小愛的故事 小さな恋の物語
桜満開の街の中、俯いて歩く少年。
彼が近づくとポニーテールの髪が長い。半ズボンに見えたのは制服だろうか、あれはミニスカートだとこの距離ならわかる。
彼女は小さすぎる膨らみがあるかないかの少女。顔を見ると誰がどう見ても小学生、いや、下手したら幼児にも見えてしまう女の子。
雨が降りはじめ、しばらくして立ち止まっていた彼女が顔をあげた。彼女の視線の先にはタバコ屋がある。
走りはじめた彼女、雨宿りするのだろう。
彼女は自動販売機でホットココアを買い、そしてしゃがみ込んだ。
彼女の頭の中でリピートされている彼女に起きた物語
それは
それは・・・
それは・・・1レス以降に続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これはわたくしが以前にミクルに書いていた物語。最近もこの物語の関連物語書いてますが、以前のこちらも整理したくて。
主人公ほか登場人物などは別物語「イクまでイケません」のほうに合わせちゃいます。と言うわけで昔のは閉鎖します。
わたくしのリアル体験からの物語ですが、どなたか登場人物になって参加下さって予定外の物語になるのか、予定通りになるのか、そもそも気まぐれゆえに忘れっぽいわたくし、完結するか全く自信ありませんが
なお、わたくしには我が同人大好きエロ姉氏みたいな文才、全くありませんのでクレームは一切受け付けません。
- 投稿制限
- ハンドル名必須
- 年齢性別必須
- 参加者締め切り
- 1人につき1レスのみ
思い出の場面1
緑が黒百合学院高等部へのお受験のために家庭教師の真鍋と勉強している。真鍋は家庭教師と言っても緑の祖父と真鍋の祖母が従姉弟同士の遠戚なのだが。
そこに階段を上がる音がする。
ねえ、お兄ちゃんとお姉ちゃん、ママがお茶入れたから休憩したら?って読んでるよー
と、ドアを開けて顔を覗かせたのは緑の妹の初等部一年生のあおいだ。
リビングに移ると真鍋にじゃれるあおい。
ねえねえ、お兄ちゃんはお姉ちゃんとわたしのどっちが好き?
すると真鍋
あおいも緑もいい子だから好きだよ
あおいは
そんなことじゃなくて、カノジョにするならお姉ちゃん?それともわたし?
真鍋
いや、俺は緑に勉強教えに来てるだけだし、お前まだ小学生のこどもだし、一回りも下ってありえないから。
あおい
でもお兄ちゃん、学校の先生がこどもがだいすきな大人もいるって言ってたよ?
真鍋
俺は違うから!
あおい
お兄ちゃんひどいっ!。何よっ!お兄ちゃんなんか大嫌いっ!
>> 1
思い出の場面2
桜満開のここは黒百合学院中等部。あれから六年後の今日は中等部の入学説明会。初等部からのエスカレーター組だけではなく、他校からのお受験入学組もいるゆえの入学説明会なのだが雨女が一人混ざったようで。
自分が雨女と自覚しながら傘を忘れたあおい。朝は晴れていたのだが。傘を持ってる友達に入れて貰えたら嬉しいなと雨宿りしている。
すると背後から聞き覚えのある声。ここは女子校だし、違う意味でもここにはいないはずの男だ。
「あおいじゃないのか?お前、何してんだ?」
その声に振り向くと、大学卒業し県外の塾に就職し引っ越したはずの真鍋だ。あおいは答える
「見ての通り雨宿りよ。他の中学行くつもりだったけど、六年の待った先生が淋しくなるとかうるさくて、結局受験しなかったの。で、入学説明会にね。お兄ちゃんこそ何でここにいるのよ。ここ女子校だよ?」
「俺か?ここに空きが出てな。俺は今年から高等部社会科教師だよ。ほら、この傘やるから用事が終わったんなら帰れ」
仕方なく傘を受け取り歩き出すあおい。
何よ!帰って来てるなら教えてくれてもいいのに!と呟きながら。
>> 2
思い出の場面3
高等部一年生の社会科を初授業している真鍋。女子校ゆえか早くも人気で。それを多分そうだろうと中等部をエスケープしてきたあおいが廊下から見ている
「真鍋先生は何歳ですか?」
・
・
・
・
『真鍋先生はカノジョいますか?』
授業と全く関係ない質問に男ゆえにか、真鍋はまんざらでもない様子。ムカムカイライラしてきたあおい。
お兄ちゃんって、わたしがこどもだから嫌って言ったくせに!。三つしか違わない高等部相手にあんなに鼻の下を伸ばすなんて!。女子校生が好きならわたしがカノジョでも良かったってことじゃん!。それも緑お姉ちゃんって婚約者がいながら・・・もう知らない!
真鍋がこれを知れば、それは誤解だ!と叫びそうだが。
>> 3
思い出の場面4
ここは黒百合女学院中等部職員室。今日は心配した初等部で六年担任だった待った先生も、遠戚を理由にとばっちりを受けた高等部真鍋先生も立ち会っている。
あれからあおいは授業も上の空。しばらくやめていたイタズラの虫も騒ぎはじめイタズラの毎日。で、とうとう抜き打ちテスト最低点を記録してしまい職員室に呼び出されている。
中等部一年担任の森先生
赤井よ、このままだと高等部行けないぞ?
初等部担任だった待った先生こと松田先生。あおいが真鍋を好きなのを知っているのだが、あおいに
お前は成績は気分でムラはあったが優秀だったんだが、何があった?悩みでもあるのか?
あおいの気持ちを知りながら知らんぷりの真鍋先生までが
赤井、お前、国立大付属中志望だったよな?。初等部卒業も優秀な部類の成績だ。ちゃんと勉強しろ。お前はやれば出来るんだよ!補習組になんかなってくれるなよ。
真鍋先生の高説をなんか聞いていて腹が立ってきたあおい。お兄ちゃん、つまり真鍋先生が高校生の女の子に鼻の下を・・・と言いたいのをこらえてポツリとつぶやく。
ねえ、お兄ちゃん、勉強して成績上げたらデートしてくれる?
ああ。いくらでもデートしてやる。お前がイタズラしないでいて成績も上がっていい子ならな。と真鍋先生。しかし次の言葉が余計だった
ただし俺は教師でお前は生徒だ。そして俺はお前の姉の婚約者だからな。
と真鍋先生が言い終わらぬうちに
お兄ちゃんも先生たちも大嫌いっ!と言うが早いか、あおいの蹴りが真鍋先生の股間に決まり、平手打ちが待った先生の顔面を捉えた。
おい!待てっ!との待った先生の叫びも虚しく、あっという間にあおいの姿は職員室から消えた。
職員室からマラソン40キロどころかイスカンダル星まで走り抜きそうな勢いで飛び出して走り抜けるあおい。中等部高等部の女の子たちが何事か?と呆然とするなかで
「あおいー」
と声をかける幼いが背の高い女の子。あおいの目に涙が見えたような気がして慌てて追いかける。
彼女は受験入学組の梅宮サナ。あおいとは意気投合したクラスメートだ。
黒百合女学院の学内の移動に自転車が必要なくらいに広い校庭というか学校用地の、中等部職員室から見て反対側の初等部校舎屋上で息を切らせてへたり込むあおい。サナもやっとの思いで追いついた。
一分
五分
十分・・・十五分・・・
あおいの横にあおいと寝そべるサナ。頃合いを見て
「ねえ、あおい」
「この前言ってた好きな人って、あおいのお兄ちゃんって、あの人でしょ?」
答えないあおい
「そっか」
「素敵な先生よね」
「そっかぁ」
起き上がったあおいの頭をポンポンと叩くサナ
「12歳差くらい何さ!吹き飛ばしちゃえ!」とサナ
>> 5
話は少しだけ遡る。
中等部入学説明会の日、あおいは憧れのお兄ちゃん、つまり真鍋先生が高等部教師になっていたのを知った。
初等部で担任だった待った先生こと松田先生が
赤井、希望通り国立付属中に行くも良し、中等部に行くも良し。しかしお前は気分屋だから日によって成績にムラがありすぎる。気持ちを落ち着けないと国立付属中、行けないぞ。まあ先生は中等部行ったほうがお前は楽しいと思うが・・・
と言っていたのを思い出した。いくらあおいの曾祖母パワーや祖父パワーがあるとはいえ、対して仲良くない松田先生が
今年は学外受験希望が多かったとはいえ、学外受験希望組に、もちろんあおいにも
お前たちがよそ中学行くのは淋しい淋しいを繰り返すのはこういうことかと。
姉が黒百合高等部合格以来、大学生生活を忙しくしていた真鍋。それも彼が県外就職してからは会えてない。
そこに真鍋が帰って来ていた。
あおいもいつまでも初等部一年生ではない。異性を意識する年頃になり、相手は大学生になった姉と婚約してしまい、結ばれることはないと思いつつも、片想いが日に日に深まっていて
あおいは真鍋との再会の日以来、中等部入学までの春休み、毎日中高等部に通っては真鍋に纏わり付いていた。
中高等部にはあおいの初等部時代の先輩もいて、姉の緑の高等部時代の後輩もいて、多くはあたたかく見守っていたのだが、中には受験入学組ゆえにあおいが緑の妹と知らずの例外もいて
入学式の日にあおいを待ち伏せする高等部生徒が待ち構えていた。
>> 6
あいつ何だよ!このまえまで初等部だったくせに色気づきやがって!生意気な!
