18歳
あたしの18歳
恋愛はまだ『恋』だった勝手気ままな『ごっこ』
あの時のあなたの気持ちも知らないで…
自己中なあたしはただ自分自身の未来だけを見た
今はもう昔…高校生の未熟な恋愛
⚠卑猥な表現があります。不快に思われる方、読むに相応しくない年齢の方は自主的にロムを避け控えて下さい。
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「凛!一緒に撮ろう!」
恵一はデジカメを持ってきていた。
何枚も何枚も二人の写真を撮った。
海で散々遊び、あたしと恵一は街を散策し、恵一が調べていたカフェでお茶をして、お土産屋さんをフラフラした。
夕方4時になり、今夜の宿泊先へ向かった。
ワクワクしてたまらなかった
「おおー!!」
『おおー!!』
「海だぁ!」
『波打際まで行ってみようよ』
「うん!凛、海は広いねぇ」
『うん!大きいねぇ』
「水冷たいけど裸足になってみる?」
『うんっ!もちろん!』
あたしと恵一は裸足になって手をつないで、ふくらはぎ位までの深さの位置まで歩いた。
水はとても冷たかった。
荷物をコインロッカーに預け、海まで歩いた。
手をつないで歩いた。
この時間が終わらなければいいのに。
今さらながら就職なんてしなきゃ良かったな…
地元を離れる事…
友達と離れる事…
家族と離れる事…
なにより
恵一と離れる事…
考える度に今ならまだ引き返せる。
そんな思いに揺らいでいた。
泣きそうになったけど今日は、恵一と目一杯旅行を楽しむんだ!って気持ちをいれかえた。
顔を上げたら目の前には果てしなく広いブルーの海だった。
「凛、着いたよ」
ん~!と思い切り伸びをしながら周りを見渡すと海が広がっていた
『わぁぁ…』
「すごいよね、海は広いね」
『広いね、気持ちいいね、天気もよくてサイコーだね』
「今日泊まるとこはもっと感動するよ」
『楽しみ!本当にありがとう』
周りを見て誰もいないことを確認し、恵一にキスをした。
「ビックリしたぁ!はは」
『ありがとう恵一』
「うん」
ニコニコしながらあたしの頭を撫でてくれた
電車に乗って遠くまで来た。
今まで来たことない位、3回乗り換えで3時間位で目的地に着いた。
ここに着くまで恵一とずっと手を繋いでいた。
ニコニコ話す恵一は目的地に着くまでどこに行くのか教えてくれなかった。
酒井あゆみはまたホームに戻り、電車に乗って消えた。
ペコッと頭を下げたのであたしも下げた。
顔を上げると恵一がいた。
「凛、お待たせ!早かったね~誰に頭下げてたの?」
『恵一!おはよ!知り合いだよ、なんでもない!』
「そか、じゃ、行こう!」
『うん!あ、電車くるね!』
「お菓子と飲み物は買ってきたよ」
『ありがとう!さすが!楽しみだぁ!』
「来てくれてありがとう、凛」
『なんで、あたしこそありがとう!すごく嬉しい!楽しみ!』
「いい想い出出来るよ楽しもうね」
『うんっ』
〔余計な事だと思います。でも…〕
『じゃぁ黙って。口出ししないで。あたしを睨んだり文句言うのは好きなだけしたらいい。でもあたしと恵一の関係まで入り込んでこないで。異常だよ。』
〔すみませんでした…〕
『あきらめないのは別に勝手にして。好きなのも。恵一に告白したいならしたらいい。恵一が全て決めること。あたしもあなたも恵一が決めた事にガタガタ言わないのがルールでしょ…もういいかな…あなたとは話したくない。旅行がつまらなくなるから』
〔でも、わた…〕
『うるさい。だから勝手にして。お節介だと思わない?叶わない恋をあたしのせいにしないでくれる?もう行って』
〔すみませんでした。出過ぎた真似をして…あなたが今まで何も言わなかったから…調子に乗りました。言う通りだと思いました…〕
『…ごめん。言い過ぎた…』
〔いえ、逆に言ってもらってよかった。私、あなたとちゃんと話したかったから。〕
『……』
〔恵一君と旅行楽しんできて下さい。さようなら〕
『さようなら』
あたしは怒りはなかった。
言葉はスラスラ出てきたけど、恵一が決めること。
でも、あたしも決めること。
そう思った。
え……
なんだろう…忘れ物でもしたのか…そう思いたかった。
息を切らせて酒井あゆみがやってきた。
〔こんにちは。大荷物で旅行でも行くんですか?〕
『あ…まぁ…』
〔卒業おめでとうございます〕
『あ…ありがとうございます…』
〔いつから向こうへ?〕
『3月末には…』
〔そうですか…じゃぁ恵一君と会えなくなりますね〕
『……』
〔彼に淋しい思いさせないで。あなたを大好きだから遠距離でも離れたくないんだと思います。でも彼を思うなら淋しい思いさせるくらいなら…彼を解放してあげてください〕
『解放って…』
〔可哀相で見てられないんです〕
『……電車乗らないの?もう来ますよ』
〔次でも間に合うので。恵一君と別れて下さい。恵一君は私が大事にします〕
『それは恵一が決める事だよ。あたし達のこと、これ以上あなたにガタガタ言われたくない。恵一を好きなのは勝手だけど、あたしと恵一は好き同士で付き合ってるから』
「卒業しちゃったね……」
うん、と無言で頷いた。
「凛はもうすぐ…いっちゃうんだね……」
恵一はあたしの頭を撫でながら言った
「寂しい……すごく。寂しいよ凛……」
自分で決めたことなのに涙が止まらない。
「凛がいっちゃうまで、一緒に過ごしたい。出来るだけ長く一緒にいて」
うん、とまた無言で頷いた。
「旅行行こうと思って。勝手だけど全部押さえた。」
『え…全部?』
「うん……迷惑だった…?」
『嬉しい、すごく嬉しい』
「良かった…楽しみにしててね!凛の卒業・就職祝いしようね!」
涙で汚くなった顔で何回も何回も恵一にキスをした。
こんな人いない…
恵一はあたしにとって今もそんな存在の人…
大好きだった……人…
卒業の打ち上げも盛大に、寂しさや新な志や未来の希望、不安を混ぜたまま、皆が別々の道へ歩き始めた。
帰り道、やけに淋しくなった。
ふと…バッグの中のポケベルがチカチカしていることに気付いた。
恵一からだった。
ウチアゲオワッタラアエナイ?
時間は21時だった。
公衆電話から恵一にメッセージを打った。
イマオワッタヨ、ドウシタライイ?
返事はすぐきた。
ムカエニイク。イマドコ?
恵一はすぐ迎えに来てくれた。
恵一はあたしを見付けると笑顔で駆け寄ってきた。
「ごめんね、疲れてるのに呼び出して」
恵一に抱き着いて……
なんの涙かわからない……
涙がポロポロとこぼれた。
声を殺して泣いた。
恵一は抱きしめたままあたしが泣き止むまで何も言わなかった
恵一と離れ離れになる時がきた。
卒業式は滞りなく終わり、友達や後輩、先生達との別れを惜しんだ。
あたしが過ごした3年間の短い間、様々な事があり出会いがありこれからは世代も関係ない社会へと旅立つ。
メソメソしてられない。
あたしはあたしでやるべきことをやる……
クラスでの打ち上げが夕方6時からだった。
それまで、めぐ達と最後の制服姿でプリクラを撮りに行くことになった。
友達が大勢集まりワイワイとプリクラを撮る機会がこの先もありますように…
県外へと出ていくあたしは強く願う。
その後も何度か酒井あゆみと街ですれ違った。
向こうが友達といるときは、あたしは知らない全くの他人からも睨まれた。
でもそれも思いの強さだと言い聞かせ気にしないようにした。
めぐや他の友達はあたしをひどく心配してくれた。
睨み返した所で無意味。何を言いたいのか分からない。争い事は苦手だ。見て見ぬ振りをしたい。でも気になる。
あたしと恵一の仲は相変わらずでデートも頻繁にしていた。
そして冬も終わり…
3月。
卒業の時がきた。
人を一生懸命に想う。
嫌われたくないのに嫌われてもいいような態度で好きを貫く
酒井あゆみは強い。
芯がしっかりした女性であるしあたしみたいにきっと簡単に別れを口にはしない
恵一はあたしを抱きしめてくれている。
あたしが泣いてるから。
あたしが強がっているように見えるから。
あたしを大事に思ってくれる恵一との恋愛は幸せだった。
今までで1番、あたしを一途に本気で思ってくれた人だった
駅に向かってスタスタ歩いた。
「凛、凛、ちょっと待って、止まって」
手を引っ張られる。
「凛っ。もうっ」
あたしは涙でボロボロだった。勢いよく歩いていて、あたしも興奮状態であったため涙が流れていた事に気付かなかった。
恵一が強くあたしを抱きしめた。
「こんなことになって本当にゴメン、凛ありがとう。嬉しかった」
あたしは恵一に黙って抱き着いていた。
酒井あゆみの気持ちも分かる。あたしが邪魔だろう。
大人気ない態度であたしも去ってしまったこと、今になって後悔した。
彼女があたしを許すとか許さないじゃないけど女の気持ちは複雑で、今はあたしが憎たらしくて仕方ないんだろう。
思い通りにいかない恋愛で極度の興奮状態になった彼女を見て、何故かあたしは、彼女が少し愛おしく思えた。
〔私は諦めないから。好きでいることは自由でしょ!?そんなの彼女だからって決められないよね!?〕
え…あたしは何も決めてないんだけど…
「落ち着けよ、お前言ってる事が支離滅裂だぞ。人を好きになるのは自由だし誰もそれを否定してないだろ。ただ、俺に対するお前の気持ちに俺は応えられない」
〔彼女がまた現れたからだね。せっかく少しは諦めついたかなって思ってたのに…あんたがタイミングよくあの日電車に乗ってたりしなかったら…〕
『……』
「俺ら帰るな。じゃぁな。」
〔私は諦めませんから。貴女の事だって認めてないし恵一君の事を好きな気持ちは私の方が全然上なんで〕
『酒井さんに認めてもらわなくていいよ。恵一があたし達のこと色々相談したから知ってるだろうけど、あたしは勝手で、恵一を振り回した。でもあたしの気持ちも誰にも負けないから。恵一を好きになってくれてありがとう。人を好きになるのは自由だよ』
〔…私は諦めないから、絶対。どうせまた別れるんだから〕
彼女の言葉を最後まで聞かず恵一の手を引いてお会計を済ませ店を出た。
『はい…分かりました…』
「お前さ…その話は俺に直接すればいいじゃん。なんでわざわざ彼女巻き込むの?」
〔正々堂々とあなたが好きだと知ってもらいたかったから。陰でコソコソしたくなかったから〕
「俺は、凛が大好きで別れるつもりは微塵もない。前からそれだけはハッキリ言ってある。だから正々堂々とって気持ちもありがたいけど、これまでにして欲しい」
『恵一…もぅいいって…』
〔もぅいいって何ですか?〕
『え…だから、酒井さんの気持ちは分かったからって意味です…』
彼女がどんどん興奮状態になっていく
落ち着いて話す機会が欲しかった彼女は恵一から言われた言葉と、あたしが言った、もぅいいっての一言が気に入らなかったらしい
みるみる顔は赤く染まり、口元には力が入っているのが分かる
〔興奮状態だったけど…感じた事そのままは本音です…私が恵一君を好きなのも本当です…〕
『はい…』
〔恵一君が貴女の事を大好きで忘れられなくて、そんな気持ち知っていながら私は彼を大切にしたいと思いました。〕
『……』
酒井あゆみは下を向いていた顔をあげ、真っすぐにあたしを見た。
あたしも真っすぐ彼女を見た。
〔この間は怒鳴るようにして言ったけど、私はちゃんと恵一君が好きだと貴女に言いたくて。諦めるつもりはないし、恵一君の気持ちは知ってるので彼から返事が欲しいとかもありません…ただ、私は私の気持ちをちゃんと伝えたかった…〕
〔この間はすみませんでした。突然押しかけていきなり文句言っちゃって…ごめんなさい〕
彼女は深々と頭を下げた。
『あ、やっ、そんなやめて。全然気にしてないから』
「やめろよ、酒井。もういいって言ってんだし…」
〔私もあの時は何て言うかちょっと興奮状態で…落ち着いてちゃんと話したいって思ってて…〕
彼女がそう言い終えると、注文した飲み物が運ばれてきた。
あたしは下を向いたまま、彼女もそうだった。
また口を開いたのは酒井あゆみだった。
「酒井、ゴメンな。俺、彼女送って行きたいから次では降りないぞ。」
〔じゃぁ彼女さんの最寄り駅でいいから。話せますか?〕
「お前…何話すんだよ…いい加減に…」
『わかりました。次で降ります…話聞きます』
「凛、いいよ降りなくて」
『ううん、いい。降りよう』
間もなく電車は恵一と彼女の最寄り駅に着いた。
『恵一、大丈夫?』
「何言ってんの!凛が大丈夫かよ?」
『あたしは大丈夫だよ、気にしすぎだって』
「気まずかったろ?俺もなんか嫌だったしさ」
『ゴメンね…』
「何で凛が謝るの!?」
『元はと言えばあたしのせいだと思うし…』
「違う。それはない。もう気にしないで、ね?」
『ん……』
窓の外を流れる景色を見ながら…手は繋いだまま。
ガラガラと車両のドアが開いた
お昼から恵一と街に出かけた。
恵一が欲しいCDがあるというので買い物になった。
通り掛かったアクセサリー屋さんでシルバーのカワイイペアのリングを見た。
「あぁいうの欲しい?」
『カワイイと思うよぉ、見ちゃっただけ』
「そうなんだ、凜、俺ちょっとそこの靴屋さんみたい」
『いいよっ』
夕方までお互い行きたい店に立ち寄りながら歩いた
恵一との久々のデート
ずっと手をつないだまま歩いた。
18時過ぎ、電車に乗って帰ろうとした
その時だった
その夜…飽きることもなくお互い求めあった…
用意したコンドームはすぐになくなった……
もっと…もっと…
翌朝には身体が少し痛かった…
ずっと裸でいたから冷えた。
恵一はまだ隣で寝ていた。
あたしは恵一にピタッと身体を密着させ、また眠りについた…
