注目の話題
同棲するなら1人になれる部屋が欲しいって言ったら号泣された
おばさんイジリされる職場
誰からも愛されない

交換小説しませんか?

No.53 18/09/01 19:54
名無し3
あ+あ-

≫52

僕の好きな食べ物がカレーライスだと聞いた時の足原の表情は嬉しそうだった。

いつもの人懐っこい笑顔、
屈託のない笑顔。

だが、山道に入った辺りから足原は一切言葉を発せず、その表情も固く強張り出していた。

足原…

本当は身体が心が拒絶反応を起こしてるんじゃないのか?

まともに考えたらそうだろう。

なのに何故…

僕の思いはグルグルと交錯する。

そんな得体の知れない不安を抱えている僕の気持ちを察したのか足原が急に話しかけてきた。

「闇は怖くないか?
お化けは苦手か?
俺は平気だ。」と。

「足原。
僕も闇もお化けも怖くないよ。
強いて言えば生きている人間の方が怖いよ。」

僕はありきたりな答え方をしたが、
本当に怖いのはそんなものじゃない。

僕が本当に怖いのは、
僕らが探ろうとしている「真実」
を知ることだ。

急に道が開け出したかと思うと、前方に大きなゲートが見えてきた。

ゲートを見た瞬間、恐ろしい程の重圧感で息が苦しくなる。

身体が激しい悪寒と嫌悪感で震えだした。

足原、ダメだ!
ここはダメだ!
戻ろう!
戻ろう!!

声にならない声で僕は叫ぶ。

だが、足原に僕の声は届かない。

隣で足原が何か話し出した。

だが、僕の耳にも足原が何を言っているのかまるで入って来なかった。

53レス目(91レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