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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

レス500 HIT数 121349 あ+ あ-

作家
17/12/06 08:18(更新日時)

物語

わたし水越沙耶香(仮名)はある時に街を歩いていると女装雑誌『クロスドレッシングボーイ→ガール』の担当編集矢口麗奈にスカウトされる。
始まる彼女との女装生活やモデルとしての日々。
日々交わる麗奈や彼女のライバル早紀、彼女たちの社長である双星出版社社長の神無月舞、現れる謎の痴女性。
近所に住むランジェリーショップを経営する美人三姉妹……。

女装小説でありますが同性愛やLGBTなどではありません。
あくまで筆者が女性や女性的なものに外面や内面またフェチ的なものに憧れる女装官能小説です。
くれぐれも誤解なきよう願います。
ちなみに更新は遅め。

17/08/04 15:53 追記
感想スレにスレを作りました。
共感ボタンを押してくれた方や作品に興味ある女性の方よかったら書き込みください📝。
男性は感想スレ禁止とさせていただきます×。

17/12/06 06:19 追記
とりあえず今回の物語はここまでですが続編のスレは作りました。
感想共々再びそちらもごらんください。
ここまでお読みいただき読者の皆々様ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いします。

No.2484188 17/06/12 08:31(スレ作成日時)

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No.451 17/11/27 07:18
作家 

アンモニアの尿の匂いが鼻や口をつくようでクンニを続ける。
羞恥心がある麗奈は縁に掴まりながら足を震わせる。
「や……もう」
「麗奈さん」
「な、なによ……」
「私が…ちゃんと収入を…得られたら…オトコとして認めてくれます?」
「んぅ……男でしょう」
私が言いたいのは恋愛や同棲面での収入のあるなしの現状のことを伝えたつもりだが女性はセックスや羞恥心のプロセスのなかで混乱しあくまで私を男と捉えてるニュアンスの違いだが彼女は気づかない。
男性と女性はあらゆる面がちがうことを肌に実感した。
剥れたクリトリスに甘く噛み痛みや快感が宿り彼女は喘ぐ。
「や……ああ。力抜けちゃ…う…」
「もう少し我慢して。床に倒れたらそれこそ犬みたいになるんだから……」
「んぅ……へんたい。あ……」
吐息を交え麗奈は思う。
はじめはただの女装好きで女性好きなだけかと思ったのに一年もしない内にここまで性癖を露にしたりセックスやサディズムあるプレイでできるの……。
「ッ……い…イクっ」
舌が花唇の奥をまるで濡れたぺニスのように刺激し倒れないように太腿を支えら温もりが舌と手から伝わる。
「あ……ああ……イクっ……!!」
けっしてクンニ自体はふつうのはずだがそれ以前のプレイで快感が宿っておりそれを持続させながら羞恥心や快楽を煽られていることを感じた。あたまが真っ白になりゆっくりと抱かれ吐息をしながら意識がぼやけ身体が蕩けそうだった。
「んぅ……ハアハア」
「その下着いらないなら私がもらってあげるわよ……」
身に付けられるなら、と捨て台詞みたいに麗奈に微かに聞こえた。
風呂場の扉が開いては閉まるがわずかに沙耶香の声がした。
「次は早紀さん。3Pは苦手……これは書けないかも……」
かく?やはり何かしていると感じながら麗奈は短く意識が落ちた。
ベッドに戻った私はそんなことは知らずにちょっとおののいた。
ムチで早紀が宙を裂いていたからちょっと素直にびびった。こわいかも。
「あ、あの早紀さ……ん」
「あ、あはは。何もしてないですよ」
誤魔化してはいるがベッドや枕がムチで叩かれ妙にさっきよりへこんでないだろうか。見なかったことにしよう。
「麗奈さんは」
「イカせて眠ってる。だけど風邪は引かせないようにしないと」
「むぅ……あたしの相手もして」

No.452 17/11/27 09:02
作家 

麗奈とのプレイで一時間弱、勃起はショーツの内で保っていた。
「セックスしてください女王さま」
「シッ、それは言わないで」
麗奈に聞かれでもしたらあらぬ誤解を招くおそれもありこの娘もアルコールが抜けてない。
「早紀さんさっき口を滑らせたからお仕置きしないとね」
「なんなりとどうぞ」
「いやに素直ね」
怒っていたかと思うと床に座り平伏するかのよう。上下関係がわかっているようだけどプレイだけのこと?さっきの出版社でのことと聞いてたら公私に違いがあるだけ?
「早紀さんに聞きたいことあるわ」
「聞きたいこと?」
とにかく焦らしながら自分が射精しないまま勃起をどの程度保っていられるか含めながらプレイするしかない。
「責めてあげるから質問に答えなさい。嫌な質問はムリに答えなくていいわ」
眠っている麗奈から手錠を外し彼女に付けた。
「や……ん」
「さっき不良やスケバンとか言ったわね。どういうこと?」
「なんのことだが……」
甘えるでもなく素に近い目や表情の逸らし方を感じた。うかつに自ら口を滑らしたとなんとなくだが伝わる。
「ムチで叩くと肌に傷ができるかも?私はこういうのしたことないから」
「っ……そんな」
「なら指と舌でやってあげるから早紀さんが……この世界に入る前のことを話してくれる」
こういう時は責める側が尽くさないと相手は心を開いてくれない。
普段の時に聞けるはずなのに聞かない私のうかつさもあるが男としてはつくづく不器用と思う。
ハイ……、と顎を動かす彼女は自らの過去を語る。
早紀は学生の頃には地元ではそこそこ有名なスケバンであり校内ではレズにより女生徒を支配していたが男子生徒にもそのうち手を伸ばした。ある時に少女のような男子生徒を見かけ手の内にいれパンティやブラ、キャミソールで女装させ童貞をいただいたという。
「ちょっと待って。早紀さんはSだったの」
「ええ……ある時まではそうでした」
指で私にショーツ越しの花唇を弄られながらどこか遠い目をしていた。
だけどと続きを語る。
何度か少女のような男子生徒を見かけては同じことを繰り返していたが卒業が近づいたある日。
早紀はひとりの時に数人の女装少年たちに連れ込まれた。そこでレイプのような目に遭ったという。
「レイプじゃない。それ!?」
聞いてた私の方が声をあげた。

No.453 17/11/27 09:22
作家 

ええ……と早紀はどこか蕩けた瞳をしていたまま続きがあった。
少年たちは早紀を拘束しながらパンティやブラを彼らは身に付け女装のまま一晩の間犯したという。同級生か下級生か知らないが力が少ない男の子でも複数になればスケバンひとりでは敵わない。
「気づいた時にはキスを何度もされ……クチを犯され…おま×こにも出されてました……」
「に、妊娠は……?」
聞いてはいけない禁忌の過去とは思いながらもここまで聞いたら最後まで聞くべきだった。吐息を漏らす早紀……、間があった。
「さいわい……生理はなかった日だったから」
「あ、あのね……」
「仕返しのつもりだったのでしょう……、たぶんあたしが生理がない日を誰かから聞いて……一晩中犯した。朝気づいた時には彼らが身に付けた女性下着だけが建物のなかにありました……」
あえて妊娠させないことで犯すという目的を達しスケバンだった早紀にモノを言わせなくした。
「学校で問題には?」
「できるわけありません、当時のあたしはスケバンでしたし……悪いことは繰り返してましたから……卒業できただけよかったです……」
もし彼らのうち誰かが妊娠させてたら親御さんにまで波及し世間の風当たりになる。ぎりぎりのところで苦しめるやり方と思えた。
だけど客観的には残酷だが因果応報。
私が媚薬に苦しめられたのもいまだに麗奈と早紀との間や三姉妹との間で調子いい男の一面の仕返しがあったともいえる。
その後は地元の会社でOLに就いたが一方で卒業後もSの気質があったためか風俗にバイト感覚で働いていたが会社にバレてクビ。
たまたまクビになった後にネットで双星出版社を知りはじめは見習いバイトそれから麗奈たちの後に続いて正式採用になりいまにいたるという。
「もういいわ。ありがとう」
他人の過去を聞くのは正直つらい。とはいえ聞くだけではいけない。
「んぅ……少し肩の力抜けました……」
「フェラくらいさせてあげたいけど夜は長いから」
焦らしながらのプレイは自己の欲求との戦い。キスをし安心させてあげ涙らしい粒を指で拭う。
「一回イッた方がいいわ」
「そんな……話したのに」
「だからよ」
指で花唇を弄りバイブでクリトリスを刺激し昇天させた方が嫌な過去も真っ白になる。身勝手な考えだけど。
っ…ンン…!!イクっ!!
早紀を早々とイカせた。

No.454 17/11/27 13:19
作家 

ふたりをとりあえずイカせ冷蔵庫から飲料水を出し風呂場の麗奈を担ごうと思ったが軽く温いシャワーをそっと下半身にあてる程度に流しイッたばかり早紀も意識があるかない軽く呟きを漏らす程度。
お酒を飲めたら女体酒だけど。
いったんプレイの間があるとショーツの内で半勃ちや通常に戻っている。
つまり私は勃起を長く保てない短期決戦で間に休みを入れないとできないタイプ。女装プレイでこれだから男性の時は相手にしたらいささか物足りなかったかもしれない。
……。
おきなさい!
沙耶香さん!!
…………!?
あ……、と小さく声を漏らすと麗奈はタオルで下半身を隠し早紀は少女のように見つめ……睨んでいた。
「肝心のあんたが寝てどうするの!?」
「そうですよ」
ふとあることに気づく床にいたはずなのベッドに座っており両手は前に金属の手錠があった……。
「これどういうこと!?」
「安心してください。うたた寝してた沙耶香さんを襲ってませんから」
「あたりまえでしょう。なんなのこれ」
麗奈はツンともした表情で妖しく笑みした。寒気がした。
「少しは私たちにも女装男性の身体を観察や弄らせてよ。それだけ。プレゼントはいまは十時過ぎだからほんの一時間ほどあなたの身体」
いいですねと早紀は手を叩く。
「ま、待ってよ。プレゼントは後日にでも必ず何か……」
いらないとふたりして声が重なりベッドにそっと倒された。
「や、やだ……!痛いことしないでよ」
「しないわよ」
「ちゃんと優しく可愛がってあげますから」
んあ……と首筋や頬を舐められ身体が快感と拒絶が宿る。
「二度もお漏らしさせて。ひどいんだから」
「あたしなんてバイブですよ」
ほんの少し女性の鋭いマニキュアな爪が首筋や背中、肩、腕に小さく線かキズか走る程度に立たれる。
「ふたりともちゃんとするから」
「ちゃんとクリスマスまでには愉しませるから。怖がらないの」
「あ、勃ってる。沙耶香さんホント肌が弱い。だけど日焼けも少なかったし羨ましい」
ふたりに舌を這わされ柔らかい胸や身体が魔女のように誘惑する。
「だったらやめてよ」
「往生際が悪いです」
「可愛いオチンチン。射精は私たちにしてもらうからそれまでガマンしてね」
責める側から一転して責められる側。マゾの側を疑似体験するのはモットーだけど泣きたい…。

No.455 17/11/27 14:57
作家 

…………っ。
「黙っちゃいました」
「だいじょうぶ、ここを刺激したら声が漏れるもの」
何事もないように麗奈はぺニスを指で揺れるように弾き私は声を漏らす。
「……や……」
「ほら、くすぐったりしても声は出るけど男性器は男性の象徴。性的快感はここに集中してるわ」
「沙耶香さんはオチ×チ×にランジェリーの快感が好きですものね」
無言で睨むが効果はない。乳首や肩、首筋、背中などは軽く刺激はあるが麗奈の言う通り女装でも男性器に性的快感がある。
「イカしたら一晩中愉しめませんから」
「イカさない程度に弄ったり精液を溜めればいいのよ」
ベッドの上でまるでレズのネコの立場のように愛撫され身体を弄られなおかつふたりとも私との性交から熟知にしてるに近い。
抵抗は痛いことされない限りするつもりないし別な形で飴と鞭も跳ね返る。手も足も出ないでは同意のもとに出せない。
「ンぅ…ちょっと……」
早紀の可愛らしい手はクロッチの内にある睾丸に触れて感じ悶えた。
「ホント女性下着が好きでないと感じない動き……」
「早紀さん……」
「可愛いキスをしちゃいます……」
んぅと唇を重ね身体の力は抜けるが勃起はさらにびくんびくんと強くなる。唇を離され吐息が漏れてるがイカしてももらえない。
麗奈は笑みする。
「私たちがふだん沙耶香にどうされてるかわかる?」
「バイブ使います」
「ちょっと……」
もとスケバンなだけに早紀の瞳が輝き私はいやいやと身体をくねらした。昨夜アヌスを使ったのにまた使うのは抵抗があった。
「止しなさい。沙耶香はたぶん自分の身体を知らないとは思うけど無理矢理はいけないわ」
安堵したがすぐに裏切られた。
「イカせない程度に弄りましょう」
「れいな……」
「こわい目」
うつ伏せにされ下着を着けたお尻を上にあげられふたりは見つめる。
「まずはバイブ」
バイブの振動がクロッチの内にある睾丸を刺激した。
「アアアン……イクイクからや…やめて」
「タママ×コは本気で感じてるからダメ」
「ガマン汁で下着べとべと……」
ハアハアと吐息を繰り返しながら何かが弾けそうなのを堪えた。
時間さえ過ぎたらこっちの番なんだから。
「アナルバイブよね」
「オチ×チ×には触らないままの刺激は耐えられるかな」
悪寒が走った。お尻にバイブの感触があった。

No.456 17/11/27 15:40
作家 

「ま、待って。昨夜疲れてたからついうたた寝したの」
つい言い訳を口走るがそれを言えば逆効果になるのは明らかだった。
「私たちだってついさっきまでお仕事でした。なんでフリーに近い沙耶香が言い訳するのよ」
「そうですよ」
言葉を失う。こんな時は黙っておくべきだったと青ざめる。
「少し痛いけど我慢なさい。アナルバイブを挿入(い)れてあげるから」
「い…いや…」
「裂けちゃうかも……」
恐怖で青ざめたのがわかった瞬間にローションを塗られバイブの先端がお尻の肉に入る感覚があった。
…………!?
「ち、ちょ…ほんとにやだ……」
「オチ×チ×に触れてないわ。他に犯すところないんだし」
「だけど勃起は凄い」
「あ……いや……っ!?」
肩の力を抜けさせられバイブがゆっくりずぶずぶ挿入してきた。アヌス用に入りやすい形がさいわいしていたが先端がお尻の奥まで入ったのがわかり脳内にちいさく電流のような刺激があり再びぺニスに向かう。
これがアヌスで感じること……?
性感帯ではないはずでいままで刺激らしい刺激はなかったのに。吐息が漏れ安心したがふたりの女性がこれで終わらせるはずはない。
「少し動かすわね」
「ああ……ン」
〈小〉らしくぶるぶるとお尻の穴の肉を刺激し痛みがきた。
「っ……」
「痛いですか」
「……うん」
ハアハアと息が途端に荒くなりお尻の痛みと快感がいまさら理解するなんて。こんなことは二度とごめんだ。
「でもオチ×チ×熱くかたい……」
「感じてるんだ」
「やだ……」
昨夜のアイの気持ちが昨夜以上に重なり女性の気持ちが皮肉なことにアヌスの痛みと快感から知ってしまう。
ハアハアと吐息で自分の快感を自制していた。しかしバイブの振動は下半身を絶え間なく襲う。
「イカないでしょうかね」
「沙耶香は我慢強い方だから玩具でイクわけないでしょう」
しかしそれは脆くも彼女たちも私も裏切られる。
「っ……いたい」
「え……血。裂けた……?」
お尻から赤い血がベッドに一滴二滴とぽたぽたあった。慌てふたりが止めようとしたがお尻の快感と痛みが脳内で逆転していた。
わずかな間だった。
どぴゅどびゅと肉棒は膨れ上がりショーツとシーツを汚した。
「イッちゃったの」
「そんな……」
ふたりの呟きのなか私ドライオーガズムをこの時知った……。

