朝早くにメールをくれていた

ツレも
『やっとだね…
出てきたらマジちゃんとしてもらわなきゃね
つか親とか来るだろうから
何言われてものっかるんじゃないよ俉』と

わかってますって
心配ご無用俉

「了解俉
また終わったら連絡すんね」

携帯を鞄に入れ
廊下で待とうかと思い
車を降りようとしたら

一台の見覚えのある車が駐車場に入ってきた

ヤツの父親の車だ

助手席を見たら母親もいる

父親は初めて見た

ヤツの親が建物に入る前に 先に行こう

車を降り
ヤツが裁判する法廷に向かった

もうドアが開いていたので
アタシは傍聴席に座った

No.31 10/11/12 07:17
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

少しして担当弁護士らしき男性が
廊下からこっちを覗き
『藍澤さんかな蓜』

「あっはい」

『弁護士の佐藤です』

そーいえば前に読んだヤツからの手紙に担当の国選弁護士が佐藤って人になったと聞いていたな

「お世話になります
よろしくお願い致します」と

立ち上がりアタシは頭を下げた

それから
今回証人を父親にした事を説明された

弁護士さんと話していると
キーキーデカイ声で喋る声が聞こえてきた

アタシは廊下の方をドア越しに見た

ヤツの親だった

廊下でなにやら父親と話ながらウロウロしているのが見えた

父親は母親のデカイ声を
気まずい顔して対応している

【あっここよしゅーちゃんがやるのはっ俉】

マジ声デカイしっ


すると弁護士さんが

『高橋さんこちらです』
二人は法廷に入ってきた

アタシは
「おはようございます」
と挨拶をした

父親は
『あっおはようございます、藍澤さん蓜』

父親とは今日初めて会った

「はい、初めまして」

『迷惑かけて申し訳なかったですね』

「…いいえ
なんか色々誤解もあるようで…」と

そのあとも話を続けようとしたら

母親が…

No.32 10/11/12 07:27
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

【あなたっ俉
何しているのよっ俉
なんでそんな女に頭下げるのよ俉
気持ち悪いっ俉】

父親は
『…』無言のままアタシに軽く頭を下げ

母親が座る一番奥の傍聴席に座った

そんな父親の態度を見て
あぁ~この父親も大した事ないんだなぁ

この家は
この母親が仕切ってんだなぁ
父親の威厳や権限はない家なんだと思った

アタシも元座ってた席に戻り
裁判が始まるのを待った

すると横からずーと視線を感じていた

わかりきっていたが
振り向くと…

ヤツの母親が顔に大きなマスクをし
頭にはキャップを被ったまま
アタシを睨み付けていた

睨み付けている事より
キャップとマスク取れよと思った

常識なさすぎだ

No.33 10/11/12 14:29
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

気持ち悪いって
あんたの風貌のがキモいわっ俉

アタシもガン見してやったけど
キリがないから
それ以降シカトして
ヤツが入ってくるだろうと思うドアを見つめた

その間も母親はアタシを睨み付けたり
法廷を何度もキョロキョロ見渡したり
落ち着きがなかった

あっ裁判官や検事
弁護士が入ってきた

始まる

そして最後にヤツが
ジャージ上下姿で
看守に繋がれ入ってきた

No.34 10/11/12 16:57
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

裁判が始まった
ヤツが裁判官から質問され 名前や住所、現在無職だと答えた

検事から今回の事件についての説明が終わり
今度は弁護士がヤツに質問した
そして証人の父親が名前を呼ばれ裁判官の前に立ち
ヤツ同様名前やヤツとの関係を聞かれ淡々と答えていた

