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綾( 30代 ♀ XebKh )
21/06/30 22:27(更新日時)

私の今までを綴ります。
正直に。
気長にお付き合いいただけたらと思います。

No.2555031 17/10/30 15:56(スレ作成日時)

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No.1 17/10/30 15:58
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は綾。
田舎の三姉妹の真ん中に生まれた。
家族構成
父、母、3つ離れた姉、1つ下の妹。

No.2 17/10/30 16:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

父は公務員、母は私が物心ついた頃から夜コンパニオンで働いていた。
そして父は仕事が忙しくて、週に一度ぐらいしか家におらず、母も夜いつもいなかったので、夜は私たち姉妹と、おばあちゃんだけだった。
(前レスで、祖母がいることを書き忘れていました。)

そうなると、よく姉にいじめられていた。
何かにつけて、私と妹は殴られたり、つねられたりをしてよく泣かされていた。反抗するものなら、もっと叩かれるので反抗もなかなかできない。
でも、その度に祖母がいつもかばってくれていた。
私は姉が大嫌いだった。

No.3 17/10/31 23:29
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

祖母はとても優しくて、家では母と一緒になって家事をしてくれていた。
御飯の支度、洗い物など。

母からは子供の頃から勉強しろ勉強しろと、よく言われていた。
小学生に上がる頃に、ダンボールに入った大きな本を持ってきて、
読みなさい!
と私と妹に言った。
でも、そんな面白くなさそうな本を読めと言われても、読むわけないやん。
と、目も通さなかった。

母は
ほんま、このこら全然勉強せんわ!高い金出して買ったのに!
とプンプン怒っていたが。

No.4 17/10/31 23:45
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

父が週に一度ぐらいしか帰ってこなかったのには理由があった。

父が仕事から帰ってきてから、着替えてからいつものように出かけようとしていた。
私は、面白半分で車の後部座席に隠れた。
そして途中で、
ばぁー!
パパー!びっくりしたぁ??
と出て行った。


うわびっくりした綾か!
パパーどこ行くん?私もいくー。
仕方ないなぁ。

ついた先は、誰かの部屋。

慣れた手つきで入り、冷蔵庫のアイスをくれた。
これ食べな。
やったー!ここだれのおうち?
お父さんのお友達のおうち。
そして父は誰かと電話をし始めた。
今着いたんやけど、子供がついてきてしまって。今日は帰るわ。
と電話を切った。
そう、父の不倫相手だった。

父は顔もまぁまぁでスリムだけど筋肉質で、モテていたらしい。
今思うと、何人かは相手がいたんだろうなぁと思う。


No.5 17/11/01 00:15
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私たちの面倒を見てくれた祖母。
私たちは祖母が大好きだった。

祖母は平日は会社の掃除をしていて、空き缶にシールが貼ってあるのを集めて、応募ハガキと家に持って帰ってきた。

綾ちゃん、これ、応募したらこんなんが当たるよ。応募してみたら?

ありがとー!うん、してみる!

祖母は、対象の缶に貼ってあるシールを剥いで、ハガキに貼って毎日持って帰ってきてくれた。

ハガキを何枚も何枚も応募して、届いたのが、残念賞のタオルだけ‥

でも、私のために何回も仕事の合間にしてくれたのをとても感謝している。

クリスマスの時も、仕事帰りにスーパーで、靴下に入ったお菓子を買ってくれたり、私が絵を描くのが好きだったので、ノートを買ってきてくれたり、いろんなことをしてくれたおばあちゃん。

姉の暴力から身を呈して唯一かばってくれたおばあちゃん。

ある日皆で夜、テレビを見ていた。
何かがきっかけで、また姉が私の頭を思いきり叩いてきた。

私は祖母に助けを求めようと祖母の方を見た。

でも祖母は知らんぷり。

おばあちゃん?たすけて!痛いよ!なんでいつものように助けてくれないの?


こころの中で叫んだ。

でも祖母は何も言わずテレビを見ていた。

祖母は、その日から私と妹の事を庇わなくなった。




No.6 17/11/01 08:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


姉からの暴力は毎日あり、酷くなっていた。往復ビンタ当たり前。
本の角で頭を叩かれたり、蹴られたり。
でも祖母はやはり助けてくれない。何も言わない。
祖母から見放された。そう思った。

私はこの頃から祖母に反発したり、嫌な事を言ったりした。
そして私は中学生になった。
雨が降っていて、傘を持っていなかったので友達と途中まで相合傘で帰ろうと思った。
すると、遠くから祖母が歩いて来た。

おばあちゃん??

綾ちゃん、傘持って来たよ。帰ろう。

友達や周りの目があらと思うと恥ずかしくなった。

何よ勝手に来て!
傘なんていらんよ!友達と帰るし!
行こう!

