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私の人生観、おかしいですか?(長いです)
ひねくれてますか?
言い方とか、誹謗中傷等したりはやめて下さい。原因はなんだろね

🌠宇宙警察SPD🌠

レス108 HIT数 11188 あ+ あ-

汚れキャラ
08/03/11 17:35(更新日時)

🌠SPD《Special Police Dekarenger》…熱いハートでクールに戦う5人の刑事達…彼らの任務は地球にはびこる悪の犯罪者をデリートし、地球の平和を衛る事である…👮✨


【この小説はあの東映スーパー戦隊シリーズ第28作、《特捜戦隊デカレンジャー》の最終回から数年後の世界を描いた完全オリジナル小説である…】

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No.619188 07/11/08 07:51(スレ作成日時)

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No.1 07/11/08 08:18
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👮おもな登場人物👮

🌠💙戸増宝児(デカブルー)…デカレンジャーのリーダー。宇宙警察訓練学校きってのエリート
🌠💚江成仙一(デカグリーン)…冷静な判断力を持つ穏健派刑事
🌠💛礼紋茉莉花(デカイエロー)…エスパー能力を持つ美人刑事。時々親父臭いセリフを吐く
🌠❤胡堂小梅(デカピンク)…いつも元気でオッチョコチョイなお風呂大好きな刑事
🌠🅿姶良鉄幹(デカブレイク)…特別凶悪犯罪指定捜査官、通称《特キョウ》のエリート。
🌠🌼白鳥スワン…デカレンジャーのメカニック担当。いつも母のような目で優しく隊員達に接する
🌠👓ドギー・クルーガー(デカマスター)…地獄の番犬と恐れられた地球署最高責任者
🌠赤座伴番(ファイヤースクワット)…元デカレッド。現在は異星で職務に就く
🌠❤西村玄馬(新デカレッド)…新人隊員。度々仲間とぶつかる
🌠ギョク・ロウ(ファイヤースクワット隊長)…バンの上官、元デカレッド候補
🌠ヌマ・O…宇宙警察最高司令官

【🌠マークは各章の始まり、✏マークは文章の継続を記す】

No.2 07/11/08 11:53
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🌠序章🌠


✏《お兄ちゃんッッ!お兄ちゃん聞こえるッッ!?》
《サキュバス…やはり生きていたか…フフフ、タフな女だ…それでこそ我が妹だッ…》
《けどボン兄ぃはアタイの力を持ってしても再生は不可能だよッッ…残念だけど…》
《ナァ~に、我々二人で充分さッッ…今度こそあの忌々しい地球署のデカどもを恐怖のどん底に叩き落としてやるッッ!熟成された恐怖程美味い物はないからな…》
《フフフ…いよいよやるんだね…ヘルズ兄妹の怖さを全宇宙に知らしめる為に…》

…デカレンジャー6人によって絶命したかと思われていたヘルズ兄妹のブリッツ、サキュバスが遠い宇宙の辺境の惑星で覚醒した!

No.3 07/11/08 12:18
汚れキャラ0 

>> 2 🌠第1章~試練~🌠

✏『ち、ちょっとテツッッ!テーブルに置いていたケーキ、私のだったんだからねッッ!』
『ナンセンスッッ!ウメコさんのケーキならきちんと名前位書いといて下さいよッッ!』
『ケーキにいちいち名前なんか書ける訳ないじゃんよッッ!アンタはいつも年下のクセに生意気なのッッ!』
いつものようにデカルームでテツとウメコが喧嘩を始めた…ホージとセンはまたカァ~といった顔つきでさほど気にはせず、黙々と事件の書類に目を通していた…
『地球に住む善良なエイリアン達が次々と行方不明になっている事件が続発しているわね…やはりアリエナイザーの仕業かしら…』
ジャスミンがコーヒーを飲みながらホージとセンに話しかけた…
『解らない…でもエイリアンが狙われている以上その線が有力だろうな…』
ホージが言葉を重ねた…
『ったく…暇なアリエナイザーもいるもんだネェ~悪い事する以外に他にやる事ないのかネェ~』
センがため息をつく…

『そういやぁ今日ってバンが地球署に来る日じゃなかったっけ?』
テツの襟を掴んだままウメコはホージに尋ねた…
『あぁ…確かファイヤースクワットの疑似訓練をデカベースで披露するとかしないとか…』
『バンか…久しぶりだね…』
ジャスミンが腕組みをした…

No.4 07/11/08 12:46
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>> 3 ✏『みんな揃っているか?』
デカルームの扉が開き、地球署署長ドギー・クルーガーが入って来た…刑事達全員がすぐさまドギーの机を取り囲んだ…
『ボスッ!今日ってバンが地球署に来る日ですよねッッ!?』
ドギーが椅子に座るや否やウメコがドギーに詰め寄った…
『…それがファイヤースクワットに緊急要請が入ったらしく暫くアイツは地球署には来られんらしい…』
『何か重要な事件でも起きたんですかッッ?』
テツが心配そうに返した…
『第3銀河系の惑星ボタで何万人もの星の人が何者かに虐殺されたらしい…その調査に赴くようだ…』
『虐殺…嫌な響きですね…』
ジャスミンとセンが不快に顔を歪ませた…
『で、ボス…エイリアン行方不明事件の事なんですが…』
ホージが調査資料をドギーに手渡そうとした瞬間、ドギーは言葉をかけた…
『その件の前にみんなに言っておきたい事があってな…』
全員が互いに顔を見合わせた…
『実は今度また新しいレッドを招集しようと思う…』
『えぇッッ!?レッドをッッッ!?』

No.5 07/11/08 16:49
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>> 4 ✏『レッドってボスッ…もうテツもいる事ですし必要ないんじゃ…』
『まだまだ頼りないけどね、この特キョウ君はッッ!』
ウメコがホージに口を挟むとテツは黙ってウメコを睨みつけた…
『そうなんだが…いつまでもパトストライカーの操縦をテツが代行する訳にもいかんだろう…テツは特キョウとしていつ何時長官に呼ばれ特別凶悪なアリエナイザー捜査に招集されるとも限らん…やはり地球署にレッドは必要不可欠なんだ…』
ドギーは椅子から立ち上がり窓から外を見た…
『…ボスの意図は分かりました…で、今度のレッドは何処の誰なんですか?』
センが背中越しにドギーに質問した…
『実はまだ宇宙警察訓練学校の訓練生なんだ…』
『く、く、訓練生ぇ?…ち、チョット待って下さいよボスッッ…刑事に成り立ての新米スペシャルポリスならまだしも、それどころかまだ学校も卒業していない訓練生をデカレンジャーに…それもレッドにッッ…!?ボスには大変失礼ですが…正気ですか!?』
『お前達の言いたい事はよく解る…だがこれは俺が決めた事だ…俺の勘がそうした方が良いと告げているんだ…』
ドギーのその言葉に隊員達は皆口をつぐむしかなかった…

No.6 07/11/08 17:14
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>> 5 ✏『5人共何をそんな深刻な顔してんのよッッ!いいじゃない、また新しいレッドが来るんでしょ?』
デカベースのメカニックルームでハーブティーを飲みながら白鳥スワンは落ち込む5人を眺めていた…
『だってスワンさん、折角やかましくて暑苦しいバンも去ってようやく試行錯誤しながらでもこの5人のチームワークが取れて来た所なんですよッ…そこにまたレッドが入って来てチームワークを乱されたんじゃ…ったく、ボスは何を考えてんだかッッ!』
一番にレッド招集に反対していたのはやはりホージだった…バンがこの地球署にレッドとしてやって来た時も性格的にソリの合わないバンと幾度となく衝突したものだった…
『赤は俺のアンラッキーカラーなんだッッ!』
『まぁまぁ抑えて抑えて、ホージ殿ッッ…どんな人か一緒に仕事して付き合ってみないと解らないじゃない?』
『ジャスミンの言う通りだよ、ホージ!なるようになるさッッ!』
センとジャスミンはまだ苛立っているホージの肩を叩いた…
『相棒なんて気安く言いやがったらブッ飛ばしてやるッッ…』
その時デカベースに緊急出動のサイレンが響き渡った!

《ポイント752付近に怪重機が現れたッッ!デカレンジャー出動ッッ!!》

No.7 07/11/08 17:47
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>> 6 ✏《エマージェンシー、デカレンジャーッッッ!!》
5人が変身モードにaccessするとデカベースから形状記憶宇宙金属【デカメタル】が放出され、5人の体に附着し、デカスーツとなるのだ!
『デカブルーッ!』
『デカグリーンッ!』
『デカイエローッ!』
『デカピンクッ!』
『デカブレイクッ!』

『よしみんな、デカマシンに乗り込むぞッッ!』
リーダーのホージの掛け声に5人は一斉にデカマシンに搭乗した!デカベースの中枢部分から5基のデカマシンが発射された…
『テツ殿ッ…パトストライカーの操縦は慣れたかい?』
パトレーラーに搭乗していたセンが言葉を掛けた…
『はい、けどヤッパ、デカバイクの方が操縦しやすいですねッッ…』
『特キョウさんは何だってやりこなせるんじゃなかったの?』
パトシグナーのウメコが嫌味っぽく言った…
『!どうしてウメコさんはそうやっていつも僕につっかかるんですかッッ!?』
『まぁまぁ…熱くなんないのッッ!どんなマシンでも乗りこなせるのは当たり前田のクラッカーだよねッッ~テツ!』
パトアーマーのジャスミンが笑った…
『ほら、お喋りしてる暇はないッッ!怪重機が現れたぞッッ!』
パトジャイラーのホージがデカマシン前方の怪重機を捕えた!

