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綾( 30代 ♀ XebKh )
21/06/30 22:27(更新日時)

私の今までを綴ります。
正直に。
気長にお付き合いいただけたらと思います。

No.2555031 17/10/30 15:56(スレ作成日時)

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No.51 17/12/17 23:09
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

居酒屋ではいろんな話をした。分かったことはナオキは、父が自営でバイクの販売をしていてそこで社員として働いている。
物知りで話し上手で聞き上手。
顔もまぁまぁだけど背が160と私とあまり変わらない。


もうこんな時間か。帰るね。

明日も仕事?

うん。11時からだからゆっくりしてるけどね。

職場、俺んちからの方が近いから、泊まってったら?

えー、いいよいいよ。じゃ、ありがとう!またね!


ナオキは俺の家から行けとしつこかったが私は家に帰り、爆睡した。



No.52 17/12/17 23:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

三日後、またナオキからメールが。


お疲れ!
今日、知り合いのマスターがいる店があるから一緒にいかん?


いいよ。じゃぁまた終わったら電話するな!

そして仕事が終わり、この間のナオキの駐車場に車をとめて、タクシーでその知り合いのお店に着いた。



おっ!かわいい若い彼女連れて来たなーナオキ。

ありがとう!でもまだ彼女でないんよこの子!綾ちゃんな!


私は軽く頭を下げた。


美味しい料理、美味しいお酒を飲み感動した。

(こんな所にこんなお洒落な美味しい店があるんだ。また来ようっと。)


時間が過ぎ、タクシーでまた車まで送ってもらう。


明日は?仕事?


ううん、休み。


じゃぁ、泊まっていきなよ!


うん泊まっていくわ。


ほんまに?!

うん。


ナオキはびっくりした様子だった。

2人で歩いて家に向かった。

No.53 17/12/19 22:55
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナオキの部屋は片付いていて、オシャレな感じだった。

お茶?それかまだ飲む?

ううん、お茶ちょうだい。

冷たいお茶を飲みながら、ナオキは私の横に座って話をしていた。


すると私の髪をいじりだし、キスをしてきた。
私は受け入れた。
そしてそういう流れになり、セックスをする事になった。


入れるよ。

うん、入れて。

仰向けの状態で、待っていたがあまり手応えがない。


入ってるか入ってないか分からないくらい小さいとか聞いた事あるが、まさにそれだった。


演技をしたような記憶がある。


セックスが終わり、早く帰りたくなった。


ごめん、私帰るね。


え?なんで?泊まっていくんちゃうかったん?


うん、また今度にする。


そう言って私は帰った。





No.54 17/12/19 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それから、ナオキから毎日メールがあり、たまに飲みに行ったりしていた。そしてたまにセックスしていた。


これってセフレっていうのかな?

たまにご飯食べて、彼の家でゆっくりする。でも泊まらずに帰る。

というか、浮気してるんじゃないんだから、セフレがいようと関係ないじゃないい。


ナオキといると楽しい。気も使わないし、話も楽しい。
だから会う前はウキウキする。でも付き合う、とかじゃない。


ナオキから付き合ってとも言われないし、好きだって言われたわけでもないが。

ナオキと遊びだして2ヶ月。
私は携帯を変え、ナオキとは連絡を絶った。

No.55 17/12/23 00:06
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

仕事の同期のかなえちゃんと大晦日に、街で飲むことになった。その子とは週に2、3回遊ぶくらいの仲良し。


チェーン店の居酒屋に入って、飲んでいた。
もうそろそろカウントダウンが始まる。



…5、4、3、2、1
ハッピーニューイヤー!!



うぃー、カンパーイ!!

かなえ
うぃー。カンパーイ!!



今年は彼氏もおらず、一人の年越しかぁ…寂しいわぁ。

かなえ
一人ちゃうやん。うちがおるやん!


そうやなごめんごめん!いや、彼氏がおらんって意味よ!もうすぐ2年になるわぁ。中々自分が好きになる人って巡り会わんよなぁー。

かなえ
そうやなー。人好きになりたいよなぁー。


彼氏おるやん!付きあって長いんやろ?

かなえ
もう4年かなぁー。でももうつまらんようになってきたぁ。ちょっと待ってメール!たっちゃんからやぁー。


あけおめメールやな?ちょっとあたしトイレ。


席を立ち、トイレに立ったら、斜め前にまさかの人を発見した。


それは、中学時代、3年間片思いだった人。
セイジくん。



No.56 17/12/23 00:14
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

心臓がバクバクしてきた。
一気に顔が赤くなり、なんとも言えない気分になる…落ち着かない。



かなえちゃん、斜め前の席に、中学の同級生がいる…

かなえ
そうなん?え!顔赤くしてどしたん?


分からん!と、とりあえずトイレ行ってくる!話かけた方がいいかな!?

かなえ
行ってこい!!


かなえちゃんは青リンゴチューハイを私にスッと渡してきた。

私はとりあえずグビッと飲み干して、席を立った。


セイジくんの席を通過…


あれ!?アヤンヌ?!

アヤンヌとは中学の時のニックネームだった。
セイジくんとは一年の時に同じクラスで席が近く、私は一目惚れだった。
かっこよくて、背が高くて、スポーツ万能のセイジくん。

アヤンヌなんて呼ばなかったのに、セイジくん少し酔ってるのかも。

No.57 17/12/23 00:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

セイジ
久しぶりやなぁー。高校違うとこ行ったから!何してんの?


えーと、カウントダウンしに来たよ居酒屋に!

とてつもなく変な言葉をチョイスしていた。


セイジ
そうなん!俺もよ!この後、どっか行かん?皆で!


