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機動戦士ほのガンダム 〜宇宙に舞う9人の歌姫〜

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自由人
17/07/08 15:08(更新日時)

あらすじ

人類が、その増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀以上が経過していた。
地球の回りに浮かぶ巨大な人工の大地、スペースコロニーは、人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んでいった。

宇宙世紀七十九。
地球から最も遠いスペースコロニー群、A-RISE3は、UTX国民こそ宇宙の最先端を名乗り歌と歌姫による軍事国家と化し、A-RISE歌公国の名を掲げ独立戦争を挑んで来た。
開戦後、わずかにひと月とたたずして、人類はその総人口を死に至らしめまたA-RISE歌公国に寝返る者もいた。
人々は、その、自らの行為に恐怖しまたA-RISEの歌声に惹かれていた。

しかし、後にu’s(ミューズ)と名乗る9人の少女が歌姫となりひとりまたひとりと終結していた。“ほのガンダム”という希望の名の下に……。

注 世界観設定は基本的に宇宙世紀シリーズに沿いますが、アナザーガンダムなど他ガンダムシリーズの機体や世界観も入ってくると思います。
オリジナル作品とは多々、異なる点はご了承ください。

16/10/31 15:28 追記
絢瀬絵里と亜里沙の登場はたぶん遅めの予定。
u’s 結成までには時間かかる可能性あり。
今後、にこは過去とサーシェスと向き合いソレスタルビーイングとして戦いに身を置く。ただしこころたちは忘れずまた穂乃果たちを影ながら支援。
ことりはトロワと行動を共にし平和を考えた連合指導者親族へ贖罪の旅。その後はゼクスによって修復されたウイングを見る、が後にホワイトベースと合流するかは未定。

No.2376760 16/09/13 07:59(スレ作成日時)

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No.1 16/09/13 13:01
自由人0 

穂乃果 「いや〜!今日もパンがうまい。はむっ」パンツジャナイヨ

ことり 「可愛い」ハノケチェン!

海未 「大変です穂乃果!ことり!」

ほのこと 「海未ちゃんの胸が成長しないのはいまに始まったことじゃないよ」キョトン

海未 「」(゜o゜)\(-_-)バシバシ!

ほのこと 「」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)イタイヨ

海未 「それより大変なんです!UTX軍のモビルスーツが私たちのコロニーに侵入してきました」

人類は宇宙に進出してもまだ戦いの業から抜け出せずにいた。宇宙に出てミノフスキー粒子の発見は巨大な人型兵器モビルスーツを生んでいた。
爆発が穂乃果たち三人の近くで起きて彼女たちは悲鳴を上げた。

ほのこと 「」キャア

海未 「怖がっている時ですか!命が惜しいのなら港に走るのです!」

穂乃果 「」オトコポイ

ことり 「」ンミチャ!

彼女らは宇宙港に向かって走っていった。サイド7にあるコロニーのひとつ Sound go hill(音乃木坂)はまだ新規のコロニーでシェルターや緊急避難脱出ポッドは数えるくらいしかなかった。

海未 「走りますよ」

穂乃果 「体育会系だよ」ハアハア

ことり 「むう、海未ちゃんガンダムファイト向け!」チュン!

UTX軍のツバザクの姿が逃げる穂乃果たちに見えていた。ツバザクは宇宙でもコロニーでも無類の強さを誇っていた。
ツバザク三機は何かを探すようにつり目なモノアイを動かしていた。

穂乃果 「何か探しているの、あのモビルスーツ?」パンカナ?

ことり 「このコロニーには連邦のモビルスーツがあるとかお母さんが言ってた」チュン!

海未 「それを奪うか破壊するつもりですか」キリッ

ほのこと 「」ンミチャ シリアス

No.2 16/09/13 13:51
自由人 

穂乃果 「新型もびるすーつ?」

海未 「連邦軍がこのコロニーを試験場にしようとしたみたいです」

ことり 「」ゴメンナサイ

ほのうみ 「?」

ことり 「お母さんが圧力かけたから」

穂乃果 「とにかく逃げよう!」

ことり 「」キャア!

またしてもツバザク三機は手当たり次第に連邦の施設ごと新型モビルスーツを破壊しようとしてるようだった。
そこへ穂乃果の輝ける瞳は何かを発見した。

穂乃果 「あ!あれはもびるすーつ?」

ことり 「お母さんが言っていた。新型モビルスーツ?」

海未 「動かせるのでしょうか」

UTX軍のツバザクがモノアイにくらべ彼女たちが見ている新型モビルスーツは頭部にV字型のブレードアンテナがあり左右に人間のような瞳、そして鼻や口の造型はないものの人間らしい顔を彷彿させていた。

穂乃果 「HONO?」

海未 「見てる場合ですか!逃げますよ」

ことり 「きゃあ!」

穂乃果 「動かせるかも!」

海未 「穂乃果!待ちなさい」

ことり 「待ってよ!」

三人は幌をかけられた連邦軍の新型モビルスーツのお腹のあたりにいて幌を外した。
ことりがコクピットの電子ロックを解いていた。

海未 「ことり!?」

穂乃果 「乗るよ!」

海未 「死にますよ!?」

しかし、ツバザク三機はゆっくりゆっくりと巨人の足音のようにコロニー内を進みながら迫っていた。

ほのことうみ 「」キツイヨ

穂乃果 「あたしはここ!」マンナカ!

海未 「しかたありません。私はこちら」ミギ

ことり 「左だね」

ツバザク三機のモノアイはまるで寝ている新型モビルスーツを睨むかのように近づいていた。手にはコロニーを破壊しつくしていたマシンガンが鋼鉄の悪魔のように黒く冷たく輝いていた。

穂乃果 「う、動くよ!?」

穂乃果はマニュアルを見ながら新型モビルスーツのレバーを動かし内部の動力炉から静かにそして轟きながら動いていた。
その機体の額のV字型ブレードアンテナの中央には“HONO GUNDAM”の刻印がちいさくあった。

No.3 16/09/14 07:48
自由人 

迫るツバザクに怯える三人の少女穂乃果、ことり、海未。

穂乃果 「コクピットがせまいよ」

ことり 「ひとり用の中に三人だし」キャア

海未 「とにかくコントロールするのです」

穂乃果 「うん」

狭いコクピットの中に三人の少女がいるのだからなおさら狭い。
コントロールレバーを穂乃果は引いた。すると機体はゆっくり起き上がり人間の瞳のようなツインアイが輝いた。
ツバザクのパイロットは一瞬、驚いたような挙動をしながらツバザクマシンガンを放った。しかし、ルナ・マキニウム合金の装甲は傷さえつかない。

海未 「なにか武器はないのですか」

ことり 「あ!バルカン砲があるよ」コレコレ センタク ケッテイ!

穂乃果はコントロールレバーにあるスイッチを押した。グイ、スイッチオン!

穂乃果 「えい」

海未 「痛いです!あたしの足に当てないでください、破廉恥です!」

穂乃果 「破廉恥バルカン?」

海未 「」

ことり 「効いてないよ」

ほのうみ 「ダチョウ倶楽部みたいだよ」

ツバザクパイロット 「」

ことり 「び、ビームサーベルがあるよ!」センタク ケッテイ!

穂乃果 「よし、これだね!」

海未 「弓は?」

ことり 「ないよ」

穂乃果たちの乗る連邦の新型は背中にあるビームサーベルを抜いてビームがコロニー内の空気で熱く迸っているようだった。

穂乃果 「えい!」

ことり 「」キャッ!

海未 「す、凄いです」

逃げる敵の機体ツバザクに立ち向かいながらモビルスーツの腰にビームを振りかぶるようにすると、モビルスーツの核融合炉に直撃したのか爆発が彼女たちの目の前に起きた。

穂乃果 「もうコロニーに来るな!」

普段は優しい穂乃果だが、コロニー内部がやられたことで怒りに感情を振るわせ二機いるもう一機のツバザクにビームサーベルを向け片腕を破壊しさらに空いたもうひとつの腕でツバザクの動力パイプを持ち投げた。

海未 「ほ、穂乃果……」

ことり 「凄い……」シリアス

しかし、最後に残った一機のツバザクはコロニーの進入口から逃げていた。穂乃果が落ち着くまで時間を要した。

No.4 16/09/14 13:02
自由人 

三人は機体からおそるおそる下りながら、戦場の後の臭いが鼻についた。

穂乃果 「いやな臭い。ちょうど海未ちゃんが汗まみれで弓道着のむさい匂いだよ」

海未 「どういう意味ですか」

ことり 「あのUTX歌公国のモビルスーツのパイロットはどうなったのかな?」

動力パイプを引きちぎられたツバザクの機体は眠った巨人のように、地面に横たわっていた。パイロットは気を失ったか……。

穂乃果 「やっと下りれた!」

ことり 「連邦軍、役立たず……」

海未 「これからどうしましょうか」

穂乃果 「う〜む」

穂乃果が普段、使わない頭を使って唸っていた時にツバザクの側からちいさく動く影から銃声が放たれた。パンッ!

穂乃果 「」パン!?

海未 「あぶない!穂乃果っ!」

ことり 「」キャア

?? 「外した!?」

海未は長い髪を揺らしたまま穂乃果を庇った。黒い髪が銃声と風になびいた……。

ことり 「あそこにひとが!!」

ことりは指を差した方向から再び銃声がした。パンパン!と……。

ことり 「」キャッ

穂乃果 「海未ちゃん!海未ちゃん」

海未 「だいじょうぶです。少し髪がやられただけです」

穂乃果 「」イヤ ムネノコト

海未 「」ゴチン!

穂乃果 「」イタイ

?? 「なにしてるの」

ツバザクからあらわれたパイロットは呆れながらゆっくり近づいた。残りの弾丸は二発だけだった。

穂乃果 「」イタイ

ことり 「」ハノケチェン

海未 「ふざけている場合ではないです」

穂乃果を庇った海未は髪が風に揺れるのを気にしながら立ち上がり、敵パイロットと思われる存在に声をかけた。

海未 「おやめなさい、あなたはたしかに銃をもっているかもしれませんがここは連邦のコロニーです。あきらめなさい」

穂乃果 「海未ちゃんのムネもあきらめようよ」

ことり 「」メッ

?? 「ふざけないでよ!UTX歌公国こそが正しいのよ。あなたたちこそ降伏しなさい!」

声を耳にした三人は自分たちと同じ年頃の少女らしいことに気づいた。

穂乃果 「やめてよ。あたしたち戦うつもりないよ」

パンッ、ともう一発の銃弾が放たれた。

No.5 16/09/14 13:31
自由人 

?? 「ふざけるな!あたしのツバザクの!」

パンッ!、と最後の銃弾が穂乃果に向けられたが彼女はめずらしく怖がろうとしなかった、と思えたが……。

穂乃果 「こわいよ」

?? 「おそいわ!」

敵パイロットは、A-RISE歌公国のノーマルスーツを着たまま穂乃果に突っ込みを喰らわした。

穂乃果 「いたっ!なにすんのよ」アレ イナイ

?? 「ここ!目の前!」

海未 「敵のパイロットの声はしますが」

ことり 「」イナイヨ

にこ 「ここよ!!!」

三人は声のする方向を目にすると、ツインテールのとても自分たちとは同じ年頃の少女とは思えないむしろ幼女にさえ見える少女がムキな表情をして銃弾がなくなった拳銃を構えて立っていた。

にこ 「やっとわかったようね。ふん」

穂乃果 「迷子かな」

ことり 「親とはぐれたんだよ」

海未 「戦場にはこのような孤児がいるのですね。保護しましょう」

にこ 「」オイ

にこ 「あたしはA-RISE歌公国のモビルスーツ突撃隊の矢澤にこ!」

敵パイロットが名乗ったのを見て、穂乃果たちはしばし黙った。

穂乃果 「とんがりコーンはないよ」

ことり 「トーストはあるけど」

穂乃果 「」チョウダイ!

海未 「ふざけている場合ですか」

にこ 「そうよ」

すると、瞬間的に穂乃果とことりはにこと名乗ったパイロットを羽交い締めにした。

にこ 「」イタイイタイ

穂乃果 「捕まえた」

ことり 「捕虜だね」

にこ 「」シマッタ

海未 「とりあえずこの少女の処遇は連邦軍にまかせましょう」

すると、穂乃果たちが乗っていた機体に通信が入ってきた。

?? 「誰かいる?誰かいます?いたら応えて!」

No.6 16/09/14 19:44
自由人 

ことり 「お母さん!」

おやどり 「ことり!穂乃果ちゃんにうみちゃん、無事だったのね」

海未 「」ヒラガナヨミ?

おやどり 「あなたたちが無事でよかったけどガンダムを動かしたのはあなたなの?」

穂乃果たちは事情を話した。またことりの母親おやどりは連邦軍のモビルスーツ開発に関わっていたという。

おやどり 「とにかくあなたたちは港にいるホワイトベースにその機体と共に来てちょうだい」

ことり 「わかった。あと捕虜と捕虜が乗ったモビルスーツも持っていくね」

にこ 「」フン

にこ 「(あたしを舐めてもらっては困るわ。連邦に捕まること数えきれないくらいに捕まってもにこちゃん脱出七つ道具があるんだから)」アレナイ?ナイナイ?

海未 「探しているのはこれですか?」ナナツドウグ トリマシタ

にこ 「」ソンナ

穂乃果たちはガンダムを操りながら、ホワイトベースに向かった。
ホワイトベース、それは連邦軍がV作戦のためにつくった新造戦艦でありそれはどこか白馬を思わせた。

ことり 「着いたよ。お母さん!」

おやどり 「ことり!よかった」

母娘の感動の再会に取り残される穂乃果と海未だったが、彼女たちの家族も無事であった。

穂乃果 「」ヨカッタ

海未 「」ウルウル

おやどり 「他の人たちはわからないの?」

ことり 「」ハヒフトリオガ

ヒフミトリオ 「」ヒフミトリオ!ココニイルシ!

ことり 「」イタヨ!

穂乃果 「ついでにこれが捕虜のコニちゃん」(i_i)\(^_^)

にこ 「にこよ!」

おやどり 「こんな時に捕虜だなんて。とにかくどこかに閉じ込めておくしないわ」

にこ 「」ゾンザイナ アツカイ

穂乃果たちはホワイトベースに乗り家族や近所、学校などの親しい人たちと再会した。

穂乃果 「雪穂!」

雪穂 「姉貴!」

ほのゆき 「」ギュウ

穂乃果 「またスタイルよくなっているよ!?」

海未 「こんな時にダイエットの話ですか」

ホワイトベースはコロニーを離れ宇宙へ向かっていった。
しかし、追撃するのはジオンの赤い彗星だったのを誰も知らなかった。

No.7 16/09/15 06:01
自由人 

ホワイトベース内に若い者や動ける者はブリッジに呼び出された。

穂乃果 「ほえ」

カイ 「ち、なんでぇ女こどもしかいねお」

海未 「あなたは最低です!」バチン!

ほのカイ 「」イタイ イテェ!

カイ 「なにしやがる」

ことり 「」ハノケチェン

穂乃果 「なぜかいたい」
海未 「生き残った私たちは生きなければなりません」

おやどり 「私のセリフね」

穂乃果 「ほえ、ホワイトベースを操縦してるのはミライさん?」

?? 「」ン ナンヤ

ことり 「ジオンの新型モビルスーツ?」

希 「誰がジオンの新型モビルスーツや!」

ほのこと 「」ビクッ!?

希 「ミライさんが負傷したからうちがホワイトベースの操舵を任されたんや」

希 「うちの名前は東條希」

宇宙にも関西の人間はいたが、どこかエセ関西人ぽいことに穂乃果たちはまだ気づいていない。

おやどり 「このまま宇宙に出てUTX軍の追撃をまく!」

ことり 「でもあたしたちだけじゃ」オロオロ

おやどり 「装備は新型だけどまだ実戦試験中だけどやるしかないの」

穂乃果 「あのがんだむとかも?」

穂乃果の言葉に、ことりの母親おやどりは頷いた。
しかし、UTX軍の戦艦はホワイトベースの後をついてきていた……。

No.8 16/09/15 06:43
自由人 

にこは艦内の留置施設に入れられた。

にこ 「お腹空いた!ていうかあたしのモビルスーツにあったA-RISEグッズはどうなったのよ!」

穂乃果 「そんなのあったの?」

にこ 「出たわね。天然たらし!」

穂乃果 「天然でもたらしでもないよ!」ムッ

海未 「捕虜でも食事は出してあげます」ハイ

ことり 「ハンバーガーセットだけど」

こころここあ虎太郎 「」ハンバーガー!!!

穂乃果 「こら、あなたたちは食べたでしょう」

にこ 「その子達は?」

海未 「さっきのあなたの戦闘で親とはぐれたようです」

にこ 「」ドキッ

この時、にこの心を何か重たいものがたいしてムネがない胸の内を貫いた。だけど、彼女はツンデレでもあった。

にこ 「」フン

虎太郎 「ほりょ〜」

にこ 「捕虜だからてなによ!」

ここあ 「」ハンバーガー

穂乃果 「ポテトもらうね」

にこ 「」コラ

こころ 「ダメです!穂乃果さん」

穂乃果 「」エー

にこ 「そういえばあたしのモビルスーツにあったA-RISEグッズはどうしたの?」

海未 「ああ、あれですか。艦内にA-RISEのグッズと食料品や日用品と代えてくれたひとがいました」

にこ 「なんですって!?」

花陽 「A-RISEグッズしあわせ」

凛 「食べ物が必要分しか残らなかったにゃ」

A-RISEグッズと必需品と代えてくれたのは小泉花陽と星空凛だった。
悔しがるにこ。

にこ 「なんてことすんのよ!!」

こころ 「まあまあ」

にこ 「」ムッ

こころになだめられてにこはなぜかなにも言い返せないのであった。

No.9 16/09/15 08:05
自由人 

シャア 「認めたくないものだな。若さゆえの過ちは」

赤い彗星、シャア・アズナブルはUTX歌公国軍に所属しかのルウム戦役で名を馳せたエースパイロットである。しかし、その素顔は仮面に隠され見た者はいない。
シャアはレーダーに映る光点と宇宙地図を見ながら呟き、ようやく帰還した部下に声をかけた。

シャア 「デニム中尉、二機のツバザクがやられたらしいが本当か」

デニム 「これは私のツバザクによる戦闘データです」

ディスクを受け取り再生すると連邦の白いモビルスーツがツバザクと戦う姿が映っていた。

シャア 「HONO」

デニム 「は?」

何でもない、というシャアにデニムとムサイ艦長は目を合わした。
シャアにすれば得体の知れないモビルスーツに二機もやられたのだ。そういえば、あのにこはどうなったのだ。彼女のことだ。いずれ脱出なり生き延びているだろう。
その頃のにこは、

こころここあ虎太郎 「」ジー

にこ 「……なに見てのよ」ニゲラレナイシ!

逃げられなかったりする。
シャアは次の手段を思案していて口を開いた。

シャア 「あの木馬と新型モビルスーツの性能を見る。デニム中尉には悪いが、もう一度出撃してもらう。」

デニムに怯えがあったが、上官の命令は軍には絶対だった。
だが、シャアが微かに「にこ……」と呟いたことに気づかなかった。
ホワイトベース艦内でも追撃するUTX歌公国軍の戦艦について話し合いが行われていた。

No.10 16/09/15 13:10
自由人 

ホワイトベースのブリッジではおやどりをはじめとして穂乃果、ことり、海未、希、凛、花陽、カイなどのクルーが集められた。

おやどり 「さて、どうしましょう。このままルナ2に加速度をあけで逃げきるか一旦、戦って敵の足止めをするか」ウーム

カイ 「逃げきるのがいいだろう」

海未 「あなたは最低です!」ビンタ

カイ 「また叩きやがったな」

穂乃果 「」(ノ_・。) キノセイカ イタイカンジ

希 「スピリチュアル?」

穂乃果 「」チガウヨ

ことり 「戦って足止めしないと、戦艦が来ちゃうよ」

花陽 「こわいです。A-RISEのグッズを守らないとです」

凛 「おびえるわりにしっかりかよちんは言うにゃ」

?? 「俺も戦うのに賛成だ」

穂乃果 「希ちゃん!」

希 「ウチはこっちや。似てるけど」

リュウ 「こちらにも新型モビルスーツや戦闘機くらいはある。たしかに戦いに未経験な者もいるが、そこの穂むまん娘でさえモビルスーツを倒したんだ」

穂乃果 「穂むまん娘?」アタシ?

おやどり 「わかったわ。ここは多数決でいきましょう」

おやどり 「戦うのに賛成の者は」

賛成 穂乃果 ことり 海未 リュウ 希 カイ 凛 花陽 こころ ここあ 虎太郎

反対 にこ(留置場から挙手)シニタクナイ!

おやどり 「穂乃果ちゃんたちはあとでモビルスーツデッキに集合。コロニーで回収したモビルスーツの説明をするわ」

穂乃果 「」パイロット?

凛 「」ガンバルニャ!

花陽 「」ゴハンヲ ツクッテオキマス!

No.11 16/09/15 16:26
自由人 

ホワイトベースの整備デッキには穂乃果たちがガンダム、背中に翼をつけ巨大なビームライフルとシールドを持ったガンダムに似た機体、ガンキャノン、ガンタンク、コアファイターがならんでいた。

おやどり 「穂乃果ちゃんたちが乗っていたのはHONO ガンダム」

ほのことうみ 「HONO?」

おやどり 「開発経緯は私にはわからないけどさっきの戦闘データを見たら穂乃果ちゃんが相性がいいと思う。戦うと死ぬかもしれないけどやれる?」

穂乃果 「やるもやらないもないよ!やるよ」

海未 「明日は雨ですかね」

穂乃果 「」ヒドイヨ!

おやどり 「こっちの機体はウイングガンダム、L1コロニーからドクターJという科学者から託されたのは乗るのは、……ことりあなたよ」

ことり 「」ピイッ!!

海未 「なぜことりが!?」

おやどり 「理由は不明ということにしといて」

ほのうみ 「」ツヨイキタイポイ

おやどり 「間違えてもことり自爆ボタンは押しちゃだめよ」

ことり 「押さないよ」

おやどり 「カイくんにはガンキャノン、そして海未さんはガンタンクかコアファイターをリュウさんと共に」

海未 「なんですか!その貧乏クジ!」

リュウ 「ハハハ、俺がコアファイターで先行し二機のコアファイターで敵戦艦の陽動や足止めをすればいい」

なぜだが思いきり貧乏クジを引かされた園田海未はうるうると瞳を涙で濡らした。
ひとはこの時から彼女をこう呼んだ。
穂乃果さんどうぞ。


穂乃果 「」マケミチャン

海未 「海未です」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)

こうして、ホワイトベースは慣れない若者や戦闘に未経験な訓練生による初の実戦が開始されようとした。

海未 「希のお兄さんか親戚でしょうか」

リュウ 「?」チガウ

No.12 16/09/16 07:17
自由人 

出撃前のブリーフィング(打ち合わせ)を終え、穂乃果たちは自分の機体に乗ってゆく。
HONO GUNDAM、コアファイターのコクピットに入りリュウと細かな打ち合わせをしながらチェックしてゆく海未は気になっていた。
HONO GUNDAM……、どこかで見たような。聡明で知的な彼女だから気づけたかもしれなかった。彼女は穂乃果に通信を繋いだ。

穂乃果 「」ンミチャ!

海未 「海未です。穂乃果のその機体なんですが」

穂乃果 「譲らないよ!これは穂乃果のなんだから」

子どもですか、と呆れながら海未は自分の記憶をたどりながら伝えた。

海未 「穂乃果のその機体、どこかのコロニーのAGEシステムを搭載した機体そしてアザディスタン王国でそのむかし内乱を終わらせた天使のような機体にも似ています」

穂乃果 「」キョトン

穂乃果 「今日は朝シャンリンスはしたよ」カミ ツヤツヤダヨ

とっさに海未はコクピットから降りてデッキ内の慣性重力でジャンプしHONO GUNDAMのハッチを開いて彼女に突っ込んだ。

海未 「アホのかですか」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイヨ

カイ 「こんなんで戦えんのかね」

リュウ 「緊張をほぐすにはいいんだよ」ワハハ!

ことり 「そうだよ」

カイ 「」ナットクシネエ

海未 「穂乃果のその機体はどんな性能があるかわかりません。気をつけてください」

真剣な海未の言葉に穂乃果は頷く。

穂乃果 「」ウン

穂乃果 「海未ちゃん怖かったら……」

海未 「ん?」ドキドキ マサカ コクハク!?

穂乃果 「怖かったら宇宙服じゃないや。のーまるすーつでおもらしをしてもいいからね」

海未 「」ハズカシイ!

海未 「なにを言うんですか!あなたは」ガミガミ ガミガミ

ちなみにこの会話は外部音声を伝って艦内すべてに聞こえていたという。
穂乃果たちの機体は後部ハッチから一機また一機と光の尾を宇宙の闇に映すように飛び立った。
しかし、海未とリュウのコアファイターは別な方角へ向かった。
シャアは気づいているのかいないのかわからない……。

にこ 「なんて艦なの」

こころここあ虎太郎 「」トイレハ イイノ?

No.13 16/09/16 12:25
自由人 

穂乃果たちが敵機に遭遇する寸前、ホワイトベースからおやどり艦長代行そして希から通信が入る。

おやどり 「みんな気をつけて」キリッ

ほのことうみカイリュウ 「了解!」

希 「あたしらは後方から援護射撃したるさかい。味方に当てられないようにな」

ほのことうみカイリュウ 「了解」アレ?

穂乃果 「リュウさん?」

希 「だからちがう言うとるやん!」ギャーギャー

希が喚くので通信を一方的に切る穂乃果たち。しかし、シャアとデニムのツバザク二機は接近していた。

シャア 「目標は戦艦を含めて四機か」

デニム 「前の白い奴と大砲担ぎはコロニーで見ましたが、背に羽がついた奴は見ていません」

そうか、とシャアは答えた。おそらく未確認の機体があったのだろう。だが、何でもいい性能がわかれば戦いようはあった。
しかし、この時歴戦のパイロットである赤い彗星の予測を上回るパイロットが目の前にいた。
南ことりである。

ことり 「こわいよ!」

穂乃果 「ことりちゃん、大丈夫!あたしが守るから」

カイ 「俺は敵機とホワイトベースの間くらいから援護するぜ」

ほのこと 「」ウン

うなずきながらことりはコクピットの真上をなぜかつい見てしまった。見るとそこには見慣れないレバーがあった。
なんだろ、これ?と思いながらレバーを前に引いていた。すると途端に、機体が異変が起こり上半身がさらに音を立てながら回転し下半身は変形したかのように脚部に隠されたスラスターがあらわれシールドとバスターライフルは一体化したように合体し背中に装着された。
それは猛禽類を思わせる姿だった。

穂乃果 「ことりちゃん」

カイ 「なにしてやがる!?」

それはバードモードと呼ばれるウイングガンダムのもうひとつの姿。

ことり 「きゃっ!?」ハヤイヨ

シャアとデニムも前方から高速に進む機影を見つけた。

シャア 「なんだ、あれは!?」

デニム 「早い!?」ン?

気づく間さえ与えないかのように鳥型らしい機体は高速でシャアたちの後方に飛び去った。

シャア 「ちっ、まずは前方の奴等からだ」

デニム 「了解であります」

こうして、戦いは幕を開けた……。

No.14 16/09/17 06:15
自由人 

ツバザクのマシンガンがHONO ガンダムの装甲に当たる!

穂乃果 「きゃあ」

カイ 「しっかりしろ!リュウが言ってだろう。ツバザクごときの武器じゃ死なねえ!」

穂乃果 「」ホント ヘイキ

それを見たシャアは舌打ちをしながら、ツバザクのスピードを上ゲ翻弄する。彼のツバザクは通常のツバザクの三倍のスピードなのだ。

穂乃果 「はやい!」

カイ 「当たらねえ!!」
理事長 「噂に聞いた赤い彗星かしら」

希 「そやね。とんでもないのに目をつけられたんちゃう」

ホワイトベースから援護射撃をするが、牽制くらいにしかならない。
その頃、海未とリュウは。

海未 「私だけコアファイター」ウルウル

リュウ 「ガンタンクがいやだとか言ったくせに。それより太陽の中からムサイをやるぞ」

海未 「はい」アレハ コトリ?

リュウ 「鳥型になっているのか」

海未 「ことりなだけにですか?」

リュウ 「ことりに通信しろ!ムサイのまわりをまわられたら攻撃できん」

海未 「了解」

ことりはムサイのまわりをぐるぐる旋回していた。しかしムサイのビーム砲は当たらない。

ことり 「」キャア

ムサイ艦長 「ビームが当たらんとは」

ことり 「」ン? ンミチャ

海未 「ことり!私たちがいまから攻撃しますから逃げてください!」

ことり 「」ワカッタ カエロウ

ムサイ艦長 「逃げたか」

索敵班 「待ってください!太陽から機影!」

ムサイ艦長 「なに!撃て!」

索敵班 「間に合いません!」

海未とリュウのコアファイター二機が太陽から現れムサイ艦のビーム砲や機銃を破壊した。

ムサイ艦長 「しまった!?」

海未 「もう一度!」

リュウ 「よし。もう一度だけだぞ!あとは後退する」

海未 「わかりました」

ムサイ艦の動力炉を破損する程度に留め、海未とリュウはホワイトベースに引き返した。それを見たシャアは舌打ちをした。

「なにをしている。デニム、援護してくれ」

そう伝えた瞬間だった。額にHONOと刻まれた白いヤツから強力なビームが流れるように放たれた。

デニム 「ああっ」

シャア 「デニム!?」

No.15 16/09/17 07:04
自由人 

シャア 「バカな!?連邦のモビルスーツは戦艦並みのビーム砲を持っているのか!」

穂乃果 「」ホエ

カイ 「なにしてる!奴等を追っ払うぞ」

穂乃果 「」ウン

シャア 「ちい、安全な宙域まで引くぞ!」

シャアはツバザクがやられたことで引き返しムサイに帰還した。
ホワイトベースもまた穂乃果たちを収容し安全な宙域までとりあえずではあるが逃げおおせた。

ことり 「鳥さんになっちゃったまま」

穂乃果 「ことりちゃんがケンタッキーフライドチキン!?」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\) ジョウダンダヨ

ホワイトベースのモビルスーツデッキにはことりが乗ったモビルスーツは鳥型のままでクルーや整備員を驚かせていた。

リュウ 「ことり、どこをいじった?」

穂乃果 「」オマタ?

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)マタブッタ

ことり 「たしかコクピットの上にあるレバーかな?」

リュウ 「もう一度それを戻したらよくないか」

ことり 「」ウン ヨイショ

再びコクピットに乗り込むと、引いたレバーを戻すと鳥型から作動音を立てながらまるで立ち上がるようにもとの人型に戻った。

ことり 「戻った?」

穂乃果 「」イイナ

海未 「」ガンタンク イヤデス

リュウ 「これは噂に聞いた可変モビルスーツのひとつだな」

穂乃果 「買えんモビルスーツ?」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」マタブッタ!

カイ 「可変モビルスーツねえ。なぜことりちゃんに?」

さあな、とリュウはお手上げみたいなポーズをした。
再びブリッジに上がり、ルナ2らしい隕石基地がわずかに見えていた。

No.16 16/09/17 10:09
自由人 

穂乃果たちはルナ2のワッケイン司令に保護されたものの、勝手に軍機に触れたため捕虜のにこ共々、監視の目に置かれた。

穂乃果 「戦っただけなのに」

海未 「軍隊とはそういうものです」

ことり 「ぷんぷん」

おやどり 「なんとかしないと」

希 「せやね」

にこ 「バカみたい」

こころここあ虎太郎 「捕虜なのは変わらず」

にこ 「」

リュウ 「まあ機体には封印コードがしてあるからな。司令たちには動かせないさ」

カイ 「やれやれ」

穂乃果たちがルナ2にいた頃、シャアは補給部隊から補給を受けたと同時に異なるふたつの別動隊と接触していた。
そのうちのひとつザフトのヴェザリウスで奇妙な対面が行われていた。

シャア 「(なんだ、この対面は。ゼクスはいいがクルーゼは好かないものだ。相変わらず)」

クルーゼ 「これはこれはUTX歌公国突撃軍の赤い彗星シャア、そしてOZのライトニング・バロンと出会うとは」

ゼクス「用件を言おう。すでに地球ではオペレーションメテオなる作戦が開始され四つの流星、いやモビルスーツが落ち地球の我がOZ基地を破壊している。残るひとつはクルーゼのいう足つきかシャア殿の木馬、どちらにいるかもしれん」

クルーゼ 「つまりは協力しろと」

シャア 「私としては協力は惜しまん。が、クルーゼ貴様、ユニウス7を落としたと聞いたが感心しないな」

クルーゼ 「なあに、連合の機体を奪った事故さ」

シャア ゼクス 「(こいつ、油断ならないな)」

シャアでさえコロニーの破壊は命じなかった音乃木坂コロニーに被害は出たが、最小限に押さえたはずだった。
木馬に乗っているのは連邦の士官たちのはずであると思っていた。
ゼクスたちはシャトルで地球に帰還する途中に彼らと遭遇し地球での情報を聞いたが、クルーゼのしたことには仮面の奥でシャア同様に眉を曇らせた。

No.17 16/09/17 10:42
自由人 

クルーゼ 「いい忘れていたが、連合のアルテミスも落としたのだがな」フハハ

シャア ゼクス 「(なんだと)」

クルーゼ 「貴様らが落とせなかった拠点を落とせなかったのだが、どうかしたか」

相変わらず耳障りなクルーゼの含み笑いにシャアとゼクスは共に警戒心と不信を抱かずにいられなかった。

クルーゼ 「我が方からは連合から奪った四機のGATシリーズを出すが。そちらはどうする」

ゼクス 「私はリーオーで出る。シャア殿の助けになろう」

シャア 「ありがたい。私もガデムの補給艦から補給が終わったらしい。ツバザクで出よう」

こうして仮面の戦士三者の奇妙な対面は短くも長くも終わった。
ルナ2に奇襲を仕掛けたのはクルーゼのヴェザリウスから出た四機のGATシリーズのブリッツだった。
穂乃果たちは突然の奇襲に慌てた。

No.18 16/09/17 13:29
自由人 

穂乃果たちのいる隕石基地ルナ2に激震が走った。シャア、ゼクス、クルーゼ隊による奇襲であった。

穂乃果 「」キャア

海未 「穂乃果!」コチラヘ!

穂乃果 「」コトリチャン!

ことり 「」オイデ!ギュウ

海未 「」ナゼ?

穂乃果 「ことりちゃんの方がやわらかいしクッションみたい」フワフワ

海未 「」ゴチッ!

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイヨ

にこ 「奇襲ね」

こころ 「バカでもわかりますよ、お姉さま」

にこ 「あたしはあんたたちのお姉さまになったおぼえはないわよ」

こころここあ虎太郎 「」モウ!

穂乃果 「」ン?

穂乃果 「新幹線の希ちゃん、なにしてるの?」イタイ

希 「」ノゾミヤケド

希 「スピリチュアルでタロット占いや。赤い彗星、ライトニング・バロン、……これはラウル・クルーゼや!」アカンデ!

にこ 「少佐が!」

おやどり 「ワッケイン司令たちだけではむりね。脱出しましょう」

カイ 「むりだって。電子ロックだぜ」

そう言った時に再び激震がルナ2を遅いルナ2内の電気系統が壊れたのか非常灯の赤い闇が彼女たちを照らした。

ことり 「」オカアサン アイタヨ

穂乃果 「なんと!?早くホワイトベースに行こう!にこちゃんも」

にこ 「……わかったわよ」ツン

穂乃果たちはホワイトベースに乗り込んでいると、味方であるはずのワッケイン司令に銃を向けられた。

穂乃果 「ワッケインじゃなくてわっからんちゃんだよ!」

希 「ええこと言うな。穂むまんちゃん」

穂乃果 「ほのか!」

おやどり 「ワッケイン司令、あなたの敵はホワイトベースにいる私たちですか。それともルナ2の外にいるUTX軍ですか」キリッ

ワッケイン 「……わかった。私の負けだ。サラミスに私もクルーを乗せて脱出しよう」

ワッケイン司令の手助けもあって、穂乃果たちはルナ2を脱出したが外の宙域には奪われた連合のGATシリーズ四機、リーオー、シャアのツバザクがいた。

おやどり 「むりしないで穂乃果ちゃんカイくんリュウ」

ことり 「あたしは?」

おやどり 「甲板から援護よ」

海未 「私は?」

おやどり 「ガンタンク」

No.19 16/09/17 15:45
自由人 

海未 「ガンタンクに乗るくらいなら機銃座から穂乃果たちを援護します」

リュウ 「そんなに嫌か?」

海未 「リュウさんはそこにいるセイラさんでもデートに誘いなさない!」

リュウ 「デートするか?」

セイラ 「ウフフ、機会があったらね」ナニイッテルノ、ワタシ!?

海未とリュウ、他にハヤトたちは機銃座について穂乃果たちを援護した。

穂乃果 「赤い彗星!」

カイ 「むりはすんなよ」

穂乃果 「わかった」

ことり 「バスターらいふる?」カマエテ!

おやどり 「バスターライフルは一度の戦闘で三発しか使えないから気をつけて」

ことり 「うん」

穂乃果たちはシャアツバザク、ゼクスのリーオー、奪われた連合のGATシリーズ四機を相手に苦戦していた。

アスラン 「イザーク、出すぎだ!」

イザーク 「黙れ!」

ディアッカ 「連合に連邦、うっとおしいぜ!」

ニコル 「できれば戦いたくないけど」

ゼクス 「若いな、ザフトの連中」

その時、ことりのウイングガンダムのバスターライフルがホワイトベースの甲板からビームの粒子が流れた。
あやうくゼクスとアスランたちクルーゼ隊はかわした。しかし、これによりクルーゼ隊は分散していた。

ことり 「」ヤッタ!

海未 「穂乃果をやらせません!」ダダダ ダダダ!

凛 「ルナ2から食料と水はなんとかいただいたにゃ」

花陽 「」ゴハン♪ゴハン♪

にこ 「留置されているあたしの前で見せないでよ!!」イヤミカ!

りんぱな 「」キョトン

ホワイトベースにサラミス級艦二隻、これに穂乃果たちモビルスーツは苦戦を強いられていた。
その時である!どこからともなくミサイルがGATシリーズ四機を狙って放たれた!!

アスラン 「なんだと!」

穂乃果 「」イマノコエハ!

穂乃果 「ヅラちゃん!」

アスラン 「誰だ!俺をヅラと呼ぶのはキラ以外に……誰かがいた?」

穂乃果 「ヅラちゃん!アスラン・ヅラちゃん!?」

アスラン 「ほのかか……」

イザーク 「ち、引くぞ!アスラン、あのミサイルは足つきだ!」

遠く輝く光点はホワイトベースによく似たアーク・エンジェルであった……。

No.20 16/09/18 04:25
自由人 

アスラン 「穂乃果なのか……、キラ……」

イザーク 「なにをしているアスラン!ヴェザリウスに帰るぞ」

ああ、と答えながら牽制するようにビームライフルを放つGATシリーズで彼らが奪えなかったトリコロールの機体ストライク、それを支援する連合のモビルアーマーメビウスゼロそして足つきと呼ぶアーク・エンジェルの艦体がイージスのコクピットのモニターにちいさく映った……。

キラ 「こちら連合アーク・エンジェル所属ストライク!聞こえるかホワイトベース」

おやどり 「アーク・エンジェル!」

希 「あちらさんも戦力なさそうなのにうちらを見つけたんやな」

セイラ 「似た者同士……」

穂乃果たちはアーク・エンジェルと合流し幸か不幸か艦の形状が似たもの同士が肩をならべることになり穂乃果たちはそのむかし月で友だちでもあったキラ・ヤマトと再会した。

穂乃果 「キラちゃん!」

ことり 「キラキラちゃん!」

海未 「キラ……」

キラ 「穂乃果!ことり!ミズ!」

海未 「……海未です」

アーク・エンジェルはユニウス7を脱出後、アルテミスそしてかつての血のバレンタインの悲劇の地で水を補給しまたプラントの歌姫ラクス・クラインを保護するもいろいろゴタゴタがあったらしい。

マリュー 「おやどりさんお久しぶりです」

おやどり 「マリューさん。あらそちらは?」

ムゥ 「おいおい、エンディミオンの鷹を知らないなんて無粋だぜ」

ナタル 「連合と連邦の共同歩調ができればいいのですが」

おやどり 「ナタル……」
ブリッジではホワイトベースとアーク・エンジェルの主要な人物が話し合いをしていた。
その頃、ヴェザリウスの着替えルームではクルーゼ隊アスランたちはまたしても足つきに邪魔されたことに苛立ちがあった。

No.21 16/09/18 07:00
自由人 

イザーク 「どういうつもりだアスラン!貴様らしくないぞ」

アスラン 「なんでもない」

ディアッカ 「こういっちゃなんだが、ちゃんとしてくれないと困るぜ」

ニコル 「やめてください!アスランだって一生懸命なんですよ」

ち、と舌打ちをしながら着替えを済ませたイザークとディアッカが出ていくのを落ち込むアスランは見つめていた。
ニコルは言葉を残し去ってゆく。

ニコル 「アスラン、あなたらしくないですよ……」

くっ、アスランは呟きながらユニウス7でのキラとの再会そしてさっきの戦いで穂乃果らしき動きをした謎の機体が頭によぎった。

アスラン 「キラ……、キラだけでなく穂乃果も敵になるのか」

その頃、ホワイトベースとアーク・エンジェルは穂乃果たちとキラの再会が行われ互いの喜びをしていた。

キラ 「そうか、君たちもアスランと」

穂乃果 「ヅラちゃんだよね。ことりちゃんにもついてる」コレコレ

ことり 「」トサカ トサカ!

キラ 「あの赤いGATシリーズの機体がアスランなんだ」

海未 「懐かしいですね」。穂乃果はアスランさんをヅラと呼んで月で遊んでました」

アスラン 「」ヅラジャナイ!アスラン・ザラダ!

穂乃果 「」サラダ?

キラ 「とにかく助かった。水以外にも食料を分けてもらってありがとう」

穂乃果 「」イヤイヤ

海未 「食料担当のタムラさんと凛と花陽に礼を言ってください」

キラ 「ありがとう。穂乃果、ことり、海水」

海未 「海水ではないです!」

ホワイトベースのブリッジでは互いに地球に向けて降下したいのだが、アーク・エンジェルはアラスカに、ホワイトベースはジャブローと互いの航路の違いが行動に支障を弊害をもたらすかもしれないと懸念された。
彼らは追撃されているからだ。

No.22 16/09/18 12:44
自由人 

ホワイト、アーク・エンジェル両艦は地球軌道上で再び会おうと固く約束した。

おやどり 「ご武運をお祈りします」ケイレイ

マリュー 「そちらこそ気をつけて」ケイレイ

希 「」マリュー ワシワシマックス!

マリュー 「」キャア!

ナタル 「なに!?」

希 「」ナタル ワシワシマックス!

ナタル 「きさま!」

希 「ムゥ」ワシワシマックス!

ムゥ 「男だぞ!俺は!!」

希 「そやった!」

おやどり 「ウチの者が迷惑をおかけしました」(i_i)\(^_^)

希 「」オトコニ ワシワシハ セエヘン!

こうして両艦は互いに別れたのだが、穂乃果にある能力が目覚めていた。

アーク・エンジェル艦内

フレイ 「ずいぶん、あの穂むまん娘と親しくしてたようねキラ」

キラ 「そ、そういうわけじゃないよ」

ミリアリア 「穂むまん?そういえばユニウス7に系列店があったわね」

サイ 「高坂穂乃果か」

その光景が遠く離れているのに何故か見えるような穂乃果。

穂乃果 「」ホムマンムスメ!チガウヨ!

海未 「穂乃果どうしたのですか!」

穂乃果 「聞いてよ!アーク・エンジェルに乗ってるポニテのわがままお嬢様が!」

フレイ 「」クシャミ!ダレガ ワガママヨ!

希 「ふむ、アーク・エンジェルにもセクハラ娘がひとりおる。あたしの仲間や!」

ミリアリア 「」クシャミ! マリアサマガミテル デショ! セクハラ シナイワヨ!

ことり 「希ちゃん、アーク・エンジェルの人たちにワシワシしたでしょう!」

希 「マリューさんとナタルさんよかったで」

マリュー ナタル 「」クシャミ!クシャミ!

この後、ホワイトベースはガデムの補給艦を落としたがよぶんな戦いをした雰囲気があった。
再び地球軌道上で合流したホワイトベースとアーク・エンジェルはハルバートン提督の第八艦隊に救われた。

穂乃果 「地球だ!」チタマジャナイヨ

海未 「青いです」

ことり 「海だ!」

海未 「ちがいます」

凛 「地球に美味しいものがいっぱいにゃ」

花陽 「あたしたちも戦えたら」

凛 「戦うにゃ」

花陽 「わからないよ」

No.23 16/09/19 07:29
自由人 

ホワイトベースとアーク・エンジェルは地球軌道上で再び合流し大西洋連邦第八艦隊ハルバートン提督の下にようやく保護された。
しかし、大西洋連邦と地球連邦は別の組織なためホワイトベースは修理や整備は最低限しかされなかった。

ハルバートン 「ご苦労だったなマリュー・ラミアスにムゥ・ラ・フラガ、ナタル・バジルール、そしておやどり艦長代行」

マリュムウナタルオヤドリ「」ケイレイ!

ハルバートン 「」ワシワシサレタイ

マリュー 「」ハ?

ハルバートン 「何でもない。少ない戦力や乗員でよくやってくれた。だが、大西洋連邦の上層部は現場を知らん!奴等は数字でしか知らん!」

ハルバートンの言葉はマリューやおやどりたちを唖然とさせた。だが、互いに自分たちは支援の手さえなくようやく地球軌道上まで来たのを考えたら彼の言葉は納得いくものだ。
ハルバートン提督は彼なりにマリューやおやどりに支援をしていたものと感謝した。

ハルバートン 「しかし、ザフトたちは必ず大気圏突入寸前を狙ってくる。我らが君たちを守る」

ムゥ 「」アリガタイ ケッシノカクゴダナ

ホワイトベースの艦内ではことりの乗るウイングガンダムはバードモードに変形し大気圏突入装備になっていた。

穂乃果 「とりさんに皮をつけている。つまりは鶏皮!」

ことり 「使い切ったらそのまま捨てるんだって」

海未 「」ワタシニ モビルスーツハ ナイノデスカ

凛 「地球では紛争根絶のためにソレ塩ちゃう、ピータンちゃうかが地球各地で破壊活動しているとか聞いたにゃ」

ぱなのぞ 「ソレスタルビーイング!!」

希 「無理して関西弁使わへんの!」

凛 「」ニャ!

修理や整備をし大気圏での戦いに備え穂乃果たちは真剣な表情をしていたのだが。

穂乃果 「フライ揚げたちゃんいうの?」

フレイ 「」クシャミ!フレイ!フレイ・アルスター!

ことり 「ことりの仲間じゃないよ」

海未 「」ワタシニ モビルスーツハ ナイノデスカ

穂乃果 「」ガンタンク リュウサン

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)ガンタンク イイジャン

No.24 16/09/19 10:30
自由人 

シャア 「デニムもガデムもやられた。ゼクス、大気圏の戦闘はわずか数分だぞ。やれるか」

ゼクス 「地球ではオペレーションメテオが行われトレーズから情報がきている。最後の一機はお前のいう木馬にある。やるさ」

シャア 「ライトニング・バロンの異名を取るだけはあるな」

ゼクスは仮面の下でちいさく笑った。だが、シャアもゼクスもヴェザリウスのクルーゼを信用はしていなかった。

イザーク 「足つきとストライクは俺が落とす!」

ディアッカ 「イザークの顔に傷をつけやがるなんて!許すわけにはいかない」

ニコル 「感情的になってたら大気圏で落ちますよ」

アスラン 「」

クルーゼ 「大気圏の戦闘はほんのわずかだ。だがシャアやゼクスを利用しても構わん。足つきと最後の一機ストライクを落とすのだ」

アスラン 「クルーゼ隊長……」

クルーゼ 「わかっているなアスラン」

アスラン 「はい……」

ザフトのヴェザリウスから連合から奪ったブリッツ、バスター、デュエル、イージス。ゼクスのシャトルからはリーオー、ムサイからはツバザクが出撃した。
穂乃果たちもホワイトベースから出撃していた。

穂乃果 「HONO ガンダムいくよ!」

ことり 「ウイングガンダム」チュン!

キラ 「キラ・ヤマト、ストライク出ます」

ムゥ 「おうおう、がんばるね。お兄さんも負けてられないぜ」

眼下に地球を見下ろしながらハルバートン提督の第八艦隊に守られながら戦闘は火花を散らすかのように行われた。
しかし、ふこうなことにそこにたった一機なぜか民間シャトルが紛れていた。それはコロニー地球間の外交大使のドーリアン父娘が乗っていた。

ドーリアン 「地球と宇宙で戦いなど。オペレーションメテオ最後の一機か」

リリーナ 「お父様?」

No.25 16/09/20 06:20
自由人 

クルーゼ 「イザーク、ドーリアン外務次官が乗るシャトルは落とすなよ。外交に響くからな」

イザーク 「わかってますよ」

クルーゼの耳障りな通信がクルーゼ隊四人に伝わる。だが、さすがにハルバートン提督第八艦隊。モビルスーツに必ずしも有利な戦いは進めさせない。その一端はキラのストライク、ムゥのメビウス・ゼロ、木馬の二機のガンダムだ。
ことりはドーリアン外務次官の乗るシャトルに気づいた。

ことり 「」ハノケチェン!

穂乃果 「ほのか」

ことり 「あたしはあのシャトルを守るよ!あとはお願いね!」

穂乃果 「」ウン

ゼクス 「なんだ、シャトルを攻撃しないのか!?いや、守っているのか」

ゼクスは思った。コロニーからの反逆者でもむやみに民間人を攻撃しないのか。
シャトルにいるリリーナは大気圏突入装備のウイングガンダムを見て思った。

リリーナ 「焼き鳥?フライドチキン?」

ことり 「」チガウモン!

大気圏をシャトル共に突入しながらウイングガンダムは大気圏突入装備をバラバラとバージする姿はまさに焼き鳥か燃える鳥のようだ。瞬間、バードモードからモビルスーツに変形した。
だが、その隙を突いて大気圏突入装備を外したゼクスのリーオーはビームサーベルを構えてウイングガンダムに突撃した。

ことり 「きゃ」

ゼクス 「ここまでか」

ウイングガンダムのパワーを感じてゼクスは咄嗟にコクピットから脱出しパラシュートを開いた。
だが、謎の機体もリーオーもろとも海の底だろう。
宇宙ではホワイトベース、アーク・エンジェルとシャア、クルーゼ隊の戦いはまだ続いていた。

No.26 16/09/20 13:34
自由人 

おやどり 「ことりは!?」

希 「もう大気圏から降りたはずや!」ヤキトリヤ!

海未 「」ワタシカツヤクシタイデス!

リュウ 「」ガンタンク

その頃、ハルバートン提督はアーク・エンジェルが地球に下降したのを確認しアーク・エンジェルから保護した民間人を乗せたシャトルを脱出させた。
しかし、イザークがそれを軍人用シャトルと誤解していた。

イザーク 「戦いからおめおめと逃げるなど!ナチュラル!」

キラ 「よせ!そのシャトルにはあの子が!」

キラの脳裏にはコクピットにある折り紙をくれた少女の面影がよぎった。しかし、シャトルはデュエルのビームライフルで爆発し散った!

キラ 「あああ……。助けられなかった」

穂乃果 「キラちゃん」

シャア 「よそ見をするな。連邦の白い奴!」

穂乃果はキラの叫びを耳にした気がしながらシャアのツバザクが迫っていた。

穂乃果 「しつこいよ」

シャア 「デニムやガデムも貴様にやられた!」

穂乃果 「しらないてば!」

ふたりはまるで会話しているように戦っていた。そこへ希から通信が入る。

希 「穂乃果ちゃん!大気圏突入や!」

穂乃果 「あたしはコイツをなんとかしてから地球にいくよ」

海未 「」カッコイイ ホノカ

リュウ 「」ガンタンク

希 「通信がブラックアウトや!進入角制御や!」タコヤキ!オコノミヤキ!

海未 「」アタシタチハ グデスカ

凛 「たこ焼きにゃ」

花陽 「菜箸やヘラで返される気分です」

にこ 「大気圏突入中にほのぼのね。このふたり」

こころここあ虎太郎 「」オネエサマ

にこ 「」シツコイ

穂乃果はなんとかシャアから逃げ切った。あるいはシャアはわざと見過ごしたかもしれない。

シャア 「ツバザクには大気圏突入能力がない」

だが、部下のツバザクとHONO ガンダムは大気圏の熱にさらされていた。

部下 「し、少佐、助けてください!!うわぁ」

穂乃果 「シールドで機体を守って耐熱フィルムして」アルミホイルミタイ

穂乃果 「機体の温度が下がったよ!」

穂乃果はこの時、地球が燃えているように見え焼き饅頭に思えた。

No.27 16/09/20 17:20
自由人 

おやどり 「ことり……」

希 「親子やから心配なんやな」シミジミ

大気圏を降下するホワイトベースは地球に降りた安堵感があったがジャブローではなく北米大陸はUTX歌公国の制圧下でもあった。

希 「穂乃果ちゃんのガンダムや!」

りんのぞ 「」ヨカッタ

おやどり 「穂乃果ちゃんを締め上げてことりがどこにいるか聞かないと」

海未 「穂乃果があぶないです!」ダッシュ!

海未は後部デッキに向かい大気圏を降りてくる穂乃果のガンダムの前に息を切らした。

穂乃果 「」ンミチャ!

海未 「ほ、ほ、穂乃果……」

穂乃果 「穂むまん?」キョトン

海未 「穂乃果たいへんです!おやどり艦長代行が穂乃果を締め上げると!!」

穂乃果 「」ナンダ エエッー!?ドウシヨ!ソウダ!

海未 「」ン?ナニヲ

穂乃果 「」カミノケ コウカン!ロングヘアーダヨ

海未 「」アア!ホノカ ソックリ!

おやどり 「穂乃果ちゃ〜ん!!」

入れ替わったことに気づかないおやどりは穂乃果になった海未に技を仕掛けた!

おやどり 「」コブラツイスト!サソリガタメ!ヨンノジガタメ!

穂乃果(海未)「」グェェ!!

おやどり 「娘はどこにやったの!!」スーパー イナズマ キック!!

穂乃果(海未)「」グェ!!バタン!

海未(穂乃果)「おやどり艦長代行の勝ち!」

穂乃果(海未)「」👼

おやどり 「いい汗をかいたわ」

助かった穂乃果は一息をつきながら髪型をもとに戻した。

穂乃果 「」タスカッタ(;^_^A

海未 「」ピクピク ピクピク

凛 「地球に来たばかりで海未ちゃん寝てるにゃ」ツンツン

花陽 「海です!」

穂乃果 「広いね大きいね」

海未 「」ピクピク ピクピク

その頃、ドーリアン外務次官と別れ空港を出たリリーナは砂浜に寝そべることりと出会った。ことりの手には焼き鳥もも、焼き鳥ネギマ、焼き鳥カワがあった。

リリーナ 「日本の焼き鳥」イタダキマス ゴチソウサマ!

ことり 「」ハッ!

No.28 16/09/21 06:20
自由人 

ことり 「ことりの非常食を食べた!」

リリーナ 「あなたは?」

ことり 「あたしは……(言っちゃいけない)」

リリーナ 「(ことりと言ってましたけど)」

瞬間、ことりの乗ったウイングガンダムが落ちた海域ではデュオのデスサイズとOZの戦いが行われていた。

ことり 「(あたしのガンダム!)」ジャアネ!タクシー!🚕

リリーナ 「私は、私は、リリーナ・ドーリアン。あなたは……」ヤキトリヤサン?

ことり 「」チガウモン

ことりはデュオたちサルベージ屋からガンダムを取り返しドクターJからの指令で行き掛けの駄賃でホワイトベースに戻る途中にOZの基地を破壊していった。

デュオ 「ちっくしょう脳トロボイスめ!」

ハワード 「やれやれ」

穂乃果 「ことりちゃん」

ことり 「」ハノケチェン!ンミチャ!リンチャン!ハナヨチャン!

海未 「よかったです」

しかし連絡によるとアーク・エンジェルは中東砂漠に降下したらしかったのが伝わった。
ホワイトベース、アーク・エンジェルは互いに思惑が違った場所に降下していた。

リュウ 「ようやくガンタンクが活躍できるな海未」

海未 「どうしても私をガンタンクに乗せたいらしいですね」

UTX歌公国軍のA-RISEの下にいるのはザビ家である。そのザビ家の四男ガルマ・ザビは北米大陸の指揮にあたっている。彼はシャアと久しぶりの再会をしていた。

ガルマ 「シャア、キミらしくないな。目標を逃がすなど」

シャア 「しかたあるまい。相手はなにぶん未知数なのだ。甘くみてかかると痛い目に遭うぞ」

ガルマとシャアは共同で翌日、移動するであろう木馬ことホワイトベースに作戦を仕掛けるのだった。

No.29 16/09/21 20:18
自由人 

翌日、ガルマの命令によって各部隊がホワイトベースが潜伏している北米のとある地点に集結していた。
兵士たちは上層部の思惑もわからず右へ左へと移動してゆく。

兵士A 「まったくお偉いさんはなに考えてるんだかな」

兵士B 「本当だな。本国に帰ってA-RISEの歌声を聞きたいな」

兵士C 「英玲奈さま」

兵士AB 「」エッ!!

その頃、ガルマとシャアはガウ攻撃空母で作戦会議をしていた。

ガルマ 「この山岳の一角に木馬を追い詰めるのだ」

シャア 「わかった(相変わらずお坊っちゃんなやつめ)」

そしてその作戦にホワイトベースはまんまとはまっていたのだった。
地上からはツバザクや戦車、マゼラアタック、歩兵の砲撃、空中からはガウ攻撃空母三機、ドップ戦闘機などの攻撃にさらされていた。

にこ 「」キャー

こころここあ虎太郎 「」オネエサマ!

にこ 「」ヒナンシナサイ!

おやどり 「穂乃果ちゃんはHONOガンダムで前に、ことりはウイングガンダムでホワイトベースを守ってカイくん海未ちゃんリュウさんは地上から」

穂乃果 「わかった」

ことり 「あたしは出ちゃいけないの」

おやどり 「援護だけ」

カイ 「地球の重力がこわいぜ。だけどUTX軍もしつこいな」

リュウ 「俺と海未がガンタンクで守るさ」

海未 「」ノリタクナイデス

そして戦いは本格的に開始された。
穂乃果のガンダムは前に出た!

穂乃果 「ジャマをしないでよ!」

ことり 「援護するよ」バルカン!ヤッタ!

カイ 「地球の重力が重たいぜ。しゃらくせえ」

カイのガンキャノンのキャノン砲丸が火を噴いてマゼラアタックやツバザクを撃破した。

海未 「ついにガンタンク。罰ゲームですか」

リュウ 「射撃は海未に任せた。操縦はまかせとけ」

海未 「射撃ですか」

海未とリュウの乗るガンタンクはホワイトベースのカタパルトからキャタピラを動かし地面に着地した。

リュウ 「いくぞ」

海未 「はい」

だが下半身は当然、戦車型のために動く砲台のようだった。

海未 「遅いです。敵です!」キャノン ハッシャ!

リュウ 「よくやった!」

海未 「」ホメラレタ?

No.30 16/09/21 21:59
自由人 

ガルマ 「私も出る。見ていられないからな」

シャア 「気をつけろよ」

わかっている、と言葉を残しながらドップ戦闘機と護衛隊に守られながらガルマは空に躍り出た。

ガルマ 「あれが連邦の白い奴か。皆の者、集中攻撃だ!」

穂乃果 「」キャア

ガルマとドップ戦闘機による爆撃で穂乃果のガンダムは爆発を機体に受けていた。

希 「さすがガルマ・ザビやな」

凛 「ある時は五つ!」

花陽 「ある時はひとつ」

凛 「実体を見せずに忍び寄る白い影!」

りんぱな 「正義の影武者、科学忍者隊ガッチャマン(にゃ)!」

希 「ガッチャマンごっこしないんや!」

りんぱな 「」ゴメンナサイ

ガルマ 「」クシャミ!

穂乃果 「許さないよ!穂乃果ばかり攻撃して!!」

穂乃果はガルマの乗るドップ戦闘機を追いかけながら背中のスラスターを噴射し足が地面を蹴った!すると機体は空を飛翔するかのように舞った。

ガルマ 「なに!?連邦のモビルスーツは飛べるのか」

穂乃果 「ええい!」

背中のビームサーベルを抜いてガルマの乗るドップの主翼を斬り落とした!また彼を守る護衛機をバルカンで撃ち落とした。
ガルマは舌打ちをした。

ガルマ 「バカな!だが、ここは我がガウの攻撃射線上だ。ガウ聞こえるか、ガウ聞こえるか」

その頃、シャアはガウから戦いを一部始終見ていた。ただし通信機のアダプターを通信兵から見えないように外していた。

シャア 「ガルマの様子はどうだ」

通信兵 「連絡はまだありません」

そうか、とシャアは口許に笑みを浮かべていた。
穂乃果はさらに追い詰めようと山岳地帯を飛んでいた。
しかし、そこに謎の大型輸送機が前方からやってきた。

マチルダ 「そこのモビルスーツ、それ以上追うんじゃない。UTX軍のガウがいる」

穂乃果 「な、なによ!穂乃果がんばっているのに」

おやどり 「レビル将軍からの補給がきた」

希 「」タコヤキ?

No.31 16/09/22 07:01
自由人 

海未 「あたりました!」

リュウ 「さすが弓道の名手、園田家の娘だな」

海未 「知っていたのですか」

リュウ 「ホワイトベースにはお前の家族が乗っているだろう。弓矢もモビルスーツも扱いは同じだ。目がいいヤツ腕がいいヤツはモビルスーツを扱える」

戦いが終わり、ホワイトベースはマチルダ・アジャン率いる補給部隊と合流した。

マチルダ 「おやどり艦長代行、レビル将軍の命令により補給に参りました」

おやどり 「ありがとうございます。レビル将軍の配慮に感謝します。補給部隊にも」

穂乃果 「」オトナ……

ことうむ 「」ムッ

マチルダ 「あなたがガンダムのパイロットね。だけど性能に頼りすぎているから気をつけて」

穂乃果 「」ウ ウン

ことり 「」コトリモ オトナダヨ!ギャクサバ!

海未 「」ムネ

凛 「食料がたくさんにゃ」ラーメン!ヌードル!

花陽 「ごはん」

マチルダ率いる補給部隊により大半の民間人は保護されたが、凛と花陽、こころここあ虎太郎、捕虜のにこは残った。

にこ 「引き渡しないの?」

穂乃果 「にこちゃんはこの子たちに慕われているから」

こころここあ虎太郎 「」オネエサマ

にこ 「」

ことり 「」ムネ アルヨ!

にこ 「留置されてるあたしの前で毎回、ごはんを食べたりコントしないでよ!」

海未 「」ガンタンク ガンタンク ガンタンク

穂乃果 「海未ちゃんはカンタンク乗り?」

海未 「」ムッ

にこ 「悩んでるわね」

海未 「」ハイ

ほのことこころここあ虎太郎 「」?

No.32 16/09/22 12:59
自由人 

その夜、海未はにこのいる留置場をたずねた。

海未 「にこ、にこ」

にこ 「」ン?ナニヨ

海未 「いません。もしかして脱走したのでしょうか」

にこ 「ここにいる」ココ ココ!

海未 「この私が相談に来たというのに」

にこ 「こら!」

海未 「あ!いました。何かご用ですか」

にこ 「相談あるのはあんたでしょう」

海未 「」ドキッ!

海未 「なぜそれがわかりましたか!」

にこ 「それよりあたしから一言いいかしら」ムッ

海未 「」ハイ

にこ 「なんであたしの隣がアルパカなのよ!バカなのこの艦の艦長は!」クサイノヨ!

海未 「ああ、それはレビル将軍からおやどりことり母子へとプレゼントされたからです」

にこの留置場の隣はアルパカの飼育小屋になっていたりする。

アルパカ 「」メェ

にこ 「なんであたしがこんな目に遭うのよ!」

海未 「それより私の相談を聞いてください。にこならたぶん踏んだり蹴ったりの人生を歩んでるみたいですから」

にこ 「経験豊富という言葉に変えて」

海未はにこに相談をはじめた。それはなぜ穂乃果やことりはガンダムに乗れるのに自分はガンタンクなのかという切実な悩みであった。

にこ 「あたしにどうしろいうのよ。敵なんだけど」

海未 「」ハァ

にこ 「だったら穂乃果やことりに機体を変えてもらうか。もしくは……」

海未 「もしくは?」

にこ 「機体を奪えばいいのよ!」ニコッ!

さらりと笑顔で悪どいことを言いのける彼女に海未は衝撃を覚えた!

海未 「き、機体を奪う…なんて…」ワナワナ ワナワナ

にこ 「そうよ」

海未 「考えておきます」

にこ 「いやに落ち着きあるのがむしろ怖いわ」

その頃、穂乃果とことり、凛、花陽、希はあることを話していた。

穂乃果 「アイドルしたいな」

ことりんぱなのぞ 「」アイドル!?

穂乃果 「ホワイトベースもコロニーから脱出して地球に来たけど殺伐してるし」

ことり 「アイドルか」

凛 「いいにゃ!」

花陽 「」アイドル

希 「穂乃果ちゃんにしてはえらいな」ナミダヤ!

アイドル談義に花が咲いた日でもあった。

No.33 16/09/22 13:43
自由人 

その頃、月にあるアナハイム・マキ・エレクトロニクスのとある一角ではひとりの女性技術者がモニターを見ていた。

?? 「そう、あのガンダムは連邦に渡ったの。ありがとう」📱

技術者 「」ボウヨミ

真姫 「ヴェェ、棒読みじゃないわよ!失礼ね」

アナハイム・マキ・エレクトロニクス。それは連邦、UTX軍など勢力を問わずモビルスーツやモビルアーマーなど開発している軍需企業のひとつ。
彼女、西木野真姫はガンダムタイプをはじめありとあらゆる機動兵器の開発に携わっていた。
またの名を棒読みの技術者。

真姫 「棒読み言わないで!」

技術者 「それより地球にはいつ向かいますか?」

真姫 「いますぐよ。この機体の評価試験があるんだから」

つり目な表情で機体を見上げるその先にはニ体の異なるガンダムタイプが巨人像のように静かに立っていた。
月からペガサス級戦艦のひとつアルビオンに真姫とガンダムタイプニ機を乗せて地球に向かっていった。
その頃、穂乃果たちは昨日のことを海未に話していたがすぐに反対されていた。

海未 「アイドルはなしです!」

ほのこと 「え〜」

海未 「アイドルよりもいまはこころたちを守るのが大事でしょう!」

穂乃果 「ケチ!」

ことり 「地球」

凛 「海未ちゃん。しりとりに負けたにゃ」

花陽 「」イツカラ シリトリ?

海未 「(なぜ私がガンタンクなのでしょう)」

穂乃果 「」キョトン

No.34 16/09/22 15:39
自由人 

ホワイトベースはアメリカ大陸を飛行しUTX軍やザフト軍地球降下の際に廃墟となったドーム型球場に身を隠した。

穂乃果 「海未ちゃん何か悩みごと?」

海未 「穂乃果」

穂乃果 「悩みがあるなら言って。勉強は穂乃果はできないしムネのことはことりちゃん花陽ちゃん希ちゃん専門だから」

ことぱなのぞ 「」エッ

海未 「穂乃果、実は……私はガンダムに乗りたいです!」

穂乃果 「」エッ エッ エッ……

穂乃果が驚いている頃、UTX歌公国の制圧下にあるアメリカの一都市のとある豪邸ではガルマ・ザビを招待したパーティーが行われていた。

お嬢様たち 「ガルマさまだわ」ガッチャマン ネフライト

ガルマ 「いけすかん。UTX歌公国とザビ家に取り入ろうとする者どもめ」

シャア 「エッシェンバッハ氏だろう。この辺一帯の富豪は」

ガルマ 「彼は市民の要望によりUTX歌公国と同盟を結んでいるのだ。少し失礼する」

ガルマ 「イセリナ」

イセリナ 「ガルマさま」ダキシメ

シャア 「戦場でのラブロマンスとは。いかにもガルマらしい」ハハハ

再びホワイトベース艦内の穂乃果と海未。

穂乃果 「」エッ エッ エッ

海未 「いつまで驚いてるんですか!」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)ダッテ

穂乃果 「海未ちゃんにはガンタンクあるし」リュウサン トイッショ!

海未 「ガンタンクがいやなのです!」リュウサンモ!

穂乃果 「わがままを言っちゃだめだよ」

海未 「なぜわがままですか!」

穂乃果 「」ニゲチャエ!ダッシュ!

海未 「」マチナサイ!

凛 「鬼ごっこにゃ」

花陽 「海未ちゃんが鬼ですか」

ことり 「月での海未ちゃんのあだ名はオニの海未」

希 「ホワイトベースのおふくろさんはあたしや」

ミライ 「」

No.35 16/09/22 19:49
自由人 

にこはあることに気づいた。留置場の鍵がなぜかかかっていないのだった。

にこ 「開いてるじゃない」。。。。゛(ノ‥)ノ

にこ 「あたしのツバザク……」ゴメンネ!

にこは格納庫に置いてあるバギーに乗って脱走に成功したのだった。少し後ろ髪がひかれたのはこころここあ虎太郎の三人が気がかりだった。

にこ 「」ゴメンネ

にこはそのままバギーで走り夜明けにはとある町にたどり着いた。脱出道具七つアイテムは奪われたが、お金にはなぜか穂乃果たちは手をつけなかったのだ。

にこ 「お腹空いたしハンバーガーやポテトでいいや」

にこ 「」モグモグ

食べていると、広場らしいところでガンダムタイプのモビルスーツと少年の声が耳に聞こえた。

?? 「ガンダム売るよ!」

にこ 「なんですって!!」ダッシュ!

ガロード 「よってらっしゃい!見てらっしゃい!ここにあるのはガンダムXだよ!買うかい!」

にこ 「ガンダムX……、買うわ!」ハイハイ!

ギャラリー 「」ザワザワ

ガロード 「にこちゃんにガンダムXだ!」

にこ 「」ワーイ!

ガロード 「だけどガンダムXを動かすにはこのGコントローラーが必要だよ!いくらで買うかい?」

にこ 「」コラ!

にこ 「……買うわ!」

にこはガロードにまんまと乗せられ財布や銀行に預けていたお金の大半をガロードに渡した。

ガロード 「毎度あり!」

にこ 「あんた、バカでしょう。ガンダムXといったらサテライトキャノン装備で汎用性に優れた機体でしょうに」

ガロード 「俺にガンダムは必要ないのさ」

そんな風に言うガロードという少年の表情はどこか自分に似ていた。
にこはコクピットにおさまりGコントローラーをセットしてガロードに別れを告げた。

にこ 「取り返しに来ても渡さないわよ」ツン

ガロード 「……わかってるさ」

ガロードは飛び去るガンダムXを見送りティファの面影を見た感じがした。
にこはガンダムXを使ってUTX軍に復帰するつもりのはずだったが胸のどこかにむなしさに似た寂しさがあった。

No.36 16/09/23 05:52
自由人 

にこ 「宇宙No.1のにこ様に勝てると思っているの!」

にこはガンダムXを使いアメリカ大陸にいる連邦軍の部隊と戦ってはいたが、なぜか兵士の命を奪うことはしなかった。
兵器や武器を破壊をするものの、兵士たちは見逃していた。拠点だけを破壊すればいい……。
焚き火の燃えるような明かりを見つめながら彼女は思った。むなしい、と。
かつてシャアの下で幾多の戦いを経験してた頃は連邦への復讐やUTX歌公国への使命感にあふれていた自分がいた。
だけど、穂乃果やことり海未、希や凛、花陽、こころここあ虎太郎たちがひそかに自分の胸の内にいる感じがした。
このままUTX軍に復帰は可能だったがためらいがあった。寝よ、と疲れていたのか焚き火のもとで寝ていた。
翌朝、とんでもないことが起きていた。

ガロード 「にこ、にこ!にこ!」

にこ 「」ハッ!

にこ 「あんた、ガロード!なんでガンダムに乗っているのよ」

目覚めると焚き火が消えていて声がする方を見ると、ガロードがガンダムXのコクピットに乗っていた。その顔は何かを吹っ切った表情に見えた。

ガロード 「悪いな、ガンダムはやっぱ返してもらうわ!お金は返してやるから」ホラ

にこ 「キャッ!ちょっと減ってるじゃない」

ガロード 「昨日の食事代くらいだから勘弁な」

にこ 「勘弁してやるわよ」フン

ガロード 「オレには守るべきひとがいるんだ。だから、ごめんなにこ」

にこ 「好きにすれば。あたしは戻るべき場所に戻るから」

じゃあな、とガロードはニカッと笑みを見せながらどこへともなく去っていた。
にこの側にはホワイトベースから脱走したバギーが置いてあった。ガロードが置き、ガソリンは彼のサービスか満タンにあった。
にこは鼻息をちいさくしながらホワイトベースに戻っていった。

にこ 「」。。。。゛(ノ‥)ノ

にこ 「ここに戻ってきたじゃないの」ロック OK

海未 「にこ、おはようございます。脱走してませんでした?」

にこ 「」アセアセ

にこ 「し、してないわよ!」

こころここあ虎太郎 「」オハヨウゴザイマス

にこ 「ほ、捕虜に挨拶しないの!バカじゃないの」

こころ 「お姉さまはやさしいひとです」

にこはなにも言えなかった。

No.37 16/09/23 12:43
自由人 

ホワイトベースに迫るガルマ率いるガウの部隊。

ガルマ 「今度こそ木馬を落とす!」

シャア 「女のために血気にはやるのはよくないぞ」

ガルマ 「私がイセリナのために焦っているだと」

シャア 「私も援護に出よう。ツバザクでな」フフフ

ホワイトベースはドーム型球場に身を隠していた。しかし、ガウ攻撃空母からは爆撃を受けていた。

穂乃果 「」キャア

カイ 「やってくれるなガルマ・ザビ」

リュウ 「だが、このままではいずれやられるのも時間の問題だ」

海未 「またガンタンク」

穂乃果 「」キョロキョロ

海未 「どうしました穂乃果?」

穂乃果 「ことりちゃんがいないよ」

おやどり艦長代行の説明によると、ことりはその都度ドクターJからの指令によりOZの各基地を叩きながら学校を転々としながら移動しているという。

デュオ 「ことり!」

ことり 「うん!」ダンクシュート!

リリーナ 「ことり。ことりは私を支えなくてはいけないのに」

デュオ 「よ!お嬢さんまた会ったな」

ことり 「焼き鳥屋じゃないよ」

ことりとデュオは共同でOZの基地を潰していた。

穂乃果 「学校か」

海未 「穂乃果やことりとの日々」

穂乃果 「ガンタンクな海未ちゃんがしみじみ」

海未 「ガンタンクを付けないでください」

穂乃果 「」ハッ!

穂乃果 「おやどり艦長代行!穂乃果がガウをおびきだすよ!そしたらガウの後方からみんなで攻撃してよ」

おやどり 「危険よ」

希 「だけどウチらは戦力が少ないしUTX軍はガンダムに目がいくはずや」

おやどり 「やれる穂乃果ちゃん」

穂乃果 「」ウン

穂乃果の乗るHONOガンダムはホワイトベースがいるドーム型球場から単機で飛び出した。
シャアはそれを見つけて部下と共に追撃した。

No.38 16/09/24 03:22
自由人 

シャアはガルマの部下と共に穂乃果のガンダムを攻撃した。しかし、バズーカを持つガンダムの攻撃に立て続けにガルマの部下が乗るツバザクはやられた。

シャア「ちぃ!腕をあげたな!HONO!」

穂乃果 「逃げないと」

シャア 「逃げる!?どういうつもりだ。……なるほど、木馬め考えたな」

シャアはドーム型球場に身を潜めるホワイトベースを見つけこれを機にザビ家のひとりであるガルマに復讐をしようと考えた。

シャア 「ガルマ聞こえるか!白い奴の向かう先に木馬がいるはずだ」

ガルマ 「わかった。全艦発進!」

穂乃果 「来たね、みんな頼んだよ」

穂乃果はガウ攻撃空母が自分に向かうのを確認し目立つように逃げた。砲撃が開始された。

穂乃果 「」キャア

おやどり 「よし!ガウ攻撃空母に向け攻撃開始!」

カイ 「あいよ」

リュウ 「海未やれるな」

海未 「やれます」

ホワイトベース、ガンキャノン、ガンタンクが一斉にガルマ隊を背後から攻撃した。

ガルマ 「な、なんだ!?」

兵士 「後方から木馬の攻撃です!」

ガルマ 「なんだと」

そこへシャアから通信が入る。

シャア 「フフフ、ガルマ。君はよき友人だったが君の父上がいけないのだよ」

ガルマ 「謀ったな、シャア!」

シャア 「ちなみに君はA-RISEでは誰が好きだ?私は…」

ガルマ 「わ、私は!」

この時、ガルマは自らガウを操縦しホワイトベースに体当たりをしかけようとしていた。

穂乃果 「ホワイトベースはやらせないよ!」

海未 「穂乃果!」

ガルマ 「うわぁぁ!?UTX歌公国に栄光あれ!」イセリナ!

ホワイトベース、ガンダムたちの攻撃によりガルマ隊は爆発を残し消えていった。

穂乃果 「やったね」

海未 「穂乃果」

穂乃果 「」ンミチャ ガンタンク

海未 「ガンタンクと一緒に呼ばないでください!」

No.39 16/09/24 07:51
自由人 

ことりがウイングガンダムで戻ってきたのでアイドルをするかしないか再び話し合いをしました。

ほのことうみ 「」ワイワイ

にこ 「」コイツラ

穂乃果 「ことりちゃん学校いいな」

ことり 「すぐ転校しちゃうよ」

海未 「アイドルの話ではないのですか」

ほのこと 「」ハッ

穂乃果 「まずは名前だね。あたしたち三人の」

ことり 「ガンダムウイングガンタンク?」

海未 「ガンタンクはいりません!却下です」

穂乃果 「じゃあこんなのは?」

想像

穂乃果 「ほのか!」

海未 「海未!」

ことり 「ことりで〜す!」

再び現実

海未 「お笑い芸人みたいですね」

にこ 「充分、芸人要素ありすぎ」

穂乃果 「じゃあこんなのはどうかな」

想像

穂乃果 「穂乃果は陸からガンダムで」

ことり 「ことりは空からウイングガンダム」

海未 「わたしは海からガンタンク」シズミマス

現実

海未 「ガンタンクは水には潜れませんよ!」バシバシ!

穂乃果 「なんでできないの」

ことり 「そうだよ」

海未 「ガンタンクは連邦のモビルスーツの基礎ですが、歩行システムができなかった時のために作られたんです!」

ほのこと 「」ナルホド

にこ 「どうでもいいけどあたしが留置されてる目の前で話し合いをしないでよ!隣にアルパカだし!」

穂乃果 「にこちゃん」

ことり 「アルパカ可愛いよ」

海未 「すみません」

にこ 「アイドルなんてあなたたちみたいなへっぽこは無理に決まっているわ」フン

穂乃果 「へっぽこ」

海未 「穂乃果はたしかに」

穂乃果 「」ムッ

ことり 「とりあえず三人の名前だね」

凛 「アイドルかにゃ?」

花陽 「」ジーン

希 「まだあんたら話しに加わったらあかんで」

りんぱな 「」ウン

No.40 16/09/24 13:27
自由人 

穂乃果 「とりあえずは応募という形で」ココニ イレテ!📮

海未 「他力本願ですね」

ことり 「海未ちゃんとガンタンク」φ(..)

海未 「やめなさい」

ことり 「」チュン

ホワイトベースは大平洋に出てことりは再びドクターJから任務を与えられウイングガンダムで飛んでいった。
しかし、ことりは知らなかった。OZの総帥トレーズ・クシュリナーダに罠が仕掛けられているのを……。

花陽 「花陽ちゃん凛ちゃんシスターズ」φ(..)

凛 「凛とごはんとかよちんかな」φ(..)

希 「穂乃果ちゃんたちの存在忘れたらあかんよ」

モビルスーツデッキにいる穂乃果と海未たち。

ほのうみ 「」クシャミ!

穂乃果 「風邪かな」

海未 「地球の風邪はしぶといらしいですよ」

リュウ 「風邪を引いたら俺が看病してやるさ」

海未 「遠慮します」

カイ 「しかしUTX軍はしつこいな」

穂乃果 「海だ」オヨギタイ!

海未 「海未は私ですが」

穂乃果 「海!海未ちゃんじゃなくて」

海未 「穂乃果の水着」テレテレ

希 「わしわしするで〜!」ワシワシ ワシワシ

海未 「」イヤー

海未 「」ピクピク

穂乃果 「海未ちゃん遊んでないで整備してよ」

海未 「遊んでませんよ!」

しかし、大平洋の海からUTX軍の攻撃は行われていた。

No.41 16/09/24 15:41
自由人 

こころここあ虎太郎 「」キャー コロコロ

にこ 「海中からの攻撃ね」

希 「ジャブローに行かれたら困るんやな」

穂乃果 「ど、どうしよう。海未ちゃんはガンタンクだしことりちゃんはいないし」

おやどり 「HONOガンダムの性能なら海中でも戦えるはず」

穂乃果 「つまりは海水浴!」

雪穂 「海水浴とちがうし」

穂乃果 「」キガエテ ミズギニシタヨ!👙

海未 「破廉恥です!モビルスーツに乗っているんだから水着は意味ないです」

そうこうしている間にもホワイトベースを狙うUTX軍の潜水艦や水中モビルスーツのミサイルが爆発を繰り返す。

穂乃果 「ビームライフルよりバズーカだ」

海未 「気をつけてください」シリアス

穂乃果 「」ウン

穂乃果 「穂乃果、HONOガンダムいくよ!」

穂乃果の乗るガンダムは海中に飛び込んだ。
敵機はいるはずだった。その間に凛と花陽は戦闘中にも関わらず穂乃果のつくったアイドルの名前募集ボックスに投函した📮。

花陽 「」コレデヨシ

凛 「」イイニャ!

にこ 「だからあたしの留置場の前でしないでよ」

りんぱな 「」メモ ペン カスヨ!

にこ 「」アイドル

穂乃果は慣れない海中で苦戦を強いられていた。

No.42 16/09/24 16:27
自由人 

こころここあ虎太郎 「」キャア コロコロ コロコロ

にこ 「じっとしてなさい!」

こころ 「お姉さま」

にこ 「」

その頃、海中にいる穂乃果はUTX軍のTODOゴッグに襲われていた。新型でありパワーがあった。

穂乃果 「きゃあ!せっかくの水着が台無しだよ」

希 「コクピットにおって誰が見んねん」

穂乃果 「えい」

穂乃果はバズーカを発射した。しかし敵の水中型モビルスーツはパワーもあり早かった。

穂乃果 「どうすれば」ヒラメイタ!

海未 「穂乃果は無事でしょうか」

再びHONOガンダムを襲うTODOゴッグはガンダムの肩を掴んだ!軋む機体。
瞬間、穂乃果はビームサーベルを抜いてTODOゴッグの胸に突き刺した。すると敵の機体は怯んだ。

穂乃果 「やった」バズーカ ハッシャ!

TODOゴッグが一機撃破されたことに彼らの仲間の機体は穂乃果の機体を囲むようにした時だった。
突然、頭上からミサイルが降ってきた。

穂乃果 「希ちゃん!」

希 「ウチやない!海未ちゃんや!」

海未 「これではガンタンクよりひどいですよ」ホノカ ウルウル

穂乃果 「えい!えい」バズーカ ハッシャ バズーカ ハッシャ

ビームサーベルとバズーカを使いながら慣れない海中での戦いを終えたホワイトベースと穂乃果。
ホワイトベースは穂乃果とガンダムを回収する際に低空飛行にしてワイヤーで引き揚げた。

穂乃果 「海水浴だね」

雪穂 「ちがうから」

海未 「無事でよかったです」ウルウル

穂乃果 「海未ちゃんのムネも相変わらず成長ないけど」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)コトリチャン!ヘルプ!

その頃、ことりたちオペレーションメテオの五機のガンダムたちはトレーズ・クシュリナーダの罠にかかろうとしていた。

ことり 「ドクターJは何者」パパ?

デュオ 「これでコロニーに帰れるな」

ことり 「」ハノケチェン!ンミチャ!

No.43 16/09/24 19:39
自由人 

大平洋を進むホワイトベースに対してことりはデュオと共にトレーズがいる連合のニューエドワーズ基地の平和会議に向かっていた。
トレーズの罠とも知らずに……。
ことりとデュオは戦っていた。

デュオ 「さすが防衛線が厚いぜ!」

ことり 「」ピイッ!

デュオのガンダムデスサイズはステルス性とスピードに優れるがウイングガンダムほど装甲は厚くない。

ことり 「トレーズを倒さないと!」

デュオ 「だが奴等も半端ないぜ!なにい!?」

何処からともなく飛んできたミサイルの束にことりとデュオは巻き込まれそうになったが、機体をジャンプさせ回避した。

デュオ 「味方も巻き添えかよ!?」

ことり 「ちがうよ!ガンダムタイプぽいよ」

デュオ 「なんだと!?」

ことりの言う通り新たに現れた機体は赤い機体に砂漠色の機体だが、ことりのウイングガンダムやデュオのガンダムデスサイズによく似ていた。

カトル 「トロワ、あの機体は僕たちにそっくりじゃないか」

トロワ 「なんであろうと倒すまでだ!」

トロワの赤いヘビーアームズがデュオのデスサイズに向かった直後だった。OZ首脳が乗るシャトルが飛び立つのをことりは見つけウイングガンダムを飛翔させた。

ことり 「逃がさない」

連合首脳 「若者よ!私はこれを不幸な出逢いとは思わん!」

ことり 「ごめんね」

ことりの駈るウイングガンダムはビームサーベルを抜いてシャトルを真っ二つに破壊し爆発が空に広がった。
ことりが三機のガンダムのもとに着陸した時だった。

?? 「貴様らは気づかないのか!俺たちは踊らされたんだ。トレーズに!

デュオ 「なんだと」

カトル 「待ってください!いま連合の放送をキャッチしました」

流れる臨時ニュース放送にトレーズの端正な表情が映る。

トレーズ 「我々はコロニーとの和平を望んでいた!なのにコロニー側は五機のガンダムタイプを用い我々に宣戦布告してきた」

レディ・アン 「(お見事です。トレーズさま……)」

五飛 「俺たちは利用されたんだ!」

ことり 「」ピイッ!

ことりの悲痛な叫びが自爆装置を密かに作動されたニューエドワーズ基地に響いた。

No.44 16/09/26 09:17
自由人 

五飛 「だが俺はひとりでもトレーズを倒す!」

トロワ 「……」

カトル 「トロワ!」

五飛のシェンロンガンダム、トロワのガンダムヘビーアームズは敵が攻撃するなか輸送機に向かった。すでに逃げたであろうOZ総帥トレーズを倒すために。

五飛 「邪魔だ」

トロワ 「……」

そこへ連合の基地のスピーカーを通してとある女性の声がことり、デュオ、カトルに伝わる。

?? 「ことり!ことり!」

ことり 「ママ!?」

サリィ 「ちがうわ。私は連合のサリィ・ポゥ!聞いてちょうだい。あなたたちがいるニューエドワーズ基地は地下にある核爆弾で滅びるわ」

ことり 「核!?」

デュオ 「OZの仕業かよ」

カトル 「確認しました。地下数百メートルに核爆弾はあります。止めるには地下のコントロールルームからシャットダウンするのです」

ことり 「任務了解だよ」

ことりはウイングガンダムをバードモードに変形させ向かった。

デュオ 「逃げるのかよ」

カトル 「いいえ。あの人は逃げません」

ことり 「あそこだ」

バードモードから再びモビルスーツに変形しビームサーベルで厚い鉄に覆われた地下コントロールルームが見えると、ことりはコクピットから飛び降りた。

ことり 「ピィッ!」カウントダウンシテルヨ

カトル 「データを送ります」

ことり 「ここをこうしてピポパ」カチャカチャ

ことりとカトルの協力でニューエドワーズ基地はさいわい核爆弾は爆発しなかった。

カトル 「輸送機をもう一機確保してください。あのお嬢さんにも必要です」

デュオ 「南ことりのためにか。わかったよ」

ことり 「こんなの、こんなのあたしの任務じゃないよ!」ピィッ!!

ことりは地下コントロールルームでひとり叫んだ。

No.45 16/09/26 12:31
自由人 

ことりがむなしい任務をしてた頃、穂乃果や海未たちは懐かしい日本の故郷にいた。
ただし地上の日本は宇宙コロニーのネオジャパンのように独立はしておらずネオジャパン政府下の日本、ユニオン管轄下の行政特区として国としてはひとつにまとまってなかった。

穂乃果 「ソレスタルビーイングは紛争根絶を掲げてるんだね」

海未 「私たちが戦っている限りいずれどこかで会うかもしれません」

希 「せやね。戦ってることにあたしらとてかわりないねんな」

凛 「ソレスタルビーイングは四機のガンダムがあるらしいにゃ」

花陽 「エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェというらしいです」

にこ 「ヴァーチェは希みたいとか」

希 「この場で銃殺にするで」カチリ!🔫

にこ 「あたしの前で話すからでしょう!あんたらが!」

檻の前でにこは毎回、穂乃果たちの話に付き合わされていた。

穂乃果 「ことりちゃんが戻ってきたら休息しながらアイドルのお話しをしよう」

希 「名前募集はどうなった」

海未 「芳しくありません」

凛 「乾パンは穂乃果ちゃんにあげるにゃ」

穂乃果 「パンだ!」カタイヨ!

にこ 「乾パンだし」

花陽 「(アイドルになりたい!)」ドキドキ

にこ 「(ソレスタルビーイング。紛争根絶なんて夢のまた夢よ)」フン

にこは悩んでいた。しかしにこの悩みに気づいてる者はこころくらいかもしれなかった。

こころ 「」オネエサマ

にこ 「」

No.46 16/09/28 08:45
自由人 

穂乃果 「お名前募集でも見ようか」

海未 「ことりがいないのに」

りんぱなにこ 「」ドキドキ ドキドキ

穂乃果 「一枚目はこれ!」

海未 「見るんですね」

穂乃果 「え〜と、白いごはんには希望とお花がいっぱい!」

海未 「?」

花陽 「」アタシノデスヨ

穂乃果 「農家さんかな」

海未 「却下です」

花陽 「」ガクッ ウルウル

凛 「」ヨシヨシ カヨチン

穂乃果 「二枚目あったよ」

海未 「あるんですね」

穂乃果 「なになに、ラーメン二郎こそ平和にゃ!二郎?」

海未 「大盛りのラーメンを作るお店です」

穂乃果 「ごめん。使えないよ。ごはん屋やラーメン屋じゃなくアイドルだし」

凛 「」シクシク シクシクニャ

花陽 「」ヨシヨシ ヨシヨシ

希 「(関わるなと言ったのに)」

穂乃果 「三枚目だね。あったよ」

海未 「期待はしませんよ」

にこ 「」オイ

海未 「?」

穂乃果 「なになに、ガンダムチームと海未はガンタンク、だって」

りんぱなのぞ 「」プッ

海未 「誰がガンタンクですか!!」

穂乃果 「ガンダムチームの響きはいいけど。チームというよりコンビやユニットみたいかな」テレテレ


海未 「私をなだめてくださいよ」

穂乃果 「」ヨシヨシ

にこ 「(ガンダムチームは私のアイディアよ)」

穂乃果 「ことりちゃんが帰ってきてからだね」

にこ 「」コケッ!

にこ 「いま決めなさいよ!この和菓子とんちんかん!」

穂乃果 「和菓子とんちんかんてなに!」

にこ 「言ったとおりよ」

檻を挟んでぶつかり合う穂乃果とにこ。平和なひとときであった。

No.47 16/09/28 18:31
自由人 

ことりはひとり悔やんでいた。連合の平和指導者たちを過ちとはいえ倒したからだ。

ことり 「どうしよう」ピイッ!

そこへドクターJから指令が入った。任務の失敗は許されないが、まだ敗北したわけではない。
倒すべきはOZでありトレーズ、とあった。

ことり 「トレーズ・クシュリナーダ……」

ことりはたとえ次の作戦がOZの罠であろうと覚悟を決めた。
そしてホワイトベースに戻りアイドル活動をするんだと胸に秘めていた。
その頃、ホワイトベースにいる矢澤にこはというと……。
また脱走していた。

にこ 「なんでまた脱走できるのよ」

ホワイトベースから脱走しそのまま日本の街中に紛れて街に流れているニュースに目をやった。

アナウンサー 「ソレスタルビーイングの介入によりますますユニオンたち三大勢力は混乱を極めており地球連邦、地球連合ともに話し合いすらまとまらない模様です」

にこ 「あまいのよ」

にこはどこへいくともなく歩いたが、いくあてはなかった。
しかたなくとあるマンションの前でファーストフードを口にした。
すると、マンションに住んでいるらしい住人男女が通りかかった。

沙慈 「ソレスタルビーイングは何を考えているんだ。紛争に介入するなんて」

ルイス 「わからないよ」

ちらりと男女ふたりはにこを見たが、そのまま通りすぎた。

にこ 「こんなに可愛いんだから声くらいかけなさいよ!」

沙愛 「」ン?

ルイス 「帰ってケロロ軍曹を見ましょう」

そのまま男女ふたりはマンションに姿を消した。
にこはむかむかした。
こんなに可愛いのに!

No.48 16/09/28 20:33
自由人 

にこ 「なんでケロロ軍曹なのよ!ラブライブ!でしょう!」ムカムカ

沙慈とルイスに怒鳴るにこがふと空を見上げるとなにやら粒子の輝きが見えていた。それは都会のとある山の中に消えていった。

にこ 「ソレスタルビーイングのガンダム……?」

まさか、とは思いながらもホワイトベースのそばにまで近づくにこだった。運がいいのかにこ捜索はまったくされてなかった。

にこ 「」サガシナサイヨ!

にこ 「まああの子たちが無事ならいいんだけど」ココロ ココア コタロウ

希 「ソレスタルビーイングのガンダムが私たちの近くにいたんや!」

穂乃果 「むぅ、穂乃果たち悪いことしてないよ」

海未 「なぜソレスタルビーイングのガンダムがホワイトベースの近くにいたのでしょう」

にこ 「」。。。。゛(ノ‥)ノモドッテキタジャナイ

こころ 「お帰りなさいお姉さま」ニコッ!

にこ 「こころ!?」

留置場に戻ってきたにこをこころは少女らしい微笑みで迎えた。

にこ 「なんであんたがいるのよ」

こころ 「お姉さまは戻ってくると信じていましたので」ニコ

話し合いをしてた穂乃果たちは再び留置場に来た。

穂乃果 「にこちゃんはソレスタルビーイングをどう思う?」

にこ 「」ダッソウニ キヅカナイ アホノカ

穂乃果 「アホじゃないもん!」

希 「」マアマア

海未 「にこはソレスタルビーイングをどう思いますか」

にこは自分の考えを語った。

にこ 「紛争根絶なんて夢のまた夢よ。UTX歌公国と連邦、コロニーと地球連合、ナチュラルとコーディネーター、地球のいくつかはガンダムファイトで荒廃してるし地球と宇宙は争いだらけよ」

凛 「にこちゃんはえらいにゃ」

花陽 「考えてるんですね」

にこ 「まあソレスタルビーイングの真意は別にある可能性も否定しないわ」

ほのうみりんぱなのぞ 「」オオッ

希 「にこっちはえらいな」

にこ 「ほめても何も出ないわよ」フン

No.49 16/09/29 12:49
自由人 

そこへホワイトベース艦内に警報が鳴った。港に停泊しているだけで一切、戦闘行為はしてないのに。
ブリッジに上がった穂乃果たちのモニターに映っていたのはソレスタルビーイングのガンダムエクシアだった。パイロットからは音声のみ通信が入った。

?? 「聞こえるか連邦の艦、貴様たちのガンダムを差し出せ」

おやどり 「ガンダムを?どういう意味」

?? 「俺がお前たちがガンダムに相応しいか見極めてやる」

希 「なんちゅうか傲慢やね」

凛 「身勝手にゃ」

花陽 「でもでも見逃してくれますか?」

花陽の言うとおりだった。ガンダムエクシアはホワイトベースの上空に滞空しまるで見据えているように見えた。

穂乃果 「海未ちゃんとリュウさんのガンタンクでおとりに」

海未 「やられますよ!」

リュウ 「ここは穂乃果に出てもらおう。ことりはいないし」

カイ 「だけど日本じゃ戦闘行為はガンダムファイト以外は禁止だぜ」

おやどり 「いまガンダムファイト委員会にガンダムファイトとして申請したわ」

穂乃果 「がんだむふぁいとか。やるよ」

穂乃果は格納デッキに向かい海未たちも追いかけた。コクピットに収まる穂乃果はやる気を出した。

穂乃果 「ここはわたしたちの家だもん」

海未 「穂乃果」

穂乃果 「HONOガンダムいくよ」

HONOガンダムはカタパルトから射出され港から離れていき目の前の小島にたどり着いた。
おやどりからガンダムファイトとして許可されたのが聞こえた。

?? 穂乃果 「ガンダムファイト、レディゴー(だよ)!!」

No.50 16/09/29 14:26
自由人 

ニ体のガンダムは小島でビームを放ち剣を結びあった。どちらにも決定的なダメージはないが、HONOガンダムはエクシアのような飛行は無理なのだ。

穂乃果 「ずっこい!」

そこへエクシアから通信が入り相手の顔が見えた。穂乃果たちと同じかわずかに幼いくらいだ。

刹那 「ずるくない。お前がガンダムなら俺を倒せるはずだ」

穂乃果 「」ムムッ!ヒラメイタ!

穂乃果はジャンプ飛行をしてビームサーベルでエクシアのGNソードを受けた。瞬間、ビームライフルを放った。

刹那 「なに!?」

穂乃果 「やった!バルカンも」

バルカン砲がエクシアの胸を撃つ。刹那はすかさず態勢を整えるが、わずかに穂乃果の方が早くホワイトベースの皆に見えた。

海未 「穂乃果」

リュウ 「穂乃果はニュータイプなのか……」

不利な状況ではあるが、空を飛行できるエクシアと一瞬でも互角に見えた。
にこは艦内の留置場でこころがノートパソコンのモニターに穂乃果の戦いを映していた。

にこ 「エクシア、ソレスタルビーイングのガンダムやるじゃない」

こころ 「そうなのですか」

虎太郎 「えくしあ〜」

刹那 「」クシャミ!

穂乃果 「えい!」

刹那 「しまった!」

ビームサーベルでGNソードを近くの海まで弾いた!穂乃果はそれ以上、戦うつもりはなかった。

穂乃果 「やめようよ。それすたるびーいんぐ」

刹那 「」

刹那は弾かれたGNソードをいったん海中から拾うと、そのまま山の方へ消えていった。

海未 「穂乃果……」

凛 「勝ったにゃ」

花陽 「ごはんですね」

おやどり 「ソレスタルビーイング、敵か味方か」

希 「」スピリチュアル!

No.51 16/09/30 07:58
自由人 

穂乃果がホワイトベースに戻ると、海未たちは駆け寄った。

海未 「穂乃果!」

穂乃果 「はあはあ、強いよ。ソレスタルビーイング」

HONOガンダムは遠目には装甲は美しく見えたが、実際には傷だらけだった。ルナ・マキニウム合金が傷をつけられるということは破壊させられる危険を物語っていた。

凛 「穂乃果ちゃんを傷つけるなんてひどいにゃ」

カイ 「傷ついたのはガンダムだろ」

リュウ 「ソレスタルビーイング、だけど狙ったのはガンダムだ。ホワイトベースには一切、手を出していない」

花陽 「目的はガンダム?」

ああ、とリュウはうなずく。
希は傷ついたガンダムを見上げる。このガンダムはなんやろうな、と。
その頃、ことりはOZ基地に他の三機のガンダムと共に襲撃していた。
五飛がこの戦いに参加してないのを知ったのは後からだった。

ことり 「デュオくんに他のガンダム!」

レーダーには自分のウイング以外は基地までの進路をリーオーなどのOZのモビルスーツで阻まれ進めない。ウイングガンダムはバードモードで飛行するが、そこへ大型のビームが夜の闇から向かってきた。

ことり 「」ピイッ!

ゼクス 「ガンダム01、私たちにビームは必要ないだろう!」

ことり 「プロトタイプリーオー!?なんで!?」

ゼクスのプロトタイプリーオーことトールギスの純白の機体がドーバーガンを捨てビームサーベルを抜いた。
一対一の決闘の姿勢が見て取れた。

ことり 「ふざけないでよ!決闘だなんて」

ことりはそう叫ぶもののアイドルにかける情熱と似た何かを感じてしまい、バードモードからモビルスーツモードに戻りバスターライフルを捨てビームサーベルを構えた。

トロワ 「目的はOZが宇宙への進出を阻止することだ。悪いがいかせてもらう」

ことりとゼクスがビームサーベルで戦いあうなか、トロワの赤いヘビーアームズはゆっくり確実にOZ基地に進んだ。
デュオとカトルもまた苦戦していた。

デュオ 「ちっくしょお!」

カトル 「まだです!まだやれます」

No.52 16/10/04 09:40
自由人 

その頃、月を出たアルビオンは評価試験のために真姫とガンダム二体を載せて地球に降下し始めた。

シナプス艦長 「降下シークエンスに入る!」

真姫 「これが地球、そしてあのガンダムがいるところ……」

アナハイムの制服に身を包んだ真姫はつり目な瞳のなかに熱い眼差しがあった。
そしてことりは、

ゼクス 「さすがガンダム!決闘の精神を心得ている!だが勝つのは私だ」

ことり 「ピイッ!やらせないよ」

ゼクスのトールギスとビームサーベルを交えていた。互いに譲らない戦いがあった。

ことり 「穂乃果ちゃんや海未ちゃんのもとに戻るんだから!」

ウイングガンダムのスラスターやバーニアを全開にしてゼクスのトールギスに体当たりなみに仕掛けた!
瞬間、ゼクスのトールギスは避けきれず左腕を切られた!

ゼクス 「なんだと!?」

ことり 「じゃまをしないでよ!」

しかし、その決闘の最中に基地からレディ・アンの声がガンダムとゼクスに伝わる。

レディ・アン 「ガンダムに告ぐ!我々はコロニーを連合のミサイルにより攻撃する意思がある。連合のミサイルは我々が掌握した。繰り返す」

デュオ 「コロニーが!?」

カトル 「狙われた」

トロワ 「……」

ことり 「」ピイッ!

ゼクス 「無粋なことをしてくれる!ノイン、レディ・アンに通信をまわせ!」

ノイン 「わかりました」

ゼクスはガンダムにビームサーベルを向けながら憤る思いがあった。
目の前のガンダム01に迷いがある気がした。

No.53 16/10/06 07:55
自由人 

その頃、にこは再び脱走を試みようとしていた。

にこ 「」カチャカチャ カチャッ!

にこ 「なんで開くのよ」。。。。゛(ノ‥)ノ

こころ 「お姉さま」

にこ 「」ビクッ!?

にこ 「こ、こころ。それに……」

ここあ 「いつでも戻ってきていいですから」

虎太郎 「がんだむ〜」

こころ 「いってらっしゃいませお姉さま」ウルウル

にこ 「あ、あんたたち。馬鹿でしょう。穂乃果以上に!」

穂乃果 「」クシャミ!

海未 「」(/≧◇≦\) テヲ ツカイナサイ!

穂乃果 「」ゴメン カゼカナ

にこはこころたちに見送られて再び脱走した。たぶん、あの子達が自分をひそかに脱走させてくれていたのだ。
だが、どこへいくのか。
UTX歌公国へ復帰かあるいはふつうの生活へ戻るのか。
にこは再び沙慈たちの住むマンションの前で可愛さアピールをした。

にこ 「にこにこに〜♪にこにこに〜♪」

沙慈 「ガンダム、姉さんが調べてるんだけど危ない目に遭わないといいけど」

ルイス 「沙慈のお姉さんだもん。だいじょうぶよ」

にこ 「にこにこに〜♪にこにこに〜♪」

ルイス 「ケロロ軍曹を見ましょう」

沙慈 「そうだね」

にこ 「ラブライブでしょう!」ガアア!

沙慈ルイス 「」ニゲロ!

にこ 「はあはあ。このにこさまの可愛さがわからないなんて」

刹那 「……」

にこ 「」ムッ

刹那 「」ピグモン?

にこ 「誰が友好珍獣よ!」

刹那はにこの姿に目をやると、そのまま山中に隠したガンダムのもとに向かった。
しかし、何かを感じたにこに迂闊にも尾行されていたことに気づかなかった。

刹那 「エクシア」

にこ 「エクシア?あれがあのガンダムの名前」(( ̄_|

刹那 「誰だ?」

にこ 「」エイッ!

刹那 「」キゼツ👼

にこ 「ふつうの生活に戻りなさい、知らない少年」

刹那 「」ロリ

にこは刹那からガンダムエクシアを奪い飛び立った。ガンダムエクシアと同じ識別信号を発しているらしい機体がありそのまま南海の孤島にたどり着いた。

にこ 「ソレスタルビーイングの隠れ家のひとつかしら」

No.54 16/10/06 15:11
自由人 

にこは識別信号を発信する信号のもとへエクシアを降ろしていった。

にこ 「」ドキドキ

にこ 「これてまずくないかしら。さっきの刹那て子を気絶させたまま置いてきたし」

とはいえモニターを見るとひとりはおっさん、もうひとりはかなりのイケメンともう一体のガンダム、そして謎のコンテナがあった。

? 「刹那、お前のおまちかねのモノが届いたぞ。早く降りてこい」

にこ 「」ヤバッ

? 「刹那!早くしろて!」

イケメンの方に声をかけられ一瞬、浮かれたにこはコクピットハッチを開けてしまった。

ロックオン 「刹那!?お前」

ラッセ 「刹那か」

にこ 「」バレタ!?ドウシヨ ドウシヨ

ロックオン 「刹那、女装で任務してたのか」

ラッセ 「可愛いな」

にこ 「へ?」

にこ 「じゃなくてあたしは女の子よ!!」

ロックオンとラッセ 「なんだと!?」

持ち前の強きな性格が出てにこは本物の刹那とちがうことをバラしてしまい本気で焦った。

にこ 「」アセアセ アセアセ

にこにはふたりの静寂が恐ろしくこわいモノに思えた。

ロックオン、ラッセ 「……」

ロックオン 「なんだ!刹那、お前女の子だったか」アハハ!

ラッセ 「知らなかったぞ。刹那が女の子だったなんて」

ロックオン 「それよりデュナメスはGNシールドを装備してこれでパーフェクトだ!お前のガンダムの装備はこれだ」

ロックオンの言葉にラッセはコンテナを開いて説明する。

ラッセ 「セブンスソードだ。これでお前のエクシアも完全になるぞだ」

にこ 「へ」

にこ 「」ナゼ オドロカナイ

刹那を気絶させたにこはそのまま刹那・F・セイエイとしてソレスタルビーイングに入ったことになった。

ロックオン 「いったん宇宙に戻るぞ。スメラギさんとヴェーダから何かあったらしい」

ラッセ 「早く装備させろ。刹那」

にこ 「……」

ロックオン 「刹那はガンダムを心から愛してるからな」

にこ 「……」ソレスタルビーイング ハイッチャッタ アセアセ アセアセ

ロックオンとラッセは気づかないままにこを刹那と呼んでいた。

No.55 16/10/10 09:56
自由人 

にこはロックオン、ラッセと共にソレスタルビーイングに通じる内通者によって軌道エレベーターの中にいて宇宙を目指していた。

にこ 「」ドキドキ

動悸が激しくなるにこだったが、ロックオンとラッセはまったく疑っている様子はなかった。エクシアとデュナメスは完全な装備がされ別ルートで向かっていた。

ロックオン 「ついたぜ」

にこ 「」ドキドキ

ロックオン 「刹那、嬉しくねえのか?」

にこ 「……」ドキドキ ドキドキ

ロックオン 「やれやれ。無口なお前さんにも困ったもんだ」

ラッセ 「嬉しいんだよ。ガンダムがようやく完全になったんだからな」

にこ 「(うかつにしゃべれないだけなの!なんなの、ソレスタルビーイング!)」

軌道エレベーターを出たにことロックオン、ラッセは完全な装備になったガンダムと共にプトレマイオスにひそかに合流した。

にこ 「(これがソレスタルビーイングの母艦)」ドキドキ シャベリタイ!

ソレスタルビーイングの母艦プトレマイオスには他に二機のガンダムがありどちらもメディアを通して目にしたものだった。にこはロックオン、ラッセと共にプトレマイオスのブリッジに向かった。

スメラギ 「ごくろうだったわねラッセ。ロックオン、刹那」

にこ 「……」ナゼ バレナイ

フェルト 「刹那?あなた……」

にこ 「」ドキドキ

フェルト 「女の子だったのね。知らなかった、ごめんね」

にこ 「(なぜ謝られるのか。わからない……)」ドキドキ

スメラギ 「次の作戦になるわ。ユニオン、人革連、AEUは必ず動くはずよ」

ティエリア 「ヴェーダからも指令がきている」

にこ 「(う゛ぇーだ?)」ナニソレ?

にこはソレスタルビーイングの誰にも怪しまれないまま刹那・F・セイエイになった。
だけど、ホワイトベースに残してきたこころたちとまたどこかで逢うのだろうかと思った。

にこ 「(木馬のこともわかるかしら……)」

No.56 16/10/10 12:59
自由人 

再びことりとデュオたちはレディ・アンによりコロニーにミサイルを向けられ攻撃ができないままだった。

レディ・アン「繰り返す!我々は連合のミサイルを掌握した。ガンダムを引き渡せ、繰り返す……」

兵士 「各ガンダムともに動きを止めましたが反応はありません」

ゼクス 「レディ・アン少佐、何をやっているんだ!これはトレーズの望むところではない!」

レディ・アン 「わかっていないのはゼクス。お前だ!ええい!どこでもいいコロニーにミサイルを放て!」

ゼクス 「待て……!」

そこにL1コロニーのとあるところからOZ基地に通信が入り眼鏡と義手のドクターJの姿が基地やゼクスの機体に映る。

ドクターJ 「OZの諸君、キミたちが愚かなことはよく存じておる。だが、コロニーに直接手を出すほど愚かだったとはな。コロニーは戦いを望んでおらん。ワシがキミたちに戦いを挑んでおるんじゃ」

ゼクス 「ガンダムの開発者のひとりか……」

ことり 「」パパ? イヤイヤ チガウヨ!

レディ・アン 「そうきたか。ならばガンダムを引き渡し降伏しろ」

ドクターJ 「そうはいかん。ガンダムは渡せん、ヒイロ……?ことり?」

ことり 「!?」

瞬間、ことりはドクターJに自分の名前を言われたことに動揺しつい自爆スイッチを押したが運よく機体から爆風で弾き飛ばされ背中につけたグライダーで飛んでいった。

ゼクス 「なに!?」

トロワ 「……」

トロワはヘビーアームズでことりを追いかけ、カトルとデュオは互いに通信し退いた。

デュオ 「いまのうちに退くぞ」

カトル 「あ、ああデュオ……。胸がいたい」

ゼクス 「ええい!レディ・アンめ」

苦い戦いにゼクスが憤る頃、基地ではレディ・アンとノインが互いを睨んでいた。

ノイン 「トレーズ様からの通信です」

レディ・アン 「貸せ!」

ノイン 「トレーズ様からの伝言です。エレガントに、です」

レディ・アン 「くっ、ノイン特尉。……おぼえておれ」

グライダーで逃げることりをトロワはヘビーアームズの手で捕獲した。ことりは少し怪我をしているようだった。

ことり 「」ピイッ!

トロワ 「逃げるぞ……」

No.57 16/10/11 15:19
自由人 

OZとコロニー側ガンダムの戦いはマスコミを通して政略的に放送されその報道はホワイトベースにいる穂乃果たちにも届いた。

アナウンサー 「OZとの戦いによりガンダム01と呼称される機体は自爆したとありました。これによりライトニング・バロン(男爵)の爵位にあったゼクス・マーキス特尉は特佐へと昇進しライトニング・カウントとなりました。OZ傘下の国々は軍需産業へさらなる高みをめざすと思われます」

テレビ映像にはことりのが瞬間グライダーで飛び立つ姿が映りウイングガンダムが自爆する映像が繰り返し流されトレーズやゼクスの姿もプロパガンダ的に流しているのは明らかだった。

海未 「ことりが……」

穂乃果 「自爆しちゃうなんて帰ってこれないよ」

りんぱな 「そっち!?」

希 「ウチのスピリチュアルによるとことりちゃんはしばらくはホワイトベースに帰ってこないかもな」カード ピッ!

おやどり 「ことり…」

海未 「おやどり艦長代行、ことりはなぜコロニーのために戦うんですか」

おやどり 「いまはまだ言えないわ。わかってちょうだい……」

目を伏せるおやどりに海未は見つめ返すだけだった……。
ことりが行方不明なことはしかたないが、ホワイトベースもいつまでも日本にいるわけにはいかない。ジャブローにたどり着くためには地球を一周してもたどり着かないとならない。

おやどり 「日本での休息はおわりにします」

穂乃果 「秋葉原に行きたかったのに」

凛 「ラーメンを買い込んだにゃ」

花陽 「ごはんも!」

希 「食料や燃料、一部の弾薬は仕入れたさかい。まあよしとしよう」

海未 「ことり」

穂乃果 「ことりちゃんはかならず帰ってくるよ」

ホワイトベースは日本を飛び立つなか一機のガンダムとすれちがった。

海未 「あれはネオジャパン代表のシャイニングガンダムでは……」

穂乃果 「海未ちゃんはガンタンク乗りだよ?」パンガ ウマイ!

海未 「ガンタンクはいやなのです」ガミガミ!

穂乃果 「」(/≧◇≦\) カンベンシテヨ

果たしていつになればことりと再び合流できるのか……。
そしてにこの脱走にいつ彼女たちは気づくのか。

No.58 16/10/15 05:00
自由人 

しかしホワイトベースの行く手を阻むUTX軍により進路を変えざる得なかった……。

おやどり 「このままではオーストラリアの連邦軍かオーブに保護を求めないとならないわね……」

希 「そやね」

穂乃果 「オーストラリアなら海未ちゃんのガンタンクが活躍するかも!」

海未 「ガンタンク言わないでください」

凛 「穂乃果ちゃんばかりずるいにゃ。凛も乗りたい乗りたい!」

花陽 「まあまあ落ち着いて」

ホワイトベースはやむなく南下せざる得なかった。なぜならUTX歌公国軍は必要以上にホワイトベースを攻撃していたからだ。
UTX歌公国軍を仕切るA-RISEもまた宇宙で懸念していたのだ。

ツバサ 「ガルマ・ザビを倒した木馬」

英玲奈 「侮れないな」

あんじゅ 「ランバ・ラルの部隊を地球に下ろしましょう」

ツバえれサ「ああ」

ホワイトベースは海中や空中から爆撃を受けて南下していた。

穂乃果 「しつこいよ!もう」

カイ 「まったくだ」

穂乃果のガンダム、カイのガンキャノンでは性能がよくても空中と海中からの攻撃に苦戦していた。
海未はガンタンクに乗るのは拒否していた。

海未 「穂乃果やことりばかりに負けられません」

機銃座に座る海未は熱くなっていた。
苦戦するホワイトベースに突如、強力な光亡が援護するように入った。

おやどり 「あれは……!」

希 「アーク・エンジェルや!?」

オーストラリアやオーブに近い近海で再び両艦は出会いを果たした。
アーク・エンジェルの白い艦体に懐かしさをおぼえた。

No.59 16/10/15 11:50
自由人 

アーク・エンジェルの甲板には見慣れた白いストライクそして見慣れない小型戦闘機の姿がありホワイトベースを援護した。

穂乃果 「キラちゃんだ!」

海未 「キラ……」

ムゥ 「こちらアーク・エンジェル所属のムゥだ。援護する!」

ムゥのスカイグラスパーがホワイトベースのまわりにいるUTX軍のドップを撃破し水中にいる潜水艦やモビルスーツにダメージを与える。
キラのストライクはランチャーストライクになっておりアーク・エンジェルと共に援護した。

海未 「すごい……」

戦いは瞬く間に終わり青い空と海は平穏を取り戻した……。
ホワイトベースとアーク・エンジェルは再び双子のようにならび進んでいた。

マリュー 「おやどり艦長代行、また会えました」

おやどり 「……いえ」

マリュー 「どうしましたか」

おやどり 「娘のことりが……」シクシク シクシク

ナタル 「ガンダムの一機が自爆したとありましたのは耳にしました」

ムゥ 「おい」

ムゥはナタルの空気の読まなさにあきれ少し小突いた。

ナタル 「失礼しました」

おやどり 「いえ……」

希 「ワシワシしたい」

ムゥ 「俺にか!?」

希マリュー 「ちがうわ(ちがいます!)」

大人たちが話をしてる頃、穂乃果やキラたちも再会に笑みをみせていた。

キラ 「ことりがか……」

トール 「大丈夫だよ。このカガリてのもMIA(戦闘中行方不明)になってたけどキラと少佐が見つけたんだから」

カガリ 「なんだと!?」

穂乃果 「かわいい……」ツンデレ?

初めて見るカガリ・ユラと名乗る少女に穂乃果たちは見とれた。

カガリ 「な、なにを言うんだ。お前たち」

凛 「ラーメンならオーブラーメンみたいにゃ」

花陽 「いやいやオーブの熱焼きライスだよ」

カガリ 「なんてたとえ方をするんだ!」

海未 「失礼ですよ」

穂乃果 「でもお互いたいへんだったね」

キラ 「……まだまだだよ。なんのために戦うのか」

海未 「キラ……」

キラの表情が以前より暗いことに察しがいい海未は何かに気づいたようだった。

No.60 16/10/16 13:24
自由人 

アーク・エンジェルはザフトの“砂漠の虎”ことアンドリュー・バルトフェルトを倒しホワイトベースはガルマ・ザビを倒したことからそれぞれの敵から注視される存在になっていた。

キラ 「バルトフェルトさんが言っていたんだ。スポーツにはルールがあって勝ち負けがある。だけど戦争はどこで終わらせるのか。相手を滅ぼすまでなのか……」

穂乃果 「で、でも相手が狙ってくるんだし……」

海未 「ですがそれではいつまでも私たちは狙われますよ」

凛 「むずかしいにゃ」

花陽 「ゴハンは食べたらお片付けですけどね。にこちゃんゴハンだよ〜」

シーンとする留置場に走る穂乃果たちは驚いた。にこがいないのだ。

花陽 「にこちゃんがいません!」

凛 「海に飛び込んだかにゃ?」

海未 「いくらにこでも魚のエサですよ」

穂乃果 「これは脱走?いやいやまさか」

こころ 「」ドキドキ

穂乃果 「こころちゃん?」

キラ 「……」カワイイ

ほのうみりんぱな 「」エッ ロリコン?

こころ 「」ニゲタ!

穂乃果 「むぅ」

凛 「あやしい」

結局、にこが脱走した事実をおやどり艦長代行は黙認した。

おやどり 「本部の扱いでさえ不明瞭だったからしかたないわ」

希 「こんど見つけたら超わしわしマックスやね」

にこ 「」クシャミ!