目が覚めたのは…下半身への違和感からだった…
『んっ……何……』
「凜おはよ…目覚めた?クンニしたくて我慢できなくて💓」
そう言うとまた舐め始めた。
『んっ…💓はぁっ、あっ…』
食事も取らず、また昼過ぎまでお互いを貪り、出かけたのは14時を過ぎていた…
恵一は、あたしの横で息を切らしている
『大丈夫…?…』
「ん…大丈夫、気持ちよくて夢中になった」
そう言ってあたしを抱き寄せ恵一は
「凜…大好き…」
力いっぱい抱きしめてくれた。
汗でしっとりした体と恵一の筋肉質なゴツゴツした長細い腕に抱かれあたしは幸せだった。
『あたしも大好きだよ』
ちょっとだけ休んで、お風呂に入った。
こんな時間が続けばいいのに…
「ああ…もぉっ、俺もイキそう……凛…すっごい気持ちいぃ」
正常位の体制から座位に変わる
より深く恵一が入ってくる
あたしは恵一に抱き着く形で自ら動く
恵一は乳首を激しく愛撫しながらクリを刺激してきた
『あぁぁぁっ、恵一ぃ、イッちゃうぅー』
「俺も、イク、凛、キスして、キスしながらイこう」
『んっ…』
激しく舌を絡ませながら、恵一はあたしをまた倒し正常位で思い切り突き上げながら二人で果てた
『んんっ…はぁっ…あっ…』
恵一があたしの中に入ったり…出たりを繰り返す
ヌチュッヌチュッという卑猥な音をたてながら、繰り返す。
恵一があたしにゆっくりキスをした
唇を愛おしむ様に、自分の唇と舌を使いあたしの唇に重ねる
頭がフワフワ、ぼぉ~っとしてきて…でも急に激しい快感に襲われた
『んっ…んあぁぁ、恵一、気持ちいっ……あぁぁ…』
「キツイ……凛…すっごい締まる…このキュゥッて締め付け…凛感じてるの?」
『うん…もぉ……なんか…イキそう……あぁぁっ…』
恵一がだんだん激しく突き上げてくる
それでも恵一は愛撫をやめない
『だめっ、だめだめっ、続けてはやめてっ』
敏感になりすぎてドクドクしている秘部がビクンビクンと反応を見せる
『もっ、恵一まって、あっ、あぁぁ、あんっ』
優しく優しく這う暖かい舌の感覚がまたあたしを落としていく
恵一の頭をくしゃくしゃに撫で回しながら
『いやっ、あぁっまた、もうイクっ、あぁぁっ』
ビクンっと体が動き子宮が大きく数回ドキッ…ドキッと動く
クタクタになり荒々しく息を吐き出す
涙目のまま意識を失いかける
恵一があたしにゆっくり…ゆっくり…入ってきた
『やだっ!だめっ!』
あたしは必死に抵抗した。足を閉じようとしても強い力で開かれる。
また閉じようとすると、恵一はクリを吸い上げ口に含み激しく愛撫する
『ああっ、あんっ…んんっ…気持ちいぃよぉ…』
泣きそうな声で思わず出た台詞に恵一は興奮した様子を見せた
「凛もっと言って、気持ちいぃよぉってもっと」
スカートを脱がし下半身が丸裸にされ恵一の激しい愛撫は続く
指を出し入れされ、同時にクリを集中的になめ回される
『イクっ、イッちゃう、あぁっダメ、気持ちいぃよぉ』
グチュグチュと激しい愛撫の音の中、あたしはイカされた。
あたしは恵一の膝の上から態勢を起こそうとした、恵一はキスでそれを防いだ。
『んっ』
激しくキスをする…舌を絡める…勃起した恵一のペニスが背中にあたるのが分かる
キスをしながら恵一はあたしの濡れた秘部を掻き回している
『あっ…んん…』
恵一はあたしを膝から降ろし床に寝かせた。
上着をめくりブラの上から乳首をいじる。
『あんっ…んっ…』
恵一はそのままスカートの中に顔を突っ込み、あたしは足を大きく広げられ、そのまま激しく舐められた
『やだ、ちょっと…お風呂入ってから…あっ…』
「もう濡れてる。凛、いつからこんなに濡れてるの?」
『やだ、もぉ。汚いからやめて…お風呂入ろうよ…』
「だめ、お風呂はいる前にこの濡れまくってるのどうにかしなきゃ…エロすぎだ」
恵一は言いながらパンツを脱がした
「凛、風呂はいるよね?」
隣に座ってテレビを見ていた恵一がチャンネルを変えながらあたしに聞く。
『うん、あ…着替えないんだぁ…下着…』
「いいじゃん。別に気にしなくても」
『えぇ…でも……汚い…』
「汚くないでしょ」
そう言うと恵一はあぐらをかいている上にあたしを抱き抱えパンツの上から割れ目をさすりだした
恵一と立つキッチンは楽しかった。
あ~でもないこ~でもないなんて言い合いながらご飯が出来上がっていった。
また新婚さんみたいに二人で向かい合って食べた。
幸せな時間は過ぎ去るのがあまりに早い。
時間が止まればいいのに…
何度もそう思った。
テレビを見ながら二人でゲラゲラ笑ってる時間も愛おしかった
玄関に入るとドアに鍵をかけ、恵一が急に強くあたしを抱きしめた
「凜…不安にならないで。俺は凜しか好きじゃない」
『恵一?どうしたの?』
「凜が不安ってより俺が不安なんだな…こんなことあって、凜の気持ちが引けたりしてまた俺から離れてかないか…不安で仕方ない」
『離れないよ。恵一、大丈夫。ハッキリ言ってくれてありがとう。嬉しかったよ。』
「ゴメンね凜、嫌な思いしたね…」
『ううん、でも彼女すごいなって圧倒された。恵一の事すごく想ってるなって』
「ありがたい気持ちだよ。でもだから中途半端に対応できないから、ハッキリ話したよ」
『うん。あたしも負けないようにしなきゃ』
「凜……」
また恵一が強く抱きしめた
誰かに恵一を取られるかもしれないという危機感
恵一はあたしのことが大好きなんだと言う自信
この両方があたしの胸に込み上げた
「ちゃんと俺は凜が好きだからって、酒井には断ったから。それが俺の気持ちだから不安にならないで」
『ん…』
「帰ろ?ほら、寒いから」
恵一はニッコリ笑ってあたしの手を引き歩きだした。
家の中で一人で待つ事が出来なかった。
鍵を持ったまま、恵一の自宅近くのバス停にある古ぼけたベンチに座っていた。
恵一のことが大好きなんだなぁあの子…
あたしはあんなに一生懸命に恵一を追っ掛けたり目の前で堂々と好きだと胸を張って言う彼女の姿が頭から離れなかった
何も考える事はなく、たださっきまでのシーンを繰り返し繰り返し思い出していた
「凜?うちに入ってれば良かったのに、ゴメンね、嫌な思いさせて」
恵一は5分位で帰ってきた
あたしは無言で抱き着いた
〔あたしは恵一君が好きです。諦めません。また別れそうな気がするから…〕
『………』
「お前…もうやめろよ…凜ゴメンね、先にうちに入ってて」
恵一はあたしに鍵を渡した。
「ちょっと近くまで送って来る……」
『ん……』
「心配しないで、凜。すぐに帰るから」
恵一はあたしの頭をポンポンと撫で、彼女を送って行った
〔あの!……恵一君と戻ったんですか……?〕
『あ…あぁ、…はい…一応…』
〔彼女さんズルイです。初対面の私にこんなこと言われる筋合いなんかないと思いますが…恵一君のこと振り回して傷付けて…また戻ったなんて…ひどいです〕
『あ……』
「お前、どうしたの!?何言ってんだよ、これは俺が勝手に追いかけて今に至るんだって…」
〔でもズルイ…こうして戻るなら別れたりしなきゃいいのに〕
またあたしは黙った。
返す言葉もなかったから。
〔初めまして…私、恵一君の同級生の酒井あゆみと言います…突然すいません〕
『あ…いえ…あの…』
「さっきはゴメンな、急に電車降りちゃって」
すかさず恵一が話した。
〔ううん、まぁ気にはなったから…ちょっと来てみたの…〕
「…ゴメンな…大丈夫だから」
〔みたいだね…よかった…〕
気まずい空気が流れる…恵一の事が好きなんだなぁ…この子…
あたしは黙っていた。
「心配かけてゴメンな、また学校で話すから」
〔あ、うん、わかった〕
「じゃぁ、気をつけて帰れよ」
恵一はあたしの手を引き玄関の鍵を開けようとした
帰り道も手を繋いで帰った。
「ん?」
『玄関先…誰かいない…?』
「本当だ…誰だ…」
『恵一んとこと同じ制服じゃない?…あ』
「…うん」
電車で別れた恵一と一緒にいた女の子だった。
女の子は私達に気付いてこちらに歩いてきた。
恵一の手をギュッと握った。
『何言ってんの、恥ずかしい』
「幸せだなぁって思ったから」
『あたしも、楽しい』
「さて、何?玉子…はある。牛乳微妙かも買ってこ、デザートに苺食べたい!」
『練乳いっぱいかけた~い』
「えー!甘いじゃん!牛乳と砂糖でいいよ」
『そのバージョンもいいね!じゃぁ恵一は牛乳と砂糖、あたしは練乳♪』
買い物を済ませて恵一の自宅に帰った。
手を繋いで買い物をする…
新婚ほやほやのカップルでもあまり食品の買い物のときは手を繋がないんじゃないか…
恵一は恥ずかしがる様子もなくしっかりと手を握っている。
「凜、ハンバーグ食べたい。ひき肉から見よう」
『うん、恵一は牛100%のと合挽肉のハンバーグどっちが好き?』
「え?何か違うの?よくわかんね」
『んじゃオーソドックスに合挽肉にしようか、あと玉子ってある?なかったら買ってこ。玉葱とパン粉ある?牛乳は…』
恵一が立ち止まり何故か微笑んでいる
『え?全部とりあえず買ってく?』
「…凜、若奥さんみたい」
そう言って笑った。
「はい、お茶!」
『ありがとう!』
一口飲んで恵一が
「夕飯、また一緒に作ろうか」
と言った。
『うん、恵一何作れる?』
「何食べたい?じゃないの(笑)?凛らしいけど(笑)」
『はは(笑)何食べたい?』
「凛食べたい❤」
『もぉっ!今はダメだよぉ~だ』
「後でいっぱい食べさせて❤」
『うんっ❤』
あたしと恵一は近くのスーパーへ買い出しに出かけた
久しぶりに来た恵一の部屋。
あれはトラウマなのか、何度来ても、恵一の母親とのことが頭をよぎる
「凛?なんか飲む?お茶でいい?ペットボトルだけど」
『あぁ、ありがとう何でもいいよ』
あたしは辺りをキョロキョロ見回した
どこかから恵一の母親が出てきて厭味の一つでも言われそうで落ち着かない。
「凛?どうした?」
『ううん、なんでもない』
「凛……大丈夫…俺と凛しかいないから……」
恵一は優しく頭を撫でてくれた
「緊張するっ!」
『あたしも』
「久しぶりの凛の唇…愛おしいよ…とっても…」
恵一はまたあたしを抱きしめた…
後ろからぎゅぅっと抱きしめながらなかなか来ない電車を待った。
あたしは恵一の手の甲にキスをした。
恵一はあたしの耳に…頬に…
手は胸に上がっていく…
優しくギュッと揉まれた
『あっ…』
恵一は胸を揉みながら耳を愛撫しだした
『恵一…ダメッ!』
「ごめん…だって我慢できなくて…」
『もぉっ…エッチ…』
「男だもん、仕方ないぃ!」
『ここはやだよぉ…』
「俺んち来る?今日うち親いないんだ。妹も連れてばぁちゃんち行ってる」
『でも…急にはちょっと…』
「凛がよければだから無理にとは言わない…来て欲しいけど…」
あたしは自宅に電話してメグのうちに泊まると嘘をついた。
そして恵一の自宅に向かった。
「心配しないでいい。不安にならなくていい。俺は凛が好きだから」
恵一はそう言うとあたしの顔を両手で挟みクイッと上に持ち上げ
「凛…キスしていい?」
『ダメ…』
「どうして?いや?」
『やだ…誰かに見られる』
「周り真っ暗でホームに俺と凛しかいないんだよ?ここ無人駅だし」
確かに…海沿いのこの無人駅は少し小高い場所にあり、目の前は山、10メートル位下には道路と海が広がっていた。どう見たってあたし達以外、猫の子一匹見当たらない。
「凛?キスしたい…」
『うん…』
恵一は優しくキスした。
恵一の手が少し震えていた。
「凛…俺は凛が好きだから。凛は俺の世界一大切な人だから」
『ん…嬉しい。ありがとう…』
「大事にする…気持ちも変わらない…離れても…」
恵一はあたしをぎゅぅっと強く抱きしめた。
『そういえば…さっき…電車で一緒だった女の子…』
「あぁ…あの子は…。同じ学校の子で…まぁ…凛とのこととか結構話してた子で…帰る方向がたまたま一緒で…」
『何?なんか変…ハッキリ言ってよ…』
「凛に振られたって言ったら、今日付き合って欲しいって言われて…」
『そうなんだ…恵一は…?何て答えたの?…』
「もちろん断ったよ!俺は凛を引きずりまくってるし。もしこうやって凛と戻る事にならなくてもそんな気持ちじゃ付き合えないし」
『そうか…』
「心配?」
『ん…そりゃ心配…』
『恵一…大丈夫?…』
「うん!ごめん、大丈夫!」
恵一は努めて明るく振る舞いながら、あたしに
「凛、俺と付き合って下さい。俺は凛を忘れられないし、離れても凛を失いたくない」
はっきりそう言われ、あたしも何故か迷いが吹き飛んだ。
『春からは遠距離になるよ?』
「だから?淋しいけどそれは凛も同じでしょ?会いに行くし凛もたまには帰ってくるんでしょ?」
『そうだけど色々不安じゃないの?』
「それは離れてても近くでも変わらないよ…他に好きな人が出来るかもしれないことも、気持ちが冷めてしまうかもしれないことだって、近くにいても起こりえることだし…俺はまずナイな…」
『何でそんな前向きに…』
「凛が好きだから。ただ好きだから。それ以外ない」
恵一の気持ちがひしひしと伝わり染みた。
あたしは恵一と戻った。
「凛……俺がキライ…?」
『え?なんで!?んなわけないじゃん!』
意表をつく恵一の言葉に驚きを隠せなかった。
恵一と目が合ったまま、恵一の顔がくしゃくしゃに緩み笑顔になった
「なんだ…俺…嫌われたのかとずっと思ってたから…なんだ…よか……よかった…」
明らかに恵一の声は泣き声だった
『あたしが恵一の側を離れて遠距離になったらきっと続かないし、どうなるかわからなくて自信もないし、元々期限があるような感覚で付き合い始めたところもあるし……』
ヒドイ…
期限付きだなんてよく言えた…