えー…いいん?じゃぁ、いこーかぁ!


私はトイレに行ってかなえちゃんのとこに戻った。
まさかあのセイジくんと、遊べるなんて夢にも思わなかった。


同級生の、セイジくんていうんやけど、この後どっか行こうって言ってるんやけど、かなえちゃんも来てー。


かなえ
いこいこー!どこにいくの?私カラオケがいい!


ゆってみるね!

そして私、かなえちゃん、セイジくん、セイジくんの友達とでカラオケに行くことになった。

No.58 17/12/24 22:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

カラオケでもカクテルなどを注文し、皆酔っていた。
それぞれがいろんな歌を歌い…

あの頃…中学の頃、セイジくんとこんな風にカラオケに行くなんて事になったらものすごく楽しかっただろうな。
こんな近くでセイジくんの生歌を聞けて、話もできて…
最高だったろうな。



でももう過去の話。今はあの頃ほどときめかない。
色々成長したのか何なのかは分からないが。

カラオケが終わり、解散に。時間はもう3時を超えていた。

No.59 17/12/25 22:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ
アヤンヌ、一緒に帰らん?


いいよ。私代行だから。

私とせいじくんは家が近いので一緒に帰ることになった。もう私はせいじくんに対して普通になっていた。


せいじくんは東京の大学に進学したが、10日程こっちに帰って来ているらしい。
また遊ぼうと連絡先を交換した。


No.60 17/12/27 00:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

次の日、仕事の休憩の時携帯を開いた。

あ!せいじくんからメールだ!


昨日は楽しかったなぁ!ありがとう!また遊ぼうな。アヤンヌが行ける日あったらゆうて!

心臓がばくばく言っていた。
昨日何とも思わなかったのに、メールが来たらなぜか中学の頃のトキメキを思い出した。


今日はどうかな?と私がメールした。


いきなり今日かい!と自分につっこんだが、先延ばしにしたくなかった。
昨日寝るのが朝四時をすぎていたのに、10時出勤で早番なので、19時には終われるのだ。

メール
いいよ!何時頃?

私は20時はどう?と返したら、オッケーと返事。

私はウキウキで仕事を終わらせ、メイクを直して車に乗った。


No.61 17/12/29 23:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

車でせいじくんの家の近くまで迎えに行った。あの頃、何もないのにせいじくんの家の近くをよくウロウロしてたなぁ。


すぐにせいじくんは出てきた。
長身で本当にかっこいい。


どこに行く?

せいじ
とりあえず、飲み物買いにコンビニ行く?


コンビニで、チューハイやお菓子を買った。
せいじくんとコンビニで並んで何か見るなんで嘘みたい。

そして再び車に戻り、近くの海岸に行った。
ここは橋が見えて本当に綺麗で私のお気に入りの場所だ。

せいじ
ここって景色いいよなー。

うん。あたしここによく来るよ。仕事で色々あったときとか、ここに来て車止めてぼーっとしたり。

せいじ
家から近いしここ良いよなぁ。

そして私達はお酒を飲みながら中学の頃の話になった。

No.62 18/01/05 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ
中学の時さぁ、アヤンヌからバレンタインやら手紙やらもらったよなぁ。

そうやな‥


すごく恥ずかしかった。
3年間好きでも惨敗だったから。

せいじ
一年の時の時のバレンタインの時、アヤンヌからチョコ貰ったやん。
あん時めっちゃ嬉しかったわ。
一年の時俺、アヤンヌのこと好きだったから。



嘘やろー!

せいじ
ほんと!席近かったやん。その時から一目惚れで!


そんなん今言われても困るわ!


せいじ
ごめん!でもあの時はまだ子供で‥付き合うとか分からんくてさ‥


私もせいじ君のことは最初は一目惚れだった。でも席が近くになって、喋ってて、目とかもよく合ってて、もしかして両思いかもしれないと思っていた。
でも2年でクラスが変わって、その間にせいじ君に他校で彼女が出来たって噂を聞いた。



他校の彼女は何で別れたん?

せいじ
なんとなく気が合わんかって。
でもさ、その子とは何もしてないんよ。


ほんまに何も??

せいじ
あ、チューはしたよ!でもそれだけ。
俺、今もドーテーよ!



ほんまに?!でもそのあとも誰かと付き合ったやろ?

せいじ
付き合ってないよ。高校行って全然モテんかったし。


確かに、高校で彼女が出来た噂は聞かなかった。
中学の時の親友がせいじ君と同じ高校だったから知っていた。

No.63 18/01/07 23:37
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

なんか凄くせいじ君が可愛く思えて来た。


私はせいじ君の顔をみた。

そして目が合った。

車って、何となく前の景色だか何かを見てて、隣をまじまじと見る事は少ないかもしれない。


私が童貞奪ってあげようか?


No.64 18/01/12 22:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

気がついたらそんな事を言っていた。

せいじ
え?!


いやいや‥うそ


せいじ
今奪ってあげるって言ったよな?



言ってない!


せいじ
奪ってーとかキモいけど、お願いします。


せいじ君は私の顔に近づいてきた。


キレイな顔‥
本当に飽きない、キレイな顔。


私はせいじ君の頬に触れた。


ほんま、キレイな顔してる。

せいじ
そんなことないやろ!


ううん。この顔ずっと独り占めしたかった。なんで彼女なんか作ったん?


せいじ
え?中学の頃のこと?