にこ 「風邪?」

ホワイトベースとアーク・エンジェルは青い海と空を進んでいた。

No.61 16/10/17 06:44
自由人 

こころここあ虎太郎 「」キャア

ホワイトベースとアーク・エンジェルはUTX軍とザフトから攻撃をされていた。

希 「ほんましつこいで!」

おやどり 「穂乃果ちゃんはガンダムでカイくんはガンキャノンで攻撃!」

ほのカイ 「了解!」

海未 「また機銃座ですか」

リュウ 「ガンタンクは海の上では活躍できないからな」ワハハ

海未 「わたしの上にガンタンクは乗りませんよ!」

リュウ 「海な」

海未 「」//////

機銃座に乗る海未とリュウは援護した。

海未 「穂乃果はやらせまんが!」

ガンダムに乗りたいという思いが彼女を焦らせていた。額には汗が浮き出ながら戦いになにかを思っていた。
HONOガンダムのビームが機銃座から見えた。
アーク・エンジェルのキラの乗るストライクは赤いガンダムと交戦していた。

アスラン 「キラ!それに足つき!木馬か!」

キラ 「アスラン!じゃまをしないでくれよ」

穂乃果 「ヅラちゃんなの!?」

三人の思いが戦場に交錯するが、鋼鉄の機体を駆け巡る戦場に個人の気持ちが入る余地はない。
また爆発が広がった。

ディアッカ 「グレイト!」

イザーク 「ディアッカ、よろこぶヒマはない!」

ニコル 「足つきも木馬もこれだけ抵抗するなんて。なんて力だ!」

ザフトのクルーゼ隊も苦戦していた。

キラ 「じゃまをするな!」

アスラン 「キラ!」

穂乃果 「キラちゃん!ヅラちゃん」

アスラン 「ヅラじゃない!」

穂乃果はホワイトベースを守りながらキラたちも守っていた。
ビームがクルーゼ隊の行く手を阻む。イザークは舌を打つ。

イザーク 「ち!なんなんだ!?」

穂乃果 「やらせないだけだもん」

No.62 16/10/17 07:28
自由人 

おやどり 「凄い……」

希 「穂乃果ちゃんとガンダムのせいか……」

ブリッジから見つめるふたりは穂乃果の動きがよすぎるのに呟いた。

穂乃果 「ヅラちゃん!」

アスラン 「ヅラではない!ザラだ!」

穂乃果は赤いイージスガンダムからの呼びかけに驚きながら牽制した。

穂乃果 「きゃ!なんでお友だちだったのに」

アスラン 「くっ!やるしかないんだ」

イージスガンダムのMA形態のスキュラがホワイトベースの甲板にいるHONOガンダムを襲う!

キラ 「穂乃果!」

イザーク 「お前の相手は俺だ!」

キラ 「!」

キラはストライクを跳躍させイザークのデュエルが乗るサブフライトシステムを奪った。

ニコル 「イザーク!」

ディアッカ 「ストライク!!」

キラ 「!」

キラはニ体のGATシリーズを相手にしながらモニターに映る穂乃果とアスランの機体を気にしていた。

穂乃果 「ヅラちゃん」

アスラン 「ザラだ!ほ、穂乃果?やはり穂乃果か。なぜキラと共に!」

穂乃果 「……!」

だが海中からのUTX軍とザフトのミサイル攻撃が互いの声をかき消すように爆発が広がる。
この爆発が再びアーク・エンジェルとホワイトベースを引き裂くように広がった。

穂乃果 「ヅラちゃん……」

アスラン 「やはり穂乃果が……」

ホワイトベースの先に見えたのはかつての大戦で大陸の形が変わったオーストラリア大陸がわずかに見えた。

おやどり 「オーストラリアに南下してしまった」

希 「しかたないやん。だけどオーストラリアには連邦の基地あるんちゃう」

おやどりは希の言葉に曖昧に頷いた。
穂乃果はまた息を切らしてコクピットから下りた。

穂乃果 「ハアハア、ヅラちゃん……」

海未 「穂乃果……」

凛 「カレーパン作ったにゃ」

花陽 「メロンパンも」

穂乃果 「」(≧∇≦)タベルヨ!!

海未 「心配したあたしがバカでしたか」

穂乃果 「海未ちゃんも食べよう?」

海未はメロンパンを口にしながらジャブローに着く頃にダイエットかもと複雑に思った。

穂乃果 「?」

海未 「甘いです」

No.63 16/10/18 05:53
自由人 

穂乃果 「オーストラリアだ……」

穂乃果は見える大陸に呟いていると、海未が説明するように付け加えた。

海未 「いいえ、この海もかつてはオーストラリア大陸でした」

ほのりん 「?」

きょとんとする穂乃果と凛に海未は説明する。

海未 「かつてルウム戦役という大艦隊戦があり戦いはUTX軍の勝利。そして彼らはブリティッシュ作戦という大規模なコロニー落としをしたのです。しかし、コロニーは目的のジャブローを前に大気圏で四散、そしてコロニーはオーストラリア大陸に落ちたのです」

花陽 「こわいです」

海未 「コロニー落としを見たひとは空が落ちてくると言ったそうです」

穂乃果 「空が」

凛 「落ちてくる……」

海未の説明を聞いた一同はオーストラリア大陸を眺めながら恐怖に震えていたのだが。

花陽 「で、でもルウム戦役でたしかA-RISEはファーストコンサートしたです。ザビ家の次男、ドズル・ザビがA-RISEのファンになったです!」

ほのりん 「」オオッ!

海未 「」ムッ

オーストラリア大陸の広大な大地が目の前に広がっていました。
そしてそこには新型のガンダム二機と新たな出会いが待っているのをまだ知らなかった。
そこに新たな戦の火種があるのを……。

? 「あれは木馬ではないか」

オービル 「どうやらオーストラリアくんだりまで来たようです」

? 「フ、まあいい。我々は星の屑を成功させる」

岩肌に隠れているこの会話が新たな戦の火種ということを穂乃果たちはまだ知らないまま、トリントン基地に入港した。

No.64 16/10/18 08:15
自由人 

ここオーストラリアでは連邦のモビルスーツ評価試験基地があり今日もモビルスーツの試験があった。

キース 「ち、このザクじゃおいつけないぜ」

ウラキ 「やるしかないだろう!」

連邦カラーに塗装されたザクF2型が若いパイロットを乗せかつてのアボリジニのように野を駆けていた。

バニング 「うだうだいう前に動かんか!」

ウラキ キース 「了解!」

指揮車からの上官の声にウラキとキースは声を張り上げ目の前の改良型のジムを目指しマシンガンを放つ。
が、避けられた!
ジムのマシンガンから衝撃を受けるキースのザクF2は後ろに倒れ土砂をまきあげた。

キース 「うそぉ……」

ウラキ 「キース!」

キース 「あ、あとは頼んだぜコウ……」

ジムから放たれた弾丸はペイント弾でザクの機体には人間の血で塗られたように赤く染められていた。
ウラキのザクは先輩パイロットの乗るザクF2とともに改良されたパワードジムを目指すが、性能の差はひらきがあった。
それを遠くから見てたのはホワイトベースの穂乃果たちだった。コロニーの残骸や野を駆けるモビルスーツが光点のように見えていた。

おやどり 「いまは評価試験中なのね」

希 「艦長代行はあまりオーストラリアに来たくない顔やね」

おやどり 「たしかスケジュールによると月から新型の機体が評価試験のために降りたとあるわ」

希 「ウチらは補給やさかい。じゃまにならんようにしたらええ」

日本で補給はしたがオーストラリアにまで南下したことは予想外の事態だった。

穂乃果 「ザクと」

凛 「ジムかにゃ」

海未 「ふたりとも見えるのですか!?」

ほのりん 「なんとなく」

海未 「アフリカのひとみたいですね……」

ほのりん 「失礼だよ(にゃ)!」

凛 「モビルスーツに乗りたいにゃ」

花陽 「凛ちゃんに戦ってほしくないよ」

ホワイトベースはトリントン基地に降り隣にはおなじホワイトベース級のアルビオンがあった。

真姫 「ホワイトベース……。なぜここに」

モーラ 「UTX軍は執拗に狙ってるウワサがあるな」

真姫 「これからガンダム二機の評価試験なのに」

No.65 16/10/18 09:33
自由人 

おやどり艦長代行と希は基地司令とアルビオン艦長エイパー・シナプス大佐に会った。

おやどり 「申し訳ありません。ジャブローに向かうはずが」

基地司令 「いや、仕方ないことだ。だが、明日からは我々は新型ガンダムの評価試験に入るから最低限のことしかできないのはわかってくれ」

おやどり 「わかりました」

シナプス 「それにしてもホワイトベース級がふたつもならぶとはな」

希 「(ワシワシする相手がおらへんやん!)」

穂乃果たちはホワイトベースを降りてトリントン基地での補給の傍ら遊んでいた。

穂乃果 「暑いよ」

海未 「オーストラリアですから」

凛 「カンガルーにコアラはいないかにゃ」

花陽 「基地のそばにはいないにゃ」

真姫 「これがホワイトベースの乗組員なの?ちんちくりんね」

海未 「穂乃果と凛はちんちくりんですが、私たちは戦いを生き抜いてきました」

ほのりん 「」ヒドイ!

モーラ 「真姫、ケンカはよしなさい」

穂乃果 「ん?希ちゃんにそっくり」

希 「誰がや〜!」💨

ミライ 「なんなの?」

穂乃果 「わ!?三人の希ちゃんだよ」

希モーラミライ 「何でよ!!」

穂乃果 「あ!よく見たらちがうよ」

凛 「トリプル希ちゃんかと思うにゃ」

海未 「(笑いが吹き出そうですよ)」Oo

希 「東條希はウチ」

モーラ 「あたしは連邦の整備兵のモーラ。アナハイム・マキエレクトロニクスの真姫ちゃんの友だち」

ミライ 「」

真姫 「西木野真姫よ」

ほのりん 「錦と薪?」

真姫 「西木野真姫!」

ほのりん 「二紙と木と田中真紀子?」

真姫 「西木野真姫よ!!」

穂乃果 「西木野真姫ちゃん。はじめからそう言えばいいのに」

凛 「そうにゃ!」

真姫 「言ってるわよ。ん?これがホワイトベースのガンダム……」

アナハイム・マキエレクトロニクスのガンダム開発に携わった真姫はガンダムを目にした。

No.66 16/10/18 10:56
自由人 

真姫はまじまじと穂乃果のガンダムを見つめた。

穂乃果 「惚れちゃだめだよ」

真姫 「あんたじゃないわよ」

彼女は整備用クレーンを使いHONOガンダムの額に近づけた。

凛 「高いにゃ」

花陽 「」ドキドキ

真姫 「なぜいるのよ。もう」

これは、と彼女は驚きを含み呟いた。

穂乃果 「ほのかだよ」

真姫 「じゃましないで」

穂乃果 「」ツンツン マキチャン

真姫は手にした布で額の“HONO”を拭った。するとある文字が浮き出てきたことに気づく。

真姫 「AHONOKA、アホノカ……やっぱり!」

穂乃果 「アホ乃果じゃないよ!」

真姫 「少しは黙ってて!」

ほのうみりんぱな 「」ビクッ!!

真姫の表情はなにか思い詰めている顔だった。彼女はつぶやく。

真姫 「これはあたしが開発したガンダム……」

ほのうみりんぱな 「」エッ!?

真姫 「パイロットは誰なの」

穂乃果 「ほのかだよ」

真姫はまじまじと穂乃果を見つめて一言。

真姫 「AHONOKAガンダムのパイロットがこんな子なんて……」

穂乃果 「だからなに?アホのかじゃないよ」

真姫は穂乃果の顔を見つめながらなにも語らなかった。しかたなく穂乃果はガンダムの額の刻印を“HONO”に戻した。海未といっしょに。

海未 「雑用あつかいですか」フキフキ

穂乃果 「ガンタンクも磨くよ」

真姫 「」ジー

凛 「ツンデレにゃ」

花陽 「アナハイム・マキエレクトロニクスにはツンデレがいるのかな」

真姫 「」ナニヨ!

No.67 16/10/18 14:56
自由人 

穂乃果たちはアルビオンの格納庫を見学していた。するとまだ若い仕官ふたりが明るい声を出していた。

ウラキ 「二機のガンダムか!」

キース 「俺は真姫ちゃん狙いでいいか」

ウラキ 「キース!」

ふたりの前を見ると、二機のガンダムがデッキにもたれていた。
ガンダムGP01、そして重厚な装甲なのがガンダムGP02であった。

穂乃果 「HONOガンダムがいちばんだよ」

海未 「どうしたらガンダムに乗れるのでしょうか……」

凛 「りんも乗るならガンダムにゃ」

花陽 「こわいですよ。この悪役面したガンダム」ガクガク ブルブル

真姫 「これはあたしがニナといっしょに開発したガンダム。バカにしないでよ」

希 「」ワシワシ!ワシワシ!

真姫 「キャア!」

希 「ストレスがスッキリしたで」(;^_^A

真姫 「モーラに本当似てるわね」

希 「」ムッ

そこへオービルと別れた謎の士官が格納庫内にやってきた。

? 「ごくろう」

ウラキ 「?」ケイレイ

キース 「?」ケイレイ

キースは怪訝に思った。髪を束ねた長身の士官には見覚えがなかったからだ。この大尉どのは誰だ?アルビオンからの士官でもないしと思った。

? 「いい機体のようだな」

ウラキ 「ハイ、自分もそう思います」

? 「なら試させてもらおうか」

長身の士官はヘルメットを片手にクレーンに乗りガンダム試作2号機のコクピットハッチを開け長身を中に入れた。
その様子は真姫とモーラの目にも入った。
まさかガンダム試作2号機を動かすつもり!?格弾頭の装填をしたばかりじゃない!?
危機感のようなものが真姫の背中が感じた。

真姫 「そこのあなた!ガンダム試作2号機から降りなさい!」

? 「もう遅い……」

ガンダムGP02の瞳が眠りから覚めるように輝きが戻り両腕が動きそなえつけられた大型のシールドを手にした。

ウラキ 「なんだ!?」

キース 「あの大尉、なんだ!」

穂乃果 「いやな予感しかしないよ」

海未 「が、ガンダムを奪うつもりでは!?」

海未の言葉に答えるようにGP02はビームサーベルでアルビオンのハッチを切り裂き闇に出た。
警報が闇に飛んだ。

No.68 16/10/18 15:29
自由人 

ガンダムGP02Aの姿がトリントン基地の闇に映り照明が照らし警報が響く。

ウラキ 「こうなったら!」

真姫 「ウラキ少尉なにをするつもり」

ウラキはガンダムGP01のコクピットに乗り移ったのが見えたが、いまはこちらからどうすることもできないと悟る。

穂乃果 「あたしもガンダムに乗るよ!」

穂乃果はホワイトベースの愛機に向かった。海未たちも続いた。が、凛はふとトリントン基地にあるジム改に気づいた。

凛 「これにゃ!」

花陽 「凛ちゃん!?」

凛は整備されたジム改のコクピットに入り起動させた。その時、ウラキのガンダムGP01が奪われたガンダムGP02Aの前に立ち塞がった!

ウラキ 「!」

? 「ほう、1号機まで失いたいか!」

GP02Aはビームサーベルを抜いてウラキの1号機に向かった。

ウラキ 「くっ!」

ウラキはまだまだ士官候補生なために乗った機体はトリントン基地のジムやザクタイプの経験しかなく実戦はこれが初めてだった。
GP02Aのビームサーベルをかわしていると、基地内に爆発が広がった。それはアルビオンにいるシナプス大佐にもわかった。

シナプス 「この攻撃は遠距離砲撃型モビルスーツの攻撃か……」

同時にブリッジから陸戦型のドムらしい姿が二機駆け抜けているらしかった。
砲撃型か、と苦々しく思った。基地の外からとは……。

ウラキ 「僕は連邦の士官だ!」

? 「若造が!!」

ガンダムGP02Aはビームサーベルを交錯させながらGP01にバルカンを放つ。瞬間、ウラキは驚き背中からつんのめてしまった。

ウラキ 「しまった!?」

? 「ふ、この機体はいただく」

謎のパイロットの笑みを含んだ声が通信を通して聞こえGP02Aは闇と爆発のなかに消えていった。
穂乃果もHONOガンダムに乗り込んだ。

穂乃果 「やるよ」

海未 「むちゃですよ」

穂乃果 「もう、海未ちゃんじゃま!」

ハッチを閉じて穂乃果の機体が動くのを海未は黙って見つめていた。
花陽がホワイトベースに戻り叫んだ。

花陽 「り、りんちゃんがトリントン基地のモビルスーツで出撃しちゃったよ!!」

海未 「なんですって」

No.69 16/10/18 17:24
自由人 

謎のパイロットを乗せたガンダム試作2号機は一機になってしまったドムと合流したその時だった。コクピットに獣に似た声が伝わった。

凛 「待つにゃ!!」

? 「なんだと!?」

凛 「この星空凛が相手にゃ!ガンダムを奪ったわるいひと!」

? 「なんだと」

長髪を束ねたパイロットは厳しい目で相手の機体をモニター越しに見つめた。ジム改である。
連邦のどこの基地でも見かける量産型の機体だ。
そこへウラキたちもバニング大尉と共にやってきた。

ウラキ 「ガンダム2号機を返せ!」

? 「うるさい!貴様ごとき若造が私に口を聞くな!私は崇高な意思のもとで動いているのだ!」

バルカン砲で斉射されウラキはまたも後ろにこけそうになったが踏ん張った。

凛 「ひとからモノを取っちゃいけないにゃ!」

ウラキ 「そ、そうだ!」

? 「黙れ!私、ソロモンの悪夢アナベル・ガトーが悪しき連邦に鉄槌を喰らわすのだ!」

ガトー!?
その名前にウラキはおぼえがあった。戦時中の教科書に名前が連ねてあった。シャア・アズナブル、ランバ・ラル、黒い三連星、そしてドズル・ザビ指揮下の要塞ソロモンを統べるアナベル・ガトー!?

ガトー 「貴様も軍人なら大局的に物事を見ろ!」

ウラキ 「は、はい!」

ウラキはまだ若く経験も浅くつい敵の言うことを教練のままに返事してしまったが、凛はちがった。

凛 「アナと雪の女王にゃ?」

ガトー 「貴様ァ!!」

そこへ穂乃果のガンダムも炎のなか跳躍しやってきた。

穂乃果 「ガンダムを返しなさい!」

ガトー 「ちっ、退くぞ!」

ガトーは僚機のドム・トローペンと共に爆発のなか退いた。
遠距離から援護しているザメルの砲撃が見えたたからだ。

穂乃果 「待て!」

凛 「アナゴさん!」

ウラキ 「アナベル・ガトーだ!」

バニング 「逃がしたか」

キース 「ソロモンの悪夢、アナベル・ガトー……」

デッキ内では2号機を奪われた真姫の表情はなくなっていたかと思っていたが。

真姫 「モーラ、いくわよ!」

モーラ 「どこに行くつもり!?」

真姫 「ガンダムを取り返しにいくのよ」

バギーに乗りモーラを乗せて走っていった。

No.70 16/10/18 20:00
自由人 

穂乃果たちはHONOガンダム、ガンダム1号機、バニングと凛の乗るジム改、キースのザクF2でダイヤの形の編隊を取っていた。

ウラキ 「ソロモンの悪夢、アナベル・ガトー……」

キース 「じ、実戦だってな。ま、まいったな……」

キースの乗るザクF2のモノアイは落ち着きなく震えているように見えモニターに映る彼の表情は苦笑ともつかない顔をしていた。

穂乃果 「凛ちゃんむちゃしないでよ」

凛 「わかってるにゃ」

バニング 「まったくホワイトベースの娘たちまで来ないでいいんだぞ」

穂乃果 「だってほっておけないよ」

凛 「わるいやつにゃ!」

バニングは呆れながらも基地周辺の地図を出した時だった。ウラキから通信が飛ぶように来たのだ。

ウラキ 「基地周辺の上空より熱源反応!これは……」

バニング 「ガンダムをかっさらうシャトルだ!いくぞ」

ほのりんウラキキース 「了解!」

その頃、ガトーは岩影に隠れながら地上からの星空を見ていた。

ガトー 「ふ、地上からの眺めもいいものだ」

ドムパイロット 「少佐なにかおっしゃいましたか?」

ガトー 「いや……」

呟いた時に星空からシャトルが大気圏を突入する熱源が見えた。
星の屑を完遂させる、と決意した武士(もののふ)の顔があった。
だが、シャトルが着陸しガンダムを内部に格納しようとした時に近距離で爆発があった。

ガトー 「連邦か!?いそげ」

ザメルパイロット 「コイツら!」

ドムパイロット 「俺たちがコイツらを引き受けます!少佐」

ガトー 「すまん」

だが爆発は広がってゆく。見慣れないガンダムが一機、若造が乗る1号機、ザク、ジムタイプが駆けていた。

ウラキ 「いかせるか!」

穂乃果 「いかせないよ!!」

ガンダム1号機とHONOガンダムはシャトルを目指す!だがザメルの巨体が塞ぐ!

ほのウラキ 「なに!?」

バニング 「俺が相手する!ふたりは跳べ!」

ほのウラキ 「そうか!!」

二体のガンダムはジャンプした!ザメルのパイロットは驚きの表情をした。

ザメルパイロット 「踏み台にしただと!?」

No.71 16/10/19 05:22
自由人 

ザメルパイロット 「踏み台にした!?」

バニング 「お前の相手はこっちだ!」

バニングはジム改のビームサーベルを抜いてザメルの巨体に刺した。瞬間、爆発が起きた!

ウラキ 「バニング大尉!?くそ!」

穂乃果 「いくよ」

そして凛とキースもドムトローペン相手に奮闘していた。

凛 「はやいにゃ」

キース 「あわてるな!奴にだって隙はある」

キースは訓練の時より落ち着いてたのは凛を見たからだったかもしれない。

ドムパイロット 「まだまだ!」

ドムのヒートサーベルがふたりを襲う。

凛 「きゃ!」

瞬間的にバルカンを発射し砂塵を巻いた。

キース 「バカ!?うわ」

キースのザクの頭部をヒートサーベルが突き刺し爆破が起きた。
凛はキースのザクの頭部が爆破したのを見た。

凛 「くそ!」

キース 「まだまだ!」

キースは慌て機体をしゃがませることで回避していた。ヒートホークを抜いてドムの機体に刺した。

ドムパイロット 「ぐわ。ジオン公国に、栄光あれ……」

ドムパイロットの叫びがキースと凛に届いたかわからない。
凛ははじめての実戦に身体がちいさく震えていた。

凛 「こ、こわいにゃ」

だが穂乃果とウラキの戦いは続いていた。

穂乃果 「うわぁ」

ウラキ 「いかせるか!」

マシンガンを放ちながらオーストラリアの大地を駆けようとするシャトルに弾丸が容赦なくあたる。
シャトルは飛び立とうとした瞬間、突如として速度を失いシャトルの先から大地に激突した。
炎がオーストラリアの大地に舞い上がった。

ウラキ 「や、やったのか……」

穂乃果 「わからないよ」

炎のなかから巨大な影が現れた。ガンダムGP02が鬼のように立っていた。
もともと核攻撃のためのモビルスーツであり装甲は通常の機体より厚い。また冷却装置が機体を冷やしていた。

ガトー 「貴様らなぜ邪魔をする!」

ガトーの言葉が穂乃果とウラキを討つように伝わる。

ウラキ 「くそ!」

穂乃果 「あぶない!」

ガトーはビームサーベルを抜いて抜刀しビームが交錯するが、すぐさま撤退した。

ウラキ 「逃げた……?」

穂乃果 「ちがうと思うよ」

No.72 16/10/19 21:12
自由人 

ガンダム2号機を追おうとするが、半壊したジム改からバニングの声が入った。

バニング 「奴等はシャトルはもうないはずだ。……おそらく川の入り江に潜水艦が待ち構えているはず。奴等は逃げるのに必死だからな……」

ウラキ 「大尉!」

バニング 「俺のことはいい!奴を追撃しろ」

キース 「大尉は俺が見てるから。いけコウ!」

ウラキは迷っていた。そこへようやく追いついた真姫とモーラが追いついた。

真姫 「ウラキ中尉!」

穂乃果 「ツンデレちゃん!」

真姫 「」ムッ

真姫 「ウラキ中尉、ガンダム2号機を頼みます。それと……」

ウラキは真姫からガンダム2号機対策を聞かされ頷いた。その通信は穂乃果にも届いた。

穂乃果 「凛ちゃんはここにいてバニング大尉とキースさんを守ってあげて」

凛 「凛もいくにゃ」

穂乃果 「ダメだよ。UTX軍がまだいるかもしれないのに」

凛 「……わかったにゃ」

口を尖らしながら渋々、凛は頷いた。穂乃果とウラキのガンダムは朝焼けが近い闇の中を進んでいった。
真姫の目にはふたりがひどく頼りないように見えたが、どこか真剣な眼差しで見つめた。

真姫 「ウラキ中尉はともかく穂乃果、あなたがなぜガンダムのパイロットなの……」

呟きが消えていった。
そしてガトーは川の入り江で待ち構えて別動隊の追撃のモビルスーツをビームサーベルで一機また一機と撃破していった。

トライゼ艦長 「やれやれ、赤い彗星は降格されたようだがソロモンの悪夢は健在だな」

部下 「そろそろガトー少佐を載せないと」

そこへ追いついた穂乃果とウラキのガンダムが駆けていく。

穂乃果 「こんなところにいた!」

ウラキ 「いかせるか!」
ふたりの叫びが朝焼けが近い入り江に響いた。
ガトーは怒りに瞳を向けてビームサーベルを構えた。

ガトー 「ええい!邪魔だ!」

ウラキ 「なぜだ!?なぜガンダムを奪う!」

穂乃果 「真姫ちゃんのガンダムを返せ!」

ガトーは二機のガンダムを相手にしながらユーコン級潜水艦に近づいていった。サーベルが闇から光りのなか交錯してはビームが弾けたようだ。

No.73 16/10/20 06:29
自由人 

ガトー 「ええい!邪魔をしおって!」

ウラキ 「それでも僕はパイロットだ!」

ガトー 「一人前の口を利くな!」

ウラキとガトーは互いにつばぜり合いをしていた。穂乃果のガンダムは潜水艦からの攻撃に耐えていた。

穂乃果 「きゃあ!?」

穂乃果はウラキに真姫から聞いた助言を伝えた。

穂乃果 「ウラキ中尉、真姫ちゃんが言ってたよね。盾!盾を狙うんだよ!」

そうか、とウラキは真姫からの助言が頭によみがえった。ガンダム2号機の盾は核弾頭攻撃のための機体を含む巨大な冷却装置であり砲身が収納されているのだ。

ウラキ 「!」

穂乃果 「あたしも!」

ウラキと穂乃果のガンダムがガンダム2号機の盾を狙いビームサーベルが盾を傷つける。
ガトーは苦い顔をしてバルカンを放った。すると穂乃果のガンダムから額の刻印の塗装が一部剥げた。

ガトー 「AHO、だと!?愚弄しおって!」

穂乃果 「アホじゃないもん」

ガトー 「我々デラーズ・フリートはいずれ腐った連邦に鉄槌を下す!」

ガトーの2号機は跳躍しユーコン級潜水艦の甲板に着地しそのまま格納され海に消えていった。
ガトーはコクピットのなかでウラキを気にしながら穂乃果のガンダムを気にしていた。

ガトー 「AHO、だと……」

ガンダム2号機を逃したウラキと穂乃果の身体を敗北と追撃の疲労感を襲っていた。

ウラキ 「……」

穂乃果 「なにもできなかった。逃がしちゃった……」

真姫はモーラと共にウラキと穂乃果の苦い表情を見つめていた。
朝焼けが大地とともに照らしていた。

No.74 16/10/20 09:44
自由人 

一夜明けたトリントン基地は廃墟のようだった。まともに形を整えてる建物は少なくホワイトベースやアルビオンが無事なのはさいわいだった。

海未 「穂乃果……無茶をして」

ウラキや穂乃果はようやく戻ってきた。バニング大尉はキースや凛と先に共に戻っている。
そこへアルビオンのシナプス大佐からウラキに通信が入る。

シナプス 「ウラキ少尉ご苦労だった」

ウラキ 「はい」

本来ガンダム1号機は評価試験のための機体であり軍事機密に値する。いかなる処分も受けるつもりだった。

シナプス 「どうだったかね。1号機は?」

ウラキ 「あ、はい。反応速度や処理速度、稼働性などどれをとってもジムと比較になりません」

シナプス 「そうか。機体を艦に戻して休んでくれたまえ。ホワイトベースの穂乃果くんもな」

ウラキ 「了解……」

穂乃果 「はい……」

ふたりはそれぞれ機体を艦に戻した。
基地では補修や瓦礫の撤去、残務処理など少しずつではあるが活気は戻っていく様子だった。犠牲者への弔いを含みながら。

コーウェン 「一刻も早くガンダム2号機を取り戻さなくてはな」

シナプス 「はい。基地については基地所属の者たちの協力で行っておりますから。アルビオンの出発は早いかと」

コーウェン 「あれは、核はつかってはならんのだ。いまが戦時下でもな……」

シナプス 「わかっております」

コーウェン 「補給部隊をジャブローから出した。もうすぐ着くはずだ

シナプス 「ありがとうございます」

コーウェン 「やってることが矛盾してるかもしれんが……」

シナプス 「ガンダム追撃任務を遂行します」

コーウェン 「頼む……。ガンダム1号機を実戦でつかってくれて構わんからな」

はい、とシナプスは頷いた。
その頃、ホワイトベースの穂乃果たちも落ち込んでいた。

穂乃果 「なにもできなかった」

凛 「りんもにゃ」

花陽 「なに言ってるんです!相手はソロモンの悪夢だったですよ!」

穂乃果 「だって……」ン?ンミチャ

海未 「花陽のいうとおりです!無茶をすればいいものではありません」

ほのりん 「」ハイ

海未 「(ガンダムを奪う。なんていい考えでしょうか……)」

No.75 16/10/20 11:31
自由人 

海未 「」ハッ

海未 「(穂乃果のガンダムを奪おうと私は考えていたのでしょうか?)」

穂乃果 「」ン? ンミチャ ンミチャ

海未 「やましいことは考えてませんから!」

穂乃果 「」(/≧◇≦\)ムキ ナッテルヨ

その頃、ことりはトロワが所属しているサーカス団に共にいた。

トロワ 「自爆して無事とはな……」

ことり 「」ダッシュツ シタモン!チュン!

トロワ 「しかしコロニーからは指令がきていない。どうしたらいいか」

ことり 「考えようよ」

そこへトロワのトレーラーハウスにキャスリンが食事を手にしてやってきた。

キャスリン 「この前は無口な男の子を連れて今度は脳トロボイスな女の子」ウワキモノ!

トロワ 「すまないな。彼女はなんでもない……」

ことり 「ことりだよ」

キャスリン 「ゆっくりしていってね。なんならサーカスを見せてあげるから」

ことり 「」サーカス!

そしてにこたちソレスタルビーイングは世界各地の争いに懸念を示していた。

スメラギ 「オーストラリアではUTX軍がガンダム試作2号機を強奪したらしいわ」

ティエリア 「ヴェーダからの情報によるとアナベル・ガトーのようだ」

アレルヤ 「まったく次から次へ争いだね。刹那」

にこ 「(ぬわんでホワイトベースまでオーストラリアにいるのよ!あんたらジャブローを目指してなかった!)」

アレルヤ 「刹那?」

にこ 「」ア

にこ 「ほ、ホワイトベースがあんなところにいるなんて。あたしにあれはまかせてもらえないかしら」

ロックオン 「おいおい、俺たちの敵はAEU、ユニオン、人革連だぜ。木馬なんざほっとけよ」

にこ 「……あたしにまかせて」

姿形がまるでちがうはずの刹那の表情にスメラギは何かを感じたようだ。

スメラギ 「作戦に支障をきたさない程度なら」

ティエリア 「スメラギ!」

にこ 「わかってるわ」

にこはソレスタルビーイングにいつの間にか馴染みながらもティエリアとは通じている雰囲気はなかった。
しかし、にこは地球に降り立ち自らがなぜ戦闘に身を宿す理由知ることになる運命をまだ知らない。

にこ 「」ココロ ココア コタロウ ホノカ

No.76 16/10/20 15:58
自由人 

シナプス 「おやどり艦長代行、ガンダム2号機の追撃任務は我々が引き受ける。あなた方はジャブローに一刻も早く向かってください」

おやどり 「わかりました……」

ホワイトベースとアルビオンは互いに通信しながらなすべきことがあった。

ウラキ 「俺はアルビオンに乗ってガンダムを追う。ガトーを」

穂乃果 「……うん」

真姫 「(あたしがいないとガンダム1号機は性能を発揮できない。だけど穂乃果が気になる。どうしたら……)」

迷う真姫の前に宇宙からシャトルが一機、トリントン基地に降り立った。

モーラ 「ニナ!」

ウラキ 「?」

ニナ 「まったくあたしを置いていくなんてあとでシナプス艦長の抗議にいくわ。真姫、あなたあたしの代わりにアルビオンに乗るなんて!」ガミガミ!

真姫 「ご、ゴメンナサイ!」デモ チャンス!

真姫 「に、ニナ!あたしの代わりにアルビオンに乗って!」

ニナ 「え?」

事情を聞いたニナ・パープルトンはあっさり真姫の頼みを承諾した。そして真姫から受け取ったガンダム1号機の稼働データに驚いた。性能が規定以上にウラキが引き出したからだ。

ニナ 「ウラキ中尉」

ウラキ 「なにか」

ニナ 「あなたはガンダム1号機の性能を引き出しています!」

モーラ 「こうなったらニナはアルビオン乗りに決定だ。真姫は心おきなくホワイトベースにいってらっしゃい」

モーラの笑みに真姫は気まずいながら笑みを返した。
そしてジャブローからはバニング大尉とかつて戦いを生き抜いたパイロットたちが補充モビルスーツと共にやってきた。

モンシア 「やれやれ、俺はデート中だったのによ。こんなところまで来るとは」

ベイト 「バニング大尉の見舞いが先だ」

アデル 「元気ですかね。大尉は」

凛 「お酒くさいにゃ」

花陽 「お米のもとだけどくさいです」

モンシア 「なんだと!?」

りんぱな 「逃げろ!!」

ホワイトベースとアルビオンには互いに厳しい任務になることはたしかだった。

No.77 16/10/21 08:19
自由人 

補給と整備を終えたホワイトベースはアルビオンやトリントン基地と別れオーストラリア大陸を出た……はずだったが。

こころここあ虎太郎 「」キャア

オーストラリア大陸を出たにも関わらず容赦ない射撃や砲撃がホワイトベースを襲った。

海未 「どれだけしつこいんですか!?」

希 「容赦ないな。ほんまに」

空から海からと彼らはホワイトベースの進路を阻んでいた。

穂乃果 「もう!邪魔しないでよ」

穂乃果のガンダムは海中に空中にと他のモビルスーツの追随を許さないくらいの性能を発揮していた。通常のモビルスーツの概念を超えていたかもしれない。
真姫はつぶやく。

真姫 「ガンダムの性能、いえ穂乃果の……」

だがホワイトベースの進路は皮肉にも再びオーストラリア大陸の北に位置するオーブ近海まで戻された。

凛 「また戻ったにゃ」

花陽 「ジャブローにいけませんね」

希 「スピリチュアルでも迷走と出てるし!」ピッ!
ホワイトベースはオーブ近海まで来ていた。それをオーブのアスハ代表たちはモニターを通して見つめていた。

ウズミ 「あの艦だけでなく連邦の艦まで」

オーブ高官 「弱りましたが、これ以上やっかいなことは控えませんと」

同じ頃、プトレマイオスから出撃したにこのガンダムエクシアもまたホワイトベースの近くにいた。GN粒子によりエクシアの機体はホワイトベースやオーブ、UTX軍、ザフトなども捕捉されなかった。
にこのガンダムエクシアはホワイトベースを見つめる。

にこ 「バカなの。あの子たちは!」

ジャブローに行きなさい。なのにオーブ近海とはあきれもあれば怒りに似た気持ちがあった。

No.78 16/10/21 20:18
自由人 

イザーク 「木馬か。なんの恨みもないが鬱憤を晴らすにはちょうどいいかもな」

ディアッカ 「だな」

潜水艦の中で退屈していたクルーゼ隊のふたりは部屋を出ようとするのをアスランとニコルは止める。

アスラン 「待て!俺たちの狙いは足つきだろう」

ニコル 「そうですよ。足つきが出てくるまで待ちましょう」

イザーク 「UTX軍に借りをつくっておくのも悪くないだろう」

イザークはストライクに与えられた顔の傷のまま凄味ある表情をした。砂漠ではろくに活躍さえままならなかった思いもある。

アスラン 「……わかった。俺も出よう」

ニコル 「アスラン」

アスランなりに政治という言葉が頭をよぎった。もちろん自分はパイロットだからという気持ちもあった。が、木馬には穂乃果たちもまた乗っているのだ。
彼女たちを危険にさらしたくはないが自分は軍人なのだ。

希 「ザフトのGATシリーズや!」

再びオーストラリア北部オーブ近海に戻ったホワイトベースをアスランたちを襲った。

穂乃果 「もう!」

カイ 「ザフトは関係ないだろうに!」

だがザフトに奪われたGATシリーズは容赦なく攻撃してきた。
爆撃が海面や空中から襲う。水しぶきが上がる。

凛 「あたしも援護くらいするにゃ」

凛はトリントン基地からそのまま貰ったジム改に搭乗しカタパルトから援護した。

凛 「にゃにゃにゃ!」

イザーク 「ち!ザコが!」

凛 「あたらないにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

穂乃果 「凛ちゃん出てきちゃ危ない!」

穂乃果はガンダムを操りながらイージスを狙ったが可変システムを持つアスランは避けていた。

アスラン 「穂乃果!」

その様子をオーブのウズミたちは見ていた。

ウズミ 「ホワイトベースはジャブローに向かったはずでは……」

なぜ戻ってきたのだ、と政を司る国のトップとして迷いがある表情をした。
そしてエクシアに乗るにこははじめは介入するつもりはなかったがこころたちの顔がよぎり自然と機体を動かしていた。

アスラン 「穂乃果!なんだ!?」

ディアッカ 「ソレスタルビーイングだと」

にこ 「刹那・F・セイエイ、またの名を矢澤にこ。介入する!」

No.79 16/10/22 06:23
自由人 

見覚えのあるガンダムは背中の粒子を空中にまきながらホワイトベースを援護していた。

穂乃果 「なんで……?」

凛 「なんなんにゃ」

ニコル 「ソレスタルビーイングがなぜ介入するんだ」

イザーク 「ええい!」

デュエルガンダムはホワイトベースよりにこのエクシアに向かうが、返り討ちにされてしまう。

にこ 「あの子たちはあたしが守る!」

イザーク 「ぐわっ!ストライクだけでなくこんなヤツに」

エクシアのGNブレードがデュエルを襲いまたもイザークは海面に落とされた。

ディアッカ 「イザーク!?」

アスラン 「くっ!この砲撃は。オーブ艦隊!?」

アーク・エンジェルを襲った時と同様にオーブ艦隊の砲撃がアスランたちを襲う。そこへオーブ艦隊の司令から音声通信が戦場に伝わる。

艦隊司令 「連邦およびザフト、そ…ソレスタルビーイングに告ぐ!貴君らはオーブ領域に入っている」

アスラン 「またか…」

穂乃果 「来たくて来てるんじゃないよ」

希 「そやそや」

にこ 「……」

にこはGATシリーズに目をやりながらもすぐさま姿を消した。
アスランたちも撤退した。

アスラン 「退くぞ!これ以上は意味がない」

ニコル 「了解」

ディアッカ 「ち、イザークの鬱憤にさえならないぜ」

イザークはすでに回収されたらしいが彼もまた潜水艦のなかで舌打ちをしていた。
ホワイトベースのおやどり艦長代行は覚悟を決めてオーブに進路を向けた。

希 「だいじょうぶやろか」

こころ 「あのガンダムは……」

艦隊司令 「ウズミさまからはあの艦に砲を向けるなと言われている」

希 「あたらへんな」スピリチュアル?

オーブ艦隊の砲撃はホワイトベースを守るように周囲に爆発をしていた。

アスラン 「足つきの時とおなじようにか」

オーブにおそらくキラはいるはずだ、と確信が彼にあった。

穂乃果 「オーブ……」

真姫 「この国もモビルスーツ開発をしてたはず……」

凛 「ラーメン」

花陽 「オーブのごはんです」

No.80 16/10/23 15:33
自由人 

ウズミはアーク・エンジェルに似たホワイトベースの船体をデッキから見つめていた。

オーブ高官 「アーク・エンジェルだけでも厄介なのに連邦の艦とは」

ウズミ 「わかっている。みなまで言うな」

ホワイトベースの凛と花陽、こころここあ虎太郎は安堵した。
リュウは少し渋い顔をしていた。

リュウ 「オーブまで来るとはな。ジャブローまで遠いな」

りんぱな 「」オイシイモノガ イッパイ!

こころ 「あのガンダムはなぜ助けたのでしょう」

虎太郎 「助けた〜」

ここあ 「艦をおりれるかな。だけど……」

ホワイトベースの乗組員は全員オーブの名の下に一時的に保護という処置がなされた。アーク・エンジェルと同様に。
アーク・エンジェルは見えない隣のデッキにいた。

キラ 「なにか動きがあったのか」

フレイ 「キラ……」

おやどり 「ウズミさま我々が連邦の者なのに保護していただきありがとうございます」

ウズミ 「たんに我が領海内での争いを避けたがった思いもあるが、アーク・エンジェルの者たちからそちらの事情も聞いている」

希 「マリューさん?」

ウズミ 「ああ、彼女たちもたいへん疲れている。会いたいなら許可を出そう。だが外出は無理と思ってくれたまえ」

アーク・エンジェルとホワイトベースのメンバーは再び出会いを果たした。

穂乃果 「いや〜!オーブのパンは熱い!」

凛 「オーブの鍋焼きラーメン!」

花陽 「いやいやオーブの釜飯です!」

海未 「食べてばかりですか!」

ほのりんぱな 「」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

真姫 「まったく脳が筋肉じゃないの。穂乃果や凛は」

ほのりん 「ちゃんとあたまに入ってるよ」

ことり不在のなかなんとか互いに仲を取り持っていた。
キラたちも顔を出した。

キラ 「穂乃果!」

フレイ 「」ギュ

穂乃果 「キラちゃん。会いたかったよ」

海未 「なんでしょう、この因果関係は」

トール 「ほんとだな」

ミリアリア 「もう」

No.81 16/10/26 09:55
自由人 

穂乃果たちが再会していた頃、海未はストライクの機体を見にアーク・エンジェルに来ていた。

海未 「あれがモルゲンレーテが開発したストライク……」

ガンダムですね、というつぶやきを胸にしながら乗りたい乗ってはダメですと脳内に天使と悪魔が彼女のなかで戦っていた。
このままではサイやカズィのように存在感がなくなってしまいます……、そんな焦りがあった。

サイ 「園田海未さん?」

海未 「うわぁぁ〜!?」

カズィ 「ホワイトベースの」

海未 「あ、は…ハイ」

マードック 「おい!わかってんだろうな!二度とストライクを動かそうなんて考えんなよ」

わかってますよ、と整備のマードック曹長の声がアーク・エンジェルのデッキに伝わりサイは苦笑し事情を説明する。
なんでも砂漠でバルトフェルト隊の戦いを控えているなかサイはキラとの仲違いをしていまも少し尾を引いているという。
ストライクを動かせたら、という焦りがあったらしい。

海未 「そんなことがあったんですか」

サイ 「ああ、だけどアイツに死んでほしくはないしな」

カズィ 「だけど戦いはいやなもんだよ。何人も子どもも死んだのを見たし……」

はじめて会ったにも関わらずサイとカズィは海未に本音を言ったようだ。
ちなみにキラやフレイ以外は両親に会えたとも言った。
海未は思う。
自分や穂乃果たちの家族だけでもオーブが保護してくれないか、と。
ストライクの機体はまるで自分を見つめているようでもあった。彼女はアーク・エンジェルをあとにした。
その頃、穂乃果はキラたちからオーブの事情を聞いていた。

穂乃果 「M1あすとれい?」

キラ 「ああ、ナチュラルにも扱えるようにデータをつくったり機体の調整をしてたんだ」

凛 「ガンダムにゃ」

キラ 「ガンダム。そうかもしれないしちがうかも」

苦笑しながらもキラの表情はまだ陰りがあった。花陽はナイーブだなと思う。
凛を戦いに出したくはないが、彼女は実戦にいつの間にか出ているようになっている。

花陽 「」ギュッ

凛 「かよちんいたいにゃ」

フレイ 「(この子……)」

花陽の幼い表情にフレイは知らずに自分を重ねていた。

No.82 16/10/26 11:50
自由人 

その頃、希はというと戦時中にも関わらず食糧がやたら増えていく艦内に呆れていた。

希 「誰が食べんの?凛ちゃん花陽ちゃん穂乃果ちゃんかな」

海未 「希でしょう」

希 「うわ〜!海未ちゃん。なにしとんの」

海未 「考えごとですよ」

希はとにかくワシワシマックスを海未にやった。

海未 「」キャー ハレンチデス!

希 「なんかスッキリした」ツヤツヤ!

希はワシワシマックスをしたことでここのところのストレスを解消したようだった。

海未 「破廉恥です」

希 「そう、それよりアイドルする云々はどうなってんの?」

海未 「忘れてました!」

海未だけでなく書き手もしばらく忘れていた📝。

穂乃果 「あ、アイドル〜!!」

キラ 「アイドル?なにかするのキミたち」

フレイ 「(ガンダムSEEDのアイドルはラクスじゃなくてあたしよ!)」

凛 「なんかこわいにゃ」

ミリアリア 「」ヨシヨシ

凛 「男運がよくなさそうだにゃ」

トール 「どういう意味だ!」

ディアッカ 「」クシャミ!

イザーク 「風邪を伝染すな、バカめ」

ニコル 「気をつけてください」

ミリアリア 「トールはスカイグラスパーに乗ってるんだから」

トール 「」ぶい!

花陽 「だいじょうぶです?こわくないです?」

トール 「怖いさ。だけどキラだけを戦わせたくないさ」

その会話を希や海未も聞いていた。

希 「戦いはつらいのはどこもおなじや」

海未 「ええ」

その頃、ことりはトロワがいるサーカス団で傷を治しながらサーカスを見ていた。

ことり 「すご〜い!」トロワサン クルクル!

キャスリン 「」ナイフナゲ!!

ことり 「すご〜い」ハノケチェン!ンミチャ ミセテアゲタイ!

トロワ 「……」

トロワはこの時にすでに次に自分の任務はOZの基地をひとつでも多く壊すべきと決意していた。
自爆しても……。
アスラン達はオーブに潜入する手筈を整え、にこもまた人知れずオーブに入ろうとしていた。

アスラン 「キラ、穂乃果……」

にこ 「むあったく、あの子達は!!」

No.83 16/10/26 15:12
自由人 

穂乃果は海未と希を見つけて走り寄ってきました。

穂乃果 「海未ちゃ〜ん」ギュ

希 「」イヤン♪

海未 「それは希です。なんですか?」

穂乃果はキラ達の案内でモルゲンレーテにあるM1アストレイを見に行くと以前出会ったカガリの正体に驚くのだった。

凛 「あ!カガリちゃんにゃ!?」

飛びつこうとした凛を払いのけたのはカガリの乳母である侍女だった。

凛 「にゃ!?なにをするにゃ!」

カガリ 「すまない、星空凛だったか。侍女が申し訳ないことをした」

妙に礼儀正しいカガリの態度に穂乃果たちはキョトンとしながらキラはやれやれと思いながら説明する。

キラ 「彼女は、カガリ・ユラ・アスハはこの国の王女なんだ」

ほのうみりんぱなのぞ 「」エーッ!!!

真姫 「(カガリ・ユラ・アスハ……)」

凛 「真姫ちゃんは驚いてないにゃ」

真姫 「し、初対面だし……」

モルゲンレーテのデッキで動く三機のM1アストレイを見て驚く。

穂乃果 「ナチュラルが動かしているのにふつう以上になめらか」ホムマンミタイ

凛 「すごいにゃあ」

海未 「(ガンタンクよりはいいようです!)」

希 「(スピリチュアルちゃうかなキラくん……)」

カガリ 「キラの協力でようやく動かせるくらいになったが実戦じゃわからないもんだ」

凛 「一機ちょうだいカガリ王女さま!」

…………。
ストレートな凛のほしい発言にモルゲンレーテの格納庫は一瞬、静まり返り誰もが呆れた。
海未にいたっては私が言えないことをぬけぬけとと腹立たしい気持ちが少しあった。
カガリの反応は国家元首の娘としては当然な反応を示した。

カガリ 「兵器をかんたんに他人に個人にあげられるわけないだろう!」

凛 「にゃ!?ごめんなさいにゃあ」

花陽 「凛ちゃんを許してあげて。オーブのラーメンを愛してるし」

カガリ 「ん、わかった……」

キラはやれやれと思いながらもカガリが以前よりやさしい一面を見せることに安堵した。
自分たちのためにいろいろと彼女は奔走してるのを口には出さないが理解はしていた。フレイとは相変わらず仲はよくないが。

穂乃果 「あれ?それはトリィ」

キラ 「ああ」

No.84 16/10/27 06:34
自由人 

その頃、アスラン達はオーブに潜入していたスパイに合流していた。

スパイ 「クルーゼ隊か」

アスラン 「ああ」

イザーク 「ザラ隊でもかまわんがな」

ニコル 「イザーク」

スパイ 「とにかく眠れる獅子を起こさないようにしてくれ」

アスラン 「獅子……?」

アスラン達が顔を見合わせていた頃、にこはエクシアを置いて別ルートから入っていた。

税関職員 「次のひとどうぞ」

にこ 「」ドキドキ

税関職員 「子どもか」

にこ 「大人よ!」

税関職員 「小学生?オーブにいる親戚に会いにきたの」

にこ 「大人!はじめてのおつかいじゃないし」

税関職員 「中学生かな。修学旅行?」

にこ 「大人だってば」

税関職員 「名前はチュートリアル・トクイ」

にこ 「ソラ・トクイ。芸人じゃないし」

税関職員 「え……と目的は労働かな」

にこ 「観光!見たらわかるでしょう!」

にこがようやくオーブに入れた。いろいろ厳しいようだが、国内が戦争とは無縁に思える雰囲気は日本に似ていた。
ここにあの子たちがいるかもしれない。

イザーク 「ニコルはうるさいぞ」

にこ 「あたし?」キョトン

ディアッカ 「迷子かな。お嬢ちゃん?」

にこ 「ちがうわよ」

ニコル 「まあまあ。悪気はなかったので許してね」

アスラン 「いくぞ」

にこ 「にこのことじゃなかったのね」

キョトンとしながらもにこはホワイトベースがいそうな場を探し始めた。

No.85 16/10/28 17:17
自由人 

にこにはオーブの人たちは平和のなかに生きているように感じられた。アスハ元代表には平和への意思が感じられた、また日本のようにテロは起きてないようでもあった。手にしたハンバーガーはあたたかく美味しかった。

にこ 「けどここがいつまでも平和とは限らないわ」

皮肉めいた呟きをサングラスをかけたにこは街並みを見ながらホワイトベースがいそうな場所を探していた。
にこには苦い過去があった。その頃はまだとある国で平和に暮らしていたがある男の口車に乗せられ国を戦争に巻き込み結果的には親も居場所をなくした。
UTX軍に入ったのは宇宙に出てからのことだ。復讐心もあったしA-RISEが心に輝きを灯してくれたから戦ったのだ。
いまはソレスタルビーイングにあの刹那という少年の代わりに入りまるで怪しまれることなく活動していた。それでいいのだ。

ニコル 「平和な国ですね」

ディアッカ 「ああ」

イザーク 「なんなんだ。この国は桃源郷か。どの国も戦争やガンダムファイトに巻き込まれてるのに」

アスラン 「イザーク、静かにしろ。次の港にいくぞ」

ち、とイザークは舌打ちをしながらついていく。アスランはなんとなく気づいていた。
あのサングラスをつけたちいさな少女が偶然かどうかはわからないが自分たちと似たような道を歩いているのを。
そしてキラと穂乃果たちは。

キラ 「トリィはアスランがボクのためにつくってくれたんだ」

穂乃果 「おぼえてるよ、ヅラちゃん」

海未 「ザラです。パトリック・ザラの息子さんですね。プラント評議会長の」

ああ、とキラが呟いた時にトリィがことりのように鳴き出し格納庫から出てしまい追いかけた。

キラ 「トリィ!」

穂乃果 「待ってよ」

トリィは格納庫を出てしまいフェンス越しにアスランたちと少し距離を置いてにこがいた。

にこ 「穂乃果っ!?」

ヤバッ、と思いながら姿を隠した。
アスランたちはトリィを見つけていた。

ニコル 「うわぁ、よくできてますね」

アスラン 「キラ!?」

彼の声はさいわいに仲間たちに気づかれなかったが、建物からキラたちが現れたのに驚きは隠せなかった。

アスラン 「(トリィ……)」

ディアッカ 「なんだそりゃ」

キラも驚いていた。

No.86 16/10/28 19:24
自由人 

穂乃果 「」ヅラチャン ヅラチャン

海未 「(黙りなさい。キラくんたちや私たちまで危険に晒されすよ)」

穂乃果 「」エー

キラとアスランがフェンス越しの邂逅を果たしている頃、真姫たちも後からやって来た。

凛 「」ン?ドコカデミタヨウナ アレアレ

花陽 「にこちゃん!?」

にこ 「げっ!?」

こころ 「お姉さま!」

この時すでにキラたちは互いにそれぞれ別れていた。真姫は「?」とした表情をしていた。
海未は凛に言う。

海未 「凛!にこを捕まえなさい!」

凛 「わかったにゃあ!」ジャンプ!クルクル!スタッ!ガシッ!ニャア!

それはトロワを彷彿させるような回転であったが彼女たちは知る由もない。にこは逃げられないことに驚いた。

にこ 「げっ!?」

凛 「」フェンスドンニャ!!

海未 「捕まえましたよにこ」

フェンス越しに捕まえられにこはサングラスを落とした。

凛 「似合うかにゃ」

花陽 「凛ちゃんカッコいい!」グラサン!リンチャン!

にこは穂乃果たちホワイトベースの者たちに連れられ脱走した後の経緯を聞いた。

穂乃果 「海に落ちてサメの餌食になったかと思ったよ」

にこ 「」フン!

海未 「それでいまもあなたはUTX軍に所属してるんですか」

にこ 「さ、さあ」(;¬_¬)

こころ 「お姉さま」

虎太郎 「がんだむ〜」

真姫 「誰なのよ」

にこ 「それはこっちのセリフよ。あたしはソレスタル……じゃなくて矢澤にこよ!」

真姫 「あたしはアナハイム・マキエレクトロニクスガンダム開発担当チームの西木野真姫よ」

にこはアナハイム・マキエレクトロニクスを思い返す。モビルスーツ開発では連邦UTX軍などありとあらゆる勢力に製造している。
ソレスタルビーイングのガンダムたちにも西木野真姫の名前がデータにあったはずだ。

にこ 「」ムッ

真姫 「小学生?」

にこ 「オトナよ!大人!」

海未 「あなたはいま何を目的にオーブにいたのですか」

にこ 「」アセアセ

汗を流すにこだけがいた。それを見た希は一言。

希 「サウナダイエットかいな?」

にこ 「海未がこわいのよ」

No.87 16/10/29 14:55
自由人 

海未 「どういう意味ですか?そんなにあたしがこわいですか」

ほのまきりんぱなにこのぞ 「」ジカクナシ

海未 「とにかくにこは再び留置します」

にこ 「あ、アルパカの隣に!?」

海未 「あたりまえです。一度脱走したんですから」

実は何度も脱走されてるのだが気づかない穂乃果たちであった。
にこは再びアルパカの隣の留置場に閉じ込められた。

にこ 「アルパカ……」

こころ 「お姉さまは優しいひとです」

虎太郎 「がんだむ〜」

にこ 「」ギクッ

ここあ 「きっと将来、いえいまに宇宙No.1になりますよ!」

にこ 「そ、そう」アセアセ

エクシアに乗りホワイトベースや穂乃果たちを助けたことを気づかれるわけにはいかなかった。
穂乃果はきょとんとしている。

穂乃果 「にこちゃんはいいひと?」

にこ 「」フン!

海未 「いいひとなわけないです。脱走したんですから」

にこ 「それよりアイドルの名前は決まったの?」

穂乃果 「まだだよ。ことりちゃんが自爆して帰ってこないし」

にこ 「コロニーのガンダムが一機、自爆したあの件。OZは地球が終わったら宇宙コロニーね」

にこはソレスタルビーイングの情報網により穂乃果たちより詳しかった。

凛 「なんで知ってるにゃ?」

にこ 「ちょっとマスコミの情報操作を見てたらわかるの」

花陽 「見た目に違わずあたまいいんですね」

にこ 「どういう意味よ」

海未 「しばらくアルパカと一緒にいてください」

海未は言いたいことだけを言うと穂乃果たちを連れて留置場から出ていった。

にこ 「堅物ね」

こころ 「いろいろあったんです。許してください」

にこ 「ん……わかったわ」

にこはホワイトベースがオーブを出る直前までは捕まったままでいようと思う。
こころたちのために。

No.88 16/10/30 05:46
自由人 

アーク・エンジェルはほどなくしてオーブを離れた。後にキラが行方不明になりトール、ニコルの戦死を穂乃果たちは知ることになる。
そして穂乃果たちホワイトベースもオーブを出る。さいわいなことにザフトはアーク・エンジェルに向いておりUTX軍はなぜかユーラシア大陸に上陸するまで攻撃はわずかだった。
これにはUTX軍の事情があった。

ランバ・ラル 「わしが地球まできたのに木馬はまだオーブだと」

ハモン 「まあまあ地球をしばらく楽しみましょう」

ランバ・ラルの部隊はホワイトベースの待ちぼうけをくらっていたのを穂乃果たちは知らない。

にこ 「やばっ、エクシアを置きぱなっし」

海未 「どうかしましたかにこ」

にこ 「なんでもないわよ」

ホワイトベースもほどなくしてオーブを離れることになりエクシアの存在をにこは忘れるとこだった。

凛 「海の上で脱走したらサメのえじきにゃね」

花陽 「オーブからはしばらくは海ですし。お魚さん」

にこ 「やなこというわね」ダッソウシテヤル

穂乃果 「」ジー

にこ 「なによ穂乃果のくせに」

穂乃果 「にこちゃんツンデレ」

にこ 「」

その頃、真姫はホワイトベースの格納庫内にあるモビルスーツを見ていた。

真姫 「HONOガンダム、ガンキャノン、ジム改、海未のガンタンク。……てこれファーストガンダムじゃないの!?ヴェェ」

希 「」ワシワシマックス!

真姫 「」キャー

希 「なにしとんの」

真姫 「ていうかこれ!連邦のV作戦のファーストガンダムじゃない!?なんで使わないの」

テム・レイ博士の下で作られたV作戦下の機体であるのにまるで使われてなく傷ひとつないことに驚いた。

希 「穂乃果ちゃんのガンダムあるしまあええかなとおもうて」

真姫 「あのガンダムを使いなさいよ」

希 「パイロットがリュウさんがガンタンク、カイくんがガンキャノン、他はハヤトくんにアムロくんかな」

真姫 「順番がおかしくないかしら」

ホワイトベースが海上を進むのを見てにこは慌てた。

にこ 「エクシアを置いてきちゃうし」

こころ 「」🔓

にこ 「お姉さまがんばってください」

にこは海に飛び込んだ!バシャン!!

No.89 16/10/30 06:21
自由人 

にこはなんとかエクシアのある島にたどり着いて身なりを整えた。コクピットに入るとプトレマイオスから作戦指令のメッセージがあった。

にこ 「アザディスタン、マリナか……」

彼女のちいさな胸に故郷への思いが宿りながらオーブで手に入れた食料で胃を満たしエクシアを動かした。
ホワイトベースの白い船体が見えた。

にこ 「……」フン

穂乃果 「あ!ガンダムヘルシア!」

海未 「エクシアですよ!緑茶ですよ」

こころ 「お姉さま……」

ホワイトベースはユーラシア大陸に上陸し山の陰で休息にはいった。

希 「さあさあみな食べなはれ!」

リュウ 「うむ、美味だ」

セイラ 「バカンス気分ね」

ミライ 「ほんとね」

オーブで手に入れた食材でバーベキューをしていた。

凛 「美味しいにゃあ」

花陽 「ごはんですよ!」

海未 「いま戦争中ですよね」

穂乃果 「にこちゃんにも分けてあげないと。あれは?」

真姫 「アムロ・レイよ。彼の故郷がこの辺らしいの。コアファイターでいくみたいね」

穂乃果 「だれ?それ」

ホワイトベースからコアファイターが発進する姿が見えた。

カイ 「ち、ヤツはエリートか」

穂乃果 「わ、和菓子屋の娘だよ」

カイ 「おまえじゃないよ」

雪穂 「あほ姉貴」

だがUTX軍はどこにでもいるのだ。
にこは中東アザディスタンに向かっていた。

にこ 「マリナ……」

中東の熱気溢れる暑さが過去を思い出させていた。ユニオン、人革連、AEUの思惑が国を左右しているのだ。
マリナ皇女がいかにカリスマであろうと世界の動きは変えられない。

? 「いやがったな!クルジスの小僧!」

AEUのイナクトから嫌な過去を想起させる中年の声がエクシアのコクピットに伝わりにこは一瞬、かたまった。

にこ 「この声は!?」

? 「舐めたまねしやがって!」

にこ 「キャッ」

エクシアのGNブレードでイナクトの攻撃を受け止める。
にこは嫌な過去を思い出しながら震えていた。怒りと恐怖から。

にこ 「アリー・アル・サーシェス……。いいえ、またの名をヒロシ!」

サーシェス 「なぜ俺の本名を!?」

サーシェスは驚いた!

No.90 16/10/30 06:39
自由人 

叫ぶにこ!

にこ 「あんたは足が鼻がひん曲がるくらいクサイのよ!」

サーシェス 「うっせえ!クルジスの小僧じゃねえのか」

思い出すにこ。
あの頃はまだ両親がいた。貧しかったけどしあわせだった。
しかしある日、サーシェスという男が現れ両親を洗脳し戦いへと走らせ自分はメイドとして仕えていた。いや仕えさせられていた。
回想である。

サーシェス(回想)『おらおら、美味しいごはんを作れよ!』

にこ(回想) 『あ、足がくさいのよ。あんた』

サーシェス(回想)『てめえ!雇い主に言う言葉かよ!』オラオラ

にこ(回想) 『く、クサイ……』

再び現実の戦いへ戻る。

にこ 「いつまで足がクサイのよ埼玉県民!」

サーシェス 「うっせえ!俺だけがクサイんじゃねえんだよ。なんだと!?」

イナクトの腕を切り飛ばされ以前とはちがう動きを見せていた。

にこ 「……」

サーシェス 「ち、また生身でやろうというのかよ」

地上に降り立ち生身で向き合うにことサーシェスは互いに睨みあっていた。

サーシェス 「少し様子がちがうような?」

銃を構えながら睨むサーシェスの前でヘルメットを外すにこ。

サーシェス 「……?誰だ、おまえ」

にこ 「あたしよあたし!ヤザワ・ニコ!あんたの足の臭いを嗅がされた!」

サーシェス 「知らねえな。が誰であろうと俺の邪魔はさせねえ」

忘れられていた。
銃を構えるサーシェスから身をかばうようにエクシアのコクピットににこは入った。
起動するエクシアは宙に浮いた。

にこ 「おぼえておきなさいよ!」

サーシェス 「知らねえって言ってんだろ!」

中東の上空で互いの機体はぶつかりあっていた。

No.91 16/10/30 12:48
自由人 

穂乃果父 「」ワガシウレテル コドモヤオトナ ヨロコブ

穂乃果母 「」シアワセ

海未 「穂乃果のご両親が和菓子を売って喜んでいます。穂乃果は?」

穂乃果 「」モグモグ

海未 「リュウさんみたいになりますよ」

穂乃果 「」ハッ

穂乃果 「ならないよ!」

海未 「わかりませんよ。将来ガンタンクみたいな穂乃果になったらアイドル以前の問題です」

穂乃果 「」ハッ

さすがにショックを受ける穂乃果だがすぐに正気を戻して海未の肩を叩く。

穂乃果 「」ポンポン

海未 「なんですか」

穂乃果 「陸に上がれてやっとガンタンクと海未ちゃんの出番だよ」

海未 「さらっと言わないでください」

その頃、アムロはというと故郷に戻っていた。が、その地もUTX軍に支配されていた。

アムロ 「母さん……」

村人A 「わるいがのう。その戦闘機を隠してくれんか」

村人B 「あっちにUTX軍がおるでのう」

アムロ 「」ナゼ シュジンコウ ボクノハズ

再び穂乃果たちは和菓子売りをしていた。

凛 「いらっしゃいいらっしゃいにゃあ」

花陽 「お米でつくった穂むまんだよ!」

穂乃果 「」ポンポン

海未 「声に出さない慰めほどみじめではないですか!!」

真姫 「よほどガンダムに乗りたいのね。穂むまんというのは美味しいは。にこちゃんにわけてあげましょう」

真姫はホワイトベース艦内を歩いてにこがいるはずの留置場に向かうがすでに彼女はいなかった。

真姫 「ヴェェ!?いないじゃない」

こころ 「バレちゃった」

No.92 16/10/30 20:08
自由人 

真姫 「た、たいへんよ。にこちゃんが脱走してるわよ!」

ほのりんぱなのぞ 「」ッ!?

海未 「みんな水です!水ですよ」

ほのりんぱなのぞ 「」ゴクゴク!!プハッ!

真姫 「なにしてたの?」

海未 「私以外は和菓子を食べてたのでみんな詰まらせたようです」

真姫 「よく食べるわね」

海未 「それで何です」

真姫 「に、にこちゃんがいないの!留置場に!」

海未 「またですか」

凛 「お腹が空いたら帰ってくるにゃ」

花陽 「オーブの海に落ちてなければ」

希 「ウチのスピリチュアルが言うとる!にこっちは地球のどこかにおる!」

真姫 「」ワカッテルワヨ!

にこ 「だから足が臭いのよ!サーシェス!いえヒロシ!」

サーシェス 「うっせえ!」

にことサーシェスはいまだ中東の上空で戦っていた!希のスピリチュアルは間違えてはいない。
その頃、アムロは母親カマリアと再会していた。

カマリア 「そう。お父さんは行方不明なの」

アムロ 「うん」

カマリア 「あなたも軍人なの?」

アムロ 「ち、ちがうさ……」

実はまったく活躍していないままコアファイターに乗って故郷を訪ねたために本人には先のことはわからない。
しかしUTX軍の兵士たちが村に見回りにやってきた。

兵士A 「英玲奈さまはモビルスーツという都市伝説がサイド3にあるらしいぜ」

兵士B 「そうなのか」

そこへホワイトベースからアムロに通信が入りベッドから音がする。

アムロ 「!?」コンナトキニ!?

兵士A 「なんだ。この音は」

兵士B 「着メロか」

アムロ 「」ダッテカノウセイ〜♪カンジタンダ〜♪

アムロ 「(おい!やめろよ)」

その頃、穂乃果たちはというとまだ名前は未定ながら曲作りを海未に実は依頼していた。

穂乃果 「海未ちゃんこの前頼んだ作詞はできた?」

海未 「ええ、アムロさんに試聴を頼みました。戻ってきたら聞いて見ましょう」

アムロ 「」オイ!

迫るアムロの危機を穂乃果たちは救えるのか。危機をアムロが襲う。

No.93 16/10/31 11:34
自由人 

兵士A 「おまえ何の着メロだ」

兵士B 「見せてみろ」

少年A 「オラの着メロ聞く?」

兵士A 「じゃまだ!」

老人 「なにすんだ!わしは串田アキラじゃぞ。フジ!サファリパーク〜♪」

アムロは身の危険を感じた!その時に懐に隠していた銃に触れて引き金を引こうとした時だ!

凛 「キャラメルにお茶はいらんかにゃ〜♪」

花陽 「ごはん♪ごはん♪おにぎりにせんべいもありますよ」

アムロ 「」オイ

そこに現れたのは慰問に扮した凛や花陽たちだった。アムロの故郷にUTX軍がいると聞いて変装して村に入ったのだ。

真姫 「なぜ?あたしまで」イミワカンナイ!

兵士A 「ツバサさまに似たつり目だぜ」

真姫 「」ヴェェ

兵士B 「ほらよ!せんべい買ってやるから」

凛 「毎度ありがとうにゃ!」

兵士A 「またな少年」

アムロ 「キミたちなんで来たんだ!」

花陽 「せんべい食べます?お母さんもみんなも」

少年A 「オラ好きだぞ」

その頃、カイとハヤトはガンペリーにファーストガンダムを分離させさらに穂乃果のガンダムも乗せて向かっていた。海未は希と留守番である。

海未 「ガンタンクは?」

リュウ 「ガンペリーに載せられないんだ」

希 「うんうん」

海未 「」ホノカ!

穂乃果 「寒気がしたよ」

カイ 「風邪か」

ハヤト 「機体に乗ってください」

兵士A 「あれは!?」

兵士B 「連邦のヤツじゃないか。総員、出撃!出撃だ!」

量産型のツバザクや戦車型のエレナアタックなどが動きだし村人は山や森に逃げ出した。

アムロ 「ムチャをする」

カマリア 「アムロ!?」

花陽 「ナミエ・アムロ?」

凛 「安室奈美恵にゃ」

真姫 「はやく村人を避難させなさい!」

りんぱな 「わかった!」

ガンペリーに向けて射撃の火線が向かう。穂乃果のガンダムはガンペリーから姿を見せた。

兵士A 「HONO !?」

兵士B 「構うな!なんだあれは」

森に隠したアムロのコアファイターを兵士たちは見つけた!

No.94 16/10/31 13:32
自由人 

兵士A 「連邦の」

兵士B 「白い穂むまんだと!?」

UTX軍はもちろん穂むまんが何かは知らないがいつの間にか穂乃果のガンダムは“白い穂むまん”としてUTX軍をはじめ各国家や軍隊に知れていた。

穂乃果 「アムロさん、ガンダムに合体して」

アムロ 「」オイ

コアファイターに乗ったアムロはいきなり実戦に参加させられ憤りはあったがやるしかないと思った。

凛 「みんな逃げるにゃ」

花陽 「早く早く」

真姫 「ファーストガンダム……」

カイ 「いきなりだがドッキングやるぜ」

アムロ 「むちゃくちゃだ」

ハヤト 「ガンダムBパーツ、投下!」

ガンペリーからガンダムの下半身が投下され穂乃果のガンダムはガンペリーから離れ援護する。

アムロ 「ドッキングはこうか!コアブロックオン」

コアファイターがコアブロックに変形しBパーツと距離を取りドッキングしてゆく。

穂乃果 「凄い!感心してる場合じゃないよ」

兵士B 「連邦の白い穂むまんは一機ではないのか」

兵士A 「わからん。だがこんななんでもないところを狙うとは」

ホワイトベースも山の中腹から姿を現しその白い姿は威容な存在感があった。

おやどり 「こんな基地をつぶしても戦略的に意味をなさないのに」

希 「でも穂乃果ちゃんがアムロくんを心配やからてな」

おやどり 「適当に追っ払うのよ」

了解、と希はホワイトベースを操艦した。海未はブリッジから戦闘を見ていた。

海未 「穂乃果……」

その頃、にこはまだサーシェスと戦っていた。

にこ 「サーシェス!」

サーシェス 「うっせえ!チビガキが」

GNソードでなんとか攻撃を払うがにこの精神や体力は限界だった。サーシェスもまた怒りに満ちながら疲れはあった。

にこ 「また戦いを引き起こしてるの!」

サーシェス 「悪いか」

にこ 「悪いわよ!」

エクシアの脚で蹴りを入れるとイナクトは吹き飛ばされながら去っていった。

サーシェス 「ち、おぼえてやがれ」

にこ 「ヒロシ……」

サーシェスの親父な顔を思い出すと鼻がひん曲がるような表情を彼女はしていた。

No.95 16/10/31 17:00
自由人 

ハヤト 「ガンダムAパーツ、投下!」

アムロ 「実戦にも出てないしシミュレーションさえしてないのに!」

アムロはほんの少しだけ穂乃果たちの身勝手さをちいさく罵りながらもコアブロックとBパーツをコントロールしてAパーツとなんとかドッキングを果たした。地上に着陸する際にわずかによろめいた。

アムロ 「UTX軍……。母さんのいる土地まで」

バルカン砲でとりあえず攻撃した。実はサイド7でファーストガンダムに乗りかけたのだが、穂乃果たちが別のガンダムを動かし断念した。それから今日まではガンダムのコクピットにあったV作戦のマニュアルを見て密かに学習していた。

? 『アムロ…アムロ・レイ……』

アムロ 「だ、誰だ!?」

脳内にどこかで聞いたような声が伝わるが正体はわからない。
しかし闇に誘(いざな)うような不快な声であるようでもあった。

穂乃果 「アムロくん!」

アムロ 「ハッ!?なんだ!」

穂乃果 「追っ払うだけでいいて!」

そんなことか、と思った。敵は防戦一方で敗退を喫してるようであった。
だが、脳内に伝わる声はまだ頭や耳に残っているようだ。

真姫 「あれではファーストガンダムは性能を引き出してないわね」

凛 「りんのジム改は?」

真姫 「問題外ね」

凛 「ひどいにゃあ」

花陽 「よしよし、凛ちゃん」

戦いはほどなく終わりホワイトベースは物資のいくつかを村に残した。
アムロは母カマリアに別れを告げた。

アムロ 「ごめん、母さん」

カマリア 「うう……」

穂乃果 「故郷にいてもいいんだよ?」

海未 「そうです」

アムロ 「戦いたいわけじゃないけど君たちだけでは不安だよ」

真姫 「ニュータイプかしら」

花陽 「新米のお米ならありますよ」

真姫 「」コケッ!

真姫はファーストガンダムのデータを解析し誰がパイロットに相応しいかおやどり艦長代行や希と話し合うことに決めた。
ホワイトベースは夕闇のなかアムロの故郷をあとにした。

No.96 16/11/02 05:38
自由人 

ランバ・ラル 「ようやく木馬が山の向こうに現れたか。地球は不便だな」

ハモン 「雷というのをはじめて見ました」

ランバ・ラル隊はようやく木馬の姿を捉えたことに安堵と戦意の高揚感があるのを感じた。
ホワイトベースではファーストガンダムと穂乃果のガンダムについて真姫は技術者としてひとり解析していた。

真姫 「ファーストガンダムはほぼ基本データのままね。この前の戦いがようやく初めて……。それにしても穂乃果のガンダムはなに?わたしは知っているのかしら」

真姫はオーストラリアで穂乃果のガンダムを初めて見たときに違和感があった。
自分は“ガンダム”という機体に勢力を問わず開発や整備などに関わってきた。しかし自分が戦争に関わりその都度、真姫は自分が開発した記憶除去装置で記憶を消していた。
だが、穂乃果が操るガンダム。……“HONO”とはいったい何か。ひっかかっていた。

凛 「ジム改にゃ」

花陽 「凛ちゃん無茶をしないでね」

海未 「凛」

凛 「」ビクッ!

デッキで背後から海未に話しかけられた凛は猫のように背中を震わせた。

凛 「断ります」

海未 「まだ何も言ってませんが」

凛 「ことわります」

海未 「私にジム改を譲ってください」

凛 「いやにゃあ」

花陽 「海未ちゃんこわいよ」

凛と花陽はデッキから逃げるように消えていった。

海未 「なぜ私にガンタンクを……」

真姫 「」

海未の真剣な表情を真姫はあきれながら見ていた。

No.97 16/11/02 13:16
自由人 

穂乃果たちが山を越えようとしている頃、ことりはトロワがサーカス団をOZの慰問に誘い最後の作戦に出撃するのを知る。

トロワ 「コロニーから指令が来ない。だが、俺はひとりでもOZと戦う」

ことり 「気持ちはわかるよ。だけど、自爆すると焼き鳥になるくらい痛いかもよ」

沈黙を守るトロワは団長が次の慰問先に困っており彼はアイデアを出した。

トロワ 「近くのOZ基地へ慰問はどうだ」

団長 「OZへか」

キャスリン 「ふだんは無口なトロワが言うことですもん。だいじょうぶ、あたしが保証するわ」

キャスリン 「(あのことりというお嬢さんには近づけさせたくないけど)」

ことり 「」ハイ!

団長 「キミは?」

ことり 「そこにいるトロワさんの知り合いの南ことりです。お世話になったお礼にピエロくらいやります!」チュン

団長はトロワとキャスリン、ことりの熱意を買いOZ基地への慰問を決意した。そこでどんな状況が待っているかも知らずに……。
その頃、にこもアザディスタン皇国にいまは統合されたかつての故郷を訪ねた。邂逅の念はあったが、むかしのことだ。

にこ 「あれはマリナ……さま……!」

エクシアを近辺に置きながらすぐさまミニバイクを手にしてマリナの車の側まで来ると道端に止めてしばらく待った。

マリナ 「止めてください」

彼女は車の先にいるちいさな少女にこの存在に気づいて駆け寄った。近くでエクシアの存在をニュースで耳にしたからかもしれない。

マリナ 「あなた……」

にこ 「(相変わらず皇女さまなのね)」

マリナ 「あなた、かつてアザディスタンでテロに加担した……」

にこは好きで加担したわけではない。サーシェスに何も世界や世間を知らないまま加担されられ人を殺した。大人や子ども、老人も男も女も。
静かににこは振り向いた。ツインテールが揺れた……。

マリナ 「あなたいくつ?」

にこ 「18よ」

マリナ 「エエーッ、嘘でしょう?栄養はだいじょうぶなの。ええ……とランチの残り食べる?」

にこ 「このままだとガンダムはアザディスタンを襲う可能性があるわ」

マリナ 「あ、あなたカマルくん……。いえ刹那なの……」

再び刹那に勘違いされるにこであった。

No.98 16/11/03 11:29
自由人 

マリナはにこの肩に手をやり頭を撫でた。

マリナ「」ナデナデ

にこ 「撫でないの!いい?気をつけなさい、ガンダムは戦いあるところに現れる。そのときあなたの判断を考えて……」

マリナ 「刹那……」

ほんの少し幼くなったようだがアザディスタンを思っての言葉と彼女は思った。
にこはバイクを走らせてエクシアに戻りマリナの内に母の面影を見た。通信が入り瞳から伝う涙をわずかに拭った。

ロックオン 「よお刹那。ママのおっぱいが恋しくなったか」

にこ 「ば、バカ言わないでよ。それよりAEU、ユニオン、人革連はあたしたちを警戒してるはず」

ニヤリとロックオン、いやニールは笑う。

ロックオン 「おそらくアザディスタンの後は俺たちが狙われるはずだ、とヴェーダとミススメラギの解答だ」

にこは思う。
戦いをなくすために戦争に介入するソレスタルビーイング、なりゆきから本物の刹那と入れ替わり戦いに参加しているが彼らの目的はなんなのかわからなかった。

にこ 「三大勢力しだいてことね」

そうだ、とロックオンの瞳はうなずいたようだ。
彼らが地球連邦に加入する可能性がある。そうなれば穂乃果たちは結果的には勢力は増えるだろう。
だが、それもまた争いをうむ火種となるかもしれない。
とりあえずはガンダムを隠して動向をうかがうしかない……。
ロックオンとともに中東の人気ない山に彼らを身を隠した。

にこ 「ママ……」

No.99 16/11/03 18:59
自由人 

団長 「それでは我がサーカスのトロワ・バートンのメインイベント!」

団長のマイクによりピエロのトロワと赤いヘビーアームズの姿が映し出される。その偉容な姿に観客づあるOZ兵士たちは観客を歓声を上げる。

観客 「あれガンダム03だぜ」

観客 「よく出来てるな」
歓声が起きたのも束の間だったトロワはヘビーアームズに乗り込み腕に装備されたガトリングガンを撃ち出した。
歓声が悲鳴に変わる。
ことり、キャスリン、団長は一瞬、唖然とする。

キャスリン 「トロワ!?」

ことり 「トロワくん」

ヘビーアームズはゆっくりと動きながらテントから姿を現しOZ基地に向かう。トロワはこの時、自爆を胸の内に決めていた。

トロワ 「俺の最後の任務はOZ基地の破壊、そして宇宙への進出を防ぐことだ」

キャスリン 「トロワ、死ぬつもりなの」

彼女はトロワがいつも無表情な瞳や顔の奥に死を求めているのに気づいた。
それに気づいたことりがパラグライダーで彼女の手を掴ん。

キャスリン 「ことりさん!?」

ことり 「自爆はいけないよ」

自爆スイッチのトリガーを出したトロワのコクピットの前に二人の少女が姿を見せた。思わず彼はコクピットのハッチを開けてしまい少女の柔らかい身体が触れた。

ことり 「きゃ」

キャスリン 「トロワ何をするつもりなの」

トロワ 「俺はこれから自爆する。OZ基地の破壊をする。それが任務だ」

瞬間、トロワの頬をキャスリンの掌が叩いた。ことりは瞬間的に無意識に胸と掌をあてた。

トロワ 「」/////

ことり 「自爆はダメだよ!キャスリンさんたちがかなしむから」

トロワ 「あ、ああ……」

キャスリン 「(この子には負けたくないわ)」

OZ基地の破壊は成された。一夜にしてガンダムヘビーアームズとトロワによってひとつの基地はなきものにされた。
しかし、団長たちサーカス団は行き場をなくした。

トロワ 「どこへいくつもりだ。自爆さえできないとはな」

ことり 「キャスリンさんが悲しむよ。ひとを悲しませてはいけないよ」

キャスリン 「この子のいう通りよ!トロワ、また面倒をみてあげるから」

二人はサーカス団を離れていった。

No.100 16/11/04 07:16
自由人 

セイラ 「ミノフスキー粒子展開!UTX軍の反応あり」

希 「山を越えてもおんなじや」

おやどり 「穂乃果ちゃん、アムロくん出撃用意」

穂乃果 「ほいさ」

アムロ 「二度目だぞ、ボクは!」

穂乃果とアムロのガンダムはカタパルトに出て射出されそこにはツバザク以外に見慣れない青い機体が一機あった。

ランバ・ラル 「ハモンは下がっていろ」

ハモン 「お気をつけください」

わかっている、とランバ・ラルは通信を切った。

ランバ・ラル 「あれが連邦の白い穂むまん。二機か。ふふふ、アコーズ、コズン迂闊に前に出るなよ」

アコーズコズン 「了解」

穂むまん 「えい!当たらない!」

アムロ 「ならば」

ランバ・ラル 「所詮はコンピューターによる制御だ。迂闊に動かなければ当たらない」

ランバ・ラル 「こちらから行かせてもらう」

ランバ・ラルの青い機体は左手のマシンガンを速射しふたりの連携を分断した。

穂乃果 「しまったよ」

アムロ 「うわあああ」

青い機体からのヒートロッドによりアムロは電撃により悶絶した。しかし穂乃果はライフルを放った!

アムロ 「ほ、穂乃果……」

穂乃果 「強い、あの新型もパイロットも」

アムロ 「なに!?退くのか」

青い機体とツバザクはそのままガウに収納され雲のなかへ消えていった。

海未 「あの穂乃果が苦戦するなんて」

凛 「りんも出たかったにゃあ」

花陽 「何者でしょう」

No.101 16/11/05 08:00
自由人 

空を航行するホワイトベースの艦内ではアムロが先ほど戦った新型のデータを解析していた。

穂乃果 「なにをしているの」

アムロ 「さっき戦った新型のデータを解析しているのさ」

海未 「穂乃果は戦った相手のデータを見たりしないのですか」

穂乃果 「しないよ」

真姫 「しなさいよ!コクピットでシミュレーションできるし」

凛 「シミュレーションはこれかにゃ」

ジム改のコクピットに入りオーストラリアでの戦いをモニターに映す凛、驚く花陽。

花陽 「ひいい!ガトーさんとガトーさんのガンダムがこわいです」

凛 「あ!これは宣戦布告したときにゃ」

ジム改はまだ実戦経験が少ないがトリントン基地ではかなり使い込まれていたらしかった。

花陽 「アナベル・ガトーさん顔がこわいです」

穂乃果 「海未ちゃんのお父さんかな」

海未 「あんなのと一緒にしないでください!」

穂乃果 「鬼の海未ちゃん」

アムロ 「とにかくキミたちも自分の機体くらいは解析はした方がいいと思う」

ほのうみりん 「」ナルホド

ところが穂乃果のガンダムのコクピットには真姫がすでにいた。

真姫 「やはりあたしがつくったようね」

穂乃果 「あ〜!真姫ちゃん」

真姫 「ヴェェ!?」

穂乃果 「ほのかのガンダムだよ!海未ちゃんはガンタンク!」

海未 「言わなくていいです」

真姫 「はい、どうぞ。あなたのガンダムなんだから」

あっさり譲られコクピットに入りいままで戦ったデータを見てそれをシミュレーションモードにした。

真姫 「シミュレーションするの。めずらしい」

穂乃果 「アムロさんのおかげ」

なるほど、と隣にあるファーストガンダムとアムロを見つめた。
海未ははやくも不満を漏らしてい。

海未 「ガンタンクでは接近戦ができませんよ!」

リュウ 「やってるな」

希 「がんばってえな海未ちゃん」

海未 「あの……ふたりは本当に兄妹やご親戚ではないんのですか」

希リュウ 「ちがうわ」

それを聞いていたのはセイラ・マスだった。
サイド7で実は兄であるキャスバルに再会していた。シャアとしての兄。

セイラ 「兄さん……」

No.102 16/11/11 14:53
自由人 

その頃、ことりは連合の平和を望んだノベンタ元帥の孫娘がいるというとあるヨーロッパにトロワと共にいた。

トロワ 「時間はあまりない。それにガンダムが発見させるのは時間の問題だ」

うん、と頷くことり。
OZと連合の戦いは激しさを増すばかりで市民が戦場にいてもいなくても関係ないようだ。

ことり 「この上あたりかな?」

地下道を通りながら地上を見ると、ちょうど連合のノベンタ元帥の孫娘がいるらしい庁舎が見えてことりとトロワは潜入し会話を耳にした。

「もうここはダメです。OZが侵攻しています」

「わかっています。OZには個人が気持ちを整理つける間さえないのですね」

自分と似たような年頃の女の子の声にことりはトロワに頷く。

ことり 「ガンダムに戻って」

トロワ 「……」

声を出さずにトロワは頷いた。あとはことりしだいである。
建物に爆発が起こりノベンタ元帥の孫娘らしい少女はやむなく外に避難したのをことりは追いかける。

「きゃっ!?」

ことり 「あぶない!」

ことりは背中のパラグライダーを開いてそのまま少女を助けだした。

「あ、あなたは?」

ことり 「南ことり。あなたに話があって来たの」

その頃、トロワは連合とOZの戦いを見て連合側がベビーアームズを守りながら戦っているようだった。

トロワ 「いまガンダムを見られるわけにはいかない。俺もことりも」

連合側のモビルスーツが破壊されて倒れるのとほぼ同時にベビーアームズが立ち上がりOZ側がガンダムに気づいた。
怯えるかのように彼らの動きに構わずベビーアームズはビームガトリングやナイフでOZの機体を倒した。
しかし、無表情に近いトロワの胸の内はむなしさにあふれていた。
このとあるヨーロッパの地はOZの支配下に置かれるのは時間の問題のようだ。

No.103 16/11/16 08:01
自由人 

ノベンタ元帥の娘はシルビアと名乗り少しおでこが広い少女だった。

シルビア 「それで南ことりさん。あなたはあたしにどんな用件でしょう。ここにいまおじいさんは眠っています」

墓の前のシルビアはいまだ哀しげな表情を見せているなか、ことりは銃を彼女に渡し告白する。

ことり「あのね、あたしがノベンタ元帥を殺したの!間違えて間違えて、ごめんなさい!だからあたしを恨むなら殺して!」

シルビア 「あなたは卑怯です!」

ことりから受け取った銃をわなわな震えながら構えるシルビア!
ことりは前を見据えながら本音は「こわいよ」と呟くが側にいるトロワにも聞こえない。
瞬間、銃声が墓地に響く!ガーン!!🔫

シルビア 「これは?」

ことり 「」ホッ

なんと銃から小鳥のオモチャが出てきた!

ことり 「あなたのおばあさんのもとを訪ねるわ。その銃はあげるわ。さようなら」

トロワ 「遺族に感情のおもむくまま贖罪しわずかに癒しを与える。あいつらしい言葉かもしれないな」

ことり 「いくよ。次はノベンタ元帥の奥さん。あまりビックリはさせたくないけど」

トロワ 「……」

充分驚く、と思うトロワだが彼は口に出さない。しかし、ことりとトロワの動きはゼクス、ノイン、そしてOZにも察知されていたのを知らない。
この時、ゼクスによってすでにウイングガンダムは修復されていたのを。
その頃、穂乃果たちはランバ・ラル隊に狙われていた。

No.104 16/11/21 12:25
自由人 

穂乃果たちはランバ・ラル隊に襲撃を受けていた。

ラル 「ゆくぞ!アコーズ、コズン」

新型のグフタイプそして僚機がギャロップタイプから続く。

セイラ 「UTX軍のパイロットなら兄さんのことを知っているのかも」

セイラはHONOガンダムとファーストガンダムを見つめて警報を聞いてファーストガンダムの方を選んだ。

セイラ 「AHOだなんていわれたくないわ!」

穂乃果 「」ヒドイヨ!

おやどり 「なんですって!セイラさんがガンダムで出た!?」

希 「あ!真姫ちゃんがセイラさんのところにおるで!」

真姫 「しかたないでしょう!」

アムロ 「僕はガンキャノンで出ます!」

穂乃果 「海未ちゃんはガンタンクだね」

海未 「言わなくていいです!!」

ランバ・ラル隊は新型のグフとツバザク、母艦であるギャロップから攻撃をしていた。

セイラ 「いきます!きゃああっ!?」

はじめてガンダムに乗りカタパルトの勢いと地球の重力にファーストガンダムは倒れるように地面に着地した。

ラル 「素人か。油断をするなよ」

アコーズ・コズン 「了解!!」

ハモン 「後続は私たちにおまかせを」

ラル 「まかせた」

ラルのグフは左手のマシンガンで牽制しヒートロッドでガンダムの機体を攻撃した。

セイラ 「きゃあ!?」

穂乃果 「セイラさん!!」

アムロ 「穂乃果、ガンキャノンで僕が援護するからセイラさんを!」

了解、と穂乃果はHONOガンダムでヒートロッドをビームサーベルで斬った!アムロのガンキャノンはアコーズとコズンのツバザクに銃撃を受けていた。

アムロ 「こいつら!」

海未 「アムロさん援護します!」

リュウ 「手練れかこいつら」

アコーズ 「キャノンタイプに戦車もどき」

コズン 「俺がやる」

ラル 「無理をするな」

コズン 「やれます!」

穂乃果 「なんの!」

穂乃果!?と海未の声が砂漠に伝わる。HONOガンダムは歴戦のラルでさえ未知数であるようだった。

ラル 「白いヤツがニ体か。フフフ」

穂乃果 「強いよ、このパイロット」

なぜか穂乃果には相手の力量がわかるようだった。

No.105 16/12/01 16:14
自由人 

セイラの乗るガンダムを援護しながら穂乃果のガンダムもグフに向かうがマシンガンが放たれる。

穂乃果 「近づけない!」

隙を突いてセイラのガンダムにヒートロッドが襲い彼女は電撃に機体と共に痺れてしまう。

セイラ 「ああっ!?」

ラル 「たいしたことないか。むっ?」

アムロのガンキャノンがガンタンクとHONOガンダムを援護する。

アムロ 「穂乃果!」

うん、と頷いてセイラの前に出る!しかしマシンガンがHONOガンダムの頭部を掠めて“A”の文字がまた浮き出た。それをラルは目にした。

ラル 「AHOだと!?馬鹿にしおって!」

しかしそこで憤らないのは歴戦のパイロット。アコーズ、コズンを従えて対応する。

ラル 「タンクもどきは構うな」

アコーズ&コズン 「了解!」

しかし、穂乃果はライフルを放ち砂塵を巻いた。

ラル 「やるな!」

しかし迂闊にセイラは近づいていく。

セイラ 「なんとかUTX軍のパイロットに接触しないと!」

アムロ 「セイラさん」

海未 「穂乃果のせいで前が見えません」

リュウ 「穂乃果も迂闊だぞ」

穂乃果 「ごめん。待ってセイラさん!」

砂塵のなかにUTX軍の三機がいるはず。穂乃果はモニターを見回した。

穂乃果 「セイラさん。前っ!」

グフにいつの間にか頭部を掴まれていたガンダムがいた。

ラル 「弱いな」

穂乃果 「まだまだだよ」

ラル 「え〜い、AHOとかいう機体か」

バルカンを使いなんとかグフとガンダムを離すことはできた。瞬間、セイラは飛ばされたことで気を失った。

アムロ 「セイラさん!?」

穂乃果 「えい!」

ラル 「なんの!」

ビームサーベルとヒートサーベルがぶつかる。しかも穂乃果のガンダムはライフルでコズンのツバザクを撃破していた。

ラル 「コズン、ち!アコーズ!」

アムロ 「セイラさんは僕が!」

お願い、と穂乃果はアコーズのツバザクに向かいサーベルを向けた。一瞬にしてアコーズのツバザクは機能を停止したようだ。

ラル 「ここは退くしかない。ハモン!」

部下がやられたと思いラルは撤退命令を出した。戦いは終わりを告げていた。

No.106 16/12/03 17:44
自由人 

戦いは終わった。
ジオン側は撤退をしアコーズは戦死、コズンのツバザクは機能を停止したらしく彼は降伏の意思を示し投降した。
セイラが乗ったガンダムは海未たちのガンタンクに牽引されホワイトベースに戻った。
コズンは言う。

コズン 「南極条約にしたがい扱ってもらえるだろうな」

おやどり 「だけどご飯はまずいのはどこもいっしょだから」

ブライト 「オレの活躍はいつあるんだ?」

穂乃果 「捕虜だ」

海未 「私たちも敵に捕まったらああなるかもしれませんよ」

穂乃果 「」コトリチャン!

穂乃果 「コズンくんをにこちゃん2号て呼ばない?」

海未 「却下です」

眉間にシワを寄せながらおやどりはセイラから事情を聞いて処分を決めた。

おやどり 「なるほど。女性でもパイロットができると示したかったと」

セイラははい、と頷きそれを聞いた海未はそう言えば申請すればいいことに気づき申請書をこそこそ書いておやどりに提出した。
“HONOガンダムに乗りたい”と。
コズンとセイラは独房に入れられた。コズンは身体検査をしてからセイラは希にワシワシマックスをされてから。

希 「ワ……!?」

セイラ 「」ハア

希 「大人のセイラさんの吐息にワシワシマックスができんかった!」

凛 「しょせんあたしたちは子どもにゃ」

花陽 「希ちゃんが子ども?どうみてもホルスタイン?」

希 「ワシワシマックス!!」

花陽 「」ダレカ タスケテ!

穂乃果 「HONOガンダム!ハリセン!」パーン!

希 「いたいねん」

しかしその夜、穂乃果とアムロがホワイトベースから家出(?)するあの事件が起きるのをまだ彼女たちは知らなかった。
にこはプトレマイオスのなかでくしゃみをしていた。

にこ 「」クシャミ!

にこ 「また誰かウワサしてるわね」

アレルヤ 「大丈夫かい刹那」

ティエリア 「人間というのは風邪をひくのだな」

ロックオン 「あたりまえだぜ。風邪をひくのは生きてる証拠さ」

にこ 「」ココロ ココア コタロウ

にこのちいさい胸の中にはあの三人と穂乃果の無邪気な顔があった。

穂乃果 「ほのかだよ」

にこ 「頭の中に入ってこないの!」

No.107 16/12/10 15:15
自由人 

戦いを終えホワイトベースはゆっくり夜の星空の中を飛ぶなかおやどり艦長代行と希はモビルスーツの搭乗員構成を話し合っていた。

おやどり 「海未さんからこんな申請書が来ていたの。読むわね。『私をHONOガンダムかファーストガンダムいずれかに乗ることをお願いします』だって」

希 「海未ちゃんはガンダムに乗りたいんやな。穂乃果ちゃんばかりにガンダム乗るのも負担やしな。いいんちゃう」

おやどり 「ファーストガンダムのパイロットはアムロくんのまま?」

希 「いやリュウさんでもええんちゃうんかな」

その会話を耳にした海未は跳ねあがりたいくらいに心から喜んだ。彼女の心の中を描写してみましょう。

海未(想像)『わ.私がガンダムにですか!?ついにやりました!バーン!❤』

だけど実際の海未は、

海未 「や、やりました。これでガンタンクとはおさらばですよ。園田海未17歳やりました」

涙ながらに喜んでいた。しかしもうひとり通りかかったのがいたのだ。アムロである。

アムロ 「な、なにを勝手なことを!?ホワイトベースには若者が少ないから僕はガンダムに乗ったのに。それに穂乃果くんはしっかりしてるのに。ちくしょう!」

あ!、と海未は気づいて後を追いかけた。穂乃果はHONOガンダムの修理や整備をしていた。ひとが見てないときに頑張る子なのだ。しかしアムロからの声に振り返る。

アムロ 「穂乃果っ!」

穂乃果 「アムロくん。見てみて整備したよ!アムロくんのガンダムも」

ほめられると思った彼女の気持ちをアムロは裏切るような言葉を聞かされショックを受けて呟いた。

穂乃果 「海未ちゃんがガンダムに!?これは穂乃果のだよ!アムロくん!?」

アムロは事情を話すやいなや私室から私物を持ち出しガンダムに乗り込み動かした。あわあわしながらも穂乃果も私物を持ち出してHONOガンダムに乗り込んだ。
このことにおやどりたちは慌てた。

おやどり 「穂乃果ちゃんとアムロくんが機体に乗って発進!?」

フラウ 「アムロ!」

真姫 「どこいくつもりよ!あのふたり」

凛 「砂漠だからオアシスくらいしないにゃよ?」

花陽 「おこめが足らないですよ」

凛と花陽は寝ぼけたままブリッジに姿をあらわしていた。

No.108 16/12/11 09:22
自由人 

アムロ 「なんでキミまでついてくるんだ!穂乃果」

穂乃果 「あたしも海未ちゃんを許せないもん!海未ちゃんなんてガンタンクに乗ってたらいいよ!」

海未 「」クシャミ!

こころ 「気をつけてください。砂漠の風邪はしぶといですよ」

海未 「ありがとう。穂乃果たら!」

翌日、ふたりを捜索するためにアムロ穂乃果捜索隊が結成された。

カイ 「誰がいくんだい。オレがいくとガンキャノンは動かせないぜ」

おやどり 「海未ちゃんリュウさん凛ちゃん花陽ちゃん、フラウさんかしら」

希 「まあ適したメンバーやね」

凛 「リュウさんは希ちゃんのお兄ちゃんにゃの?」

リュウ 「ちがう」

五人は二台のバギーに分乗してホワイトベースから砂漠に出た。

フラウ 「もうアムロたら。心配かけて」

凛 「砂漠に食べ物さんはあるかにゃあ」

花陽 「凛ちゃんジムはいいの?」

凛 「あたしも活躍したいけど海未ちゃんは黒いにゃよ」

海未 「な、なにを言うのですか!」

ホワイトベースから二台のバギーが出た頃、砂漠に機体をかくしたアムロと穂乃果は数キロ先に見えたちいさな町にいた。

穂乃果 「ほのか、アムロさんとデートかな。こんなのことりちゃんに見られたジェラシーだよ」

アムロ 「デートじゃない。むしろ家出だ」

ふたりは町のちいさな食堂に入り地元の安い料理を頼み待っていると、UTX軍のマークをつけた数台のバギーが止まった。

ラル 「お前たちは見張りだ。すぐ代わりをやるからな」

ハモン 「なにもないのね。とりあえず15人分」

ラル 「15人分?ふたり多くないか」

ハモン 「あそこにいる子達にも」

アムロ 「あの恵んでもらうわけには」

穂乃果 「知らないひとからおごってもらうのはいけないて海未ちゃんが言ってた」

ラル 「あはは、言うじゃないか。剛毅だよ。わしにもおごらせてくれ」

そこへフラウと凛たちの声が店の中に伝わる。

フラウ 「きゃあ」

凛 「にゃあ」

海未 「は、放しなさい、無礼です」

兵士たちは彼女たちを捕まえラルの前に連れてきた。

凛 「ほのかちゃん」

兵士 「連邦軍を捕まえました」

ラル 「そうか」

No.110 16/12/12 07:19
自由人 

ハモン 「どうしますこの子たち」

兵士 「資料で見た連邦の制服と思いますが」

ラル 「そうか」

この時、唯一捕まってなかったリュウはホワイトベースに連絡をしていた。

りんぱな 「ほのかちゃん」

穂乃果 「凛ちゃん花陽ちゃん

海未 「穂乃果」

穂乃果はプイッと海未にそっぽを向いたが、UTX軍に捕まった彼女たちはほっておけない。アムロは懐に入れた銃を見えないように握った。

アムロ 「彼女たちを放してください」

穂乃果 「そうだよ!海未ちゃんは本当ならネオジャパンのガンダムファイターになれるくらい脳筋なんだよ!」

海未 「誰がガンダムファイターですか!」

ラルはふふふ、と笑い部下に彼女たちを放すように伝えた。
凛と花陽は涙を流して海未は穂乃果を睨みフラウはアムロに抱きついた。
それを見てラルはアムロと穂乃果に言う。

ラル 「アムロと穂乃果と言ったな。部下か子どもか孫にほしいくらいだよ」

アムロ 「僕は」

穂乃果 「孫か」テレテレ

UTX軍でラルたちに囲まれる姿を穂乃果は妄想したのを海未が睨んだのに気づいて首を振る。
店の外に出ると二組はそれぞれ別れた。リュウはアムロを睨むがなにも言わなかった。

リュウ 「ホワイトベースを彼らは襲うつもりだ。戻るぞ」

海未 「穂乃果」

アムロ 「リュウさん」

リュウ 「ガンダムがなくともホワイトベースや彼女たちは守る。いつまでもいじけていろ」

穂乃果 「むっ」

いじけていろというリュウの言葉に傷つくもののアムロや穂乃果の心にひっかかった。
アムロと穂乃果は砂漠にある機体のもとに、リュウや海未たちはホワイトベースに戻ったがUTX軍の兵士が尾行していた。

兵士 「ラル様、木馬です」

ラル 「よし。お前はすぐに戻れ、すぐに出撃する」

ラルたちのグフや戦車、ギャロップは穂乃果とアムロに目撃された。

アムロ 「あれは!」

穂乃果 「ホワイトベースを狙っている!」

ナンみたいなパンを口にしながらふたりは迷っていた。
穂乃果は思う。
海未ちゃんはガンタンクでいいんだ、と。
ホワイトベースはラルたちと戦っていた。

ラル 「白いやつが二機いるはずだが、いないのか」

No.111 16/12/13 16:27
自由人 

ラル 「白い奴やHONOとかいう奴がいなくてもやらせてもらう」

ラルはたしかに歴戦の戦術家であった。補充された戦力を生かしてホワイトベースを下面から攻撃していた。

ハモン 「あなた気をつけて。援護を」

兵士 「了解」

ラル 「ハモンよし!」

ラルはグフの陸での機動性を生かしホワイトベースの甲板に乗り移りヒートロッドやマシンガンを放った。

おやどり 「なんて腕のいいパイロットなの」

希 「低く飛びすぎたんや」

おやどり 「だけどカイくんや凛ちゃん、リュウさんに海未ちゃんを放ってはいけない」

カイ 「ホワイトベース」

凛 「なんと!凛でもあんなジャンプはジムだとできないにゃあ」

海未 「ジム以外ならできるんですか。そんなことよりホワイトベースがやられてしまいます」

リュウ 「あせるな」

リュウの言葉に励まされるもののガンキャノンやガンタンクからの砲撃はホワイトベースに当たってしまう。

海未 「これでは当てれません」

凛 「卑怯にゃ」

ラル 「ブリッジを潰しさえすれば止まるな」

おやどり 「やられる」

希 「こないな時にソレスタルビーイングのガンダムもこないの」

真姫 「イミワカンナイ!?」

この時にこはプトレマイオスでソレスタルビーイングの仲間と共に三国家群への作戦会議をしていた。

ティエリア 「三国家は僕らを間違いなく狙ってくる」

アレルヤ 「ガンダムが狙いだ」

スメラギ 「私たちはイオリアからGNドライブをはじめ多くのオーバーテクノロジーを与えられた。これが他の勢力に渡れば」

ロックオン 「世界はさらなる混乱になる」

にこ 「イオリアの意思を受け継ぐのはあたしたちよ」

刹那と入れ替わったのをきっかけに彼女はあっさりソレスタルビーイングに染まっていた。しかしホワイトベースに残してこころたちは心配だった。

にこ 「(ソレスタルビーイングは木馬の将来の敵になるのか不安)」

そのホワイトベースは危機に見舞われていた。

こころ 「きっとアムロさんや穂乃果さんは来ます」

意外にたくましく生きていた。

希 「みんなシートベルトを着けて!いくで」

真姫 「なにするつもりよ」

No.112 16/12/14 11:30
自由人 

せいやっ!、と舵を回す希にホワイトベースの巨艦は空を旋回する。

こころ 「また回転ですか。やりますね」

ここあ 「虎太郎、鼻水出てるし」

虎太郎 「かいて〜ん〜」

カツレツキッカ 「あんたたち落ち着きすぎだよ!!!」

ラル 「く、またも!木馬は只者ではないか」

地上に落ちたラルはガンキャノン、ジム改、ガンタンクから砲撃を受けるがかわす。

ラル 「タンクもどきもやるではないか。だが」

左手のマシンガンでガンタンクのキャタピラを破壊する。
海未は危機感を覚える。

リュウ 「とにかく奴を近づけさせるな」

海未 「わかってます」

ガンタンクで彼女は正確な射撃を放つ。ラルは舌を巻く。

ラル 「なんてパイロットだ。だが木馬を落とせば」

彼はもう一度ホワイトベースに乗り移ろうとする。ギャロップや援護の戦車が砲撃を繰り返す。

ハモン 「持久戦に持ち込めば木馬は落とせるかも」

カイ 「やばいぜ。こりゃ」

凛 「にゃ!?弾丸のカートリッジが少ししかないにゃ」

ジム改の腰を見るが予備が少ししかないことに凛は焦る。
ホワイトベース、カイたちも砲撃を受ける。

おやどり 「ことりと会えないままやられるの」

希 「艦長代行」

真姫 「もう穂乃果やアムロくんはアホなの」

瞬間、艦内に通信が響くように届いた。

穂乃果 「アホアホ言わないでよ!!」

アムロ 「アホと言われるおぼえはない」

時間は遡る。

穂乃果とアムロは一旦、海未やリュウたちと別れた後にUTX軍のラル隊が動くのを見てしまった。

アムロ 「あれはさっきのUTX軍!?フラウたちがやられる」

穂乃果 「ナンばかりだよ。アムロくんどこいくの!?」

アムロにはフラウやハヤトの姿がよぎり思わずガンダムを動かしていた。起動するガンダムは砂漠用の幌を破るようにホワイトベースへむかった。
穂乃果は少し葛藤した。

穂乃果 「ナンばかり」

海未 『いつもパンばかり食べてるひとがわがままを言うんじゃありません!』

回想の海未に叱られたようで思わず穂乃果もアムロの後を追いかけた。

ラル 「なに!?どこにいたのだ。ハモン」

ハモン 「無理をしないであなた」

No.113 16/12/14 19:35
自由人 

ラル 「たかが二機増えただけで勝てると思うなよ」

ラルはヒートロッドを使うがアムロと穂乃果のガンダムにより阻まれ切断されるが、ヒートサーベルを抜いて二体のガンダムの腹部のハッチを破壊し驚いた。

ラル 「なに!?先ほどの少年に穂乃果という少女っ!?」

アムロ 「僕たちを助けたのはホワイトベースを見つけるためか」

ラル 「ふふふ、戦場というのはそんなに甘くはない。が、時代が変わったのか」

穂乃果 「ほのかはラルさんの孫?いやいや」

海未 「穂乃果ふざけている場合ではありませんよ!」

海未の言葉にハッとなりビームサーベルを構えるHONOガンダム。
ラルは二体のガンダムの攻撃を受け破壊されるグフは爆発するが、瞬間ラルはワイヤーガン使い脱出しふたりに言う。

ラル 「その機体の性能に助けられたな。だが、戦場というのはそう甘くない」

ほのアム 「なんだと!?負け惜しみを」

ラルの姿を見失いまたハモンたちギャロップも後退していく。
戦いが終わりおやどりから穂乃果とアムロに通信が入る。その後に罰を受けることになるふたり。

おやどり 「穂乃果ちゃんアムロ、機体を回収して。このようなUTX軍がいるなかいつまでもいられないわ」

その後ふたりは独房に留置され叫んだ。

アムロ 「勝手すぎます!僕だって出たくて出たんじゃないんだ」

穂乃果 「そうだよ!あれは穂乃果のガンダムだよ。海未ちゃんなんかに渡さないよ」

リュウ 「ガンダムさえ戻ればなんとかなる。反省するんだアムロに穂乃果」

おやどり 「アムロくんと穂乃果ちゃんは一週間の留置。ついでに反省文百枚」

穂乃果 「は、反省文百枚はむりだよ」

うるうるとおやどりの前で瞳を潤ませる穂乃果におやどりは少し可哀想と思い反省文を少なくする。

おやどり 「じゃあ七十枚で」

穂乃果 「も、もう一声……」

海未 「(いやな予感がします)」

おやどり 「五十枚」

穂乃果 「もう一声ほしい」

おやどり 「ニ十枚」

穂乃果 「もうすこし……」

おやどり 「十枚ね」

穂乃果 「」ワーイ!

海未 「あ、アホですか〜!!」

一部始終を見ていた雪穂は留置場の外から呟いた。

雪穂 「タラシの姉」

No.114 16/12/14 22:46
自由人 

アムロは反省文を書き終えひとり悩んでいた。
穂乃果は反省文を考えながら空腹に耐えながら反省文を書いていた。

穂乃果 「『穂乃果は勝手なことをしました。ごめんなさい』」φ(..)

留置場のなかで穂乃果が反省しているのを知った海未は壁際から見ていて少し瞳が潤んだ。しかしすぐに後悔した。

穂乃果 「『だけど海未ちゃんはガンダムよりガンタンクがいいと思います。おやどり艦長代行よく考えて』」

ムッとした海未は穂乃果がお腹を空かせているとも思い食料を差し入れようとしたが手元が震えた。
サルでもできる反省ができませんか、と。
そこへ凛や花陽、雪穂にこころたちがやってきて彼女は身を隠した。

凛 「アムロさんに穂乃果ちゃんごはんにゃあ」

穂乃果 「ごはん!?」

アムロ 「いやいただけないよ」

穂乃果 「う、うん。海未ちゃんに見つかったら穂乃果、ホネだけになるよ」ウルウル

花陽 「海未ちゃんならさっき見かけたような」

凛 「とにかく食べるにゃ」

こころ 「食べないと一週間隣のアルパカの食べるところを見ないといけないのはつらいですよ」

そうだった。
ここはかつてにこが留置されていて隣のアルパカの食べるところを見させられるのだった。ふたりはちょっとだけと手を出したら止まらなくなった。ふたりの咀嚼する音の大きさに身を隠した海未は叱った。

海未 「食べるなら静かに食べなさい!穂乃果にアムロさん!」

ほのアム 「!?」ミ ミズ……

りんぱな 「」ゴクゴク

ほのアム 「飲むんじゃなくて水をちょうだい」

こころ 「」ハイ

ほのアム 「死ぬかと思ったよ」

ホッと息をついた穂乃果は鉄格子を境に海未を見つめて一言。

穂乃果 「ガンタンクな海未ちゃん」

海未 「私だってガンダムに乗りたいんですよ」

彼女の悲痛な叫びに一同の視線が集まった。しかし穂乃果はふてくされた態度をした。

穂乃果 「ほのか反省文書いてるからじゃましないでよ」

海未 「ちなみに何文字書きましたか」

穂乃果 「百文字くらいかな」

原稿用紙は四百字詰め、時間はあれから一時間。おそいと誰もが思ったのは言うまでもなく留置場に音がしたのはアルパカの鳴き声だけだった。

No.115 16/12/16 16:10
自由人 

海未 「ガンダムに乗っている時は別人みたいなのにふだんの穂乃果はあまりにふつうですね」

穂乃果 「ほのかはアイドルを目指す女の子だよ!」

りんぱな 「」オオッ!

こころ 「にこお姉さまがいないとアイドルとは語れませんよ」

海未 「そうでしょうか?ん?失礼します」

海未は留置場の外にいた人影を見つけて追いかけると真姫だった。

真姫 「なによ」

海未 「なぜ会話を聞いていたのですか」

真姫 「あなたにHONOガンダムは動かせないと思う」

彼女の言葉は衝撃だった。まるで近くで鐘の音が鳴っているようなショックが襲った。
ガーンガーンガーン……。

りんぱな 「三三七拍子!!」ガンガンガン!ドンドンドン!

海未 「なにやってるんですか!」

花陽 「場の雰囲気を盛り上げたら海未ちゃんが喜ぶと」

凛 「穂乃果ちゃんが言ってたにゃ」(σ≧▽≦)σ

穂乃果 「」ブイッ!

海未 「コホン、どういう意味ですか」

ほのりんぱな 「無視!?」

しかたなく真姫はモビルスーツデッキに海未を連れてきてコクピットを開けて言う。

真姫 「シミュレーションモードにしたからあなたが操縦してみて。たぶん無理と思うわ」

わかりました、と海未はHONOガンダムのコクピットに入るとあることに気づく。

海未 「パンくずにナンがあるじゃないですか」

真姫 「コクピットで食べてたみたいね」

海未はやむなくコクピットの掃除をした。まったく家出をしてもだらしない性格は直らない幼なじみだ。
あらためて海未はレバーを握りモニターにはいままでのデータをもとに戦闘映像が映り模擬シミュレーションが始まった。

海未 「え!?なぜ動かないのですか」

ツバザクのマシンガンを受けシャアのツバザクからの蹴りを受けUTX軍の戦闘機や戦車から砲撃される。そして目の前にはラルのグフ。

海未 「動きなさい!」

シミュレーション内で機体がようやく動いたがヒートロッドから電撃が走った。
気づいたら負けていた。
なぜ、と落胆した海未から言葉が漏れた。
真姫は説明した。

真姫 「これはたぶん私が作ったガンダムの一体。だけどまだ思い出せない」

海未 「あなたが?」

No.116 16/12/18 15:08
自由人 

真姫は気になる言葉を残し去っていった。
『このガンダムは私が作った一体』
真姫はただのアナハイム・マキエレクトロニクスの社員ではないのか。
ファーストガンダムにもかつてクルジスにめあらわれた0ガンダム、そして現在火星のヴェイガンとも戦うガンダムAGE-1にも似たHONOガンダムの機体を海未は見上げた。

海未 「シミュレーションで動かせなかったなんて。本物の戦いなら……」

実戦ならたびたびガンタンクに乗り襲った死への戦慄が身体をむしばむようだった。
このガンダムは穂乃果を選んだのか。あるいは……わからない。
その頃、穂乃果とアムロは互いに同じことを思った。

穂乃果 「(あたしは)」

アムロ 「(僕は)」

ほのアム 「(あのひとに勝ちたい……)」

数日が経ち先にセイラが留置場から出るのを許された。コズンの下卑した視線はなかった。
またセイラも思う。セイラは数日前のコズンとの会話を思い出していた。

セイラ 「あなた、UTX軍のパイロットよね?シャアはどうなったの」

コズン 「ああ。シャア?あいつはガルマを守れなかったとかで左遷されたよ。あんた……」

そう、とセイラは体育座りのような姿勢で膝を抱えた。
兄はUTX軍で無事らしい。それだけがわずかに胸を熱くしていた。
そしてここ砂漠のランバ・ラル隊のラルたちも少ない戦力ながら打倒木馬に胸を戦士らしく砂漠の大陽のようにより熱くしていた。
ラルの戦士の瞳が鋭く輝く。

ラル 「補給は受けられんのか」

ウラガン 「ええ、新たに配備されるはずだったドムはこちらに向かう途中に連邦に撃破されたようです」

ウラガンのこの報告はまったくの嘘であった。だがラルはそれを容易く信じてしまった。

ラル 「わかった。このランバ・ラル、補給なくとも木馬を討ち果たしてみせよう」

ウラガン 「ご健闘を祈ります(なるほど、これがいくさばかというものか)」

ウラガンはヘリに乗り空へ去っていく。
ラルはハモンたちを見て言う。

ラル 「このままガルマさまの仇を討てずには帰れぬ。みんなすまないがわしに命をくれないか」

ハモン 「あなた……。この場であなたに反対する者はいませんわ」

兵士たちも顎を頷いた。

No.117 16/12/21 14:48
自由人 

ラル 「木馬は我らの軍の拠点に向かうためこの一帯を通るはずだ。我らは木馬を白兵戦で乗っ取る」

ラルの言う通りのルートでホワイトベースは進んでいた。
セイラと真姫は似た者同士なのか妙に仲良くなっていた。
希はちょっとおもしろくないまま舵を握っていた。海未はデッキでガンタンクを見つめているとリュウがやってくるとそそくさと逃げた。

海未 「いやです〜!」

リュウ 「なにもしてないのに」

花陽 「海未ちゃんはあたしたちにまかせてください」

凛 「ジム改を海未ちゃんに貸すだけならいいけどバニングのおじちゃんに怒られるにゃ」

海未は展望デッキで眺めていると凛と花陽が寄ってきて声をかけた。

凛 「ガンダムに乗りたいにゃ」

海未 「穂乃果やアムロさんばかりガンダムですから」

花陽 「海未ちゃんは戦いの?」

これは戦いに巻き込まれてから彼女のずっと疑問だった。穂乃果も海未もいまはいないことり、そして凛も戦うことばかり。花陽はごはんで満ちあふれた世界にいたかった。が、海未の答えは違った。

海未 「私は戦うことで平和な生活をしたいだけです」

凛 「オニみたいにゃ」

海未 「」ギロリ!