恵一…これで確実にあたしのこと嫌いになっただろうな…
散々好き勝手言い終わってから沸々と後悔しだした。
気まずい沈黙を終わらせたのは恵一の方からだった。
恵一が好きで仕方ないこと。
でも県外へ就職したらきっと別れてしまうこと。
赤ちゃんが出来たかもしれないってなった時、人生終わったって正直思ったこと。
恵一とは将来結婚したいと思うけど今は考えられないこと。
ずっとずっと気持ちの中に、恵一との恋はあたしが就職したと同時に終わるんだと思っていたこと。
でも恵一が好きで離れたくなくて県外へ就職することも少し気持ちが揺らいでいること。
自分勝手に言いたい放題言い放ちまくった…
恵一はそれを黙って聞いていた
「泣いてる?」
慌てて涙を拭いた
『大丈夫』
「どうしたの?気分でも悪い?」
『いや、大丈夫、本当大丈夫』
「凛……」
『なんかゴメンね』
「凛、俺は凛と別れるなんてできないから」
『なんで…もう別れたじゃん』
「俺は…あの時もう何も言えなくなって…でも気持ちは全く変わってない」
『ごめんね…』
「じゃぁ何で泣いてたの?なんで急に電車降りたの…」
『……』
「凛……無理して離れる必要ないじゃない…なんで?」
あたしは今分かる自分の気持ちを恵一に伝えた
ドキドキして辛かった。
そっか……彼女出来たんだね。
嫌だった。勝手なのは分かってる。見たくなかった。
地面にポタッと涙が落ちた。
次の電車が来るまで40分もある……寒いなぁ…
「凛…」
恵一の声がした。
…気がした。
もっと悲しくなった。
「凛?大丈夫?」
『え、恵一!なんで?』
「急に降りたから…」
『あ………』
「大丈夫?」
『うん、あ、恵一は?大丈夫?』
「俺?なんで?」
『電車の中に一緒にいた人…彼女…大丈夫?』
「あぁ…大丈夫だよ…彼女じゃないから…」
情けない。
スッゴくスッゴく安心してしまった。
一通り買い物を済ませ、お茶をして電車に乗った。
メグと馬鹿話しをしながら、電車には約30分程乗る。
「ねぇ……違ったらゴメン…あの人…元彼じゃない?」
メグが指差す方を見た。
その人は紛れも無く恵一だった
目があった。
あたしは慌ててそらした。
「ねぇ……大丈夫?」
『…うん。気まずいかな…』
「ずっと見てるよ…」
『ん…』
恵一は真っ直ぐにあたしを見ていた…
視線を上げあたしは恵一の方を見た。
恵一の隣から恵一と同じ学校の制服を着た女の子が恵一に話しかけていた。
『あ……』
「え…もう彼女できたっぽい…感じ…」
あたしから別れたのに胸がえぐられる様に苦しくなり、あたしは次の駅で一人、急に降りた。
「ちょっ、大丈夫!?」
『帰ったら連絡する!ゴメンね先に帰って!!』
窓を開けてメグが叫びながら
「わかった!」
あたし以外誰も降りなかった無人の駅で座り込んでしまった…
時間の力は偉大で、それなりに時が過ぎれば若干気持ちが楽になってくる…
恵一と同じ学校じゃなくて良かった…
季節は2月になろうとしていた…
「あと一ヶ月で卒業だよぉ…やだなぁ…卒業したくない…」
メグがそうぼやいた。
『あたしも。卒業なんて嫌だよね皆と毎日会えなくなるのすごい嫌だよ』
今日は前からメグと約束していた、学校帰りに市内まで買い物に来ていた。
二人で色んな店を見てまわりながら、色んな話しをした。
恵一ともよく来た市内の町並みが何故か懐かしかった。
似た背格好の人を見てはドキッとしてしまい…
妙に意識している自分がおかしかった。
こんなとこに居るはずもないのに。
「俺は嫌だよ、絶対嫌だ。離れるなんて絶対に嫌だ。こんなこと格好悪いのも情けないのも分かってる…でも…大好きだからヤダよ」
背中に恵一の言葉を受けながら溢れてくる涙を拭いきれなかった…
あたしはそのまま帰宅した。
部屋に沢山ある恵一との写真をしまった。
恵一を思わせるものは全て片した。
途端、止まったはずの涙がボロボロとこぼれ落ちた。
あたしの本意は自分自身でもわからなかった。
恵一と一緒にいたい。
でも振り回すのはダメ。
だけど恵一みたいな人いない
あたしは恵一が大好き。
時間が解決してくれるかな…と頼ることにした
あたしの脆い決意なんか恵一から来たポケベルのメッセージでいとも簡単にその思いは変えられる
恵一が好きで。
本当はあたしは恵一が大好きで…。
忘れられるのかな…
…それから一ヶ月が経過した…
『恵一…あたし達、別れよう』
「……」
『余りに温度差がありすぎる』
「……」
『恵一…?何か言ってよ…』
「……」
しばらく沈黙が続いた。
あたしはもう他に言いたい事はなかった。
恵一からも何も返ってこない。
だから、その場を離れようとした
『あたし行くね。心配かけてごめんなさい。色々ありがとう。…じゃぁ…バイバイ…』
「……」
恵一は何も言わなかった。
あたしからの一方的な別れとなった。
どこかしっくりこない別れだった。
恵一とこれで終わりと、恵一からもその終止符を打つ同意をえたかった。
あたしだけが納得してるのも分かっていた。
「そうか…凛大丈夫?ごめんね…」
『恵一だけが悪いんじゃないからそれに何もなくて良かった…安心した』
「俺は少しだけ残念…」
恵一はあたしと目を合わさずにそう言った。
『将来恵一はいいパパになるよきっと。その時まで楽しみに待ったらいいじゃん』
「ママは凛がいいな…」
『み…』
「言わなくていい」
未来はまだわからないよ。そう言いかけたあたしの言葉を察して恵一は遮った
こんなにあたしを好きでいてくれてるのに…
なんでこの人との未来を描かないのか…
描けるよ…
恵一とはきっとこんな夫婦に家族になるんだろって…
描けている未来を見ないように拒否していた
その時の思いを後々こんなに後悔するなんて思いもしないで。
あたしの言動は恵一を傷付けるだけだ
恵一は近くの薬局で妊娠検査薬を買ってきた
手渡しされて更に怖くなった。
「大丈夫?」
『…行ってくる…』
無言で、うん、と頷いた恵一と目を合わさずにあたしはトイレに入った。
使い方を読んでその通りにしてみる。
1分で結果が分かる‼
と明るく書かれた妊娠検査薬の箱を見ながら、あたしは最悪な気持ちで結果を待つ
1分が長すぎる…
妊娠検査薬の結果が出てくる小窓には何も出てこなかった…
良かった……
妊娠してなかった…
恵一…
あたしは恵一に妊娠してなかったと伝えた
「本当に⁉凛は⁉大丈夫⁉」
『不安で仕方ない…』
「うん…だよね。…でも凛を一人にはしないから絶対」
『でもあたしも恵一もこれからなんだよ…』
「それはそうだけど、俺は素直に嬉しい気持ちもあるよ…凛は違うの?」
『あたしは…不安だよ…今はそれしか分からない…もし本当に出来てたらって怖いよ…』
「調べた?」
『ううん…まだ…』
「俺そばにいるから、調べてみよう…凛…何があっても離れないから」
違う。
そういうことじゃないんだ…
恵一…
違うの…
あたしはまだ子供なんか欲しくない…
避妊しないでしたセックスを、自分を棚にあげ自分勝手な想いを恵一にぶちまけそうになる
それから一ヶ月経った頃、卒業を目前にそれは起きた…
『生理がこない……まさかね』
あたしは言いようのない不安に襲われた
恵一に話そう……
ダメだ…話せない…
いつだろう…
あれから何度も避妊せずに恵一とセックスした…
セックスした相手は間違いなく恵一とだけだ
出来た……
やだ……
恐怖と不安にかられ、毎日の授業や友達とどう過ごしたのかさえも覚えていない…
恵一に話したのは生理の予定日を過ぎて2週間経った頃だった…
『ありがと…』
二人でぐったりした…
「お風呂入りたいね」
『うん…はいろっか…』
恵一が先に起きてまだ寝転んでいるあたしの手を引いた…
立ち上げて、チュッと軽くキスをして一緒にお風呂に入った。
また朝まで何度もお互いを求めた…
何度も何度も昇りつめた。
高校生同士なのに、あたし達はお互いどこが気持ちいいのかってわかっていて……
若さも手伝って…お互いの体に飽きることなく貪った
「凛、入れるよ」
『恵一、早く…』
「生で?」
『ん…』
「いいの?」
『うん…』
「凛…愛しい…大好き…」
激しくキスをしながら、恵一があたしに入った。
『あんっ、んふっ、んんん』
「凛、締まる、すごい締まる」
『はぁ、はっ、あんっ』
キスで口を塞がれる。
『んふ、ん、んんん』
「あぁ!たまんないよおお!凛、凛、凛!」
『恵一…イクッ…あた、あたしイクッ!』
「あああああ、俺も、イクッ、あああ、イクッ!」
勢いよくあたしからモノを抜きあたしの胸からお腹にかけて白い液体が飛び散る…
秘部にも熱くドロッとした感触がした。
恵一も息を切らしながらあたしに飛び出した液体を拭き取ってくれた
「もっと開いて…穴の中まで見えてるよ…なんでこんなにウルウルなの?」
『恵一…もう恥ずかしい…足閉じたい…』
「だめ、俺がこうしたいから」
『あぁぁっ、はぁっ、はんっ』
勢いよくクリに吸い付かれた。
あたしは指で秘部を広げたまま
恵一は穴の周りを舐めていたと思ったらクリを激しく吸って舐めて転がした。
『あんっ、はぁっ、はっ、ああああ!!』
声がだんだん大きくなる。
恵一はあたしのクリを口に含みヌルヌルと舌の腹を使い上下に刺激した。
『あっあっあっあっ!気持ちいぃ!』
中指が挿入されGスポットを刺激しながらクリを責める。
『イクッ!イッちゃう!あぁぁぁぁっ!』
声が震える。
思いっきりイカされる…。
もう止まらない。
目を開けると恵一が優しい目をして髪を撫でながらあたしをみつめていた。
急に恥ずかしくなって近くにあった布団で顔を隠した。
「隠さないで、見せて」
恵一は布団をはいで全裸のあたしを舐めるように見た…
『恵一……恥ずかしい…』
「凛のカラダ、大好きだよ」
恵一はあたしにキスをする。濃厚なキス。胸を揉みながら…あたしは恵一のずっとかたいままのモノを握ってゆっくりゆっくりシゴイた……
「凛…クリ舐めさせて…」
「足…M字に開いて自分で持ってて…俺に見えるようにして…」
恥ずかしがりながら、あたしは自分で足を開き秘部がさらけ出された…
背筋がぞくぞくする感覚と腰を持ち上げられるような何とも言えない体の痙攣を感じ、あたしはイッてしまった……
あたしの秘部がカーッと熱を帯びてトロトロになっていくのがわかる
それでも乳首の愛撫を止めない恵一…
クリと違って続けて激しく舐められてもあたしは痛みを感じず快楽の波に襲われ続けた…
「イッて…何回もイッて…」
乳首を転がし舐めながら恵一が言う
かたくなった乳首を甘噛みされて、あたしはまた悶えた
『恵一…あっ…イクよぉ…』
結局乳首だけで3回イカされた…
お返しに恵一があたしをベッドに倒し着ていた物を全て脱がせた。
「乳首からいきなり責めちゃお」
そう言った恵一はチュバッとあたしの乳首に吸い付いた。
わざと激しく音を立てながら舌を使い舐め転がしてはたまにチュッチュッと乳首を吸いながら揉む。
『恵一、激し過ぎる待って💦』
「ダメに決まってんじゃん、凛乳首が弱いの知ってるもん俺」
さらに激しく乳首を責める。
『もうダメ‼変になっちゃう‼』
「あぁ~凛、もっと、声聞かせて…」
異常な程乳首に神経が集中していつもより激しく感じてしまう
口の中でどんどん大きくなる…
唾液でヌチョヌチョにし、手で握ってしごきながら亀頭だけくわえ込む。
舌先で尿道あたりをチロチロしながらまた唾液を垂らしいやらしい音と共に激しくしごくと恵一の体はビクンビクンと大きく反応を見せはじめた
「り…凛…」
頭を押さえられ喉の奥に亀頭が当たりえずく。
ズポズポと激しく音を立てながらまたしごき、
「ああぁ、凛、出る、出るよ」
恵一はあたしの口の中で果てた
『口紅買うの恥ずかしかった?』
「かなり…」
あたしはまた恵一にキスをした
恵一はあたしを抱きしめ
「凛…抱いていい…?もうさっきから我慢できない…」
『恵一…』
「あ……凛…んっ……」
あたしは恵一のズボンを一気に脱がし、ガチガチにかたくなった恵一のモノを口に含んだ
「あ……あぁ……凛…激しいよ……ん…気持ちいい…」
恵一は立ったまま、あたしはひざまづき激しく恵一を貪った
『きれい……カワイイ色の口紅…』
「凛、これから社会人になるでしょ?化粧もしなきゃならなくなるんでしょ?色は俺が個人的にいいと思って選んだんだけど…口紅って大人の女性ってイメージでさ…」
照れながら不安そうな顔であたしと目を合わさない恵一。
『恵一が選んでくれたの…すごく嬉しい…今付けてみていい?ネックレスも恵一付けてくれない?』
あたしは口紅を薄く下唇にサッと塗り上下の唇を擦り合わせた
綺麗な健康的なオレンジ色の口紅がしっかり浮かずに馴染んだ
「凛似合うね…こんなん選んだことなかったから…」
『ありがとう……恵一本当に嬉しい……ネックレスもキラキラして本当に綺麗…ありがとう』
口紅がついたままの唇であたしは恵一にキスをした
「凛、泣かないで」
顔を恵一の両手に挟まれながらヒックヒックと子供の様に号泣するあたしは自分自身でもなんでこんなに涙が出るのかわからなかった
「プレゼントあるんだ。凛に似合うかなって選んだ」
『あたしも恵一にプレゼントがあるよ』
「じゃぁお互い一緒に交換しよっか」
『うん』
あたしと恵一は同時にプレゼントを交換した
あたしが恵一にあげたものは、音楽をよく聞く恵一に高校生では奮発してBOSEのヘッドフォンをプレゼントした。
恵一はひどく喜び早速明日から使うと満面の笑みを返してくれた
恵一があたしにくれた物…
シルバーの小さい月のモチーフの付いたネックレスと…あたしの唇の色が少し明るくなる位の綺麗なオレンジの口紅だった…