そう。なんで?あんなに好きだったのに。

せいじ
俺も好きだったよ。アヤンヌのこと。



もういいよ。


車では私の大好きな洋楽、TLCのノースクラブズが流れていた。すごくせつないメロディ。


私はせいじ君の唇に吸い寄せられるかのようにキスをした。

No.65 18/01/12 22:29
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

初めはフレンチキス。2人は燃えあがるように長いキスに変わる。

お酒のせいで少しボーっとして、唇だけに体の神経が集中していた。

何分ぐらいキスしただろうか。

せいじ
こんなキスしたのなんか初めてやわ。


そう?


せいじ
アヤンヌはあるみたいやな。



私に任せて‥


せいじ君はキスがあまりうまくなかった。
だから私がリードするようにキスをした。


痛くないように、なめらかにキスをする。
お互いの体温を舌で感じとる。


すごく気持ちいい‥そう思った時、せいふじ君は私の胸を服の上から触ってきた。

No.66 18/01/13 22:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

興奮しているのか、激しく揉んできた。
もう少し優しく触ってほしかった。



もう少し優しく触って

せいじ
ごめん。昔から知ってる子の胸触るとか、めっちゃ興奮する!


そこは、昔好きだった子の‥って言葉に変えてほしかったな。と心で思った。
でも私も興奮している。あまり気にしなかった。


下着の下に手を入れ、首筋にキスをされた。


ああ‥


せいじ
柔らかいなぁ‥見た目より胸あるなぁ‥
もうたまらん!


そう言って服をまくりあげ、乳首を吸ってきた。



ああん!!


やっぱり乳首は凄く感じる。気持ち良すぎる。



もっと舐めてもっと触って!


乳首を舐めながら胸を揉んで来る。



あーー!いい!いい!下も触って!


せいじ
どこ触ったらいいん?


はぁはぁ
ここ!

せいじ
めっちゃ濡れてるよ!

指を入れたりクリを触ってくる。濡れてるので凄く滑って気持ちいい。
私もせいじ君の下を触る。

パンツ越しに大きくなっているのが分かる。



舐めていい?

せいじ
お願いします!


せいじ君が凄く可愛くて、念入りに愛撫した。

せいじ
めっちゃ気持ちいい。いきそう!入れていい?


いいよ。入れて!

せいじ君が財布から取り出した、ゴムをつけ、キスしながらせいじ君のが入ってくる。


ああああん!

せいじ
うわやば!めっちゃ気持ちいい!


しばらくしてせいじ君は果てた。


セックスが終わり、少しおしゃべりして家に帰った。


運転しながら、せいじ君とエッチしてしまった。雰囲気に流された‥
きっとせいじ君もそう思ってるだろうな‥


何か複雑な気持ちになった。


No.67 18/01/14 01:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もうせいじ君とは連絡取る事もないんだろうな‥
私からも連絡しずらいし。
少しモヤモヤした。


それから二日後、メールが来た。


仕事おつかれ!急やけど今日ご飯でも行かん?またメールして。


せいじ君だった。

もちろん返事はオッケー。


仕事が終わってからせいじ君の家まで迎えに行った。

そしてご飯を食べて話して、解散。

あの時のことにはお互い触れなかった。

そしてせいじ君は東京に帰った。

私の事は恋愛対象にはならなかった。私も同じだった。

No.68 18/01/14 12:16
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ君と気まずいまま別れないでよかった。


また毎日、仕事漬けの日々。
入社から1年が経っていた。私19歳。
社内で気になる人が出来た。
たまにすれ違って挨拶はするが名前も、どこの部署なのかも分からなかったが、すれ違う度に気になっていた。


ある日、仕事が終わり、同期の田中君と近くの契約駐車場まで歩いて行っていた。

駐車場が見えると、あの人がいた。車の前でタバコを吸っていた。


私と同じ駐車場だったなんて。


派手な車があるなぁとは思っていたが、私の嫌いな走り屋系の車だった。



田中君、あの人知ってる?同じ会社の人やんなぁ?

田中君
僕の友達よ!先輩やけど。



そうだったん?名前なんて言う人?


田中君
ツヨシ先輩。カッコいいやろ?


ツヨシ先輩は、レイザーラモンHGに似ていて長身。
私は男らしいワイルド系が好きなタイプだ。


田中君
ツヨシ先輩!うーす!

ツヨシ
お疲れ!どこ行く?とりあえずメシ行く?



お疲れ様です。

田中君
あ、同期の市川綾さんです。一緒に終わったんすよ。

ツヨシ
お疲れさん。ほないこうか!


田中君
ほな、市川さんまた明日!


はいまたね!


2人は車で行ってしまった。



No.69 18/01/14 22:31
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は帰りにコンビニに寄り、お弁当やお菓子を買って駐車場で食べた。
仕事が大体終わるのは21時を過ぎるので、家にはご飯が無い。
なので大体は外食かコンビニだ。
自炊はあまりしなかった。


ツヨシ先輩かぁ。
クールな印象だったけど、どんな人だろ。
でも車のセンスは無いわぁ‥

そう思った。


それからしばらく経ったある日、田中君と共同で作業をしていて22時に終わった。


田中君
疲れたぁー。帰ろっか。俺用事あるし。


えー。彼女ぉー?

田中君
彼女なんておらんよ。ツヨシ先輩と遊ぶんよ。


遊ぶって何するん?

田中君
大体ゲーセン行ってドライブかな?


あたしも行っていい?


田中君
ツヨシ先輩に聞いてみる。


そしてツヨシ先輩に電話していた。

田中君
いいって!駐車場でおるって!

私はこころの中で喜んだ。

No.70 18/01/16 22:27
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

田中君と駐車場に行ったらツヨシ先輩がいた。


お疲れ様です。すみません私も‥


ツヨシ
いいよ!ほないこかぁ!