No.457 17/11/27 17:52
作家 

イッちゃったなんて意外。
お尻は消毒しましたが痔になったらどうしましょう。
気にしないでいいわ。
そんな声を耳にしながら状況をうかがった。室内にある壁時計は十一時を少し過ぎた程度で少し意識がなかった。手錠は外されお腹に置いてある……私に置く?
右に麗奈、左に早紀。ふたりとも私の表情をちらちら見ながら淫部を気にしそっと触れたり弄る。
ふつう顔色でしょう。どこまで淫乱なの。
沸々とアヌスを犯された感情でサディズムに私的な感情を持たないつもりだがこの時はさすがに自制しなかった。手錠が正常に動くのを確認しふたりを薄く開く目で見た。
「もうすぐクリスマス終わっちゃいますね」
「肝心の沙耶香がこれだもの。何か飲む?」
「ビールを」
瞬間チャンスは今しかないと直感が働き手錠をまず動きかけた麗奈の右手首に問答無用でかけたが早紀は勘がよく気づいた表情をしたが遅かった。左手で手錠のある麗奈の手首を寄せそのままがガチャリと鍵がかかる音がし私はベッドから抜け出た。
「沙耶香!起きてたの。なによこれ」
「沙耶香さん。あ……動けない!やだ」
私は仁王立ちし言う。
「ふたりとも明日になるまでそのままでいなさい」
「外れない」
「痛いです麗奈さん」
ふたりが揉めてる間に一旦尿意を覚えた私は鍵を手にしトイレに向かい用を足した。
「外れない、こら!沙耶香」
「外してください」
充分に用を足し扉を開けると必死な表情が似たようにあるが迂闊に鍵を離さないように手に持つ。吐息し私は言う。
「さあ今宵のクリスマスをしましょう。いじめてあげるから❤❤」
「……あ」
「……いや」
「あらなにを遠慮してるの。気分や身体が醒めようが私があたためてあげるわ。バカにした報いごと怒りと愛情で」
ふたりは逃げようとするがそれぞれ反対に逃げたりぶつかったり息が合わない。
「早紀」
「麗奈さんこそ」
呆れながらとどめを刺す一言を向ける。
「下着姿で逃げるつもり?誰かに見られるなら構わないけどクリスマスの夜に騒いだら記事ものじゃないかしら」
雑誌編集で働いてるだけあり私の意味は素直かつストレートに理解したようだが鍵を奪おうとするが無駄に体力を消耗しただけ。これは予想外。
「ふたりとも喉渇いたでしょう。これからなら水分あるでしょう」
フェラチオを促し求めた。

No.458 17/11/27 20:01
作家 

ちろちろ…れろれろ…。
おしっこくさい……。舐めにくい。足を組んでるからだわ。
麗奈は思う。フェラをするのは構わないし尿くさいのも我慢できる。
しかし沙耶香は右足を左足に乗せ組み彼女にはフェラチオしにくかった。早紀は何事もないように左側から舐めている。
「私が変態としてもおしっこしたおち×ち×を舐めれるわね。麗奈さん?」
「っ……やりにくいんだけど」
しかも沙耶香の太腿があるので中途半端に顔を上げないてならないが相手にしない。
「早紀さんは」
「美味しいです。おしっこの匂いや味がします。だけど手錠がいたいです」
「ごめんね。明日の朝までだから」
これもまた飴と鞭であるのが麗奈にはわかる。何度も官能作家さんの作品を読んでSMプレイは相手にだけ飴と鞭を与えるのではない。複数の相手がいる場合SはふたりのMを競いあわせる。
「んぅ……くさいわ」
「ちゃんとトイレットペーパーで拭いたわ。匂いくらい我慢なさい」
沙耶香の理知的な眼鏡の内にある瞳に見つめられショーツがじんわり湿り股を少し閉じた。
「……あ、ハイ」
「素直ね。らしくないみたい」
「と、とにかく足を……」
「舐めて……」
ハイ、と逆らう言葉より沙耶香を満足させないと堂々めぐりに気づくが時計を見るとクリスマスが終わるのはもう三十分ない。
挿入(い)れられないまま時が過ぎてしまうと思いながら顔を上げ必死に舐めて奉仕した。
早紀も時間が少ないことに気づいた。
もう麗奈さんが素直じゃないから。イカした方がいいのかいけないのか。
沙耶香の意図が読めない彼女だった。ちろちろと舌を這わし尿臭い肉棒を満足させていくしかない。
しかし同じサディズムでも沙耶香は予想通りな時あればまったくちがうことをしてくる。いまがそれである。
「ンン……はむ……」
「早紀さんなに焦ってるの」
「あ、焦ってなんか……ちゃんと舐めています」
そう、と沙耶香の視線が壁時計を見てるのに気づくがよけいもどかしい。焦らしてるのと思った時だった。
「ベッドにいきましょうか」
「ハイ……」
「時間が」
過ぎちゃうとふたりして思う。焦りがよけいに淫唇からショーツに染みをつくっていく。
「仰向けになれる」
慌てなるが繋がった手首が煩わしいのはふたりとも同じだった。

No.459 17/11/28 05:53
作家 

どうか私たちのはしたなくエッチでセックスを求めるおま×こに挿入(い)れてください。
「よくできましたと言いたいとこだけど麗奈さん」
「な、なに」
「まあいいわ。聞かなかったことにしてあげる。だけど早紀さんが先ね」
沙耶香は時々こわい目をする。それはあくまでプレイの中だけど。
フフンと早紀は笑みし心の内でガッツポーズをし現実に沙耶香に抱かれる。
「女王さま……」
早紀は甘えるようにしながらも沙耶香は無理矢理挿入することはないが肉棒のあたたかさや大きさ、怜悧な女王さまは自分にはない一面を知ったためにかつてスケバンで女王さまを安易に演じていた自分とはちがうことを感じる。きゅっと気をいれたら襞が沙耶香の肉棒を締める。
「早紀さん」
少し咎めるような沙耶香さんの声。
「感じてるんです」
小悪魔という言葉にならない表現で目で訴えながらキスや愛撫を求める。よほどでない限り沙耶香さんは拒まない。
ちゅちゅ…れろ…はむ。はあ……。
胸や首筋に愛撫しぐっと肉棒が奥まで挿入されていき到達する。やっと麗奈さんより先に挿入させてもらった。
「んっ……」
「沙耶香さんの大きくなりました……」
言わないでとまた小さく叱られる。サディストなわりに照れ屋。腰を振り性的快感が高まる。
「あ…はぁん……んん。凄い沙耶香さんの」
聞こえるように言ってるでしょう、耳元で微かに沙耶香さんの声がした。
沙耶香さんは意地悪すると素直に反応するのが愉しい。
「早紀さん」
「いたっ……」
両腕で沙耶香さんを抱こうとすると咎められ麗奈さんからは睨むような声。せめて両腕が自由になればいいのに。
壁時計を見つめる。このまま沙耶香さんを抱いて膣内で射精されたら今夜はあたしの勝ち。
小悪魔かつもと女王さまだった彼女は心で微笑む。
「んぅ……気持ちいい」
「そう……んっ」
きゅっきゅっと襞を意識的に締めることをおぼえたら沙耶香が感じるのが伝わった。でも射精にはいたらない。
フェラでイカせなかったのは正しいのか。
「クリスマスプレゼントがおち×ち×でいいだなんて」
「はあ……んぅ……このままイッてください」
「イッてもいいの?」
ハイと頷く早紀。
本心に近い言葉だった。この人からすべてを吸収したい私にない女王さまの魅力を女装なのに持っている。
しかしであった。

No.460 17/11/28 08:12
作家 

麗奈の方に沙耶香は寄っていき囁く。
ちゃんと挿入(い)れてあげますから。
「いらないわよ」
「なら私は麗奈さんにいらない存在ですか」
「そんな意味じゃ……んぅ……」
「キスだけでは機嫌はよくなりませんね」
「キスやセックスだけで女が思い通りにならないから」
「思い通りにならなくても素直にはさせますね」
ぐっと沙耶香の勃起した肉棒が麗奈の淫唇を押し退けるように挿入されていく。
「ッ……ああ……」
「挿入(い)れてほしいのに最後まで言わなかった。お仕置き」
沙耶香は眼鏡をスタンドのある棚に鍵と共に置いてより怜悧な瞳が輝く。
麗奈は思う。
聞かなかったことにするとは言ったが言わないとは言ってない。単純に表現の誤魔化しだがシチュエーションや表現で巧みに沙耶香は虐める。
「ッ……はっ……あ…んん」
「あら欲しかったならちゃんと最後まで言えばよかったのに。淫乱麗奈さん……」
「……ちがうわ」
「強情なお姉さま」
ぐっと沙耶香の肉棒が膣内で膨れながらほくそ笑む。憎らしいが愛らしい。なおかつ奥まで挿入され脳内に性的快感が宿る。
「ああ……はあはあ」
「あら?よほどおま×こはオスを求めてたのに気持ちはまだ頑ななまま」
「っ……ちがうわ」
意思とは無関係にムキになる度に膣内が熱く柔らかく襞が締め付ける。
「すごいわ。麗奈さんの……私のを離さない」
カアッと頬が熱くなる女装してる男性なのにレズをしてるかのような巧みな言葉遣いやそれでいて心を離そうとしない程度にやさしくも突き放すかのような微妙な間合い。
「ッ……挿入(い)れたからでしょう」
「まだそんなことを……ここはどうかしら」
勃った乳首を両手の指で左右摘まみぐりぐりと弄り片方に舌をつけた。
「ああ……ンン。いや……ン」
「いや?おま×こは離さないわ」
「わ、わかった。もう意地悪しないで……」
瞳から水滴が浮き出るくらいに心から辱しめられる思いがじんわりとした。胸の奥が熱く身体以上に抑えが利かなくなりそう。
しかし沙耶香は麗奈から離れた。
え、とふたりして思う。
「ふたりとも身体を重ねなさい」
「……はい」
「いったい?」
時間はクリスマスを過ぎそうだ。いまだどちらにも射精しないなんて。ふたりは互いに身体を重ねふしぎに思った。

No.461 17/11/28 11:09
作家 

少し重いです。
誰が重いのよ。
麗奈が上に早紀が下になり重なるなかふたりは互いに文句を言い合う。
まったく私の気持ちも知らないで。ふたりのうちどちらかを選べないなら選べないなりに性行為のなかで愛情を示す以外にない。
これレズの三角関係ならどうなのだろう。
くちゅくちゅぐちゅぐちゅ……。
「ちょ……いきなり」
「ああ…はぁン……」
ふたつの花唇から左右の指を濡らすくらいにふたりは牝のように悶えながら麗奈はベッドから落ちないように爪先や両の腕で踏ん張る。花唇に口をつけ淫汁が性欲をよみがえらせる。
「ンン……」
「鍛えてるだけあって麗奈さん凄いわ」
「あ、あなたね」
「感じ過ぎてあたまを真っ白にしてたら落ちるわよ」
クンニをされながらも彼女は足や腕が大きいベッドとはいえワンクッションあれば床に落ちる危険がある。そっと舌で太腿を責める。
「きゃ……」
「肌が冷えたかしら。ひとが気を失った間に」
「麗奈さんばかり」
「わかってるわ。ほら、女装のオチ×チ×くわえなさい」
ッ……と早紀は再び挿入された熱く堅い肉棒に悶え苦しむ。
「はあ……大きなお尻」
「失礼ね」
「グラマーと言ってるの。麗奈さん誉め言葉は素直に感じて」
「っ……」
ふたりの女性はクリスマスがあと数分で過ぎてしまうことを意識する。わたしに射精してほしいと思うが口に出していいか迷う。
しかし早紀は恥じらいのなか口にした。
「あ、あ…ああン。このままイッてください」
「早紀」
「決めるのは私」
性転換して女性になってるならともかく私にその意思や意向はない。女性は身勝手とも思うが早紀の気持ちをわからないではない。
「沙耶香……」
「わかったわ」
早紀の花唇から抜いて肉棒を麗奈に挿入した。
「そんな」
「ッ……また大きい……身体が…熱い」
「やらしま×こに挿入(い)れて欲しいなら言いなさい」
「ああ……イイ」
腰を振り肌が触れる。目の前の性交に早紀は空いた手で私の睾丸を掴もうとしたのをつねった。
「いた……」
「おイタをしないの」
「早めにイカしたらいいと思っただけです」
三人が各々ベッドの上で駆け引きをしていた。私は麗奈と早紀に数秒ごとにペニスを出し入れした。吐息や喘ぎが外に漏れそうなほどの3Pだった。クリスマスの時が終わりを告げる寸前……。

No.462 17/11/28 11:53
作家 

互いの吐息や喘ぎ声、アクメに達する声が重なるなかふたりの女性は沙耶香を離さないとしようとするが意外な形でクリスマスの時は過ぎた。
「イクッ……!」
え、とふたりして唖然とした。白い精液は微かに陰部にある陰毛に触れながら早紀の臀部に流れた。
「はあはあ……。クリスマス終わったみたいね。私だけイッちゃったのかな」
わざとらしい声にふたりは思う。
また逃げたというかはめられた。重ねた身体の花唇に肉棒が挟まり互いの陰毛からウインナーやソーセージが生えたようになりながら沙耶香の肉棒は力を失う。
「ここまで焦らしといてなんてやり方」
「サイテーです……」
ふたりはクリスマスの時が過ぎた壁時計から私に目をやり睨む。
もとよりロマンチックなクリスマスは三人で過ごすと言った時点でわかりそうなものだが女性の思考としては私を愛してというのがたぶんに本音。わからなくはないけど。
少し話題を変えた。
「だいじょうぶふたりとも?脱水症状を起こしたらあぶないわ」
「誰が……っ……」
「ちょっ……麗奈さん」
三人の身体が重なっていたらそれこそ風呂場と同じかそれ以上の熱さが宿る。フェラチオでカウパー液で若干の喉は満たされかもだが完全に満たすにはいたらない。麗奈は身体がふらついた。
「私の精液でも飲みなさい」
「ちょっと……」
「その後に好きなアルコールを口にしたらいいわ」
「ずるい……」
「ぜんぶ出すほど間抜けじゃないわ。ほら」
手錠の鍵を手にしベッドの上で精液をそれこそクリスマスケーキのクリームのようにふたりの唇につける。
「ああ……ンン」
「おいしい……」
競いあうように肉棒から出る精液を舐めあう。精液を出したのはほんの一瞬、何もないなら精液程度なら身体が保つ限りは自制できた。
チラッと室内にある鏡台が私や麗奈たちを映す。女王様がふたりの女性を従えているように見えるが実は逆。
何も決められない偽りの女王様、しかも女装の未熟な女王様。
「ちゃんと最後まで飲んで……」
麗奈も早紀も瞳は蕩ける寸前で身体が気持ちと共に熱く気を失うかもしれないほど。暖房が効かしすぎ?
ひととおり満足した麗奈は冷蔵庫からアルコールを口にし早紀もまた喉を潤した。
神無月社長のSMクラブ『ヴィーナ』だったか。こんな私がつとまるのだろうか。
夜景はまだ明るい。