やっちゃいましょうよ!
こう語るのは高等部生徒たち。もちろんエスカレーター組ではなく他中学からの受験入学組なので、あおいが真鍋先生の婚約者の緑先輩の妹なのも真鍋先生の遠戚なのも知らない。そして怖いものを知らないのは怖いもので
あおいを待ち伏せしていた。
あおいを始業式の日に待ち伏せしていた。
あおいを始業式前にシメようと待ち伏せしていた。
が、校門で待ちぼうけしてもあおいは来ない。
無理もない。あおいの家は中国武術道場だ。朝は早い。初等部六年生になってからはほぼ毎日、高齢者向けの祖父の早朝太極拳教室に付き合った後すぐに、風邪でもない限りは朝ごはんの弁当を持って、朝の七時には登校していたあおいなのだ。
もちろん遠戚の真鍋もあおいの家で中国武術の先生もしていて・・・
彼女らは待ちぼうけに待ちぼうけを重ねるハメになり、そこにあおいの仲良し四人組の桃井カネコが来た。
あっ!あいつ赤井の連れだよ!と一人が叫ぶと高等部の怖~い先輩たちがカネコを取り囲む。
そこに中等部本館屋上から声が響く。朝ごはんのお弁当を平らげて日当たりも最高で、始業式サボっちゃえと幸せ気分でうとうとしはじめたところに罵声で起こされ不機嫌の固まりになったあおいだ。
「高等部の先輩たち、何してんの?まさか、まさか、イジメですかぁ?。わたしのカネコに手を出したら知らないよ?」
あおいのほうを向いて
「ちびっこが何言ってんのさ、生意気な!下りといで!」
と怒鳴り帰す先輩たちの前だけど、あおいがいたことに勇気が湧いたカネコもあおいに同調しはじめた。
「先輩たち、もしかしてお受験新入り組ですか?。知らないでしょうけど、あおいちゃんは緑先輩の妹ですよ!いいんですか?」
これを聞いて怯む先輩たち。でも中には話のわからないのもいて
「緑先輩が何だ!今大学部だろ!今いないと間に合わないんだよ!」
すると「わかったから待っててね」と屋上から声が。
>> 7
あっという間に階段を駆け降りたあおい。
「先輩たちのしたいのはケンカですか?ケンカって犯罪ですよぉ。いいんですね?」
見た目には童顔でちびっ子で痩せているあおい。そのあおいに初対面で生意気なことを言われ、つい、一人が
剣道部だかの一人が、つい、竹刀を振り下ろした瞬間、彼女は足を踏み潰され隣の一人も靠で飛ばされた。
「あらぁ、おじいちゃんに殴っちゃいけないって叱られるから手加減したんだけど、先輩たち大丈夫ですか?」
と聞くあおい。この騒ぎに生徒が集まり騒ぎはさらに騒ぎを呼び
そこに車の中から声がした。
「先輩の皆さま方、うるさくてよ。ここが噂に名高い名門黒百合のはずなんだけど、柄悪いのね。手癖の悪い人たちばかりかしら?」
後にと言うか、その日のうちに意気投合して仲良くなる梅宮サナだった。
「お手伝いして差し上げましょうか?」
と、あおいに聞いてくる。あおいもお嬢様の部類なのだが、とんでもない高級車から降りてきた、自分をはるかに凌ぐ雲の上のような眩しいお嬢様だけど制服が新しい。自分と同じ中等部一年生とみたあおい
「お願いするわ」
そのうちに初等部での仲良しグループの美佐もみずきも加わり、あっという間に中等部と高等部の先輩方に勝っていた。
>> 8
話は「今」の時空に戻る。
昼休みが終わり、サナとクラスに戻ったあおい。
あちこちでヒソヒソ話が起きている。
中等部に入学早々の、それも始業式の朝一番に高等部の先輩とケンカを仕出かし、あろう事か勝ってしまったあおい。
あっという間に有名人になってしまい、当初はあおいが歩くと、たとえパンやお菓子まで売っている、黒百合の山手校全学生と教師や事務員たちで人混みの購買であっても、あおいが現れたら自然と道が出来ていた。
と言うより避けられていた。
しかし、持ち前の明るさと天然さで、しかも深窓のお嬢様のサナと打ち解けていることで、いつの間にか人気者になっていた。
そしてこれは女子校あるあるなのだが、あのケンカ騒ぎと持ち前の男勝りの性格ゆえに
好きです。付き合ってください
なんて女の子に口説かれるくらいに惚れられていたりして。
しかし、今日はいつもと雰囲気が違う。
なんで?と考えながら
さっきの今を思い出して、あっ!と気づいたあおい。いかに鈍いあおいにもわかるくらいの、聞こえなくてもわかるくらいの。
放課後まで長い長い長~い、針のムシロ状態だった。
五時間目の英語が終り
六時間目の国語が終り
帰りのホームルームが終りチャイムが鳴る。
いたたまれずに逃げ出すあおい。まさに脱兎のごとき勢いだった。
本当はエスケープしたかったのだが、さっき職員室に呼び出され、しかも先生二人に平手打ちやらしてしまっている。さすがに授業エスケープまでする気にはなれなかった。
黒百合側のマクドナルドでサナたちを待つあおい。
早く
早く
早く来て。
>> 9
黒百合女学院山手校中高等部の側のマクドナルド。
サナたちを待ちながらあおいは考えを巡らせている。
さっきのヒソヒソ話は多分、多分、わたしがフラれたことになっているはず。
キーっ・ムカつくぅ!と思いながらもヒステリーにまではなれないあおい。
そもそも黒百合女学院はかつては系列校に男子校もあったものの、今は幼稚部から大学部まで女子校なのだ。つまりは女の園。ゆえに男性教師はそれがブサイクでも人気の的になりかねず、一旦人気に火が付いたら収集がつかないのだ。
でもあおいのお兄ちゃん、つまり真鍋先生は美形ではない。
いや美形の方ではあるが鬼瓦みたいな冷たい顔だ。そして致命的なのはおちびさんで、さらに若ハゲを隠すためにスキンヘッドにしてるから、そして眉毛が薄すぎて目が大きすぎて、
いわゆる宇宙人顔だ。
赤井家はそもそも童顔の系統なので、遠戚とは言え何故に真鍋が老け顔に近いかは、何故に宇宙人顔なのかは、わからないのだが、童顔遺伝子修正に失敗したのか成功したのか
それはさておき
だからあおいも、真鍋先生の婚約者になっている姉には真鍋先生を盗られても、他の黒百合生徒や女性教師に盗られる心配はしてなかったのだが
授業エスケープして高等部を覗けば、「先生はカノジョいますか?」なんて聞かれまくっていたし、中等部入学早々のケンカも、あおいと真鍋先生の仲良しぶりに妬まれたのが原因だった。
そして、さっきのヒソヒソ話。
わたし、負けないもん!誰にもお兄ちゃんあげないもん!