ツヨシ先輩の車は、2人しか乗れないので田中君の車でドライブにいく事に。

地元で有名な山に行った。山の上から見る景色は抜群だった。


ツヨシ
綺麗やなー!


田中君と私
凄くキレイですねー!

季節は1月だったのでとても寒かった。


帰りにファミレスでご飯を食べて帰った。

それから二週間後、また3人で遊ぶことになった。

ゲーセンでビリヤードやダーツで遊んだ。
そして帰りに番号とメアドを聞かれたので交換した。

交換したものの、私もツヨシ先輩からもメールや電話などしなかった。

No.71 18/01/18 22:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

昼の休憩の時に携帯を開くと、ツヨシ先輩からメールが来ていた。

なんだろ珍しいな‥

ツヨシ
今日仕事終わったらメシでもどう?


いいですよ!じゃぁ22時に駐車場行きましょうか?

ツヨシ
了解!

ツヨシ先輩と2人でご飯なんて行った事なかったので少し緊張するけど、思いがけない楽しみができてウキウキしてきた。

そして時間になり、駐車場に向かった。

ツヨシ先輩が車の中でタバコを吸っていた。


お疲れ様ですー。

ツヨシ
お疲れ様。俺の車乗る?


一瞬固まった。嫌だったけど嫌とは言えなかった。


はい!それじゃ失礼しますー。

乗ってみたらものすごく車高が低かった。そしてシートは専用の硬いレース用のシートだった。

ツヨシ先、
シートガチガチやろ!


はい‥硬いですね。
もう少し後ろ下がりますか?

ツヨシ
ごめん下がらんのよ。



そうですか‥

車は爆音と共に走っていった。

No.72 18/01/19 23:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ツヨシ
パスタが美味い店があるからそこでいい?



はい。

車はめちゃめちゃ揺れて、車酔いしたまま店に着いた。


その店は一度行ったことがあった店だった。

ひと通りメニューに目を通し、ナスのミートスパゲティにした。
ツヨシ先輩は何故か落ち着かない感じで、周りをキョロキョロしていた。


どしたんですか?

ツヨシ
いや、なんでもない。

ご飯を食べ終え、店を出た。

ツヨシ
ここからおれんち近いけど、おれんち来る?

そして私たちはツヨシ先輩の家に向かった。

No.73 18/01/19 23:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

汚い感じのアパートだった。

ツヨシ
古いやろ、このアパート。


年季入ってますねぇー。

ツヨシ
家賃三万やからなぁ。

そしてコタツに入ってテレビを見ていた。

コタツは、なぜか電気をつけていなく、とても寒かった。
冬の2月、1番寒い時に意味不明だった。
ツヨシ先輩は布団に入ってテレビを見ていた。

たまにチラチラこっちを見ていた。



なんですか?

ツヨシ
え?!


チラチラ見て‥

ツヨシ
いや、寒くないかなぁーと思って。


寒いです!コタツ電気いれないんですか?

ツヨシ
コタツ、コンセントが壊れてるんよ!


えー!

ツヨシ
こっち来る?

ツヨシ先輩は布団をめくって言った。


うーん、はい!

ツヨシ先輩はびっくりした顔をしていた。

No.74 18/01/20 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

布団に入りしばらく2人でテレビを見ていた。
番組が終わり、無言になった。


…………


ツヨシ
市川さん、手繋いでもらっていい?


はい。

2人とも上を向いたまま手を繋いでいた。

ツヨシ
俺、市川さんの事好きやわ。


私も好きです。

ツヨシ
ほんまに?


好きじゃないと布団になんか入りませんて!

ツヨシ
よかったー。今日も誘い断られたらどうしようと思った。


私の事いつから好きでいてくれたんですか?

ツヨシ
好きになったのは何回か遊ぶようになってからやけど、前から気になってた。


会社でたまにすれ違ってましたもんね?

ツヨシ
うん。その時から‥


私もです!

手をきつく握りあった。

ツヨシ
何か市川さんは不思議な雰囲気醸し出してるわ。後ろ姿にも出てる。


ツヨシ先輩は、クールな印象でした。
でも何回か話してるうちに、優しい人なんやな、と思いましたよ!

ツヨシ
そうかー?


優しくないんですか?

ツヨシ
今は気が弱くなってるなぁ。


なんで?

ツヨシ
実は俺、薬飲んでて。精神安定剤。


そうなん?

ツヨシ
でも市川さんといたら、飲まんでいいようになるかも。そんな気がする。


飲まんでいいよ。

ツヨシ先輩が上にきて、キスをした。

No.75 18/01/22 22:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ツヨシ
綾って呼んでいい?


うん…

ツヨシ
綾の唇柔らかいな…


ツヨシ先輩のもな…
あ、あたしなんて呼べばいい?

ツヨシ
なんでもいいよ。


じゃぁ、つーちゃんていうのは?

ツヨシ
いいよ。可愛いなつーちゃんとか。

※ツヨシ以下つーちゃんにします。

行為が始まり、ついに挿入となった時。

つーちゃん
コンドーム、探すから待って。


うん…

つーちゃんは引き出しを開けたり、裸でウロウロと探していたが見つからないみたいだった。

つーちゃん
車にあるかもしれないから見て来る。

そう言って服を着て出ていった。
正直、もう気分は冷めていた。どうでもよくなっていた。

こういう時、男側は探しても見つからないからもういいわ。セックスやーめた。とはならないのだろうか?などと考えていた。


No.76 18/01/26 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんが帰ってきて、行為が終わり、布団の中でまったりしていた。

セックスが終わると、今までテレなどでよそよそしかったのが、何かに解放されたかのように気分が軽くなる事がある。

それは彼も同じだったようだ。

つーちゃん
なぁ綾、実は俺、綾に言わなあかんことがあって…


何?