ご飯を食べ、恵一と今日泊まるホテルに入った
いつもはすぐ手を出してくる恵一が今日は何もしてこない。
キスすらしてこないし抱きしめもしない…
不安になったあたしは恵一に聞いた
『恵一…なんかいつもと違う気がするんだけど…なんかあったの?』
「何もないよ。凛と過ごすクリスマスの夜は幸せだなぁって浸ってたとこ」
屈託のない笑顔でそうこたえ、その恵一の振る舞いに胸のつかえが取れたあたしは恵一に抱き着いた
抱きしめたかった。
「凛…来年も一緒にいようね……」
『うん…ずっと一緒にいたいよ…離れても…』
素直に出た言葉だった。
あたしの気持ちは一緒に居たいという気持ちで満たされていた。
椅子に座っている恵一を強く抱きしめたまま涙がこぼれ恵一の頬にあたしの涙がつたった…
恵一とクリスマスを過ごす予定で二人で一晩過ごすことになった
多分…最後のクリスマス…あたしはそう思っていた。
でも心のどこかに、また来年も恵一と一緒にいれるのかもしれない…クリスマスじゃなくても離れないで…
なんて……
今日は考えるのはやめよう
あたしは恵一の為に用意したプレゼントを持ち、待ち合わせ場所で恵一を待った。
間もなく、恵一は現れクリスマスのイルミネーションで飾られた街を二人で歩いた
どこにでもいるような、幸せそうなカップルにしか見えない…
ショーウインドーに映った自分達を見て恵一にしっかり握られた手を見つめ恵一と目があった
恵一はニコッと微笑み繋いだ手を自分のダウンのポケットにグッといれた
手はしっかりつながれたまま…
セックスの後、恵一はあたしに
「ごめんね…」と謝った。
『どうして謝るの?』
白々しい質問をするのも自分自身、恵一を傷付けそうなこと位あたしにもわかってた。
「凛……泣くから…」
『あ…ごめん…』
「俺が諦めたらいいのわかってるんだけどね」
『……』
「でも好きであきらめきれなくて…」
『恵一…もうこの話しはいいよ…』
「凛の気持ちを無理矢理縛り付けても意味ないことわかってるんだけど…」
『そんなことないってば…』
「離れないで…」
あたしだって離れないでいいなら離れたくなかった。
支離滅裂な想いは、恵一と一緒に居続ければ確固たる絆に変わるのかな…
そう思いながら恵一との日々を過ごした…
そんなあたしに思いがけない事件が起きたのはそれからすぐの事だった…
『んっ、あん、あっ』
涙目になりながら喘いだ。
痛い訳じゃない。気持ちいいし、恵一は大好き。
でも気持ちがついて来なかった。
さっき恵一と話した二人の今後らしき会話は意味がなかったのか…
あたしは恵一と体を重ねる度にその思いは一層強くなった。
会えばほぼセックスばかりしていたからなぜか余計に当時の気持ちは強く記憶に残るものとなっている。
あたしは恵一に冷めることはなかったが元々そこまで強烈な恋愛感情を抱いていなかったせいか、恵一との気持ちの温度差は日に日に大きく違ってきてしまった。
今日の恵一は普段と違って若干乱暴で激しかった。
愛撫する手も舌も。
少し怖くなったあたしは
『恵一?なんか怒ってるの?』と聞いた
恵一と目が合う。
「怒ってないよ。凛を離したくないだけ。今は何も出来ない自分にムカついてはいるけど」
話し終わるとまた恵一の激しいディープキスで口をふさがれた。
服を全部脱がされて、恵一があたしの中に勢いよく入ってきた。
「ちょっときて…」
恵一はあたしの手を引いて公園の隅にある管理室のような建物の近くに連れて行った。
もう人は誰もいない。管理室といってもそんなたいした建物ではなく公民館のような建物だった。
「あ…裏から入れるよ…」
あたしと恵一は管理室の中に入った。
中は外からの街頭の光が若干入るだけの薄暗い部屋で、3人掛けのソファーと作業用の机と椅子が2セットだけある簡素な部屋だった。
『恵一、ここで?』
「ん。外よりはいいじゃん」
『でも見つかっ…』
あたしの口をふさぐようにして恵一からのディープキス。
もう理性がなくなってしまった
「エッチしたいなぁ…」
『え?ここ公園だよ?人に見られるし…』
「大丈夫だよ…凛」
恵一は激しくディープキスをしてきた。
『っはぁ!息が出来ない💦』
キスを続けたまま恵一の手がパンツの上から割れ目をなぞり始めた。
『ん、ダメってば』
「もうこんななのに?」
恵一は人差し指と親指に付いた愛液を伸ばして見せた。
『やっ!もぉっ!』
「凛…しちゃお?」
『ここじゃヤダ…』
『そか…ならいいんだけど…』
「凛が重たいなら考えるけど…」
『バイトは辞めないでいんじゃない?あたしももっと会える為に頑張るからさ』
「本当に?」
『うん、本当』
「ゴメンね…困らせて」
『全然だよ』
「凛…あぁ…大好きだぁ…」
そう言うと恵一はきつくあたしを抱きしめた。
土曜日。
恵一のバイト15時に終わるのを待ってぶらりとデートして、いつもの公園に落ち着いた。
「俺さバイト辞めようと思って」
『へぇ…なんで?』
「凛と居れる時間もっと増やしたいから」
『今も十分一緒にいてくれてるじゃん』
「俺は足りないの」
『気持ちは嬉しいけど恵一大丈夫?』
「何が?」
『あたしに時間そんな使って。何か悪いから、友達は?』
「友達とは普通に学校帰りに遊んだり凛と会わない休みに会ったりしてるよ」
お付き合いごっこをするつもりはなかったが、真剣な付き合いが何を言うのか分からず。
ただたんに結婚しようねとラブラブな口約束だけ、ずっと一緒にいようねと先の分からない人生に対しての夢物語。
これをリアルに考える事が、今のあたしには出来なかった。
恵一にはその先の未来が描けていたのか、今となってはもう分からないけど、当時会う度に将来二人が結婚したら…という想像を嬉しそうな顔をして話す恵一だった。
会う度にセックスもした。
初めてだと言う恵一のセックスはもっともっと激しくあたしを欲する様になってきた。
避妊しないで挿入が当たり前になってきた。
二人とも合意の下だった。
あたしが今でも恵一とのセックスを覚えているのは…
今でも強烈だから。
何十人、何百人と経験してる訳じゃないけど、あたしは恵一とのセックスを覚えている。
が…カラダが今も覚えている訳じゃない。脳裏に焼き付いている強烈な記憶だけが鮮明に残っている…。
大人になりそれなりの出逢いがあり、色んな思い出が少しずつ増えていく中で、忘れる記憶も多くなるのに、性に関する記憶だけは良くも悪くも覚えているように出来ている脳の持ち主みたいです。
薄れる甘い記憶に強烈に鮮明に残る恵一とのどことなく高校生らしくないセックスだったから…
「凛ゴメンね、生で入れちゃって…もし何かあったら絶対責任取るからね。俺は結婚したいし」
『ん…わかったよ』
恵一は真面目な顔から急に気の抜けた顔になり
「ああああ、凛、めっちゃ気持ちよかったぁ💦」
『あたしもだよ』
あたしのお腹に出た白い液体を拭き取りながら恵一はそう言った。
結局、これから先の話しに関しては何も変わらず。
ただ恵一は、あたしがどうするかを知った上で一緒に居る道を選んだのだった。
あたしは未来をセックス中に考える事なんか出来ず…
恵一…
恵一はこの時どんな気持ちであたしを抱いていたんだろう…
そんな事もわからずにいた。
「もう入れたい…いい?」
声を出して返事が出来ずただ頷いた
「凛……一度だけ…ちょっとだけ…生で入れさせて…」
『ん……でも…もし出来たらどうするの?』
「結婚するに決まってんじゃん、ダメ…いくよ」
ッッニュップ‼
恵一が入った。
ゴムのない感覚
『あぁぁぁ、気持ちいい!』
「ヤバい、暖かい、すぐイク」
恵一はゆっくり腰を動かす。
あたしは勝手に腰がグラインドしていた
「凛、締めつけないで、出ちゃう」
『腰が勝手に動いちゃうよぉ』
「あぁぁぁ!凛ダメだ!出る」
抜けそうな位に激しく突き上げられる。
もう頭おかしくなるよ…ゴムがないってこんな……
恵一はあたしのお腹に大量の白い液体をビュルビュルと出し果てた…あたしも一緒に……
全身にキス。
軽く甘噛みしたり敏感な箇所を舌で舐めまわす。
早く、ゆっくり、激しく、優しく…
恵一は体を起こし、あたしの両足をM字に開きそのまま太股がお腹に付くように持ち上げ激しくクリを責め始めた
「んんん、凛、ビチョビチョだよ、すごく濡れてる、あふっ」
グチュグチュと舐めまわしながら喋る恵一が凄く卑猥で…
『恵一イク、イッちゃう!!』
クリに吸い付き舌をあて激しく優しく責められ
あたしはまた果てた…
「凛…これ…気持ちいい?」
恵一の指があたしの中で一カ所を刺激し始める
その指の動きは激しくて優しく……
『恵一だ…だめ!だめだめ!』
自分の意思とは無関係にあたしから大量に噴出する液体
「すごいたくさん…まだ出るよ…凛、凛、ほら、見て」
『あぁぁぁぁ!恵一もうやめて!恥ずかしい!』
床はあっという間にビチョビチョになった
「凛、すごく出たね…潮…」
『ん…はぁ、はぁっ、…もぉ…は…恥ずかしいよっ……』
「気持ちよくなかった?」
『気持ちよかった…けど不思議な感覚…』
「ふぅん、凛やらしっ」
恵一はあたしの服を全部剥ぎ取り、今度はベッドで激しく全身を愛撫し始めた。
優しく微笑む恵一に近付き、あたしは恵一の手を握った。
「凛?どうしたの?」
あたしはもう我慢出来なかった…恵一とセックスしたかった
恵一の中指と人差し指を口の中に入れ愛撫した
「凛…なんかすごくエロいんだけど…」
その指をあたしは自分の秘部にあてがいパンツを横にずらして恵一の指を自分の中に埋めた…
『んっ……』
指は何の抵抗もなくヌルッと入った
恵一は指をゆっくり動かし始めた
『あっ…あんっ…』
「凛…やらしい子…こんなに濡れて…」
制服のシャツのボタンが外されブラをずらし恵一はいきなり乳首に吸い付いてきた
ヂュッ…チュ……
『あっ、あぁぁ、はぁっはぁ…恵一…気持ちいいよぉ…』
その時、恵一の指はあたしの中で激しく重く動きだした…
「潮…吹くかな…」
指を抜きパンツを脱がされた
「だとしても。凛の彼氏でいたい。凛を支えたいから」
『よくわからない。恵一も来年はあたしと同じだよ。』
「でも終わると思えない。凛が大好きだよ。だから」
『お互い傷付くかもしれない』
「それは離れてても近くにいても関係ないでしょう?会えないなら俺も会いに行く」
『なんでそんな…』
「凛が好きだから」
『恵一馬鹿だ…』
「いいよ、凛が俺のモノなら」
『あたし、自分の就職と同時に恵一と終わると思ってたから』
「ひどいね、俺捨てるつもりだったの?」
『必然的にそうなるかなって』
「だから先手打てたの」
『頭いいね』
「ね…凛、俺から離れないで」
『恵一……ありがとう』
嬉しかった。
愛されてると思った。
あたしもこの人が好きだなって思った。
ドアを開け部屋に入る。
エレベーターの中で何もしてこなかった…
ソファーに並んで座って、恵一は制服のネクタイを緩めた。
『…恵一…何考えてるの?』
「凛の将来と俺達のこれから」
『ここで話さなきゃならない?』
「外でもよかったけど生活指導に見付かったら凛が大変でしょ?卒業前にさ」
『そうだけど…』
ラブホって場所はいただけないけどもしかしたら適切なのかな…恵一の気持ちが嬉しかった。
「俺から話すと、凛と別れる気はない。全くないから」
『離れたら終わっちゃうんでしょ?』
「それも考えた。俺は大丈夫だと思った。根拠はない。凛が好き、ただそれだけ。離れたくない、遠距離になっても」
『会えないよ。仕事慣れるまで自分の事しか考えられないと思うし…こっちに帰ってくるかわからないし…』
着いた場所はラブホ。
『え…恵一なんで??…』
「二人っきりになりたいから」
『…でも』
「嫌なら今入る前に嫌って言って。どうする?」
『エッチするの?』
「しちゃうかも」
『なんでラブホ?』
「ここならバレないから」
『……ヤリたいだけ?』
「違う。どうする?」
『わかった…入る…』
「よし。決まりね」
部屋を決めて二人で部屋に向かった。
恵一はまだずっとあたしの手を離さなかった。
なんでラブホ…
でも嫌じゃなかった。
あたしこそヤリたいだけ…
最低。
でも恵一何考えてんだろう…
それも知りたかった。
公園には既に恵一がいて、いつものベンチに座っていた。
あたしに気付いた恵一は真っ直ぐにこちらを見ている。
なんか怖いな………
恐る恐る歩み寄ると
「来ないかもって思った…よかった、来てくれた」
『え……』
緊張して強張った顔が急に安堵の表情になった恵一。
今でも忘れられない恵一の顔。
「すごく久しぶりな気がする」
『うん…ゴメンね…』
「どういう意味のゴメンねなの?」
『……』
「別れるの?」
『…そうした方がいいと思う』
「俺を嫌いなの?」
『全然そんなことない。離れたら終わるんでしょ…だから』
「凛…今日このあと時間大丈夫?帰りは送ってくから」
『?…大丈夫だけど…何?』
「俺に着いてきて」
恵一に言われるがまま、公園を後にした。
恵一はしっかりとあたしの手を握って歩いていた。
あたしから連絡が出来なかった…この頃はやっと携帯が流行り始めた頃で連絡はもっぱらポケベルだったから、話しも家電を使うしかなかった…
あれ以来、恵一とは会ってない。
毎日ポケベルで連絡を取り合っていたのにピタリと止んだ。
心が淋しい気持ちに満たされていた…でもあたしから連絡は出来なかった。
恵一と音信不通になって2週間が経った頃、授業中にポケベルのバイブが鳴った
「ジュギョウオワッタラコウエンニキテ」
今4時限目だった。
昼からサボるってこと…?