凛 「じょうだんにゃよ」

花陽 「でもアイドルもやるんでしょう」

海未 「そのはずですが、ん?あれはUTX軍!?たいへんです」

展望デッキから見た地上にはラル率いる戦車に兵士が多く乗ってるのが見え海未たちはブリッジに向かい希に叫んだ。

海未 「高度を取ってください!UTX軍がこちらに乗り移ってきます!」

希 「なんやて!?あれは」

真姫 「彼らは直接、白兵戦を挑むつもりね」

おやどり 「非戦闘員は居住区に避難させて!総員、白兵戦用意!」

警報は艦内中に響いて膝を抱えてたアムロ、反省文をまだ書いていた穂乃果、捕虜のコズンにも聞こえた。

アムロ 「あのひとが来たのか」

穂乃果 「ラルのおじちゃん。まだあきらめないの」

コズンは脱出するチャンスが来たと思い瞳を光らせ口を歪ませた。
ラルたちはジェットパックを使いホワイトベースに乗り移っていった。
艦内は銃撃戦が始まった。

No.118 16/12/22 11:31
自由人 

艦内は銃撃戦の嵐のようだった。弾丸は飛び交いラルたちUTX軍の兵士たちやホワイトベースの乗組員が互いに撃ちあっては傷をつくりまた死んでいった。
チャンスがきた、とコズンは思ったが隣の留置場にはアムロや穂乃果がいた。

穂乃果 「ラルのおじちゃんが来たんだ」

アムロ 「出してくれ!僕たちを出してくれ」

おやどり艦長代行はやむなくふたりを留置場から出した。

海未 「アムロさんは銃を、穂乃果はどうします」

穂乃果 「や、やるよ。銃を貸して!」

アムロと穂乃果が走り海未もあとを追いかけ皆を援護した。
その隙を突いてコズンは留置場の檻の鍵を爆破し脱出した彼は使われていない通信室に向かいUTX軍に連絡した。

コズン 「こちらコズン、木馬にはガンダム、ガンキャノン、ガンタンクにHONOガンダム、ジム改の五機しか搭載していない模様。繰り返す、木馬には五機のモビルスーツしかいない。小型戦闘機は不明」

セイラ 「艦内から敵側へ通信している一室があります」

希 「ウチのスピリチュアルによると」

希セイラ 「サブブリッジ付近の第二予備通信室です(や)!」

セイラは真っ先に第二予備通信室に向かうと銃で通告した。

セイラ 「なにをしているの!」

コズン 「おまえ、UTX軍の者だろう。俺と来ないか」

セイラ 「断ります」

凛 「真姫ちゃん?セイラさんにゃあ!危ない!」

コズンに押し退けられたセイラを凛は抱えた。花陽はそれを見てちょっと嫉妬したがそれどころではない。

おやどり 「セイラさんアムロくんの代わりにガンダムに乗って!ツバザクや戦車が来るわ」

セイラ 「わかりました」

凛 「勇ましいにゃ」

花陽 「ラーメン好きな凛ちゃんがパスタに変えたみたいです」ムッ

セイラはデッキに向かいガンダムに乗りUTX軍のモビルスーツを迎撃した。アムロや穂乃果はそれを見た。

アムロ 「セイラさん?」

穂乃果 「ラルのおじちゃんはどこに!?」

銃を持ち撃ちながら穂乃果たちはランバ・ラルを探した。指揮官を倒せばなんとかなるはずだった。

ラル 「ここは?」

こころ 「UTX軍の兵隊さん。やめてください」

避難していたこころたちを見つけラルは驚愕していた。

No.119 16/12/24 08:25
自由人 

ラル 「なぜ軍艦に子どもがいるのだ」

下がっていろ、と言いながら可能な限りホワイトベースの施設を爆破した。

こころ 「きゃっ」

キッカ 「UTX軍め」

ラル 「ここは子どもたちがいるらしいから可能な限り戦闘は避けろ」

ハッ、と答える兵士たちは訝しげながらも命令に答えた。
ラルの目には外の戦場が目に移り白い奴が射撃しマゼラアタックなどを狙っていた。それにかつてジオン・ダイクンの娘アルティシアが乗っているとは知らないのだ。

ラル 「やるな。む、少年少女たちか。コズンはどうしたのだ」

逃げながら穂乃果はこころたちを海未やアムロと共に保護した。

穂乃果 「あたしがブリッジにつれていくよ」

アムロ 「セイラさん!」

海未 「善戦してます」

セイラのガンダムは善戦しているのが見えた。
海未は穂乃果に言う。

海未 「穂乃果はガンダムに乗ってください。アムロさんもセイラさんと変わった方がいいです」

わかった、と穂乃果はHONOガンダムに向かい動かした。
HONOガンダムまで動いたことにラルは戦場の雰囲気が変わったことに気づく。

ラル 「ハモン、無理はするな」

ハモン 「……わ、わかっています。あなたは」

この時、セイラはアムロと入れ替わり再びホワイトベースに下りていた。
そこへコズンが脱出するのを防いだ。が、生身の人間が空から落ちてゆくのをセイラたちは見つめた。

セイラ 「あたしたちもいつかはああなるかもしれないわね」

セイラの言葉は生身の人間の命の音が聞こえているようでもあった。
リュウはラルたちのもとに向かうが、彼らから反撃を喰らい傷を負った。

セイラ 「リュウ!?」

ラル 「その顔その声、アルティシア様か!?」

セイラ 「ラル、この場は引きなさい」

突然の出会いにセイラは驚いたが、瞬間二機のガンダムがホワイトベースの装甲を貫きラルたちは空にガンダムがいるのが見えた。
ラルは死を覚悟した。

ラル 「ふふふ、これも運命の因果か。私が戦っていたのは年端もいかぬ少年少女たちとは……」

アムロ 「あなたの負けです」

穂乃果 「そうだよ。ラルのおじちゃん」

しかし、ラルはその身を空に投げ空のなかで死んでいった……。

No.120 16/12/24 15:18
自由人 

ランバ・ラルが自ら自決し空に散っていきUTX軍の兵士たちも方々へ散っていった。
彼らは負けたのだ。
だが、ハモンの乗るギャロップはラルの戦死を知っているのか知らないのか彼女は果敢にホワイトベースに挑んだ。

ハモン 「あれは!?あのひとが……行きます!」

了解、とギャロップを操縦する兵士たちの顔や掌にも汗が滲む。
敗北したのを認めるわけにはいかなかった。ハモンにも女性として意地があった。
が、二機の白い機体からはビームが放たれギャロップの動力部にあたり機銃を乱射するも木馬はおろかガンダム二機にあたるわけもなかった。

アムロ 「よすんだハモンさん」

穂乃果 「ラルのおじちゃんは死んだんだよ!」

その悲痛な叫びが聞こえたわけではないだろうが、UTX軍の兵たちはギャロップのカーゴに各々収容され退いていった。
いちおうは勝利におさめたもののホワイトベースも船体、そして内部は破壊の跡が目立つほどだった。

おやどり 「機体の収容を早く!ブライトさん艦の修理を!」

ブライト 「やらせています!しかし負傷者もいるんだ」

ブリッジにはおやどりとブリッジの怒号が響きあうようだ。
真姫はHONOガンダムの性能は穂乃果にしか引き出せないのかと思っていた。しかし、地球にいる限りは自分が自ら封じた記憶は戻らないだろう。
その頃、にこはなりゆきから所属したソレスタルビーイングは三国家合同演習に介入したがさすがのエクシアたち四機のガンダムでさえ苦戦していた。

にこ 「ぬ、ぬわんなのよ!三国家群のくせに」

ティエリア 「これは僕たちを倒すか機体ごと捕獲するための作戦とスメラギが言っていた」

タクラマカン砂漠の大地が覆うように三国家群のモビルスーツが一様に大挙していた。
エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェそれぞれが苦戦を余儀なくされていた。

ロックオン 「コイツはちいとばかしヤバイぜ」

アレルヤ 「く、は……ハレルヤ!?ダメだ!」

アレルヤの瞳が輝き彼はわずかな時を置いて超兵たるハレルヤが覚醒していた。
しかし、それでも苦戦していた。

ハレルヤ 「やってくれんじゃねえかよ!雑魚の分際でよ。アハハ!!」

キュリオスの機体を襲うようにディエレンの武器から弾丸が放たれる。

No.121 16/12/25 09:22
自由人 

にこは三国家群のモビルスーツに苦戦していた。
襲ってくる銃弾やビーム、かかってくるモビルスーツなど絶え間ない。

にこ 「なんて数なの!?」

ティエリア 「まさに総力戦だ。しかしナドレの力はそうは使えない」

ロックオン 「狙い撃つ間もないぞ」

ハレルヤ 「このハレルヤを殺らせるかよ!!」

プトレマイオスにいるスメラギたちはなんとかして打開したいが、戦術予報士として策がないように思われた。
総力戦を用いたこの戦術には彼女は思い出があったように思われた。

スメラギ 「カティ……。まさか彼女?」

にこ 「ま、まだやられるわけにはいかないのよ」

ティエリア 「イオリア・シュヘンベルクの計画なのか……」

人間でいう絶望という感情が頭にのし掛かった時だった。

セルゲイ 「な、なんだ!?」

カティ・マネキン発案の三国家群を指揮するセルゲイ、彼に従うソーマ・ピーリスたちの前に見慣れない赤いビームが走り三国家群のモビルスーツは一瞬にして多く破壊されていったのを目の当たりにした。

ピーリス 「大佐!?」

セルゲイ 「うかつに羽付きのまわりに近寄るな。これは」

見ると赤い粒子を空気中に撒きながら見慣れない赤いモビルスーツが宙に浮いていた。

ハレルヤ 「ち、アレルヤ。機体を返すぜ」

アレルヤ 「は、ハレルヤ……?あれは」

ハレルヤの知るわけないだろう、と脳量子波を通して伝わりそのまま彼の意思は沈黙した。
代わりに答えたのは赤いモビルスーツのパイロットだった。

ヨハン 「ガンダムのパイロット、無事か?」

アレルヤ 「き、キミは」

ヨハン 「チーム・トリニティ」

同じことはにこやロックオンたちの前でも起きていた。

にこ 「な、なに」

ティエリア 「あれは」

ネーナ 「あらあら、可愛いガンダムのパイロットさんね」

にこ 「ぬ、ぬわんなのよ!!」

ロックオン 「あれは」

ハロ 「不明不明!」

ヨハン 「ハハハ、助けてやったんだから感謝しろよ。ガンダムデュナメスのパイロット!」

三国家群はチーム・トリニティの介入により敗退した。
にこは思った。
イオリア・シュヘンベルク以外の何者かの意思が働いているのか。

No.122 16/12/27 06:06
自由人 

プトレマイオスに戻ったにこたちガンダムマイスターはチームトリニティという存在に懸念を示していた。

ティエリア 「これもヴェーダの計画なのか」

にこ 「(真姫ちゃんのヴェェとは関係ないわよね?)」

真姫 「」イミワカンナイ!

スメラギ 「イオリア計画かヴェーダに何かあったと考えた方が自然ね」

アレルヤ 「僕たちソレスタルビーイングとはちがう存在が介入しているのか」

ロックオン 「むずかしく考えなさんな。敵か味方かいずれわかるさ」

にこはロックオンの言葉に頷きながらもソレスタルビーイングには謎が深まるだけだった。
その頃、ホワイトベースは重傷のリュウを皆が看病していた。呻き声からも重傷とわかる。

海未 「リュウさん」

花陽 「看病しますね」フキフキ フキフキ

リュウ 「ううう、海未にやってほしい……」

海未 「」ドキッ!?

穂乃果 「モテてるね」

海未 「」パイナップル!?

穂乃果 「」o(^-^o)(o^-^)o ドキッ♪ パイナップル? ドキッ&パイナップル?

海未 「どこかのピコ太郎ですか」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)

海未 「リュウさんの看病はわたしがします」

穂乃果 「が、がんばって!」

凛 「これをきっかくに海未ちゃんとリュウさんのガンタンクカップルが誕生だにゃあ」

海未 「破廉恥です!」

ホワイトベースが目的地に進むをラル亡き後のランバ・ラル隊は最後の作戦を決行しようとしていた。

ハモン 「木馬を打ち倒すことがラルや亡き兵たちへの思いです」

兵士たちも感無量であった。
ハモンはアムロや穂乃果をわずかに思う。敵でなければいい子達なのに。
再び海未はというとリュウの看病に一晩中付き合っていた。

海未 「リュウ、あなたがいないと穂乃果はわがままをしてしまいます。私も」

穂乃果 「」(( ̄_|ムッ

凛 「いちばん破廉恥なのは海未ちゃんだにゃあ」

花陽 「おかゆです」

海未 「近くで見ないでください」

こころここあ虎太郎カツレツキッカ 「」(( ̄_|

海未 「子どもは凛と花陽と遊んでいなさい」

りんぱな 「子どもじゃないです!!」

No.123 17/01/04 14:06
自由人 

ハモン 「木馬にギャロップのカーゴの内部にある爆薬、左右にマゼラトップ砲。ツバザクが一機、やれますね」

兵士たちはハッと敬礼を返す。少ない戦力でも戦える、ランバ・ラルから教わったのだ。
その頃、ホワイトベースは低空を航行中だった。ミノフスキーフライトがやや不調のようである。

ジョブ・ジョン 「けっこう長く飛んでますから不調のようですね」

ブライト 「やはりどこかで応急修理が必要のようです。おやどり艦長代行」

ブライトの報告を聞いたおやどりはやむなくホワイトベースを地上に降下させた。

海未 「リュウさん」

希 「おかゆやで」

海未 「リュウさんと希はやはり兄妹にしか見えませんね」

希 「ちゃうし」

ほのぱな 「おかゆ」

海未 「あげませんよ」

ほのぱな 「」エー

ブリッジにいた真姫はUTX軍の襲撃に気づく。

真姫 「あれはこの前のUTX軍の残党」

セイラ 「ツバザクが一機だけ?いえどこかに戦力があるはずだわ」

おやどりはアムロや穂乃果たちに出撃させホワイトベースを離陸させようとしたが、ブライトは無理だと言う。

ブライト 「ミノフスキーフライトが動かん。ロケット推進も不調だ」

穂乃果 「動けないんだ。ハモンさんはこの時を狙ったみたい」

アムロ 「あの人のそばにいたからな」

アムロはランバ・ラルの面影を思い穂乃果のHONOガンダムと共に出た。続けてカイのガンキャノン、凛のジム改。

凛 「こわいにゃ」

花陽 「出なければいいのに」

凛のジム改はUTX軍が掘った落とし穴に落ちた。

凛 「にゃあ〜!?落とし穴!!」

ハモン 「奴に構うな!我々の目的は木馬だ」

凛 「」

花陽 「凛ちゃ〜ん」

カイ 「く、戦車や歩兵ばかりかよ」

穂乃果 「戦いづらいよ」

アムロ 「おかしい。少ない戦力でこれだけか?」

ハモンはモビルスーツより離陸できないホワイトベースを狙いまた攻撃は正確に近かった。

ハモン 「木馬は動けないようだな」

マゼラトップに乗る彼女はラルの思い出を脳裏にしながら攻撃していた。
ホワイトベースが揺れるたびに海未はリュウを抱いた。
それを希はビデオに撮影した。

No.124 17/01/05 12:36
自由人 

ハモン 「木馬は浮上できないようだ。やれ!」

兵士たちは少ない戦力でホワイトベースに挑んだ。
穂乃果、アムロ、カイは守ることに専念したが、凛のジム改がいないので戦力はやや落ちていた。

凛 「誰か引き上げてほしいにゃあ!」

花陽 「誰にも気づかれない凛ちゃん。あたしが見てるよ」キャア

ホワイトベースは銃弾や爆風の嵐だった。
真姫は海未にガンタンクに乗るように頼んだ。

真姫 「なにやってるの。凛はいなくなっちゃう時に看病はあとでもできるわ」

海未はジョブ・ジョンと共にガンタンクに乗った。これがリュウの最期の戦いになるとも知らずに……。

ジョブ 「リュウさんの代わりにか」

海未 「ガンタンクいきます!!」

無限軌道のキャタピラが音を立てて砂漠に触れ進む。

ハモン 「タンクもどきが出てきたか」

穂乃果 「海未ちゃん!?」

アムロ 「ツバザクが来るぞ」

カイのガンキャノンの砲撃を抜けながらツバザクは二機のガンダムに向かってきた。

穂乃果 「必死だよ」

アムロ 「手練れだ。あのひとほどではないけど」

おやどり 「ブライトさん飛行は無理なの」

ブライト 「無理だ!」

ミサイルや機銃がホワイトベースを襲いベッドで寝ていたリュウは目覚めた。

リュウ 「うう!?どうなっているんだ……」

気づいたリュウはホワイトベースを救うためにベッドから起き上がりデッキからジープを走らせた。

こころ 「リュウさん」

希 「あかん。止められんかった……」

タッチの差で希はリュウを止められなかったことを悔いた。カードは“死”を暗示していた。

こころ 「なんでリュウさんがここにいるんです?」

希 「うちは希や!」

No.125 17/01/06 06:18
自由人 

海未 「敵も必死です」

ジョブ 「しまった!?キャタピラをやられた」

えい、と海未は腕のランチャーを発射し敵兵や戦車を撃つ。
だが、ここからは穂乃果やホワイトベースの援護にいけない。動力であるキャタピラが動かない。

海未 「穂乃果っ!」

穂乃果 「えい!」

アムロと共同でツバザクはなんとか動きを止めたが、ハモンたちの気迫は穂乃果たちを上回る。

ハモン 「カーゴに積んだ爆薬ならば木馬はやられたもおなじだ!」

アムロ 「まさか!?あれをぶつけるのか」

ギャロップのカーゴそしてマゼラトップの推進力により砂塵を巻き上げながらホワイトベースに迫るハモン。

アムロ 「穂乃果」

穂乃果 「なんなの!?あたっていないの」

気迫がまるでビームを避けているかのように見え穂乃果は恐怖をおぼえた。
ハモンはマゼラトップを動かし穂乃果とアムロのガンダムに狙いをつけた。

ハモン 「好きだったよ。坊やにお嬢ちゃん」

しまった、とマゼラトップの砲がふたりを狙った時だった。
どこからかコアファイターが飛んできてマゼラトップとあいまみえた。

アムロ 「なんだ!?だれだ」

瞬間、コアファイターはハモンのマゼラトップを攻撃しながらカーゴに飛んでゆく。
閃くアムロ。

アムロ 「穂乃果、左右のマゼラトップを撃て」

穂乃果 「う、うん!」

ハモン 「やらせるか」

リュウ 「お前の相手は俺だ!!」

瞬間、コアファイターはマゼラトップに激突し砂漠の大地に四散した。

海未 「リュウさ〜ん!!」

え、と穂乃果は海未の悲鳴を聞いた気がしたがカーゴを撃つことに専念した。
カーゴはホワイトベース寸前でなんとか爆発した。
戦いを終えた穂乃果たちはリュウがガンタンクのコアファイターを使い死にもの狂いで援護したのを知ったのだった。

穂乃果 「リュウさん……」

ジョブ 「ぼ、ぼくがあの時り、リュウさんを止めていれば……」

海未 「わ、私のせいです……」

穂乃果 「」

おやどり 「彼は必死でホワイトベースや私たちを守ったのよ」

希 「止められへんかったんや。運命や」

穂乃果 「海未ちゃ〜ん」

海未 「穂乃果」

ふたりは泣いた。いつまでも。

No.126 17/01/06 13:00
自由人 

穂乃果やアムロたちはリュウを失ったことに涙した。

回想

リュウ 「俺に貸せ!コアファイターなら使えるだろう!」

ジョブ 「し、しかし」

海未 「む、無茶です!リュウさん!」

リュウ 「いいからガンタンクの上半身を外すんだ」

仕方なく海未はガンタンクの上半身をバックパックを噴射させ外しリュウが乗ったコアファイターはそのまま戦場にむかったのだった。
海未たちは見送るしかなかったのだ。
再び現実に時間は戻る。

アムロ 「リュウさんを殺したのは僕だ。僕が未熟だったから」

海未 「いえ、私が止めておけば」

悲しみに暮れるホワイトベースは応急修理を終え砂漠を離れようとしていた。

おやどり 「発進準備」

花陽 「なにか忘れているような?」

穂乃果 「リュウさんやハモンさんたちのお墓は作ったよ」

セイラ 「通信?援軍かしら」

真姫 「あ!凛よ」

凛 「助けるにゃ!なんで置いていこうとするにゃあ」

落とし穴に落ちた凛とジム改を引き上げてようやくホワイトベースは離陸した。

凛 「ひどいにゃ」

花陽 「ごめんなさい」

海未 「リュウさんを失った悲しみが大きすぎて。つい」

穂乃果 「凛ちゃんを忘れてしまったよ」

凛 「宿題を忘れたみたいに言うにゃあ」

悲しみに暮れるホワイトベースは夕焼けのなかを飛んでいった。
穂乃果やアムロはこの後、見違えるように規律を守るようになった。
しかし、夜な夜ななぞのワシワシする影が乗組員を襲う話がある。

花陽 「戦場に出た亡霊のしわざとか」

凛 「こわいにゃ」

こころ 「ハレンチですね」

虎太郎 「はれんち?」

ここあ 「子どもは知らなくていいんだよ」

穂乃果 「知りたい」

海未 「子どもは黙ってなさい」

ここからは黒い三連星が襲撃するまでのサイドストーリーである。
いったい夜な夜なワシワシする者の正体とは誰か?また目的は?

真姫 「イミワカンナイ!」

アムロ 「ワシワシか」

ハヤト 「どうやら男性は被害にないみたいだよ」

カイ 「やれやれ。困ったもんだぜ」

No.127 17/01/07 04:57
自由人 

セイラ 「兄さん……」

最初にわしわしの犠牲となったのは戦争を復讐の道具に利用しUTX軍に兄がいるセイラが寝ている時だった。
謎の黒い影がゆらりゆらりとあらわれその魅力的な胸をわしわしとした。
セイラの悲鳴が艦内に響いた。

アムロ 「セイラさん!」

ハヤト 「セイラさん!!」

カイ 「どうしたんだよ。うっせえな」

カイを残しアムロとハヤトはセイラの部屋に向かうと怯えたセイラが震えた。

アムロ 「どうしたんですか」

セイラ 「あ、アムロ……にハヤト。む、胸をなにか異様に巨大な何者かにワシワシされたの……」

アムロハヤト 「わしわし?(うらやましい)」

ブライト 「どうした?騒がしいぞ」

セイラはブライトに事情を話した。それを廊下の角から見ている怪しい影がのぞいていた。
翌日、セイラは元気がなく吐息をこぼしていた。

真姫 「セイラさん元気ないわね」

希 「せ、せやな」

こころ 「なんでも昨夜、彼女は胸をワシワシなるものをされたようです」

真姫 「ワシワシ?」

その頃、穂乃果たちは食堂にいていつものよう和気あいあいとしていた。

海未 「セイラさんが昨夜、ワシワシなるものをされ落ち込んでいます。破廉恥です」

穂乃果 「ワシワシか」

凛 「食べ物かにゃ」

花陽 「ワシワシというのは胸を両手掴みで触られることです」

穂乃果 「海未ちゃんと凛ちゃんはだいじょうぶみたいだね」

うみりん 「どういう意味ですか(にゃ)」

次に犠牲となったのはもうひとりのホワイトベースのお母さんミライ・ヤシマである。
ある日の夜。

ミライ 「……カムラン」グスッ

? 「ガッチャマン?」

黒い影はゆらりとあらわれた途端に胸をワシワシとしてミライの悲鳴が艦内に響いた。真っ先に駆けつけたのはブライトだった。

ブライト 「ミライ!?どうした」

ミライ 「わ、ワシワシされたの……」

希 「な、なんやて。ミライさんみたいに人徳あるひとに卑猥なことをして」

アムロ 「許せない。セイラさんに続いてミライさんまで」

カイ 「次は誰が犠牲になるんだ」

ハヤト 「フラウや穂乃果たちかな」

No.128 17/01/08 05:26
自由人 

真姫はHONOガンダムについてベッドに入りパソコンを通して考えていた。

真姫 「このガンダムは穂乃果にしか動かせなくしたようなのはあたしかしら……」

物思いに耽る真姫の背中に忍び寄るゆらりゆらりとした巨大な影と邪な手が迫る。
悲鳴を上げる真姫。

真姫 「」キャー イミワカンナイ! ガンガンガン!

手にしたパソコンで黒い影を叩いた。三回も。
あわて影は逃げ出した。あわて現れたのは海未たちだった。

海未 「どうしたのです真姫」

凛 「真姫ちゃん」

花陽 「どうしたの」

真姫 「いまそこに怪しい影が……。あたしわしわしと……」

凛と花陽は真姫の胸を見て互いにそれそれ異なる表情をした。
花陽は勝った、と。
凛は負けてヨヨヨと涙をこぼした。

真姫 「なんなのよ」

海未 「犯人のことでなにかおぼえてませんか」

真姫 「このパソコンで三回くらい叩いたわ」

りんぱな 「どえす?」

ちがうわよ、と抗議する真姫のなか穂乃果はベッドの上ですやすやと平和に寝ていた。
巨大な影はそれを見ながら頭にできたタンコブを撫でながら消えていった。
翌日、ホワイトベースを操舵する希は目を引いた。

凛 「鏡餅にゃ」

花陽 「だるまおとし?」

希 「操舵のじゃまをしたらあかんで」

凛と花陽はこころやカツレツキッカたちと遊ぶようにした。
真姫はセイラと話ながら希を見た。

真姫 「ワシワシの犯人はいったい」

セイラ 「さあ」

穂乃果は食堂でパンを頬張っているのを海未はとがめた。

海未 「食べすぎです」

穂乃果 「み、みずちょうだい……」

雪穂 「はい」

パンを飲み込んだ穂乃果は息をついた。平和ですね、と海未は皮肉った。

穂乃果 「ひどいよ海未ちゃん」

海未 「昨夜もワシワシの犯人が真姫を狙ったようです」

雪穂 「フラウさんじゃなかったね」

ホワイトベースは不調なせいか高度は保てずミノフスキーフライトは不完全なままだった。
おやどりやブライトは本部はホワイトベースの処遇をどうするつもりか悩んでいた。

おやどり 「レビル将軍はなにをお考えかしら」

ブライト 「上層部のことはわかりませんよ」

No.129 17/01/08 09:29
自由人 

穂乃果 「ためしに海未ちゃん穂むまんをムネに入れてみて?」

海未 「はい?食べ物を粗末にしては……」

いそいそと穂乃果は海未の胸元に穂むまんを入れはじめた。
雪穂は海未を羽交い締めにした。

雪穂 「ごめんなさい。こんなことはしたくはないんですが」

海未 「ノリノリじゃないですか」

りんぱな 「協力します」ガシッ

海未 「あ、あんたたち!?」

穂乃果は穂むまんをムネのなかに入れまくっていた。

ほのことぱなゆき 「巨乳になった!」

海未 「ハレンチです」

海未 「どうするんですか!?希やミライさんより大きいムネになったではないですか」ニセモノデスガ

穂乃果 「ふふん、これでワシワシの犯人を捕まえるために海未ちゃんには囮になってもらうよ」

海未 「なんとなくこの艦みたいな状況とかぶりますが」

穂乃果 「もし犯人がリュウさんの幽霊なら慰めてあげてね」

花陽 「ロマンチックですね」

海未 「どこがですか」

巨乳になった海未は一躍艦内の注目を集めた。アムロもカイもハヤトもジョブ・ジョンも料理のタムラまでも見るようになった。

タムラ 「母乳は出ないのかい」

海未 「出ません!」

タムラは肩を落とした。母乳があればこころたち子どもに牛乳をあげれるものを。穂乃果のパンに化けてしまったから。

穂乃果 「ごめんなさいごめんなさい!」

海未 「パンにするからそんな目に遭うんです」

そんなやり取りを希はのぞき見していた。手がうずくように指を巧みに動かしていた。

希 「ふふふ」

No.130 17/01/08 11:57
自由人 

海未が(にせの)巨乳になっていた頃、真姫は乗組員のカウンセリングをしていた。

真姫 「次のかたどうぞ」

ハヤト 「はあ」

真姫 「どうかした」

ハヤト 「なかなか活躍できなくて」

真姫 「海未と一緒にガンタンクに乗るか?ガンタンクがひとりで操縦できる改修をしたら」

ありがとう、とハヤトは頭を下げて退出する。真姫のカウンセリングは的確なのだ。アナハイム・マキエレクトロニクスのガンダム部門の開発研究員でもあるが医者の資格もある。

ブライト 「いいですか。西木野さん」

ブライトさんか、と真姫はカルテを開いた。正規の軍人であったのはリュウだけだったために心細いのかもしれない。

ブライト 「よろしいですか」

真姫 「ええ。リュウを失ったのは大きいわね」

ブライト 「もちろんそうなのですが……」

真姫 「?」

ブライト 「ミライを口説くにはどうしたらいいのか。おやどり艦長代行とばかりいつも話して……」

真姫 「……次の人!」

ブライト 「私の相談はどうした!?」

真姫 「ミライさんに地味でもいいからアタックしなさい」ギュッ

ブライトの手を握り恋の勇気を与えた。彼はそのまま出ていった。
この艦の乗組員は問題ばかりあるように思われた。
海未はデッキにいてガンタンクにリュウを思い語りかけていた。

海未 「(私はどうしたらいいのでしょう)」

リュウ(幻影)『なるようになるさ。がんばれば報われるさ』

海未 「!?(なんですか。いまのは。ニュータイプ?いえいえ私はオールドタイプですから)」

リュウ(幻影)『いつの間にか巨乳になって……ワシワシさせて…させてくれ!!』

海未 「い、いやですよ!こ、これは……!?」

幻影のリュウと話し悶える海未の姿は穂乃果たちに見られていた。

穂乃果 「巨乳になってうれしいんだ」

凛 「ガンタンクカップルになれたのに」

花陽 「悶える海未ちゃん。なんかこわい」

希 「いつになったら穂乃果ちゃんはアイドルすんね〜ん……」〜〜〜〜〜(m--)m

ほのりんぱな 「」キャアアア〜!!!

アイドルのことはすっかり忘れていた穂乃果だった。

穂乃果 「忘れてた!」

No.131 17/01/09 07:05
自由人 

フラウは寝ていた。アムロ……、と寝言を呟きながらカツレツキッカの世話を見ていて疲れているのだ。
そこへ忍び寄る巨大な影。影の手はわしわしの形になっていた。
フラウの悲鳴が艦内に伝わった。

アムロ 「フラウ!」

ハヤト 「フラウ・ボウ!」

アムロ!、とフラウはアムロに抱きついて泣いていた。
穂乃果たちも慌てきた。

穂乃果 「フラウさんまでやられるなんて」

凛 「次はいったい誰にゃ」ジー カヨチン?

花陽 「え」

海未 「まったく艦内にこんな破廉恥な輩がいるなんて許せません」

希 「ほんまやで」

真姫 「なんて艦なのよ」

海未は胸にいれた穂むまんのせいで肩が重い感じがした。

凛 「希ちゃんみたいにゃね」

海未 「希?」

穂乃果 「にせの巨乳でもよろこんでるよみんな」

海未 「破廉恥です」

穂乃果 「それにしてもわしわしの犯人は誰なんだろ」

犯人はいまだになぞだった。
にせ巨乳の海未にひっかかることはないのだろうか。疑問に思う。

希 「わしわし」

花陽 「落ちついてご飯が食べられないです。五繕くらいしか入らなかったです」

凛 「いやいやおかわりしすぎにゃ」

穂乃果 「パンは少し減らしてみんなの牛乳にしたよ?」

希 「ウチは牛やないし」

穂乃果 「希ちゃんなんかストレスたまってる?」

海未 「私の方がストレスです」

その夜ようやく犯人は海未にひっかかった。
胸にいれた穂むまんが肩に負担があり海未はう〜んう〜んうなされていた。そこへゆらりとあらわれる巨大な影。寝相の悪い凛。

凛 「ジムキックにゃ」👣

? 「いたっ!?」

寝相が童顔のわりに色っぽい花陽。

花陽 「うう〜ん♪」

? 「(コーフンするやんか)」ワシワシ ワシワシ

花陽 「ん?」キャー

穂乃果 「なんだ?希ちゃんか」o(__*)Zzz

? 「?」

海未 「犯人覚悟!ラブアロー……」グギッ!?

花陽の悲鳴に起きた海未は弓矢を放とうとしたが、胸に入れた穂むまんのせいで肩を寝違えた。

? 「(いまのうちや)」

海未 「ま、待ちなさい!?いたた」

穂乃果 「ん?」ンミチャ?

No.132 17/01/09 07:56
自由人 

海未 「もう!穂乃果のせいですよ。犯人を捕まえられたのに穂むまんのせいで肩が重くなるなんて」

穂乃果 「ご、ごめんね……」

花陽 「」シクシク

凛 「許せないにゃ犯人め!」

穂乃果 「そうだよ」

海未 「そういえばあの時、凛と穂乃果は犯人を見てませんでしたか」

胸から穂むまんを外しながら海未は聞いてみた。

凛 「見てないにゃ」

穂乃果 「見てない……と思うよ」

海未 「ガンダムに乗ってる時と別人ですね。いまの穂乃果はおおざっぱでいいかげんですし」

穂乃果 「そんなに褒めないでよ」テレテレ

海未 「褒めてませんよ」

ホワイトベースは少しずつだが、後に連邦とUTX軍とのミリタリーバランスを逆転させる運命の地オデッサ付近まで来ようとしていた。

真姫 「希?顔のキズどうかしたの」

希 「なんでもあらへんのよ」

真姫 「あらへんのよ?」

希 「(海未ちゃんの胸が偽物やったやなんて。穂乃果ちゃんめ)」

海未の胸に入れられていた穂むまんはなぜかわからないが日付を過ぎても美味しかった。

穂乃果 「味は変わらないはずなのになぜか新鮮できたてみたい」

雪穂 「海未さんの胸に入れてたんでしょう」

凛 「」バクバク

花陽 「穂むまんのおかげで元気になりました」

海未 「納得できません」

それより犯人を捕まえるにはどうしたらいいのか。いまいるメンバーで胸が大きいのは希、花陽くらいである。

穂乃果 「ほのかは入ってないね?」

海未 「あなたはフツウですから」

凛 「りんは」

海未 「」

凛については答えない海未は悩んだ顔をしていた。こんな時にリュウがいてくれたら……。

リュウ(幻影)「穂乃果たちをしっかり見守ってくれよな」

海未 「はい」

リュウ(幻影)「穂むまんが胸にあっても海未にガンタンクを託すからな」

海未 「いやですよ」

ほのりんぱな 「」ビクッ!?

穂乃果 「う、海未ちゃん?」

海未 「すみません。取り乱しました」

犯人を一刻も早く見つけないとリュウの幻影にも悩まされる海未だった。

No.133 17/01/09 11:18
自由人 

? 「ふふふ、海未ちゃんがもとの平たい胸に戻ったいまこそワシワシの時や」

ワシワシする何者かはホワイトベースの艦内を素早く移動していた。

? 「まずは穂乃果ちゃんや」

すやすやと寝息をたてる穂乃果と海未のそばに現れた黒い影はワシワシと手を伸ばした!
ワシワシ!と手が動いた。

穂乃果 「っ!いまだよ、海未ちゃん!」

海未 「たああ〜!!園田流奥義がひとつ、ぐるぐる巻!!」

りんぱな 「ん……?ぐるぐる真姫?」

真姫 「意味わかんない!!」ガンッ!!

凛と花陽のつぶやきに真姫は穂乃果たちの部屋にいた犯人のあたまに拳をハンマーのごとく叩いた。犯人は気を失い伸びてしまった。
犯人の正体は……。

ほのうみまきりんぱな 「希(ちゃん)!?」

海未に拘束された希は艦内の取り調べ室にいて辺りを見回した。

希 「ウチがなんかしたん?」

海未 「したもなにもないでしょう!セイラさんをはじめミライさんやフラウさん、花陽やあたしにまで胸をワシワシして……破廉恥です!!」

希 「う〜ん、記憶にないな」

凛 「政治家のいいわけみたいにゃ」

真姫 「ここ数日の希の言動を記録したビデオがあるわ」

ビデオ希 『わしわし』

ビデオ希 『ワシワシ』

ビデオ希 『ワシワシ』

希 「う、ウチ、こんな破廉恥な言動を繰り返してたん?」

海未 「むしろこんな破廉恥な言動を繰り返すひとを野放しにしてたホワイトベース内に問題ありますね」

穂乃果 「いや〜、今日もパンがうまい!」

海未 「なに能天気にパンを食べてるんですか」

まきりんぱなのぞ 「」

おやどり 「東條さんが犯人なのはあきらかね」

取り調べ室に現れたのはおやどり艦長代行。希の処分を決めないとならない。

希 「堪忍や」

穂乃果 「自分の胸をわしわししたらよかったのに」

希 「自分の純潔は守りたいの」

ほのうみまきりんぱな 「聞かなかったことにする」

希 「」

希にくだされた処分はメスのアルパカから一週間みなに美味しい牛乳を搾りとることだった。

アルパカ 「」メェ

希 「うるうる」

真姫 「胸のあることりがいないことへの禁断症状ね」

真姫の結論。

No.134 17/01/09 15:30
自由人 

『希ワシワシ事件』は後に黒い三連星を相手にした時に穂乃果とアムロの役に立つことをまだ知らなかった。
その頃、ことりとトロワはノベンタ元帥一族すべてに謝罪し彼の奥さんは悲しみにくれるだけでふたりはなにもできずにいた。
ふたりはそのままヨーロッパのとある地方にいたがどこへ行くあてもなかった。

トロワ 「これからどうする?迂闊に動けばOZの標的に俺たちはなる」

ことり 「ホワイトベースに一度帰りたいけどあたしにはウイング(ガンダム)はない」

ふたりが会話をしてるところへゼクスから派遣されたノインが顔を見せた。

ノイン 「ならば私たちのもとへ来ないか」

誰だ、とトロワは銃を構え隙を見せなかった。相手はOZだから油断はできない。

ノイン 「私なら君たちを安全なところへ連れ出せる」

トロワ 「俺たちから情報を聞き出せると思うのか」

ノイン 「ゼクス特佐はそのようなことは望んでいません。ガンダム01とあなたとの決闘を望んでいます」

トロワ 「決闘だと」

ことり 「ゼクス?あのプロトタイプリーオーのひと?」

ことりの声にノインは頷いた。それが信用足ることに彼女は確信した。

ことり 「いいでしょう。あのパイロットなら信用できる……はず」

はず……、てトロワはわずかに顔を歪ませながらことりたちは時間までノインを再び待つことにした。
夜に移動するようだが、彼らの動きはOZ監察部の動きは捉えていた。
トロワはガンダムヘビーアームズが輸送機に乗る様を見ながらことりに言う。

トロワ 「決闘なら俺の機体を使えるな。お前の機体はないからな」

ことり 「うん」

その頃、ノインは南極にいるゼクスに連絡を取っていた。

ノイン 「彼らを保護しました」

ゼクス 「そうか。やはり生きていただろう」

いや生きていてあたり前です。南ことりなるパイロットは軽傷だったからと言うのをノインはやめた。

ゼクス 「だが彼らに私たちの居場所とガンダム01修復の件は伏せてくれ」

わかりました、とノインは敬礼を返した。
ノインの飛行挺はガンダムヘビーアームズとふたりを乗せ決闘の地たる南極へ向かう。しかしOZ監察部の部隊は見ていた。

No.135 17/01/10 05:44
自由人 

ことりはヘビーアームズのコクピットで操縦に馴れようとしていた。しかしガトリングシールドを装着した右腕は重たい。

ことり 「……っ!重た〜い。なんでこんなに重たいの」

トロワ 「いざという時のためにオレは機体をそのままにしている」

本来なら機体の電気信号で腕の重さを調節できるが、トロワはいざという時のために本来の重さにしてあるというのだ。

ことり 「こんなときはこれだね」

ことりは少なくなった穂むまんを口にしてあらためてレバーを引いた。するとヘビーアームズの腕は難なく動いた。

トロワ 「なにをした?」

ことり 「ヒミツだよ」

口をモグモグさせながら穂むまんの匂いが飛行廷に漂った。
ノインの部下は言う。

部下 「いまならゼクス特佐を危険な目に遭わさなくてすむのでは」

ノイン 「そんなことをすればゼクスに嫌われてしまう」

飛行廷内で訓練をしていたことりとトロワに防寒着を渡すノインは言う。

ノイン「我々は南極に向かっている。そこなら決闘の邪魔はされないだろう」

トロワ 「南極か」

ことり 「希ちゃんが言ってたね。南極に希ちゃんは行ったことあるて♪つまり南極にはナンキョクノゾミチャンクマがいるはずだよ」キラキラ

キラキラと瞳を輝かすことりにトロワやノインたちはついていけない気がした。
しかしことりはヘビーアームズの操縦に馴れようと懸命だった。
そんななかOZ監察部やOZに取り入ろうとする輩が襲ってきたのだ。

ノイン 「やはり尾行されてたか。私たちが引き留めている間に基地に向かえ」

ノインや部下のエアリーズは追跡隊と戦いを開始した。しかし部下たちはやられノインの機体も小破していた。

部下 「特尉を助ける!」

トロワ 「命令違反だ。お前たちの甘さを精算する。オレを出せ」

トロワは愛機のコクピットに入り機体を動かし南極の大地に降下しガトリングを放った。

OZ 「が、ガンダムだ!やはりゼクスはガンダムを知っていたか」

トロワは無情に攻撃してゆく。飛行廷のなかでことりは思う。
コロニーを攻撃させるわけにはいかないもんね……。
それでも戦うトロワに自分の気持ちが重なる。
戦いを終えたトロワは胸を抱え地面に転げ落ちた。
ノインは慌て駆け寄る。

No.136 17/01/10 09:59
自由人 

ノインはトロワに駆け寄ろうとするが彼の声に阻まれた。

ノイン「キミ、大丈夫か!?」

トロワ 「トロワという。……ことりが戦う時に弾薬の補充を頼めるか」

ああ、とうなずくしかない彼女だった。
ガンダムパイロットに以前にノインは中国系の少年に出会い苦渋を舐めたものだが、ガンダムパイロットは皆コロニーを背負い戦っている。
だが、苦渋を含め彼女は言う。

ノイン 「自分を大切になさい……」

トロワはなにも答えなかったが、ことりは思う。
穂乃果たちのアイドル活動はどうなったのか。ネット配信を見た限りまだデビューしてないようだった。
程なくして南極のゼクスの基地にたどり着きゼクスと出会った。

ゼクス 「ノイン、よくガンダムパイロットを連れてきてくれた」

仮面をかぶった男にことりはちょっとぴびった。シャアとかいう人も仮面かぶってるとか聞いたよこわいよ、と心中思った。
ゼクスに基地を案内された。

ゼクス 「南ことりにトロワ・バートンか。本名なのか?いやどうでもいいことか。我々は戦うのだからな」

ゼクスの言葉は続く。

ゼクス 「南ことりか。かつてコロニーの指導者ヒイロ・ユイの側近に南一族といるのを聞いたことがあるが?」

ことり 「ナンデモナイノヨ!」

ゼクスたちはことりの飛び抜けた声に驚きながらひとつにデッキに案内した。そこにいたのは自爆したはずのウイングガンダムが真新しい姿に立ちトロワでさえ驚いた。

ことり 「あたしのガンダムっ!?」

なぜ、とトロワの呟きが漏れるなかゼクスが言う。

ゼクス 「キミの機体を復元させたのだ」

ことり 「(これでホワイトベースに帰れるよ!!)」

跳び跳ねたい気持ちをことりは堪えたが顔はキラキラしていた。
ノインは思う。
なぜコロニーのガンダムパイロットはこのような少年少女なのか。
ゼクスはさらに言う。

ゼクス 「気に入ってくれたかね」

コクピットに入ることりは帰りたい衝動を我慢しあることに気づいた。

ことり 「自爆装置の回路がつながってないよ?」

ゼクス 「決闘には不要だろう」

ゼクスの言葉に曖昧にうなずくしかなかった。
決闘は明朝六時に決定しことりとトロワは互いに考え機体をどうするかと。

No.137 17/01/11 14:39
自由人 

ことり 「ウイングよりトロワくんの機体を使うよ。これは先にお礼しとくね」

穂むまんをトロワにひとつ差し出した。明朝までにヘビーアームズの操縦に慣れないといけないからことりはコクピットに入った。
ウイングガンダムを修復させた整備士は肩を落としたようだ。

整備士 「私のことを信用してくれないんですね」

トロワ 「いやあれがあいつのやり方なのだ」

整備士はゼクスにも伝えた。すると彼はこう言った。

ゼクス 「施しが過ぎたと思われたか。まあいい。あの時トールギスの腕はやられていたからな」

ノイン 「ゼクス……」

ことりは深夜までヘビーアームズの操縦に慣れようとしていた。しかしさすがに疲れがあったのか眠りについた。
トロワは寝顔を見るとヘビーアームズの傍らにより右腕を外しウイングガンダムからある装備をつける作業をした。
明朝六時、まわりが白銀のなかことりのヘビーアームズとゼクスのトールギスは緊張感あるなか対峙しどちらかともなく戦いが開始された!

ことり 「早い!」

ゼクス 「操縦に私も慣れてきたのでな」

ヘビーアームズのビームガトリングが大地ごとトールギスを狙う!かわすゼクスのトールギス!
基地から戦いを見つめるトロワにノイン、基地の者たち。

ノイン 「なにを考えている?」

トロワ 「この戦いに意味があるのか。オレたちガンダムパイロットはOZに追われまた地球圏は連邦、UTX、ナチュラルにコーディネーター、ソレスタルビーイングなど多くの勢力が存在している」

ノインはトロワの言わんとしてることは理解していた。無意味な決闘など望まないのに行うことりとゼクス。
ゼクスはもちろんだが、ことりを死なすこともいけない思いがした。

ゼクス 「ふ、この戦いは私の勝ちのようだ」

ことり 「まだわかんないよ!弾切れ……!?」

ビームガトリングが空回りしていた。
だが、トロワから戦いの前にあることを言われた。いざという時は手元のスイッチを押せ、と。
押すとビームガトリングが外れ肘から下にビームサーベルが一本あった。ウイングからのビームサーベルだった。
ことりはビームサーベルを抜いてゼクスに向かった!

ゼクス 「さすがだ!ガンダムのパイロット!」

No.138 17/01/12 20:18
自由人 

ことりのヘビーアームズ、ゼクスのトールギスのビームサーベルがつばぜり合いをするなかトロワは向き直る。

ノイン 「どこへいく?」

トロワ 「ことりに借りを返してもらう。OZの追撃隊も来るはずだ」

彼は手にした穂むまんを掴みながら格納庫へ向かいウイングを起動させ移動させた。
OZの追撃隊にわずかに先行してる飛行機があった。それはサンクキングダムの紋章を持つリリーナたちであった。

リリーナ 「ことり……」

彼女の手にはノベンタ夫人の手紙があった。しかしOZ追撃隊の手が迫っていた。

OZ 「こちらOZ!所属不明機、ただちに投降せよ」

リリーナ 「なにを勝手なことを!」

瞬間、後方のOZ機が爆発した。機体の前方には懐かしいウイングガンダムの姿があり叫んだ。しかしことりの声ではなかった。

リリーナ 「ことり〜!!」

トロワ 「あいつの知り合いか。どうする?」

リリーナ 「ふたりの戦いをやめさせます」

わかった、とトロワはバスターライフルを下ろしサンクキングダムの飛行機を見送った。
しかしことりとゼクスの戦いは熾烈を極めていた。ビームサーベルが輝き弾けた!

ゼクス 「やるではないか!ガンダムのパイロット!」

ことり 「ことりはことりだもん!」

だがことりが不利なのは変わらない。ヘビーアームズは右腕は肘から下がなく機体バランスはよりデリケートなのだ。トールギスは五体が健在なぶん有利なのである。

ゼクス 「もらった!」

トールギスからビームサーベルが振り下ろされた瞬間にサンクキングダムの航空機が間に入り逡巡する自分がゼクスにあった。

ゼクス 「リリーナか!?」

リリーナ 「ゼクス特佐ですか」

そうだ、と感情を殺して妹にわずかに答えた。兄妹の再会がこのような形に躊躇いがないといえば嘘であった。

リリーナ 「この戦いに意味はありません。ただちに剣を下ろしなさい!」

ことり 「り、リリーナさん……」

立派になった、と思いながらもゼクスはビームサーベルを振り下ろしヘビーアームズを傷めつけた。その行為にリリーナは怒りを持った。

リリーナ 「ノインさん私はあなたを誤解していました。あのような者がサンクキングダムの騎士であるわけありません!」

No.139 17/01/14 13:42
自由人 

ノイン 「申し訳ありませんリリーナ様。言い訳のしようがありません。しかしゼクスの戦士たる気持ちをご理解ください」

リリーナ 「なにを言っているのです!ことり、ゼクスを倒しなさい!」

ことり 「くっ」

ゼクスは妹リリーナが立派になったことを知り仮面の奥で感慨にわずかに浸りながらも戦士としての自分を優先した。

ゼクス 「見るのだリリーナ。戦士たる生きざまを」

トールギスによりヘビーアームズは傷だらけにされてゆく。あまりに無惨な行為だが、これでは完全平和にしか届かないかもしれないとリリーナは思う。

リリーナ 「ノインさん。ことり!」

ことり 「わかってるもん!」

ことりはヘビーアームズを動かし跳躍しかわした!

ゼクス 「復活したか。さすがだ」

ことり 「負けないもん!穂乃果ちゃん海未ちゃんたちに会うんだもん」

リリーナ 「ゼクスを倒しなさいことり!」

ノイン 「お止めください。リリーナ様の兄なのです!」

リリーナ 「兄……?」

ノインからかつてサンクキングダム崩壊の事情を改めて耳にし崩壊時にゼクスは復讐を誓い仮面を被った。だが、トレーズの支配する平和また対ヴェイガンのために地球をひとつにしようとするフリット・アスノと組み地球圏をひとつにしようとしていた。
だが、ゼクスは釈然とするものがなくガンダムと戦うことで自分の行く末を決めようとした彼の胸の内を聞きリリーナは涙をこらえた。

リリーナ 「好きなのですね兄が」

はい、ノインの返事はなんのてらいもなかった。
しかしことりとゼクスの戦いは突然終わりを告げるのだった。トロワから通信が入る。

トロワ 「OZの追撃隊だ。ノイン、リリーナに基地の者たちは逃げろ。ここは俺たちが……」

ゼクス 「その役目は私の役目のようだ。ガンダムパイロット、君たちはコロニーのために戦え」

ゼクスは推進剤や武器が少ないなか追撃隊に向かっていた。

ゼクス 「また会おう!ことり!!

ことり 「」

トロワ 「あいつは戦いづらい相手になるな」

ことり 「うん(ホワイトベースにいったん帰れるかも)」

ことり 「リリーナさんは自分と自分の国のためにがんばって」

南極の戦いは決着がつかないままそれぞれ別れた。

No.140 17/01/14 17:55
自由人 

希 「なあなあ。穂乃果ちゃんたちいつアイドルするの?」

穂乃果 「ことりちゃんが帰ってからだよ」

海未 「はあ」

リュウ(幻影)『頑張るんだ。ガンタンクの海未』

海未 「うわああ〜!?リュウさんもう現れないでくださいよ」

相変わらずリュウの幻影に惑わされる海未である。気分転換にアイドル名を決める目安箱を再び見てみることにした。

りんぱな 「なんか久しぶりだね」

穂乃果 「お!?入ってるよ」カサカサ カサカサ!

海未 「ことりがいないのにアイドルをやっても意味ないのでは?」

穂乃果 「今日の最初の一枚目は!?」

うみりんぱなのぞ 「!?」

穂乃果 「『にこにーお姉さまと和菓子屋と道場娘にマカロン娘』です」

穂乃果 「だれが和菓子屋よ」

海未 「道場娘てなんですか!?宇宙世紀生まれですよ」

希 「まあまあ(まだ入れなくて正解やったな)」

穂乃果 「二枚目だよ。『にこちゃんナンバー1アイドルとココアなブラザー&シスターズ』」

凛 「な、長いにゃ」

花陽 「ブラザー&シスターズ?」

穂乃果 「三枚目だよ!『にこお姉ちゃんと虎太郎、だけど虎王じゃないよ。魔神英雄伝ワタルのプラクションを買って♪』……」

穂乃果 「ワタルじゃないしがちがうでしょう!」

海未 「穂乃果が切れた!?」

りんぱな 「キャア!?」

真姫 「サンタさんに頼んであげるわ。虎太郎くん」ウルウル ウルウル

希 「やれやれ。真姫ちゃんでもワシワシするにいくかな」

真姫 「逃げよ」

希 「」ワシワシ!

花陽 「」タスケテ!

希 「」ワシワシ!ワシワシ!

凛 「にゃあにゃあ!?」

希 「」ワシワシ!ワシワシ!ワシワシ!

海未 「なにするんですか!」ゴチン!

希 「かんにんや」(/≧◇≦\)

希 「まだ穂乃果ちゃんおるし」( ̄0 ̄)/ヤルデ!

穂乃果 「ほ、ほのかの純潔はほのかのだよ」ウルウル

希 「真姫ちゃんにしよう」

穂乃果 「」(^o^)v

希 「」ワシワシ!ワシワシ!

真姫 「イミワカンナイ!?」

ことりが再びホワイトベースに乗るまでの短い話だった。

No.141 17/01/14 21:06
自由人 

OZから連合勢力から解放そして宇宙への進出が進むなかことりはゼクスによって修復されたウイングガンダムでホワイトベースを目指していた。
ホワイトベースでもウイングガンダムの機体が見えていた。

セイラ 「所属不明機接近!?いえ、連邦の識別信号ね」

希 「あれは」

おやどり 「ことり、無事だったのね」

穂乃果 「よかった。生きていたよ」

海未 「穂乃果ならきっと戻ってこれませんね」

穂乃果 「どういう意味」

開かれたカタパルトにバードモードのウイングガンダムがゆっくり着地しコクピットからことりが降りてきておやどりに抱きついた。

ことり 「ママ!」

おやどり 「ことり」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!海未ちゃん!!」

しかしこの時一度ホワイトベースは陸上に着陸していた。その隙を突いて何者かが密かに潜入していた。

? 「お姉さん、潜入成功ね」

? 「ハラショー。これが連邦の艦なのね」

希 「ん?気のせいやな」

ことりが戻ってきたことで再びアイドルについて話し合いが行われた。
この時代スペースシップアイドルなるモノが流行していた。
スペースシップ(宇宙戦艦)アイドル。その原点はもとはジオン・ズム・ダイクンのもとにいたとされるA-RISEはコロニーアイドル、通称コロドルがはじまりだった。
しかし戦乱が進むなかコロニー単位ではなく戦艦単位でアイドルを育成しようとする動きがあった。
ちなみにもとは矢澤にこもシャア・アズナブル育成によるアイドル候補生のひとりだったとされる。

穂乃果 「入ってるかな?」

ことうみ 「」ドキドキ

希 「」(( ̄_|

真姫 「なにしてるの」

希 「」ワシワシ!

真姫 「やめなさい!」

りんぱな 「」ドキドキ

穂乃果 「あ!あったよ!え〜と……ゆーず?」

海未 「u’s、ミューズではないでしょうか」

穂乃果 「石鹸?あ!ことりちゃんとお風呂入りたい」

ことり 「ことりも!」

海未 「歌姫のことですよ!」

穂乃果 「よし!これに決めた!」

ようやくスペースシップアイドルの名前が決まったことに希は真姫にワシワシしながら涙を流していた。

真姫 「イミワカンナイ!?」

No.142 17/01/14 21:30
自由人 

穂乃果ことり海未は久しぶりに三人でお風呂に入浴していた。

穂乃果 「衣装担当はまたことりちゃん!」

ことり 「は〜い」

穂乃果 「作詞は海未ちゃん」

海未 「やるのですか」

穂乃果 「作曲は……真姫ちゃんだったけ」

真姫はお風呂場から聞こえる声にいそいそと作曲をいそいそとしていた。

真姫 「もうHONOガンダムのこともあるのに」

? 「変な艦ね」

真姫 「?」

作曲をした真姫はディスクにコピーをして穂乃果たちに渡した。

穂乃果 「練習場所はとりあえずはホワイトベースのカタパルト」

海未 「危険ですよ」

ことり 「甲板はもっと危ないよ」

海未 「しかたありせん。ん?なぜカタパルトに神社の社があるのでしょう」

希 「まあ祈っときや」

穂乃果 「希ちゃん!?」

ことり 「ここでバイトしてるの?」

巫女姿の希はあまり触れたらあかんというオーラを醸し出していた。

ほのことうみ 「(安全祈願してたのかな)」

海未 「(リュウさんが浮かばれませんね)」

リュウ(幻影)「そう思うか」

海未 「何回現れるんですか!?」

ほのことのぞ 「」ビクッ

練習に練習を重ねる三人の u’s !体力がついたこともあり穂乃果の進歩は目を見張るようだった。
そしてデビュー前日。

穂乃果 「スペースシップアイドル u’s です」

ことり 「よろしくお願いします」

海未 「は、恥ずかしいです」

穂乃果 「特別手記『ガンタンクと海未ちゃん』が付録だよ」

海未 「なにをつくってるんですか」

穂乃果 「す、少しでも海未ちゃんの羞恥心をなくしたいの」

よけいなお世話です、と叱られながらデビューの日を迎えた。
艦内に設けられた会場にはヒフミトリオが飾り付けや機材をセッティングしていた。

穂乃果 「スゴい」

ヒデコ 「久しぶりの出番でこれだけなんだ」

フミコ 「飾り付けと機材はセッティングしたよ」

ミカ 「がんばってね」

着替える穂乃果たち。それを見る謎の侵入者。

? 「スペースシップアイドルみたいね。あの子たち。認められないわ」

? 「海未さんか」

No.143 17/01/15 17:16
自由人 

ブライトは『ガンタンクと園田海未』を一冊手にした。

ブライト 「リュウとの思いが切実に綴られて海未くんの気持ちが伝わる」グスッ

ミライ 「あなた泣いてるの」

ブライト 「い、いや」

ミライ 「ようやくホワイトベースのスペースシップアイドルが誕生するのね」

ブライトはミライと近づけたことによろこびを感じながらもおやどり艦長代行の代わりに艦長代行の任にようやくつけたのだ。

ブライト 「補給部隊はまだか」

セイラ 「まだね。戦線があちらこちらで途絶えているみたいね」

ミライ 「連邦の反撃かしらね」

ええ、とセイラは頷く。ブライトはUTX軍が敗走にあるとは思えない。MS戦については先のランバ・ラル戦で一日の長があるのを実感した。
アムロたちもシミュレーションで余念がなかった。
その結果……。

穂乃果 「海未ちゃんなんで衣装の下にジャージなの!」

ことり 「ラインが二本線のジャージだから仮面ライダー新1号?」

穂乃果 「とりあえず脱がそう」

ことり 「」エイエイ!

海未 「」キャー!?

海未 「は、ハレンチです!?ことりなにか変わりましたか?」

穂乃果 「そういえば自爆したんだよね」

ことり 「コロニーも大切な存在なんだ」ウルッ

ふたりは思った。
ことりはコロニー生まれらしいのを何となく知っていた。だけど本人が語る時までは待とうと。

穂乃果 「ステージ準備いいみたいね」

海未 「き、緊張します」

ことり 「だ、だいじょうぶだよ!」

カーテンの向こうには艦内の人たちが待っているはずだった。
凛と花陽はというと。

凛 「ジム改さんおとしてごめんにゃ」フキフキ

花陽 「は、早くステージにいかないと」フキフキ フキフキ!!

真姫は。

真姫 「ジム改がピカピカになってるし!?ほんとにジムなの!?」

プトレマイオスにいるにこはホワイトベースの艦内コンピューターを一部ハッキングしていた。

にこ 「やっとデビューなのね」フン

カメラを動かすとこころたちの姿が映り笑みを返していた。

こころ 「お姉さま」

にこ 「(見えてんの?)」

No.144 17/01/16 12:16
自由人 

真姫はHONOガンダムを見つめていた。

真姫 「月に行って記憶を取り戻す必要があるかしら」

凛 「落としたジム改を綺麗にするにゃあ」フキフキ!フキフキ!

花陽 「ほ、穂乃果ちゃんのところに行きたいのに」フキフキ フキフキ

真姫 「ヴェェ、ジム改が綺麗になりすぎ!?」

花陽は凛を引っ張って会場まで走っていってしまったのを真姫は吐息をついていた時だった。
背後から希がワシワシしたのだ。

希 「」ワシワシMAX!!

真姫 「」キャー

真姫 「なにすんのよ!」ゴチッ!

希 「」ギャア!?凹

真姫 「はあはあ。しまいにホワイトベースから叩き落とすわよ」

希 「か、堪忍や。ちょっと欲求不満やったさかい。それより真姫ちゃんはいかへんの」

真姫 「」ツン

? 「なんて艦なのかしら。認められないわ」

? 「うわぁ」

? 「見てはいけないわ。忘れなさい」

? 「はい」

その頃、穂乃果たちはステージの向こう側にいて緊張していた。

穂乃果 「そろそろだよ」

海未 「き、緊張します」

ことり 「だ、だいじょうぶだよ!」

ビー!とステージ開演の幕が広がり穂乃果たちは客席を見てあぜんとした。

ほのことうみ 「」( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)

穂乃果 「誰もいない」

ことり 「海未ちゃんの恥ずかしい写真を特典につけたらよかったかも」

海未 「むっ」

カメラ越しににこは無言だった。

にこ 「……」

花陽 「間に合った!」

凛 「ジム改を綺麗にしたのに!」

花陽 「ジム改より穂乃果ちゃんたちだよ!」

真姫 「」フン

希 「」スピリチュアルヤネ

? 「」🎥

? 「お姉さん何を?」

? 「いいから。どうせ認められないけど」

穂乃果 「やろう!海未ちゃんことりちゃん」

ことうみ 「うん!」

三人のデビューを見ている者は少なかった。しかし花陽の心に明るい希望を灯した。

にこ 「」フン

真姫 「にこちゃんもどこかで見てるのかしら」

にこ 「」🎥ミテルノニ

ホワイトベースにスペースシップアイドルが生まれた……。

No.145 17/01/16 19:58
自由人 

花陽だけが拍手をして凛はやっとデビューしたんだと思った。
花陽の拍手だけが会場に響いていた。希はようやく夢の一歩やなと感じた。

穂乃果 「花陽ちゃん」

海未 「花陽」

ことり 「ぱなよちゃん」

花陽 「はなよです」ワスレチャッタノ

にこはハッキングしたカメラから録画はいちおうしといたのでカメラを切った。

にこ 「」フン

ロックオン 「何を見てたんだ。ミススメラギの入浴かい」

にこ 「うわああ。ロックオンなに入ってんのよ!?」

アレルヤ 「いやいや刹那はどこかのスペースシップアイドルを見てたんだ」

ティエリア 「ヴェーダの力をこういうことに使いたくはなかったが」

にこ 「あんたたちなに入ってきてんのよ!」

ロックオンアレルヤティエリア 「追い出された」

フェルト 「何をしてたの?刹那に」

チーム・トリニティがプトレマイオスに視察に来る数日前のことであった。

にこ 「ソレスタルビーイングはやっかいな人間の集まりなの」

再びホワイトベース。
とりあえずは u’s のファーストライブはいちおうの成功をおさめた。
しかしこの時ことりはあることを密かに決意していた。

穂乃果 「ことりちゃんと寝るの久しぶり」

ことり 「いちゃいちゃ」

海未 「ハレンチですが、希よりはマシなので見逃します」

希 「(ウチはいつの間にかハレンチ兵器なんかな)」

まきりんぱな 「(自覚がない(にゃ))」

訓練を終えたアムロたちは会場にいくとすでに後片付けをしてあった。

ヒデコ 「アムロさんたちもう終わりましたよ」

アムロ 「え!?穂乃果ちゃんたちのライブを見たかったのに」

ハヤト 「訓練しすぎたからだよ」

カイ 「しゃあねえな」

フミコ 「これ海未さん手記の『ガンタンクと園田海未』読んでみて」

アムロ 「」

ミカ 「後片付けひといきだよ!」

ヒフ 「おー」

アムロ 「」

No.146 17/01/21 06:19
自由人 

しかし翌朝、ホワイトベースからウイングガンダムとことりは飛び立っていった。
穂乃果たちはことりがいないことに気づいた。

穂乃果 「ことりちゃんどうして」

そこにlineが彼女から届いた。

ことり:ことりはいまはコロニーと地球のために戦うの!だけどu’sは三人でひとつだよ♪

ブリッジから見えるウイングガンダムの光点に穂乃果、ことりは涙した。凛と花陽はまだ寝ていた。

りんぱな「」💤💤

真姫 「よく寝るわね」

ウイングガンダムの光点をもうひとつ地球に降下するシャトルから見ている者たちがいた。
UTX軍の黒い三連星そして新型MSドムを乗せたシャトルであった。

オルテガ 「地球か。あの光はなんだ?」

マッシュ 「連邦の新型か。いや」

ガイア 「あれはコロニーのヤツだな。OZ相手に自爆したヤツかもしれん」

彼らはオデッサにあるマ・クベの鉱山基地に着いて彼に挨拶した。

マ・クベ 「キシリア様直々だからよきにはからおうではないか」

ガイア 「よく言うぜ。ランバ・ラルを見捨てたくせに」

マ・クベ 「口をつつしんでもらおうか。この基地の司令は私だぞ」

黒い三連星は本音は納得しないものの部隊は違うが、ラルの部隊がマ・クベの政治的判断で見捨てられたのは暗黙の了解であった。
黒い三連星は新型MSドムの機種転換を兼ねた訓練に入った。
その頃、ホワイトベースでは希がu’sをネット配信しようとしたが驚いた。

希 「な!?誰や。もうネット配信してるやんか」

てっきり自分が一番乗りかと思ったらつい先日のu’sのライブはすでにネットに乗っていた。
いったい誰が?、と疑問に思う。配信者の名前は“E.A(&A.A)”とあった。

?「お姉さんひどい」

雪穂 「誰?」

亜里沙 「あ!」

亜里沙 「あたし絢瀬亜里沙」

雪穂 「いつホワイトベースに乗ったの」

亜里沙 「つい先日かな。アハハ、じゃあね」

雪穂 「バイバイ」

? 「乗組員に姿を見られたじゃない。機会をみて降りるわよ」

亜里沙 「は〜い」

No.147 17/01/21 13:51
自由人 

セイラ 「暗号通信です。補給部隊送る、連邦作戦本部ビッグトレー、よりです」

ブライト 「補給部隊か。食料はあるが、我々とて武器弾薬は疲弊しているからな」

アムロ 「ガンタンクの改修も必要かと」

わかっている、とブライトは言う。ガンタンクをひとり乗りに改修するには技術者も必要だがホワイトベース内の技術者だけでは不可能だった。

穂乃果 「ほっ!ほっ!ほっ!」

海未 「穂乃果、だいぶ動きがスムーズになりましたね」

花陽 「」(( ̄_|

海未 「いったん休憩しましょう」

穂乃果 「わ〜い。今日はあんパンだよ。ぱくっ!」

海未 「太りますね?」

穂乃果 「うん?でもガンタンクがリュウさんの形見になったね。戦い終わるまで名ガンタンク乗りに海未ちゃんの名前を歴史に残そうよ」

海未 「いやですよ!」

ふたりのじゃれあいを花陽は覗き見ていた。
アイドルをしたい、と思うがなかなか言い出せない。u’s の三人みたいにパイロットでもないしとうじうじしていた。

凛 「か〜よちん♪」

花陽 「」ピャアアア!?

ブライト 「なんだ?敵襲か」

セイラ 「小泉花陽の叫び声ですね」

希 「相変わらずやね」

おやどり 「ことり」

花陽 「け、警報じゃないのに!ひどい」

凛 「かよちんの声がかわいいからにゃ」

海未 「花陽に凛、どうしたのですか」

穂乃果 「あんパンを分けてあげるよ。はい」

りんぱな 「ありがとう。穂乃果ちゃんア○パンマンみたい」

穂乃果 「」ホメラレタ!

りんぱな 「海未ちゃんガンタンク名パイロットになってね。バイバイ」

海未 「なりませんよ!言いたいことだけ言って帰りましたね」

真姫は一部始終を見ながら吐息をついていた。
HONOガンダムについて思い出したいがどうしても記憶を自ら封じたために限界があった。
なぜ自分はあの機体をつくったのか……。
部屋に帰る途中、凛と花陽の会話が耳に入る。

花陽 「はあ」

凛 「かよちんはアイドルしたいにゃ?」

ドキッ、とした花陽だった。
真姫は相変わらずいじいじしてる彼女にちょっとイラついてもいながら見ていた。
黒い三連星はホワイトベースの付近にすでにいた。

No.148 17/01/21 20:43
自由人 

ホワイトベースはまたもエンジンやミノフスキークラフトの故障でやむ無く不時着を余儀なくされた。

? 「チャンスよ!亜里沙いまのうちよ」

亜里沙 「お姉さん」

雪穂 「亜里沙ちゃんどこ行ったのかな」

穂乃果 「ひと探し?手伝うよ」

しかしこの間に黒い三連星は新型MSドムを動かしホワイトベースを奇襲しようとしていた。

ガイア 「木馬は不時着したようだな。いまのうちに落とすぞ」

オルテガ、マッシュ 「おう!!」

ドムはホバー走行とジャイアントバズーカでホワイトベースを爆撃しおやどりやブライトは攻撃態勢に移った。

穂乃果 「安全な場所にいるんだよ雪穂!」

雪穂 「うん。でめ亜里沙ちゃんどこにいるのかな」

こころ 「いまはじっとしてましょう」

雪穂 「姉貴たちより年下なのにしっかりしてる」

セイラ 「敵は機種不明!データにない新型の模様!穂乃果、アムロ、カイ、海未、ハヤト気をつけて」

穂乃果 「もう!」

アムロ 「新型?UTX軍か」

カイ 「へいへいいきますよ」

ハヤト 「リュウさんの弔い合戦だ。海未!」

海未 「わかってます」

ガンタンクに新たに乗るのはハヤトだった。海未が頭部の射撃手、ハヤトはコアファイターからのコントロール。つまりは……。

海未 「いざという時わたしは脱出できないではありませんか!?」

希 「コクピット選びにハヤトくんが選んだ海未ちゃんとのゲームは?」

ハヤト 「ば、ババ抜きです!」

アムロカイ 「なるほど」

凛のジム改は脚部が不調で出撃は見合わされた。

凛 「まえ落とし穴に落としたからにゃ」

花陽 「凛ちゃんが戦いに出ないのはいいけど」

ガイア 「連邦の白いやつは二機いるのか」

オルテガ 「ランバ・ラル隊の報告書にそうあったな」

マッシュ 「油断はするなよ」

三機のドムはジャイアントバズーカを放ちながら素早く着実にホワイトベースに接近していた。
爆発がホワイトベースを襲う!

No.149 17/01/22 06:14
自由人 

アムロ 「新型か!?」

穂乃果 「早いし!バスーカ?」

アムロと穂乃果はモニターで新型をわずかに見た。そして叫んだ!

ほのアム 「希(ちゃん)!?」

希 「え……?」

カイ 「俺からは見えないが威力はあるな」

海未 「うかつに前に出たらホワイトベースを守れません」

ハヤト 「わかってるさ」

凛のジム改が出れないため防御が不十分なのだ。凛は機銃座についた。花陽もだ。

凛 「やらせないにゃあ」

花陽 「ううう、コワイ」

真姫 「だったらよしなさい!私がやるわ」

花陽の機銃座には真姫がついた。しかしドムのバスーカから攻撃は止まないどころか激しさを増す。

凛 「なんの!」

真姫 「あぶない!?凛!花陽っ!?」

機銃座にバスーカの弾頭が爆発し機銃座は破壊されたが、凛は持ち前の運動神経から真姫はとっさに後ろにいた花陽を庇ったが真姫は足に破片が刺さり血が流れていた。

こころ 「早く早く!」

ここあ 「こころ救助隊来たよ!」

雪穂 「あたしが年上なのに」

真姫は医務室に運ばれた。花陽は涙を流していたが真姫は言う。

真姫 「いまは戦う時。涙を流すのはあとよ」

そのとおりである。
穂乃果とアムロは新型をようやく目にした。

ほのアム 「希(ちゃん)!?」

希 「だからなに!?」

ガイア 「ジェットストリームアタックだ!」

オルテガマッシュ 「オー!!」

穂乃果 「きた!?」

アムロ 「僕がいく!」

アムロのガンダムの前に三機のドムが並び正面のドムがバスーカを放つ!アムロは上にかわす!
しかし二機目のドムがさらにヒートサーベルを構えて跳躍した!

アムロ 「なに!?」

穂乃果 「アムロさん!」

穂乃果はバルカンを放つがそれより先に三機目のドムがサーベルでアムロを牽制し穂乃果にバスーカを放つ。

ガイア 「連邦もやるではないか」

オルテガ 「白いヤツは二機いるのか」

マッシュ 「けっ」

ガイア 「もう一度ジェットストリームアタックだ!」

ふたたび周辺の森林に身を隠した黒い三連星にアムロと穂乃果は慌てた。

アムロ 「なんてパワーだ」

穂乃果 「まるで希ちゃん……?」

No.150 17/01/22 12:04
自由人 

希 「なんか戦闘中に話題にされてんねんけど」ムッ💢

おやどり 「とにかく敵を近づけさせないで」

ブライト 「弾幕を張るんだ」

ガイア 「ジェットストリームアタックをやるぞ」

オルテガ 「新型の拡散ビームを試すか」

マッシュ 「ああ」

森林を駆け抜け三機のドムは再び二機のガンダムに襲いかかる。

アムロ 「くっ!来る」

穂乃果 「やっぱり希ちゃん?」

希 「穂乃果ちゃん!」

ガイアがバズーカを放ち再び爆発が起きるが穂乃果が防いだ。

オルテガ 「拡散ビーム砲だ!」

ドムの胸の下にある拡散ビーム砲が輝きを放ちアムロ、穂乃果の機体のモニターに焼き付きを残し慌てた。

ほのアム 「なに!?」

カイ 「あぶないぜ!」

すかさずカイのガンキャノンが火を噴いた。

マッシュ 「大砲かつぎが!!」

海未 「穂乃果!アムロさん!?」

ガイア 「引き上げるぞ」

マッシュ 「連邦の別の反応がある」

オルテガ 「別部隊か」

森林の中に引き上げながら黒い三連星はマ・クベの鉱山基地に戻った。
別の反応は連絡のあったマチルダの補給部隊であった。

マチルダ 「お久しぶりです。おやどり艦長代行ブライト艦長代行」

ずんぐりしたミデアの機体が数機ホワイトベースのそばに着陸し補給や修理が行われていた。
しかし希はというと。

希 「戦闘中になんかウチの名前出してなかった穂乃果ちゃん?」

穂乃果 「わああん!?UTX軍の新型だよ!!」

海未 「似てますがちがいますよ」

凛 「どんなMSだったにゃ?」

真姫 「バズーカを持ってた重MSらしいだったみたいね」

希 「あたしはバズーカないし」

花陽 「真姫ちゃん」

海未 「不本意ですが真姫。二機のガンダムから先ほどの戦闘データを見せてくれませんか

足に怪我をしている真姫はできなかったので代わりに花陽が慣れない手つきで戦闘データをディスク化しシミュレーションマシンに映し希はあんぐり口を開けた。

希 「……」

アムロ 「」ニゲヨ

カイハヤト 「」ダナ

穂乃果 「」ジー ノゾミチャン?

希 「ウチといっしょにすな〜!!」

希は暴れた!!

No.151 17/01/22 12:29
自由人 

希 「ウチ、モビルスーツちゃうよ」

穂乃果 「まさかUTX軍が希ちゃんを研究してつくったとか」

凛 「ありえる話にゃ」

海未 「重モビルスーツでしたから」

花陽 「コワイです」

希 「四人とも今日はスピリチュアルな卑猥な夜になるで?」

ほのうみりんぱな 「ごめんなさい」ペコリ

真姫 「どちらにせよUTX軍は新型を出したようね」

真姫は怪我をしてもマイペースでありアムロたちは機体のコクピットについた焼き付きを点検していた。

アムロ 「これはビームによる焼き付きか」

カイ 「でも威力はさほどないように見えたぜ」

ハヤト 「攻撃ではなく撹乱用かもしれませんね」

メインカメラやツインアイに焼き付きがあり苦戦を強いられたのはたしかだった。
希は穂乃果たちを追いかけていた。

希 「待つんや〜!」

穂乃果 「うわわ!?休ませてよ」

海未 「勘弁してください」

凛 「なんであたしたちまで!?」

花陽 「真姫ちゃんの看病をしよう」

真姫 「うまく逃げたわね」

穂乃果と海未は希に睨まれながら機体の整備をした。

穂乃果 「ほのか悪くないよ」

海未 「はあ」

ミデアから見慣れない戦闘機がホワイトベースに運び出された。

マチルダ 「ご苦労みんな。久しぶりね」

アムロ 「マチルダさん」

穂乃果 「あんパンのおばちゃんさん」

マチルダはむっと穂乃果を睨んだがにこやかに対応した。

マチルダ 「これはGファイター。アムロくんのガンダムをパワーアップをするためにレビル将軍が用意したのよ」

Gファイターと名付けられた戦闘機はコアファイターよりは頼もしく見えた。

穂乃果 「ほのかのガンダムのパワーアップは?」

マチルダ 「むっ、ないわ」

え〜、と穂乃果は駄々をこねた。海未は整備を終えたので凛、花陽、希を連れて格納庫を出ていった。
真姫は思う。
HONOガンダム用のパワーアップ案やパーツは連邦に提供しなかったのか。疑問を感じた。

希 「」ゴゴゴ

穂乃果 「わしわしはやめて!純潔なの♪」

海未 「ことりですか」

No.152 17/01/22 14:02
自由人 

マチルダはGファイターのパイロット適正をするとセイラが第一候補、ハヤトが第二候補になった。
相変わらず海未はガンタンクである。

穂乃果 「(なにも言わない方がいいよね。気を使うくらいはできるよ)」

海未 「穂乃果?気を使うと将来は髪が抜けるかもしれませんが」

穂乃果 「ほのか!トレンディエンジェルでもないよ!」

とにかくガンダム二機に残されたデータをもとに新型モビルスーツの攻撃パターンを真姫を中心に解析した。
武装はバズーカ、拡散ビーム砲、ヒートサーベル。彼らは三位一体となる攻撃を得意としてるらしかった。

穂乃果 「まさに朝昼夜にパンみたいだね」

花陽 「いえご飯です」

海未 「なにを競ってるんですか」

セイラはGファイターの慣熟飛行訓練をしていた。アムロはカタパルトから見守っているようだ。

穂乃果 「なんか男の子だね」

花陽 「ドキドキです」

海未 「まあ希に比べたらマシな方ですか」

希 「そ、そんなに!?ウチはハレンチやったん」

よほどショックだったのか希はブリッジに戻らず穂乃果たちのそばにくっついていた。

ほのりんぱな 「(言葉がないよ)」ジー ンミチャ

海未 「わ、わたしですか」

真姫 「あたしは解析中だから」

逃げましたね、と真陽を睨むが落ち込む希の肩に触れる。しかし言葉がない。

海未 「」シーン

希 「なに?海未ちゃん」

海未 「(言葉が思い浮かびませんよ)」

希 「?」

アムロ 「セイラさん大丈夫ですか」

セイラ 「ええ、だけど私に適正があるなんて意外だわ」

ノーマルスーツのヘルメットを脱いだセイラの金髪を希は見た。

希 「ええな」

海未 「またハレンチなことをしたら」ゴゴゴ

希 「いやん♪」

ほのりんぱな 「」コケッ!

真姫 「今夜は私がUTX軍の新型を解析しとくわ。穂乃果たちも休みなさい」

ほのうみりんぱな 「はい」

花陽 「真姫ちゃんあとで差し入れするよ。おにぎりはなにがいい?」

真姫 「ありがとう」

凛はちょっとむっとした。まだ子どもぽさはあるのだ。
しかし真姫は知らなかった。花陽からのおにぎりはとてつもなく巨大なのを……。

No.153 17/01/22 17:28
自由人 

花陽 「おにぎり」ニギニギ ニギニギ

凛 「(かよちんが真姫ちゃんのために一生懸命になるなんて……)」ゴゴゴ

穂乃果 「おお?凛ちゃんから海未ちゃんに似た邪なオーラが」

海未 「はい?」

凛 「(嫉妬と書いてじぇらしーと読むにゃ……)」ゴゴゴ

凛 「(でもお米まみれのかよちんもかわいいにゃあ♪)」パアッ!

穂乃果 「あれ?」

海未 「いつもの凛ではないですか」

真姫は三機のドムを倒すにはみんなのコンビネーションが必要だとわかった。
しかし真姫はなぜ自分がこんなことがわかるのか疑問だった。

真姫 「(あたしは何者かしら……)」

そこへ目の前に現れたのは花陽の顔なみの巨大なおにぎりだった。

真姫 「エエッ!?」

花陽 「ごくろうさま、真姫ちゃん。おにぎりだよ」

真姫 「大きすぎ」

花陽 「た、食べてくれないの!?」タスケテ!

凛 「誰が呼んだか知らないけれど!かよちんのためなら!おにぎりのひとつやふたつ!」

海未 「凛ですね」

穂乃果 「二階のデッキに乗るなんて高いよ」

凛 「スタースカイがんだむりん!!」ジャンプ!クルクル!クルクル!ジーン!イタイニャ!

穂乃果 「痛がってるよ?」

海未 「いくら運動できても生身の女の子ですから」

凛 「さあ!かよちんのおにぎりはスタースカイがんだむりんがいただくにゃあ!」

真姫 「いただきます!」パクッ!🍙

凛 「ずるいにゃあ」パクッ!🍙

花陽 「まだまだいっぱいあるよ!」

おにぎりはふたりで食べきれるほどの量ではなかった。

リュウ(幻)「おにぎり地獄にならなくてよかった……」

海未 「だからなんでリュウさんは私の前に現れるんですか!?」

穂乃果 「海未ちゃんとリュウさんは永遠のガンタンクの絆で結ばれてるね」(涙)

穂乃果はおにぎりから逃げるためにデッキを後にした。

花陽 「さあ!昭和っ子の海未ちゃんも食べるのです!」

海未 「は!穂乃果はいない。ひいい!!」

オイオイとおにぎりに泣く海未を幻のリュウが見守っていた。

No.154 17/01/22 19:01
自由人 

翌日、マチルダたち補給部隊によりホワイトベースはエンジンやミノフスキークラフトを中心に修理や整備が行われた。
マチルダを中心にアムロ、ブライト、穂乃果もいた。

ブライト 「修理の状況はどうです?」

マチルダ 「一両日では無理かと。しかし直してみせます」

アムロ 「マチルダさんはなぜ戦争のなかで補給部隊にいるのですか」

マチルダ 「戦争のなかでなにかを作り出せたり直せることができるからかしら?そこにスペースシップアイドルの穂乃果さんたちのように」

穂乃果 「穂乃果たちはまだ結成したばかりだよ」

マチルダ 「だけどUTX公国のA-RIZEに少しずつ少しずつ追いついているわ。人々になにか希望があるのでは……と」

海未は片隅で聞きながら涙を流し感激していた。その手にはまだ花陽が作ったおにぎりもあった。

花陽 「はなよのおにぎりで泣くなんて」

凛 「かよちん……」

海未 「太りますね。これ」

真姫 「同感」

花陽はガクッと床に膝をついた。よしよしと凛は撫でた。
真姫は新型三機を相手に特訓するために希を呼んだ。

希 「ウチはモビルスーツちゃうと言うたやん!」

真姫 「でもスタイルからあの新型にイメージされたのはあなたなの」

オニやな、ツンデレやなと希はブツブツ呟く。

真姫 「聞こえてるわよ」

またマチルダからの報告は本部からマ・クベの鉱山におりたのは黒い三連星を中心とした部隊と明らかになった。
かのルウム戦役でレビル将軍を捕虜とした黒い三連星そしてレビル指揮下のホワイトベースが戦うという因縁を感じさせるなにかがあった……。

ブライト 「将軍はさぞ複雑でしょう」

おやどり 「“UTXに兵なし”の演説はまた有名ですし」

穂乃果 「UTXにヘイ!なし?」

海未 「穂乃果、特訓にいきますよ」ツマミ!

ずりずり、と穂乃果は海未に襟を掴まれ訓練ルームに向かうのだった。

穂乃果 「ほのかいぬじゃないよ」o(><;)(;><)o

海未 「はいはい」

穂乃果 「ぞんざいな扱いだよ」

No.155 17/01/23 06:28
自由人 

真姫 「特訓をするわ」

真姫はあるモノをふたつ出した。それはデータから作り出した新型MSに似せた衣装ぽかった。

アムロカイハヤト 「(コスプレ???)」

穂乃果 「コスプレだよね!」

うみりんぱなのぞアムロカイハヤト「(言った!?)」

しかし真姫は自信たっぷりに言う。

真姫 「希とこれを着たふたりに新型MSの戦法を真似てもらうわ!!」

希 「(うち確定やん。なぜに?)」

真姫 「さあ!立候補する者はいない?」

アムロ 「ボクはガンダムで戦わないといけないし」

穂乃果 「ほのかもだよ!」

うみりんぱなカイハヤト 「(逃げた〜!?)」

カイ 「お、俺もコイツらを支援しないといけないしな」

うみりんぱなハヤト 「(カイ(さん)〜!!)」

真姫 「しかたないわね。海未に」

海未 「はい!?」

真姫 「凛ね」

凛 「なんでにゃあ!?意味わかんないにゃあ」

真姫は言う。

真姫 「いい?この特訓には新型MSへのイメージと卓越した運動神経を持つ者の協力が必要なの。三人は必要だし」

言ってることはもっともらしいが、要はコスプレして特訓しろと言うこと。

真姫 「希、あなたが頼りよ」ポン!

希 「……」

さあ!特訓よ、と真姫にしてはめずらしくやる気を出していた。
特訓は始まった。

のぞうみりん 「」ダッシュ!!!

アムロ 「早すぎだ!」

穂乃果 「三人とも足が早すぎだよ。イメージトレーニングにもならないよ」

花陽 「ですよね」

希 「恥ずかしいやん」

海未 「そうですよ!こんな希みたいにムネが大きくて背中に竹刀なんて忍者ですか」

希 「ウチ忍者ちゃうし」

凛 「ちょっとムネが重たいにゃあ」

花陽 「胸が大きいと肩に負担あるんだよ」

うみりん 「(嫌み?)」

ブリッジでは艦内モニターからおやどり、ブライトたちが見ていた。

ブライト 「やってるな」

おやどり 「リュウさんが亡くなってから少したくましくなったかしら」

No.156 17/01/23 08:09
自由人 

希 「ほな!いくで!」

うみりん 「おー」

希 「」クルッ!ホノカチャンヤ!

真姫 「(゜o゜)\(-_-)コラ!」

希 「(/≧◇≦\)」ナンデヤネン?

真姫 「穂乃果にばかり攻撃したら特訓の意味がないでしょう?」

穂乃果 「希ちゃん」コワイヨ

真姫 「やりなおし」

希 「いくて!」ダッシュ!バズーカヤ!💨

アムロ 「なんの!」

海未 「アムロさん甘いです!なに?」

穂乃果 「海未ちゃんの相手はあたしだよ」

希アム 「踏み台にしたっ!?」

凛 「まだりんがいるにゃ!」ジャンプ!!

カイ 「俺がいるぜ」エンゴ!

凛 「にゃあ?」

希 「海未ちゃんと凛ちゃんが一度にやられた!?」

花陽 「」キーン!

希 「?」

花陽 「あたしがGファイター役になって希ちゃんを撃つ!」

希 「(/≧◇≦\)」ヤラレテモウタ!?

真姫 「うんうん。まあこんなにうまくいくことはないと思うけど一機くらいは倒せる可能性はあるわね」

アムロ 「真姫、キミはどうやって?」

真姫 「シミュレーションをいくつか立てただけよ。さあまだまだやるわよ。セイラさんを呼んで」

セイラ 「花陽ちゃんみたいなことするの」ハア

セイラを加えてトレーニングは深夜まで続いた。アイドルの特訓をこの日は穂乃果たちは忘れていた。

No.157 17/01/23 11:24
自由人 

穂乃果たちはトレーニングルームで雑魚寝になっていた。
ただし海未の意向で男女の間にカーテンの仕切りはあった。

穂乃果 「ンミチャ…ンミチャ…」

海未 「ん?はい……」

穂乃果 「ガンタンク……海未」プッ♪アハハ…💤

海未 「寝言で私とガンタンクをいっしょにして……」💤

凛 「あ、足がいたいにゃあ……」

花陽 「あたしも…凛ちゃんと戦いたい……歌いたいのかな……」💤

希 「う、ウチは……モビルスーツ……ちゃう……」💤

真姫 「騒がしい寝言ね……」

カーテン越しにアムロたちは聞き耳を立てていた。

カイ 「なんちゅう寝言じゃ」

アムロ 「色気は希や真姫さんはあるが」

ハヤト 「ボクはフラウがいいぞ」

フラウはアムロとカイだけを背後から気絶させた。

アムカイ 「!?」

カイ 「(うる星や○らじゃないよな……!)」ガクッ……

黒い三連星の襲撃がいつあるかわからないなかホワイトベースのエンジンやミノフスキークラフトの修理や整備は遅々として進まない。
マチルダの補給部隊は額に汗していた。

マチルダ 「早くしないと」

焦る一方であった……。
穂乃果たちはまだ寝ていた。アムロたちも気を失っていた。

No.158 17/01/23 14:55
自由人 

寝ている間に敵の襲撃がないのがさいわいした。穂乃果たちは遅い朝食を取り特訓を再び開始し繰り返した。
ある日。

希 「ええか!みんなの努力や強調精神あってのコンビネーションや!」

ほのうみりんぱなアムカイハヤ「はい」

セイラ 「(暑苦しいわ)」

真姫 「ちょっと特訓をみんなにさせたのは私……!」

希 「ええな?」

ほのうみりんぱなアムカイハヤ 「おー」

真姫 「ちょっと希!」

希 「なんや真姫ちゃん?特訓したいん?」

真姫 「ちがうわよ!特訓の発案者はあたし!なんであなたがイニシアチブを取るのよ!」

希 「なにか問題あるん?」

真姫 「あるでしょう!あまりやりたくないけど!ワシワシ返し!」パッ!

真姫は希の背後にまわり嫌々ながらワシワシをしようと仕掛けたがワシワシに長けているのは希。彼女はすぐさま背後に回る。

希 「なんのワシワシ!」パッ!

真姫 「負けないわよ!u’sの曲をつくったのは私なよ」パッ

穂乃果 「たしかに」

ふたりは背後に入れ替わりを続けた!果たして勝ったのは!?

まきのぞ 「」ゴチ〜ン!?(×_×)(×_×)

海未 「艦内だというのを忘れてトレーニングルームの壁にふたりしてあたりましたね」

のぞまき 「あたまいたい……」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

海未 「なにやってるんですか」

穂乃果 「いまのでホワイトベースが斜めに傾いたかな?」

ミライ 「ええ。艦の角度が何度か傾いたわ」

希 「ウチちゃうで」

真姫 「否定しなくてもわかってるわよ。とにかく希は操舵以外の技術が必要じゃないかしら」

希 「ガンタンクは遠慮します。堪忍や」

海未 「ガンタンク前提の話はやめてください」

そんな会話をしていると敵襲警報が艦内に響いた。

凛 「ジム改の活躍を見せるにゃあ」

花陽 「気をつけてね凛ちゃん」

りんぱな 「」イチャイチャ

海未 「出撃しますよ凛!」ツカミ!

穂乃果 「もう少しパンがいるよ」ハムッ🍞

海未 「穂乃果も!」

穂乃果と凛は海未に掴まれながらデッキに向かった。

まきぱなのぞ 「」ハア

No.159 17/01/24 15:59
自由人 

ガイア 「マ・クベの奴は気に入らんな。政治家面して」

オルテガ 「キシリア様は政治家が物好きなのさ」

マッシュ 「木馬だ。まだ動けないようだな」

いくぞ、とガイアのかけ声で再び攻撃が開始されたがホワイトベースはまだ飛び立てない。

マチルダ 「こんな時に。セイラいける?」

セイラ 「いけるもいけないもないでしょう」

アムロ 「ガンダムは?」

マチルダ 「Gアーマーを試してくれる。私はホワイトベースのエンジンとミノフスキークラフトを」

真姫 「あたしにも協力させて」

あまりにシリアスな雰囲気に海未は見とれた。
そばにいる穂乃果に一言つぶやく。

海未 「穂乃果はけい○ん!出身ではないですよね」

穂乃果 「ラブライブ!だよ!」

アムロたちは思う。
同じアニメ制作会社のキャラクターとは思えないんだよ。ボクたち79年組なんだ……。
そう思っている間にジャイアントバズーカの猛攻は続く。

セイラアムロ 「Gアーマー出ます!」

大型爆撃機形態となったガンダムとGファイターは飛び立った。
穂乃果、カイ、凛、海未にハヤトも続く。

穂乃果 「ほのかいくよ!」

カイ 「ガンキャノン出るぜ」

凛 「じ、ジム改いくにゃ!」

海未 「ガンタンク出ます」

花陽はデッキから皆の出撃を見守りフラウと共に子どもたちを守ろうと駆け出した。
ガイアたちはGアーマーの姿を見た。

ガイア 「なんだあれは?データにないぞ」

牽制しバズーカを放つ。

セイラ 「キャッ」

アムロ 「セイラさんガンダムが装甲代わりになるはずです」

セイラ 「ビームを撃ってみるわ」

Gアーマーはビームを放ちドムのまわりの地面が爆ぜた。

ガイア 「なんて威力だ」

オルテガ 「木馬からも出てきたぞ」

マッシュ 「ジェットストリームアタックをかける!」

来たっ、と穂乃果たちに戦慄が走る。

No.160 17/01/26 19:08
自由人 

穂乃果 「いくよ」

凛 「こ、こわいにゃ」

カイ 「援護してやるからビビるな」

ガイア 「ジェットストリームアタック!」

ガイアのドムがバズーカを放った!瞬間、穂乃果のガンダムは飛んだ!
しかし凛のジム改のシールドにバズーカの砲弾が飛ぶ。

凛 「にゃあ!?」

カイ 「く!アムロは」

セイラ 「Gアーマーでは重たいわ」

オルテガのが再びバズーカを放つ。が、カイのキャノン砲からの援護がぶつかる。マッシュがヒートサーベルを構えていたが、穂乃果がビームサーベルをすでに出していた。

穂乃果 「いまだ」

ガイア 「オレを踏み台にしただと!?」

凛 「やっぱり希ちゃんみたいにゃあ!」

穂乃果はマッシュのドムにビームサーベルを突き刺した!凛はジム改のライフルをガイアに当てようとしたが避けられた!

凛 「避けた!」

ガイア 「マッシュ!?」

マッシュ 「ぐわぁぁ!?」

ドムの機体が止まり次の瞬間、爆発が森林に広がった。
Gアーマーから分離したガンダムは穂乃果たちの付近に着地した。

アムロ 「やったのか」

セイラ 「ええ(特訓の意味あったかしら?)」

凛 「まだ二機いるよ!油断しちゃダメにゃ」

オルテガ 「マッシュの敵討ちだ!」

バズーカが凛やカイ、海未たちを襲う。

海未 「こんなところまで攻撃が!やらせません」

ハヤト 「ガンタンクは無理せず艦の援護にまわるんだ」

わかってます、と海未はガンタンクの射撃に集中した。

ガイア 「ええい!マッシュを」

オルテガ 「どうする?」

ガイア 「一矢でも報いなければマッシュの奴がかわいそうだ!」

二機だけで再び連邦のモビルスーツに仕掛けるつもりであった。

マチルダ 「まだ来るのか、奴等は。ここを頼む。私はミデアで出る」

信頼できる技術者にホワイトベースの修理を託しながらマチルダは部隊の者と共に愛機ミデアに向かった。

アムロ 「まだ来るのか」

穂乃果 「二機だけでも手強い。凛ちゃんは下がって」

凛のジム改はバズーカによりシールドが破壊されていてホワイトベースに後退した。

凛 「びっくりしたにゃ」

花陽 「凛ちゃん戦うの怖くないの」

No.161 17/01/29 07:25
自由人 

マチルダ 「穂乃果ちゃんたちは苦戦してるようね。ここを頼むわ」

技術者にホワイトベースのエンジンの修理を託しながら彼女は愛機ミデアにむかった。
アムロは穂乃果たちと合流した。

アムロ 「来るぞ」

ガイア 「まだまだ」

ジャイアントバズーカがアムロたちを襲う。

カイ 「やってくれるじゃねえか」

穂乃果 「UTX軍が希ちゃんをもとに開発したにちがいない!」

希 「ちゃうで!」

機銃で穂乃果たちを援護しながらムキになる希だった。

ガイア 「オルテガ、ジェットストリーム……!?なに。輸送機ごときが」

穂乃果 「だれ?なに」

アムロ 「ミデア?なんで」

いきなり現れたミデア型輸送機に誰もか戸惑うなかガイアはミデアのコクピットにドムの拳を叩きつけた。
マチルダはおもった。
婚約者ウッディのこと、アムロや穂乃果たちのこと……。

マチルダ 「ああ……」

アムロ 「くそ!やらせないぞ!」

アムロはビームサーベルで向かうが、ガイアはヒートサーベルで防いだ!

ガイア 「引くしかあるまい。オルテガ」

オルテガのドムは胸にある拡散ビーム砲を使い目眩ましをして彼らは逃走していく。
戦いの後にアムロたちはマチルダたちが先ほどのミデアで散っていたのを知り涙した。

セイラ 「なにもできなかった……」

アムロ 「マチルダさんマチルダさん……」

生き残ったマチルダの補給部隊は懸命の末、エンジンやミノフスキークラフトの修理を終えていた。
彼らは穂乃果にあるモノを渡した。

海未 「穂乃果に、ですか?」

渡されたのは箱一杯のあんパンだった。

穂乃果 「あ、あんパン!?なんで」

凛 「おいしそうにゃ」

花陽 「マチルダさんは新型はない代わりに渡したかったのかもしれないですね」

穂乃果は涙した。
夕焼けに飛び立つホワイトベースであんパンを口にした。
なぜ泣くんです……。なぜ泣くんです……。
アムロは初恋のマチルダが亡くなったことに敬礼を返した。
穂乃果はあんパンをひとつひとつ口に入れた。

穂乃果 「これじゃアンパ○マンだよ」(T_T)

海未 「マチルダさんあんパンは無駄にさせません」

No.162 17/01/30 07:23
自由人 

穂乃果はあんパンを毎日食べていた。いや食べ続けていた。

穂乃果 「うるうる」

海未 「泣くほど嬉しいんですね」

穂乃果 「ちがうよ!ダンボール一箱のあんパンだよ!ほのかそのうちあんパンの妖精になっちゃうよ!」

凛 「まあまあ美味だよ?」

花陽 「ご飯ほどではありませんがなかなかいけます」

希 「甘い安いうまいやな」

真姫 「マチルダさんもとんだ置き土産を穂乃果に置いていったわね」

ホワイトベースはなぜか戦争中にも関わらずいつも食べ物にあふれていた。
その頃、ソレスタルビーイングになりゆきから所属している矢澤にこは仲間とともにチーム・トリニティの来訪をプトレマイオスで待っていた。
フェルトの声がした。

フェルト 「チーム・トリニティ来ました。ガンダム三機です」

スメラギ 「わかったわ」

スメラギに率いられにこたちガンダムマイスターはデッキに向かった。
トリニティのガンダムはガンダムスローネと呼ばれる紅い機体であった。そこから現れたのはヨハン、ミハエル、ネーナの三人兄妹であった。

ヨハン 「お迎え感謝します」

スメラギ 「この前の戦いについて私たちを援護してくれたことには感謝の意を示すわ」

感謝の意を示しながらもスメラギは艦長や戦術予報士として彼らを疑っていた。
彼らは何者か。またGNドライブをなぜ持っているのか。

ミハエル 「そちらがデュナメスのパイロットのロックオン・ストラトス。キュリオスの超兵アレルヤ・ハプティズムか」

アレルヤ 「な!なぜ、それを!?」

ヨハン 「ヴェーダを介すればわかることさ」

ティエリア 「なんだと」

ティエリアは不快感を示したが、ネーナが機先を制した。

ネーナ 「そしてエクシアのパイロットが刹那・F・セイエイ……?ええ!?」

ミハエル 「どうした」

ネーナ 「ええ!?刹那て女の子だった!?こんなにちっこかった?」

にこ 「ちいさいはよけいよ」

ネーナ 「あ、あれ?ヴェーダから提供されたのとちがうような……あれ?」

やばっ、と思うにこだったがヨハンやミハエルは気にも止めない。

ヨハン 「なにを言ってるんだ。とにかくミス・スメラギ場を移しましょうか」

No.163 17/02/03 16:27
自由人 

プトレマイオスの一室ではスメラギ、ティエリア、にこそしてチーム・トリニティで話が行われていた。
にこはネーナ・トリニティにジッと見つめらていた。

ヨハン 「そんなに刹那を見てどうする」

ネーナ 「だ、だってあれは……」

にこ 「(この場でにこにこにー♪をやる勇気はさすがにないわね)」

にこでも自分がすべるのがわかったらしい。

にこ 「」チョット……

しかしチーム・トリニティが誰の命令や思惑で動いているのか彼らが素直に言うわけもないのはスメラギやティエリアにはわかっていた。
話そのものにたいした収穫がない。
彼らは口調こそは丁寧なもののプトレマイオスのガンダムマイスターやクルーを見下ろした言動が見えていた。
三機のガンダムスローネは何処かの空へGN粒子を撒きながら去っていく。

スメラギ 「なにかわかった?」

ラッセ 「ああアイツらのガンダムは疑似GNドライブ、つまりは本物じゃねえ」

にこ 「(本物じゃないですて?)」

一見、見た目こそは四機のガンダムと同様に見えるが疑似GNドライブであった。
彼らはGN粒子を何処かからか補給をしなくてはならないともラッセは言っていた。

ティエリア 「だけど彼らはヴェーダについてもなにか情報を握っていた」

にこ 「(ヴェーダと真姫ちゃんのヴェェが気になるのよね)」

真姫 「」クシャミ!

希 「風邪?」

真姫 「恵方巻きはいらないわよ」

ホワイトベースにはにこの風のウワサがよく飛ぶらしかった。
スメラギ以下プトレマイオスのクルーたちは今後についてはチーム・トリニティの動向しだいだった。

ティエリア 「彼らの目的がわからない以上……」

ロックオン 「俺たちは俺たちでやるしかないな」

アレルヤ 「やれやれ」

にこ 「あたしがガンダムになれたら……。いや、なるしかないのかも」

にこはなぜか口が自然に動いていた。ガンダムエクシアに乗りイオリアの意思を継ぐ気持ちがちいさい胸に芽生えていた。

No.164 17/02/04 14:58
自由人 

地球連邦軍レビル将軍がいるオデッサに向かうホワイトベースのブリッジにはある歌が流れていた。

マーカー 「モニターに出します」

オスカー 「これは穂乃果くんたちの」

ホワイトベース艦内で行われたファーストライブの模様がとあるところから流れていた。

穂乃果 「ことりちゃんだよ!」

穂乃果たちはブリッジに駆けつけて驚愕と喜びの瞳に満ち溢れていた。
おやどり館長代行は呟いた。

おやどり 「ことり……」

海未 「ことりはいまも戦っているのでしょうか」

海未の言う通りであった。
OZはコロニー進出のために宇宙へ飛び立とうとしておりデュオとカトルはマグアナック隊や中東を後にした後、真っ先にコロニーに戻るためにOZの宇宙港を襲撃していた。

デュオ 「くそ!なんて防衛してやがる!」

カトル 「みんなに伝えるんです!僕たちはコロニーに戻るんだと!」

デスサイズ、サンドロックをリーオーやエアリーズが襲い爆発が広がる。

カトル 「うわっ!?」

デュオ 「おまえら!よくも!?くそ、俺たち正しいことをしてるはずなのによ」

そこへデュオの故郷であるL2コロニーからの公式な表明が非情にも伝わる。

L2コロニー 『我々、L2コロニーはガンダムとは無関係である。OZがガンダムを敵とするなら我々もガンダムの敵となろう』

デュオ 「わかっちゃいたが……わかっちゃいたがやりきれねえぜ」

カトル 「いいんです。僕たちはだけど……だけど……」

五飛 「あきらめるならとっとと退場してもらおうか!」

デュオ 「なんだと!?」

それは五飛と名乗るシェンロンガンダムからの声であり彼の機体は右腕のドラコンファングを使いOZのMSを撃破していく。

五飛 「弱音を吐く者がガンダムを使うな!」

デュオ 「なんだと」

カトル 「く……」

五飛 「貴様たちが退場しても戦う者はいるのだからな」

五飛の声と共に流された穂乃果、海未、ことりたちu’sのライブだった。

デュオ 「これはことりかよ!?」

カトル 「歌が……」

同時にモニターには他のOZ基地を襲うウイングガンダム、ガンダムヘビーアームズの姿があった。

五飛 「同調した奴等に申し訳が立たんだろう」

No.165 17/02/04 20:22
自由人 

カトル 「みんなに伝わったんだ!!」

デュオ 「よっし!行くぜっ!」

カトルの声と共に二機のガンダムは再び立ち上がり五飛のガンダムと共に宇宙へ帰るためにシャトルを目指した。
トロワもまたヘビーアームズのコクピットで呟く。

トロワ 「つらい戦いになるだろう。だが、u’sの歌と共に五つの心に安らぎをおぼえる」

ことり 「いまはOZの宇宙への政策を防がないと!いつか会おうね穂乃果ちゃん海未ちゃん」

ことりもまたウイングガンダムでOZ基地を破壊していた。
しかし彼女はウイングガンダムを地球に置いて密かに宇宙に戻るのである。
ホワイトベースはようやくオデッサのレビル将軍がいる大隊に合流した。

レビル 「あれがホワイトベースか……」

ビックトレーの艦橋から見るホワイトベースの白い船体には長い戦いの傷痕が見えながらもV作戦の象徴に思えた。
レビル将軍はワッケインと共におやどり艦長代行ブライト艦長代行たちと会うのであった。

おやどりブライト 「起立!敬礼!」

全員 「」(^_^ゞ

レビル 「ラクにしたまえ」

穂乃果 「」(-_-)

海未 「ラクしすぎですよ穂乃果」

穂乃果 「」キリッ!

レビル 「みなよくやってくれた。正規乗組員がいないなか慣れない艦やモビルスーツの運用には手を焼いただろう」

アムロ 「(リュウさんマチルダさん)」

海未 「(マチルダさん)」

リュウ(幻影)「オレは?」

海未 「」プイ

穂乃果 「海未ちゃん?」

海未にはいまだリュウの幻影が見えていた。
穂乃果たちは思う。
この白髭の連邦軍の将軍がかつて『UTXに兵なし!』の演説をして連邦の士気を再び上がらせアムロたちが使用したガンダムたちV作戦の指揮をしたのだ。
穂乃果は思う。
UTXにヘイなし!もしたよね?
それと穂乃果のガンダムはいつ誰がつくったのか。
真姫を見ると気づくとこの場にいなかった。

穂乃果 「(真姫ちゃんは?)」

海未 「(いえ知りませんよ)」

凛 「(お腹すいたにゃ)」

花陽 「(学校の集会みたいだけど静かにだよ)」

こころ 「(皆さまお静かに)」

ほのうみりんぱな 「(はい)」

レビル将軍は彼女たちを見て笑みした。

No.166 17/02/05 09:01
自由人 

穂乃果はレビル将軍から声をかけられた。

レビル 「高坂穂乃果くんかな」

穂乃果 「は、はい」

レビル 「我が軍で数少ないスペースシップアイドルを結成したようだね。ミュータントかな?」

穂乃果 「み、u’sだよ!!」

希 「(ウチが命名したんや)」ドヤッ!

海未 「(希がムネを前に出しています)」ハレンチデス

希 「(ちゃうし)」

穂乃果とレビル将軍の話は続く。

レビル 「私は一軍人でしかないが、一刻も早くこのような戦いを終わらせたいと思う。キミたちの歌が平和に届くような世界にな」

穂乃果 「ほ、ほめられたよ」

全員 「爆笑」

レビル 「死んだ者には二階級特進を与えることぐらいしか私にはできない。あとはUTX軍や他勢力との戦いを終わらせる以外はな」

アムロはわずかにムッとしたがブライトに制された。

ブライト 「やめるんだアムロ」

アムロ 「あなたはそれでいいかもしれないがそれで死んだ人たちは納得するんですか!?」

ワッケインがレビルに伝える。ファーストガンダムのパイロットと。

レビル 「先にも言ったが私は戦いを一刻も早く終わらせたい。私に罪があるならコロニーからのガンダムやソレスタルビーイングなどが罰を下すだろう。フリット・アスノ、彼もその覚悟があるらしいからな」

レビル将軍の優しさにある瞳のなかに戦場の厳しさや兵士をいたわる気持ちが通じたのかアムロは言葉をなくした。

アムロ 「……申し訳ありませんでした」

ブライト 「将軍はわかっていらっしゃるらしい」

会合は終わるが、真姫はひとりデッキでHONOガンダムを解析していた。
自分が作ったという感覚はどこかにあった。だが、記憶を除去したのがいけなかった。
同時にそれは彼女自身の存在さえも考えるほどに深く悩んでいた。
私はいったい何者かしら、と。
そこへ彼女に伸びるワシワシMAXの魔手!!

希 「なにしとんの!真姫ちゃ〜ん!!」ワシワシ ワシワシ!!

真姫 「」キャー!!

ほのうみりんぱな 「」ボウヨミ

真姫 「ふつうにしゃべってるわよ!!」

希 「」ウンウン

真姫 「」ゴチン!

希 「いたいやんか」(/≧◇≦\)

No.167 17/02/05 16:11
自由人 

希 「なんでかばったのに叩かれるんや!」(/≧◇≦\)

真姫 「まったく希はハレンチだわ」

海未 「同感です?あれは?」

なぜかホワイトベースのデッキにはいつの間にかコミケのような人だかりができていた。

穂乃果 「もしかしてあたしたちの活動を見たファンかな」

海未 「え?」

軍人A 「もしかして園田海未さんですか」

海未 「ち、ちがいます」プイ

軍人B 「読みました!『ガンタンクとわたし』感動しました!!」

ほのまきりんぱなのぞ 「そっち!?」

実は穂乃果たちは知らないが連邦軍系列の出版社がネット配信で無料公開や出版したためにレビル将軍の著書に次ぐベストセラーになっていた。

軍人C 「サインください」

海未 「あまりしたことはありませんが」φ(・・;💦

軍人C 「ありがとうございます!」

軍人たちは海未に群がるようにサインを求めた。ちなみに実際に書いたのは穂乃果とことりの創作が大半だった。

穂乃果 「(ほんとに書いたのはほのかたちなのに)」

希 「(まあまあ生き残ったら戦後に海未ちゃんにたかるんや)」

凛 「がめついにゃね」

オデッサでの反攻作戦時期が迫るなかホワイトベースのクルーは一時期、安息の日々を過ごした。
海未はその間はサイン攻めだった。

リュウ(幻影)「なにもいうことはない」

海未 「いちいち現れないでください」

海未とガンタンクとの記念写真で穂乃果たちは和菓子屋や屋台でホワイトベース内で儲けていた。

凛 「焼きとうもろこしはいらんかにゃ」

花陽 「は、花陽の牛丼だよ」

希 「ウチの牛タンランチはどう」

真姫 「ほぼ商売人ね。この人たち」

穂乃果 「まったくだよ」

雪穂 「姉貴もしっかりお父さんたちに便乗してるよ」

穂乃果 「」アハハ

海未 「しかしこれほどまでにガンタンクとわたしの人気があるとは」

ほのまきりんぱなのぞゆき 「奇跡だよ」

海未はガンタンクに愛情が傾きつつある自分に気づいた。

リュウ(幻影)「オレは?」

海未 「なんでですか!?」

穂乃果 「う、海未ちゃんほのかなにかしたは?」

海未はリュウの幻影の苦労もしていた。

No.168 17/02/06 07:54
自由人 

オデッサ反攻作戦は着々と進んでいた。
しかしレビル将軍からホワイトベースに託された任務は重大かつ危険なものである。

おやどり 「我々はおとりとは……」

ブライト 「ガンダムはどうやらUTXからマークされているらしい」

穂乃果 「ほのかの?アムロさんの?」

アムロ 「この際どちらでもいいだろう」

おやどりは思う。
レビル将軍はスペースノイドに偏見はないらしいがジャブローの上層部は思惑はちがうらしい。ことにホワイトベースは宇宙育ちも多い。

海未 「危険な任務ですね」

ハヤト 「ガンタンクの改修作業も済んだようだ。これからひとりで操縦できるように本隊の技術者がしてくれたようだ」

デッキに向かうともう一機ガンキャノンが補充されガンタンクの頭部コクピットに技術者がついていた。

カイ 「ガンキャノンもあるのか」

技術者 「もともと試作機でしたから戦力不足のホワイトベースに補充する旨だったようです。ガンタンクのパイロットは?」

うみハヤ 「こちらです!」

海未とハヤトは互いに指を差した。ガンタンクに乗るのが嫌なのだ。
穂乃果はひらめいた。

穂乃果 「海未ちゃんとハヤトくんのババ抜き対決!!勝った方がガンキャノンのパイロットだよ大会!」

海未 「大会にしないでください!」

ハヤト 「勝てばガンキャノン。フラウにいいところを見せれる!」

フラウ 「?」

二人の勝負は一進一退だった。緊迫した雰囲気がデッキ内を包む。

海未 「私は残りは二枚」

ハヤト 「ボクは一枚」

穂乃果 「(勝負が見えるよ……)」

ハヤト 「こっちだ!!」パッ!

海未 「ああ〜」o(T□T)o

凛 「負けたにゃ」

花陽 「弱いです」

海未はぽろぽろと涙を流した。私はいつまでガンタンクと運命を共にするのか……。

希 「これでワシワシしたらキレるな」

真姫 「ババ抜きは弱いのにガンタンクに乗って毎回助かるんだから。ある意味強運よ」

海未 「へんな慰め方しないでください!」

技術者から海未は一人乗りになったガンタンクのレクチャーを受けていた。
技術者は嬉々としていた。まさに彼はオレの仕事が実ったと。

海未 「(ガンタンク)」

No.169 17/02/15 10:07
自由人 

マ・クベ 「レビルめ、これほどとは」

作戦地図を映すモニターを見つめ彼は歯がゆい思いをした。
マ・クベ鉱山を囲む連邦はいままでの鬱憤を晴らすかのような大部隊がありまた未確認情報によるとUTXのツバザクに相当するジムタイプらしいMSが各型がテスト的に実戦に用いられてるとある。

ガイア 「オレたちは木馬を叩く」

オルテガ 「マ・クベ大佐よろしいか」

ああ、とマ・クベは答えた。木馬の位置は鉱山を脇から攻める別ルートでありレビル本隊とは明らかにちがう位置だ。

ガイア 「マッシュ仇は取る!」

オルテガ 「UTX公国とA-RIZEと共に魂はある」

彼らのドムは祝砲のようにバズーカを放ちそのまま山の影に消えていく。
ホワイトベースに警報が響く。

海未 「来ました!?」

アムロ 「いくぞ」

穂乃果 「もうゆっくり食べさせてよ」ハムハム

花陽 「凛ちゃん」

凛 「ふ、ジム改つかいの星空凛とはあたしのことにゃ」

カイ 「馬鹿言ってないでいくぞ」

ハヤト 「ガンキャノン」

海未 「むっ(ガンタンクであろうと生き残ります)」

ホワイトベースのカタパルトが開きセイラのGファイターがまず射出された。

セイラ 「敵はどこに?」

アムロ 「アムロ行きまーす!」

穂乃果 「ほのかいくよ」

カイ 「カイ出るぜ」

凛 「い、いくにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

こころ 「星空のお姉さんは最近ムリしてない?」

ここあ 「まえみたいに気迫がないみたい」

虎太郎 「格好いい」

真姫はレーダーパネルを見つめながら思う。
凛に何度かカウンセリングをすすめたが断られている。たしかに凛のジム改は艦の近くから離れようとしない。
そこ海未のガンタンクが近づく。

海未 「凛だいじょうぶですか」

凛 「だ、だいじょうぶにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

No.170 17/02/19 16:28
自由人 

凛は震えていた。先の戦いで落とし穴に落ちて以来、実戦に怯えていた。

凛 「」ガクガク

海未 「大丈夫ですか凛」

凛 「だ、大丈夫にゃあ……」

その頃、ガイアとオルテガは再びホワイトベースに向かい特徴ある白い船体がモニターに映る。

ガイア 「見えた木馬だ」

オルテガ 「マッシュの仇を取ってやる!」

ガイア 「逸るなオルテガ」

オルテガはガイアの通信にむっと黙った。
兵士は私情にとらわれてはいけない。ましてや木馬の背後にはかつて自分たちがとらえたレビル将軍の存在がある。

穂乃果 「きた!」

アムロ 「マチルダさんはあいつらにやられた」

カイ 「落ち着けよアムロ」

海未 「来ます!」

ガイア 「ジェットストリームアタック!!」

オルテガ 「オー!」

ガイアのドムは拡散ビーム砲を放ち目眩ましをしオルテガのドムはバズーカを放つ。

凛 「にゃあ!?」

凛は爆発に怯えていた。アムロと穂乃果はシールドを構えながらライフルを放つ。
しかしオルテガはすかさずヒートサーベルでアムロと穂乃果のシールドに傷をつけた。

セイラ 「アムロ!穂乃果ちゃん!!」

セイラのGファイターがビーム砲を放って援護した。

穂乃果 「くっ。強い」

アムロ 「まだだ!」

ガイアとオルテガは凛のジム改に目をつけた。
凛の顔は青ざめながらなにかを呟いていた。

凛 「」ショウユ ミソ シオ トンコツ ……

真姫 「凛!凛!しっかりしなさい!」

海未 「凛は下がりなさい!」

ジム改より前に海未のガンタンクは前に出た。

穂乃果 「海未ちゃん」

凛 「」ショウユ ミソ シオ トンコツ ホッカイドウ……

ガイア 「覚悟しろ!」

オルテガ 「まずはお前からだ!」

花陽は真姫を押し退け通信機を奪い声をぶつけた。

花陽 「りんちゃ〜ん!!」

凛 「」ハッ!カヨチン!

しかし二機のドムは鬼のような猛攻である。凛は咄嗟にライフルを放った!

凛 「にゃ!」

ガイア 「なに」

オルテガ 「やられたわけじゃない」

ドムは凛のジム改をシールドごと吹き飛ばした!

凛 「にゃあ!?」

No.171 17/02/20 10:16
自由人 

コクピットのなかで凛は気を失い夢を見ていた。スペースシップアイドルとしてなぜか花陽や顔の見えない誰かがu’sに加わり九人で活躍していた。
その後は楽屋と思われる場で皆でラーメンを食べていた。

凛 「」ンン……

海未 「しっかりしてください凛!」

ガンタンクのキャタピラを破壊されないように海未は機体を動かした。
穂乃果や凛を守らねばと思う。

ガイア 「一機は動けない!次はタンクもどきだ」

オルテガ 「オー」

海未 「こちらには来させません!!」

ガンタンクの腕のミサイルが発射されるがドムは避ける。

穂乃果 「海未ちゃん」

アムロ 「僕はセイラさんと合流する」

アムロのガンダムはGファイターに乗りライフルを撃つ。
穂乃果は自分の機体に装備がないことに憤る。

穂乃果 「もうアムロくんばかりずるいよ」

花陽 「凛ちゃん凛ちゃん」

真姫 「凛!」

ふたりの呼びかけに凛はまったく答えない。

海未 「凛!」

ガイア 「ジェットストリームアタックだ」

オルテガ 「オー」

穂乃果 「まだまだだよ」

ビームライフルを撃ちドムの紫色の機体が迫る。巨体から威圧感が伝わる。

穂乃果 「希ちゃんもどきめ!」

希 「だ〜か〜ら!ウチちゃう!当たった!」

希の援護射撃がガイアのドムの装甲を撃つ。
ガイアは呻く。

ガイア 「う」

オルテガ 「ガイアっ!?」

オルテガは拡散ビーム砲を放ち目眩ましする。
穂乃果は目を瞑る。

穂乃果 「きゃ」

海未 「穂乃果!」

アムロ 「マチルダさんの仇だ!」

アムロはライフルを捨てビームサーベルを抜きガイアの機体に向けた!
ガイアの機体にビームサーベルが当たる。

No.172 17/02/20 14:38
自由人 

ガイア 「うおおお!!マッシュ!!」

オルテガ 「ガイア!」

穂乃果 「いまだよ!」

穂乃果ビームライフルを撃ちオルテガの機体に当てた。
瞬間、二機のドムはパイロットの叫びと共に爆発した!!