嫌な予感がする…

つーちゃん
俺、彼女がおってもうすぐ入籍するねん。



???????
どういうこと?ていうか、彼女おったん?

つーちゃん
うん、ごめん。
それで、その彼女、妊娠してる。


びっくりしすぎて声が出てこない。

No.77 18/01/30 09:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃん
黙っとくつもりはなかった。ほんまにごめん。


で、どうするん?これから‥

つーちゃん
俺、今気づいた。綾のこと、ほんまに好きになってたって。
でも正直、どうしたらいいのかわからん。彼女とも…

私達はそれから無言になった。
どのくらい時間がたっただろうか‥


彼女とのこと、色々教えて。

それから彼女と出会った経緯など今までを聞いた。

彼女は高校からの同級生で、4年の付き合いになるらしい。結婚するつもりだったが、妊娠がわかり、今5ヶ月だという。
彼女とは、高校卒業後一緒に住む約束をしていたが彼女の父が娘大好き、彼女もお父さんが大好きで今も彼女は実家に住んでいる。つーちゃんは早く一緒に住みたかったが、もう少し待って、待ってと先延ばししてきた。
そして2人はなかなか同棲できないのに、義父からは色々と難癖をつけながら住むマンションを探せと言ってくる。
結婚の家財道具、マンションの費用も、嫁に行くのでつーちゃん側が全て持つのが当然、と義父、彼女に言われ、その不満が募って精神安定剤を飲むようになったというわけだ。

No.78 18/02/04 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それにしてももっと早く知っておきたかった。


何で早く言ってくれなかったん!

つーちゃん
ごめん。まさか綾とこんなんになると思ってなかったし‥


とりあえず、しばらく会わんとこう。これからどうしたいのかが分かったらまた連絡して。

つーちゃん
わかった。俺の事待っといてくれる?


うん。待っとく。

それから私達はしばらく会うのをやめた。


No.79 18/02/04 22:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は決して一途な性格ではない。
でもこの時はつーちゃんの事を待とうと思った。
つーちゃんからはたまに少しの電話とメールがあった。
電話では、つーちゃんは私に新しい人が出来ないか不安がっていた。

つーちゃんからのメール
俺は綾の事だけを好きやから。会いたいよ。

私はこの言葉だけで、不安も心配も無く、毎日を普通に過ごしていた。
でも日に日に彼女のお腹は大きくなる。
どうするのか‥


彼女には、私の名前は出してないが好きな人が出来たから別れたいと言ったらしい。

彼女は泣いて謝って来た、そして一緒に住みたいと。
でも二人は一緒に住む事はしなかった。
別れることもないまま時は過ぎていった。

彼女は妊娠してお腹に赤ちゃんがいる。気が滅入って体を壊したりしたら‥と、いらない心配をしていた。

私はどうしたらいいのかわからなかった。


No.80 18/02/05 23:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

毎日を過ごしていたある日、つーちゃんから電話があった。ちょうど私の仕事が終わる時間だった。



もしもし。

つーちゃん
話ついた。
彼女とはちゃんと別れた。


彼女、納得してた?

つーちゃん
うん‥何回も話合って二人で決めたから。俺は月々の養育費払っていく。


そうか‥つーちゃん住む所は?

つーちゃん
兄貴が住んでたとこに住む予定‥兄貴、最近結婚したから新居に住むから‥


そうか‥‥

つーちゃん
綾は、待ってくれてたん?


うん。待ってたよ。

つーちゃん
俺と付き合ってくれる?


うん。付き合お。

それから私達は正式に付き合う事になった。

No.81 18/02/08 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

付き合い出して、私はつーちゃんちに泊まる事が多くなった。
私はまだ未成年。親も心配するので、職場から近い同僚の家に泊まっている事にしていた。
信じていたかは分からないが、それなら、とあまり口出ししてこなかった。


夜、二人で家でテレビを見ていたら電話が鳴った。

つーちゃん
もしもし‥
そうか、今から行く。

電話を切る。


どうしたん?

つーちゃん
もうすぐで産まれるらしい。行ってくるから。


うん‥気をつけてね。

そして夜中に帰ってきた。
玄関に行くと、つーちゃんは玄関に立ったまま下を向いて泣いていた。

つーちゃん
こども‥女の子だった‥。

泣いているつーちゃんがアホらしかった。


何泣いてるん?自分で決めた事やろ?

すると思いっきりビンタされた。

そりゃ怒ると思う。私がこんなセリフを言うのもおかしいし。

No.82 18/02/11 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんは、本当にたまにだが私に暴力を振るう時がある。

一度、しょうもない喧嘩で口論になり、私が大声で責めた。すると、ビンタして首を締めてきた。
私はびっくりしすぎて初めて過呼吸になった。

過呼吸はびっくりしたり、精神的ダメージが強い時に起こる。呼吸で吸って、吐く時が出来ない。
吸って、吸って、吸って、吐けないので本当に苦しくてパニックになった。
つーちゃんはびっくりして背中をさすってくれたりしたけど。


No.83 18/02/11 22:45
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんはお金がないない、といつも言う。
給料が手取り13万、養育費に家賃とお金が残らない。

つーちゃん
俺、仕事辞めようと思ってる。


辞めてどうするん?

つーちゃん
知り合いの店で、料理人を募集しているからそこにいこうと思う。

書き忘れていたが、つーちゃんは実は料理人。


給料は??