No.8 07/11/08 18:16
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>> 7 ✏【第3銀河系惑星ボタ】

『…ひ、酷い…何て酷い事しやがんだッッ!』宇宙警察ファイヤースクワット第12部隊員である赤座伴番は絶句した!惑星ボタの主要な都市は壊滅し、あちこちに数えきれない程の無惨な市民の死体が転がっていた…
『…一足遅かったみたいだな…』
杖を付きながら部隊の指揮に当たっていたレオン星人ギョクロウはため息をついた…
『チキショウ…この星の人間全て無差別に虐殺されている…何処の誰の仕業だ…』
『こんな酷い事をするのは奴らしかいませんよ…ギョク上官』
バンは抱き合って死んでいるボタ星人の親子の亡骸に一礼をすると立ち上がった…
『…まさか…まだ生きていたとは…』
ギョクはその亡骸の目を閉じた…
『俺と相棒、みんなとテツであの時地球でアイツらを倒したはずだったのにッッ!』
無数の瓦礫の中、他のファイヤースクワットの隊員は必死に生存者の捜索に当たっていた…
『…これは俺達宇宙警察への復讐かも知れんな…』
『いや…これはきっと地球署への挑戦状ですよッ上官…罪なき人々を苦しめるなんて言語同断ッッ!』
ギョクは隊員達を集合させた…
『いいか、今から直ぐにヘルズ兄妹を追う!こんな暴挙、許されないッッ!一刻も早く見つけ出してデリートだ!』

No.9 07/11/08 18:42
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>> 8 ✏地球では怪重機と特捜合体したデカレンジャーロボが交戦していた…
『チッ…この星の宇宙警察かッッ…邪魔しやがってッッ!』
怪重機の操縦者はナース星人デザンドというアリエナイザーだった!デカレンジャーロボのシグナルキャノンが火を吹いたッッ!
『そこの怪重機ッ、大人しくしなさいッッ!』
ウメコの制止を聞く訳もなく怪重機は無数のミサイルをロボに射ち込んで来た!
『クソッ!センちゃん、《ジャッジメントソード》でぶった切れッッ!』
右脚部分からジャッジメントソードを取り出すとロボは怪重機めがけてそれを振り降ろしたッッ!

Dooogoooooh…

破壊力抜群のソードは怪重機の機体を真っ二つにした!
『!ク、クソォォォッッッ、宇宙警察めッッ!』
デザンドは機体から脱出した!
『逃がすかッッ、追うぞ、みんなッッッ!』
デカレンジャー達はナース星人デザンドを追い詰めた!
『観念しなさいッッ!もうおしまいよッッ!』
『あの怪重機を何処で手に入れたッッ!?言えッッ!』
デカレンジャーとデザンドの激しい交戦が始まった!

No.10 07/11/08 19:00
汚れキャラ0 

>> 9 ✏『行くぞみんなッッ!《FormationF7》だッッ!』
ホージの掛け声と共にデザンド目がけてデカレンジャー達が一斉に走り出した!
『行くぜセンちゃん!Dロッドッッ!』
『いいよホージッ!乗ってるねぇ!』
グリーンとブルーの連続技が炸裂した!
『今度は私達よッッウメコ!』
『オッケー、ジャスミンッッ!ドォ~んと行ってみよ~ッッ!』
イエローとピンクのツインカムラブリーアタックが決まった!
『最後は俺ダァッッッ!ブレスロットル、ライトニングフィストォォォ!!』
デカブレイクの必殺技が決まり、遂にデザンドは倒れ込んだ!
『さぁ言えッッ!あの怪重機を何処で手に入れたんだッッ!?』
『アブレラの死後、怪重機の購入経路はもう絶たれているはずよッッ!黒幕は誰ッッ!?』
ホージとジャスミンは瀕死のアリエナイザー・ナース星人デザンドの首を掴み上げると激しく尋問した…
『イテェ…話すッッ、話すから乱暴は止めてくれッッ!』
デザンドは観念したのか自らデカベースで自供すると約束した…

No.11 07/11/08 19:27
汚れキャラ0 

>> 10 ✏デカベースに戻ったジャスミンとセンはデザンドの取り調べに入っていた…
『何で私いつも取り調べに入れてもらえないんですカァ~ッッ!』
デカルームのウメコがドギーに詰め寄った…
『ウメコは交渉下手で情に流されやすい…いつも冷静沈着な判断が出来るセンちゃんとジャスミンに任せておけば間違いない…』
ホージが横から言葉をかけた…
『そうですよッ…ウメコさんが出てったら犯人が喋るモノも喋らなくなりますからねッッ!』
『!ナァ~んだとォォッ、コラッ、テツゥ~ッッ!!』
『しかしボス…アブレラをデリートして以来初めての怪重機…まさか何処かでまた凶悪な武器商人が現れた可能性がありますね…』
『…うむ…とにかく今はデザンドに口を割らせるしか方法はないだろう…』
ドギーは腕組みをしてため息をついた…
『怪重機の出現に惑星ボタの壊滅…何か匂うな、ホージ…』
『そうですね…また何か強大な悪の匂いがします、確かに!』
『早くレッドを招集せねば…』
ドギーの独り言にホージは一抹の不安を抱えていた…

No.12 07/11/08 20:35
汚れキャラ0 

>> 11 ✏『…さっきと約束が違うね…デカベースで全て自供するって言ってなかったっけ…』
『……』
センはため息をつくと天井を見上げた…デザンドはデカベースに到着すると一転して黙秘に入った…
『隠してると為にならないよッッ!』
センの横でジャスミンは静かに手袋を外し、デザンドが肘をつくテーブルに触れた…ジャスミンはエスパーである…物質を通してその人の心の内が見抜ける能力を持っているのだ…
『…誰なの?惑星バグザルで貴方に怪重機を手渡し、地球上の水分を全て吸収し、砂漠化にする計画を持ち出したのは…!?』
『!!…な、何でッッ、何で解るんだッッ!』
デザンドはジャスミンの言葉が自分の心意である事に動揺した…
『言いなさいッッ!』
『言うんだッッ!』
センとジャスミンはテーブルを叩き、デザンドを睨み付けた…
『ヘルズだ…ヘルズ兄妹…』
その名前を聞いてセンとジャスミンは愕然とした!
『な、何ですって!?…う、嘘よね…あのヘルズ兄妹…が…』
『い、生きていた…のかッッ!?』
『…奴らを怒らせたら最後…地球は消えてなくなるッッ!』
デザンドは不適な笑みを浮かべた…

No.13 07/11/08 20:54
汚れキャラ0 

>> 12 ✏宇宙警察訓練学校がヘルズ兄妹の襲撃に遭ったのはそれから数日後の事だった…直ちにテツはデカバイクで現在訓練施設がある《惑星ナザラー》に向かった…
『ひ、酷い…』
惑星カダはまるで荒野と化していた…宇宙警察関係者しか知り得ないその訓練施設は見るも無惨に破壊され、訓練生や教官と思われる人々の無惨な死体が横たわっていた…
『…許せねぇ…俺達が育った訓練施設をこんな姿にしやがってッッ!』
『せ、先輩ッッ!!』
テツが振り向くとそこにはたった今本部から連絡を受けこの星に到着したばかりのファイヤースクワットのバンが立っていた…
『ヘルズだ…ヘルズ兄妹のブリッツとサキュバスの仕業だ…』
バンは瓦礫の山を見つめていた…
『とにかく生存者がいないか確かめるのが先だ、テツ…協力してくれッッ!』
『ロジャー!』
バンとテツは瓦礫の中をくまなく捜索したが誰一人生存者は確認出来なかった…
『…クソッッ!許せないッッ!奴らは全宇宙の敵だッッ!』
『誰が敵だってぇ~!?』
『!!?…』
バンとテツが振り返るとそこにヘルズ兄妹の末娘、サキュバス・ヘルズが立っていた!
『サ、サキュバスッッ!』