友達を引っ張って言った。

おばあちゃんの顔を見てないのでどんな顔をしているか分からなかった。

No.7 17/11/02 11:42
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして私は高校生になった。
初めての校舎、新しい可愛い制服、新しいカバンに靴。
当時ミニスカルーズソックスはマストアイテムだった。
私の肌は天然の小麦色で、見た目はちょっとギャルだったと思う。
なぜか私は入学早々、先輩方に目をつけられてしまった。
自転車や、携帯のストラップに、大きいハイビスカスをつけていたし、気にいらなかったのか。

体育の時の着替え室で、ラルフローレンのセーターやハルタの靴の盗難が凄かった。

私の高校は、女子生徒の割合が多くて、何となく殺伐としている空気があった。

すれ違い様に肩をぶつかられたり、上を見ると先輩10人ぐらいがこちらを睨んでいた。
本当に何もしていないのに。

私は同じクラスで仲良くなった、裕子とマナと3人で行動を共にしていた。



No.8 17/11/03 21:17
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子はポッチャリしていて、美人系。
マナは背が低くて、控えめな可愛い系。
3人で常に一緒にいたけど、私はマナよりも裕子と仲が良かった。

裕子もマナよりも私と仲が良く、私とは学校が終わった後も毎日のように遊んでいた。

裕子の仲良しの幼なじみで、違うクラスに明美という女の子がいた。

とても仲が良く、クラスが違うのに毎日話していた。
だけと裕子は

あたし、明美のこと大っ嫌いよ。
あいつホンマうざい。

えー。明美のどこが嫌なん?仲よさそうやのに。

明美って、誰とでも仲良くしようとするんよ、あたし、八方美人ってゆうん?大っ嫌いなんよー!

(明美は八方美人な人が嫌いなんだなぁ。)

私は裕子が好きだ。
裕子には嫌われたくない。だから、裕子に嫌われないようにしなきゃ。

どこかでこんな事を思っていたのかもしれない。
でもあんな形で裕子に嫌われるとは思いもしなかった。







No.9 17/11/03 21:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子には彼氏がいた。
中3からずっと付き合っている彼氏が。

綾、これあたしの彼氏!

えー!かっこいいやん!

まぁまぁかな?背も180あるしー。

えーヤバー!

彼氏、タカヒロってゆうんやけどさー。
なんか、会ってもエッチだけしたらすぐに帰るねんなー。

えー、なんでやろぅね?

さぁー。よくわからへんねんけどさ。
でもあたし、今いい感じの人おんねん。
ケンジってゆうねんけどさ。
ケンジに言ったら、タカヒロと別れてくれって言われて。
でもあたしタカヒロがまだ好きやん?
だから、タカヒロの気持ち知りたいと思ってさぁ。

ケンジは友達なん?

んー、エッチは何回かしたー。
でもタカヒロがあかんなら、多分ケンジと付き合うかなぁ。



私は人と付き合った事もないし、誰かを好きになった事も無いから裕子の言ったことが全然分からないし、共感もしなかった。
だけど、大好きな裕子が悩んでいる。なんとなく言ってみた。

裕子、私がタカヒロを説得するよ!

ほんとに?!マジでうれしー!

携帯番号教えて!今日夜かけてみるから!


そして番号を教えてもらい、私はかけた。





No.10 17/11/03 22:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもしこんばんは!
いきなりすいません、私、裕子の友達の綾っていいます。

あー、裕子から聞いたことあるわ!。
びっくりしたー!誰のこの番号?登録してねぇってよって思って!

そうだよね!なんかさ、裕子から聞いたんだけど‥


私は裕子から聞いた通りにタカヒロに話し始めた。


そこでタカヒロから意外な事実を知る。



次の日、学校で裕子に電話の内容を話した。


おはー!綾。
昨日どうだった?!

えーとね、言いにくいな‥

いいから言って!タカヒロなんて?

うん。
なんか、気になる子ができたんだって。


え‥
嘘でしょ‥

うん‥昨日そう言ったよ。同じクラスで、最近仲良くなって、話す機会も多いんだって‥

マジで‥
嘘でしょ‥

裕子は泣きだしてしまった。

隣にいたマナが、何も言わず、裕子の背中をさすっていた。

大丈夫?
トイレいこうか?


ううん、ここで話して。

わかった‥
タカヒロは、裕子の事も好きだって。

でも、気になる子もいてどうしたいのか、自分でも分からないんだって。


マジで‥


隣のマナは、裕子の背中を強くさすっていた。

でも私はそれを見て、
冷たい顔で裕子を見ていた。


(ケンジとやってるくせに‥)

何回もその言葉を思った。


No.11 17/11/04 22:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

タカヒロと、その女の事気になるわ!
その女との事探ってくれん?

え?またタカヒロと電話するって事?

うん、お願い!綾にしか頼めんから!

わかった‥晩にまた電話してみるよ。

それから私はタカヒロと毎日電話で彼女の事を探っていた。

というか、普通に話をする仲になっていた。

タカヒロに電話したり、向こうからかかってくる事もあった。


ある夜タカヒロからの電話で

綾ちゃん、オレ裕子と別れるわ。
彼女の事やっぱり好きやわ。

そっか。その方がいいかもね。

そんな話をして電話を切った。

もうタカヒロとの電話はおしまい。

とても寂しくなった。
私はタカヒロに恋をしていた。
プリクラでしか見たことがないタカヒロに。

私はもう一度タカヒロに電話した。


綾ちゃんどしたん?


タカヒロくん、あたし、タカヒロ君のことが好き‥

心臓がバクバクいっている。
胸を見ると胸が動いている。

どうせ裕子にはケンジがいる。
タカヒロも好きな子がいる。
でもどうしても伝えたかった。

こんなに人を好きになったのは滅多にないことだ。


No.12 17/11/05 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

え?
えー!!
ちょっと待って待って!