つーちゃん
18万は手取りあるぐらいって!


いいねぇ!いつから行くの?

つーちゃん
仕事明日退職願出して、来月から行くよ。


そっか。会社で会えなくなるん、ちょっと寂しいな。

つーちゃん
ほんまやなぁ!

そういって私達はイチャイチャした。

結局仲がいい。


No.84 18/02/14 22:50
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そしてつーちゃんは退職し、すぐに新しいカフェで働き出した。
つーちゃんはテキパキしていて、器用だ。仕事も多分できると思う。

口癖は、『段取り』だ。
友近のネタの西尾さんじゃないが、段取り段取り言っている。

例えば、休みの日にする事がたくさんあるとして、ひとつひとつをいつまでに終わらすかにかけている。
出来なかったら
段取り良く出来んかったわと、一人怒っている。


休みは週に一度。帰ってくるのも大体深夜。
何度か心配になり、夜中につーちゃんが働くカフェに裏口から覗いた事もあった。
でも本当にちゃんと仕事していて、忙しく働いているつーちゃんに申し訳なくなった。
そして覗きを辞めた。


No.85 18/02/17 22:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんは、基本優しいが車の運転になるとものすごく気が荒くなった。
私が運転をしていて隣につーちゃんが乗っている時なんか、運転の仕方にこまかく口出して来る。
なので私が運転するのはやめた。

一度、つーちゃんが運転する前を走っていた車が急ブレーキを踏んだのでぶつかりかけた。
本当に危なかったのだが、つーちゃんは許せなかったらしく、その車を追いかけた。そして信号で止まった時に、いきなり車から降りて前の車の運転手の方にツカツカ歩いて行った。
そしてドアをあけ、

こらクソババァ危ないねん!

と大声でキレに行っていた。
運転してるのはおばさんで、焦って何回も頭を下げているのが後ろから見えた。

これにはドン引きだった。

あと、夏はいつもタンクトップ。
つーちゃんはタトゥーを入れていたのだ。
私はタトゥーをしている事は別にいいのだが、ある程度隠してほしかった。

また別の日に車を運転していて、バイクのおじさんと接触しそうになった。
おじさんが悪いのだが、これまた追いかけて、

おいおっさん、危ないねんこら!

するとおじさんは、

なんやとこらー!誰にものゆうとんねん!

するとつーちゃんは窓からタトゥーをしている腕を出しておっさんを睨みつけた。

するとおっさんはすぐにすんませんと謝ってきた。

これにもドン引きした。

No.86 18/02/19 23:01
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

今住んでいるところは、とても古くてゴキなどの虫が真冬にも現れてくる。

アパートがつーちゃんの姉のコネで安く借りられるという事で、そのアパートにうつる事に。

そして私達は同棲する事になった。

つーちゃんは新しい仕事でお金は少し増えたけど、まだお金が無いと口癖のように言っていた。

だから私も平等に生活費を分担することにした。
つーちゃんが月4万の家賃、電気代。
私がガス代と食費を。

私は転職してショッピングモールの子供服屋で働いていた。
この時21歳。

給料も手取り14万と多くない。
毎日のバス代、生活費などで貯金などできなかった。
仕事が終わって家ついてから、車でスーパーの半額のお惣菜を一人で買いに行っていた。

お互い休みの日などはいつも外食。もちろん私が支払い担当。

少しでも生活費を減らそうと、私のお弁当はご飯だけにして、おかずは少しを社食で買う。
朝ごはんは食べない。そして定期のバスを買うのをやめて帰りは40分歩いて帰った。
体重はみるみる痩せていき、42キロほどになった。
体力もなく貧血で、エスカレーターを登っている時いつも後ろに倒れそうになった。

つーちゃんは料理人だが、家で一切料理をしなかった。

つーちゃんは仕事を辞め、次は派遣の工場で働き出した。



No.87 18/02/21 23:16
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

頑張って切り詰めて、生活をする。だけだ休みの日は外食。


今考えたら若くて綺麗な時にこんな生活して何が楽しいんだとなるが、その時は幸せだった。
大好きな彼と暮らせて、ご飯が食べられる。休みの日が会ったらどこかに出かけれる…はずだったが、休みの日に遠出なんてした事がなかった。

だがつーちゃんと付き合って三年、初めて日帰りでUSJとルミナリエに行くことになった。
私が乗っているバスに、この広告があった事言ったら、いこうよ!といってくれたのだ。
すごく嬉しくて、ルンルン気分で予約した。

No.88 18/02/22 00:47
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

当日、USJ行きのバスではウキウキだった。だが、会話がない…
仕事の事を聞いても話はすぐにおわってしまう。
つーちゃんからも私に何かを聞いて来たりする事はない。
つーちゃんは、自分の事は饒舌に話すが、人に聞いたりする事はしない人だ。
なのでつーちゃんは、例えば私の職場の人の名前なんて一人も知らないし、私の好きな色も知らない。

USJのアトラクションで並んでる時も、会話は無い…。

そしてイルミネーションを見て、バスで家に帰った。

それから何日かした後、ケンカになった。


つーちゃん
どうしよう…来月の車の税金が払えん!


いくらくらい?

つーちゃん
7万…

つーちゃんは車を買い替え、中古の外車にしたので高い。


高いね…お金置いとかなかったん?

つーちゃん
USJ行ったからよ!もうUSJなんか行くんやなかった!