  • << 16 ✏『誰かと思えばあの時の宇宙警察か…フフフ…』 『サキュバスッッ!貴様生きていたのかッッ!』 テツが睨み付けた… 『特キョウ…お前には特に恨みがあるッ…ジワジワ痛めつけて地獄を味あわせてやるッッ!』 『地獄を味わうのは貴様の方だァッッ!行くぞテツッッ!エマージェンシー、デカファイヤー!!』 『デカブレイクッッ!!』 サキュバスとバン達は距離を置いて静かに次の動きを待った… 『…サキュバス…貴様ら兄妹は既にデリート許可が出ているッッ!何度生き返ろうがその度に倒してやるッッ!』 テツが先制攻撃を仕掛けた! 『征拳アクセルブローッッ、ブレスロットル、エレクトロフィストォッッッ!』 テツの技がサキュバスを貫いたッッ!しかし次の瞬間ッッ、テツは同じ衝撃波をくらった!そのままテツは50m程先に吹き飛ばされた! 『ウ…グハッッッ!』 バンには何が起きたのか理解出来なかった…ただそこに傷だらけのテツが横たわっていた… 『!!テ、テツゥゥゥッッッ!!』 バンが慌てて駆け寄った! 『邪魔だッッどけッッッ!』 次の瞬間サキュバスはバンの顔面に蹴りを喰らわせた! 『グハッ!ゴホッッ!』

No.14 07/11/10 01:49
小悪魔14 ( ♀ )

>> 13 主さんはじめまして(^o^)/

私デカレンジャー大好きでした💖 戦隊物の中でNo1🌟だと思います😍
まさか此処で続きが読めるとは😂頭の中で想像しながら楽しく読ませてもらってます👀

がんばって下さいね💐

No.15 07/11/10 06:39
汚れキャラ0 

>> 14 小悪魔14様💕ご声援有難うございます‼デカレン大好きでどうしてもあの続きをフィクションで描きたかったんです😳場面を想像しながら隊員達皆の活躍を期待していてくださいね‼

No.16 07/11/10 07:53
汚れキャラ0 

>> 13 ✏宇宙警察訓練学校がヘルズ兄妹の襲撃に遭ったのはそれから数日後の事だった…直ちにテツはデカバイクで現在訓練施設がある《惑星ナザラー》… ✏『誰かと思えばあの時の宇宙警察か…フフフ…』
『サキュバスッッ!貴様生きていたのかッッ!』
テツが睨み付けた…
『特キョウ…お前には特に恨みがあるッ…ジワジワ痛めつけて地獄を味あわせてやるッッ!』
『地獄を味わうのは貴様の方だァッッ!行くぞテツッッ!エマージェンシー、デカファイヤー!!』
『デカブレイクッッ!!』
サキュバスとバン達は距離を置いて静かに次の動きを待った…
『…サキュバス…貴様ら兄妹は既にデリート許可が出ているッッ!何度生き返ろうがその度に倒してやるッッ!』
テツが先制攻撃を仕掛けた!
『征拳アクセルブローッッ、ブレスロットル、エレクトロフィストォッッッ!』
テツの技がサキュバスを貫いたッッ!しかし次の瞬間ッッ、テツは同じ衝撃波をくらった!そのままテツは50m程先に吹き飛ばされた!
『ウ…グハッッッ!』
バンには何が起きたのか理解出来なかった…ただそこに傷だらけのテツが横たわっていた…
『!!テ、テツゥゥゥッッッ!!』
バンが慌てて駆け寄った!
『邪魔だッッどけッッッ!』
次の瞬間サキュバスはバンの顔面に蹴りを喰らわせた!
『グハッ!ゴホッッ!』

No.17 07/11/10 08:09
汚れキャラ0 

>> 16 ✏『赤いのッッ!貴様の料理は後だよッ…大人しくそこで特キョウが死ぬのを見物してなッッ!』
『クッッ…な、何だトォォォォッッ…グハッ、ゲホ…』
サキュバスはバンの首を左手で締め上げると地面に叩き付けた!
『せ、先輩ッッッッ!』
瀕死のテツにサキュバスが何度も蹴りを加えたッッ!
『グハッ、ゲホッッ…』
『おやおや…もうお寝んねかい坊やッッ…特キョウはもっと強いんじゃなかったのかい?』
サキュバスは足でテツの顔を踏み付けた…
(つ、強いッッ…以前のサキュバスとはパワーが桁違いだッッ…ウゥッッ…でも負けねぇッッ!負けてたまるかッッ!正義は勝つ、絶対勝つんだッッ!)
バンはヨロヨロと立ち上がりマーフィを呼んだ!
『デカファイヤーパトライザーッッッ!!』
マーフィが分離してバンのデカスーツに鎧のように吸着した!
『うォォォォォッッッッ!!』
デカファイヤーパトライザーとなったバンがサキュバスめがけて突っ込んだ!
『!チッ…目障りなんだよッッ、地獄奥義、デスヘルジングッッ!!』
サキュバスが放った一撃はバンの腹に命中したッッ!
『せ、先輩ッッッッ!!』
バンの身体は吹き飛ばされた!

No.18 07/11/10 08:43
汚れキャラ0 

>> 17 ✏『テツから何か連絡はあったか?』
デカルームで待機していた4人に本部から帰還したドギーが話しかけた…
『いえボス…惑星ナザラーに向かったまままだ連絡はありません…』
ホージが答えた…
『何かあったのかな…』
センが心配そうに腕を組んだ…
『ヘルズ兄妹が復活したかッ…奴らは一度目をつけた惑星は必ず滅ぼす…おそらくまた地球にも…』
『そ、そんなぁ…あんな奴らが来たら…』
慌てるウメコをジャスミンがなだめた…
『大丈夫だよウメコッッ!あの時だって皆の力で勝ったじゃない…何度復活しようが倒すまでッッ!』
『そうさ!俺達だって成長してるんだッッ!』
ホージが力強く言葉を発した…その時突然宇宙警察最高司令官ヌマ・Oからの通信が入った…
『クルーガー、緊急事態だッッ…監獄衛星アルカポがブリッツに襲撃され、捕まっていた囚人の凶悪アリエナイザー200人余りが脱獄したッッ!おそらく何人かは地球にも向かっている!』
『な、何ですってッッッ!』
全員が一斉に声を上げた!
『いいか、全宇宙警戒体制レベル7だッッ!各惑星のデカレンジャー総動員で囚人のにデリート当たる!一人残らず逃がす訳にはイカン!!』

No.19 07/11/10 09:52
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>> 18 ✏『歯が…クッ…全く歯がたたねぇ…』
瓦礫からやっと這上がったバンは渾身の力でゆっくり立ち上がった…
『テツ…テツは!?…サキュバスは何処だッッ!?』
サキュバスのデスヘルジングという技を浴び、吹き飛ばされたバンは周りにテツとサキュバスの姿が消えている事に気付いた…
『テツッッ!おい、何処だテェェッッッツッ!』
大声で叫んでみたが全く応答がなかった…
『う、嘘だろッ…ま、まさかサキュバスに…嘘だよなッッ!』
傷ついた身体を引きずりながらバンは周囲を歩き回った…
『ギョク上官ッッ!バンですッッ…惑星ナザラーにサキュバスが現れました…しかし地球署の特キョウのテツとともに姿を消してしまいました…』
バンはファイヤースクワット上官のギョク・ロウにSPライセンスで連絡を入れた…
《分かった!すぐに応援に向かわせるッッ…》
バンはそのまま瓦礫のそばで動けなくなった…
(チキショウ!サキュバスめッッ…テツを何処へやったッッ!…クッ、)
考えたくはないがテツがあのままサキュバスに殺されていたならそこに死体があるはず…バンはサキュバスがテツを何処かに連れ去ったのではと考えていた…

No.20 07/11/10 10:30
汚れキャラ0 

>> 19 ✏『おいニイさん…こんな所で何してんだッッ…!』
何時間眠っただろう…バンがふと目を醒ますとそこに人影があった…
『!だ、誰だッッ!?』
バンは勢いよく起き上がろうとしたが身体中に痛みが走り思わず唸り声を上げた…
『おっとぉ、駄目だって!…肋骨何本か折れてるみたいだぜッッ…下手に動くと肺に刺さっちまう…お前さんファイヤースクワット所属の地球人か…フフフ…』
その男は煙草に火を付けると傍の瓦礫に腰掛けた…バンはゆっくりと男を見た…歳はバンより少し上の同じく地球人ようで驚いた事に男は宇宙警戒訓練学校の制服を着ていた…
『訓練生?…き、君、ここナザラーの警察訓練学校の訓練生かッッ!?』
『…ここも随分派手にヤラレちまったナァ…訓練生と教官達で何とか抵抗は試みたんだが…奴ら強くて歯が立たなかった…』
『き、君はこの訓練学校の唯一の生き残りなんだなッッ!?』
『……みたいだな…』
男は泥だらけの服の埃を払うとバンに言った…
『来週地球署に赴任される予定だったんだがな…とんだトラブル発生だぜ…』
男はバンに言った…
『え!?…地球署にぃ?君はいったい…』
『俺は西村玄馬…地球署の新しいデカレッドだ!』
『…!!』