いやごめん!裕子と別れるって、彼女が好きって聞いたばっかりやのに、そんなこと言って!
ただ、言いたかっただけなんよ。

ごめん。

ごめん!あたしがごめんよ!
てゆうか、あたし裕子の友達やのに、ほんまごめん。


こんな感じで電話を切った。

裕子の友達でありながら、最低な自分である事は自覚していた。
でも、裕子にはケンジがいる。
そう思ったら罪悪感は消えていた。
ケンジがいるという事を、言い訳にしていたのだ。


その日の夜、裕子から泣きながら電話があった。
タカヒロにフラれたと。


もちろん私が告白した事なんて知らない。


裕子はケンジと付き合い始めた。
裕子からはケンジとのラブラブ話を毎日のように聞かされた。

裕子から出てくるのは誰かの悪口かケンジの事どちらかだった。
私は人の悪口を言うのはあまり好きではなかった。

そんな裕子と一緒にいて楽しいのか?なぜつるんでいるのか?
私は裕子が本当に好きなのか?
分からなくなった。


裕子とは学校終わりには会うが、休みの日は家が遠いのであまり遊ばなかった。


ある夜、久しぶりにタカヒロから電話が鳴った。

No.13 17/11/06 22:44
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもーし!

綾ちゃん、久しぶり!元気にしてる?

元気だよ!

彼氏は出来た?

全然ー。何も出会いないし!タカヒロくんは彼女とはどうなん?

まだ付き合ってないんよそれが。彼氏が別れてくれんから、それまでは会わんって言われて。

会わんって、同じクラスだったやん。

ははは、そうなんやけどさ。
ところで、今度遊ばん?
俺友達呼ぶから、綾ちゃんも友達呼んでよ。

そう言われてびっくりした。あの日フラれてスッキリはしたが、タカヒロへの気持ちがゼロになったわけでは無かった。
それに私は男にあまり免疫がなかった。知らない男ばかりに会うのはさすがに緊張する。
今まで中学の時1人だけ彼氏はいたが、短かったし。



うん!わかった!
じゃまた電話するねー。




また心臓がバクバクいっている。また目に見えて動いている。


私はあがり症だ。まだ実物を見ぬタカヒロと、その仲間たちと遊ぶ約束をしてしまった。


私は、中学の時からまぁまぁ仲良しのさゆちゃんを連れて行く事にした。


この事をタカヒロにも報告。
タカヒロは2人呼ぶらしい。

約束は五日後の放課後。
その日はお昼までで終わりだったので、さゆちゃんとカフェでご飯を食べてから待ち合わせ場所まで電車で向かった。


気合いをいれて、目尻にキラキラしたシールを貼って、グロスを塗りまくった。まつげもビューラーで上げまくって、マスカラも塗りまくった。
自慢の美肌だけはナチュラルにした。

※キラキラシールは当時流行っていた。

No.14 17/11/07 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

待ち合わせの駅でそれらしい3人組のメンズがいた。
1人は背が高い。
間違いない!と思った。

綾ちゃん?

えーと、タカヒロくん?
ハジメマシテかな?この子言ってたさゆちゃんです。

はははー!なんでカタコト?
さゆちゃんはじめましてー!とりあえず、おれんちいこうか。


3人の後ろをついていった。
さゆちゃんが何かを話しているが、あまり入ってこない‥やっぱりタカヒロはかっこいい。
背は183と聞いていた。
そして笑った顔も、歯並びが綺麗で眩しかった。

さっき少ししか喋らなかったけど、私は緊張してあがってしまってて、一瞬だけ記憶が飛んだぐらいだった。


私は初めてタカヒロという実物を見てときめいた。


No.15 17/11/08 23:02
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

タカヒロの部屋に来た。初めての男の部屋だった。いたってシンプル。
ここで自己紹介をした。
それからはたわいもない話をした。

ここでは私とタカヒロが知り合いの他は皆初対面なので、私は盛り上げるように頑張った。
出来るだけ笑ったり、皆に話を振ったり。
今思うと恥ずかしいが、連れてきたさゆちゃんが少しでも楽しめるようにと‥

何を話したかなんて覚えてないけど、これだけは覚えてる。

楽しくなかった。笑

だって目の前の好きな人は届かないから。
好きな人がいるから。

そこにいるのに届かない。

私たちは夕方になり、帰ることにした。


そしてその晩に電話が鳴る。

タカヒロだった。

No.16 17/11/09 00:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもーし!

綾ちゃん?今日はありがとう!
いきなりやけど、俺のツレに洋一っておったやん?洋一が番号教えてって言ってるんやけど、教えていい?

あぁ、あのさわやかな子?

そうそう。綾ちゃんの事気に入ったみたいでさ。教えていい?あいつものすごいいいやつやから!

少し迷ったけど、断る理由がなかったので番号を教えた。


次の日、洋一から電話がかかってきた。

No.17 17/11/10 11:26
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもし俺水谷洋一っていいます。

あー。どうも。

俺のことは洋一って呼んで。俺は何てよんだらいい?

じゃぁ綾でいいよ。

いきなり呼び捨てはなぁ‥まぁ、オイオイ呼び捨てってことで!

あはは、わかったよ。洋一くん!


洋一とはそれから毎日電話するようになった。
そして、遊ぶ事になった。

その日は家には誰もいなかったので、家に呼んだ。

初めて男を部屋に入れたけど、何も躊躇する事は無かった。


綾ちゃん、俺と付き合ってくれる?


うん、いいよ‥


そして私たちは付き合った。

私は洋一のことが好きなわけでは無かったが、顔もさわやかで、性格が良くて、断る理由がなかった。

No.18 17/11/10 11:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子とマナにも報告。

え?なんで綾が洋一と付き合う事になったん?