ガイア 「うおおお!?」

オルテガ 「バカな!!」

ドムは爆発し希はホッとした。

海未 「希のおかげで助かりましたね」

希 「ウチのおかげだなんて」テレテレ

だが、UTX軍はレビル本隊もだがホワイトベースにも目をつけていた。

マ・クベ 「黒い三連星めやられたか。残存戦力の一部を木馬にあたらせろ」

ウラガン 「は」

ホワイトベース隊は囮であるが、UTX軍にとってはすでに脅威の対象であった。

アムロ 「まだ戦力があったのか」

穂乃果 「えいえい」

ドップやガウ攻撃空母などがホワイトベースを狙う。

海未は戦いが一度止んだ間にガンタンクでジム改を牽引しカタパルト内に運んだ。

海未 「凛!」

花陽 「凛ちゃん!」

コクピットを開けると凛は気を失いなっていた。

凛 「」ラーメン

海未 「?」

花陽 「夢を見てる場合か!!」パチーン!

凛 「」ハッ

凛 「いたいにゃあ!……かよちん?」

頬を押さえながら凛が目覚めるとホワイトベースの周囲は爆弾の雨である。

真姫 「海未!海未聞こえる」

海未 「なんですか」

真姫 「カタパルトから出てはやられるわ。ガンタンクで穂乃果たちを援護して」

わかりました、と頷き凛を花陽にまかせながらミサイルやキャノン砲で向かってくるミサイルを撃った。

穂乃果 「ガンタンクなのに海未ちゃん射撃はうまい」

ハヤト 「射撃だけは僕も敵わない」

カイ 「とにかくホワイトベースを守るぞ」

セイラ 「アムロ!Gファイターに乗って!」

Gファイターにガンダムは乗ってドップやガウをバルカンやサーベルで撃破してゆく。
穂乃果はジャンプ飛行で攻撃した。

穂乃果 「飛びたいのに飛べないよ」

海未 「わがまま言わない」

No.173 17/02/23 16:32
自由人 

マ・クベ 『連邦軍に告ぐ。それ以上近づけば我々は南極条約で禁止されている核を使う用意がある』

将校 「なんだと」

将校 「UTXめ、卑劣な。将軍はなんとするのだ。な、なに!?」

将校 「将軍!危険です」

しかしレビルは無言でUTXの圧力に屈しないと毅然とした表情でビッグトレーの艦橋に居並ぶ将校たちに前進、とだけ厳かに命令した。
驚いたのはマ・クベたちである。

マ・クベ 「なんだと!?本当に核を貴様らに放つぞ」

ウラガン 「レビルは本気で我らに攻撃しています」

鉱山基地には連邦軍がモビルスーツ、航空機、戦車、歩兵などが蟻の大群のように押し寄せUTXの兵たちは怯えた。
やむなくマ・クベは撤退命令を出しシャトルの用意をさせた。
マ・クベはシャトルが発進し鉱山基地が連邦に落ちるなかこうこぼしたという。

マ・クベ 「レビルめ……」

シャトルから鉱山基地が包囲されわずかに木馬らしい戦艦が見えたが木馬が落ちなかったことにも歯痒い思いがした。
穂乃果たちはなんとかホワイトベースを守りきりアムロはマチルダたちの仇を討てたことに涙を流した。

アムロ 「マチルダさん……」

穂乃果 「あんパンのおばちゃん」

リュウ(幻影)「オレは……?」

海未 「またですかリュウさん。夕焼けのなかあたしの前にあらわれないでください!」

リュウ(幻影)「しかし星空のヤツはスランプのようだ。なんとかしてやれ」

海未 「は、はい」

穂乃果 「海未ちゃん?だいじょうぶ」

リュウの幻影にアドバイスされた海未はガンタンクをホワイトベースに戻しアムロや穂乃果たちの機体も傷だらけのなか収容された。

カイ 「なんとか助かったな」

ハヤト 「まあね」

フラウ 「ごくろうさま」

カツレツキッカ 「はい」

フラウやカツレツキッカはみんなを労うような笑みとジュースをくれた。
しかし凛は怯えたようにジム改のコクピットから出れずにいた。

凛 「こわいにゃこわいにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

真姫 「トラウマ、PTSDの症状ね」

凛はなんとか花陽に促されコクピットから出たが今度は自室に閉じこもってしまった。
オデッサ作戦を見つめる機体があった。
にこのエクシアである。

No.174 17/03/02 17:21
自由人 

ホワイトベースの乗組員は囮作戦を成功させレビル将軍は彼らを労った。
しかし凛は自室にとじ込もってしまった。

花陽 「凛ちゃん」

希 「重症やね」

真姫 「りん、レビル将軍があなたのために特製ラーメンがあるわよ」

ガチャ、と扉が開いたかと思ったら素早く丼が消えてズルズルとすする音が聞こえ丼と割れた箸だけが戻ってきた。

凛 「」スッ

ぱなまきのぞ 「はやっ」

穂乃果 「ふう、ライブが終わったよ」

海未 「おつかれさまです。凛の様子はどうですか?」

花陽 「食欲はあるみたい」コレ

海未 「弱りましたね。これは」

そこへホワイトベースの艦内に現れたのはいまはソレスタルビーイングに所属している刹那・F・セイエイとなった矢澤にこだった。

にこ 「まったくだらしないわね凛」

凛 「」ビクッ!?

海未 「あ、あなたは!?」

にこ 「」フフン

真姫 「に、」

穂乃果 「トリビアの泉の八嶋さん!」

にこ 「今日のトリビアはこれ!真姫ちゃんは恵方巻きをしらない」

真姫 「!?」

にこ 「なにやらせんのよ!にこよ!矢澤にこよ!!」

穂乃果 「あ!にこちゃん」

ようやくにこを思い出した穂乃果だった。
すぐさま海未は捕まえアルパカの隣の留置場に入れようとした。

にこ 「待ちなさい待ちなさい」

海未 「捕虜が逃げたら重罪ですよ」ギロリ

希 「にこっちは死刑になるんやな」

にこ 「なにリアルなこと言ってんのよ!とにかくあたしは凛のために来たのよ!」

ほのぱなまきのぞ 「え?」

海未 「またそんなこと言ってモビルスーツもないあなたが戦えるわけありません」

にこ 「と、とにかく凛を立ち直らせるくらいできるわよ」

花陽 「にこちゃん?本当!?」

にこ 「ええ」フン

海未はにこをやむ無く解放した。しかし油断をするわけにはいかなかった。

海未 「どうするのです?」

にこ 「ラーメンには釣られるんだから完全に落ち込んでるわけじゃないと思うわ。きっかけさえあれば出てくるわ」

穂乃果 「きっかけか」

穂乃果たちは悩んだ。

No.175 17/03/03 05:57
自由人 

しかし凛は頑として部屋から一歩も出てこなかった。
一日、二日、……ようやく出てきたのは一週間後だった。
後にこれを『一週間凛ちゃん飲まず食わずバタン!きゅ〜♪👼』と花陽は呼んだ。

凛 「お、お腹が空いたにゃ……」バタン!👼

花陽 「り、凛ちゃん」

凛は二日間点滴を受けてようやく回復した。

ミライ 「一週間引き込もってラーメンばかり食べてるからよ」

セイラ 「健康的に生活しないと」

フラウ 「ラーメンはしばらく禁止!」

凛 「そんにゃ!?あ、にこちゃん!」

にこ 「気づくの遅っ!?そんなことより凛!あなたに特訓を施してあげる」

海未 「特訓ですか?いい響きですね」ジーン

凛 「いやにゃ!ジム改は海未ちゃんにあげるにゃ!凛はもう戦わないにゃ」

海未 「え」

この時、海未の頭の中にはジム改に乗った自分が活躍している場面があった。
しかし穂乃果がそれを脆くも打ち砕く。

穂乃果 「海未ちゃんにジム改はもったいないよ!ガンタンクでいいよ」

これを後に海未は心のなかで“幼馴染みは白い悪魔”と称した。

にこ 「凛!」

凛 「なんにゃ!ちびっこにこちゃん」

にこ 「ちびっこでもなんとでも言いなさい!あなたは花陽を守るために……」

凛 「ちびっこ!腹黒い!どす黒い!赤い彗星のロリコンの原因にゃ!」

にこ 「」グサッ!?

セイラ 「……」

にこ 「なんとでも言うにしても限度あるでしょう!!食べたらジム改に乗りなさい!!」

凛 「つまりはモビルスーツに乗っていないにこちゃんには勝てるにゃ!」ニヤリ

この時、凛は判断を誤っていた。
凛はコクピットに入るが震えはあった。黒い三連星と戦った時の恐怖がよみがえっていた。

凛 「ほ、星空凛!じ、ジム改いくにゃ」

花陽 「むりしないで」

その様子をビッグトレーにいるレビル将軍たちは見ていた。

凛 「にこちゃん!で、出てくるにゃ!」

兵士 「この反応はGN粒子反応です」

真姫 「こちらも確認したわ。あれはガンダムエクシア!?」

穂乃果 「ガンダムヘルシア!?緑茶だ。和菓子にぴったり!」

海未はゴチン!とどついた。

穂乃果 「いたい」

No.176 17/03/03 10:24
自由人 

花陽 「なぜソレスタルビーイングのガンダムが」

真姫 「イオリア・シュヘンベルク……」

穂乃果 「ここはふたりともボケるとこだよ」ヒリヒリ

ぱなまき 「そんな場合じゃないの!!」

海未 「怒られましたね」

穂乃果 「」

にこ 『聞こえる凛!あなたがジム改に乗る資質や資格、すべてをこのガンダムであるあたしが試してあげるわ!』

凛 「にこちゃん!?」

海未 「なぜにこがソレスタルビーイングのガンダムに……」

ビックトレーにいるレビル将軍や参謀たちもソレスタルビーイングのガンダムが現れたことに驚愕していた。
参謀は動揺しながらも攻撃命令を出した。

参謀 「ソレスタルビーイングのガンダムを目標!攻撃!」

レビル 「待て!」

参謀 「なぜですか」

レビル 「ソレスタルビーイングのガンダムはいろいろなところに現れているという。フリット・アスノにジョン・コーウェン、ブレックス・フォーラ、リリーナ・ドーリアン、マリナ・イスマイールなどに……」

レビルが口にした名前の人物は勢力に関係なく現在の地球圏に影響力がある者たちだ。
参謀たちは息を詰めるように黙り将軍の言葉に耳を傾けた。

レビル 「ソレスタルビーイングの彼らが私を敵とするなら討てばいい。だが、UTX公国を誤った道に走らせたザビ家を倒すまでは待ってほしいものだ……」

レビルの白い髭が艦内に揺れていた。
もっともにこの相手は凛だった。凛のジム改の前にエクシアはゆっくり下りていった。

にこ 「凛」

凛 「なんにゃ」

にこ 「あたしはあなたと戦う間はガンダムの武器を使わないし空も飛ばない。この手であなたを倒す。あなたは武器でもなんでもいくらでも使いなさい」

希はホワイトベースのメガ粒子砲の射撃座についた時だった。

希 「いまやで」

にこ 『希!凛が立ち直ったら凛にワシワシしていいから!』

希 「よし!わかったでにこっち」

凛 「なんでにゃあ〜!?」

ふたりの戦いは始まった。

No.177 17/03/03 12:35
自由人 

真姫 「(性能にちがいがあるのはもちろんだけどにこちゃんやるわね)。穂乃果にやられたのがまぐれだったんじゃない」

穂乃果 「ひどい!」

海未 「しかしにこは一切、武器を使ってませんしGNドライブでしょうか。あれを抑えて使っているみたいです(うらやましいです!なぜにこがガンダムに!!)」ゴゴゴ

穂乃果 「」コ コワイヨ

にこは凛が怯えながら戦っていることに気がついていた。
しかしこれでは花陽が心配するのも当然すぎた。

凛 「覚悟するにゃ!」

ジム改のライフルを放つがエクシアは颯爽と避けていく。
にこは叫ぶ。

にこ 「当たってないわよ」

凛 「お、おのれ」

凛はトリガーを引くがライフルは弾切れを起こす。鼻で笑うにこ。

にこ 「フン、弾切れを起こすなんて素人以下。待ってやるから武器をなんでもいいから用意しなさい」

希 「え……と真姫ちゃんなにかない?」

真姫 「ヴェェ」

希 「ヴェェガン?」

真姫 「なんでよ!イミワカンナイ」

花陽 「にこちゃん!」

にこ 「なによ」

花陽 「え、えとね!タイム!!タイムしていい!」

タイムつまりは休憩タイムであった。
あまりの発言に全員の動きが止まった。
にこは考えた。

にこ 「いいわよ。タイムしたいならしなさい」

花陽はあわてブリッジを下りて凛のもとに向かいジム改は膝を曲げていた。

凛 「勝てないにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

真姫 「性能差もあるけどにこちゃんが意外と動きがいいなんて」

にこ 「ふふふ、本当は赤い彗星所属のスペースシップアイドル見習いなのよ。ここだけの話」

海未 「赤い彗星のシャアはなにか血迷ったんでしょうか?」

にこ 「ぬわんでよ」

ぬわんでよの声はオデッサ作戦を終えた連邦の部隊すべてに聞こえていた。

レビル 「ぬわんで?」

参謀 「うむ、次の作戦名はヌワンデにしましょうか」

レビル 「却下」

花陽は考えた。海未や真姫、そして凛も考えた。
穂乃果はランチパックを食べていた。

海未 「ほ・の・か」

穂乃果 「ほのかだよ」

No.178 17/03/04 05:06
自由人 

希 「よし、にこっちに核ミサイルを放てば勝てるで凛ちゃん」

凛 「レビル将軍。核ミサイルをにこちゃんに」

にこ 「そういう意味じゃないでしょう!!」

真姫 「まあまあにこちゃん落ち着いて!」

たしかになんでもしていいとは言ったが核ミサイルを放てば辺り一帯にまで被害が及ぶ。

海未 「凛」

穂乃果 「ロン」

凛 「りんにゃ!」

海未 「穂乃果はほっといて私からアドバイスをひとつ」

アドバイスと聞いて凛は瞳を輝かせた。

海未 「勝てるわけありません。私のガンタンクとジム改をトレードしましょう」

凛 「なんにゃ!それ!!」(`□´)ガブッ

花陽 「落ち着いて凛ちゃん!!」

花陽になだめられ凛はゃうやく落ち着きを取り戻した。

凛 「もう!みんなして」

海未 「噛みつかれました……」

穂乃果 「ガンダムエクシアか」

花陽 「機体の性能もだけどにこちゃんの腕がいいんだよ」

花陽はこの時あることを思いつきホワイトベース艦内で飼育しているアルパカ二頭を連れてきた。

にこ 「アルパカ!?」

花陽 「たぶんこれで凛ちゃんはまえの勇気ある凛ちゃんを取り戻せるはずだよ」

再び凛のジム改とにこのガンダムエクシアの戦いが始まった!

凛 「い、いくにゃ」

にこ 「ふん」

いまだ、と花陽は思った!彼女は思いっきり叫んだ!

花陽 「にこちゃんのそばにアルパカがいるよ〜!!」

アルパカ 「メェ〜」

にこ 「!?」

瞬間、にこは動きを止めてしまった。凛はそのまま機体をエクシアにぶつけた。衝撃でエクシアは倒れた。

にこ 「しまった!?」

凛 「にゃあ〜!!」

なんと馬乗りになりジム改はエクシアを叩いた!
あまりの形勢逆転に誰もが唖然とした。

No.179 17/03/05 18:51
自由人 

凛のジム改はエクシアを殴りつけた。
凛は泣きながらにこをエクシアを殴った。

凛 「負けないにゃ!負けないにゃ!りんは負けないにゃあ〜!」

鉄の拳がエクシアの端正な顔を殴り地面が跳ねた。
にこは無言で凛を見つめていた。
ふたりの戦いは時が過ぎて終わっていった……。
機体を降りたにこは凛に向かっていった。

凛 「はあはあ勝ったにゃ……。にこちゃん?」

にこ 「やり過ぎでしょう!なんでアルパカなのよ!!」

花陽 「もうふたりとも〜!!」

ふたりの間に花陽も入っていきにこはガンダムエクシアに戻り凛に告げた。

にこ 「凛、花陽を守りたいならいまの気持ちを忘れるないこと」

凛 「はいにゃ」

花陽 「にこちゃんが格好よく見える……。気のせいかな?」

穂乃果と海未はしばし見つめていた。
ふたりはことりを思った。レビル将軍、彼もまたガンダムエクシアとそのパイロットに見とれていた……。
ホワイトベースはオデッサからベルファストに向かう命令を受けた。

ブライト 「ベルファストか」

おやどり 「まだ戦いは続きますから」

しかしベルファストにはかつて宇宙で戦ったあの相手が待っていた。
赤い彗星のシャアが戻ってきたのだ。彼は後にこう言ったという。

シャア 「私もよくよく運のない男だな。スペースシップアイドル見習いのにこは行方不明、しかし木馬に会えるとはな」

ホワイトベースはベルファストを目指すなかソレスタルビーイングのチームトリニティは軍事施設をはじめ多くを破壊していた。

にこ 「なんかおもしろくないわね」

ティエリア 「キミもか。刹那」

ロックオン 「なんかトリニティの奴等はやりすぎだぜ。戦争根絶より世界の憎しみを煽ってるぜ」

アレルヤ 「同感だ」

スメラギ 「ティエリア、ヴェーダからは」

ティエリア 「まだ何も……」

にこ 「(真姫ちゃんにヴェーダのことを聞くの忘れてたわ)」

にこはヴェーダと真姫のヴェェが耳に残っていた。

No.180 17/03/09 20:14
自由人 

にこはソレスタルビーイングの任務を遂行するなかエクシアを操っていた。
しかし気がかりもあった。サーシェスの存在もまたにこの過去の傷を震わせるものである。
ある時任務を完了した時にもまたAEUイナクトがエクシアの前に現れた。

サーシェス 「アッハッハ!待ってたぜガンダム」

にこ 「サーシェス!?しつこいのよ!足が臭いくせに!」

サーシェス 「だから!なんで知ってんだよ!!」

イナクトが向かってくるなかかつて足が臭かったサーシェスの臭いを思い出し苦痛のような顔を浮かべエクシアを操る。
セブンソードの名の通りいくら剣を落とそうがにこはいくらでも剣を操る。

にこ 「いいかげん思い出しなさいよ!ソランくんたちを傭兵にしあたしをメイドにしてこき使ったでしょ!」

サーシェス 「クルジスのガキは覚えてるがメイドてなんだよ!ぐは」

エクシアの蹴りがイナクトに入り剣を間をいれずに斬激してゆく。
にこの怒りだった。
サーシェスの足の臭いに耐えながらメイドとしてこき使われソランたちが傭兵になってゆきソランらや自分の家族がサーシェスの命令で殺されにいった忌まわしい過去を。

サーシェス 「メイドだと!メイド……!」

にこ 「そうよ!思い出しなさいヒロシ!」

サーシェス 「その名前を出すんじゃねえよ。埼玉に帰りたくなるんじゃねえか!」

サーシェスは叫びながらかつてのクルジスの日々が思い出された。
クルジスのガキたちを手なずけながら訓練するなかメイドにした一家族がいたことを……。
そのなかにちいさいメイドに自分の足の臭いを嗅がせてもてあそんでいた日々を……。

サーシェス 「てめえ!あの時のちいさいメイドかよ!!」

にこ 「やっと思い出したか!!ヒロシ!!」

思い出のなかで鼻がひん曲がる思いをしながらサーシェスにこき使われ日々や家族が殺された日のことがよぎりエクシアの瞳が輝く。
イナクトは武器をなくしやむ無く引いていった。

サーシェス 「ち!クルジスのガキじゃなくちびっこメイドかよ!」

にこ 「はあはあ、サーシェス……」

サーシェスとの因縁がなかなか切れないなかチーム・トリニティの暴虐な愚行によりソレスタルビーイングは明らかに世界を敵にまわしていくことになるのだった。

No.181 17/03/10 19:07
自由人 

ベルファストに向かうなか穂乃果たちはシミュレーションによる訓練を欠かさなかった。

穂乃果 「負けないよ」

凛 「なんの!凛のジムカスタムを舐めるにゃ」

花陽 「凛ちゃんからもらったジム改であたしも頑張るよ」

海未 「まだまだやれます」

ほのりんぱな 「まずは海未ちゃんのガンタンクからだよ!」ダダダ

海未 「!?いやです」

シミュレーションで海未のガンタンクはキャタピラを狙われ逃げていた。

ほのぱなりん 「ちっ」

海未 「なんで舌を鳴らすんですか」

シミュレーションの様子を見守るのは希に真姫。
凛の機体がジムカスタムに変わったのはレビル将軍からのご褒美だった。ソレスタルビーイングのガンダムと互角に戦い兵士みなに勇気を与えた貢献だった。

希 「凛ちゃんやるようになったな」

真姫 「まあね。凛にしては穂乃果のガンダムとよく戦ってるわ。それにくらべて海未は……」ハア

海未 「シミュレーションの外でため息はやめてください!気が散ります!なんで私だけガンタンクなんですか」ガガガ!

穂乃果 「あたらないよ!」

凛 「穂乃果ちゃん甘いにゃ!」

凛のジムカスタムがジャンプし太陽のなかから現れライフルを放つ!
シールドで守る穂乃果!
しかし背後からアムロ、カイ、ハヤトが攻撃する!

穂乃果 「いやだよ!」

この時穂乃果のなかで何かが覚醒したように穂乃果を見ていた真姫は何かを感じた。
ニュータイプ?強化人間?ガンダムファイターなの?コーディネーター?イノベイター?Xラウンダー?阿頼耶式?

真姫 「これはたしかめないと……」

希 「なにを?」

真姫 「穂乃果の身体を……ハッ!なに聞いてんのよ!!」

しかしシミュレーションとはいえ穂乃果のガンダムはアムロのガンダムに勝るとも劣らない。

希 「アムロくんもやるな。だけど海未ちゃんだけガンタンク」

海未 「凛!花陽援護しなさい!」

凛 「わかったにゃ」

花陽 「凛ちゃんからのジム改だもん!」

カイ 「やるな」

ハヤト 「海未さんが戦術を理解してるからな」

穂乃果チームとアムロチームの戦いはシミュレーションとはいえ互角だった。
海未の指揮能力があるからだ。

No.182 17/03/11 06:17
自由人 

その夜、穂乃果たちがホワイトベースの浴場に入っているとふだんは入らないめずらしい人物が入ってきた。

穂乃果 「いい湯だな」

りんぱなのぞ 「アハハン♪」

海未 「唄わないでください」

ほのりんぱなのぞ 「」

真姫 「……(穂乃果をたしかめないと)」

海未 「めずらしいですね。真姫が浴場に現れるなんて」

真姫 「そ、そうかしら?」

希 「ことりちゃんとにこっちがいたらワシワシの宝庫なのに」ワシワシ ワシワシ!!

りんぱな 「キャー」

海未 「よしなさい」

希 「ウチのいつものパターンやん」

穂乃果 「いい湯だね」

真姫 「」ジー

希 「(真姫ちゃんは穂乃果ちゃんを狙ってるのかな)」

海未 「私はいつまでガンタンクに乗っていればいいのでしょうか」

凛 「りんはジムカスタムになったにゃ」

花陽 「な、慣れないけど凛ちゃんを守るよ」プルルン♪

希 「ワシワシMAX!」ワシワシ ワシワシ!

花陽 「キャー」

海未 「ゴチン!」

希 「いたいやんか」(/≧◇≦\)

真姫は穂乃果の身体をマジマジと見つめていた。いくら穂乃果がアホでも気づくのだった。

穂乃果 「ほ、ほのかを見てな、なにをするつもりなの」//////

真姫 「な、なにもしないわよ」

阿頼耶式のような特殊なシステムは彼女の身体にはないようだった。また以前の身体検査でも強化人間や人工ニュータイプのような強化された体質でもないようだ。

真姫 「わからないわね」.。o○

希 「いやん♪真姫ちゃんのえっち」

真姫 「なんの話よ」

穂乃果 「きょとん」

海未 「『私とガンタンク』はベストセラーになりましたが」.。o○○o。.

穂乃果 「もし生き残ったら海未ちゃんのところで印税生活だね。ことりちゃんと」

こころ 「にこお姉さまとお風呂に入りたかった」

真姫 「あ、あたしが代わりになるから……」

こころ 「真姫さまありがとうございます」

ここあ 「ありがとう」

男湯ではアムロたちが虎太郎の扱いに困っていた。

虎太郎 「」ハナミズ

アムロ 「鼻水だ」

ハヤト 「ティッシュだ」
カイ 「垂らすな」

No.183 17/03/11 11:41
自由人 

ホワイトベースがベルファストの港に入っていくのをUTX軍のあるスパイが見ていた。

? 「あれは連邦の新型戦艦!?カメラに収めないと」パシャパシャ!

彼女は家に帰り弟妹たちに仕事だから、と断るとUTX軍に暗号通信を送る。

ミハル 「こちらスパイ104号、謎の新型戦艦らしきものが港に入るのを見た。以上」

同じ頃、絢瀬姉妹もまたホワイトベースを見つけミハルと同じことをしていた。

絵里 「あ!連邦の木馬。連絡しないと」

亜里沙 「雪穂の船だ!また潜入できるかな」

絵里 「ワレ・モクバヲ・ハッケンセリ ビジンノアヤセシスターズ」

この通信はマッドアングラーにいるシャアに届いた。

シャア 「私もつくづく運のない男だな。配属早々、木馬に出会うとはな。しかしスパイが二組もいるのか」

シャアは木馬との再会にひそかに仮面の下で笑みをした。

No.184 17/03/11 17:16
自由人 

ベルファストの港でホワイトベースは改修を受けHONOガンダムやアムロのガンダムたちもまた更なる改修を受けていた。
ブリッジにはレビル将軍からの通信が届くが、ひとりだけ不満そうな顔をした者がいた。
カイである。

レビル 『君たちの奮闘には我々、上層部も大変感謝している。しばしベルファストで休息をしてくれ。その後は……』

カイはケッと口を尖らした。
戦い戦いの連続でなんのために戦うのか彼は意味を見出だせなかった。自室に戻り荷物をまとめ艦を出ようとした時だ。

アムロ 「カイさんどこへ行くんです!?」

セイラ 「カイ」

ハヤト 「カイさん」

カイ 「さあな。戦うのはもう疲れたんだ。俺はいちぬけさせてもらうぜ。あばよ」

セイラ 「相変わらず軟弱なんだから、彼は」

アムロ 「でもカイさんにカイさんの考えがあるんです」

休息を命じられたホワイトベースは最低限の要員だけが作業を詰めていたが大半の乗組員にはレビル将軍の言うように休息となった。
しかし港の出入口にはミハルそして絢瀬姉妹がいてモノを売っていた。

ミハル 「これ、港の名物なんです。よかったら見て」

兵士 「また来てんのかよ」

ミハル 「よかったらどうぞ」

カイ 「け、しけてやがんな」

穂乃果たちも港に下りていたが彼女は真姫につきまとわれていた。

穂乃果 「もう真姫ちゃんしつこいよ」

真姫 「いいでしょ、私もこっちに行きたいの」

凛 「待つにゃあ!」

ぱなこここここカツレツキッカ 「きゃあ」

凛たちは広い港で鬼ごっこをしていた。
うふふ、と海未は笑っていたが真姫が穂乃果にくっついてるのは気になった。

海未 「真姫しつこいですよ」

穂乃果 「そうだよ」

瞬間あるひらめきが彼女に舞い降りた。

穂乃果 「あ!診るんなら海未ちゃんを診てよ」

うみまき 「?」

穂乃果 「海未ちゃんの脳が脳筋かどうか診るべきだよ」

海未 「誰が脳筋ですか!」

希 「穂乃果ちゃんも言うな。アハハ」

海未 「笑い事ではありません」

ブリッジでカイが艦を降りたことを聞いたブライトは「ほっといた方がいいだろう」とだけこぼした。
彼もまたおやどりと共に艦長としての自覚はあった。

No.185 17/03/15 13:26
自由人 

カイはミハルとの運命的な出会いが待っているのがまだ彼らは知らない。
そしてここにも雪穂にも運命な出会いが待っているのだ。

雪穂 「亜里沙!?亜里沙じゃない!」

亜里沙 「え!?雪穂……」

雪穂が土産物を売っている亜里沙に気づいて笑みして近づいた。
絵里は連邦の艦の乗組員に顔を見られてたことに気づいて慌て顔を隠すがもう遅かった。希がジーっと見ていた。

希 「なんで顔を隠してるん?お姉さん」

絵里 「ナンデモナイノヨ」

希 「……!」

希はひらめいてある一言を言った。

希 「美人のお姉さん」ポツリ

絵里 「ハラショー!さあさあなんでも買って!」

スパイにも関わらず美人と言われただけであっさり心を開く絢瀬絵里であった。
希は思う。
こんなのがスパイやったら使えないしアホやん、結論としてはスパイであるわけないとバッテンをした❌。
しかしそれを知らない絵里は上機嫌だった。だが連邦のMSパイロットには瞳を輝かせていた。

海未 「誰が脳筋ですか!待ちなさい」

穂乃果 「こわいよ」

真姫 「やれやれ」

絵里 「(あれが謎のガンダムのパイロット高坂穂乃果に『私とガンタンク』の園田海未か)」

希 「お姉さんお姉さん、美人のお姉さん」

絵里 「な、なにかしら?おほほ」

希 「このお土産はいくらなん」

チッとちいさく舌を鳴らしながら希の相手をいやいやする絵里であった。
亜里沙は雪穂とぺちゃぺちゃしゃべっていて任務はそっちのけに思われた。
アムロ、ハヤト、セイラは休息をしながらもそれぞれ愛機の整備をしていた。

アムロ 「カイさんは本当に降りたのでしょうか」

ハヤト 「さあね。カイさんだから」

カイの愛機であるガンキャノンはデッキにカイを待つように立っていた。

セイラ 「彼は戦う目的が見えないのよ。だけど甘いのよ」

セイラの言葉には厳しい気持ちが含まれていた。
遅れて穂乃果たちも愛機の整備をした。

穂乃果 「雪穂はお友だちがいたみたいだね」

凛 「いつ出来たにゃ」

花陽 「可愛らしい子でしたね」

真姫 「現地の子には見えなかったわね」

絵里はまだ希の相手をさせられていた。

希 「これいくらなん?」

No.186 17/03/15 20:06
自由人 

ベルファストを降りたカイはミハルという少女に拾われ弟妹がいるのを見てわずかに複雑な気持ちがした。
カツレツキッカやこころたちを思い出させるには充分な存在だからだ。

ミハル 「悪いね。たいしたものは出せないけど」

カイ 「かまわねえさ。数日したら出ていくから安心しなよ」

カイに粗末な食事だが地元の料理を出しながらミハルは弟妹に言う。

ミハル 「いい?アイツが妙なことをしたら私に知らせるんだよ。私は少し出かけてくる」

ふたりがうなずくのを見ながらミハルは家を後にしたがその姿をカイは見ていた。
UTXかどこかのスパイかと思うが関係ねえやと思う気持ちもあった。
その頃、亜里沙と雪穂は互いに仲良くなっていてホワイトベース内部を案内していた。

雪穂 「ここがいまの私の家代わりなの。HOMURAだよ」

亜里沙 「HOMURA?」

亜里沙は驚いていた。
連邦の技術力に、戦艦の中に和菓子屋があるなどと……。
その頃、絵里はまだ希にしつこくつきまとわれていた。

希 「これいくらなん?美人のお姉さん」

絵里 「美人美人いうのは勝手だけどもう土産屋さんはおしまい!勝手に持って帰りなさいよ」

よっしゃ、とならべてあるものを全部バッグに詰めて希はホワイトベースに消えていった。
希が消えた後に絵里は自分の任務をいまになって思い出した。

絵里 「あ、亜里沙はどこ〜!?」

おろおろする絵里を尻目に艦内の私室に戻った希は絵里からせしめた土産物を自分のスピリチュアルグッズに作り変えていた。

希 「よし!これで当面はスピリチュアル希になれるで!」

それを各機体の整備を終えてパイロットたちのカウンセリングをし終えた真姫が見ていた。

真姫 「希もモビルスーツに乗れば?」

希 「がーん」Σ( ̄ロ ̄lll)

真姫 「口で言わないでよ!花陽でさえ乗ってるのよ!」

花陽 「今日の♪ゴハンは♪なんだろうな♪」

凛 「ベルファスト名物のアサリの味噌汁にゃ」

穂乃果 「おお!?」

海未 「キャビアはないんですね」

海未は贅沢であった。それを見てた希は一言。

希 「ウチはあんなアホの子たちにならへん」

真姫 「u’sの名付け親は?」

希 「ウチ!( ̄b ̄)」

No.187 17/03/15 20:21
自由人 

穂乃果 「どうかしたの?」

希 「ナンデモアラヘンノヨ」

そかと穂乃果たちは納得したが真姫は希に口を塞がれもがいていた。

真姫 「なにすんのよ!」

希 「真姫ちゃんがあほなことを言わすからや」

絵里 「まあまあ仲直りしなさい!ふたりとも」

真姫 「ベルファストの土産屋さん。なんで?」

絵里 「道に迷ったらここに来たの」シクシク

希 「よしよしかわいそうにな。誰のせいなん」

絵里 「あ・な・た・よ。認められないわ」

希 「がーん」Σ( ̄ロ ̄lll)

泣く泣く希は絵里から奪った物を返した。
ホワイトベースの操舵士はミライさんになりそうだから次の役割を探さないといけない。スピリチュアルな操縦で危機を脱したことはあったがブライトたちや乗組員には不評だった。
その声を聞いてみましょう。

こころ 「いつもゴロゴロ転がるから安全運転してください」

キッカ 「ミライさんの方がいい」

ここあ 「虎太郎の鼻水が戦艦が回るたびにあちこち艦内につきます」

レツ 「タムラさんの料理が塩からくなりすぎるんだ」

虎太郎 「鼻水」

カツ 「以上のことからホワイトベースの操舵士はミライさんに決まりました」

希 「しくしく」

絵里 「なんて艦なのよ」

真姫 「はいはい。希は考えてなさい。え……と」

絵里 「絢瀬絵里よ。妹を探すのを手伝って」

真姫は思う。
ここにもポンコツはいた。
その頃、ミハルはマッドアングラー隊と接触をしていた。

No.188 17/03/15 20:50
自由人 

コノリー 「こんにちは、お急ぎですか」

ミハル 「いえ別に急いでいませんよ。あ」

ふたりは互いに連絡を取り合う相手とわかり密談をしコノリーはミハルに連邦軍の制服一式、護身用の銃そして仕度金を渡した。

コノリー 「あんたも大変だな。こんなご時世に」

ミハル 「いいさ。あたしは弟や妹がしあわせなら」

コノリー 「潜入の時刻はこちらで指定する」

ミハル 「連邦の戦艦はしばらくはあの港にいるようだよ」

じゃあな、とコノリーはミハルに別れを告げミハルもまた自宅へ戻っていった。
カイはその様子を布団のなかで見ており寝たふりんしていた。

ミハル 「アイツの様子はどうだい」

弟妹からなにもなかったと言われミハルは安心していた。
再びホワイトベース内の絵里は亜里沙を探していた。

絵里 「亜里沙」

亜里沙 「あ、お姉ちゃん」

絵里はぎゅっと妹を抱きしめた。人目もはばからずに。
穂乃果たちは和菓子を頬張りながら見ていた。

穂乃果 「感動の再会だね」

海未 「ただの迷子ですよ。お姉さんの方が」

凛 「アホだにゃ」

花陽 「失礼だよ凛ちゃん」

絵里はカアッと頬を赤くしながら連邦の艦をいつか沈めてやりたいと思った。

絵里 「亜里沙いくわよ!」

亜里沙 「え〜」

雪穂 「亜里沙。またいつか会えるわよね」

亜里沙 「う、うん」

この翌日にマッドアングラー隊を指揮するシャアの潜水部隊にホワイトベースは襲われることになるのだった。
希もまた操舵士からMSパイロットになるか悩んでいた。
真姫は月に戻り記憶再生装置を思い出していた。

穂乃果 「希ちゃんがモビルスーツパイロットか」

海未 「UTXのあのドムならお似合いですが」

りんぱな 「アハハ」

希 「こら!ウチはあんなのには乗らへんで」

凛 「ソレスタルビーイングのあのデカブツならにゃ?」

デカブツ=ヴァーチェである。

ほのりん 「アハハ」

希 「こら!なに想像しとんねん!」

花陽 「希ちゃんのイメージだし」

海未 「ガンタンクに乗りませんか」

いやや、という希であった。
寝れない、と思う真姫である。修学旅行みたいなベルファストの夜であった。

No.189 17/03/18 08:49
自由人 

聞き慣れた爆発が遠くにした音でカイはミハルの家で目覚めた。

カイ 「!?あれはUTXの攻撃かよ!すまねえ、世話になったな。ミハルによろしく言ってくれ」

ミハルの弟妹はカイをただ見送るだけとなりすれ違いに彼女は家に着き弟妹たちにUTXからもらったお金をふたりに託した。
「無駄遣いするんじゃないよ。お姉ちゃんはしばらく帰ってこれないから」、と。
ミハルはカイが向かったホワイトベースに向かう。潜入任務のために。
弟妹を残していくのは辛かったが。
がカイをホワイトベースに戻したのは彼女の弟妹を見たからだった。
こころたちやカツレツキッカがいるのだから。
その頃、ベルファストで数少ない豪華なホテルに泊まった絵里と亜里沙にも爆発の音が伝わる。

亜里沙 「お姉ちゃん起きて!潜入時間だよ」

絵里 「はっ!?もう始まったの」

ふたりはホテルをチェックアウトして港に向かった。亜里沙は姉に文句を言う。

亜里沙 「UTXの人たちからのお金で無駄遣いして」

絵里 「いいじゃない。シャア大佐からでしょう」

港に爆発が広がるなかアムロとセイラはGブルに乗る、穂乃果はHONOガンダム、海未はガンタンク、ハヤトはガンキャノン。
希は悩んでいた。

海未 「希?ガンタンクに乗りますか」

希 「乗らへん!あ!アムロくんセイラさんふたりはGブルやろ?ウチがガンダムの下半身をGスカイで運んだるわ!」

アムロセイラ 「お願いします!」

海未 「ズルいですよ!希」

Gブルがカタパルトから出て港に現れHONOガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、遅れて希のGスカイが空に躍った。

シャア 「よし私も出よう」

ブーン 「大佐、自らですか?」

シャア 「ドズル様指揮下からキシリア様の指揮に入ったのだ。キシリア様の礼でもある」

シャアがマッドアングラーの格納庫にある赤いズゴッグに乗り込んだ。
他はゴッグそしてマッドアングラー所属の潜水艦が魚雷を放つ。

ブライト 「港ごと我々をやる気か」

ミライ 「港から離れた方がよいのではないですか」

おやどり 「よし、港から離れるにこしたことはない。上昇し甲板にいる者や整備員たちは離れろ」

この時にカイ、ミハル、絢瀬姉妹は乗り込む時が運よくできた。

No.190 17/03/18 10:29
自由人 

カイ 「港から離れるのかよ!?」

ジョブ 「戻ったんですかカイさん」

カイ 「ガンキャノンは俺が乗る!地上に降りるぜ」

愛機であるガンキャノンに乗りカイはアムロや穂乃果たちのもとに向かう。地面が跳ねた!

アムロ 「カイさん」

セイラ 「カイなの」

穂乃果 「危ない!」

穂乃果がビームライフルで援護し希がGスカイで飛ぶ!

カイ 「なにやってやがる!港から離れた方がいい!」

ハヤト 「軍港ですよ」

カイ 「軍人は皆逃げちまう!だけど地元の民間人を巻き込むつもりか」

みなカイの言葉に一理あることに頷く。連邦の機体が軍港から離れたことにシャアは気づく。

シャア 「軍港はいいのか?奴等。しかし私の狙いも木馬と白い奴等だ」

シャアは軍港の攻撃をほどほどに部下に命じながら二機のガンダムを探した!一機は戦車の形を取っていたのだが。

アムロ 「希くんガンダムの下半身を!」

セイラ 「赤い彗星!?(兄さん!)」

セイラはGブルの機体を浮かせGスカイと合体モードを取る。

希 「まあ落ちても海や!」

穂乃果 「海未ちゃんの?貧しいムネ?」

海未 「ほ・の・か・!」

Gスカイからコアファイターが離れそのままGアーマーになる。
希はガッツポーズを取る。

希 「ウチえらいやん」

しかしマッドアングラー隊の潜水艦やモビルスーツから攻撃を受けてしまう。攻撃を受けた希はきりもみをして降下する。

希 「いや〜ん!」

海未 「希っ!?」

凛 「希ちゃんが落ちたの」

花陽 「おムネのせいかな」

ホワイトベースを守っていた凛と花陽からも希のコアファイターが落ちたのを見た。

希 「ウチは無事や!凛ちゃんに花陽ちゃんあとでワシワシや!」

りんぱな 「ホワイトベースはあたしたちが守る!」

ごまかした、と思う希であった。
しかし港付近での戦いは続く!

シャア 「あれがガンダムか!」

Gアーマーの形態を取ったガンダムにシャアは驚愕を仮面の下から隠せなかった。
穂乃果のガンダムもシャアを攻撃する。

穂乃果 「シャア」

シャア 「ええい!AHOとかいう奴か」

No.191 17/03/18 12:38
自由人 

ピキーン!と穂乃果の脳内を打つ刺激があり赤い彗星の声のようだった!

穂乃果 「アホじゃないもん!」

アムロ 「シャア!」

シャア 「ふ、まあいい。目的は果たした。せいぜい補給でも修理でもするがいい」

シャアはズゴッグから爆雷を放ち味方共々海中に引き上げた。

アムロ 「いやに引き際がいいな」

セイラ 「ええ」

穂乃果 「希ちゃんは?」

海未 「回収しました。戦艦を動かすようにコアファイターを動かせないから気を失ったようです」

希 「(@_@)」

軍港から離れたことは問題になるが基地司令から咎められた程度であり軍港や民間施設への被害は軽微だったことが後にわかる。

ミハル 「なんとか忍び込めた」

絵里 「危なかった」

亜里沙 「(雪穂にまた会えるよ)」

三人それぞれ思いが異なるなかホワイトベースはベルファストで改修を受けて大西洋を抜けてようやくジャブローへ向かう予定だった。

ブライト 「大西洋を抜ければ南米ジャブローか」

おやどり 「ええ。地球連邦政府のお偉方がいるところ」

ミライ 「本来はザビ家がここにコロニー落としをする連邦の最大拠点だった場所」

真姫 「(私としては月に帰りたいけどむりよね)ん?希」

凛 「おお!?気を失っても希ちゃんはボインだにゃ」

希 「ワシワシ……」

花陽 「真姫ちゃんでよかったら」

まきのぞ 「!?」

希 「ワシワシMAXや!」ワシワシ ワシワシ!!

真姫 「こら」(゜o゜)\(-_-)

希 「!?あかん。また気を失うやん」(/≧◇≦\)

希は医務室に連れていかれたのを穂乃果と海未はやれやれと思う。

穂乃果 「希ちゃんはワシワシが好きだね」

海未 「希にコアファイターは無理なようですね」

リュウ(幻影)「俺に似てるのにな」

海未 「リュウさん!まだ幻影として現れるんですか」

穂乃果 「ほのかだよ?」

海未は疲れているなと思い私室に入りながらネットを見た。
するとu’sの再生回数やコメントが増えていた。しかし追従するように謎のスペースシップアイドル“えくしあ25”なる名前が目立ち始めていた。

海未 「えくしあ25?」

No.192 17/03/21 07:11
自由人 

海未はパソコンを使い“えくしあ25”にコメントをしてる人たちの名前を見つけた。
ハート、ぶらっくここあ、タイガーたろうというどこかで聞いた名前だったが深く考えるのをやめた。いまはそれどころではない。
海未は希にガンタンクを譲ろうか考えていた。

海未 「希、ガンタンクに乗りませんか?」

希 「お断りや」

その頃、ホワイトベースの艦内の一部屋ではこころたちが“えくしあ25”に応援コメントを書き込みしていた。

こころ 「“お姉さまがんばってください。応援してます”」

ここあ 「“お姉ちゃん負けないで”と」

虎太郎 「“がんばれ”」

その様子をスパイの絵里や亜里沙たちは見ていた。絵里は言う。
認められないわ。
ホワイトベースが大西洋を進むなか宇宙にいるプトレマイオスではにことティエリアがトリニティのことそして謎の“えくしあ25”について睨み合っていた。

ティエリア 「この“えくしあ25”というのはキミではないのか刹那」

モニターには顔はわからないものの特徴あるツインテールにちいさな身体に明らかに矢澤にこであり知る人が見ればわかるのだ。にこは顔を背けない。

にこ 「(怖いのよねティエリアて)」

ティエリア 「答えるんだ刹那・F・セイエイ」

そこへスメラギ、ロックオン、アレルヤが姿を見せる。

ロックオン 「なにを揉めてるんだティエリアに刹那」

ティエリアは謎のスペースシップアイドル“えくしあ25”をモニターに見せた。スメラギは驚いた。

スメラギ 「こ、これは刹那!?」

かの戦術予報士でも予想がつかないことだった。アレルヤも唖然としていた。
ティエリアは言う。

ティエリア 「トリニティのことでも手一杯なのになんだ!これは」

にこ 「言っとくけどここを発信源にはしてないし!これはあたしの独断なの!映像の発信源はあたしが責任を持つわ」

毅然というにこにティエリアは歯噛みするような表情で睨む。
しかしロックオンが咎める。

ロックオン 「なら刹那お前が責任を持つんだな?」

ええ、とにこはこころたちも大切だがプトレマイオスの仲間たちも大切なのだ。
ロックオンはやれやれと肩まで上に上げた時だ。ブリッジから連絡が入った。
トリニティが暴走行為に及んだと。

No.193 17/03/21 11:45
自由人 

ホワイトベースが大西洋を飛びことりは宇宙に向かうため愛機であるウイングガンダムを海底に捨てた頃にソレスタルビーイングのにこたちはトリニティが民間施設を破壊した一報を知り驚愕した。

ロックオン 「なんてことしやがる」

アレルヤ 「重要な人物がいたとしてもあまりに酷い」

だが伝えるフェルトの言葉は違った。

フェルト 「いえ、たしかにハレヴィ家などいくつか出資団体や一族の人物はありますがさほど重要でないとヴェーダからも出ています」

にこ 「な、ぬわんなの。あいつら」

にこの瞳に憎しみや哀しみどちらも熱のこもった声がブリッジに伝わる。
かつてはサーシェスの元でメイドとして身を置かされテロにも加わり宇宙にいきUTX軍に加わりあの『ルウム戦役』に参加し毒ガス作戦と後に知り悔やんだことは無数にあった。
しかしホワイトベースでの日々が彼女の中のなにかを変えていた。それ故にソレスタルビーイングに本物の刹那を気絶させエクシアを奪い成りゆきからソレスタルビーイングに加わった。
短い時ではあるがイオリアやソレスタルビーイングの理念を少しずつ理解していった。だからこそ凛が臆病になった際には凛を戦いから遠ざけることもできたがおそらく凛がそれを望まないからあえて挑発もした。
凛が臆病だった姿にサーシェスに怯えていた過去の自分の姿を見て守るべきものを守れなかったむかしの自分の姿があったからだ。
ソレスタルビーイング四機のガンダムおよびことりたち五機のガンダムは民間施設を敵と見なしてないのも互いに知らないが共通した理念や思想であるようだった。
だがチームトリニティはちがうようだった。

ティエリア 「これもヴェーダの意思なのか……」

彼の驚愕を隠せない呟きにブリッジにいる誰もが見つめる。
にこは思う。
あのイオリア・シュヘンベルクが望むこととは思えないしソレスタルビーイングの理念や思想にも反することであるのは後にわかる。
だがいまは憎しみの瞳をモニターに映る破壊された民間施設がかつてのクルジスでの自分を思い出させるには充分だった。

にこ 「(ヒロシだけでも厄介なのにトリニティのあのツンデレ娘が……)」

ツンデレ娘というのはもちろんネーナ・トリニティである。
同族嫌悪であった。

No.194 17/03/21 19:19
自由人 

ことりはウイングガンダムを海中に置いていったが宇宙港はどこも戦時体制なためになかなか宇宙へ行けそうになかった。

ことり 「デュオくんやトロワくんたちはとっくに宇宙に行っちゃったよ。え〜ん!と泣いてもしょうがないよ」

とりあえずことりは宇宙にいく手段を見つけるためにアルバイト情報誌を見て驚いた!
そこにはこう書かれていた。
“『あなたも南米ジャブロー連方軍基地でメイドになりませんか?メイドカフェ“レビルン”♪にようこそ!』
さっそくことりがメールをすると面接に来てくれと返事がありことりもまた大西洋を飛行機で渡っていた。

ことり 「(ジャブローか?穂乃果ちゃんたちいるのかな)」

ことりだけ五人のガンダムパイロットのなかで最後に宇宙に出ることになりOZの宇宙支配が進むのだった。
その頃、ホワイトベースではシミュレーションで穂乃果たちは競っていた。

穂乃果 「えい!海未ちゃん」

海未 「まだまだ射撃は甘いです。穂乃果、凛、花陽」

アムロ 「海未くんの射撃はなかなかだ」

カイ 「ああ、さすが園田流だな」

ハヤト 「しかしカイさんはなんで戻ってきたんです」

さあな、と言いながらカイは訓練はそこそこにシミュレーションルームから離れた。
しかしミハルが連邦の制服を身につけ潜入していることを直後に知ることになる。

カイ 「やれやれガキたちのために戻ってきたなんて言えるかよ」

自分らしくない気持ちであったがそれもまたカイ自身の成長であったが自覚はない。
そこへコンピュータールームから物音がしてのぞいてみると誰かがいたことに気づく。

カイ 「だ、誰ちゃん?」

ミハル 「あ、あたしだよカイ」

カイ 「み、ミハルかい。なにやってんだ」

ミハル 「あ、あんたを追ってきたんだよ。好きだからさ」

カイは少し黙り口に出した。

カイ 「嘘はやめなよ。あんたが弟や妹を思っているのはわかるさ。スパイなのか」

ああ、とわずかに嘆く彼女の態度にヤバいなと思いながらも彼女への思いからかくまうことにした。

カイ 「俺の部屋にならしばらくは誰も来ないはずだ」

アムロ 「カイさん?どうした」

カイ 「な、なんでもねえよ」

アムロにミハルの姿を見られたかも知れなかった。

No.195 17/03/22 06:07
自由人 

シミュレーション後も海未の穂乃果への特訓は続く。

海未 「さあ艦内をランニングです!」

穂乃果 「オニだ。オニがいるよ。オニのガンタンク乗りの鬼教官だ」

海未 「なんですか。その言い方は!スペースシップアイドルなんですよ」

穂乃果 「は、ハイ!」

すたこらと彼女は走り始め海未も続く。
しかしu’sに入りたいと密かに思う花陽はもじもじこっそりのぞく。
入りたいよ、と呟く。

凛 「かよちん。あんなスポ根したら筋肉養成ギブスとか鉄下駄をつけてトレーニングしたり死んじゃうよ」

花陽 「それはしたくないけど」

アムロ 「なんだか妙に懐かしいことを言ってるな」

花陽 「あ、あたしがしたいのはね……。ミュ……」

u’sに入りたいと言った時に艦内を走る穂乃果を叱る海未の声が聞こえる。

海未 「またランチパックを食べようとしましたね!没収です」

穂乃果 「あはは、腹ごしらえだよ」

ランニングというよりまるで鬼ごっこである。しかし穂乃果は途中雪穂にあたってしまう。

雪穂 「こら!バカ姉貴!前をちゃんと見て走りなさい」

穂乃果 「ゴメンゴメン」

海未 「雪穂すみません」

その雪穂は艦内にめずらしい人物を見かけた。

雪穂 「亜里沙!亜里沙じゃない」

亜里沙 「雪穂」

絵里 「やばっ」

穂乃果たちは雪穂と亜里沙の再会をよそにランニングを始めるが絵里が気になった。

真姫 「やれやれ。海未はスポ根ね。まだ穂乃果に運動をさせるのね」

海未 「ことりがいなくても私が鍛えます。そう、流派東方不敗マスターアジアを見習い」

穂乃果 「海未ちゃんはどの世界でもオヤジ好きだね」

海未 「藤岡弘、、本郷猛、ハヤタ・シン、そして東方不敗。てなにを言わせるんですか!」

海未とおいかけっこをした穂乃果を見つめる希だった。

希 「穂乃果ちゃんは一言多いねん。ん?」

絵里 「やばっ」

雪穂と亜里沙の話す側に見慣れない金髪がいることに希は気づく。

希 「ちょっとあんたあんた」

絵里 「きょろきょろ」

希 「金髪のポニテで賢そうで美人なあんたや」

亜里沙 「あたし?」

絵里 「あたしよ!」

自己主張する姉である。

No.196 17/03/22 06:52
自由人 

希 「あんさんはベルファストで土産屋をしてたポンコツ?」

絵里 「むっ。ポンコツは私の名前ではないわ」

希 「賢そうで美人やのに名前は?」

絵里 「賢そうで美人で将来は宇宙戦艦の艦長ですって!」

希 「言うてへん言うてへん」

絵里 「あたしの名前は絢瀬絵里よ!」

希 「ほほう。松浦亜弥じゃないけど絢瀬・ポンコツ・絵里さん?」

絵里 「ポンコツをミドルネームみたいにしないの!亜里沙いくわよ」

亜里沙の腕を掴み彼女たちは艦内のどこかへ消えていった。

真姫 「からかうのはよしなさいよ」

希 「せやな。だけどいい友だちになれそうやったで」

穂乃果と海未はトレーニングを終えて寝る前の一時を過ごしていた。
その様子を花陽と凛は見ていた。

穂乃果 「バリボリバリボリ」🍘

海未 「なに煎餅を食べてるのですか」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「きゃう」(/≧◇≦\)

花陽はその様子を羨ましそうに眺めていた。凛は目を丸くしながら見ていた。
真姫は読書をしながらその様子を見つめる。
仲間になりたいなら言えばいいのにと。
希は新たなワシワシ技を考えていた。

希 「ウチのこの手が光って唸る!ワシワシされた者はあんあん悶える!ひっさぁぁつ!ワシワシハンドっ〜!!」

それを見た海未と真姫が一言釘を刺す。

うみまき 「ハレンチです!大西洋に落とすわよ」

希 「堪忍や」

穂乃果は寝息を立て花陽はu’sに入りたい思いを胸に秘め眠りにつく。
凛はカップ麺を夜食に食べていた。
その様子をスパイしてたミハルは本当に驚いていた。

ミハル 「あれが噂の連邦のスペースシップアイドルか。都会の者はちがう」

No.197 17/03/22 18:03
自由人 

大西洋を進むホワイトベースは朝を迎えた。さいわいUTX軍からの攻撃はないようだ。
海未が目覚めると穂乃果のベッドをのぞくと彼女がいないことに気づいた。

海未 「まだあたたかい。穂乃果はトイレでしょうか」

しかし艦内のどこを探しても穂乃果の姿はいなかった。希たちにも協力してもらったがトイレや格納庫にもいなかった。

真姫 「いないわ」

凛 「同じく食堂にもいなかったにゃ」

花陽 「いつもなら真っ先に食堂にいるはずですが」

希 「なぞやな」ニヤリ

海未は考えた。再びベッドのある部屋に戻る。ベッドはあたたかい。しかもなぜだかランチパックの匂いがどこからか漂う。昨日一昨日の匂いではなくいまの匂いだ。

希 「(穂乃果ちゃんは悪党やな。海未ちゃんから稽古を逃げるなんて。逃げられるんかいな)」

真姫 「ん?なにか知ってるの」

希 「知らへん知らへん」

真姫は希の視線の先を追うとその先に穂乃果がランチパックを口にくわえているのが見え声を漏らした。

真姫 「あ」

海未 「どうしました」

希 「ナンデモアラヘンノヨ

真姫 「(なんなのよ?あれは)」

希 「(まあまあ様子見しよう)」

りんぱな 「?」

海未は弓矢をバッグから出して構えてみた。びびる四人であった。

凛 「あぶないにゃ」

花陽 「そうですよ」

穂乃果 「(気づいたのかな)」💦

瞬間、天井に張り付いた穂乃果の頬から汗粒が一滴落ちた。
ポタッ!

海未 「そこです!穂乃果!私の弓矢が光って輝く!穂乃果を討ち落とせと飛翔する!!」

振り向いた海未の弓矢から矢が放たれ穂乃果の身体のまわりに矢が当たった!怯えた穂乃果はベッドに転がり落ちた!

穂乃果 「ひいっ!?」

海未 「なにをやってるのですか穂乃果!」

穂乃果 「ン、ンミチャ!?ガンダムふぁいたーみたいだよ!!」

海未 「ハイハイ、理由はあとで聞きますから今朝の体力作りをしますよ!よ〜いスタート!」

問答無用でトレーニング始める海未であり容赦なかった。
でもu’sなんだよねと花陽は羨ましそうに見つめていた。
またその様子をスパイの絵里もまた見ていた。
あれが木馬のスペースシップアイドルと。

No.198 17/03/22 19:15
自由人 

穂乃果と海未の日課はまずランニングだった。
アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ

海未 「穂乃果ちょっと」

穂乃果 「アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ なに?いまほのか走ってるんだよ」

海未 「掛け声がおかしいようですが」

穂乃果 「そう?アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ」

海未は考えた。
アッホ ンミチャを普通の言葉に頭の中で変換してみた。
アッホ→アホ
ンミチャ→ンミチャン→ウミチャン→海未ちゃん
つまりはアホ海未ちゃん。瞬間、穂乃果の首を掴んで叱る声がした。

海未 「誰がアホの海未ちゃんですか」

穂乃果 「ひいい?わかった。エヘヘ、オニだオニがいるよ」

海未 「ヘラヘラしたぶん!今日の特訓は追加です!」

艦内をいつもの倍をランニングし腕立て伏せなどもいつもより更に多めに追加され朝食を口にする頃には食堂で穂乃果はテーブルに頭をつけていた。

うみまきりんぱなのぞゆき 「いただきます」

穂乃果 「ほのかのは?」ウルウル

海未 「目の前にありますから冷めないうちな食べてください。タムラ料理長が見てますから」

穂乃果 「ほのかつかれたのに」ウルウル

タムラ料理長 「お残しは許さないぞ」

まるで忍た○乱太郎のようである。
花陽と凛は自分たちの分を食べなから穂乃果に餌付けするように食べさせた。

真姫 「自分で食べなさい穂乃果」

希 「せやで」

亜里沙 「へぇ〜、雪穂はサイド7にいたんだ」

雪穂 「うん。そこの学校に通ってたんだけどUTX軍が来ちゃって」

穂乃果たちをよそにガールズトークに花を咲かせる雪穂と亜里沙、そして穂乃果たちを見つめる絵里。

海未 「穂乃果自分で食べましょうね」ギロリ

穂乃果 「は、ハイ!頑張って食べるよ!」コワイネ

同じ頃、カイはミハルに食事の差し入れをしていた。いくらスパイといえど女性を飢え死にさせては男心がチクリと痛むくらいはある。

カイ 「ほら。余分にもらってきてやったぜ」

ミハル 「あ、ありがとう。だけどなんでさ」

カイ 「あんたがベルファストで俺みたいな奴を泊めてくれた礼さ。だけど次の寄港地で降りた方がいい」

次の寄港地つまりジャブローであった。

No.199 17/03/23 07:14
自由人 

希はビデオカメラを回していた。
デッキでは穂乃果と海未がとある一発芸をおこなおうとしていた。

穂乃果 「がんだむほのかと〜!」

海未 「が、ガンタンク海未ちゃんの〜!」

ほのうみ 「はい!てんしょん!ギャグっ!!」

凛、花陽、真姫そして潜入していた絵里もまた隠し撮りをしていた。

穂乃果 「ここにガンダムのびーむらいふるがあります!」

海未 「ありますね」

穂乃果 「ここに海未ちゃんの弓矢があります。はい持って」

海未 「はい?」

穂乃果 「一般にはびーむというのは実は空気中では早さが遅いものです」

まきりんぱな 「ふつうにしゃべった」

海未 「はい?」

穂乃果 「そこで最小出力にしたビームライフルと海未ちゃんの弓矢を勝負した〜いと!おもいま〜す〜!弓矢を構えた海未ちゃんとビームライフルの銃口から出るビーム!さああ〜!どちらが早いかああ〜!はいっ!てんしょんっ!ほのか〜!!」

一瞬、あまりのむちゃぶりに艦内すべてから声や音がなくなった……。
しかし穂乃果は気にしない。

穂乃果 「が〜んだ〜むっほのかっ〜!」

まるでサンシ○イン池崎みたいなノリであった。
ハッとなった海未は正気に戻り穂乃果に突っ込んだ。

海未 「なにをやらせるんですか!?」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「きゃ」(/≧◇≦\)

穂乃果 「いやいやこれからはスペースシップアイドルも新たな時代を切り開こうと」

花陽 「キリヒラキスギダヨ」

凛 「アホにゃね」

真姫 「イミワカンナイ」

希 「あ〜、せっかく穂乃果ちゃんがノリノリやったのに。海未ちゃんがビームライフルと戦う姿でブレイクするはずやのに」

海未 「ムッ、ブレイクする前にビームに焼かれてしまいますが」

穂乃果 「だいじょうぶだいじょうぶ」

海未 「ムリです」

絵里 「侮れないわね。連邦のスペースシップアイドル」

ミハルと絵里はそれぞれ定時時間になり連絡信号を発信した。
それがスパイの役目であった。

No.200 17/03/23 12:18
自由人 

海を進むホワイトベースの前に見慣れない機影があった。

ブライト 「なんだ」

ミライ 「戦闘機かしら?」

セイラ 「いえ、民間機のようでエンジンの不調があるようです。どうします?」

ブライト 「やむえん。着艦させるしかあるまい」

しかしブライトたちは知らなかった前方の民間機がUTXのブーンたちが乗る機体ということを。
気づいたのはミハルと共にいたのはカイだけである。

ミハル 「ああ、さっきのは」

カイ 「やべえ!カタパルトに向かう。お前はここにいろ」

ホワイトベースのカタパルトに着艦したのは民間漁業組合の機体なのはマークからわかる。
ブーンは木馬のカタパルトかと思いながら艦長らしいブライトやおやどりに礼をいう。

ブーン 「すまねえな。エンジンの不調だったんで」

ブライト 「いやなにぶん海の上だからな」

おやどり 「修理はこちらですませますが」

ブーン 「ありがてえ。それよりトイレはどっちかな」

ブライトが部下に案内してやれ、と命ずるとブーンはトイレに向かった。
トイレに入ったブーンはミハル、絵里に連絡を取る。

ブーン 「こちらカナリヤ、目的地はどこだ」

ミハル 『この艦の目的地はジャブロー、ジャブローと思われる』

ブーン 「絵里、絢瀬絵里。スペースシップアイドルはどんな奴等だ」

絵里 『スペースシップアイドルはu’s。高坂穂乃果、園田海未、この艦にはいない南ことりで結成とあります。大佐にお伝えを。認められないわ』

やれやれ、と思いながら通信機を切りトイレを出るブーンは機体に戻る。
エンジンの不調を直してくれたのはありがたいものと皮肉に思う。

ブライト 「どうやら本当に漁業組合の者らしいな」

ブーン 「へへへ、最近は戦争のせいで不景気でさあ」

ブライト 「エンジンの故障は直してやったんだ。帰れるだろう」

すまねえな。ありがとうよと言葉を残しブーンたちの民間機は空に出ていった。そこへカイが飛び込むようにやってきた。

カイ 「おい!あれはUTXのスパイだぜ」

ブライト 「どうした」

カイから事情を聞いたブライトは訝しげた。

ブライト 「積み荷は漁業組合のものだった。確認した」

カイはけっと口を尖らした。

No.201 17/03/23 15:45
自由人 

ほぼ同じ頃に通りがかった真姫は絵里の『認められないわ』発言を耳にして彼女がスパイと確信し落ち着きを保ちながら穂乃果たちに知らせたら彼女たちはババ抜きをして役に立ちそうになくやむなくいちおうまともな希のもとに向かうが。

真姫 「たいへんよ!希」

希 「こっちもたいへんや!真姫ちゃん!」

希の部屋を見るとパソコンで何かの画像を加工してるようだった。
何をしてるかたずねると先ほどの穂乃果と海未のやり取りを動画にUPしようとしてるようだった。

真姫 「たいへんなのよ!さっきの絵里というのがUTXのスパイらしいの」

ふ〜ん、と希は真姫に背中を向けて動画を加工していた。
思わず真姫はムカついた。

真姫 「だ〜か〜ら〜!スパイがいるの!」

希 「いやいやあんなんがスパイつとまるやったらポンコツスパイやで」

希はまったく相手にしないようで仕方なく穂乃果たちのところに戻ろうしたら腕を掴まれた。

真姫 「艦内に知らせないとならないのに。なに?」

希 「いやね動画を加工したいんやけどウチな上手にでけへんね。頭よくて美人でスタイルいい真姫ちゃん手伝ってえな」

真姫 「お、おだてたってむ、無駄よ……」

希 「美人の真姫ちゃん」ウルウル

仕方なく真姫は椅子に座り加工作業をした。
映像パターンは三パターン考えたという。
ひとつは矢がライフルにあたり穂乃果と海未が黒こげになる。
ひとつは穂乃果だけが黒こげになりもうひとつは海未だけが黒こげになり笑いを取る合計三つのパターンだった。

真姫 「アイドルの動画よね?」

希 「そやね。まあいいやん」

アイドルの動画と確認したのに希は悪びれることなく瞳を輝かせていた。
後にこの動画は戦後流され海未が黒こげになるパターンがいちばん人気になったという。
UTX軍マッドアングラー隊のシャアは密かに作戦を立てながらA-RIZEの動画を見ていた。

No.202 17/03/23 19:00
自由人 

シャアはマッドアングラー内の私室でスペースシップアイドルの動画を見ていた。
しかしわからないものだ。あの因縁の艦からスペースシップアイドルが生まれるとはな。
最近では“エクシア25”なる謎のちびっこまでいる始末だ。
ブリッジからシャアに連絡が入る。

ブーン 『大佐、攻撃時間前です』

シャア 「わかった」

そのままシャアはデッキに向かいブーンをはじめとした兵士たちがいる。そして見慣れない大型の機体モビルアーマーが目に入る。

シャア 「ブーンやれるか?」

ブーン 「やれます」

彼の言葉にUTX魂ジオン軍人魂の響きがあった。
どこまでやれるか、とも思うのだが。
そして出撃時間が迫りシャアは赤いズゴッグに乗り込みホワイトベースの弱点を突くつもりだ。

シャア 「ズゴッグ出るぞ」

穂乃果 「1、2、1、2!」

海未 「タイミングを合わすのです!」

穂乃果 「ほいさ!?きゃ!?」

展望デッキでダンスレッスンをしていた穂乃果と海未あやうく艦から落ちそうな衝撃に驚いた。

穂乃果 「な?なに」

海未 「敵襲です。いきますよ」

扉を開けるとこちらも凛と花陽が抱きつき転がっていた。

りんぱな 「……」

海未 「いきますよ」

穂乃果 「元気だね」

しみじみとするがブリッジに向かうと敵は新型の機体で攻撃しているらしい。
ブライト 「このままではやられる」

アムロ 「二機のガンダムなら水中戦に耐えられます」

穂乃果 「おお。大西洋で海水浴だね」

海未は無言で突っ込みをすると皆が胸の内で拍手した。

穂乃果 「いたい」

凛 「ジム系では深い海はむりにゃ」

花陽 「なおさらむりです」

真姫 「機体の性能はなかなか限界越えれないから」

希 「せやね」

ホワイトベースは武装がほぼない下面からの攻撃を受けてこころたちは転がっていた。

こころ 「きゃあ」

ここあ 「なんの」

虎太郎 「ころがる」

カツ 「アムロのお兄ちゃんたちどう戦うんだ」

レツ 「敵は水の中」

キッカ 「泳ぐのよ!」

穂乃果と同じ発想するキッカだった。
二機のガンダムはカタパルトから海中に降下した。

No.203 17/03/24 05:45
自由人 

アムロ 「アムロいきます」

穂乃果 「ほのかいくよ」

二機のガンダムは大西洋に飛び込んだ。
目の前に現れたのはシャアの赤いズゴッグ、ブーンのグラブロに他にズゴッグタイプだ。

アムロ 「シャアか」

穂乃果 「トリさん?カニさん?」

ブーン 「鳥でもカニでもないわ〜!!」

ブーンのグラブロが凄まじい推進力で進み魚雷を放つ。吹き飛ばされる二機のガンダム。

穂乃果 「目がまわる!?あわわ」

アムロ 「いくらガンダムが汎用でもこれでは」

ホワイトベースにいる者はなんとかガンダムを援護できないか考えた。

ブライト 「ホワイトベースを背面飛行してミサイルを放つか」

ミライ 「こちらが狙われるのに」

希 「いまもドカドカ受けてるで」

真姫 「Gファイターやガンペリーから攻撃すれば」

Gファイターは不運なことに整備中でありそれを聞いていたミハルは心が痛んでいた。
あたしがUTXにスパイしたから。彼女はこころやカツたち子どもがいることを知ってしまった。
絵里は隠れた部屋でガッツポーズを取っていた。
しかし亜里沙が言う。

亜里沙 「この艦が沈んだらあたしたちも海の藻屑だよ」

絵里 「あ、ヘルプミー」

凛 「海の藻屑」

花陽 「海未ちゃんはもずく好き?」

海未 「はい?」

りんぱな 「なんでもないよ」

どこからか聞こえた会話をそのまま喋る凛と花陽だった。
カイはガンペリーに乗り込むのをミハルは追いかけた。

ミハル 「カイ、あたしにもやらせて」

カイ 「ダメだ!ホワイトベースにお前はいろ」

ミハル 「これはあたしの責任でもあるんだよ」

やむなく彼女をガンペリーに乗せ敵潜水艦の方向へ向かう。
絵里はあたふたしていた。

絵里 「いやいや。大佐助けて」

亜里沙 「スパイなんだから覚悟しなさい。雪穂……」

亜里沙は慌てる姉とちがい雪穂との別れをしみじみ思う。

No.204 17/03/25 15:18
自由人 

ほのアム 「うわぁ〜!?」

ふたりのガンダムはグラブロの巨大なアームに掴まれそれぞれ片足を失い水中を漂うところをグラブロがさらに襲う。

ブーン 「大佐みてください!白い奴はもうすぐ海の藻屑でさあ」

シャア 「ああ」

そう答えるシャアだが木馬と二機の白い奴等は常になにかしら危機を乗り越えるはずだった。
期待か不安かそれはわからない。あくまで本作戦は足止めなのだから必死に倒すことはないのだと思った時だ。
海面からミサイルが見え爆発が広がる。

シャア 「木馬か」

ブライト 「敵が水中ではビームは効かん!ミサイルで応戦しろ!」

シャア 「ちいっ」

舌打ちをするシャアは海面から海中への爆発の泡が視界を遮られた。
ブーンに命令する。

シャア 「白い奴等に気をつけろ!!」

しかし時すでに遅かった。二機のガンダムが姿を消していた。
やられたのか海中に没したのか。いやそんなことはなかった。
何と二機のガンダムは互いで肩を組みそれにより推進力を合わせていた。

穂乃果 「溺れるところだったよ」

アムロ 「いいアイデアだ穂乃果くん」

爆発で海中が泡で満たされた際に穂乃果はとっさにアムロのガンダムと肩を組みあわせた。二人三脚のように互いの肩を繋ぐことで重くはなるが海中ではある。
いくぶんの浮力もあり互いのスラスターを合わせることで推進力が増すのだった。

ブーン 「二人三脚ごときでこのグラブロに勝てるものか」

その頃、カイとミハルは敵潜水艦を探していた。後方にいるのがソナーにより発見された。
カイはガンペリーのハッチを開きミサイルを発射しようとしたが。

カイ 「なぜだ!?なぜ動かねえ!」

整備不良であったのか長い戦いの間で配線に不備があったようだった。思わずミハルはハッチのある下部に走った。

カイ 「ミハル!?」

ミハル 「手動であたしがやるよ!カイはしっかりあいつらを狙うんだよ」

ミハルはミサイルがあるハッチにたどり着き手動でミサイルの発射を解いた時だった。
ミサイルの噴射と大気の気流により安全ベルトをしてなかった彼女は大西洋の海に身を投げ出された。

ミハル 「ああ……。カイ…あんたに出逢えて……」

それが彼女の最期の言葉だが伝わるものではない。

No.205 17/03/25 19:25
自由人 

ブーン 「二機の白い奴が肩を組んだだけではないか!このモビルアーマーに勝てると思うか」

グラブロの赤い巨体が強力な推進力を持ち迫る!しかし穂乃果とアムロもまた気迫を持つ!

穂乃果 「今夜はトリ鍋だよ!」

アムロ 「いやカニだ!て関係ないし!」

二機のガンダムはビームサーベルを持ちグラブロの巨体にサーベルを放ちそのまま突き刺す!
瞬間、ブーンのいるコクピット内が機能を停止してゆく各部から爆発してゆくのだった。

ブーン 「ば、バカな!大佐ぁ〜!?」

シャア 「ブーン。よくやった方だが……なんだ!?」

グラブロの爆発を見届けているとマッドアングラーらしい潜水艦が同時に爆発し随伴しているユーコン級から帰還信号が出ているのが見えシャアはここまでかと頷いた。

穂乃果 「逃げていく」

アムロ 「いやシャアはしつこくは追いかけないようだ」

戦闘が終わり二機のガンダムはホワイトベースに引き上げられそしてカイからミハルの行方不明が泣く泣く伝えられた。

カイ 「アムロ!お前は見ただろうミハルをよ」

アムロ 「いえ」

穂乃果 「誰のこと?」

海未 「どうやらスパイが乗ってたようですね」

真姫 「(もうひとり乗ってるんだけど)」

希 「(ん?あんなんがスパイつとまるんやったら宇宙中はスパイだらけや)」

凛 「ミハルて誰にゃ」

花陽 「さあ」

アムロ 「カイさんの私室に誰かをいたようなのは見た気はしますが。誰かまでは……」

ブライト 「乗員名簿にもないのではな。確認のしようがない。だがスパイだったのか」

カイ 「ミハルは…ミハルは…」

カイの言葉は誰の耳にも届くことはなかった。それを見た絵里は次の寄港地でとっとと降りようと心に決めていた。

絵里 「ジャブローで降りるわよ」

亜里沙 「つまりはそれまでは雪穂と一緒!u’sのいちばんの海未さんのサインもほしいかな」

亜里沙は修学旅行の気分だった。彼女は海未にサインを求めていた。

亜里沙 「さ、サインください!」

海未 「はい?あなたも『ガンタンクと海未』の読者ですか」

亜里沙 「みゅ…u’sのファンです!」

その言葉に海未は心から感激してしまった。心からの涙であった。

No.206 17/03/25 20:13
自由人 

大西洋を進むなか妙に海未がしあわせそうにほくほくなのが気になる穂乃果だった。

穂乃果 「海未ちゃんなんかあったの?下痢?便秘?」

海未 「なぜ下痢や便秘でしあわせに感じるひとがいるんですか!ちがいますよ。サインを求められたんです!u’sの海未として」

ほのりんぱな 「おお」

花陽 「(つまりはu’sに入ればチヤホヤされてアイドル気分なのですね!)」

凛 「つまりはu’sに入ればデカ盛りラーメンのタダ券が手に入るのにゃね」

真姫 「凛はなんでもラーメンに変換するのね」

希 「カイさんは気の毒やったけどな」

花陽 「あ、あの穂乃果ちゃんに海未ちゃん」モジモジ

花陽はu’sに入りたいという一言がいつも言えずにいた。
凛はカップ麺が出来上がるのを三分待っていた。

凛 「まだかにゃまだかにゃ」

真姫 「(幼馴染みの花陽がu’sに入りたいのがわからないのかしら)」

希 「(凛ちゃんやからね)」

海未 「はい?どうしました」

穂乃果 「雪穂は亜里沙ちゃんというのが仲がいいみたいだね」

花陽 「あのあの……おやすみなさい!」

まきのぞ 「」コケッ!!

海未 「はい、おやすみなさい」

まきのぞ 「(なにやってんのよ。花陽(ちゃん))」

穂乃果 「海未ちゃんはいいお姉さんだね。体力バカなところをのぞけば」

海未 「誰が脳筋ですか!あなたというひとは!」ガミガミ ガミガミ

穂乃果 「ひ〜ん」

凛 「いただきますにゃ!」ズルズル

ナレーション永井一郎 『大西洋を抜けるホワイトベースはジャブローを目指す。カイ・シデンはひとつの哀しみを知り小泉花陽はu’sに入りたい。キミは生き延びることができるか?花陽はu’sに入ることができるか?』

花陽 「はあ〜、あたしてダメだな」

凛 「最近のラーメンは美味だにゃ」

真姫 「やれやれ」

希 「スピリチュアルやね」

絵里 「(早くジャブローに着いて降りたいわ)」

亜里沙 「海未さんも好きだけど雪穂もすき!」

雪穂 「//////(姉貴にはファンがいないのがうれしいのかかなしいのか)」

ナレーション永井一郎 『キミは生き延びることができるか』

No.207 17/03/25 22:01
自由人 

ホワイトベースは南米のジャブローに辿り着こうとしていた。
しかしいまだに小泉花陽はu’sに入りたいと言い出せなかった。

花陽 「はあ入りたいな」

穂乃果 「?」

海未 「入れますよ花陽」

花陽 「え?」ドキドキ キターッ!?キタヨネ キタネ キタネ♪

海未 「ほら、南米ジャブローの地下基地の入り口がホワイトベースを迎えてくれますよ」

ブリッジの窓から見える光景は密林から入り口ゲートが大きく開いて一見すると地下基地とはわからない光景であり壮大であった。

花陽 「その入りたいじゃないのに」ウルウル

海未 「泣くほどうれしいんでしょうか」

穂乃果 「?」

まきのぞ 「(なんて鈍いのよ。このふたりは!!じれったい)」

ホワイトベースがゲートに入るなか真姫と希は地団駄を踏んでいた。
ちなみに命拾いをした絵里は安全にジャブローに着いたことに涙した。
亜里沙は雪穂との別れが近いことに涙した。

穂乃果 「そういえば海未ちゃん。最近ジャブローの基地内にメイドカフェができたんだって」

海未 「なんでもミナリンスキーとかいうメイドがいるらしいですね」

凛 「皆凛が好き!?」

希 「ちゃうちゃう」

絵里 「認められないわね。この艦のスペースシップアイドルは」

ホワイトベースはジャブローの地下ドッグにゆっくり着陸していった。

ブライト 「なんとか着けたな」

おやどり 「ええ(でもことりは宇宙に向かったかしら)」

ブライト 「みな休息に入ってくれ。ただしレビル将軍から指令や辞令がある場合は集まるように。以上!」

アムロ 「メイドカフェがあるのか」

カイ 「け!アムロも物好きだな」

ハヤト 「フラウがメイドコスをしてくれたらな」

リュウ(幻影)「海未、俺がメイドコスをしてもいいのか」

海未 「しないでください!なんでリュウさんはあたしの前に現れるんですか!?」

アムロカイハヤト 「」ビクッ!?

穂乃果 「う、海未ちゃん。メイドカフェに行く前にジャブローの病院で診てもらう?」

海未 「だ、大丈夫ですから」

次の指令があるまで乗組員はみな休息するのであった。

No.208 17/03/27 14:10
自由人 

ホワイトベースの側にはいかつい顔の士官が修理補修作業をしているのが穂乃果やアムロたちの目に入った。

ウッディ 「すまないがガンダムのパイロットいうのはキミたちか」

穂乃果 「ほのかだよ」

アムロ 「はい、アムロ・レイです」

ふたりを確認するとウッディはかんたんに自己紹介をしマチルダの婚約者ということを明かした。

アムロ 「マチルダさんと婚約してたんですか」

穂乃果 「アンパンマンがこんにゃく!?」

うみりんぱなのぞまき 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「みんないたいよ」(/≧◇≦\)

穂乃果の冗談にウッディは顔に似合わない笑みをしてた。

ウッディ 「今日はゆっくり休みたまえ。ホワイトベースや艦載機は我々が修理や整備をしておく」

彼はいくぶんの優しさを含みながらアムロや穂乃果たちに休みを促した。
その少し前。
穂乃果に皆がツッコミをしたのをメイド姿のある者が見ていた。

ことり 「穂乃果ちゃん!?海未ちゃん!?……そうか、ジャブローに無事着いたんだ」

安心しながらもことりはそそくさとメイドカフェ“レビルン♪”に戻った。
穂乃果たちはジャブローにあてがわれた施設に向かいようやく休息とあいなった。

穂乃果 「つかれた」

海未 「休んでください。うふふ」

雪穂 「あたしは亜里沙のところに行くね」

雪穂は疲れていたが亜里沙ともう少し話をしたくなり彼女を探したがすでに姿は消えていた。
実は絵里と亜里沙のふたりはジャブロー地下基地を下り川を下りなんとかUTX軍に遭遇し保護された。

兵士 「大佐、木馬に潜入させたスパイ二名を保護しました」

シャア 『二名?三名ではなかったのか』

兵士 「いえ一名は行方不明の模様ですが」

その一名が大西洋で命を落としたミハル・ラトキエであることをシャアは知る由もなかった。

シャア 『その二名を私のもとに連れてきてくれ』

兵士 「了解」

絵里 「助かったわ」

亜里沙 「雪穂……」

亜里沙は後ろ髪に引かれる思いながら兵士の指示に従い姉の後についていく。
仮面をつけた赤い彗星シャア・アズナブルは快くふたりを受け入れた。

シャア 「ご苦労だった絢瀬絵里くんに絢瀬亜里沙くん」

No.209 17/03/27 20:43
自由人 

翌日、穂乃果たちはジャブローでの休息を楽しんだ。
しかし海未の様子がおかしいことにひそかに気づいていた。彼女はジャブローの地下にある街そのものよりじっと岩肌の壁面を見つめているのだ。

穂乃果 「(これはヤバいかも。メイドカフェに先にいくべきかいかざるべきか)」

凛 「(どうしたにゃ穂乃果ちゃん?)」

花陽 「(なんでヒソヒソしているの)」ヒソヒソ

真姫 「なによ」

希 「せやで。なにヒソヒソ話をしてるん?」

この時園田海未はある決断をした。

海未 「よし!ジャブローロッククライミングアタックです!!」

穂乃果 「あちゃ〜!?ついに海未ちゃんの○○アタック病が来ちゃったよ」

まきりんぱなのぞ 「○○アタック病?」

海未 「みんな待っててください!すぐにジャブローロッククライミングアタックの準備をしますから!」

やばっ、と思い穂乃果はすぐさま逃げようとしたがガンタンク乗りとは思えない素早さで登山道具六人分一式を用意した海未は戻ってきた!

海未 「お待たせしましたみなさん」

穂乃果 「待ってないよ!海未ちゃんはがんだむファイターかコレン・ナンダーなの!?」

海未 「誰がコレン・ナンダーですか!」ガミガミ

海未の説教にやられた穂乃果は満身創痍であり倒れた。

海未 「ということでみなさんには休息ついでにジャブローロッククライミングアタックをしましょう」

穂乃果 「さらりと言うところがこわいよ」

凛 「メイドカフェに行きたいにゃよ」

真姫 「ジャブローで取れるお茶は美味しいらしいし南米だから」

海未 「……この軟弱者どもが!何しに戦っているんですか!!山に生き山に登りしこそが山ガールのつとめ!!さあ!行きますよ」

花陽 「断れない状況です」タスケテー!ケテー ケテー……

希 「花陽ちゃんの声がジャブローに響いているな」

五人はいやいやながらジャブローロッククライミングアタックに付き合わされました。
真っ先にダウンしたのは穂乃果と花陽でした。

穂乃果 「おお!?エレベーターがあるよ」

花陽 「エレベーターを開発した人に感謝だね」

海未だけは意気揚々とジャブローの岩肌を登っていくのだった。

真姫 「山ガンタンクね」

No.210 17/03/27 21:21
自由人 

その頃、メイドカフェ“レビルン♪”でバイトしていることりは花陽の悲鳴らしきものが耳に伝わった。
タスケテー ケテー ケテー……。

ことり 「花陽ちゃん?気のせいかな」

次のお客様が入ったらしくことりは明るく元気よく挨拶したが来客した相手が悪かった。

ことり 「お帰りなさいませ♪お嬢様❤」

おやどり 「!?こ、ことり!?なぜジャブローにいるの!あなたは宇宙に帰ったのじゃないの。なぜメイド?メイドカフェになぜいるの」

ことりは久しく会ってなかった母親にしばらく叱られメイドカフェにいたレビル将軍はまあまあと仲直りさせていた。
戦争もこのように仲裁をできたらいいなと思うレビル将軍でありよきおじいちゃんであった。
しかしその頃、ジャブローロッククライミングで地上に向かっていたのは海未ひとりであった。穂乃果たちはエレベーターで一足先に地上に着いていた。

凛 「ジャングルにゃ」

花陽 「遠足の気分だよ」

希 「ある意味スピリチュアルに満ちあふれてるかな」

真姫 「そういえばこの辺の近くでネオジャパンのドモン・カッシュがネオドイツのシュバルツ・ブルーダーに修行させられてなかった?」

海未 「そ・の・と・お・り・で〜す〜ね!」ハアハア ゼイゼイ

ほのまきりんぱなのぞ 「!?」ノボッテキチャッタノー!?

何千メーターもある岩肌を登ってきた海未に一同は唖然とするしかなかった。
しかし海未に目的があった。

海未 「手分けしてネオジャパンガンダムファイタードモン・カッシュさんを探しましょう」

ほのまきりんぱなのぞ 「メイドカフェは?」

海未 「それは私がドモンさんやシュバルツさんに会ってからですね」

何事もさらりと言いのける彼女をいっそのことこの何千メーターとある崖から突き落としたい気分が南米に吹く風と共に穂乃果たちにあった。
ふと海未はあることに気づいた。

海未 「あれはギアナ高地ですか!!ド〜モ〜ン〜さ〜ん〜!!」

運よくギアナ高地の付近に出たらしく海未の視力はドモンにシュバルツ、シャイニングガンダムらしい機体を見つけたようだ。

真姫 「海未は南米かアフリカの原住民かなにかかしら」

穂乃果 「頭はがんだむファイターなみかな」

No.211 17/03/28 07:48
自由人 

穂乃果たちはギアナ高地を目指しバギーを走らせていた。ちなみに運転しているのは希。
バギーを取りに再び地下基地までエレベーターで戻ってきたのだ。

真姫 「免許持ってるの?」

希 「エヘンやね」

ちなみに海未だけはバギーに乗らず自分の足でガンダムファイターに会いにいくと言い出して聞かず凛でさえ2、3キロ走っただけで高地に慣れずにバテていた。言うまでもなく酸素ボンベを積んである。

穂乃果 「だいじょうぶ〜!海未ちゃ〜ん!!」

海未 「ハアハア!ゼイゼイ!だ、だいじょうぶ〜で〜す〜!!」

真姫の目にはどう見ても大丈夫にはみえなかった。ほどなくしてギアナ高地にいるシャイニングガンダムの機体が見えその付近で修行をしているドモン、彼を見守るレイン、修行を指導しているシュバルツがいた。

レイン 「あなたたちは?」

穂乃果 「サイド7にいていまは連邦軍のお世話になっているほのかだよ。こんにちは」

花陽 「花陽です」

凛 「凛にゃ」

真姫 「アナハイム・マキエレクトロニクスの真姫よ」

希 「東條希や」

ほのことりん 「またの名をどんたん希ちゃんもしくはう゛ぁーちぇのんたん」

希 「重モビルスーツちゃうで!ワシワシMAX!」ワシワシ ワシワシ!

シュバルツ 「おお!?一度に三人を倒すとは。みごとだ」

レイン 「同じ日本人としてなんか恥ずかしい」

そして遅れて海未がやって来てドモンも滝での修行を終えたようだ。

ドモン 「シュバルツ。今日はこれでいいか」

シュバルツ 「うむ。まだそのような心がけでは錆びた刀で大木を切るのはまだまだだがな

ドモン 「明鏡止水か」

明鏡止水といういかにも道を極めんとする表現に海未は疲れた身体を振り切りふたりのガンダムファイターに近づいた。

海未 「お願いです!シュバルツさんドモンさん私にも修行をお願いします!」

ギアナ高地を歩いてきたにも関わらず彼女は疲れ知らずだ。
穂乃果たちは思う。
どこまで強くなりたいの、と。
腕を組みシュバルツは瞑想するのように考える。

シュバルツ 「うむ、ドモン。お前にとってよき修行相手となるかもな」

海未 「ありがとうございます!」

海未は感涙し頭を下げていた。

No.212 17/03/28 09:52
自由人 

ナレーション秋元洋介 『こうしてぇ!園田海未を加えたドモンたち一行は修行を始めた……のだが!』

シュバルツ 「園田海未か。どこかで聞いたことがある懐かしい響きだな」

レイン 「そのむかしに園田流という道を極めんとする一家か一族がネオジャパンにいたらしいわ」

ドモン 「そうなのか」

しかしシュバルツは海未を見て錆びた刀を手に言う。

シュバルツ 「園田海未とやら、ためしにこの刀でこの大木を切ってみるか」

海未 「ですが今日は本調子でありませんが」

凛 「大西洋からようやくジャブローに着いたかと思いきや海未ちゃんは地下基地からここまで上がってきたんだよ」

花陽 「よほどガンタンク乗りでストレス溜めてたみたいだしね」

しかし海未は錆びた刀を手にする。

穂乃果 「とても地球や宇宙のあちこちで戦いが起きている未来世界にいる女子高生の姿じゃないね」

希 「むしろ西暦しかも日本でいうところの昭和のスポ魂の汗くさい女子高生のようやな」

真姫 「イミワカンナイ」

海未 「まあやってみましょう」

ドモン 「ふん。この俺でさえムリだったんだぞ。お前ごときが……!?ぬわにっ!?」

海未がふうとひと呼吸した後に大木に刀を向けて降り下ろすと大木は一瞬、切れなかったように思えたがそのまま斜めに音も切られ大木の上半分は地面に大轟音を立てて穂乃果と凛の方に倒れていった……。

ほのりん 「!?うわっ!?」

海未 「大丈夫ですか!?ふたりとも」

尻餅をついたふたりは怒るような目で叫んだ!

ほのりん 「大丈夫じゃないもん!殺す気か!!」

シュバルツ 「いやいやふたりともが悪いぞ。彼女と向かい側に立ってただろう、彼女はただ木を切っただけだ。それにしても……」

ほのりん 「むっ」

花陽 「こわかったね」

希 「命拾いしただけめっけもんや」

シュバルツは思う。
本調子ではないにしても錆びた刀で大木を斬れるとはたいしたものだった。
かたやドモンは目の前で起きた事態に目や口をあんぐり開けていた。

ドモン 「ば、バカなぁぁぁ〜!!」

レイン 「ネオジャパンのガンダムファイターより強いんじゃないの。あの娘」

レインの言葉に肩を落とした。

No.213 17/03/28 14:58
自由人 

穂乃果 「よし!今日こそはメイドカフェにいくよ」

海未 「行くんですか?修行の方が楽しいですよ?」

ほのまきりんぱなのぞ 「イヤイヤ」

凛 「メイドカフェにいっくにゃあ〜♪」

花陽 「待ってよ凛ちゃん」

希 「走ったらあかんで」

真姫 「引率の教師みたいね」

穂乃果 「ほらほら♪今日はメイドカフェ“レビルン♪”にいくよ」

海未 「メイドカフェは逃げませんのに」

穂乃果 「むっ、ドモンさんたちや修行も逃げないと思うよ」

ああ言えばこう言うみたいに言い返され不承不承ながら六人はジャブローにあるメイドカフェ“レビルン♪”に着いた。
ここで運命的な再会があることを知らずに。

ことり 「お帰りなさいませ〜♪お嬢様……がた…!?」ハノケチェン!?ンミチャ!リンチャ!パナヨチャ!マキチャ!ノゾドム!?

希 「誰がドムや〜!!」ゴゴゴ

ことりは真っ先にジャブロー内を逃げ出した!追いかける穂乃果たち!

穂乃果 「待ってよ!ことりちゃん」

海未 「待つのです」

ことりは急にストップしオランダの風車の着ぐるみを来てみんなが通りすぎるのを待つ。

ことり 「(ネーデルがんだむもーど!)」

凛 「どこにいったにゃ!」

花陽 「パナヨチャではないです!」

真姫 「いたわ!」👆

再びことりはダッシュし次はセーラー服に着替えた!

ことり 「(のーべるがんだむもーどだよ❤)」ルンルン♪

穂乃果 「じ、女子高生だ!あたしたちとおんなじ」

海未 「あなた、頭にトサカをつけたメイドの女の子を知りませんか?」

ことり 「シラナイヨ」

そうですか、とふたりは納得し広大なジャブロー基地内を探した。
その隙を突いてことりは再びメイドカフェ“レビルン”近くに戻った。
しかしそこには希がいた。

ことり 「ハアハアフウフウ、たすかった」

希 「それはどうかな?ウチはドムでもヴァーチェでもあらへんで」キッ!

あっさり希に捕まりレビルンでことりは事情を話した。
宇宙に帰ろうとしたがどこの宇宙港も戦時下で使用が困難だったことやすでに母であるおやどりに見つかったこと。

ことり 「だからここでバイトして宇宙に行くつもりだったの♪」

No.214 17/03/28 19:04
自由人 

海未 「ともかくことりは宇宙に帰るまでここにいるんですね」

ことり 「うん」

軍人たち 「ミナリンスキーちゃん♪」

ハーイ、と笑顔でことりは答える。凛は自分のことでないと悟り涙し花陽はよしよし慰めた。

凛 「ことりちゃんのことだったとは」

花陽 「世界は広いようでせまい」

海未 「それにしても仮にも連邦軍人ともあろう者たちがことりというメイドにうつつを抜かすとはレビル将軍たち高官高級将校たちに怒られますよ」

と言った瞬間だった。
背後からやたらおじさんズぽい声が多くした。

レビル他高級将校 「ミナリンスキーちゃん!!!!」

海未はカップに頭からぶつけた!!

穂乃果 「おお!?海未ちゃん斬新な飲み方だね」

海未 「ち〜が〜い〜ま〜す〜よ!!軍人といえばお堅い職業であり民間人を守りし尊いお仕事なのにことりにうつつを抜かすなんて」

ことり 「だってバイト代がないと宇宙にいけないから」

真姫 「まあことりの事情は鑑みるとして」

ことりは海未がこぼした紅茶を淹れ直していた。海未はこれならガンダムファイターの方がまともに思えた。

海未 「軍人はともかくこれならガンダムファイターの方がまともかもしれませんね」

と胸を張って言った時だった。今度はやたら男くさい声が別なところから飛んできた。

? 「ミナリンスキーちゃん〜!!!!!」

海未は再びカップを頭からぶつけ今度はテーブルを割る勢いでコケた。

新生シャッフル同盟 「ミナリンスキーちゃん〜!!」

穂乃果 「次は海未ちゃんがバク転しながら紅茶を飲むかな?」

凛 「きりもみにゃ」

花陽 「いやいや大気圏突入しながら」

希 「芸人みたいな扱いやな」

海未 「ち〜が〜い〜ま〜す〜よ〜!!ていうかなんでドモンさんたちがジャブローにいるんですか!?修行はどうしたんですか!」

ドモン 「修行は修行。休む時は休む」

レイン 「ギアナ高地から集落まで買い物は疲れるしここは地下都市でしょう?」

チボデー 「へい!ミナリンスキーちゃん」

サイシー 「チボデー!ミナリンスキーちゃんは次はオイラだよ」

ジョルジュ 「マリアルイゼ様に劣らない美貌」

アルゴ 「」

No.215 17/03/28 20:23
自由人 

海未 「まったく。ことり紅茶をお願いします」

ことり 「はい」

穂乃果 「メイドか。いいな」

ちなみに地球圏でのスペースシップアイドルの順位は以下の通りである。

一位 プラント ラクス・クライン
二位 サンクキンクダム リリーナ・ピースクラフト
三位 UTX歌公国 A-RIZE
四位 謎のメイド ミナリンスキー
五位 アザディスタン皇国 マリナ・イスマイール
六位 ウィルゲム ディアナ・ソレル&キエル・ハイム
七位 フリーデン ティファ・アディール



十位 u’s

となっていた。

希 「ことりちゃんが四位ないかい」

真姫 「スゴいわね」

ちなみににこも再び彼女たちが気になりジャブローにメイドとして潜入していたが歯ぎしりをしていた。

にこ 「ぬわんなのよ。ことりのくせに」

こころ 「お姉さま、牛乳を三人分お願いします」

にこ 「はいはい」

さらにいうとにこの順位は名前の通り二十五位であった。

二十五位 謎のアイドルえくしあ25

にこ 「なんか納得しないんだけど」ムカムカ

海未 「まったくです。軍人もガンダムファイターもですよ。これならマスターアジア東方不敗こそが硬派ですよ」

マスターアジア 「ミナリンスキ〜ちゃ〜ん!!」

海未 「」.。o○

穂乃果 「たいへんだよ!海未ちゃんが紅茶で溺れてるよ」

海未 「ぷはっ!なんで流派東方不敗の始祖たるマスターアジアがミナリンスキーにハマッているんですか!!」

マスターアジア 「うむ。ドモンたちの修行を邪魔した折りにここにきてハマッてしまったのだ。ガハハ!」

ドモン 「マスターアジア〜っ!!」

マスターアジア 「このぉぉぉ〜!馬鹿弟子がぁぁぁ〜!!」

ふたりがメイドカフェでぶつかりあおうと瞬間だった。にこが間に入ったがふたりの拳がすり抜けた!

にこ 「ぬわんなの!?ひとがせっかく止めようとしたのに!」スカスカ!

希 「スピリチュアルやね。にこっち」

しかしことりが格闘バカのふたりの間に入った時はちがった。

ことり 「ふたりとも!やめて!お店がこわれちゃうよ!」

ドモンアジア 「し、しかたない。ここは少女に免じて許そう」

No.216 17/03/29 06:13
自由人 

そしてここにもメイドカフェに潜入した絢瀬絵里亜里沙姉妹である。

絵里 「再び潜入するなんて」

亜里沙 「でも大佐があたしたちを宇宙に連れていってくれるて言ってたよ」

そうシャア・アズナブルは言っていた。

シャア 『キミたちがこの任務を果たせば宇宙へ連れていくこともできる』

しかしシャアの側にはララァと呼ばれる少女がいたのも気にかかる。
絵里は言う。

絵里 「認められないわ」

亜里沙 「まあまあ宇宙にようやく行けるんだよ。あ」

雪穂 「亜里沙っ!!」

メイドカフェで彼女を見かけた雪穂は亜里沙との再会に感激した。
そしてここにもメイドの絵里を見つめる希。

絵里 「な、なにかしら」

希 「あんたホワイトベースに乗ってたポンコツさん?」

絵里 「ポンコツじゃないわよ!絢瀬絵里!絵里」

希 「なんでメイドなん?バイトなん?」

絵里 「い、いいでしょう」

照れる彼女を希はひそかに可愛いと思っていた。ちょっとポンコツやけど。

にこ 「ふん」

真姫 「ねえにこちゃん。ソレスタルビーイングはだいじょうぶなの?朱いガンダムが破壊行為をしてるらしいけど」

にこ 「いまはそれについては何も言えないわ」

凛を以前は元気づけたにこだったがいまはなにも言えないらしかった。
真姫はガンダムスローネについてある疑いがあった。

凛 「にこちゃんにこちゃん」

にこ 「な、なによ」

凛 「この前はありがとうにゃ!」

花陽 「あたしもまだまだ未熟だけど凛ちゃんとにこちゃんの姿に元気づけられていまはパイロットなの」

にこは戸惑った。
一時は敵でありソレスタルビーイングの意向しだいでは再び敵になるかもしれないのに面と向かって礼を言われるとは思わなかった。
しかしそれを見て絵里は口を尖らす。

絵里 「認められないわ」

希 「うんうん。にこっち、ここにいるロシア人風メイドさんがちいちゃいロリメイドはあかんてやで」

にこ 「ぬわんですって!」

絵里 「誰がロシア人風よ!クォーター!」

メイドカフェ“レビルン♪”は平和な空気に包まれていた。
しかし海未はドモンたちの修行をまた見てみようと考えていた。

No.217 17/03/29 10:22
自由人 

希 「でアンタはスパイなん。まきまき真姫ちゃんが言うとたったけど」

いちおう希は確認してみた。

真姫 「ひとを糸車みたいに言わないでよ」

絵里 「な、スパイなわけないでしょう?いまはこうしてメイドをしてるわけだし」オホホ

穂乃果 「あっちにもロシアのひといるよ。え…とネオロシアの」

海未 「もと宇宙海賊でありいまは囚人でありガンダムファイターのアルゴ・ガルスキーそしてサポートスタッフのナスターシャさんです」

海未のガンダムファイターの詳しさに誰もが感心した。
しかし穂乃果は口を滑らせた。

穂乃果 「さすが脳筋の海未ちゃん」

海未 「誰が脳筋ですか!誰が作詞をしたと思うんですか!和菓子とパンと食べるそして何も考えてないあなたに言われるおぼえありません!」

穂乃果 「ひ〜ん!」(/≧◇≦\)

ことり 「クスクス、相変わらずだね」

しかしにこや絵里は口を挟む。

にこ 「こんなのがガンダムパイロットなんて世も末ね。穂乃果、敵を倒すだけでは戦争は終わらないわ」

絵里 「この子が連邦の白い機体のパイロット。認められないわ」

穂乃果 「む」

むっとした彼女に絵里は少し悲しげに言う。

絵里 「あなたが倒したパイロットにも恋人や家族がいたはずでしょう。もちろん主義主張の違いはあるけどあなたはどこかで敵から憎しみを受け止める覚悟があって戦ってるの」

希 「絢瀬はんいや絵里、いやエロちじゃなかったえりち」

希のボケを誰もがスルーしながら穂乃果はいままでただがむしゃらに戦ってたことにふと気づく。
u’sには応援コメントは寄せられているがラクスやリリーナ、マリナにはおよばない。

穂乃果 「う〜ん」

凛 「あわわ!?ほのかちゃんの頭から湯気が!よしレンジのラーメンを載せるにゃ」ヨイショ

花陽 「いやゴハンです」

ことり 「よし!チーズケーキ鍋だよ♪」

穂乃果の頭に三品が載ってることにメイドカフェにいるレビル将軍たち将校、ドモンたちガンダムファイターも見つめていた。

穂乃果 「( ̄q ̄)zzz」

海未 「寝ないでください!」

穂乃果 「(゜ロ゜;」

穂乃果 「お、起きたよ!あたまおもたいよ!」(/≧◇≦\)

喚く穂乃果である。

No.218 17/03/29 12:35
自由人 

そこへレビル将軍が彼女たちのもとにやってきた。絵里はわずかに眉間にシワを寄せた。
どういう経緯かは知らないが彼はUTX歌公国に一度は捕らえられたがその後脱走し『UTXに兵なしさらにヘイ♪もなし』の演説をしたハイカラな将校であった。

海未 「レビル将軍」ケイレイ!

レビル 「いやいやそう堅くしないでくれ。キミたちは連合のアーク・エンジェルと共に戦ったそうだな。彼らは無事にアラスカに着いたそうだ。詳細はわからないが」

ほのことうみ 「おお」

凛 「キラくんたちやっと着いたんだにゃ」

花陽 「苦労が報われるといいです」

真姫 「(大丈夫かしらね。アーク・エンジェルは私たちと違って支援が一切ないまま戦ってたらしいしあの連合でしょう?)」

真姫だけはいささか連合のやり方に疑問がありその予感は的中し後にザフトがアラスカ攻略の際にキラがいないアーク・エンジェルは他の艦隊共々見捨てられるのだった。
当然この一報の時にアーク・エンジェルにいるはずのキラは親友アスランにやられ行方不明もしくは戦死という扱いであった。将軍はそこまでは知らないのだ。

穂乃果 「よし!あたしたちもがんばるよ」

凛 「にゃあ」

花陽 「は、ハイ(u’sに入りたいよ)」

ことり 「ここであたしはしばらくバイトだから」

海未 「私はギアナ高地でドモンさんやシャッフル同盟の方々と修行をします」

希 「ガンタンク乗りやのに?」

海未 「ガンタンクでもいいじゃないですか!凛だってジム改からジムカスタムになったんですよ!」ガミガミ

絵里 「(まえも思ったけどこの子たちユルい)」

翌日、穂乃果たちはジャブローで休息しメイドカフェに通い海未はギアナ高地でドモンたちと修行をしことりとにこ、絵里と亜里沙はメイドのバイトに励んだ。
ドモンたちシャッフル同盟の五人そして海未はギアナ高地で汗を流し修行した。

シュバルツ 「まだまだだドモン!」

ドモン 「くそ!」

シュバルツ 「園田海未!」

海未 「はい」

シュバルツ 「修行をしなくても充分強い気がするんだが」

海未 「私を鍛えてください!」

機体はガンタンクではあるが生身ではガンダムファイターなみであるかもしれないとシュバルツは思った。

No.219 17/03/29 17:28
自由人 

ジャブローにいる間は穂乃果たちはメイドカフェに通いづめました。ことりとついでにこや絵里たちに会うために。
海未はギアナ高地に毎日通いました。まるでむかしのスポ根少女のように。

海未 「どうして穂乃果たちは私の特訓を見に来ないんですか?」

穂乃果 「わ、わかったよ。明日は見に行くよ」

なんだかんだで彼女は寂しかったようだ。幼馴染みや仲間ともいえる少女たちが目の前にいないから。
翌日は穂乃果たちは再びギアナ高地に向かい海未の特訓を眺めました。

シュバルツ 「まだまだだぞドモン!」

ドモン 「うるさい!わかっている」

凛は感激し熱い思いを口にした。

凛 「まさに熱血!根性!集中!汗!男の世界にゃあ〜!!」

花陽 「海未ちゃんは?」

真姫 「あそこね」

真姫が向いた目線の先に彼女もまた汗を流し呼吸を荒くし他のガンダムファイターと生身で戦っていた!

アルゴ 「グラビトンハンマー!!」

海未 「なんの!」

アルゴのハンマーが海未の拳ひとつでぱらぱらと砕けた!
しかしそこへサイ・サイシーが空から襲う!

サイシー 「甘いよ!お姉ちゃん、少林寺奥義多神疾走の術!!!」

凛 「は、早いにゃ!」

希 「いくつも残像という分身、いや違うで!」

海未 「うわぁっ!?」

なんと海未を囲む十やニ十以上の残像から拳、手刀、蹴りが飛び激痛が走る!
しかし海未はすかさずサイシーの腕を取った!

海未 「殺気がありすぎます!」

穂乃果 「さっきから?」

一瞬、ギアナ高地に住むすべての動植物も風も動きを止めた!

サイシー 「そこのお姉ちゃん!シャレはやめてよ!」

海未 「隙がありすぎます!サイ・サイシー!」

そのまま投げ飛ばしサイシーは大地に叩きつけられた!

サイシー 「つ、強い!チボデーにジョルジュ」

チボデー 「へ!やるじゃねえか。スペースシップのアイドルさんよ」

ジョルジュ 「貴女には敗北という称号を差し上げます!」

シャッフル同盟の内のふたりが海未にやられたことに一同は驚愕した。
そして思った。
なんでガンタンク乗りなのよ!?ガンダムファイターだよ。海未ちゃん!?

レイン 「ある意味、ドモン以上に向いてない?」

No.220 17/03/29 18:18
自由人 

真姫 「レインさん!?いつもあのような特訓を海未はしてるの」

絵里 「は、ハラショー!(連邦にはあんな強いパイロットがいたの!?)」

絵里の驚きをよそにレインはため息をつく。

レイン 「まあね。なんていうかドモンよりガンダムファイターらしくないかしら。彼女」

レインの言う通りであった新生シャッフル同盟のチボデーとジョルジュを相手にしながら海未は互角に戦っていた。

チボデー 「まずは俺からだ!マシンガンパンチ!ヘイヘイ!」

穂乃果 「塀?塀はないよ!ギアナ高地に」

ジョルジュ 「なんていうシャレですか。これでも見ててくださいお嬢様方!!」

穂乃果のシャレにジョルジュは穂乃果たちのまわりに薔薇を撒き彼女たちは美しい薔薇に包まれた。絵里たちはうっとりしたがにこは言う。

にこ 「トゲくらいは抜いときなさいよ!痛くてかなわないよ!」

ジョルジュ 「すまない」

意外に現実的なにこにみな感心した。たしかに薔薇に囲まれ美しく匂いもいいがちくちくした。
海未とチボデーの戦いが続く!チボデーのパンチ!ストレート!カウンター!フック!が襲う!

海未 「あまいです!ネオアメリカのチボデーさん!!」

チボデー 「なに!?」

海未 「園田流格闘術!飛翔天舞脚!」

チボデー 「なあにぃぃ!?」

海未がチボデーの頭上に飛翔したかに見えた!だが彼女の姿は見えない!実は跳んだとみせかけ足下に蹴りをいれた!

海未 「これぞ!真の園田流格闘術!目眩まし!」

チボデーは足から転びダウンした!あまりのことにジョルジュはムキになるが彼は冷静な騎士でありガンダムファイターだった。

ジョルジュ 「見事ですがお嬢さん!私の剣技を甘く見ないことです」

海未 「園田流剣道!」

穂乃果たちは思った。
海未はガンダムファイター向けだ!
しかしなぜガンタンクに乗ってたのかサイド7の戦いを振り返りあることに気づく!

穂乃果 「あたしがHONOガンダム」

ことり 「あたしはウイングガンダム」

ほのこと 「アムロさんたちはガンダムガンキャノン、……順番で海未ちゃんをガンタンクに乗せたのは」

ほのことりんぱなのぞ 「あたしたちだ!?」

事実に気づいていまさらながら驚いた。

No.221 17/03/29 19:40
自由人 

穂乃果たちはもしも海未がガンタンクに乗りながらガンダムファイトに出たのを妄想した。

ナレーションストーカー 『今回のガンダムファイトはネオジャパンのガンダムファイターもといガンタンクファイターそしてそのファイター!園田海未!対するはネオイタリアのミケロ・チャリオットだ!ガンダム&ガンタンクファイト……レディ・ゴーッ!!』

ミケロ 「なにガンタンクだと!」

海未 「このガンタンクを舐めてもらっては困ります!」

ミケロ 「ふざけるな〜!!俺さまの必殺の銀色の脚っ!」

ミケロのネロスガンダムの脚部からビームが発射されガンタンクが爆発した!!

ミケロ 「ひゃっはっはッは!!」

海未 「勝ったと思わないでください!」

ミケロ 「なに!?」

ガンタンクは瞬時に移動し背中のキャノン砲を放ちネロスガンダムに当たる!

ミケロ 「ち、雑魚がいい気になるなよ!おりゃあ!」

ネロスガンダムは接近戦に切り替え蹴りを放ち海未は苦戦した!
しかし海未は不敵に笑い相手に強く問いかける!

海未 「そこのあなたっ!このあほ乃果を知りませんか!あ、穂乃果ではありませんよ!」

ミケロはモニターに映った高坂穂乃果の写真見ながらまったくおぼえがない。
しかしなぜガンタンクごときに怯えを感じているのだと認めたくないプライドがあり必死に否定した!

ミケロ 「し、知るかよ!貴様こそとっとと負けやがれ!ガンタンクのくせに」

蹴りがガンタンクに無数に放たれながら海未は落ち着きを取り戻し気合いが機体を赤く覆う!

海未 「いまこそガンタンクの真の力を見せる時!!」

ガンタンクはキャタピラの底面にあるスラスターを噴射しミケロのネロスガンダムを睨むかのように対峙し構えた!
恐怖がわからないミケロは汗を吹き出しながら怯えてしまう!

ミケロ 「な、なんだよ!コイツは」

海未 「私のこのガンタンクの手が輝き唸る!お前を倒せと轟き叫ぶっ!ガンタンクポップミサイルフィンガーっ!!!」

ガンタンクの手のミサイルが輝き発射されネロスガンダムの頭部を破壊し勝利をおさめる妄想だった。
穂乃果たちは横に首を振った。

ほのことまきりんぱなにこのぞえり 「ないない」

No.222 17/03/29 21:01
自由人 

忘れていると思うが海未はシャッフル同盟のひとりジョルジュと戦っていたが気づいたらジョルジュが瞬時に倒されていた!彼の額に竹刀にひとつきがあった!

凛 「忘れてたにゃ!」

ナレーションストーカー 『これではあまりにジョルジュ・ド・サンドが不憫なので回想をしよう!』

花陽 「お願いします」

ナレーションストーカー『では見てみてよう!』

まずジョルジュがフェンシングのサーベルで華麗に美しく踏み出した時だった!
海未は瞬時にそれを避け竹刀をひとつき彼の頭にコツン!と当て気絶させたのだ。

希 「スピリチュアルすぎるやんか」

真姫 「こんなに強い海未がガンタンクに乗ってるのが重いくらいに不憫だわ」

にこ 「ぬわんでガンタンク乗りなのよ」

絵里 「(こんなのとUTX歌公国は戦っているの。大佐!)」

呆然とする絵里をよそにギアナ高地のなかにいる木々の頂点からその様子を見つめる男がいた。
そう、東方不敗マスターアジアである。
彼はドモンを園田海未を厳しく見つめていた。
それを知らないレインはサポートスタッフとして興味が海未にあった。

海未 「園田海未さん。よかったらシャイニングガンダムに乗ってみない」

海未 「え」

ドモン 「待てレイン!シャイニングガンダムはオレのものだぞ」

まるで子どもが玩具を貸す貸さないみたいに駄々をこねるドモンだが幼馴染みのレインに勝てるわけはない。

レイン 「構わないでしょう?彼女がシャイニングガンダムに乗るのを私が見たいだけよ」

海未 「よ、よろしいんですか」

ついに憧れのガンダムに乗れることに海未は血の涙を流すほどに感動感激感涙した。
シャイニングガンダムのコクピットに入りモビルトレースシステムが作動しファイティングスーツに海未はなった。
そこへえっちらおっちらとコクピットに入ってきた穂乃果たちは海未の姿を見て絶叫した。

ほのことまきりんぱなにこのぞえり 「む、ムネがないよ〜〜〜〜!!!!」

りんにこ 「(なんだろ。口に出して後悔した)」

凛とにこは何故か虚しさを知らずに共感していた。
しかし園田海未が機体に乗ったのを見てマスターアジアは自らの愛機マスターガンダムに乗り込み彼女たちのもとに向かった!

No.223 17/03/30 05:52
自由人 

漆黒のマスターガンダムが彼女たちの前に現れた!

海未 「みんなは早く逃げ……。あ?あれ……」

穂乃果 「う〜み〜ちゃ〜ん〜!が〜ん〜ば〜てっ〜ね〜!!」

シャイニングガンダムのコクピットから八人はすぐさま降りていて海未は声が出ないくらいだった。
しかしドモンはマスターアジアの出現に声を張り上げた!

ドモン 「マスターアジア!待っていろ。おい!少女、オレのガンダムを返せ!」

海未 「え、あ、はい」

しかも運の悪いことにチボデーたちのガンダムはすべて整備中だった。

チボデーギャルズ 「sorry、整備中なの」

チボデー 「オーマイゴッドだぜ」(/≧◇≦\)

他の三人も同様である。

サイシー 「なんてこったい」

ジョルジュ 「騎士として不覚です」

アルゴ 「」

ナスターシャ 「ボルトガンダムの整備を急ぐんだ」

マスターアジアは言う。

「いまワシが用があるのはu’sの園田海未だけだ!バカ弟子は黙っておれ!」

ドモン 「なんだと!」

マスターアジア 「お嬢さん」

海未 「は、はい」

海未は緊張した。かの流派東方不敗マスターアジアと面と向かっておりクーロンガンダムが生まれ変わったマスターアジアと対峙しているのだ。

マスターアジア 「ワシはお嬢さんの腕前が見たい」

海未 「はい?」

マスターアジア 「出よ!デスアーミー軍団!!」

マスターアジアが腕を振り上げた途端にデビルガンダムから生まれたデスアーミーが無数に現れた!

レイン 「千機ですって!?」

ドモン 「無茶だ!マスターアジア!!」

マスターアジア 「喝っ!!黙っておれと言っただろうが!!」

かつての師匠の一喝にドモンは動きを止めた。
マスターアジアは言う。

マスターアジア 「お嬢さんがデスアーミー軍団に勝てたらワシがお手合わせしてもよかろう」

海未 「や、やります!」

シャイニングガンダムの瞳の色が輝きデスアーミー軍団に立ち向かっていった!

ほのことまきりんぱなにこのぞえり 「ガンダムファイトの世界だ……」

No.224 17/03/30 06:44
自由人 

はたして園田海未は千機ものデスアーミー軍団を倒せるのか!
皆はハラハラドキドキしながら見守る!

海未 「バァァルゥカァァン!!」

穂乃果 「スーパーロボットのパイロットみたい」

などと冗談めかしてる間にもバルカンで先頭のデスアーミーを牽制しながら拳を放ち足から蹴りを放ち瞬く間に十体もののデスアーミーを倒した。

ドモン 「なに!?少女がデスアーミーを倒した」

しかしマスターアジアは腕を組み一心に見つめていることにドモンは気づき同じように見つめた。
サイシーは驚く。

サイシー 「オイラより脚が速いよ!!」

海未のシャイニングガンダムは素早く走り跳躍しデスアーミー軍団の内に入りながら手刀などを駆使し動きを止めてゆく。
ビームソードを使い凪ぎ払う!

ジョルジュ「見事な剣技だ!流れるようだ」

そして普段は無口なアルゴ・ガルスキーでさえも海未の挙動に驚いた。

アルゴ 「ば、バカな……」

シャイニングガンダムはデスアーミーを一気に二十体いや五十体を担ぎ大群のもとに投げた!
デスアーミー軍団は瞬く間に爆発してゆく!

海未 「ドモンさん」

ドモン 「なんだ」

海未 「貴方の必殺技をお借り致します!ごめん!」

なんだと!、とドモンは驚愕したがシャイニングガンダムはフェイスオープンしバトルモードに変形してゆく。

ドモン 「私のこの手が光って唸る!お前たちを倒せと輝き叫ぶ!園田流奥義シャイニングフィンガー!ラブアローモード!」

ガンダムの輝く掌が弓矢を模した光りを放ちデスアーミー軍団の頭部を貫く!
レインも驚いた。

レイン 「あれは隠しプログラムのフィンガーアローモード!」

実はシャイニングガンダムの後継機やシャイニングガンダムの改良型など次世代機のための隠しプログラムが発動したことはドモンやレイン自身が乗った時には一度もなかった。
しかし後にこのデータは対デビルガンダム用および後にガンタンクが性能が追いつけなかった海未の支援となるのだった。
海未は一時間もかからずシャイニングガンダムでデスアーミー軍団を一機残らず倒した。

海未 「はあはあ」

希 「ウチ、コロニーでこういうの見たことあるで。千人斬りとかいうの」

真姫 「海未ていったい」

No.225 17/03/30 08:15
自由人 

マスターアジア 「うむ、見事だ園田海未」

海未 「ありがとうございます」

海未は武闘家のようにマスターアジアに拝礼した。しかしドモンは納得がいかなかった。

ドモン 「あれくらいオレだってできるさ」

サイシー 「でもマスターアジアと手合わせするのかい」

チボデー 「マスターがそう言ってんだからな」

ジョルジュ 「しかし彼はどういうつもりでしょう?」

アルゴ 「うむ」

それをマスターアジアは五人の新生シャッフル同盟を前に語る。
シュバルツはそれを見守る。

マスターアジア 「うむ、この娘はすでにお前たちが達していない境地に達しておるかもしれん。それを見せよう」

海未や穂乃果たちには意味がわからない。
マスターアジアは言う。

マスターアジア 「ワシとガンダムファイトをしてくれるか」

海未 「は、ハイ!胸を借りるつもりでこちらこそお願いします!」

シャイニングガンダムに搭乗し憧れのガンダムファイトが出来ることに彼女は感謝と感激をした。
衛星軌道にあるガンダムファイト用衛星が搭乗者が異なるシャイニングガンダムを認め模擬戦としてのガンダムファイトを認めた。
地球圏のガンダムファイトを愛する者たちは園田海未という名前に注目していた。
しかし彼女はそれを知らない。

海未マスターアジア 「ガンダムファイト!レディ・ゴー!!」

ドモン 「おい」

しかしニ体のガンダムはまるで風が止まったかのように構えをしたまま微動だにしなかった。
先に動いた方が負ける、と互いに悟っているのだった。

穂乃果 「これ『ほのガンダム』だよね」

ことり 「ほとんど少年漫画の格闘ものみたいだよ」

凛 「かよちん、これでもu’sに入りたい?」

花陽 「……いま考えてるところ」

花陽が憧れていたu’sの姿とはあまりにかけ離れていたのであった。

希 「いったいどうなるんや」

真姫 「デビルガンダム細胞……」

にこ 「(くう、エクシアを取りに行きたいけどむり!取りに行ってる間にふたりの戦いが終わるわ)」

にこは歯噛みし絵里は「認められないわ」と口癖を口にしていた。
その頃、ジャブローのメイドカフェでは雪穂と亜里沙は友情を育んでいた。

No.226 17/03/30 14:02
自由人 

サイシー 「ふたりはいつ動くんだ」

ドモン 「マスターアジアも海未とか娘もわかっているんだ。先に動けば互いの繰り出す技で必殺となると……」

ギアナ高地に涼しい風が吹いた時だった。
後に三馬鹿トリオとなる穂乃果、凛、にこは鼻が痒くなり一斉にくしゃみをした。

ほのりんにこ 「ぶぁっくしょいっ!!」ショイ ショイ ショイ……!