No.21 07/11/10 11:03
汚れキャラ0 

>> 20 ✏『とにかくニイさんのの傷は深い…応援が来るまで時間がかかる…良かったらニイさんの乗って来た飛行艇を貸してくれないか…?ニイさんを地球署のデカベースの医療センターで治療して貰おうと思う…いいか?』
『あぁ…い、いいけど…』
バンはまだ不信そうに玄馬を見ていた…
『決まりだなッッ!どうせ地球署に赴任するんだ…遅かれ早かれいつ行こうが関係ねぇよなッッ…ハハハ!』
玄馬はバンを抱き上げると飛行艇のある場所までバンの肩を抱いて歩き出した…
『……アンタ…訓練生じゃないな!?』
バンが痛む腹を押さえながら玄馬に言った…
『オイオイ、どういう意味だいそりゃぁ?…この服を見てみなよッッ…どっからどう見たって宇宙警察訓練学校の訓練生だよッッ!ハハハ…』
『…冷静な判断力、傷の手当の仕方…飛行艇の操縦までこなす…普通の訓練生には到底出来る事じゃない…』
『………』
『アンタ…誰なんだッッ!?』
『ホラ、無駄口叩いていたら歩けなくなるぜッッ…しっかり歩きなッッ!』
玄馬はバンの質問には答えずただ黙々と飛行艇のあるポイントまで歩き続けた…

No.22 07/11/10 12:55
汚れキャラ0 

>> 21 ✏『みんな聞いてくれ…本部からの情報によると衛星アルカポから脱獄した囚人アリエナイザーの集団が地球に向かっているとの報告が入った…各方面からの応援部隊が到着するまで我々だけで踏ん張るッッ!アリエナイザーの地球侵入は絶対に阻止せねばならんッッ!』
デカルームの作戦会議でドギーの激が飛んだ…
『ボス、テツの行方はッッ!?』
ホージが切り出した…
『ナザラー到着を最後に連絡は途絶えたままだ…心配だが今は地球の治安を守る事が先決だッッ!』
『あ~ん!こんな事ならもっとテツに優しくしとくんだったぁ~ッッ!』
ウメコはテツの身を案じた…
『ホージとジャスミンは近辺に不穏なアリエナイザーがいないか調査しろッッ!ウメコとセンはデカルームに待機、スワンはいつデカマシンが出動してもいいようにメンテを頼むッッ!』
画面で話を聞いていたスワンはロジャー!と頷いた…
ガルルルル~(テツ…お前は特キョウだ…いかなる状況にも対応出来るはず…俺は信じてるぞ…)
ドギーは迫り来る大戦に備え身を引き締めた…

No.23 07/11/10 13:18
汚れキャラ0 

>> 22 ✏『デカレンジャー、全員出動ッッ!』
『ロジャーッッ!』
その時デカベースに通信が入った…
『ドギー・クルーガーだッ…誰だ?』
《あ、ドギー・クルーガーさん?あ、俺、玄馬…西村玄馬!今度そちらに世話になるデカレンジャーっす!》
ホージをはじめ4人のメンバーは驚きのあまり目を丸くした…ボスを【…さん呼ばわり】するとはッ!
『…ゲンか…生きていたのかッッ!』
《でですね、以前地球署の刑事だった元レッドさんの保護を要請したくて…ナザラーの戦闘でかなりの傷を負わされたみたいで…今そっちに向かってます…》
『!バンをッッ!?バンも惑星ナザラーにいたのかッッ!…ま、まぁいい、とにかくすぐにこちらへ向かってくれッ!』
『ボスッッ、今の通信相手はもしかしてッッ!?』
ホージがドギーに詰め寄った…
『…あぁ…来週から地球署に赴任予定だった新しいデカレッド、西村玄馬だ!』
『!!……奴かッッ…奴が新デカレッド…』
4人の緊張が一気に高まった…ボスを【さん呼ばわり】する新しいデカレッド西村玄馬という男…いったいどんな奴なんだろうかと4人は改めて気を引き締めた…

No.24 07/11/12 08:08
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>> 23 ✏『いいかお前らッッ!今から地球に向かう…ブリッツさんに助けられた恩に報いる為にもブリッツさんの言う通り、地球の住人を地獄のどん底に叩き落とすんだッッ!』
脱獄の首謀者であるスラカ星人ウロークは衛星アルカポにあった宇宙船を略奪し数百人のアリエナイザーを乗せて監獄衛星アルカポを抜け出していた…
『これだけの凶悪なアリエナイザーがいたら鬼に金棒だぜッッ!宇宙警察なんて皆殺しだッッ!』
『そうだそうだッッ!』
アリエナイザー達が思い思いに叫び声を上げた…
『いずれはどうせ死刑になる身だ…だったらやりたい事して死んだ方がマシだぜッッ!』
ウロークは血気盛んなアリエナイザー達を見ながら嬉しそうに酒をあおった…
《ブリッツだ…聞こえるかウローク!》
突然ブリッツから連絡が入った…
『!あ、はい聞こえますブリッツさん…』
《とにかく地球に着いたら町という町を破壊し尽くせッッ!遠慮はいらんッッ!宇宙警察に捕まった今までの恨みを全て地球人虐殺にぶつけてやれッッ!》
『うぉォォォォォッッッ!!』
宇宙船の中はいつまでも凶悪なアリエナイザー達の叫び声が響き渡っていた…

No.25 07/11/12 12:00
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>> 24 ✏《署長…今、赤座刑事が乗せられた飛行艇がデカベースに格納されました!》
連絡を受けたドギーと隊員達4人はすぐさまデカベースの医療センターの玄関に向かった…
『バンッッ!大丈夫かッッ!?』
医療スタッフに担架で運び込まれて来た負傷のバンにドギーが歩きながら声をかけた…
『ボス、ご無沙汰してますッッ…大丈夫ですッッ…イテェッッ…ろ、肋骨が何本か折れただけっスから…ハハハ…』
『思った程傷は深くないようだなッッ…バン!』
『あ、…相棒ッッ…元気にしてたか!?また髪の毛が伸びたんじゃないのかッ?』
『んな事よりお前誰にッッ!誰にヤラレたんだッッ!?』
懐かしい対面も程々にホージがバンを襲った犯人について尋ねた…
『ホント、相変わらず無茶なんだからバンはッッ!』
ウメコとジャスミンが微笑んだ…
『とにかく話は後からゆっくり聞くよッッ!今は治療に専念してッッ!ギョクさんにはさっきバンにこっちに向かったと連絡しといたからねッッ!』
センが横たわるバンの肩を叩いた…カタカタと担架が医療センターの緊急オペ室に入って行った…ドギーと4人の隊員は閉められた扉の前に立ち暫く呆然としていた…

No.26 07/11/12 18:59
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>> 25 ✏『久しぶりです、ドギーさん!』
ドギーとホージ達が振り向くと柱に寄りかかるように一人の宇宙警察訓練服を着た男が腕組みをして立っていた…
『…ゲン…暫くだなッッ!』
ドギーの話すその名前を聞いて4人に緊張が走った!
『き、貴様が例のッッ!…いいか、訓練生の分際でボスに失礼だぞッッ!謝れッッ!』
ホージがあからさまに不快感を顔に出すと今にも殴りかかりそうな勢いでゲンに迫った!
『やめろッッッ!!』
ドギーの凄みを帯びた声にホージの拳の動きは止まった…
『…惑星ナザラー訓練学校で何があった?…俺に教えてくれないか…』
ドギーは静かに腕組みをする玄馬に話しかけた…
『…ここじゃ何だからさッッ…デカルームに行こうよッッ!』
『き、貴様ァァァッッ!!口の聞き方から教えてやるッッ!』
今度は我慢出来ずにホージがゲンに殴りかかった!
『や、やめろッッホージッ!』
『やめてッッ!ホージさんッッ!』
気付けばホージはセンとウメコ、ジャスミンにはやる体を押さえつけられていた…

No.27 07/11/12 19:22
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>> 26 ✏デカルームに隊員達が集合した…
『…おい訓練生ッッ…そこはテツの席だぞッッ!』
普段テツが座るはずのその空席に玄馬はホージの忠告も無視して腰掛け、無造作に脚を組んだ…ホージの怒りを抑えるかのようにセンがもう相手にするな!という意味の目配せをホージに投げ掛けた…
『改めて紹介する…今日からお前達の《レッド》になる西村玄馬君だ!』
『………』
『………』
誰一人反応しない隊員にドギーは沈黙の中話を続けた…
『地球署のデカレンジャーの力を発揮させるには5人の連携とチームワークが不可欠だ…円滑なロボのジョイントにも特定のパトストライカーの操縦者が必要だしな…』
『ボス…お言葉ですが…パトストライカーの操縦なら他のスペシャルポリスにだって出来るのでは?…何故彼、いや…西村さんなんですか?彼をレッドにする理由は?』
珍しくジャスミンが口をついた…
『…ゲンをレッドにする理由は簡単だ…コイツにはレッドの素質がある…ただそれだけだ…』
不明瞭なドギーの答えに4人は言葉を詰まらせた…玄馬は腕組みをしながらただ天井を仰いでいた…