※洋一とタカヒロは裕子と同じ中学だった。

私は返答に困った。とっさに

ヒミツ!

とだけ言ったらそれからは裕子は何も言ってこなかった。


No.19 17/11/10 11:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それからしばらくは平和に毎日を送っていた。

私は洋一の事が気づいたら好きになっていて、たまに電車で栄えている街に買い物に出かけたり隣の県まで買い物に行ったりしていた。


No.20 17/11/10 11:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日の朝

裕子おはよー!

おはよ。マナー、トイレ行こう!

裕子は少しぶっきらぼうに言って、マナと教室を出て行ってしまった。

え‥なんだろ。

そう思ったがあまり気には止めていなかった。

朝のホームルームが終わり、裕子の方を見ると、裕子はまたマナと教室を出ていってしまった。

もしかして、私避けられてる?


私も教室を出た。すると廊下に裕子とマナがいるのを見つけた。

裕子、ちょっと来てくれる?

私は裕子とトイレに来た。

トイレには誰も居なかった。

また心臓がバクバクいいだした。一呼吸して言った。

裕子、私の事避けてる?

別にぃー。避けてないけど、ムカついてはいる。


‥何で?

綾、何で洋一の事知ってるん?



あんたタカヒロに告ったらしいな。

ごめん‥

あたしがタカヒロの事好きって知ってるのに!マジありえんわ。無いわ。

ごめん!

しばらく沈黙が続く。

あとな、綾がタカヒロの事をタカヒロって呼び捨てだったんもずっと腹たってたんよ。

うん。

あと、あんた細いのに私とマナの前で、最近太ったぁー、ダイエットせなあかんわぁー
ってよく言ってたんもずっとむかついとったんよ!

それは言ったかもしれんけど、それは私自身で思ったことやから、裕子らには関係ないやん。

そうやけど、そういう発言てあたしらからしたら、ほんま腹立つんよ!

ごめん‥

しばらく沈黙が続いた。

No.21 17/11/10 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もういいわ…タカヒロの事はふっきれたし。それにもう半年以上前の事やし。
無かったことにするからもう2度とこの話は、せんから。


あたし達、まだ友達でおれる?


さぁ、どうだろうな。

そう言って裕子は出て行った。

裕子がタカヒロとの事を何故知っていたかは分からない。
でも裕子の事を裏切ってしまった。


それから裕子はマナと2人で行動するようになり、私は裕子達と一緒にいるのをやめた。


私は1人になった。

休み時間も、移動も、イベント事も全て1人。
ずっと1人でいるのは少しきつかった。

体育祭の日、私は早退した。

No.22 17/11/13 19:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一に早退をしたメールをした。すると少しして電話が鳴った。


もしもーし。

綾、もう帰ってるん?

うん、今学校出たとこ。

俺も帰るからどっかで待ち合わせせん?

じゃぁ、〇〇駅は?

えー、〇〇駅?遠いわ。〇〇駅まで来てよ。

分かった‥じゃぁまた着いたら電話するわ。


洋一は、自分ちに近い駅を待ち合わせにして来た。
私は間をとったのだが‥

でも思いがけずに会える事に胸が躍った。

No.23 17/11/13 23:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

駅に着き、洋一が来た。

お疲れー。ほな、おれんちでも行くぅー?

洋一は単車で来ていたので後ろに乗り家に向かった。

着いて、テレビを見ていた。
ひといきついて、私は裕子との事を話した。
すると

てゆうか、自業自得やん。
綾が関口(裕子の名字)事裏切ったんやから。
お前が1人になるんは当たり前やろ。

と言われた。

確かにそう。
そうだけど、洋一には味方になって欲しかった。
唯一、タカヒロとの事を知っているのは洋一だけなので、分かった上で付き合ったと思っていたから。

そう思うと涙がでてきた。

洋一は

何泣いとん?何の涙なん?

冷たく突き放された。

No.24 17/11/15 00:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

学校では相変わらず1人でいた。
話しかけて来てくれる子は居たのでずっと1人ということでは無かったが、もうどこかのグループに入るつもりはなかった。

裕子は相変わらずマナと仲良く居た。同じクラスでそれを見るのは辛かった。

まぁ洋一の言う通り、自業自得なのだが。


洋一とは頻繁にケンカしていた。

大体は洋一の束縛。
メールは常にすること、電話は必ず出ること、スカートの長さもうるさく言われた。



No.25 17/11/15 22:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一はオシャレで、街で買い物するときは私服で来いと言う。学校帰りのデートでも一度着替えに帰らなきゃいけないのだ。
街は家と反対方向なので時間がかかるし面倒なので、服を学校に持ち込んでどこかで着替えてから待ち合わせしていた。

私服で行く理由は、スカートが短すぎてダサいからだという。

でも中途半端な長さの方がダサいよと反論しても、何倍にも言い返してくるのでもう何も言えなかった。
洋一は口が達者で私はどちらかというと口下手な方だ。

No.26 17/11/15 22:50
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして、私は好きな人には毎日会いたいタイプだが、会うのは多くて週に3回ほど。