裁判官に
『なぜ息子さんはこのような事をしてしまったと思いますか蓜』

【仕事もせず、けど事情がありお金を手にしたい一心での事だと聞いています】

『今回の犯行時、ご両親と生活を共にしていたようですが、息子さんの犯行に気づかなかったのですか蓜』

【事件を起こす少し前に息子は私達と暮らす家を出て
あちらに居る彼女の藍澤さん宅で同棲をしていたので全く気づきませんでした…】

はっ蓜
一緒になんて暮らしていない俉
なに言っちゃってるんだ蓜この父親は蓜
証人に立っているのに
嘘を言ってる俉

すると母親が
ウンウンと大きく頷いて 【そうねお父さん
それでいいのよ俉】と言っている

信じられなかった

ヤツはずっと下を向いていたが
父親の発言を聞いて
えっ蓜と目を丸くして
父親を見上げた

そしてアタシと目が合った瞬間

『ごめん』と口で表した

No.35 10/11/12 17:06
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

裁判官は
『そうですか、家を出られていたんですね蓜』

【はい】

信じられない

『では今後どのように
息子さんを指導していきましか蓜』

【そうですね、私達の元に戻らせ仕事をするように指導したいと思います】

アタシの責任にしたいんだと思って
本当に呆れ返った…

母親はアタシをチラチラ見てきた

うざい俉
この嘘つき夫婦俉

それからヤツがまた裁判官の前に立ち
これからしっかり仕事をして
被害者に弁済していくと発言した

検事が懲役一年を求刑した

弁護士は初犯なので執行猶予を求め

今日の公判は終了した

判決は一週間後と言われ
閉廷した

No.36 10/11/12 17:26
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

ヤツはまた看守に繋がれ法廷を出た

アタシは呆れ過ぎて
傍聴席から立ち上がるのを忘れてぼーとしてしまった

奥に座っていた母親は
『おとうさんおつかれさま
あれでよかったんだからね』と言っているのが聞こえた

なにが蓜
良くも嘘を言えるよな蓜
なにが事情があって金が必要だった蓜
それも一心で蓜って
言葉の使い方違くね蓜
頭おかしいよ俉

父親は黙って母親の話を聞いていた

アタシは法廷を出た

廊下に弁護士さんがいたので
頭を下げた

『来週執行猶予付きの判決出ると思いますからね』

「はい、ありがとうございました」

そう話していると
ヤツの両親も出てきた

アタシはシカトして廊下を歩き駐車場に向かった

すると母親が弁護士さんに

『なぜあの女が来るんでしょうか蓜関係ないんですよ俉
先生はあの女に何をお話されたんですか蓜』と
怒鳴り声のようにも聞こえた

弁護士さんは
『関係なくはないですね
彼女の御親戚が被害者ですしね』

『そーですかっ俉』

不満そうな声が聞こえてきたが
アタシはそのまま駐車場に向かった

No.37 10/11/12 19:44
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

イチイチめんどい母親だ
普通に考えたら
アタシが居る意味だって
分かるだろ蓜

証人に立った父親の発言に絶賛してるあんたの方が意味わかんないしっ

車に乗り込もうとしたら
ヤツの両親も駐車場に来た
何かいいたげな顔をして
こっちを見ている母親の視線と目が合った

とりあえずアタシは礼儀として軽く頭を下げ
車に乗った

すると母親や
やっぱり何か言いたかったんだろう

アタシの車の前まで
駆け寄ってきた

No.38 10/11/12 19:51
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

『藍澤さん俉』

降りるのも面倒だったので
窓を開けた

「はい蓜」

『あなた、来週来なくていいからね俉
それに前にも話した時に
関わらないでくださいってお願いしましたよね』

「そーでしたっけ蓜(笑)」
馬鹿にしてみた

母親はキィっと言わんばかりにアタシを睨みつけた

更にアタシは馬鹿にした顔をしてやった(笑)

『来週あの子帰れるみたいだけど
私達が連れて帰りますからっ俉
それにお宅にある荷物も送って下さいとお願いしましたよね蓜』

「…だからー
どーでもいいんですけどね
前にも言いましたがー
帰る帰らないとか
別れる別れないとか
そーゆうの彼に任せてるんでー、
それに法廷で嘘はまずいですよ蓜」

そう言って
車の窓を閉めた

マジ面倒くさい

No.39 10/11/13 00:14
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

窓が閉め切る前に母親が

『嘘ってなんですか蓜俉』

はぁ~マジしつこい…

仕方ない
もう一度窓を開けた

「盗みした時期って
そちらに住んでましたよね蓜なんでおとうさんは
実家を出てアタシと住んでたなんて言ったんですか蓜
それって普通に嘘ですよね蓜
違います蓜」

『…』

「そーやって言えば彼の罪が軽くなるとか
アタシが捕まるとか
そう思っておとうさんに嘘言わせたんですか蓜」

『…』

なんか言えば蓜と思った
アタシは火が着いた様に続けた

「おとうさんの発言聞いた時のシュウの顔見ました蓜あと裁判官や弁護士の反応とか…
多分みんな、手元の調書と違うから
え蓜って思ったと思いますよ俉
けどね、実家に居たか、
アタシの所に居たかなんて
判決判断の材料になんてなんないんですよ俉
わかります蓜」

『だっだから何よ蓜』

何よじゃねしっ俉

分かってんなら素直に認めろやっ俉

No.40 10/11/13 00:26
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

「おとうさんに嘘言わせたのっておかあさんですよね蓜」

『なんで私なんですか蓜』

「だってそうでしょ蓜
今日おとうさんと初めてお会いした時、アタシに迷惑かけてすみませんって頭下げて下さったんですよ
それ見てましたよね蓜
頭下げた人が自分から嘘言います蓜
どう考えたって言わされたとしか思えないですよ俉」

