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胃がん転移原因タンパク質特定

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名無し
18/06/12 18:53(更新日時)

　血液の流れに乗ってほかの臓器に転移する胃がんのがん細胞には特定のタンパク質が異常に多く、そのタンパク質ができないようにすると転移する力が弱くなることを名古屋大学の研究グループが突き止めました。治療薬の開発につながると期待されています。
胃がんは１年間に日本人の約１３万人がかかる病気で、腹膜やリンパ節を通してのほか、血液の流れに乗ってほかの臓器に転移します。
消化器外科学が専門で名古屋大学大学院の神田光郎助教などの研究グループが血液の流れに乗って肝臓に転移した患者４人の胃がんの細胞を調べたところ、シナプトタグミン７と呼ばれるタンパク質が通常の２０倍ほど多いことが分かりました。
また、このタンパク質を取り除いたがん細胞は増殖する力が弱まったほか、マウスを使った実験で、胃から肝臓に向かう血管に注入しても転移はほとんどなかったということです。
神田助教は「このタンパク質を標的とした治療薬の開発につなげたい」と話していました。
研究成果はイギリスの科学雑誌、「Ｏｎｃｏｇｅｎｅ」の電子版に掲載されました。