今日会いたいなー。

えー、昨日会ったやん。

そうやけど‥あたしは毎日会いたいんよ。

俺は週に二回ぐらいでいいわー。

…こんな冷めた会話も。
それから私は自分から会いたいと言えなくなってしまった。何気にショックで、また言われたら耐えられない。

あるときは、朝から会って14時ぐらいに解散した事もあった。
こいつ本当に私のこと好きなんかなと思った。

No.27 17/11/15 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それから私は高2になった。
裕子とマナとはクラスも離れた。
でもクラスを離れたら私の事を新しいクラスの子に言いふらしていた。
あいつに裏切られた。
あいつは友達の彼氏を取ろうとした最悪の女だと。

裕子と同じクラスになったさゆちゃんが電話してくれた。

廊下ですれ違っても睨まれたりあからさまに嫌な態度をされた。

ある日、ローファーが無くなった。

先輩がやったのでは無く、何となく裕子がやったんだな、と思った。

私はその一週間後、裕子の靴を学校の焼却炉に放り込んでやった。

No.28 17/11/16 22:42
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

クラスが変わり、私にも友達ができ、その中でも真由子とはよく遊んだ。
真由子はモデル体型の超ギャルだった。
気が強くて、私とは真逆の性格が引かれあったのかもしれない。

真由子には、よく洋一のグチを聞いてもらった。
洋一と電話でケンカしていると、真由子が代わってと言ったので渡して真由子が洋一に説教をしようとした。
でも洋一は口が達者だ。
しばらく話してもラチがあかないと、電話を渡してきた。困り顔で、

あかんわ。ああゆうたらこうゆうわ。

と。やっぱり真由子でもダメか…

真由子にはあまりよろしくない噂があった。
男関係がだらしないという。

洋一も真由子の噂を聞き、真由子と遊ぶのを禁止してきた。
もちろん聞かなかったが。

洋一と私はケンカして別れて、またよりを戻しての繰り返しをしていた。

別れたときは真由子の男友達と遊んだりしていた。

No.29 17/11/16 23:48
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

前レス
真由子と、真由子の男友達と遊んでた
でした。

すみません。

No.30 17/11/17 00:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

真由子にも彼氏ができた。

1つ年上の先輩だった。

昼休みになるといつも一緒にいた。同じ学校で付き合ってるのっていいなー。と本当に思った。

ある日真由子の家にお泊まりした時…

今日彼氏が、友達連れてくるみたいやから、どっか行きたいなぁー。

えー、どんな人?

めっちゃイケメンらしいよ!

そうなん?でも服がないよー。

私がかしたけげるから、今からメイクしよう!

私はイケメンの友達にワクワク。
そして真由子は彼氏に会うのにワクワクしながら、化粧をした。

No.31 17/11/17 22:32
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

その時に自分の中で流行っていた、茶髪ロングのウイッグをかぶり、超ミニスカ、ヒールの高いミュールを履いた。真由子の彼氏の友達が車で来てるらしい。

待ち合わせのビデオ屋の駐車場に着いた。


あ、あれや♪

真由子が指差した先は、白いワゴン車。運転手を見ると…ものすごいイケメンでテンションが上がった。

車の後部座席に乗り込む。

どこ行くー?

近くの居酒屋にしよう!

そして居酒屋に入った。

掘りごたつの席に座り、飲み物が来た。
皆ビール、私はカシオレで乾杯。
簡単に自己紹介をした。

しばらくは皆でたわいもない会話をした。

私は口数が多い方ではないので、ほとんどが真由子と彼氏が中心だった。
ちらっとアキトを見たが、黙々とビールを飲んでいて、たまに笑っていた。

それから30分後、真由子が彼氏のとなりに、そしてアキトが私の横に座った。


No.32 17/11/19 22:07
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

なに飲んでるん?

あ…カシオレ。

かわいいの飲んでるね。お酒飲めないん?

うん。甘いのしか飲めないんよ。

当たり障りのない会話をして、カラオケに行った。
カラオケでもアキトは私の横に座った。

カラオケでは皆酔っぱらっていて、好きな歌を歌う。

真由子は好きな浜崎あゆみを、私はダブルとかアムロを歌った。
真由子は浜崎の歌を熱唱していたが、似せて歌うので、いつも笑ってしまう。

笑ってはいけないが、ニヤニヤしていた。

アキトは全然歌わなかった。
かといって話しかけてくるわけでもなく。

しばらくすると

綾ちゃん、メアド教えてくれる?

いいよ。

またメールするから。

そして私達は真由子の家に送ってもらい、別れた。




No.33 17/11/19 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

帰ってお風呂から出てきたら、アキトからメールが。

綾、アキトさんからメール?

うん、今日は楽しかったありがとう。やって。

アキトさん、めっちゃ男前やけど、無口でなに考えとんか分からんよなー。

そうやな。私にもあんまり喋りかけてこんかったし。

それからアキトからは毎日メールがあった。

おはようとかおやすみとか本当に当たり障りのないメールばかり。

そして一週間後、アキトから会いたいなーとメールが。

私はバイトが夕方まであったので、それから出かけることに。アキトが自宅近くまで迎えに来た。

今度はウイッグをつけなかった。

車に乗り込む。

お待たせー。

また心臓がドキドキバクバクいっていた。


あ、綾ちゃんて髪短いんや。
(肩まで伸びて長さ)

うん、そうなんよ。





沈黙。

かわいいとかなんかないんかい!
心の中で思った。

車の中では沈黙でひたすら走らせている。

(どこいくんだろ…)

山を越え、ついに隣の県まで来ていた。

綾ちゃん、おれんちでも行く?この近くなんよ。

うん、いいよ。

途中、コンビニによったので、チューハイを買った。

会話も無いし、私は緊張していたのでほぐすためにチューハイを二杯飲んだ。

家に着いた。実家みたいで、カレーの匂いがした。

カレーの匂いがするー。おいしそう!