海未とマスターアジアは互いに一撃を喰らわそうとしたがカウンターが外れた!

海未マスター 「なに!?」スカッ!

まともに語ったドモンは格闘家として立場がなかった。

レイン 「はずしてるじゃない」

ドモン 「」

ナレーションストーカー 『しかし園田海未とマスターアジアの戦いは一撃を外し外されたことにより攻めに転じたぞ!』

海未 「園田流格闘術!手刀!!」

マスターアジア 「東方不敗を舐めるなあ小娘!」

手刀を繰り出す海未にマスターアジアはかわし防ぎ頭部への攻めは一撃もない!
しかし若い海未はすかさず蹴りを入れる!

海未 「園田流武術!多脚蹴っ!!」

サイシー 「すげえ!お姉ちゃんの脚が蛸や烏賊のようだぜ!少林寺なみか!」

マスターアジア 「甘いわ!マスタークロス!」

マスタークロスのビーム布で海未は脚を取られたがすぐにビームソードを抜き放ち斬った!

マスターアジア 「早いわ!」

海未 「バァァルカァァンンッ!!」

凛 「熱いにゃ熱すぎるにゃ!」

花陽 「こ、こんなのはみゅ、u’sじゃないよ!」

ほのこと 「同意します」ペコリ

海未 「同意しないでください!」

マスターアジア 「よそ見をする余裕があるのか!?」

ニークラッシャーがシャイニングガンダムの頭部を襲いコクピット内の彼女の髪がわずかに切れ舞った!

海未 「園田流武芸術二刀流!!」

ビームソード大小二本を抜いて構えた!かの宮本武蔵を彷彿させていた!

アルゴ 「二刀流か」

ジュルジュ 「二刀流は意外に実戦に向きませんが」

マスターアジア 「マスタークロス!」

海未 「くっ!?」

にこ 「マスターアジアはデビルガンダムを使い地球環境を破壊してると聞くけど」

希 「そうなん?」

No.227 17/03/30 14:15
自由人 

海未 「あまいですよ!マスターアジア!」

海未は左右に手にしたビームソードを捨て瞬間的にマスターガンダムに接近した!
あまりの素早さにマスターアジアは驚愕した!?

マスターアジア 「なぁにぃ!?」

ビームソードでマスターアジアの動きを封じ接近戦に入り懐に近づいたのだ!!

海未 「園田流奥義!光輝手つまりはシャイニングフィンガー!!」

海未のシャイニングフィンガーがマスターガンダムの漆黒の頭部に輝きを放ち掴もうとしていた!

マスターアジア 「なあんだとぉ!?」

にこ 「(マスターアジアとはなんだか他人の気がしないんだけど)」

希 「(にこっちはオーバーリアクション芸の持ち主やからな)」

にこの心を読むスピリチュアルな希だった。

にこ 「ひとの心を読まないでよ!どわあれがオーバーリアクション芸よ!」

ほのことまきりんぱなのぞえり 「それよそれ」

そんな会話をよそに海未はひとり燃えていた。
ここでマスターアジアを倒せば一躍ガンダムファイターとして注目されガンタンク乗りから晴れて卒業である!

海未 「東方不敗!マスターアジア!デビルガンダムを使い地球を破壊しようなどと言語道断!」

ドモン 「それは俺の台詞だぞ!」

マスターアジア 「ドモンよ!よく見ておけと言っただろう!あれを見よ!」

シャッフル同盟 「あ、あれは!?」

なんと海未が乗るシャイニングガンダムはスーパーモードに変形しさらに金色の輝きを放ち始めた。

ナレーションストーカー 『こ、これは噂に聞く明鏡止水ではないのか!?』

ドモン 「馬鹿なぁっ!?」

海未 「マスターアジア!あなたの野望はここで潰えるのです!(決まりました!)」

マスターアジア 「ほざくな!小娘が!」

しかしマスターアジアとマスターガンダムも金色の輝きを放ち始めた!
この勝敗は如何なるものか!?

No.228 17/03/30 16:31
自由人 

園田海未とマスターアジアの戦いはギアナ高地を中心に地球が震えあがらんばかりの気合いに満ち溢れていた!

穂乃果 「ゆ、揺れている!?」

ことぱな 「キャー」

凛 「かよちんはあたしが守る!」

希 「えりちと真姫ちゃんはあたしが守るで」

まきえり 「え」

にこ 「あたしは!」

ドモン 「なんて気力なんだ!?」

サイシー 「あれが明鏡止水の輝き!」

チボデー 「oh my god だぜ!!」

ジュルジュ 「いったい園田海未という少女は何者なんです」

アルゴ 「ううむ」

シャッフル同盟たちはただただ驚くだけであった。
ただの少女に過ぎない海未があの流派東方不敗の始祖たるマスターアジアと互角に戦っているのだ!

マスターアジア 「ぶぁかなぁぁぁ〜っ!?」

海未 「あなたはここで倒れるのです!愛弓手っ!ラブアローフィンガーっ!!」

シャイニングガンダムの右手が隠された機能により弓と矢の形のビームを形をつくり金色と桃色の輝きを放つ!!

マスターアジア 「こうなればこのような娘に使うのもおこがましいが……(流派東方不敗最大奥義……石破天驚拳っ!!)」

この瞬間、ギアナ高地の大地を震わせながら一同が見守るなか海未は東方不敗マスターアジアの本当の気持ちを知った!!

海未 「!?(なにマスターアジアの真意が伝わる……!ああ……このひとは……!?)」

瞬間、ニ体のガンダムは互いの技の衝撃波で大地に転がった!!

ドモン 「マスターアジアァァァッ!!」

穂乃果 「うみちゃぁぁぁ……んんんっ!!」

ふたりはそれぞれ互いの機体のコクピットに駆け走りドモンはマスターアジアのもとへ穂乃果はシャイニングガンダムのもと向かった。
マスターアジアはドモンを見て吐き捨てるように言う。

マスターアジア 「ふ、敵味方に分かれたのだぞ。そのようなことではワシはワシは倒せぬぞ」

マスターアジアはドモンを機体から振り払うように地面に落とすとマスターガンダムの機体から園田海未を見つめた。
モニターを見ると彼女の母親らしい姿を見つけ懐かしむような瞳を見せた。
コクピットにいる海未を見つけた穂乃果は驚いた。なんと彼女は涙を流していたのだ。

No.229 17/03/31 05:28
自由人 

あ、あの園田海未が涙を流している?
穂乃果たちの間ではサイド7の女ジャ○アンと肩を鳴らしいまではガンタンクを誰よりも操るけどムネがちいさいのをコンプレックスに持ちいまはファイティングスーツに平たいムネを……。

海未 「ほ・の・か・!なにを言っているのですか」

穂乃果 「あわあわつい口走っちゃったよ」

海未 「誰がジ○イアンですか!平たいムネですか」

穂乃果 「しらない」

海未 「まったくあなたという人は」

ことり 「だいじょうぶ?」

ええ、と海未はコクピットから出てマスターアジアを見つめる。
マスターアジアの真意がわかってしまった。あの謎の大技(石破天驚拳)を喰らった際に彼の胸の内を感じたのだ。

海未 「マスターアジア!」

マスターアジア 「言うな小娘、お前の熱き魂はワシは受け取った!」

ゴクッと喉を鳴らしマスターアジアの真意をドモンたちに伝えたいがマスターは伝えるなと言う。
格闘家とは拳で語るものなのだ。
伝えたくても伝えられないもどかしい思いがあったがシャイニングガンダムの足元には彼女の母が来ていた。

海未母 「海未っ!」

海未 「お母様っ!?」

海未母 「あれほどむやみに格闘をしてはならないと言ったのに」

彼女はコクピットから下りた海未の頬を叩いた!ギアナ高地に頬を叩かれた音が響いた。

ほのことまきりんぱなにこのぞえり 「!?」

さらに驚くべきことが伝えられた。

海未 「いつものあなたは千分の、いや一千万分の一しか力を使ってはならないというのに。ガンダムファイトなどという格闘技に出れば。あ、あれはシュウジ・クロスさん!?」

シュウジ・クロスとは東方不敗マスターアジアがシャッフル同盟に加わる以前の本名らしかった。
マスターアジアは頷いた。

ほのことまきりんぱなにこのぞえり 「一千万分の一なの!?」

穂乃果たちは愕然とした。
なんでも聞くところによると普段の海未は相当本来の力を抑えているようであった。

ほのこと 「あわわわ」

にこ 「その力の一部か全部かわからないけどさっきは解放したようね」

レインは思い出した。
かつてネオジャパンには園田流という格闘一族が住んでいたが時の権力者により地球圏に分散されたという。

No.230 17/03/31 08:09
自由人 

サイシー 「そういやオイラたちの一族の一部がL5コロニーに移ったとかいう話がむかしあったな」

OZの記録ではL5コロニーにある竜(ロン)一族はすべて滅びたことになっており公でもそうなっていた。
しかし五飛とシェンロンガンダムの存在がオペレーションメテオにより確認されたがネオチャイナコロニーは特に公式見解は示していない。

レイン 「園田一族はあまりに強すぎたからいまは彼女と彼女の父母だけかしら」

海未母はいまは語るまい。実は東方不敗マスターアジアの唯一の血縁者が娘海未だけなのを。
だから知らなくていい。
気づくとマスターアジアはマスターガンダムと共に風のように消えていた。

ドモン 「コォラァッ!俺のガンダムを返せ!」

海未 「か、返しますよ」

海未はシャイニングガンダムの機能を止めてファイティングスーツからいつもの私服に戻った。
凛は感激していた。

凛 「強いにゃあ海未ちゃん!」

海未 「いえいえまだまだです」

あれでまだまだならそのうち惑星ひとつを手刀で斬ることくらいできるのではないか。
ターンXを持ってきた者たちの語りにある伝説巨神のように……。
怯える穂乃果たちだった。

穂乃果 「こ、こわいよ」

海未 「私は私ですが」

ことり 「そうだけど」

真姫 「コーディネーターや阿頼職システムとかじゃないの?」

海未 「ふつうの人間ですよ!私はデビルガンダムかターンXだとでもいうのですか」

感激している凛は別にしながらもさりげなく穂乃果たちはそう思った。
花陽はこんな人がいるu’sに入りたいのか迷っていた。
ドモンたちは修行を続けるようだ。
気づくと海未の足元に一枚の紙が舞いそれにはこう記されていた。
『流派東方不敗 免許皆伝!! 東方不敗マスターアジア』
どばばぁん!!と墨で記されており海未はまた感激していた。
穂乃果たちはやはり怯えた。
『ガンタンクと私』のベストセラーに続いて流派東方不敗の免許皆伝を彼女はいただいたのだ。

穂乃果 「海未ちゃん」

海未 「はい?」

ことり 「u’sを卒業する?」

海未 「しませんよ!なんでデビューした直後に卒業するんですか!」

三人の会話を聞きながら絵里は戦慄した。
海未がコワイ、と

No.231 17/03/31 10:33
自由人 

ことりがジャブローのメイドカフェでバイトしてる間は短い間だがu’sは三人揃った。
花陽は彼女たちのバイトや練習風景を見るたびに吐息をついた。
u’sに入るか入らない方がいいのか。
凛と真姫はそれぞれ気づいていたが後押しをするかどうか彼女たちも迷った。
絵里はジャブローを出てシャアに通信をした。

絵里 「大佐、聞こえますか。こちら潜入スパイのカシコイカワイイエリーチカです」

シャア 『どうした絢瀬くん』

絵里 「れ、連邦にはおそるべきパイロットがいました。ガンダムでもなくガンタンクに乗っている園田海未という者です」

シャア 『ガンタンク?戦車もどきか』

絵里 「が、ガンダムファイターなみなんです!か、彼女」コワイチカ!

シャア 『ふむ、だが木馬にはガンダムは二機しかあるまい。安心しろ絵里』

絵里 「そ、そうですが」

引き続き潜入任務を任させた絵里はトボトボとジャブローに戻ると希が話しかけてきた。

希 「どこ行っとたんえりち?」

絵里 「な、なんでもないわよ」

真姫は花陽を気にしながら月に向かえないか考えた。
軍人たちによるとUTXはジャブローを狙っているらしいが襲撃作戦直前ないし直後に連邦艦隊は宇宙を目指すという。ただしホワイトベースに関しては別動隊としての任務があるらしいと噂がある。

真姫 「迷うわね。どっちがいいかしら?」

にこ 「チョコパフェかストロベリーパフェ?あたしは断然ストロベリーよ」

真姫 「その迷ってるんじゃないわよ」

こころ 「お姉さまはメイドをしても家庭的ですわ♪」

真姫 「ヴェェ」

にこ 「あ!真姫ちゃんに聞きたいことあったの思い出した!」

なによ、と睨む真姫を片隅に連れていきにこはヴェーダについてようやく聞いた。

真姫 「ヴェーダ?たしか量子コンピュータのひとつよ。イオリア・シュヘンベルクと彼に従った者たちがイオリアの理論をもとにつくったらしいわ」

にこ 「ありがとう。真姫ちゃんあたまいい」

希 「にこっちのあたまが軽すぎるだけや」

にこ 「どういう意味よ」
真姫は希とにこがじゃれるのを見ながらヴェーダかと思う。
真姫は自分が何者かの意図で動きいまこの歴史も誰かに操られているのだろうかと思う。

No.232 17/03/31 12:31
自由人 

花陽はu’sの三人の稽古や練習をこっそり見つめていた。

花陽 「(( ̄_|」

その様子を凛もまたこっそり見つめていた。

凛 「(し、心配にゃあ。かよちんはこの前のガンダムファイトで海未ちゃんに憧れたとしたら……)」

凛の妄想

花陽(妄想)「アッハッハ!この私!小泉花陽は誰よりも強くゴハンを愛しガンダムファイトを愛するスペースシップアイドルになるのです!このバカりんちゃんがあああ〜っ!!」

凛 「ひぃやあああ〜!?あんなのかよちんじゃないにゃあ〜!?」(/≧◇≦\)

ひとり苦悩する凛にこちらも迷ってる真姫が突っ込んだ!

真姫 「なにやってるのよ」

凛 「か、かよちんが海未ちゃんに憧れて筋肉マッスルムキムキのオードリー春日みたいになったりしたらかよちんじゃあなくなるにゃよ!!」

真姫 「はあ、u’sに憧れてるだけでしょ。アレは」

凛 「そうだにゃ!」

あっさり自分の妄想を却下する凛だった。しかし花陽はu’sの三人を逐一見ていた。

花陽 「u’s、みゅーず……」(( ̄_|

真姫 「ほとんどストーカーかしら」

凛 「かよちんはあれであんがい内気にゃ」

凛の話によると幼い頃からアイドルやスペースシップアイドルを見て育つが元来が内気なためにその都度、凛が引っ張ってきたが今回はどうするか悩んでいた。

真姫 「なんで凛が悩むのよ」

凛 「かよちんが海未ちゃんみたいになったらたいへんこわいにゃ」

なるほどと納得した。

海未 「なにか言いましたか」

ほのこと 「?」

しかしUTX歌公国軍はジャブロー侵攻作戦を会議していた。
地球より遠く離れたサイド3では。

ギレン 「A-RIZE様!」

ツバサ 「ギレンなんだ」

英玲奈 「連邦にオデッサを取られたのは聞いたぞ」

ギレン 「あれはキシリアの責任だ」

あんじゅ 「今度はなんなの」

ギレン 「ジャブロー侵攻作戦を開始してよろしいでしょうか」

A-RIZE 「構わないぞ(木馬のスペースシップアイドルは潰しておかなくてはな)」

ナレーション永井一郎『UTX歌公国のジャブロー侵攻作戦が迫る!小泉花陽はどうするのか!?花陽は生き延びることができるか……』

No.233 17/03/31 15:08
自由人 

ナレーション三石琴乃『ちなみにジャブローやパナマ、一部の北欧やチベットのラサ、アフリカのキリマンジャロ、アラスカなどを含め一部に限られた拠点はザフトのオペレーションウロボロスの被害からさいわい逃れエネルギー供給がされているのでジャブローは地下都市や基地にも関わらずある程度の機能は免れ保っているのだった』

穂乃果 「ん?これにこちゃんのお母さんの声だよね」👆(≧∇≦)

にこ 「やめてよ!」

ナレーション永井一郎『UTX軍のジャブロー侵攻、ザフトのアラスカ攻略、三国家軍のガンダム破壊作戦、OZのコロニー支配など幾多の歴史が動いていた』

穂乃果 「ん?ぱなよちゃん」

花陽 「はなよです」

穂乃果 「なんであたしたちをいつも見てるの?海未ちゃんみたいにガンダムファイターに憧れてるの?ことりちゃんみたいに可愛いけどえっちな衣装を着けたいの?パン食べる?」

花陽 「ちがいますよ!パンはいただきますが」

しっかりパンを口にする花陽の目は穂乃果たち三人に目がいく。

海未 「しっかり否定されました」ウルウル

ことり 「えっちじゃないよ!可愛い衣装だよ」

穂乃果 「あ!ことりちゃん。ういんぐがんだむはどうしたの」

ことり 「うるうる、いやなこと思い出させないでよ」

ことりは思う。
大気圏突入の際にはリーオーごと海中に落とされOZのガンダム破壊作戦で間違えて自爆スイッチを押し機体は自爆、ゼクスにより再生修理されたがほとんど使わないままいまは再び海中に愛機はいるのだ。

穂乃果 「なにがあったか知らないけど練習だよ」

ことり 「もう!」

海未 「待ちなさい!」

穂乃果たちはu’sとしてジャブロー内では人気が少しずつ上がっていった。
一方忘れらかけていたアムロはウッディと話をしていた。

ウッディ 「私とマチルダは婚約者同士だったんだよ。アムロくん」

アムロ 「」

アムロは言葉もなかった。

ウッディ 「私は修理部隊、彼女は補給部隊。共に職場や任務が似通っていて会ううちにデートを重ねてたんだ」

アムロ 「(フラウにするかセイラさんにするか)」

この時アムロはすでにフラウかセイラを両天秤として考えていた。

No.234 17/03/31 21:43
自由人 

u’sの人気は少しずつだが上がっていった。
なかでもファンのなかでARISA2号なるファンが海未への応援と雪穂への応援メッセージをネットを通し伝えていた。

雪穂 「亜里沙は海未さんが好きなんだね」

亜里沙 「うん、でもこの前ジャブローで地震があったよね。なんだろ?」

ほのこと 「(地震を起こしたのは海未ちゃん)」(¬_¬)(¬_¬)


海未 「(なんですか!ひとを化け物みたいに言わないでください)」

亜里沙 「あ!u’sの園田海未さんですよね。サインください」

海未 「は、ハイ!(『ガンタンクと私』よりも感激です)」

穂乃果 「絵里ちゃんの妹の亜里沙ちゃんだよね。海未ちゃんは見ての通りのガンダムファイターを目指してる男のなかのオトコだよ?いいの」

海未 「誰がオトコですか!女の子です」

にこ 「(間違いなくガンタンクに乗ることなかったらガンダムファイターよ)」

亜里沙 「あたしが好きなのはu’sの海未さんですから!」キラキラ

ほのことうみ 「(おでこが輝く天使がいた。えくしあ25とえらいちがい)」

にこ 「?」

サインをもらった亜里沙は幸せな気分だった。
絵里はジャブローにいて大丈夫かしらと心配をした。
花陽は相変わらずu’sを見つめていた。それを見てる真姫はなぜかイライラする。

真姫 「(まったく花陽はいつ言うのよ)」

凛 「(まあまあもう少し待つにゃ)」

レビル 「なんだか今日はみんなナイショ話が多くない?ティアンム」

ティアンム 「うむ。女の子同士だからな」

などと呑気な会話をしてるなかUTX軍はジャブロー侵攻作戦の準備を着々としていた。
地球上の各部隊の大軍がジャブロー周辺に集結していた。サイド3にいるギレンは声高に演説した。

ギレン 『ジャブローを落とした者には元帥でもいかなる位でもやろうではないか!!』

この演説に誰あろう果敢に挑戦したのは赤い彗星のシャアであった。

シャア 「(ギレンらしいことだな。ならば私がやろうではないか)」

ひとりシャアは仮面の下で笑みを浮かべた。

No.235 17/04/01 05:42
自由人 

レビル将軍の計らいによりホワイトベースは第13独立艦隊ティアンム艦隊の一部として正式に組み込まれるようになった。

凛 「これはつまりどういうことにゃ」

花陽 「つまりはあなたたちは正式な軍人さんですよ、ということ」

真姫 「あたしは軍人じゃないけど」

穂乃果 「れ、連邦の軍人さんになっちゃったよ」

海未 「まあ致し方ありません」

機体がジャブローにないいことり、にこそしていまだ機体がない希と絵里は難を逃れたかに見えたが。
レビル将軍は希を見つめて言う。

レビル 「キミは乗る機体がなさそうだ。ホワイトベースには補充員と共にGファイターを二機渡すからキミはそのうちのひとつに乗りたまえ。高坂くんを助けてやってくれ」

希 「ウチがGファイター!?」

ブライト 「補充員というのはなんだ」

セイラ 「あのひとではないかしら」

スレッガー 「よろしくなブライトさんにおやどりさん」

ミライ 「ふう、もう少し襟をただしてください」

スレッガー 「きびしいな。噂のホワイトベースのお袋さんは。こちとら来たばかりだぜ」

正式に艦隊に組み込まれ補充員も来た。しかし問題がひとつあった。
こころここあ虎太郎、カツレツキッカの子どもたちの扱いだった。ジャブローの保育課が引き取ろうという配慮があったのだ。

保育士 「こら!待ちなさい!」

こころ 「お断りします」

ここあ 「逃げろ」

虎太郎 「じぇっとすとりーむあたっく〜」

希 「ん?」

キッカ 「やだやだ」

レツ 「おれたちはホワイトベースに残るんだ」

カツ 「お兄ちゃんたちのそばにいる!」

保育士 「わがままを言うのではありません」

穂乃果 「海未ちゃんがお兄ちゃん?」

海未 「おんなですが」

カイ 「おいおい。このチビたちはちいさいながらコロニーからずっと俺たちの戦いを見てきたんだぜ」

ハヤト 「無理矢理なことはやめてください」

保育士 「これは私の仕事です!口を出さないでください」

アムロ 「そんな」

保育士は子どもたちをジャブローの保育施設に連れていってしまった。
にこは複雑に見ていた。

にこ 「(あたしはソレスタルビーイングだから見てやれない)」

No.236 17/04/01 07:58
自由人 

ジャブローすべてに緊急警報が鳴り響いた。

ブライト 「総員配置につけ!我々は敵のジャブロー侵攻を阻止する」

アムロ 「マチルダさんにウッディさんがいた。よし」

セイラ 「アムロやる気ね」

戦いへの気合いと勘違いするセイラであった。
HONOガンダムに乗った穂乃果は希のGファイターを見つめた。

穂乃果 「HONOファイターにしない?」

希 「ほのファイターか。まあええよ」

海未 「よろしいんですか?和菓子屋ではありませんのに」

凛 「ジムカスタムいっくにゃあ〜」

花陽 「ジム改ですががんばります」

機体がないことりとにこは子どもたちを探そうとジャブロー内を走った。
同じ頃、南米ジャブローの上空にはガウ攻撃空母、ドップ、ガウの格納庫からはツバザク、グフ、ドムなど各部隊からの精鋭が空を覆わんばかりだ。
ギレンの演説や作戦発案もありその戦力はジャブローを落とすことができるのではと思わせるほどだ。
再びジャブロー、しかしその坑道付近にもUTX軍は少数だがいた。
シャア率いる潜水艦部隊だ。

シャア 「フフフ、せいぜい上の部隊には頑張ってもらわないとな」

赤いズゴックや量産型ズゴック以外にも奇妙なモビルスーツがいた。
ボラスキニフのゾックであった。

ボラスキニフ 「大佐はせいぜい暴れてください」

シャア 「わかった。くれぐれも気をつけるのだぞ」

洞窟や坑道から彼らは音もなく侵入していった。
地上ではセイバーフィッシュや少数ながら量産されたガンキャノン、ガンタンクタイプなどが上空からの敵を迎撃していた。
ガンタンクパイロットは園田海未に憧れを持っていた。

兵士A 「園田海未さんのように」

兵士B 「我々も戦うぞ」

兵士C 「ガンタンクの力を……!?ぐわ」

しかし空から降下してくるUTX軍のモビルスーツになかなか勝てずに撃破されていく。

パイロットA 「タンクもどきの気合いがちがう」

パイロットB 「気を抜くな」

ブラウン 「タンクもどきのくせに!」

ブラウンは小隊長となっておりドムでジャブローに部下と共に降下していた。
ドムのバズーカが火を噴いた!!

No.237 17/04/01 08:23
自由人 

ホワイトベースからガンダムやガンキャノン、ガンタンク、Gファイター、HONOファイターが発進してゆく。

穂乃果 「でもガンタンクな海未ちゃん」

無限軌道のキャタピラ音がなんとなく可愛くもあった。

海未 「なんですか!穂乃果」

穂乃果 「なんでもないよ」

などと言っていると坑道から見慣れないモビルスーツを海未は偶然見てしまった。

海未 「あれはベルファストで見たUTXのモビルスーツ」

パイロット 「大佐!連邦の基地ですぜ」

シャア 「よし!気をつけろ」

坑道内から基地に潜入したシャアの部隊の行動は素早かった。

シャア 「タンクもどきが」

海未 「ガンタンクだろうが私は海未です」

正確な射撃にシャアは舌を巻いた。
しかも二機のガンダムも追いかけてきた。

カイ 「俺たちはホワイトベースを中心に迎撃に回ろうぜ」

ハヤト 「わかりました」

海未のガンタンクもカイやハヤトについていった。
真姫はブリッジから見守っていた。
しかし戦いは激しさを増すばかりだ。

シャア 「しつこい!ガンダムにAHOとかいうヤツ!」

アムロ 「待て」

穂乃果 「アホじゃないもん!」

穂乃果はビームライフルを洞窟内にむやみに撃つことはしない。
アムロもだ。
だがシャアはズゴックの腕からミサイルを発射し妨害した。

アムロ 「しまった!?」

穂乃果 「ふさがれたよ」

シャア 「ふん、とりあえずは我々は作戦を遂行するぞ」

ジャブロー基地そのものは無理でも政治中枢や機能を破壊すれば宇宙への進出は防げるはずだった。
シャアは宇宙港そしてジムシリーズの量産工場などを見つけた。

No.238 17/04/02 11:44
自由人 

シャア 「モビルスーツを爆発させれば戦果は拡大するだろう」

部下たちに命じジムタイプのモビルスーツの足元に時限装置を仕掛けていく。
わずかに時間は遡る。
基地の保育施設に預けられたこころとキッカたちは子どもたちとはいささか馴染めないようだった。

子ども 「オレの父さんは連邦でえらいんだぞ。お前は?」

キッカ 「ふん!ベーだ😜」

戦争で家族を失ったキッカを庇うようにこころたち三人が生意気をいう子どもの前に立つ。

子ども 「なんだよ」

こころ 「あたしたちの家族は“えくしあ25”ことにこお姉さまであり」

ここあ 「u’sだ!」

虎太郎 「みゅ〜ず!」

子ども 「なんだよ!」

レツ 「け、なんだろうな。あれ」

カツ 「とにかくアムロお兄ちゃんたちのところに戻ろう」

保育士 「待ちなさい!こら」

保育士の声を無視して六人は保育施設を出たはいいが道に迷った。
しかし人の声が聞こえた方向に向かうと驚いた。

カツ 「あれは」

レツ 「UTXだ」

キッカ 「なにかしてる」

こころ 「爆弾?」

ここあ 「退治をしないと」

虎太郎 「おとなに知らせよう」

シャア 「これで数分後には基地は爆発だな」

シャアは振り返ると子どもたちの姿を見たようだが気にはしなかった。
地上に出たアムロ、穂乃果たちは上空からの敵を迎撃した。

アムロ 「シャアはどこだ」

穂乃果 「見失った」

希 「地下ちゃう」

セイラ 「そんな気がするわ」

カイ 「ホワイトベースが心配だぜ」

ハヤト 「わかりました」

ガンタンクの海未は地上に上がることなくジャブロー内を進んでいた。
するとこころたちを探していたことりたちを見つけた。いや正しくはにこをガンタンクで踏んでいた。
ぎゃああ〜っ!!

海未 「ん?なにか踏みましたか」

ことり 「海未ちゃん!にこちゃんを踏んでるよ!?」

海未はガンタンクを一度降りて踏まれているにこを確認してから動かした。

にこ 「まてまて!確認しなくてもコクピットからわかるでしょう」

海未 「いえあまりににこが低すぎますので」

低い!言うなとジャブロー内に響き渡る。

No.239 17/04/02 12:07
自由人 

ジャブロー内にあるレビル将軍たち政府高官たちのいる高官室にも爆撃は伝わっていた。

高官A 「ここが落ちることはないだろうな」

高官B 「うむ」

レビル 「案ずることはない。かのルウム戦役でも守り通したからな。それに私はホワイトベース隊の若者たちに期待をしている」

将軍の言葉に説得力があり高官たちも従った。
ジャブローの地上の爆撃やモビルスーツの降下は止まらない。
にこの叫びをシャア、アムロ、穂乃果たちは聞いたような気がした。

シャア 「なんだ(懐かしい声がしたような)」

穂乃果 「シャア?」

アムロ 「そんな気がしたと思う」

希 「ウチらはホワイトベースや」

セイラ 「しかたないわね。凛ちゃんたちだけじゃ不安だわ」

希たちはHONOファイターとGファイターたちを向かわせた。
凛と花陽の二機のジムも警戒は続いていた。

凛 「地上はスゴいにゃ」

花陽 「こわいです」

希 「地上はめっちゃ敵がおったで」

セイラ 「Gファイターではジャブローは戦いは向かないわ」

ふとなにかを感じたセイラはGファイターを降りてバギーを走らせた。

スレッガー 「ふむ、あのお嬢さんはなにかあるのかね」

ミライ 「戦闘中ですよ。いまは」

ブライト 「(ミライを狙っているのか。スレッガーとやらは)」

戦闘中にも関わらず三角関係の予兆があった。
ジャブローに激震が走るなか子どもたちは走っていた。

こころ 「さっきの人たちがいたのはここだよ」

キッカ 「がんだむ?」

カツ 「凛お姉ちゃんが乗ってたジムタイプに次世代への機体た」

レツ 「うん」

ジムタイプを中心に多くのタイプがあるがなかにはガンダムタイプもあった。

虎太郎 「とけい?」

キッカ 「ばくだんよ!!」

子どもたちはどうしよ!どうしよ!と慌てたところにガンタンクに乗った海未たちが現れた。

こころ 「お姉さま!ガンタンクな海未さま」

にこ 「どうしたの」

海未 「ガンタンクが代名詞みたいですね……」

三人は子どもたちから爆弾が仕掛けられているのを知り手分けしてモビルスーツから爆弾を排除した。

No.240 17/04/02 15:02
自由人 

海未 「ガンタンクに爆弾を載せるわけにはいけませんね」

そこへ遅れてフラウがバギーでやって来た。

キッカ 「フラウお姉ちゃん」

フラウ 「心配させて」

にこ 「まったくよ」

ことり 「フラウさんバギーにこの爆弾を載せてどこかへ捨てましょう!」

フラウ 「爆弾っ!?」

慌てるフラウの反応にみな普通の女の子と素直に思った。

うみことにこ 「(ふつうだ)」

爆弾をバギーに載せてどこか安全なところで捨てるのだ。
運転するのはにことことり。共通なのはエクシアにウイング、皮肉なことに天使を彷彿させる者同士だ。

にこ 「フラウさんはこころたちを安全な場所までお願いします」

ことり 「海未ちゃんは穂乃果ちゃんかホワイトベースにいって」

海未 「わかりました」

フラウたちが安全な場所に行くのを見ると海未は基地内を走った。
するとボラスキニフのゾックが基地内を破壊していた。

海未 「新型っ!?」

ボラスキニフ 「タンクもどきが新型のゾックを舐めるな」

そしてシャアはウッディら連邦軍人を倒していくがガンダムと遭遇していた。

アムロ 「よくもウッディ大尉を!」

穂乃果 「顔のいかついマチルダさんの旦那さんになるはずのひとを」

シャア 「ええい!しつこい」

シャアはいつまでも爆破のタイミングが来ないので失敗したのを悟りしかもアッガイ隊は二機のガンダムにやられていた。

シャア 「ボラスキニフ聞こえるか。援護しろ」

ボラスキニフ 「了解」

ゾックはガンタンクからガンダムの方へ向き直り攻撃した。

アムロ 「なんてパワーだ」

ボラスキニフ 「伊達にビームは積んじゃいない」

穂乃果 「ん?あれに見えるは海未ちゃん!海未ちゃん背中から攻撃だよ」

海未 「はい?こちらが正面ではないですか」

実はゾックは前後がほぼまったく同じ姿なために敵である穂乃果たちには区別がわからなかった。

ボラスキニフ 「おらおら」

ほのうみアム 「うわ」

ゾックのミサイルやビームが三人を襲う。
バギーで走ることりににこ!
ふたりは人気のいない坑道に爆弾を積んだバギーを乗り捨てた!
爆発が坑道内で起きそれはゾックの上から瓦礫になり現れた!

No.241 17/04/02 16:12
自由人 

ぐわああ〜!?、突如として降り注いだ瓦礫や岩にボラスキニフは戸惑った。
この機を逃す穂乃果たちではない!ビームライフルを放ち海未はミサイルを放つ!
ボラスキニフは愛機ゾックと共に四散した。

アムロ 「逃がしたか。シャア」

穂乃果 「相変わらず早い」

海未 「ん?地上の戦闘が済んだようですが」

地上の爆撃や戦闘音もあまりしなくなっていた。
穂乃果たちはホワイトベースに引き返した様子をシャアは見ていた。

シャア 「ええい、ガンダムめ。あのガンタンクとかいうのも侮れん」

潜水艦に帰ろうとした時だった。外から自分の名を呼ぶ声がしモニターに映すとサイド7で見たあの少女である。
アルティシア、とシャアはコクピットから降りた。

シャア 「アルティシアか」

セイラ 「に、兄さんなのですね。なぜUTX軍に」

シャア 「父ジオンはザビ家に殺され父が残したA-RIZEなる少女たちは利用されている」

アルティシア 「復讐ですか」

シャア 「そうかもな。だがアルティシア、連邦にいるならお前は連邦から離れろ。わかったな」

シャアは自分の身に危険を感じてコクピットに戻り闇に消えていった。
兄さん、とセイラの声は消えるようだった。
UTX軍のジャブロー侵攻は失敗に終わった。この日、ジャブローからサラミス級およびマゼラン級戦艦は宇宙へ射出された。
また時を同じくしてギアナ高地ではシャッフル同盟を狙うマスターアジアの攻撃、アラスカではザフトを狙ったサイクロプス、サイクロプスから難を逃れたアーク・エンジェルにフリーダムなど後の戦争の激しさを残す戦いがいくつかおこなわれていたのだ。
ホワイトベースは大平洋を経由し再び宇宙へ向かうのだった。
しかしまだ花陽はu’sへの参加を躊躇っていた。

花陽 「入りたいよ」

凛 「あ〜!もうかよちんおいで」

真姫 「じれったいのよ!花陽は」

ふたりに手を引かれ練習を終えた三人のもとに向かわされた。

穂乃果 「?」

花陽 「あ、あたしを!」

穂乃果 「ジムにしときなよ。ガンタンクに乗ったら海未ちゃんだよ?」ゴチン!

海未 「ガンタンクイコールわたしですか」

花陽 「u’sにあたしを入れてください!」

やっと言えた花陽である。

No.242 17/04/02 18:23
自由人 

おおっ……、と海未の拳骨に堪えた穂乃果は頭を押さえた。

穂乃果 「さ、さすが海未ちゃん……。流派東方不敗を免許皆伝した……拳骨は効いたよ……」

花陽 「」ヘイキナノッ!?

さながらムンクの『叫び』のように花陽は表情を変えたが穂乃果は頭を撫でてていた。

穂乃果 「ま、まあ平気ではないけど一千万分の一の海未ちゃんの力をむかしからやられてたし……」ウルウル

ことり 「いちおう平気なのはあたしと穂乃果ちゃん、あとは雪穂ちゃんくらいかな」

海未との付き合いも大変だなと三人は心から同情した。

穂乃果 「それで花陽ちゃんはu’sに入りたいの?こんなガンダムファイターみたいな海未ちゃんがいるのに」

海未 「穂乃果」

ことり 「まあまあ」

花陽 「はい!あたしも宇宙に平和を伝えるスペースシップアイドルになりたいです(海未ちゃんみたいなのはいやかな)」

凛 「かよちんがやるならりんもやるっにゃあ〜!」

真姫がツンとしていると凛が後押しをした。

凛 「ついでに真姫ちゃんもu’sに入ろうよ」

真姫 「ついでってなによ!」イミワカンナイ

花陽 「でも穂乃果ちゃんたちに曲を提供したんでしょう」

真姫 「ヴェェ」

穂乃果 「まあファーストライブはあまりお客さんいなかったけどね」

ことり 「ネット配信でようやく人気が見えてきたね」

海未 「まあそうですね。そういえばにこは?」

こころ 「お姉さまはジャブローを離れた時に用があるからまたね、と降りていかれました」

雪穂 「亜里沙〜!亜里沙〜!」

にこはホワイトベースを再び降りてソレスタルビーイングとしての活動を再開しながらu’sの活躍を見守りながらライバルとしても見守るのだった。
同じくジャブローで降りていた絢瀬姉妹はシャアと合流していた。

絵里 「助かりました大佐」

亜里沙 「姉の情報がお役に立ちましたか」

シャア 「まあその件はよしとしよう。木馬も宇宙へ向かうか」

ナレーション矢島晶子『オラ野原し……コホン。この日、六人となったu’sの歌声は満身創痍のアーク・エンジェルやオーブ、サンクキングダム、アザディスタン皇国などに配信されていき歌声は平和の灯となった』

穂乃果 「しんのすけ?」

No.243 17/04/03 10:01
自由人 

ホワイトベースは大平洋を進んでいた。この後に大気圏突入をして宇宙へ出るはずなのだが。

穂乃果 「ブライト艦長さん」

ブライト 「なんだ」

海未 「(めずらしいですね。穂乃果がブライト艦長に意見するなんて)」

ことり 「(なんだろね)」

穂乃果 「ほのかは意見します!オーブに寄ってください!ブラちゃん!」

瞬間、ミライの操舵ミスで艦が大きくバレルロール(旋回)した!
当然、こころたちは艦内を転がっていた!

こころ 「きゃあ」

ここあ 「なんの!」

キッカ 「ミライさん!!」

レツ 「よく踏ん張れるな」

虎太郎 「かいてん〜♪」

カツ 「やれやれ」

子どもたちはジャブローを救った功績と本人たちの意思によりレビル将軍の配慮でホワイトベースにいることを許されていた。

ブライト 「なぜだ、高坂曹長」

曹長という響きに本当に連邦に入っちゃったと思う感慨もしばしばすぐさま意見した!

穂乃果 「オーブに寄って温泉たまごや観光……ではなく」

まきりんぱな 「(ほぼ目的を口走ったわね(にゃ))」

穂乃果 「オーブの他国をしんりゃくしないしんりゃくさせない。中立を保つ国の在り方を勉強したいのです」

ことうみ 「(途中がひらがななのはうろ覚えだよ)」

ブライト 「そんなことはコンピュータールームで学べるだろう」

セイラ 「ですがサンクキングダムの完全平和主義同様に学ぶところもあるはず」

ミライ 「まあ大平洋を通り抜けるから航路上だし」

スレッガー 「いいんじゃないのか。レビル将軍もゆっくり宇宙に上がれって言ったんだろう」

レビル 「いや言ってない」

ブライト 「ううむ」

穂乃果 「ブライト艦長、便秘なら海未ちゃんに気張り方を習ったら……」

海未ブラ 「ちがう!」

海未 「なんで私が便秘の時の力の入れ方を教えるんですか」

ブライト 「便秘ではなく考えているんだ」

悩む。
たしかにオーブに興味がないわけではない。しかし欧州にあるサンクキングダムよりは近い。
なんでもヘリオポリスは平和なコロニーだったがザフトにより破壊されたと聞く。
決断した。

ブライト 「まあいいだろう。滞在は数日だぞ」

No.244 17/04/03 10:38
自由人 

ホワイトベースが大平洋で進路をオーブに変えていた頃、にこはプトレマイオスからエクシアに乗って発進していた。

スメラギ 「刹那」

にこ 「ガンダムエクシア、刹那いくわよ」

エクシアの飛び去る姿がブリッジから見えた。
アレルヤは言う。

アレルヤ 「彼女はどこに」

ロックオン 「チームトリニティだな。奴等のやり方はいけすかねえ」

ティエリアは思う。
彼女とはいさかいはあるものの彼女の考えや行動に納得するものはある、と思われた。
にこはエクシアのコクピットで思った。
民間人を巻き込むトリニティの非道なやり方は連邦軍人やUTX、OZの一部にも見られるがトリニティはやり過ぎた。
ネーナ・トリニティは自分たちの前のエクシアに真っ先に気づいた。

ネーナ 「ガンダムエクシア!?刹那・F・セイエイ」

にこ 「あなたたちは穂乃果以上にガンダムではないわ!」

ヨハン 「穂乃果だと」

ミハエル 「なんだと!スペースシップアイドルと俺らを一緒にすんな!」

三機のガンダムスローネはホワイトベースが通りすぎた大平洋上上空でエクシアとぶつかりあう!

にこ 「あんたたちはやり過ぎなのよ!」

GNビームソードがにこの感情が伝わったように輝く!
ネーナは叫んだ!

ネーナ 「あんた!本当の刹那じゃないでしょう!ちびっこ!」

にこ 「ちびっこ言うな!ちいさくてもあたしもスペースシップアイドルだ!えくしあ25よ!」

ミハエル 「正体がどうあろうが関係ねえ!」

ヨハン 「く、よせ!ちびっこエクシア」

ヨハンの言葉によけいに怒りが燃えるにこである。
にこは個人的感情よりもソレスタルビーイングの一員として自らの不遇な運命と戦うようになっていた。
しかし敵は三機のガンダムだ。疑似GNドライブとはいえ互角なのだ。

ミハエル 「死ね!」

ツヴァイのGNバスターがエクシアを襲った時だ!
もうひとつエクシアの背後からビームが飛んできて干渉し爆発した。

にこ 「ヴァーチェ……(一瞬、希かと思ったあたしがいたわ)」

ティエリア 「援護する。刹那・F・セイエイ」

ホワイトベースにいる希は盛大なくしゃみをしていた。

希 「ぶぁっくしょい!!」

穂乃果 「風邪?」

No.245 17/04/03 12:04
自由人 

にこ 「ティエリア……」

ティエリア 「よそ見をするな。フォーメーション25だ」

エクシアとヴァーチェは巧みにフォーメーションを取りトリニティのスローネ三機を追い詰めてゆく。何度か練習でフォーメーションは積み重ねていたが実戦はこれが初めてであるがふたりの息は合っていた。

にこ 「GNダガー!」

ティエリア 「ふ、ムキになるな。この程度の奴等僕たちでも倒せるはず」

にこ 「そうね」

エクシアは蹴りをスローネドライに放ちネーナは悲鳴を上げた。

ネーナ 「きゃあ」

ミハエル 「いい気になるなよ!てめえ」

ヨハン 「く、よせ」

たが数で劣るはずのソレスタルビーイングのガンダムにトリニティは劣勢を感じる。
ネーナはムキになる。

ネーナ 「いい加減にしなさいよ!ちびっこ」

にこ 「うっさいわね!ツンデレシスター」

ネーナ 「本物の刹那ではないくせに!!」

なに、とヨハンはこの時愛妹の言うことをたしなめようとしたがヴェーダにある刹那のプロフィールにリンクした時だ。
刹那のプロフィールが以前見たときと異なっていたのに気づく。

ヨハン 「ヴェーダが書き換えられている!?いや」

ヴェーダを操る何者かが書き換えたと咄嗟に感じた。そこにはこう書かれていた。

コードネーム 刹那・F・セイエイ
本名 ニコ・ヤザワ(矢澤にこ)
age:18
スペースシップアイドル名:えくしあ25




など無数のデータの羅列をヨハンは読んでいた。
そこへヴァーチェがトライアルシステムを発動させナドレに姿を変えていた。

ティエリア 「キミたちはガンダムに相応しくない!ナドレ、トライアルシステム!」

にこ 「やるじゃない」

トリニティはガンダムが動かないことに慌てた。

ネーナ 「ちびっこエクシア!!」

ミハエル 「くそ」

ヨハン 「く」

しかしトライアルシステムの発動は急に停止した。

ティエリア 「なに?やはりヴェーダは……!?」

にこ 「ティエリア!」

にこはヴァーチェをかばうようにGNソードを構えトリニティからの攻撃を防いだ。
危機がにことティエリアに迫った時だった。
もうひとつGN粒子を放つ機体が現れた。

No.246 17/04/03 15:19
自由人 

ロックオン 「ミススメラギもやるねえ」

GN粒子を放ったのはロックオンのガンダムデュナメスでありにこたちを援護した。

ヨハン 「ロックオンか。いやライル・ディランディか」

ロックオン 「それがどうした」

不敵な瞳をする彼の耳にヨハンはにこの正体を明かした。

ヨハン 「キミたちの側にいる刹那・F・セイエイは刹那であるが最初の刹那ではない」

ロックオン 「それがどうした!」

ヨハン 「彼は、いや彼女はキミの仇だ」

なに、とロックオンはライフルを放ちながらも絶句していた。
ヨハンは言う。

ヨハン 「彼女はキミが家族を失ったテロに加わっていた。キミの父母や妹を倒した仇だ、どうする」

てめえ、と息が詰まる思いをしながらロックオンはライフルを放ったが三機のガンダムスローネは空に消えていった。
ロックオンはエクシアにいる刹那いやにこを見つめた。
大平洋の孤島にあるソレスタルビーイングのアジトでロックオンはにこに事情を聞いた。
にこはすべての事情を話した。

にこ 「ええ、あたしはサーシェスのいたテログループにソランくんと共にいたわ。主に食料調達係兼雑用で。足のくさいサーシェスにこき使われたわ」

ロックオン 「サーシェス?そいつがお前に命令してたのか」

ええ、と頷くふだんはツンデレなにこにしては素直だった。
ロックオンが銃を向けていたからだ。
死んじゃう死んじゃう、とにこは心から嘆いた。ホワイトベースにいたらまだ死ななかったのにととことん嘆いていた。

ロックオン 「仇を討たせろ!刹那」

にこ 「」

あまりに怯えてにこは放心寸前だった。
ティエリアは黙って見ていた。

にこ 「(死ぬわ死んじゃうわ……うわわわん!!)」

ロックオンの銃から弾丸を放つ音が島に響いた。
ダァーッーン!

にこ 「」ハッ!

にこ 「(い、生きてる?生きてるわよね!?)」

ロックオン 「なぜ避けなかった、刹那」

にこ 「あたしがガンダムになれなかったらロックオン、あなたがガンダムになればいい。それだけよ……」

にこはガクガク震えながらカッコいい台詞を言った!と言えた!と確信した。
震えながら。

No.247 17/04/03 19:20
自由人 

ロックオン 「ガンダム?あははは」

ティエリアがなにが起きたかわからない顔に気づいたロックオンは笑う。

ロックオン 「これが人間だ。ティエリア、いいことも悪いことも飲み込もうとする。矛盾もな」

ティエリアは少しわかった風な顔をしたがにこは少しちびっていた。
プトレマイオスに帰るまでエクシアのコクピット、艦の私室でちびっていた。
しかし歴史は動く。
連邦、連合、マスターアジアなどに遅れること三国家群は何者かの手により疑似GNドライブを手に入れチームトリニティを狙い動いた。
三国家群にまとまりが見えはじめていた。

にこ 「チームトリニティが、あのツンデレが」

ロックオン 「これは俺たちも標的だな」

スメラギ 「ええ、ソレスタルビーイング自体が彼らの敵なのよ」

アレルヤ 「これは心してかからないと」

ティエリア 「だが戦争根絶のためには僕たちはやらないといけない」

にこは整備を終えたエクシアに向かい出撃した。
トリニティと戦うために。
しかしトリニティはサーシェスの手によりすでに兄ふたりがやられ生き残ったのはネーナだけであった。三国家群と戦い疲弊してたところを不意打ちされた。

にこ 「同士討ちしてる?ちがうわ」

ネーナ 「く、兄兄ズのかたきを」

サーシェス 「アッハッハ!これがガンダムか」

サーシェスの操るガンダムスローネツヴァイは圧倒的な力を示していた。
にこは叫んだ!

にこ 「埼玉のヒロシ!いやサーシェス!」

サーシェス 「クルジスの雑用メイドかよ!また足の臭いを嗅がすぞ」

にこ 「自分の足の臭いを嗅いでなさい!」

エクシアのGNソードを構えさせサーシェスに挑む!その間にネーナは逃げていった。

にこ 「いいかげん埼玉に帰りなさいよ。みさえのもとに!」

サーシェス 「うっせえ!いまは単身赴任なんだよ!」

しかしにこは劣勢を強いられた。一本一本のGNソードが弾かれていた。

にこ 「この足くさオヤジが!!」

サーシェス 「うっせえ!屁をかますぞ」

しかし奇跡が起きた。
トランザムシステムが発動したのだ!

サーシェス 「な、なんだ!?」

トランザムが発動したエクシアに翻弄されたサーシェスは引き返した。

No.248 17/04/04 05:13
自由人 

スメラギ 「トランザムシステム、イオリアが残したシステム……」

リヒティ 「スゴいじゃないですか!」

ラッセ 「だがな、時間制限もあるしおいそれと使えんのもある」

プトレマイオスに戻ったにこたちガンダムマイスターは頷いた。
なにより三国家群に疑似GNドライブが渡ったことは驚異的な事態だ。

にこ 「イオリア・シュヘンベルク……//////」

また真姫に聞きたいことが増えた彼女であった。むしろ聞きたいことを口実に親しくもなりたかったりする。
しかし適度にネットでu’sに嫌がらせなコメントをにこはしていた。
自称ライバルとして。
“あなたたちはまだスペースシップアイドルじゃないわ’と。
その頃、ホワイトベースはオーブに入港しようとしていた。
港にはカガリが迎えに来ていた。

穂乃果 「よーし!観光……じゃなくて社会勉強だよ」

海未 「そのわりにおしゃれをしてますね」

穂乃果 「し、してないよ!」o(T□T)o

ことり 「うふふ」

海未 「ことりはいいのですか?宇宙にいかなくて」

ことり 「ホワイトベースが宇宙にいくんなら途中、シャトルを貸してくれたらいいから」

ガンダム01パイロットが宇宙に不在のためコロニーはOZの懐柔政策が進んでいた。
デュオは捕まりトロワはOZに潜入しカトルはL4コロニーで父や姉と出会い五飛は孤独に戦っていた。

デュオ 「ことりはどうした!!」

トロワ 「……」

オーブは連合がアラスカにサイクロプスを使い味方をも犠牲にするやり方をマリューやキラから聞きながらも中立を保っていた。
ウズミはホワイトベースの入港を認めたのはu’sを見たかったからだ。数少ないスペースシップアイドルを。

ウズミ 「カガリも見ておくんだな。u’sの伝えたいことを」

カガリ 「はい(つまりは私にCDデビューをしろですね)」

そんなことがあった。

カガリ 「穂乃果!」スカッ

穂乃果 「カガリちゃん!これから観光だからごめんね」ダッシュ!

海未 「申し訳ありません」

ことり 「ごめんね」

凛たちもおしゃれをして後を追いかけた。

真姫 「やれやれね」

カガリ 「キラたちもいるのに」

落ち込むカガリだった。

No.249 17/04/04 16:23
自由人 

穂乃果たちは観光……もとい社会勉強をした後にようやくキラたちと再会した。
なんでもキラとアスランは互いの友や仲間を殺し殺され憎しみの頂点に達しておりキラは一時は爆発したイージス、ストライクの中で生命の危機だったらしい。
さいわいマルキオ導師に救われプラントでラクスと出会ったという。

ほのことうみまきりんぱな 「ラクス・クライン!?スペースシップアイドル人気ナンバー1の!?」

彼女たちの驚きをよそにキラは淡々と話を続けた。
プラントで傷を癒していたがプラントもナチュラルを倒すことしか考えていない思想を悟りアーク・エンジェルにいる仲間を助けたいと願いラクスからフリーダムを与えられアラスカで連合ザフト勢力に関係なく停戦を求めたという。
穂乃果たちはアーク・エンジェルのデッキでフリーダムという機体を見つめた。

穂乃果 「スゴい」

ことり 「うん」

海未 「(ラクスに会えばガンダムという特典がつくのですか)」

真姫 「カッコいいにゃ」

花陽 「あたしもいつかはガンダムに」

真姫 「これは……(Nジャマーキャンセラーが……Nジャマー…にこちゃんジャマー…にこちゃんジャマじゃないわね)」フフフ……

フリーダムを見つめちいさく笑みする真姫に穂乃果たちは「だいじょうぶ?」と心配した。

真姫 「な、なんでもないわよ!」

しかしキラとアスランが互いを殺しあったことはにわかに信じられなかった。

穂乃果 「ズラちゃんがキラちゃんを殺そうなんて」

海未カガ 「ザラです(だ)!!」

そこへエリカ・シモンズ、ムゥが現れた。

エリカ 「あらお姫様にもいい友達ができたようね」

カガリ 「ふん」

穂乃果 「真姫ちゃんに似てツンデレだね」

エリカに案内されたのはアスランにより破壊されたはずのストライクが修復されていた。
まるで新品同様に輝いている。

エリカ 「今度はナチュラル用にOSを書き換えてみたんだけど」

海未カガ 「私を乗せろ!むっ!なんですか(だと)」

穂乃果 「う、海未ちゃんにはモビルとれーすしすてむがいるよ!ガンダムファイターなみなんだから」

ことまきりんぱな 「うんうん」

海未 「」

ムゥ 「ダメだ、コイツには俺が乗るからな」

No.250 17/04/04 17:21
自由人 

しかしオーブにも長い平和の刻が連合の手により崩壊しようとしていた。
連合はモルゲンレーテとマスドライバーを力により接収しようとしていた。

司令官 「アズラエル理事、事前情報によるとHONOガンダムを搭載した連邦のホワイトベースが入港したらしいですが」

アズラエル 「ア〜、連邦の艦ですか。巻き添えということにしときまショ。しかしHONOガンダムですか……サイド7以来戦績を上げている機体ですネ。キョーミあります。キミたちできれば捕獲してください」

モニターに映る強化人間のオルガたちに彼は命じた。
再びオーブ。
ことりは機体がないことに悩んでいたがエリカに意見を言ってみた。

ことり 「あ、あのよそ者のあたしが言うのもなんですけど機体を貸してください!なんでもいいんです!」

エリカ 「あなた」

カガリ 「エリカ・シモンズ!私にも機体を貸せ」

海未 「私もお願いします」

穂乃果 「よし!恒例のババ抜きだね」

ことうみカガ 「負けないよ(ません)!!!」

ことり 「いち抜けたよ!!」\(^o^)/

勝負は脳筋同士の対決となった。
しかしふたりは気づいてなかった。どっちが勝っても負けても機体はことりのモノであった。

カガリ 「右か」

海未 「負けません」(≧∇≦)

カガリ 「左か」

海未 「なんのです」(/。\)

カガリ 「右だ!よし!勝った!」\(^o^)/

海未 「また負けました」(ToT)

エリカ 「だけど機体はことりさんのモノね。一機だけ乗り手がいなくて困ってたのよ」

両雄ならび立たずであった。海未とカガリは似た者同士なのかもしれなかった。
エリカがことりに貸す機体はオーブの象徴たらん機体であった。

エリカ 「M1アストレイよ」

ことり 「M1あすとれい、……つまりは“ミナリンスキーはナンバー1。だけど王道じゃない”……いいよ!」

海未 「な、なんでことりにガンダムなんですか!あなたにはウイングガンダムがあるのに!」

海未はみっともないくらいに歯噛みした。
しかしその間に連合からの攻撃が開始された。
穂乃果、アムロたちも発進していった。

穂乃果 「ほのかいくよ!」

アムロ 「アムロいきます!」

No.251 17/04/04 19:52
自由人 

キラのフリーダムを中心にアーク・エンジェルはオーブ海域を守りムゥのストライクもモビルスーツに初めて乗ったとは思えないくらいの勢いがあった。

ムゥ 「おうおう、やるね!おじさんルーキーとか呼ぶなよ」

穂乃果 「キラくんもスゴいけどムゥさんもやるよ」

アムロ 「さすが、エンディミオンの鷹」

カイ 「け!観光に来るからだ」

ハヤト 「同感ですがフラウたちが楽しければボクは構いません」

カイとハヤトのガンキャノンは巧みに援護ていた。
しかし見慣れない三機の機体が突如現れた!ストライクダガーではない。

オルガ 「おらおら!」

カイ 「キャノンタイプかよ」

オルガの操るカラミティに彼らは驚愕した。
また新たな機体だ。漆黒の猛禽のようなタイプだ。

クロト 「滅殺っ!」

レイダーの口から協力なビームが海域に波を立て海岸域を破壊した!
ことりたちも慌てた!

ことり 「なに?この人たち」

凛 「強いにゃ」

花陽 「この国をやらせないですよ」

しかし海中からまた新たな機体が現れ花陽は驚愕し悲鳴をあげた!

花陽 「タスケテ!?」

キラ 「ええい!」

シャニ 「ち、殺れたのに!なんなんだよ」

シャニの操るフォビドゥンであった。
アムロたちも驚いた。

アムロ 「連合の機体っ!?」

セイラ 「強いけど私たちのようなナチュラルなの?あれ」

希 「なんかちがうで」

ブリッジの通信や解析をおこなう真姫がもっとも驚愕していた。
あ、あれも私が開発した機体なの!?地球圏に私は混乱をもたらした存在!
にこちゃんたちソレスタルビーイングに狙われる!?
彼女は自分に深く眠る記憶がフラッシュバックのように瞬間的によぎっていた。
な、なにかが思い出しかけてる……!?

おやどり 「西木野さん西木野さん」

真姫は自分を呼ぶおやどり艦長の声に正気に戻った。

真姫 「アムロさんと穂乃果はオーブ部隊を支援!キラくんやムゥさんたちと連携を」

海未 「私も出ます」

海未のガンタンクも出撃してゆく。

真姫 「カイさんとハヤト、ことりたちはホワイトベースを中心に援護!」

ことりんぱなカイハヤ 「了解!」

No.252 17/04/04 20:18
自由人 

海未のガンタンクは果敢に連合の新たな三機に砲撃していた。
当たらずとも三機には牽制にはなるくらいの正確な射撃だった。

オルガ 「タンクもどきのくせに」

シャニ 「オルガより射撃がうまいぜ」

クロト 「瞬殺っ……!」

レイダーのハンマーがガンタンクを襲う!
しかし穂乃果のガンダムがガンタンクを守った!

海未 「穂乃果っ!?」

穂乃果 「海未ちゃんをやらせないよ!」

彼女は穂乃果の熱い友情に感謝した。しかし彼女の本音はというと。

穂乃果 「海未ちゃんがガンタンク乗りでも印税は山分けだよ!」

海未 「はい?」

オルガシャニクロト 「わけのわからないことをいうな!!」

連合の三機にチームワークなどあったものではない。
連合とオーブの戦いは熾烈を極めていた。
その戦いを見守る赤い機体があった。新たにザフト特務部隊となったアスランのジャスティスである。

アスラン 「キラ!?穂乃果!海未か!足つきに木馬か」

なぜ彼や彼女たちがいるのかはわからないが戸惑いがあった。
アーク・エンジェルを襲うミサイル!
しかし迎撃の手が回らなかった。何者かの機体がミサイルを撃ち撃破した。

ミリアリア 「あれは!?」

ディアッカ 「さっさと退けよ!アーク・エンジェルっ!!」

それはモルゲンレーテより愛機を奪い返したディアッカのバスターであった。

ミリアリア 「あいつ、なんで」

希 「ミリアリアちゃん?アイツが捕虜だった時にワシワシしたん?」

一瞬、アーク・エンジェルのブリッジが静寂に包まれた。
ミリアリアは顔を真っ赤にした。

ミリアリア 「し、してないわよ!」

希 「く!連合の機体は強いで!」

ミリアリア 「ごまかすな!」

マリュー 「ヘルダント撃て〜っ!!」

ブリッジにいる全員にごまかされたミリアリアであった。
バスターに乗るディアッカは目をまるくした。

ディアッカ 「ワシワシ?」キョトン

No.253 17/04/05 06:21
自由人 

オルガ 「なんでコイツら落ちねえ!」

シャニ 「知るか」

クロト 「滅殺っ!」

フリーダム、HONOガンダム、ファーストガンダムそして海未のガンタンクにムキになる三人。
アスランはオーブの戦いを見守りながら迷っていた。
彼は再び地球に降りかつての戦いの跡をを見たのだ。
オーブ付近で自分の乗ったイージスとキラのストライクの戦いの残痕を見た時は言葉がなかった。
親友を殺そうとイージスの自爆スイッチを躊躇いなく押し気を失ったところをカガリらオーブに助けられた。
彼女は泣いていた。
戦ったから撃たれ撃たれたから戦う。戦いに終わりがあるのか、と泣いて叫んでいた。
そしてそれを裏切り者とされたラクスから問われた。
戦いに終わりがあるのか、あなたの敵は誰なのか、と。
ふたりの問いにアスランは答えが出せなかった。
マルキオ導師に会い連合がオーブを狙っていると聞かされ驚いた。
同じナチュラルなのに、と思うがプラントでもラクスを父は狙っていた。
同じコーディネーター同士でも戦い合う事態となっている。
これはおかしい、だが疑問はあっても答えは見いだせない。
カラミティのキャノンがフリーダム、HONO、ファーストガンダムを狙う!

キラ 「く、早い」

アムロ 「なんなんだ!君たちは!」

穂乃果 「ええい」

海未はガンタンクで三人を援護する。

海未 「やらせません!キラや穂乃果は」

ことり 「ガンタンクでよく頑張れるよ。海未ちゃん」

ディアッカ 「あんなナチュラルがいるのかよ!」

コーディネーターのディアッカはガンタンクの獅子奮迅な戦いに驚きと感心がミリアリアという少女に近いくらいに興味があった。
しかしフリーダムとHONOを連合の三機が襲いかかる!

クロト 「滅殺っ!」

キラ 「なに」

穂乃果 「やられちゃう!?」

レイダーの強烈なビームがフリーダムとHONOに向かった時だ。
新たな赤い機体がフリーダムそしてジャンプ飛行していたHONOを庇った。

ほのキラ 「なに」

アスラン 「聞こえるかキラ・ヤマト、高坂穂乃果」

ほのキラ 「ヅラちゃん!(アスラン!?)」

アスランはヅラではないと思いながらふたりに通信を送り連合の機体に向かった。

No.254 17/04/05 12:30
自由人 

アスラン 「俺はザフト軍特務部隊アスラン……」

穂乃果 『ヅラちゃん!!』

穂乃果が機体に外部音声で発したためにホワイトベースやアーク・エンジェル、オーブ司令部や連合艦隊にヅラと発言したために一瞬だが全軍が動きを止めてしまった。

カガリ 「ヅラ?アスランだろ!あのバカ」

穂乃果 「バカじゃないもん!!」

その声に再び戦闘が開始された。攻撃が行き交う!!

アスラン 「穂乃果め。こほん、こちらはザフト軍特務隊所属アスラン・ザラだ。キラ・ヤマト、高坂穂乃果聞こえるか」

キラ 「アスラン!?」

穂乃果 「ヅラちゃん」

アスランは穂乃果を無視しとキラに語りかけた。
しかし連合三機の攻撃は続く。

アスラン 「オレはその機体フリーダムの奪取および破壊を命じられている」

キラ 「この戦いにザフトが介入するつもりか」

アスラン 「この戦いにザフトの意思はない。オレ個人の意思だ」

穂乃果 「(いしだ?中の人のだじゃれつなかり?」

海未 「ほ・の・か」

穂乃果 「心の中を読まれた!?」

ことり 「まさか海未ちゃんもにゅーたいぷ?」

凛 「ガンタンク乗りでニュータイプかにゃ」

花陽 「たぶん海未さんが歴史でひとりかな。きゃ?」

オルガ 「おらおら」

オルガのカラミティが花陽に胸に装備された砲口を放つ!
しかしアスランが庇う!

アスラン 「u’sは殺らせるか」

花陽は感激した。
しかしアスランの次の言葉に絶句した。

アスラン 「ラクスよりまだまだ人気は低いが」

花陽 「ひどいよ」

アスラン 「未来が彼女たちにある」

花陽 「//////」

アスランの言葉下手がホワイトベースやオーブ軍に伝わる。

クロト 「ならばオレはこいつだ!爆殺!」

ハンマーを繰りだしキラと穂乃果を狙う。しかし希のHONOファイターがビームを放ちそれに穂乃果が乗る!

穂乃果 「こわいよ!」

希 「その通りや!」

シャニはアムロたちを狙うがM1アストレイに乗ることりが援護する。

ことり 「デュオくんの真似だよ!」

シャニ 「知るか」

カガリはいてもたってもいられない。

No.255 17/04/05 15:27
自由人 

キラとアスラン、かつて互いに憎しみあってたとは思えないくらい両者は連合の機体に向けて息が合っていた。
キラがアスランを庇いアスランがキラを庇う。
息をのむ穂乃果。

穂乃果 「いいな」

希 「穂乃果ちゃんウチに乗ってて言いなはんな」

穂乃果 「希ちゃんゴメン」

HONOファイターに乗るHONOガンダムのライフルが連合のダガーを撃つ。
凛と花陽の二機のジムが背中合わせに守りあう!
ことりのM1アストレイがホワイトベースやアーク・エンジェルを守る。
カイ、ハヤトのガンキャノンが砲を向ける。
海未のガンタンクは皆を援護し連合の三機にもキャノン砲を放つ!

クロト 「ち、なんでジャマをする」

オルガ 「エネルギー切れかよ!?」

クロト 「ば〜か。なに?」

クロトのレイダーもエネルギー切れを起こし変形するとカラミティが背に乗った。

クロト 「おまえ」

オルガ 「さっさと帰れよ。戦えないだろう」

シャニ 「ん?」

ことり 「あなたの相手はあたしだよ!」

M1アストレイ三人娘と共にライフルを放つ。
フォビドゥンも程なく時間切れだった。

シャニ 「……」

三機が帰還するのをアズラエルは舌打ちし面白くなかった。

アズラエル 「アイツら、なにをやっている」

一時期ではあるが戦火はおさまった。しかしオノゴロ島などいくつかの施設には破壊の跡が残りキラはアスランの機体を見つめた。

キラ 「感謝するザフトのアスラン・ザラ」

アスラン 「キラ」

キラ 「だがキミの返答しだいでは……」

アスラン 「いまはお前やお前の所属する勢力に敵対する意思は俺にはない。話がしたい」

フリーダム、ジャスティス二機の機体が降りてくる。
穂乃果たちも見守るなかカガリが警備の兵士と共にやってきた。

穂乃果 「ヅラちゃんだ」

海未カガ 「ザラ」

ことり 「穂乃果ちゃんは幼い頃に月にいた時につけたあだ名が抜けないんだよ」

凛 「いまのうちにカップ麺にゃ」

花陽 「炊いたゴハンがいいけどレンジゴハンかな」

キラとアスラン、互いに機体の下に降りて見つめあう。
穂乃果は真剣だった。
海未とカガリふたりに睨まれていたから。

穂乃果 「こわい」

No.256 17/04/05 18:25
自由人 

穂乃果は口の中でヅラちゃんを繰り返していた。
さすがに海未も強く睨む。

穂乃果 「こわい」

キラ、アスランはカガリに強く抱き締められた。これには海未は真っ赤になった。
アスランはキラから事情を聞き驚いた。
オーブの主義や主張を守ることは理解するがいずれは連合の物量や戦力をいつまでも守り通せない。

アスラン 「無茶だ。それは」

キラ 「うん。わかってるアスラン。だけど守りたいものがあるんだ」

穂乃果 「海未ちゃんお茶」

海未 「はい。お茶です」

ことり 「アスランくんはキラくんの機体を取り戻しにきたのでしょう?どうしたいの」

アスランは答えに困った。キラや穂乃果たち月での幼馴染みたちの言うことはわかる。
カガリは聞いていた。

アスラン 「お前はフリーダムをどうするつもりだ」

キラ 「あの機体を力づくで奪おうとするなら僕は力づくでも守るよ」

アスランは幼馴染みの言葉に力強さを感じた。
キラは機体の整備をしようと背を向けた。
凛と花陽はラーメンとゴハンを食べまくっていた。

凛 「醤油にゃ!塩にゃ!味噌にゃ!トンコツにチャーシューにゃ」

花陽 「ひ、必死だね。凛ちゃん、凛ちゃんが守りたいのはラーメンだね」アセアセ

凛 「かよちんも守るにゃ」

真姫 「よく食べれるわね。この状況で」

アスカガ 「……」

カガリ 「キラ、変わっただろう?」

アスラン 「いやアイツはアイツさ」

アムロ 「フラウは最近は僕よりハヤトがいいのかな」

セイラ 「アムロはパイロットになって変わったわ」

そうかな、とアムロはつぶやいた。
しかしオーブ首長のウズミはマリューやブライト、おやどりたちに意外なことを伝えた。

ウズミ 「皆はマスドライバーで宇宙に向かうんだ。希望の種子を広げるために」

マリュー 「そんな」

ブライト 「連邦に要請すればよくなりませんか」

ウズミ 「同じことだ。誰かを敵に回せば誰かが敵になる」

おやどり 「ウズミさま」

アーク・エンジェルとクサナギはマスドライバーで、ホワイトベースは頃合いを見計らい自力で宇宙に脱出することになる。

真姫 「宇宙か」

希 「ロマンチックやね」

真姫 「ヴェェ」

No.257 17/04/06 05:44
自由人 

ふと穂乃果が大声を出した!
そうだぁ〜っ!!

海未 「うるさいですよ」

ことり 「どうかしたの?」

穂乃果 「ライブだよ!ライブをやるんだよ!ここ!オーブで!」

誰もが皆キョトンとした。海未は咎める。

海未 「わかってるんですか!!いまは戦争中なんですよ!戦争中にライブするバカがどこにいるんですか」

ことまきりんぱなのぞ 「ここに」ユビサシ!

穂乃果 「いやそんなにほめなくても」テヘペロ!

海未 「ほめてませんよ!!」

カガリ 「そうだぞ!連合はすでに宣戦布告をしてるんだぞ。お父様!」

ウズミはマスドライバーの準備やアーク・エンジェルを宇宙に行かせるために急いでもいた。
しかし彼は言う。

ウズミ 「連合にも通達しなさい。u’sがここオーブでライブをするからその間は攻撃および戦闘行為はやめるように伝えてくれ」

海洋上にいる連合艦隊の司令官とアズラエルはオーブからの通達を知り考えた。

司令官 「ライブですと?」

アズラエル 「u’sですか。ホワイトベースあの艦からデビューしたスペースシップアイドルですか」

司令官 「攻撃しますか」

司令官は確認のつもりで聞くが意外な答えをアズラエルは返した。

アズラエル 「ライブ中はやめましょう。いちおうu’sの代表にヘッドハンティングができる者を派遣しましょう」

司令官 「は?」

アズラエル 「彼女たちが連合のスペースシップアイドルなれば金儲けになりますからね。アッハッハ!」

アズラエルの高笑いが連合艦隊に響きわたりオルガたちは薬の効果が切れたため部屋のなかで悶えていた。
作詞は海未、作曲は真姫、振り付けも海未、衣装はことり。

海未 「あの?私のやることが多いような気がしますが?」

ことり 「こんな時のために六人分の衣装をつくっておいてよかったよ!」

ほのりんぱな 「わ〜い!」

海未 「あの」

穂乃果 「どうかした?」

海未 「この状況で作詞と振り付けをするのがたいへんなんですけど」

穂乃果 「だいじょうぶだよ!ガンタンクはのろくても海未はスポ根馬鹿なんだから!」

一瞬、またも空気の流れが止まった。
見ていたキラたちも唖然とした。
海未の一撃が響く!!!

No.258 17/04/06 06:56
自由人 

おおっ!?、とあたまを押さえる穂乃果は涙ぐむ。

海未 「あの私の負担のことなんですが」

穂乃果 「だ、だいじょうぶだよ。いまでもガンタンクをひとりで動かしているんだから」

海未 「」

絶句しているu’s六人の前に連合艦隊からのスカウトマンがやってきて事情を伝えた。

穂乃果 「す、スカウト!?」

凛 「な、なんか有名アイドルみたいにゃ」

花陽 「で、でも連合ですよね」

真姫 「悪いけど条件提示や仮の契約書で構わないので見せてくれない?」

海未 「そ、そうです。契約内容によってはダメです」

スカウトマンが持ってきた提示内容や契約書に海未と真姫は隅々まで目を通し憤った。

真姫 「これは不当な契約書ね。アズラエルというひとは穂乃果や凛が算数ができないくらいバカにしてるわね」

ほのりん 「算数くらいできるよ!」

海未 「アズラエルというひとはブラック企業の社長かなにかですか」

契約内容はほぼ不当な内容で埋めつくされていた。
労働時間は超過勤務、仮のスケジュールはキツく賃金も安く休みなしなどなど明らかにブラック企業以上にひどかった。

穂乃果 「ほのかをバカにしてるよ!」

凛 「にゃ!凛はねこでもないにゃ!」

ことり 「う〜ん、これじゃコロニーやプラントの人たちが怒るのもわかるよ」

契約書を撤回して短い時間のなかu’s六人は稽古をし本番に臨んだ。
急遽マスドライバーカグヤ付近に作ったライブ会場には勢力に関係なく人が多く集まった。

ディアッカ 「意外に人気あるんだな」

ミリアリア 「トールにも見せてあげたかった」

ディアッカ 「ミリアリアとかいうの。すまなかったな」

ミリアリア 「あなたを憎んでもトールが帰ってくるわけないもの」

キラやアスラン、カガリ、マリュー、ムゥ、ウズミたちもu’sのライブを見ていた。
連合艦隊のアズラエルは契約書を返されたことは怒ったが代わりにドローンを飛ばしライブを撮影していた。

アズラエル 「ボクのモノにならないアイドルがいるなんて」

その頃、ソレスタルビーイングのにこは一足先に宇宙に来てたがホワイトベースが宇宙に来ないことに気づいた。
オーブでライブをしているのにいまごろ気づくのだった。

No.259 17/04/06 07:46
自由人 

にこ 「どうりで宇宙にホワイトベースが来ないと思ったらなにライブしてるのよ!」

にこのエクシアはトランザムでもないのに周囲にGN粒子を含むオーラが宇宙に伝わった。
当然、ハンドルネームえくしあ25名義でu’sのホムペに“アイドルじゃないから”とかイヤミをカキコしていた。
ライブを終えた穂乃果たちは挨拶をそこそこに再びそれぞれ持ち場についた。
希は言う。

希 「ご苦労やったね」

穂乃果 「つかれた、けどがんばるよ!」

海未 「え?ガンタンクは出なくていい」

おやどり 「ことりたちのM1アストレイも艦内待機。それに海未ちゃんガンタンクで戦艦に追いつける?」

海未は何も言えなかった。ホワイトベース隊で出れるのは穂乃果、希、アムロにセイラだけだった。ガンタンクの無限軌道のキャタピラがむなしく伝わる。

ことり 「ざんねんだったね」

海未 「私もガンダムに乗りたいです」オイオイ

デッキに響く海未の泣き声と共に戦闘が再開された。

アズラエル 「時間です!」

キラ 「またあの機体」

アスラン 「ナチュラルか。あいつら」

カガリは父ウズミにクサナギに行くように進めるが頑なに拒む姿勢があった。

ウズミ 「準備を急ぐのだ!!」

カガリ 「お父様!」

ウズミ 「キサカ、娘を頼む。カガリ、お前のおかげで私は父になれた。礼を言う」

別れの言葉と気づいて彼女はハッとなる。ウズミはキサカに愛娘を託した。彼は最後の言葉を伝えた。

ウズミ 「お前はひとりではない。姉弟もいる。案ずることはない」

穂乃果たちが戦っているのでその内容を聞いてボケをかましたのは凛だった。

凛 「カガリちゃんのきょうだい?もしかして海未ちゃんかにゃ」

海未カガウズ 「ちがう!!」

凛は三人に猛烈に突っ込まれた!
戦闘の最中にHONOガンダムとHONOファイターがなんと合体した!
HONOファイターが装甲状になりアーマードを装着したような形になった!

穂乃果 「HONO×HONO?」

希 「ほのほのや!」

スピードはやや落ちるものの装甲となりまたパワーローダーに乗るような形態になりある技が使えるようになった。

希 「WASIWASIシステムを喰らうんや!」

No.260 17/04/06 12:07
自由人 

合体したHONOは連合の新型三機に驚くべき攻撃をした!

オルガ 「なんだと」

希 「ワシワシMAXや!!」

パワーローダーみたいなアームでカラミティの胸や背中をワシワシした。

オルガ 「こんなものが効くかよ!?なに」

オルガはエネルギーゲージを見て驚く。ゲージが減っておりホバリングの際に波に機体を取られた!

クロト 「ば〜か!勝手に落ちてろ。なに!?」

シャニ 「……!?」

HONOはワシワシMAXをレイダーやフォビドゥンにも繰り返した。
二機もゲージが落ちておりパワーが失速していた。

マリュー、ウズミ、ブライト、おやどりたちや敵であるアズラエルたちも同じことを思った。
ハレンチ過ぎる、と。
そしてHONOガンダム側のパイロットである穂乃果も思わず悲鳴のように叫んだ!

穂乃果 「いやだよ!こんなえっちな機体になるなんて!!ハレンチだよ!!」

しかしオルガたちとて強化人間。戦闘については立ち直りが早く穂乃果たちを一斉に狙う。

オルガ 「待て!」

クロト 「瞬殺っ!」

シャニ 「ふざけるな!!」

三機からの攻撃に穂乃果、希はあたふたと逃げる。希のせいである。
そこへキラたちが援護にまわる!

キラ 「穂乃果たちはホワイトベースに戻って!」

アスラン 「こいつらは俺たちがひきつける!」

アーク・エンジェルがローエングリンを放ちマスドライバーをゆっくりから徐々に加速度的に進み宇宙に消えていった。
アーク・エンジェルの残した推進剤の噴煙を利用しホワイトベースは穂乃果たちを収納しスモークを撒きながらオーブを後にした。
そしてクサナギの中心部がマスドライバーに位置した。

ウズミ 「ありがとうカガリ、娘をやれてよかった」

カガリ 「お父様」

ウズミ 「オーブの魂や志はお前やリリーナ、u’sたちに受け継がれた。さようならだ」

それが父子の最後の会話だった。クサナギの中心部もまたアーク・エンジェル同様に宇宙に旅立つ!

クロト 「行かせるか」

オルガ 「待ちやがれ!」

シャニ 「ち」

三機が迫るなかクサナギに取りつくフリーダム、ジャスティス!
手を繋ぐふたりの機体!
飛び立つクサナギ!
瞬間マスドライバーは炎に包まれた

No.261 17/04/06 19:27
自由人 

エクシアに乗るにこは軌道上で止まっていた時に瞬時に地球から高速で現れた白亜の戦艦に驚いた!?

にこ 「!?ホワイトベースじゃなくて足つき?アーク・エンジェル!?」

ぬわんなのよぉ!?、と突っ込んでいる間にさらに見たことがある戦艦が再び高速でよぎった!

にこ 「アーク・エンジェルじゃなくてクサナギっ!?」

ハアハアとあまりにいきなりな登場ににこは驚きで心臓の動きが激しかった。
しかしにこはモニターに流したニュースに気づいて理解がようやく追いついた。

にこ 「嘘っ!?オーブが連合により崩壊?自爆したですって。マスドライバーやモルゲンレーテごと……」

なら納得がいかなくもない。先ほど見たアーク・エンジェルやクサナギはオーブから脱出してきたのだ。
では穂乃果たちは?
にこはもうしばらく軌道上で待機するしかなかった。他のソレスタルビーイングの仲間たちが先か後かにもよるが。
穂乃果たちは。

穂乃果 「もう希ちゃんとは合体しないよ」

希 「そんな穂乃果ちゃんかんにんや」

穂乃果 「むう、ほのかがえっちな子に思われたらお嫁にいけないよ」

雪穂 「まずもらってくれる相手がいればね」

妹の言葉に心臓にグサッとくる穂乃果だった。
ホワイトベースはほどなくして自力で大気圏を越えていった。

ブライト 「やれやれ。やっと宇宙か」

スレッガー 「俺のGファイターもようやく出番だな」

ミライ 「少佐は戦いのですか」

スレッガー 「まさか?生きるために戦うのさ」

ストイックなスレッガーにミライは変わった男と思った。
ホワイトベースの前方に見慣れた白い機体があった。ずっと待っていたにこであった。

にこ 「着艦許可はいいかしら?」

モニターに映るにこはちいさい身体に頬が膨れていた。

穂乃果 「なんか怒ってるよ?」

凛 「あとでカップ麺をおすそわけにゃ」

花陽 「ごはんくらいなら分けますね」

こいつら、と思いながらにこは着艦しコクピットから出るとこころたちに囲まれた。

こころ 「お姉さま」

にこ 「あんたたち無事だったのね」

希 「あの子らのお姉さんやな」

真姫 「あれで優しいところはあるから」

にこは艦内で真姫に用を伝えた。

No.262 17/04/07 08:15
自由人 

にこは真姫が月に行きたい事情をなぜか知っていた。

真姫 「え?ほんと月につれていってくれるの」

にこ 「ええ」

穂乃果 「月か」

海未 「懐かしいですね」

にこが辺りを見ると穂乃果たちに囲まれているのに気づきびっくりした。

にこ 「うわお!?ぬわんなのよ!」

穂乃果 「ところでにこちゃん、えくしあ25は何者なのかな」

にこ 「さ、さあ何のことかしら」アセアセ

海未 「妙に最近ネット上で私たちu’sをライバル視して小憎らしいコメントが目立つんですが」

ことり 「ひどいよ」

凛 「ひどいにゃ。はいカップ麺にゃ」

にこ 「さ、さあ。なんのことかしら。あ、ありがとう」アセアセ

花陽 「あたしたちだってがんばっているんですよ。ゴハンです」

にこ 「そ、そうね。あ、ありがとう」

カップ麺とゴハンを差し出され箸を手に口にするが味がわからない。

穂乃果 「しかもだよ?えくしあ25とかいうのに」

ことり 「ここにちびっこトリオちゃんたちがハンドルネームでかばって応援してるの」

ここここ虎 「」

真姫 「わかるようなハンドルネームを使うから」

真姫のしれっとした物言いからにこは焦った。焦りまくった。
にこは思わず艦内をダッシュして逃げた!

ほのことうみまきりんぱな 「まてっ!!」

にこ 「ぬわんなのよ!!」

穂乃果 「悪口は許さないよ!」

海未 「幕末なら天誅ですよ」

ことり 「待て〜!」

真姫 「逃げるだけ無駄よ。にこちゃん」

凛 「そうにゃ」

花陽 「早い!」

にこは艦内をとりあえず逃げれるだけ逃げた!
しかしあっさり気づかれたのは不覚だった。
にこは艦内を知り尽くしていた。脱走をするたびに艦内は知っていた。

にこ 「ここなら安全ね」ニヤリ

穂乃果 「待て〜!」

海未 「明治維新後でも流刑ですよ」

なぜか海未は幕末や維新後に喩えながら追いかけていた。

真姫 「いま宇宙時代なのに」

凛 「しかしにこちゃんはどこに」

花陽 「ちいさいからですかね」

希は妙に艦内が騒がしいことに気づいた。
デッキにはエクシアがあることに気づく。

No.263 17/04/07 09:25
自由人 

希はエクシアのGNドライブからドライヤーのようにGN粒子を浴びていた。

希 「(これで少しはスピリチュアルになるやろう)」

しかし艦内がやたら騒がしかった。
にこはひそかに使われていない一室に身を隠した。穂乃果たちは追いかけたが見失ってしまう。

穂乃果 「消えた」

ことり 「ソレスタルビーイングみたい」

みたいではなくいちおうソレスタルビーイングである。

海未 「見つけたら宇宙に生身で放り出しましょうか」

真姫 「しゃれにならないからよしなさい」

冗談です、と言いながら穂乃果たちは去っていった。
にこは一室の明かりをつけた。そこには自分のポスターやA-RIZE、リリーナ、アイナ・イスマイール、火星の乙女の藍那など有名無名に関係なく各勢力のスペースシップアイドルのグッズが山のようにあった。
以前にホワイトベースに乗った際にブライトにミライの生写真を上げて手に入れた一室だった。

にこ 「まえに来たときに隠れ家みたいな一室を手に入れていて正解だったわね」

海未 「なるほど」

穂乃果 「ほえ?いろいろなスペースシップアイドルのポスターやグッズがいっぱい」

ことり 「火星の乙女だ。あ!あたしもあるよ」

凛 「よくこんなに集めたにゃ」

花陽 「私がもっていないアイドルグッズもあります!」

真姫 「はあ」

ぬわわわぁっ!?とにこは六人がいつの間にかいることに驚いた。

にこ 「な、なんでいるのよ!?」

真姫 「かんたんなことよ。艦内でふだん使われてない部屋に明かりがついていたらあやしいでしょう」

海未 「さてにこ。宇宙に生身で放り出されるのとデビルガンダムと一体化するのとギンガナムの愛人になるのとガンタンクのキャタピラになるのどれがいいですか」

にこ 「フツウの選択肢がひとつもないじゃない!!」

海未 「わかりました。エクシアは私か希か乗りますから宇宙に生身ですね」

にこは思わず速攻で土下座した!
ゴメンナサイを繰り返した。
穂乃果たちは事情を聞いた。希はGN粒子を浴びて満足していた。

穂乃果 「なんであんなことしたの」

にこ 「フン」

海未 「今度地球に来る時はにこにアルミホイルを巻きますか」

死ぬわ!と抗議した。

No.264 17/04/07 12:56
自由人 

えくしあ25あらため矢澤にこに対してu’sによる事情聴取もしくは尋問が始まった。
いちおう南極条約により定められた法に乗っているはずである。
にこは鼻を鳴らした。

海未 「さてあなたの私たちu’sへの嫌がらせコメントを列挙する前に私も鬼や悪魔ではありません。相手に礼儀を尽くすのが園田流ですから」

いつの間にかu’sから園田流に取って変わられていることにみな気づいた。しかし黙るみんなだった。
扉を叩く音がした。
来ましたね、と海未が扉を開けるとこころたち六人の子どもたちが姿を見せた。

にこ 「ち、ちょっとこの子たちは関係ないでしょう!?」

海未 「なにもまずいことをしてなければ子どもたちの前で堂々としていたらいいんですから」

海未の言うことはもっともだがやってることはフツウにひどい。
鬼だ悪魔だ。

海未 「まずえくしあ25ことにこはことりにこうコメントしています」

ことり 「ひどいよ」

海未 「H.Nえくしあ25より。“u’sの三人目のメンバー南ことり。たしかに可愛いのは認めるわ。だけどウイングガンダムを海に落とすわ自爆させるわと愛機への愛情というものがない。ことりじゃなく焼き鳥屋でも始めたらその隠れ巨乳でお客が来るわよ!焼き鳥スキー!”以上」

ことりはえぐえぐと泣いた(フリをした)。
はじめの一撃ににこはおろおろした。
海未は淡々と続ける。

海未 「続いて凛」

凛 「にゃあ」

海未 「えくしあ25のある日のコメントより。“ジム改からジムカスタムに乗り換えひそかにアルビオン隊のバニング中尉のお気に入り。しかし機体を落とし穴に落とすわ戦いにおびえるわ。あんたはひ弱なねこか!ドラえ○んか!ちなみに彼女を鍛えたエクシアのパイロットは見所あるわ”以上です」

凛 「凛はドラ○もんじゃないにゃ!」

花陽 「さりげなくじぶんを持ち上げてますよね?」

海未 「続いて花陽についてのえくしあ25のコメント。“凛からジム改をもらったu’sの可愛い担当。しかし彼女はゴハン好きである。一日に何繕いや何繕ならいいがゴハンジャー一杯に食べている。きっとジム改の色を見ながら日の丸弁当を思い浮かべ戦っているだろう。ジム改はゴハンじゃないし!”以上」

にこは自分で書き込みした時を恥じた。

No.265 17/04/07 13:12
自由人 

花陽はまあはずれてはないんだろうね、とひそかに恥じていた。
だってジムさんの連邦カラーは白と赤だもん。梅干しに白いゴハンさんしか頭にないもん。
そんな花陽の様子をよそに海未は淡々と残り三人についての所業を読む。

海未 「次に真姫についてですが」

真姫はじっとにこを見つめたがしかし海未の言葉はあまりに短かった。

海未 「真姫についてはえくしあ25は“美人!かしこい!頭いい!”だけです。表現が一部重複してますが」

ほのことりんぱな 「え〜っ!?それだけ」

真姫はほめられたので悪い気はしなかった。
怒るにも怒る材料がなければ怒れない。
中途半端じゃないと別な意味で内心ツン化していた。

にこ 「(真姫ちゃんはセーフだったわ)」

しかしここからが本番だった。
海未は次に穂乃果についてのコメントを読んだ。

海未 「穂乃果についてのえくしあ25のコメントです。“高坂穂乃果、なぞのHONOガンダムメインパイロットにしてホワイトベース隊のスペースシップアイドル発起人”」

にこ 「フン」

海未 「“しかし和菓子屋の娘であるが主に食べる専門。ある意味ホワイトベースにおけるデビルガンダムといっても過言ではない。時間さえあればランチパックのパンを頬張り頬張りまるでその姿は生きたアンパン○ンのようである。あんた身体はパンで出来てるんじゃないの!”以上」

穂乃果 「ア○パンマンじゃないよ!!」

にこ 「」

海未は吐息をつきながらようやく自分へのコメントを言う。

海未 「次は私に対してのコメントです。“園田海未。一見するとどこにでもいるフツウの女の子ですが機体はガンタンク。射撃の腕があるらしい。でもガンタンク、宇宙から地球へ戦場を変えてもガンタンク。ガンタンク乗りの憧れだが実際は脳筋のガンダムファイターでもある。だけどガンタンク乗り。それは変わらない。あんたガンタンクに呪われてんの!”以上です」

海未はコピーした用紙をにこやこころたちに配った。
にこはビビった。

にこ 「(プトレマイオスに帰りたい)」

海未 「なにか言い訳や釈明の余地はありますか」

穂乃果 「アンパンマ○じゃないよ」

凛 「にゃ」

脱出しようとするが気づくと六人に囲まれていた。

No.266 17/04/07 14:20
自由人 

海未 「さてにこについての処分ですがにこがいなくなったあかつきにはエクシアは私か希どちらかが乗りましょう」

にこ 「どういう理屈よ」

こころ 「待ってください!皆さん!お姉さまを悪く言わないでください」

ここあ 「そうだよ!えくしあ25ことお姉さまだって悪気があってしたんじゃないよ」

虎太郎 「ゆるしてあげて〜♪」

にこを庇うこころたち。ちなみにカツレツキッカトリオはただ呼ばれただけなので居眠りしていた。
フラウ・ボゥはカツたちを探していた。
子どもたちに庇われるにこの姿にさすがの海未も怒りを鎮めざる得ない。

海未 「悪気がないというのですか?」

にこ 「そ、そうよ。ちょっとした悪ふざけじゃない!」

ことり 「エクシアに焼き鳥やマカロンをつけていい?」

凛 「GNドライブを巨大カップ麺に変えるにゃ」

花陽 「セブンスそーどをお箸に変えますよ」

にこ 「よしなさい!エクシアがなんか食べる専門みたいになるから!」

GNドライブを巨大カップ麺に変えられた姿を想像し穂乃果と海未は吹きそうだった。

ほのうみ 「笑っちゃう。プププ……」

にこ 「ぬわに笑ってんのよ!!」

海未はコホンと咳払いしにこに最後通告をした。

海未 「あなたには次から提示することを選び実行してもらいます」

にこ 「ぬわによ」

海未 「コホン、ガンタンクに乗りますか?」

にこ 「乗らないわよ」

海未 「ガンタンクに乗り……」

にこ 「だから乗らないわよ!その選択肢しかないわけ!」

海未は額に汗が浮かぶ。
にこのエクシアと自分のガンタンクをとりかえっこするはずだったが失敗のようだ。

海未 「アルミホイルで身体を巻いて大気圏突入しますか?」

にこ 「肉体ごと魂が焼けるわ!」

ことり 「でも美味しそうなにこちゃんかも」

にこ 「日焼けか」

海未 「デビルガンダムと一体化は……デビルガンダムがにこに喰われそうなので却下」

にこ 「まてまて!あたしの方がデビルガンダムより強い計算なの?想像なの」

穂乃果たち(真姫を含む)は頷いた。
にこはデビルガンダムではないと抗議したが無視された。
恐るべき連邦の民主主義。

No.267 17/04/07 14:43
自由人 

よわりましたね、と海未はいろいろな方法を考えたがどうやら策が尽きたように思えた。

穂乃果 「にこちゃんはえくしあ25としてスペースシップアイドルしてたんだよね」

凛 「人気は伸びなかったみたいにゃね」

花陽 「まあ顔を隠してもツインテールやツンデレな紹介とか問題があったと思うよ」

真姫 「花陽てさりげなくひどいわね」

海未 「う〜ん」

そこへ通りかかったのは偶然見つけた希。
GN粒子を浴びて何故かツヤツヤしていた。
どないしたん、と。

にこ 「うわおっ!?あんたツヤツヤしすぎてない?」

希は言えなかった。
GNドライブを試しに浴びてみたら妙に気持ちよかった。

希 「なんでもあらへんのよ?それよりにこっちをみんなどうしたいん」

穂乃果 「悩んでるんだよ。それで」

ことり 「まあいずれは真姫ちゃんとケッコンという形になるはずだけど」

真姫 「ヴェェ」

希はわかった風に頷き穂乃果たちとにこの手を取り一言だけ口に出した。

希 「仲直りや。そしてついでににこっちはu’sのメンバーや」

言うだけ言って希は背中を見せ去っていった。
扉の外側で彼女は感涙した。
ウチてなんかカッコいいやん。
希の言うことを無下に撤回するのもなんなので六人はにこを仲間に迎えた。そしてにこは言う。

にこ 「これからはわたしのことを部長と呼びなさい!」

穂乃果 「ぶちょう?」

ことり 「えくしあぶちょう?」

凛 「次長課長にゃ」

花陽 「それでは芸人さんです」

真姫 「まあこの部屋はにこちゃんが初めに使ってたし」

海未 「納得いかないところもありますがやむを得ません」

こうしてu’sは七人のスペースシップアイドルとなりPVを新たに作り配信した。
プトレマイオスにいたスメラギたちは口をあんぐり開けながらもいちおう認めたようだった。

アレルヤ 「刹那」

ロックオン 「u’sに入ったのかよアイツ」

ティエリア 「彼女らしいな。フッ」

スメラギ 「私もスペースシップアイドルにフェルトたちとなろうかしら」

プトレマイオスがやや傾いたのは言うまでもなかった。

No.268 17/04/08 05:34
自由人 

にこが真姫を月に連れていくという話をことりはじっと見ていた。

にこ 「な、なによ」

ことり 「あのね、ことりも月の裏側にいるOZの宇宙要塞バルジに行きたいんだけど」

ほのこと 「バジル?美味しそう」

海未 「バルジです。OZが宇宙市民に圧政を敷くために作った移動型攻撃コロニーです」

花陽 「そ、そうだよ。とてつもなく怖いんだよ」

OZはレディ・アンによる対話政策を用いながらも一方ではコロニーや月からの資源を人的にも物資的にも摂取していた。
しかし対話政策により誤魔化されていることに気づく者はガンダムパイロット以外いなかった。

ことり 「にこちゃん♪お願い♪」オネガイ オネガイ オネガイ ♪ ギュッ

にこはことりの小悪魔的な魅力にやられた。しかも彼女はお願いをする度にどういう原理か知らないがムネが膨らむ。

ほのこと 「お願い♪にこちゃん♪」ニコチャン ニコチャン ニコチャンダイオウ ♪♪♪

穂乃果 「あれ?膨らまないよ」

凛 「おかしいにゃ」

にこ 「なにやってるのよ」

ほのこと 「ムネが膨らむかどうか」

うみにこ 「膨らむか!!!」ガアア

ほのこと 「キャアア」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

にこは渋々ながらことりも連れていくことにしたがなにぶんバルジはソレスタルビーイングからも圧倒的戦力と見ていた。
だから月の裏側にある施設か付近のL2コロニーまでとした。

穂乃果 「気をつけてね。ことりちゃんに真姫ちゃん」

海未 「気をつけるのですよ」

凛 「M1アストレイはどうするにゃ?」

花陽 「もったいないよ」

ことり 「みんなで使って。あたしはもうM1アストレイは使わないから」

あまり機体に愛情を抱かないことりだが彼女がいないとなるとM1アストレイは自分のモノかと海未は密かに笑みし踊った。

海未 「ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"」

にこ 「さてといくわよ。海未が踊っている間に」

海未 「」ハッ!

にこ 「とりあえずこころたちをお願いね。希」

希 「うん。にこっちの代わりやな」

にこ 「ガンダムエクシア、刹那・F・セイエイ。にこいくわ」

GN粒子を撒きふたりを乗せた機体は消えていく。

No.269 17/04/08 07:15
自由人 

せ、せまい……。
宇宙を移動しながらにこはコクピットのなかでことりと真姫に挟まれていた。

にこ 「(気持ちいいやらよくないのか。ビミョーだわ)」

真姫 「にこちゃんが無口」

ことり 「だいじょうぶ?」

にこ 「だああっ!あんたたちのムネに挟まれているから黙ってたの!!」

真姫 「ご、ゴメン。押しつけたつもりはないから」

ことり 「不可抗力だよ?」

どんな不可抗力と思いながら三人を乗せてエクシアは月に向かう。
ホワイトベースの穂乃果たちは。
凛はM1アストレイに駆け寄りじっと見つめたかと思うとコクピットに上り始めた時だった。
ラブアローシュートの声と共に矢が飛んだ!

凛 「にゃ!?」

海未 「M1アストレイは渡しません」

凛 「こ、これは凛のモノにゃ」

花陽 「あ、あたしもがんだむに乗りたいですよ」

穂乃果 「がんだむを奪い合う三人」

希 「修羅場やね」

デッキに立つM1アストレイを前に立つ海未、凛、花陽。

穂乃果 「どきどきだよ」

海未 「凛はすでにジムカスタムがあるではないですか」

凛 「がんだむに乗りたいにゃ!」

花陽 「お、同じく。海未ちゃんはガンタンクでも第一線の活躍してるし!!」

海未 「してませんよ!海の上では出撃できませんしいざ陸でたたかえばキャタピラが狙われ動けません!」

りんぱな 「『ガンタンクと私』でベストセラーだし」

海未 「あれは穂乃果たちが勝手にしたことです」

穂乃果と希、アムロたちはデッキで行われている言い合いを眺めていた。

穂乃果 「どら焼き食べる?」

希 「ウチド○えもんちゃうけどいただくね」

アムロ 「なんなんだ」

カイ 「やれやれ宇宙に来てまでもケンカかね」

ハヤト 「M1アストレイか。エリカさんよく譲ってくれたものだ」

穂乃果はHONOガンダムを見上げた。
ファーストガンダムやOガンダムなどに似ているが謎が多い機体だ。しかも自分は機体に乗るたびになにかが変わっていくようだ。
ちょっとシリアスに考えたよと穂乃果はちいさく呟く。
三人の言い合いまだ続く。

No.270 17/04/08 09:25
自由人 

海未 「だいたい凛はジムカスタムを落とし穴に落としてるじゃないですか」

凛 「そうだけどにこちゃんのおかげで一人前にゃ」

海未 「花陽にいたってはいまだ戦果ゼロですよ」

花陽 「そ、そうだけどみんなの援護してるもん」

穂乃果 「なんか海未ちゃんみっともないね」

希 「M1アストレイが空いた途端に意地でも乗ろうというくらいみっともないな」

ふたりに茶々を入れられぎろりと睨む。デッキ内が真空のように冷えた。

アムロ 「口は災いのもとだ」

カイ 「アムロだってフラウを疎遠にしたくせにな」

アムロは頭を垂れるくらいに落ち込みガンダムの整備をしながらいじけた。
ハヤトは気の毒と思うがフラウの気持ちは彼に傾いているのだ。
三人の言い合いをどうにかしないとやっかいだった。

穂乃果 「よし!ここババ抜……」

海未 「断ります!」

りんぱな 「ババ抜きで!」

海未 「お断りします」

ほのりんぱな 「ババ抜きで!」

海未 「お・こ・と・わ・り・し・ま・す」ゴゴゴ

ホワイトベースが揺れるくらいの気迫が彼女からしていた。
希が呟く。
負けるのが確実やからな。

穂乃果 「がんだむふぁいとにしたら海未ちゃんのひとり勝ちだしババ抜きなら負けるし」

希 「三人が均等に勝負できることやな」

カイ 「シミュレーションで穂乃果と勝負したらどうだ?」

穂乃果 「あたしがみんなとシミュレーション?」

ハヤト 「実際に模擬戦をするとガンタンクは不利ですし」

なるほどと穂乃果と希は納得した。
シミュレーションルームには穂乃果たち四人が入り各々の機体としてセッティングした。

海未 「あの私はガンタンクなのですか?」

希 「代わりにガンダムファイト仕様に一部データは書き換えたさかい」

海未 「ガンダムファイターではなくガンタンクファイターな感じがしますが」

違和感がありありなので海未は妙に考えてしまった。
凛はジムカスタム、花陽はジム改である。
穂乃果はHONOガンダム。
ブライトたちもブリッジから様子をモニター越しに見ていた。

希 「ほないくで。よ〜いファイト!と言ったら開始や!」

みなコケたのはいうまでもない。

No.271 17/04/08 14:19
自由人 

よ〜い、スタート!という希のかけ声と共にシミュレーションだが戦いが始まったのだが。

海未 「負けませんよ」

凛 「それはこっちの台詞にゃ」

ほのぱな 「あれ?」

海未と凛はとっくにルールを忘れたらしくふたりの機体だけがぶつかりあうように戦っていた。脳筋であった。
海未のガンタンクはガンダムファイト仕様にデータを書き換えられたのでタンクとは思えない速さ!
凛のジムカスタムのライフルも弾丸を放つ!
ほっとこう、と頭を切り替えたのが早かったのは花陽だった。
ジム改は穂乃果のガンダムに果敢に挑む!

穂乃果 「きゃ」

花陽 「負けませんよ」

希 「海未ちゃんに凛ちゃん!ルールおぼえとる!穂乃果ちゃんを倒すんやで!!」

うみりん 「あ」

ようやく気づいた時には穂乃果と花陽が戦っていた。ふたりの機体も猛然と穂乃果に攻撃を向けた。

穂乃果 「気づいたの!?」

海未 「無駄なことをしました!」

凛 「まだまだにゃ」

三対一というハンディある戦いをシミュレーションとはいえ強いられる穂乃果。
海未のガンタンクはコクピットがモビルトレースシステムではないかと疑うくらいにガンダムファイト仕様のガンダムに戦い方が似ていた。
実際そうなのだが。

海未 「は、破廉恥です。こんなの」

ちなみに希の趣味でモビルトレースシステムのコスチュームはガンタンクに合わした青色でありジャパンブルーを彷彿とさせた。

海未 「に、日本人ですから」

凛 「さっきからなにを言ってるにゃ」

花陽 「無駄弾を撃たないようにです」

三人のなかで慎重な戦いをしてるのは花陽だった。
ジム改とHONOガンダムでは性能差があるからだ。
凛はとにかく撃つ。
海未はとにかく接近戦を挑むが機体はガンタンク。
シミュレーションを見ているブライトたちは呟く。

ブライト 「うむ。なかなかやるな」

スレッガー 「そうかい?あの海未て子にガンタンクは不憫だぜ」

同感と艦内のほぼ全員が思っていた。
戦いは続く。

凛 「にゃにゃ」

ジムカスタムのマシンガンが穂乃果を狙う。

穂乃果 「凛ちゃん無駄弾だよ!」

凛 「にゃに?」

弾切れを補充するが予備はもうひとつしかなかった。

No.272 17/04/08 15:17
自由人 

凛がカートリッジを変えてる間にHONOガンダムから蹴りが飛んだ!

凛 「にゃに!?」

花陽 「凛ちゃん」

海未 「穂乃果は確実に機体を扱えてます」

一機のガンダムに対してジムタイプが二機にガンタンクが一機。
しかし所詮はチームワークに欠けていた。凛と花陽でさえ息を合わすことをしないのだから。

穂乃果 「ほ、ほのかはつおい!」

まるでDr.スラ○プみたいな穂乃果である。

海未 「ここは協力しましょう!凛、花陽」

花陽 「えいえい」ガガガガガガ

海未 「いたいですいたいです」

花陽 「あ、協力するんですね」

凛 「か、かよちんが黒いにゃ」

気づいたんですか、と海未を中心にまとまり始めた。
海未が指揮をする。
u’sのサブリーダーとしての能力が発揮される!

海未 「凛は弾を無駄遣いしないように」

凛 「にゃ」

海未 「花陽は穂乃果の動きを封じてください!」

花陽 「はい」

海未 「私は……」

凛と花陽に穂乃果に目を向けさせていた。
穂乃果はライフルを撃ちふたりを牽制した。

穂乃果 「あれ?海未ちゃんは」

辺りを見回す穂乃果の背後に警告音が鳴りガンタンクが凄まじいスピードで背後から向かってくる。
ちなみにコクピットの海未はルームランナーのように走っていた。

海未 「ほ〜の〜か〜!!」💨💨💨

穂乃果 「!?」

海未 「私のこの手が光って唸る!穂乃果を倒せと!輝き叫び唸る!怒鳴る!!叱りまくる!」

ガンタンクが金色のハイパーモードになっておる瞬時にHONOガンダムに接近した。
叱られると怯える穂乃果!

海未 「必殺!ぐぁんたぁんく〜っ!!ふぃんが〜っ!!ぽっぷみぃさぁいるっ〜!!」

海未のガンタンクがガンダムの頭部を狙った時だった。
凛と花陽のライフルが火を噴いた!!

海未 「!?いたいです!いたいです!なにするんですか」

りんぱな 「なにいいところを取ろうとしてるんですか!!」

助かったといまのうちに逃げる穂乃果である。
しかし三人は再び協力しあう!!

希 「チームワークができてきたやん」

No.273 17/04/08 17:55
自由人 

穂乃果 「よし!じゃんぷ飛行だ!」

花陽 「なんの!」

マシンガンの斉射が穂乃果を襲う。
そこへ希からみんなに通信が入る。

希 「あ〜、いい忘れてたがな」

ほのうみりんぱな 「なに」

希 「実は戦闘フィールドにはあちこちに武器やアイテムが隠されているさかい」

海未 「わ、私はガンタンクですけど?」

希 「安心しいや!ガンタンクでも使える武器やアイテムあるさかい」

凛 「にゃ!」

真っ先に凛がアイテムや武器を探し始めに行った。

凛 「どこにゃどこにゃ!」

ブライト 「ジムカスタムがトレジャーハンターみたいだな」

ミライ 「ええ。あら?スレッガーさんは?」

ブリッジからスレッガーの姿が消えていた。なんでももとは砲手担当にいたらしいが戦争が続くなか数少ないGファイターパイロットになったようであった。

ミライ 「謎があるわね」

セイラ 「ええ」

シミュレーション内の戦いは続く。
穂乃果、海未、花陽もアイテムを探し始めた。
真っ先に見つけたのは凛だ!バズーカが火を吹き穂乃果を襲う!

穂乃果 「きゃっ!?」

海未 「私も早くアイテムでも武器でもいいので!早く見つけたいです」

ガンタンクが武器を探す姿はトレジャーハンターというより遺跡を発掘する吉○作治先生のようである。
ザックザックと穴を掘るガンタンクだが武器を見つけた!

海未 「こ、これは!?ふっふっふっ」

花陽 「なんですか!?海未ちゃんが見つけたのは!」

海未 「待ちなさい!ほ〜の〜か〜っ!?」

穂乃果 「!?ダイコン足のガンタンク?じゃない!ガンタンクの上半身にガンキャノンの下半身なの!?」

どどど!!とガンキャノンの太い脚部を装着したガンタンクはある意味驚異的であった!

海未 「希も粋なことをしますね」

穂乃果はビームライフルを撃つが脚部を身に付けたガンタンクには効かない!!

穂乃果 「ガンキャノンだから装甲が分厚い!」

海未 「その通りです!」

ガンタンクの上半身のキャノン砲が狙う!!

穂乃果 「きゃっ!?」

海未 「ふっふっふっ。M1アストレイは私のモノです」

不敵な笑みの海未に凛と花陽は互いに頷いた。

No.274 17/04/09 05:24
自由人 

ガンタンクにガンキャノンの下半身を付けた海未が穂乃果を襲う!
砲撃が穂乃果に危機を招く。

穂乃果 「きゃあ〜!」

海未 「覚悟しなさい穂乃果」

ガンタンクキャノンの姿が穂乃果にはオニに見えて圧倒された。
こわいこわい。
すると次の瞬間、爆発がした。

ほのこと 「!?なに」

スレッガー 「M1アストレイというのに興味はないが俺も参加させてもらおうか」

スレッガーのGファイターが空中からいきなりビーム砲を向けた。

穂乃果 「プレッシャー?」

海未 「さすが。もとは砲撃担当ですから射撃は正確です。なんですか!?次は」

凛 「ふふふ、海未ちゃんこれを見るにゃ。凛はついにガンダムになったにゃ」

海未 「なんですと」

花陽 「はなよも同じです」

海未 「なに!?ふたりの機体がガンダムに……?」

何かが違った。
よく見たら胴体はそのままで頭部だけはガンダムタイプになっていた。

ほのうみ 「が、がんだむ?」

スレッガー 「なるほど、ガンダムヘッドを手に入れたか」

希 「その効果は」

凛 「かよちんは右から」

花陽 「凛ちゃんは左から」

ニュータイプ能力に目覚めたかと思われたが。
ふたりの機体はカッコよく左右に回ろうとしたがふたりはぶつかった。

りんぱな 「!?」

希 「ふたりとも互いを指揮しようとして能力が発現したんはええけど互いの位置がわかってへんかってんな」

りんぱな 「」

海未 「ガンダムヘッドをお借りします!」

穂乃果 「ガンダムなの?ガンキャノンなの?ガンタンクなの?」

海未 「黙りなさい!」

ガンダムヘッドからバルカン砲、ガンタンクの胴体からキャノン砲やポップミサイル、ガンキャノンの脚部。
砲撃が凄まじい。

穂乃果 「きゃあ」

スレッガー 「撃てばいいというものではない」

Gファイターで海未に挑むスレッガーはシニカルに笑う。
ミライと希は思う。
大人の魅力と。
穂乃果は思う。
海未ちゃんはムキになりやすいと。

海未 「ど〜う〜い〜う〜い〜い〜み〜ですか!」

三つ巴の戦いは続く。

No.275 17/04/09 09:14
自由人 

穂乃果は砲撃が迫るなかアイテムや武器を探す。
スレッガーと海未はぶつかる!

スレッガー 「やるじゃないかガンタンクのくせに」

海未 「今日こそはガンタンク乗りを卒業します!」

凛 「リタイヤしたにゃ」

花陽 「ガンダムヘッドを海未ちゃんに取られたですよ」

希 「しゃあないな。ふたりともまた今度や」

シミュレーションでは三人の戦いが続く。
穂乃果はアイテムを見つけた!

穂乃果 「ん?ん?これはアイテムなの?」

希 「どないしたんや穂乃果ちゃん」

これこれと穂乃果が見せるとアイテムやと希は答えた。
どうすればいいの?と聞くと考えやと希は無責任に答えた。

穂乃果 「アドバイスはなし。よしふたりが共倒れするまで隠れてよう……!?」

海未スレッガー 「させるか!!」

ふたりから攻撃を受けて穂乃果はのけ反る!

穂乃果 「くぅ!これを見よ!」

印籠の如く穂乃果が見せたのはマンジュウだった。

海未 「饅頭ですか?」

スレッガー 「な、それは穂ムマン?」

穂乃果 「穂むまんじゃなくて穂ムマン?」

食べちゃえ!と穂ムマンにかぶりつくHONOガンダムだった。
食べたっ!?と驚く凛たちブリッジのブライトたちだった。
すると……。

穂乃果 「あれ?」

海未 「なにも起きてませんが」

スレッガー 「もらった!」

ぎゃう!?とHONOガンダムは攻撃をかわした。
海未はガンタンクキャノンで接近戦を穂乃果に挑む。

穂乃果 「あわわ!」

海未 「これでM1アストレイは私のモノです」

No.276 17/04/09 12:39
自由人 

フッフッフ、と穂乃果の前に立つガンダムの頭部とガンキャノンの脚部を装着したガンタンク。
穂乃果は震えた。
海未ちゃんこわい海未ちゃんコワイと。
海未はガンタンクで必殺技の姿勢を構えた。

海未 「こ、これでM1アストレイはわたし園田海未のモノです」

誰もが思った。
そんなにもガンダムに乗りたい憧れがありガンタンクに任命したブライトやおやどりは複雑すぎる表情をした時だ。

ほのうみスレッガー 「!?」

瞬間、システムエラーがシミュレーションに発生し現実に戻された。

穂乃果 「あれ?」

海未 「なんですか、これは」

シミュレーションから出るとシミュレーションを扱う希はモニターに現れる複雑な文字を読み取るがエラーの原因はわからない。

希 「なんやこれ」

凛 「まるですべてのカップ麺をぶちまけたみたいにゃ」

花陽 「いったいどうしたの?」

希はモニターを瞬時に移動するプログラムの羅列を読み取る。
そのなかに〈u’s〉の文字があることに気づいた。
u’s!?
ウチがつけた名前がなぜシミュレーションのプログラムにあるのか!?

海未 「なにかわかりましたか」

穂乃果 「なんなの」

スレッガー 「勘弁してくれよな」

希 「う〜ん、ごめんな。ウチにはわからへん」

システムを停止しシミュレーションによるバトルは引き分けとなった。
ホワイトベースは宇宙を進む。
デッキに向かうとM1アストレイはとんでもないことになっていた。

海未 「え、M1アストレイが……」

凛 「ばらばらにゃ」

花陽 「いったい誰が!?」

穂乃果 「あたしじゃないよ!」

希 「ウチもや」

ハヤトが一部始終を見ていたらしく事情を伝えた。
なんとフラウにフラれたアムロが部品用に分解したらしかった。

うみりんぱな 「」ガクッ!!!

