注目の話題: 私の人生観、おかしいですか？(長いです); ひねくれてますか？; 言い方とか、誹謗中傷等したりはやめて下さい。原因はなんだろね

黒いサンタクロース

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名無し
17/01/16 04:26(更新日時)

あるところに黒い髭のサンタクロースが家族と暮らしていました。サンタは奥さんに稼ぎがないことを理由に彼女を下女としてコキ使っていました。サンタの家には小人がいて、彼らはサンタのためによく働いていました。帰宅時間をすぎてもサンタから言いつけられた仕事は膨大で締切も厳しく、小人たちは自宅に仕事を持ち帰ってこなしていました。

サンタは仕事ばかりしていてサンタの奥さんは孤独でした。ある日、家族の団欒がないことをサンタの奥さんが嘆いたところサンタはたいそう腹を立て、懲らしめるために奥さんを家から追い出して玄関に番犬をおきました。奥さんは失意のうちに実家に戻りましたが、そのことを知るとサンタは激怒し、家を追い出させたのは奥さんのせいだと周囲にいいました。サンタは狂ったように仕事に没頭し、いなくなった奥さんの仕事も番犬や小人たちにやらせるようになりました。小人たちは労いも粥ももらえないまま疲れ果て、やがて一人ずつサンタの家をたち去りました。

小人たちに丸投げしていたことが突然全てサンタに降りかかり、サンタは激怒しました。良くないことは全て小人たちに責任転嫁して彼らの悪口をいい、家も仕事も与えていたのに恩知らずだ！と涙を流しながら周囲にいいました。すると、気の毒なサンタさん！といって小鳥がやってきました。でも鳥は両手が使えないので仕事はちっともはかどりません。番犬はたまに吠えますが日中はずっと座っているだけです。サンタは苛立ちましたが、自分は有名人なので小人の代わりはすぐみつかるだろうと思うのでした。（終）

【この物語の教訓】

自分を支えてくれる人たちが突然いなくなる前にはかならず兆しがあります。自分しかみていない人はそれに気づけません。人とのつながりは主従ではなく対等なもの。年齢や立場に関係なく、その相手を思う気持ちや感謝の念を忘れてはいけません。謙虚に自分の非を認められる大人になれないことは不幸を招きます。