携帯七変化

無言の足音

息子だろいつからかな無言

飯は食う旦那も同じ飯だけは食う

時に残し時に足りない繰り返し

脱ぎっぱやりっ放し！

時にヒステリックそんな普通の家庭

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んっ？普通の家庭とは？そんな疑問少数派だろうか？

優しい旦那？優しいとは？

何を考えているかわからない息子？年頃とは？

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そんなくだらないと言われればそれまでだが考え始まるとコレ如何にも奥深い

なら私は？妻は？母親は？

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アホな性格で暫く悩み

今もまだ悩む

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いつのまにか

眠る前には若き日の旦那の囁いた言葉思い出したり

何より息子の幼き日を想えば笑顔で涙溢れる

そんな中で時折高校生の頃焦がれた人を思い浮かべたり

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過去は戻れない

それは分かっていても逃げたくなる心

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別人になれたら？そんな風に思った事は誰しもあるかもしれない

私はもう年齢も行き過ぎ容姿も崩れ

現実では夢は見る事は出来ないと思った

何よりやや苦しい生活でも今を犠牲にしたくない

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人格を変えて投稿してみた

小学生にもなり高校生

時には大金持ち

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書き綴るうちに私自身それも自分と思うようになり

錯覚し始めるのに長い時間はかからなかった

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しかしマヤカシは朝になれば鏡に映る自分の顔

コレが真実

しかしやめられない

とにかくそこで居場所が作りたいそれだけが全て突き動かした

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そんな事しているうちにもう1人の自分を作りたくなった

友達？彼氏？兄弟？女の方が有利だから女友達にしてみようか？

とにかくメチャクチャ

何してたんだろう私は

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でもさその成果ありか？

糞真面目かと思ってた旦那の尻尾掴めた

【シテヤッタリ】

なんて思わなかった

苦しくて辛くて

けど現実逃避したのは私だからね

私は何時も機嫌良かった

だってさ旦那の事半分以下しか考えず架空の自分に酔いしれたのだから

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かといって一線超えた証拠を許せなかった私

それでもグッと堪え話しかけてみた

「サウナ初めてどう？」

「調子いいよ！なんか体の中からスッキリ」

はぁ？体の中からね〜スッキリ

嫉妬？何なのか震えるように鳥肌がたった

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平然と笑顔で問いかけてみた

「サウナの効果少しお腹締まったね」

「まだまだだよ」

嬉しそうに誰に見せるやら

一言の度に胃が軋む

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私はまたサイトに投稿

全く別の人格で

「弁護士になりたいからK大法学部行かなきゃ」

応援してくれる人もいて

分裂する人格

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旦那は相変わらず

家では話しかけなきゃ話さない

息子はゲーム

1人キッチン携帯

せめてスマホにしたい

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孤立してるのは家族

違うのかな？私？

また悩んでみた

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架空の世界

ネットに逃げては行けないそこには現実も真実もない

嘘で固めたわたしと嘘つきな関わる人間

おそらく相手もそれに気がついている

気がついてないとしたらそれこそ怖い人間

そう思いながらも嘘と真実の涙わかって欲しく書き綴る毎日が流れると同時期に現実の時計もまわる

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今日はオムレツ作ってみた

息子のお大好物

家のオムレツは素朴だが息子の大好物

ひき肉玉ねぎ炒めケチャップで味付け甘い卵で包みソースをかける

笑う程垢抜けない料理でも息子はコレが好きだった

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食卓に並ぶオムレツ

冷えても美味しいから弁当にも入れたっけ