と思いながらも、さっきみたいな針のムシロはイヤだ。頭を抱えたい気分で
サナ、美佐、みずき、ゆかり、カネコちゃん・・・早く来て!と思い待ちわびるあおいだった。
- << 12 黒百合女学院近くのマクドナルド。コーラ飲んで座って待っているあおい。待ち人が現れた。掃除でワックスをひっくり返し遅くなったのだ。 「ゆかりーサナーここよ!」 と座ったまま嬉しそうに手を振るあおい。 「あおちゃん帰るの早すぎ!」 と、ゆかりが頬を膨らませる。サナは 「あんな針のムシロだと逃げたくもなるわよねえ」 と、あおいの腕を突いてからかう。 「美佐ちゃんカネちゃんはどうしたの?」 との、あおいの問いにゆかりが 「カネコがねえ、ワックスひっくり返しちゃってね、美佐ちゃんは巻き添え。二人とも転んでワックスまみれってわけで、ジャージに着替えて来るって。」 皆とポテトをつつきながらあおいが聞く。 「何なのよ。中等部一年生あげてのあのヒソヒソは!」 遅れて来た美佐が 「仕方ないわよ。入学早々ケンカ騒ぎしちゃった私たち有名人だもんね」 ゆかりも 「あおちゃんも初等部の待った先生が好きなわたしの気持ち、わかったんじゃない?。ほら、あの待った先生誕生日の、待った先生好きですドッキリのあとのヒソヒソ、あったじゃない」 サナは冷静に分析している 「あおいは入学前の春休みから真鍋先生にお兄ちゃん攻撃してたんでしょ?。で、入学してからも真鍋先生をお兄ちゃんって言ってるから。みんな何であおいだけ真鍋先生に近づけるの?なのよ」 「うーん、そうかなぁ。でもお兄ちゃんってあの宇宙人顔だよ?。ちびだしハゲだし。あんなのがいいのはわたしとお姉ちゃんだけだと思うんだけど」 と、あおいが言い終わる前にサナ 「始業式のときの真鍋先生の赴任あいさつ、面白かったし、小さくても系列だった近くの黒山学院高校の空手部の先生に勝っちゃったじゃない。授業も面白いし、休憩時間に職員室に帰らずに世間話してくれて、それが雑学にユーモアにギャグたっぷりだとね、あおいには見た目は不合格でも、皆には中身合格じゃなくて?。それに小さくてもおデブさんじゃないしオシャレだし、中等部のわたしたちともボール遊びしてくれて」 「えーっ!」 頭を抱え込むあおい。
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書き忘れてましたが、これは「みんなで綴る色恋物語」を途中でやめて改めて整理し加筆しようとするものです。結局それは参加者極少でしたが。それを今書いている「イクまでイケません」や他に書いていたものと主人公その他を共通にするために。
そして、これに出てくる梅宮サナは前スレの2さんの書かれたものを引っ張ってます。前スレ2さんゴメンね。
わたくし、昔から月終りと月始めは多忙ゆえにミクルにはなかなか来られませんし、気まぐれなのでいつまで続くか・・・
でも、これと「イクまでイケません」は完結まで気長に続けたいですね。
と言うのもわたくしの仕事で、またミクルなどで、学校などの先生に恋する若い学生が意外や存在していると思うからで。
彼ら彼女らが先生との色恋スキャンダルにならぬよう願ってまして。
飛び入り参加の方が現れなければ、
清く正しい?でもたまに下ネタとか混じっても、先生と生徒の恋の実体験を脚色しただけの純愛物語になる予定でして。
(なにぶん実体験なので。実体験以上のものは、文才ゼロのわたくしには書けませんし)
いや、今の時代、それは流行らないよって方は参加いただければと思ったりします。もちろん清く正しい恋物語に飛び入り参加したい方も歓迎です。
ただし、月終りから月始め、わたくしの来られないときはここも他のも、閉鎖しますが。
わたくしは先生してた主人に、わたしが好きと言わせたい一心で逆セクハラ攻撃しちゃったりしてましたが、なにぶんエロ姉氏が恋敵だったもので。それも一部は書くつもり。すこしはHな場面もないとね。
女子校あるあるがいくつ出てくるか、以後全く出ないかは不明です。
>> 10
黒百合女学院山手校中高等部の側のマクドナルド。
サナたちを待ちながらあおいは考えを巡らせている。
さっきのヒソヒソ話は多分、多分…
黒百合女学院近くのマクドナルド。コーラ飲んで座って待っているあおい。待ち人が現れた。掃除でワックスをひっくり返し遅くなったのだ。
「ゆかりーサナーここよ!」
と座ったまま嬉しそうに手を振るあおい。
「あおちゃん帰るの早すぎ!」
と、ゆかりが頬を膨らませる。サナは
「あんな針のムシロだと逃げたくもなるわよねえ」
と、あおいの腕を突いてからかう。
「美佐ちゃんカネちゃんはどうしたの?」
との、あおいの問いにゆかりが
「カネコがねえ、ワックスひっくり返しちゃってね、美佐ちゃんは巻き添え。二人とも転んでワックスまみれってわけで、ジャージに着替えて来るって。」
皆とポテトをつつきながらあおいが聞く。
「何なのよ。中等部一年生あげてのあのヒソヒソは!」
遅れて来た美佐が
「仕方ないわよ。入学早々ケンカ騒ぎしちゃった私たち有名人だもんね」
ゆかりも
「あおちゃんも初等部の待った先生が好きなわたしの気持ち、わかったんじゃない?。ほら、あの待った先生誕生日の、待った先生好きですドッキリのあとのヒソヒソ、あったじゃない」
サナは冷静に分析している
「あおいは入学前の春休みから真鍋先生にお兄ちゃん攻撃してたんでしょ?。で、入学してからも真鍋先生をお兄ちゃんって言ってるから。みんな何であおいだけ真鍋先生に近づけるの?なのよ」
「うーん、そうかなぁ。でもお兄ちゃんってあの宇宙人顔だよ?。ちびだしハゲだし。あんなのがいいのはわたしとお姉ちゃんだけだと思うんだけど」
と、あおいが言い終わる前にサナ
「始業式のときの真鍋先生の赴任あいさつ、面白かったし、小さくても系列だった近くの黒山学院高校の空手部の先生に勝っちゃったじゃない。授業も面白いし、休憩時間に職員室に帰らずに世間話してくれて、それが雑学にユーモアにギャグたっぷりだとね、あおいには見た目は不合格でも、皆には中身合格じゃなくて?。それに小さくてもおデブさんじゃないしオシャレだし、中等部のわたしたちともボール遊びしてくれて」
「えーっ!」
頭を抱え込むあおい。
>> 12
そうか。そういうことか・・・。わたしの恋敵は姉だけではなくなり、今や黒百合女学院の皆が恋敵になってしまってたのか・・・
と頭を抱え込んでいるあおい。か、勝てる気がしない。
わたしはバカ。わたしは童顔。わたしはちび。わたしは貧乳。わたしはそのうえにお尻まで小さくて。・・・同級生はまだしも高等部の先輩のお姉様方いや中等部の先輩方にも女の子としては全く勝てる気がしない。
「あーん、どうしよう・・・わたし、どこから見ても男だもん。女の子らしさの欠片もないもん!皆に勝てる気しないよー!」
と、嘆くあおいの頭をサナが頭を頭ポンポンして慰めている。
あおい同様に、とは言っても高等部の真鍋先生にではなく、初等部の待った先生に恋しているゆかりは、あおいの大好きなホットアップルパイ買って来て慰めている。
「あおちゃん、ほら、あおちゃんの大好きなアップルパイだよ~これ食べて元気出して」
素直にアップルパイを頬張るあおい。
突然に叫び出すあおい。
「イヤよ!イヤ!。お姉ちゃんになら仕方ないけど、わたし、黒百合の誰にもお兄ちゃんあげないもん!」
と叫んだものの、午後の授業の針のムシロを思い出し
「ダメだぁ!あんな針のムシロも耐えられない!」
先生への恋の点では先輩のゆかり。
「あおちゃん、仕方ないよ。黒百合は女の園だもんね。目立つライバルは引きずりおろされる。中高等部六年、我慢するしかないよ。」
「それとも今からでも公立に編入するの?それとも高等部はよそに行っちゃうの?」
そこに頭が良いゆえに話が遠回しになるゆかりに痺れを切らした、これも優等生のゆかりをも凌ぐ頭の良い深窓のお嬢様のサナが、手っ取り早くゆかりの言いたいことをまとめる。
「そうしてあおいは初恋のお兄ちゃんを皆にあげちゃうの?。ライバルなんか何さ!12歳差なんて何さ!吹き飛ばしちゃえっ!」
>> 13
「わたしっ今からお兄ちゃんとデートするっ!」
「サナ、わたしを女の子らしくメイクして!」
と言い出したあおい。女の子の髪をとかしたりメイクしてあげたりが大好きなサナは鞄からメイクセットを取り出してメイクしてやっている。
サナの恋心を見抜いてるこれまた優等生で、あおいのグループ唯一の良識派の、今年も級長になったカネコは
サナちゃんってあおいが好きなのに。好きなあおいの恋を応援出来ちゃうなんて、サナちゃんってとてもいい子ね。
と思っていたら
と、思っていたら
カネコが
「わたしトイレ」
と言うと
「わたくしもお手洗いに」
と、ついてきたサナ
「ねえ、カネコちゃん、あおいの勢いなら真鍋先生とキスしちゃうね。これをポラロイドで撮っちゃえば真鍋先生は黒百合いられなくなっちゃうの。そうしたら、あおいはわたくしの可愛いお婿さんになっちゃうの」
トカナントカふざけて言いつつ、
「わたくしが女の子が好きなのはナイショのヒミツね」
さっきまでは
サナちゃんって、とってもとってもいい子!
と思っていたカネコ
全然いい子じゃない!怖い!