あたしは決して真面目な生徒じゃなかったけどサボることはそんなにしなかった。
授業が終わり、親友のメグに
「あたし午後からサボるね」と伝えると
「ちゃんと話してきなね」と心配していた
メグはあたしの全てを知ってる親友だったから今回の事に関しては、あたしが酷いんじゃないのと少し怒られた。
「また連絡するね。じゃぁ行ってくるよ」
「気をつけてね、生活指導に見付からないようにね」
「うん、じゃバイバイ」
「おぅっ!バイバイ!」
恵一の待つ公園へ向かった。
その日、気まずいまま別れた。
このまま別れた方がいいかな…別れるなら今のタイミングかな…
あたしはいずれ来る別れが今日とは思わなかったから、少しだけ心のどこかで恵一と離れても一緒にいる方法はないかと考えた…
でもハッキリと離れたら終わると言われた事で希望は簡単に諦めがついた
そんなに好きじゃなかった訳じゃない。
恵一が大好きだった。
でも自分のこの先の人生は自分で描いた通に進みたかった。
恵一の言う通り、何も県外へ出る必要はないんじゃないか…色々と考えが巡り出した。
恵一に会うのが憂鬱になった…
ブラッとウィンドショッピングをして、夕方いつもの公園でまったりした
『楽しかったぁ、ありがとう恵一』
「俺も楽しかったよ。また泊まりに来て欲しいなぁ」
『うん。機会があればね』
「凛…本当に俺達結婚しよう」
『恵一そんなに結婚したいの?』
「今すぐにでもしたい。凛と」
『進学とか就職とか…これからだよ…あたしもまさにそうだし…』
「凛はどうするの?ここにいるよね?」
『あたし…県外行くと思う…』
「なんで!?就職すんの?学生?」
『就職しようと思うの…』
「もう決めたの!?」
『ほぼ…』
「やだよ。離れるのは絶対いやだよ」
『恵一…』
「やだよ!」
『……』
「離れたら終わっちゃうよ」
『……』
何も答られなかった。
終わると思ってたから。
もう一度、恵一とシャワーを浴び、ベッドの中でイチャイチャしながらいつの間にか二人とも眠った。
目が覚めたのは朝11時だった
ベッドから出ないで恵一が起きるのをジーっと見つめた
起きる気配がないからあたしは恵一を揺すり起こした。
「おはよ…何時?」
『11時だよ』
「そか…ふふ…」
『何?』
「凛が隣にいるね…」
『うん…』
「いいね。これ」
『うん…』
「エッチしたくなっちゃった」
『あたしも』
それから数回、恵一と体を重ねお昼過ぎ、キッチンとリビングを片付けランチを食べに出かけた。
ぼぉ……としたまま二人でベッドに倒れ込む。
疲れた…
暑い……
痛い……
喉かわいた…
……キモチイイ
もう最高に気持ちいぃ…
「凛…俺と結婚してね…」
『出来たらいいねぇ』
「するの。凛したくないの?」
『そりゃ将来も恵一と一緒にいれたら幸せだと思うよ。でもこれから進学だ就職だって大変じゃん…それからだよ』
「凛現実的…今だけは結婚したいって言ってもいいのに…したくなさそう…」
『恵一と結婚したいな…』
「しようね」
満面の笑みをあたしに向けて抱きしめられる。
あたしの頭の中では夢物語だった。
結婚なんてかすりもしない考えだったから。
この夜、一晩に使ったコンドームの数はもう分からないくらいだった…
最後はもう痛みさえ出てきだしたが、何度も何度もくる快感に全て掻き消されお互いを何度もまた求めた
大人の行為を10代のガキ二人が…と思う事だが、あたしの周りは結構皆経験者だった。
あたしもその中の一人で…でも高校生のあたしと恵一はイクと言うこと、すなわちオーガズムを感じ合ながらセックス出来ていた…
友達との際どい会話の中に必ず出てくる、イッたふりする…イッた事ない…毎回彼氏だけと不満目一杯の中あたしは幸せだった…
『あっ…、はぁっ、んっんっ』
恵一の腰の動きに合わせて声が出てしまう…
恥ずかしいけど止められない…
勝手に出てしまう…
さっきから何度も喘いでいるのに、今このセックスが気持ちよくて何故か急に恥ずかしくなってしまったあたし…
声を我慢しようとしてることに恵一が気付き、突き上げながらクリを刺激。
もう片手は胸を鷲掴みにしながら人差し指と親指で乳首をコリコリとつまみまわす。
「あ…凛…そんなに締めないで…たまんなくなる…」
『あぁぁっ、もっ…もうダメぇ!イク、イッちゃうう!』
「俺も出る!ああああ出る出る出るぅ!」
あたしはまた潮を吹きながらイッてしまった…
恵一はあたしの中でビュルビュルと勢いよく発射していた
「愛してるよ…凛…もう今すぐ結婚したい……」
甘いムードの中、上の空で聞いていた恵一の気持ち。
『恵一…おちんちん…入れて…』
激しくキスを交わす。
「スッゴク濡れてる…凛…入れるよ…」
焦らしながら先っぽであたしの秘部の入口あたりを撫でる…
『あぁ…恵一…それ気持ちいぃ…』
その流れからクリをヌルヌルと刺激し、
っニュ……
恵一があたしの中に入ってきた
「あぁ…我慢限界だよ…イク…出るよ…」
あたしの口の中でビクビクと大きく脈を打ちどんどん膨張し熱くなる…
しごきながら、先をくわえこんだまま舐め回す
「凛…出る…出ちゃう…あああああイクよお…!んんんっ!はぁっ!んあっ…あぁ…」
口の中で激しく痙攣しながら恵一は果てた
『恵一…すっごい沢山出たよ…』
「あぁ、凛…飲んで…」
『ん……』
「エロすぎ……」
生暖かい恵一の精子を一気に喉の奥へと流し込んだ
「凛も…イかなきゃ…」
あたしをベッドに倒し、激しくクリを愛撫し、またも呆気なくイカされてしまった…
その全ての液体を舐めあげた…
『恵一…ヌルヌルがたくさん出てくるよ…』
「んん……全部舐めて…」
『ん…』
卑猥な音をたてながらあたしは夢中でしゃぶりついた。
まだフェラなんてどうしたら気持ちいいのかも分からなかったけど見よう見真似で。
恵一の反応を見ながら…
あたしを凄く気持ちよくしてくれるから…
経験豊富なのかな…この年齢で……なんて余計な事が頭をよぎる……
『恵一…エッチ好き…?』
「うん……好きだよ…凛とするの」
『あたしが初めてじゃないでしょ…』
「凛が初めてなんだ……」
『嘘……凄く気持ちいいのに……』
「本当……凛が気持ちよくて良かった…俺は本当に凛が初めて…凄く気持ちいいよ…もっと舐めて…イクのずっと我慢してるんだ…」
『恵一……イッて……』
「潮吹きってやつかな…ヤバい…めっちゃめちゃヤバい…はまりそう」
『ゴメン…布団が…』
「全然大丈夫、これ一枚だけ剥がしちゃえば後は濡れてないから気にしないで、それより、そんなに気持ち良かったの?」
『ん…気…失うかと思った…』
「すごい嬉しいよ、凛大好きだよ、もっともっと気持ち良くなろう…一緒に舐めよう」
『え…でも…汚い…』
「汚くない!今度言ったら怒るよ~?」
『ゴメン…』
「俺のも舐めて…もう我慢できない…」
恵一のペニスの先からはたくさんの我慢汁が垂れていた
クリを思い切り愛撫され続ける…
快感の波が徐々に高まり下半身だけ宙に浮きそうな程気持ちよくなる…
恵一の指が中に入り掻き混ぜながら唇はクリから離さない
『もうダメ…恵一イク!!』
何も言わず恵一は激しく舌の腹を使いクリだけを愛撫し続けてくる
『あああああ、イッちゃう!』
身体がビクビクビクッと震え、同時におしっこが出る前の感覚に襲われる
『ヤダ!漏れちゃう!』
「漏らしていいよ、凛見せて」
『あああっ!』
ビュビュっとおしっこの出方とは違う何かが出たと同時あたしはにぐったりと果てた
「凛…すごいよ……めっちゃ興奮する…エロすぎる…」
息があがり何も話せない…
「イッちゃったね…嬉しいよ…もっとイッて…」
パンツを脱がされ足を大きく開かれた
ジュルジュルジュルっといやらしい音全開に秘部に吸い付く
指でクリの周りを押し広げ剥き出しにされる
そこをまだ責めず周りだけをゆっくりゆっくり舐める…
『恵一…我慢出来ないよ…もっと…』
「もっと何?どこ舐めて欲しいの…」
『真ん中…違う…もっと上の…周りじゃなくて…』
「どこ?ここ?言ってよ…凛」
『ヤダ…恥ずかしいよ…』
「ダメ…ここ?」
『ちが…あんっ…もっと上…』
「ここ?」
『もっと上…』
舌先でクリをつんつんとつつきながら
「凛…ここ?」
『ああっ、ん、そこ』
「ここ何?言ってくんなきゃやめちゃうよ」
尚も舌先でつつきながら言う。
『ヤダ、あんっやめないで…ク…クリ・・ス舐めて…』
「やらしい…凛…いっぱい舐めてあげるよ…」
『んぁっ…ああっ…気持ちイイ…』
わざとチュッチュッという音をたて乳首を引っ張るように吸い舐める…片手ではもう片方の乳首をクリクリ責めながら、その手はだんだんと下にいき、パンツの中に入り割れ目をなぞる
「濡れてる…まだ開いてないのに溢れてグチョグチョだ…」
『おっぱい気持ちイイの…』
恵一は割れ目をなぞりながら更に激しく乳首を愛撫する。
『あ、あっ…恵一、おっぱいでイッちゃう!んん!』
恵一の舌先の愛撫にたまらなくなり、あたしは初めて乳首の愛撫だけでイクという感覚を体験した…
「眠たくなってきたな…」
恵一はベッドでゴロゴロしている
『うん…1時だもん、眠くなるよね』
「凛、ここおいで」
『うん』
恵一の寝転ぶベッドに行きあたしも恵一に抱かれるようにしてゴロゴロした
「眠いけど……エッチしたい」
『あたしもしたい❤』
「凛…本当に大好き…うちに泊まりに来てくれてありがとう」
『ううん、あたしこそありがとう』
お風呂からあがってあたしは恵一の大きめなTシャツに下着だけだった。
「凛エロいカラダ…お風呂あがった後から今までずっと触りたかった」
『エロいカラダって何…わかんないよ(笑)』
「俺が好きなカラダってこと」
Tシャツをめくりあげブラの上から優しく胸を揉む
『恵一…おちんちんもうかたくなってるよ…』
そう言った後、恵一はブラを外し激しく乳首に吸い付いてきた
恵一の腕にギュッと抱き着いた
頭を撫でる手があたしの顎をクイッとあげ、恵一は優しく軽いキスをした
『ありがと……なんでも分かるんだね…』
「凛がわかりやすいだけかも」
『そうかな…』
「俺そんなに気付かない方だもん。」
『そか……』
「アルバム見る?あまり見せたくないけど一応持ってきた」
『見る見る!』
「やだな…」
『貸して!どれぇ…』
「……あぁ…」
恵一の中学生の頃までのアルバムを何冊か見終わった頃、時間は1時になろうとしていた。
「凛?どしたの?そんな顔して…ゴキブリでも出た?」
無意識に顔が強張っていたのか
『ううん、何でもないよ』
「??ホームシック?」
隣に来て顔を覗き込む恵一
『違うよ、な訳ないでしょ』
「そう?自分ちが恋しくなったのかなって(笑)」
『…違うもん…』
恵一があたしの頭を撫でながら
「大丈夫…今日は俺と凛の二人きりだから。誰もいないから…安心して…」
胸がキュンと締め付けられた…
こないだの記憶がフラッシュバックする……
恵一の代わりにこの部屋のドアを開けるのは……
急に帰りたくなった…
いや、今日はいないんだ。
また後ろめたい気持ちに苛まれた。
さっきリビングで…浴室で…恵一と激しいセックスをしてたくせに……
都合よく忘れる脳みそなのにフラッシュバックは誰にでも起こるうるのか…
あたしにはトラウマになってしまったみたいだった
そんな思いに悶々としていたら
ガチャ……
部屋のドアが開いた…
二度目だ……
恵一の部屋は何も変わってなかった。
恵一は自分の部屋のテレビをつけた。
「ベッド…一緒に寝るよね?」
『あ…うん』
「狭いなら…」
『大丈夫。一緒がいい』
「ん、わかった。良かった」
『もう寝るの?』
「まだ早いよね、って言ってもテレビ見るとか…アルバム見るとかベタなことしかないけど…」
『へへ、じゃぁお決まりのアルバム見せてもらおうかな』
「…言わなきゃよかった…ちょっと待ってて」
『ひひひ(笑)』
「やな笑い(笑)」
恵一はアルバムを探しに行った
またリビングで二人でテレビ見ながらボケ~っと過ごした。
あ~でもないこ~でもないと番組に向かって二人で議論する。
高校生だからお酒を飲むでもなく、お菓子を食べながらジュースを飲んでゴロゴロしていた。
あたしも恵一も少しなら飲めたけど、絶対寝てしまうのが分かってたから飲まなかった。
気付くと23時になるところだった。
「そろそろ俺の部屋にいこ」
『…ん』
リビングの電気を消して恵一の部屋にあがった。
『はぁ…はぁ…はぁ…恵一…ちょっと飛ばしすぎかな…なんかエッチ激しい…』
「はぁ…はぁ…そ?…はぁ…はぁ…」
『いき……あがり…まくり…』
「ん…ははは……はぁ…」
『シャワー浴びてあがろっか』
「うん。なんかフラフラするから先に浴びて」
『ん。わかった』
「あぁ…気持ち良かったよぉ!」
『もぉ!声デカすぎ!』
「気持ち良かったよぉ!」
『うーるーさーい!』
「ふふ。凛キスして」
『もぉ……』
軽く唇にキスをしてシャワーを浴びあがった。
湯あたりしてしまいフラフラになりながら二人で一気に水を飲み干した
クチュ…ジュルっ…
恵一はあたしの秘部を責め始めた
『あぁ…っ…やっ…んん』
両手でお尻を掴みながら開きアナルまで舐められた
『ダメッ……やだっ…』
聞くわけもなく、恵一はクリを責めだす…
長い舌でチロチロと、ベロベロと…
『恵一…イッちゃいそ…』
「凛、入れる。」
『んはっ…ああ!』
「ああぁぁぁ、気持ちいい!あああああ」
『あっ、あっ、あっ…くっ…んん!恵一イッちゃう』
「出る、出る出る、あああイク」
物凄い突かれ方だった…
下腹部に多少痛みが残るくらい…
でも最高だった…
『おちんちんパンパンだよ…』
「くわえて…」
『んぐ………』
大きくて根本まではいっきにくわえこめない
「先っぽ…舐めて…あ…そう。気持ちいい…しごいて…もっと…ん…はぁ、はぁ…」
言われるがままに恵一のペニスを愛撫する
「凛…立って、浴槽に手ついてお尻突き出して」
『恥ずかしい……』
「いいから…」
『ん……』
あたしは恵一に向かってお尻を突き出した
お互いがお互いを脱がしっこして体を洗った。
「へぇ…凛って髪の毛そうやって洗うんだ」
『え?なんか変かな?』
「ううん、観察してるだけ」
『なによ…見ないでっ!』
「左腕から洗い出すんだねぇ…」
『もぉ!緊張するから実況しないでよ(笑)』