時計の針が刺さるゆっくり進む午後11：00…午前2：00

「ケンおかわりは？」

独り言じゃないきっと会話

「パパ遅かったね」

独り言じゃないきっと会話

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携帯が鳴る

【俺！会社で寝てた！ごめん】

【風邪ひかないでね】

午前4：00

現実誰もいない

何故だろう泣いた

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曇る目で携帯握りしめ

【匿名】寂しい

群がる男気持ちが悪いそうじゃない欲しいのはそうじゃなくてなんだろう？自分ですらわからない

構って欲しいでもそうじゃない

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何かが私を動かした

別人格

小学生になりしかも病コレはやり過ぎだと思ってもいつのまにかその世界の自分がそこに存在していた

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やりとり続ける相手は優しくて純粋で

心痛まないか？自分に問いかけても何処かでお互い様と思う醒めた自分とそこに生き続けていたい自分と両方私という事だろ

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現実はしっかりとかバランスは取れている

息子から携帯

【おかん！事故った】

オレオレ詐欺かと思ってたがコレも現実

友達のバイクで摂食事故しかも無免許もう目の前真っ白

即旦那に携帯しても出ず

慌てて駆けつければそこにはどう見てもカタギとは思えない人物

息子は無免許、もし大事になれば少年院？そんな事無いのは冷静に分かるがその時はパニック

人と言うものは我が身の現実に弱いものだ

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「謝られてもどうにもならね〜し」

無免許では言い返す術もなくひたすら頭を垂れた

「警察沙汰にはしねえから」

この言葉に一瞬少しの安堵を感じるも束の間

「お母さんが責任持って車直してあとさ！首痛えからよろしく」

数日後届いた書類には修理代18万

うちには大金だった旦那に相談すれば

「しょうがないな取り敢えず払っておけよ」

「一度パパが話してくれないかな」

「お前が話したんだからもういいだろ」

何時もこうだ気が小さく面倒な事は嫌いな旦那

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息子の相手は悪質だった

医者代、交通費、しまいには生活費？仕事出来ないと1日1万円よこせ

流石に無理と断れば

「警察行くか！」

もう警察しか無いと息子に告げたその時誰より愛する息子の口から出た言葉

「そんな事になったら一生恨む！ママがなんとかしてよ！」

なん度旦那に相談しても

「俺わかんないよ」

そう言いながらトイレにまで携帯持ち込む

長いトイレ４０分

耳を澄ませば鳴ってたバイブメールのやりとり

失望しか無くなって行く私

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パートの時間を増やし夜は居酒屋で働き貯金も底をつく

息子は彼女を連れ込み私が変えれば

「おかん！飯作って」

挨拶も何もない彼女

今の時代こんなものかそう言い聞かせる

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旦那の帰りはもう待つ程の体力すら無くなりしかしサイトには書き込む

中学生にも小学生にもなる、妹と偽りアイコン使い分ける、時には色っぽく強く知的な女性になり、日々変わる人格

スッキリするはずが追い詰められて行く毎日

ボロが出るから突っ込む人間も居る

どうだっていいだろ人の事！ならお前ら全て晒してんのかそう思い嘘？嘘ではなく架空現実を突き通す

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こんな生活が日常化した頃

旦那の女が現れた

やっと姿見せたか！怒りより何か頗るやる気 （笑）

まるで昼ドラのようにお茶を出し冷静に女を見つめた

（写メより太ってる？）どうでもいい事考える

女が言葉を発した

「あの、、、」

次が無い

「どうしたの？何？」

温和に聞き返して見た

「あの、、、」

アノしか言えないのか？沈黙が続く

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何時過ぎた頃か女がやっと【あの】の次を発した

「旦那さんに付きまとわれてます！警察にストーカー相談する前に会社の事もありますから奥様に止めていただきたいんです」

なんて惨めな参事だろう

浮気なんて代物ではない続けて聞けば会社の取引先の女の個人情報盗み見探偵の様に付きまとって居るとか？考えてみれば不倫出来る金も容姿も無い男だった

嫉妬？疑心抱いた自分に落胆した。止めろとどう言えばいいやらもう思考回路がショートした

今度は私が沈黙そんな時女にメールが

【今お昼だよん❤️糞不味い弁当！飯不味い！顔変形ガマガエル嫁〜死ね死ね死ね死ね🤪ルミちゃんの弁当食べたいよ〜❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️】