No.463 17/11/28 13:01
作家 

サイテーと言ったの誰かしら?
「麗奈さんです」
「早紀でしょう」
一度短い休憩を挟みながらふたりは私が選ばなかった云々については目の前で愚痴ってくれたものだ。女装男性でも男性として見られてるのは官能小説でもあること。
「まさかこのまま朝までぐっすり眠れると思った?精液が欲しいなら陽が昇るまでサンタさんの代わりにプレゼントしてあげ・る・❤」
「……さ、沙耶香」
「あの……ここは穏便に」
もとスケバンらしかった早紀が穏便というのは本気で何かを感じたらしい。
「欲しいんでしょう?」
ふたりは覚悟を決めながら表情が固まった。置いていたムチを手に空を裂いた!
小さな悲鳴が深夜のホテルに伝わった。
手錠で早紀を拘束し麗奈の身体にムチを少しばかり向けた。
「いや……ン」
「ちょっと……ソフトサディストが…鞭なんて」
「私的な感情で責めないつもりだったけど身体を満足させてね」
もともと体力は充分にいつの間にか補充されてたよう。日付が変わった時に気分が変わりアイを相手にしてた時と違う気持ちが宿る。
なんと言われようがふたりを愛したいと熱く思った。
「こ、こんなのひどすぎます……」
「あんたはまだいい……いたい!肌にキズが……あう……」
「まだ満足してないわよね?ここ」
ふたりをベッドにうつ伏せにしてまるく綺麗なお尻がならび撫でた。履き直したショーツを肉唇が浮き出るように食い込ませた。
「いや……ン、ンンっ」
「裂けちゃう……でしょう。へんたい」
「麗奈さんは変態と言えば私がどうなるかわかるでしょう」
オカマと言われるよりはマシだが理性ある私の内の“沙耶香”は卑猥な表現を好まない。変態な“沙耶香”にも気持ちを昂らせる。
バカと早紀の声が小さく聞こえた。
しかし私は容赦なくふたりのショーツを食い込ませながらお尻を持ち上げた。
「いやいや……落ちちゃう。ンんん……」
「や、やめ……さ、裂けちゃう……」
ふたりの淫唇は満たされない花唇からは愛液がぽたぽたと滴り尿のよう。火事場の馬鹿力が両の手にあった。
手錠した早紀に先に快楽を与えた方が早い。
「早紀さんこれでもくわえてなさい」
「……や……んんん」
バイブを動かし(強)にし淫唇の奥へ挿入しショーツのクロッチにあたるところでほぼ固定し奇妙に動き始めた。
唖然とする麗奈。

No.464 17/11/28 14:57
作家 

ショーツてこんなに伸びるんですね。女性はエッチな下着身に付けてるのね。
私の呟きに麗奈は表情を青くし逃げようとするがたいして広くないのだから逃げれるわけない。
「可愛がってあげるから。麗奈お姉さま」
「……ん、バイブでイカせるつもり」
「ちゃんと麗奈さんの好きなペニクリで可愛がってあげますわ。タママ×コから精液がなくなるくらいに……」
青ざめた彼女からショーツを脱がして半ば強引に鞭の柄ををお尻に挿入し悲鳴が漏れ痛みから悶えた。
「ひぎっ!?……ああ」
身体の力が瞬間抜けたところへ花唇に肉棒を挿入し根元まで躊躇いなく奥深くした。
「あ…あ、ああ……」
「欲しかったのでしょう。私のペニクリ」
「あ…あう……」
いくら濡れてたといえいつものような挿入ではないために肉棒が花唇から彼女の脳内から身体の全神経に至るまで一瞬のオーガズムに達し口からは理性ない言葉が漏れた。
「ああ、はあ……ン…んむ…」
「感じたようね。クリトリスもこんなに」
「……いや、やさしく……っっっ…!」
淫豆を摘まみながら花唇を突いていく。鏡台にある姿見は犯し犯される姿態を映す。
「ああ……また……」
「ちょっ……お漏らしはダメよ。我慢して」
「そんな……いや」
いきなり挿入や突いたことで快感と尿意が来たようだ。やむを得ず両の足から太腿を持ち上げ眺めのいいベランダを開けその様子に悶えていた早紀も目を開く。
さむい、と声ががしたかと思うとしゃーと弧を描くようにベランダを濡らし左右隣の部屋にいた若いカップルらしいのが驚く声がした。
「や……バカ、見られた……じゃない」
慌て抱きながら窓を締めカーテンを締め離れようとするがぐっと腰を抱き子宮内に伝わったよう。
「っ……もう。最低……馬鹿馬鹿……」
「……キスは」
「いや……」
「んちゅ……」
拒むはずだが濡れた淫唇は締め付け唇から舌から唾液が流れた。
驚嘆と共感が見ていた早紀にあったがバイブの動きに彼女は悶えた。
「はあはあ……恥ずかしい……」
「お漏らししたものね」
「もうここに来れないかも……っ。や…」
淫唇の二度目の尿を指につけ私は味を口にした。
「っ……!」
「麗奈さんの味がするわ……」
「ああ……」
身体の力が抜ける彼女には快感と恥辱が宿るなか腰を振り肌と肌が触れた。

No.465 17/11/28 18:29
作家 

互いの肌と性器が女装と女性のまま触れ合い彼女はいきなり女陰を突かれたこともあり蕩ける瞳、恍惚とした表情で堕ちていく……。
「ああ……ンン。イキそう……」
「イキそう?もう少し愉しみましょうお姉さま」
「そんなこと言わないで……」
表情はだらしなく口を半開きにし身体から毛細血管が開いたまま体液や汗が滴り熱かった。アルコールだけでないのがわかる。
「ンン……イカせて」
きゅっきゅっと襞は離さないとばかりに締め付けを繰り返し前後に突かれるたびに腰を自ら振っていた。麗奈の熱が私に伝染るようだ。
「イッたら少し休んでくださいね……」
「少し……?あン……」
瞬間私の方から熱い精液が花唇に迸り痙攣が彼女にも伝わりイッたのがわかる。お漏らしした脚には尿のあとが見え室内の明かりと共に輝く。
イクイクイッちゃう……!!はあ……ンン。
麗奈の声に少し早紀は身体を震わせたようだが彼女はこの後に自らも同じ顛末になるとは気づかない。バイブが不気味に動くだけ。
「はあはあ……ダメ、身体が……ない」
身体がもたないと言ったらしく膣痙攣が起きてないか確認しおそるおそる離しベッドの側に連れていき毛布をかけそっと身体に愛撫した。
お漏らしの後始末大変そう……。
少し尿の匂いや跡がありホテルの人たちに心から詫びた。
しかし早紀がまだいる。私は彼女の側に近づき声をかけた。
「起きて起きて」
「もう……何回もイッちゃった……」
慌てバイブを抜きスイッチを切ると愛液がねばねばとし淫らな匂いを放っていた。起きてとキスをするが寝息を立てそうになっていた。
「寝ちゃだめでしょう、何しにクリスマスしてんの」
日付は変わったとはいえクリスマス気分。どうしたら起きるか考えた。
うむ、と少々子どもじみてたが心の中でごめんなさいと手を合わしローションを塗る。
瞬間アヌスに左右の人指し指がおもいっきり刺さり早紀は声を出せないまま起きた。
「!?○△☆□◇、ああ……な・に・す・る・ですか……」
もとスケバンらしくリアルに目が怖いがお尻の痛みには参ったらしい。
「今夜は寝かさないと言ったでしょう」
「も、もう何回もイッたのに……」
「それは早紀さんだけ。ほらオチ×チ×は」
物欲しそうに見ながらゆっくり手に触れ唇を重ねるが目は閉じ眠ろうとする。
「寝ちゃダメ」

No.466 17/11/29 05:13
作家 

キスやクンニしようがフェラもといイマラチオしようが早紀は何度もイッたらしく性欲より眠気に負けてる。
おそるべしバイブの力と思ってる場合ではない。刻一刻も時は過ぎている。こういう時に三姉妹の媚薬の力を借りたいがあれは何度もいうが禁忌であり両刃なのだから。
ボンデージランジェリーを着替え私は水着になった。これも撮影で使ったワンピース。
ごめんなさいと早紀に謝り脱がし風呂場に連れていく。シャワーを浴びせても気持ちよくなりよけい寝るだけ。
気持ちいいのはいわば逆効果にしか働かない。鞭で叩くことも考えたが眠気から覚めた時の後がこわい。ならこわくない程度でとりあえず一度意識を覚醒させたらいい。
普段は持たないライターを手にし蝋燭に火をつける。風呂場ならいざという時も火消しになる。
キャンドル……?と寝ぼける彼女はこの後に自分が遭う事態をまだ知らない。
「熱いけど少し我慢して、慣れてないけどその時はごめん」
浴槽の縁にもたれさせ背中に蝋を垂らした。
「きゃっ!?いたっ!?……え、え……」
「動いちゃダメ……髪につく」
「え……沙耶香さっ……きゃっ…アツい…いたい!」
精神的責めを好む私は蝋燭の扱いに慣れてないながら彼女の背中に蝋燭から熱い蝋を垂らしそれが一時間ほど続いた。
「起きた?」
「お、起きてますよ!蝋燭をあたしに垂らしてるんですか!」
「起こすため」
しばらく早紀は場の空気をたしかめるようにしながら立ち上がり睨み頬をつねる。小さく痛いように。
「素人が迂闊に蝋燭を使ったら事故のもと。あたしたちの雑誌読んでますよね?生兵法はダメです」
もとスケバンの凄味もあるが雑誌編集担当のプライドもあるようだ。
「ああ〜、蝋で身体熱いしべとべと」
「だから脱がしたんだけど」
「少し寝てからまた起きました」
どうだかというなか早紀がシャワーを浴びたいと言うが蝋がケーキのクリームみたいに身体にありこのまましない?と誘う。
「熱くてヒリヒリします……」
「ヤケドは」
「ないみたいだけどほんと蝋燭はやめてください」
SMに向き不向き慣れ不慣れがあるということ。
「ほんの少しこのままでいて」
「キスしたら」
「ハイ、ちゅ……れろれろ……」
ハアと早紀は舌を丁寧に絡ませ蝋まみれの身体のまま頬が薄く紅に染め腿を閉じるか開くか迷う。

No.467 17/11/29 06:10
作家 

麗奈よりは背が低い早紀の身体は肌が白く人形のよう。そこに蝋を垂らしたのだからちょっと残酷。
「セックスできる?」
「ン……ぅぅ。できます……」
「何回バイブでイッたの」
知りませんと羞恥心に顔が赤いが水着越しの男性器を求め触れる。
「なんであたしが裸で沙耶香さん水着なんですか……」
「裸だと私は男になるもの。知ってるでしょう」
「お仕置きしますからお風呂に入ってください」
浴槽に入り身体を湯船に預け早紀は向き合うようにしながら私に身体を浮かすように言う。足を縁につけなんとかバランスを保つが淫部が彼女の顔の真ん前になる。
「足であたま蹴らないでくださいね。怒りますから」
ハイと従うしかないが両肩両肘両足すべてを使い踏ん張るなかぺニスを責められた。
「ちょっ……」
「イカないでくださいね。オチ×チ×しか責めませんから」
「そんな……」
浴槽で身体を踏ん張りながらぺニスを責められる甘美ではあるがきびしい。
水着の内にある睾丸をマシュマロのように甘噛みしたり舌や指で責められ声が漏れる。
「ちょ……お願いだからイカせてよ……」
「ひとをさんざん虐めといてすぐイクなんて……れろれろ……あまいです。はむ……」
「お……うん……あ…んぅぅ…」
女の子みたいと悪戯ぽい笑みを見せながら舌や口の動きを止めずに男性器だけただただ責める。
「さ、早紀さん……」
「一回おクチに出してください。ただしこのまま」
「そんな……」
レズのネコの気分が身体を襲う。もとスケバンでありかつて風俗にいたらしいから私より本格的な雰囲気を漂わす。
しゅっしゅっと手コキとフェラ、睾丸責めを巧みに使い分けられ呆気なく私は射精し果てた。
イクっ!イッちゃう。
「……んぐ…んぐ、ハア…。濃い……クリーム……」
飲みきれないと少し口から手元に出し風呂場に流した。
「女の子みたいな沙耶香さんでしたね」
「責めるのは勘弁して。足がこわれる……」
ふたりして笑みしてると扉の向こうから声がした。
「愉しそうねふたりとも」
「あ」
お風呂から上がりあらためて三人でプレイすることになり皮肉なことに私は彼女たちの性欲を再燃させた。
何度イッたわからないが気づいた時には冬の太陽が照らし後始末や後片付けを迷惑かけない程度にしホテルを後にした。最悪かつ最高の日と称された。

No.468 17/11/29 06:48
作家 

その後は何事もなくそれぞれの日常に戻ったかに見えたが甘かったと思い知る。
私は麗奈と早紀に街から近い空港まで見送られるなか言う。
「お母さんと話をしてきなさい。言っとくけど誤魔化したり騙したら二度と部屋に上げないから」
「……なんで私なんかのために」
「別に沙耶香のためじゃないわ。私は私のしたいようにしてる。仕事も恋愛もセックスも」
有無を言わせない口調だが麗奈なりのポリシーらしいのは感じた。見送る早紀は少し不安そう。
「もし沙耶香さんが実家から戻らなかったらどうするんですか」
「そんなのは日常茶飯事。契約解除ということにしとけばいいわ。女装してても身勝手なオトコなんだし」
さらりとムキになりそうなことを口に出す。モデルの契約解除や知れないスキャンダルによる不祥事は女装業界も同じだろうか。
「まあ無事に帰ってきたらちゃんと迎えてあげるわ」
「ほんとですか」
「ただしお母様や実家と話をつけること。将来についてもね」
小説を書いてることを暗に知ってるかのような口振りだったが口に出すべきではないと思う。
「気をつけて帰って。いい年を過ごしましょう」
「沙耶香さん」
「早紀も甘やかさないの。戻ってきても入れちゃダメ」
ほんと有無を言わさないのだから女性は。しかたなく私はとりあえず礼を言い搭乗口に向かう。
たぶんこんな時だから帰れないのだと思う。姿は中性的な服装で飛行機に乗りしばらく過ごした街を遠い窓越しに見つめ麗奈たちらしい影が見えた。
見送る麗奈と早紀。
「帰ってこなかったらどうするんです」
「次にまた見つけるわ。他にモデルはいるんだし」
早紀はほんのり頬が赤い。
「あんなひとなかなかいませんよ」
「なら追いかける?」
「実家に私だって帰らないといけませんもの」
そうよねと飛び立つ飛行機を見送りふたりの女性はまだ少し仕事があり彼女たちが近い故郷に帰ったのは数日後。
性の遊戯があったマンションや部屋、“EYE”や街はほんのしばらく年末年始の静けさに包まれた。

