注目の話題: 言い方とか、誹謗中傷等したりはやめて下さい。原因はなんだろね; ひねくれてますか？; 私の人生観、おかしいですか？(長いです)

昴 -星の欠片-

レス3 HIT数 412 あ+ あ-

名無し
18/08/29 01:16(更新日時)

少年少女たちの闘いの場、昴学園。

ゆっくり更新します

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No.2700578　18/08/28 15:57(スレ作成日時)

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No.1 18/08/29 00:08
名無し0

五年前──
「お前はもう十二だ。平安時代なら元服だな。つまりは大人ってことだ。だからこれは、一番特別な誕生日プレゼントだ。」

僕の12歳の誕生日、父はそう言って微笑み、大きな桐の箱を渡した。
ずっしりと重い箱の蓋をそっと開けると、入っていたのは「千鶴刀」──

バスの中で一人、僕はそんなことを思い出していた。
今日から始まる闘いの舞台、幕開けはもうすぐ。
バスは海の上を、ただまっすぐに走ってゆく。

No.2 18/08/29 00:48
名無し

バスが止まった。
彼がバスから降りると、一段と強い春風がシャツの裾をはためかせた。
「昴学園都市前駅」
彼は少し緊張した面持ちになり、バス停のすぐ前にあるモノレールステーションに入っていった。

No.3 18/08/29 01:16
名無し

モノレールから見えるのは学園都市の全貌、埋め立て地に広がる近代的な建造物。
ここ、国立昴学園都市は、七つの高等学校、五つの中学校、三つの小学校、二つの中高一貫校、訓練校から成る、国内有数の巨大な学校群である。
彼はその入学式を明日に備えているのだ。
日の光を浴びてキラキラと輝く無数の屋根を眺めていると、あっと言う間に目的地に着いた。