No.28 07/11/12 19:47
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>> 27 ✏『ボスの…ボスの考えでも今回ばかりは俺は納得出来ませんッッ!訓練生ってだけでも認められないのにこの非常識礼儀知らずな横柄極まりない態度ッッ!地球の秩序を厳守するスペシャルポリスとしての一員としての資質が明らかに欠如していますッッ!我々は到底仲間として…レッドとしてコイツを受け入れられませんッッ!』
机を叩いてホージが怒鳴った…
『右に同じ!』
『私も…初対面でこんな事言うの何だけど…仲間って呼ぶのは…何か違う感じする…』
『残念だけど…僕もみんなに一票!バンを助けてくれた事は感謝してるけどね…』
ジャスミン、ウメコ、センが口を揃えて玄馬を否定した…
『フゥ…そうか…どうするゲン…』
『………』
ドギーがやりきれない顔つきでうつ向いた…
『…俺はドギーさんに頼まれて此処に来た…だからお前らが俺の事どう思おうが俺には関係ねぇッッ!つぅか逆に足手まといになるッッ!』
『!てんめぇッッッ!もう一度言ってみろッッ!訓練生のクセしやがってッッ!』
ホージがまた殴りかかろうとした…慌ててセンが後ろから羽交い締めにした…デカルームは一触即発の事態になっていた…

No.29 07/11/12 20:37
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>> 28 ✏『……バン?大丈夫だった?大変だったわね…!』
酸素マスクを付けられデカベース医療センターのベットで目を醒ましたバンに白鳥スワンは優しく声をかけた…
『ス、スワンさん…お久しぶりです…』
『ドクターの話だと肺の一部も損傷を受けてたらしいわ…幸い大事には至らなかったみたいだけど…暫くはここでお休みなさい…』
スワンは持って来た花束を傍の花瓶に移し代えた…
『テツが…テツの奴…サキュバスに襲われて…アイツ…』
『…サキュバスってあのヘルズ兄妹のッッ!?…惑星ナザラーでテツと貴方がサキュバスに襲われたのね?』
バンはゆっくり頷いた…
『生きていてくれ…テツ…』
『大丈夫よバンッ!…あの子あぁ見えて結構タフだから…大丈夫…絶対ッッ!』
スワンは自分に言い聞かせるかのように何度も頷いた…
『それよりスワンさん、アイツはどこへ?確か新しいデカレッドの…』
スワンが顔を曇らせた…
『ハァ~…前途多難みたいよッ…あの子達…』
『スワンさん…あの西村玄馬って…何者なんですか?本人は訓練生だって言ってますが…俺は…』
バンはじっとスワンを見つめた…それを見たスワンはそっとうつ向いた…

No.30 07/11/13 10:25
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>> 29 🚨宇宙警察SPDをご愛読の皆様はじめまして‼作者です😳ご意見ご感想お待ちしています…💕

【これまでのあらすじ】
アブレラを倒し、宇宙警察地球署にも束の間の休憩が訪れた矢先、倒したはずの宿敵ヘルズ3兄妹の長兄ブリッツ・ヘルズと末娘サキュバス・ヘルズがとある惑星の住人の生命エネルギーを体内に取り入れて復活してしまった…地球署では地球署署長ドギー・クルーガーの提案で新しいデカレッドの招集を告げたがSPDメンバーは戸惑いを隠せず困惑する…同じ頃復活したヘルズ兄妹は我が者顔で各方面の惑星を破壊しだした!そしてその魔の手は遂に惑星ナザラーにある宇宙警察訓練養成学校にまで及んだ…救援に向かったテツとファイヤースクワットのバンは破壊された施設に呆然とする…突然サキュバスが現れ、圧倒的な強さで二人を子供扱いする…バンが気がつくとテツの姿はなく、バンはナザラーの施設訓練生の唯一の生き残り《西村玄馬》という男に助けられる…その男はまさに地球署に招集される予定だった新デカレッドであった…謎めいた男玄馬にホージをはじめ隊員達は皆彼の赴任に難色を示す…その頃ブリッツにより監獄衛星アルカポから脱獄した囚人アリエナイザーが地球に向かっていた…

No.31 07/11/13 16:10
小学生31 

主さん 初めまして☺

毎回 楽しく読ませて頂いてます✨

戦隊シリーズの中で一番好きなので 思いがけず続きが読めて嬉しくて嬉しくてo(≧∀≦)o

続き 楽しみにしています🎵
頑張って下さいね🙋

No.32 07/11/13 16:30
汚れキャラ0 

>> 31 小学生31様💕お便り有難うございます😁デカレンジャーが好きな方がいて私も作家冥利に尽きます(笑)

📝内容や登場人物の設定や世界観等は本編デカレンジャーをかなり観込まないと解らない部分もあると思います😢そのあたりを熟知された方には随所ほくそ笑む内容となっております😁💕
デカレンジャーを詳しく知らない方々、例えば…『ヘルズ兄妹って誰?ドギーって誰?😲』と、そこから入られる方には少々予習が必要となりますので是非レンタル💿等でデカレンジャーを(特にvol.6)ご覧になって下さいね💕

新たなデカレッド候補《西村玄馬》は果たしてデカレッドになれるのかッッ‼そしてヘルズ兄妹の真の目的とはッッ‼いやぁ…このSuperCoolな内容に益々目が離せないぜ‼baby🔫‼

No.33 07/11/13 17:37
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>> 32 ✏ホージ、セン、ジャスミン、ウメコの4人は定時パトロールに出掛けた…ホージは愛車のバイク、マシンハスキーに…ジャスミンはマシンドーベルマンに、そしてセンとウメコはマシンブルに搭乗した…
『ハァ~…ボスもこんな大事な時期にレッドを招集なんてしなくてもいいのに…』
マシンブルの中で髪をいじりながらウメコはセンに呟いた…
『仕方ないよ…5人居ないとデカレンジャーロボは合体出来ないんだし…ボスにはボスの考えがあるんだろ…』
センはハンドルを握りながらウメコに返した…
『ホージさんはかなり無理っぽかったよね…』
『警察学校きってのエリートだもんね…あぁいうタイプは一番性に合わないのさッ…』
『確かに…バンの時より酷いかも…』
夜明け前の道路をマシンブルは唸りを上げて走り続けている…
『それよりテツの行方とアルカポから脱獄したアリエナイザー達の情報を手に入れないとねッッ!』
『テツ…生きてるかな…』
『大丈夫だよッッ…けどもし死んだらウメコに化けて出てくるかもねッッ!』
『ンモッ!センさんの意地悪ッッ!』

No.34 07/11/13 18:00
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>> 33 ✏『ねぇホージ…西村玄馬って人の事なんだけど…』
マシンドーベルマンの中からジャスミンがホージのヘルメットに通信した…
『俺は認めないッッ…ボスが選んだ奴だからきっと凄いヤツには違いないんだろうけど…それでも俺はアイツをレッドとして…仲間として認めないッッ!』
『アララ…右から左に聞き流されちゃった!』
ジャスミンが冗談で茶化した…
『私思うんだけど彼…ホントに訓練生なのかしら…』
『…訓練生に決まってんだろッッ!?でなきゃボスにあんな口の聞き方しないって!きっとボスがどういう人だったのかも知らない奴なんだぜアイツはッッ!スペシャルポリスとして恥じ知らずにも程があるッッ…』
『確かにね…けど私…何か匂うのよね…』
『何かって何だよ?エスパーとしての勘か?』
『…解らない…解らないけど何か彼には悲哀ってゆうか秘めた怒りってゆうか…私も今まで感じた事のない何かとてつもなく大きなもの…』
ホージのスロットルが激しく回転した…
『そんな大したヤツには見えないけどなッッ…』
ホージの吐き棄てるような言葉にジャスミンはため息をついた…

No.35 07/11/13 18:33
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>> 34 ✏『ゲン…これがお前のSPライセンスだッッ…』
ドギーは一人デカルームで考え込むゲンにデカレンジャーの証であるSPライセンスを手渡した…
『なぁ…本当にこの俺がコイツを受け取っていいのか?』
ゲンは机に置かれた真新しいライセンスをじっと眺めた…
『…地球署署長のこの俺が決めた事だ…』
ドギーは静かに天井を仰いだ…
『…但し2つ条件がある…1つは他のメンバーと協調する事…デカレンジャーはチームだ…奴らはお前と同様この俺自ら選んだ優秀な刑事達だ…初めは何かと衝突するだろうが早く彼らに馴染む事だ…今までやって来たように独断行動や一匹狼的判断は許されない…いいな?』
『…で、もう1つは?』
ゲンの言葉の後ドギーは自分の席に座った…
『…全てが一段落する時まで…お前の過去は決して誰にも言うな…』
『………』
ゲンは唇を噛み締めてただ黙ってドギーの話を聞いていた…
『…俺が言わなくても悟られる場合もある…』
ゲンはジャスミンの席をトントンと指差した…
『黄色い彼女…エスパーなんだろ?』
『…ジャスミンなら大丈夫だ…俺の選んだ刑事だからな…』
ドギーはゲンの肩をポンと叩くとデカルームから去って行った…