なんとか言ってみろやっ俉

『…』

「それとついでに言わせてもらいますけど
妊娠の話とかアタシがサイト云々とか…そーゆうのめんどくさいんで吹くの止めてもらえますか蓜」

『それは事実だからあなたに話したのよ』

「そーですか蓜
じゃ彼女の手術費用とかどうされたんですか蓜
彼から聞きましたが
金よか手紙書いて謝れみたく言ったみたいですが
それってかなりおかしいですよね蓜」

『…』

「確かに責任取って一緒になるとかも有り得るかも知れないけど、それは彼が拒んでいて…だったら少しでも費用を出させるのが親じゃないですか蓜」

No.41 10/11/13 00:40
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

『…うちにはそんなお金ないし、あの子だって働いていないし…』

「だったら働いてその金を少しでも出しなさいと言うのが筋でしょ蓜
ちょっとおかしいですよね蓜 前に電話で話してる時も色んな言い訳おっしゃってましたが…」

『…』

「とにかくアタシはこの件では納得いかないんで、近いうち彼女に会って話聞くんで俉そしたら何が本当で嘘かわかりますしね」

『勝手にすればいいじゃないですか俉
とにかくあの子は来週連れて帰りますからっ俉』

また
とにかくが出た

マジうけるっ(笑)

