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🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

No.398　18/05/31 15:08
ﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾊﾟﾚｵﾛｺﾞｽ,AUT ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

宗教について少し…。

私はローマ･カトリックの様々な良い部分を認めるけれど、しかし未だに真実の隠蔽については呆れ返る。

真実とは聖職者の少年に対するイタズラ云々では無い。これは十分で無いにしても、今日かなり広く知れ渡っている。

ここで私が問題にするのは、ギリシャ正教の方がカトリックより古く、(ローマ)カトリックは正教の一部だったのが、11世紀に分裂し独自に正統性を唱えた、と言う歴史学者なら誰でも知っている事実の件だ。

キリストの復活、昇天以後、初期の１世紀のキリスト教はユダヤの伝統固持派と、パウロらのヘレニズム(東地中海共通のギリシャ語圏文化)派に分かれ、当然、ローマ帝国に広まっていったのは後者。前者ならユダヤ教の一派に過ぎない。例えばユダヤ教は割礼を行うが、前者の派でも割礼に固持した。

だがパウロはキリスト教には割礼不要とし、更にはユダヤ教の細かい食物規定も簡略化した。当然、これでキリスト教はユダヤ人以外にも広まり出した。

さて、初期のキリスト教会は大半がギリシャ語を使用していた。だから新約聖書も原典はギリシャ語なのだ！

また、４世紀にキリスト教がローマ帝国で公認されると、基本的教義の統一の為に何度も帝国全土から司教や学者を集めて公会議が開かれたが、その決議文も全てギリシャ語だ。

これで当然分かるように、キリスト教は初期からギリシャ語を公用語にし、様々な公会議も全て東地中海地域(後の東ローマ帝国領域)で開かれたわけで、正統として定まったのはギリシャ正教そのものだったのだ！

カトリックとは、７世紀までは大半がギリシャ系だったローマ総主教(後に教皇と自称)の管轄地域(西欧)が、当時まだ後進地域で、各地の聖職者らがギリシャ語と全く無縁になって、代わりにまだ名残があったラテン語を使い始め、歴史的経緯など分からず、９世紀頃から勝手にローマ総主教の政治的野心に踊らされ、自分らローマ総主教管轄地域こそが最古で正統なキリスト教会だと主張し始めたモノに過ぎない。

それが11世紀に、次第にイスラム勢力に領土奪われ、衰退始めた東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の状況に便乗して、十字軍を東地中海に送り出し、イスラムを打倒できないと分かると、同じキリスト教の東ローマ帝国(正教世界)を侵略、占領した。

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