No.36 07/11/13 19:12
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>> 35 🌠第2章~集結~🌠


✏『無事に治って良かったな、バン!』
『ホンット!もう次怪我したって面倒見きれないよッッ!』
数週間後、傷の癒えたバンが頭を掻きながら久しぶりにデカルームにやって来た…毎日のように行方不明のテツの捜索と脱獄したアリエナイザー達の情報集めに不眠不休のメンバー達にとって束の間の穏やかなひとときだった…
『ボス…色々お世話になりました…短い間でしたが何かここデカベースが妙に懐かしくて…また帰って来たくなったッス!』
メンバーから笑いが起きた…
『ファイヤースクワット辞めて帰って来てもいいんだぜッッ!』
ホージがバンにそう言うとセンとウメコがアチャ~!何言ってるのホージッ!といった顔つきで恐る恐る後ろの柱に立っていた玄馬を見つめた…
『有難うなッッ…助けてくれて…』
バンが隅で居ずらそうにしていた玄馬に声をかけ、握手を求めた…
『……』
玄馬は何も言わずバンから視線を外した…他の隊員達からは不愉快な空気が流れたが当のバンは玄馬の事をあながち付き合いにくい嫌な奴だとは到底思えなかった…
『ではボス…ファイヤースクワットに戻りますッッ!』
バンがドギーに一礼したその時、とある惑星から通信が入った!

No.37 07/11/13 19:35
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>> 36 ✏『俺だ、誰からだ?』
《…署長ッッ…り、リバーシア星人…ブリッツ・ヘルズからですッッ!》
『……!!』
通信課職員の震えた言葉にデカルームにいた全員に緊張が走った!
《宇宙警察地球署の諸君…久しぶりだなッッ!》
大型スクリーンにブリッツ・ヘルズの姿が映し出された!
『ブリッツ…き、貴様ッ…!』
《…これまで俺は279の惑星を滅ぼして来た…しかし唯一この俺でも目的を成し得なかった惑星があった…貴様らが住む忌々しい地球だ!》
『ブリッツッッ!テツを何処へッッ、何処へやったッッ!?』
バンが血相を変えて画面に詰め寄った!
『惑星ナザラーの宇宙警察訓練学校の破壊…監獄衛星アルカポからの囚人アリエナイザーの脱獄手配…クッ、全て貴様の仕業なんだなッッ!?』
ドギーが拳を握り締めた…
《折角生き返って暇はないが…真っ先に貴様らの地球だけはこの手で握り潰さねば気が済まんッッ!》
『…やれるものならやってみろッッ!地球にこの地球署がある限り、お前らの好き勝手にはさせんッッ!!』
ドギーのその言葉にデカレンジャー全員が画面のブリッツを睨み付けた!

  • << 39 ✏『ただでさえアルカポからの脱獄囚のアリエナイザーが地球に向かって来てるって言うのにッッ!』 ジャスミンが低い声で言葉を発した… 『テツを助けるには一体どうすれば…』 センは逆立ちをしようと席を立ったその時、ずっと沈黙していた玄馬が口をついた… 『そんな仲良しこよしの感情論に浸ってていいのか?…奴らの要求なんて飲む必要はねぇッ!要求を飲めば何万人もの凶悪なアリエナイザーがこの宇宙に放たれる事になるんだぞッッ!?考える余地なんてねぇじゃねぇか…』 『!てめぇ、じゃあテツが犠牲にッ…犠牲になっていいって言うのかッッ!?えぇ!?』 玄馬の言葉に反応してホージは玄馬の襟首を掴んだ! 『熱くなんなよ…青いのッッ…もしアンタが捕まっている特キョウの立場ならどう思う?…全宇宙の秩序と平和が保たれる為なら自分一人の命くらい犠牲にしても構わないと思わねぇかッッ!?』 ホージは黙った…玄馬はホージの手をほどくと襟元を直した… 『いいか、特キョウは選ばれた人間だッッ!どんな緊急時にも対応出来るように訓練されている…もしテツって奴が誇りある特キョウならば…悲しいが答えはもう決まっている…』 『そ、そんな…テツ…!』 玄馬の言葉に誰もが息を飲んだ…

No.38 07/11/14 08:01
汚れキャラ0 

>> 37 ✏『テツは何処だッッ!お前らが連れ去ったんだろッッ!?』
センは画面のブリッツに向かって叫んだ…
《…あの特キョウか…フフフ…アイツはもう虫の息だッッ!》
『な、何だとぉッッッ!』
バンとホージが血相を変えた…
《おい地球署署長ッッ!生きたまま特キョウを返してほしくば俺と取引しろッッ!》
ブリッツはドギーに提案した…
『取引だと?…』
《今から3日以内に他の12ある監獄衛星に収監されているアリエナイザーを全員釈放しろッッ!一人残らずだッッ!》
『そ、そんな事出来る訳ないじゃんッッ!無茶苦茶だわッッ!』
ウメコが悲壮な顔で叫んだ…
《…無理なら結構…この特キョウがお前らの見ている前で処刑されるまでだッ!ガッハハハ!》
『処刑だとぉ!?ふざけやがってェェェッッ!!』
バンは画面のブリッツに喰らい付いた!
《いいなッッ!3日後までに釈放が確認出来たなら特キョウは返してやる…よく考えろ…フフフ…》
通信はそこで途切れた…全員暫くその場で沈黙した…
『チキショウッッ…ブリッツの野郎好き勝手な事しやがって!』
『…どうします…ボス?12の監獄衛星から囚人が釈放されたら宇宙の秩序が…』
ドギーはホージの問いに答えられずただじっと考え込んでいた…

No.39 07/11/14 08:18
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>> 37 ✏『俺だ、誰からだ?』 《…署長ッッ…り、リバーシア星人…ブリッツ・ヘルズからですッッ!》 『……!!』 通信課職員の震えた言葉にデ… ✏『ただでさえアルカポからの脱獄囚のアリエナイザーが地球に向かって来てるって言うのにッッ!』
ジャスミンが低い声で言葉を発した…
『テツを助けるには一体どうすれば…』
センは逆立ちをしようと席を立ったその時、ずっと沈黙していた玄馬が口をついた…
『そんな仲良しこよしの感情論に浸ってていいのか?…奴らの要求なんて飲む必要はねぇッ!要求を飲めば何万人もの凶悪なアリエナイザーがこの宇宙に放たれる事になるんだぞッッ!?考える余地なんてねぇじゃねぇか…』
『!てめぇ、じゃあテツが犠牲にッ…犠牲になっていいって言うのかッッ!?えぇ!?』
玄馬の言葉に反応してホージは玄馬の襟首を掴んだ!
『熱くなんなよ…青いのッッ…もしアンタが捕まっている特キョウの立場ならどう思う?…全宇宙の秩序と平和が保たれる為なら自分一人の命くらい犠牲にしても構わないと思わねぇかッッ!?』
ホージは黙った…玄馬はホージの手をほどくと襟元を直した…
『いいか、特キョウは選ばれた人間だッッ!どんな緊急時にも対応出来るように訓練されている…もしテツって奴が誇りある特キョウならば…悲しいが答えはもう決まっている…』
『そ、そんな…テツ…!』
玄馬の言葉に誰もが息を飲んだ…

No.40 07/11/14 10:24
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>> 39 ✏『彼の言う通りだわ…』
突然背後から声がして全員後ろを振り向いた…
『ご無沙汰してます、特別凶悪犯罪指定捜査官一班チーフ、リサ・ティーゲルですッッ!』
そこに立っていたのは特キョウ訓練所時代のテツの上官であるリサ・ティーゲルであった…
『ど、どうしてまた…』
困惑した表情でバンがリサに尋ねた…
『元部下の鉄幹がリバーシア星人に捕らえられたとの惑星間の報告を受けて地球署に赴きました…少しでも皆さんの助けになればと…』
リサの表情から緊張の色が緩んだ…冷静で一見冷たい話し方は以前と変わらない…長い黒髪をなびかせ、整った顔つきのリサはドギーに近寄った…
『…遠路はるばる有難う…テツの事は貴方が一番良く知っている…こちらこそご協力感謝する…』
ドギーはリサと握手をした…
『失礼ですがリサ教官…さっきコイツの言った通りだとおっしゃいましたよね?』
ホージが間髪入れずリサに詰め寄った…
『……』
『特キョウはもしもの時、我が身を犠牲にしてもいいと、そうテツに教えられたと言うのですかッッ!?』
いつも冷静なホージの声が妙に上擦っていた…
『………そうだ…特キョウはスペシャルポリスの中でも特に厳しい訓練を受けたエリートだ…自ら置かれた状況に於いてその場で最善を尽くす…それが我々の常識だ…』