これが現実全て現実

私へのメールは息子の事故相手

【首痺れて寝れないから医者行くよろしく】

誰か私の現実消してくれ

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女との話を受け入れ旦那を待つ

いつもの様に無言で玄関を開け第一声は何時も

「疲れた」

いつもお疲れさんは言っていた玄関していても結婚20年言って来たけど今日は言えない言えるはずもない

旦那の対面にそっと座った

沈黙どう問い詰める？何から言う？ストーカー？私の心？

しかし旦那は

「飯」

飯食ってる場合かよ！そう思いつつキッチンに立つ条件反射

そうだ結婚してどんなにパートに追われてもこうして作ってきた

旦那の健康診断の数値気にして野菜多めにしたり家計苦しくても肉もと思い安い肉工夫したり旨いとも不味いとも言われなくてもそれが夫婦とか？

不味い弁当だったのか？ストーカーのことより弁当箱洗い涙が止まらない

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家の定番野菜たっぷり厚揚げ生姜焼き作った

これは新婚当時に旦那が会社辞めて私の独身時代の貯金切り崩し生活してた頃

家賃も光熱費もギリギリ食費は月末三十五円の時もあった

安い八百屋があってクズ野菜と厚揚げの特売買って作って旦那大好きだったっけ

再就職見つからなくて不貞腐れてパチンコしてた旦那だったけど確かに愛し合ってた多分きっとそうだった

テーブルに料理運び旦那見つめた

（思い出して）そんな思いか？しかし

「なんだよ？」

「別に」

「お茶」

食べてる旦那の後ろ姿は後頭部が透けて少しフケがたかり

身内で無ければ相当気持ち悪いかもしれない

だけど旦那なんなよね

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夕飯終わり問いかけた

「ルミさんご存知でしょ？今日来たから」

旦那の顔色ときたらそれは一気に真っ赤になり続くて私が言葉発する度に青く変色していった

「どうするの？」

「違う」

「何が？」

全身震わせる旦那

油ギッタ額からポタポタ流れる汗

誰がガマガエルだよお前なんか四六のガマガエルだろ

「今日の彼女へのメール見たから弁当嫌ならやめよう」

無言で顔を伏せる旦那

「警察に任せてもらっていいよね？」

慌てたようにもうやめると言い出し哀願した

私にどうしろと言うのか？

「一緒に詫びに行って誓約書も書くからお前が見届けてくれ」

なんで？ストーカーの見届け人？

「夫婦だろ！」

夫婦って何だろう

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嫉妬より砕け散るプライドそれでも守るしか無い家庭

自分の心なんて何処にも無くなって行く

既にもう数年無いのかも知れない

夜中握りしめる携帯

変幻したい

そうしなければもう限界が来ていた

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私はセレブな優等生

容姿端麗

そんな世界を作って見ても辻褄が合わない

居場所がなくなる恐怖感

人というものは二面性があるというが私はいつのまにか確立できない人格を彷徨い

優しい女、生意気な娘、仲間が出来なければそれも自作自演

イライラすればそれを叩き反感を食う毎日

でもそこには少なくても生身の私は居ない

少数でも好意を示す人間もいる

生身の私？だんだん分からなくなっていく

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サイトで現実晒してみようか？そんな事は幾度か思ったが更に逃げ場無くなる事を長くいれば分かる

私も性格悪いが人の不幸は蜜の味

人の幸せ粗探しそれがコミュニティサイトの実態だ

そうは言えまだこの現実よりかなりマシ

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日曜日旦那がストーカーした女と待ち合わせた

旦那はどうやら胃痛吐き気？土壇場で仮病

指定された喫茶店に行くと女には付添人がいた

立派な背広を身につけた初老の紳士

私は震える声で詫び旦那直筆の書面を渡した

書面に目を通す紳士

静かなため息

「奥様？旦那様は？」

「具合が悪く、、、」

「全くもって信頼性に欠ける、誠意も感じられないのですが？」

言われる通りだと思った

この前とは一転すごい目で蔑み睨む女

無理もない

結局本人が来いと当たり前の意見を家に持ち帰った

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着けば息子がゲーム

「パパは？」

「パチンコじゃね？つーか腹減った」

居ない予感はして居た昔から借金遅れて返しに行くのも私

中途半端に会社辞めて未払い給料取りに行くのも私

そして散々言われ変えればもぬけの殻

そんな事考えながら立つキッチン

「焼きそばでいい？」

「あー」

最近返事が旦那に似てくる息子

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セレブなお嬢様とはかけ離れた現実だがそんな中だからこそ思い浮かぶ妄想

