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花火26

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以前は、視聴者として楽しんでいた音楽番組のFUN に、出演が決まった。
1st アルバム花火の宣伝ということもある。
本当に信じられないの一言で、夢と現実のその狭間をさまよっているようで、フワフワしていた。

歌う曲は、花火とモノクロの2曲。

当日の生放送番組なので、当日は早めに入り、入念にリハーサルをして、本番をむかえた。
とにかく、俺は滞りなく終わってくれることだけを願っていた。
ホライズンのボーカル、ギターの柊木健太
さんに、楽しんでやろう!って言われたけれど、俺には、そんな心の余裕は全然なくて、息をして、吐いて、ギターを弾き、歌うだけで精一杯だった。
歌詞が飛んで、頭が真っ白になり、緊張して魔物に飲み込まれてしまわぬように、
必死で自分の平常心を保っていた。

だから、マンディロンとして、花火、モノクロの2曲を演奏し終わった時には、とにかく、安堵したという感覚しかなかった。
柳之助が、達成感を口にしていたけれども、自分はそんなものは、まだまだ先にしか無いと思っている。

俺たちマンディロンは、日に日に忙しくなり、カレンダーの予定をとにかくこなしていくことに、神経を磨り減らしていた。
カレンダーの日付けも(土)とか(日)、㊗の日も、見てなくて、時計の針ばかりを見ていた。

FUN の出演の数日後、風来坊社の同じ事務所の先輩の、ホライズンさんの人気ラジオ番組に出演させて頂くことになった。
なんだか、テレビ局で歌う時よりも、何倍も緊張する自分がいた。

ホライズンのミリオンナイトは、リスナー参加のラジオ番組で、老若男女問わず大人気で、俺たちがまだまだ、地元にいた時から聴いていた。
俺が柳之助とケンカした時、柳之助がメッセージ付きで、俺が好きなホライズンの曲の蒼空soraを、リクエストしてくれたのを覚えている。それを、テープに録音して、裕太に託して、俺に渡してくれた。
泣きそうになって、胸の奥が苦しくなった。

柊木健太さんが、アコースティックギターが好きで、そういう曲も多いし、洋楽も懐かしの邦楽もある。

アコースティックギターのシンプルな中にも、贅沢な音色、深く包みこむ暖かい音色、いつの日かこういうのもいいかな・・・・って思ったりして。
バンド編成とは違う世界がそこにはあるから。

ラジオ番組の中で、柊木健太さんが俺たちマンディロンのアルバム花火を、紹介してくれたのを感謝して聴いていた。
リスナーさんからの声に真摯に向き合い、丁寧に応えていた姿に感激した。
俺たち、マンディロンのツアーも、もうすぐ始まる。

音楽だけでやっていくと決めてから、もう
ずいぶんと時間が流れたような気がする。
初体験を経験して、今まで見られなかった景色に出逢い、自分の中で、平常心ではいられない雰囲気を感じた。

柳之助だけが、控え室のマンディロンという紙に喜び、はしゃいでいた。
単純な柳之助に救われた。

16/11/14 23:01(スレ作成日時) [RSS]

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