No.41 07/11/14 11:14
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>> 40 ✏『じゃあこのまま…このまま何もしないでテツを見殺しにするって言うんですかッッ!?』
今度はウメコがリサに詰め寄った…
『そうとは言っていない!私だって部下を見殺しにはしたくはないッッ!…テツはここで私も教え込んでいない気持ちで戦う事…チームワークの大切さを君達から学んだ…だからこそもしもの時、自分がどうすべきか…どうするのが最善の方法なのかを理解しているはずだッッ!君達がテツの事をここで大事に育ててくれている事には本当に感謝している…だからこそ私はここに来たんだ…』
『…そうですよね…テツが捕まって一番辛いのはリサ教官…なんですよね…』
ジャスミンの言葉に皆が沈黙した…
『まだ3日ある…何とかしてブリッツを見つけ出し、テツを救うしか方法はないッッ…』
『そうよッッ!地球署の意地を見せてやるのよッッ!』
ホージとウメコが言葉を発した…
『ボスッッ!ギョク上官に連絡し、ファイヤースクワット全戦力を上げてヘルズ兄妹発見に全力を尽くしますッッ!』
『私も地球署のデカレンジャーと協力して囚人アリエナイザーのデリートとテツの捜索に当たるわッッ!』
バンとリサがドギーに敬礼した…
『頼んだぞ…みんな…力を合わせてくれッッ!』

No.42 07/11/14 11:40
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>> 41 ✏その時デカルームに管制官からの通信が入った!
《署長ッッ、大変ですッ!監獄衛星アルカポから脱獄したと思われる囚人アリエナイザー7体がポイント225、314、588で暴れていますッッ!手が付けられませんッッ!》
『!な、何だとッッ!?』
デカルームに緊張が走った…
『チキショウ、奴らもう地球に着いたのかッッ!』
バンは拳を机に叩き付けた!
『仕方ないッッ!手分けしてアリエナイザーのデリートに当たれッッ!センとウメコはPー225、リサとホージはPー314、そしてジャスミンとゲンはPー588だ!バンは至急ファイヤースクワットに戻りヘルズ兄妹の足取りを追ってくれッッ!みんな頼んだぞッ、デカレンジャー出動ッッ!』
『ロジャーッッ!!』
ドギーはメカニックルームのスワンに連絡を入れた…
『スワン、いつデカマシンを発進させてもいいように待機しててくれッッ!』
『ロジャーッッ!ドゥギー、貴方は?』
『ヌマ・O長官に連絡して救援部隊の要請に入るッッ!奴らの狙いはこの地球の破滅だッッ…何としてもそれを阻止せねばッッ…!!』

No.43 07/11/14 13:08
汚れキャラ0 

>> 42 ✏Pー225に到着したセンとウメコは激しく建物が壊された一帯をくまなく調べていた…
『こりゃ酷い…』
『センさん、アリエナイザーはどこッッ!?』
突然建物の影から猛烈なビームの照射が二人を襲った!
『!クッ、だ、誰だッッ!?』
『ケッケッケ…この星のデカレンジャーかッッ…ケッケッケ!』
煙の中から二体のアリエナイザーが現れた!出身星は違うが二体ともメタルボディに身を包んだ爬虫類型の不気味なアリエナイザーだった!
『出たなアリエナイザーッッ!監獄衛星から脱獄したお前らをデリートするッッ!』
『ブリッツにそそのかされ、自分から奨んで脱獄したアリエナイザーには容赦なく宇宙最高裁判所からデリート許可が降りてるんだからねッッ!』
センとウメコはSPライセンスを構えた!
『エマージェンシー、デカレンジャーッッッ!!』
電光が走り、二人は鮮やかな緑と桃色の形状記憶宇宙金属デカメタルに包まれた!
『フェイスオンッッ!!』
センとウメコはデカグリーンとデカピンクに変身した…
『ケッケッケ…しゃらくせぇッッ!』
二体のアリエナイザーが一斉に切り掛って来た!
『Dーロッド!』
『Dースティック!』

No.44 07/11/14 13:36
汚れキャラ0 

>> 43 ✏『センさぁ~ん!コイツら何かすんごく強くナァ~いッッ!?』
ウメコは泣きそうな声でアリエナイザーと交戦しながら崖の上で戦うセンに叫んだ!
『弱音を吐いてる暇あったら倒せってッッ!Dーショット!』
ウガァァッッッッ!
センのDーショットが命中したッッ!アリエナイザーはそのまま谷底深く落ちて行った…
『一丁あがりッッ!お~いウメコ~ッッ!大丈夫かぁ~?』
『大丈夫じゃないってぇのッッ!キャァァァァァ!』
ウメコはアリエナイザーのビーム攻撃に苦戦を強いられていた!
『!やばいッッ、グリーンクラッシュッッ!』
倒れているウメコをかばうようにデカグリーンの必殺技がアリエナイザーの脳天を直撃した!
ギェェェェェェッッッッ!!
アリエナイザーは真っ二つに割れ叫び声を上げながら爆発したッッ!
『ウメコ、大丈夫かッッ!?』
『ハアッ、ハアッ…なんとか…ハアッ…で、でも危なかった…ハハハ…』
センはウメコの手を取った…
『大丈夫ッ!いつだってウメコは僕が守ってあげるからッッ!』
センは照れながらウメコに言った…
『あぁ!それってプロポーズぅ?こんなドサクサで告るつもりぃ?』
んな訳ないないとセンはそっぽを向いて苦笑いした…

No.45 07/11/14 19:03
汚れキャラ0 

>> 44 ✏『キミ…戸増宝児君…確か過去に特キョウ試験合格してるわね…』
Pー314に向かうパトジャイラーの操縦席の中でリサがホージに話しかけた…
『…はい…それが何か?』
その苦い過去にあまり触れられたくないホージは言葉少なに答えた…
『我々特キョウの間でも君はちょっとした有名人だったの…地球署に特キョウに値するノーマルバッチの優秀な刑事がいるってね…』
『……そうですか…今は別に興味ありませんから…』
ホージは吐き棄てるように言った…
『特キョウになればデカスーツの性能も装備もノーマルバッチの刑事よりも格段に強化されるわ…任される任務も厳しくなる…努力家で天才肌の優秀な君にピッタリな職場だと思うんだけど…』
リサは戦いに備えブレスロットルの調子を指でコツコツと叩き確かめた…
『確かに昔の俺は野心家で融通が効かない所がありました…ですが今は地球署の仲間と共に戦っていく事が自分自身の誇りだと感じています…特キョウは未来ある素晴らしい職場だとは思います…しかし今の俺は…地球署のノーマルバッチの仲間達と共に戦いたい…ただそれだけです…』
ホージは静かに窓の外を見た…
『…フゥ…そっか…なかなか面白い刑事ねッ…君って…』
リサも窓の外を眺めていた…

No.46 07/11/14 20:45
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>> 45 ✏『一体何人のアリエナイザーが地球に降り立っているんでしょうか…』
『本部の報告では100体はくだらないわね…』
『!…そんなにもッッ…』
リサとホージはPー314に到着すると破壊された廃虚の中をゆっくり歩き回り、囚人アリエナイザーを捜した…
『いい戸増君…アリエナイザーを追い詰めても決してデリートしては駄目よッッ!』
『…解ってます…ヘルズ兄妹の居場所を聞き出す事が先決ですから…』
銃を構えながらホージはゆっくり後ずさりした…リサは物陰に潜むアリエナイザーを発見した!
『!…出て来なさいッッ…そこにいるのは分かっているわッッ!』
ホージもその瞬間その物陰に銃を構えた!
『出てこいッッ!抵抗すると心臓に風穴が開くぞッッ!』
物陰のアリエナイザーはゆっくりと両手を上げながら姿を現した…
『!!…に、人間ッッ!?』
『い、いいえ、違うッッ、ヒューマノイド型のアリエナイザーだわッッ!』
リサとホージはそのアリエナイザーの意外な姿に動揺した!そのアリエナイザーは人間の姿に似たまだ幼いブレンダ星人の女の子だった…
『…こんな所で何をしてるんだ?』
ホージは銃を下ろし近寄った…
『駄目ッッ!戸増君ッッ!!』

  • << 48 ✏『うわァァァァァァッッッ!!』 ホージは回転するようにその場から離れた! 『ま、まずいッッ!エマージェンシー、デカブライトッッ!』 リサの周りに電光が走り銀色のデカスーツに身を包んだデカブライトに変身した! 『並入る悪を白日の下に暴き出すッッ、光の刑事、デカブライト!』 リサは少女に向かって走り出した! 『リ、リサ教官ッッ!!』 ホージの背中は鎌のような刃物で切りつけられたような痕があった…そこからドクドクと血が流れ出していた… 『雷撃拳ッッ、サンダーフィストッッッ!!』 リサの技が少女を霞めた!少女は高く飛び上がるとみるみる昆虫型のアリエナイザーに変貌していった! 『キッキッキ!もう少しで地球署のデカを一人ぶっ殺せるはずだったのにヨォ!』 『!なッッ、何ぃ!?』 ホージはその姿に驚愕した! 『…ストービン星人のようねッッ!道理で擬態能力に優れてる訳ねッッ!』 リサはアリエナイザーと戦闘に突入した! 『クッ…な、何て事だッッ…この俺が…アリエナイザーの擬態すら見分けられなかったのかッッ!』 ホージは痛みに堪えながら拳を地面に叩きつけた!その瞬間ホージの背後からさらに別の二体のアリエナイザーが襲いかかって来た! ギェェェェッッ!