No.469 17/11/29 15:13
作家 

退屈……。
すでに年は明け二日には麗奈はすでにマンションに戻っていた。故郷にいると同級生の何人かは結婚してたり所帯持ちもちろん懐かしかったり極端に煩わしくはない。
ただ両親からは恋愛や見合い話とか毎年聞かされる。
結婚したい気持ちはあるがもとレズでありふつうの男性はいささか愛しにくい。指折り失恋や別れさせた女装男性たちを思い返すが彼らにも彼らの人生がある。性転換したりハッテン場に通う者、ふつうの生活に戻った者など数知れない……は大げさだけど。
正月時期の番組を見ながら思う。ニューハーフやオネェはちょこちょこ映りタレントとの恋愛などもクイズやトーク中に話題に挟まれる。アルコールを口にしながらいいわねとも思うがニューハーフの人生だって一筋縄ではいかない。
沙耶香が去年のマスコミに叩かれた際に画面に映ったのは数えるくらい少ない。極端に叩かれたわけではなく暗に叩かれ吊し上げられた。
噂だったか沙耶香を週刊誌やマスコミに出そうという動きが社内にあったらしいが担当の麗奈は無視し聞かないことにした。そんなことをしても本人のためにはならないし雑誌に復帰しづらいこともあるから。
社長の言葉は一応正しかったと思える。
麗奈の手元にはある企画の草案アイディアノートがある。いままで何度となく社長や上司に拒まれた企画。
しかし沙耶香となら出来そうだった。そしていつかは……と思った時だった。インターホンが鳴りモニターで確認しないまま動悸が激しくなり扉を開けたはいいが除夜の鐘みたいな音がし相手がいないと思ったら真ん前で頭を抱えうずくまっていた。
「いった……ぁぁ」
「早紀?」
彼女はたんこぶが出来たらしい頭を向け立ち上がり開口一番罵詈雑言を放つ。
何すんですか云々としつこい。若い……。
「あ、ごめん。あけましておめでとう」
「あ、ハイ。おめでとうございます」
よく見たら似たようなコンビニ袋があり同じことを考えていたらしく上がらせた。
「沙耶香さんまだ」
まだよと言いながら互いにテレビを見たり愚痴ったり互いを話していると草案ノートに気づかれ隠した。
「なんでそんなに仕事できるんですか」
「他にやることないからよ」
女装について沙耶香のおかげか考えるきっかけや女装の在り方を考えることが出来たと思う。
夕方くらいに泥酔寸前な頃くらいにインターホンが鳴った。

No.470 17/11/29 21:13
作家 

初夢を見ていた。
しかしやたら股間が気持ちよくまるでちろちろと猫に舐められているような……。
気持ちいい……イキそう。普通は一富士ニ鷹三茄子だけど茄子は苦手。
……んぅと悶えてしまう。何か大切なことを忘れているような……。
去年は女装モデルにスカウトされたけど麗奈さんたちの推しが強すぎたのか逆風もあった。
いいこと今年はあればいいけど……。
本?そういえば小説か体験談みたいなのを書かないといけないはずだった……。なんだろ?
見知らぬ女性が目の前にいた……誰?
いくつか薄らぼんやりするもののやたら股間が気持ちよすぎ……。
瞬間に熱いモノが迸り夢精!?と思った時に声が上がった。
イクッ!?と叫んだ瞬間に頭を上げた瞬間に再び激痛が走り頭の痛みと股間の射精にダブルで悶えた。
「……ったあ……」
「……いしあたま……」
あ、起きたと早紀の声に状況を思い出す。故郷から戻り麗奈の部屋の前でインターホンを押したがあまりに勢いよく開け放たれたために気を失った……。
「……じゃなくて!なにひとのオチ×チ×にしてるの」
「だって退屈だったから」
「……いったあ……」
ベッドに寝かされていて早紀のフェラと私の頭突きをくらった麗奈が頭を抱えていた。
新年早々いろいろな意味で頭が痛かった。
しばらくしてようやく落ち着いた時に麗奈に謝り早紀にも反省を促した。えっちはなしにふつうに。そして実家に戻った時のことを一通り話した。
保育士を辞めてたこと。女装はあくまで女性への憧れや異性は純粋に好きでありLGBTなどではないことを両親や兄弟に伝えた。女装モノの小説を書いて世間に誤解なきよう女装を伝えられないかと現在は小説を執筆中であることを伝えた。
麗奈と早紀は私を見つめるので話を最後まで続けた。
「ニ、三年経って芽が出なかったら(故郷に)戻りなさいと釘を刺されました。以上……です」
ふたりは話を聞き終え安心するような表情を見せたようだ。
「つまりはまだ沙耶香でいられるの?」
麗奈の言葉は確認だった。頷くが早紀を睨む。
「なんですか」
「ふつうに気絶させてよ。変な夢見たし私も麗奈も頭ぶつけたんだから」
「……すみません」
後で聞いたら麗奈はやめるように言ったが放っておき心配するあまり顔を近づけた時に私が目覚めで先のようにいたる。
いたい初夢……。

No.471 17/11/30 05:39
作家 

ダメよ。
これで何度目だろう。四、五枚の原稿用紙を一週間に一度週末に見せてはダメ出しをされる。
女装モノの小説としては悪くない出来というが表現力は足りなく女性読者には受けないという。
「作家になるにはまだまだね」
「っ……」
口に出さないでと思うがこれも将来や自分のためもしくは未来のため。
週末金曜日にダメ出しをくらいながらお風呂のお湯に当たる私を見る麗奈。
濡らしたり湿らすくらいの文章はできてると思う。だけど作家さんに追いつくにはまだまだ。
「社長に認められないとね」
これは麗奈自身にも言えた。草案ノートには沙耶香と出会う以前も含め企画に至らなかったことは数多い。沙耶香の企画AVが当たったのは偶然や運、沙耶香や美紀、監督やスタッフの技量。しかし一方ではアンケートに不満もあった。
『平等に女装モデルを扱って欲しい』などなど。
草案ノートに『沙耶香・単独写真集(仮)』とだけ記してあった。
年明け早々に社長や上司に見せたが時期尚早と釘を刺された。去年叩かれたばかりだし一年目のモデルであること他のモデルにも悪いということ。売れる受けるだけではいけない見えない価値観が見えてしまう。
吐息が出てしまう。
「麗奈さん?」
「な、なんでもない」
草案ノートを部屋に戻し何事もなかったように沙耶香の後にお風呂に入る。早紀ではないが女装者の後の浴室は男性女性の匂いが混ざる。
ツンと男性の汗や体臭、女性らしい香水や乳液など……。
けっして濡れない作品を沙耶香が書いてないわけではないけど。新年早々に吐息ばかり。淫唇に触れるとお湯のなかでやわらかく粘液が絡みついた……。
んぅ……と甘い声が出るがいけないと首を振る。
お風呂から上がると沙耶香は部屋に入って出てこない。書いているのか考えているのか。
単独写真集だけでも出してあげたいがひとりよがりだろうか。
「う〜ん」
扉を境に悩む声が互いにしたが気づくわけがない。女装作品はいまの世の中多くあり官能だけでなく漫画アニメにもある。
麗奈の思いに気づかずに私は鉛筆が進むが迷走していた。
なにがいけないのか。
女装の在り方に今度は私がまた迷っていた。
むずかしい。

No.472 17/11/30 06:51
作家 

ほめてくれるのは三姉妹と教室の華先生たち。それが慰めであることは重々承知していた。
“EYE”でお手伝いをしながらルイやヒトミがメモや原稿用紙に向かうのを見つめる。
「本気なようね」
「そうしないと麗奈さんたちと向き合えないんですって」
口を尖らせるヒトミにルイは沙耶香に恋愛相手として見られてなく失恋をそれとなく悟ったらしい。彼氏とはすでに別れたしバカな妹。
それでも沙耶香に気をかける次女。
「どう沙耶香さん?」
「できない。頭のなかに想像や妄想はいっぱいあるけど文章にすると止まっちゃう……。女性の気持ちがわからない」
吐息が落ちる。こうなるとただのひとになってしまう。
だけどヒトミは思う。このひとの子どもが欲しい。性犯罪者である私たちを匿い友人であり愛する気持ちや慈しみを教えてくれた……。
「ねえ」
「なんです?」
「どうして沙耶香さんは女装してるの」
どうしてて……私は過去に女装官能劇画に出会い女装した男性がふつうに女性たちとセックスやおしゃれをしてたからと気づく。
あ、と私の瞳は目の前にあるルイやヒトミに女性客そしてまわりにある綺麗な色とりどりのランジェリーにふと気づく。
だけどこれは憧れ、仮に体験談にするにしてもまだ何か足りない。
「ねえ沙耶香さん。ひとつ賭けをしない。三月までデビューできなかったら私たちにあなたの子どもをちょうだい」
「な!?」
「不本意なのは理解してる。だけど私たちは夜這いして眠る沙耶香さんから精子を奪い取る。もちろん出来た子どもに沙耶香さんに親になってや認知してとは言わない。これはひとつの勝負。ねえ姉さん」
頷くルイ。彼女たちは年末年始を海外で過ごした後に本来の目的を私に告白した。
性転換した父親を探すはずだったがいつしか目的が歪み性被害者を私を含め増やしたこと。
「私に寝るなて言ってるみたい」
「ちがうわ、寝込みを襲っても沙耶香さんが起きたら手出しはしない。ゲームオーバー」
「どちらにしろ寝れないじゃない」
私はいくつか約束事をした。
三月までであること。子どもができても私が無名なままなら親になること、もしアイが私の子どもが欲しいなら彼女は保存した精子ですること。
「相変わらず厳しいこと」
「夜這いしたらルールは守って」
わかったわと頷くふたり。怪盗と勝負になってしまった。

No.473 17/11/30 11:44
作家 

ダメ、やり直し。
小説作家投稿の部署といっても双星出版はさほど大きくない会社なためにワンフロアーのほんの隣におもむいては肩が落ちてデスクに戻る。
短期間で部分的にはよくなっているがあくまで全体ではなく部分。
麗奈が週末に見て土日に沙耶香は手直しをし月曜に持っていてはダメだしされる。
原稿用紙に一度目を向け悪くないが表現に馴れた作家に比べるとイマイチ以下かな……。
そんな麗奈の様子を早紀は見つめていた。
「飲みにいきません」
「いきたいけどやめとく」
「えっちもしてないんでしょう?」
「よけいなお世話。ひとりで……してるから」
ひどいと沙耶香を早紀は思うが作家になりたいと思うことは悪いことではないし麗奈はおろか自分だって沙耶香を捨てる可能性があることに気づく。むずかしいのだ。
麗奈が夕方戻るといい匂いがした。
「ただいま、て食事くらいは私がするのに」
「おかえりなさい。ふつうのことをしとかないと落ち着かないの。肉野菜炒めでいい?」
「私のは味を濃くして」
原稿用紙が居間のテーブルにありいくつか消しゴムのカスがあり着替えた後に軽くゴミ箱に放り込む。
「今日もダメだったわ」
「そう、時間が少ないのに」
「え、まだあるはず」
いやと沙耶香にしてはめずらしく口を滑らせた表情だ。二、三年は時間があるはず。
それにしても作家決意の日からすでに一月の下旬。まったく抱いてもらえない……。
ごちそうさまと手を合わせる。先にお風呂に入ってくださいと他人行儀なまま沙耶香は女性としての部屋に入るが風呂場に向かおうとした時に男性のちいさな部屋に入っては資料らしい本を持ち行ったり来たり。
湯船に入りながら真剣になりすぎな感じがしたまま湯気が昇る天井を見た。
お風呂から上がったことを伝えるが返事あることは少ない。
いままでの女装モデルたちはモデルであることに甘んじながら結局はみな別れた。
少し晩酌しテレビやネットを見て「おやすみなさい」と伝えるだけ。
つまらないなとつい向かいの部屋の沙耶香に思う。
っ……んぅ。
着替えたばかりのショーツの内で淫唇が火照っては少し弄ることも多くなった。
相手してよと思うが言えないもどかしさ。
イッ、イク……!
軽い自慰の快感がないと最近は寝れない。意識が落ちる瞬間に天井から微かな音があったが眠りについた。

No.474 17/11/30 16:01
作家 

夜這い。
ジェンダーアイの得意とする淫技。処女であった三女のアイでさえ眠った相手であれば手や口で射精に導き姉たちのもとに被害者を招くくらいはしていた。
「寝たようね」
「どうかしら、沙耶香さんはああ見えて動物並みに目覚めるから」
ルイは妹ふたりを伴いマンションを見上げ素早く建物に取りついた。彼女たちはこの街を離れる時が近づいていた。
「麗奈が知ったら怒るわ」
「だけど沙耶香さんからの挑戦だもの」
「利用されている気がするんだけどな」
アイの言葉に黙りながら屋根裏に入りヒトミは親友が穏やかな寝ているのを見つめ安堵と複雑さがある。
やることは簡単。熟睡している沙耶香を犯しルイやヒトミは膣内で受けいればいい。
「寝てる……」
生理がない妊娠の兆候ある日だけでしか夜這いはできないのもルール。もうひとつはアイに生きのいい精子が欲しければコンドームを付けるか射精した精液を奪うこと。
そっと音を立てないように沙耶香の部屋に降りていく。寝息が少しいびき混じり……オトコね。
用心しながらルイはベッドの沙耶香に近寄るが油断があり寝相で足が蹴るように跳んだ。
「!?な……寝相悪い」
「用心なさい姉さん」
掛け布団をゆっくり外しながらパジャマを脱がしショーツの内に膨らむぺニスを見つめる。
簡単じゃないと思うなかアイが呟く。
「勃ってない」
「勃ってるなら都合いいわ」
充分に自分たちはここにたどり着く前に淫唇は濡れているが勃起してる男性器とはいえそのまま挿入は性的不能を招くおそれがある。
アイはどきどきしながら姉ふたりを見守りルイはぺニスに触れる。
「んぅ……」
「悪いけど子どもを作らせてもら……」
シーっとヒトミが咎める。無駄口しない。挿入できる状態にしないとならない。
手コキか口、素股くらいしか選択肢が少ない。起こさない程度に手コキが無難。
しゅっしゅっと手コキしていき睾丸が膨らむ。
「んぅ……はあ…」
眠り姫を襲う気分だが沙耶香は起きない。所詮は沙耶香もただのオトコと思うのだけど。
カウパー液の匂いが室内に漂う。適度に挿入できればいい。
「簡単すぎるんだけど」
大胆にルイが股を開きレオタードの脇から挿入しようとした時だった。腕を掴まれた。
「なにが簡単なの」
「!?」
いつの間に起きたのか初日はゲームオーバーだった。

No.475 17/11/30 17:36
作家 

二月十四日。
バレンタインデー、この日は麗奈が沙耶香や早紀を連れ“EYE”でランジェリーの交換プレゼント。三姉妹はもちろん教室の華先生たちも姿を見せた。ランジェリーではなくチョコもOK。
「麗奈さんにしては粋な企画ね」
「ボツばかりな素人作家さんに言われたくないわ」
沙耶香の瞳は三姉妹の方を見つめていた。なんだろう?沙耶香は言う。
「クリスマスプレゼントの代わりにランジェリー選んで。ただし高いのはやめてね。早紀さんも」
早紀はすでにランジェリーを選んでいた。気が早いというかわかりやすい。
「選んでくるわ」
麗奈がランジェリーの花園に姿を消すように向かうと私はヒトミたちに向かう。
「まだまだね」
「私より姉さんが悔しがってるわ。なんでこんなことするの?」
「女装しててもオトコは父親にならないといけないわ。子どもが受け入れてくれたら構わないけど……ヒトミさんたちなら女装ある家庭くらいつくれないかしら」
「なんか逃げてるみたい。らしくないわ」
逃げ道かもしれないとは思う。がそれだけではない。
「子どもが欲しいんでしょう?ならどうしたらいいか考えて」
「変態だわ」
誰もが私を変態と呼ぶ。ランジェリーバレンタインデーは程なく終わるが三月が終わるまでは少ない。
小説を書いてはボツになり三姉妹は私から膣に挿入できる時もあるが射精には至らない。
しかし淫らな真剣勝負に気づく者もいた。
「泥棒……?」
ある夜早紀は麗奈に渡す書類を間違えたため律儀にも彼女は書類片手にたずねにきたが部屋に入る人影を見た気がした。
「麗奈さん。あたしです、部屋に泥棒がいるみたいです」
『え?どういうこと』
早紀は麗奈に招かれるなかほうき片手に沙耶香の部屋に入った時にふたりは驚愕した。そこにいたのは三姉妹に夜這いされかけている沙耶香がいた。
憤怒と嫉妬に怒る麗奈の声が夜の街に伝わった。
ちなみに言い出した本人沙耶香がこれまでになく怒られたのは言うまでもない。
「こんなバカに付き合うなんてヒトミもどうかしてるわ」
「子どもが欲しかったのはほんとだもん」
大胆と早紀は少し感心してしまう。
麗奈は私を睨む。
「なんでこんな勝負をしたの」
「現実に向き合わないくらい切羽詰まらないと書けないと思ったの」
私の声に思わず女性たちは息を呑んだ。

