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No.51 18/08/26 00:00
名無し3
あ+あ-

≫50

車はぐんぐんと走っていく。

ハンドルを握る足原は口をぎゅっと真一文字に結んだまま、じっと前を見据えている。

足原…

僕にはずっといくつかの疑問があった。

足原は河村多江子さんに引き取られたと言った。

河村多江子さんは高橋君の母親だ。

なら何故、一緒に住んでいた多江子さんの息子が高橋君だと知らなかったのか。

僕が高橋君が多江子さんの息子だと言った時に、足原は初めて知った様な顔をしていた。

その頃、高橋君、いや河村君はどうしていたのか。

そして…

僕が、自分のドッペルゲンガーか?と疑い独自に調べた河村君。

足原はあまり詳しくは調べていなかった様だが、僕は撤退的に河村君の動向を調べた。

結果、色々な事がわかったが、
僕が足原と再会する少し前からの河村君の消息がイマイチよく掴めない。

おかしい。

おかしい。

じゃあ、僕が足原と再会した後に、
「〇〇にいたよね?」
と、目撃された河村君は一体なんだったんだ?

いや、チラッと見ただけの人の観察力なんて当てにはならない。

背格好や顔の雰囲気が似ていれば簡単に見間違えられるものだ。

と、すると…

その目撃された男は、もしかすると実は足原?!

しかし足原はそこにいた事をまるで覚えていない風だった。

覚えていない…と言えば、
僕との会話の中で足原は、

「よく覚えてなくてよぉ。」

というセリフが多かった。

まさか…

父さんの「研究の話」が嫌でも頭に浮かぶ。

足原…まさか…
合成…による…記憶障害?!


まさか…な。

考え過ぎだろう。

でも…

次々に亡くなった?消えた?足原の兄達。

治療法が無いと言われていた難病だったはずなのに、見違えるほど元気な姿になっていた河村(高橋)君。
だが今はその消息が掴めていない…

そして…
唯一残った足原…

まさか…

僕はゾッとした。

「お前の好きな食べ物はなんだ?」

突然、足原が声をかけてきた。

険しい顔つきとは逆にのんびりとした声色だ。

「僕の好きなのは…カレーライスだ。」

僕は咄嗟にそう答えた。

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