何も食べてないが、お腹は空いていなかった。緊張のせいだろう。

カレー持ってくるから、一緒に食おう。
座ってて。

リビングに通され、床に座った。
誰もいないのかな…

そしてアキトとカレーを食べた。

お皿を下げにアキトが向こうに行った。

少しして、帰ってきたアキトが後ろから抱きしめてきた。

No.34 17/11/20 23:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

綾ちゃん…俺と付き合ってくれる?俺、綾ちゃんのこと好きかも。

いや、でもまだアキトさんの事あんまり知らないし…

これから知っていけばいいやん。

そう言ってTシャツの下から手を入れてきた。

えっちょっと待って待って!

手を振り退けようとするが強い力に敵わない。そのままブラに手が入ってきた。

初めはブラの上から揉みしだかれた。

そしてブラのしたに手を入れてきて、胸を揉んできた。少しすると両方の乳首をコリコリしてきた。

あっあぁっ

声が出てしまった。

その声でアキトは火が付いてもっと激しく揉みしだいてきた。

私の胸はあまり大きくないが、胸全体がとても敏感で、胸だけでいきそうになってくる。

やめてやめても好きのうちというように、もっともっと!となっていった。

アキトはいけると思ったのか、次は押し倒してきた。

次は乳首を舐めながら、片方の乳首をコリコリする。
これをずっと続けてきたらもう声が大きくなる。

ああっはぁっ

舐めながら、私のスカートをまくりあげ、パンツを脱がしてきた。

そして乳首を舐めながら私のクリを指の腹で撫で回す。

ああっ ああんっ

はぁはぁ… 綾ちゃん、凄いよめっちゃ垂れてる…早く舐めたいよ
舐めていい?


うん、舐めて。

恥ずかしかったが、お酒で少しクラクラしているのでそれよりも早く舐めて欲しかった。

指入れてからね。

そう言って私の中に指を二本入れてきた。

ああああああ!

中が痙攣しているのがわかる。

上に来て。

アキトは横になって言った。

私は言われるがままアキトの顔の上にまたがった。

ものすごい舌使いだった。

あああっ


自分で小刻みに気持ちいい場所に動かしていた。

そこにしばらくいると、いきそうになった。

ああっいくっ!いく!!いくぅ!

私はあっという間にいってしまった。


No.35 17/11/22 23:13
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

こんなに濡れてる。
俺もう入れていい?

うん、いれて…

正常位の状態になった。
チラッとだけ見ると、アキトのはすごく大きかった。
入るんかな…と思ったら、少しずつ入ってきた。

奥まで当たってきた。

あああん!

一番大きい声が出た。
するとアキトは思いっきり、そして早く動かしてきた。

あんっあんっあんっあああんっ

もう声が止まらない。アキトも止まらない。

イクよ!

アキトは、いった。

すごいよ綾ちゃんのキツくて気持ちよかったよ。

私も気持ちよかったよ。

私は声が少しかすれていた。

時計を見ると夜8時前だった。

あ、もう帰らないと!

じゃあ、送ってくね。

そして家に着いた。

車の中ではやっぱり会話少なし…

あのセックスが嘘みたいだった。

本当にこの人何考えてるんだろう。

No.36 17/11/23 22:55
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

アキトからはたまにメールがあって、たまに会っていたが会えば必ずセックスをした。
車だったり外だったり…でも会ってもご飯を食べるわけではなく、いつもドライブ、セックスで終わる。

付き合ってと初めに言われたが、今思うとただやりたかっただけなんだと思う。
でもその時の私は分からなかった。
私もアキトが好きでは無かったし、嫌いでもなかった。
あまり口数が多い方では無かったから。
ただあの時だけはアキトは素になるんだな、と。

1ヶ月後ぐらいには、最後に簡単なメールが来て自然には終わった。

ちょうどぐらいに元カレの洋一から電話があった。

もしもしー。おひさー。

みたいな感じで軽い。笑

No.37 17/11/24 18:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

久しぶりー。

聞き慣れた声に安心感が生まれ、自然と笑顔になる。

何してるん?

から始まり、またいつもの世間話になった。

やっぱり俺、綾に会いたいわ。
今から迎えに行くからどっか行かん?

そのとき夜10時だった。今から家を出るわけには行かないので、夜中にこそっと家を出ることにした。

深夜2時。皆が寝静まっていた。私は少し化粧をして、下の窓から抜け出した。

No.38 17/11/27 23:48
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

おまたせ!寒いなぁー。

寒いなぁ。とりあえずいこか!

洋一の単車の後ろに乗る。洋一のにおいが懐かしい。


来たのはカラオケだった。2人でカラオケに来たのは初めてだったので洋一の歌を聞くのは初めて。すごくオンチで笑った。

そして店を出てラブホに着いた。
ラブホは初めてだった。

一緒にお風呂に入った。私は恥ずかしかったのでタオルを巻いた。

セックスの前に裸になるのは恥ずかしい。後だと何でもよくなるのだが…

2人で出て、ベッドに寝転んだ。

やっぱり俺、綾でないとあかんわ…分かれてる間、めっちゃ寂しくて何回も電話しようと思ってた。

私も、電話しようとした。
(でも電話したら何かこっちが負けみたいになるからしなかった。)

俺と別れてる間、何してた?