No.476 17/11/30 19:35
作家 

三月。
この一月にまるですべてがかかってるようであるが麗奈は小説担当の上司がいくぶん沙耶香の小説にはあと少しとだけ評価した。
彼女が評価したのはランジェリーや洋服、靴下など身に付けるものの表現には愛情がありオナニーの場面など載せてもいいくらいだがまだ物語に成り立ってないという。
まだ何か足りない。
それはヒトミたちもこの一月に決着をつけなければ何も沙耶香から得られない。しかも転た寝中でさえ襲っても構わないと追加され“EYE”の手伝いの時でさえ休憩時間に転た寝している。
そっとヒトミは近寄り寝息を見てスカート、ストッキングを下ろしショーツを下ろしまた勃起していた。ある程度勃起させないと挿入はできない。
性的不能になるかもしれないセックスはルール違反。口にくわえた。
「はあ……んぅ」
慣れてくれば時間をかけずにカウパー液でぺニス全体を濡らし挿入寸前までは毎回できる。問題はここから。股を卑猥に広げ花唇に挿入でき安堵した……。
できた……。
「ヒト……」
ルイが気づいたが沙耶香は寝息を立てながら襞の内で肉棒が膨れ上がる。自然にしていれば射精し精子と卵子が……。
「……このままイカせたいでしょうけどゲームオーバー」
「なんでよ」
「射精したいのは私も同じ。だけど安易に誰かのモノになるつもりはないから」
鬼気迫るような沙耶香の迫力に圧される。すんなり身体を離されて手伝いに戻る。
もう少しだったのに。
麗奈や早紀は気が気でない。だけど三姉妹のうち誰かの子どもの父親に沙耶香がなるかもしれない。だけどふたりは一切手出しはいけないと釘を刺された。
マンションに戻ると麗奈は私を見つめ瞳はバカと伝えていた。
ほぼクリスマスからセックスは互いにしてなくすでに三月。
「どうだった?」
「こんなことして作家になれるつもり」
「なりたいの。だめ?」
迷いがある彼女の瞳に私は無視をした。他社にも送るつもりだったがそれは最後の手段に思えた。
「ランジェリーや洋服については合格ぽいわ」
言葉に驚く。
「ほんと!?」
麗奈は私の声に驚く。
「あとは足りないところをなんとかしなさいよ……」
「足りないところ」
私ははじめは人物にこだわるあまり自らの性癖さえ忘れていたがフェチな方向に切り替えそれはいい傾向を示していた。
足りない何か、難題はあった。

No.477 17/11/30 20:07
作家 

フェチな傾向。
私の性癖でありランジェリーや洋服などを身に付けることで女性を愛せる。それは幼い頃に出会った女装官能劇画。部屋にあるランジェリーや撮影で使った衣装、そして麗奈たちとの日々……。
原点に還りながら堂々巡りをしながらも“EYE”にある色鮮やか煌めくような女性下着。花園のような場にいながら淫靡な姉妹たちに襲われる。
一瞬現実から逃げたくなり射精さえすれば何もかもから逃げれるような意識が真っ白になりそうな射精の快感。
だけど意識はイク前に目覚める。三姉妹に誘惑襲われながらも好きに射精してはいけない理性。
部屋のなかで手にした官能劇画、ランジェリー、撮影に使った衣装を目にしては鉛筆を進める。
“ショーツのなかの陰茎は膨らみをおぼえる。女性下着の柔らかい生地に勃起を感じ花園の刺繍に指をなぞる”
男性でありながら女性下着の特徴や良さ、自慰に浸る自分の分身。
「はあ……」
自分の書く表現がどこまで読者に共感を得るか、小手先は所詮小手先。扉の向こうの麗奈の気配が伝わっては消える。嫌われたみたいというより愚行をしてるのはたしか。
彼女や早紀を突き放しひとりのなかで自分を葛藤させ悩ませないといけない。
麗奈とは夕食時くらいにしかいまは顔を合わさない。ひどいひとと思われてるだろう。
だけどそれがくらいしないといい作品に到達しないのではないか。麗奈たちにここまで触れないのは女装生活のなかでは初めてのこと。
おやすみ、と扉から麗奈の湿った声が伝わる。一度シャワーを浴び再び着替えるが卓袱台の上に頭を起き転た寝した。
再び忍び込む三姉妹。
「ヒトミはいいところまでだったのに」
「媚薬を使えばイチコロなのに」
「お姉ぇ」
そっと卓袱台で寝息を立てる沙耶香に近づく。下半身が卓袱台の下にありなおさら襲いにくい。
「風邪引いちゃう」とアイ。ベッドに移しパジャマを脱がす。何度も同じことを繰り返す。
「原稿……」
「ほっときなさい」
セックスした際にくちゃくちゃならないようにアイは別の場に移した。ヒトミが相性がいいらしく再び挿入を試みる。
くちゅくちゅと肉棒が襞に包まれ吐息するが堪えた……。ぐっと膨れる亀頭、イッて……。
「んぅ……」
やったと思ったら身体はベッドから転げ落ち部屋中に音が響き麗奈が呆れていた。
沙耶香の子どもほしい、そんなに…。

No.478 17/11/30 21:10
作家 

三月十四日。
ホワイトデーなのだが肝心の沙耶香は執筆したいといい自ら缶詰め状態。
そういうのは売れた作家さんがすることと麗奈は早紀を呼びついでにヒトミたち三姉妹も招いた。
「どう思う?」
「あたしはセックスしたいです!」
「あ、あたしも」
早紀に続き若いアイは同じ意見。そういうことを聞きたいわけではなく麗奈やヒトミは呆れる。
ルイは言う。
「沙耶香さんはわざと危機的状況に自分を置いて私たち姉妹を利用してるわ。許せないのもあるけど犯せるチャンスあるのに犯しきれてない」
拳を握るルイに視線が集中するが脱力させられる。
「とはいえ何もできてないけど」
扉の向こうに本人がいて五人も女性がいれば力づくでは犯せるがそれはルール無用であり絶対にやってはいけないこと。
「今日は一日中ここから出なかったみたいね」
「よほど本気なのかバカなのか」
ヒトミの言葉に麗奈は本気と感じる。作家の中には飢餓感をエネルギーにする人もいる。
その頃の私は扉の向こうでスランプに陥ってしまいさすがに諦めが身体を覆っていた。
馬鹿な約束やルールしたものだと自ら袋小路に迷走していた。
セックスしたい気持ちはあったがここで自ら理性を崩壊させてはもともこもない……。
本棚には『クロスドレッシング』の新年度号があったが私は当然掲載されてない。掲載されているのは先輩女装モデルや新人女装モデル。一、二度見ただけでほぼ読んでいなかった。
だけど先輩女装モデルもケバさはあったが美しかった……。同性愛者ではないがぺニスのある女装モデルは美しい。
インタビューの文面を読みながら嫌な相手だったが共感はふしぎとあった。下着と女性が好きで……とある。
もうチャンスは少ない。しばらく読み耽っていた……。
扉の向こうで麗奈たちは平日なのに飲み会をしている声がした。
……書こう。
少し気力が落ちていたが気持ちがないわけではない。鉛筆と原稿用紙を手にした。誰だったか以前に原稿用紙が整理されていたと思う。
実体験、フェチとしての女性下着好き、異性に興味ある心理、主人公は年下の少年。夏に出会った純を思い出し原稿用紙を進めていく……。
一心不乱だったかもしれないが女装の私は勃起をしながら書いていた。だけど自慰はしないまま。
……。
気づくと夜が明けておりこれが正念場に思えた……。

No.479 17/12/01 05:14
作家 

胃がキリキリする。
小説担当の上司をここまで何度もたずねたのは沙耶香が初めてだろう。しばらくして意外な言葉が上司から出た。
合格、と
耳を疑ったがすぐさま沙耶香のもとに向かい添削や修正をすること。
「ほ、本当ですか」
「早く行きなさい。新春春号に掲載するモノだから」
飛び上がりたい勢いで慌て部署を出てスマホを取り出し連絡するが通じない。ただいまこの携帯は……。
自分のデスクに戻った麗奈は無駄口を叩く早紀からスマホを奪う。
「もしもし沙耶香?」
『麗奈さん!?』
案の定というべきだがすぐさま吉報を伝えそちらに戻るからと答えた。
「早紀もいくわよ」
「スマホ返してくださいよ」
麗奈たちが一度マンションに戻るらしく私は“EYE”をとりあえず出るがヒトミは頬を膨らましながらお祝いの言葉を告げる。
「おめでとう、結局負けちゃった……」
「ひとついいことを教える。今晩からでもアイちゃんからひとりずつ来て。そしたら子ども……つくってもいいから」
店内はまるで衣替えするみたいにどこか寂しげな雰囲気があるがそれがどんな意味があるか理解してないまま去った。
ルイやヒトミは私の言葉の意味を図りかねた表情した……。
マンションで短い添削や修正作業をした。
「これでいちおうは沙耶香は双星出版の一員」
「モデルの更新は?」
「それは年度が変わってから更新されると思います」
解雇という扱いなら電話や解雇通知一枚で済むかもしくは神無月社長のようにできた人なら直接伝えただろうが三月の二十日になってもまったくなにもなかった。
“ヴィーナ”の女王様の件もだが彼女の掌にいるのはたしかに思えた。女性は恐ろしい。
麗奈たちを見送りながら肩の荷は下りたようでぐったりした……。
しかし今晩からジェンダーアイに再び挑戦というか性の姉妹を招いてしまうのだ。
夜這いはぎりぎり私は彼女たちを孕ますことはしなかった。
が、今度は彼女たちの覚悟が本物なら私の子どもを彼女たちに託しても構わないと思えた。
ルイはほぼかつての被害者患者たちの治療ケアを風吹先生と共に終えヒトミは一途に想ってくれている。アイはいずれ母親になるのだろうが想像がつかない。
今夜から夜は再び長くなりそうだった……。
深夜ひとり忍び込んだのはアイ。小柄な身体で寝ている私にコンドームを付けるのだが…。

No.480 17/12/01 08:50
作家 

沙耶香さん……。
「こんばんは。よほどあなたたちの被害者はあなたちの魅力にやられたようね」
「どういうこと?」
ごくごく自然なことだが性器は性別や年齢に違わずたいがい敏感。ましてや私みたいに麗奈たちと身体を交じあわせていればなおさら敏感。
ちなみに私は仮性包茎を手術を数年前にしもともとショーツを身に付ける自慰行為で敏感。三姉妹たちに性行為された者たちは半ば確信犯的にやられていたと彼女に伝えた。
「そんな……」
「オトコはそんなもの。やりたい盛りの世代をただでさえ狙ってたと思うし」
「じゃあ沙耶香さんはお姉ぇたちが勝てないことを知ってて挑ませたの」
ご明察と褒めた。コンドームを着ける時は意思に関係なく痛みは男性器から来る。よほど鈍感でない限り気づくし急所でもあるのだから。
機嫌を悪くしたアイに謝り今晩一晩朝まで愛し合いましょうとベッドに招く。
「だけどアイちゃんはまだ学生。母親になるには若すぎる。生のセックスは一回だけ」
それ以外はコンドームに射精して精液を保存していつか使ってと伝える。
「一回だけなんてそんな」
「私はアイちゃんにひどいことばかりしたのに処女をもらった。あの日の私の下着はヒトミさんからもらったでしょう。もう他にあげるモノはない。こんなオトコに惚れちゃダメ」
アイにはまだまだ未来がある。私みたいなダメな女装男性に振り回されたらいまより不幸になる。それとなく意味は悟ったようだが彼女から私を抱いてきた。
「先生……沙耶香さん」
「なに泣いてるの」
涙の意味は後に知るが慰めることしかできない。
キスを交わしアイのオレンジのレオタードの肢体を抱く。彼女には子種を残しいつか私の子どもを生んで育てて欲しい……。
「凄い……こんなに」
久しぶりのセックスに私の睾丸はショーツから膨れていた。
「コンドームでいいの」
「最後の時だけここで、おま×こに出してください……」
レオタードから自らの淫唇を露にしたアイは美姉ふたりに劣らないフェロモンや淫臭があった。学校では非公認の美少女コンテストで三位に入ったらしいが本人はなんとも思わなかったらしい。
「性器は敏感だし清潔にしないと互いの身体によくない……。少しくらいの匂いくらいならかまわないはずだけど」
「……はむ……大きい、口に入らない……」
アイは私の性器をくわえる。

No.481 17/12/01 13:18
作家 

互いに四、五回とコンドームを付けながらのセックスだが時はすでに深夜の三時。
これが最後だろう。
「アイちゃんの望む、セックスしたいなら言ってみて」
経済力に欠ける私はそれがくらいしかできない。とはいえ四、五回ですでに果てている。アイはコンドームで保存した精液を専用の冷却箱に入れ終わるとレオタードを脱ぎ出し私に渡した。
「着てください、ずっとジェンダーアイとして身につけたモノですから」
身につけるがさすがにサイズは少しキツく肩紐が切れそうそして股間は男性器を露にするほど。姿見には奇妙な女装の姿態が映る。
彼女は見つめる。
「最後のセックスは私の匂いがついた沙耶香さんとして孕ましてください……」
儚げな顔のわりに凄いことを言い抱き締められた。愛撫は姉ふたりに敵わないがレオタードから出た肉棒は卑猥に動き手足に力が働かない。
「じゅるじゅる……ごくごく…」
「はあ……んっ」
「まだ出ますけど姉たちが控えてますものね」
快感と刺激、フェラされるが性器の敏感さが痛くもある。
「何もしなくていいですから……」
「アイちゃん」
「はむ…れろ…はい?」
「……彼氏ができてもお姉さんたちみたいなセックスしたらいけないから」
はい……とわかるようなそうでもない表情をしてる。たぶんわかってない。三姉妹のなかで未知数なぶん魅力的な女性になるはず……。
若い肢体のまま小柄な身体だが女臭を放ちほとんど動けない私の腰の上に乗り淫唇から愛液が滴り再びくわえる。
「んっ……くっ…」
「沙耶香さんの…オチ×チ×……」
勃起はしてるかがむしろ肉棒の鈴口が快感を求めながら嫌々してるよう。ぐっと若い彼女の下半身が落ちていき淫唇に挿入していく。
私は彼女の少しサイズがちいさいレオタードに拘束されているよう。彼女にすれば自分と私の匂いが混じることで感じてる。
「あ……はあ…ン…」
「これで…沙耶香さんの……精液、あたしの……モノ……」
「もう……身体が…もたないから……」
レオタードのクロッチにあたる生地にある睾丸は半分程度膨らみあるかそれ以下かもしれない。
「んむ……れろれろ」
「はあ……イッちゃうからダメ……」
リードするアイにまかせたがキスは快感を幾重にも倍増さえすぐイクかもしれない意識に負ける。レオタードの感触が身体を襲う。

