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No.31 18/07/11 21:22
名無し3
あ+あ-

≫30

中学校が近づくにつれ、親友がウキウキとハシャギ出す。
さっきから1人で喜んだりガッカリしたり本当に忙しい男だ。

僕としては街並みが変わろうがマンションが建とうがどうでも良いことだったが、駄菓子屋が潰れて残念な気持ちには少し共感できた。

おい。
さっきから女子中学生の足ばっかジロジロ見るなよ。
変質者と思われるじゃないか。

やっと目的地に着くと、
「部外者は入れてくんねぇよなぁ。」

と親友は1人でブツブツと呟く。

「まぁ生徒がいなくなるまで待つか。」

おい。
生徒がいなくなったら入り込む気だったのか?
生徒はいなくなっても先生か誰かしらはまだ残ってるだろ。
この御時世、野郎2人が無断で校内に入り込んでうろついたりしたら不審者容疑で下手すると通報もんだぞ。

昔とは違うのだよ。
昔とは…

でも、僕はそんなお前が好きだよ。

うげっ、我ながら気持ち悪い事を思ってしまった。
全身に鳥肌が立ったよ 笑

さてと。
冗談はさておき。

僕はおもむろに携帯を手に持つと電話をかけた。

「なんだ?
どこにかけてるんだ?」

親友が怪訝そうな顔をして聞いてくる。

幸い電話の相手はすぐに目当ての当人が出た。

「あ、もしもし。
先日タイムカプセルの埋めた場所の下見の件でお電話した高橋と申します。
はい、はい、〇〇年度に卒業したその高橋です…」

僕は電話を切ると、
「僕らが3年の時に担任だった先生覚えてるか?
あの先生、今はこの学校の教頭先生だってさ。
お前がここに来たいって言ったから予め適当な理由で電話して話をつけといた。」

「タイムカプセルの下見?
あ~そういや10年後に堀りだそう!
と言ってみんなで埋めたやつか?」

親友が思い出した様に言う。

「それそれ。
本当に今年掘り出す計画があるらしいよ。
だからそれをちょっと利用させてもらった。
さて、そういう事でとりあえず行こうか。
教頭先生様がお待ちだし。笑」

僕は先に車を降りた。

本当は気が進まない。

すぐにでも帰りたかったが、

「行こう!」

と運転席の親友に無理に笑顔を見せた。

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