穂乃果 「これは見てられないよ」

スレッガー 「争いはなにも生まないみたいだな」

そう言いスレッガーはデッキを去っていった。
あわれ。M1アストレイはガンダムタイプの面影ないまま部品倉庫に大半は運ばれていく。

海未 「わ、わたしのM1アストレイが……」

海未はオイオイと泣いていた。

No.277 17/04/09 16:50
自由人 

海未がおいおいと涙を流していた頃、にこはまずことりをL2コロニーで下ろして真姫と共に月の表側に向かう。
真姫は気づく。
ことりを先に下ろしたのはあたしとふたりきりに長くいたいのねと。

真姫 「//////」カアッ

にこ 「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫 「な、なにかしら」

にこ 「あたしがu’sでいいのかな?穂乃果たちに嫌がらせをしたのに」

真姫 「ま、まああんな子達だからいいんじゃないかな」

エクシアは月の表側に近づく。
ちなみに月の裏側はUTX軍のグラナダ基地や先のバルジなど軍事施設が多いのだ。あまり目立つことはない。
逆に地球から見える表側は月の企業集合体やアナハイム・マキエレクトロニクスなど企業があり観光施設もあり一見して豊かに見える。
にこはふ〜んと呟くも悪い気はしなかった。だがにこは聞きたいこともあった。

にこ 「真姫ちゃんは月に帰りたいの?」

真姫 「ここだけの話にしてくれる」

まさか告白?ケッコン!?とにこはエクシアをふらふらと舞い上がり操縦した。

真姫 「ちゃんと操縦しなさいよ」

にこ 「ゴメン」

真姫は自分のことを穏やかに真剣に語る。

真姫 「あたしはアナハイム・マキエレクトロニクスの技術者のはずだけど穂乃果のHONOガンダムに限らずガンダム開発計画のガンダム、他のガンダムもたぶん開発したと思うの。にこちゃんのエクシアもたぶん」

ええええっ!?とにこはエクシアをシェーッ!とさせるくらいに驚いた。

にこ 「え?え?真姫ちゃんがガンダムをつくったの?」

真姫 「たぶんいろいろな勢力に関係なくね。だけど私は記憶を自分から失ったみたいなの」

わずかに真姫は覚えていた。
ガンダムと名のつく全ての機体を完成させた後に記憶除去装置で記憶を自ら失った。
なぜ自分はそんなことをしたのかと。

にこ 「そ、そんな過去があったなんて」

真姫 「うん。にこちゃんがはじめてね」

あまりの衝撃的な彼女の過去ににこはサーシェスとの自分の過去とは違う重たさがあった。
月の表側は煌めきある月面都市の輝きが見えた。

にこ 「大丈夫なの?」

真姫 「わからないわ」

にこは真姫を月に残してはいけない雰囲気がした。月面に着陸してゆく。

No.278 17/04/09 20:54
自由人 

エクシアのGNドライブによる働きで誰にも気づかれないように使われていない工場ににこはエクシアを下ろし真姫を下ろして別れの時が来た時だった。
にこちゃ〜ん真姫ちゃ〜んと呼ぶ声がして振り返るとL2コロニーに下ろしたはずのことりがいてふたりはパタ○ロのようにコケてしまう。ついでにエクシアも。

にこ 「ぬわんであんたがいるのよ!L2コロニーで下ろしたはずでしょう!?」

ことりは事情をあっさりと説明した。
L2コロニーに下ろされた後に真っ先にバルジに向かい囚われたデュオを解放し共に脱出しバルジを適当に内部だけ爆破。
その後にデュオを先に月に行かしてヒルデという少女を説得してデュオは一足先に月に到着。遅れて五飛とシェンロンガンダムも月のOZに囚われたところを頃合いを見計らってことり自身も月に到着したという。
ニュースもバルジが機能停止したことやガンダムパイロット逮捕の報道を流していた。
とても数時間の間に起きた出来事に思えなかった。

にこ 「あんた展開を端折ったでしょう?」

ことり 「ソンナコトナイヨ」

真姫は思った。
ことりはにこちゃんより黒い腹黒い。

アナウンサー 『なおバルジが機能停止し……緊急ニュースです。ガンダムパイロットが再び逮捕拘束され…このパイロットの身元については…』

ことり 「ということでことりはこれから月でOZに捕まりにいってきます」

にこ 「ハイハイ」

真姫 「OZが気の毒に思えるんだけど。トレーズは城にいるはずで今はデルマイユ侯が指揮を取ってるのよね。気の毒」

真姫は今後の展開如何ではOZが敵であるが本気で気の毒に思えた。
そこへにこを呼ぶ別の声がいた。それは彼女にとって懐かしい相手だった。

? 「にこ!にこだろう!!」

にこ 「あんた!?ガロード?ガンダムXの」

ことり 「高木刑事?」

ガロード 「佐藤すわぁん!てちがう!」

ことり 「元太くん?」

ガロード 「光彦やるじゃん。てちがう!!」

まきにこ 「(黒いわことり)」

ガロードは月のD.O.M.Eで新連邦と革命軍のメンバーで話し合いをするらしかった。

にこ 「そう、あなたの戦いは終わろうとするのね」

彼女はまるで弟を見るような瞳で感動していた。

No.279 17/04/10 06:20
自由人 

にこはガロードの好意でいま彼が乗っている機体を見せてもらうとガンダムXとはちがう機体である。

ガロード 「これがガンダムDXだ(ダブルエックス)」

にこ 「ヒゲ?」

真姫 「ちがうわ。フェイスガードがエックス状に見えるのよ」

ことり 「ミリシャのホワイトドールに似てなくもないね」

たんに頭部の形状の相似だが真姫は思う。
これも自分がいつか何処かで開発に携わったはずである。

ガロード 「じゃあなにこ!またチャンスあったら会おうぜ」

ガロードはティファという少女を連れておりそのまま月の別ブロックに向かっていく。
ことりもまたOZが管轄しているモビルスーツ開発ブロックに向かっていった。

にこ 「真姫ちゃん。あたし残ろうか?」

真姫 「気持ちだけ受け取っておくわ。にこちゃんはソレスタルビーイングでお仕事して」

にこは離れたくない気持ちがあったがそう言われては仕方ない。
エクシアはゆっくり月面から離れていき真姫は見送った。
その様子を真姫以外に見ている者たちがいた。

真姫父 「娘が帰ってきましたな。月に」

? 「ああ、彼女が持っているデータは我がヴェイガンに役に立つはずだ」

真姫父 「あなたこそ我が父、我が娘の父です」

謎の存在はホログラフィであり高度な技術を匂わしていた。
真姫はアナハイム・マキエレクトロニクスの本社に向かい自分がいた部署に戻った。
そこではウラキのガンダム1号機はなんと地上装備のまま宇宙で戦い破壊されたという。さいわいウラキは無事だが機体はデラーズ・フリートにやられ見るも無惨だった。
久しぶりに再会したニナやポーラ、開発スタッフは不眠不休らしい。

ニナ 「真姫久しぶり」

真姫 「ニナ、あなた。たいへんね」

ニナ 「まあね。パイロットさんは負傷したし機体はこんなだし。まああたしがパイロットや機体を玩具扱いしたバツね」

なんでもニナはウラキとケンカし互いに機体のことで揉めたらしかった。
しかし過去の過ちを繰り返さないように気持ちに整理をつけ始めたようだ。
ガンダムGP01はGP01 Fb(フルバーニアン)に生まれ変わろうとしていた。

真姫 「(あたしは)」

もしかしたら自分が自分でなくなるのではと内心怖くなった。

No.280 17/04/10 10:52
自由人 

真姫は父とオサリバン常務に再会し挨拶した。

真姫 「ただいま戻りました」

オサリバン 「やあやあご苦労だったね。西木野くん」

真姫父 「よく帰ってきてくれた」

真姫はふたりに会釈をした。
しかしオサリバン常務は相変わらずいやらしい笑みを浮かべていた。
試作開発中のガンダム試作四号機こと通称ガーベラがフレームや予備パーツ、さらに擬装用装甲や武器ごと秘密裏に隠されていたデッキから忽然と消えていた。
おそらくどこかの勢力と裏取引をしたと感じたがわかるわけはなかった。しかし四号機の開発にも真姫は携わっていたから気がかりではある。
オサリバンは言う。

オサリバン 「父娘の再会は久しぶりだろう。ゆっくり休みたまえ。報告書は明日からで構わんよ」

やらしい笑みをしながら彼は去っていき父が呟いた。
俗物が、と。
思わずぎょっとした。
真姫の父は如何なる機体であろうと開発や整備、修理に改造、改良、OSからネジ一本まで愛する技術者であった。
しかし人間についてはどこか暗い瞳を秘めている節がたまにのぞかせていた。
父娘で久しぶりの夕食をしたが戻ってきたのは自宅ではなく再びアナハイム・マキエレクトロニクスだったことに違和感あった。
父はエレベーターを使い彼女を地下へと案内した。見せたいものがあると。
不安になる自分がいた。
エレベーターは深く深く最深部に沈んでいくようだ。
なにかしら、見てはいけないものが感じる。
技術者としてか女性としてかわからないが本能的に危機に近いなにかを感じて逃げたい思いがした。
父は無口になっていた。
エレベーターが着いたのは表示フロアがない階である。

真姫 「ここは」

真姫父 「ついてきなさい」

ひとりにされることが恐ろしかった彼女は父の後を歩いた。
無機質な廊下である。まるで延々と続くかのような廊下であった。
わたしはしっている……。
記憶にないはずなのに真姫の感覚はどこかで覚えていた。

No.281 17/04/10 15:11
自由人 

真姫がアナハイム・マキエレクトロニクスの最深部に降りていった頃、ホワイトベースでは希はシミュレーションで発生したエラーの際に見た〈u’s〉が気になっていた。

希 「う〜んう〜ん」

穂乃果 「希ちゃんが悩んでいる」

凛 「焼き肉を食べられないから?」

花陽 「ごはんは焼き肉には必要です」

海未 「なんの話ですか」

穂乃果 「希ちゃん」

なに、と希は穂乃果に振り向く。

穂乃果 「踏ん張るなら海未ちゃんと一緒にトイレで便秘を踏ん張るんだよ!」

うみのぞ 「なんでですか〜!!」

穂乃果 「ひいい〜っ!?」(/≧◇≦\)

海未 「なんでわたしが便秘なんですか」

希 「ウチも便秘ちゃうで」

凛 「海未ちゃんが便秘なのはいつもとして」

花陽 「希ちゃんはなに悩んでたの」

海未 「私が便秘なのはなぜ毎回確定ですか」

希はまだ言えない。
u’sの名付け親は自分なのだ。にこっちを加えてようやく七人。
まだまだ発展途上なスペースシップアイドルではあるがまだ何かが足りない。
それは大人の魅力、溢れる母性、知的な歳上などである。
にこっちがえくしあ25としてのコメントがなくなったが代わりに“KKE”と“ODEKO”がu’sのホムペにコメントが目立つようになった。
何者や、とも思っていた。

希 「う〜ん」

穂乃果 「便秘なら……」

海未 「ほ・の・か」

ゴゴゴ、と海未の背後から禍々しいオーラがほのりんぱなを覆うくらいに出ていた。

ほのりんぱな 「ひいいっ!?」

希 「あかん。わからんな」

希はスピリチュアルな占いをしようかワシワシをしようか考えながらコンピュータールームを出た。
穂乃果たちは見送るしかなかった。

海未 「希」

穂乃果 「UTX軍の新型もびるすーつは希ちゃんを参考にされたはず」

希はくるりと戻りダッシュしワシワシMAXを穂乃果にした。

穂乃果 「!?」キャー

希 「ワシワシMAXや!!」

海未 「ハレンチですね」

ホワイトベースは中立コロニー群のサイド6を目指す。

ブライト 「うむ」

おやどり 「中立ですか。信用していいのでしょうか」

ホワイトベースの作戦内容は不明である。

No.282 17/04/10 17:34
自由人 

サイド6に向かうホワイトベースの夜。
希なりにシミュレーションの解析をしたがわからなかった。専門がスピリチュアルと操舵士でもあるからだ。
とりあえず自室でにことソレスタルビーイングについて占ってみた。
すると驚愕した。

希 「さ、三国家群が連邦に加入するやて。それに黄金の獅子てなんや」

普段は滅多に引かない金色の獅子のカードが出た。頭に浮かぶ言葉は……。

希 「“世界の歪み”やて……と」

にこはなんて恐ろしい相手と戦ってるんやとわなわなと震えた時だった。
獅子のカードがなにもしてないのに歪んだのだ。
あまりのことにカードから手を離した。

希 「にこっち、ライオンさんに喰われんのかな」

にこ 「ぬわんでよ!」

気を取りなおして希は戦後の自分を占ってみると三人の子持ちになってると出た。

希 「……なんでや。ウチ恋人はおらへんしワシワシを愛するモノやで」

どうやらとりあえず生き残るのは確定だった。
海未ちゃんの便秘よりはマシやなと前向きに解釈した。
あらためて真姫について占った。すると出たカードは火星だった。

希 「火星てあの火星?テラフォーミングが済んだ惑星やな」

いろいろと諸問題を抱えているのが火星だった。
マーズレイや阿頼職システムなど地球やコロニー以上に問題を抱えて地球に戦いを挑んできている。
連邦で先鋒に立っていたのはあのフリット・アスノやアスノ家、ディーヴァという戦艦だった。

希 「おじいちゃんなのにフリットさんは頑張ってるさかいな

しかし火星というのは気になった。
唸る希は考えた。
火星には鉄華団というのがいるそうだ。
想像した。
ここから先は彼女の想像である。

真姫(想像)「あたしがアナハイム・マキエレクトロニクスの西木野真姫です」

鉄華団 「オーッ」

真姫 「これより私の頭脳明晰才色兼備な頭脳で地球を攻撃する!」

鉄華団 「オーッ」

希 「あかん。理数医学系の真姫ちゃんに合わへんやん」

真っ先に自分の想像を打ち消した。
その様子を穂乃果たちは覗き見していた。

海未 「のぞきははれんちです」

穂乃果 「でもおもしろい」

覗き見する希の様子に凛や花陽と共に笑っていた。

No.283 17/04/10 19:05
自由人 

まだ希のとんでもない想像は膨らむ。

希 「火星やったら海未ちゃんの方がよくないかな?鉄華団とかいうのほとんど暑苦しいオトコの集まりやし」

海未(想像)「押忍っ!私は『ガンタンクと私』でベストセラーになった連邦のエースパイロットの園田海未!」

三日月 「『ガンタンクと私』?なんだそれ」

藍那 「三日月、地球圏でベストセラーになった本ですよ」

オルガ 「なんでもガンタンクというあの戦車もどきでモビルスーツをいくつも倒したらしいな」

昭広 「すげえ」

ビスケット 「なんでもガンタンクファイターでもあるらしいよ」

三日月 「ガンダムファイトなら出てもいい……」

海未 「そこ!ムダ口を叩かないでください!強くなりたいのでしょう」

ガンタンクを背にしまるで『魁!男塾』のような海未に希はひとり爆笑し腹を抱える。
まだ想像は続く。

海未 「これからあなたたちには火星を三十周してもらいま〜すっ!!」

火星に轟き響く海未の声。驚愕する鉄華団の面々。

オルガ 「無茶だ!俺たちをなんだと思ってやがる」

昭広 「そ、そうだ!」

藍那 「地球人はおそろしい……」

三日月 「三十周?それでいいの」

ビスケット 「三日月、無茶はダメだよ」

三日月 「いや俺ならできるから」

海未 「そこのあなた!見所あります!やりましょう」

海未と三日月は赤い火星の大地を走るのだった。

希 「あははっ!海未ちゃんならできるで!」

海未 「なにがおかしいのですか?の・ぞ・み」

希 「あははっ!海未ちゃんなら火星の鉄華団を率いることできるちゅう話や!え?」

首を回した希が見たのはいまにもガンダムファイトに出そうな海未の闘志に満ち溢れた顔だった。

海未 「な〜ん〜で〜!わたしが火星のてっ〜か〜だ〜んを率いるんですかぁぁぁ〜!!」

希は海未の声に弾き飛ばされた!!

希 「か、堪忍や!う、海未ちゃん」m(__)m💦

穂乃果 「鉄華団てなに?」

凛 「お寿司にゃ」

花陽 「それは鉄火巻です」

希 「ヴェイガンとは異なる火星の団体や」

海未 「ほとんど男だけらしいですよ」

鉄華団という男たちを率いる海未を想像する三人は恐怖に震えた!

No.284 17/04/10 19:44
自由人 

三人は自らの想像に震えながら海未を見つめ言う。

穂乃果 「そ、そんな」

凛 「う、海未ちゃんが」

花陽 「お、おそろしいです……。言葉がありません」

海未 「はい?」

ほのりんぱな 「うみちゃんが火星のおとこだったなんて!???」

おとこオトコ男……、と海未の耳に衝撃的に入り彼女は怒りに震えた!

海未 「だ〜れ〜が〜お〜と〜こ〜で〜す〜か〜!!!火星の男ですかっ!!女子ですよ」

ほのりんぱなのぞ 「いやいや」ブンブン

四人は揃って首を横に振った。
海未は怒りに震えた。
しかし希はスピリチュアルなひらめきがあった。

希 「海未ちゃん」ヒソヒソ ヒソヒソ

海未 「はい?」

希 「だからアムロくんに……」ヒソヒソ ヒソヒソ

海未 「言うんですか?」

そこへ通りかかるフラウにフラれて落ち込むアムロがいた。

希 「いまや!」

海未 「は、ハイ。アムロさん」

アムロ 「ああ海未さん」

見ていられない落ちこみぶりのアムロに海未は彼の肩を抱いて指を差す。

海未 「アムロさん!あなたはガンダムの星になるのです!」

瞬間、アムロの脳内に『巨人×星』のオープニングが流れあの名台詞を叫んだ!

アムロ 「父ちゃん!俺はやるぜ」キラーン!☆

海未 「ええ、いきましょう!」

ふたりは熱血や根性、特訓などという時代錯誤な表現を背景に艦内を走っていく。
見届ける穂乃果たちは命拾いしたかに見えたが……。

海未 「な〜に〜!や〜ら〜せ〜る〜ん〜ですかぁぁっ!!」

ほのりんぱな 「!?にげろ〜!!」

希は三人が追いかけられるの見ながら難を逃れた。艦だから艦内を一周するわけだからあたりまえだ。
希はウチの占いも外れるんやなと髪をかいた。
しかし希は知らなかった。
真姫が敵になり彼女たちの前に現れることを……。
彼女のスピリチュアルな占いは実は当たっていたのだ。

No.285 17/04/11 06:50
自由人 

ドクターJたち五人の科学者は弱っていた。
身体がではない。
ことりがいまだに月基地に潜入してこないのでOZのコロニー政策は順当にいきすぎるくらいだった。

レディ・アン 「(ガンダム01のパイロットだけ行方不明とは)」

そのガンダム01のパイロット南ことりはようやく月基地に潜入していた。
新型MSだね、と赤いMSのコクピットのなかにいた。

レディ・アン 「これより貴様らにはこの試作型モビルスーツのテストパイロットになってもらう。トロワ・バートン、お前に任そうと思う」

トロワ 「構わないが使えるのか(ことりはまだか?)」

ドクターJ 「ああ使えるともガンダムよりな(まだみたいじゃな)」

互いに目線で会話するドクターたちとトロワだったが突如、基地内にある赤いモビルスーツが動き始めた。

ドクターJ 「なんじゃヴァイエイトが動く!?」

プロフェッサーG 「メリクリウスのシールドを動かすんじゃ」

他三人の科学者に命じメリクリウスのシールドが動きヴァイエイトのビームを防いだ。
しかしヴァイエイトは機能を停止した途端にコクピットからことりの姿が現れた。
気づくトロワにドクターたち!
うかつに傷つけてはならないとトロワは瞬時に動きアクロバットな動きをしことりに銃を突きつけた。

トロワ 「作戦を誤ったな」

ことり 「(わ〜い♪トロワくんに捕まっちゃった。成功だよ♪)」

真剣な表情とは裏腹にことりはOZに潜入していたトロワに捕まり先に捕まっていたデュオと五飛と共に留置された。

デュオ 「遅ぇぞ、ことり」

五飛 「ふん、お前まで捕まるとはな」

ことり 「だってあたしu’sだもん」

デュオ 「俺と五飛のガンダムは強化されている。反撃の時は近いかもな」

五飛 「どうかな」

ことりはウイングガンダムを地球に置いてきてM1アストレイをホワイトベースに置いてきたことを後悔した。
あたしだけ機体がないよ!

ことり 「(どうなるのかな?)」

仕方がないのでとりあえず今度助かった時のためにu’sの新しい衣装やお菓子を考えるのだった。

No.286 17/04/11 07:48
自由人 

ホワイトベースはサイド6に進む。
一説によるとレビル将軍の命令でコロニーを視察してほしいというらしい。

穂乃果 「なにか美味しいものかるかな」

花陽 「中立ライスや中立カレー、中立チキンライスに中立天津飯、中立焼きおにぎりあるですね」

凛 「中立地域には美味しいものがいっぱいにゃ」

海未 「いちおうコロニーに入る前に体重測定をしとく必要がありますね」

ほのりんぱな 「」

言うまでもなくオーブでさんざん観光したために三人は体重が以前よりあった。

海未 「はい!艦内を十周ですよ!」

ほのりんぱな 「ハアハア」

海未 「もう十周追加します!」

穂乃果 「なにも言ってないよ?」

凛 「M1アストレイに乗れなかったうらみにゃ」

花陽 「逆恨みですよ」

希 「気の毒やな」

こころ 「希さん、にこお姉さまは帰ってきます?」

希 「ごめんな。わからへんねん」

不吉な占いだったので彼女はこころたちに配慮した。
穂乃果たちのダイエットはサイド6到着まで続いていた。
プトレマイオスに戻ったにこはガンダムマイスターやスメラギたちと今後を考えていた。

スメラギ 「三国家はひとつにまとまりつつあるわ」

ティエリア 「やはりイオリア・シュヘンベルクは戦争根絶ではなく」

ロックオン 「世界の統一だな」

アレルヤ 「ああ、皮肉なことにコロニーもOZの政策によりまとまりつつある」

にこ 「イオリア、何を考えてるの」

ヴェーダとのリンクはティエリアは不可能に思えた。情報は王瑠美たちエージェントたちからしか得られない。

スメラギ 「三国家は擬似GNドライブを得て連邦に加入する意思があるようね」

にこ 「だけど条件付きにあたしたちを倒すことみたいか」

連邦のやりそうなことであった。
連邦はいまUTX歌公国と戦い戦力はそちらに割いている。
さいわいなのがホワイトベース隊を敵に回さないのがにこには救われた。

にこ 「作戦はスメラギ?」

スメラギ 「その前に刹那」

にこ 「なに?」

スメラギ 「私たちもスペースシップアイドルになりたいの!」

プトレマイオスは再び傾いた。
密かに喜んだのはフェルトに思いを寄せるリヒティだけだ。

No.287 17/04/11 11:17
自由人 

スメラギ 「ということでプトレマイオスでアイドルを結成します」

にこは思った。
何をを考えてるんだ。この初代プリキ○アは。
しかし手を挙げる者もいた。
若いリヒティだ。

リヒティ 「賛成です!応援します!メンバーはすでに決めてあります!スメラギさんにクリスティナにフェルトです!!」

クリスティナ 「ええ」

フェルト 「ち、ちょっとあたしは……!?」

さりげないような遠回しな告白のようなリヒティの発言にフェルトは顔を赤くした。
ぬわんなのコイツら、とにこは思ったがなりゆきからソレスタルビーイングに参加したにこは文句をやめた。

リヒティ 「刹那!スメラギさんたちをスペースシップアイドルに鍛えて宇宙一のスペースシップアイドルナンバー1にしてくれ!!」

手を握られリヒティの熱い思いが伝わるが宇宙一や宇宙ナンバー1はにこであるが言えなかった。
スペースシップアイドルが増えることはスペースシップアイドル業界にライバルや仲間が増えることである。

スメラギ 「とりあえず名前は決めてあるのよ」

にこ以下全員は目を丸くした。

スメラギ 「トレミーよ!!」

アルコール片手にウインクする彼女を見てプトレマイオスはグルグルと回転した。
にこは叫んだ。

にこ 「ぬわぁぁぁ〜!?操縦をちゃんとしなさいよぉぉぉ〜!?」

なによりリヒティがいちばん衝撃があったようだ。
三国家は連邦の下に統合されつつあった。
カティはパトリックが目を輝かしてるのに気づいた。

パトリック 「大佐はスペースシップアイドルにならないんですかぁ〜!?」

その声は艦内や艦隊全体に伝わるくらいの能天気な声であった。
一瞬、彼らのまわりだけ宇宙空間ごと真空になった。
カティはあの名探偵の声で怒鳴り頭を叩いた。

カティ「ばっろ……バカモノ!誰がスペースシップアイドルになるものか!」

パトリック 「し、しかしですね」

カティ 「しかしもカカシもない!」

同じ艦隊のセルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスも聞いていた。
ピーリスは聞いた。

ピーリス 「スペースシップアイドルとは何ですか?」

セルゲイは恥じらいながらも説明しピーリスは納得しながらも複雑な表情をしていた。

No.288 17/04/11 14:22
自由人 

ピーリスは恥じらいながら答えた。

ピーリス 「大佐が望むならスペースシップアイドルになります」

あまりの発言に人革連側の艦隊は絶句した。
ちなみにネオチャイナコロニーでサイ・サイ子ちゃんなるスペースシップアイドルが登場したが言うまでもネオチャイナガンダムファイターのサイ・サイシーの女装であった。
セルゲイは咳き込み考えようやく口に出した。

セルゲイ 「う、うむ。ピーリス中尉が構わないがこの作戦が終わってからにしてくれ……」

ハッ、と敬礼を返すどこまでも真面目なソーマ・ピーリスである。
ところでお忘れになってる方もいるかも知れないがスパイをしていた絢瀬絵理亜里沙姉妹はというと……。

ララァ 「来ますっ!ビット!」ピキィーン!

絵理 「認められないわ!ビットよ!いけ」ピキィーン!カワイイカシコイ!

亜里沙 「来るっ!ビット行きなさい!」オデコ!

ソロモン宙域付近を偵察してた連邦艦隊は一瞬のうちに爆発の光をさせながら散っていた。
これを連邦の将兵たちは“ソロモンの亡霊”と呼び伝説化していた。
レビルは唸る。

レビル 「あの宙域にはなにかあるのか」

モニターを見つめたシャアは三人に帰投命令を出した。

シャア 「ララァ、絵理くんに亜里沙くん帰投したまえ」

三人 「はい」

三人が乗る機体は宇宙戦闘機に近い形状だがどこか気品ある美しさを感じさせエルメスと名付けられていた。

フラナガン 「お見事です大佐。ララァを含む三人はエルメスと同調しています」

シャア 「うむ。だがニュータイプなのか」

フラナガン 「当方としてはニュータイプという可能性もあるとしか申せません。ニュータイプの概念は曖昧でして」

フラナガンの慎重な表現にシャアは科学者らしいと思いながらも父ジオンの提唱したニュータイプを歪めた思いも感じていた。
三機のエルメスは新たにシャアの乗艦となったザンジバルに収容されていく。

ララァ 「大佐」

絵理 「つかれるわね。これ」

亜里沙 「たまに頭いたくなるよ」

サイコミュなる装置とフラナガン博士は三人に伝えていた。

No.289 17/04/12 07:13
自由人 

穂乃果たちはまだダイエットをしていた。

穂乃果 「もう」

凛 「オニにゃ」

花陽 「ホワイトベースの青い悪魔ですよ」

海未 「誰がオニや悪魔ですか」

腕立て伏せやストレッチなどをさんざんやらされといる。
ふと穂乃果はあることを思いついた!

穂乃果 「ねえ海未ちゃんンミチャ」

海未 「ンミチャではありませんが。なんです?」

穂乃果 「『ガンタンクと私』はベストセラーになって流派東方不敗を免許皆伝したよね」

瞳を輝かせながら続ける穂乃果に三人は耳を傾ける。
ええ、と頷く海未。

穂乃果 「ダイエット本を出してみたらどうかな〜!!」

りんぱな 「おお!?」

海未 「なぜ?」

穂乃果 「う〜ん、きっと戦後には海未ちゃんの『ガンタンクと私』はレジェンド、伝説になるよ」

花陽 「レジェンドも伝説も同じ表現ですよ」

年下に言われ落ち込む穂乃果。しかし立ち直りは早い。

穂乃果 「ダイエット本を出したら売れるよ!!」(☆∀☆)

海未 「で印税は?」

穂乃果 「u’sで山分けだよ!」

だよ!と子どもぽく可愛いく言いながらも印税目当てだったことに海未は沸々と怒りが沸く。

海未 「そ〜れ〜が〜め〜あ〜て〜ですかっ!!」

ほのりんぱな 「あわわわ!?」

サイド6到着まだしばしの時間があった。
海未のダイエット特訓は続く。

海未 「腕立て伏せ!スクワット!反復横跳びっ!!ランニング!」

穂乃果 「ンミチャ」

海未 「うみです」

穂乃果 「海未ちゃんだけ出る作品を間違えてない?」

海未 「はい?」

穂乃果はまだ懲りてないようだ。凛と花陽はそれ以上やめてと涙を流す。

穂乃果 「『巨人×星』や『アタ●クNo.1』、『侍ジャイア○ツ』、『タイガ△マスク』に『あした×ジョー』、『野球狂△詩』、『赤き血×イレブン』、『キック×鬼』、『ドカベン』、『エ×スをねらえ』、『プロゴルファ×猿』、『キ△プテン翼』、『YAW○RA!』とか」

花陽 「ほぼスポ根モノですね」

凛 「りんも好きだにゃ」

海未の背後から炎のイメージ映像が沸き上がる。
ホワイトベースは宇宙空間なのに揺れていた。

海未 「間違えてませ〜んっ!」

No.290 17/04/12 07:38
自由人 

希 「おお!?ホワイトベースが揺れているやん」

こころ 「ゆりやんレトリバーですか?」

希 「こころちゃん?ウチ芸人ちゃうよ」

こころたちは今後希さんに似た芸人のことを言うのはやめようと誓う。
しかし穂乃果はまだまだ懲りない。

海未 「まだ何か言いたいようですね。ほ・の・か」

やめてと抗議する凛と花陽だが穂乃果は愛らしい顔をやめない。

穂乃果 「だってガンダムファイトにも出れるくらいの脳筋じゃなくて……つおいし」

海未 「サラッと脳筋を流しましたね」

穂乃果 「でもでもつおいんだよね!」

強いと言われ悪い気はしない。

穂乃果 「きっとジャ×プなら『北斗×拳』や『聖△士星矢』とか!『バスタ×ド!』に『ろくでなしブル×ス』とか『ドラゴンボ○ル』とか!!きっと海未ちゃんなら活躍できるよ!!」

花陽 「どうでもいいけど穂乃果ちゃん。さっき『ドカ×ン』には○●△×をつけなかったですよね」

海未は思い出す。
『ドカベン』だけなにもついてなかった。

凛 「ほか弁?」

海未 「ほ〜の〜か〜っ!!!」

穂乃果 「ほらほら!戦闘力が上がってるよ!!」

瞬間、ホワイトベースのとあるブロックだけ爆発した!!

海未 「はあはあ」

ほのりんぱな 「死ぬかと思ったよ」

雪穂 「いやいや壁に穴あいてるから!!」

すぐさま非常用シャッターが下りて再び海未母が海未を叱った。

海未 「穂乃果のせいでとんだとばっちりです!」

穂乃果 「やせた!」

凛 「サイド6がたのしみにゃ」

花陽 「中立のサイド6、中立いい響きです」

中立イコール観光となっているホワイトベース隊であった。

ブライト 「あたまがいたい」

おやどり 「同じアニメ制作会社とは思えません。申し訳ありません」

セイラ 「(兄さん)」

ミライ 「希さん操舵士はいいのかしら」

希 「こころちゃんたちの世話を見なあかんから」

アムロ 「」

カイ 「ジャーナリストになったら記事にしてやるぜ」

ハヤト 「フラウとキッカたちを見てくるよ」

アムロはハヤトを見た。
ボクのフラウだったのだぞ!と。

No.291 17/04/12 08:25
自由人 

ブライト艦長とおやどり副艦長に叱られ穂乃果たちは吹き飛んだ壁の修理をしていた。
セメントで固めたり溶接したりこれがスペースシップアイドルのやることかなと。

凛 「セメントさんがラーメンの脂身だったら」

花陽 「溶接してるこの火花で焼きおにぎり」

穂乃果 「煎餅にソースを塗ってるみたい」

三人はなんだかんだで壁の修理をたのしくやり海未は自室で正座し精神統一し瞑想し戦っていた。

海未 「……」

海未 「(これが弓道とおなじくらい落ち着きます)」

ホワイトベースの目の前にサイド6が見えてきた頃、真姫は月の最深部を父と共に歩いていた。
しかしいつまで歩くのか。それに月にはアナハイム・マキエレクトロニクス以外にもUTXや連合、ムーン・レィスなどの勢力が存在するはずであるが気配すら感じない。
静寂しかなかった。
父はとある扉を開けて頭を垂れた。

真姫父 「娘が帰って参りました」

? 『ご苦労だったな』

真姫父 「!?……様っ?な、ナニヲ……真姫…マキ…マ…キ…マキ……」

真姫 「お父さんっ!?ひっ!?」

なんと彼女の父は硬質な骨と機械で動くロボットいやアンドロイドだったことに恐怖に震えた。
父が機械だった!?
まさか?そんな、ありえない……。

? 『よく帰ってきてくれた我が娘』

真姫 「あ、あなたは……」

? 『私を忘れたかね。私こそがお前の父だよ。真姫』

自分の名前を呼ばれながらふと何かを思い出し自然と声に出ていた。

真姫 「イゼルカント様、お久しぶりでございます」

イゼルカント 「久しぶりだ。地球やホワイトベースでのことを話してもらおうか」

真姫 「ハイ、我がイゼルカント様そしてヴェイガンのため、エデンのために」

すべてを取り戻した真姫の瞳には生気がまるでなかった。
操り人形のように。
ヴェイガン艦隊を率いるゼハート・ガレット、彼はライバルアセムに思いを馳せていた。
向かうのは月であった。

No.292 17/04/12 12:40
自由人 

真姫が本当の自分を取り戻していた頃、OZの月面基地でことりは考えていた。
衣装、マカロン、チーズケーキ、OZ、コロニー、穂乃果に海未、u’s……。

デュオ 「ことり、なんで月基地に来るのが遅かった」

ことり 「土井半助センセイみたい」

デュオ 「ふざけるな〜!!」

五飛 「ふん」

ことりは五飛を見て思う。真姫ちゃんぽい。

デュオ 「オレと五飛のガンダムは強化されている。プロフェッサーたちでな」

デュオが見せてくれたホログラフィにはガンダムデスサイズヘル、アルトロンガンダムの名称や図面があった。
その頃、レディ・アンの信頼される部下となったトロワは彼女と共にモニターに映るある反応を見ていた。

通信兵 「こ、このスピードと同一と思われる反応はトールギスです」

レディ・アン 「ゼクスは先の戦いで死んだものとされる。トロワ、何者か確かめられるか」

トロワ 「オレだけではダメだな。留置されているガンダム01のパイロット、科学者たちが作ったヴァイエイトとメリクリウスあれが必要だ」

うむ、とレディ・アンは承諾した。
トロワは留置場に向かいガンダムパイロットたちと顔を会わした。

トロワ 「出ろ、ガンダム01パイロット」

ことり 「は〜い」

デュオ 「なんでことりなんだよ」

五飛 「」

トロワ 「ドクターたちが作った新型をもっとも扱えるのがコイツだ」

ことり 「ことりだよ?」

トロワはことりを連れていきデッキに向かうとレディ・アンも控えていた。

トロワ 「すぐに扱えるか」

ドクターJ 「ああ、動かせるさ」

ドクターJたち五人の科学者は不気味にたたずみレディ・アンは言う。

レディ・アン「自爆装置はヴァイエイトから扱えるな」

ああ、と頷くドクターJである。
ことりはメリクリウスにトロワはヴァイエイトに乗りさらに新たに開発されたモビルドール型のトーラス輸送機が基地から発進していった。
トールギスに乗っていたのは仮面を外したゼクスだ。

ゼクス 「モビルスーツの反応か。さすがはレディ・アン」

No.293 17/04/12 14:15
自由人 

ことりのメリクリウス、トロワのヴァイエイトそしてモビルドールを乗せた輸送機はトールギスに向かう。
どうだ、とトロワはことりに聞いた。

ことり 「ガンダムと同じに扱えるよ」

そうか、と答えた。
しかしゼクスが何の用で宇宙に来たのか疑問だった。
見えた、と思った時にモビルドールトーラスを差し向け自分たちも動いた。

ゼクス 「モビルドールか!?」

ゼクスは大平洋での戦いの後に晴れて自由の身となったが気を失ったところをハワードというアロハシャツを来た老人に救われトールギスには大気圏突入用バックパックを付けてもらい宇宙に上がることができた。
ハワードから宇宙を頼むと託された。
しかし大気圏突入用バックパックでは戦闘は難しくバックパックを切り離し通常の機体に戻しドーバーガンを構えた時だ。
青い機体と赤い機体がモビルドールトーラスに戦い破壊した!

ゼクス 「どういうつもりだ!?」

見覚えある動きに気づく。ガンダム01と03のパイロットか。
なるほど。
ゼクスは戦闘が停止したのに気づきコクピットから姿を見せた。仮面はなく素顔である。

ゼクス 「なるほど、OZに潜入していたとはな」

トロワ 「私はOZの特士トロワ・バートン。初対面のはずだが。こちらは捕虜のガンダムパイロットだ」

ことり 「(会ったことあるのに他人のふり?)」

ゼクス 「私は地球サンクキングダム親善大使のミリアルド・ピースクラフトだ」

ことり 「(またまた他人のふり?宇宙では流行ってるの)」

ことりは宇宙に出遅れたばかりで流行に遅れたと勘違いをしていた。
メモしとくのだった。
その頃ようやくサイド6にホワイトベースは入港しようとしていた。

ほのりんぱな 「美味しいものいっぱいあるかな」ワクワク ワクワク

海未 「またダイエットですよ?」

希 「きびしいな海未ちゃん」

このサイド6でブライト、ミライ、スレッガーは三角関係いや四角関係となるのを知らない。

カムラン 「連邦の艦か」

No.294 17/04/12 18:34
自由人 

アル 「スゴいスゴい!連邦のホワイトベースだ」

テルコット 「ほんとだ。和菓子を積んでるらしいな」

チェイ 「本物の軍艦だぜ。V作戦という連邦の切り札さ

チェイの言うことにふたりは感心した。しかし興味を示さない子もいた。

ドロシー 「バカじゃないの。戦争したら人が死ぬのよ!わかってるの」

現実的なことを言うドロシーはいつも彼らの戦争ごっこをバカにするわりになぜかついてきた。そのわりに文句を言って口を尖らす。
チェイは言う。

チェイ 「アルのおじさんの関係で俺たちは軍艦を見に来てるのになんでドロシーがいるんだよ」

ドロシー 「べ、別にいいでしょう。ふん」

彼女はアルを気にしながらまた文句だ。
そのアルは軍港に見知った顔があることに気づく。

アル 「クリス?連邦軍に勤務してるからホワイトベースを見にきたのかな 」

窓に映るのは軍服らしい制服を身に付けた隣に住むお姉さんのクリスチーナ・マッケンジーが他の連邦の人といて迎えているのが見えた。
ブライト、おやどりふたりが挨拶し入港許可を認めるように申請し穂乃果たちが降りてきた。

穂乃果 「やっほ〜い」

凛 「美味しいもの食べるにゃあ〜♪」

花陽 「ゴハン♪ゴハン♪」

海未 「待ちなさい!」

希 「完全に保護者やんか海未ちゃん。ウチもか」

こころ 「すみません、あたしたちのために希さんの時間を使わせていただいて」ペコリ

ここあ 「よ!希さんカッコいい」

虎太郎 「のぞみ〜♪」

三人の子持ちはフラウ・ボウと同じであった。

フラウ 「お互いたいへんね」

希 「せやね」

HONOファイターに乗るぶん希の負担があるがフラウは事情を理解してくれ共感もあった。
アムロとセイラは後から出かけるようだ。
アルたちはホワイトベースの乗組員が降りて行く先に先回りしチェイたちも続いた。
クリスの後ろにカムランがいた。彼はミライを見つけ叫んだ。

カムラン 「ミライ!?ミライじゃないか」

ミライ 「か、カムラン」

No.295 17/04/12 20:59
自由人 

凛が真っ先に飛び出したためにアルたちのひとりテルコットとぶつかった!

りんテルコット 「いたっ!?」

穂乃果 「凛ちゃんだいじょうぶ?」

花陽 「凛ちゃん走っちゃダメだよ」

テルコット 「いって〜!なにすんだよ」

ドロシー 「テルコットも飛び出したからぶつかったからでしょう?この人たちホワイトベースの乗組員みたいよ」

アルチェイテルコット 「あ!?ホントだ」

穂乃果 「キミたちは?」

アル 「は、ハイ!ボクたち連邦のモビルスーツを見たくて」

チェイ 「見学に来ました!」

テルコット 「ん?この人たちパイロットじゃないか」

アルたちは自分たちのスマホで確認して驚いた!!

アル 「スペースシップアイドルのu’sだ」

チェイ 「u’sの高坂穂乃果さんに星空凛さんに小泉花陽さんだけ……?」

テルコット 「サインください!」

海未は思う。
私もu’sですがと言いたいが言っていい雰囲気でしょうか?

ほのりんぱな 「サインだなんてそんな」φ(..)φ(..)φ(..)

海未「(喜んでしてますよね)」

希 「(せやね)」

ほのりんぱな 「テヘペロ!」

アル 「あれ?ファーストガンダムのパイロットのアムロ・レイさんは」

穂乃果 「アムロさんは後から来るはずだよ」

アル 「ふ〜ん」

チェイ 「おいおいミナリンスキーさんがいないし」

テルコット 「u’sでいちばんの美人の西木野真姫さんがいないぞ」

希 「あ〜、キミたち」

アルたちはワナワナと震えるように希を見て驚いた。

アル 「お父さん!?」

希 「誰がや!ウチ女の子」

チェイ 「ま、まさか等身大のガンタンクがいるなんて」

希 「ガンタンクちゃう!ガンタンクのパイロットはこの海未ちゃんや」

テルコット 「生き別れたお姉さん?」

希 「……なんか似てるけど血の繋がりはあらへんから」

ドロシー 「ソレスタルビーイングのガンダムヴァーチェの……コスプレイヤーでしょうか」

希 「ち〜が〜う〜!!」

希が軍港で暴れたのはこれがはじめてであった。

希 「ウチモビルスーツちゃう」

穂乃果 「よしよし」

No.296 17/04/13 05:50
自由人 

なんだかんだで穂乃果たちとアルたちは仲良くなった。

アル 「HONOガンダム強いですね」

穂乃果 「う〜んそう?」

チェイ 「凛さんのジムカスタムカッコいいです」

凛 「にゃ!」

ドロシー 「花陽さんゴハン食べていってください」

花陽 「いいの?ありがとう」

テルコット 「HONOファイターのパイロットもやってるんだ希さん」

希 「パイロットだけちゃうよ。この子たちの面倒みてるんや」

こころ 「希さんは二番目のお母さんなんです」

希 「しくしく」

ほのりんぱな 「よしよし」

まだ十代なのにお母さんと呼ばれ泣く希。
しかしもっと泣いてる者がいた。海未である。

海未 「あの」

穂乃果 「ワイワイ」

海未 「あの」

りんぱな 「キャッキャッ」

希 「ワシワシ」

海未 「あ〜の〜!私を忘れてませんか!!」

ほのりんぱなのぞ 「海未ちゃん!?」

アルチェイテルコットドロシー 「え……とマネージャーさん?」

海未はむかしのお笑いみたいに鉄ダライが落ちてくる重いがあった。

海未 「!?」(/≧◇≦\)

海未 「ま、マネージャーではありません!穂乃果の親友の園田海未です!」

アルは気づいた。そして叫ぶ!

アル 「あ……ああ、ホワイトベース隊のガンタンクパイロット兼幻のガンタンクファイター!?園田海未っ!?」

ほのりんぱなのぞ 「幻のあつかい!?」

アルは説明した。
ギアナ高地での東方不敗マスターアジアとの戦いや触れあいなにより免許皆伝。
また幾多の戦いによるガンタンクによる戦歴。
それは連邦など各勢力に名を響かせていた。

アル 「き、気づかなかった……」

チェイ 「そんなすごい人がいたなんて」

テルコット 「ガンタンク、カッコいいぜ」

海未は涙を流して感激していた。しかしドロシーはそれを打ち砕く。

ドロシー 「ミナリンスキーさんや美人の真姫さん、あと……え……とえくしあ25さんがよかったかな」

海未 「なんですと!?」(@ ̄□ ̄@;)!!

穂乃果 「ことりちゃんに負けてるよね」

りんぱな 「美人の真姫ちゃん」

希 「(u’sをなんとかしないとあかん!!)」

No.297 17/04/13 06:46
自由人 

ちなみにこの時点のSSI(スペースシップアイドル)の順位は……。

一位 UTX歌公国 A-RIZE

二位 鉄華団 グーデリア・藍那・バースタイン

三位 連邦軍第13独立機動艦隊ホワイトベース隊 u’s

四位 プラント? ラクス・クライン

となっていた。
穂乃果たちは驚き喜びはしゃぐ。

ほのうみりんぱな 「ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"」

希 「おお!?」

こころ 「ミナリンスキーことことりさんと美人な真姫さんが全世界的な人気とにこお姉さまがマニアックな人気を持ってるようです。あとは海未さんの脳筋……いえガンタンクファンの方々」

海未 「にこより私はマニアックですか」

素直に喜べない海未。
しかしアルたちは胸を張り言う。

アル 「でもこのコロニーはクリスがいるだぜ」

穂乃果 「栗まんじゅう?」

アル 「クリス!クリスティーナ・マッケンジー!!」

彼が見せてくれたのはサイド6に限定的だがとてつもない人気があるのだった。
プトレマイオスにいるにこは驚愕していた。

にこ 「な!?サイド6にいるクリスティーナ・マッケンジーてぬわんて人気なのよ!ローカルなアイドルなくせに」

フェルト 「刹那うるさい」

私室から廊下まで聞こえるにこの声にプトレマイオスは揺れた。
そう、クリスティーナ・マッケンジーの人気はサイド6ローカル限定ではあったがとてつもない人気である。
アルたち子どもから上はサイド6に駐留する連邦軍まで老若男女に人気あるのだ。

クリス 「あら?アルたちは」

ブライト 「あなたはアムロが乗るであろうガンダムNT-1のテストパイロットと聞きましたが」

クリス 「テストをさせていただいてませ」ビシッ!

ブライト 「後でアムロにも見せてやってくれ」

アムロ 「セイラさんと食事の約束が」

後にしろとブライトに言われアムロも泣いた。

アムロ 「(デートくらいさせろ〜!!)」

セイラ 「いえ食事だけと思うけど」

角川スニ□カ○小説版のようにどうやらこのふたりは結ばれないのか。

No.298 17/04/13 09:57
自由人 

テルコット 「そういえば穂乃果は和菓子屋の娘とプロフにあったけど。和菓子ない?」

穂乃果 「あ」

海未 「この子はですね。あんこが嫌だの……」

穂乃果 「テルコット希ちゃんあのね」

希 「ウチとテルコットくんが混ざっとる」

穂乃果 「テルコットくん。たしかウチのお父さんたちがこのコロニーで和菓子屋を出してるはずだよ!!」

テルコットは聞くや否や煙を立てながら走っていった🏃💨。
人は見かけによらない。
穂乃果以外の高坂ファミリー。

穂乃果父 「和菓子屋穂むら復活……」ウルウル

穂乃果母 「穂乃果はお出かけして手伝わないけど。あの子は」

雪穂 「代わりにあたしが手伝うから」

一時的な仮店舗だがサイド6の一コロニーに“HOMURA”の名前で店が復活した。
コロニーの人々には和菓子屋が珍しいのか団子やどら焼き、煎餅、穂むまんなどが売れてゆく。
雪穂は思う。
亜里沙とはもう会えないのかな。
そこへテルコットが猛ダッシュで走ってきた。

テルコット 「和菓子くれ〜!!」

雪穂 「い、いらっしゃい……(希さんの弟かしら……)」

希 「ちゃうわ〜!!」

穂乃果たちは観光という名の調査をした。
サイド6ではやはりクリスティーナ・マッケンジーが売れている。
CDを出せば飛ぶようにミリオンセラー、エッセイ
『なんとかなるさ!』『悪人に生きる道はなし』など売れに売れていた。

穂乃果 「あ!海未ちゃんの『ガンタンクと私』だ。な……」

凛 「ね、値段がついてないにゃ」

花陽 「捨て売りですか」

海未 「(書いたのは穂乃果とことりですがとてつもないくらい複雑です)」

希も思う。
かける言葉がない。いやいっそのことアルくんはクリスさんと知り合いらしいから一緒にユニット『ノンたんクリス』を組んだら爆発的に人気になるかもと妄想した。

穂乃果 「ショックだよ」

海未 「(私の方が執筆に関わってないのにショックが大きいです)」

そこへアルを見かけたある男性が声をかけた。

? 「アルじゃないか」

アル 「バーニィ?」

ドロシー 「(これよこれ!あたしがアルみたいなへんちくりんに無理矢理くっついていたのは)」

ドロシーはさりげなくひどい。

No.299 17/04/13 12:31
自由人 

ドロシー 「バーニィさん!」//////

バーニィ 「お?アルのガールフレンドか」

アル 「ちがうよ。ただのクラスメート」

希 「(これはイケない三角関係?いや四角関係か)」

? 「おまえたちここで何をしている」

そこへ現れたのはアーク・エンジェルの副長を務めたあの女性であった。

ほのりんぱな 「ナタデココ・バジルかける中尉!」

ナタル 「な、ナタル・バジルールだ」

海未 「ナタルさん?あなたたしかオーブのアーク・エンジェルに乗ってませんでしたよね。いまどちらに」

ナタル 「れ、連合だ」

ナタルはオルガたち強化人間を連れていた。
彼女は新たにアーク・エンジェル二番艦ドミニオンを与えられたがアーク・エンジェル討伐の前にサイド6でひとときの休暇をしていた。

ほのりんぱな 「連合……(あたしたちオーブで戦ったよね?)」

海未 「(ですね)」

バーニィ 「アル?クリスはまだ仕事か」

アル 「うん。なんでもホワイトベースでこの人たちより偉い人たちに挨拶してた」

ほのりんぱな 「(まあえらくはないよね)」

海未 「(まだ階級はそなえつけの曹長ですから)」

バーニィ 「連合の人でしたか(連邦じゃないだけセーフ!)」

ナタル 「ああ、なんだ貴様は」

バーニィ 「いやいやしがない運送会社の者です」

ナタル 「む」

希のスピリチュアルは見た。
このふたりは前世できっと付き合ってたんやろうな。
バーニィくんはエロな法師でナタルさんは妖怪退治屋やったんやな。
そんなビジョンが彼女には見えていた。

バーニィ 「(いいお尻してるぜ)」

ナタル 「(なぜだ。お尻を触られている気分で法師さま!と叱りたい)」

ほのりんぱな 「なにこの雰囲気」

バーニィ 「アル、ちょっとお前の家いいか?」

アル 「あ、うん」

ドロシー 「私もいいですか」

バーニィ 「悪いな男同士の話なんだ(ナタルか。いいお尻だが残念だ)」

アルとバーニィは家に帰りドロシーとチェイも帰っていく。
思わぬ再会した穂乃果たちナタルそしてオルガたち強化人間。

No.300 17/04/13 19:23
自由人 

その頃、再会したミライとカムランは婚約者であることがわかりブライトは動揺していた。

カムラン 「キミを探していたんだよミライ。探偵や興信所を使って。しかしキミが軍人になってたなんて」

ミライ 「好きで軍人になったわけでは……。それより探偵て」

カムラン 「婚約者なんだから当然じゃないか」

ミライ 「お手数をかけたことは謝るわ。だけど」

だけどとミライは続けた。その言葉はカムランにとっていささか驚くものだった。

ミライ 「だけどどうして自分で探してくれなかったの」

カムラン 「僕にはコロニー公社の仕事があってだから代わりに……」

ブライトは扉の向こうで聞き話に割って入るべきか悩んでいたらスレッガーが入っていく。

スレッガー 「その辺にしとくんだな。彼女はあんたに探してほしいと言った女心がわからないのかい」

カムラン 「だからそれは仕事で」

スレッガー 「仕事をいいわけにするなっよ!」

スレッガーはカムランを一発でのしてしまい後から入ったブライトも驚いた。

カムラン 「き、キミはなにをするんだ」

スレッガー 「おふくろさん今夜はゆっくり休むんだな」

スレッガーはミライを伴い一室を出てブライトとカムランは見てるだけであった。
同じ頃アムロはクリスにより工場で偽装した格納庫でガンダムNT-1を見ていた。
希ちゃん?と思うのもムリなかった。連邦のMSらしくない黒い装甲で全身を覆われていた。
クリスは言う。

クリス 「これはチョバムアーマーです。爆発により機体を守る特殊装甲です」

アムロ 「データや設計図を拝見したがコアファイターはないようだが」

クリス 「試作型のコクピット試験のためにコアファイター搭載は見送られました」

コアファイター搭載ではないがNT-1という機体のコクピットを再現したシミュレーションを見せられ風景全体が見えるのは驚いた。

クリス 「スピードやパワー、反応速度はファーストガンダムを上回ってます。扱いに癖があるようで」

アムロ 「マグネットコーティングか」

アムロは自分専用に作られた機体NT-1を見上げたが自分に扱えるのか少々疑問はあった。

No.301 17/04/14 05:40
自由人 

フツウのこと?とほのりんぱなトリオは揃って首を傾げた。
ナタルはなんでもオルガたちがドニミオンの他のクルーに馴染めてないらしくなんとか普通のことを学ばせようとしたらしくサイド6のコロニーに訪れたらしい。
彼女らしくないではあるが艦長になった責任や監督もあるのだろう。
海未や希はイヤな予感しかしない。

穂乃果 「フツウといえばパンだよ!パン」

花陽 「いえいえゴハンです!ゴハンといえば白米!そして定食屋もいいです!」

凛 「にゃにを言いますか!フツウつまり庶民にはラーメンが付き物!」

ほのりんぱなトリオは睨み合う!
海未はたまりかねて叱る!!

海未 「食べることしか頭にないのですか〜っ!!!」

ひええ!と怯える。
海未は意見する。

海未 「フツウといえば健康的な生活を送り規則ある食生活をしてバランスよく食べること。あとは出来ましたら人並み以上の体力を身に付けること」

うむ、と満足するナタル。ナタルと海未は似た者同士のようだ。
しかしオルガたちは舌を鳴らす。

オルガ 「艦長さんよ。とっとと帰ろうぜ」

シャニ 「同感」

クロト 「なんもねえしこのコロニー」

海未はムッとし口を挟む。

海未 「なんですか!?ナタル艦長に対してその口の聞き方は!仮にもあなたたちは部下でしょう!」

ナタル 「私も困っているのだ」

海未 「わかります。そのお気持ち。私も穂乃果のようなちんちくりんを仲間に持って苦労が耐えません」

穂乃果 「ちんちくりんじゃないよ」

海未 「ちんちくりんですよ!」

ガミガミとふたりは路上で口喧嘩をしあいさすがに大人のナタルは咎めた。
よさないか!
ナタルに言われふたりは静かになった。
希が言う。

希 「まあ普通のことがしたいんなら観光がベストちゃうかな」

ナタル 「観光?修学旅行みたいだが」

希 「ウチらと一緒に遊んだらええやん。ナタルはん」

うむ、とナタルは仕方なく同意した。
オルガたちは戦闘時以外はほぼ自室にとじ込もっているか医師たちから薬をもらったり何らかの処置をされているらしかった。
再度、月に向かう際にはオブザーバーが乗り込むとか聞いてはいた。

穂乃果 「よしあそぶよ」

No.302 17/04/14 09:56
自由人 

穂乃果たちが遊んでいる頃、アルはバーニィと作戦会議をしていた。
連邦軍の新型NT-1を倒すためにだ。

アル 「やっぱバーニィがケンプファーのパイロットになった方がよくない?」

バーニィ 「オレが?」

アル 「だってバーニィは片手片足のザクでジムをバッタバッタ倒したんだろう。スゴいよ」

バーニィ 「あ、ああ……だけどケンプファーはミーシャが乗る。俺たちは新型に爆薬を隊長たちともに仕掛けるんだ。そしてトンズラさ」

ちぇ、と口を尖らしていると仕事を終えたクリスが顔を出した。

クリス 「なにがトンズラなの?」

バーニィ 「な、なんでもないさ」

アルがクリスに甘えるように抱きつくのを見てバーニィは思う。
いいな。子どもはなんでも戦争ゴッコと思ってやがる。
だけどオレは……。
クリスはバーニィたちを見て食材を見せる。

クリス 「今夜はドラゴンガンダムカレーよ」

サイシー 「オイラのドラゴンガンダムがカレーに!?」

クリス 「ただしくはドラグスレイブカレーよ。うふふ」

アスラン 「彼女はリナ・インバ□スだ……」

アスランはアーク・エンジェルで与えられた自室でクリスをネットで見て震えた。
同じ頃、アムロとようやくセイラと食事を共にしていた。奮発してディナーだ。

アムロ 「セイラさんこんなお食事で申し訳ありません」

セイラ 「構わないわ。アムロだって若井おさむと同じで安いのでしょう」

アムロ 「」

セイラ 「ゴメンなさい。気を悪くしたかしら」

アムロ 「い、いや(あんなのと僕はちがう!)」

すると側の席ではロシア人クォーターの姉妹がディナーに涙していた。

えりあり 「」ウルウル ウルウル

クスコ・アル 「そんなに嬉しいのか」

絵里 「な、なにを言ってるのですか少佐。いつも食べてます」

亜里沙 「うんうん」

見栄を張る絢瀬姉妹。
彼女たちはソロモン戦を控えているがシャアの好意によりサイド6に来ていた。
ちなみにそのシャアはララァと二人きりの夜を過ごしていた。

シャア 「ララァ、エルメスをお前に試すような真似をしてすまなく思う」

ララァ 「大佐は私のような者に優しくしてくれました」

アムロと大違いである。

No.303 17/04/14 18:30
自由人 

このような一時的な穏やかななかL4コロニーではカトルは父ザイードと再会し異母姉イリアに救われていた。

ザイード 「ウィナー家の跡取りがガンダムパイロットなど」

カトル 「しかし誰かがやらなくてはいけないんです」

イリア 「立派な息子ですわ。お父様」

ザイード 「私はコロニー代表会議に出る。いいな?カトルお前は二度とガンダムに乗ってはならん」

カトル 「父さん」

ザイードが出席したコロニー代表会議ではOZによる懐柔策により武装化の一途を辿り彼はひとり反対していた。

代表A 「ウィナーさまお分かりください」

代表B 「我々は安全でありたいのです」

ザイード 「誰のための!なんのための安全だ!OZにそそのかされおって」

OZ代表 「」

代表C 「コロニーはザイードさまただひとりのものではありません」

彼はわかってもらえないことに苦悩し葛藤していた。ウィナー家はかつては私財を投資しコロニー創成期の時代を他コロニーと共につくった一族である。
同じ頃、カトルはガンダムサンドロックがH教授によって作られた隠し工場にイリアと共にたずねていた。

カトル 「ガンダムをまた作らないと」

イリア 「また戦うの。コロニーの人たちはわかってくれないのに」

カトル 「それでも戦わないといけないんだ。ん?これは」

データを調べていると愛機ガンダムサンドロック以外にもう一機見たことないガンダムのデータが入っていた。
しかし家の者から通信が入り驚愕した。

執事 『大変です!カトルさまザイード様が資源衛星を!』

慌て姉と共に駆けつけるとザイードが資源衛星を切り離しているのが見えシャトルで追いかけた。
しかしOZの手も迫り攻撃されていた。

カトル 「父さん!」

ザイード 「カトルか!お前はなにがあっても戦ってはならん!ぐっ……私は戦っておるのだ!?」

瞬間、資源衛星もろともザイードは絶命し資源衛星の破片がシャトルを襲いカトルはイリアに庇われた。

イリア 「カトルっ!?よかった、無事なのね」

カトル 「姉さん」

イリア 「お父様は戦われたわ。だからあなたは……」

最後の言葉は耳に入ることはなくカトルは涙した。宇宙にわかってくれる人はいなくなった……。

No.304 17/04/14 21:08
自由人 

ナタル 「ではホワイトベース隊のu’sの諸君ご苦労だった」

穂乃果 「ハッ!」ケイレイ!

海未 「オルガくんシャニくんクロトくん楽しかったですか」

オルガシャニクロト 「ふん」

海未 「た・の・し・か・っ・た・で・す・よ・ね・?」ゴゴゴ

りんぱな 「こ、コロニーが揺れている!?」

オルガシャニクロト 「……ああ」

海未 「よかったです」

希 「(海未ちゃんやったら地球圏で起きてる問題すべて解決できるんちゃう?)」

りんぱな 「(だよね)」

ナタルはオルガたちを連れてドミニオンがある反対側の軍港に戻ってゆく。穂乃果たちを見送った。

穂乃果 「変わった子達だったね」

海未 「私はオルガくんとは仲良くなりましたが」

凛 「恐ろしかったにゃ」

花陽 「キャノントークだけであれだけ盛り上がるのは海未ちゃんとオルガくんだけでした」アセアセ

ナレーション永井一郎『キャノントークとはつまりは中距離遠距離モビルスーツに乗ってる者だけがわかるマニアックなトークである。一例を紹介しよう。回想である』

海未 「オルガくんはどんな機体に乗ってるんですか?私はガン……タンクです」

ほのりんぱなのぞ 「言った!?」

オルガ 「カラミティだ。強いんだぜ」

u’s(希含む)は思い出した。
オーブでキサカさんから教えられた機体にカラミティというやたらキャノン砲やメガ粒子砲を撃つ緑ぽい機体があった。

海未 「あなたがあのパイロット……いや何でもないです」

穂乃果 「(バレるよ海未ちゃん……)」

海未 「コホン、やはりキャノン乗りとしては射撃がいいですね」

オルガ 「お!?あんたわかるか」

クロト 「オルガと同じヤツがいたか」

シャニ 「物好き」

一瞬、場が静まるが海未とオルガのトークは盛り上がる。

海未 「中距離遠距離から撃つ快感!あれこそキャノン使いです」

オルガ 「だな。わかるぜ。オレも胸のスキュラを発射する快感わかるぜ」

ナタル 「(これのどこがフツウなのだ)」

ナタルが困ってる顔をしながらもふたりのトークだけは盛り上がったのだ。

海未 「オルガくんとはまた会いたいですね」

他四人は引いていた。

No.305 17/04/15 06:35
自由人 

その少し前、アムロとセイラは食事をしアムロはセイラからニュータイプやジオン・ズム・ダイクンについて聞いており彼女の秘密を明かされた。

セイラ 「私の本名はアルティシア・ソム・ダイクン。ジオンの娘よ」

アムロ 「セイラさん」

セイラ 「父ジオンはザビ家に暗殺されたと義父は言ってたけど本当はわからないわ」

アムロ 「セイラさん。何を言うんです」

しかしセイラはさらに驚くべきことを伝えた。
赤い彗星シャアが兄であることを。

アムロ 「シャアが。セイラさんのお兄さん」

セイラはアムロならば事実を伝えても構わない心があった。
その様子を見ていたクスコ・アルと絢瀬姉妹はうかがう。

絵理 「あれは連邦のパイロット」

クスコ・アル 「そうなのか」

亜里沙 「きっとここの料理が高すぎて払えなくて驚いてるんだよ」

亜里沙は子どもぽい勘違いをしていた。
アムロは食が進まないがセイラは普段食べられないものなので結構食べていた。

セイラ 「アムロ?」

アムロ 「僕がニュータイプかわかりませんがいまわかることがあります」

セイラ 「なにかしら」

アムロ 「セイラさん食い逃げはダメですよ。ということで今夜は一緒にいてください」

セイラ 「(バレてた。だけどアムロはやはり父のいうニュータイプ……)」

こうしてアムロとセイラはサイド6で一夜を共にした。
翌日、サイクロプス隊が潜む運送会社の工場ではケンプファーが最後の組み立てや調整が行われていた。

シュタイナー 「ようやく完成だな」

ミーシャ 「ええ。しかし木馬や連合の足つき2号が港に入ったと聞きますが」

シュタイナー 「構わんさ。我々は我々のやることをやればいい」

ガルシア 「隊長。あの子どもとバーニィはどうするんですかい?」

シュタイナー 「考えてあるさ」

いまや四人とバーニィだけになったサイクロプス隊だが真のサイクロプス隊は亡きアンディを含めた四人だけであるとシュタイナーとふたりは理解していた。
ちなみにマスターアジアとシュタイナー隊長は同じ声であるが別人である。
バーニィ、アル、クリスは平和な時を過ごす。
ガンダムNT-1破壊作戦。後にレビル将軍は名付けた。
ポケットの中の戦争と。

No.306 17/04/15 06:59
自由人 

穂乃果たちはアルたち子どもたちのなかでu’s内の人気を調べた結果涙していた。

一位 ミナリンスキー 南ことり
理由 カワイイ 巨乳 メイドだから

二位 西木野真姫
理由 美人 ツンデレ 作曲の才能ある

三位 東條希(現時点ではu’sではないがマネージャーみたいなので)
理由 巨乳 巨乳 巨乳 ドムみたい ヴァーチェみたい



七位 園田海未
理由 カミ×ザワンダ? ガンタンクはカッコいいがパイロットは貧乳 宇宙時代じゃなく昭和 オンナ巨人の星

海未 「なぁぁぁんですかぁぁぁ〜っ!!この調査結果は」

希 「ウチ巨乳ばかりやん」

ほのりんぱな 「しくしくうるうる」

海未 「なんなんですか。昭和とは。西暦時代の日本の年号ですよ」

穂乃果 「調べたら海未ちゃんがいてもふしぎな時代じゃないよ」

凛 「星一徹とか力石徹とか海未ちゃんのお父さんぽいにゃ」

花陽 「昭和、『三丁目の夕日』……ごはんがいまより白い時代」

ほのりん 「いまも白いよ」

希と海未は泣いていた。
希はもう少しu’sに入るタイミングを考えようと画策していた。
アムロとセイラが朝帰りしてきたことに穂乃果たちは気づく。

穂乃果 「アムロさんがツヤツヤ」

海未 「朝帰りとはなんて破廉恥な」ゴゴゴ

ブライト 「園田海未っ!港を揺らすな」

海未 「は、ハイ」

海未は最近気力の調節ができなくなっていた。戦争のせいかはわからない。ほぼドラゴンボ△ルである。

凛 「海未ちゃん『ドラゴ×ボール超』に出てない?」

海未 「出てません」

花陽 「……(昭和だよ)」

穂乃果 「朝帰りしたら破廉恥なのかな」

海未 「ええ」

穂乃果 「意味わかんないよ」

おバカではあるが純真な穂乃果である。

No.307 17/04/15 07:42
自由人 

雪穂は今日も両親の手伝いで和菓子を作り売っていた。

穂乃果父 「穂乃果ときたらまったく」

穂乃果母 「モビルスーツのパイロットになんでなるかしら」

雪穂 「あたしがいるよ。ん?雪穂?雪穂!!」

お店を出している通りに雪穂の姿を見かけた。

亜里沙 「雪穂!?なんで。そういえば連邦のひとが……」

雪穂 「亜里沙会いたかったよ」

感動的な再会である。
クスコ・アルはスパイ任務を彼女たちに任せようとしたが事情を聞いて複雑な顔をする。
絵理が言う。

絵理 「スパイならこのKKEのわたしが……」

と言いかけたところだった。

希 「ポンコツちゃん!ポンコツえりちやん!?」

絵理 「誰がポンコツよ!!この巨乳ドムのぞみ!!」

希 「いやドムやなかいけど名前おぼえてくれたやんな」

いやでもおぼえる。
ベルファスト、ジャブローでの出会い。
いま思い出しても忌々しいやら懐かしいやら。

希 「ポンコツはん?どないしたん」

絵理 「絢瀬絵理!あ・や・せ・え・り・!どこにポンコツが入ってるのよ!」

クスコ・アルは思う。
ポンコツと言われる人にスパイがつとまるのか。いやつとまったのか。

希 「えりちやん。わかってるよ〜ん」

絵理 「(なんでいるのよ。いまはサイコミュ搭載のエルメスを任されているニュータイプなのよ)」

穂乃果 「絵理ちゃんなんか綺麗」

希 「そう?中身はポンコツのはずやで」

絵理 「なんであんたが答えるのよ」

海未 「ベルファストにジャブロー、サイド6と奇遇ですね」

凛 「ロシア料理の匂いにゃ」

花陽 「いいものを食べたのわかります」

絵理 「別に構わないでしょう。ほら亜里沙いくわよ」

亜里沙は手を引かれ雪穂に会えたことに感激しガンタンクパイロットの海未を見つめた。

亜里沙 「(ガンタンクとエルメス迷うな)」

絵理とはちがう意味でこの子も少しセンスがズレていた。
しかしこの日サイド6でとある戦いが起きる。

シュタイナー 「作戦開始だ」

ガルシア 「了解」

バーニィ 「はい」

アル 「ついに戦争だ」

本物の戦争を戦争ゴッコと思い違いをしていたアルもいた。
ケンプファーが動く。

No.308 17/04/15 10:15
自由人 

兵士 「なにコロニーの中にモビルスーツだと!?」

兵士 「UTXだ!!」

サイド6に駐留している連邦の兵士は浮き足立つ。中立サイドなのになぜUTXがいるのか。
それに構わずミーシャはケンプファーを操縦し街中を進み破壊する。ただし破壊は最小限、任務は連邦の新型を奪取か破壊だから。

ミーシャ 「おらおら!とっとと引け。連邦のヒヨッコ共。巻き込みに遭われた民間人には悪く思うぜ」

戦闘車輛やヘリなどに武器を向けるがコロニーの破壊が目的ではない。
中立サイドゆえに政治的配慮もある。
別動隊のシュタイナーたちもガンダムNT-1が格納されてた偽装された工場に銃撃しながら潜入には成功した。

シュタイナー 「やはり完成してたか。できそこない。いやニュータイプ専用ガンダム」

ガルシア 「爆弾を仕掛けやす」

シュタイナーはアルに礼を言う。

シュタイナー 「アルくん。キミはよくやってくれたUTX歌公国の誇りだよ。悪く思わんでくれ」

アルはシュタイナーの一撃で気を失いバーニィは驚く。

バーニィ 「隊長、なにを!?」

シュタイナー 「お前はこの子を連れて逃げろ。ここは俺たちの役目だ」

バーニィ 「しかし」

シュタイナー 「このコロニーはUTX歌公国上層部により核の標的となっている。俺たちが失敗した場合な」

な!?、と絶句しかない。シュタイナーは言葉を続け彼に脱出を促す。

シュタイナー 「お前だけでも脱出するんだ」

バーニィ 「ですが」

シュタイナー 「つべこべ言うな。特務ではつべこべ言うヤツはやっておけん。その子を守るくらいはして見せろ。さらばだ 」

ガルシアも爆弾を仕掛けながら同じように声をかけた。
バーニィはアルを背負い工場から逃げた。さいわい連邦の兵士は怪しまなかったようだ。
工場に近づくケンプファーの姿が見える。
コロニー内の様子はホワイトベース、ドミニオンどちらにも伝わる。

ナタル 「UTXだと?」

ブライトたちにもだ。

ブライト 「中立サイドのはずだがなぜUTXが」

おやどり 「穂乃果ちゃんたちとアムロたちを呼んで!」

No.309 17/04/15 11:21
自由人 

穂乃果 「コロニーが揺れている……」

凛 「にゃんと」

花陽 「これは」

穂乃果たちは海未を凝視した。海未はすぐさま否定した。

海未 「私ではありません。これは」

ほのりんぱなトリオは希を見つめた。希も否定した。

希 「ウチちゃう」

ブライト 「コロニー内の戦闘の影響だ」

ほのりんぱな 「なんだ」

なんだと抑揚ない三人の言葉に海未と希は何か傷つく。
アムロは言う。

アムロ 「どうするんだブライト」

ブライト 「我々の任務はサイド6の新型モビルスーツの視察だ。戦闘ではない」

ハヤト 「しかしこれではコロニーの住民に」

カイ 「被害があるぜ」

同じことはドミニオンのナタルも考えていた。

シャニ 「出撃は?」

クロト 「コロニーで戦えるなんて悦び、愉悦」

クロト 「艦長さんよ」

ナタル 「キミたちの出撃はない。我々は連邦ではなく連合だ」

くっと彼らは憎々しい表情をしたが艦長命令は絶対だ。
ホワイトベースの穂乃果たちはアルたちを心配し機体もなくエレカで走ってゆく。

海未 「待ちなさい」

希 「もうあの子たちは堪忍や」

ブライト 「園田曹長」

希 「村長に聞こえた。空耳アワーや。園田村長、つまりは海未ちゃん村長」

海未ブラ 「むっ」

ブライト 「やむを得ん。ガンタンクで彼女たちを連れ戻せ。希くんもガンタンクに同乗したまえ」

え〜、とあからさまに希は嫌な顔をした。
なんでもHONOガンダムや他の機体は整備中で出撃はできないようだ。

海未 「ガンタンク園田海未と」

希 「東條希」

うみのぞ 「いきます(いくで)」

ホワイトベースから出撃するガンタンクの姿にサイド6リーア駐留軍の兵士は驚いた。

兵士 「ホワイトベースのガンタンクだ」

兵士 「やれるのか」

兵士 「でもガンタンクだぜ」

驚きはむしろ呆れていた。その声はコクピットにいるふたりを泣かせた。

うみのぞ 「しくしく」

ケンプファーは工場の前に辿り着く。すでにシュタイナーたちはやられ倒れていた。
クリスはすぐさまコクピットに乗りガンダムNT-1を起動しその様子をアルたちは見ていた。

No.310 17/04/15 15:10
自由人 

穂乃果たちはチェイ達を見つけ避難を促す。

穂乃果 「早く逃げないといけないよ」

チェイ 「なに言ってんだ。モビルスーツが見れるんだ」

凛 「怪我したら親御さんが心配するにゃ」

テルコット 「そうだな」

花陽 「きゃ」

ドロシー 「爆発?」

ガンダムNT-1とケンプファーの戦いの余波か爆発音が彼女たちの付近にした。
そこへやってきたのは海未と希のガンタンク。

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

ガンタンクを止めて海未はみんなに避難を促そうとした時だ。
穂乃果が希に耳打ちすると希はガンタンクの前で倒れ叫ぶ。

希 「海未ちゃんに踏まれてもうた」o(><;)(;><)o

海未 「踏んでませんよ」

希 「これでいい?」(☆∀☆)

穂乃果 「ぐっジョブ」( ̄▽ ̄)b

ちなみにこの時に戦場カメラマンが撮影しており戦後に「ガンタンクと私の海未、巨乳踏む」のタイトルで戦後ピューリッツア賞をいただくことになる。
ちなみに海未と希の知名度に後々関わる。

うみのぞ 「え」

海未 「そんなことより避難してください」

同じ頃、和菓子屋を出して高坂ファミリーも避難をしていたが慣れないコロニーで道がわからない。
運よく亜里沙が雪穂たちを保護した。

亜里沙 「ここは領事館だから地下に専用シェルターがあるわ」

絵理 「亜里沙、この人達は」

連邦の人達なのにと言いたいが妹が必死なために言い淀みクスコ・アルもやむを得ないと複雑だった。

雪穂 「亜里沙ありがとう」ギュッ

亜里沙 「(連邦やUTXとかかんけいないもん)」

絵理 「む」

クスコ・アル 「しかたあるまい。戦闘が終わるまでだ」

穂乃果父母 「ありがたいことだ。後で和菓子を寄付しよう」

クスコ・アル 「和菓子?」

ケンプファーとガンダムNT-1の戦いを穂乃果たちは見た。

穂乃果 「ガンダム?いや希ちゃん?」

チョバムアーマーを装着したガンダムNT-1を見た感想だった。

希 「穂乃果ちゃん」ワシヅカミ!

穂乃果 「//////」

ケンプファーはチェーンマインをガンダムに巻き爆弾を起爆させた!
広がる爆発!!

ほのうみりんぱなのぞ他 「キャー」

No.311 17/04/15 18:17
自由人 

ガンダムが爆発するのをバーニィとアルも見ていた!

アル 「やったの?」

いや、とバーニィは爆風からアルを庇いながらガンダムを見た。
黒い装甲は焼けただれたように見えた時である。重力に従うようにばらばらと地面に落ちてゆく。そしてその姿は青と白の洗練されたカラーリングの機体が現れた。
バーニィとアルは驚きを隠せない。
穂乃果たちも驚いた。そのなかで希は妙に共感していた。

希 「ウチも脱いだら結構スゴいんよ」

チェイテルコット 「」ジー

希 「いややわ。照れるやん」

花陽 「あたしも意外とスゴいですよ……」

チェイテルコット 「」ジー//////

穂乃果 「そ、それなりにスゴいよ」o(T□T)o

チェイテルコット 「」ホント

海未 「なんの話をしてるんですか!!」

凛 「だにゃ」

肩を叩いて海未を慰める凛。

海未 「とにかく避難します!みんな乗ってください」

穂乃果たちはコアファイター側に乗った。

穂乃果 「せ、せまいよ!」

凛 「何人乗ってるにゃ」

花陽 「ほのかちゃんあたし凛ちゃん、チェイくんテルコットくんドロシーちゃん。あ……希ちゃんが来たよ」

海未 「はい?」

希 「おじゃますんで」

海未 「なぜ?」

穂乃果 「リュウさんの件からコアファイター側に乗ってた方がいざという時はガンタンクの上半身を外して脱出できるからだよ!」エライ!

海未 「なんでですか〜っ!!」

とにかく海未は怒りながらガンタンクを猛ダッシュさせて港に戻ろうとする。
しかしミーシャのケンプファーは見つけた。
逃がすかよ!とバズーカを放つ!

海未 「なんのです」

穂乃果 「せ、狭い」

凛 「かよちん」

希 「ウチ希」

チェイ 「なんか気持ちいい。誰のムネ?」

花陽 「いやです」

ドロシー 「オトコはこれだから」

テルコット 「なんかムネを揉まれてる?」

チェイ 「おい」

猛スピードを出すガンタンク!
庇うように立つクリスのガンダムNT-1!
腕を出し右腕のガトリング砲が放たれる!
ケンプファーに猛然と放たれしばし装甲を貫通する音が無慈悲に伝わる。そしてケンプファーは膝を折り倒れていく。

No.312 17/04/15 20:51
自由人 

戦闘が終わりバーニィとアルは逃げるようにその場を離れ海未に保護された穂乃果たちは港に戻った。

穂乃果 「ち、窒息しちゃう」

凛 「脱出にゃあ」

花陽 「助かりました」

チェイ 「なんでテルコットのムネなんだ!」

テルコット 「お婿にいけないよ」テレテレ

ドロシー 「行けるから安心なさい」

希はガンダムNT-1の活躍を思い出していた。
装甲を脱いだ途端に青と白の洗練されたボディが現れまるでウチみたいやんと思う。
にこから聞いたガンダムヴァーチェからガンダムナドレな活躍、ガンダムファイト決勝リーグに参加中のネオスウェーデンのノーベルガンダム。
ウチもああなりたいと妄想した。

希(妄想中)

希 「美機動戦士ノーベルノンたんガンダム!トライアルシステム!スピリチュアルモードっ!!」

希 「ええやん」クネクネ

穂乃果 「希ちゃん?」

凛 「めずらしく希ちゃんが壊れたにゃ」

花陽 「乙女に悩むものがあるんですよ」

海未はガンタンク頭部コクピットからなぜ穂乃果たちがこちらに乗らなかったとムッとしていた。

海未 「ほ・の・か」

穂乃果 「うううう海未ちゃん!スゴいね!ガンタンクにF1レースがあったらゆうしょうだよ!」

海未 「ほめてるつもりですかっ!!」

ガンタンク頭部コクピットから仁王立ちする姿はむしろガンダムファイターであった。
希はまだ妄想していた。
しかし彼女は知らなかった。その希の姿を火星ヴェイガンのひとりとして覚醒した真姫が見ていたことを……。

真姫 「ノゾミ……スピリチュアル……彼女もまたガンダムに乗りたい者の……ひとり……」

クスコ・アル 「戦闘は終わったみたいね。!?なにこの感覚?」

絵理 「?」

亜里沙 「知っている感覚?」

ニュータイプであるはずだが絵理は感知できなかったようだ。
高坂雪穂と父母はクスコ・アルや雪穂に礼を言い和菓子をお裾分けし領事館を出ていく。
真姫は月から地球圏すべてを見つめていた。

真姫 「月にフリット・アスノ率いる連邦艦隊および謎の海賊船接近中、プロトタイプシド・タイプMAKI起動準備……」

彼女の瞳や言葉はすべて無機質であった。

No.313 17/04/16 06:24
自由人 

アルがバーニィを密かに匿っていた頃、軍港では穂乃果は海未に反省文を書かされ泣いていた。

穂乃果 「小学生じゃないのに」シクシク

海未は書くまでは外出禁止と言う。

穂乃果 「なぜほのかだけ」

凛 「ちなみに凛は座禅」

花陽 「ちなみにあたしはボランティア」

希 「ウチはこころちゃんたちの世話。いつものことやね」

穂乃果はアムロが出掛けるのを見つけ後をつけた。

アムロ 「(セイラさんと泊まったホテルを見に行こう)」

穂乃果 「お出掛け禁止なのに」

アムロの後をついていく穂乃果はアムロがある人を見つけるのだった。

アムロ 「ああ(よし記念だ)」パシャ📷

アムロ 「あれは……父さん!?父さんじゃないか」

テム・レイ 「アムロ?アムロじゃないか。久しぶりじゃないか」

穂乃果 「ほえ?お父さん。アムロくん」

アムロ 「穂乃果?なんでキミが」

穂乃果 「なんでもないよ」

アムロはちょっと赤面した。セイラとえっちしたホテルの近くだったからだ。

テム 「おお!?アムロの彼女かね」

ほのアム 「ちがう」

テム・レイに誘われふたりは彼が住む近くのアパートに向かう。
クスコ・アルはそれを見ていた。

クスコ・アル 「あれが連邦のニュータイプのアムロ・レイに……正体不明の和菓子屋の娘か」

クスコ・アルはテム・レイのアパートをスパイしていた。
絵理も同行していた。

絵理 「テム・レイは連邦のV作戦モビルスーツ開発責任者だったはず。それがなぜここに」

クスコ・アル「コロニー公社に問い合わせる」

No.314 17/04/16 13:26
自由人 

クスコ・アルはコロニー公社のカムランから情報を得た。彼はコロニー付近を漂っていたのを保護されある病気にかかっていた。

カムラン 「その方は我が公社が保護した際に酸素欠乏症であったようです」

クスコ・アル 「そうか、わかった。ありがとう」

絵理 「酸素欠乏症?」

クスコ・アル 「たまにコロニー作業従事者やジャンク屋、モビルスーツ乗りがノーマルスーツや機体内の酸素量を考えないまま宇宙にいてなる病気や後遺症だ」

ひええ、と怯える絵理。
真空の闇でさえ苦手なのに。

クスコ・アル 「まあヤツにはもうモビルスーツを開発する能力はあるまい。が相手は連邦の白いヤツのパイロットだからな」

絵理 「どうします」

様子をうかがうとだけクスコ・アルは絵理と共に待ち伏せした。
アムロと穂乃果はテム・レイのアパートに連れられお茶を出された。
穂乃果は思う。
大学生ならビンボー学生が住むようなところだよ。海未ちゃんなら絶対オトコを入れないようにするしコンビニやコインランドリー、最寄りの警察署や派出所とか見つけて用心するよね。

テム 「アムロ、ガンダムの調子はどうだ」

アムロ 「ああ調子はいいよ(セイラさんという美人と一夜を共にしたよ)」

テム 「そちらのお嬢さんもパイロットらしいね」

穂乃果 「は、ハイ」

テム 「いまガンダムをパワーアップさせるある装置を完成させてるんだ」

それを盗み聞きしていた絵理は慌てた。
ガンタンクでさえ海未の人間離れした力であの能力なのだ。ガンダムがパワーアップしたら負けちゃうわ。

クスコ・アル 「なあに大丈夫だ」

絵理 「で、ですが」

テム・レイ 「今夜は疲れたな。アムロまた来てくれ。そちらのお嬢さんもな」

アムロ 「穂乃果、僕は父さんの側にいる。ブライトさんに伝えてくれ。明日には戻る」

わかった、と穂乃果はとととホワイトベースに戻りブライトに伝言を伝えた。
ブライトも了解した。
やれやれやっと帰れたよと思った時だ。海未が腕を組み仁王立ちしていた。

海未 「お帰りなさい」

穂乃果 「ただいま、……怒ってる?」

海未 「反省文も書かないでどこに行ってたんですか!」

海未の怒りがまた爆発した。

希 「花火やね」

No.315 17/04/16 15:00
自由人 

海未 「まったく反省文をほったらかして」

穂乃果 「よく気づくね」

海未 「気づきます」

穂乃果 「ほめてるんだよ」

海未 「穂乃果にほめられてもうれしくありません」

若干照れがありながらツンツンしているようである。

凛 「にゃあ」

花陽 「ボランティア終わりました。コロニーの中は戦いの痕が残っていました」

海未 「ごくろうさまです花陽」

ほのりん 「(女ブライトさんだよ。海未ちゃん)」

海未 「はい?なにか言いましたか」

ほのりん 「ナニモイッテナイヨ」

希 「まあまあ海未ちゃん目くじらを立てないことや」

ほのりんぱな 「(いやいやそのうちツノが生えると思うよ)」

海未 「はい?なにか言いましたか」

ほのりんぱな 「ナニモイッテナイヨ」

怪訝な顔をする海未である。
翌日、アムロは二度目の朝帰りをしたのを海未は見た。

海未 「まあお父さんが見つかったわけですから。今回はおとがめなしです」

穂乃果 「ほぼブライトさんみたい」

海未 「私は海未ですが」

穂乃果 「(自覚ないよ)」

海未 「お帰りなさいアムロさん。ん?」

アムロ 「ああただいま。どうした」

海未 「なにか香水の匂いがするような」

アムロ 「ああ父の主治医というクスコ・アルという女性から話をうかがっていたんだ」

海未 「女性?」

穂乃果 「あわわ!海未ちゃんシミュレーションするよ」

穂乃果にシミュレーションルームに連れていかれる海未である。
アムロはサイド6はいいところだと思う。
セイラと一夜を過ごしまた新たなクスコ・アルという美人と知り合いになれたのだ。

アムロ 「(軍人やめようかな)」

? 「アムロ…アムロ・レイ…キミが倒すべきは高坂穂乃果たち…u’sだ……」

アムロ 「な!?(お前は誰だ!)」

? 「いずれわかるさ……」

どこかで聞いたようなな声である。
アルに匿われたバーニィは一度は落ち込んでいたがコロニーに核を打たせないために初陣で傷つき倒れたザク改のもとに彼はいた。

アル 「バーニィ!」

バーニィ 「オレはあのガンダムを倒してみせる。協力してくれ」

まだポケットの中の戦争は続く。

No.316 17/04/16 17:16
自由人 

アルとバーニィは公園に放置されたザク改の修理を始めた。
さいわい壊れていたのは脚部の電気系統くらいで簡単な部品の取り替えや配線で済む。
バーニィはアルに言う。

バーニィ 「レバーを動かしてみてくれ」

アル 「いいの?」

少しだけならという彼の言葉を無視し動かすとバーニィは地面に転がった。

バーニィ 「いてぇ!」

アル 「大丈夫」

バーニィ 「お前な。だがこれで連邦の新型ガンダムは倒せるさ」

バーニィに作戦があった。
公園はいまはザクがあるせいで人はいない。爆薬を公園内に仕掛ける。いくらスピードがあるといっても動きを封じればチャンスはある。
アルはバーニィを手伝いながら考える。
クリスならあのガンダムの弱点を知っているのでは。なんといってもサイド6のスペースシップアイドルなのだ。

アル 「オレクリスにあのガンダムの弱点を聞いてくる」

バーニィ 「待つんだアル。お前にこれを預ける」

預けられたのは今どきめずらしいVHSタイプのビデオカセットだ。

アル 「これは?」

バーニィ 「作戦が終わった時にこれを見て大人にもこのビデオを見せてくれ」

わかったと曖昧に頷きアルは一度自分の部屋にビデオテープを置いて隣宅のクリスをたずねた。
運よく彼女はいた。
アルは彼女に新型ガンダムの弱点を聞く。
その頃、穂乃果たちはシミュレーションをしていた。

穂乃果 「凛ちゃんに花陽ちゃん動きが早い」

海未 「穂乃果は性能に頼りすぎです!」

ガンタンクのキャノン砲がHONOガンダムを襲う。
しかし穂乃果を希が援護する。

希 「穂乃果ちゃんは全身に気を配るんや」

凛 「全身に」

花陽 「ワシワシMAXみたいに」

海未 「破廉恥なのです!」

うみのぞ 「!?爆発した」

シミュレーションではあるがビームとガンタンクのキャノン砲が爆発した!

穂乃果 「いまだ!」

HONOガンダムはライフルでガンタンクを撃つ!しかしガンタンクは後退しながらポップミサイルを放つ!

海未 「まだまだです!花陽、凛!」

りんぱな 「はい」

二機のジムのライフルが穂乃果に向かう!

希 「穂乃果ちゃん」

穂乃果 「なんのだよ」

No.317 17/04/16 17:40
自由人 

u’s(希含む)がシミュレーションに明け暮れていた頃、アムロはクスコ・アルで出会っていた。
セイラは思う。肉体関係は一度きりよ。

クスコ・アル「ウフフ、アムロさんは可愛い方ですね(坊やなのよ)」

アムロ 「そんなことないですよ(よし!セイラさんに続くぞ)」

しかし世の中はそんなにうまくはいかない。
父テム・レイがデート中の息子に気づく。

テム 「アムロ!アムロじゃないか。これを見てくれ。ガンダムに付ける新型のバックアップシステムだ」

デートを隠れ見ていた絵理は驚いた。

アムロ 「父さん、これは」

どう見てもガラクタである。やはり父は酸素欠乏症であった。

クスコ・アル 「お父様はつかれてらっしゃるようです。私が自宅に連れ帰りますので」

テム 「なんだお前は」

クスコ・アル「あなたの主治医です(アムロ・レイただの坊やだな)」

クスコ・アル 「また会いましょうアムロさん」

アムロ 「ええ(オヤジ!なんで出てくんだよ)」

失意のアムロが港に戻った時と同じ頃。
クリスから新型ガンダムの弱点を聞こうとしていたアルは驚く。
クリスがノーマルスーツを着てガンダムNT-1らしい機体の側で写真に映っていた。

アル 「クリス、パイロットなの!?」

クリス 「ええ、親からは軍をやめろと言われるんだけど」

その時である。
バーニィのザク改がコロニー内を動く姿がふたりの目の前に入った。

クリス 「あれはツバザク改!?アル私いかないと!」

クリスは駆け出しアルは思い出したように部屋に置いたビデオテープを持つ道路に出るが新聞記者の車にひかれそうになるが彼に保護された。

アル 「大変なんだ。このコロニーはUTXの核攻撃に遭うんだ!」

記者 「なんでキミみたいな子どもがそれを知っている!私がさっき手に入れた特ダネだぞ」

アル 「え」

記者 「だがこのコロニーに攻撃はもうない!察知した連邦の艦隊がUTXの艦隊を撃破したようだ」

アル 「止めて!」

このままではバーニィとクリスが殺しあうことになることに気づいたアルはガンダム、ツバザク改が公園に向かうのに気づく。
戦いをやめさせなければ!

No.318 17/04/16 19:14
自由人 

同じ頃、再びホワイトベースとドミニオンにも戦闘の報告が伝わる。

ブライト「なんだと!?また戦闘か」

穂乃果たちはブライトの声よりも先も自分たちの機体に乗り込むのだが。

穂乃果 「HONOガンダムいくよ。あれ?動かないよ」

凛 「ジムカスタムもだにゃ」

花陽 「なんで?」

希 「ウチもや。マイナススピリチュアルかいな?」

海未のガンタンクは動く。

ほのりんぱなのぞ「なんで!?(や)」

さあ、という海未のガンタンクのコアブロック部分にみんな乗る。

穂乃果「さあ!行こう海未ちゃん」

凛「操縦は任せたにゃ」

花陽「いざという時はコアファイターが戦い」

希「逃げるで」

この人たちはと海未は眉間にシワを寄せ目を座らせた。
震える四人だがブライトにより出撃が認められたのは海未だけである。

ほのりんぱな「なんで!?(や)」

海未のガンタンクはコロニー内に再び入る。
ドミニオンのナタルはサイド6のコロニー公社からコロニーから出るなと通達されていた。

ナタル「く、連合だぞ。我々は」

オルガ「希というヤツに習ったアレをするか」

シャニ「アレねアレ」

クロト「け、気が進まねえがな」

オルガたち三人は艦長席の後ろからナタルにワシワシMAXを仕掛けた!
悲鳴をあげるナタルに振り向くブリッジクルー。

ナタル「な、なにをするんだ貴様ら」

オルガ 「(意外にカワイイじゃねえか)」

シャニ「(一緒に音楽が聞きたいと思ったのはハジメテ)」

クロト「(瞬殺できなかったが意外に少女だぜ)」

ちなみにブリッジクルーの気持ちは。

ブリッジクルー「(俺たちの艦長可愛い。スペースシップアイドル候補だ……)」

その様子を月から真姫は見ていた。

真姫「穂乃果たちのモビルスーツは我がプロトタイプシドにより起動不可成功。ヴェェ……」

謎の震動波をフリット、キャプテンアッシュ、ゼハートたちは既に察知していた。

フリット「連邦艦隊よ!月にいるヴェイガインを殲滅せよ」

キャプテンアッシュ「EXA-DBの力を解放させるわけにはいかん」

ゼハート「この戦いに意味はない」

三者の思惑が絡みその中にキオという少年がいる。

No.319 17/04/16 20:27
自由人 

同じ頃、プトレマイオスではスメラギ以下三名がスペースシップアイドルになるため運動をしていたのだが刹那=にこがいないことに気づく。

スメラギ 「刹那は」

フェルト「さっきまでいたのに」

クリスティナ「勝手ね」

にこは再び月に向かっていた。ちいさな小さな胸の中で胸騒ぎがしていた。

にこ「何回ちいさいを強調するのよ!待ってて真姫ちゃん……」

月ではフリット・アスノによりプラズマダイバーミサイル発射の準備がされようとしていた。

キオ「このままじゃダメなんだ」

キャプテンアッシュ「オヤジ……いや父さん」

ゼハート「エデンのためは理解するが月にいる真姫いやマキとはなんだ」

フラム「私の知るところではイゼルカント様の娘とあります」

なに!?、ゼハートは耳を疑う。
月面上空には禍々しい姿をした巨大モビルアーマーが姿を現す。その姿に誰もが驚愕した。

キオ「ボクのXラウンダーはあのひとを感じていたのか」

フリット「やむを得ん。ワシも出る。ガンダムAGE-1グランサでな」

フリットはAGE-1グランサで艦を出た。
ディーヴァのナトーラ艦長は唇を噛む思いがした。
真姫が乗るプロトタイプシドは敵味方互いに恐怖を与えるには充分でありフリットにプラズマダイバーミサイルを発射させるのを決定させる意思をもたらそうとしていた。

ゼハート「このままではみんな死ぬ」

フラム「そんな」

キャプテンアッシュ「これでは戦いは終わらない」

キオ「じいちゃん!みんなやめて!」

キオの悲痛な叫びはあるガンダムを呼んだように聞こえた。
プロトタイプシドの前に天使の名を持つガンダムエクシアとにこが立つ。
にこは叫ぶ。

にこ『あぁぁんたたぁぁちぃぃいいかげんにぃぃしなさぁぁぁい!!』

キオ 「ソレスタルビーイング?」

ゼハート「なに介入するつもりか」

フラム「我らのエデンを阻むのか」

キャプテンアッシュ「戦争根絶を掲げるか。この期に及んで」

誰もが一瞬の戦いを止めるには充分であった。
フリット・アスノはいつもは自分の暗くなった瞳を隠すサングラスを上げて疑い叫ぶ。

フリット『ワシはにこちゃあああんが好きじゃああっ〜〜〜!!』

月に沈黙が一瞬宿った。

No.320 17/04/17 05:45
自由人 

にこはガンダムAGE-1グランサの前に向かい一度どついた!

フリット「なんじゃと」

にこ『あんたはぁぁぁ!ぶぁかかぁぁ!!』

あらためてにこはガンダムAGE-FXのパイロットキオに通信を送る。

にこ『あんたはあんたのやるべきことをやりなさい!私はあの機体いえ真姫ちゃんを止めるから』

キオは頷く。
しかしヴェイガンのすべてに呼びかけるが戦いを止める者や継続する者それぞれである。
にこはプロトタイプシドに向かい真姫に呼びかける。

にこ「真姫ちゃん!真姫ちゃん」

プロトタイプシドは彼女を拒むかのようにビームやファンネルからの攻撃を止めない。

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん!真姫ちゃん!」

真姫『来ないで!にこちゃん!』

ガンダムエクシアは機体を止めた。
しかし逡巡したのはわずか。にこは機体を近づけファンネルをセブンスソードで凪ぎ払い爆発が月から見える!

にこ「どうしたの真姫ちゃん」

真姫『あたしはヴェイガン、ヴェイガンだったの!!この戦いも穂乃果たちもにこちゃんを戦いに招いたのはあたし!フリット・アスノも!』

フリット「なんじゃと」

にこ「そんなの関係ない!にこちゃんは友達!u’sだもの!」

来ないで!と真姫はプロトタイプシドのすべての武器を解放しヴェイガン、連邦、海賊の戦力を破壊してゆく。

フリット『く。プラズマダイバーミサイル発射じゃ』

ナトーラ「いけません」

キオ『みんなこの場での戦いは止めるんだ!この戦いいやすべての戦いに意味はない!』

キャプテンアッシュ「キオ」

ゼハート「キオ……」

フラム「ゼハートさま」

にこはその間に真姫に接近する!
真姫は彼女を拒む。

フリット『プラズマダイバーミサイルじゃ。ヴェイガンは殲滅する』

キオ「させないよ!じいちゃん。ゼハートさんも戦いをやめて!」

キオの叫びは両軍の武器をファンネルで破壊していき戦闘行為は不可能に近かった。
しかし真姫だけは違う。

真姫『来ないでぇ〜!!』

にこ「いつまで甘えたツンデレをしてるのよ!バカまきちゃん!」

トランザムを使わずとも近づけたのは真姫が本気でない戦いをしていたからだ。
にこは彼女に呼ぶ。
真姫ちゃん!

No.321 17/04/17 07:25
自由人 

同じ頃、OZに囚われていることりたちも月面付近の戦闘を感じていた。

ことり「揺れてる?」

トロワ「ああ、月にいるヴェイガンと連邦や海賊、それにソレスタルビーイングのガンダムが一機介入してきた」

扉の外側からのトロワからの話を三人は耳を傾けた。
ことりは思う。
にこちゃん大丈夫かな。身長……。

にこ「ぬわんでこんな時に身長を気にすんのよ!」

真姫『来ないでぇぇ!!』

プロトタイプシドとエクシアは互いの思いをぶつけあう!
シドが武器を放てたばエクシアは被害が及ばないように剣で防ぐ!

真姫『なんでよ。なんでなのよ。あたしはヴェイガン!なんで自分がいつもヴェェというのかわかったの』

にこ「そっち!?」

モニターに映る真姫の表情は珍しく涙を頬に伝う。その時である。
イゼルカントから通信が入る。

イゼルカント『真姫いやマキ。お前はよくやってくれた。シドのデータはもうすぐ完璧だ。そのためにはお前の命が必要だ……。さらばだマキ』

にこまき「な!?」

瞬間、プロトタイプシドは暴走を始めた!
ゼハート、アッシュ、フリットそしてキオは焦る。
ヴェェ、と謎の振動波が機体を狂わせてゆく。敵味方関係なく。
しかしキオのFXとにこのエクシアは何故か動けた。

にこ「キオくんは真姫ちゃんからすべての勢力を救って!あたしは真姫ちゃんを」

キオ「わかりました。あとでゲームをしましょう、ソレスタルビーイングの刹那さん」

二機は各々が向かうべき相手に向かう!
エクシアは再びシドに接近しコクピットにいる真姫を見つけた!
叫ぶにこ!

にこ「真姫ちゃんは真姫ちゃんでしょう!u’sでしょう!あのバカ穂乃果やことり、凛や花陽、ガンタンクの海未、そしてあたしをほったらかしなの!!」

真姫「にこちゃん……。え、自爆装置!?」

自爆装置が作動すれば月面空域や月面都市まで被害がおよぶ。
真姫は全勢力に伝えた。
全ての勢力は月面より脱出すること!と。
しかしにこのエクシアは離れない!

にこ「まだまだよ」

真姫「にこちゃん」

トランザムを解放しシドのコクピットを見つけ手を伸ばそうとする。
瞬間、ビームが襲う!

にこ「ツンデレなところは真姫ちゃんみたい」

真姫 「」

No.322 17/04/17 15:48
自由人 

にこはやむを得ずにプロトタイプシドに接近しエクシアの腕でそのまま持ち上げた。
機体にシドのファンネルやミサイルが迫った時だ!

にこ「!?」

フリット「にこちゃんは殺らせん」

アッシュ「ふ、オヤジ。いつまで過去を引きずっている」

キオ「刹那さんの考えはわかりました。彼女を救ってください!ファンネルバリアー!」

フリット「く、これではプラズマダイバーミサイル発射しても無意味じゃ」

アッシュ「使う必要はないくらいわかれ。フリット・アスノ」

にこはエクシアで可能な限りプロトタイプシドを月から離した!
そしてファンネルバリアーがAGE-FXから解放された。
にこはプロトタイプシドのコクピットにソードを構えた!真姫は死を覚悟した。
死なせない。
エクシアはトランザムを使いソードでコクピットだけを切り離した!瞬間、AGE-FXやAGE-1グランサ、AGE-2ダークハウンド、レギルスなどから攻撃が開始された!
プロトタイプシドは爆発に包まれるなかイゼルカントの声が伝わる。

イゼルカント『ククク、彼女は試しに過ぎない……』

にこ「だいじょうぶ真姫ちゃん」

真姫「……あ、あたしは……!!うわぁぁん!!」

にこは泣きじゃくる真姫を出力の落ちたエクシアのままプトレマイオスに連れていった。
ロックオンたちは叱責を躊躇いながら見送る。
連邦、海賊、ヴェイガンの月での戦いはにことキオの介入により犠牲は少なかった。
しかし月に新たな脅威が再び迫る。
L4コロニー付近のOZは新型シャトルを目撃していた。

OZ兵士『こちらOZ、未確認のシャトルに告ぐ。停止を求める。聞こえるか』

OZ兵士『なんだ!?変形、ガンダムか!?』

ガンダム01に似た機体がL4付近にある資源衛星を無慈悲にもバスターライフルらしい武器で破壊したと月に伝えられた。

レディ・アン「新型のガンダムだと」

通信兵「ええ。ガンダム01に似た機体とだけ通信を残しロスト。資源衛星も破壊」

トロワは留置場に向かう。

トロワ「カトルが来たかも知れない。反撃の時かもな」

トロワから事情を聞いたことりは珍しく憤った。

ことり「ガンダムはコロニーの味方なのに」

トロワ「ことり?」

No.323 17/04/17 16:17
自由人 

ことりとトロワはレディ・アンの命令でメリクリウス、ヴァイエイトで謎のガンダムのもとに向かう同じ頃サイド6では。

バーニィ「来たなガンダム。コロニーを守るためだ」

クリス「コロニーはやらせない」

皮肉にもふたりは互いを知らないで戦っていた。バーニィは公園に向かいクリスは追う。
アルもまた追った。
海未のガンタンクも走る。

海未「うおおお!!」

ブライト「熱いな」

おやどり「海未ちゃんはああいう女の子ですから」

海未母「ガンダムファイターにもなれない不憫な子に私は育ててしまった」シクシク

ほのりんぱな「(泣くこと?)」

サイド6の戦争は終わりが近い。

バーニィ「来たな!くらえ」

クリス「なに!?きゃ」

公園に仕掛けた爆薬が爆発し機体を爆煙が覆う。その隙にバーニィはガンダムに向かいヒートホークを抜いた!
機体が損傷を受けたのがクリスに伝わる!

クリス「やられる!?ガンダムなのに」

バーニィ「すまないな連邦のパイロット。コロニーのためだ!」

クリス「まだまだよ。弾切れっ!?」

腕のガトリングガンの弾丸が少なかったのだ!
バーニィはヒートホークでガンダムを攻める!互いに機体の損傷が出てくる!ビームサーベルでツバザク改がやられる。
その時だった。
公園に入ってきたひとりの少年に気づく。

バーニィ「アル!」
クリス「アルっ!?」

アル「戦わなくていいんだ!!」

しかしその叫びも虚しくガンダムのビームサーベルはツバザク改に向けられた!

バーニィ「すまないなアル。だが……クリス…」

会いたかったと叫ぶが彼の声は聞こえない。
ツバザク改は動力部をサーベルに貫かれ動きを止めた。
アルは爆風で気を失っていた。

海未 「うおおおっ!?あれ……戦闘は」

連邦兵「終わりましたけど」

海未「わ、私は何しに……」ウルウル

こうしてサイド6のちいさな戦争は終わりを告げた。
クリスはアルに別れを告げる日が来た。

クリス「バーニィによろしくね。アル」

アル「う、うん。元気でね」

サイド6のスペースシップアイドルクリスチーナ・マッケンジーは引退するという。
希も涙だった。

希「(チャンス逃したやん)」

No.324 17/04/17 19:22
自由人 

サイド6を攻撃しようとしたUTXの艦隊は連邦艦隊により撃破されコロニーは救われた。
戦争を経験したアルは少し大人になりドロシーは少しだけ彼を好きになりそうであった。

海未「私はなんのためにコロニー内をガンタンクで全力疾走したんですか」ウルウル

希「クリスはんがスペースシップアイドルやめたんや(u’sにいつ入るかな)」

うみのぞ「ん?」

穂乃果「ふたりしてなんか残念がってたけどムネのサイズを比べて泣いてたの?」

海未「こんな希のムネを見て泣いて暮らすくらいならガンダムファイターになりますよ」

希「せやせや!海未ちゃんのムネ見てウチはワシワシMAXしてもこれやで!」スカッ!

海未「ここです。ここ」

希「ワシワシMAX!」スカッ!

ほのりんぱな「どちらを慰めたら正しいのか」

ドミニオンは一足先にサイド6を出て再び月に向かう。
さいわいガンダムエクシアの介入によって連合の基地は救われた。

ナタル「にことかいうちびっこが救ったのは連合やOZでもないな」

再びサイド6のミライとカムラン。

ミライ「カムラン。あなたの好意には感謝してるけど戦争という時代は避けられないの」

カムラン「なにを言うんだ。艦を降りればいいじゃないか」

ミライ「あなたには戦争が遠い出来事のようね。さようなら」

ブライト、スレッガーはその様子を見守るだけであった。
希はまだ海未のムネをワシワシMAXできなかった。

希「」スカッ!

海未「ここです!」

ホワイトベースはサイド6を離れる。
しかしUTX公国はコンスコン艦隊を派遣していた。

コンスコン「スペースシップアイドルはA-RIZE様以外ありえない。連邦の木馬はワシが沈める。リックドム隊発進させい」

ブライト「中立コロニーの空域で戦いだと」

スレッガー「来るものは拒まずだ。出撃準備だな」

穂乃果たちはデッキにあるモニターで敵を確認していた。

穂乃果「のぞみちゃんがいっぱい!」

アムロ「ワシワシMAXか……」

希「ウチちゃう!あれはドムさんウチは希」

りんぱな「(最近区別つかないよ)」

HONOガンダムやファーストガンダムなどが出撃してゆく。

コンスコン「出てきたか」

No.325 17/04/17 20:18
自由人 

戦闘の様子をカムランは公社のテレビで見ていた。

社員「連邦の艦が襲われてるぞ」

カムラン「ミライ」

穂乃果たちは敵MS隊に向かう。
凛はコクピットの中で妙にほくほくしていた。
花陽が聞く。

花陽「凛ちゃんなにしてるの?」

凛「戦闘が終わるまでにラーメンを食べるのガマンできなくてカップ麺を用意したにゃあ」

誰もが思う。
宇宙は無重力。逆さや斜めにしただけでお湯やラーメンそのものが凛にかかってしまう。

凛(想像)「なんの!避けたにゃあ!あ!フタが!……にゃあっ!?」(/≧◇≦\)

花陽「大丈夫かな」

海未「なにをふざけているのです!行きます!」

海未のガンタンクは何を思ったか敵陣のなかに突っ込んでいく。
危険だ!と叫ぶアムロたち。案の定、海未はドムからバズーカの砲撃を受けまくる。

海未「なんでですか!?」

戻ってくるガンタンクと海未。
最近気をよすぎたためにガンタンクに接近戦用の武器がないことを忘れていたのだ。

穂乃果「海未ちゃんあほ?」

海未「穂乃果に言われたくありません!」

アムロ「ふざけている場合か。いくぞ」

アムロのガンダムがライフルを放つ!
穂乃果も頑張る!
凛はカップ麺をぶちまけないように操縦する!
カイやハヤトは援護する!
花陽も頑張るが撃破までには至らない!
海未のガンタンクはドムの動きを封じる。
希、セイラも援護する。
この間リックドム12機が撃破された時間はわずか三分。

コンスコン「ば、バカなワシのリックドム隊が……」

凛「カップ麺が出来たにゃあ!いただきますにゃ」

穂乃果「あのお艦がジャマしたんだね!」

アムロ「厄介なことをしてくれた!」

二機のガンダムがコンスコンのムサイにライフルを放った。
彼は叫ぶ。

コンスコン「わ、ワシがこんなところでやられるっ!?うわああ」

穂乃果「終わった」

アムロ「無駄な戦いをした気分だ」

海未「なぜ私は敵に向かっていたのでしょう」

ほのりんぱなのぞ「(気分だけはガンダムファイターだから)」

海未「何か言いましたか?」

ホワイトベースは囮となり次の航路に向かう。
この戦いでサイド6で海未の人気はマニアックに上がったのである。

No.326 17/04/18 10:49
自由人 

ホワイトベースがサイド6から離れていた頃、ことりとトロワは謎のガンダムに近づいていた。
しかし謎のガンダムは武装したコロニーを破壊したという報告が入る。

トロワ「ガンダムがコロニーを破壊したらしい。しかし相手はカトルだ。大丈夫だろう」

ことり「そうかな。安心しちゃダメだよトロワくん」

トロワたちは謎のガンダムを発見しモビルドールやOZ兵士を向かわせ謎のガンダム=ウイングガンダムゼロの性能を図った。満足いくものある。
トロワはカトルに呼び掛ける。

トロワ「カトル、カトルか。聞こえているか」

カトル「ああ、聞こえているよ。トロワ」

トロワ「カトル」

その次の瞬間である。ウイングガンダムゼロはツインバスターライフルをヴァイエイトに放った!ビームの奔流がトロワを襲った。
驚愕したトロワ。

トロワ「な、なぜだカトル……」

カトル「僕は宇宙のすべてを破壊する。このガンダムで」

トロワ「な、なにがあった」

カトルのガンダムは問答無用とばかりにツインバスターライフルを向けた時だ。赤いメリクリウスの機体がウイングゼロに向かった!

ことり「なにをいじけてるか知らないけど宇宙を破壊なんてさせない」

カトル「ことり!キミになにがわかる!」

ことり「ガンダムはコロニーを守るために戦うはずでしょう!あなたはコロニーを破壊した!」

いつもは怒りを見せない彼女だがかつて母の一族はコロニー指導者ヒイロ・ユイの側近筋だったが知名度はさほどなかった。
しかしヒイロ・ユイの思想はおやどりに受け継がれことりに受け継がれていた。
ことりはコロニーで育ち月で穂乃果や海未と出逢った過去がある。

ことり「言いたいことはそれだけ!」

カトル「キミに何がわかる!」

その戦いは月にいるレディ・アンたちもモニターを通し見ていた。

レディ・アン「よし、このガンダムを月にいる科学者たちに見せろ」

OZ兵士「特佐、月との交信は不能です」

なんだとと呟く彼女にモビルドール至高主義のツバロフ技師長の顔が浮かんだ。
残されたふたりのガンダムパイロットと五人の科学者、OZ兵士が危険なことに気づく。
彼女たちはOZ月面基地に向かう。
ことりとカトルは戦っていた!

No.327 17/04/18 13:13
自由人 

ことりはカトルの機体を見つめた。
自分が乗っていたウイングガンダムによく似ていた。特徴的なフェイス、バードモードに変形する機能、バスターライフルをふたつにしたツインバスターライフル、間違いなくウイングガンダムいや五機のガンダムのプロトタイプだ。
にこちゃんならこう言うはず。

にこ『ツインバスターライフルなら焼き鳥が二本できるわね』

ことり「おいしそ…じゃなくていまはコロニーを守る!」

カトル「コロニーは僕たちを裏切ったんだ!」

ツインバスターライフルからビームが放たれる。メリクリウスは損傷が激しく各部から火花を放ち動きが鈍い。
しかしことりメリクリウスのサーベルや防御機能を使い戦う!

カトル「なぜわからないことり!」

ことり「撃つなら撃ちなさい。焼き鳥…じゃなくてあたしの背後にはコロニーがある!」

トロワはなぜことりが焼き鳥と言ったかわからない。
同じ頃、月面基地のツバロフ技師長はバルジの姿が見えた。

ツバロフ「これはレディ・アン特佐。あやうく敵かと思いましたぞ。我がモビルドールが向かうところでした」

レディ・アン「撃てる時に撃たないとはな。トレーズ様がモビルドールを嫌う理由がわかった」

なに、とツバロフは眉間にシワを寄せる。

レディ・アン「トレーズ様は人を愛される。人の死を愛される。だからこそ戦うことに意義がある。戦う者の姿勢に人々は心を奪われる」

ツバロフ「負けることを考えての戦闘などありえません」

レディ・アン「だから敵と味方となるのだ。私とお前は」

バルジから出撃してゆくレディ・アンたちのトーラス。
月面に到着しガンダムパイロットの解放を目的とする。

レディ・アン「落ちるなよバルジ」

兵士「特佐、どちらへ」

レディ・アン「ガンダムパイロットの解放だ。後を頼む!」

兵士 「は!な、なんだ!?完成していたのかモビルドールは!?」

地下から出現した新型モビルドールによりレディ・アンが指揮したOZパイロットたちは機体ごとやられてゆく。
レディ・アンはガンダムパイロットや科学者たちの留置場の空気を取り戻す。

ツバロフ「その時は死刑にすればよいのです」

アン「兵士としては未熟だが人間らしく生きたつもりだ」

彼女は倒れた。

No.328 17/04/18 18:33
自由人 

囚われたデュオ、五飛、五人の科学者は死を覚悟していた。
OZにせめて仕返しと思った時だ!留置場の酸素が戻り五飛が目を開けた。

五飛「いくぞ!デュオ」

五飛「お、おうよ」

まだ酸欠になる濃度でないのがさいわいしふたりはデスサイズヘル、アルトロンが置かれた地下の秘密工場に向かいそれぞれの機体を動かした。
ガンダムの紅い瞳が輝き動く。

デュオ「完成度八割か。たいして戦えないぜ」

五飛「構わん!人形ごとき倒してみせる」

デスサイズヘル、アルトロンはそれぞれ性能は不完全ながらそれでもガンダムである。
モビルドールを倒してそれぞれのコロニー方面へと飛翔していった!
しかしカトル、ことりの戦いは続いていた。

カトル「ことり、僕はコロニーが嫌いになったんだ」

ことり「そんなんじゃ誰もしあわせにできないよ」

ことりは珍しく冷たい声と瞳の輝きを放ちウイングゼロがバスターライフルを放った時だ!
トロワのヴァイエイトが庇うように間に入り上へ飛ぶ!
思わず叫ぶカトル。

カトル「トロワ!トロワ!」

トロワ「カトル、カトルが正気に戻ってくれ。何であれコロニーとOZは手を組んだ。これは俺たちガンダムパイロットの戦いが終わった証しかも知れない……」

ことり「トロワくん!」

カトル「トロワ!ぐわっ」

メリクリウスがゼロに体当たりをしコロニー内に突っ込んだ!
カトルは叫ぶ。

カトル「トロワを助けて!ことり」

ことり「あなたが殺ったんでしょう!何をいまさら!」

瞬間、ヴァイエイトは爆発しトロワは行方不明になったのは後のことだ。

カトル「うわぁぁ!」

ことり「機体がもう持たない……。あう」

ことりはコクピットから出て気を失いカトルに救われた。
カトルは見た。
ウイングゼロのゼロシステムによる幻影かわからないがリリーナやu’sが彼の瞳に見えていた。

カトル「スペースシップアイドル……、忘れていた……」

ふたりはその後、再び月基地のOZに保護されておりドクターJらと合流した。

ドクターJ「トロワ・バートン行方不明か。やむを得まいて」

ことり「ぷんぷん」

カトル「ことりが怒ってる」

ウイングゼロも再びOZの管理下に置かれた。ライフルはない。

No.329 17/04/18 19:16
自由人 

ことりはぷんぷんと怒っていた。トロワを行方不明扱いにするのもだがドクターJが自分の父親かもしれないのだ。

ことり「なんでなの!?」

カトルや科学者は耳を塞いだ。

ドクターJ「しかたなかろう。広い地球圏を探せるわけあるまい」

ことり「どどど……ドクターJさんはことりのお父さんでしょう?」

え、とその場にいた全員が凍りつくような発言にみな固まった。
ドクターJはこの娘は何を言ってるんだと発言を訂正させ事情を説明した。

ドクターJ「ことり、ワシとお前のお母さんはなんの関係もない。ただ思想が共鳴し指導者ヒイロ・ユイの思想を志す同志なだけじゃ」

ことりはホッ……と深く呼吸するくらいに心底安心した。
そんなに嫌かとドクターJたち五人の科学者は肩を落とした。
カトルもとりあえずホッとした。
しかしウイングゼロを手に入れたOZはガンダムパイロットの引き渡しを要求した。
ちなみにこの時点でOZはトレーズ派と財団派に分かれていた。
ことりとカトルは財団派OZに向かう。ウイングゼロのシステム解明のために財団派OZは目をつけたようだ。

ことり「ウイングゼロ」

ドクターJ「ゼロシステムがことりに扱えるか見物じゃい」

カトル「あれは危険なシステムでは」

ドクターJたち科学者はウイングゼロについて語らないようだった。
ことりとカトルは財団派OZに向かいウイングゼロにことりは乗り込む。

ことり「変なシステム」

カトル「大丈夫かい」

うん、とことりは頷き財団派OZ兵士は見守る。起動するウイングゼロ!

ことり「なに?このシステム」

ことりは幻影をゼロシステムにより見せられていた。

にこ(幻影)『焼き鳥!焼き鳥!』

凛(幻影)『かぁ〜!ラーメンのつまみには焼き鳥にゃ』

花陽(幻影)『ご飯のつまみにも焼き鳥は最高です!』

バナナマン日村(幻影)『ぼ、ボクと付き合うんだな。焼き鳥ちゃん』

日村の幻影にことりはプッツンした!
プッツン!

ことり「焼き鳥でもないし日村さんみたいなヒトに言われたくないよ!」

ウイングゼロがゼロシステムにより暴走し出した!
財団派OZも慌てた。

トラント「人質がいるんだぞ」

カトルはヴァイエイトに乗り込む!!

No.330 17/04/18 20:17
自由人 

ゼロシステムによりことりは幻影を見せられていた。

にこ(幻影)『今夜はことりの丸裸焼き鳥よ』

矢澤弟妹(幻影)『わ〜い』

りんぱな(幻影)『これ美味しいはずです』

ことり「あたしを食べていいのはほのかちゃんだけ!!」

ウイングゼロはゼロシステムにより月基地の施設をビームサーベルやマシンキャノンで破壊してゆく。

トラント「どうするつもりだ!」

カトル「あなた方だって死にたくないでしょう!」

半壊したヴァイエイトがウイングゼロにぶつかりカトルは叫ぶ。

カトル「ことり!しっかりするんだ!キミはそんなに弱くないはずだ!」

にこ(幻影)『今夜はことりのチキンステーキよ。ことりなだけに』ニヤリ

ことり「勝手にチキンステーキにしないで!」

りんぱな(幻影)『や、やっぱりムネは隠れ巨乳だったんだ』ショック

ことり「めっ!」

カトル「しっかりしてことり!」

ゼロシステムは違う幻影を見せ始める。

穂乃果(幻影)『わ〜い♪ことりちゃんはほのかのモノだよ』(^q^)

ことりはドキッとした。
ついに穂乃果ちゃんに食べられるんだ!
こ、これはイイよね!と思った時だ。

海未(幻影)『穂乃果!ことりなんかを食べたらムネが大きくなるだけです!またダイエットですよ!』ゴゴゴ

ことり「ことりはちゃんとスタイル気にしてるよ!おのれンミチャ!」

自爆装置のスイッチを手にかけた時だ。
カトルの叫びが耳に入る。

カトル「この機体にも自爆装置がある!ことりちゃん!焼き鳥やチキンに本気でなりたいのかい」

ことり「!?」

丸裸で丸焼きにされホワイトベースの面々に涎を垂らされる幻影にことりは羞恥心を感じた。

ことり「ピィッピィッ!」ピィィィ〜!!