何って。普通に、友達と遊んだり。
何も変わらず。洋一は?

俺も一人だったよ。

それから少しして洋一とセックスした。洋一とは久しぶりだったけどやっぱり愛があるのは気持ち良さが倍増するようだった。

そして朝方、家まで送ってもらい、私は何事もなく部屋に帰って寝た。
おやすみとメールをしてから。


No.39 17/11/28 11:25
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それからひと月ほど私たちは順調だった。
別の日、洋一の部屋でテレビを見ていると洋一の携帯がなった。

🎶

鳴ってるよ。出んの?

あー、別にいいよ。

何で?出なよ。

あ?いいから!

誰よ?見せて?

いやですー!

(女やな…)

電話は鳴り止んだ。

もういいわ。帰る!

私はバッグを持って出て行った。

歩いて駅に向かうが、全然追ってこない。
駅に着いたとたん、洋一のバイクの音が聞こえて来た。

綾待って!

もういいよ。女やろ。

正直に言うわ。俺、綾と別れてるとき、付き合ってたコがおったんよ。

一人でおったってゆうてたやん!

ごめん。さっき、その子から電話だった。

電話の内容はこうだ。

洋一が彼女に別れを告げたが、それは前の彼女(私)が忘れられないから。
さっき洋一がかけ直すと、やり直してほしい、と言われた。でも洋一はきっぱり断ったので、もう彼女とは完全に終わったと。

あたしには彼女作ったって嘘ついてたんや。
ほんまに信じていいん?

信じていいよ。俺は綾でないとあかんから。綾だってそうやろ?

そうやな。でもな、私も嘘ついてたことあるんよ。

なに?

私も洋一と別れてたとき、男いたよ。

はぁ??彼氏??

彼氏じゃない。男よ。

彼氏だろ?

付き合ってないから彼氏ちゃうよ。セフレよ。

バシッ!!




No.40 17/11/28 11:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お尻を蹴られた。

痛っ!何するんよ!

お前ほんま最低やな!俺より最低やん。

あんたに言われたくないわ!

セフレとか汚ないわ!お前みたいなやつもういいわ!

吐き捨てるようにそう言って帰って行った。

私も洋一も、初めての相手だったので、お互いに依存しているのかもしれない。

別れている間も何の根拠もないのに、きっと誰とも付き合わずに自分の元に戻ってくる。1番好きな相手だから。

でも本当はお互いが遊んでいた。

自分の都合の良いように考えていた。

No.41 17/11/29 23:17
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私と洋一が、ちゃんと別れたかもわからなくなっていた。


それからまた1ヶ月後。
携帯に電話がかかってきた。

誰だろ…
知らない番号だった。

もしもし。

もしもし、あたし洋一の彼女だけど。あんたが綾?

誰?

だから今カノ!!あんた、洋一とあたしが付き合ってるのにちょっかい出したやろ?

はぁ?何言っとんかわからんのやけど。


とぼけんな!とりあえず、今から行くから。
今どこよ?

あたしはもう関係ないから。切るよ。

ちょっと待てこら!!
ほな浮気認めるんか!

だから浮気なんてしてないって!じゃぁ今から〇〇駅のとこの喫茶店Rに来たら?


分かった30分でいくから待っとけや。

私は先に入ってカフェオレを頼んだ。また心臓がドキドキ言っていた。

No.42 17/11/30 23:03
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

いらっしゃいませー。

店員さんの声が聞こえた。

見ると、ものすごくかわいい制服を着た女の子が来た。キョロキョロしている。
その後ろには…

まさかの裕子だった。

裕子は私に気づいた。

アイツ!アイツが綾!

私を指差すと、その女の子がこっちを見て思いっきり睨んで来た。

二人は私の前にどかっと座った。
私服の裕子がタバコを吸い出した。

私も私服だったのでタバコに火を付けた。

しばらくの沈黙…

裕子
あのな、この子あたしの友達のナミ。
言っとくけど、あたしはただの付き添いやから。
だから何も口出しせんし。

そう言って、携帯をいじり出した。

ナミ
あんた、洋一と浮気してたやろ。


だからいつよ!

ナミ
〇月!


あんま記憶にないけど、その時は洋一と付き合ってたわ。

簡単な話、こうだ。
私と別れている時に友達の紹介でナミと付き合った。
そして、久々に洋一から連絡があり、夜中に抜け出した日。
その日に、ナミと別れたらしい。
別れた原因は、洋一が私の事をたまに会話に出してきて、喧嘩になったのが原因。

そして、私といる時にナミから電話がある。この時はただの世間話。
ただ洋一とはたまに電話をする仲。
そして私と駅で喧嘩→ナミとヨリを戻した。
ということだった。

No.43 17/12/01 23:06
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナミ
嘘やろ…てゆうか、あんたまだ洋一の事好きやろ?


好きちゃうし!ほんまどうでもいいんやけど。

裕子
ナミ、こいつは平気で男取るやつやからな。

ナミ
そうやったわ。裕子から聞いた。おまえほんま最低やな。




ナミ
もういいわ。今から洋一呼ぶから。洋一にも聞かな分からんし。

そしてナミは電話した。
洋一はバイトが終わってすぐだったのでもう来ているらしい。

洋一の顔なんて見たくなかった。

No.44 17/12/02 00:11
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一
お疲れー。
てゆうか何この空気ー?