No.47 07/11/15 08:02
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>> 46 ✏『君…逃げ遅れた一般市民かい?』
人間年齢にすると10歳前後だろうか…メタルスーツを来てただその場ですすり泣くアリエナイザーの少女にホージは優しく声をかけた…
『どこから来たの?お父さんとお母さんは?』
『戸増君ッッ、離れなさいッッ、早くッッ!』
その時突然リサが少女に銃口を向けた!
『!ち、ちょっとリサ教官ッッ!何してるんですかッッッ!?相手は子供ですよッッ!?』
ホージは余りにも意外なリサの行動に動揺した!
『この付近の住人はもう全員避難しているッッ…!』
『!それは…それはどういう意味ですかッッ!?こんなに脅えてるじゃないですかッッ!?…貴方まさかこの少女が…なんて…』
『お兄ちゃん!怖いよッ、怖いよッッ!』
少女は泣きながらホージに抱き付いた…
『…今すぐ離れろッッ!聞こえないのかッッッ!!』
『気でも狂ったんですか教官ッッ!』
ホージは少女の前に盾になりリサを睨み付けた!
『……』
『……どけッ!戸増ッッ!』
リサの銃口が微かに震えたその瞬間!ホージの背中に言いようのない激しい痛みが襲った!!
ギェェェェェッッッッ!!
『!…なッ、な……!』
ホージには何が起こったのかは解らなかったが次の瞬間背中の痛みで思わず膝をついたッッ!

No.48 07/11/15 08:19
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>> 46 ✏『一体何人のアリエナイザーが地球に降り立っているんでしょうか…』 『本部の報告では100体はくだらないわね…』 『!…そんなにもッッ…』… ✏『うわァァァァァァッッッ!!』
ホージは回転するようにその場から離れた!
『ま、まずいッッ!エマージェンシー、デカブライトッッ!』
リサの周りに電光が走り銀色のデカスーツに身を包んだデカブライトに変身した!
『並入る悪を白日の下に暴き出すッッ、光の刑事、デカブライト!』
リサは少女に向かって走り出した!
『リ、リサ教官ッッ!!』
ホージの背中は鎌のような刃物で切りつけられたような痕があった…そこからドクドクと血が流れ出していた…
『雷撃拳ッッ、サンダーフィストッッッ!!』
リサの技が少女を霞めた!少女は高く飛び上がるとみるみる昆虫型のアリエナイザーに変貌していった!
『キッキッキ!もう少しで地球署のデカを一人ぶっ殺せるはずだったのにヨォ!』
『!なッッ、何ぃ!?』
ホージはその姿に驚愕した!
『…ストービン星人のようねッッ!道理で擬態能力に優れてる訳ねッッ!』
リサはアリエナイザーと戦闘に突入した!
『クッ…な、何て事だッッ…この俺が…アリエナイザーの擬態すら見分けられなかったのかッッ!』
ホージは痛みに堪えながら拳を地面に叩きつけた!その瞬間ホージの背後からさらに別の二体のアリエナイザーが襲いかかって来た!
ギェェェェッッ!

  • << 53 ✏『ハアッ、ハアッ…囲まれたわねッッ…ハアッ、ハアッ…』 『クッ、ち、チクショウッッ!背中の傷が右腕の神経にまで達してうまく照準が定まらないッッ!』 Pー314ではデカブライト、リサとデカブルー、ホージが三体のストービン星人に苦戦していた! 『キッキッキ!特キョウ一匹に地球署のデカ一匹かッッ!ブリッツさんのいい土産になるぜッッ!キッキッキキッキッキ!行くぜ~《トリプルキラーガイナッッ!》』 三体のアリエナイザーは素早く二人の周りを回ると無数の波動ビームを照射したッ! 『ウワァァァァァァッッッッッ!!』 『キャァァァァァァッッッ!!』 二人の刑事の体は宙に舞い上がり回転しながら落下するとそのまま地面に激しく叩き付けられた! 『グハッ、負けて…負けてたまるかァァッッ、《至高拳!ハイエストハンマーッッ!》』 リサは三体に必殺技を浴びせた!しかし物の見事に弾き返された! 『な、何ぃッッッ!?』 『キッキッキッッ!そんなもん効かんわッッ!』 『クッ…やはり…この体では…ハアッ、ハアッ…征拳アクセルブローの威力がァ…グハッ…』 『リサ教官ッッ!しっかりして下さいッッ!』 ホージが這うようにしてリサの元に近寄った! 『つ、強いッッ!コイツら!』

No.49 07/11/15 10:52
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>> 48 ✏Pー588は広大な森の中に位置した…玄馬とジャスミンは辺りを見回しながら人里離れた森の奥深くに入って行った…
『…すぐ近くだ…奴らの匂いがする…』
『…西村さん、貴方一体何者?スペシャルポリスにしては何か雰囲気が…ってゆうか、らしくない感じ…』
少し距離を置きながら歩く玄馬にジャスミンは問い掛けた…
『…西村さんなんて呼ばなくてもいいぜッッ…気軽に《ゲン》って呼んでくれッッ!』
『…って口で言う割にはさっきから私の近くを歩かないわね…知ってるんでしょ?私の事…大丈夫よッッ…むやみに人の心なんて見たりしないから安心して!』
『…そりゃどうもッッ…ア~ァ…アンタがエスパーでなきゃ彼女になってよッって告ってたんだけどなッッ…』
玄馬は銃を構えながら言葉を発した…
『……そりゃどうもッッ!私も人の心が読める能力なんてなかったらいいヒト見つけてもうとっくに刑事辞めて寿退社してるかもぉ…ナァ~んてねッッ!』
『フフフ…アンタ面白い奴だなッッ…気が合いそうだぜ!』
二人は深い茂みに差し掛かった…
『!んッ…何かいるぞッッ!!』
二人の銃を構える手に緊張が走った!…

No.50 07/11/15 11:19
汚れキャラ0 

>> 49 ✏『ジャスミンッッ!、スワットモード装着だッッ!エマージェンシー、デカレンジャー!』
『!え、えぇッッ!?』
玄馬は直ぐ様SPライセンスを取り出すとデカレッドースワットモードに変身した!慌ててジャスミンも変身を開始した!辺りが暗闇と静寂に包まれた…
『サーチモード、オン!』
デカレッドに変身した玄馬はスワットモードに内蔵されている暗闇感知システムで辺りの様子を伺った…
『!!上だッッ、ジャスミンッッッ!!』
次の瞬間、木の上から二体のアリエナイザーが玄馬とジャスミンめがけて急襲してきた!
『!来たッッ!!』
デカイエローに変身したジャスミンはDーリボルバーを連射した!
ガガガガガ!
木から降りて来た二体のアリエナイザーは分散し、一体は玄馬に、もう一体はジャスミンに襲い掛った!
『クッ、喰らえェェェェェッッッッ!!』
玄馬のDーリボルバーが火を吹いた!
『逃がすかッッ!』
玄馬とジャスミンは合図を送り、それぞれ反対方向に逃げたアリエナイザーを二手に別れて追った!
『解ってるなジャスミンッッ!なるべくデリートせずに捕まえろッッ!』
『解ってるッッ!』
二つの声が森の闇に消えた…

  • << 51 ✏『そこのアリエナイザー、止まりなさいッッ!』 素早く4つ足で逃げる猿人型のアリエナイザーをジャスミンは追い掛けた! 『止まらねばッッ、撃つッッッ!』 ジャスミンのDリボルバーの弾丸が逃げるアリエナイザーの脚にヒットしたッッ! 『ギェェェェェッッッ、ガハッッッッ!!』 脚を撃たれたアリエナイザーは坂道を転がるようにしてその巨漢は大木の幹に衝突して止まった!砂煙を上げてジャスミンも坂を滑るように下り、アリエナイザーの眼前にリボルバーの銃口をピタッと向けたッッ! 『ハアッ、ハアッ…はい、それまぁ~でぇよッッ!』 『!…ウグ、ウガァッッ…わ、解ったよ、頼むからこッ、殺さないでくれよッッ!』 肩で息をしながらジャスミンは後ろを向き大木に手を付けッッ!と命令した!ジャスミンは腰の前に装着されたDーワッパーを取り出すと後ろ手に手錠を填めた… 『さぁ、全て吐いて貰うわよッッ!アンタ達を逃がしたのは誰ッッ!?』 『チッ、し、知らねぇよッッ!』 ジャスミンは頭にリボルバーを当てた! 『ンガァ~ッッ、やめてやめて、言う言う言うッッ、言うからその銃を下ろしてくれッッ!』 『デタラメ言ったら猿回しで全国回ってもらうからねッッ!いいわねッッ!?』
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