彼女は気を失い施設内がウイングゼロの破壊により爆発が広がる。

ドクターJ「やれやれコイツが生き残るか」

プロフェッサーG「時代に必要かはことりたちが決める。不要なのはワシらじゃな」

ドクターJたちは月面基地の何処かへ去っていく。
カトルは再びウイングゼロにより幻影を見た。
u’s以外にサンクキングダムのリリーナが見えた。
ことり、カトルは再び地球に向かう。

No.331 17/04/19 05:36
自由人 

ホワイトベースは次の宙域に向かうなか穂乃果たちはスペースシップアイドルについて調べなおしていた。

穂乃果「ンミチャ海未ちゃん」

海未「海未です」

穂乃果「またの名を『マニアックなファンが多い海未ちゃん』?」

海未はギロリと睨み穂乃果はびくついた。
気を取り直してスペースシップアイドルについて話題を振った。

海未「スペースシップアイドルについてですか」

穂乃果「だってスペースシップアイドル……あ!にこちゃんからメール。なになに『真姫ちゃんはヴェイガンだった。だけどあたしが保護したからだいじょうぶ。穂乃果たちがピンチな時はいつでも助けるわ。天使なにこと泣き虫真姫ちゃん』」

海未「真姫がヴェイガンだったなんて」

穂乃果はにこに返信した。スペースシップアイドルについてまとめたデータちょうだいと📩。
にこはムカつきながらもプトレマイオスの私室から送った。

にこ「サラッと流された気分だわ」

真姫「穂乃果はああいう子だから。泣き虫じゃないし」

おお、来たと穂乃果たちはモニターに食いつくようにくっつく。
すると花陽が奇声をあげた。ピャアアア〜!?
皆は耳を押さえた。

凛「かよちんどうしたにゃ」

花陽「す、『スペースシップアイドルラブライブ!』開催ですって!」

にこからのメールには『スペースシップアイドルラブライブ開催』とメールが添付されている。
穂乃果は聞く。

穂乃果「なにそれ」

花陽「知らないんですか!?『スペースシップアイドルラブライブ』とは。かのルウム戦役で連邦艦隊を打ち砕いた戦場ルウムでA-RIZEがライブを開いたんですよ!!これをきっかけにスペースシップアイドルが広まったんですぅ!」フンス

海未「私としてはドズル・ザビがザビ家の者にも関わらず戦場視察をしたニュースが印象でしたが」

誰もが脳筋と思う。

希「でもどこでやるん?」

花陽「え……とですね。特定の会場はないようです。つまりはライブやコンサートをネット配信し戦場や駐留地、慰安地などで各々やってください。ちなみに順位はファン投票です」

穂乃果「ことりちゃんにメール。いまどこかな。あ、来た。さ、サンクキングダム?」

海未「サンクキングダムにことりはいるのですか」

頷く穂乃果。

No.332 17/04/19 06:27
自由人 

海未「とりあえず各勢力のスペースシップアイドルを検証してみましょう」

UTX歌公国 A-RIZE

大戦初期からのスペースシップアイドルの先駆け的存在。
綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅの三人によって構成され歌、ダンス、美貌、トークにバランスよく人気ある。

花陽「かのジオン・ダイクンのお気に入りでもあったようです」

サンクキングダム リリーナ・ピースクラフト

かつて連合(W)により滅ぼされた欧州の小さい一国。しかしピースクラフト王の完全平和主義は一時期全地球に及ぶ影響力があったとされる。
現リリーナ・ピースクラフトにより再興。
彼女の持ち歌は『オラは平和主義者』『いけ、ノインさん!』『ウイングガンダムは私の王子さま』など独特の感性によってもたらされる歌でピースクラフト王とはちがう形で支持を得ている。

凛「クレヨン○んちゃんみたいだにゃ」

火星 鉄華団 グーデリア・藍那・バーンスタイン

火星のヴェイガンとは異なる鉄華団所属の偶像。通称は『火星の乙女』。
持ち歌は主に『いち、に、さんで三日月と勉強!』や『オルガの体育会系で行こう』『ビスケットくんの引き際がかんじん』などなぜか本人がメインでない曲目が多い。
いちおう『私とガンダム、どっちが好き?❤』がメイン曲らしい。

希「本人をメインにしてないちゅうのがメインやねんな」

海未「オトコだらけですね」

ほのりん「海未ちゃんと同類だよ。暑苦しいし汗臭いし」

海未はふたりをどついた。ゴチンゴチン!!

ほのりん「」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

花陽「他にはシーマ艦隊のシーマ・ガラハウの『ぶつよ!』とか『リリーナ、しんのすけの真似したらぶつよ!ver』ですか」

穂乃果「じ、熟女?」

海未「……歳については言わない方がいいと思いますが。アルビオンとはソロモン宙域で合流するはずです。彼らが戦ってる相手ですから」

ほのりん「まだ奪われた2号機探してたんだ」

海未「他にはですね。あれ、地球の極東地域のサハリン家のお嬢さんも引退でしょうか?」

UTX歌公国 極東地域限定 アイナ・サハリン

サハリン家の元お嬢様。
しかし基地壊滅後に同志を宇宙に脱出させた後に行方不明?
連邦兵と駆け落ち説?

No.333 17/04/19 06:59
自由人 

サイド6クリスチーナ・マッケンジーの引退やアイナの行方不明説などが地球圏にそれなりに影響はあるようだ。

花陽「やはりいま人気急上昇はネオスウェーデンのガンダムファイター、アレンビー・ビアズリーちゃんですぅ〜!!」

海未「アーク・エンジェルのマリューさんが複雑なコメントをしているようですね『美少女戦士はあたしで充分っ!』『セ○ラ△ム□ンじゃない!カワイイけど!』とM.Rでコメントしてますね」

ほのりん「アハハ」

凛「アルビオンはどうにゃ?バニング中……大尉になってるにゃ」

希「凛ちゃん、バニング中……大尉は戦死したそうやで。何でもデビューしようとしてたみたいや。曲は『男は渋く、アルコール制限』や『妻は地球』とか曲は出来てたみたいやな」

凛「そ、そんな」シクシク

凛にとってバニング大尉は男の中の男であった。
しかし花陽はアルビオンの別の話題を振る。

花陽「ニナさんとモーラさんがスペースシップアイドルをやるとかやらないとかゴタゴタしてるみたいですね」

穂乃果「ほえ」

海未「あとはフリット・アスノ司令のディーヴァ。奥さまのユノア・アスノさんですね。曲は『ダイヤモンドAGEシステム』『オラはもんげ〜田舎者!』『クラクラはオラのもんだべ』『ディーヴァの貴方の私室にある写真』とか彼女もまた熟……いえお歳をめしてますが健在です」

花陽「フリット・アスノ司令の奥さんだからストレス溜まってそう」

海未以外はみな海未を見つめた。

海未「わ、私はストレス溜まってないですよ!」

穂乃果「海未ちゃんは歌じゃなくて『ガンタンクと私』でベストセラーになったからね」

花陽「アイドルとはちがうところで評価されるて戦後たいへんかもですよ?」

凛「戦後か」

希「(あかん。戦争が終わってもうたらu’sに入れんやん。ウチ名付け親やのに)」

希は戦争の終わりが近いことに危惧していた。

No.334 17/04/19 08:03
自由人 

海未「マリューさんたちはどうでしょうか」

所属が聞き慣れない名称になっていた。

三隻同盟 ラクス・クライン
元プラント所属アイドル、現在は三隻同盟(?)に移籍。アーク・エンジェル、クサナギ、エターナルで同盟し戦争をやめさせるのが目的。
衣装は以前のフリフリから陣羽織風に変更。
曲は『自由と正義は私の旗印』『ミーティア』『お父様はシーゲル・クライン』『ハロは私のマスコット』など。

穂乃果「山積か」

海未「穂乃果。その山積ではありません。サイド6にいる間に課題はやりましたか」

穂乃果「あ、やってないよ」

凛「り、凛もにゃ」

花陽「凛ちゃんサボるから」

そこへおやどり艦長が顔を出した。

おやどり「ラブライブ出演はu’sのメンバーが今度の試験が全員赤点じゃないことを条件とします」

ほのりん 「ヴェェ」

真姫「あたしの真似しないで」

条件を出され穂乃果、凛、プトレマイオスにいるにこは頭を抱えた。

穂乃果「数学が苦手だよ」

花陽「七×七=?」

穂乃果「四十……七?」

海未「四十九です」

穂乃果「数学ができなくても生きていけるよ」

凛「りんは英語が苦手にゃ」

海未「穂乃果は私が見ます」

花陽「りんちゃんはあたしが見ます」

プトレマイオスにいるにこは?

希「ウチプトレマイオスに行こうか」

真姫「そうね。お願い。それまで頭いい私がにこちゃんを見るから」

にこ「ちょっとぉぉぉっ!?」

希はシャトルを借りてプトレマイオスに向かう。その間にu’sにどう入ろうか画策していた。

希「画策やなんて。ウチわるいひとみたいやん」

穂乃果「こ、ことりちゃんは?」

海未「サンクキングタムのお嬢様学園に通っているようです」

穂乃果「つまりはことりちゃんが宇宙に戻るまでオニガンタンクの海未ちゃんといっしょ……」シクシク シクシク

海未「なんですかそれは。甘々なことりがいたら太るのも追加されるくせに」

穂乃果「中華料理屋のサービスみたいだね」

海未「ふざけてないで勉強ですよ」

ほのりん「」

花陽「なにも言えないふたり。あ、にこちゃんもだね」

希はプトレマイオスに入りガンダムヴァーチェを見つめる。

No.335 17/04/19 11:00
自由人 

サンクキングタム。
欧州にあるベネルクス三国にならぶ小国。
しかしこの国は完全平和主義という思想によって他国からの侵略を守っていた。ピースクラフト王の時代に連合からの侵略をのぞけば。
ことりとカトルは月から地球へそこにいた。パーガンからリムジンのドアを開けられサンクキングタムの学園に招かれた。

パーガン「お嬢様は学園長室でお待ちです」

ことり「あたしはウイングガンダムを返してもらうだけだから」

ことりは先を歩きカトルが後を追う。
呟くパーガン。お優しい方だと。
女生徒たちは口々に彼女たちを見ていう。

女生徒A「男子生徒かしら」

女生徒B「前を歩くお嬢様はどこの人かしら」

ちょっと待っててとことりは一旦、並木道の脇に身を隠して着替えて現れた。
そう、あのメイドミナリンスキーのコスチュームである。

カトル「ことり?」

ことり「ミナリンスキーだよ。カトルくんは使用人ではないよ」

誰もそんなこと言ってない。
ふたりはリリーナのいる学園長室にいた。

リリーナ「ことり、学園の制服は届いてませんか。ここはメイドカフェではありませんよ」

ことり「あたしはすぐにこの国を出ていくのに」

リリーナ「ガンダムパイロットがいることを口に出してはいけないのですか」

やむ無くことりは女子生徒の制服に着替えてカトルと共に教室で転校生として紹介された。

カトル「カトル・ラバーハ・ウィナーです」

ことりは思い出す。
生まれた時にいまの名前を母親からもらった頃を……。

おやどり(回想)『生まれたのね。私の娘、名前をどうしましょうか……』

おやどり『南ガ○チャマンかしら』

ことり『……』

おやどり『気に入らないないみたいね。南バードマ×かな』

ことり『(パ△マンだよ』

おやどり『……南ウイングガンダム子かしら』

ことり『(マジメに考えてよ)』

おやどり『南……南ジェットマン?』

ことり『(しまいにグレちゃうよ)』

おやどり『南…みなみ…浅倉南?』

ことり『(おい(怒)。それあんた)』

おやどり『南……ことり。この子はことりよ』

ことり「(名前が決まるまで時間かかったな)」

ことり「南ことりだよ♪」

No.336 17/04/19 14:36
自由人 

プトレマイオスに着いた希はガンダムヴァーチェを見ていた。
それを見つけたのはにこ以外のガンダムマイスター。

ロックオン「刹那に客とは珍しいな」

アレルヤ「キミは?」

希「ウチ?ウチは東條希。にこっち……じゃなくて刹那の勉強見に来たん」

ティエリアは何故だ?と聞くとスペースシップアイドルにもいろいろな事情があるらしい。

ティエリア「なるほど。人間というのは大変なんだな」

ロックオン「俺も学生の頃は赤点が怖かったぜ」

アレルヤ「そうなのか」

希「にこ……じゃなくて刹那のところに案内してくれん?」

よかろうとティエリアが案内する。
聞いたところによると彼がヴァーチェのパイロットらしいと聞いて希は目の色を変えた。
イケメンやん眼鏡男子やん!にこっちハーレムやん!
ほどなくにこの部屋に着いた。

希「おおきに、ティエリアはん(惚れてまうやろ!)」

まるでチ○ン・カワイのような希であった。すぐさまにこが出てきた。

にこ「こぉらぁ!着いたらとっとと来なさいよ」

希「イヤン♪にこっち強引。ついでに真姫ちゃん久しぶりやね」

真姫「あんたチ○ン・カワイとスレ主がいってるわよ👆」

希「」

希は気を取り直す。

希「コホン、ならにこっち久しぶりにワシワシMAXしようか」

にこ「ちがうでしょう!勉強!勉強を教えなさい」

希「ほなやろうか」

意外にマジメな希である。
しかし真姫にさんざん勉強を教えられていた。年下の真姫にである。

にこ「ぬわんなのよ」

希「ワシワシMAXやで〜!!」ワシワシ ワシワシ

にこの悲鳴が私室からプトレマイオス中に飛ぶ。

スメラギ「別の艦にもいろいろな事情あるのね」

フェルト「(スペースシップアイドルの稽古を始めてからリヒティがあたしに恋してる)」

リヒティ「(頑張れオレ、頑張れ刹那)」

勉強を終えたにこは魂が抜けているようだった。

希「真姫ちゃんはヴェイガンやったんやね」

にこ「それよそれ!」

まきのぞ「なに」

にこ「希に頼みたくないけど他にひといないから仕方ない。真姫ちゃんをホワイトベースで保護してあげて」

彼女の本当の目的は真姫の保護だった。
ふたりは驚いた。

No.337 17/04/19 14:59
自由人 

真姫と希は驚いた。
ええええ〜!?

希「つまりは真姫ちゃんと駆け落ちしろ言うんやね」

にこ「あんたあたまだいじょうぶ?」

真姫「にこちゃん。なんで?」

にこ「これからプトレマイオスは三国家が連邦に加入するためにあたしたちを全勢力で攻めてくるわ。そしたら生きて帰れるかわからないから」

希「つまり……にこっちはu’sから自然脱退と」

にこ「一度、ガンダムエクシアとガンダムファイトする?」

希はイヤン♪こわいとカワイ子ぶった。
とにかく事情は理解した彼女である。それまではにこの勉強を嫌というほど見た。

にこ「真姫ちゃんに勉強を教えられあげくに希。なんか年上なのがムネにいたい」

気の毒なにこちゃんと真姫はふたりの背中を見つめる。
ホワイトベースでは。

穂乃果「サンクキングダムの学園はお嬢様学園なんだね」

凛「きっとラーメンはフカヒレラーメン、カニチャーハンとかあるにゃ」

花陽「ことりさんいいな」

海未「勉強してください」

海未だけが目くじらを立てていた。
ひらめく穂乃果。

穂乃果「弓道部は?」

海未「そうですね。弓道部に顔を出して来ま……ないですよ!ホワイトベースのなかに!」

失敗したと舌を出す穂乃果。ざんねん。
いちおう艦内にはめっきり出番がなくなったヒフミトリオが影で活躍している。
サンクキングダムでは。

カトル「フェンシングか。お嬢様学園らしい」

ことり「あたしフツウの学園にしか通ったことないからフェンシングできるかな」

呼びかけたのはあのドロシー・カタロニア。

ドロシー「よろしいかしら。南ことりさん、私の相手をお願いできますか 」

ことり「え?え、あたし?え……と鈴木財閥の」

ドロシー「それは名探偵コ×ンの園子さん。別人よ」

ことりとドロシーはフェンシングで互いに向き合う。
ドロシーは語る。

ドロシー「そのむかしヒイロ・ユイというコロニーに非戦を唱えた指導者がいたわ。彼は暗殺された。彼の志を受け継ぎ南ことりがガンダムで現れた」

サーベルがことりの肩を突き血が飛ぶ!

ことり「!?っ」

ドロシー「彼女ははたして英雄になれるのでしょうか」

ことりはサーベルを彼女の額に向けた!

No.338 17/04/19 17:34
自由人 

マスクにサーベルが刺さり曲がりながら止まる!
勝負はことりの勝ちと審判は手を上げた。
ことりは言う。

ことり「u’sはあたしの大切な仲間、えいゆうには興味はない」

ドロシーは思う。
否定はしなかったわね彼女。
再びプトレマイオスのにこは希に勉強を見てもらっていた。

にこ「う〜ん、にこっにこに〜……」

希「それは禁止言うたやろ」ワシワシ!

真姫「ねえ、それより最近u’sのホムペにコメしてるPONTSUとODEKOは誰かしら」

真姫のパソコンを希の隙を突いてにこはサボろうてした時だ。
希は言う。

希「サボったらあかんで」

にこは泣きながらペンを手にした。オニよ悪魔よ巨乳の悪魔よ。
こころたちにこんな姿は見せられない。
希はモニターを見つめる。

希「ふむ、“u’sをなぜ認めへんの?ポンコツお姉さん?”」

ちょっとと驚く真姫だがモニターに返事がカキコされた。

PONKONTSU 認められないわ。この素人集団が。誰がポンコツお姉さんよ!

希 う〜ん、あんたポンコツえりちはん?

PONKONTSU ちがうわよ!絢瀬絵里と亜里沙シスターズじゃないわ!

真姫「自分から正体を言うなんて」

希 u’sのみんなはいま試験勉強中やさかい。ホムペは見てるヒマないで。

PONKOTSU え?ガーン……

希 ポンコツはん?えりち?ポンコツえりちはん?

それから絵里のカキコは一切なくなりODEKOは応援コメをしあわせにカキコしていた。

亜里沙 「お姉さん、どうかしたの?」

絵里 「」ウルウル シクシク

そしてホワイトベース、プトレマイオス、サンクキングダムにいるu’sメンバーに高校並みの試験が開始された。
ちなみにプトレマイオスやサンクキングダムは試験はファックスで送られてきた。
穂乃果、海未、ことり、凛、花陽、真姫、にこはペンを手にした。
試験の結果は……。
海未、ことり、凛、花陽、真姫そしてにこは合格であった。
残すは穂乃果。

凛「つかれたにゃ」

花陽「あとは穂乃果ちゃん」

廊下を走り扉を開ける穂乃果!

海未「どうでしたか」

穂乃果「へへへん、だいじょうブイっ!」

ラブライブ参加は問題ないようだ。

No.339 17/04/19 21:22
自由人 

ラブライブ参加は問題ないようだがサンクキングダムとプトレマイオスには危機が迫りつつあった。

デルマイユ候「サンクキングダムはOZの平和政策に必要であったがこれからは軍事による平和維持路線に転換する」

ウェリッジ侯爵ら古きロームフェラー財団を知り所属する者はいつからこんな財団に成り果てたか苦悩していた。
同じ頃、にこはプトレマイオスからホワイトベースの途中の宙域まで送っていった。

にこ「くれぐれも真姫ちゃんにへんな真似したら許さないわよ希」

希「ワシワシMAXとかスーパーワシワシMAXとかデラックスワシワシMAXとかウルトラスーパーデラックスワシワシMAXとか?」

まきにこ「いくつワシワシMAXがあるのよ」

希「冗談や。けどにこっちよかったね。ラブライブ出場念願かなったやん」

にこはガンダムエクシアごと真っ赤になりふたりを見送った。
この後、プトレマイオスも三国家軍により袋叩きな目に遭いロックオンは戦場のなか片目を失明しティエリアは一時ではあるが失意した。
代わりにようやくGNアーマーをラッセが持ってきたことで戦力増強があったことだ。
にこは思う。
UTX軍に所属してた時もつらいことばかりだがソレスタルビーイングもまた同じでありまた重かった。
サンクキングダムにいることりとカトルは。

ことり「ルクセンブルグの付近のお城にトレーズが幽閉されていて財団派が狙っている」

カトル「キミは行くつもりかい」

ことりはノインやサリィにより回収されたウイングガンダムに乗りルクセンブルグを目指す。
久しぶりに対面した愛機であった。

ことり「カトルくん。カトルくんは生きてトロワくんに会うんだよ」

ウイングガンダムはバードモードになりルクセンブルグを目指す。

ノイン「ことり!」

カトル「彼女は行きました。僕が彼女の代わりにサンクキングダムを守ります」

ルクセンブルグの遥か果てのほぼ真上に近い宇宙ではピースミリオンとハワードに保護されたゼクスとトールギスが財団派と戦っていた。

ゼクス「ええい!反応が遅い!これまでか!」

モビルドール降下部隊をできる限り落としたがルクセンブルグに大半は降下してゆく。

ゼクス「落ちるなよ!ルクセンブルグ」

No.340 17/04/20 08:35
自由人 

真姫はホワイトベースに着くや否やプトレマイオスが大ダメージを被ったことを知った。

凛「真姫ちゃんにゃ。にゃんと!」スカッ

花陽「真姫ちゃんです!」スカッ

穂乃果「真姫ちゃんだ!えい」スカッ

海未「何をやっているのです!えい」

真姫「あ〜、退きなさいよ」

『親切心の逆効果』をご存じだろうか。自分が右に避ければ相手も親切から偶然おなじ方向に避ける。
海未は無心でこれができるのだ。

真姫「」→

海未「」→

真姫「む」←

海未「」←

真姫「あ〜、じゃま!炒飯つくってなさい!」

海未「わかりました!」

真姫「チョロい」

真姫はパソコンでプトレマイオスの状況を知り愕然とした。

真姫「に、にこちゃん……」

ニュースはソレスタルビーイングに大打撃を与えたことを報じていた。
これには希も「よし!にこっち自然脱退やな」と気持ちを固めていた。

真姫 「む、希」

希「ウチのぞみやで」

海未「炒飯ができました!ハッ、なぜ私はサイ・サイシーくんみたいな真似を」

ほのりんぱな「いただきます!」バクバク

海未「食べないでください」

真姫「相変わらずね。そういえば穂乃果はサイド6でアムロさんのエレカに乗っていたことあったわね」

サイド6回想

アムロ「エレカを借りてドライブでもいくか」

穂乃果「ほのかも」

海未「待ちなさい!穂乃果、不純異性交遊ですよ!アムロさんがメカオタクでも!」

穂乃果「早く早くアムロさん」

アムロ「ああ」

内心傷つきながらもアムロはエレカのスピードをあげた。
しかも相手はなぜか穂乃果なのに。
だが海未はガンダムファイターなみの脚力で追いかけてくる。

アムロ「エレカがいくら電気で走っているのに追いつくだと!?」

危機を感じた穂乃果は閃いた!ピキーン!

穂乃果「海未ちゃん?ガンタンクの方が速くない。取りにいったら」

海未「ハッ、そうですね。助言ありがとうございます」クルリ!

ガンタンクを動かそうとした海未はコクピットに乗った時に誤魔化されたことに気づく。

海未「ハッ!なぜ私はガンタンクに」

凛「アホだにゃ」

花陽「ガンダムファイターなみだよ。あたまが」

No.341 17/04/20 16:27
自由人 

穂乃果は海未からうまく逃げられたことにアッカンベーをした。

穂乃果「やったねアムロくん」

アムロ「ボクはひとりでドライブをしたかったがまあいいか(セイラさんに続きクスコ・アル。そして穂乃果か。ヤッター)」

穂乃果「でも朝帰りはなしだよ」

無情いや純粋かつ純真な穂乃果の口調にアムロは心から涙を流した。
ドライブはサイド6の湖畔に辿り着いた時である。にわか雨が降りだした。

アムロ「キミは雨女か」

穂乃果「ぷんぷん、ひどいよ。晴れオンナだもん」

仕方ないと思いながら湖畔のほとりにある屋根つきの休憩所を見つけエレカを止めるとそこに美しい人がいたことに気づいた。

アムロ「あなたは……」

白鳥が湖を飛び立ち穂乃果はことりを思い出していた……。

ララァ「美しいものが嫌いな人はいなくて?」

アムロは言っている意味がわからないが彼女から何かを感じとり穂乃果は「美しいもの?」と首を傾げ考えた。
穂乃果の頭に閃いたのはあの人物だった。

穂乃果「ポンコツ絵里ちゃん!」

サイド6の領事館で彼女のくしゃみが轟く!

絵里「ふぁ…ふぁ…」

亜里沙「バルタン星人のまね?」

クスコ・アル「?」

絵里「ふぁっくょ〜ん!!」☆≡(>。<)

ありクスコ「うわぁ!?」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

クスコ・アル「なにをする」

絵里は咄嗟に頭を下げた!ここで掴んだ出世コース逃さないわ。
湖畔のアムロ、ララァ、穂乃果は話をしていた。

ララァ「あなたておかしなひとね。でもクルマが」

アムロは気づく。エレカがぬかるみにハマッていたのだ。

アムロ「ツイてないな」

穂乃果「やれやれだよ」

アムロ「誰のせいだ」

穂乃果「アムロくん」

どうにかエレカを引き上げたいがパワー不足であった。
そこへ赤い彗星のあの人物がララァを迎えに来た。

シャア「ララァ、ここにいたか」

アムロは直感的にシャアの存在を知っていた。
知っている、僕はこの人を知っている!
穂乃果は思った。
仮面だよ!ツノを付けてるよ!何かのパーティ!?コスブレパーティ!?
へんたい仮面さん!?
クチに出しちゃいけないと彼女はこらえた!

No.342 17/04/20 19:39
自由人 

へんたい仮面さんをはじめて見ちゃったよ!?
海未ちゃんに知られたら穂乃果は変態になったとか怒るよ!叱るよ!こわいよ!
きっとこう言うに違いないよ!?

海未(妄想)『あなたという人はへんたいに会ったんですか!?破廉恥すぎます!アホ乃果だけかと思っていれば!え?相手は仮面をつけて赤いコスチュームを着けてたですって!?あ、ああ……』

穂乃果『ああ?』

海未『あほのかぁぁぁぁ〜!?そのひとはSMのひとです!』

穂乃果『えすえむ?』

海未『SMというのはですね……//////。あほのかぁぁぁぁ〜!!破廉恥すぎて口で言えません!!いいですか!これから穂乃果が破廉恥にならないように毎日、戦闘がない時は勉強と体力作りとスペースシップアイドルの稽古ですぅぅぅ〜!』

穂乃果『こ、こわいよ海未ちゃん……』ウルウル ウルウル シクシク シクシク

穂乃果「こわいよこわいよ海未ちゃん」

SMの意味は知らない彼女だがこわい幼馴染みからその意味を遠回しには何となくだが理解していた。
シャアは彼女を見る。

シャア「彼女はどうかしたのか?」

アムロ「いや気にしないでください。アホな子ですから」

シャアはエレカからワイヤーを出して繋ぐように指示する。
シャアは思う。
アホだと。HONOとかいう機体は塗料がちゃんとしてないのか“AHO”になる時がある。
ええい忌々しい。
冷静さを取り戻しながら目の前の少年少女くらいは助けてやらんとな思う。

アムロ「いいですよ」

うむとシャアはエレカを自分のエレカで引き上げた。少し泥は跳ねたが気にしないのだ。

シャア「ララァ帰るぞ」

ララァ「はい大佐」

アムロは思う。
やはり赤い彗星。
穂乃果は思う。
ララァさんとかいうひとはへんたいさんに連れていかれちゃうよ。
ふたりに鮮烈な印象と誤解を与えた出会いだった。
現在……。

海未「穂乃果、サイド6で何かありましたか」

穂乃果「な、なんでもないよ!」アセアセ

その間に真姫はHONOガンダムの解析をしながらプトレマイオスのにこが気がかりだった。

真姫「(にこちゃん)」
りんぱな「真姫ちゃんがヴェイガンだったなんて。ヴェェ」

希「ヴェェイガンやったやねん」

No.343 17/04/20 20:40
自由人 

真姫は思わずパソコンのキーボードを叩き皆が驚く!

海未「怒らせてどうするんですか」

ほのりんぱなのぞ「ゴメンなさい」

真姫「あたしはヴェイガンだったの。それはほんとうなの」

真姫は過去を語った。
彼女はヴェイガンの中で随一の科学者一家に生まれたという。
モビルスーツの設計や開発、戦闘力や防御力、火星や地球での機体の適応力、弱点などありとあらゆる才能を示していた。

ほのりんぱな「す、すごい(にゃ)」

しかも連邦軍をはじめ各勢力がモビルスーツを開発し始めると彼女は勢力バランスを整えるように各勢力にガンダムタイプの機体の開発を促した。
一説によると真姫の先祖もまた火星生まれではあるがソレスタルビーイング創設者イオリア・シュヘンベルクと親交がありまたガンダムファイト参加国にも有形無形のデータや機体開発のマニュアルを伝えたという。
希は真剣に語る。

希「つまり地球圏の混乱の原因は真姫ちゃんにもあったということや」

真姫「……否定はしない。あたしは地球圏すべてに混乱を招いた存在。その過ちは赦されない」

穂乃果「バツはワシワシMAX?」

希「穂乃果ちゃんにワシワシMAXや」ワシワシ!

穂乃果「」バタン👼

海未「穂乃果はほっといて話を続けてください」

真姫「罪の意識に苛まれた私は記憶除去装置を使い地球圏の人間としてアナハイム・エレクトロニクスに所属した。しかしここでもガンダムの開発はあった」

気を取り戻した穂乃果は思い当たる。
オーストラリアで見た二機のガンダムである。2号機はUTXデラーズ・フリートに奪われ今は所在が不明。

真姫「だけど私はいざという時に地球圏の争いを止めることができるかもしれない機体をイゼルカント様や同胞に気づかれないようにある機体を秘密裏につくったわ」

それは、と海未が促した時である。穂乃果が深く静かに機体の名前を言う。
ガンタンク。

真姫「ちがうわよ!!!」

穂乃果「ひいい」(/≧◇≦\)

真姫「HONOガンダムよ!あんたが乗ってる機体よ!アホなの!」

なにをいまさらと海未たちは穂乃果をまったくかばわない。

穂乃果「うるうる」

真姫「なぜHONOとつけたかいまは思い出せない。だけど機体には秘密のシステムがあるはず」

No.344 17/04/21 05:25
自由人 

ダメ、と重く呟く真姫。
彼女は記憶を取り戻したはずなのに解析は不完全とも言う。

希「どういうこと?」

真姫「機体を直接見た方が早い」

デッキに向かう穂乃果たち。真姫はすぐさまHONOガンダムのブレードアンテナに刻印されている“HONO”に取りつき布で拭う。
そこにあるのは“AHONO”。
誰が思う。
アホの。

穂乃果「アホのじゃないもん!」

海未「まあまあ。真姫、それがどうかしたのですか」

真姫「これたぶんダミーの刻印。この下にほんとうのこの機体の名前が隠れているはず」

凛「ほんとうの名前にゃ」

花陽「はてさて?」

真姫は改めて機体の額を布で拭う。
すると現れた刻印は……。誰もが驚いた。
“u’s”とあった。

ほのうみりんぱな「u’s!?」

希「ウチがこの子らに……!?」

ほのうみりんぱな「はい?」

慌て口を塞ぐ希。
あかん、いま言うたらあかんやん。バレてまうやろ。

真姫「この機体の正しい名前はu’sガンダム。ミューズと思う」

ほえと穂乃果は言葉がない。
知らなかった。
海未が聞く。

海未「ではなぜ穂乃果みたいなのがパイロットに選ばれたのです?」

みたいという表現に穂乃果は頬を膨らます。
ひどいよ。
真姫はしばし考えて口を開いた。

真姫「きっといつか地球圏から争いをなくしてくれるスペースシップアイドルの候補だったから……じゃないかな」

花陽「候補?」

真姫「この機体はとりあえずは穂乃果を選んだみたい」

海未「ですがサイド7のコロニーにあったのは」

真姫「わからない。サイド7は健在だから調べたらわかるかもしれないけど」

いかなる経緯で連邦軍のサイド7にあったのか。
真姫は機体はたしかに自分が開発した。
しかし未だ解析は済んでいない。おそらく未知のシステムがあるのではと推測した。

海未「未知のシステムですか」

穂乃果「シャイニングガンダムのスーパーもーどやゴッドガンダムのハイパーもーど?」

凛「ガンダムX系のさてらいとシステム?」

花陽「ディーヴァのAGEシステム?」

どれもちがうとだけ真姫は言う。
いかなるガンダムの機体とはシステムそのものがちがうらしい。わかるのはそれだけ。

No.345 17/04/21 06:29
自由人 

真姫はとりあえず刻印を“HONO”に戻し“A”の文字は例によって剥がれる塗料で塗装した。
戻されちゃったと思う穂乃果。
また“AHO”と見た敵パイロットが激怒するさまが海未に思い浮かぶ。
ソロモン宙域でホワイトベース隊はアルビオンと合流した。

シナプス「ブライト艦長おやどり艦長、デラーズフリートはソロモンにガンダム2号機を隠しているはず」

ブライト「奪った核を我々に向けるのでしょうか」

おやどり「まさか」

奪われた2号機には公式データは戦略核だがコーウェン中将からの秘匿情報によると戦術核なみの威力という。
ソロモンに集結しようとしている連邦艦隊の三分の二は壊滅させられるはずだ。
しかしこの思惑は外れる。
ソロモン艦隊の一部のエギーユ・デラーズはガトーにこう伝えた。

デラーズ「奪ったガンダム2号機はいましばらく眠らせておくがよい」

ガトー「何故ですか!?連邦を壊滅させることができることができるではありませぬか」

デラーズ「たとえガンダム2号機を使ったとてUTXは負ける。ドズル・ザビ中将はわかっておらぬ」

連邦の勢力は地球、宇宙の各地で敗北の一途である。
デラーズはガトーの掌を掴み堅く握る。

デラーズ「茨の園に三年、時を待とうぞ。頃合いを見計らい一時ではあるが身を潜めようぞ。犬死にはわしが許さぬ」

ガトー「……わかりました。では私はゲルググで連邦の者どもを倒すだけ倒してみせましょう」

ガトーは苦渋の決断をした。ガンダム2号機はデラーズのグワデン最深部ブロックによって眠っていた。
彼が眠りから醒めるのはおよそ三年後であった。
だがさいわいにして一年戦争にて連邦は勝利をおさめることになるのである。
穂乃果たちはアルビオンのウラキ達と再会した。

穂乃果「久しぶりだねウラキくん。おお!?大人の顔つきだ」

花陽「バニング大尉のことは残念でした」

凛「バニング大尉はいないにゃ」

凛にとってバニング大尉こそが男である。
海未ほどではないが。

海未「はい?」

希「まあしゃあない。これが戦争や。でもキースくんとモーラさんが仲良くなってる」

キースモーラ「ラブラブだぜ!」

ニナはガンダム2号機のことで気に病んでいた。
真姫はこれも自分の原因かと思う。

No.346 17/04/21 09:14
自由人 

真姫はニナにかける言葉がない。
ガンダム2号機協力開発者として真姫は自らが戦乱を呼んだようにしか思えない。

真姫「……!?キャッー!!」ワシワシ!ワシワシ!

希「どないしたんや真姫ちゃん」

真姫「あ、あなたね」

ニナ「あら真姫。久しぶり」

希「ニナはん。あんたの悩みはわからへんけどウラキくんはバニングさんを失って戦っておる。あんたが支えてやらんと」

ニナ「あ、ありがとうミライさん」

希「ウチ希」

希、とニナは頭を下げ礼を言い去っていく。
真姫はなんのつもり?と睨む。

希「真姫ちゃんがすべてのガンダムタイプの開発に関わったかも知れんけど地球圏にこんだけの人間がいる。戦いを望む者いれば平和を望むキオくんみたいな子どももいる。ウラキくんみたいに必死にバニングさんの意思を継ごうとする人もおる。意味わかんな?」

真姫は黙る。
アルビオン艦内を走り回る穂乃果たち追う海未。

海未「ホワイトベースに戻りますよ」

ほのりんぱな「え〜」

海未「子どもですか」

穂乃果「あ、アルビオンのニンジンだ。食堂に忍び込むよ」

凛「ニンジン、ウラキくんの苦手なモノにゃ」

花陽「炒飯つくってください!海未ちゃん!」

キラキラと海未を見つめる三人。
食堂に忍び込み段ボール一箱に入ってるニンジンを使い炒飯を作る海未。持って帰る穂乃果たち。食堂に入るウラキたち男性パイロットやブリッジ要員たちは驚く。

ウラキ「なぜ炒飯なんだ!?」

ベイト「ニンジンがないぞ」

モンシア「なんだと」

アデル「これは炒飯料理の達人だな。しかしネオチャイナのサイ・サイシーではないな」

ウラキは炒飯を見つめる。ご飯や卵、タマネギに混じり赤いニンジンが見えた。

ウラキ「ひとつひとつ退けるわけにはいかない」

キース「炒飯か」

ウラキは一口食べてみた。ニンジンの味があるが咀嚼し飲み込む。
ニナは驚く。

ニナ「コウがニンジンを……食べてる」

涙を流すニナ。
驚くシナプス艦長やドクターたち。
この日、アルビオンは『ニンジン食べれたウラキ中尉記念日』となった。

海未「ニンジンを食べれるだけで記念日ですか」

ことりはルクセンブルグで戦っていた。

No.347 17/04/21 12:12
自由人 

ことりはウイングガンダムを操り財団派OZのビルゴと戦っていた。
大戦当初は無類の力を発揮したガンダムだがヴァイエイトとメリクリウスの性能を持つ新型モビルドールはガンダムに比肩していた。
すでにバスターライフルの残弾はなくビームサーベル、バルカン共に少ない。
自爆つまり焼き鳥になるのを覚悟しようとした時だ。
トレーズ様を頼むっ!とトレーズ派兵士がウイングを庇い果てた。
コクピットに通信が入る。

?『キミはまだ焼き鳥になってはいけない、焼き鳥になっては……』

トレーズ、という呟きをことりは口にしウイングから出て城に入った。
ことりは焼き鳥にされるわけにはいかないと思いながらトレーズのいるらしい城の内部に入った時だ。
声がした。

トレーズ「いつかガンダムパイロットと語り合いたいと思う日々が来るとは……。ヒイロ・ユイ……ではなくu’sの衣装担当兼ミナリンスキーが来るとは。予想外ではあるが」

ことり「ことりはガンダムパイロットだもん!」

ぷんぷんとわかりやすい怒り方をする彼女は銃をトレーズに向ける。
彼は語る。

トレーズ「いつかガンダムパイロットと語り合える日々のためにあの機体を用意した。決闘思想こそガンダムパイロットにふさわしい」

ことり「なに言ってるの」

トレーズ「次なる時代のためにエピオンと名づけさせてもらった」

ことり「あなたは一度時代の支配を握ったのに」

トレーズ「我が思想を超える者、ガンダムパイロットに南ことり。メイドコスで来てもらいたかった」

ことり「ガンダムエピオン。これをあたしに託してどうするの?」

トレーズ「それは機体が教え未来へ導くはず」

エピオンのコクピットに入ったことりはいやなことを思い出す。
ゼロと同じ。ゼロには焼き鳥にされた苦い思い出がある。
トレーズの声がした。

トレーズ『南ことり。その機体で勝者にも焼き鳥にもチキンにもなってはいけない。故に自爆装置は解除する』

ことり「(穂乃果ちゃんなら穂むまんだよね)」

エピオンは城を出て戦場に向かった!
だがゼロシステムに彼女は再び飲み込まれた。

にこ『焼き鳥!焼き鳥!』

ことり「く、バードモードがエレガントじゃないよ!」

にこ『でも名称はバードモードだから。エピオン!』

No.348 17/04/21 14:38
自由人 

にこ『今夜は焼き鳥を大皿いっぱいよ』

ほのうみりんぱなまきのぞえりありゆき矢澤弟妹『わ〜い』

にこ『さて、ここで最近問題になっている話題をひとつ』

凛『にこちゃんの身長?』

花陽『にこちゃんの一ヶ月一万円生活?』

にこ『ぬわんでよ!ちがうでしょう!』バンバン!

にこ『焼き鳥、それは串に刺して焼いた鶏のむね肉』

ほのうみりんぱなまきのぞえりありゆき矢澤弟妹『おお〜!』

にこ『最近では串から外して食べる者がいるという。これではことりがあまりに不憫だわ』

ゼロシステムによりことりは嫌なイメージを見せられ苦悩しエピオンを操縦していた。

ことり「不憫じゃないよ!はっ、この人たちはトレーズにより戦わせられている」

しかしトレーズ派のリーオーやエアリーズを未確認のエピオンに銃を向ける。
それはゼロシステムによりイメージとして跳ね返る。

凛『串から外せばそれは焼き鳥じゃないにゃ』

花陽『ご飯と食べる時は便利だけど』

真姫『焼き鳥?食べ物なの』

希『関西でも焼き鳥は焼き鳥や』

絵里『焼き鳥?ハラショー』

海未『どうしました穂乃果?』

穂乃果『う〜ん』

雪穂『姉が悩んでいる』

矢澤弟妹『u’sのリーダー』

ことり「」ドキドキ

穂乃果『焼き鳥はことりちゃんだよ〜!!』

ゼロシステムの穂乃果の発言にことりはプッツンした!
ゼロシステムはプッツンを呼び起こすシステムなのか!

ことり「穂乃果ちゃんだけはあたしを食べて〜っ!!」

海未『みんなで分けていろいろな食べ方をしましょう!』

プッツンしたことりはゼロシステムに操られ財団派のモビルドールを倒したがトレーズ派兵士も倒してしまった。
トレーズは聞く。

トレーズ「答えは出たか、南ことり?」

ことり「や、焼き鳥は串のままが……美味……」ガクッ👼

再びホワイトベース。
ソロモン戦においてはアルビオン同様に囮を命じられた。

レビル『厳しい戦いだがホワイトベース、アルビオン共に健闘を祈る』

ミライ「スレッガーそれは?」

スレッガー「ああ母の形見の指輪さ。代わりに持っていてくれ」

ミライ「私が?」

ああ、と短く言葉を残したスレッガーだ。

No.349 17/04/21 17:17
自由人 

ナレーション永井一郎『後にソロモン戦と名づけられる攻防が火蓋を切った。ソロモンを指揮するのはあのルウム戦役に参加したドズル・ザビ中将であるが支援をよこさないギレンやキシリアに腹を立てていた』

ドズル「兄上め、補充されたのが新型のビグ・ザムだけだと!マハラジャ・カーン、妻と娘をいざという時は頼むぞ」

顔が厳ついドズルだが妻や娘には優しくその内面の優しさを知る者たちは彼を慕う。

兵士A「涙モノだ」

兵士B「いまの時代の昼ドラに必要だ」

兵士たちは感涙していたが連邦軍の優勢は止まらない。

希「真姫ちゃん、ウチとHONOファイターに乗るんや」

なぜ?という彼女を希は強引に乗せて発進してゆく。
穂乃果は海未に言う。

穂乃果「ガンタンクでもがんばれ!海未ちゃん」

海未「しなくていい応援をしないでください!」o(T□T)o

アルビオンのウラキはガトーの乗るゲルググを見つけ戦う!

ウラキ「ガンダム2号機を返せ!」

ガトー「貴様などに話す意味はない!」

ニナは見守る。
穂乃果のHONOガンダムはアムロと共にソロモンに向かうがクスコ・アルにより阻まれた!

クスコ「行かせないわ坊や」

アムロ「クスコ・アル!?」

穂乃果「誰?このオバチャン?」

瞬間、彼女のエルメスからビットの攻撃を受けるガンダム!!

クスコ「誰がオバチャンだ!!喰らえ」

穂乃果「だってだって!!」o(><;)(;><)o

アムロ「クスコ・アルさん。ボクをバカにした!」

逃げる穂乃果を助けるアムロのガンダム。
互いにプライドを賭けて戦う。
ちなみに海未のガンタンクはホワイトベースを上下左右斜めに移動し守っていた。

海未「やらせません!上!下!旋回!球回転ロール!!」グルグル!

UTX兵A「なんだと!」

UTX兵B「戦車もどきが我々を……ぐはっ」

ガンタンクとは思えない動きにホワイトベースを落とせないUTX軍。
アムロとクスコ・アルはぶつかる!

アムロ「あなたは!」

クスコ「ロンドンブリッジを教えてあげ……なに!?ああ……」

瞬間、彼女の意識がアムロと穂乃果に通じた。
ロンドンブリッジ……、ロンドンブリッジ……。

No.350 17/04/21 18:42
自由人 

穂乃果とアムロはクスコ・アルの意識を感知しHONOファイターに乗る真姫はまた命が散ったことを知った。

真姫「またあたしは……」

希「ええから現実を見るんや」

真姫は希の言葉に頷く。
ウラキはガトーに思いをぶつける!

ウラキ「2号機を返せ!」

ガトー「まだまだだ!その程度!腕を上げたが」

アムロ「クスコ・アル……」

穂乃果「知らないオバチャンだったけど」

ほのアム「うわっ!?なに」

絵里「よくもクスコ・アルさんを!!」

亜里沙「あれは穂乃果さん!?雪穂のお姉さん」

ふたりの乗るエルメス3号機4号機がガンダム二機を襲う!!
しかしスレッガーと希が間に入る。

スレッガー「やらせるか」

希「せやで!穂乃果ちゃんワシワシ合体や!」

やだ!と断る穂乃果に再び希は合体する。
嫌がる穂乃果!

穂乃果「は、ハレンチ合体だよ」

希「まずはあの水色や!」

真姫「なにするつもり?」

やだよ!という穂乃果に構わず希は絵里の乗るエルメスにワシワシMAXを仕掛けた!

絵里「背後を取られた!?」ゾワッ!

ゾワゾワッと背後を襲うセクハラ感に絵里は怯えた!
ひぃっ!?
いまや!と希はワシワシMAXをした。
ガシィーン!!

絵里「きゃあああ〜っ!?」

希「ワシワシMAXをくらうんや!!」

絵里「いややああ〜!?お嫁にいけない!ビックリハラショーよ」

悲鳴に希は目の前の機体に絵里が乗っていることに気づいた。

希「ポンコツちゃん!? 」

絵里「えりよ!絵里!!名前を覚えなさいよ!」

亜里沙「ほ、穂乃果さん?」

穂乃果「え、亜里沙ちゃん?なんで」

亜里沙「ということで穂乃果果さんがいる連邦軍に寝返るね。お姉さん」

ええええ!?
愛妹に裏切られた絵里は希に攻撃を仕掛けた!

希「な、なんでや!」

絵里「ポンコツとかなんとか馬鹿にしたじゃない!」

すぐさま穂乃果は強制分離したが希と一緒にいる真姫にはとばっちりだ。

真姫「あ、あたしはカンケーないし!」

絵里「知らないわよ!」

亜里沙は白旗を出してホワイトベースに入っていた。

亜里沙「海未さん」

海未「あ、亜里沙ですか?」

No.351 17/04/21 21:12
自由人 

海未「亜里沙とホワイトベースは私が守ります!ローリングガンタンクっ!!」グルグル!

亜里沙「す、凄い。ハラショー、あのガンタンクであんな攻撃を……」」

亜里沙のエルメス4号機はホワイトベースに入っていく。
しかし姉の絵里はそれに絶望し攻撃を止めない。

絵里「あ、亜里沙まであたしを裏切った!ビットよ!いけ」

アムロと穂乃果を苦戦させるほどエルメス3号機は凄絶なまでのビットを放つ!

アムロ「なんなんだ彼女は」

穂乃果「絵里ちゃん?」

穂乃果の呼ぶ声に絵里は少し理性を取り戻すが、u’sの発起人であることに気づく。

絵里「あなたを認めないわ!!」

ビットはHONOガンダムとHONOファイターを襲う!
アムロはカイやハヤト共にソロモンに近づいてゆく。
アムロはソロモン海域を何者かの意識を感じる。

アムロ「なんだ!?」

カイ「どうした」

アムロ「プレッシャーがある」

ハヤト「なに」

瞬間だった。
ひし形のようなソロモンから巨大な機動兵器からメガ粒子砲を放ち艦隊の一部が爆発に包まれた!

ドズル「わはは!我がビグ・ザムに勝てる者はいない!」

穂乃果もプレッシャーを感じた!その隙に絵里はビットを放つ。
きゃああ〜!?
海未はガンタンクで穂乃果の方に向かいたいが乱戦のソロモンである。

海未「穂乃果!?」

希「なにが不満なんや!ポンコツちゃん!」

絵里「えりよ!絵里!あたしだってスペースシップアイドルになりたかったのに!大佐はララァという女を!」

振り向く穂乃果は叫ぶ。

穂乃果「大佐!?赤い彗星のこと、シャア!」

そうよと叫ぶ絵里。
穂乃果は絵里から距離を取り呟く。

穂乃果「え、絵里ちゃん?へんたい仮面のシャアといたの」

絵里「あんたて人はぁ!認められないわ!」

再びビットの猛攻!
しかし穂乃果は懸命に説得する。

穂乃果「シャアという人はへんたいさんだったんだよ!絵里ちゃんや亜里沙ちゃんはへんたいになるかもしれなかったよ」

その声は戦場全体に轟いた。
ビグ・ザムのドズルにも伝わる。
なに、と。

絵里「大佐がへんたい?いやぁぁ!?」

穂乃果はガンダムで絵里の機体に抱きついた。

No.352 17/04/22 05:31
自由人 

穂乃果は伝える。

穂乃果「絵里ちゃんはあたしたちといる時はたのしそうな顔をしてたよ……」

絵里はまさかと驚く。
しかしHONOガンダムからのモニターには穂乃果たちが撮ったと思われる画像が彼女のエルメスのモニターを覆う。
そこには見たことがない笑みをする自分や亜里沙がいる。
亜里沙は銃を構える連邦兵がいるなか雪穂に抱きつかれた。

絵里「あ、あたしは認められないわ……」

穂乃果「なんのこと?」

希「ポンコ……」

真姫「それを言うからよけいに絵里は拒むのよ」

希「えりち?えりちでええ?(お気に入りやったのに)」

絵里はわなわなと震えていた時だ。
ソロモンからビグ・ザムがメガ粒子砲やミサイルの猛攻がホワイトベースに迫る!

絵里「あぶない!穂乃果!希!」

彼女のエルメスは咄嗟に二機を跳ね退ける勢いでぶつかりエルメスはメガ粒子砲に焼かれたように見えた。

ほののぞ「えりちゃ〜ん〜!!(えりちぃぃ!!)」

真姫「ビームにやられた?」

絵里「あ〜、こわかった……。焼かれたかと思ったわ」

シリアスな場面だったのに機体は黒焦げになったようだが無事な彼女に穂乃果と希はプッツンした。

穂乃果「合体だよ!希ちゃん」

よし!とふたつのHONOは合体した!
え、と驚く真姫の前でHONOガンダムワシワシモードになる。

ほののぞ「ワシワシモードっ!!」ワシワシ ワシワシ!!!

絵里「キャアキャア!なにするの!?」

絵里の機体はワシワシMAXをされ機体の武装は使用不能にされた。
さらにそのままホワイトベースまで投げとばされた!!

ほののぞ「いっくよぉぉ〜!!えい」

絵里「きゃあああ」クルクル クルクル!?

海未「あれは!」

穂乃果「海未ちゃん、絵里ちゃんをお願い!」

穂乃果はワシワシMAXモードで希、真姫と共にソロモンの中心に向かう!

真姫「え?あたしまで。これは……?」

戦場のなかHONOガンダムがワシワシモードとは異なるシステムがわずかに発動していたらしいデータを見つけた。
アムロたちはビグ・ザムに苦戦を強いられていた。

アムロ「なんてデカブツだ」

スレッガー「弱音を吐くんじゃない」

No.353 17/04/22 06:59
自由人 

ビグ・ザム。
それはUTX軍が建造した巨大MAだった。
お椀をふたつ重ねた胴体にはメガ粒子砲やミサイルを備えIフィールドというビーム防御まで備えてある。脚部のクローはミサイルでもある。

アムロ「ビームが効かない」

カイ「化け物だ」

ハヤト「ぐわっ」

スレッガー「ハヤトは退け」

前線に向かった穂乃果たちも見た。ホワイトベースにいる凛や海未たちも存在だけは感じていた。

穂乃果「デカイよ」

希「なんちゅう化け物やねん」

真姫「こんなモノまで作ってしまう人間がいるなんて。イゼルカント様は何を地球圏に望むの」

イゼルカントに様をつけているのは彼女の複雑な心情であった。
ビグ・ザムの攻撃は容赦ない。

凛「ビームやミサイルがあちこちに放たれてるにゃ」

花陽「ホワイトベースはやらせないです」

海未「うおお!」

ホワイトベースに保護された絢瀬姉妹は海未のガンタンクの活躍にそれぞれちがう感想があった。
亜里沙は感動していた。
海未さん……。
絵里は口をあんぐり開けていた。
ガンタンクよね?戦車もどきであれだけ活躍できる海未の方が化け物なみよ。
ちなみにこの時に捕獲されたふたりのエルメスは戦後、連邦軍のニュータイプ研究や開発に関わることになる。

セイラ「なんてプレッシャー」

スレッガー「戦いを生み出す源みたいだぜ」

ひし形のようなソロモンからは悪意そのものが戦いが始まった時はあったがいま巨大MAから感じられた。

アムロ「コイツが源か」

カイ「ハヤト!」

ハヤト「まだまだ」

スレッガー「無理すんじゃねえ!」

セイラ「(この戦いに兄さんはいない)」

セイラは兄を感じないことに安堵がある。が戦いに生き残ることが必至であった。
アムロはセイラを気にした。
穂乃果はWASIWASIに躊躇いながら試みた。ビグ・ザムの脚に取りつきワシワシMAXした。

ドズル「痒くも感じないぞ」

穂乃果「弱点はないの!真姫ちゃん」

真姫「分析してるわよ」

海未「穂乃果」

補給に戻った海未はモニターで見ていた。
凛と花陽は背中合わせでジムを動かしていた!

凛「かよちん」

花陽「ソロモンは甘いお菓子ではなかったです!」

No.354 17/04/22 07:59
自由人 

凛と花陽、海未はホワイトベースを守る!
アルビオン隊のベイトたちもアルビオンを守る!

ベイト「不死身の第四小隊の生き残りを舐めんな」

モンシア「バニング大尉の敵討ちをしろ!ウラキ」

アデル「キース!」

キース「まだやれます」

凛と花陽はキースの進歩に目を見張る。自分たちとおなじキャリアなのに支援は自分たちより腕は上なのだ。

凛「キースさん凄いにゃ」

花陽「ウラキさんほどではないけど腕は上がってる」

うおお!と叫びながら海未はやはりちょっと悔しかった。
穂乃果やことりはガンダムなのに。悔しさをバネにしながらガンタンクでソロモンで戦う穂乃果を思う。
頑張るのですよ。
穂乃果やアムロたちは苦戦だった。

アムロ「無敵なのか」

ドズル「ニュータイプなんぞいるから世界が狂うのだ!」

ドズル「パイロットなんぞは小便を垂らすのが仕事ぞ!」

ドズルはビグ・ザムの稼働時間が少ないことにパイロットたちに脱出を促した。
生きていれば未来があると。

ハヤト「パイロットが脱出している」

希「なんでや」

真姫「この機体はたいして稼働できないわ。残弾が尽きるはず」

その通りでありIフィールドも出力が落ちビームが当たり弾けた。

アムロ「やれる!」

しかしスレッガーはまだ敵が意気盛んなことに気づく。

スレッガー「油断するな!」

ドズル「邪魔だ!」

ビグ・ザムに残された脚のクローが発射される!ホワイトベースに向かうのを感じたスレッガーは咄嗟にGファイターで庇う!衝撃が彼を襲う。

スレッガー「ぐはっ」

ミライ「スレッガー!?」

ブライト「なに」

オスカー「スレッガー機ロスト!」

スレッガー機はビグ・ザムに向かいながら突撃しようとしていた。
まだまだ!

セイラ「スレッガー」

アムロ「よせ」

スレッガー「コイツを落とさないとお袋さんが泣いちまうぜ……。アムロにセイラ頼む!穂乃果!」

スレッガー!
スレッガーさん!?
と誰もが叫ぶなかIフィールド発生装置めがけてGファイターは飛び爆発四散した!!

海未「なんです?」

穂乃果「うわぁぁん!」

それに呼応したようにビグ・ザムのコクピットから人が現れる!

No.355 17/04/22 10:36
自由人 

うわぁぁん!!
穂乃果の悲鳴にHONOガンダムの機体が輝く。
“HONO”の刻印が剥がれ“u’s”となる!
この時地球にいることり、ソレスタルビーイングにいるにこにまで彼女の声が届いた気がした。

ことり「」ハノケチェン!?

にこ「なに?泣いている?」

ドズルは目の前の白い機体をふたつ睨み手にしたマシンガンを放つ。
彼の頭には妻とミネバしか頭になかった。
やらせはせんやらせはせんぞ!!

アムロ「穂乃果?あれは……あれが源か!」

穂乃果「こんな…こんな人がいるから!!」

真姫はHONOガンダムいやu’sガンダムが覚醒に近いのを知っていた。
ミューズ……!
石鹸とボケる希はスルーした。

希「」

ほのアム「お前みたいなのがいるからっ!!」

ガンダムはビームサーベルを抜きビームをビグ・ザムに向けた!
しだいに機体ごとに爆発が広がる。

デラーズ『ガトーおよび我がデラーズ艦隊に属する者や共鳴ある者たちは退くのだ』

この時グワデンから発せられた帰還信号によりガトーはウラキとの決着を預けた!

ガトー「まだまだヒヨコだ。貴様は」

ウラキ「なに!?」

性能が劣るはずのゲルググでガトーはガンダム1号機と互角以上の戦いをしたことに気づく。
穂乃果たちは戦いには勝った。
連邦軍が勝利をおさめたのはソーラ・システムというシステムのおかげもあった。
物量ではすでに上回っていた。
しかし犠牲もあった。
スレッガーの犠牲にミライは涙した。
ブライトはミライを抱き締めた。

ミライ「スレッガー……」

ブライト「彼はキミを守った。これからは私が守る……」

アルビオンのニナはガンダム2号機の姿がなかったことに安堵があった。
しかしガトー。
彼はいつまた自分の前に現れるかわからない。
帰還した穂乃果は涙を流し海未の平たいムネに顔を埋めた。

穂乃果「うるうる」

海未「平たくないです」

凛「まな板にゃ」

花陽「素飯と海苔とキュウリ」

海未「カッパ巻きを作らない」

真姫は“u’sガンダム”として機体が覚醒に近いのを知った。
希は思う。
u’sの名付け親はウチ!
絵里と亜里沙はとりあえず保護された。
絵里は出世コースだったのに認められないわ。

No.356 17/04/22 11:44
自由人 

保護された亜里沙は雪穂といちゃいちゃし絵里はブツブツと文句を垂れていた。
認められないわ。

穂乃果「そうだよね。ことりちゃんが隠れ巨乳はともかく海未ちゃん凛ちゃんにこちゃんは貧乳トリオだから」

うみりん「え」

絵里「ちがうわよ!なんであたしがここにいるのよ。敵なのに!」ミトメラレナイワ!

海未「貧乳やムネが平たい件は置いといて」

ほのりん「(いつか話題にしよ)」

海未「だけどホワイトベースに来なかったら姉妹が敵味方に分かれたらどうするんです?」

花陽「亜里沙ちゃんの笑顔を見れないよ」

く、と唇を噛む。
穂乃果は手を出す。

絵里「お手はしないわよ!あんたみたいにイヌじゃないし」

穂乃果「イヌじゃないし!」

希「穂乃果ちゃんはこう言いたいんよ。u’sに入ろうて」

うみりんぱなまき「通訳いる?」

穂乃果「u’sに入ってくれないかな。ポン……絵里ちゃん?」

絵里「いまポンコツと言いかけたくせに。フン、いいわよ。ダンスは素人なくせに」

海未はグサッと来た。
凛はラーメンができるのを待つ。
花陽はムネのサイズを確認した。
海未はふたりを叱った。

りんぱな「(叱られた)」

穂乃果「これでu’sは八人……」

希「いや!ウチを入れて九人や!!」

ほのうみりんぱなまきえり「え〜〜〜っ!?」

穂乃果『UTXとソレスタルビーイングが開発した胸囲のあるモビルスーツ、東條希!』

希「ワシワシMAX!!」ワシワシ!ワシワシ!

穂乃果「!?」👼

海未「脅威ならともかく胸囲……」シクシク

希「よし!u’sは九人や!」

凛「なんかなし崩しに九人にされたような」

花陽「穂乃果ちゃん海未ちゃんことりちゃん凛ちゃんあたし真姫ちゃんににこちゃん希ちゃんに絵里ちゃん」

海未「メンバーが二名欠員はしかたありませんが」

穂乃果「メンバー三名がムネが平たいのはしかたないよね」

うみりん「!?」ワシワシ ワシワシ!!

穂乃果「きゃあ」👼

絵里「え……とお笑いグループかなにか?」

ほのうみりんぱなまきのぞ「アイドル!!」

こうしてようやく真のu’sが結成された。
A-RIZEはu’sに存在感を感じた。

No.357 17/04/22 13:46
自由人 

サイド3にいるA-RIZEはグワジン級戦艦に移乗しア・バオア・クーに向かうなかu’sの存在感を感じていた。

ツバサ「ただのぽっと出と思っていたが」

英玲奈「我々に迫る勢い、いや人気だ」

あんじゅ「私たちはザビ家に操られているだけ。これでいいのかしら……」

A-RIZE。
もとはサイド3で平和を歌うアイドルであったという。
ジオン・ダイクンは彼女たちを手厚く保護をしていたがザビ家はニュータイプ思想同様にUTX歌公国のために利用してきた。
三人はア・バオア・クーの傘のような岩が見えてきた。
スペースシップアイドルとして正念場な感じが三人に伝わる。
そして地球サンクキングダム、ここにことりとカトル、ノイン、保護されたトレーズ派そしてリリーナも正念場が来た。

ノイン「ことり!勝手に動くな」

ことり「まだこの機体、いやゼロシステムを扱えない!みんなやリリーナちゃんを巻き込むわけにはいかない!」

ことりのエピオンは鬼神のような獅子奮迅の働きを見せた!!
モビルドールに接近するや否やビームソード、ヒートロッドで薙ぎ倒していく!!
リリーナは戦いが国に近いのを感じていた。
『オラは平和主義者』のテーマが虚しかった。
ドロシーが彼女に語る。

ドロシー「平和な国もひとたび戦争に巻き込まれればなにもできませんわね。リリーナ様」

リリーナ「戦争好きなあなたの話を聞いている時ではないわ」

ドロシー「ではどうするのです。なにもできない完全平和主義では国も人も滅びてしまいます」

ドロシーの正論と戦争の爆発音がリリーナの目と耳を離さない。
自分は決断しなくては……。
ゼクスはハワードが手に入れたウイングゼロでかつての故国を目指した。

ゼクス「サンクキングダム!リリーナっ!!」

ことりはゼロシステムに再び振り回されていた。

にこ『焼き鳥は串で食べるのが基本。では南ことりは?』

海未『衣裳のスカートが短いです。下着が見えます!却下します』

ほのりん『チラチラ』

ぱなのぞ『ムネ』プルルン♪♪

海未『却下です』

ことり「ひどいよ!海未ちゃん!!」

モビルドールを海未と思い込み戦うことりとエピオン!
財団派OZはエピオンの戦力に震える。

No.358 17/04/22 16:21
自由人 

ゼクスはサンクキングダムと妹の名を叫んだ時にウイングゼロで降り立った時だ!
妹の声がした。

リリーナ『我がサンクキングダムは如何なる時も戦ってはいけません。私リリーナ・ピースクラフトはロームフェラー財団に降伏致します。繰り返し……』

ドロシー「さすがですわ。リリーナ様!」

ゼクスのサンクキングダム復興の心を折るには充分過ぎるくらいの声明であった。
しかしゼロのゼクスの前に現れたのはことりのエピオンである!
二機はビームサーベルとビームソードでぶつかる。

ことり「ゼクス!」

ゼクス「u’sの南ことりか!?聞く、キミは敵か味方か」

ゼロに聞け、ことりらしくない言葉であり攻撃をことりは止めない!

ゼクス「ええい!こんな戦いになんの意味があるのだ。馬鹿な!」

彼の目には幼き日に見たサンクキングダム崩壊を彷彿させる国の有り様が見えていた。
しかし目の前の機体が迫る!!
それを見ている財団派Oの幹部は部下に伝える。
強力な新型が二機いる。モビルドールを投入せよと。ガンダムの名前は出さなかった。
ことり、ゼクスはぶつかる!

ことり「あたしに勝てる方法を教えなさい!エピオン」

ゼクス「ゼロ!」

瞬間、ふたつのゼロシステムはぶつかりあい飽和したようにシステムからデータが無数に奔流し互いに機体ごとサンクキングダムの崖に倒れいった。ことりはコクピットからゼクスを撃とうとしたが気を失う。

ことり「ゼクス・マーキス……」

短い間ふたりは気を失っていたようだ。

ゼクス「互いにシステムに翻弄されたな」

ことり「ふん、あたしはウイングゼロでいく」

ゼクス「これは?」

ことり「トレーズの思想は私にはわからない。だけどあなたなら」

ことりはゼロに乗り込み財団派OZの輸送機やモビルドールに突っ込んでゆく。
ゼクスはエピオンに気づいていた。
接近戦仕様でまとめられた機体はまさに決闘用であった。

ゼクス「いまは使わせてもらう。トレーズ」

この日サンクキングダムは崩壊しリリーナはロームフェラー財団に身を投じ後に世界国家元首となり一部ではあるがフリット・アスノの支持を得る。
ちなみにリリーナ加入以前の財団はデルマイユ候のユニットGGB(爺爺婆)があるが人気は圏外であった。

No.359 17/04/22 18:49
自由人 

サンクキングダム崩壊を時をほぼ同じにして宇宙ではソレスタルビーイングガンダムマイスターのひとりロックオン・ストラトスは散っていた。
お前ら満足かよ。こんな世界で……。
彼は虚空の宇宙を掴みながら両親や妹、弟ライルに思いを馳せ散っていく。
刹那=にこは頭を撫でられたり可愛がられからかわれはしたモノの彼がよきムードメーカーでありリーダー的存在は否定しなかった。
にこは叫ぶ。

にこ「ロックオンンンン〜っ!!」

その後、ティエリアとは再びいさかいがあったがみな最後の決戦になるだろうと覚悟した。
にこはロックオンのハロから知る。
ロックオンを亡き者にしたのは埼玉のヒロシ、中東の足臭い親父、アリー・アル・サーシェスであることを。
サーシェスとにこは鼻をひん曲がらせながら呟く。
ロックオンの私室を出るとフェルトに会った。
なに?と聞いた。

フェルト「トレミーのデビューをロックオンは見れなかった……」

にこは思う。
デビューしない女の子たちは星の数ほどもいる。またデビューしないまま普通の幸せを得る女の子たちもまたいる。
ロックオンは欧州でテロに遭うまでは普通の暮らしだったという。
普通に暮らし女の子を口説きアイドルの追っかけをしたという。
にこはフェルトに言う。

にこ「デビューしなくても彼は見てくれるわ。遺書に思いを託さなくてもね」

フェルトが僅かに瞳を水で濡らしていたがにこは背中を向けた。
戦いが開始された!

ピーリス「被験体E-57!!」

ハレルヤ「はいな」

キュリオスとGIN-Xの超兵が再びぶつかりティエリアのナドレをパトリックのGIN-X部隊が襲う!

ティエリア「負けるわけにはいかない!」

パトリック「なんだと!セミヌードが!!」

パトリックはナドレにより仲間の機体が弾けるように爆発し激昂した!
プトレマイオスの隙を突いて高濃度のビーム粒子が襲いにこは見た!

リヒティ「コンテナブロック消滅!」

スメラギ「なんですって!」

ラッセ「メディカルブロックが消えただと!?」

にこ「く」

明らかに味方のGIN-Xが目の前にいたのにビーム粒子を発射した機体に躊躇いは微塵もない。
にこのエクシアの前にいた機体は黄金色をしていた。
希の占いが当たる……。

No.360 17/04/22 19:33
自由人 

ソレスタルビーイング殲滅か!?のニュースは地球圏すべてに流れていた。

希「にこっち」

凛「つまりはにこちゃんは全滅おんなと」

花陽「早い卒業ですね」

本人が聞いたら激怒するようなことを花陽は自然に言う。

アナウンサー『ソレスタルビーイングに向かう三国家軍は優勢の模様!』

希「ん?」

穂乃果「希ちゃんどうかしたの」

海未「またアホなものでも見つけましたか」

真姫「GNドライブ、GN粒子……」

希「ここ!ここ!なんか金色の機体が見えんねん!」

彼女が指差した先にたしかに金色の機体があったがカメラは望遠レンズで撮ってたためにスピリチュアルな希にしか見えなかった。

絵里「金色っ!?どこよ!どこ」キョロキョロ!

希「ここや!ここ!」

テレビ局の望遠レンズでは限界がありスピリチュアルな希にしか見えなかった。

ブライト「うむ、東條くんを学校の生徒にたとえると問題生徒かな」

おやどり「フツウに副生徒会長が務まるとは思えないわね。がめついし」シクシク

希「なんでやねん!」

スピリチュアルな力をほんの少し憎く思う。
しかたないので絵里の胸を意味なく鷲掴みにしておいた。

絵里「へんたい!」

希「ワシワシさせて!にこっちおらへんから」

穂乃果はドキドキしていた。サイド6でアムロとふたりで出掛けた時のことがいつ自分が本当のことをしゃべらないか。

海未「サイド6のことですが」(¬_¬)

穂乃果「しらない」

真姫「子どもでもわかる表現ね」

穂乃果「ほのかサイド6でへんな仮面をつけてあかいコスチュームを着けたへんなひとと会ったなんて言わないよ!」

海未の頭にはこんなイメージしかない。
赤い仮面=仮面舞踏会に出るような仮面。
赤いコスチューム=赤いエッチな下着を着けた女王様みたいなひと。
当然のようにぷっつん、いやブチッ!と何かがキレた。

海未「ほ〜の〜か〜!!アムロさんとどこへ何しに行ったんですかぁぁ!!」

穂乃果「湖で綺麗な女の人がその人に連れていかれたの見たんだよ!」

海未「まったく犬みたいに連れていかれないでよかったです!」

穂乃果「ほめてるのか貶されてるのか」

どっちもです!と怒る海未だった。

No.361 17/04/23 05:22
自由人 

にこは黄金色の機体を見つめていた。

にこ「お前は!」

アレハンドロ「我が名はアレハンドロ・コーナー!刹那・F・セイエイ」」
にこ「あ?アブドラ・ザ・ブッチャー??」

アレハンドロ「我が名はアレハンドロ・コーナー!」

にこ「アグネス・チャン・リンス・シャンプー?」

アレハンドロ「ふ、ふざけるなぁ!」

黄金色のアルヴァトーレが猛烈な速さで迫っておりエクシアは苦戦を強いられる!
そこへやってきたのはラッセのGNアーマー!

ラッセ「刹那ドッキングだ!」

にこ「わかった」

GNアーマーと合体しエクシアの性能は格段に上がる!

アレハンドロ「私こそが世界の支配者!キミたちソレスタルビーイングの監視者!」

にこ「成金じゃないの」

この時にこの脳裏にはマリナの幻影が見える。
戦わなくていいの刹那、戦わなくていいの……。
首を横に振るにこ!

にこ「あたしは戦争根絶をする!あたしやあの子達みたいなのがいない世の中をつくる!」

アレハンドロ「何を言っている!」

アルヴァトーレのクローがGNアーマーを襲う!ラッセが叫ぶ!

ラッセ「ぐあ」

にこ「ラッセ!」

ラッセ「やれ!刹那」

にこ「うわぁぁぁ!」

GNソードやダガーを使いアルヴァトーレのMA部分を破壊したかと思い勝利したかと思ったが。
MA部分が爆発しアルヴァロンの真の姿ににこは驚き呟く。

にこ「金色のジム……。花陽かしら?」

アレハンドロ「金色のジムではない!この機体こそ支配者のもの!」

外見と性能が別であることをにこは忘れていた。エクシアを再び衝撃が襲い叫ぶ。
世界の歪み。

にこ「見つけたわよ、世界の歪み……」

アレハンドロ「それがどうした!この私にこそ世界を支配するにふさわしい!」

アルヴァロンがエクシアを襲う。疑似GN粒子の輝きが悪魔のように!
傷つくエクシア。叫ぶにこ。

にこ「トランザム!」

トランザムの輝きがエクシアを包み超高速で移動しGNソードやダガーがアルヴァロンの装甲を破壊していく!

アレハンドロ「馬鹿な。この私が」

にこ「成金趣味は時代が早いのよ!」

GNライフルでアルヴァロンが跳ねる!

No.362 17/04/23 05:54
自由人 

アレハンドロ「ば、馬鹿な!この私が」

にこ「金色のジムなんていらないのよ!」

アレハンドロ「じ、ジムではない!!アルヴァロンだ!」

そこへリボンズから通信が入る。

リボンズ『お役目ご苦労様でした。アレハンドロ・コーナー』

なに、と彼はモニターの中のリボンズを睨む。

リボンズ『これからは私リボンズ・アルマークが計画を引き継ぎ私の計画となるでしょう』

アレハンドロ「なんだと!イオリア計画は我がコーナー家の」

リボンズ『そんなことだから器がちいさいのですよ』

モニターが切れた途端にエクシアが迫りコクピットを爆発が襲う!
アレハンドロ・コーナーは死した。
しかしまだエクシアを見つめる者がいた。ユニオンフラッグカスタムが襲う!

グラハム「見ていたぞ少年!いや少女よ!」

にこ「グラタンなら外食チェーン店出しなさいよ!」

グラハム「グラタンではなあ!この私グラハム・エーカーこそがキミを愛する!」

にこ「愛ですって!」

グラハム「憎しみを超えればそれは愛となる!」

エクシアとフラッグカスタムの戦いはさらに熾烈となる。
トランザムのタイムリミットが迫る。

にこ「いけないわ!」

グラハム「私はキミを愛する!キミも私を愛したまえ!」

にこ「だから!グラタンとハム屋に転職しなさい!狂ってるわ」

グラハム「狂わせたのはキミだ!!」

フラッグカスタムの攻撃でエクシアが傷つく!各部から火花が飛び散る!

グラハム「ならば私を愛してみろガンダム!」

にこ「愛せるわけないでしょう!あんたも戦争を生んだ者のひとり」

グラハム「キミも同じだ!ガンダム!」

にこ「うおおお!!」

ふと海未みたいねと自虐しながらにこはフラッグカスタムと激突した!
地球にいるマリナは思う。
刹那、あなたはいまどこにいます。
あなたはちいさい女の子なのだから……。
戦いのなかでしか生きられないあなた。私はあなたを理解できないかもしれない。
だけど思いはおなじ……。
刹那……。
ホワイトベースにいるこころは何かを感じた。

希「こころちゃん?」

こころ「お姉さま……」

ふと瞳から滴が流れていた。

希「にこっち」

こころは希に抱きつく……。

No.363 17/04/23 07:06
自由人 

ホワイトベースはアルビオン、レビル艦隊と分かれ再び単独行動に出る。

ブライト「謎の動きがUTX軍にあるのか。絵里くんなにか知らないか」

絵里「う〜ん」

穂乃果「便秘なら便秘の達人の海未ちゃんだよ」

うみえり「ちがう!」

絵里「私はu’sに入ったけどそう簡単に機密漏洩していいのか。悩むの」

穂乃果「漏洩?おもら……」

海未「いま言ってはいけないことを言おうとしましたね」

海未に睨まれ口を自ら塞ぐ穂乃果は顎を縦に頷く。

絵里「実はテキサスコロニーの辺りで私たちニュータイプ部隊の実験をしてたわ」

穂乃果「敵」

凛「刺す?」ツンツン

花陽「転がす?」コロコロ コロコロ

海未「なんで私を転がすんですか!?」

ミライ「スレッガー」

スレッガーに思いを寄せるミライ。指輪を掌にしまう。

ブライト「ミライ」

海未「誰か私を助けてください」ゴロゴロ (@_@)

ほのりんぱな「よく遊んだです」(;^_^A

海未「はあはあ。おぼえておいてください三人とも」

ほのりんぱな「忘れた!」

テキサスコロニーにはシャアとフラナガン博士がザンジバルにおり残ったララァのテストをしておりまたマ・クベ艦隊も潜んでいた。

マ・クベ「シャアな。信用ならんな」

ウラガン「はあ」

シャア「フラナガン博士、ニュータイプはララァひとりになってしまった。すまないな」

フラナガン「いやいやあのふたりは補欠みたいでしたから」

えりあり「ぶぁっくしょいっ!!」☆≡(>。<)

ほのうみりんぱなのぞ「」(/≧◇≦\)

絵里「はしたない」

海未「くしゃみしたのは絵里ですが」

テキサスコロニー。
そこはかつてアメリカ西部開拓時代を再現した観光コロニーだが戦いでミラーの角度が固定され砂漠化していた。

穂乃果「視察もとい観光ができないよ」

海未「もう観光と言い切ってますね」

希「テキサスコロニー」

凛「敵」シャキン!

花陽「刺す」グサッ!

海未「私を刺さないでください!」ツンツン!(/≧◇≦\)

ララァ「誰かを感じるわ」

シャア「ララァ?」

No.364 17/04/23 09:24
自由人 

この時点でのSSI(スペースシップアイドル)の順位は。

一位 UTX歌公国 A-RIZE

二位 火星 鉄華団 グーデリア・藍那・バーンスタイン

三位 連邦軍第13独立機動艦隊 ホワイトベース u’s
UTX歌公国軍ザンジバル ララァ・スン シャア・アズナブル

穂乃果「へ、へんたいさんがランクイン!?」

海未「へんたい?」

絵里「大佐があの女と共にランクインですて!?認められないわ」

ほのうみえり「え」

花陽「え……と穂乃果ちゃんがサイド6で会ったのは」

穂乃果「これこれ!変態仮面さんとララァさんだよ」

絵里「大佐は変態仮面ではないわ!赤い彗星のシャアよ」

え、と穂乃果は思い出す。
いままで戦ってたのはUTX軍の赤い彗星、つまりはシャア。シャア・アズナブル……。

穂乃果「えええ!?あの人が赤い彗星、へんたい仮面さんが!?」

アムロ「さっきからうるさいぞ!なんだ」

海未は事情をあらためてアムロから聞いて納得した。

海未「サイド6であなたはシャアとこのララァという人に会ったんですね」

ああ、と頷くアムロ。
しかしあのララァがスペースシップアイドルとしてシャアとデビューしたとは。
UTX軍を応援しようかなと心揺れた。

絵里「大佐は私というものがありながら」

凛「絵里ちゃんは眼中になかったと思うにゃ」

花陽「料理で釣られそうだし」

絵里「あなたたちと一緒にしないでよ」

ホワイトベースはテキサスコロニーに入港する。
シャアも報告を受けた。

シャア「木馬が入港しただと」

ララァ「デビューがいきなり三位だなんて」

セイラは思う。
兄が女性と一緒にスペースシップアイドルとしてデビュー。
会えるかもと密かに思う。

穂乃果「アメリカみたいだ」

海未「観光コロニーだったんですね」

花陽「どこかに美味しいものあればいいな」

希「にこっち」

絵里「にこ。ソレスタルビーイングはどうしたのかしら」

三国家はソレスタルビーイングを壊滅させ連邦軍への加入手続きをしていると報道があった。

カティ「デビューか」

ピーリス「考えてみましょう」

エクシアの光芒が宇宙に流れる……。

No.365 17/04/23 13:36
自由人 

ほぼ同じ頃、地球には連邦さえも取り込もうとクィーンリリーナを筆頭としたロームフェラー財団が動き出していた。
リリーナが自分に討たれる覚悟と知ったことりは彼女を討たないまま再び宇宙を目指す。
にこが行方不明なのが気がかりであった。

ことり「まあ自然脱退ということで。u’sは新たに加入した希ちゃんと絵里ちゃんでいいかな」

ウイングゼロをことりはだいぶ扱えるようになっていた。
宇宙に戻りあとはコロニーの人々が自分たちで平和の意思を示すのだが、ホワイトファングなる勢力が現れ厄介だ。
そこへ通信が入る。

?「ことり、南ことり聞こえるかしら」

ことり「だれ?」

サリィ「私よ、サリィ・ポゥ。私も宇宙へ連れていってくれないかしら?」

ことり「サリィのおば……サリィのお姉さん。シャトルを用意して」

おばさんと言われかけ微かに彼女は眉間に皺を寄せたが気にしなかった。
ことりはOZ残党を倒していく。
再びテキサスコロニーの穂乃果たち。

穂乃果「敵刺す」ツンツン

凛「敵刺すにゃ」ツンツン

花陽「敵刺す」ツンツン

海未「やめてください!私を突っつかないでください!!」(/≧◇≦\)

しかしブリッジからバギーが出ていくのが見えた。

絵里「セイラというひとがいないわ!」

希「なんやて!」

凛はひらめいた。

凛「きっとテキサスコロニーには隠れ家のようなお店があってセイラさんは食べに行ったにゃ」

アムロ「そんなことはない」

ブライト「なにか知っているのか」

いえ、とアムロは口をつぐむ。
彼女の出生はまだ秘密なのだ。セイラは何かを感じたのか。

アムロ「セイラさんを連れ戻して来ます!」

アムロはガンダムに乗るのを見て絵里は穂乃果に言う。

絵里「穂乃果はいかないの?」

穂乃果「なんで」

絵里「ニュータイプじゃないの」

真姫「穂乃果はニュータイプでもないと思うけど」

ムッとしながら穂乃果は凛と花陽を誘いながらバギーでセイラを追う。

穂乃果「ニュータイプじゃないかもしれないけど」

凛「いっく〜にゃあ〜♪」

花陽「美味しいモノ♪美味しいモノ♪」

海未「待ちなさい」

希「ガンタンクでいくで海未ちゃん!」

No.366 17/04/23 14:03
自由人 

セイラのバギーが先を走るが砂嵐で見えなくなった。
アムロのガンダムも追いかける!
穂乃果たちは見失いかつて観光ガイドのアプリを見る。

花陽「す、ステーキを出すお店があったようですよ」

ほのりん「す、ステーキっ!?」

海未「待ちなさい!」

背後からどどどと轟音を立てながらガンタンクに乗った海未、希ついでに絵里もやって来た。
慌てる穂乃果たち。

穂乃果「うわうわ!ガンタンクなのに」

凛「まるで馬にゃ!テキサスの馬にゃ」

花陽「ウシみたいな希ちゃんならステーキですが」

希「なんやて!」

希はガンタンクのアクセルを踏んだ!
二組のおいかけっこは続く!

凛「こわいにゃ」

絵里「なぜあたしまで?」

海未「待ちなさい〜!!」

穂乃果「オニだよ!オニガンタンクだよ」

その頃、何かを感じたララァはエルメスに乗り込んだ。

ララァ「来る、何か来る」

シャア「なんだと」

フラナガン「他のニュータイプを感じているかもしれません」

その言葉にシャアは湖畔でのあの少年兵つまりはアムロを思い出していた。
シャアもゲルググに乗り込んだ。

シャア「危険を感じたらザンジバルは港を離れろ。いいな!」

セイラは何かを感じて頭痛に苛まれた。

セイラ「この感じ!兄さんっ!?」

穂乃果たちは海未たちから逃げながら廃業となったステーキ屋の前で涙していた。

ほのりんぱな「ウルウル」

海未「どうやらとっくのむかしに店を畳んだようですね」

希「やれやれやね」

絵里「この三人は食い意地を張りすぎ。あとでロシア料理くらい作れるから」

ほのりんぱな「!?帰ろう!」

喜び勇んだ穂乃果たちの側で爆発が起きた。

ほのりんぱな「なに!?」

アムロ「セイラさん!」

海未「穂乃果たちはホワイトベースに戻るのです!!」

穂乃果「あ、あのね海未ちゃん」

希「どないしたん」

ほのりんぱな「道に迷っちゃったよ!!」

絵里「ナビゲーションがあるんじゃない」

あ、と砂嵐のなかつぶやくほのりんぱなトリオである。
マ・クベのギャンも出撃していく。

マ・クベ「ウラガン、もし私に何かあった場合は壺をキシリア様に届けてくれ」

No.367 17/04/23 16:25
自由人 

穂乃果たちは再びコアファイター側のコクピットに入る。
言うまでもなくせまい。

穂乃果「こっちだよ。絵里ちゃん」

なぜ?と首を傾げる絵里に穂乃果は答える。

穂乃果「海未ちゃんのいる頭部コクピットはだっしゅつできないから」

すぐさまコアファイター側コクピットに移る絵里。しかしせまい。
穂乃果、凛、花陽、希、絵里の五人。サイド6の時に比べたらマシである。

絵里「せまいわ」

花陽「凛ちゃん」

希「うち希」

凛「せまいにゃ」

穂乃果「ということで海未ちゃんレッツ……!?セイラさん!」

穂乃果はセイラらしい人影を見かけて再びバギーに乗り動かした!

海未「穂乃果っ!?」

砂嵐がひどくなりガンタンクは追いかけられない。
ララァはシャアとは違うニュータイプの存在を感じていた。
ガンタンクはやむ無くホワイトベースに戻り再び海未はカイやハヤト共にコロニー内に出た。

カイ「むりすんなよ」

海未「私の親友です。穂乃果は」

ハヤト「しかしUTX軍がいたらまずいですよ」

ビームの轟音がセイラや穂乃果、海未たちに伝わる。
アムロとシャア、ララァがぶつかっている。

絵里「ニュータイプがコロニーの中にいるわ」

亜里沙「カンでモノを言うのはよくないわ。お姉さん」

絵里「いるわよ!」

真姫「ニュータイプ。人類の可能性を戦争にしか使えないなんて……」

ホワイトベースのブリッジにいる者たちは砂嵐のなかを見つめるが迂闊にコロニー内部に入れない。

凛「りんたちは待機にゃ」

花陽「ステーキを食べたかったですね」

希「しゃあないやん」

りんぱな「」(¬_¬)(¬_¬)

希「うちはお肉さんやない」

こころ「二番目のお母さまです」

ここあ「お母さま」

虎太郎「ぼにゅう」

希「でえへん」

凛「母乳?」

花陽「凛ちゃんはまだ知らないでいいです」

アムロは砂嵐のなかライフルを撃つ!
シャアの赤い機体以外にも別の機体を目撃した。

マ・クベ「あれがガンダムというやつか」

シャア「マ・クベめ」

ララァ「この戦いはよくない予兆がする」

セイラ「兄さん」

穂乃果はセイラの声を聞いた気がした。

No.368 17/04/23 17:57
自由人 

マ・クベ「ガンダムという奴は私がいただく!」

シールドからミサイルを発射しガンダムを牽制しシャアには邪魔である。

シャア「マ・クベめ」

ララァ「大佐は退いてください」

ララァか、とシャアは呟くが彼女に任していいものか胸騒ぎもある。
がマ・クベはアムロのガンダムを苦しめる。

マ・クベ「連邦はこれほどの機体をつくったか。パイロットはニュータイプというヤツか」

アムロ「シャアとはちがうが強い!」

セイラ「アムロ!」

穂乃果「セイラ……」

呼びかけようとした穂乃果はシャアの赤い機体に気づき身を隠す。
見つかったらシャアにへんたいなことされちゃう。
そうだ!
サンシ○イン池崎のテンションならと思った時だ。
兄さん!とセイラは叫んだ!赤い機体が彼女の前に止まりコクピットが開きシャアが現れた。

シャア「アルティシア、なぜここに」

セイラ「アムロが、連邦のニュータイプがいます」

なるほどとシャアは頷く。セイラはシャアに復讐を止めさせようとする。
しかし彼の答えは違った。

シャア「いまは復讐どうこうではない。私はニュータイプの可能性を信じたい」

セイラ「アムロですか」

シャア「いやもうひとりのニュータイプだ」

シャアの渋い声にアムロは足元の石に触れ落とした。
誰だ、と銃を向けるシャアに穂乃果はサンシャ○ン池崎のテンションで現れる!

穂乃果「がんたんく〜!ンミチャの〜!ハイ!テンション!ぎゃぐ!」

シャアセイラ「」

穂乃果「この岩にかじりつきま〜す〜!ガリッ!いたいよ〜!」

シャア「u’sの高坂穂乃果か」

セイラ「ええ」

聞かれたかと思うシャアだがゲルググのコクピットから金塊が入ったケースをセイラに渡す。

シャア「UTXに来ないかアルティシアついでに高坂穂乃果」

セイラ「兄さん」

穂乃果の気持ちは波のように揺れた。
金塊かu’sか。
金塊あったらパン屋さんできちゃうよ!パン作れないけど!
穂乃果は思う。
シャアについていったらへんたいさんだよ。

穂乃果「いかない!」

シャアは金塊をセイラに預けながらゲルググで飛び立ってしまった。
セイラは膝を崩した。
穂乃果は金塊を一本でいいからとねだる。

No.369 17/04/24 04:42
自由人 

どこから攻撃、とアムロはビットを感じ試しにビームを放つ。
ララァはビットをやられたと感じる。
間違いない。相手はニュータイプ!
迂闊に攻撃すればやられるの私。シャアから通信が入る。

シャア『退くんだララァ』

わかりました。
マ・クベのギャンは執拗にガンダムを襲う。アムロは敵が退いたことを感じながらギャンとつばぜり合いをした。

アムロ「退いた敵の方が強い気がした!?なに」

マ・クベ「もらった!」

海未「見えます!」

マ・クベ「なに」

アムロ「いまだ!」

アムロはギャンの盾を凪ぎ払いギャンの胴体にビームサーベルを突き抜けた!弾けるギャンの機体!

マ・クベ「ウラガン、あの壺はいいもの……だ!」

マ・クベとギャンの機体はテキサスコロニーで爆発四散した!
海未のガンタンクはマ・クベのビームサーベルを目印にし当てたのだ。

アムロ「海未くん」

海未「アムロさん戻りましょう」

カイやハヤトはホワイトベースをウラガンのチベから守っていた。
凛、花陽もジムで援護する。

カイ「ホワイトベースを出さねえつもりか」

凛「なにもないテキサスコロニーに用はないにゃ」

ハヤト「凛くんが怒っている」

花陽「よし!砲塔をつぶしたよ!」

花陽はいまだに敵機を倒していないが相手の武器を破壊することはできた!
ガンキャノン、ジムタイプはウラガンのチベに取りついた!

ウラガン「なに」

カイ「喰らいやがれ」

凛「にゃ」

四機にやられチベも爆発し散っていく。
ホワイトベースにアムロ、海未そしてセイラと穂乃果も帰還した。

海未「まったくあなたというひとは」ガミガミ

穂乃果「こわいね」

穂乃果はチラッとセイラを見た。金塊が入ったケースを見つめた。

海未「どこ見てるんですか」

穂乃果「海未ちゃんは金塊を持ってないし」

海未「ありませんよ」

テキサスコロニーを出るホワイトベース。
しかしアムロは敵のなかにニュータイプらしい感覚があった。

No.370 17/04/24 07:20
自由人 

テキサスコロニーを出た後穂乃果の様子がおかしいことに気づく海未。彼女は皆に相談した。

海未「穂乃果が最近おかしいのですか」

凛「なにをいまさら」

花陽「たいがいあんな様子ですよ?パンしか目に入らないですよ」

希「せやで。穂乃果ちゃんがこのホワイトベースで恋愛できたらご両親はんや雪穂ちゃんでも気づくはずや」

海未「恋愛とかそういう類のはなしではなく」

絵里「そんなに変な子なの」

真姫「まるであたしが作ったガンダムの話題にならないのもどうかと思うけど」

こそこそとセイラの部屋に向かう穂乃果。セイラが持つ金塊に目が眩む\\。
セイラの部屋をたずねる穂乃果。
合言葉。

穂乃果「パン」

セイラ「テスのパン屋」

なにこれと思いながら自分の秘密を知る穂乃果を無下にできないセイラ。

穂乃果「金塊じゃなくて金の延べ棒か」

セイラ「まあひとつくらいはあげてもいいけど」

穂乃果「けど?」

セイラ「穂乃果ちゃんに一回あげたら誰彼構わず私の秘密を言いそうね」

言わないよ!と言う穂乃果の声は盗み聞きしていた海未たちに漏れた。

海未「なんのことでしょう」

絵里「セイラというひと。なにか秘密がありそう。ニュータイプの勘ね」

花陽「絵里ちゃんは本当にニュータイプなの?」

失礼ねと怒る絵里だが花陽はサラリとしている。
希はなんとか覗こうとする。彼女のムネがムネが小さいふたりのあたまに乗る。

うみりん「お、おもい」

希「どないしたん?」

凛「重たいにゃ」

海未「の、希は下から覗いてください」

セイラはやむ無く一本穂乃果にあげた。
はしゃぐ穂乃果。
わ〜いとはしゃぐ彼女は一本持ち上げ部屋に出た時だ!
海未のオデコに金の延べ棒がぶつかった!
ご〜ん!?と一足早い除夜の鐘が艦内に響く。

海未「おおおお!?」

穂乃果「うううううみちゃんとその他大勢!!」

りんぱなまきのぞえり「ぞんざいなあつかいか」

慌てセイラは海未以外の五人を部屋に入れた。

海未「あれ」

思い出したように海未も部屋に入れられた!

海未「あ、あたまが痛いです」

穂乃果「悪いのは金の延べ棒さん」

海未「あなたです!」

No.371 17/04/24 10:04
自由人 

セイラが赤い彗星のシャアの妹と知り一同は驚いた。

うみりんぱなまきのぞえり「ええええ〜っ!?」

穂乃果「ほのかは知ってたよ!」( ̄^ ̄)

海未「だけどあなたの目的は金の延べ棒のようだったみたいですが」

いそいそと金の延べ棒をセイラに返す穂乃果。

絵里「そんな大佐とセイラさんが兄妹だなんて」

穂乃果「まさにへんたい兄妹!?」

一同が静まり返るなか海未が穂乃果を通訳する。

海未「穂乃果が言いたいのはたぶん美男美女では」

凛「ぜんぜんちがうにゃ」

真姫「ドラ×もんのホンヤクこんにゃく並みなの?」

美男美女と言われ悪い気はしないが穂乃果に金の延べ棒は渡した方がいいような気もするがいまは兄シャアの動向が気になるセイラだ。

絵里「とりあえずブライトさんとおやどりさんに相談してみたらどうかしら」

希「なんでやろ?えりちがまともにみえる」

どういう意味と睨む彼女の前に凛と花陽を間に置く。りんぱなは怖がる。

絵里「ふたりを置かない」

希「ふう」

真姫「希だけ吉本新喜劇の舞台に立ってない」

希「山田花子とかとちゃう!」

真姫が思い浮かぶのは辻本茂雄であるが口には出さない。
たまたま通りかかったブライトはセイラの部屋で女子会かなとのぞいたのが運がよかったのか悪かったのか。
ブライトはセイラから事情を聞いて驚く。

ブライト「うむ。セイラさんがシャアの妹というのを知ってるのは」

セイラ「ここにいるお笑い……u’sとアムロだけです」

ほのりんぱな「(お笑いと言われたよ)」

海未「(にこがいたら本当にお笑いスペースシップアイドルですよ)」

ホワイトベースは次なる目的地に向かう。
しかしUTX軍などいくつかの勢力は最終決戦に臨んでいた……。
ことりはサリィとシャトルに乗っていた。

ことり「地球はトレーズが世界国家を名乗って連邦を取り込もうとしたけど失敗。地球連合のアズラエルともちがうみたい」

サリィ「アズラエルが憎いのはコーディネーターだから。トレーズはあくまでコロニーの勢力を代表したとされるホワイトファングとゼクスね」

どちらにせよそれぞれが最終決戦に向かおうとしていた。
ふと目をやると五飛の見覚えあるガンダムが漂っていた。

No.372 17/04/24 12:00
自由人 

五飛とアルトロンガンダムはことりとサリィに保護された。

五飛「ゼクスが乗っていた機体があったがいまはお前が乗っているのか」

ことり「ことりにはウイングガンダム系だもん」

サリィ「敵が来ているわ」

五飛が再びアルトロンガンダムに向かうのをことりは制する。

ことり「ウイングゼロに乗ってみたら?今夜の晩ごはんくらいはわかるかもよ」

五飛「どういう意味だ」

乗ればわかるよとことりは無責任な言葉を残しサリィは目を丸くした。
五飛はナタクに詫びながらウイングガンダムゼロに乗る。
敵はロームフェラー財団のモビルドールだ。
五飛の勘はとっさに気づいた。彼にゼロシステムは幻影を見せた!

サイシー『今夜はラーメンに炒飯だぜ』

五飛「ネオチャイナのサイ・サイシー!?」

凛『ラーメンにゃあ』

花陽『まさに庶民のスタンダードな炒飯です』

五飛「なに!?u’sだと」

五飛はウイングゼロを操り幻影を見せられていた。ツインバスターライフルを放つ!モビルドールが爆発するのが見えた。

トレーズ『ラーメンに炒飯、できたらフカヒレやカニがいいな』

五飛「庶民はフカヒレやカニなどなかなか食べれない!」

ビームサーベルを構えさせ幻影のトレーズと実像のモビルドールを斬る!

ゼクス『カニ炒飯にフカヒレラーメンは基本。ホワイトファングでごちそうになろう』

うおおお!と五飛は叫びモビルドールを倒してゆく!
モビルドールを倒されたロームフェラー財団の艦隊は撤退していく。

五飛「俺の敵はトレーズ・クシュリナーダとミリアルド・ピースクラフト!!」

腕を上にあげるウイングガンダムゼロを見ながらことりとサリィは安堵した。サリィは聞く。

サリィ「彼をウイングゼロに乗せた目的はこういうこと」

ことり「ウイングゼロは深層意識をおもてに出す。真の敵は誰か」

たまに海未ちゃんが出てくることがあるがことりは穂乃果ちゃんの恋人は自分だと自信があった。
ピースミリオンに合流したのはその直後である。
再びホワイトベース。

穂乃果「金の延べ棒」

海未「延べ棒であたまを叩かれた私には」

すかさず土下座した穂乃果であった。
ガンタンクに潰されてはかなわない。

海未「しませんよ」

No.373 17/04/24 13:58
自由人 

ちなみにここまでのSSI(スペースシップアイドル)の順位、

一位 UTX歌公国 A-RIZE
UTX歌公国 ララァ・スン&シャア・アズナブル

二位 連邦軍第13独立機動艦隊 ホワイトベース u’s

三位 三隻同盟 ラクス・クライン&カガリ・ユラ・アスハ with フリーダムなキラとジャスティスなアスラン

四位 ピースミリオン ミナリンスキーと四人のガンダムパイロット





圏外 ロームフェラー財団 GGB リーダー デルマイユ侯爵

穂乃果「ことりちゃんがふたつ入ってるよ!」

凛 「ピースミリオンて?あのイカやエイみたいな白い戦艦だにゃ」

花陽「食べ物にたとえる凛ちゃんて」

海未「ことりが帰ったらくわしく事情を聞きましょう」

絵里「意外に大人の事情にはならないのね」

希「物語の本筋には関係あらへんから」

穂乃果「GGBが圏外なのは?」

海未「くわしく分析したところAMラジオでのみのラジオユーザーややや時代遅れなセンスがデルマイユ侯爵にあった模様です」

いまどきAMラジオというのもまるで演歌歌手みたいと一同にあった。
ちなみにドロシー・カタロニアはホワイトファングに所属し『戦争にな〜れ〜♪』はコロニー市民には受けはよくないが一部の名探偵コ△ンファンから支持がある。
ちなみに次回の新曲は『カトルくん、あなたはガンダムパイロットにふさわしくない』と『本当のオペレーションメテオ』のカップリング両A面であるらしい。

絵里「カトルくんになんか感情あるみたい」

希「えりちがウチに感情あるみたいに?」//////

絵里「」

穂乃果「『本当のオペレーションメテオ』の作詞作曲はカーンズさん?」

凛「『小公女セ□ラ』のミンチン先生にゃ」

花陽「似てるけどちがうよ」

ホワイトベースは宇宙を進む。
しかし行く手を阻むのシャア、ララァ。
いまだにu’sガンダムの謎は解けていない。

真姫「穂乃果の声に反応はあったけど」

真姫「ていうか真面目に解析してるのあたしだけ!!」

No.374 17/04/24 15:41
自由人 

この時期、地球圏では幾多の戦いが終わりを迎えていた。

ウルベ「ワハハ!地球は私が、いやデビルガンダムがいただく!!」

ドモン「おれは、オレは……お前が好きだぁぁぁぁ〜っ!!レインンンンンっ!!」

レイン「ドモンンンンン!!」

ドモンレイン「石破ラブラブ天驚拳っ!!!!」

デビルガンダムはネオジャパンコロニーの崩壊と共に地球圏から姿を消した……。
ここにもヴェイガンと決着をつけようとする少年キオ、海賊キャプテン・アッシュ、そしてフリット・アスノの三世代の親子がいた……。

アッシュ「ゼハート……」

ゼハート「私もお前のように父でありたかった……」

キオ「ゼハートさん!?みんな」

フリット「ヴェイガンを倒さねば私のような者やユリン、にこちゃんのような者がまた出てしまう」

キオ「じいちゃん、それはちがうよ!!」

キオは祖父の前に立った!彼が倒すべき相手はヴェイガンではない。
フリットやイゼルカントのように愛憎を抱えたまま人々を戦争に導く施政者だ!

キオ「覚悟があれば何をしてもいいのか!!」

フリット「そうじゃ!儂はすべての憎しみを受ける!地球からもヴェイガンからも!」

キオ「それでは何も変わらない!!変わらないじゃないか!!」

キオの叫びは年老いたフリットにかつての若き自分とAGE-1を見せていた……。
ユリンは語る。

ユリン『フリット!あたしのような子どもを生み出さないために火星の人たちを殺すの!』

フリット「そうじゃ!儂は憎しみを背負い生きて死ぬ」

ユリン『あたしはフリットにそんなことを望んでない!あの時会えただけでもよかった……』

キオ「目を覚ませ!フリット・アスノ!!」

孫の心ある一撃にかつての自分の思いをフリットは見た。
かつて母はAGEシステムを託した時に『生きて……』とだけ言っていた。
復讐とは一言もなかった。
フリットは伝える。
シドを止めるんだ。各勢力に関係なく宇宙や地球の人々を救えと。
ユリンは語る。

ユリン『あたしの面影を矢澤にこに見てたのね……』

GNドライブの輝きがシドに向かったようにフリットたちは僅かに見た気がした……。

キオ「やめるんだ!ゼラ・ギンス!」

少年は再び叫ぶ!

No.375 17/04/24 18:18
自由人 

ナレーション大塚明夫『ホワイトファングはトレーズ率いる世界国家に最後の戦いを挑みピースミリオンに乗るガンダムパイロットたちも覚悟を決めていた』

ハワード「さてどちらに味方するかね」

トロワ「ホワイトファングはコロニーの一部の過激な意見をあらわしたものにすぎない」

デュオ「同感。トレーズの補給衛星はたいしたことがないし」

カトル「むしろリーブラの方が地球にとっては脅威です」

五飛「たしかにあれは過ぎた力のようだ。しかし俺はトレーズと決着をつけるからな」

ノイン「ゼクス」

サリィ「彼らはこれを最後の決戦ととらえているようね」

ことり「ゼクス、リリーナちゃん」

ことりは複雑な気持ちに整理しようとしていた。
五機のガンダムはピースミリオンを発進しモビルドールを叩く!
その模様はホワイトベースにいる穂乃果たちも見ていた!

アナウンサー『ただいまデビルガンダム、シドを倒した宙域では時を置かずにしてホワイトファングと世界国家軍の最後の戦いが繰り広げられています』

穂乃果「ことりちゃんはどこかな」

海未「みえるわけありません」

希「ウチのスピリチュアルな力なら見えるけど」

ほのうみりんぱなまきえり「え」

希「ここ!ウイングガンダムに似た機体でことりちゃんはモビルドールを倒しとる!」

見えないと誰もがブーイングであった。

希「なんでウチに見えるんや?」

凛「もし本当に見えるとしたらいま火星ではなにが起きてるのかにゃ?」

希「……鉄華団の人たちが地球に向かってギャラルホルンと戦っておる!」

花陽「もし本当に見えてたらスゴすぎます」

ほぼスピリチュアルを通り越している希であった。
絵里は希から少し距離を取った。
夜寝てる時に暗闇のなかスピリチュアルな怪談を聞かされたら眠れない。

絵里「」ギュッ

真姫「ち、ちょっと?」

絵里「いいから」

真姫「解析のじゃま」

ほのりんぱな「懐石料理?」

真姫「穂乃果のガンダムを解析してるのに」

にこがいないといまいち調子が出ない真姫である。

No.376 17/04/25 04:42
自由人 

真姫はガンダムの解析をすることであった。
しかしやはり何かが欠けていた。

真姫「穂乃果」ジー

穂乃果「和菓子なんでもあげるから許して」アセアセ

海未「何をしたんですか!」

穂乃果「何もしてないよ」アセアセ

真姫「とりあえず穂乃果、コクピットで歌ってみて」

マイクを手渡され持ち歌(この時点ではそんなにもない)を歌う。
機体が少しだが反応していた。

真姫「やっぱり穂乃果の声に反応している!」

凛「穂乃果ちゃんの声ににゃ」

花陽「なぜ」

真姫「戦いをなくすためにあたしがこの機体に託した機能なのかも」

真姫は機体を見上げ歌う穂乃果。

穂乃果「いつの日か〜♪ガンダムに乗りたい〜♪海未ちゃ〜ん♪すでに〜♪心はガンダムファイター〜♪だけど〜♪機体は〜♪ガンタンク〜♪ガンタンク〜♪」

希「『ダグ△ム』やね」

海未「なんですか!それは!」

穂乃果「ほのかが作詞作曲したんだよ」キョトン

穂乃果たちがふざけ……一応ガンダムの解析をしている頃、ホワイトファングと世界国家、ピースミリオンは熾烈な戦いを極めていた。

サリィ「リーブラにこれをぶつける!みんな何かに掴まって!」

ハワード「掴まるんじゃ!」

ピースミリオンはリーブラに体当たりをかましてリーブラの主砲を使用不能としたがピースミリオンだけを切り離すことは不可能であった。
ことり、五飛以外のガンダムパイロットはリーブラの破壊活動に移る。
リリーナを保護したことりは彼女を連れてリーブラに向かう。

リリーナ「なぜことりが戦わないといけないの」

ことり「平和になったらみんなで歌を唄おう。それまではあたしの命は焼き鳥とおんなじだよ」

リリーナ「ことり!」

ことりのウイングゼロは最後の戦いに向かう。

ことり「『オラは平和主義者』をまた聞かせて。さようならリリーナちゃん」

サンクキングダムの平和な日々がわずかによぎる。翔ぶウイングゼロ。
五飛とトレーズが激突する!

五飛「貴様がどれだけの人を殺したか」

トレーズ「知りたいかね」



五飛「貴様というヤツは」

トレーズ「だがキミの命も私の命も!ぐっ。見事だ張五飛……」

五飛「勝ち逃げか!トレーズっ!!」

No.377 17/04/25 05:11
自由人 

トレーズの敗北をもってレディ・アンは世界国家軍の敗北をホワイトファングに伝えた。
しかしカーンズは真のオペレーションメテオをやめなかった。

カーンズ「ピースミリオンごとリーブラを地球に落とす」

ドクターJ「カーンズめ」

プロフェッサーG「おお!デュオ、いいところに来てくれた。ワシらをリーブラに連れていけ」

デュオ「かあ……。死神が疫病神を連れていくのかよ。つくづくついてねえ」

デュオが科学者たちをリーブラに連れていこうとした頃、カトルはドロシーと向き合っていた。

ドロシー「カトル・ラバーハ・ウィナー。ガンダムパイロットのなかではあなたはふさわしくないのよ」

カトル「戦わないといけないなら戦うしかない。そうしないと君たちは避難してくれない」



カトル「キミは僕以上に優しいんだね」

ドロシー「」

カーンズ「ドロシー、そこにいたか。世界国家軍が敗北を認めトレーズは死んだ」

ドロシー「え」

カーンズ「だが我々は真のオペレーションメテオをやめない」

トロワ「俺たちは手遅れかもしれない。しかしやり直すことができる。いくぞカトル」

カトル「でも彼女が」

トロワ「彼女は大丈夫だ」

モビルドールはシステムを止めたががリーブラは地球に向かうのをやめない。

ゼクス「地球に平和をもたらすには地球圏の人々に戦争を知らしめることだ。ガンダムファイトもまた戦争、イゼルカントが望むのもまた戦争」

ことり「地球を失えば地球の人たちはあなたを憎む!やってることはイゼルカントやフリット・アスノとかわりない!」

ゼクス「憎しみがあれば人はとりあえずは生きる望みにもなる!」

ことり「憎しみで焼いた焼き鳥は美味しくならない!」

ウイングゼロとエピオン、ふたつの機体はぶつかる!
希はモニターを見つめて何かに気づく。

希「にこっち?」

穂乃果「にこちゃん?ソレスタルビーイングはなくなっ……」

こころ「いいえお姉さまは生きています」

海未「ネット情報によるとトレミーなるユニットでデビューしようとしてたはずですが」

希にはGN粒子の輝きが瞬きのように見えていた。
遠い火星のことがわかるだけ常人ではない。

希「うちフツウ」

No.378 17/04/25 08:40
自由人 

穂乃果「ところでンミチャ、じゃなくて海未ちゃん」

海未「なんです」

穂乃果「亜里沙ちゃんを助けた時のガンタンクのあの必殺技ぽいのはなに?ローリングンミチャだっけ」

海未は胸を張り高笑いした。
凛と花陽は今夜はめずらしくラーメンとご飯以外のものにしようか考えた。

海未「凛と花陽の夕食はどうでもいいではないですか」

りんぱな「あたしたちの死活問題なのに!」

海未「とりあえず聞いてください」

穂乃果「ことりちゃん頑張って!生き残るんだよ」

凛「ウイングゼロ」

花陽「元祖焼き鳥がんだむさん」

絵里「穂乃果といい凛と花陽といい食べることがメインよね」

真姫「解析が進まない」

希「育ち盛りやし」

海未「聞いてください!皆さん!」

ほのりんぱなまきのぞえり「は、ハイ」

海未「わたし園田海未はガンタンクに乗り続けながら悩みました。戦果はあがっているのにいつも支援ばかり」

凛「ガンタンクががんだむみたいな活躍したらタイトル変わるにゃ」

花陽「いっそのこと『いけいけ!ガンタンクうむちゃん』にします?」

うるうると涙ぐむヒロイン高坂穂乃果に視線が集まり却下とした。
皆さん穂乃果にあまいとつぶやく海未。

海未「ガンタンクの利点はとにかく接近戦以外はできることに私は気づきました」

穂乃果「おそいよ」

ゴチン!とどつく。
再び涙を瞳で潤ます穂乃果。

海未「そこで考えました。宇宙空間には上下左右の概念がない。つまりは敵のいるところを狙えば私の射撃能力を使えばどこにでも当てられる。いわばスナイパー」

凛「スナイパーというより大砲持ち」

花陽「ちょうど中世の時代の投石器」

海未はふたりを睨む。
ほのりんぱなトリオは口を自ら塞ぐ。

海未「そして旋回や球のように回転すれば敵を倒せる!日々ひと知れず特訓しました」

希「スポ根やね」

海未「そして生み出したのがあのローリングガンタンクなのです」

穂乃果「ほのかたちにもできるかな?」

無理ですという海未。
自分以外はできないと言う。それはシミュレーションを嘔吐や血で濡らした結果である。
ほぼちばてつや氏の『紫電改のタカ』のようである。

真姫「あとで掃除ね。海未」

No.379 17/04/25 09:00
自由人 

シミュレーションルームを見た一同はこれはヒドイと合意した。

穂乃果「ことりちゃんが地球や宇宙で頑張ってる時に」

花陽「『世界×果てまでイッテQ』ではないですよ」

海未「誰がお祭りオトコですか」

凛「海未ちゃんのガンタンクに賭ける情熱は凄まじいにゃ」

真姫「次の戦いまで掃除ね」ハイ ゾウキン!

海未「なぜ?」

希「海未ちゃんほんとに宇宙世紀生まれ?」

絵里「実はイオリア・シュヘンベルクみたいにコールドスリープから目覚めるとか。まあ彼はダメだったらしいけど」

海未「ふつうにお母さんからうまれましたよ!」o(T□T)o

ほのりんぱなまきのぞえり「はれんち」

海未が泣く泣くシミュレーションルームを掃除していた頃、ことりはゼクスと戦いを終えていた。

ゼクス「なぜ殺さない」

ことり「リリーナちゃんがかなしむ。カトルくんどうしたの?」

カトル「リーブラが地球に落ちていきます。いまみんなで破壊してます」

わかった、とことりはウイングゼロでリーブラの地球に落ちていく1ブロックの中心部を目指した。動力炉はいまだ稼働している。

ことり「穂乃果ちゃん海未ちゃん凛ちゃん花陽ちゃん希ちゃん絵里ちゃんついでににこちゃん。リリーナちゃん……お母さん……」

にこ「」

そこへ現れたのはゼクスのエピオンはビームソードを構えた。

ゼクス「完全平和に足りないもの!それはおまえの優しさだ!そしてみんなで焼き鳥を突っつくほんわかさだ!また会おう!ことりっ!」

エピオンはビームソードを動力炉に突き刺し爆発にウイングゼロが巻き込まれた!
しかしツインバスターライフルを回収した五飛が壁を壊し現れる。

五飛「忘れ物だ!」

ことりはツインバスターライフルを受け取りリーブラより先に降下する!

五飛「ことりにバスターライフルを渡した!あとはあいつに任せよう」

資源衛星にいるリリーナたちも見守る!

リリーナ「ことり」

アン「本当に焼き鳥になるぞ」

サリィ「いいえ彼女は奇跡を起こす」

リリーナ「そうです!彼女は焼き鳥以上に奇跡を起こします!」

ウイングゼロが降下しツインバスターライフルを大気圏の摩擦のなかリーブラに向ける!
照準がブレて合わない!

No.380 17/04/25 10:03
自由人 

ことりはウイングゼロを大気圏の摩擦のなか懸命に操る!
ゼロシステム、あたしに力を貸して!
瞬間、ゼロシステムは穂乃果たち八人の少女(ちなみににこは見切れがち)とリリーナ、おやどりを映した!
ツインバスターライフルの照準が合わさりビームの奔流がリーブラに向かい破片は流星のように地球に流れ落ちていく。

デュオ「ことりは」

トロワ「」

デュオ「いや来たっ!」

ことりのウイングゼロはバードモードで宇宙を駆け抜けていく!
もう焼き鳥なんて言わせない!

カトル「いまわかりました!彼女の心が宇宙の心だったんですね」

デュオ「心配かけやがって!」

五飛「当然だ!ヤツは俺亡き妻と同じくらいに認めた女だ!」

サリィ「え」

ナレーション大塚明夫『この時点でブラント以外の一部のコロニーは地球連邦や世界国家と共に歩むことにした』

ことりのウイングゼロは四人の仲間やマグアナック隊、資源衛星を駆け抜け飛翔する!

デュオ「おい!どこ行くんだ!?」

リリーナ「ことり、彼女の戦いはまだ終わっていないわ」

アン「なに」

トロワ「相変わらず勝手なヤツだ」

カトル「どうしましょう?」

五飛「決まっている!俺はアイツについていく!」

ちなみにことりはこの時にミナリンスキーの衣装に着替えをしてた。
大気圏から脱出する時に着替えようとしてたがさすがにできなかった。

ことり「いまいくよ!ほのかちゃん!」

?「あたしもいるわ!」

ことり「え……と?」

?「あんたね!」

ウイングゼロとGNドライブの粒子は最後の決戦の地ヤキン・ドゥーエとア・バオア・クーに向かう!!

ことり「ミナリンスキーのファンならサインはあとでだよ?」

?「ちがぁぁうわよぉぉ〜っ!!」

ようやく海未はシミュレーションルームを掃除を終えた。

穂乃果「あたしたちも使うのに」

そこへブライトとおやどりからu’sを大戦後どうするのかとレビル将軍から通達があった。

ほのりんぱなまきのぞえり「え」

おやどり「学校で言うなら廃部や廃校みたいなものかしら」

穂乃果「なにごともなかったように言うね。ことりちゃんのお母さん」

どうなるu’s!?
どうするホワイトベース!!

No.381 17/04/25 13:15
自由人 

どうしよう、せっかく美人な絵里ちゃんともびるすーつみたいな希ちゃんが加わりにこちゃんは自然脱退したばかりなのにと穂乃果は悩む。

絵里「美人だなんて」

希「モビルスーツとウチは別物」

凛「にこちゃんは」

花陽「自然脱退」

海未「本人が聞いたら怒りますよ?」

穂乃果「だってソレスタルビーイングは」

矢澤弟妹「お姉さま」

海未「生きてますよ」

穂乃果「本気で言ってる?海未ちゃん」

海未「あ、あのですね……」

花陽「本心からの言葉ではなかったようです」

絵里「それよりもこれからはニュータイプ部隊が木馬、いえホワイトベースを襲うわよ」

ほのうみりんぱなのぞ「え」

真姫「質問していい穂乃果」

なに?と聞く穂乃果に真姫は適切な質問をいまさらながらする。

真姫「亜里沙ちゃんはまあ構わないとして絵里は捕虜扱いにしなくていいの?」

ほのうみりんぱなのぞ「忘れてた」

穂乃果「こんな美人さんをアルパカの隣に置いたらアルパカの可愛さが半分こだよ」

絵里「ほめてる?けなされてる?」

希「たいして変わらへん。穂乃果ちゃんは無邪気やさかい」

ブライト「なにをいまさら言っている。綾瀬姉妹は捕虜の扱いにしなくていい」

穂乃果「なぜ」

ブライト「充分これからも情報は矢澤にこくんよりはもらえるだろうからな」

海未「たしかに」

情報量が物語冒頭で捕虜になったにこと段違いであった。
というよりにこから情報らしい情報はほぼなかったことに気づく。

絵里「いいのかしら」

凛「いいんじゃない」

花陽「u’s解散を呼ぶ絵里ちゃんですが」

絵里「あたしのせいじゃないし」

希「あかんでえりち」

絵里「だからちがう」

穂乃果「ニュータイプ部隊か」

海未「ガンタンクでどこまで戦えるでしょうか」

彼女の悩む姿にまだまだ戦えそうとホワイトベース全乗組員の気持ちはほぼ合意していた。

アムロ「ララァ」

セイラ「ララァ?誰かしら」

アムロ「セイラさん」

アムロはセイラにいずれ来るであろうニュータイプの名前を感じ伝えた。

セイラ「父ジオンはわかりあえる人々としてニュータイプを提唱したのに……」

No.382 17/04/25 17:27
自由人 

ニュータイプ。
それはひと同士が言葉を使わずともわかり合える人類の可能性とされる。

穂乃果「ほのかの考えてることわかる?」

絵里「フフン、パンを食べたい!ズバリ、ランチパック!」

凛「りんは?」

絵里「凛は今日は袋麺かカップ麺か生麺か醤油、みそ、塩、豚骨、バター、ネギ、チャーシューいろいろな組み合わせを無数に迷っている!」

海未「大抵の人は迷うと思いますが」

花陽「あ、あたしは」

絵里「白いご飯!ライス!」

花陽「ピャアア〜!」

希「この子らほんまに食い物だけやな」

雪穂「あのお姉ちゃん」

久しぶりに呼びかけた妹に振り向く穂乃果に彼女は衝撃的なことを伝えた。
いままで蓄えに蓄えた食料がホワイトベース艦内からなくなっていたという。

穂乃果「な、なんで」

凛「こ、これは本当に」

花陽「我々の死活問題です」

真姫「ガンダムの解析と平行しながら食料の減り具合を調べたけど主に食べていたのは穂乃果、凛、花陽、ことり、ちなみににこちゃんがこの前に乗艦した時にしっかりくすねてたわ。あとスパイ時代の絵里」

海未「減るわけです」

希「ア・バオア・クーまでもう少しやのに」

ほのりんぱなえり「ゴメンなさい!」

タムラ料理長「だけどこの五人はパイロットだから栄養価が低い食事はムリだね」

ほのりんぱなえり「」パアッ!!