そうしてないとこの場で発狂しそうだ

今日は何になろう？

そうだ！子供が小さくて子煩悩な旦那と料理上手な妻

今日の日曜日には、、、日曜日には家族で？

胸が苦しくなる日曜日この現実

違うこれを忘れて私は

公園に家族で手作りのお弁当

２３歳の専業主婦

旦那は公務員

子供は1歳少し

午前中に家事分担

ドジな旦那笑いながら2人で弁当作って

旦那が、

旦那が

【いつも弁当ありがとう！】

この一言

作り話の中にある惨めでささやかな願望

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萎れた顔で旦那が帰宅

負けたのだろう

兎に角今日の事で話さなければ

「行って来たんだけどね兎に角本人来ないと納得出来ないってさ！」

「だからもう連絡しねえからって！」

「それをきちんと自分で告げて来て」

「眠い」

「あんた！本当にいい加減にして！」

「あー？早く飯」

話が噛み合わないというより糠に釘

それでもキッチンに立つ

立ちくらみ？

尻もちついて起き上がれない

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ドスン！そんな音か

息が苦しい旦那を呼んだが来ない

冷たい床足が痺れる

どの位経ったか旦那の大声

「飯！」

声が出ない

やっと旦那がキッチンに来た

「飯は？」

「痛っ」

「あー？転んだ？」

「、、、」

「いいやコンビニ行く」

大丈夫も何も無い

一晩キッチンで横たわり翌朝フラフラの体で茶の間

食べたままのコンビニ弁当２つ

勿論私の分は無い

しかし痛む腰と痺れる足

パートが休めない

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パートはスーパーの精肉部

白衣に帽子マスクに長靴

床はコンクリート、暖房などあるわけもない肉が新鮮保つ温度

年のせいか一年前から腰が足が軋む

仕事中は何故か平気で終わると重くズッシリそして時に激痛

昨夜の事もありキツイ

肉の塊がにくい（シャレじゃないからね）

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これが９時から夕方６時
週末は居酒屋でパート

たかがパートで！それが旦那の口癖

サイトでももっと大変自慢ばかりだったっけ

そうだ、一度相談したんだサイトに

無関心だらしないとかパートとか

反応は綺麗事とバッシング終いには【どうしてバイトしか出来ないの？】

学歴とか結婚の経緯とか関係ない事掘り下げ結局

「頑張ってください！」

意味不明

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痛みは酷いが

自転車の往復なんとか家に着く

自転車停め玄関、、、

見覚えある人影？息子の事故相手

「あっ誰も居ないから待ってた！これよろしく」

医者代、交通費、そして追加の修理代

無言で紙握りしめた

「お母さん？あと生活費ね！息子さんのお陰で仕事出来なくて」

もう金が無いいくら働いても

「少し待ってください」

「旦那の会社に立て替えてもらったら？」

できるはずがないやっとぶら下がって雇われている会社

「なんとかします！二、三日」

「まあ、待つけど息子さん居るよね？」

ドキッとした居留守は多分そうだろう

「私が責任持ちますから」

「じゃよろしく」

母親だから息子は息子だけは可愛いから

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部屋に行くと案の定息子がいた

ついでというか旦那も居ての居留守

キレそうになりつつ深呼吸

「居たんだ？」

「ママあいつらヤバイから無視」

子供の言うことはどうでもいいそれより旦那

「あんたも居たの？」

「俺わかんねーし」

テレビ見ながら他人事

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旦那に訴えかけてみようとした

冷静に出来ず怒鳴った

「ケンの事どうするの！」

「あー？何？」

反応はこれだけ私の意思は何なんだろう？誰に話しているんだろう

「あーじゃなくて！おん、、、」

言いかけてやめた息子がいる前でストーカーした父親など言えない

「アハハハ」

テレビ見て笑い転げる旦那と息子幸せな家庭ならこれも微笑ましい一コマ

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話しを作り変えながら

また違う自分になってみる

【専業主婦の私！何時も子育てとスーパーの往復】

毎日退屈！でも旦那様も息子も手料理だけが楽しみとか言ってくださるから気合！
牛もも肉500グラム買ってローストビーフ！買ってもらったばかりのオーブン初挑戦
仕上がり待つ間ソファーで寛ぐ旦那様と息子
何がおかしいのか笑い声

なんてね

現実はパート先で勝ったもやしと見切り品のひき肉炒めてそれでも息子の好きなカレー味が精一杯

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足腰痛いなんて言ってる場合じゃなく金策に駆け回る

息子をどうしても訴えられたくない

高校だけはせめて無事卒業してもらいたい出来れば専門学校や高望み大学

教育ママとは程遠い私でも目に見える苦労させたくないそれだけ

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しかしお金なんてそうそう借りられるものではなく

サラ金は旦那の借金でパンパン！枠はあるが出したらもう破産

なんとかしたい

そんな考えで踏み入れてはいけないサイトに行った

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