「早く湯舟に来て」
『待ってよぉ…』
「そんな念入りに洗わなくても俺が綺麗にしたげるのに」
『なんかエロいんだけど』
「早く!」
『もぉ…』
二人で湯舟に浸かった。ぬるま湯のあたしには調度いい気持ちいい湯加減。
『はぁ……気持ちい…』
「凛…俺も気持ちよくして…」
恵一は湯舟から立ち上がりあたしの目の前に血管の浮いた反り返って勃起しているペニスを向けた
恵一の足の間でうとうとしてしまったらしい
「…ん、…凛?眠い?大丈夫?」
『ゴメン…気持ちよくてなんか落ちちゃってた』
「お腹いっぱいになって眠くなったか(笑)子供みたい(笑)」
『ごめんね💦』
「可愛い、大好きだよ、凛」
『あたしも大好きだよ』
「今夜はさ、夢みたい。ずっと凛といれるのがスゲー嬉しくてたまんない」
『あたしもだよ。夢みたい。』
「愛してるよ、凛…」
『ん……』
優しいディープキス……
「このまましちゃいたいけど、一緒にお風呂入ろ」
『ん…わかった…』
手を引かれ浴室へ向かった
お腹いっぱいに食べてお茶飲んでゆっくりした時間が流れていた…
『あたし皿洗うよ~』
「俺も手伝うよ!たまにうちでも手伝うし」
『へぇ、エライね』
話しながらあたしは皿を洗い始めた。
「凛、服汚れちゃうからエプロンして、はい、こっから手ぇ通して」
『あ、ありがとう、ゴメン』
後ろでキュッと結び
「はい、オッケー」とお尻をポンッと叩かれた。
『恵一、もうデザート食べる?』
皿を洗いながら聞いた。
後ろから抱きしめる様に耳元で恵一が
「先に凛食べたい…」
と囁く。
「これお決まり?このシチュエーションお決まりでしょ」
茶化す。
『もぉ!デザート!後ででいいってこと?』
「うん、まだいらねっ、はいんない」
『だねぇ、じゃ、あとにしよ。皿洗いおーわりっと』
「ありがと~、凛こっちきてくつろいで」
リビングに手招きされ、恵一があぐらをかいている足を開きその間に来いと合図される。
その間にちょこんと座り後ろから恵一がピタッとくっついた。
しばし、テレビを見てくつろいだ。
恵一がお風呂を見に行ってる間に、あたしは野菜サラダを作った。
ツナとコーンもトッピングして中々な見栄え。
『いいんじゃない♪』
恵一がキッチンに戻ると同時にご飯が炊き上がるアラーム音が鳴った。
「お、炊けたね。時間もいい時間じゃん。お腹空いたぁ」
『食べよ、食べよ』
カレーをよそってサラダを準備して福神漬と甘酢らっきょうを脇に置いて恵一と対面に席に着いた
「新婚さんみたいだね💕」
『はは、だね』
「凛との将来、毎日こんなだろうなぁ、楽しそう」
『……うん!』
「よし、じゃぁ、いただきます」
『いっただきまぁーす』
どことなくあたし一人だけ妙な違和感を残したままカレーを食べた
恵一の自宅に帰り着き誰もいない家のキッチンに二人で立ち、カレーを作る。
『恵一、人参とジャガ芋の皮剥きヨロシク』
「ピーラー…は……どこだぁ……」
引き出しを開けて探す恵一。
「どこだろ…わかんね。包丁で剥くか」
『え!包丁使えるの?』
「あれ?俺一応バイトは厨房でしたけど?」
『そっか……忘れてた』
不敵な笑みを浮かべ恵一は器用にあっという間に皮を剥いた。
『すごぉー。あたし無理だわぁ…ピーラー探すわぁ…』
「惚れ直したでしょ」
『うん💕』
「照れる」
『自分で言ったくせに』
カレーが出来上がり、恵一はお風呂を沸かしに行った。
夕飯はカレーに決定。
二人とも辛口が好きでどのメーカーにするか迷ったり…
食後のデザートは何にするか迷ったり…
カレーに入れる野菜や肉の鮮度であ~だこ~だと言い合ったり…
そう言えば恵一とスーパーに買い物に来るなんて初めてで。
まぁ、高校生がスーパーに食料品を買いに来るってことがあまりなくて…
あたしも恵一もそれは母親の役目で、見よう見真似で色んな物を選んだ。
お腹が空いてたから余計な物まで買い込んで二人で笑った。
激しくカラダが痙攣しながら二人同時に果てた…
ハァ…ハァ…と息をしながら狭いソファーに二人で倒れ込む…
「気持ちいい…もぉ…ヤッバイ…気持ちいいよ…凛…」
『恵一激しすぎ…』
「痛かった?気持ちよくなかった?ゴメンね💦」
『イッちゃったもん💕すごく気持ちよかったょ💕』
「り~んんん💕よかったぁ💕」
ぎゅぅっっっと抱きしめられ、いつの間にか二人とも寝てしまい、目が覚めたのはそれから1時間後だった。
『恵一、起きて…』
「ん…何時?」
『今……5時前だよ…』
「そか…。起きよ…」
おっぱいを揉みながら恵一が体を起こした
『もぉ!服着よう!』
「ふふ💕」
服を着て近くのスーパーに買い出しに出掛けた
『…あっ…!!』
「ん!…はぁ…凛…締まる」
興奮に動きを決められ、気持ちはゆっくり長く楽しみたいのに脳はそうさせてくれない…
恵一の腰の振りは激しくなる…
『恵一……は…激しぃよぉ…』
「あっ…あ…」
声にならない声を出しながら恵一はあたしを抱き起こして抜かずに入れたままバックの態勢になり乳首をコリコリしながら激しく突き上げる
下を向いているあたしの顔を後ろに引きキスをしながらクリをヌルヌル刺激する
「あぁぁぁ、凛、イク!!」
『あたしも……ダメっ…イク』
「凛?どうした?大丈夫?」
『大好き……恵一』
恵一の顔を両手で引き寄せあたしからキスをした
「積極的だね、凛からなんて」
たまらなかった。
恵一が愛しくて離れたくなかった。今夜はずっと一緒にいれるのに今離れたくなかった。
『恵一……』
さらに激しくキスをする。
「凛…もうダメだよ?止めてって言われても夜まで待てないからね」
『ん……』
乱暴に服を脱がされあたしはあっという間に裸にされた。
恵一の上着を脱がせる。
パンパンに勃起した恵一のペニスをくわえた…でもすぐ恵一はあたしの口から離れた
恵一は激しくあたしの乳首を舐めたり噛んだりしながら指が1本…2本…あたしの中に入ってクチュクチュと掻き混ぜる
溢れてくる愛液をすくい舐めながら荒々しく息をし、興奮した恵一が入ってきた
息があがり目がトロン…としたままグッタリとソファーに横になった
恵一が覆いかぶさり、優しくキスをする…
「気持ちよかった?」
『…うん……でもイキすぎ…』
「ふふ、気持ち良くてよかった」
ギュ~っとあたしを抱きしめおでこにキスをする
『続きは夜に❤』
『恵一……』
あたしから離れた恵一に両手を伸ばした
「凛?起きれないの?」
あたしの両手を引き起こしながら恵一が聞く
あたしは恵一を強く引っ張ったまたあたしに覆いかぶさる状態になった
『恵一待って、待ってぇ!待って!』
「ヤダ。凛…ほら…イッて」
唇全体でクリを包み込み舌全部でベロリと早く舐められる…
卑猥な音と共に激しく吸いながら舐めてはクリだけを…
『恵一ダメ!あたしイッちゃうよぉぉ…!』
「いいよイッて、凛愛してるよ…」
『はんっ、イクぅぅっ…』
カラダが大きく反応しイッてしまったが両手首を拘束する恵一の手は離れずイッても舐めるのを止めてくれない
『ヤダ!やん!んっ!やめて!』
「またイッて、凛、びしゃびしゃだよ、クリが真っ赤だよ」
そのあと恵一はあたしが3回イクまでクンニをやめなかった
「こうやって乳首舐められるの好きでしょ?どんどん乳首がかたく尖ってきてるよ」
言いながら吐息まじりに乳首を舐めまくる恵一
あたしのツボをもう分かってきてる…
喘ぎ声が止まらないあたしを近くのソファーに座らせた
胸を隠すと、その両手首を前に一緒に掴み足を大きく開かせ恵一はクンニを始めた
『ちょっと待って、んっ…恵一…シャワー浴びてないし汚いよ…』
「ダメ。止めない。もう凛濡れまくりだよ」
舌先でクリだけをペロペロと素早く転がされる
カラダがビクビクと反応してたまらなくなる
恵一の片手はあたしの乳首をコリコリと弄っている
「思いっ切りイチャイチャできるでしょ💕」
今度は意地悪な笑顔をあたしに向ける。
『ん…もぉ…そればっか…』
「なんで?ヤダ?」
恵一はリビングに突っ立っているあたしに近付き
「ヤダ?」
もう一度聞く
『…ヤ…じゃないけど…』
「けど?」
『ん……』
恵一はあたしの服の中に手を入れサッとブラのホックを外した
『ちょっと…』
不敵に笑い上を脱がす恵一。ホックの外れたブラ一枚姿になる
「凛…ここでしよっか」
『リビング⁉誰か来たらどうするの⁉』
「来ないよ。来ても出ないし鍵かかってるから大丈夫」
『でも‼…あっ…』
激しく音をたてながら恵一はあたしの乳首を責め始めた
『お邪魔しまぁす……』
シン…と静まり返った家の中に上がり込むのは罪悪感があった
泥棒ネコの様な、家族の隙を狙って上がり込んだ嫌われる女の様な…何ともスッキリしない再訪。
二度と来ることはないと思っていた場所なのに…
『本当に誰もいないんだ…』
「うん。俺と凛だけね」
お茶を煎れながら恵一はあたしに笑顔を向ける
あたしはバイトも辞めた。
恵一は続けている。バイトが終わると待ち合わせして会っていた。
「凛、今度さまたうちに遊びに来ない…?」
『え…うぅ~ん……』
「うちの家族、今度の土日、宮城のばぁちゃんち泊まりで行くんだ」
『恵一は?一緒に行かないの?』
「俺は行かない。留守番。泊まりにこない?」
『……なんか家族がいないときにコソコソ泊まりに行くなんて…どうなの?』
「嫌?」
『…本当に二人っきり?』
満面の笑みで
「うん!」
と返す恵一に
『じゃぁ…泊まりに行く…』
そして土曜日がきた…
「愛してる」
という言葉に全然ピンとこなかったのは、恵一との関係も卒業と同時に終わるんだという、あたしの勝手な気持ちからだった
恵一はそんなこと思いもしないだろう。
その時が来たら恵一に何て言うかさえ考えてなかったあたし。
卒業、県外へ行く、さようなら、新生活。
自然にその流れが出来上がってたあたし。
恵一の事は大好きだ。
でも期間限定の大好き。
今でも酷いと思う身勝手な考え
あたしは恵一との遠距離恋愛も視野にはなかった。
ただ、卒業後の自分の姿だけ…
それだけ…
今はそれまでの時間を過ごしているだけ…
そんなあたしも恵一の今の台詞にキュンときている…
お互いの心も身体も全部欲しくなる。
その全てであたしを見て感じて欲しい…
あたしと恵一の付き合いは一変した。
会えば必ずお互いを求めた。
もうそれしかすることないのか?ってくらい飽きることなく…
何回も何回も何回も何回も……
恵一はその度にあたしを愛してると言い始めた
幸せな時間が続いた…
ただ、進路も考えなきゃならない時間もあたしには来た…
恵一はあたしの一歳年下だから来年そうだけど、今のあたしは進学か就職か……
それについて恵一に相談は何もしなかった。
出来なかったんじゃない。
あたしはもう決めていたから。
県外へ出ることを。
「凛、満足した?たくさん見れた?」
『うん!キリンも見れたし大満足!付き合ってくれてありがとう』
「いや、俺も久しぶりに動物園来たし、でもやっぱいいもんだね、すごく楽しい」
『よかったぁ、疲れたんじゃないかなって少し心配だったから安心した』
恵一は耳元で囁く
「もう少し、また凛と疲れることがしたい」
『エッチ!』
笑って恵一をどつく。
恵一はギュッと手を握りあたしに笑顔を向けた
動物園に行き、普通のデートをした。
さっきまであんなに激しいエッチをしてた二人なのに。
お腹もすいたから動物園で食事もとり、念願だったキリンも見れた。
動物園や水族館が大好きなあたしにとっては何時間でもいれる場所
恵一もそれに付き合ってくれた
初めて恵一と結ばれた日、何回も何回もお互いを求め止まることのない性欲に自分でもビックリする
手を繋いで園内をぐるぐる散歩して木陰にあるベンチで休憩した
二人してベッドに転がる…
ハァハァと荒く息をしながら。
恵一は上半身を起こしてあたしにキスをする
「凛…もう一回❤」
『え💦もう❓早いって…あっ…』
恵一はあたしの話を聞かず、音を立てて乳首を吸い始めた。
『あんっ、け、恵一、まって…』
「また濡れてきたよ…」
『きゃっ、んぁっ…』
恵一にされるがままに、あたし達はこの後時間まで何度抱き合ったか分からないくらい、快楽を貪った…
「あぁぁぁ…ヤバい…キツイ……凛……動いていい?」
『ん…動いて…』
恵一はゆっくり動いた。
イク直前で愛撫をやめられたあたしの身体はまだ余韻を残している
恵一は腰を振りながら、あたしのクリを指の腹で刺激してきた…
『!!恵一ダメ!あっ!』
「ん!凛締まる!すごい!」
『あぁぁ!イクぅ』
「俺も出る!出ちゃう!イク」
激しく突かれ、クリの刺激も加わり恵一と同時にあたしもまたイッた…
恵一の大きくかたく勃起したモノはすんなりくわえ込めなかった…
あたしは恵一に愛撫される度にお尻がビクッとなり、逃げたくなったが…恵一が押さえ離さず激しくクリを責める
『あ、あ、あ、あ、ダメ恵一またイッちゃう!』
「俺も…俺も気持ちいい」
恵一は愛撫をやめ、イク直前にあたしをベッドに寝かして
「凛…いれる…」
『うん…』
ヌッ……ニュル…
恵一が入ってきた
荒々しく興奮した息遣いと共にグッタリした…
まだ秘部に強い刺激が走る。触れられると身体が大きく反応を見せる
「凛イッちゃった?」
『ん…気持ちいい…恵一恥ずかしい…』
そう言って顔を腕で隠した。
顔を覆う腕をあたしの頭の上にどかして押さえ、恵一は激しくキスをしてきた
「凛…今度は俺のも一緒に舐めて…」
69の形になり、お互いを愛撫始めた…
ピクピクと反応する自分の身体が恥ずかしい…
恵一の愛撫は更に激しく広範囲に渡りあたしを責める
足を大きく開かれ秘部に唇が触れる…
舌先で数回軽く舐めたかと思ったら唇全体でブチュッと吸い付きクリを舌で弾いたり舐め上げたり……
『あ、あ、あぁ恵一、あっ』
「気持ちいいの?凛もっと舐めるよ、声がやらしい」
舐めながらしゃべる恵一の話し方が一段といやらしく…
クリを責められ続けあたしはイッてしまった…
クーラーで冷たくなったベッドは心地好いもので、瞼も半分閉じてトロンとした顔になる。
胸を揉みながら恵一は激しくキスをする…
恵一の頬を両手で撫でながらあたしもそれに応える
高校生の二人にはそれだけで大人になった気分で…
セックスした後のあたしと恵一は何か変わってしまうのかな…
良く?悪く?
不安?
