注目の話題
高熱だと知り長時間放置
彼氏と分かり合えない。納得できない
母親の誕生日プレゼント何が良い?

夢想転職 拳法やめたら無職だよ2

レス29 HIT数 1754 あ+ あ-

自由人
17/02/04 09:26(更新日時)

相談です。2ちゃんでパロディ小説の新スレが立てられないんですけど立ててくれる人はいないでしょうか?とりあえずこっちに投稿します。

前スレ:夢想転職 拳法やめたら無職だよ
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1480101517/
幻の暗殺拳□斗神拳の四兄弟が理想の職を求めて奮闘するパロディ小説。
誰か漫画化して。

No.2421034 17/01/14 11:54(スレ作成日時)

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 17/01/15 08:28
自由人0 

「皆の者、よく聞け‼」
三輪バイクの後部座席の上にすっくと立ったスインは目の前に集まった数十台のけばけばしく装飾されたバイクと車の群れに向かって叫んだ。
「これから三隊に分かれる。一隊はオレと共にイユリアを探せ! もう一隊は木場とかいうビッグダディとガキどもの周りを嗅ぎまわれ! 残りのやつらは何でもいい、□斗のやつらがネタにしそうなものを探してそこら中走り回れ!」
スインの話を聞いているのはいずれも一目見てカタギではないと知れるふてぶてしい面魂と風体をした男たちだが、いずれもその外見とは不釣り合いな高性能のカメラを手にしていた。
スインはもう一度全体を見回してから号令をかけた。
「いけえ、進めえ!」
スインが自分の三輪バイクを急発進させると、他の車やバイクも遅れじとけたたましい騒音と金切り声を立てて後に続いた。
「ヒャッハ~~~!」
「□斗のやつらを出し抜いてやるぜ~!」

最後の将を除く○斗六聖拳の五人はメディア界で□斗に対抗することを決めると、すぐに共同出資して週刊○斗を創刊した。
特にスインの執念は凄まじく、不逞なモヒカンたちにカメラを持たせて瞬くうちにパパラッチの軍団を作り上げ、□斗新報打倒へと動き出した。
「オレのパパラッチ軍団で□斗神拳の秘密を暴いてやろうか?」
スインはイユリアの秘密を暴かれたことへの報復のために□斗神拳への潜行密着取材を考えたが、スアウザーもイユダも反対を唱え、スインも考えを改めた。
「いや、それはかえって猛虎を檻から出すことになりかねん。ルアオウはむしろそれをきっかけに□斗神拳を陽拳へと作り変える腹かも知れん」
「□斗神拳が我々と同じように表立って弟子を取るようになれば、○斗聖拳最大の危機が訪れよう。むしろ□斗新報を出し抜いてやつらが追う特ダネを先取りする方が、メディア界で成功したいやつらへの痛手になるはずだ」
「なるほど、よかろう。ならば□斗が追う特ダネはオレが先回りして全て奪い取ってくれるわ! やつらの全てを奪ってやる!」
かくしてスインのパパラッチ軍団は取材合戦に乗り出し、□斗新報と争うようにスクープを連発するようになったのだった。