と思うカネコだった。
>> 14
一年前の夏休み。これはサナの思い出。てか初恋の物語。
と、ある町の駅前の路面電車の停留所で少女が手を振って
「ママぁ、早く早くぅ!」
と母親を急かしている。
「慌てなくても映画は逃げませんよ」
とはサナのママ。夏休みのアニメ映画を見に行くのだが、今日はお付きの運転手がダウンしてしまったのと、サナの社会勉強のために車ではなく電車で、なのだ。
と、いうのも、サナは近県九県では一番のお嬢様ゆえに。
走り出した路面電車。が、ここに場違いな男が一人。
いや、場違いなのはこの男ではなく、スーパーお嬢様なのに路面電車に乗っているサナの方なのだが。と言うかマナー最悪な男が一人。
駅の隣の家電店でラジカセを買ったのだろう。紙袋からそれを出し、電池とCDを入れ、ヘッドフォンをつけ・・・。
ここまでは、そりゃあ誰もが新しい物は早く試してみたいものだからして、あるある話かも知れないが、違うのはヘッドフォンから音が漏れ放題なことだった。
そして、ガムを吐き飛ばし、さらにタバコに火をつけ、缶ビールを口にする。
車内の誰もが白い目を向けるが、その男、チンピラ風。
電車が止まり、客が降りて、乗ってくる。
その中にいた女の子。制服からして女子高生だろうか。たまりかねて言う。
「ちょっとぉ、おじさんウルサイわよ! 音小さくしてよね!」
>> 15
「おい! ねーちゃん、そのウルサイは儂に言ったのか?!」
「生意気な娘にはお仕置きしなきゃいけねえな!」
と言いつつ、胸の前で指を組み
ポキポキと関節を鳴らしたかと思うと、女子高生の手を掴み、ちょうど停まった停留所で彼女を下ろそうとした男。
が、そこには小さな少女が。
少女はラジカセに手を伸ばし、ボリュームを目一杯に回すとヘッドフォンからの音楽が男には爆音に変わった。
「くっそう、誰だぁ?!!!」
と叫ぶ男。
その少女は小さくて男の視線に入ってない。
「あたしだよっ! 無視すんなっ!」
そう叫ぶが早いか足が動くが早いか、男を車外に蹴り出した瞬間
「運転手さん! ドア閉めて!」
少女の言葉が終わるが早いか、気をきかせた運転手がドアを閉め電車を動かす。
「くそチビ!覚えてやがれ!」
そう叫ぶ男にあっかんべーをする少女。たちまち車内に拍手が起こる。
「あおいっ! あんたは手が早すぎるわよ!」
と少女を叱っているのはその女子高生。あおいの従姉妹の赤井紫蘭だ。夏休みだったため、同級生のカネコたちと遊びに来ていたのだが、この時点ではサナとあおいにはまだまだ互いに面識はない。
「か、格好いい。小さいのになんて格好いいの!」
そう思ったサナ。
「ねえ、あなた、あなたはあの小っちゃい女の子と同じ学校?」
「あの子とあなた、制服同じだよね? この町にはない学校でしょ?」
「どこ学校?」
と、車窓の景色を写そうと側に来たカネコに聞く。
「わたし、黒百合女学院初等部よ。あの子は赤井あおいちゃん。小さいのにとっても強いの。」
と言うカネコに
「わたくしはサナって言うの。黒百合に入ったら仲良くしてね」
その日、帰宅早々に
「ママ、わたし中学は黒百合に行く! わたし、好きな子見つけちゃったもの!」
と叫んだサナだった。だからあの中等部入学早々にあおいの仕出かした高等部とのケンカ騒ぎに
「あなた、あおいちゃんね。お味方してお手伝いして差し上げましょうか?」
と、あおいに加勢したのだった。
なんてことはあおいはまだまだ知らないゆえに片想いでせつないサナだった。
>> 16
「995 996 997 998・・・この石段、どこまで続くのかしら」
果てしなく続く石段を数えて喘いでいるのは
あの電車で自分よりかなり小さい、でも自分と同じくらいは強いであろう少女に出会ってしまい、一目惚れしてしまい、中学は黒百合女学院中等部に入学するのを決意したサナだ。
あれから四ヶ月。町にはクリスマスがやって来て、たまたま小学校の悪友と学校を抜け出したところ、教会のクリスマスコンサートのパンフレットをなぜか受け取ってしまって
それをママに見つかって
あなた、黒百合女学院に行きたいのよね?。あそこはクリスチャンスクールだから一度くらい礼拝に行ってみたら?
と背中を押されたのだ。
九県一のお嬢様とはいえ、スポーツ大好きで空手の走り込みすら歓喜の顔で取り組む彼女でも、さすがにインフルエンザで肺炎にまでなり、寝ていた身だと息も絶え絶えなのだろう。
「なんで病み上がりのわたくし、歩かされてるの?。あいつ(運転手)はどこ行ったのよ?」
と、つぶやきながら。
すると木枯らしが。
「きゃっ!」
とスカートを押さえたら帽子が飛んで行ってしまった。それも悪いことに石段のはるか上に
「あーあ、上まで昇る理由が出来ちゃった」
>> 17
サナの見上げる石段はサナの住む町とあおいの住む町の境の山の山頂に続く石段で
この山には江戸時代末期にこの山を持ったお金持ちが、維新に向かう時代にふざけてつくった、天照大御神さまの妹キャラの天曇大疫病神という、大福神様と貧乏神様の総元締めなる神様を奉るという
ホントかウソか怪しいお宮が、ふざけたお宮ゆえに、さすがに由緒を忘れられ、維新後も覚えている市民にも神様の名前が名前だけに誰もお参りせず、
結果、公園になっていて、その反対側に下りたところに黒百合女学院の幼稚部から高等部まである山手校はあり、サナの目的地はそこのチャペルなのだが
サナはまだそれを知らない。
その石段の上の公園ではそのころ
終業式が終わり、あおいたちと待ち合わせのカネコが一足先に着いていたものの
小学生にしてはやたらと背が高く、顔も大人っぽく、おっぱいもこれが小学生サイズとは思われないくらいにふくよかな・・・
つまり誰がどう見ても背が低い高校生にしか見えないカネコと側の販売機ですれ違った近くの男子高校生にナンパされていて
中学生?と間違えられるのはいつもいつもでも、さすがに高校生にナンパされるのは初めてで
「なんでわたし、高校生のお兄さんたちに・・・」
「こわいよぉ~ ナンパ断ったらわたし、殺されるの?」
と真っ青になっていて
>> 18
その頃サナは石段と格闘していた。おうちを出る前の会話を思い出しながら。
「ねぇ早川さん、わたくし、このチャペルひとりで行きたいの。行き方を教えて下さらない?」
話しかけられてるのはサナのお付きの運転手だ。
「サナ様、これは道がややこしゅうございます。それにサナ様はまだお一人では電車やバスどころかタクシーすら乗り方が・・・」
「もうっ!こども扱いはやめて!。わたくし来年は中学生なのよ。」
結局、石段の下までは乗せて貰った。
「石段の上には公園がございます。するとどの坂道を下りても結局はチャペルの前に出ますが、わたくし車を停めて参りますのでお待ちください。地図を書いて差し上げますので」
と言った早川は駐車場の順番待ちか帰って来ない。
痺れをきらして一人で上り始めた石段を制覇したサナ。振り返ると高台だけに風景は素晴らしく、石段に火照る体には木枯らしも気持ちいい。
自己満足に浸っていると男の声がする。ナンパだ。
目を凝らすと、ナンパされている女の子には見覚えがある。
「あの子は確か・・・あの夏の日からわたくしが初恋した小さな女の子。赤井あおいちゃんの仲良しの桃井カネコちゃんね。しつこくされてるんだわ」
意を決したサナは立ち上がる
>> 19
男子高校生のナンパだろう、困り果てているカネコを助けようと思うサナ。しかし、サナは勢いで押しスピードで圧倒するあおいと違う頭脳派だ。冷静に分析を始める。
「ふーん、相手は三人ね。周りに他の仲間はいないみたい。」
「わたくしは武器になりそうなのはスカーフしかないけど彼らはジュース持ってるからそれで濡らせばムチになるわよね。奪えなくてもトイレあるから走れたらなんとかなりそう」
「もし彼らの仲間が来ても木とかジャングルジムとか盾にできそうだし、トイレの入り口は狭いみたい。トイレまで行ければ一対一と変わらないわ」
「カネコちゃんがいるってことはあおいちゃんも・・・待ち合わせの可能性もあるし」
「団地みたいだし昼間だし、大人も来る可能性あるわよね」
「問題はカネコちゃんが脚が早いかどうか・・・でも黒百合は体を鍛える学校だからなんとかなりそう」
「あとは油断させればいいのよねえ。早川の仮病作戦、ママのお色気作戦、使っちゃお」
さっと作戦を組み立てたサナ。千鳥足を装う。
「ねえ、そこのお兄ちゃん、わたくし熱があって苦しいの。頭冷やすからジュース下さらない?財布落としちゃって・・・」
声をかけられた男子高校生、見るからにお嬢様のサナ、それも一時子役もしていたサナだ。美少女ぶりに標的をサナに切り替えたらしい。
ジュースを貰い
「ありがとう、優しいお兄ちゃんで助かったわ」
と言いながらスカーフを濡らすとウィンクしながらカネコに
「あなた、ティッシュお持ち?」
ここは黒百合初等部首席卒業確実と言われているカネコだ。サナの意味がピーンとすぐわかった。
あの電車で出会ったサナちゃんだ!と気づく。
「トイレにあるかも」
と公園出口に近いトイレに走り出す。
「おいっ!待ちなよ!」
と言いかけた男子高校生、サナがさらに気を引き付ける。
「わたくしのジャケット、背中のホック外して下さらない?」
>> 20
「背中のホック外して下さらない?」
あまりの美少女のサナの言葉に何かを期待した彼ら二人は委ねしてしまった。ついつい二人が座るサナの背後に回り身を屈める。
その一瞬を見逃さないサナだ。いきなりスカーフを振ると、濡れて重くなったスカーフは目くらましの水しぶきを散らしながらムチのように正面の顔面を捕らえた。
「痛っ!」
怯んだ背後の一人に回し蹴りが襲う。ホックを外そうと身を屈めたのが仇になった。