……

何も答えれなかった。

そして私はつーちゃんにお金を貸した。


No.89 18/02/26 22:24
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

このUSJになんて行くんやなかったの言葉は本当にショックだった。
贅沢もしていない。
お金が無いというので、プレゼントを渡しあうのをやめた。

恋人らしい事なんて今考えたらほとんどしてなかった。

それにお金を男性に貸したことなんて初めてだった。
借りるところがないので、消費者金融のATMで借りるというのだ。だから仕方なかった。





No.90 18/03/01 22:49
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そんな生活の中で、私はもうつーちゃんのことが好きなのかも分からなかったが、休みがかぶった時は他の予定も入れずに、つーちゃんと過ごしていたのだから少なからず情はあったのだろう。


そんな時、職場で仲良しの同僚の富田さんとご飯に行くことになった。
富田さんは同い年で話せば友達の友達ということが分かった。
田舎は狭い。同い年なら特に誰かが繋がっている。


仕事が終わり、オシャレなバーに行き色んな話をする。
私はブリトニーが大好きで、富田さんもブリトニーが好きだったので盛り上がった。
当時ブリトニーの真似をして髪をロングでゆるくウェーブをつけていたなぁ。
メイクも真似してタレ目風にしたり。

なのでよく、
市川さんがブリトニーに見えてきたよ!!
と二人で笑った。

富田さん
次はどこ行くー?


バーで飲まん?

富田さん
私お酒飲めんけど、付き合うよ!

そして繁華街にあるバーに入った。



No.91 18/03/03 23:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お酒は強いのは飲めない。記憶を無くしたことも無いし、お酒で失敗した事も無い。
こんな私だから、バーというものにあまり行ったことが無かった。居酒屋やカフェバーにはよく行ったけど。

そのバーはビルの4階にあり、エレベーターが開くと細い廊下があり、その先には広いプレイスペースがある。
ビリヤード、ダーツ。そして奥にカウンターがあった。

私達は初めてなので分からないけど、なんとなくカウンターに座った。
カウンターの奥にはいろんなお酒がキレイに並べられていた。
お酒を作るバーテンダーのお兄さんが3人。
皆なかなかのイケメンだ。
ボーイズバーではないが、ここは店員さんが全員男性だということだ。

店員さんが話しかけて来た。

店員さん
いらっしゃいませ!何しましょう?

私はカシオレ、富田さんはノンアルコールカクテルを注文した。

No.92 18/03/03 23:39
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

店員さん
お2人ここ初めてですよねぇ?

私達
そう。

店員さん
2人はどういう友達なんですかー?

私達
職場が一緒よー。

店員さん
えー、何系の仕事してるんですか?

など、フレンドリーに話して来てくれたので私も富田さんもすぐに打ち解けた。

次の日は仕事だったので、早々に切り上げ、家に帰った。

そして週に2回くらい、私達はこのバーで飲んだ。
飲んだと言っても私だけなのだが。

富田さんはお酒が飲めないので、私が奢るのが増えた。

というのも、私がバーに行きたかった。

1人では行けないのでいつも富田さんと。

私は店員さんに恋してしまった。

No.93 18/03/08 00:37
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私はバーに週一、多い時で週二で通った。
1人ではさすがに行けなかったので、富田さんを誘って。
富田さんはお酒を飲めないので、ノンアルコールカクテル。大体は私が奢っていた。

店員さんの名前は爽(そう)。
名前の通り、爽やかで背が高くてモデル体型。笑顔が似合う爽やか君だ。

彼は私より3歳年下だった。
でも話をしていると落ち着いていて、年下なんて感じさせなかった。


No.94 18/03/09 00:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お店に行くまでの間、ものすごくドキドキする。早く会いたい。
そしてお酒を作っている姿を見て、きゅんとなる。
ほかのテーブルのお客さんを相手していると気になる。
きっとモテるに違いない。
私の他に彼を目当てにしてるお客さんもいると思う。

私の職場は女性ばかりで出会いなんてない。
やっぱり環境などで出会いのない人はこういうイケメンばかりの店で好きな人ができるんだろうなぁと考えていた。


といっても私につーちゃんという彼がいるのだけど。でも正直、つーちゃんの事なんてどうでもよかった。私が今好きなのは爽くんなのだから。


お店に行きだして3ヶ月が過ぎようとしていた。

またお店で私、富田さん、爽くん、もう1人の店員さんと話していた。


このあとカラオケいかん?明日綾ちゃんとマイちゃん休みやろ?
※マイちゃんは富田さんのこと


いくいく!このあとって終わるの何時ぐらい?


店終わってからやから3時ごろになりそうやけど。
3時ごろでもいい?


いいよ!富田さんは?

富田さん
私も行きたーい!

ものすごく嬉しかった。
皆でカラオケとか、緊張するけど!

そしてカラオケに。
私は途中でトイレに立った。

するとトイレ出口で爽が壁にもたれていた。


びっくりしたー!爽くんどしたん?


タバコ。吸いにいこ!

富田さんは吸わない。
私は爽くんに促され、近くの空の部屋に入った。


No.95 18/03/13 00:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


楽しんでる?


楽しんでるよ!爽くんは?


めちゃくちゃ楽しい!今日何時までいれる?


何時でも!明日休みやしー。


そうやな!なぁ、今度は2人でご飯いかん?行きたいとこあんねん。

一瞬、体が宙に浮いた気がした。


うん!