No.2 17/01/15 08:31
自由人0 

>> 1 スアウザーとスユウが書く記事も、ルアオウの剛のペンとティオキの柔のペンを意識して、それに対抗するものだった。
スアウザーのコラム「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」は、後難を恐れず世を騒がす著名人を遠慮のない筆致で滅多斬りにして人気を博した。
スユウのコラム「今より輝こうとする光のために」は、現代日本の抱える難問の解決を真摯に考える未来志向の論調が、スユウの人柄と相まって、多くの読者の心を捉えた。
目の見えないスユウには情報収集や執筆にハンデがないか○斗六聖拳の仲間は懸念したが、問題はなかった。
「目は見えずとも心の目は見えているのだろう?」
笑ってそう聞くスアウザーにスユウは苦笑して答えた。
「いや、テキスト情報はパソコンの音声読み上げ機能を使えば問題ない」
スユウはパソコンにつないでいたヘッドフォンのコードを抜いて、ホームページのテキストの音声読み上げを○斗六聖拳の四人に聞かせてみせた。
「さらに高速読み上げをさせれば、お前たちが目で追うより早く情報を聞き取ることができるぞ」
スユウがマウスのホイールを回すと、読み上げの音声は聞き取れないほどに早口で高音になった。
「これを聞いて分かるのか?」
長年の友人でスユウのことは大概知っているつもりでいたルエイも、これには驚いたようだった。
「ふっ、目が見えるとかえって不便なこともあるようだな」
「だが記事を書く方はどうなのだ?」
興味津々といった面持ちでイユダが尋ねると、スユウはその問いを待ち構えていたというような笑みを見せた。
「目は見えずともキーボードの配列は完璧に把握している!」
スユウがタイプして見せると、その速さと正確さに四人は驚いた。タイピング検定一級を優に超えるスピードだった。
その反応を感じ取ってスユウは笑って珍しく冗談を言った。
「これがほんとのブラインドタッチだ!」
「おおーっ!」
スユウの技能に感嘆したルエイが提案した。
「ここはスユウに編集長を任せてみてはどうだろう?」
スインも諸手を挙げて賛成した。
「賛成だ。これだけの情報処理能力があれば編集長として申し分ない。オレも安心して外に出られるというものだ」
「私に編集長が務まるだろうか?」
不安を口にするスユウをスアウザーが励ました。
「心配するな。オフィスにいる時はオレも編集をサポートしよう」
イユダも横から口添えした。

  • << 3 「ならば、スアウザーが副編集長だ。ビジュアル面は美と知略にあふれるこのオレがサポートするから心配無用だ」 「そうか、ありがとう、よろしく頼む」 こうしてスユウが週刊○斗の編集長に推され、スアウザーが副編集長兼取材記者を務めることに決まった。 スユウとスアウザーは編集でも論説でも活躍したが、スアウザーの取材はその性格がむしろ仇となって思い通りにはいかなかった。 建物から出てくる有名人への囲み取材では、スアウザーは持ち前の突進力を遺憾なく発揮し、常に取材相手の側について質問をぶつけることができた。 「何という踏み込みの速さ!」 その速さはケーンシロウさえも舌を巻くほどだったが、そこから先がダメだった。 「退かぬ!」 「だから、こっちは今時間が取れないっていってるでしょ!」 「オレは帝王! コメントを取るまで後退はないのだ!」 「しっかたないねえ、三分だけだよ……」 「媚びぬ!」 「……あんた他人が忙しい所を時間取ってやってるのに失礼だろ!」 「省みぬ!」 「すいません副編集長、もうちょっと推敲してもらえませんか? 誤字脱字だらけで無駄な繰り返しが多い原稿を締切りギリギリで持ち込まれるとすごく困るんですけど……」 「こっちも忙しいからそっちでやっといて」 「はあ……」 自然の成り行きとして、週刊○斗の力点はコラムを除けば取材記事よりもビジュアル記事に移っていった。 イユダがアートディレクターとしてビジュアル面の監修をすることになったが、週刊○斗のビジュアル面での花形の地位はヌードグラビアを企画制作、撮影までこなすルエイがさらった。 ルエイは新人を発掘して次々とヌードグラビアの撮影を承諾させ、本人が気付いていない美しさを写真に収める才能があった。 ルエイが撮るグラビアは週刊○斗の販売部数を上げただけに留まらず、それをまとめた写真集の売れ行きも好調だった。 イユダはそんなルエイがどうやってモデルたちを説得しているのか、その秘密を知りたい気持ちを抑え切れなくなって撮影現場に忍び込んだ。 今日もルエイは新人モデルを迎えて撮影していたはずだが、モデルらしい女はグラビア撮影には不似合いなビジネススーツに身を固めていた。 モデルの女は裸になるどころか写真のモデルになること自体乗り気ではない様子に見えた。 「あたしはとうに女を捨てたわ」 モデルの女は美しかったが、勝気な性格らしかった。
投稿順
新着順
主のみ
付箋
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