そしてこれも背後で身を屈めた残り一人に正拳が入る。
長居は無用と公園出口に逃げ出すサナ。
「よかった。カネコちゃんは逃げきったみたい」
と思っていると、石段で疲れた体でのこれだ。深いダメージは与えられてない。起き上がる気配がした。しかも出口には
制服を見ると彼らと同じ学校らしい男子が
背後からは
「そいつを捕まえろ!」
と、さっきの奴らが
「しまった!。逃げられない!。」
トイレ入り口で一対一に持ち込もうとサナはトイレに引き返す。
さいわい掃除道具はあった。モップの柄を竹刀代わりに構えるサナ。剣道は自信がある。
長い睨み合いが始まったかに見えたそのとき
>> 21
サナの目の前で何かのきらめきが走る。その瞬間
「痛っ!!」
と、何人もが顔を押さえた。
何らかの金属音がいくつも床に落ち、彼らの頬や額からは血が滴る。
落ちたものたちを見ると、コインの縁が刃物のように鋭い。
「これは・・・道場の先生が気をつけろと言っていた羅漢銭?」
空手優勝経験あるサナ。中国武術だと気づいた。
「まさか、あおいちゃんが助けに来てくれたの?」
「あんた達!小学生相手に何やってんのっ!」
聞くとあおいの声ではない。少し低い。でも女性の声。
「その制服は黒川学院高校だね!」
「あんた誰?」
と言う彼らに女性は名乗る。カネコが助けを求めたのは、黒百合学園高等部クリスマス会にOG参加していて、この公園で真鍋先生とデートに坂を歩いていた、あおいの姉だ。
「黒百合女学院赤井緑様参上!よくも妹の友達を可愛がってくれたわね!」
可哀相に彼らは疚しいことは、始めはなかった。カネコにしつこくしなければ、カネコが高校生と勘違いしてのただのナンパだから。しかし
サナがトイレ入り口での持久戦に持ち込んだために、はた目には監禁している立場になって言いわけできない。しかもサナの服のホックを外す誘惑を感じた後ろめたさも手伝い
おまけに緑は黒川学院高校空手部顧問を破った真鍋先生の婚約者だ。さらに緑の喧嘩に手加減できない性格の武勇伝は黒川学院にも響いていて。
彼らは平謝りに謝るしかなかった。
>> 22
彼らが帰ると安心したのか、へたり込むサナ。
無理もない。実家がプロ武術家で喧嘩馴れしてる緑やあおいのようにはいかない。
いくら幼いときから空手や剣道して優勝経験あるサナでも、それは建物内でのこと。地面の上での実戦は初めてで、しかも「超」が十個は付くくらいに過保護に育ったスーパーお嬢様なのがサナなのだから。
「サナちゃん大丈夫?」
身代わりに助けてくれたサナを気遣い走り寄るカネコに
「うん。なんとか時間稼ぎできたわ」
そして緑を見ると
「助けてくれてありがとうございます!」
と丁寧にお辞儀して
「初めまして。わたくし梅宮の長女のサナです。赤井家様にはお恥ずかしいところをお見せしてごめんなさい。改めて母からお礼を・・・」
と、お嬢様らしい挨拶をする。
「えっ!!!。あなた、梅宮家の・・・」
「ダメじゃない!無茶したら。」
「ところでサナちゃん、あなた、おうち遠いでしょ? どうして?」
と緑。すると
「わたくし、中学は黒百合に入りたくて。ママが黒百合行くなら一度くらい礼拝に行きなさいと、この下のチャペルに」
「それにあおいちゃんが好きになって。でも女の子なのに女の子が好きって恥ずかしいから、お姉さん、あおいちゃんには内緒にお願いします」
「そうだったの。あのね、あなたにいいこと教えてあげるね」
「あなたの行きたいチャペルは、なんと黒百合のチャペルよ。無理に黒百合に入らなくても毎週日曜に来たらあおいに会えるわよ。わたしも受験入学組だからわかるけど、お受験入学は超難関だからねえ。でも梅宮さんとこのあなたなら楽勝かもだけど」
「えええぇーっ?!黒百合のチャペルだったんですか?」
驚きを隠せないサナ。
「ともかく、かわいい後輩が出来そうね。うれしいわ。ちょっと早いけどあなたなら楽勝合格だろうから。ようこそ黒百合女学院に!歓迎するわ」
サナを抱きしめる緑。
「ところで、うちのあおいのどこがいいの?。あれ、女のくせに色気ゼロの、中身が男の子よ。」
「そこが好きなんです。」
>> 23
「ねえ、カネコちゃん。あなたたちいつもここで遊んでるのよね。あおいちゃんは?」
サナが聞く。
「あ~、あおちゃんねえ、クリスマス会で怖~い黒木先生に日頃の仕返しだぁ!って、わさびジュース飲ませて怒られてた」
とカネコの言葉が終わらないうちに
「あおいはね、サナちゃんには悪いけど、わたしの婚約者の真鍋先生が好きなのよね。で、今日わたしと真鍋先生デートするのに気づいてヤケ食いしてね。保健室で食べすぎたぁ!苦しい~!って寝てるわ」
「ケーキ1ホール、チキン四人前、寿司三人前、パスタ二人前にジュースがぶ飲みするんだから。わたしと同じちびちゃんなのによくお腹に入るもんだと感心したわよ。それでもケーキ残りの1ホール、持って帰るぅ!って手放さないんだから。」
「可哀相に初等部や幼稚部の女の子たち、クリスマス会のご馳走、あおいにさらわれたのよね。カネコちゃんたち、あんな妹でごめんなさいね」
「あおいって食い気に走りだすと目が血走ってて、わたしでも怖いわよ」
緑の言葉が終わらぬうちに
「でも楽しそう。あおいちゃんって、ますます理想のお婿さんですぅ」
と語るのはサナ。
>> 24
サナの初恋と言うか一目惚れシーンの回想は終わり、時空は再び今の黒百合女学院そばのマクドナルドに戻る。
「ねえ、みんな。ところでお兄ちゃんって、なんでエロしか頭にないうちのバカ姉がいいんだろうね?」
「お姉ちゃんって、大学生なのにわたしと同じくツルツルの貧乳なのに。おまけにわたしよりはるかに乱暴狂暴なのにね。しかも文才と画才を取ったらただのバカ女よ。」
あおいは姉に真鍋先生をほぼ奪われてる鬱憤をぶちまけている。
「言葉や仕草に下ネタ話にほとばしる官能的なエロさ。じゃないの?」
と軽口を言うのは「官能」をまだまだ知らないみずきだ。
「いやいや、お兄ちゃんって女の子姉妹の末っ子だからねえ、女のむっつりなエロさは身に染みて・・・あの三姉妹じゃ、身に染みないか。清く正しい純潔三姉妹だもん」
あおいのひとり言に同調するように美佐も
「あまりに潔癖なパパママだったから、緑お姉ちゃんの脳内エロが新鮮だったりして」
さすがに美佐はあおいとは遠戚だからもちろん真鍋先生とも遠戚で、ちゃんと観察している。
そこにカネコとのトイレから帰ったサナがあおいに火をつける。もちろん冗談なのだが
「あおいって実はエロいのにむっつりと隠すから。わたしを食べて!くらい勢いは出ないの?」
「わたくし、真鍋先生ってかなりな奥手の純情くんで、女の子から迫らなきゃ迫られてることに気付かないタイプと思うの・・・」
のサナの言葉の「・・・」の部分は「なんちゃって冗談よ」なのだが、それを聞く前に
「やっぱり!」
「あおい出撃しまぁす!」
とガンダム出撃みたいに言うと走って行ったあおい。
「散るなよ!」
との美佐の言葉は多分に聞いてはいない。
>> 25
「わたしっ今からお兄ちゃんとデートするっ!」
「あおい行きまーす!」
と立ち上がったあおい。時計を見るとすでに夕方5時だ。黒百合女学院の初等部中等部の総下校時間まであとわずか。慌てて店から飛び出す。
そこに初等部の部活指導を終えて小腹を空かせ、帰宅まえにかるく食事をと来た
待った先生と鉢合わせ。と言うより派手にぶつかり転ぶ二人。
「痛~い。誰よっ!」
と、あおい。
待った先生は待った先生で
「赤井、お前なんでここに。子供は早く帰れよ!」
と言おうとしたものの、両手は本能的に股間を押さえている。そして
ついつい、本能的に
「ぼ・ぼっ・暴力反対!」
なんて叫んでいる。
無理もない。この二人は犬猿の仲。と言うより喧嘩するほど仲が良いのかはわからないが、天然な待った先生、
いや、あおいも天然なのだが、この先生とあおいは水と油の方向性の違う天然で、待った先生は、あおいの気に入らないことをついつい喋ってしまう癖で、初等部時代のあおいに、いつもいつも股間を蹴り上げられていたのだ。
昼間も
あおいが真壁先生を好きなのを知ってるくせに、あおいの恋路を邪魔する発言して、あおいに平手打ちされている。
それを見て、男のくせに弱虫先生なんだから・・・と思ってるあおい
「先生、バイクよね? 乗せてぇ!」
と、せがみつく。
>> 26
待った先生こと松田先生のバイクのシートにヘルメットあるのを見たあおい。松田先生の手のヘルメットを取ると
「あら、先生、ちゃんとタンデムようにヘルメット二つあるじゃん」
「ヘルメット借りるね。」
と、あおいはさっさとヘルメットを被る。
「俺は女は乗せない硬派なんだよ」
と待った先生。あおいのヘルメットを脱がそうとする。
「またまたぁ!冗談を。彼女なんていない童貞のくせに!」
「あっ!そうか! 待った先生にはゆかりちゃんって彼女いるもんねえ。ゆかりちゃん中にいるよ?。呼ぼうか?」
と、あおい
「何言ってるんだ。アホか。高田は生徒で彼女じゃねえ!」
と待った先生。ハッとして、あおいは真鍋が好きだったと気付き
しまった!蹴られる!と思い、慌ててまた股間を押さえ
「ぼ・ぼっ・暴力反対!」
と言おうとしたら様子が違う。
「赤井? どうした? さっき頭ぶつけたか?」
と思い、あおいと目の高さが合うようにしゃがむと、ニコッと笑ったあおいは
「ゆかりー!待った先生、来てくれたよ!。」
「小学校の待った先生が小学生の彼女をバイクに乗せてあげたいんだってぇ!」
慌ててあおいの口を手で押さえる待った先生。
さいわい間に合った。高田には聞かれなかったはずだ。
俺はロリコンじゃないのに、なんで赤井は俺と高田をくっつけたがるんだか?