びっくりしたのと恥ずかしかったのとでうんしか言えなかった。
もっと何かあったやろ‥と後で後悔した。

私達は部屋に戻った。

楽しいけど、なんかそわそわして落ち着かないんやけどなぁ‥



No.96 18/03/19 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私達は帰りに連絡先を交換して別れた。

家に帰ってテレビをつけた。お風呂入って寝よう。
つーちゃんは夜勤で居なかった。

お風呂のお湯を沸かしに行く。沸かすというか、このアパートはお湯が出ないので、お風呂に水を貯めてからトッテのようなハンドルをまわして、ゆっくり水を湯に変えるという作業をしなければならない。時間もかかる。

シャワーもないので洗面器で汲み、髪を洗わないといけなく、髪の長い私は時間もかかるし大変だった。
そしていつも右手がパンパンになった。
お湯とシャワーというのがどんなに素晴らしい物かを考えさせられた。


私は待っているときに爽くんにメールした。お礼のメール。

少しして返信があった。

こちらこそありがとう。おやすみ。


シンプルだがめちゃくちゃ嬉しかった。本当に恋するって、何歳でも何回でも幸せな気持ちになる。

この先が見えなくても。






No.97 18/03/19 23:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日、私はまたバーに行った。

顔見知りの店員さんが来た。

店員さん
お姉さん、最近よく見るけど、誰か目当ての子いるん?


目当てってゆうか…

富田さん
この子、爽君が好きなんよ。


ちょっと!

本当に恥ずかしかった。

店員さん
うっそー!またぁ?
あいつ、ほんまモテるわぁ。


モテるんですか?

店員さん
うん。女コロコロ変わるし。すごいよアイツは。

何がすごい?!
ていうか女コロコロ変わる!?
どういう意味?!
今も女いるん??

一瞬で頭がいっぱいになった。


店員さん
爽、今買い物行ってるから、もう少ししたら帰ってくるから。


私は富田さんとダーツをして気を紛らわした。
気になる…けど、それよりももう少ししたら爽君が戻ってくる。
ドキドキしていた。
本当に心臓がバクバクして苦しいくらい。

爽君が来た。

私は行くことを言っていなかった。

爽君
よっ!来てたん?メールくれたらよかったのに。


びっくりさせようと思って。

爽君
店が暇になったら行くから遊んでて!


うん。がんばってね。

後ろ姿の爽君を見送る。
やっぱりかっこいい。ため息がでる。

富田さん
ほんま、だだ漏れやなー。


何が?

富田さん
市川さんが好きな事!わかりやすいわぁ。ニコニコしてー。


うそ!わかる?
バレてるかな?

富田さん
バレてんちゃう?本人にも。


うそやろー!どうしよー。

キャーキャーいいながらダーツをした。

No.98 18/03/19 23:43
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

爽君ともう1人店員さんと4人でダーツをして、カウンターに戻った。
富田さんは次の日仕事だったので帰った。
私は休みだ。


ダーツ楽しかったな。ていうか綾ちゃん下手すぎー。


あははー。初めてやったしなぁー。


明日仕事は?


休みでーす。


この後飲みにいこっか。


…うん!行く!

という事で、行くことに。
ただ彼は深夜三時まで仕事。私はお店でギリギリまで待って、近くのコンビニで待ち合わせする事に。


彼が来た。



おまたせー!
ほな、いこか!

爽君は歩くのが早くて私は足早に追いかけた。

隣歩きたいなぁ…
そう思った。

お店に着き、ご飯を食べた。
私はすでにほろ酔いだったが、もう少し飲もうと思った。


この後、俺んちいって飲み直さん?俺んち、すぐそこよ。


うん。

少し戸惑った。
早いんじゃないかと、一瞬。
でもそんな戸惑いより、好きな気持ちの方が強い。



お酒は家にいっぱいあるから。いこ。

爽君は手を差し出して来た。


私はほろ酔いで、爽君にもほろ酔いだった。
手を握ってついて行く。

多分、はにかみながら。


No.99 18/03/27 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


着いたよ。

そこは3階建てのアパートだった。
部屋を開けると、すごくオシャレだ。
キッチンがバーカウンターみたいになっていて、部屋は全で間接照明でうっすらと明るくしてある。


オシャレな部屋やなぁー。きれいにしてる。


そう?なんか飲む?俺ビール飲みたいし。そこ座って。


なんでもいいよ。

カウンターキッチンの椅子に座って出されたカクテルを飲む。
こんな、部屋で作ってくれたお酒を飲むなんて始めてで新鮮な気がした。


爽君の部屋にはCDがたくさんあった。


ブリトニーかけてくれる?


いいよ。

大好きな曲でテンションが上がる。

爽君の部屋で、横並びで飲みながら話をする。
すごく幸せ。
気分も良くなってきた。緊張も解け自然と笑顔が増える。



かわいいなぁー綾ちゃんは!

見つめて来る視線にドキッとして目をそらす。
すると爽君が抱きしめてきた。

ドキドキドキ…
怖いくらいドキドキする。

No.100 18/03/27 23:07
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

爽君は私をゆっくり押し倒し、キスをしてきた。


ダメダメ、あかんて。


なんでダメなん?いや?

そう言いながら首筋にキスをして来る。


嫌じゃないけど…

(嫌じゃないけど、まだこうなるのは早い気がする。でも家に来たらこうなる事も予想できたはず。
それに本当にに嫌なら、ダメじゃなくてやめてと本気で言うだろう。)



俺、綾ちゃんのこと好きなんやって!綾ちゃんは?


私も好き。

強い力で抱きしめてきた。
何か…もういいや。私は爽君が好き。
それでいいやん…


私も強く抱きしめ返した。

私の大好きな曲が流れている中で、爽君の匂いに包まれて、爽君のベッドで抱かれている。
本当に信じられない。

お酒で頭はクラクラ、気分もフラフラしているがそれがとても心地よかった。


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