「そーですね
帰るつなら連れてってくださいよ(笑)」

はぁ疲れたぁ

車の中に居た父親が降りてこっちに歩いてきた

アタシは母親越しに頭を下げ
車に乗った

父親が
『もうみっともないから…』と母親を促し

二人も車へ戻って行った

なんて母親だよ…

おとうさんも大変だろうなと思った

No.42 10/11/13 12:32
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

アタシは一足先に駐車場から出で職場に向かった
所長や職場のメンバーにコーヒーを買い
差し入れついでに
報告した

所長も仲良しのシンジも
とりあえずはよかったと言ってくれた

そして来週判決があるので休みを取った

少し話をしながら職場で時間を潰した

シンジが調度休憩時間になり裏の休憩室にきた

「おつかれさん」

『おう俉』

「なんか疲れたよ…
終ってからばばぁと少し言い合ったし」

母親との話をシンジに愚痴った

『マジやばくね蓜親もマジ嘘つきなんだなぁ蓜』

「うんおとうさんも丸め込まれてんだろうね…厄介だね」

『本当だなぁ
そんなだから彼氏もあんななんじゃん蓜』

「…だね」

No.43 10/11/13 12:53
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

『出で来たらまた一緒に暮らすのかよ蓜』

「…そーだね
弁済もしなきゃなんないだろうしさ
でもあいつがどうしたいか蓜だよね
アタシはあいつに任せるよ」

『そーか…』

職場から家までは
1時間かかる
子供達の迎えもあるので
帰る事にした

帰りの車中
色んな事を考えていた

ヤツは来週確実に出でくる
その後どうするのか蓜

もし実家に帰ると言うならきっぱり別れよう

アタシとやっていくと言うなら
また新たな気持ちで受け入れてしっかりやり直そう…

そう決めた俉

どっちに転んでも

アタシは絶対に屈しない俉

嘘や勝手な作り話
まだ関わろうとする彼女
そしてあの親…

絶対に負けないと
更に誓った

No.44 10/11/13 13:05
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

この日の晩
ツレと話をした

親の話をするとやはり呆れていた

そして彼女に会おうと思う事も話した

『あんたが会う事で気持ちにケリつくんなら会いなよ
けど何度も言うようだけど
大人な対応をしなよね』

「うん…わかってんよ」

『大丈夫蓜昔の感覚で話なんか出来ないからね
今度はあんたが捕まるよ
だからよーく考えて話しなよ俉』

「はいよ」


それからおばちゃんとお兄ちゃんにも連絡をしたが
お兄ちゃんは出てはくれず…

おばちゃんと話した

そして出て来たら
謝罪に行くと約束した

No.45 10/11/13 13:35
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

それから二日後の夜
彼女のバイト先のコンビニに行った

彼女はまだバイトしていた

アタシはコンビニに入り
彼女の立つレジで
タバコを買った

彼女は
はっとした顔して
『いっいらっしゃいませ…』

「センブスターひとつください」

『あっ…はい』

代金を渡し会計した

そして
「今日何時に上がります蓜」

『えっ蓜何でですか蓜』

「話したいんだ」

『…9時までです…』

「じゃあの車で待ってんで」

『…はっはい…わかりました』

案外すんなりだったなぁ

少しの間待つ事にした

No.46 10/11/13 13:54
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

9時過ぎ
彼女がコンビニから出て来た

アタシも車から出た

「寒いから車ん中で」

彼女は
『はい…』

「すいませんね突然」

『…』

「つか…なんで面会行ったの蓜
もうあん時終ったんですよね蓜」

『…』

「携帯の金の事じゃないよね蓜」

『…』

「携帯の件はあん時
あいつと話してこっちから連絡するって言ったと思うんだけど…
誰かに動かされてんですかね蓜」

『…そんな事はない…です…』

「じゃ自分で面会しようと思ってきたの蓜」

『…』

「あと、サイトの話と
妊娠の事…
どーゆう事蓜
考えなくてもわかるんだけどさ
マジで出来てたの蓜」

『…はっはい…』

「何ヶ月だったの蓜」

『…もう辛かった事だから…忘れました…』

「アタシ
シュウの親から聞いてんだ
子宮外だったんですよね蓜金も体も大変だったでしょ蓜つか普通の手術と違うみたいだし」

『…あっそうですね…』

「子宮外ってどーやって手術すんの蓜」

『…そっそれは…』

このガキも嘘つき通すつもりかよ蓜

No.47 10/11/13 15:25
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

辛かった事蓜
そんな言い訳
アタシには通用しないよ

「別にさ、初めて会った時にもう会わないでとか
約束したわけじゃないけどさ
けどそんなんわざわざ言わなきゃわかんない人じゃないですよね蓜」

『…はい』

「もう大人なんだしさ
ルールもわかりますよね蓜」

『…はい』

「妊娠の事…
今言いたくないならいーですよ
今はもう聞かないです
ただね嘘はさなんも生まないしさなんも進まないんだよね」

『…そうですね』

「あなたもさ
散々あいつに嘘つかれて辛かったと思いますよ
それでも信じて…
けどフタ開けたらこんなアタシみたいな女も後から出てきて…」

『…』

「けど今は逆だよね蓜
あなたはあいつと終った
アタシはあいつと一緒になった…
あいつに選ぶ権利もうちら女が選ばれる権利もないけど、今はそうなったんだよね。もう嘘ついてまで戻るのは違うでしょ蓜」

『はい…でも』

「ん蓜」

『私、しゅうちゃんが好きなんです…』

今にも泣きそうなか細い声…

No.48 10/11/13 15:34
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

まだ好きなのだって
見てりゃわかるよ…

「そうだろうね…」

『だっだから…
返してほしいです…』

「…」

『じゃなかったら
逆でいいです俉』

「え蓜」

『みかさんと付き合ってる状態でいいので
私もしゅうちゃんと付き合っていく事を許してもらえませんか蓜』

「…それって改めて二股を認めろって蓜」

『…は…い』

ふざけろよ俉
そんなめんどくさい事
有り得ないだろ蓜

「頭大丈夫蓜」

『だから…それでも…
それでも…私は…しゅうちゃんが好きなんです…』

「いやー無理ですね」

『…』

No.49 10/11/13 16:09
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

「つかおかしいよ蓜そんな考え方…」

『わかってます
けど好きなんです俉
認めるのが無理なら返してください俉』

もう泣きながらムキって言ってきた

「…泣いても無理だからさ」

めんどくさい
マジめんどくさいよ俉

これ以上無理だろうと思った

「アタシめんどくさいのマジで無理だし
あいつにそんな事してほしくないんだよ
うちらだって色んな事話してやり直そうとしてんだ
だからもう終わりにしてもらえます蓜」

『…』

「で、改めて言いますけど
今の話アタシは断りました
だからもしなんかあったら
今みたく話じゃ済まなくなるんで、お願いしますね」

『…』

「あと妊娠とかサイトとか
また嘘を言うような事があっても同じ考えなんで」

『…』泣きじゃくっている

泣いている人間にこれ以上は無理

アタシは車を降り
助手席側に回り
彼女に降りるようにと
ドアを開けた

彼女は

『まだ話終ってないです
俉』

「いや…アタシは終ったんで」
『しゅうちゃんいつ帰ってくるんですか蓜』

「…教える必要ねし」

アタシは彼女の手を軽く引っ張り降りてもらった

No.50 10/11/13 16:13
MIKA ( 30代 ♀ yRYJ1 )

彼女は嫌々車から降りた

「んじゃすいませんね」

『…』

彼女は泣きながら
アタシを睨んでいた

仕方ないよ

アタシはエンジンをかけ

家に向かった



どいつもこいつも…

ヤツの周りには

まともな人間はいないのかよ蓜

みんな頭おかしいべ蓜

マジめんどくさい…


きっとあの子
納得してないな

きっとまだ関わってくるだろうと思った

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