と思いながら
「やれやれ、仕方ない。今日だけだぞ!乗れよ」
>> 27
生徒に懐かれるのは教師冥利で嬉しくても、自分が恋人にされては、この待った先生にとってはそれは迷惑なのだ。
教え子の高田ゆかりに告白されたり、それを知るあおいが自分にゆかりをくっつけようとすることに辟易してる待った先生
「ゆかり~! 小学校教師の待った先生がぁ、この前まで小学生だったぁ彼女のゆかりちゃんをぉ、中学生の彼女のゆかりちゃんをぉ、バイクに乗せてあげたいんだってぇ!」
と叫ぼうとするのを慌てて、本当に本心から慌てて、あおいの口を押さえて阻止した待った先生
「やれやれ」と、あおいのおねだり通りに黒百合女学院中等部のある黒百合山手校に向けてバイクに乗せ、走っている。
「わたし、おうちの鍵わすれちゃったの。早く学校戻らないと学校閉まっちゃう!」
とまで言われ
「先生、おうちに帰れないわたしを泊めてくれるの?」
と言われたら
「冗談じゃない!」
と、諦めた待った先生なのだ。天然ゆえにさっきのマクドナルドの上の階にあおいの祖父の道場があるのに気付かずにいて。
だから天然を見抜いたあおいに手玉に取られて遊ばれて、いたずらばかりされるのだが、本人、自分が天然という自覚はない。
一方あおいは真鍋先生が帰るまえに黒百合女学院中高等部に滑り込めるよう、神にも祈りたい気持ちで。
「お兄ちゃんをお姉ちゃんとのデートには行かせてやらない!。今日はわたしとデートしてもらうんだ!」
その頃、あおいのお兄ちゃん、あおいの想い人の黒百合女学院高等部教師の真鍋先生は
婚約者の緑、つまりあおいの姉の緑の通う、黒百合女学院大学のある黒百合女学院瀬野校側で彼女と待ち合わせしていた。もちろんデートの予定である。
「瞬くん(真鍋)にお知らせがありまーす!わたし免許とって車、買いました!」
と言う緑について行くと、そこに停まっていたのは
真鍋が欲しい欲しいと思っていたロードスターだ。
「おまえ、免許取り立てでこの車、大丈夫か?。最初は軽自動車か中古車にしたほうが・・・」
と言おうとして、やめた。
こうする!と決めたら絶対に意見を変えない緑ゆえに。仕方なく
「ふーん、格好いいじゃん。似合うと思うよ」
と共に乗り込む。
「ぶつけたりしないだろうか?」
と思いながらも緑の運転で車は走り出す。
>> 28
納車されたばかりのロードスターに真鍋を乗せ駆ける緑
「ねえ瞬くん、今日はどこ行く?」
「そうだなあ。でも緑の行きたいとこにしようよ」
「免許取得祝いで、例えば緑の好きなカグラデンとか」
「あー! そこ賛成! デミグラスソース絶品だもんね」
黒百合女学院山手校に近づいたとき真鍋がタバコを吸おうとポケットをまさぐると、ない。
いや、タバコはあった。ライターも。
ないのは財布だ。
そういえば初等部の松田先生と世間話ついでにじゃんけんして、負けて缶コーヒーおごって、生徒に掃除させ、
真鍋くん、デートだろ?早退していいからその代わり大学部に書類届けてくれと主任に言われ
掃除のワックスで汚れたジャージからスーツに着替えて
職員更衣室だ。ジャージの中だ。
「緑、悪いけど忘れものしたから高等部に寄ってくれないか?」
と車は中高等部のある黒百合女学院山手校に向かう。
車は交差点に近づく
「緑、そろそろ右折だから右に車寄せなきゃ」
その頃、あおいの乗る待った先生のバイクも黒百合中等部への最後の右折に右車線に入ろうとしていて
真鍋の
「右折まえは右に車寄せなきゃ」
の言葉に、今までのデートの妄想というか回想というか、とにかく我に帰った緑は何を考えたのか
「えっ。うん。右だよね。右に寄せるね」
と何故か対向車線に。
あーあ行き過ぎた。少し遠いが、ここから歩けばあおいに見つからないのに
と思いつつ、タバコに火をつけようと視線を外したものの、右にあった分離帯が左にあるのに気づいた真鍋
「うわぁ~! 何考えてんだ!ブレーキ!」
慌てたものの、真鍋がサイドブレーキひいたのと、緑の反射的な急ブレーキで、そして、あわや正面衝突しそうだった対向のバンもハンドル切ってくれて
「た・助かった!」
と安心する間もなくバンの後ろにバイクがいた。
言うまでもなく、あおいと待った先生のバイクだ。
慌ててブレーキかける待った先生。間に合うはずはない。回避しようにも先行車のバンが止まり車線が空いてない。
本能的にあおいは体重を反らしバイクを傾ける。正解だった。
転倒し、二人とバイクは地面を滑走したものの、車に頭から突き刺さるのは回避された。
>> 29
ぶ・ぶつかるぅ!と思ったか、両手で顔を覆った緑
二人乗りバイクが倒れる音は聞こえた。
ハッ!と気を取り直して慌てて車から降りる緑。
転倒し倒れていたのは、初等部教師の待った先生。そして待った先生のバイクに同乗していた妹のあおいだ。
見ると、あおいだけヘルメットが脱げている。
わたし、妹を殺しちゃったの?
「イヤぁ! あおいっ!死んじゃダメえっ!」
と、叫ぶひまもなく、かろうじて意識のあったあおいにすぐ胸倉を掴まれる
「お姉ちゃんっ! なんで対向車線を逆走してんのっ!」
「わたしが恋敵だからって、殺すつもりっ?💢」
と叫びたくても右足が折れていたあおい
「救急車!早く呼んでよね!」
「ま、待った先生は? 無事?」
>> 30
我が身の破滅か?みたいな音がして
「イヤぁ! あおいっ! 死んじゃダメぇっ!」
「お願いっ! あおいっ! 目を開けてぇ!」
と叫ぶ間もなく
「お姉ちゃんっ!なんで対向車線逆走してんのよっ!」
と、意識朦朧状態から回復したあおいに胸倉を掴まれてからすでに一週間。かわいそうに緑はあおいの奴隷状態だ。
無理もない。緑が対向車線逆走し、あおいの同乗していたバイクとあわや正面衝突のところを、あおいが機転を利かしバイクを倒したために衝突回避され
さもなくば、最悪、あおいとバイクの主の待った先生は緑の車に頭から刺さっていたのだ。
駄菓子かし、あおいは骨折と切り傷で入院してるのだ。今朝も
「モンブラン買ってきて!一つじゃなく三十個くらいね!」
「みんな見舞いにくるらしいから、全員分ね!」
と言われ、パシリ状態の緑だ。
だが、緑にはあおいに逆らえない理由は他にあって・・・・
あれはあおいが黒百合学園幼稚部のころ
>> 31
緑の回想
あれは緑が中学生していた年のクリスマス間近の冬。
電話の向こうで
♪喜べイスラエル
久しく待ちにし主よ とく来たりて
御民の縄目を 解き放ちたまえ
主よ 主よ 御民を救わせたまえや♪
と賛美歌が聞こえる。
二学期の成績が悪すぎた緑は
さらに前日に職員室への呼び出しをスルーしたせいで、担任にこれでもかと説教され居残りを命じられ
それゆえに朝
「緑~あんた、今日は中学、昼まででしょ? なら、今日はあんたがあおいを幼稚園に迎えに行ってね。藍子も黒雄も用事あるらしいから」
とママに言われていたのに間に合いそうになく
一足早く冬休みになって、聖歌隊の仲良しとおうちに帰って練習していた姉の藍子に泣きつく
「藍お姉ちゃん、あたし、あおいを迎えに行けなくなっちゃった!だから悪いけどお願いね!」
場所は変わり、ここは黒百合女学院チャペル。
黒百合女学院幼稚部のクリスマス会でケーキを食べ終え、しあわせいっぱいなこどもたちが会の終わりに歌っている
♪諸人来ぞりて 迎えまつれ
久しく待ちにし 主は来ませり
主は来ませり 主は 主は来ませり♪
そこに藍子がドアを開ける。
「あー! あいおねえちゃんだっ!」
一人だけ走りだし藍子に飛びついたのは、このときまだ六歳のあおいだ。
「こらっ!あおいっ! ちゃんとみんなと最後まで歌いなさい!」
と叱る藍子。でも瞳は優しい。
>> 32
手をつなぎ歩くふたり。これが今生の別れとは夢にも思わず
♪真っ赤なお鼻のトナカイさんは
いつもみんなの笑い者
でもその年のクリスマスの日
サンタのおじさんは言いました♪
と、歌いながら歩く、黒百合女学院大学の藍子とその妹の黒百合女学院幼稚部のあおいだ。
もう、おうちまで目と鼻の距離の最後の横断歩道。あおいが声をあげる
「イケナイんだ!。あのおじちゃん悪い子だ!信号赤なのに!」
「ねえ、あおい
決まりを守るのは大切なことなの。でもね
決まりを守れない人をゆるしてあげるのも大切なことなのよ。
あおいだって、イケナイことして叱られたこと、あるでしょ?