ではないな。
愛?愛してる?そうなの?好きな人だよ。愛かは分からない。でも好きな人。
みんなやってるんだよこれくらい、あたしだって初めてじゃない。
でも恵一との初めて。
今でも言い表せない複雑な気持ちがあったものの、恵一の愛撫に思考が止まりもう何も考えるのをやめて、快楽を優先させた…
「脱いだら…急に恥ずかしい」
『恵一が先に言わないでよ💦』
慌てて胸を隠す。
「隠さないで……ちゃんと見せてよ…」
胸を隠す手を恵一に外され両手を後ろに拘束されたままマジマジと見られる…
『も…本当恥ずかしいから…』
「凛のおっぱい好き、吸い付きたくなる」
『もうっ……』
恵一の舌と唇に優しく包まれる乳首…いやらしくねっとりなめ回されながら全裸にされ、ベッドに倒された
『だめ…我慢できない…恵一のも舐めさせて…』
「エッチだなぁ、凛…」
恵一のズボンを脱がして自ら恵一の固くなったモノを舐める。
他の体の熱さとは違う…握ると小刻みに脈を打ち内からドクドクと熱くなってくる…
「凛……気持ちいい…」
恵一は愛撫するあたしの服をどんどん脱がしていく…
あたしも恵一の服を脱がした
「凛……エロい……」
『恵一がでしょ…ん…あっ…』
「声…たくさん聞かせて…可愛い…興奮する……」
恵一はブラのホックを外しブラを脱がさずに直に胸を揉む。
「乳首がかたくなってる…」
『恵一がおっぱい揉むから…』
「気持ちいいの?じゃぁこれは?」
チュ…❤レロ…❤チュプチュパッ…❤
唇での乳首の愛撫が始まった…
『あんっ…あっ…あぁ…んん』
恵一の舌と唇は執拗にあたしの乳首を責める…
あたしを抱き寄せ無言で強く抱きしめる…
あたしも恵一に抱き着いた…
恵一があたしの額にキスをする
少し顔をあげると、微笑む恵一の顔が近づいて唇にキスをする
激しくなるキスに息が荒くなる…
『恵一……』
恵一の手があたしのシャツのボタンを一つづつ外し始め、完全に脱がさずにブラの上から胸を揉みしだく
恵一に手を引かれ部屋に入った
初めてのラブホの部屋の印象は『エロい』だった
あたしだけじゃなく、恵一も「エロい」と思ったらしい
薄暗い間接照明のムーディーな部屋に大きなベッドがあり、ガラスのテーブルと本皮の白い3人掛けのソファー、大人のおもちゃがスケルトンのケースにずらりと並んで値段が書かれている。
思わず
『ふわぁぁぁ………すごいねぇ、見たことないもの沢山…』
「凛、ベッドに照明調節出来るボタンがたくさんあるよ」
『本当だ…どれがどのボタンだろ…これは?』
ダイヤル式の照明調節を回しながら部屋を見渡した
恵一と目が合った…
あたしと恵一は動物園の手前の駅で降り、生まれて初めてのラブホへ入った。
エッチしたい……
でもお互い初めてのラブホで、部屋を選ぶ気まずさ……
なんとか部屋も決めて3時間、休憩を選んだ…
部屋は3階。エレベーターに乗ると恵一はあたしを後ろから抱きしめ
「緊張する、でも嬉しい…」
そう言ってあたしの顎をクイッと上げチュッと軽くキスをした
「凛……たまんない……」
『ん……』
エレベーターは3階に着いた
土曜日。
駅で待ち合わせして動物園の最寄の駅まで行く。
だいたい動物園に行く人達は車が多く電車で行く人はあまりいなかった。田舎だから動物園の最寄駅まで行くのに途中下車していく人ばかりで、車内は貸し切り状態。
あたしと恵一は向かい合った4人座れるボックスシートに隣同士に手を繋いで座っていた。
動物園に着いたらまずはキリンから見よう、あれしよう、これしたいって話してたのに恵一が急に黙ってジィッ…と見つめた
『うん❓どうしたの❓』
「凛楽しそうだなって思って」
『恵一楽しくない❓』
「楽しいよ、楽しそうな凛見てるとなお楽しい」
『そ❓ならよかった、着いたらね、いきなりキリンが』
話してる途中、恵一がいきなりキスをした。
ディープなキスに変わる。
車内は貸し切り。
乗って来る人はいない。
動物園まではまだ何駅もある。
『ちょっと…ん…』
「凛…今日はもう我慢は無理、出来ない…どうしたらいい?」
吐息まじりに耳元で囁く恵一の声にあたしはやられた
夏休みも間もなく終わりに近付き、バイトも土日だけになる。
あたしの学校はバイト禁止だから見付かるとマズイ。
生活指導の先生達の見回りもされるような場所だし堂々とバイトすることが出来ない為、あたしは恵一と同じレストランのバイトから売店へ場所を変わった
恵一は束縛するタイプじゃないけどヤキモチを妬く寂しがり屋タイプだった
バイトが終わると恵一はあたしが終わるまで待っていた。
二人でいつもの公園に行き、今度の土曜は動物園に行こうということになった
土日は学校が休み。
あたしと恵一はバイト先で知り合って、学校は違う学校に通っていた。恵一は男子校、あたしは共学だった。
恵一の心配は、あたしに他に好きな人が出来たりしないか。
大丈夫だって…って何度も話した。
大丈夫だって……
この言葉は信じる勇気がいる。あたしも今ならよく分かる。
夏休みは学校も休みだしバイトばかりの毎日で恵一ともほぼ毎日会えるから、その心配が減ると恵一は言っていた。
「本当に……お願い、やめて……」
『…わかった…』
しゅん…とする恵一だった。なんだか悪い気がして仕方なかった。
「ゴメンね…?」
『ううん、俺もゴメン。』
「うん……」
すっ…と息を吸って恵一が
『今日は残念だけどまたね』
と笑ってあたしをギュッと抱きしめ
『送るよ、帰ろうか』
「うん。ありがとう」
手をつないで公園をあとにした
「ちょっとまっ…んっ……」
『凛…乳首たってるよ』
「エッチ…マジやめて…恵一…ちょっと……」
乳首を弄ぶ恵一の指先はイヤラシク動く。
コリコリと人差し指と親指で乳首を挟み優しく刺激する
「お願い…恵一……ここではやめて……ん……」
『…どこならいいの…?』
「…わかんない……でもここはヤダ……」
高校生の二人にはそうそうラブホにも行けないし、かと言ってお互いの家はもちろん家族がいるのだ…
ぎゅぅぅっと力が入る。
「け…恵一?くるし……」
『凛……大好き…』
「うん……あたしも好きだよ…でも…ちょっと苦しい…」
『凛…ここで……ダメ?』
「…ここで?…何…?」
よく聞こえなかった。
恵一の手がスルリとあたしの服の中に入り込み、ブラの上から胸を揉みだした。
辺りはとっぷりと日が暮れ空には星が無数に出ていた。
あたし達以外誰もいない公園で
…声が出ちゃう…
映画を見終わり、いつもの公園に行く。
外は薄暗くじき、日も沈む。
恵一は映画の話しを一人でしていた。あたしはそれを聞いて相槌を打っていた。
「今日はありがとうね、凛。俺に付き合わせちゃってごめん。俺は楽しかったけど…凛はヤな思いしたよな……本当ごめん」
少し顔に出ていたのかもしれない。
その前から恵一は気付いてはいたけど、家を出てから今までずっと、あたしに気を遣っていたことも知っていた。
『謝らないで。あたし楽しかったよ、ありがとう』
「凛……大好きだよ……」
ぎゅっと抱きしめられた……
「凛、あのさ」
『ん?何?』
小声でヒソヒソと話すから聞こえず顔を近付けると、恵一があたしのこめかみにキスをした。
「うちでのこと、本当にごめんね。何言われたかは分からないけど、俺は凛が大好きだから」
恵一は優しかった。
あたしの様子を何となく気付いてくれてる、思いやってくれてる。
あたしは恵一と繋いでる手をギュッと握り、恵一にニコッと微笑み返した。
恵一も両手であたしの手を包んでくれた。
映画館に着き、ポップコーンや飲み物を買って席につく。
…寝ちゃいそうだ……
「凛、楽しみだね、俺前から見たくて、あ、始まった」
恵一は映画に集中しだした。
あたしは好きなジャンルじゃなかった。
とりあえず字幕を追うけどちっとも頭に入ってこない。
恵一がふとあたしの手を握る。
振り向くとニコッと微笑む恵一がいて…
あの家でのことはどうでもよくなった。
気まずくなった雰囲気を打破したのは恵一だった。
「凛、まだ早い時間だしさ、行きたいとこない?」
『う~ん……そうだな……』
「特に思い付かない?」
『パッと出ないな…』
「じゃぁ映画は?俺見たい映画あるの。付き合ってくんない?」
『……うん。いいよ』
あたしと恵一は映画を見ることにした。
まったくもってそんな気になれなかったが…
まぁいいか……あの部屋にいるよりマシか…
ただ…あたしの欲求不満は半端なく残った…
玄関で靴を履こうとしていたら奥の部屋から恵一の母親が顔を出した。
『あ…どうも、お邪魔しました…』
「え!?凛、戻って来ないの?」
『……』
〔もっとゆっくりして行けばいいのに、また遊びに来てね〕
白々しい……高校生ながらに傷付く。
分かっててわざと言う恵一の母親の顔を見ずにあたしは恵一より先に玄関を出た。
ムスッとした顔は隠していたつもりだった。
恵一が小走りであたしの隣に来て歩きながら尋ねる。
「凛、何言われたか話して」
『え!別に…何も…』
「な訳ないじゃん。もういいから話して」
『…ん。あたしが恵一の家に遊びに行ったの迷惑だったのかもね…早く外に出てって欲しかったみたい。そうは言われなかったけどニュアンス的に…』
「…………ゴメン」
『恵一は悪くないよ。あたしも突然お邪魔してゴメンね』
「凛…次は、り」
『恵一!何か飲みたいな!』
恵一を遮るように話した。
「う、うん。何のむ?」
『コーラ飲みたい⤴』
「コーラ?買いに行かなきゃないな…」
『じゃぁ行こうよ‼』
「え…凛、でも……」
『ね?準備して行こうよ!』
「…う……うん。分かった、ちょっと待ってて」
恵一は部屋を出た。
あたしは身支度をし、恵一が戻るのを待った。
間もなく、恵一は着替えて現れた。
「凛、いける?」
『うん、大丈夫』
あたしと恵一は部屋を出た。
勢いよく恵一の熱い精子が飛び出す。
あたしはそれを口で受け止める…。
口の中に出される…なんて初めての経験だった。
人肌のヌルッとした何とも言えない味…
正直恵一を好きでも、吐き出したい程気持ち悪いものだった…
それでも飲み込むと、喉越し悪く口の中から消えた…
うがいしたい…
「凛…飲んでくれたの⁉大丈夫⁉」
『…うん…大丈夫だよ❤気持ちよかった?』
「うん…すっっごく気持ちよかった❤」
恵一はあたしを抱きしめながらまた胸を揉み始めた
『んはぁ…、恵一…苦しいよ、おっきぃ…』
「じゃぁ舌使って。舐めて」
言われた通り、恵一のかたく勃起したモノを根本から亀頭にかけねっとり舐め上げる。
それを繰り返しながらシゴク。
イッて欲しい…
恵一の母親に、遠回しに、うちでセックスしないでね。
と言われたから。
恵一がイッたらこの家から出たかった。
『恵一…イッて…』
唾液でヌチャヌチャにしてリズミカルにシゴキながら亀頭をくわえて歯を立てないよう、舌でベロベロと刺激する。
「あぁぁぁぁ……凛‼」
ドクッ‼ドクッ‼と大きく脈を打ちはじめる。
「りん、りん、俺…イク…あぁ、イク‼」
出るまでさらに激しくシゴク。
ジュパジュパとする音が気持ちを絶頂に運ぶ……
ドクンッ‼
チャックを下ろして初めて見る恵一の……
かたく勃起していてピクピクと脈打っている…
直に握ると恵一から甘いため息のような声が漏れた…
「はぁっ……凛…舐めて…」
『恵一…でも…』
「お願い。もうすぐ出ちゃいそう…」
『ん……んぁ…』
唾液でヌルヌルにしながら根本までくわえこんだ…
「あぁぁ……凛んん……」
恵一の手があたしの髪を撫でる
一層激しく脈を打ち初めビクンビクンし始めた恵一の、おち・ち・。
くわえているのも苦しくて……
恵一はわざとチュパチュパと音をたて乳首を刺激する…
乳首が感じてしまうあたしに気付いたみたいで……
かたくなった乳首を舌でチロチロと転がしながらまたチュパっと音をたて吸う。
繰り返し何度も何度も……
その刺激にあたしは意識が朦朧としだして……
『恵一………これ以上は本当にやめて……』
「止められない…んん…凛…俺のも舐めて…」
恵一の大きく膨らんだ股間に手を持って行かれ服の上からさするように撫でた
「凛……俺、さっきの続きがしたい……」
そう言いながら恵一はあたしを抱き寄せ耳から首筋にかけキスをする
『ん……恵一、やめて…外、遊びに行こうよ』
恵一のキスは止まらず、あたしの口を塞ぐ。
胸を揉みながら激しいディープキス……
また……濡れちゃう……
「凛……」
抱き寄せられたまま、キスされたまま、上着をめくられブラがあらわになる
ブラを半分ずらし乳首が……
キスしていた恵一の唇はいつの間にか、あたしの乳首を吸っている…
「母さん何でいるの⁉」
〔何でって…ねぇ、ちょっとお話してただけよ?〕
「んじゃもう出てけよ…」
〔わかったわよ。じゃぁね〕
…パタン……
ドアがまた閉まり妙な緊張感が走る
「凛?何言われた?」
『別に……』
「嘘だろ、顔が不自然だよ」
『恵一、どっか遊びに行かない?天気いいしさ』
「凛?」
『ね?行こうよ!』
恵一があたしを引き寄せる。
気まずい………
先に口を開いたのは恵一の母親だった
〔恵一とはもう長いの?〕
『あ、いえ、まだ全然…』
〔そう。バイト先でもお世話になってるみたいね。ありがとうね〕
『いえ、こちらこそ』
〔恵一はあんなだから、あなたがしっかりした女性だと助かるわ〕
『…はい』
〔高校生らしいお付き合いをしてね、恵一の部屋にこもらないで天気もいいし、外でデートしてきたら?〕
ニコニコと笑いながら放たれる言葉に鋭く尖ったトゲがある。
女なのだ…そんなのわかる。
『…はい。突然お邪魔してすいませんでした…』
〔やだ、そんなつもりじゃないのよ?またいつでもいらっしゃいね?〕
『はい。ありがとうございます…』
そんなつもりって……
どんなつもりだよ………
入れ違いに恵一が部屋に入ってきた
『はぁ…………………』
密かに期待していたことはおきた。
気持ちは準備万端だったのに恵一の自宅ってこともあったのか…ソワソワして落ち着かない
『声……聞こえたかもな……』
急激に恥ずかしくなった
お茶を運んで恵一が階段を上がってくる足音がする…
伸ばしていた足を元に戻しキチンと座りなおす。
ガチャ……
ドアが開いた
〔どうも、こんにちは。恵一の母です…〕
『あっ…こ、こんにちは、お邪魔してます』
何何何⁉
恵一は⁉
え~💦
あたしの頭の中では様々な感情が入り乱れる。
バタン…
恵一の部屋に恵一の母親と二人きり…気まずさ全開にドアが閉まった…
コンコン…
〔お兄ちゃん…?〕
あたしと恵一は慌てて離れ乱れた服を直す
『なに…?』
「妹…」
ヒソヒソと話す
「なんだよ!?」
恵一が不機嫌に返事をする。
〔お母さんがお茶入ったからってさ。下に取りにこいって〕
「あぁ、わかった」
……うつむいて笑いをこらえるあたしだけど恵一は焦りまくっている。またそれが可笑しくて
『あはははははははは!びっくりした!』
「ゴメン!凛💦タイミング悪すぎて笑えるね💦」
『ううん(笑)ドキドキした(笑)』
「お茶…取ってくる…凛…」
恵一の顔が近付いて来て軽くキスをする
「凛……続き……」
『恵一(笑)お茶(笑)』
「凛💦……待ってて…」
ぶつぶつ言いながらお茶を取りに部屋を出てった恵一の後ろ姿を見送り
パタン…
ドアが閉まった
『あっっ……あんっ……』
大きくなる声も必死で抑える。
恵一はそれを見て、もっと我慢して悶える姿を見ようと卑猥に責める。
気持ちも高ぶりもう我慢出来そうにないや……
『恵一…もぉ…我慢できないよぉ……』
「いいよ…我慢しなくて。声聞かせて……」
『あっ……』
その時だった……
シン…とした部屋にはあたしの喘ぎ声とクチュ…というヤラシイ音、恵一の荒々しい息使い…
それらは全て、あたしたち二人を興奮させ、恵一の愛撫は更に激しくなる。
恵一の細く長い指があたしの中に入る…
『あっ…』
「凛、ヌルヌル…指が締め付けられてる…すごい…」
『あんっ、んっんっ…はぁっ』
恵一はあたしのパンツを片足だけ脱がせ、両足をゆっくり大きくM字に開いた。
「ヤラシイよ…すごくエロい…凛、舐めるよ…見てて…」
『ヤダ…恵一あたしもう…本当にヤバ…』
ジュルッ……クチュ…クチャ…
あたしが話し終わるのを待たずに恵一の舌はあたしのクリ..スを舐め始めた…
『恵一…ヤバいょ…んっ……』
「んっ……はぁっ…凛…?何がヤバい…んっ…」
恵一はそう言うと乳首を甘噛みした
『あっ、あんっ…恵一…気持ちよすぎるよぉ…』
「本当…?凛のおっぱい凄くいやらしい……俺も我慢出来なくなってきた…そろそろヤバい……」
恵一は話しながらあたしのスカートに手を入れパンツの上から割れ目を撫でた…
「凛…パンツぐしょぐしょだ」
『やだ!恥ずかしいぃ…恵一もうやめて…』
「なんで?ヤダ?こんなに濡れてるのに?」
恵一の指がパンツの隙間から直に触れる…
「わ……凛……あぁ…凄ぃ…」
乳首を弄ぶいやらしい音が響く
恵一の舌であたしの乳首はどんどんかたくなる
揉んでいた胸の方へ恵一の唇が近付く…
レロ……チュッ……
乳首を吸って舐める音がどんどん激しくなる
あたしは喘ぎ声が止まらなくなる
どんどんどんどん……
あ……これは……多分……
すごく濡れてる………
自分でも分かるくらい……
おっぱいが感じてしまうあたしは意識がフワフワして恵一の頭を抱きしめながら、夢中になっていた…
気持ちよすぎるよぉ……
「凛…大きなおっぱい…キレイ…」
『ヤダ💦恥ずかしい💦見ないで💦』
「ダメ…もっと見せて…」
そう言うとブラを外さずカップをずらした。
ぷるん、とおっぱいがあらわになる。
マジマジと見ながら恵一はあたしの胸をイジる。
『あっ…んん…恵一…』
次の瞬間
プチュッ❤
と、恵一の唇が乳首に吸い付いた。
『あんっ、んっ…あはっ…』
恵一の荒くなった息が胸に当たる。
片手では揉みながら、乳首に吸い付いたり舐めたり軽く噛んで転がされている…
恵一の手がぎこちなくあたしの胸を揉む…
『…ん……』
「凛…大好き…」
『アッ…恵一ちょっと待って…』
「凛…凛…」
『んん……』
恵一はさらに激しく胸を揉む…着ていたTシャツの下から手が入ってブラの上から揉んだり乳首をイジりだす…
『あっ……恵一…ちょっと…』
「凛……我慢出来ない…裸見たい…」
『…んっ…恥ずかしいょ…』
バッとTシャツが首までまくられ、ブラがあらわになった
『あたしも好きだよ。歌えないけど』
「いいよね!男なのにキモいって言われないか心配だったけど良かったぁ」
『なんで(笑)変なの(笑)』
笑顔だった恵一が急に真顔になる。
あたし変な事言っちゃった?