No.482 17/12/01 15:37
作家 

若いアイの淫唇は経験の少なさからキツく肉棒を締め付け襞は窮屈なくらい。
「んぅ……イッちゃう」
レオタードがなおさら汗や体液を吸収し身体がキツく拘束されていてたまらない。
「イッてください……きゃう……」
「あ……はぁン、ハアハア」
呼吸や吐息を重ねても股間の生地は睾丸を締め付ける。
瞬間幾度の性交を重ねた身体は若い彼女の淫唇と襞に包まれ子宮に精液がまるで妊娠させるかのように熱く迸る。
「あ……イク……イッちゃう……!!」
「きてる……ああ……はあ……ンン」
互いに喘ぎ声や吐息を重ねながら精液と愛液を噴出せんばかりに意識が飛んでいく。
…………。
時はすでに朝を迎えようとしていた。互いに吐息しか出ないまま身体を離し火照った身体が醒めていく……。
そっとアイは疲れた私の頬にキスをしアフターセックスを名残り惜しむようにする。気づく私。
「レオタード返さないと……」
「かまいません、もらってください……」
え、と思うとアイはオールヌードのままベランダに精液を入れた冷却箱を片手にバイバイと手を振り太陽が後光のように彼女を照らす。
彼女は私に思いの丈を伝えた。
「好きでした、沙耶香さん……バイバイ……」
何も言葉を返す間もなく彼女は軽やかに跳んでいく。唖然と見送るしかなかった……。
どういう意味なのかと考えていたら扉から小さく音がした。開くとスーツのまま淫部に手をしてる早紀その向こうには麗奈が頬を赤くしながら仁王立ちしていた。
「あ」
「仕事の追い込み中になにやってるのよ!!」
事情を伝え平身低頭に近いくらい頭を下げた。三姉妹には私の精子を生であげると。彼女たちへの愛情と伝えた。
「父親になってと言われたらどうすんのよ」
「その時はその時」
「沙耶香さん、悪い女性に騙されません?」
ふたりの視線にいろいろな感情が混ざり肌に刺さる。
「仕事してる最中によくまあセックスできるわね」
「アイちゃんがうらやましいな」
とにかくふたりは呆れたようだ。バカなことをしてるくらいは自覚あるが沙耶香であってもオトコなのだから。
麗奈たちに悪いと思いながら私は昼まで眠りアイのレオタードは他の衣装と共にクローゼットにしまう。
今夜はたぶんヒトミ。
身体がこわれるかもしれないが彼女たちに伝えないとならないこともある。
再び夜が来た。

No.483 17/12/02 05:22
作家 

夜ヒトミは青い鮮やかなレオタードで颯爽と現れた。
「こんばんは沙耶香さん」
「こんばんは……」
あまりにも夜の風景から現れたためについ見とれてしまった。綺麗な女性はなにをしても格好いい。レオタードから見える肢体につい見とれていると彼女は私のもとに寄り手を握り思わぬことを誘われる。
「デートしない。セックスは朝までにできたらかまわないわ」
「え、でもいまから準備したら」
戸惑っていたら彼女は箪笥やクローゼット、アクセサリーを入れている小箱を素早く見て衣装やランジェリー、アクセなどをコーディネートしメイクをし気づくと彼女自身もいつ着替えたのか清楚なワンピースを身に付けていた。
いきましょと手を引かれベランダから跳んでしまった。
私の悲鳴が夜の街に伝わった。
街中に降り立ち死ぬかとおもった。
「沙耶香さんだいじょうぶ?」
「こ、こわいことやめてよ!死ぬかとおもったじゃない」
高いところは嫌いではないが屋根から屋根へ跳び移るなんてしたことはなく思わず腰が抜けそうになった。
ごめんと掌を合わせるヒトミ。だけど彼女は言う。デートしたかったと。
「ヒトミさんとしませんでした……」
「ほとんどはお出かけ、姉さんとはやりまくったみたいだし」
「デート……」
「してください」
ヒトミもやや常識はズレているが三姉妹のなかではまともな方。ふつうの男性と付き合ってたからふつうに育ったと思う。
デート。
私が夜遊びをしないために彼女にまかせることにした。少しお洒落なバーに行ったりアミューズメントセンターでゲームやアトラクションをしたり。
「沙耶香さ〜ん。やった」
「うれしそう」
学生の頃は麗奈のレズメイトでもあったらしいが麗奈が本格的なレズになりヒトミは彼氏を作る方向になったらしい。しかし麗奈がレズパートナーにフラれた時に少しの期間だけレズして慰めたこともあったらしいとデート中に聞いた。
「ヒトミさんはそれでよかったの」
「双星出版に彼女が勤めると聞いた時ははじめは情報収集や女装者のことを知る手がかりだった。だけど女装者の人たちにも人知れない人生あるもの」
ヒトミの表情は私にそのまま語りレストランのコーヒーや紅茶が冷めるほどに彼女は自分や麗奈のことを語った。
女性同士の信頼や友情だろうか。彼女は私にセックスを求めてないのだろうか……。

No.484 17/12/02 08:26
作家 

ヒトミの話が終わり私は生まれてくるであろう子どもたちがどうしたら自然に女装や異性装に興味持つか伝えた。
「うまくは言えないけど無理強いはたぶんよくない。女装もLGBT、性同一性障害も自然に生まれるものと思う」
「どうしたらいいの?」
「私の場合はたまたま女装を美しい綺麗なモノとしてとらえる価値観、劇画や女装、ニューハーフなどのなかにランジェリーに包まれる女装を見てきたから……こうなったと思う。男性がランジェリーを身に付けても美しく綺麗、何かしら性的にも感じる何か……。麗奈によく変態と言われるのはたぶんそんなところ」
わからないわと言う彼女にそれとなくアドバイスする。
「物心つく前は女の子の格好させるのはかまわないけど物心がついたらそれとなく絵本や漫画からでも女性を綺麗に思うようにする。あなたたち三姉妹を見てたら自然にそうなると思うけど」
「言葉がじょうず」
「だけど過度にやりすぎはダメ。性に興味を持つようになったら自然に異性に興味を持つはず」
むずかしいとこぼすヒトミ。
「子どもの中にも男の子でも女の子の遊びまをする子、またその逆もあるでしょう。子どもは自然に自分を受け入れる土壌がある。だけど学校や社会が性にお堅くさせてる。麗奈たちはそこをゆっくりやわらかくさせてる……と思う思いたい」
性の世界にも社会の枠組みはある。ほんの少し社会と非日常の間に立っていてそこはマニアな世界同様に奥深い。
最後にひとつだけ言う。
「女の子が生まれても大切に育てて」
「それはもちろん……。ひとつ聞いていい?」
なに?と聞く私にヒトミは真摯に見つめて問う。
「女の子に生まれたかった?」
「むずかしい質問ね。その願望は内にあったと思うけど……男の身体の方が不便は少ない、だけど女性は肌が綺麗だけど生理や妊娠もあるからどちらもなんとも言えないかな……」
複雑な私の表情から何かしらは理解したらしかった……。
こういう問いをするヒトミはいいお母さんになれると思う。女の子が生まれたらレズかバイセクシャルになりそうだけど。
そう、と彼女は口数少なく呟き見つめた。
ヒトミは言う。
「朝が近いわ。セックスして沙耶香さんの気持ちを身体に残して」
そっとキスをされ部屋に戻り身体を互いに抱いた。

No.485 17/12/02 14:50
作家 

見て、とヒトミにランジェリー姿を披露する。
彼女がコーディネートしたランジェリーはレースのある純白。姿見にも映る姿は見た目は女性だが胸はパッド、股間は膨らみあり女装とわかる美しくも歪な姿。
好きだけど嫌い、嫌いだけど好き。ランジェリーの感触は女性を思わせるが肩のワイヤー、背中のブラ止め、ショーツの感触は気持ちいいが不自然さは否めない。
「んぅ……沙耶香さんはそのままでいてほしい」
「いつかは私も歳を取るもの……」
ヒトミの優しさある唇が唇を重ね舌を絡ませ唾液が互いの胸元に滴り垂れる。胸を互いに触れながら気分が高揚していく。
「だけどあの媚薬を克服したのは私の知る限り貴女だけ……」
ショーツの上から淫部を愛撫され形をたしかめるように愛していく。
「克服したんじゃない。女性に守られたから……」
たぶん相手が美紀でなくとも麗奈や早紀でも時間さえあれば克服できたと思う。たまたま美紀のセックスに対する姿勢を受け取ったにすぎない。
私はヒトミのショーツの上から淫唇を触れ愛液の感触が気持ちよく指に触れる。
「んぅ……もっともっと…して」
「いや……ン」
「スゴい勃起、アイとしたのにもうこんなに」
しゅっしゅっと優しく柔らかき指に包まれた肉棒はショーツの脇から出され羞恥心があるのにそこだけは熱い。
「女の子みたい。女の子みたいにしてあげる」
「……お願い」
眼鏡を外しベッドで身体を重ねる。肉棒の熱さ以外は身体が冷えてしまい心までなぜか不安を覚えた。
「はぁ……ン、くちゅ」
「ん……レズしてるみたい」
「レズよ……」
足をM字にしながらさながら女性同士の遊戯のようにフェラされ足や太腿を愛撫させられる。ショーツの内に膨らむ睾丸を責めていくヒトミ。
「ああ……ここに沙耶香さんの……子ども」
「……んぅ……はあ」
「欲しかった……」
「私みたいになるとは限らない……」
うん……と吐息を混ぜながらヒトミはフェラし感じさせていく。
「ヒトミさんのも……」
「せっかちさん」
69の姿勢になりながらも私は彼女の青いショーツの内にある淫口を指と舌で責めていく。すでに湿っていた淫唇は鼻をつき愛液は自然に舌に落ちるほど。
「はあ……んぅ」
「沙耶香さんと私はふつうのセックスばかり……」
そういえばヒトミとはあまり過激なプレイをしてないまま。

No.486 17/12/03 05:17
作家 

狂うように犯して。
ベッドの上で丸いお尻を突きだしレオタードの下半身から淫唇が誘うように愛液を垂らしている。躊躇いがある。子種を孕むことではなく狂うようにという表現に。
しかし腰を掴みぐっと躊躇いなくショーツからはみ出た肉棒を淫唇を押し退けるように挿入した。
「ぐっ!?あああ……もっと……」
獣のような声が室内に伝わり私はもっともっと奥へ挿入し無数の襞が包み彼女の肢体はベッドでしなやかに跳ねる。
「ぐ……ああ。イキ、イキそう……」
「ヒトミさん?」
「このままイカせて……イキたいの」
ふとたまに私が強引に麗奈を虐める時の行為に重なる。オルガスムスを挿入の際に感じたい女心か性癖かわからない。
「あ……ああ……はぁ…ン…」
恍惚とした彼女は一瞬快感の絶頂に達したかのように蕩けたように自らの指で唇からの唾液を拾う。あまりに魅力的な姿に一瞬イキそうになり瞬間少し迸った。
「んあっ……きて…る」
「ん……はあ」
「これじゃ子ども……できないわね」
妖しい笑みをしながら射精を感じたらしいが腰を振りはじめ肌と肌が触れる。弾ける音が部屋に伝わる。
「ん……ヒトミさん」
「あたしで感じて……もっともっとイカして」
ぱんぱんと肌がふれ合い交尾してまもないのに汗や体液が飛沫のようにベッドの上に散る。
なら感じさせてあげる。
クリスマスの時のようにヒトミの足を抱えベランダに肢体をもっていく。
「あ…あん……いや」
「麗奈はお漏らししたわ。お漏らしするほどに感じなさい……ん」
「い、いや……は…で、出ちゃう……!あ……は…ン」
言葉かベランダに出たからか子宮を突くほどにオルガスムスを感じたか弧を描くように尿が綺麗に流れていく。
「あ……、はあ……オシッコしちゃ……た」
「……だいじょうぶ」
「すごい快感……」
再びベッドに戻り身体を交わす。腰を動かし再びふたりして絶頂に達した。
「イッちゃう」
「イク……!!」
身体を重ねキスや愛撫を交わし身体が火照る。ヒトミの清楚な表情は淫靡なままだがフェロモンを発しているようだ。射精をできる限り搾り取られても構わないほどに行いアフターセックスをして一度身体を離した。
「子どもができるかな」
「いまのはたぶん……できるみたいな感じ」
はにかみながら彼女は身体を休ませた。吐息が荒い。

No.487 17/12/03 07:12
作家 

ふと彼女を見ると奇妙な姿勢をしていた。
俗に言うまんぐり返しの姿勢。
「こうしてると妊娠しやすくなりやすいの」
出産本など私の知らないところでいろいろ勉強していたらしいがなんとも卑猥な姿勢。淫唇が精液と共に滴りまるで女性の形をした淫花のようで性欲が沸々と胸の内や陰部を刺激する。
「このまましてあげる」
「ちょ……!?やだ」
まんぐり返しのまま太腿とお尻を掴み再び挿入し牡の精液が膣内に入る。精液や愛液が潤滑油のようになり挿入を拒まない。
「ああ……すご…すごい……」
「子ども欲しいんでしょう」
「ああ……狂っちゃう。えっち……」
ヒトミの瞳には沙耶香の下着から膨らむ睾丸や男性器が露になり女装男性のもっとも魅力的なところが映る。肌と肌があたりお尻にも精液が垂れそうなほど。
「ん……へんたい。ほんとに…へんたい…」
「変態姉妹が何を言うの。こんな私の子どもが欲しいくせに」
「っ……お、うぅ…大きくなってる…い…い」
淫唇に挟まれまんぐり返しの中で肉棒はさらに肥大化したようだ。ヒトミは呼吸しづらいなか喘ぐ。まるで花を喰らうかのようだ。
「ああ……うう…ンン…はあ…ン」
「感じてる、可愛い」
そのまま卑猥な姿勢で目の前にあるアヌスに指を入れる。ひくひくしお尻が震える。
「っ…!ああ……」
「指を締め付けながらオチ×チ×も……」
「や……ン」
羞恥心を煽られ腰を振り淫唇とアヌスからは肌がふれ合うなか膣内では精液を欲しがらんばかりに襞が襲う。
清楚なヒトミだが彼女もまたルイ同様に淫らな本性がある。ふつうの男性と付き合ってたがために普段は理性で抑制していたらしい。
仮に私が彼女のボーイフレンドや彼氏であったとしてもたぶん気づくことはない性癖、本性。
女性もまた理性と性的本能で知らずに悩み葛藤しているかもしれない。
ヒトミは喘ぎ声が漏れる。
「ああ……イクイク」
「イッてイキなさい」
「っ……!く…はあ」
「あ……はあはあ…ン」
声と共に膝が崩れそうになるがまんぐり返しのまま姿勢を崩すことはできない。睾丸は一気に熱を帯びたと思うと牡の精液を出してはもとの大きさよりさらにちいさくなる。
「っ……ああ」
「う…ん。もう…ひどい……」
卑猥な姿勢のままさらににヒトミという淫花に精液が注がれる。