そのとき、謝ってもゆるしてもらえないなら
それは悲しくて淋しいでしょ?」
「きっとあのおじちゃんも心ではゴメンナサイしてるわ」
と、諭す藍子。そして信号が青に変わる。
「はい、この旗持とうね。帰っておやつ食べたらおもちゃ屋さん、約束通りに行きましょ。」
と、横断中の黄色い旗をあおいに渡す藍子。
そこに黒い影。否、黒い大きなワンボックスカーが
「キャー!」
と悲鳴をあげるあおい。あおいの悲鳴に何かを察知したか、同時にあおいを突き飛ばす藍子。歩道に乗り上げる車。
そのころ緑はやっと居残りから解放されて、あおいを迎えに幼稚園、つまり黒百合女学院幼稚部に向かっていて
その瞳にうつったものは
鮮血に道路を染めつつある姉の緑、その側に座り込んでいるあおいと、そして走り去る黒いワンボックスカーだった。
「藍お姉ちゃんっ!」
揺さぶるが意識は微妙だ。
「あおいっ!怪我はないっ?」
さいわい、あおいは藍子に突き飛ばされ転んだ擦り傷だけだった。
「きゅ、救急車!」
道路向かいの公衆電話に駆け出す緑。
>> 33
「瞬お兄ちゃん、毎日来てくれてありがとね。おかげであおいも少し落ち着いたみたい」
と緑は真鍋に話しかけている。
「いいさ、これくらい。いや、あおいと遊んてやるくらいしかできないからな。それに緑もあおいも俺には妹も同じだもんな。」
「でもあおい、まだ喋れないな」
と真鍋。
クリスマス直前に姉の藍子が轢き逃げされ四十九日、クリスチャンホームの緑の赤井家とその遠戚の真鍋家には
仏教的な四十九日の習慣はないが、世間的には、そして日本人的には、やはり一区切りである。
しかし、あおいは今も失語状態だ。
「なあ、緑、お前のパパママはどうなんだ? あおいの進路、何て言ってる?」
と真鍋
「予定通りにエスカレーターで黒百合の初等部に入るんだって」
と緑。そして続ける
「あたし、勉強キライだし、高校行くつもりなかったんだけど、あおいがあの調子だし」
「だから大卒目指して勉強するって決めたわ!。それであおいと同じ黒百合の中等部に編入しようってね!」
「あおいは守ってやりたいし」
「あたしのせいで、あの事故であおいは言葉が・・・」
「だからあたし、来年度は黒百合に通うつもり!」
「それに黒百合、制服が可愛いくなったしね」
「えぇぇーっ! お前、正気か?」
「お前の成績じゃ・・・黒百合は・・・名門だぞ」
「よし、明日から勉強教えてやるよ!」
と真鍋
>> 34
場面は変わる。
「なあ瞬くん、うちの緑も君を好きみたいだしどうだい?」
と瞬に話しているのは緑とあおいの祖父だ。真鍋瞬は緑に勉強を教えに来たものの、無事に黒百合女学院高等部一年生に進学できた緑は部活でまだ帰宅していない。
この隙にと、このときはまだ性格が男の子そのものな緑のお転婆に手を焼いているその祖父が、二人がまだ幼いころ赤井家と真鍋家での両家で決めた二人の婚約を確認させ、リアルに緑を瞬に押し付けようとしているのだ。
緑に彼氏が出来れば女の子らしく大人しくなるだろうと思ってるかのようだ。
「こ、困ります。僕はまだ高校生なんです。僕の青春はなくなるじゃないですか!。それに・・・確かに僕には彼女はいませんが・・・、どうせなら女の子らしいあおいさんの方が・・・」
と、普通に大学に行って普通の大学生らしい生活したい真鍋は断る口実に、まだ黒百合女学院初等部一年のあおいを持ち出す。
「そうか、そりゃ学生生活も大切だよなあ。でも緑のお転婆に手を焼いているんだよ。もう少し仲良くしてやって女の子らしくするように言ってくれんかね?」と、あおいの祖父
それから三時間後、今度は緑とあおいの母と真鍋の会話だ
「瞬くん、いつも緑の勉強見てくれてありがとうね。あら、あおいも瞬くんになついちゃって。」
「瞬くん、このあおいなんだけどね、武術なんか習わせるつもりなかったの。でも初等部でいつも泣いてるみたいなのよ。それで明日からおじいちゃんの道場通わせるから面倒見てあげてね。」
「緑じゃなくあおいを貰ってくれてもいいから。」と、緑の母。
「待っ!待ってください!僕、なんであおいちゃんと・・・まだ
緑さんのほうがハキハキして強い女の子で・・・緑さんとならまだしも・・・」
と、小学校一年生の婚約者にされてたまるかと緑の母な冗談めかした
言葉を真に受け慌てる真鍋なのだが
悪いことにあおいはしっかりこれを聞いていて、ちょうど同じ時間に別の部屋では緑がおじいちゃんから
「お前、大人しく女らしくしないと瞬くんに嫌われるぞ。瞬くんはまだ女の子らしいあおいのほうがいいとかなんとか言ってるぞ」と学校で喧嘩したのをおじいちゃんに叱られていて
この日からお転婆な緑は女の子らしいエロい女の子に、弱虫で過保護なお嬢様暮らしのあおいは男の子っぽい強気な女の子に性格が変わっていったのだ。
>> 35
場面は緑の思い出から現実に戻る。
入院してるあおいのわがままでケーキ屋さんでケーキを買って病室に戻ってを三往復した緑。いきなりおもむろにドアを開け、何やら缶をあおいに投げつける。
さっき緑が病室に戻ったときには、あおいは殊勝に勉強していた(してるフリ)のだが、油断して少女漫画に夢中になっていたあおいの背中に缶ココアがぶつかり床に音を立てる
「いっ!痛~い!。何すんのよ!」
と声を荒げるあおい。
「あんたっ勉強するつっといて何を漫画読んでんのっ!💢」
とパシリさせられた怒りをあおいにぶつける緑
「言われたとおりケーキ三十人分ね!ふつう姉を三往復させる?」
「三十人も見舞いに来るって本当でしょうね?。あんた、またヤケ食いするつもりじゃないの?」
と、日ごろのあおいの信じられぬ食欲に妹を疑う緑
「いいじゃんっ! お姉ちゃんみたいにエロ本ぱっかり読んでないもんっ!。」
「それにわたし、お姉ちゃんと違って勉強できるもんっ!」
そしてトドメに
「お姉ちゃんが対向車線逆走したから、待った先生とわたしがバイクで転んで入院してるんでしょっ!。待った先生の見舞い客とわたしの見舞いで合わせて三十人分なのよっ!」
「なんか文句ある?」
と、あおいに言われては何も言い返せない緑だ。確かにあおいは気まぐれゆえにテストの点は日替わりで乱高下するものの、平均してクラスで成績は上位三分の一に常連で入ってるのだ。緑とは普段の行いが違う。
そして
「瞬お兄ちゃんさっき来てたわよ。お姉ちゃん、お兄ちゃんとのデート忘れてたでしょ?。お兄ちゃん要らないならわたしが貰っちゃうんだから!」
と、多分に故意に今まで黙ってたことを今ごろになって言うあおい。
「えっ!? えええー!?」
慌てて時計を見る緑
「い、いつ来たのよ?」と緑
「お姉ちゃんがケーキ買ってきた一往復目のすぐあと。下の喫茶にいるって!」と、あおい
慌てて病室を飛び出す緑。
ドアの向こうから
「ここは病院ですよ!廊下を走らないで!」
の看護婦さんの声がした。
>> 36
ん んんっ! んふっ! く・くうぅーん!
ダメよぉ!。こんなことしちゃダメなんだからぁ!
わたし、まだ中学生なのにダメよ!こんなこと・・・ダメぇ
そんなあおいの個室、入院してる病室にノックの音がする。
「よお! あおい!。今日も来てやったぜ!」
とドアの向こうから声がする。その主はあおいの幼なじみで、あおいの通う黒百合女学院中等部とは昔は同系列だった、黒川学院中等部の剛くんだ。
生真面目な剛くんにはあおいは少なからず好意を持っている。この剛くんもあおいが好きで毎日のように病室に顔を出しているのだ。もし一回り上の瞬お兄ちゃんに、真鍋先生にあおいが片恋してなければ剛くんの恋は実ったはずなのだが・・・
そんな剛くんの声に布団の中で慌ててパンツを履くあおい・・・じゃなく、ちょうどラブシーンに差し掛かった、姉の緑がさっき忘れて帰ったカバンの中身、姉の緑の書いた同人漫画を慌てて布団に隠す。
まだ中学一年生のあおいは、自分で自分をなんて、まだ知らない。が男の子にそれを見られたら恥ずかしいのは何となく知っている。
そしてあおいは
「入っていいわよ!」と叫ぶ。
「ほれ、ゲーム持ってきてやったぜ!」
と、あおいの手元に小型ゲーム機を放りながら病室に入る剛くん。そして
「桃ジュースと林檎ジュースどっち?」
と聞きながら病院売店の袋をまさぐる。病棟自販機のかわいらしいサイズではなくビッグサイズだ。そしてジュースとストローを手渡しながら椅子に座る。
「ねぇ剛くん、そんな椅子じゃなくて側に来たら?こことか」
とベッドのマットレスを叩いて言うあおい
>> 37
あおいに言われベッドのマットレスに座る剛くん。
「剛くん、わたしね」
「好きなの・・・」
そう剛くんに語るあおい
「えっ? あおいから俺に告白?」
「そんな・・・俺、まだ心の準備が」
と思う剛くん。この剛くんはあおいが一回り上の真鍋先生に恋してるのをまだ知らない。そして剛くんはあおいが好きなばかりに、ついつい期待してしまう。
そんな剛くんを上目で見つめるあおい。家が隣合わせで兄妹と言うべきか姉弟と言うべきか、そんな風に一緒に育った仲なのだ。幼稚部や初等部低学年時代は恥ずかしがることもなくお風呂も一緒だったりした仲だ。
そんなあおいに上目遣いで見つめられ、今あおいは目を閉じている。剛くんにとってはキスをおねだりされてるとしか思えず
しかし、あおいは自分が一回りも上の真鍋先生が好きなのを剛くんに告げて恋路の相談したいだけで、話の順序を目を閉じて頭に思い浮かべているだけなのだが。そうとは露も思わない剛くん、ついつい緊張のあまり
「なあ、あおい、実は俺、彼女いないんだ。」
「お前が初めてなんだ。だから上手くできないかも」
「痛くしないでね」と剛くん。
えっ? どゆ事?