ん?
「凛…もう一回キスして」
『恵一どうしたの…?』
「凛が大好き…突然誘ったにもかかわらずうち来てくれてありがとう。」
『あたしこそ、急にお邪魔してゴメンね』
「凛、大好き…」
もたれていたベッドに押し付けられるように恵一からキスをされる。
軽いキスから舌がいやらしく絡むディープなキスに変わる…
恵一の部屋は広くて綺麗に片付けられていた。
「昨日頑張って掃除した」
とテレながら笑う。
『きれいだね。男の子の部屋じゃないみたい』
「…他の男の子の部屋行ったことあんだ……」
『へ⁉違うよ。うち弟二人いるからさ、えらい違いだなぁと思って』
「弟二人もいるんだ、知らなかった」
『恵一は?兄弟は?』
「妹が一人いるよ」
『そうなんだ、可愛い?』
「全然。生意気」
『はは、どこも一緒だね』
「うん…あ、楽にしてね。適当に座って」
『あ、ありがとう。恵一ジュディマリ好きなの?』
「うん!大好きなんだ、ユキ可愛くて声も曲も歌詞も全部好きなんだ」
恵一の自宅に着いた。
シン……とした玄関。
『誰もいないの?』
「うん。母さん買い物してるし皆出掛けてる」
『そうなんだ』
ホッとしてすぐ、ドキッとした
恵一の顔が近かったから。
そのまま玄関で軽くキス。
軽いキスなのに溶けそうになった。
あたしの期待はどんどん膨らみ…ドキドキが止まらなかった。
「俺の部屋、2階。いこっか」
恵一はあたしと手をまだ繋いだまま自分の部屋に向かう。
当日、恵一の自宅近くのスーパー前で待ち合わせた。
あたしが着くと恵一はもう待っていた。
『ゴメンね💦待たせた⁉』
「大丈夫。母さんが買い物あるからって一緒に出たから早く着いたんだ」
『お母さんいるの⁉急にお邪魔して悪くない⁉』
「大丈夫。来ること知ってる」
『あ…あぁ、そうなんだ…』
「じゃ、行こっか」
そう言うと恵一はあたしの手を取り歩きだした。
どっかでお母さん見てんじゃないの⁉
お母さんいるのか…
気持ちは複雑だった。期待ハズレと緊張感。
このままどこか外に遊びに行こうよと言い出しそうになった
恵一はどうか知らないが、あたしはセックスは初めてじゃなかった。
でも恵一と初めてそうなりそうな雰囲気に、あたしは一人気合十分な感じで。
そうなるとも限らないのに。
でも期待する何か。
恵一はどう思って誘ってるんだろう・・・・。
今こう書いているあのときより少し大人になった自分は
そんなの、ヤっちゃうに決まってんじゃん。
そう簡単に結びつく。
大人って、汚れるって、すれるって
まったく。
可愛い純情な少女だった時代があったのか・・・・・
あたしって奴は。
書きながらフェイドアウトして思う。
18歳のあたしが今現在の自分に一言。
もっと人の気持ちを読める、察しと思いやりを持った女性にせめて少しはなっといてよ。
客観的な自分のズレを発見するいい機会なんですね・・・。
恵一はバイトが被る日や終わる時間が一緒だったりすると必ずあたしのうちの近くまで送ってくれた。
デートらしいデートは水族館以来していなかった。
近くの公園でいつまでも話すのがだいたいの日課になっていた。
あれからキスは何度かしても可愛らしいフレンチキスだった。
家に行く・・・・・
どう考えてもそうなる雰囲気は十分にあって・・・・。
何故か真っ先にどんな下着にしよう、むだ毛の処理しなきゃ、なんてそんなことばかりが次から次に不安になる。
恵一だけとは限らず、家族も在宅かもしれないのに・・・・。
でも重大なことだった。
軽く返事したものの内心、ドッキドキでたまらなかった。
今年の夏休みは充実していた。
一応受験生でありながら進路はほぼ確定していたから。
バイトに恵一との時間に友達との時間・・・・忙しく毎日は過ぎた。
ある日、恵一と一緒にバイトを終え帰り道
「凛、今度さ、うち遊びに来ない??」
『え?いいの?お邪魔して。迷惑じゃない?』
「そんなことないよ。遊び来る?」
『うん!じゃぁお邪魔しようかな』
「明日は?」
『明日!?また急だねぇ。大丈夫なの?』
「大丈夫。来る?」
『うん。それじゃぁ少しだけ・・・』
「明日俺バイト休みだから、凛終わる時間に迎えに行くよ」
『分かった。15時に終わるからヨロシク』
「うん!分かった。緊張する(笑)」
『こっちの台詞なんだけど(笑)』
「じゃぁ明日!バイバイ!」
『うん!バイバイ!』
「あの…さっきの付き合って下さいってあれ、本当に❓」
『今更(笑)うん。本当』
「本当⁉やたっ‼ありがとう凛‼ありがとう‼」
『ああ(笑)あたしの方こそ、って恵一まだテンパり中⁉』
「なんか信じられなくて💦」
『恵一が好きだよ…』
恥ずかしかったからうつむき目を合わさずにそう言った。
外は薄暗く海辺はムード満天だった。
ぐいっと引っ張られ恵一に抱きしめられた。
『ずっと…ずっと大事にする』
「あ、ありがとう恵一」
ぎこちないハグ。
その後のぎこちない初めてのキス。
軽く唇と唇を合わせるだけの初々しいキス。
恥ずかしくて恵一に抱き着いて抱きしめられて。
幸せなスタートだった
『恵一って意外と慌てん坊❓なんかもっとクールな感じだと思ってたから少し意外だよ』
「え💦クールじゃないよ全然」
『うん(笑)今わかった』
「ゴメン💦本当今もまだテンパり中で💦落ち着かない」
『大丈夫❓落ち着いて(笑)』
恵一がこんなにテンパってくれたおかげで逆にあたしは冷静だった。
思いがけないタイミングでの告白。
恵一の意外な一面。
不器用な恋愛。
ご飯を食べ終え、また館内に戻りイルカショーなど楽しみ、少しだけ海辺を散歩することになった。
一通り水槽を見て回り、また見たいところはお昼を食べてからという事になった。
オープンテラスのカフェは家族連れと言うよりカップルが多く、海の上に足場を組み立てられたオーシャンビューのカフェだった。
頼んだ食べ物が出て来るまでの間、また二人で色んな話をして盛り上がる。
ふと…
会話が途切れ、恵一が口を開く
「凛、好き。俺と付き合って」
『ん⁉んん⁉』
「ずっと前からずっと気になってて💦どのタイミングで言おうか迷いまくって💦いきなり手繋いじゃうし💦ゴメンね💦テンパっちゃってダメだな…あ、また出直す💦忘れて💦ゴメン」
『あたしも。前からずっと気になってたよ。付き合って下さい』
「本当⁉」
ガタンっ‼と思い切り立ち上がりお冷やをこぼす恵一に大笑いするあたし。
「すみません」
と恥ずかしそうに店員に謝る恵一が愛しかった。
電車に乗るまで目を合わさずに話す恵一
あたしと恵一の身長差はあたしが恵一を見上げる位あった。
隣に手を繋いで並んで恵一を見るなんて思ってなかったから。
いつも真正面からしか見たことなかったから、こんなに身長差があるんだって初めて知った。
水族館には30分程で着き、チケットを購入し館内に入った
『キレイ…凄いね…』
「うん……水の中にいるみたいだね」
館内は夏休みということもありオープンしたての水族館は混みまくっていた。
真夏に水族館という涼しげな場所は最適で…
でもまだあれから繋いでいる手は、もう汗だくだった。
それは恵一も同じだった。
待ち合わせは恵一の自宅近くの最寄り駅。
あたしも自転車で10分位だった。
少し早目に着いたかな…
恵一ももう着いていた
『待った❓ゴメンね💦』
「全然。俺待ち合わせっていつもだいたい1番に来るタイプ」
『そか💦でもゴメンね💦』
「大丈夫、凛も遅刻した訳じゃないから謝らないで」
『うん!』
「じゃぁ行こうか」
『う…』
うん、と返事すると同時に恵一があたしの手を引く
手汗がバレちゃう💦
意外な恵一を毎日発見している
積極的なんだ…
付き合って……は、ないよな…
誰にでもこんなかな……
どういう意味だろう……
恵一は切符を買うまであたしの手を握っていた。
それがきっかけで、恵一とはよく話すようになり。
周りからは付き合ってんの❓とよく聞かれたり。
あたしは…恵一に好意があった…でも恵一は…
いまいち分からなかった。
今思うと、あたしどんだけ鈍感⁉と自分が信じられない。
何も思わない相手と水族館なんかに行きたがる男の子がいますか⁉
いないよ…(笑)
それすら気付かないあたしだから、これから始まる恵一との恋愛で色んな事に気付けないあたしだったんだ……
凛として元気ってなんだ・・・・あたしの中に未だに残る不思議アダナ。
そんなこと初めて言われた。でも嬉しかった。
「凛、市内に新しく水族館できたの知ってる?」
『そういえば出来たよね。恵一はもう行った?』
「まだ・・・・あの、一緒行ってみない?」
『ん・・・あたしと!?あれ?恵一彼女は?』
「そんな人いません!あ、いない!!」
『いい直した(笑)』
「や・・・敬語は今やめとかないと無理なんで・・・・」
『だよね。そっか彼女いるもんだと思ってた』
「いるように見える?凛は?」
『あたしもいない!だから夏休みはバイトさぁ・・・』
「一緒。じゃぁ休み合わせて行こうよ」
『楽しそうだね!あたし水族館大好きなんだ』
「うん!じゃぁ主任に休み申請しとく。決まったらまら連絡する!」
『恵一の休みが決まったらあたしも申請するね』
あれよあれよと言う間に水族館へ行く話がまとまった。
自分でも拍子抜けするほど恵一はストレートだった。
ビックリした。
と同時に勘違いまでしてしまいそうだった。
『あたしも話したいなって思ってたよ』
「そうなんですか?嬉いっす・・・・」
『なんであたしと?煩かった??』
「いや。いつも元気な人だなって思って。俺こんなだし目立たないから羨ましくて」
『はは!元気だけだよ。これからもよろしくね!!』
「こちらこそ・・・・あ、夏休みって何してますか?」
『え?バイト』
「ですよね(笑)」
『芳賀君は?』
「バイト」
『だよね(笑)』
「苗字で呼ばれるのなんかちょっと・・・それ以外なら好きに呼んで下さい」
『そか。じゃぁあたしのことも好きに呼んでね。あと敬語はいいから』
「じゃ・・・・凛って呼んでいいですか?」
『え?なんで?あたしの名前のどこにも凛って付かないよ?』
「俺らバイト仲間では凛として元気だよねって事から凛さんって勝手に呼んでたんで・・・・」
『凛として・・・・・よくわかんないけどイイヨ!』
「すいません。でもいい意味なんで!」
『うん、ははは』
そう。こういうときってお決まり。
誰か入ってくるもんなんだよ・・・・
そう思って『お疲れ様です!』と言いながら振り向くと・・・
これもお決まりなんだよ・・・・。
恵一だった。
「あ・・・・・お疲れ様です」
『お・・・・お疲れ様です』
気まずい空気が流れ、あたしの苦手な雰囲気に飲まれそうになる。
そうなるとあたしはペチャクチャと自分から話してしまうウザイ奴と化す。
『今から休憩遅いね』
「あ・・・俺いつもこのくらいの時間で・・・」
『そうなんだ。あたしは』
「いつももっと早い時間ですよね?」
『う・・うん。よく知ってるね』
「はい・・・前から少し気になってて・・・話したいと思ってたから・・・」
『あ・・・そうか。ありがとう嬉しいや(笑)』
その日はとっても忙しかった。
休憩もまともに取れなさそうな雰囲気に主任が気を利かして、やや早い時間から交代で休憩を取るよう皆を促した。
あたしは一番最後でいいからと、15時頃休憩の予定を入れ戦場と化したホールへ急いだ。
客足も落ち着きはじめ時計を見るともう16時になるところだった。
『休憩いってきまぁす』
主任や周りのパートさんが「おそくなってゴメンね!ゆっくりしといで!」と大量のお菓子や飲み物をくれた。
休憩室に着くとさすがに誰もいなかったので足を伸ばして
『う~ん・・・・・・!!!!』
と思いっきり声を出してノビた。
ガチャ!!
恵一とはこれまで話したこともなかった。
切れ長の一重の目はあたしのタイプだった。
身長も高くあたしとは少なくとも15センチ以上の差はあった。
積極的に話すタイプじゃ無さそうで愛想笑いをする感じでもない。
あたしが好きになるタイプ。
輪を乱すことはなく盛り上げるでもなくただその場にいる感じ。
あたしは話すきっかけを探していた。
高校3年生の夏休み
友達とサービスエリアのレストランでバイトに勤しんでいた。
あたしは毎日楽しくて。
早く働きたい、大人になりたいと思っていた。
進学は考えていなかった。
親の束縛が厳しかったから早く家を出たかった。
18歳の浅はかな考え。
働く事に対して甘い希望しか持っていない世間知らずで脳天気なあたし。
でも、毎日が楽しかった。
- << 2 バイト先の人達は皆優しくて面白かった。 出会いを期待するような仲ではなかった。 厨房のおじさんやあたしと同じバイトも皆仲良しだった。 おじさんやおばさんに今でもよく絡まれる。 あたしはよく厨房で油を売っていた。 夏休みは忙しかった。 遠出する家族連れ、カップルで昼間は賑わい、あたしは忙しいのが楽しかった。 皆活気づいていた。 ピリピリムードなんてなく、笑って仕事していた。 無表情で黙々と仕事をしていた恵一はすぐ、あたしの目に入った。
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