No.488 17/12/03 15:10
作家 

どくんどくんと脈打つようにヒトミに射精を終える頃には陽が昇りはじめていた。
互いに息が荒いが身体を交わしたのはほんの三回、デートの時間があったから。
「沙耶香さん大丈夫」
「う、うん……」
「昨夜アイの相手したのに」
「……うん」
ヒトミはベッドで横になる私を気遣う。もともと二回程度のセックスしか身体がもたないが昨夜にアイ、いまはヒトミと相手して撮影の時より身体は酷使しているよう。
ヒトミは私を優しく見つめ言う。
「沙耶香さんは私たちから欲しいものないの」
「う、う……ん」
「はっきり答えて」
身体を起き上がらせようやくもとに戻る。すでに朝の五時を差そうとしている。
「“EYE”でずっと店頭にディスプレイしてるランジェリーあるでしょう。」
私好みで純白のお姫さまが着けるようなフリルやレースを多用したランジェリー。本来は秋か冬に購入しようとしたが秋冬共にモデルの仕事がなくなったために収入がなく諦めた。
「欲しいの」
「うん……でももういい」
じっと彼女は何か考えているようだったがそっと頬にキスをした。
「今夜は姉さんが相手よ。身体もつかしら」
「ん……もたしてみせるもの」
「帰るけどムリはしないでね」
「ヒトミさん」
立ち上がり去ろうとした彼女に私はあることを伝えようとしたがやめた。まだ伝えてはいけない。
じゃあねと来た時と同じように朝陽を背景に青いレオタードで颯爽と消えていった。
身体もつかなと部屋の扉の向こうから気配がした。
まさかねと開けると自慰をしてた早紀と複雑な表情の麗奈がいてよけい力が抜けた。
「えっちしたいです」
「本気で子ども作るつもりなのね」
三人で朝食をしふたりが仕事に行った後に後片付けをそこそこに眠った。
麗奈の複雑な表情が印象に残り浅くも深い眠りだった。
昼過ぎに買い物をしたが“EYE”に行くことはないままだった。もし行っていればアイやヒトミが言いたかったことはわかったかもしれない。
しかし女装男性でも鈍感。私は後にそれをさらに知ることになる。
夕方までにとにかく次の小説のアイデアや読書をして過ごし夜を待つ。
ルイ。
性の獣のような彼女はどんな夜を求めるのか。
沙耶香さん。
紫紺のレオタードで身を包む彼女は女豹のような瞳をしベランダに立っていた。

No.489 17/12/03 19:09
作家 

誰が性の獣なのとルイは挑発するように側により淫らなフェロモンを漂わす。
「ジェンダーアイの長女さんは何をご所望」
先に口に出したが意外な答えてに私はしばし言葉を失う。
「“男性”の沙耶香さんに抱かれたいわ」
理解できないまま黙っていると彼女は言う。
「わからないのね。女装ではなく何も身に付けていない沙耶香さん、いえ○○を抱きたいの」
「そんな私はオトコでは……」
男ではないと最後まで言えないのは女性を愛したい女装者のアイデンティティである。深いところを指摘され悩む。彼女は私を見つめ答えを待つ。
「……男性として見るわけ?男性の私に抱かれて何の意味があるの」
女装者である私はギリギリ境界線に立たされた思いで問いたつもりだが彼女の答えは実に常識なことだった。
「沙耶香さんは私たち姉妹に孕ませた子どもたちの父親になるの。いつか子どもたちにこの人が“父親よ”と伝えるためには恥ずかしくないセックスをしてほしいだけ」
見えない何かが肩にあるようだったが彼女は間違ったことは言っていない。間違えてるのは私か……。
黙り悩みながらも身に付けていたランジェリーを一枚一枚と脱いでいく。もとが撫で肩や華奢であり麗奈と暮らし全身脱毛いくぶん教室で体力はついたが華奢は変わらない。全裸になるのは女装して下着を身に付けてる以上にコンプレックス。
男のままの私だから。
呼吸しルイに振り向くと彼女もまた紫紺のレオタードを脱ぎ絵画にあるような全裸になっていた。
「沙耶香さんと同じ。生まれたままの姿……」
嫌味のない微笑みに救われたように思いながらも見えない母性を感じた。
「今夜は男と女、それだけ……」
「……男なんて」
私の内では同性を嫌う一面があるのが口から出た。ただの男になるくらいなら女装の方がいい。微笑みルイは唇を重ねあたたかい身体が触れた。
「んぅ……かわいそうな沙耶香さん」
「誰が……はぁ……」
「女装を鎧にしないでいい生き方を見つけないと……つらくなるわ」
乳首からへそ、下半身に隆起する男性器を手で愛撫され久しぶりの全裸でのセックスに抵抗と快感が絡む。
「ああ……んむ」
「触って……」
「……ルイさん」
彼女の豊かな胸はまるで私を包むかのようにあたたかく母性的な匂いがした。このまま包まれたい淫夢のよう。

No.490 17/12/04 05:49
作家 

性の営みをまるで知らない男女のように互いの身体を絡めあう。
ルイは私が胸や淫唇を愛し彼女はぺニスを手で弄るだけ。彼女の胸はツンと勃っており乳首に口をつけ舐めていく。
「ん……んぅ」
「はあ……気持ちいい」
責めるというより愛するかのようだ。母性に包まれている。
好きにしてとルイは慈しみをおぼえたような表情だがそこに偽りはないようだ。
巨乳ではあるが形の美しい胸を愛撫し谷間顔を埋め乳の匂いを感じる。母の匂いを感じさせる。
「んぅ……沙耶香さん」
そのまま胸から臀部へおへそへ吐息やちろちろと舌で愛撫していく。
「はぁ……感じる」
どんな風にルイが感じてるかはわからないが身体にぬくもりはありさめることはなくそっと私の頭を撫でる。
陰毛はやや三姉妹のなかでは濃いがジャングルのような生気がありクリトリスはツンと剥けそう。触れると声を漏らす。
「んッ……ああ……」
てっきりルイのことだから野外プレイや激しいセックスを求めると思ったのに意外なことと気づく。下から見上げた表情はただ優しく感じるだけ。
淫唇は愛液を生み出すもののそこには異性を誘う蜜なだけ。淫唇をそっと広げ指を入れ舌を這わす。
「……ん……いい。はあ……んぅ」
ジェンダーアイの長女でも名器ある女性でもなくただのひとりの女性として感じてるようだった。
私にひとりの男性を求めているのだろうか。
上目遣いで見つめるが彼女はちいさく微笑むだけでなにも言わない。むしろこちらが何も言えないようだ。
くちゅくちゅれろれろとまるで十代の頃のセックスを思い出させ淫唇を求めていく。
「あ、あ、ダメ……」
「……ルイさん」
「イクのは最後。今度は私にさせて」
囁き耳に伝えるような吐息混じりで調子が狂う。いままでのルイではない誰かのよう。
「……はむはむ…くちゅくちゅ…」
「んぅ……」
彼女のフェラは性感帯を刺激はするがイカさない程度に濡らしていく。
いったいこのプレイは?と思うが答えるルイはただ愛情を向けているだけのよう。
「っ……」
「ランジェリーを身に付けなくてもセックスできるのに……」
「性癖だから」
「……これが私たち姉妹の子どもになるお父さんのもと……」
男性器をただ撫でたり愛撫し口にくわえたり舌を這わし睾丸を口に含む。
「っ……あ、はあ」
吐息しかこぼれない。

No.491 17/12/04 11:16
作家 

恍惚と美しい表情のままルイは挿入を求める。女性にとっては挿入は痛い感覚をもたらすはずでもあるのに彼女は少し眉間に皺を寄せ身体を寄せてきた。
「っ……はぁ……ん」
「ルイさん」
「やっぱり凄い。沙耶香さんのオチ×チ×……」
淫靡な音を立て肌を重ねながらただ私を求める。膣内がいつものように名器ではなくふつうの女性のよう。ただ肉棒を求め幹を愛液で濡らし襞で締め付ける。
「あ……ハアハア」
「だいじょうぶ、いつものまま。オチ×チ×元気……素敵」
射精をうかがうように彼女は私を抱いて身体を求める。以前の激しい淫靡なセックスではない。
「いっぱいいっぱい射精して……沙耶香さん」
「……んぅ……」
「凄い……お腹にいっぱい……」
子宮まで突かんばかりに挿入してるはずだがあくまでふつうの性行為。射精をおぼえんばかりに下半身が熱く蕩けそう。
聖母に抱かれているようにさえ思えた。わずかに射精があったように思う。
「っ……」
「あ……きてる……子どもが……」
「ルイさん」
「いまは抱いて、抱いて欲しい……」
長い髪が揺れ頬やうなじにも汗や体液が飛沫になり胸元や陰毛にまで流れる。
瞬間美しさに見惚れた私はあっという間に射精をしていた。子種が彼女を孕ましていく。
ああ……ンと彼女は喘ぎ悶え私の頭や身体を抱き互いが熱くなりやがて時が過ぎると共に醒めていく……。
「……もう朝」
「あ……」
たった一回しかセックスしてないのに長く熱い性行為だった。セックスはこんなに長くできる行為なのか。
「お別れね沙耶香さん」
え、と私は意味深のような表現に気づく。ルイの表情は妹ふたるに似た切ない表情が重なったように見えた。
「頑なな鎧のような女装をしないで。あなたらしい沙耶香でいて。ひどいことをした私が言えるのはこれだけ」
さよなら、と彼女はアフターセックスと軽く切なく儚げなキスをし朝焼けのなか消えていった。
何を言われているかわからないままだった。
「なんなの……」
数時間でありながらたった一回の射精という性行為で身体から力が抜けてたが扉を開けると早紀が紅潮し自慰をしていた。
「あのね……もう」
何か言おうとしたが麗奈の姿はいないとに気づく。
三姉妹が伝えたかったことがなんだったか。
数日経ち私はそれとなく知るのだった……。

No.492 17/12/04 14:38
作家 

ゲラ刷り。
本が発行発売される直前の試作本。ほんの少し紙が堅い感じだが内容が変わることはほぼ少ない。私が手にするのは四度目。表紙に“沙耶香の小説、初めての女の装い”とややちいさいが目に映るようには文字がある。
「ほんとひとが仕事した結果なんだから有り難く思いなさい」
はい、と受け取る私に麗奈は嬉しそうだけどなぜかどこか寂しそうは気のせいだろうか。ぱらぱらと頁をめくり体験談や小説はだいたい本の真ん中や後半。
“初めての女の装い”
作者に私の名前があり前三回で載ったモデルのうちのプロフ写真がなぜか一年前ほどなのに古く見えた。イラストは美麗な感じで美化されている。
ほんの五、六頁ほどの短編のなかに女装に魅入られた主人公が異性や洋服に興味をおぼえ母親のランジェリーに密かに手を出しオナニーをし少しずつ女装を手探りでおぼえていくところで物語は終える。
「どう?自分の物語は」
「……うん。こんな風に載るんだ」
「それだけ」
「いまはなんとも言えないだけ。ルイさんたちも読んでくれたかな」
瞬間彼女の表情がハッとし変わった時にインターホンが鳴り宅配便が来て便を見ると“EYE”からだった。
近くなのにわざわざ宅配便と思い開けると中には欲しかったランジェリーがマネキンの胴体付きで入っていた。
「お祝い?」
あれから数日が経っていたがお祝いにしては妙に他人行儀な感じがした。そこへ麗奈がおそるおそる口をはさむ。
「あの」
「なあに」
「実はヒトミたちこの街から離れたらしいの」
冗談のように聞こえた。
「ヒトミたち性転換したお父さんを探すために離れたの。沙耶香によろしく、て。生まれてくる子どもたちは大切にするからて」
「な、冗談でしょう」
いったんベランダから丘にある“EYE”を見るが夕闇でわからず私は思わず麗奈が呼ぶのを無視し走り出した。
途中住宅地を行き交う車に当たりそうになりながら“EYE”を見つめた。
そこには二階建てのお店兼住宅にはわずかに綺麗な看板が残り明かりはひとつもなくインターホンから音も消えていた。
あまりにあっけない別れに私は「なんで」を繰り返す。麗奈が追いつき私を抱き締めた。
その様子を三人の美しい影がマンションの屋上から見つめる。
別れ言いたかったな
ちゃんと言ったわ
さようなら
三人の美姉妹は姿を消していった。

No.493 17/12/05 05:51
作家 

抱いてあげる。
久しぶりの麗奈の身体は火照っていた。身体の奥から熱く火傷しそうなくらいに思えた。
「んぅ……くちゅれろれろ……はぁ」
「んぅ……んぅ…」
互いの唾液がベッドに滴り唇は舌で濡れ彼女はショーツのなかにある肉棒を求めていた。
「はぁ……れ、麗奈」
「……ね、抱いて。蕩けるくらいに愛して」
いつもの彼女らしからぬくらいに内に秘めた愛情を向けている。
抱きながら聞かされた。実は麗奈はこの数日の間にヒトミたちが姿を消すことを知らされていたが私には黙っておくように言われていたという。
「わかってあげて……ヒトミたちのこと」
「う、うぅん……」
この時私の瞳から涙があったという。何か一部を失ったようななにか。
「はぁ……してあげる。大きい……久しぶりの沙耶香のオチ×ポ……」
「くっ……は、あ…はぁ、んぅ」
彼女のフェラチオはちろちろとショーツの内にある睾丸を刺激し求め愛し慈しむ。
実は麗奈はルイと私のセックスを見た時にすでにに何かしらの別れを予感してたかもしれないという。ルイは私を深く愛したからたった一度のセックスを求めたのではという。
「そんな……」
「……私はルイさんには敵わないけど愛せれるわ。愛するように……これからも……ちゅる」
「ん……はぁ…」
膝をついてフェラをする麗奈は自らのショーツの内の淫唇を弄り少し腰が跳ねる。イキそうになるのを堪えたが愛液で絡んだ指で睾丸があるショーツを弄る。愛液の粘り絡む指が睾丸の柔らかい感触を襲う。
瞬間彼女の口内に私は射精していた。
「イッ!?イッちゃう……」
「ん……んむむ!?ん…っ、ん……んぅ」
「あ……れ、麗奈」
上目遣いに見る麗奈は瞼を閉じ臭い牡の樹液をゆっくりゆっくり口内で溶かし喉に流し込み喉がごくんと動いた。
はあ……と息がベッドルームに流れる。
「平気、沙耶香のだから……美味しい」
「んぅ……唇ちょうだい」
精液が必ずしも快いものではなく私は彼女の唇や口内、舌に残る自分の精液と共に口にした。舌には精液の跡がある。
「ああ……きたない」
「私の……モノだから。返して……」
「んぅ……や」
キスを女性として返しながら膝まずいた彼女の股の間にあるショーツの内にある淫唇を足の指で弄ると下着の内から柔らかく熱い女陰の膨らみと湿りがあった。
吐息がこぼれる。

No.494 17/12/05 08:05
作家 

くちゅくちゅちゅるちゅるずるずる。
「あ……あん…いや…んんぅ……」
「麗奈たらやらしい」
「や…だやだ」
頭を叩くか撫でるか離さないように複雑な感情が混じるなかクンニを必死に受け止める。クリスマス以来のセックスに彼女の身体はほぼ性の牝になっていた。
「お漏らししちゃう?」
「し、しないわよ。バカアホ変態」
「へんたい?ここの部屋からお漏らしする麗奈さんを見せたらこの街の男性たちに襲われちゃうかも……」
「……追い出すわよ」
それには答えずに淫唇にひたすら舌を這わす。お風呂にも入らずにゲラ刷り本を私にプレゼントし彼女の身体には汗や香水、女性の柔らかく甘いフェロモンや体臭がそのまま染み付いていた。
「や……イク…ダメ」
「イッて麗奈さん」
「……ん…んぅ…んぅ……あ…はっ……!」
息を堪えながら絶頂に達したようでさいわいお漏らしは堪えたようだが体液は陰毛を湿らせ淫唇から愛液がわずかに噴出するように私の口内を襲う。尿の匂いはわずかにあるが残り香。
「あ……はあはあ。へんたい」
「麗奈さんがスカウトしたり私をここに置かなかったらこうはならなかったわ」
互いに唇を交わしながら回復を待つ間にキスや愛撫を頬や唇、うなじ肩や首筋、脇、胸元に繰り返す。
「麗奈」
「なによ。また辱しめるつもり」
強気なぶん潜在的なマゾな点はあるらしいが彼女はそれをなかなか認めない。あるいは認めないことで性的快感を求めてるかもしれない。が私が聞きたいのは別なことだった。
「私の子ども欲しい?」
瞬間彼女は湯沸かし沸騰器のように顔が真っ赤になった。
「だ、誰が……」
「麗奈はまだ母親になれないか」
「どういう……い…!?意味……」
回復した肉棒を淫唇にやや強引に挿入すると彼女は呼吸ができないほどに白目になり自我を必死に保つ。スッと肉棒を引こうとしても襞に絡みついて女体は離そうとしない。
「あ……あ」
「んぅ……」
「……はあ……ま、またイッちゃうから」
呼吸を戻しオルガスムスの快感から表情に生気が戻る。強引な挿入は身体にキツいらしい。
「だいじょうぶ?」
「聞くくらいなら……しないでよ。こわれる」
胸元が激しく動き快感と痛みに耐えている。一度身体を離し私はショーツを脱いだ。麗奈は目を見張る。
「今夜は男としてしてあげる」