と思うあおい。
そして気づいて、剛くんに申し訳ないと思いながらも、ついつい笑いが吹き出す。そして唖然状態の剛くんにあおいは
「なんで剛くんが痛いのよ?」
「あれで痛いのは女の子のほうよ?」
なあんだ、俺に自分の恋路の相談してるのか。と、ちょっぴり、いや深刻な失恋の痛みを覚えながら、そこは人がいい優しい剛くん
「なあ、好きな人に意地悪したくなるのは普通じゃね?」
「ほら、俺、お前のスカートめくったりしたことあるだろ?」
「あれ、あのころお前が好きだったからなんだよ。好きになると気づいて欲しくて、構って欲しくなるんだよ。」
「真鍋さん、それくらいでお前を嫌わないと思うぜ。現に俺とお前、仲いいじゃん」
ひとしきり話をしてふざけあったころ
剛くん、わたしトイレ。車椅子に載せてくれる?
あおいを抱きしめる幸運。いやいや、横恋慕はダメだと思う剛くん
車椅子にあおいを乗せようとして、あおいがバランスを崩す。
痛~い!と二人の声。あおいの病院の浴衣がめくれ、あらわになるあおいのパンツ
そこに来たのは
>> 38
あおいの病室着の浴衣がめくれ、純白な太ももとキティちゃんのパンツが露になる。
あおいを車椅子に乗せようとして、あおいが浴衣の裾を踏んでしまって、二人でバランスを崩して転んでしまったあおいと剛くん。
「ご、ゴメンな!」
「大丈夫か?」
「痛いトコないか?」
と、すぐに起き上がったものの、今度は車椅子に足を引っかけてしまい、あおいの上に転んでしまう剛くん。
その右手は弾みであおいの浴衣の中の胸に。
「ご、剛くん、どこ触ってんのよぉ!」
と、あおい。揉まれるほどには膨らんだ胸ではないのに。つか、まな板そのものの、どこまでも平面なおっぱいなのに。
その声にさらに慌てて
「そんなこと言ったって!事故だ!」
と、剛くん。
そこにキャピキャピした元気な声がする。あおいの同級生の黒百合女学院中等部一年生の、サナ・ゆかり・カネコ・美佐・麻衣と後輩で初等部の、かおり・華子・もえの(あおいファン倶楽部な百合の)六年生たち、その他先輩たちだ。
「ま、まずい!」
「イヤん恥ずかしい! 早く起こして!」
と剛くんとあおい。慌てて起き上がろうとするのだが、それより早くドアが開いてしまった。
「ヤッホー!あおい!元気ぃ!またまた来ちゃったぁ!」
大きな第一声をあげたのは、あおいが入院してる今、あおいに変わって黒百合女学院中等部一年生のリーダー格みたいなサナお嬢様だ。その目に入ったのは
サナの目と同時に剛くんの妹のもえの目に入ったのは
何度も言うまでもないが、見舞いに来た一団の先頭の二人の瞳に入ったのは
転んで浴衣がめくれ、露になったあおいの白い太もも、あおいのパンツ、弾みであおいの浴衣の胸に潜り込んだ剛くんの右手だった。
「ち、違うんだ!これは違うんだ!」
と叫ぶ剛くん。正確には叫ぼうとした剛くん
スーパーお嬢様とは思えない怒りの顔で剛くんの胸倉を掴んでいるのは、サナだ。
と、なるはずだったのだが、そこはお嬢様のサナ、自分の百合の趣味は隠した。代わりに剛くんの胸倉を掴んでいるのは、剛くんの妹のもえだ。
「お兄ちゃんっ!なんで男のくせに女の子を押し倒してんのっ!💢」
「わたしのいい人(わたしの女)をたぶらかすなんて、ゆるせないっ!」
意味不明な言葉で剛くんを追いかけまわす、剛くんの妹のもえ
>> 39
「お兄ちゃんっ! なんで男のくせに女の子を押し倒してんのっ!💢」
あおいの道連れになり、あおいと一緒に転んでしまって
弾みで太ももとパンツが露になったあおいの胸に手が潜り込んでしまったところを、運悪く見舞いに来た皆に目撃されてしまった、あおいが好きなのに運のない剛くん。
見舞いに来た一団の中の、百合の意味であおいファン倶楽部の自分の妹に胸倉を掴まれ
「あたしのいい人(百合の意味で)を男のくせにたぶらかして、押し倒して、どーいうつもりっ!💢」
と胸のあたりをグルグルパンチされ、妹のもえを含む、百合の意味でのあおいファン倶楽部の初等部六年生の皆にお嬢様学校の生徒とは思えない罵声を浴びせられ、病室から逃げ出す剛くん。
そして追いかける六年生たち。
「黒百合の六年生は今日も元気いっぱいだねぇ。」
と、他人事のように見送るあおいの同級生や先輩たち。そして
「あおいちゃん、その大きな切り傷は多分ね、跡できちゃうよ。折れたところも手術したんだし、縫い跡が目立たなくなるまでこれ穿いてね。わたしの手作りよ。」
と、自分で縫ったロングなワンピーススカートをあおいに渡すサナ。県内いちばんのスーパーお嬢様だから高級ブランドのスカートくらいは、お小遣いで買いたい放題なのだが、あおいへのサナの百合な趣味がそれを許さなかった。
そんなサナの百合な恋心など全く気付かずに
「わぁー!超かわいいっ!」
「それにわたしの大好きなブルーだぁ!」
「サナ、いつもありがとー!ギブス取れたら履くね!」
と喜ぶあおい。
そんな中、あおいのベッドに座り、あおいの腕をツンツンつついてモジモジしてるのは、あおいと同じ病院に入院している黒百合女学院初等部教師の待った先生こと松田先生に、あおいと同様に歳の差なんて気にせずに恋してるゆかりだ。
それに気づき
「ゆかり、待った先生にこれ届けてあげて」
と、あおいはさっき姉の緑に買いに行かせたケーキを渡しながらウインクする。
ゆかりが出ていくのを見送り、あおいは皆に
「今日ね、お姉ちゃんがケーキ買ってきたの。みんなのあるから食べよー!」
「だれかそこの自販機にコーヒーとか買って来て!」
「そしてハッピーバースデーサナ!」
思いもよらぬあおいの言葉にサナは目を潤ませている。誕生日、教えた覚えもないのに。
>> 40
草木も眠る丑三つ時。ここは忘れ去られた神社。
暗闇で女の声がする。何やらの呪文だろう。
「うとまきつんねんせよむらう。りぶきごくこんか。ずくのとひゅしんみんけっり。どくといばーほんれ。」
幼くも見えるが、おっぱいが大きく、背は高く、でも歳の割りに大人びても見える。そんな女の子の白い影が何やら怪しい呪文を唱えている。
あおいが退院して6月の梅雨も目前の黒百合女学院中等部では、そんな噂が飛び交っていた。その神社とは、黒百合女学院山寺校前の坂を上った山頂の公園にあった。
そこはあおいたち六人組がいつも群れて遊んでいるところだ。
次の週にはその白い影が学校近くのお寺に出たと噂になり、その次には
「ねえねえ、聞いた? 駅側の教会に白い女の子が出たって」
「次はうちのチャペルに出るんじゃなくて?」
「もぉ!💢 やめてよ!💢 トイレ行けなくなるでしょっ!💢」
中高等部共用の、生徒たちの雑談の場の茶話室で、そう話してるのは、遠くの市町村から黒百合女学院高等部と大学部に入学した学生のために備えられた、黒百合女学院学生寮の高等部生徒たちだ。
そして、それに聞き耳を立ててるのは、中等部のあおいたちだ。
「ねえ、サナ、幽霊って、ホントにいるのかな?」
と、あおい
「わたくしの科学的好奇心では、是非とも拝みたいものね」
と冷静に語るのは超が三つは付くスーパーお嬢様優等生のサナだ。そして、サナには負けるものの、こちらも超が二つは付くであろう優等生のゆかりは
「でも見えない、さわれない、計れない、計算できないからって、それは必ずしも幽霊がいない証明にはならないんじゃないの?」
とサナと一緒に幽霊ウンチク論争をはじめた。
その中で、あおい六人組で一人だけ目を閉じてるのは、どこでも寝られるカネコだ。
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1レス 88HIT ミクルファンさん -
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1レス 70HIT 社会人さん -
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地球が壊れている!!2
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81レス 909HIT 通りすがりさん -
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10レス 260HIT 匿名さん -
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