やっぱり少し軽い感じで洋一が来た。そしてナミの横に座った。
そうか。やっぱり今ナミと付き合ってるんや…なんか悲しいな。

ナミ
さっきこいつに聞いてんけど、やっぱりあんた二股してたんやな。
どっちが好きなん?はっきりしてここで!

ナミは終始怒り狂っていた。

No.45 17/12/03 22:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一
どっちが好きってゆうかー。
付き合ってる時は付き合ってる方が好きなん普通ちゃう?


洋一言ったやん?ナミと別れた時、ナミからフッたのに、自分がフッたみたいな言い方したよな?
あと、ナミからより戻そうって言われたっていうのはほんまなん?

ナミ
はぁ?あんたが、やっぱりナミの事が忘れれんてゆうて戻ったんちゃうかった?
嘘つくなや!

洋一
でもおまえやって、俺のこと好きやから
別れた後も時々かけてきてたやん。

ナミ
それは習慣やったから!こいつとより戻してたなんて知らんかったし!

洋一
てゆうか浮気とかちゃうやん。綾と付き合ってたときおまえとは別れてたやん。

二人はケンカしていた。痴話喧嘩には付き合ってられない。
なんで私がここにいるのかわからなかった。
もう勝手にしてくれ…


No.46 17/12/07 23:12
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナミ
もういいわ。腹立つ。洋一はあんたにあげるわ。そのかわり、二人で二度とナミの名前出すなよ!

そう言ってナミ達は店を出て行った。

私たちはポツンと二人きりになった。

洋一
はぁ。ナミほんま意味わからんし。疲れたわ。店出よ。


意味わからんのはあんたよ。帰るわ。一生バイバイ!

一生バイバイとは、周りで少し流行っていた。恋人が別れるときに使う言葉だった。

それから私はコンパなどに呼ばれる機会も増え、行きまくった。
しばらくはもう彼氏なんていらない。今が楽しければいい。


あっという間に高校を卒業の季節。

私は卒業したら働く。
就職先は決まっていた。

結婚式場。


No.47 17/12/08 22:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そこの結婚式場は、当時まだ珍しかった宿泊もできる式場だった。
私はプランナーではなく、セッティングや、式での接客を担当していた。

入社式も終わり、五日間泊まり込みで働く事になった。
仕事の内容は研修期間ということで、色んなことをした。
ベッドメイク、朝食のセット、外に立ってお客様の案内など。

その中でもベッドメイクは本当に疲れた。ベッドメイク担当のおばさま達は本当にアグレッシブ。
移動も走り、テキパキとこなす。
私たち新人は若いのに汗だく、息切れ。
毎日仕事が終わってからのタバコがおいしかった。

皆仕事が終わった後はベッドに倒れて死んだように寝た。



No.48 17/12/10 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日、友達のサワちゃんから電話があったりサワちゃんは高3の時同じクラスになり、それからたまに遊ぶ仲だったが、就職してから始めての電話だった。


もしもーし。

綾?久しぶりー。仕事はどうなん?

仕事はー、なかなか慣れんかなぁ。どしたん?

いや、あんな、綾ちゃんのプリクラ見て会いたいっていう人がおってなぁ。今度私の家で飲まん?て話しててさぁ。
綾ちゃん今彼氏おらん?


おらんよー。私も仕事ばっかりでさぁ。じゃぁ来週火曜は?

オッケーじゃぁまた連絡するなぁー。


そして私たちは火曜日に約束した。




No.49 17/12/13 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして火曜日。
少しオシャレをしてサワちゃんの家に着いた。
二階はサワちゃんの部屋。
一階まで迎えに来てくれて、一緒に部屋に。男性が二人いた。

あっ!プリクラの子!綾ちゃんやな。サワちゃんから聞いたよ。
俺、ナオキ。よろしくー。

そしてもう一人は、彼女がいるがナオキの付き添いで来たらしい。

ナオキは24歳でバイク屋を経営していた。よく喋って楽しい人だった。
私達4人はお酒を飲んで喋って笑って楽しんだ。


途中で酔いつぶれて寝ていたら、ナオキがおもしろがって私の顔を触ったり髪を編んだりしていた。


そしてそのまま皆、雑魚寝で朝まで寝ていた。


次の日、朝ごはんをサワちゃんのママが作ってくれたので皆で食べた。

帰り際に私とナオキは連絡先を交換して帰った。



No.50 17/12/16 22:52
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

仕事を始めてから3ヶ月。私は研修期間も終わり、仕事が忙しかった。

仕事が21時に終わり、携帯を見た。
一件のメール。

おつかれ様。俺は今仕事が終わりました。綾ちゃんが良ければご飯食べに行かん?

ナオキからだった。

暇だし、お腹もすいていたからオッケーした。

車で待ち合わせの場所に向かう。

待ち合わせの場所につくと、ナオキが居た。

お疲れー。綾ちゃんて免許とりたてやのにこんな大きいん乗ってるんや。ぶつけるぞ!

大丈夫!もうぶつけてるから!
てゆうか、ここの駐車場って勝手に止めていいの?

いいよ。ここ俺の駐車場。俺んちあそこやから。

指指した先、すぐ近くに家があった。


ここから歩いてすぐやから、そこにご飯行こや。

そして歩いて1分のところにバー風居酒屋があり、そこに着いた。


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