No.495 17/12/05 13:52
作家 

ショーツ取っただけじゃない……。
……に呆れが見えた。
「麗奈さんはレズなの?男好きなの?それともぺニスがある女装の……変態が好きなの」
「っ……」
「答えがないなら身体に聞くわ。麗奈さんの……あったかいわ…ね!」
ぐっ!?ああ……と淫花を貫く肉棒に彼女は喘ぎ悶える。いきなりの挿入は痛みと快感を伴いながら彼女を襲う。
「あ、ああ……ン」
「まるで全身がおま×こにでもなったかしら」
「う、自惚れない……。ン……はあはあ」
強がりではなく私に自制をちゃんと行為中に促す。セックスで自惚れたら実生活でモテると勘違いしてしまう。上手なセックスができるからといってすべての女性に通じることはない。
そもそも麗奈や早紀と付き合いが一概にモテてるわけではない。早紀は何かしら自分が持ってないものを私に求めてる。麗奈にしたら一時の慰めだけの関係かもしれない。
「ここは締め付けてるのに……」
「ン……や」
「いや?まるでオチ×ポそのものが蕩けそうなほど。私は気持ちいいなかなら蕩けて溶けて麗奈さんの内に入りたいわ」
「……身体のない沙耶香は魅力じゃないわ」
相も変わらず強気な中に愛情を示す。男性女性どちらでもない性の境界線に立つ私、いや女装の私たちを彼女は愛している。レズの彼女がぺニスのある女装を愛するにもまた知らない過去があるかもしれない。
私は腰を動かし麗奈の肌がパンパンと触れては甘え声を漏らす。
「ああ…ンン。オトコの……さ、沙耶香に…犯される……」
「今後は下着なしで麗奈さんとしようかしら……」
「あ…ン。いや……下着から…出たオチ×ポが好き……」
「女装の変態は嫌じゃないの」
「ら、ランジェリーから生えた……オトコの…チ×ポがいい…いの」
グッと気合いを入れて挿入を繰り返す。眼鏡を取り髪を背中からかき上げる。仕草だけでも女性の気持ちが一瞬に宿る。
「ああ……」
「イカせてるから受け止めて私の子種……」
「ンン……」
妊娠する日ではないが気持ちは妊娠させるつもりで気持ちは重なる。お姉さまな麗奈はわずかに母性に満ちた表情をした。
「……受け止めて」
「……もう変態」
瞬間熱い精液が迸りベッドルームに飾った純白のランジェリーは女装と女性の淫臭が染み付くほどにディスプレイされていた。
ああ……。
イクイクと声が重なる。

No.496 17/12/05 15:12
作家 

麗奈が見たところ“EYE”からのランジェリーを身に付けたのは一度きりだけのよう。
三姉妹とはなんだかんだ因縁がありそれぞれに想われてた。少しばかりの嫉妬がないとは言わない。
それから沙耶香は一度本社に赴くことになる。来年度の契約更新である。その姿を麗奈は少し見た。ルームメイトあるいは同居人もしくはスカウトしたのは私なのにと思うが神無月社長は沙耶香を何かしら目をかけている。彼女はその意味を知らない……。
麗奈が会社にいたにも関わらず私は社長室の側の応接室に招かれた。
神無月社長は相変わらず眼鏡の内は怜悧な瞳がまっすぐ見つめているなか契約書は二枚。
一枚はモデルとしてもう一枚はとりあえず作家としての契約書。“ヴィーナ”のことは記されてないようだが用心深く目を通しサインと印鑑し息が口から出た。
「あら、緊張したかしら」
「社長の前ですから」
「契約書はこれで構わないわ。ひとつ聞いていい?」
思わず動悸が激しく鳴る。レディーススーツの中でパーティーでの顛末か麗奈たちとの関係を咎められるかと思ったが彼女の問いはまるで違った。
「ジェンダーアイの三姉妹についてだけど居場所を知りたくない?私の力なら見つけられる可能性あるわ」
「え」
「警察に伝えることもできるし」
「それはやめてください。彼女たちはたしかに法を犯し媚薬を使い私や女装者を苦しめましたが目的が歪んだだけですから……」
彼女たちを法の下で裁くことは正しいが私の前から消えることで彼女たちは罪を償った。私の子どもを作ることがそうかもしれないしちがうかもしれない。
怜悧な瞳が私を射抜くように見つめる。
「優しいけどその優しさは罪よ。わかったわ。警察には彼女たちのことは伝えないわ」
「待ってください」
なに?と問う彼女に私は一枚のメモを渡した。それはヒトミの元カレの連絡先。彼女たちには黙っていたが数回密かに会い連絡先をもらっておいた。
「この人に伝えたらいいのね」
「ええ……」
少々優男で頼りなげだったがヒトミさんへの思いは一途だったと信じたい。三姉妹が産み育てる子どもたちに“父親”は必要に思えた。
私でなくとも。
「今日はここまででいいわ。四月からいい仕事を期待してるわ」
社長の言葉に礼を返し社長室を後にした。
ふと気づくと麗奈や早紀が見つめていた。

No.497 17/12/05 18:45
作家 

その夜麗奈の部屋で私のお祝いが開かれたがいきなりとんでもないことが起きた。
乾杯した瞬間に麗奈がテーブルに突っ伏し寝息を立てた。
「麗奈!?」
「よし!これで沙耶香さんはあたしのモノ確実……」
何したのと容赦なく睨む私に早紀は睡眠薬を一服盛ったという。
「スケバンやってたなら世の中やっていいこと悪いことわかるでしょう」
「怖いです……」
「セックスしたいならストレートに私や麗奈に挑みなさいて言ってるの」
「あたしはレズじゃないし……」
「言い訳するならこの場で裸にして放り出されたい」
凄味を利かした私に逆らう意思はないらしいままとりあえず麗奈に毛布をかけて彼女の気の済むように相手する。
お祝いの席を台無しにして。若いて恐ろしい。
「あたしだって我慢してたんですよ」
「どこから睡眠薬、いや言わなくていいから」
「優しい沙耶香さん好き……」
潤んだ瞳で見られるが聞きたくなかっただけ。
キスをし身体を抱くと彼女もまた身体がすでに火照っていた。
「ん……我慢してたんですよ」
「私以外にも女装はいるでしょう」
「虐めてくれる沙耶香さんでないとイケなくなりました……」
スーツを脱がしストッキングやショーツを脱がすと若い草原は蒸れるようで淫唇はいつから濡れていたのか触れただけで手に粘りがあった。
「オシッコした時に拭いた?」
「拭きましたよ」
「もう……職場でオナニーばかりしてたとか」
「……してませんよ」
頬が赤く図星なことに呆れながらも69になりベッドで互いの身体を求めた。
「……あのランジェリーはなんです?」
「ヒトミさんたちからの贈りもの」
他人の気持ちをやや配慮しないながらもフェラし性感帯を刺激し私もまた彼女の淫花に口をつける。互いに喘ぎ快感を共有していく。
「ンン……オチ×チ×…いい」
「もう……ん、刺激与えないで……」
「じゅるじゅる……おいしい……」
そっとアヌスに指を這わし罰を与える。お尻の刺激に彼女は声を上げ驚く。麗奈が起きないかと思ったがほっとする。
大胆なことをしてる扉の向こうでは彼女は寝息を立てているのだから。
「ひゃ……あ、お尻」
「悪い子にお仕置き」
「うう、優しく……」
するわけないでしょうとアヌスの中の肉を指で弄り広げるようにした。悶え首を振る早紀は声を漏らす。

No.498 17/12/05 20:17
作家 

ひどいです……。
早紀はいま両手を手錠で拘束され淫唇にはバイブ、アナルにも専用のバイブを挿入さらに洗濯してない私の下着を頭に被せ視界を奪われ悶えていた。私は扉を開けながら麗奈がいつ目覚めるか待ちながらジュースを手にしていた。
「ひどいです……。こんなの」
「麗奈はいつ目覚める?事と次第では許さないだけよ」
素直に答え二、三時間は目覚めないという。
許してと彼女はもとスケバンの面影なくベッドの上で甘えた声を漏らし見えない瞳から涙を見せていた。
「もうこんなことしない?」
答えない時はバイブをさらに強くする以外なく容赦なかった。
「ああン!?」
「しない?」
「し、しません……」
「ほんとに」
「……抜け駆けはするかも」
はあと吐息しショーツから肉棒を出しイマラチオを求め彼女は驚愕しながらも口内で舌を這わし淫らな音を奏でた。
「許してあげるけど噛んだら裸で外よ」
「ふ、ふぁい……れろれろ……」
「正々堂々と恋愛しないと早紀さんの魅力は伝わらないわ。わかる」
「……んぅ…そんな」
ツンなところもあるせいかショーツで表情はわからないがまだ若さは否めない。
「クチでイカせちゃダメよ」
「くちゅくちゅずるずる……ンン」
ショーツを取り必死な瞳が見え視線で咎めたが口内で吸っていたのに呆れた。
「イカさないの」
「ンンン。そんなぁ」
「ちゃんとイカしてあげるから」
「……はあ、沙耶香さんをモノにするには夜這いしかないかな」
思わずドキッとするようなことを言いながら会社や隣町から夜這いなど無茶はできるはずがない。ましてや怪盗でもないのだから。
こうなったら徹底的に辱しめ懲らしめる以外にない。
挿入(い)れてあげるとご褒美と称し私が取った手段はただひとつ。
「い、いや!麗奈さんが起きちゃう……」
「どうせニ、三時間は起きないのでしょう。なら目の前で見せてあげなさい。あたしの淫乱ま○こは沙耶香さんのオチ×チ×くわえてますて」
手錠の拘束を解き足を卑猥にM字にしテーブルに突っ伏し眠る麗奈の前で私はずぶずぶと淫唇に挿入し早紀を抱えていた。
「あ、あ…ン。ごめんなさい……」
「おしっこでもかけたら麗奈さん起きるかも」
「い…いや……」
以前のプレイを思い出しながらも肉棒を包む襞は刺激し腰をゆっくり振るい始めた。

No.499 17/12/06 05:25
作家 

い、イカしてください……。
あれから二時間以上私たちは身体を合わせたまま眠る麗奈の側にいるがさすがの早紀はイカせてもらえないことに理性を保つのが必死なよう。膣内で締め付けようとするがその度に私は子宮を突くようにし痛みと快感を与えていた。
「私をイカせばいいのよ」
「ああ……ン。お腹のなかで大きく……」
「オチ×チ×好きだからおま○こくわえてしあわせでしょう……」
は、ハイ……と喘ぎ答えるが一向に射精しない肉棒は膨らみを増すばかりで早紀は時おり呼吸や理性が崩壊しそうなほどにアクメやオルガスムスを感じている。
「麗奈さんが起きたらイカしてあげるからっ!」
「ぐっ!?ああ…ン!…はぁ……ン」
私の腰の上から離れることを許されず腰は互いのカウパー液や愛液で濡らしお漏らししたように湿っていた。
彼女の喘ぎに気づいたのか麗奈が少し目を開きしばし目の前の淫靡な姿に言葉を失ったように動かなかった。
「ほら麗奈さんが目覚めた。イキなさい」
「ああ……やだやだ」
「早紀のおま○こはオチ×チ×がほしいの」
「っ……い、イク!イッちゃいます」
肌と肌が触れ合いながら腰を突いて子宮内が壊れそうなほどに早紀は羞恥心と快楽に襞を絶え間なく締め付け身体が熱い。同性に見られることの辱しさと興奮。同時に私の肉棒も膨らみすぎた睾丸から射精感が爆発的におとずれる。
「ああ……イク!」
「れ、麗奈さん……!許して……!?」
瞬間爆発的にふたりして快感の絶頂に達し彼女の前でイッたが愛液と精液が床に滝のように滴りお漏らしを彷彿させた。
早紀は熱い精液をお腹の中で受け止めるのが精一杯なようにお漏らしをした子どものように甘え涙を流しようやくイクことができたことに言葉を失い吐息しかなかった。
きゅっと膣内の締め付けから私は堪えながらも精液を吐き出す。
「ハアハア……ん」
「沙耶香……早紀……」
「ご、ごめん…なさい……れ、麗奈さん……」
ようやく状況が把握できた麗奈は目を丸くさせていたが安心し泣き崩れた早紀からとんでもないことが起きることを知らない。
「はあはあ……早紀さんにお仕置きしたの。おイタしたから」
テーブルに薄らぼんやりな麗奈だが紅潮していた時にそれは起きた。
尿意を覚えた早紀の尿がちろちろと弧を描き彼女の顔にこぼされた。
瞬間に怒号が響いた。こわい。

No.500 17/12/06 05:51
作家 

年度が変わり春が来た。
私と早紀は麗奈からこっぴどく叱られ私はほどほどにしなさいと怒られた。それは今朝の朝食にも釘を刺された。
「これから沙耶香はモデルと作家の二足のわらじを履くのだから自覚して。わかった?」
はいと私は姉のような彼女に頷く。まったくとんでもない人と褒めるような照れるような表情で複雑さがあった。
「あの麗奈さん」
「……なに」
「これ。去年渡しそびれたモノ。今さらだけど」
掌にあったのは夏に購入してた恋愛成就のお守りとキーホルダー。思わず麗奈は照れながらも受け取ってくれた。
「もう……いらないて言ったのに」
「よかった。受け取ってくれないかと思った」
朝食はしあわせなあたたかい雰囲気に包まれた時だった。隣からやけに物音がやかましくし何事?と思った時にインターホンが鳴り扉を開けると意外な相手がいた。
「早紀?」
「早紀さん?」
彼女の手にはお盆に載せたざるそばが三人前あり意外なことを笑みし口にした。
「このたび隣に引っ越してきましたニノ宮早紀です。よろしくお願いします」
彼女の言葉が理解されるまで時間があった。ふたりして驚く声があり響いた。
「ええ!?」
「ど、どこに」
「だからお隣のお部屋です」
「だ、だってあそこは」
「そんなの関係ないです。住めば都にしちゃいます。それに沙耶香さんから恋愛成就のお守りもありますし」
手に見せたお守りが揺れるのは三人お揃い。
あ、と気づいた時には麗奈が睨んでいた。
「どういうこと」
「それはいろいろな事情がありまして……ごめんなさい!」
すぐさま部屋に戻り逃げ回る私を麗奈は追いかける。呆れながら早紀はざるそばを口にした。
「この変態!」
「変態変態言わないでよ!女装好きなくせに」
「これで沙耶香さんはあたしのモノ」
三人は思い思いで春を迎えた。
女装してモテているかはわからない。だけど形の見えない淫靡なしあわせもあるのではないだろうか。まだまだ未熟だけど。
部屋に飾った“EYE”のランジェリーは花嫁衣装のようにディスプレイされ本棚には『クロスドレッシング』の新年度の春号。クローゼットには撮影の衣装が様々。
そしてクローゼットの前に掛けられたハンガーに麗奈にスカウトされ初めて撮影し身体を交じ合わせた純白のドレスがあった。
女装、それは女の装い……。

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