海未「私が量が少なくても栄養価が高い食事の献立にします」

タムラ料理長「それは助かる」

穂乃果「オニがいるよ」

海未「オニではなく海未です。海未ちゃんです」

ホワイトベースがア・バオア・クーに向け進むなか対木馬に向けてUTX軍には木星帰りの男がモビルアーマーを与えられていた。

シャリア・ブル「クスコ・アルまでやられるとはな。彼女は優秀しすぎたのか」

キシリア「正確な理由は不明だ。だが記録によると連邦のニュータイプと共感があったかもしれん」

シャリア「つまりはそれほどの強敵であると」

キシリア「その可能性もある。シャアの部隊のニュータイプはいまはララァ・スンひとりなのだ」

シャリア「私を呼ばれたのは補充ということですか」

言葉を濁すキシリアだがシャアも大切な部下である。素性はどうあれ……。

No.383 17/04/25 18:25
自由人 

シャリア・ブルは木馬=ホワイトベースの戦力を分析した。
ガンダムタイプ二機、キャノンタイプ二機、ジムタイプ二機、タンクタイプ一機。

シャリア「このタンクもどきはここまで動けるのか!?」

海未が開発したローリングガンタンクに圧倒的な驚異をおぼえる木星帰りであった。
部下たちはいやガンダムタイプの方が強いのにと意見したいのに口を挟めなかった。
さすがは木星帰りは目の付け所がちがう。
そして戦闘が再び始まる!
シャリア・ブルはブラウ・ブロに乗り有線式サイコミュで穂乃果たちを苦しめる。

シャリア「まずは潰すはタンクもどき」

兵士たち「(だからガンダム!ガンダム!言いたいのに言えない。もどかしさ!)」

しかし有線式サイコミュにより海未のガンタンクは底部スラスター、背部バックパックをやられ宙を漂った!?

海未「どこから攻撃を!?う、動けません!」

穂乃果「海未ちゃんがやられた!」

アムロ「気をつけろ!強いプレッシャーが来るぞ」

ほのりんぱな「赤点だよ!!」

カイハヤト「試験じゃない!」

セイラ「私たちも出ます!」

希「よし!」

GファイターとHONOファイターが援護に出撃した。
絵里と亜里沙はプレッシャーを感じている。

亜里沙「これは木星帰り」

絵里「ええ、海未をつぶそうとしたところに地球圏のセンスからズレてる」

ブライト「亜里沙くんは役に立つのに絵里くんは微妙だな」

ブライト「左舷弾幕薄いぞ!」

絵里「右舷は?」

ミライ「言っちゃダメ。気にするから」

右舷をやられ慌て援護する凛と花陽。

花陽「いそがしい!いそがしい」

凛「やらせるか!」

穂乃果「あれがニュータイプなの」

アムロ「絵里くんより強い」

シャリア「ガンダムとやらは二機!もらった!」

有線式サイコミュにより死角から攻撃をされてしまう!

ほのアム「うわ」

カイ「くそ」

ハヤト「どうにかしないと」

セイラ「敵は私たちの死角から攻撃を遠隔操作してるはず」

希「アムロくん下や!穂乃果ちゃんは上にライフルや!」スピリチュアル!

ほのアム「!!」

ライフルを放つ二機のガンダム!有線式サイコミュのビーム砲が破壊された!

No.384 17/04/26 05:03
自由人 

セイラ「ニュータイプ!?」

希「ウチはスピリチュアルや!」

HONOガンダムに再び強制合体する希のHONOファイター。

穂乃果「はれんち合体だよ!」

希「まずはあのワイヤーのついたビーム砲にワシワシMAXや!」

ガシィーン!ワシワシワシワシ!

シャリア「なに!?」

部下たちはシャリア・ブルの援護をする間がない!

兵士「大尉!」

凛「バニング大尉の魂がこもったジムカスタムにゃ」

兵士「うわ」

花陽「やった!ようやく一機です!」

ハヤト「見事だよ花陽ちゃん」

海未「う、動けません」

アムロ「じっとしてろ」

海未「穂乃果と希は。はっ!わかりました!敵は有線式のワイヤーで繋がったビーム砲で攻撃しています」

ほののぞ「遅いよ」

アムロ「くらえ」

シャリア「しまった!ビーム砲が」

兵士「ぐあ」

花陽「まだまだやれます」

希「花陽ちゃんあかん!」

ブラウ・ブロの巨体が分離し花陽のジム改に迫る!!

凛「かよちん!」

花陽「きゃあ」

海未「武器は使えるはず!いくのです!」

ガンタンクはキャノン砲を放った!
砲弾の光跡が飛ぶ!

シャリア「なんだと」

アムロ「あれが本体か」

穂乃果「いっくよ」

二機のガンダムはライフルを放ちアムロはバズーカも放つ!

シャリア「ブラウ・ブロだぞ」

花陽「むう、分離してあたしを怖がらせて」

凛「かよちん」

花陽はえいえいとマシンガンを放つ!
凛はムキになるかよちんはこわいと思う。
その頃、ガンタンクの海未。

海未「あ〜れ〜!」(@_@)

ブライト「ワイヤーを発射しろ!園田海未が宇宙を漂流してしまう」

真姫「ワイヤーを発射!」

ガシィン!

海未「たすかりました」

絵里「ガンタンクであれだけ活躍できるなんてハラショー」

亜里沙「雪穂も好きだけどこんな海未さんも好き」

雪穂「あたしと海未さん。両天秤?」

アムロ「くらえ!」

シャリア「ば、バカな!ニュータイプの私が。連邦には私を超えるニュータイプが……」

シャリア・ブルはブラウ・ブロと共に宇宙に消えていった。

穂乃果「ニュータイプ」

No.385 17/04/26 05:57
自由人 

戦闘後、園田海未は嘆き泣いていた。
あやうく宇宙を漂うとこらだった。

海未「こわかったです」

穂乃果「『けいおん×』の秋山澪ちゃんみたいだね」

希「穂乃果ちゃん。ぼかし入れるところが無意味や」

花陽「無反動キャノンのはずですよね」

絵里「たぶん無駄に気合いを入れすぎたとか」

真姫「そもそもいくら無反動キャノンでもスラスターやバーニアをやられた時に撃てば反動あるし」

海未「仲間を思う心と根性と気合い、情熱や友情で放ったのです!」

亜里沙「海未さんステキ」

穂乃果「『キン肉マ○』みたいだよ」

真姫「ガンタンクのコクピットをガンダムファイターみたいにモビルトレースシステムにしても……無意味よね」

……の無意味さが物語る。
海未はこわい思いをした。花陽はようやく一機落とした。

花陽「やったです!ホムペを更新しないと」

凛「かよちんが喜ぶ姿がしあわせにゃ」

絵里「ともかく」

ともかくと言う絵里に皆の視線が集まる。

絵里「ダンスレッスンをするわよ!」

穂乃果「ダンスできるの

絵里「スパイ時代はあちこちの劇団に所属していたのよ」

亜里沙「主役になろうとしたけど挫折したけどお姉ちゃん」

グサッ!と心ない妹の発言に絵里は倒れた。

海未「スパイしながらよく劇団に入れましたね」

絵里「そっち!」

真姫「ほんとロシアのバレエ劇団にコサックダンス集団、タイのタイキック応援団。フラメンコにいろいろ所属してたのね」

海未「亜里沙たちは何者ですか」

絵里「聞くも涙、語るも涙」

穂乃果「今日の一曲はこちら!『ロシアだよ!絢瀬シスターズ、無所属なわたしたち』どうぞ」

えりあり「歌えるか!」

穂乃果「ひいい!?」

海未「どこかの歌謡番組ですか」

凛「かよちんとデュエットにゃ」

花陽「そんなケッコンはまだ早いよ」

真姫「にこちゃんがいなくてもお笑いになってる」

絵里は語る。

絵里「私たちはロシアの裕福な家庭でおばあさまや両親に見守られ生まれ育ったわ」

煎餅を食べる穂乃果。つっこむ海未。

海未「続けてください」

穂乃果「なぜ」?!(・◇・;) ?

No.386 17/04/26 06:36
自由人 

絵里は自分たち姉妹の反省を語る。

穂乃果「はんせい」\(__)

海未「反省してますよね」ゴゴゴ

穂乃果「こわい」

絵里「語っていいかしら」

絵里たちはロシアの裕福な家庭に育った。しかもあのミノフスキー粒子を発見したトレノフ・Y・ミノフスキー博士の親戚筋でもあったという。
またロシアでも名家として名を馳せていた。
しかしUTX公国のコロニー落としで愛したおばあさまや両親は亡くなり絢瀬家は没落。
ふたりはロシアの大地をさ迷い歩いた。
ある時はサーカス団に所属しある時はバレエ団、またある時は日光サル軍団。またまたある時はネオロシアのアルゴ・ガルスキー応援団など。枚挙に事欠かない。
ある時にようやくUTXのスパイにスカウトされた。ちょうど穂乃果たちがベルファストに滞在した頃である。

穂乃果「日光サル軍団」

凛「団とついてたら何でもいいのかにゃ」

絵里「団にこだわってたわけではないし」

ベルファスト、ジャブローでスパイをし土産を売りメイドをしながらさらにようやくニュータイプ部隊へのスカウト。
ニュータイプとしての実験やスパイとしての能力を発揮していたが、実戦に出た途端に愛妹亜里沙の裏切り。
そしていまに至る。

絵里「出世できたはずなのに」

希「まだこだわっとる」

穂乃果「絵里ちゃんつらかったねかなしかったね」ウルウル

海未「穂乃果が泣いています」

絵里「わかってくれるのね。穂乃果」

穂乃果「うん、絵里ちゃんがダンス以外に才能がなかったこと。いやダンスもかな」

グサリ!と胸に突き刺さりしまいに殺すわよ!と暴れそうになる絵里は希に押さえられた。

絵里「なんでこんな子がスペースシップアイドルu’sのリーダーなの」

希「発起人やし」

海未「とりあえず戦争終結までにはu’sの去就を考えましょう」

絵里「そうね。過去を振り返ってもしかたないし」

凛「絵里ちゃんがまともにゃ」

絵里「とりあえず凛には英語を……希から教わりなさい」

希「ウチ」

花陽「なぜ自分で教えないのです。なぞな絵里ちゃん」

絵里「(スパイ時代はロシアと日本、ベルファストとジャブローだけなんて言えない)」

真姫は思う。
絵里の経歴は言わない。

No.387 17/04/26 07:24
自由人 

ホワイトベースの驚異にUTX歌公国そしてシャア、ララァは戦々恐々としていた。

シャア「木星帰りのシャリア・ブルまでやられるとはな」

ララァ「危険な存在でしょうか。連邦のガンダム」

ちなみに再びSSI(スペースシップアイドル)の順位。

一位 UTX歌公国 ララァ・スン&シャア・アズナブル

二位 UTX歌公国 A-RIZE

三位 連邦軍第13独立機動艦隊所属ホワイトベース u’s

四位 地球圏世界国家暫定初代大統領(サンクキングダム皇国) リリーナ・ピースクラフト

穂乃果「あのシャアが一位とは。へんたいさんなのに」

絵里「大佐はへんたいではないのに」

海未「とにかく次にまた来るのはニュータイプでしょうか」

希「可能性はあるね」

真姫「穂乃果のガンダムの解析はやはり穂乃果の声」

穂乃果「こえ?」

凛「ただのアホぽい声にゃ」

穂乃果「『テスト○花道にゅ△べんゼミ』!!」

花陽「?」

穂乃果「ほのかが別の世界でおしごとしてるところだよ!」

海未「さりげなく現実とリンクしないでください」

穂乃果「海未ちゃんもある番組でらぶあろーしゅーとしてたね」

海未「『オトナヘ□ベル』でしたが。『ジュ○ダイ』になりました」

穂乃果「ざんねん」

りんぱな「波田陽区みたい」

真姫「もうガンダムの解析をしてるのあたしだけだし」

真姫だけはひとり真面目に解析をしていた。
どうあっても穂乃果が話の道筋を変えてしまうようだ。

絵里「同感。真姫手伝いましょうか」

真姫「うるうる」

希「泣くほど嬉しいんやねん」

真姫「な、泣いてないから」ニコチャン!ハヤク!

No.388 17/04/27 13:45
自由人 

シャア「ララァいけるか」

はい、とシャアの赤いゲルググに静かな瞳を向けるララァ。
連邦の木馬は驚異的な戦力であることは明らかだった。
クスコ・アル、シャリア・ブル、絢瀬姉妹などのニュータイプがやられたのだ。
いままでエルメスに乗り実験的な戦闘は行ってきた。そこに後悔がないと言えば嘘になる。
人の命を奪う戦争そのものは憎いがシャアには人生すべてを捧げても足りないくらいの恩、そして愛情がララァにあった。
ホワイトベースにいる絵里はいう。
UTX軍は確実に連邦軍を追い詰める策くらいはあるだろうと。

ブライト「策だと?ニュータイプ部隊以外にか」

絵里「ドズルがやられたいまギレンとキシリア、この兄妹は互いを相容れないままザビ家とUTX歌公国を存在させないとならない。たとえ兄妹どちらかが犠牲になろうと」

穂乃果「雪穂好きだよ」

雪穂「思い出したように口に出す姉貴」

亜里沙「ほのかさんの優しさだよ?」

絵里はさらに語る。

絵里「私がUTX軍にいた頃に噂の類いかもしれないけどデギン公王はレビル将軍に和平交渉をおこなう意思があったと聞くわ」

穂乃果「和平はできん!!」

ブリッジが一瞬で真冬のようないや南極やアラスカのような冷たさに包まれた!!
だじゃれに気づいた海未は怒る!

海未「ア〜ホなのですかぁぁぁ!!」

穂乃果「ご、ごめんちゃい!!」アセアセ!

ブライト「和平交渉か?できるのか」

絵里「どうでしょう。私は一介の兵士に過ぎませんしUTXはソロモン戦で大敗を喫しました。ボアズも核を放たれたようですし」

戦局は絵里に限らずわからない。どう左右するのか。
戦史家や歴史家なら後世に語ることはできるだろうことは言わずことである。

穂乃果「ア・バオア・クー」

真姫「ニュータイプはまだ来るはず」

凛「バニング大尉の奥さんに戦争が終わったら会いたいにゃ」

花陽「なぜ凛ちゃん」

凛「おいしいものを求めにいくのが星空の凛にゃ!」

ブリッジから深淵の宇宙を指差した先に星がふたつみっつ流れた。
希は吐息。

希「凛ちゃんはオペレーションメテオやな」

凛「にゃああ!!生き残るにゃ!」

花陽「食欲が生きる源のあたしたち」イチャイチャ

No.389 17/04/27 19:19
自由人 

シャアが来る!
赤いゲルググが翠のエルメスを従え背後にザンジバル、ドム数機が向かってきた。
アムロ、ブライトは思う。
兄と妹が戦わないといけないのか。
ララァは思う。
あなたたちに恨みはないけど大佐のため!
穂乃果は思う。
金の延べ棒はほのかのポッキーさん!

海未「戦いの最中に何を考えているんですか」

絵里「海未はニュータイプ?」

穂乃果「へんたいかめんのシャアも絵里ちゃんたちが乗っていた機体と同じ!」

カイ「こいつらエースかよ」

ハヤト「強い」

凛「ホワイトベースは守るにゃ。にゃ!にゃに!?」

花陽「ビットとかいうヤツ!」

絵里からの情報によるとサイコミュによるビットは脳波による無線で操られるビーム兵器。
先の戦いのブラウ・ブロの発展型である。

ほのアム「強い」

海未「いったいどこから……見えました!」

ララァ「なに。戦車もどきが」

海未のガンタンクの一撃がビットを爆破させた。
海未は精神統一し瞑想した。
ララァは隙ありと感じた!
ビットがガンタンクを襲う!

穂乃果「主役はあたしなのに!」

アムロ「いや僕だ!」

ガンタンクは腕のポップミサイルを斜め上に撃つ!しかしビットはかわした!

海未「はずした!」

ララァ「所詮は木馬に集まったのはただの素人女子高生!……なぜあたしはわかったの」

シャア「ララァ、敵をむやみに感じるな」

穂乃果「へんたいかめんさんのくせに」

シャア「誰が変態だ!小娘!」

アムロ「この感じは」

ピキィーン!とアムロとララァついでに穂乃果はニュータイプの共感共鳴をはじめ覚醒していた。

セイラ「アムロ?穂乃果ちゃん?」

希「?なんかあったん」

絵里「希はニュータイプではないようね」

ララァ『なぜあなたなの。あなたはあのときな少年に少女』

アムロ『ララァ、なぜキミみたいな人がシャアといる!』

穂乃果『海未ちゃんと同じ純潔な人なのにへんたいかめんさんのシャアといるの……』

ララァ『大佐は変態ではないわ!』

穂乃果『こ、こわい。海未ちゃんより』

海未「どういう意味ですか!」

シャア「ララァ!敵と戯れるな!」

ゲルググがビームナギナタで来た!

No.390 17/04/27 20:56
自由人 

いけない!
Gファイターに乗るセイラはシャアのゲルググの眼前に出た!
瞬間、アムロはセイラを庇うようにサーベルを構えララァはシャアを庇うようにエルメスを前に出した!
!?
誰もが時を止めたようにスローモーションであったようだ……。

ララァ『ああ……刻がみえる……。アムロ、穂乃果ちゃん……』

アムロ『ぼ、僕はなんてことをしてしまったんだ……』

ララァ『私が出会うべきはアムロだった。だけど遅すぎた……』

穂乃果「」キョトン

真姫「穂乃果はニュータイプではないのかしら」

凛『ララァちゃん』

花陽『ララァさんだよ』

アムロ『これがニュータイプ……』

穂乃果「?」

海未「なんのリアクションもない穂乃果です」

シャア『ええい!あれがニュータイプの可能性!出逢いだというのか』

セイラ『兄さん!』

ララァ『穂乃果ちゃんにスペースシップアイドルの人気を……託すわ……ああ!!』

アムロ『ララァ!』

穂乃果「誰かほのかを呼んだ?」

瞬間、ララァのエルメスは宇宙に散っていった。
爆発が広がる!

穂乃果「ララァさん!」

海未「いま気づきましたよね!」

海未の突っ込みを無視してシャアのゲルググに挑む!!

シャア「ええい!貴様らさえいなければ」

セイラ「兄さん!」

アムロ「シャア!」

穂乃果「へんたい仮面さん!」

ララァがやられたシャアは撤退を余儀無くされた。
アムロはシャアが自分に憎しみをおぼえてるのを感じながら見つめていた。
セイラもまた兄への思いを複雑にしていた。
穂乃果は思う。
わずかにララァの声が伝わった。
『スペースシップアイドル人気No.1はu’sの穂乃果ちゃん』と。

うみりんぱなのぞ「言ってない言ってない」

穂乃果「だって」

海未「自分に都合よく相手の言葉を置き換えてはいけませんよ」ゴゴゴ

穂乃果「海未ちゃんのガンタンクからソロモンのビグ・ザムみたいなオーラが出てるよ」

絵里「海未の方がニュータイプに近いのかしら」

希「穂乃果ちゃんへの思いがゆがんでるだけや」

海未「フツウですよ!」

ナレーション永井一郎『ついに戦いは最終決戦に向かう。海未はガンタンクで戦えるのか』

No.391 17/04/28 07:02
自由人 

ニュータイプはわかり合えるかもしれない。
戦闘を終えたアムロはコクピットで涙を流していた。
サイド6で一度、さっきの戦闘で二度目の出逢いを果たしわかり合えたかもしれない可能性を示していた……。
穂乃果は思っていた。
よし!スペースシップアイドル人気No.1はu’s(二名欠員)の高坂穂乃果だよ!と。

海未「なにを口に出して言ってるんですか」

穂乃果「みゅ……u’sはみんなのモノだよ」

凛「そらぞらしいにゃ」

花陽「穂乃果ちゃんはニュータイプではないの」

絵里「フラナガン博士でさえ知らないタイプかしら」

希「これをネット配信したら穂乃果ちゃんは第二のGGB(爺爺婆)になるで」

やめてよ!と懇願する穂乃果に仲間たちはさすがにやめておいた。

真姫「ニュータイプでもなくXラウンダーや他のタイプでもない」

考える真姫。
歌声に秘密があるのか。あるいは穂乃果にだけHONOガンダムは共鳴したのか。
ひとついえるのはこの小説スレだけではHONOガンダムいやu’sガンダムの謎は解けない。

ほのうみりんぱなのぞえり他「え?」

真姫「だってわかんないもの!」

めずらしく逆ギレする真姫は誰の目にも新鮮に映った。
これを見れない矢澤にこは後に後悔したという。

?「ぬわんなのよ!」

ことり「サインならあとでするよ!」

ことりのウイングゼロとGN粒子のガンダムは最後の決戦の地を目指す。
ヤキンドゥーエでは連合に向けプラントは最後の攻撃を向けようとしていた。

パトリック「我がコーディネーターの創世の輝きを受けるがいい。ナチュラルども。核など二度と撃てなくしてやる」

クルーゼは仮面の奥で暗い瞳と笑みを彼に向けていた。
エターナルたち三隻同盟はこれ以上戦争は広げてはならない。
シャッフル同盟、アスノ家や火星の一部の者たち、ガンダムファイターたちや語られていないがガロードたちも地球や月を守ったのだ。

ラクス「この戦い、なんとしても止めなければなりません」

キラ「わかってるよ。ラクス」

プラントを裏切ったためにプラントを中心としたコロニーからは人気が下がった彼女が必死なのは一部の者は理解していた。

バルトフェルド「ダコスタ」

ダコスタ「言わないでください」

No.392 17/04/28 08:48
自由人 

ここまでのSSI(スペースシップアイドル)の順位。

殿堂入り UTX歌公国 ララァ・スン

一位 UTX歌公国 A-RIZE

一位 連邦軍第13独立機動艦隊 ホワイトベース

二位 地球圏国家暫定大統領 リリーナ・ピースクラフト 新曲『埼玉のアリー・アル・サーシェスは足がクサイぞ』 『オラは大統領』

三位 フリーデン ティファ・アディール 新曲『月は出ています』『ガロードは私の彼』

四位 ネオジャパン レイン・ミカムラ 新曲 『ドモンとハネムーン』『我らシャッフル同盟』

この事態にA-RIZEはア・バオア・クー基地内で戦々恐々していた。

ツバサ「ここに来て新曲を出してくるとは」

あんじゅ「この人たち自分の戦いが終わったから余裕なのね」

英玲奈「我々もu’sのように実戦に出る以外ないな。園田海未のように」

テーブルに一冊の本が置かれた。
『ガンタンクと私』そう高坂穂乃果と南ことりが書いたでっちあげの著書だが地球圏ではベストセラーになっていた。

英玲奈「戦うのは構わないが新曲がいるな」

あんじゅ「ダンスレッスンもね」

ああ、とリーダーのツバサは連邦軍が攻めてくるまでの間に新曲やモビルスーツ操縦などをおぼえる必要がある。
モビルスーツに乗るなどはかのルウム戦役以来であった。
ホワイトベースでは。

穂乃果「おお!?あたしたちが一位」

海未「A-RIZEにならびました」

絵里「あのララァさんが殿堂入りですって。認めたくないけど認めるわ」

凛「どっちにゃ」

花陽「素直でない」

希「これでラブライブの出場は決定したもんやね」

ヤッター!と喜ぶみんなを尻目に真姫だけはHONOガンダムの解析をしていた。

真姫「穂乃果」

穂乃果「ほのかだよ」

真姫「とにかくシミュレーションでもいいからダンスレッスンでもカラオケでもいいからなんでもして!」

海未「一位になった途端にあぐらをかいてますから」

穂乃果「そこまでダメなほのかじゃないもん!」

ア・バオア・クーの傘に似た不気味な影がホワイトベースに見えてきた。

シャア「ララァ……」

ガンダムパイロットらしい者と彼女がニュータイプらしい共感を感じたのを見た気がした。

No.393 17/04/28 14:06
自由人 

よし!がんばるよ!とア・バオア・クーを前にした時だった。
二機のガンダムがホワイトベースの前方に飛来した!
ことりのウイングゼロとにこのガンダムエクシアである。

ことり「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」

にこ「間に合ったわね」

穂乃果「ことりちゃんとだれ……?あのボロいエクシアは?」

海未「さあ」

凛「ししょうの機体にしてはいささか」

花陽「にこちゃんのガンダムエクシアだよ」

絵里「よほど激戦だったみたいだけどソレスタルビーイングは……」

希「さすがにウチでも口に出せへんな」

全滅と言いかけた穂乃果の口を六人と矢澤弟妹が一斉に塞いだ!
ここにu’s九人は勢揃いした。
ことりは穂乃果と海未に抱きついた。

ことり「穂乃果ちゃ〜ん!海未ちゃ〜ん!」

にこは傷だらけになりながら希、真姫、こころたちの前で涙した。

にこ「あたしは大事なモノを失いすぎた」

希「にこっち」

真姫「にこちゃん」

こころたち三人はこの人こそ真のお姉さまと心に誓う。希さんは二番目か三番目と。

希「え」

にこは自分の傷の手当てはしたが傷ついたエクシアはいくらホワイトベースの整備兵でも触れさせたくはなかった。

真姫「あたしがやるわ」

にこ「真姫ちゃん」

穂乃果「戦えるにこちゃん?」

海未「そうですよ。もとから身長が低いのにムリしてモビルスーツのコクピットにおさまるのが奇跡的ですのに」

にこ「調節できるわ」ガアア!

ことり「なんだ、にこちゃんだったのか。残骸がくっついてきてるかと」

にこ「誰が残骸よ!」

真姫はエクシアの応急修理、穂乃果とガンダムの適性や秘められた能力。作曲とオーバーワークである。
もちろん穂乃果もである。軽口は叩くものの長い戦争のなか戦争という行為に精神はみな同様に実は疲れている。
そう見せないようにおバカなことを言うのも彼女らしさだ。

穂乃果「はあはあ」

ことり「(この戦いが終わったら私は地球とコロニーの橋渡しをするリリーナちゃんのところに行かないと)」

海未「ことり?」

ことり「ナンデモナイノヨ」

明らかに脳トロボイスで棒読みな時は怪しく嘘をついてる時であった。
絵里はエルメスを見つめていた。

No.394 17/04/28 18:36
自由人 

にこのエクシアがボロボロなのに比べことりの機体は以前のウイングガンダムとは違う機体だった。
ことりはウイングガンダムゼロ(ちなみにTV版)という。

ほのりんにこ「0点とかの意味じゃないよね?」

ことり「むっ。すべての始まりのゼロ!……とおもうよ」

なんだと三人は思う。
海未は思う。ことりでさえ新型に乗り換えているのに私はガンタンク。いつまでガンタンク。とことんガンタンクなのでしょうか……。

ほのりんにこ「ガンタンクガンタンクガンタンク……」

海未「さっきから私の心の内を代弁しないでください。にこだってボロボロじゃないですか」

にこ「二期までのつながりだからいいのよ!」

穂乃果「にこちゃんだけに二期?」

にこ「いまは触れないでよ!『ガンタンクと私』でも生き残ってるのネタバレしてるし!」

そんなてんやわんやをよそに絵里はほぼ無傷な愛機エルメスを見つめていた。
よし!と決意した。
希はすかさず絵里にワシワシMAXした!
キャーとデッキに響く絵里の悲鳴!

絵里「なにすんのよ」

希「スキンシップやん」

絵里「連邦軍はこんなのを野放しにしてるから政府は腐敗すんのよ」

希「ウチは連邦政府と無関係。それよりえりちモビルアーマーを見てたけど戦うつもりなん?」

ドキッとした。
なぜわかるの彼女は。
穂乃果は心臓がドックンドックンした。深夜につまみ食いしたのが海未ちゃんにバレたらダイエットだよ!?

海未「心の声を口に出さないでください。つまみ食いしたのですか」

穂乃果「うるうる、出来心だよ」

海未「絵里と私でダンスレッスンを兼ねながらダイエットです!」

凛「熱いにゃ。ここだけ『Gガンダム』の世界にゃ」

花陽「海未ちゃんのオーラがアムロくんたちを邪魔してるよ」

アムロ「あ、熱い」

カイ「地球でいう七十年代だろ」

ハヤト「僕はフラウと結ばれたからいいよ」

アムカイ「コイツ」

ブライトはセイラから預かった金の延べ棒はとりあえず預り悩む。
ミライとの結婚資金は確保だな。
他は皆で分けるようにしないといけないが海未くん著書がベストセラーだから延べ棒はいらないだろう。

海未母「道場再建に是非寄付を

穂乃果母「穂むら再建に寄付を」

No.395 17/04/28 19:48
自由人 

真姫はにことのふれあいをそこそこにガンダムと穂乃果の解析をしていた。

穂乃果「い、いつ寝てるのかな?あたし」

にこ「穂乃果のあたまのネジが外れかかってるんじゃない?」

真姫「ねていいわよ」

穂乃果はベッドにダイブして二秒で寝た!
ことりは話しかけることさえできない瞬間だった。

ことり「うるうる」

海未「何か隠してます? 」

ことりはひそひそと地球圏国家が成立した暁にはリリーナの護衛をしようと考えていた。
リリーナがいなければ宇宙と地球の境界線はいまだ引かれたままだろうから。

海未「考えてるんですね先を。それに比べてこの子は」

いびきをかく穂乃果を見て海未は睨む。

穂乃果「(かいてないよ!)」

絵里もまた愛機エルメスをほぼ無傷だったのか幸いしたのか修理および改良強化をしていた。

絵里「サイコミュの強化は危険ね。ニュータイプ同士の共鳴や共感はまだまだなのかしら」

亜里沙「あたしと雪穂みたいにわかりあえないの」

絵里「ええ」

希「えりちとウチもわかりあえへんのかな」

えりあり「!?いつの間に狭いコクピットにはいった!?」

えりのぞあり「せ、せまい……」

絵里「希が出なさい」

亜里沙「あ、あたしは雪穂のところにいくから。ごゆっくり」コソコソ

希「えりちとふたりきりやね」//////

絵里「なぜ照れるのかしら」

ナレーション東條希『ウチとえりちはこうして愛と友情と百合そしていつかはケッコンへの道を歩むのやった』

絵里「勝手にナレーションを吹き込まないで」

真姫「こういう時に適切な表現があったわね。『隣は何するひとぞ』て」

にこ「希てギム・ギンガナムみたいに強引」

真姫「イケイケ押せ押せ?」

うんと頷く真姫だった。
ワシワシMAXはターンXの分離攻撃のオリジナルかしら。

希「なんでウチはモビルスーツにたとえられるん?えりち」

絵里「コクピットの調整をしてるからいいから寝てよ!」

希は彼女の肩で寝息を立てた。
絵里は肩が重かった。
その頃、ア・バオア・クーのA-RIZEはギレン・ザビに自らの出撃を訴えていた。
あまりのことに将校将兵たちは驚愕していた。

No.396 17/04/28 20:52
自由人 

ア・バオア・クー内は騒然とし高級将校や将兵さらに学徒兵までがざわつくなかギレン・ザビはA-RIZEと一室で会話した。

ギレン「なにを考えているのですか。あなた方は」

ツバサ「連邦のu’sがすでに接近しているのだぞ」

英玲奈「我々が戦うことで奴等を倒すことができるかもしれない」

あんじゅ「ルウム戦役以来だけど訓練はしました」

ギレンは唸り悩む。
だが父デギン公王は連邦との和平のために国や民を裏切ろうとしていた。
傀儡ではあるがそれはA-RIZEも同様である。
彼女たちは元々ジオン・ダイクンの側近アイドル候補生だった。
ギレンいやザビ家はそれを利用してたに過ぎない。すでに用済みか……。
技術者に彼女たちのモビルスーツやサイコミュの適応力をテストさせ乗れる機体があるかと聞いた。
彼女たちが乗る機体はジオング、ゲルググ、ドムそれぞれ一機ずつであった。
三人は共通に思う。
ドムに乗りたくない。u’sの東條希を彷彿させるから。

希「ウチちゃう!」ガバッ!

絵里「私になつかないでよ!」

ちなみにA-RIZEは思う。
サイコミュのテストは脳波で動かすクレーンゲームであった。
技術者は言う。三人のニュータイプ能力はほぼ同じということでじゃんけんで決めてくれ。

A-RIZE「じゃんけんぽん!」

ツバサ グー✊

えれあん チョキ✌✌

ツバサ「ジオング」

えれあん「じゃんけんぽん!」

英玲奈 パー✋

あんじゅ グー✊

英玲奈「ゲルググだな」

あんじゅ「あ、あたしがドム……」ウルウル

ツバサ「悪いな。勝負は勝負だ」

英玲奈「なあに生き残ればいい」

ムッとしたあんじゅはふたりが自室に休憩に入ったのを見てドムのカラーリングから武装までカスタマイズした。
数時間後のことふたりはドムがカスタマイズされてるのを見て驚愕した。

ツバサ「ど、ドムだよな。あれ」

英玲奈「ああ。しかしおもいっきりピンク色だしウサ耳やフリル、レースをつけてやたら可愛いぞ?」

あんじゅ「あらふたりともどうかしたかしら?」

どうしたもこうしたもなかった。
ドムではなくプリキ○アみたいなドムだった。しかも兵士たちはあんじゅと撮影会までしていた。
黒いあんじゅだ。

No.397 17/04/29 07:09
自由人 

ナレーション永井一郎『この時デギンの艦隊はこれ以上、互いに犠牲を出さないためにひそかに和平交渉へと航路を取りレビル艦隊もまた本隊とは別に航路を取ろうとしていた。しかしギレンはそれを知りコロニーレーザーに改造したコロニーを彼らの方へ向けようと画策していた』

穂乃果「ああ……パンがみえる」ガブリッ!

うみにこ「ぎゃああ!!」o(><;)(;><)o

ことり「穂乃果ちゃんそれは海未ちゃんに自然脱退する予定のにこちゃんよ」

にこ「おい」

ことり「いや〜♪マカロンがうまい」

海未「いたかったですよ。あたま」

穂乃果「ゴメンなさい。真姫ちゃんに最近はじっけんどうぶつみたいに扱われちゃって」//////

ことうみ「穂乃果(ちゃん)に何したの(です)!!」

真姫「何もしてないわよ!」

データは常識範囲内で取ってるし穂乃果の身長や体重、その日の行動や訓練、レッスンの合間などにやってるのだ。

穂乃果「じゅんけつなほのかじゃなくなるかも」ウルウル

ことうみ「真姫(ちゃん)!!」

してないわよ!と抗議するがほのキチには通じない。
希は絵里に言う。

希「ここに来て仲間割れみたいやな」

絵里「なんであたしの側にいるの?」

希「いややわ。ウチの純潔を捧げたやん」

絵里「肩で寝ただけをそうは言わない」

凛と花陽は食料が少ないことを嘆いた。

凛「なぜあれほどあった食料がないにゃ」

花陽「気前よく地球やコロニーの各地でボランティアしたから」

とりあえずはワッケイン司令の艦隊やアルビオンから分けてもらった。

りんぱな「」パアッ!!

にこ「このふたりがソレスタルビーイングにいたら退屈でわがまま言うわね」

真姫「ソレスタルビーイングはにこちゃんを除いて全滅したのかしら」

にこは食事を見つめ黙る。ほのりんぱなはつまみ食いしようと手を伸ばそうとする。手を叩くにこ。

ほのりんぱな「いたいよ」

海未「まったく」

ことりはその様子を見ながら別れが近いことがつらかった。
戦いは最終局面を迎える。

No.398 17/04/29 08:39
自由人 

ツバサ、英玲奈、あんじゅにはかつてルウム戦役でドズルがツバザクで出撃した時同様に守備隊がついた。

ツバサ 護衛機 三機(ゲルググ一機 ドム二機)

英玲奈 護衛機 五機(ゲルググ二機 ドム一機 ツバザク二機)

あんじゅ 護衛機 十機 戦艦一隻(ゲルググ一機 ドム四機 ツバザク五機 ムサイ艦一隻)

ツバえれ「ちょっとまて!割合がおかしいだろう!」

なにが?とあんじゅは可愛い顔をした。
どこの世界にモビルスーツ一機の護衛に戦艦一隻がつくのだ。

英玲奈「貴様ファンをたらしこんだな」

あんじゅ「たらしだなんて破廉恥よ?」ジュンジョウ アンジュヨ♪

ツバサ「貴様というヤツは」

ちなみにA-RIZE内の人気投票を見てみよう。

一位 優木あんじゅ

二位 綺羅ツバサ

三位 統堂英玲奈

英玲奈「納得しないぞ」

ツバサ「コイツが一位だと」

あんじゅ「仲間割れはやめて!あたし以外が二位や三位でも構わないじゃない!」

ツバえれ「お前が言うな!」

レビル、デギンからはア・バオア・クーの傘が揺れたように見えた。
ギレン・ザビはデギン、キシリアさえいなければどうにかなるだろう。A-RIZEは用済みだ。
コロニーレーザーをレビル、デギン艦隊がいる方向に考えていた。
希は絵里から離れなかった。

希「」ピト

絵里「じゃま」

希「」ギュ

絵里「あ〜!うっとおしいわよ!コクピットの外でも中でも食堂やお風呂でも」

希「亜里沙ちゃんあかんで」

絵里「あんたよ!あんた!東條希」

希「ウチえりちと離れたくないねん」//////

絵里は顔をだんだん赤くした。
東條希の人気はu’s内で上がっていた。

一位 高坂穂乃果

二位 南ことり

三位 西木野真姫

四位 東條希

五位 園田海未

六位 絢瀬絵里

七位 小泉花陽

八位 星空凛

九位 矢澤にこ

りんぱなにこ「なんで(ぬわんで)!?」

海未「希の人気が上がったのは絵里との百合カップです。いわば絵里を踏み台にしたのかと」

希「ウチは純粋にえりちが好き」ワシワシMAX!

絵里「触りながら言わないでよ!写メを撮らない送らない!」

No.399 17/04/29 09:37
自由人 

真姫はとりあえず結論を出した。

にこ「穂乃果はアホと」

穂乃果「にこちゃんに言われたくないよ」

真姫「いいかしら」

話が進まないのでとりあえず真姫はHONOガンダムいやu’sガンダムと穂乃果についてひとつの結論を出した。

真姫「u’sガンダムは穂乃果との相性があるの。それも心からの発せられた歌声や叫び、それがニュータイプなどの特殊な人間の心や中に伝わるらしいの」

凛と花陽は思う。
非科学的だよ。知的で聡明で美人な真姫ちゃんはどこにいったの?
睨む真姫。

海未「つまりは歌声に反応することで未知なる力を発揮したということでしょうか」

真姫「ララァ・スンというひとのニュータイプ能力が高かったのがきっかけかしら」

絵里「あたしは?」

真姫は一度目を彼女に合わすがすぐさま背けた。

絵里「あたしは」

希「いちゃいちゃ。えりちがニュータイプでもぽんこつでもウチは好きやねん」

絵里「誰か希を宇宙に放り出しなさいよ」

スピリチュアルなキャラからただの百合なキャラになった彼女はどうしようなく扱いに困る。

アムロ「ニュータイプではないのか」

真姫「ミューズタイプかしら。仮定として」

セイラは思い出す。
父ジオンはA-RIZEを兄や私同様に可愛がっていた。歌声にヒントがあるのか。

穂乃果「そんなに歌はうまくないよ。にこちゃんはいつもカラオケで満点出して景品狙いだし」

にこ「そうそう!てなに言わすのよ!!」

瞬間、ただでさえ外見は破壊されたエクシアの装甲のひと欠片がデッキに落ちた。

凛「ああエクシアが」

花陽「こわれていく」

真姫「ま、まあ外見だけだから」アセアセ

扱いに注意しよう。
にこはまだまだソレスタルビーイングとして活躍しないとならないから。
ていうかサンクキングダムのリリーナがサーシェスにあてつける歌をつくるとは思わなかった。
ティエリアたちの生存は不明。ヴェーダも不明。

絵里「私もエルメスで出るわ」

希「愛するウチを守るためやね」

絵里「ちがうから。亜里沙とあたしの居場所を守るため」

海未「絵里」

穂乃果「絵里ちゃん」

こうしてu’s九人の出撃は決まった。

No.400 17/04/29 10:00
自由人 

ここでそれぞれの機体とパイロットを整理してみよう。

u’sガンダム 高坂穂乃果

ガンタンク 園田海未

ウイングガンダムゼロ(TV版) 南ことり

ジムカスタム 星空凛

ジム改 小泉花陽

HONOファイター 東條希 西木野真姫

ガンダムエクシア 矢澤にこ

エルメス 絢瀬絵里

海未「私だけ異常に機体のランクがちがいませんか?」

凛「ガンダムに乗れないまま戦争が終わるにゃ?」

花陽「かわいそうなガンタンク」

海未「私ですが」

しかし最終決戦を前に穂乃果が倒れた!
あまりの事態にブライトやアムロたちも駆けつけた。
原因は明らかに真姫が彼女とガンダムを解析したせいのよう。

真姫「ヴェェ!?」

アムロ「穂乃果くん」

ブライト「ミューズシステムの解析は終わってないのに」

マーカー「作戦開始時刻まで一時間切りました」

オスカー「UTX軍に目下動きなし」

ミライ「穂乃果ちゃん」

ヒフミトリオ「穂乃果(久々に出番。ヤッター)」

ことりは思う。
サンクキングダムに行くことをこのまま告げられないのか。
ベッドにいる穂乃果はうなされている。

穂乃果「ンミチャ…ガンタンク…ンミチャ…ガンタンク…」

一報を聞いたレビル将軍はブリッジで嘆いた。

レビル「ミナリンスキーちゃん」

将校「(そっちか白髭将軍)」

この頃、すでにア・バオア・クーに近い宙域のプラントのヤキン・ドゥーエでも連合との最終決戦が始まっていた。
三隻同盟はそれを命懸けで止めんとした。

ラクス「エターナル発進!ミーティア分離!」

キラ「うん」

アスラン「いくぞ」

ムゥ「クルーゼ」

カガリ「オーブのためにも」

ディアッカ「イザーク……」

マリュー「(スペースシップアイドルになろうかな。ムゥとデュエット❤)」

パトリック「我がコーディネーターの礎とならん輝きを!」

アズラエル「戦いが終わったらコイツらをデビューさせてやる」

ナタル「おい」

オルガシャニクロト「デビューだと?」

クルーゼ「これですべて私の思い通りだ」

プラント、連合、三隻同盟の戦いは激戦を極めた。

No.401 17/04/29 15:31
自由人 

連邦とUTX歌公国の戦いが始まった……。
そんななかギレン・ザビはア・バオア・クー中心部でひとり暗い笑いをしキシリア・ザビもまた生き残るために陰謀を巡らしていた……。
ンミチャ…ガンタンク…とうわ言を繰り返す穂乃果を見守るu’s。

海未「いったいどんな夢を見てるのでしょうか」

真姫「こんなこともあろうかと私が夢見るマシン『ドリームルックルックマシン』を開発しといたわ」

ことうみりんぱなにこのぞえり「ドリームルックルックマシン!?」

真姫「日本語にすると夢見ちゃんよ」

海未「そんな機械開発するより穂乃果を治療するクスリの方がよいのでは?」

真姫「試しにホワイトベースに数日前に戻ったにこちゃんの夢を録画しといたわ。スイッチオン!」凸

にこ「!?ヴェェ!?やめて」

そこには平和な世界でにこと真姫、こころやここあ虎太郎に囲まれて幸せそうな笑みがあった。
穂乃果ことり海未も。
凛と花陽は大食い番組で有名になり希はこころたちの第二の母となり幸せそうだった。

希「ウチ二番目」

凛「そんなに食べてるだけかにゃ」

花陽「大食い番組はキライではないですが」

絵里「あたしがいないけど?」

真姫は画面を上下左右斜めズームロングなどに操作し見つけた。
にこの足元やお尻の上で椅子や座布団などになっている絵里を。
プツン!

絵里「にこぉぉぉ!!この扱いはなにぃぃぃぃ!?」

にこ「あ、あら?」

凛「にこちゃんひどいにゃ」

花陽「なにも言うべき言葉がないよ」

にこと絵里が睨み合うなか穂乃果の夢を見ることにした。
スイッチオン凸。
そこには無数のガンタンクと海未に終われる穂乃果や真姫からえっちな検査を受けるとてもここでは表現できないような穂乃果がいた。

海未「なんですか!?これは」

ことり「真姫ちゃん!穂乃果ちゃんに何したの」

真姫「ヴェェ!?だからしてないわよ!」

う〜んう〜んと唸る穂乃果。

マーカー「前方艦隊戦闘始まりました」

オスカー「モビルスーツおよびGファイターなど機動兵器のパイロットは搭乗してください」

希「ウチ?」

りんぱな「搭乗と東條ちがい!」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果以外のu’sやアムロたちは搭乗した。

No.402 17/04/29 18:18
自由人 

ブライト「モビルスーツおよび各機体発進!」

アムロ「アムロ行きま〜す!」

海未「園田海未ガンタンクいきます」

カイ「ムリすんなよハヤト」

ハヤト「カイさんこそ」

ことり「ウイングガンダムゼロ」

にこ「ガンダムエクシア。にこ殲滅する」キマッタ

矢澤弟妹「お姉さま」

希「HONOファイターいくで」

真姫「こんな戦いは終わらせないと」

絵里「絢瀬絵里、エルメス……。亜里沙!?」

絵里が発進しようとした時だ。愛妹がハッチを開け乗り込もうとしていたが制した。

絵里「あなたは雪穂ちゃんとしあわせになりなさい。エルメス出ます」

亜里沙「お姉ちゃん!!」

雪穂「絵里さんは亜里沙のために」

戦況は五分と五分に見えた。
しかしギレンはコロニーレーザーをとある方角に向けようとしていた。

ギレン「マハルの斜線はゲル・ドル・バへ」

コロニーがア・バオア・クーの影に隠れながらゆっくりと方角を変えていった……。

アムロ「シャアはどこだ」

セイラ「兄さん!」

ア・バオア・クー内。

ツバサ「ジオングに脚がないようだが」

技術者「脚がなくても機体やサイコミュに影響はありません。偉い人にはわからんのですよ」

シャア「う〜む」

技術者B「脚がなくても大佐なら扱えます」

シャア「(問題をすり替えるな技術者め)」

ジオングに乗るシャアとツバサ。ゲルググ、ドムに乗る英玲奈にあんじゅ。
声援を受けるA-RIZE。

学徒兵「がんばってください」

A-RIZE「ああ」

学徒兵グループ「あんじゅちゃ〜ん!!」

あんじゅ「みんな応援ありがとう。あんじゅがんばる❤」

ツバえれ「コイツは」

シャアはジオングで一足先にア・バオア・クーの外に出た!
いまだ妹アルティシアが前線に出るとは。
ええい!と叫びながらジオングのビーム砲を放つ!
ヒフミトリオはモニターで戦況を見守りながら穂乃果の看病。

穂乃果「ンミチャ…ガンタンク…」

海未「穂乃果はやらせません!ガンタンク!キャノン!」

キャノン砲を敵機に向け放ち撃破した!

ことり「ゼロシステム、あたしに未来を見せて!」

No.403 17/04/29 19:13
自由人 

にこ「ソレスタルビーイング目標を殲滅する!」

UTX兵A「あれはソレスタルビーイングのガンダム」

UTX兵B「なぜ木馬に!?連邦に味方する!」

にこ「あたしは過去を償う!!」

UTX兵C「カッコいいことを言ってるが残骸かと思った」

UTX兵AB「同感」

にこ「殲滅!」

ガンダムエクシアの数少ないGNソードやライフルで撃破していく!
残骸は禁句だった。
凛と花陽は背中合わせになり互いを庇う。

凛「にゃにゃ!」

花陽「く!凛ちゃんあたしが敵機を損傷させるから動けないところを撃って!」

花陽の射撃は海未ほど正確ではないがコクピット以外には何故か当たる。ちなみに凛がいままで戦果を上げてたのは穂乃果たちからのおこぼれである。

凛「にゃ!」

花陽「凛ちゃんとの平和を得るために!愛を」

ミライは思う。
幼馴染みの関係がベッタリなジムカップル。
結婚はカムランより。

ミライ「左舷に回ります」チラッ

ブライト「左舷弾幕薄いぞ!なにやってんの!」キマッタ!

マーカー「(いいなブライトさん)」

オスカー「(生き残ったらミライさんとケッコン)」

ホワイトベース内の人間関係は着実に整理されていった。
シャアはガンダムエクシアの動きそしてu’sの中ににこがいたことにいまさら気づいた。

シャア「生きていたのかにこ!?「」

にこ「少佐!?いや大佐」

ジオングのビーム砲がエクシアを襲い装甲が弾ける!
そこに絵里のエルメスが間に入る。

絵里「大佐!」

シャア「なに!?絢瀬絵里もか」

セイラも戦いに入る。

セイラ「兄さん」

その時セイラは思う。
兄は女運がない。

シャア「余計なお世話だ!アルティシア」

アムロ「シャア!」

アムロも割って入る。

アムロ「女運が悪いとはな!」

シャア「余計なお世話だ。アムロ!」

前線に入らない海未と希、真姫はあきれた。

海未「すでに赤い彗星のシャアという人は女運が悪いような」

希「いるよね。こんなオトコ」

真姫「これは……私のせいではないわ」

真面目な真姫は心の底から安堵した。
とりあえずにこに援護した。

にこ「真姫ちゃん!」

No.404 17/04/30 05:52
自由人 

シャア「ええい!よってたかって!」

真姫「きゃ」

アムロ「シャア!お前の相手は僕だ」

ジオングはアムロのガンダムに向き直り戦う。セイラも後を追う。
穂乃果以外のu’sはホッとしないでもないが。
海未が叫ぶ。

海未「なにか来ます!」

あんじゅを護衛するムサイ艦からのメガ粒子砲がu’sを襲う!

ことり「来た」

にこ「く」

絵里「A-RIZE!?」

凛「ムサイ艦だよね」

花陽「ムサイ」

希「プッ」

A-RIZE「笑うな!」

りんぱな「希ちゃん」

A-RIZE親衛隊およびあんじゅ親衛隊が襲いかかる!!

ツバサ「なんか納得しないが」

英玲奈「あんじゅ親衛隊」

あんじゅ「イケイケ♪ゴーゴー♪」

ムサイ艦艦長「我が艦はA-RIZEそしてあんじゅ様をお守りします」

ツバえれ「あんじゅの方が上か」

それぞれの護衛機が襲いかかる!
海未はガンタンクで前線に向かう。

リュウ(幻影)「守るのだ!海未」

海未「いきます!」

絵里「いけ!ビット」

UTX兵「なに!?ニュータイプか」

ツバサ「あの機体」

あんじゅ「我がUTXの機体」

英玲奈「裏切った奴がいたか」

絵里「同胞と戦うのは嫌だけど。妹の居場所は守る!」

凛「すごい気合いにゃ」

花陽「絵里ちゃんて内心燃えるタイプ?」

希「いやいやそのうちポンコツになるで」

亜里沙「本質を見抜く希さん。さすが親友」

希「いやん。亜里沙「」ちゃんたら」

絵里「いやあああ!!」

海未「あれ?」

絵里のエルメスのビットによりA-RIZE親衛隊およびあんじゅ親衛隊の大半はやられた。

親衛隊’s「ば、バカな!?」

希「照れるえりち。可愛いな」

真姫「本気で嫌がってたわよ」

にこ「プレッシャーが来る!」

ことり「A-RIZE!?」

ツバサ「我々の親衛隊を!」

英玲奈「やってくれたな」

あんじゅ「ふ」

ムサイ艦艦長「まだ我々がいる!あんじゅ様は我々が守る!!」

u’s(穂乃果以外)「なに!?特攻だと!?」

海未「!?なぜわたしに特攻するんですか!」

手をジタバタさせるガンタンク。

No.405 17/04/30 06:42
自由人 

嫌です!?と手をバタつかせるガンタンク。
これがネット配信され海未の人気がマニアックに上がる。

にこ「ぬわんなのよ!」

にこはトランザムは迂闊に使えない。GNドライブオリジナルは各機体に一基しかない。
ロックオンがハロに託したようにデュナメスのGNドライブを。

ムサイ艦長「u’sのサブリーダーを倒せば指揮する者はいなくなる」

A-RIZE「なるほど」

絵里「あたしもサブリーダーだけど?」

希「後半ウチと共に加入したら存在感の問題ちゃう?」

絵里「いやあああ!!」

海未「わ、私もいるんですよ!?」

ブライト「誰か海未くんを助けろ!!」

凛「いっくにゃあ!」

花陽「ジム改でも二機の推進力を合わせれば!!」

りんぱな「ガンダム並みの推進力に!!」

二機のジムは互いに抱きつきそのまま海未のガンタンクを脱出させた!

海未「あ〜れ〜!?」

グルグル回りながらムサイ艦から脱出した海未たち!!
A-RIZEは艦長の覚悟を知る!

あんじゅ「艦長さん」

ツバサ「いいところを取るな」

英玲奈「コイツだけは」

ムサイ艦長「さらばです。A-RIZE様、あんじゅ様……!!」

ことり「ごめんなさい!」

にこ「A-RIZEのファンか」

ウイングゼロとエクシアそれぞれがバスターライフル、GNソードでムサイ艦を破壊した!
あまりの性能に海未たちは驚愕する。

海未「ガンダム」

花陽「ことりちゃんにこちゃん凄い」

にこ「まあね」

凛「けどエクシアの外見、安物のカップ麺よりひどいにゃ」

ことり「あはは」

にこ「笑うな!」

親衛隊やムサイ艦をやられたA-RIZEは涙し反撃した!

ツバサ「いけ!サイコミュハンド!」

英玲奈「シャアに劣るかもしれないが!」

あんじゅ「この可愛いドムさんを倒せるかしら」

u’s(穂乃果以外)「スゴいセンス!?」

あんじゅ「可愛いかしら」

希「……」

真姫「希?」

希はプツンと切れた。
プ・ツ・ン

真姫「え」

希「ウチへのあてつけかあああ!!道頓堀か心斎橋か死に場所を選べ!箕面のサルと交尾させるで!!」

HONOファイターが突撃した!!

No.406 17/04/30 10:34
自由人 

慌てる真姫の声が聞こえないのか希はあんじゅのドムにすれ違い迫る!
あんじゅは瞬間、HONOファイターのパイロットを見て驚愕しかなかった。その意識はニュータイプなど超常的能力を持つ人物たちに聞こえた!
連邦は人間なみの大きさのモビルスーツを既に開発したのか!?

ツバサ「なに」

英玲奈「東條希は搭乗するモビルスーツなのか」

アムロ、シャア、セイラ、わずかにニュータイプの素養を持つレビル将軍やキシリアなどに聞こえた。

キシリア「おそるべき科学力だな。連邦は」

レビル「え、希ちゃんはモビルスーツだったの」

将校「レビル将軍。突然ひとりごとを言ってどうなさいました」

レビル「ナンデモナイ」

威厳を持つレビルだが幻聴だったのかなと穂むらの和菓子を口にしお茶を飲んだ。
大丈夫かなと心配する将校たち。
ア・バオア・クーの戦局はさらに混乱を極めた。

アムロ「シャア」

シャア「アムロ」

セイラ「兄さん」

意識の深いところで穂乃果はララァとクスコ・アル、シャリア・ブルと会話していた。

ララァ『穂乃果ちゃん』

クスコ『高坂穂乃果よ』

シャリア『キミこそ地球圏のアイドル』

穂乃果『いやいやとーぜんだよね!』

三人『帰りましょう』

穂乃果『待ってよ!ごめんなさい』ウルウル!

三人は穂乃果に伝えることがあった。

ララァ『あなたはなぜ歌うの』

穂乃果『アイドルだからだよ!見捨てないで』

クスコ『アイドル?アイドルとはなんだ』

穂乃果『みんなをしあわせにするために!』

シャリア『なら聞く。戦いを止めたいか』

穂乃果は頷いた。
だけどララァ以外の人たちはおぼえてなく首を傾げた。
だれ?

クスコシャリア『(コイツは)』

ララァ『(こらえて)』

ララァは思う。
大佐とアムロは命懸けだ。ニュータイプだけでなく地球や宇宙の未来のために戦いを止めないと。
ディーヴァのアスノ家。

キオ「まだ戦いは終わってない」

フリット「にこちゃん」

アセム「父さんはユリンの面影を矢澤にこに見ていた」

キオ「じいちゃん」

ユノアは思う。
ロリ×ンじゃない。

にこ「ぶぁっくしょい!!」(>ω<)/。・゜゜・

No.407 17/04/30 11:39
自由人 

にこのガンダムエクシアの装甲が破片となり宇宙に散る……。

凛「ちょっと叩いただけでGNどらいぶだけ残してにこちゃん爆死?」

花陽「量産型だけどジムは質実剛健だから少し安心」

にこ「くぉらぁっ!」

瞬間、にこが声を発しただけで装甲が落ちてゆく。

にこ「あ」

ことり「あまりしゃべってると本当コクピットとGNどらいぶだけになるかも」

さすがにUTX軍の兵隊もにことエクシアには攻撃を控えめにしようとしたが、やはり敵!
集中砲火された!

にこ「甘い!」

装甲が宇宙に散りながらもUTX軍の機体を破壊していく!
瞬間、穂乃果が目覚めた!

ヒフミ「穂乃果っ!」

穂乃果はガンダムに向かう!!
希のHONOファイターに乗っていた真姫は顔が青い!

真姫「……っ」//////

希「まさか真姫ちゃん」

心臓の病?
ガラスの心臓とか!

真姫「ちがうわよ!」

にこ「くぉらっ!希、真姫ちゃんになにした!」

希「え……と。にこっちが真姫ちゃんに添い寝してる姿を隠し撮りしたり真姫ちゃんが夜中に目覚めて寝てるにこっちの顔を撫でたりとか」

まきにこ「!?」

A-RIZE「我々を無視するな!」

ツバサ「サイコミュハンド!ビーム砲!」

英玲奈「ゲルググを舐めるな!」

あんじゅ「こんな可愛いドムを攻撃できるかしら?」

えい!と希はHONOファイターからすべての武装を放った!

あんじゅ「きゃあ」

ツバサ「あんじゅ」

英玲奈「いい気味だといいたいが」

ツバえれ「だが仲間だからな!」

今度は希が攻撃を受けた!!

真姫「……っ。気持ち悪い」

希「まさか、つわりちゃう」

真姫「ち、ち……ちがうわよ!!希の操縦がひどいのよ!!乗り物酔いよ!っ……!?」

希「吐いたらあかん!にこっち!」

HONOファイターはエクシアのコクピットに真姫を置いて逃げた!

にこ「真姫ちゃん!?」

真姫「は……吐きそう」

え、と思ったのもつかの間である。
美少女西木野真姫は吐いた。
エクシアから悲鳴が漏れた!!

にこ「セーフ……」

真姫「袋あったんだ…」

00系やW系のガンダムは常人には酔うために袋は必須。

No.408 17/04/30 14:05
自由人 

私が行きます!
ガンタンク乗りの憧れ園田海未がア・バオア・クーの海をいく。
連邦兵士たちは見た。
美少女園田海未の姿をガンタンクに……。
前線に向かうガンタンク全速前進!

あんじゅ「ジャイアントバズ発射!!」

英玲奈「ビームライフル!」

ツバサ「サイコミュハンド!」

海未「ローリングガン……!?なんです!?」

必殺ローリングガンタンクを行おうとした時に海未は機体もろとも集中砲火を受けた!
そう、ララァがしたのと同じことをA-RIZEはしたのだ。
さいわいコクピットは無事だったが背部スラスターや底面バーニアなどやられ宇宙を進めない。危機を海未を襲う。

ツバサ「u’sのサブリーダー死んでもらう」

英玲奈「よきライバルだったがな」

あんじゅ「宇宙で動けないのは致命傷だな」

絵里「あの?サブリーダーはもうひとりいるんですが」

希「えりちはウチが守る」

にこ「真姫ちゃんの吐いたモノ捨てといてね」

真姫「ち、ちょっとだけ……」

希は絵里に預けた。
HONOファイターはウイングゼロたちと共に海未に向かう!
慌て絵里も追う。
ツバサたちはこのガンタンクとパイロットに見習うべきところは多くあり感謝した。
しかしここは戦場だ。
砲口が残酷に輝いた。

海未「く……動けません」

そこへホワイトベースから輝く白い流星。
やらせないよ!
少女の叫びがア・バオア・クーに伝わる。
u’sガンダム!
穂乃果!

にこ「ん?」

真姫「にこちゃんどうしたの」

ことり「穂乃果ちゃんそれはA-RIZEのどむ!」

希「かばうのはガンタンク!海未ちゃんや!」

絵里「味方機と誤認したのかしら」

穂乃果「タイムだよ。攻撃はだめだよ……」

まるで保護者がプールで子どもに向かうようにu’sガンダムはガンタンクの前に移動しポーズを決めた……!

穂乃果「やらせないよ!」

海未「いまさら格好つけても皆さん引いてますよ?」

言っちゃだめと穂乃果は本気で涙を流した。
ちなみにノーマルスーツ内のヘルメットが涙に溢れ溺れかけた。

穂乃果「びっくりした」.。o○○o。.

海未「出川哲朗ですかダチョウ倶楽部ですか」

しばし戦況が止まった。

No.409 17/04/30 14:42
自由人 

やらせない!
あらためて三度も格好をつける穂乃果に戦場が再び動く!
デギンとレビルは互いに思う。和平交渉ができればこれ以上、地球圏から人々の命が失われたり傷つくことはないだろう。
ゲル・ドル・バ線上へ。
コロニーレーザーと化したマハルがゆっくり動き邪悪な輝きが砲口に灯らした……。
ギレンは口角を歪ませる。
瞬間、コロニーレーザーがUTX軍と連邦軍がいる艦隊に向け放たれた!
すべての人たちは何が起きたかわからなかった!

アムロ「なんだ」

セイラ「艦隊が」

シャア「ギレンか。やってくれたな」

シャアはキシリアをわずかに思うがアムロやセイラが目の前をいく。
穂乃果たちは振り向いた!

穂乃果「レビル将軍!」

海未「まさか」

ことり「やられた」

レビル、デギン共にまばゆい光亡を見たと思った時には死んでいた。いや死という意識よりも先にコロニーレーザーの輝きが彼らや兵士たちを襲った。
ギレンは言う。

ギレン「宇宙は私やコーディネーターたちが善きに導く」

彼はコロニーレーザーの第二射を命じた。
キシリアはブリッジの指揮官席から立ち上がり呟く。

キシリア「父上。兄上……!」

兄ギレンの顔が思い浮かんだ。さいわい彼女や彼女の艦隊はあらかじめ情報を知っており難は逃れた。
が実際に父殺しをする兄を肉親として赦せなかった。

キシリア「私に従ってくれた者たちに礼を言う。だがここから先は私情が入るかもしれん。生き延びたい者は脱出挺で逃げても構わん」

しかし乗艦や艦隊からそうする者たちはひとりもいなかった。
例外的に非戦闘員だけは脱出挺で連邦や他の宙域にむかった。
A-RIZEも唖然としていた。

ツバサ「デギン公王が」

英玲奈「あの宙域に」

あんじゅ「いたの」

自分たちのファンから聞いた情報に彼女たちも戦意を喪失させるほどである。
ジオン暗殺をザビ家が行ったことは知っていた。しかし彼らは彼女たちをアイドル(偶像)にもしてくれ可愛がりもしていた。
時には生まれたガルマのコンサート、ガルマの小中高大学の入学や修学旅行ライヴ、体育祭や文化祭ライヴ、卒業コンサート。
ガルマばかりだ。
デギン公王が彼を溺愛してたからだ。
彼女たちは戦う目的を失った気が頭をよぎる。

No.410 17/04/30 16:42
自由人 

ツバサ「おのれギレン……」

彼女は自分でも驚くくらい暗い声をしていた。ツバサのジオングがア・バオア・クー中枢に向かうのに従う英玲奈、あんじゅ。
彼女たちは赦せなかった。たしかにデギンはジオンを暗殺をしただろう。
だがギレンが父デギンと同じ過ちを繰り返し戦火を広げようとしていた。
アムロとシャアは互いにぶつかりあっていた!

アムロ「いまララァが言った!人は争うべきではない!ニュータイプの覚醒を待つべきだ」」

ララァ『大佐……アムロ……』

シャア「ララァを殺したお前が言うことか!」

セイラはふたりの間に割り込めなくなり縦横無尽に敵機が来たためだ。

セイラ「邪魔しないで!」

アムロとシャアの機体はア・バオア・クー内部に突入した。
すでにジオングは頭部だけ、ガンダムは左腕がなく損傷が激しい。
穂乃果たちはA-RIZEを追うのだが。
海未はガンタンクの肩で膝を落としていた。

海未「機体がありません」シクシク シクシク

穂乃果「よし!いくよ」

海未「ほ・の・か」ゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴゴ

ことり「宇宙が揺れている」

にこ「エクシアがこわれるからやめて」

花陽「コアファイターは」

海未はコアブロックに乗りガンタンクの上半身を切り離した。
コアブロックからコアファイターに。

絵里「これで大丈夫かしら」

凛「A-RIZEの人たち憎しみにとらわれてたにゃ」

真姫「アイドルであることを忘れてるわ」

希「戦いは広げないようにしないと」

しかしア・バオア・クーとヤキン・ドゥーエでは戦いはおさまらない。

クルーゼ「貴様が来るとはな!ムゥ」

ムゥ「貴様の思い通りにさせるか」

クルーゼ「そうなるのだよ」

キラ「やめろ!」

アスラン「く、またコイツらか」

オルガ「園田海未とまたキャノントーク」

シャニ「艦長をアイドルに」

クロト「瞬殺っ!」

カガリ「ぐは」

イザーク「こいつらぁぁぁ!!ゲイツ隊は防衛に!」

ディアッカ「早い!!」

No.411 17/04/30 19:09
自由人 

ここでA-RIZE人気投票を見てみよう!ファンからのコメ付きだ。

一位 綺羅ツバサ やっぱりセンター! リーダー! ジオングを扱えるとは!?

二位 統堂英玲奈 赤い彗星に劣らない技術 本当のエースは彼女 UTXの稲妻

三位 優木あんじゅ 可愛い!だけどドムが可愛いすぎがギャップ萌え

あんじゅ「生き残ってみせる」

ツバサ「ああ」

英玲奈「またアイドルになろうな」

穂乃果「な、なんか主役を奪われてるみたい」ウルウル

海未「主役を奪われるくらいなんですか!私はコアファイターですよ」

凛「よしよし」ナデナデ

花陽「金魚みたいですね」

希「だけどA-RIZEはんたちを止めないと」

絵里「憎しみにとらわれるわ。彼女たち」

にこ「過ちを少女たちに繰り返させない。あたしみたいに」

真姫「にこちゃん」

ことり「まだ来るの!?」

敵にツインバスターライフルを向けるウイングゼロ!

ことり「みんなは先に行って!」

にこ「あたしも付き合うわ」

真姫「あたしもいるのに」

にこ「」//////

ことにこ「ごめんね!」

ウイングゼロ、エクシア二機が駆け抜ける!
穂乃果たちはA-RIZEを追う!
絵里はエルメスからビットを放つ!
希は真姫の吐いたモノを見せつけ敵の接近を許さない!えんがちょ!

真姫「なあにしてんのよ!!」

希「えいえい!真姫ちゃんから出たものや」

真姫「出てないわよ!にこちゃん!」タスケテ!

ア・バオア・クーはソロモン戦以上に混戦を極めていた。
ホワイトベースもア・バオア・クーに向かう。

ブライト「内部に特攻しろ!艦がこわれても構わん!」

ミライ「了解」

ホワイトベースもメガ粒子砲や武装がやられ負傷兵が目立つ。フラウ、カツレツキッカは救急箱を持ち艦内を走る。

負傷兵「うう……」

フラウ「生きてるわ」

カツ「これが戦争」

レツ「アムロ兄ちゃんたち無事かな」

キッカ「無事だよ」

フラウは負傷兵を手当てしながらアムロ、ハヤトの無事を祈る。
ミライたちブリッジ要員に岩場が口を開けて待っており吸い込まれるように突入した。

No.412 17/04/30 20:33
自由人 

u’sの順位を見てみよう。果たしてキミが好きなキャラ果たして何位なのか!ファンからのコメ付きだ!

一位 高坂穂乃果 u’sガンダムとはいったい? どんな性能なんだ ニュータイプ?

二位 矢澤にこ もとUTX歌公国からソレスタルビーイングへ! 戦争根絶 復活してくれソレスタルビーイング

三位 星空凛 バニング大尉の魂を持つジムカスタム乗りの鑑 おじさんは好きだぞ

四位 小泉花陽 ジム改乗りは援護でいい! だが白と赤は連邦の印! ごはん好き可愛い

五位 南ことり ミナリンスキーちゃん 亡きレビル将軍のお気に入り 焼き鳥とは言わせない

六位 絢瀬絵里 裏切りは許されないが妹を思う気持ちに感涙 ニュータイプ覚醒はまだか

七位 西木野真姫 乗り物酔いがかわいい 袋をくれ! にこちゃん好き

八位 東條希 真姫ちゃんの吐いたモノをくれ! 真姫ちゃん 真姫ちゃん

九位 園田海未 『ガンタンクと私』読みました! ガンタンク乗りからコアファイター乗り! いつかはガンダム?

にこ「二位だ!やったー!」

ことり「焼き鳥じゃないもん!」

凛「バニングのおじちゃん見てるかにゃ」

花陽「援護の花陽と呼んでください」

真姫「ヴェェ!なんで口から出たモノがほしいのよ!」

希「うるうる」

穂乃果「希ちゃん?」

希「真姫ちゃんが口から出したモノをア・バオア・クーにばらまいてもうた。オークションに出せへんやん!」

真姫「生き残ったらおぼえてなさい」

希「こわっ」💦

絵里「ニュータイプよ!ニュータイプ!なにオールドタイプ扱いなの!妹思いなだけ」

海未「」ゴゴゴ

穂乃果「こ、コアファイターからもの凄いオーラが。あつい…あついよ……」

海未「なあんですかこれは!!ガンタンク乗りからコアファイター乗りて!セイバーフィッシュやTINゴッドくらいホワイトベースにないのですか!せめてコアブースターください!」

あまりにランクダウンしたことやコメがガンタンクやコアファイター関係で冷静さを欠いていた。
穂乃果は言う。

穂乃果「ほのかは海未ちゃんを守るよ」

海未「穂乃果」

穂乃果「ア・バオア・クーに突入だよ!」

海未「待ってくださいよ!」

No.413 17/06/12 13:05
自由人 

しかし集中砲火を受ける9人のu’s!

u’s「きゃあああ!?」

絵理「ビットよ!いけ!」

エルメスのビットがUTX軍の機体に向かう!

UTX軍「おのれ裏切り者が!!」

絵理「!?だとしても私には守りたい者があるの!!」

穂乃果「ほ、ほのかだよね?」

凛「いや凛とラーメンにゃ」

花陽「いや白いご飯ですよ!」

絵理はちがう!と叫びながらエルメスからビームやビットを放出する。
なんとなく同情したのは海未くらい。
この三人は生き残ったら教育し直さないといけませんね。

ほのりんぱな「え」

絵理「私が守りたいのは自分や亜里沙の居場所!!」

UTX軍「裏切り者が」

絵理はエルメスのビットで防衛線を張った。
そして叫ぶ。

絵理「穂乃果たち行きなさい」

希「えりち。ウチのために……」

絵理「ち・が・う!」

頑なな絵理の性格はu’sに入ってもまだなおらなかった。
にこは不敵に笑みする。

にこ「堅物の絵理の犠牲は無駄にしないわ」

ことり「ア・バオア・クーの残骸になったら拾ってあげるよ」

絵理はニュータイプ能力を存分に発揮しながらエルメスは戦場のなか輝いていた。
絵理は思う。
生き残ったらにこは八つ裂きことりは日本風の焼き鳥にして新年会よ!

ことにこ「!?」

ア・バオア・クーに突入してゆくにこのエクシア、ことりのウイングゼロを先頭にするu’s。
瞬間、絵理のエルメスが爆発したかに見えた。

海未「絵理!?」

希「えりち」

真姫「やられたの」

穂乃果「振り返ってる時間はないよ」

キリッとした穂乃果の表情にみな心を打たれた。
しかしそこへある声がした。

?『u’sのみんな!助けにきたぜ』

にこ「この声は」

ことり「みんな?」

ドモン「爆熱ゴッドフィンガー!!」

デュオ「死にたい奴は死神の前に出やがれ!」

キラ「もう誰も死なせたくないんだ!!」

それはこの戦争で知り合った者たちばかりだった。

ラクス「u’sの皆さんを死なせるわけにはいきません!」

絵理は?

希「あ!入り口にえりちが浮いとる!助けるで!」

絵理「ひいい!」

HONOファイターが助けた。

No.414 17/06/12 13:30
自由人 

希はHONOファイターのコクピットで絵理に抱きついた。迷惑みたいな顔をしたのは真姫。

にこ「真姫ちゃんエクシア乗る?」

う、うんと頷く。
しかしエクシアは三国家群の攻撃を受けてぼろぼろ。正直真姫は心が引けた。

真姫「ち、ちょっと遠慮していいかな」

にこ「ぬわんでよ!」

エクシアのぼろぼろになったGNソードが内部の防衛線を破壊する。
海未はそんななかコアファイターで獅子奮迅の戦いをする。

海未「なんの!流派東方不敗園田流奥義!旋回戦闘機」

キャー!?と八人のu’sの悲鳴がア・バオア・クー内部に伝わる。
凛のジムカスタムと花陽のジム改が海未のコアファイターを掴む。

海未「なぜ」

りんぱな「せまいところで機銃やミサイルを放ったら同士撃ちするくらいわからないの(にゃ)」

反省する海未。やったねとポーズする穂乃果にことりをみてジト目をするのだった。

ほのこと「なんかにらまれてるよ」

海未「生き残ったら反省会をしますよ」

まるで大御所のタレントみたいな園田海未と一年戦争を見ていたネットの住民は思う。
下がる海未の好感度。

海未「なんでですか!?」

しかしア・バオア・クーの外では新生シャッフル同盟やガンダム連合、コロニーのガンダムたち、ガンダムDXなどがu’sを守っていた。

真姫「A-RIZEを復讐から止めないと」

穂乃果「そうだった」

ことり「ア・バオア・クー内部をうかつに破壊はできないね」

ウイングゼロのことりはリーブラ破壊の時とちがい慎重になっていた。にこはただでさえエクシアが限界に近い。

ことり「穂乃果ちゃんのガンダムは本当の力を発揮できないの」

にこ「そうよ」

真姫「解析はしてるけど」

希「戦いが終わったらウチと懐石料理やね」

絵理「なんでよ」

海未「あのふざけてませんか」ゴゴゴ

海未の気力がア・バオア・クーが崩壊させそうなくらいにコアファイターから溢れていた。

八人「こわい」

そこへ再びある声がした。

レイン「海未さんお待たせ!あなた用のガンダムがついに出来たわ!」

ドモン「ふ、妹弟子。受けとるがいい!」

9人がいるア・バオア・クー内部にブッドキャリアーが現した。

No.415 17/06/12 17:09
自由人 

u’sの海未以外の八人と戦うホワイトベース乗組員はみな思う。
妹弟子?
そりゃたしかにンミチャはオンナノコ。
だけど起床は朝の四時や五時。日課は道場の掃除に始まりランニングや腕立て伏せ、精神修業に瞑想。
戦闘になればほぼ戦車のガンタンクでジムシリーズに乗る凛ちゃんや花陽ちゃんよりも戦果をあげるんだよ?
しかもなぜかメールやlineがあるのに毛筆は達筆。着物や和装すればおそろしいくらいに似合う。
ンミチャムネがひんにゅうだから……。

海未「ほ・の・か」

穂乃果「は!?声に出していた」

出していたと言わんばかりしかも外部音声出力のためにア・バオア・クーの通信回線や敵味方双方の回線などに入り挙げ句の果てには各コロニー各サイド、ラグランジュポイントを通して地球圏ほぼすべてに伝わっていたという。
ア・バオア・クー司令中枢部にいたギレン・ザビは語る。

ギレン「我がA-RIZEには貧乳なる者はいない」

同意を得たのは男性軍人や高級参謀などだったが女性兵士からはブーイングであった。
それよりブッドキャリアーの中身であった。
凛と花陽のジムがブッドキャリアーをオープンした。

ほのことうみまきりんぱなにこのぞえり「」ドキドキ ドキドキ

しかし中身はなぜかカラであった。
スカッ!

海未「あ、あの?レインさんなにも入ってませんが」

凛「すかすかにゃ」

花陽「まるで白いご飯が入ってないお茶碗です」

レインは言う。

レイン『だってこのア・バオア・クーの混戦でしょう!ブッドキャリアーだって運ぶのだってドモンやコロニーのガンダムチームにフリーデン、三隻同盟の人たちに協力してもらっているのよ!』

キラ「応急修理したフリーダムでは!?」

アスラン「キラ!」

ちなみにネオジャパンの戦艦はもの凄い後方で待機しながらブッドキャリアーを射出しているのだ。

ミカムラ「すまんレイン……」

カッシュ博士「(あんた謝ってばかりだな。『エ○ァ』ではシンジくんの母親に惚れとったくせに)」

カラト「ブッドキャリアー第二波射出!(命令だけだからラクやわ)」

カラト委員長の意向を反映したネオジャパンが原因だった。
海未は戦後に思う。
兄弟子ドモンと共にネオジャパン政府に喝を入れます。

No.416 17/06/12 20:39
自由人 

ガロード「ツインサテライトキャノン発射!」

ロラン「こんな戦いは終わらせないといけない」

ウラキ「ガトーはどこだ」

ガトーやデラーズが復活するのは三年後である。つまりアルビオン隊は三年間は孤独に働かされるのだ。

シナプス艦長他「え」

ニナ「あたしのガンダムはどこなのよ!」

モーラ「u’sの矢澤にこみたいなニナ」

モーラはアルビオンに乗っている限りはキースと結婚していいかどうか三年間悩むのだった。

モーラ「え。結婚できないの」

希「ウチのスピリチュアルが言うとる。アルビオン隊はガンダムという疫病神に取り憑かれとる」

シナプス艦長他「え」

アルビオン隊の孤軍奮闘な戦いが始まる。
それよりも来るブッドキャリアーの中身が明らかにおかしかった。

海未「今度こそ」

穂乃果「宝くじにはずれまくるひとみたい」

にこ「あたしの運の悪さが海未に伝染したかしら」

ほのことまきりんぱなのぞえり「うん」

にこ「同意しない」

ブッドキャリアーが開く。そこにいたのはメガネを付けたペンギン村のとある少女。

ア○レ「んちゃ!」

海未「何しに来たんですか〜!!ペンギン村に帰りなさい!!」

コアファイターのコクピットから怒りのオーラを出しながらアラ○の入ったブッドキャリアーを地球のペンギン村まで投げ飛ばす海未だった。
ドモンは思う。
妹弟子の海未こそ実はキング・オブ・ハートの称号がふさわしいのでは。

穂乃果「ハートのエースは〜♪」

ことり「海未ちゃんに♪届かない〜♪だってババ抜き〜♪弱いんだもん〜♪」

海未はふたりを睨みつけた。穂乃果とことりは震えた。

絵里「口は災いのもとね」

希「えりち好き」

真姫「コクピットでイチャツカナイデ!」

真姫は散々だった。
一応この間にHONOガンダムいやu’sガンダムの解析をしてるが海未は目の前でガンダムファイターなみに馬鹿力を発揮するわ希と絵里がいちゃつくわ。
するとある事に気づく。

真姫「これは!?」

希「ア・バオア・クーの宙域のどこかに真姫ちゃんが吐いたモノが漂うとるのに」

真姫「ヴェェ!イワナイデ!」

キラ「僕たちには守りたいものがあるんだ!」

No.417 17/06/13 08:16
自由人 

今度こそ!と目を燃えあがらせ海未は何機来たかわからないブッドキャリアーを見つめる。
穂乃果とことりは思う。
ガンダムに懸ける海未ちゃんの情熱はこわいね。

海未「なんなんですか!!」

穂乃果「そ、そんなことよりブッドキャリアー」

ことり「開けようよ」

にこは思う。
もうA-RIZEの人たちギレン暗殺したんじゃないのか心配。
りんぱなは思う。
肉まんもいいけどあんまんカレーまんピザまんもいいよね。さつま芋もいいよね。
あんまん+さつま芋いこーるあんさつ。

りんぱな「きゃっきゃっ」

絵里「なにはしゃいでるの?凛と花陽」

凛「あんまん」

花陽「さつま芋です」

希「つまりは暗殺やな」ニヤリ

気づかれたと焦る凛と花陽は汗をかいた。
海未はブチッとキレた。神々しくハイパー化をコアファイターなのにしていた。

海未「なんなんですか!ブッドキャリアーを開けますよ!」

ブッドキャリアーの蕾のような機体がゆっくり開いていく。中から現れたのは……。
海未の表情がパアッと明るくなった。現れたのはネオジャパンが対デビルガンダム支援のために作ったライジングガンダム2号機園田海未専用機。

海未「や、やっとガンダムに乗れます」ウルウル

ちなみにこの間に何があったかというと時間は遡りネオジャパン戦艦がいる宙域のこと。

フリット「こら!カラト委員長、もっと前線に出んか!」

カラト「こ、こら!押すな!前線はいや!ドモンくんたちが戦ってるのに」

アセム家のガンダム三機やディーヴァがけしかけていた。

アッシュ「親父はu’sのにこが心配なのだ」

キオ「ミナリンスキーの方がいいよ」

カラト「ドモンくん他ガンダムファイターおよびパイロットたち次こそ海未くんに機体を届けるのだ」

ドモン他「オーッ!」

ミカムラ博士「すまんレイン……」

カッシュ博士「(あんたわざとやろ?俺を冷凍刑にしたくせに)」

カラト「ブッドキャリアー発進!」

その後ガンダムファイターやパイロットたちの協力あってようやくライジングガンダム2号機は海未のもとに届いたのだ。

にこ「フリット・アスノたちのおかげね」

海未はコクピットに入りファイティングスーツを着て起動するガンダム!

No.418 17/06/13 12:48
自由人 

ファイティングスーツを着て起動するライジングガンダム2号機。
ツインアイが輝き起動する。
海未は思う。
ついにガンダムに乗る夢が叶いました。願えば叶う……。
胸によぎるのはガンタンクの日々。戦車だの砲台なの言われ続けたかなしい毎日。
しかしギアナ高地でのドモンさんたちシャッフル同盟との特訓そしていまは亡き師匠東方不敗マスターアジアより頂いた流派東方不敗免許皆伝。
いまこそわたし園田海未が地球圏に平和をもたらす時!!
だけどおムネはにこちゃん凛ちゃん同様に……ちっぱい。

海未「ほ・の・か」

穂乃果「代わりにものろーぐをしてたんだよ」

ほぼ鉄板ギャグである。
忘れているがu’sがいるところはいまだア・バオア・クーのとある入口である。

ことり「ウイングゼロのツインバスターライフルを放つと基地を崩壊させちゃう」

にこ「同じく。いくらエクシアでもGNライフルを撃ったりGNソードを使ってると破壊しかもたらさないわ」

なまじ性能が高すぎる機体に乗っていることりとにこだった。
ちなみに地味に凛のジムカスタムと花陽のジム改は残弾を気づかいながら援護し活躍し希のHONOファイターもである。
しかし入口に迫る巨大ミサイル。

凛「にゃ!?」

花陽「ジムではムリです!」

海未はライジングガンダムの性能をフルに発揮し左腕からライジングアローを動かし構えた。

海未「必殺必中ライジングラブアロー!シュート!!」

伏せる穂乃果のガンダムや他の機体。
瞬間、巨大ミサイルはア・バオア・クーの入口で爆発四散した!!
それを見たドモンたちガンダムファイターや他のガンダムパイロットは驚愕した。

ドモン「なんてヤツだ」

カトル「僕たちが見落としていた巨大ミサイルを爆発させた……」

遠く離れて見ていたエギーユ・デラーズとアナベル・ガトー、カリウスたちも驚愕の二文字。

デラーズ「次元大介なみだ。あのガンダムパイロット」

ガトー「しかし我らは三年、茨の園に身を潜める時」

カリウス「園田海未」

ガトー「彼女にはぜひデラーズ・フリートに参加して欲しかったな」

デラーズ艦隊は後にギレン暗殺を知り撤退してゆくのだ。
u’sは基地中枢に向かう。

No.419 17/06/13 15:23
自由人 

u’sが基地中枢に向かう頃にアムロとシャアのぶつかりあいも終わりを告げていた。
互いに生身で戦い殺しあったところでふたりに訴えかけるララァの魂はむなしさを訴えセイラもまた駆けつけた。

セイラ「兄さん、アムロ……」

シャア「アルティシアか」

アムロ「セイラさん……」

シャアは自らアムロにやられた傷の手当てをしふたりを見守る。
私は女運は悪くない。
アルティシアはいい女だぞ。アムロくん。
ララァの魂もうなずいた。
殿堂入りしたしあとは大佐とアムロを見守るだけ……。

セイラ「兄さん、どこへ」

アムロ「シャア」

シャア「私にはやるべきことがある。いい女になるのだなアルティシア」

シャアはこの後に身を隠しアムロとセイラは内部爆発によりはぐれてしまう。

アムロ「セイラさん」

セイラ「アムロ……」

しかしニュータイプ能力の感応によりブライト、ミライ、フラウなどがホワイトベースから脱出していく。

アムロ『ブライトさん。ホワイトベースを捨て脱出挺でみんなを脱出させてください』

ブライト「アムロだと」

ミライ「声……」

アムロ『フラウ、おチビちゃんたちを連れていくんだ。次に銃声が止む』

フラウ「アムロ?わかったわ」

カツ「アムロにいちゃん」

アムロ『カツたちはフラウの言うことを聞くんだ』

レツ「わかったぜ」

キッカ「うん」

四人は銃声が止んだタイミングを見て脱出していく。
ガンキャノンを捨てたカイやハヤトにも届く。

カイ「ちっくしょう!脱出させないつもりか」

ハヤト「彼らも必死なんだ」

アムロ『カイにハヤト』

カイハヤ「アムロ!?」

アムロ『ふたりともブライトさんが脱出挺の準備をしている。次のタイミングで向かえ』

カイとハヤトは頷く。
しかしセイラは脱出できていない。

セイラ「兄さん、アムロ……」

アムロ『セイラさん。あなたはそんなに弱いひとですか。脱出挺があるホワイトベースまでもう少しです』

セイラ「アムロ……。あなたは」

アムロはガンダムのある場所まで向かおうとするが爆発に吹き飛ばされる。穂乃果はわずかに感知した。

穂乃果「アムロくん!?」

海未「穂乃果?」

No.420 17/06/14 13:24
自由人 

ア・バオア・クー司令部中枢にいるギレンはモニターを見て歯噛みしていた。
このままではやられるのかUTX歌公国が。
いや私が……。そうはさせんぞ。
彼は司令部にいる司令官に言う。
ここは任せる、と。

ガルシア「ギレン総帥!?は、はぁ!!」

わずかな疑いを持つ優秀なガルシアではあったが総帥には総帥の考えがあろうと信じ司令部にいる部下共々敬礼していた。
うむと頷くギレンは背を向けそのままグワジンに向かうつもりだった。
プラントのパトリック・ザラは未確認ながらやられネオジャパンのウルベなどもやられたという。彼は怖い表情をさらに怖くさせていた。
だが私が生き残ればUTX歌公国は再興なろうし連邦を裏側から操ろうとするイノベイターなる存在がいるという。
時を待つのだ……。
そう思った時だ。グワジンに通じる通路に意外な人影を見た。
妹のキシリアだ。生きていたのか。

ギレン「お前……」

生きていたのかという言葉を飲み込んだ。父デギン共々にすでに死していたはずだが。
しかしその思いを打ち消すかのように彼女はマスク越しから厳しい瞳を向けながら黒い銃口を向けていた。カチリと冷たい音がこめかみに近づく。

ギレン「お前は兄を射とうというのか」

キシリア「兄上が私を射とうとし父上まで射ったからです」

!?
瞬間眉間に銃声がしたと同時にギレンの身体は宙を舞ったまま漂う。
キシリアは宣言する。
これからUTX歌公国は私が指揮すると。デラーズ・フリートが離反したのはその時であった。
キシリアは兄ギレンが乗ろうとしたグワジンに乗った時だ。
ブリッジからちいさな人影が見えた。しかし妙だった。
赤い人影はバズーカを構えこちらに敬礼し問答無用に放ちブリッジごとキシリアは爆発し死亡した。
シャア……!?と声にならない叫びが彼女にあった。

シャア「これで私の役目は終わったな。少女たちに血を流させるわけにもいかんのでな」

そう呟いた時だ。
ジオング、ゲルググ、ドムがシャアの背後に姿を見せた。
A-RIZEの三人だ。

ツバサ『赤い彗星!?』

英玲奈『なぜ大佐が』

あんじゅ『ギレンは……』

三人はなんとなく辺りを見回した。グワジンの周辺には総帥だった人物が漂いグワジンのブリッジは破壊された。
これは。

No.421 17/06/14 15:54
自由人 

そこへ後方から八機の機体がやって来た。
u’sのガンダムたちだ。
あまりの数の多さにさすがのシャアも少しだけ後ずさった。
にこのように漏らさなくてよかった。

にこ「漏らしてないわよ!!」

真姫「ソレスタルビーイングだから必死なのね」

シャア「u’sか」

ツバサ「く、シャア。何をした」

コクピットから出た彼女はシャアを問い詰めた。シャアはわずかに顔を伏せた。穂乃果が呟く。
思い出し笑いかな?
瞬間、シャアがバズーカをu’sガンダムに向けた。

穂乃果「待って待って!じょうだんだよ」

シャア「うむ。スペースシップアイドルも新時代に入ったか」

英玲奈「それより答えろシャア」

あんじゅ「ギレンはどうした」

シャアは語る。
ギレンそしてキシリアは自らの復讐のために殺したと。
凛と花陽は思う。
国語数学物理に社会家庭科に体育……。

真姫「それは復習」

りんぱな「つっこまれた」ジーン

シャアはつくづく思う。
スペースシップアイドルは新時代を迎えた。
ツバサたち三人はショックを受けていた。

ツバサ「なぜ私たちに復讐をさせなかった」

シャア「キミたちは時代を担うスペースシップアイドルだ。その手が血に染めることはない」

海未「シャア・アズナブル」

にこ「大佐」

絵里「大佐」

しかしア・バオア・クーは崩壊が迫っていく。内部に侵入した連邦の部隊は占拠してゆく。
UTX歌公国のなかには降伏する者や内部情報を渡す者などが寝返る。
シャアはA-RIZEに伝える。

シャア「キミたちはどうするのだ」

穂乃果「ほのかたちはこの後は脱出かな」

シャアは再びバズーカを穂乃果に向ける。

海未「一回くらいなら撃ってください」

にこ「同感」

A-RIZEは思う。
u’sにはお笑い要素がありすぎる。
特に高坂穂乃果と矢澤にこ。

にこ「ぬわんでよ」

ツバサは決断した。

ツバサ「我々は一時戦場を離れスペースシップアイドルの今後を考えようと思う」

シャア「なら我々と共に来るか。アクシズへ」

変態仮面さんとA-RIZEが行っちゃう。
穂乃果は思う。
へんたいにならないでね。
A-RIZEの機体も武器を向けた。

No.422 17/06/14 19:28
自由人 

ツバサ「たかさかさん」

穂乃果「高坂!」

英玲奈「穂むまんくん」

穂乃果「穂乃果!ほのか!女の子!」

あんじゅ「(困ったわね)」

穂乃果「まんじゅうさんは何かないの?」

あんじゅ「あんじゅ!あんじゅ!しまいに撃つわよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり「どうぞどうぞ」

穂乃果「ほのかは上島竜兵じゃないよ!なんなの!A-RIZEさんたち」

ツバサたちはu’sを見つめ音声通信だけで語る。

ツバサ「なぜ私たちを追ってきた」

英玲奈「我々とキミたちは関係ないはず」

あんじゅ「穂むまん」

ほのかと自己主張しながら彼女は語る。

穂乃果「……あなたたちは私たちのライバルだしむやみに復讐をしてほしくなかったの」

穂乃果の言葉に三人は感無量となりしばし黙る。
しかしア・バオア・クーは崩壊が近づく。

シャア「脱出するぞ」

穂乃果「赤い彗星」

シャア「なんだ」

穂乃果「A-RIZEさんたちをお願いします。へんたい仮面にしないでね」

するかと叱るシャア。
シャアはかつて部下であったにこと絵里を見つめる。

シャア「にこ。いずれは敵になるかもしれんがいまは生きろ」

にこ「大佐……」

シャア「絵里くん。妹さんと共に戦いのない世界で生きてくれ」

絵里「大佐」

希「えりちはウチが世話を見るから」

真姫「イミワカンナイ」

A-RIZEは機体を捨てシャアと共に脱出艦グワジン級に向かう。
スペースシップアイドルとしてu’sをライバルとして認めていたかもしれない。
同時に基地崩壊の時が近づく。
ホワイトベースにいるブライトたちは合流した仲間たちに脱出を促す。脱出挺(スペースランチ)にある物資を見てブライトは驚いた。

ブライト「なんだ!?これは」

ミライ「アイドルグッズにお米にラーメンだらけ」

フラウ「こんなことをしたのは」

セイラ「凛と花陽かしら」

ブライトは廬山昇龍波を出さないばかりにセブンセンシズが解放されていた。
合流したカイやハヤトたちも呆れた。

ブライト「とにかく脱出するぞ」

凛と花陽は合流後にブライトやミライから叱られたのは言うまでもない。

No.423 17/06/14 21:03
自由人 

ア・バオア・クーにはアルビオン隊のウラキ、キース、ベイトたちが乗り込み破壊していく。

ウラキ「ガトー!」

キース「(いないよね?いないと言えない自分がいる)」

ベイト「バニング大尉の弔い合戦だぜ」

アデル「ああ」

モンシア「覚悟しやがれ!宇宙人!」

シナプス「(やりたい放題だな。あいつら。私の将来が心配)」

アルビオンはほどほど援護しながらホワイトベース隊などの救助をしていた。
しかし穂乃果たちとアムロは脱出を阻まれていた。

穂乃果「迷った?」

にこ「くぉらあ!穂乃果」

ことり「ツインバスターライフルを撃っちゃったらア・バオア・クーが根本から崩壊」

凛「さすがに残弾が尽きたにゃ」

花陽「あと少しなのに」

希「えりちどないしよ」

絵里「スピリチュアルはどうしたのよ」

真姫「希と絵里にあてられる私はなんなのかしら」

それでも彼女はu’sガンダムと穂乃果の声を解析していた。
穂乃果の声には癒し効果があるらしい。しかしこれが何の役に立つのか。
考える真姫。

海未「こちらも道が塞がっています」

凛「にゃんと」

穂乃果「白兵戦を挑んだ兵士さんたちが死んでいくよ」

u’sガンダムから見る穂乃果には以前キラから言われた『なんのために戦うのか』という問いが胸をよぎった。

穂乃果「死んだら生きてる意味ないよ」

八人は穂乃果の哀しい声が伝わり黙るが上部から崩壊の音が伝わる。

海未「このままでは私たちも岩につぶされます」

にこ「エクシアも限界」

ことり「ビームサーベルも限界だよ」

凛「バルカンがないにゃ」

花陽「こっちも」

アムロはガンダムのある地点にまで辿り着こうとするがなかなか辿り着けない。

アムロ「みんなは、セイラさんは……」

ホワイトベースから脱出していくブライトたち。しかしスペースランチのコンテナにあるのはアイドルグッズやお米やラーメンばかり。

ブライト「アムロは!?穂乃果くんたちは」

ミライ「まだ確認できないわ。シナプス艦長たちも探してくれてるのに」

シナプス「ウラキ中尉のガンダムは疫病神じゃない。将来出世できないんじゃない)」

ニナはガトーの姿が見えないことに安堵した。

No.424 17/06/15 07:17
自由人 

ア・バオア・クーは徐々に連邦に占拠されるが穂乃果たちは脱出路を失う。

希「えりちニュータイプやろ?なんとかしてえな」

絵里「あんたこそスピリチュアルでしょう?」

真姫「仲がいいのか悪いのか」

ことり「ここはツインバスターライフルで」

にこ「ここはGNドライブ全開のトランザムで」

りんぱな「生き埋めにする気?」

ことにこ「だって」

穂乃果はコクピットのなかで考える。見つめる海未。

海未「穂乃果」

穂乃果「o(__*)Zzz」

海未「必殺必中ライジングラブアローシュー……!」

穂乃果「起きてるよ!」

いや寝てたと思う八人。真姫は確信した。

真姫「u’sガンダムは穂乃果の声に反応しているわ」

穂乃果「ほえ」

真姫「ニュータイプや明鏡止水に目覚めたガンダムファイター、スーパーコーディネーター、Xラウンダーの持ち主などと言葉を使わずに通じあえるはずよ」

希「唐突やね」

穂乃果「アムロくん」

アムロ「!?穂乃果くんのあほっぽい声が聞こえる……」

穂乃果「あほじゃないよ〜!!」

u’sガンダムの瞳が光り輝きア・バオア・クー内を崩壊させる。

八人「( ̄b ̄)」

穂乃果「ほのかのせい?」

アムロ『ガンダムのところにたどり着けないんだ。ホワイトベースのみんなは脱出したはずだ』

穂乃果「よかった」

海未「ここは私のラブアローシュートで」

にこ「生き埋めになるから」

穂乃果『アムロくん。ガンダムはその壁の向こうだよ……。だから脱出して』

アムロ『穂乃果くん』

アムロはシャアに受けた傷を庇いながらジオングと戦い倒れたガンダムのコクピットに向かう。
ア・バオア・クーの外ではドモンやカトル、ウラキたちが見守りながら戦っている。

ドモン「海未!」

カトル「ことり」

ウラキ「真姫」

ニナはちょっと嫉妬した。ツンデレよね。あの真姫とかいう娘。
モーラは思う。
「あたしのガンダムが」とか言うけどアナハイムのガンダムだから。あなたの私有物ではない。
ア・バオア・クーから火の手が上がる。

ブライト「アムロ」

ミライ「脱出は」

セイラ「アムロ……」

キッカたちは何かを指差す。

No.425 17/06/15 19:54
自由人 

カツ「右!」

フラウ「カツ!?」

レツ「左!」

キッカ「来たよ!」

カツレツキッカ「アムロ兄ちゃん!!」

瞬間、ア・バオア・クーの一角が爆発しそのなかからアムロのコアファイターがぼろぼろになりながらブライトたちのスペースランチの前に漂ってきた。
フラウやセイラは涙した。

フラウ「アムロ……」

ハヤト「アムロ(フラウは僕のモノだぞ)」

カイ「アイツ」

セイラ「アムロ……」

コアファイターのコクピットにいるアムロはララァの声を確かに聞いた。
あなたはひとりではない。居場所や仲間が目の前にいる……。

アムロ「ララァ……(生き残った。セイラさんと結婚かな……)」

セイラ「(それはないわね。たぶん)」

ガクッと首を落とし涙ぐみながらコクピットからアムロが漂う。
ブライトたちは手を広げて受け入れる。
感動の一瞬のはずだった……。

アムロ「ほ、穂乃果くんたちは……」

雪穂「まだなんです」

亜里沙「海未さんやお姉ちゃんたちはまだ中に……」

アムロ「穂乃果くん」

その頃、穂乃果たちはまだア・バオア・クーから脱出できないでいた。
にこは言う。

にこ「トランザムを使うわよ」

りんぱな「自爆しちゃうんだ。骨は拾ってあげるよ」

にこ「ぬわんでよ。自爆はむしろことりのウイングゼロでしょう」

ことり「リーブラで一度自爆しようとしたけどゼクスさんに止められたもん」

自爆しても生き残る南ことり。
それ故ミナリンスキー好きのファンは彼女を焼き鳥ちゃんと呼ぶ。

ことり「焼き鳥じゃないもん!」

瞬間、ウイングゼロのツインバスターライフルが放たれよけい瓦礫が彼女たちに落ちる。

八人「きゃー」

ことり「ことりのせい?」

海未「強力すぎる機体にことりは乗りすぎです」

絵里「そもそもこれだけのモビルスーツがいる?」

希「八機もいたら動きづらい」

真姫「うん」

真姫は穂乃果がu’sガンダムの性能を完全に発揮できないのが原因に思う。

穂乃果「真姫ちゃんがつくったんでしょう?このガンダム」

真姫「心を読まないで!」

凛「ご飯にゃ」

花陽「ラーメンですね。凛ちゃん」

抱き合う二機のジム。

No.426 17/06/16 05:46
自由人 

真姫は決断する。
にこちゃんと結婚するチャンスはいましかないとホワイトベースで作成した婚姻届を懐から……。

にこ「えええ〜!?」

八人「きゃあ」

にこの悲鳴で崩れるア・バオア・クー。

真姫「穂乃果」

穂乃果「ほのかだよ?」

真姫「u’sシステムはどうやら側にいるひとの心の声が読めるようね」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「な、なんですか!?」

穂乃果「ガンダムに乗れて危機状況なのに嬉しそう……」

ことまきりんぱなにこのぞえり「ええ〜!?」

海未「ひ、ひとの心を読まないでください」カァッ

穂乃果「希ちゃんはとにかく絵里ちゃんといちゃいちゃしたい。脱出できたら婚姻届を出しにいきたい」

希「う、うん。せやで」

絵里「否定しなさいよ!!」

真姫「狭いコクピットで暴れないでよ!!」

いまだに脱出できないu’sの九人であった。
ドモンたちこの戦いで知り合った者たちも見守る。

ドモン「妹弟子の海未よ」

五飛「なにをやってるんだ!焼き鳥じゃなくことり」

キラ「真姫ちゃんが吐いたモノはどこにあるんだ!!」

アスラン「もう宇宙の塵と化したか」

ラクス「致し方ありません」

カガリ「キラのヤツ。クルーゼを倒してから情緒不安定だ」

サイ「(ふつうでよかった)」

ミリアリア「(ナチュラルでよかった)」

マリュー「おやどり艦長代行!!」

おやどり「強力な機体だからていって娘に与えたのがいけなかったのかしら」

ア・バオア・クー内部で真姫は言う。

真姫「穂乃果歌いなさい」

穂乃果「え?」

真姫「穂乃果の歌声がみんなを救うわ」

穂乃果は真剣な眼差しで歌い始めた。
おまんじゅう♪お団子あんこもう飽きた♪
ライジングガンダムがライジングアローを向けた。

海未「なんて歌を唄うんですか!」

穂乃果「!?だ、だって……」ウルウル

真姫たちは思う。
穂乃果がいままで作詞をしなくて正解だった。

穂乃果「ひどい!」

海未「まったく」

真姫「でもu’sガンダムは歌声に反応していたわ」

凛「にゃんと」

花陽「たしかに穂乃果ちゃんのガンダムは通常ではない反応を見せてる!白いご飯みたいに」

No.427 17/06/16 14:54
自由人 

フリット・アスノたちアスノ家やディーヴァもようやくア・バオア・クーの宙域に辿り着いた。

フリット『にこちゃ〜ん。ユリンに似て可愛い子じゃ……』

宙域に集まったガンダムパイロットやファイターはみな思う。
全然似てないぞ?ロリなところくらいだ同じところは。

ドモン「フリット・アスノ。園田海未にライジングガンダムを届けたことへの協力を感謝する。シャッフル同盟およびネオジャパンガンダムファイターそして流派東方不敗を受け継ぐ者として」

フリット「ウィス○ーくん?」

ドモン「誰が妖怪ウォ○チのダメ執事だ!!」

エミリーは思う。
フミちゃんだから結婚したのかな?シェリル・ノームだからかな。
オラコマさんないズラ。
ドモンさんを見てると他人に思えないズラね。
ディーヴァのなかで吐息をつくエミリー・アスノだった。
ア・バオア・クー内のu’sは……。

穂乃果「まいにち〜♪ぼくらは〜♪鉄板の〜♪」

ことり「上で焼かれて〜♪焼き鳥になっちゃうよ〜♪いやん♪」

海未はライジングアローをふたりに向けた。

ほのこと「いやん♪」ウルウル ウルウル

真姫「なんで『およげ!たい焼きくん ことりversion』を唄うのよ!イミワカンナイ」

凛「しかたないにゃ。ここはかよちんとデュエットするにゃ」

花陽「う、唄います」

りんぱな「せ〜の!」

りんぱな「あ〜♪あんなこといいな♪憧れの〜♪こんなこといいな〜♪ポケ×ンマスターに〜♪」

にこ「こら凛に花陽!」

りんぱな「はい?」

にこ「ふたつの歌が混ざってるのよぉぉ〜!!」ゴゴゴ

希「やりたい放題やね」イチャイチャ

絵里「う、うん。ていうか離しなさい!人間大型のもびるすーつ!」

希「ウチ人間!」

瞬間HONOファイターから全武装が放たれ危機に陥る九人。

九人「キャアアア」

にこ「自分たちから危機に陥っているわね」

ことりはあることに気づく。ツインバスターライフルで先ほど発射したところに洞穴ができていた。

ことり「あれ出口かな?」

穂乃果「あ、それぽいね」

海未「しかし私たち八機がすべて通れるほどではありませんね」

脱出挺で待つブライトたちは気が気でない。

No.428 17/06/16 19:25
自由人 

脱出挺で待つブライトは苛立っていた。
なぜならスペースランチのコンテナにはアイドルグッズ、お米、ラーメンしか載せられていなかった。

ブライト「にこに凛に花陽だな」

ア・バオア・クー内にいる三人は背筋が震えた。

にこ「な、なんか寒気がしたんだけど?」

凛「海未ちゃんとブライトさんは似てるにゃ」

絵里はちょっとむっとした将来は宇宙戦艦の艦長になるのはこの私。そんな彼女を希はジッと見つめた。

希「えりち好きやねん」

絵里「だああ!!さんざんひとをからかっておいてなんで関西弁で告白なのよ!!」

真姫「ウルサイ」

花陽「仲良きことは美しいです」ウットリ

絵里「ちがうから」

希「否定から始まる恋や愛もあるんよ❤」

凛は洞穴内をモニターで見てあることに気づく。

凛「あれはウラキくんのガンダム1号機にゃ!GP01フルバーニアンにゃ!?」

海未はジッとライジングガンダムのカメラに集中し見つめる。

海未「ウラキ君にベイト大尉にモンシア中尉にアデルさん!」

穂乃果「モンシア中尉は二代目の波平さんかな」

モンシア『こら!穂乃果!またいたずらしおって』

九人「きゃああ!?」

ジムカスタムが気づくが外部音声出力で再び洞穴に岩が落ちていく。

絵里「真姫、穂乃果がこんなのが私たちを救えるの?」

真姫「……うん。自信ないけど」

穂乃果「ひどい!」

八人「きゃああ!?」

穂乃果の普通の声にさえu’sガンダムは反応しア・バオア・クーは崩壊してゆく……。
ウラキはアルビオンや他のガンダムパイロットたちに伝えた。

ウラキ「u’sを見つけましたが彼女たちは洞穴内に閉じ込められそうです」

ドモン「なんだと」

キラ「フリーダムはヤキン・ドゥーエの戦いで応急修理したばかりだ」

アスラン「こちらも。ジャスティスは性能を完全に発揮できない」

ラクス「ミーティアを使えば穂乃果さんたちは助けられない」

キラはヤキン・ドゥーエの戦いを思う。
助けられなかったフレイ。彼女には辛い思いをさせ再会は一瞬しか叶わなかった……。
アスランもまた父パトリックが亡くなり過ちを繰り返した。
各ガンダムパイロットたちブライトたちは洞穴のある方を見つめた。

No.429 17/07/02 17:30
自由人 

爆発光がア・バオア・クー内外から少なくなっていた。
いまいくつかの戦争が終わりを告げようとしていた。脱出していくシャアの艦隊それに乗るA-RIZE。

ツバサ「u’sは脱出できたのか?」

英玲奈「まだらしい」

あんじゅ「可愛い子達だったわ。いつかまた会いたい」

シャア「地球圏にいてもいいのだぞ」

だが三人は断った。彼女たちはスペースシップアイドルとして戦争を広げたことに変わりはない。
いつか戦うことになろうともスペースシップアイドルの誇りは忘れない。
艦艇の光芒がア・バオア・クーから遠くへ向かう。
ア・バオア・クーを見守るブライトやアムロ、ドモン、デュオたちやガロード、フリット・アスノたち。誰もが絶望したような顔を浮かべる。
その時だった……、歌声が戦場に響いた。

さあ〜♪夢を〜かなえるのは〜、みんなの〜勇気〜♪(まけない〜♪)

瞬間だった!
光芒がア・バオア・クーの岩肌を弾けるように爆発し光が伸びた!!

アムロ「穂乃果たちだ!!」

ドモン「なに」

ガロード「にこ!?」

爆発から現れたのは穂乃果のu’sガンダム、ことりのウイングゼロ、海未のライジング、にこのエクシア、希のHONOファイターが現れた!
凛と花陽のジムタイプ二機が見えない。

フラウ「凛ちゃんと花陽ちゃんは……まさか」

凛『生きてるにゃ!』

花陽『すみません。心配をおかけしました』

絵里「こ、コクピットがせまいわ……」

希「ウチはしあわせやで」

ブライト「おまえたち……」

ブライトは感涙の言葉をu’sに伝えるかと思ったが違った。

ブライト「凛に花陽ににこ!脱出挺におまえたち何を入れているんだ!?お米にラーメンにアイドルグッズしかないぞ」

にこ「え?アイドルグッズ。ホワイトベースは……」

にこはからホワイトベースがいたらしい基地入口を見て爆発に巻き込まれる姿を見た。
アイドルグッズは……?え?ええ!?

にこ「知らないわよ!あたしはエクシアの整備や調整してたし!」

ブライト「なんだと!?だがアイドルグッズはおまえの持ち物だろう」

にこ「知らないわよ」

ふたりの言い合いは救助さるるまで続いた。

穂乃果「助かった」

なぜu’sは助かったのか

No.430 17/07/02 19:19
自由人 

なぜu’sの九人が助かったのか。
にこを叱りながらブライトたち皆は思う。

にこ「あたしじゃないわよ!エクシアの整備や調整してたし!」

ブライト「だがおまえはアイドルグッズをたくさん持ってただろうが!」

にこ「持ってたけどちがう!」

果たして誰がアイドルグッズをあのホワイトベースから持ち出したのか。
時間を戦闘開始までいったん遡ろうではないか。

ブライト「ア・バオア・クー。ザビ家がいるのか」

ミライ「ええ。ジオン・ズム・ダイクン亡き代わりにサイド3の指揮を取りUTX歌公国を名乗り戦いを始めた……」

その頃、穂乃果たちは自分たちの機体にいた。

穂乃果「u’sガンダム頼むよ」

凛「ジムカスタム。バニングのおじちゃん見てるにゃ」

花陽「ジム改壊さないようにしないとね」

希「HONOファイター、えりちを守るで」

絵里「なんか震えがきたわ。エルメス頼むわ」

ことり「ウイングゼロもう少しだけがんばって」

にこ「エクシア、刹那・F・セイエイのあたしと共にガンダムになるわ」

そして海未。

海未「ガンタンク、リュウさん見ててください。あなたの命はガンタンクと共に……」

リュウ(幻)「見てるぞ。海未」

海未「うわああ〜!?」

真姫「うるさい」

リュウの幻は海未にしか見えていない。にこはエクシアの整備や調整をたしかにしていた。
凛と花陽はデッキを出ていき脱出挺(ランチ)の中身をたしかめ(自分たちにとって)不必要なものはすべて出していた。代わりにラーメンやお米が運ばれた。
ではアイドルグッズは?

こころ「お姉さまが大事にしていたアイドルグッズを運ぶよ。ここあ、虎太郎」

ここ虎「うん」

段ボール箱にアイドルグッズを積めていきひとつひとつ脱出挺に運んでいった。
ちいさな身体のわりには丁寧に箱に積めていくまた脱出挺内の貯蔵庫に運んでいく。その間三人にも関わらずおよそ三時間。

こころ「終わりましたね」

ここあ「これでホワイトベースがもし破壊されてもグッズは無事です」

虎太郎「みゅーず」

虎太郎が指を差した先には九人の少女が映るスペースシップアイドルの表紙があった。

No.431 17/07/03 06:54
自由人 

にことブライトの言い合いを皆は笑ってみていた。犯人はにこを慕うこころたちであった。
穂乃果は言う。

穂乃果「にこちゃん大声を出してるとエクシアの装甲が落ちちゃうよ」

にこ「ああ!?あたしのエクシアがトランザムを使ったし」

ブライト「そういえばどうやって脱出できたのだ?」

穂乃果たちは九人肩を並べて笑みする。
崩れゆくア・バオア・クー内部。なかには破壊作業の任務をしている連邦の手によるものだった。
真姫はある確信をした。

真姫「穂乃果、声を出しなさい」

穂乃果「なんで?」

真姫「なんでもいいけど。大声はダメよ。危険だから」

理由がわからないが穂乃果は深呼吸をしてからゆっくり声を出した。
アーーーーーーーー…………。
真姫はHONOファイターのコクピットのモニターを見て解析した。

真姫「あの出口の方向に声が飛んでいってるわ」

海未「ですけどここは基地内部ですけど声は空気を伝うものではないですか?」

真姫ははっきり言う。

真姫「穂乃果の声には理屈を無視するなにかがるわ」

にこ「それてただのアホじゃない」

凛「同感にゃ」

花陽「u’sのリーダーの声が理屈を無視だなんて……」

ことり「スゴいよ」

凄いのはわかるが現実的な法則や理屈がないとはほんとに彼女は人間だろうか。

穂乃果「人間だよ」

海未「穂乃果の声をどうするのです?」

真姫「出口付近に穂乃果の声をぶつけるだけでは危機的状況は打開できないわ。最低でも二機のモビルスーツの核融合炉の爆発が必要」

絵里「じゃあエクシアと」

希「ウイングゼロが焼き鳥で」

希「息が合ったねえりち♪」

絵里「なんでよ。離れなさい!」

ことにこ「いや!」

わがままを言うふたりに聞こえるがふたりは皆を説得した。

ことり「ガンダムを開発した五人の開発者はリーブラ破壊のために自爆しいないの。ウイングゼロはまだこれから必要なの」

穂乃果「ことりちゃんのお父さんが自爆……」

ことり「ドクターJさんは父親じゃなかったよ」

なんだと思う穂乃果をよそににこもエクシアの必要を訴えた。

にこ「三国家が連邦に加入する。だけど三国家を裏で操る何者がいるの。エクシアはいるから」

No.432 17/07/03 12:05
自由人 

にこは語る。

にこ「オリジナルのGNドライブは数が限られている。イオリア・シュヘンベルクが提唱した来るべき未来、人類を恒久平和に導くために矛盾を抱えるソレスタルビーイングの存在やこれからの未来のために……て聞いてる!?」

誰も聞いていなかった。
コクピットで穂乃果は持ってきたランチパックを頬張りことりは穂乃果といちゃつき海未はにらみ、凛と花陽は互いの未来とラーメンとご飯の行く末を語り希は絵里から離れず絵里は亜里沙を思いながらいちおう真姫だけは聞いていた。
いちおう。

真姫「聞いてるわよにこちゃん」

にこ「真姫ちゃんだけ!?」

穂乃果「おわった?」

海未「なにランチパック食べてるんですか!?」

凛「ラーメンと」

花陽「ご飯の未来」

希「シリアスに格好つけてるけど食の未来やし」

りんぱな「!?」

絵里「あんたも希!」

希「うち?」

絵里「せまいコクピットであたしにくっつかないでよ!乗せてくれるのはありがたいけど」

真姫「はあ」

穂乃果「真姫ちゃん、ツンデレでため息」

真姫「ちがうわよ!とっとと脱出するわよ!凛に花陽あなたたちの機体を使うわよ」

凛と花陽はあまりのことに絶句していた。
凛はコクピットにカップ麺を花陽は非常食のご飯を乗せていないことに今さら気づいた。

真姫「そっち?イミワカンナイ」

凛「穂乃果ちゃんパンいいにゃ」

花陽「うっかりしてました」

真姫「とにかく脱出するわよ。プランはこうよ」

二機のジムを出口付近に置いて穂乃果の歌声が当たるところに焦点を合わしてにこのエクシアがトランザムを全開にしu’sガンダム四機とHONOファイターパワーを合わせでビームを一点に撃つ。

真姫「わかった」

凛「ジムカスタム、バニングのおじちゃんお別れにゃ……」

花陽「凛ちゃんからもらったジム改ありがとう……」

真姫「穂乃果みんないい?」

ほのことうみりんぱなにこのぞえり「了解」

穂乃果「……さあ〜♪夢をかなえるのは……♪みんなの……」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり「負けない〜……♪」

真姫「いまよ!」

穂乃果「いっけ〜!!いくよ、みんな!」

瞬間みんなの叫びと共に基地内に穴が空いた!

No.433 17/07/03 14:55
自由人 

これには彼女たちと知り合った幾多のガンダムパイロットやファイターたちも驚いていた。

ドモン「みごとだ。妹弟子の海未」

海未「ありがとうございます」

カトル「いまわかりました。ことりの心が宇宙の心だったんですね(言えた)」

ことり「てへ♪」

凛「ジムカスタム、バニングのおじちゃんすまなかったにゃ」

花陽「アルビオンの皆さんせっかくのジム改をごめんなさい……」

シナプス「いやよくやってくれた。我々も君たちの安否を気遣っていた」

ウラキ「バニング大尉の魂は俺たちや君たちが受け継ぐのさ」

モンシア「なに言ってやがる!デラーズ・フリートはまだいるんだぞ」

キース「そうだった」

りんぱな「ありがとう(にゃ)」

希「えりち!助かったで!」

絵里「だから抱きつかない!胸があたる!誰のおかげよ!あたしのニュータイプ能力でしょう」

実はわずかな照準の乱れはニュータイプである絵里が修正していた。

亜里沙「お姉さんに海未さん」

雪穂「よかったね」

しかしにこはエクシアの機体を見ながらなにも言葉が出なかった。

にこ「」

真姫「にこちゃん」

こころ「お姉さま」

にこ「……トランザムで無理をさせた。ガンダムマイスターとしてはまだまだだわ」

にこも機体をトランザム全開にし仲間を救った。しかしエクシアは沈黙していた。

フリット『にこちゃ〜ん!?無事だったかい?』

にこ「!?あ、あんたは地球連邦軍ディーヴァ指揮官の……誰?」

フリット『ふ、フリット・アスノじゃい!にこちゃんに会いたかった!』

にこ「え?」

真姫「にこちゃんのファンじゃないかしら」

にこ「え?ええええ!?」

瞬間トランザムで沈黙したエクシアがにことフリットの叫びで再起動した。

ここあ「お姉さまエクシアが」

虎太郎「うごいた」

にこ「うそ、GNドライブは限界だったのに」

フリット『サインくれ!!』

アッシュ「親父は」

キオ「よかったら僕にu’sのサインください。まだまだヴェイガンとの戦いもありますが」

にこや他の八人はサインをした。

キラ「穂乃果たちは?」

アスラン「あそこに」

彼女たちは三人でいた。

No.434 17/07/03 20:09
自由人 

サインをフリットにした穂乃果はガンダムのコクピットに座りうつむいていた。

キラ「穂乃果!穂乃果どうした」

アスラン「穂乃果」

海未「どうせこの子のことですからパンを食べてるにちがいません」

ことり「穂乃果ちゃ〜ん」

海未「いつものこの子ならアスランさんを見てヅラとかカツラとか言うのにどうしたのでしょう」

カガリとラクスはクスッと笑みしレインやティファたちも笑いを浮かべた時だ。

アスラン「海未はオレをそう思っていたのか」

海未「ちがいますよ!穂乃果ですよ!」

しかし穂乃果から返事はなかった。にこたちは顔を合わした。

にこ「どうしたのよ穂乃果」

凛「穂乃果ちゃん?」

花陽「穂乃果ちゃん」

希「どないしたんや」

絵里「ん……。真姫、このガンダム」

真姫「ええ、起動してないわ……」

真姫は考えた。
u’sガンダムは穂乃果いやu’s九人の自分たちの声にある思いや気持ちを受け止めて動いたのだ。
しかし彼女たちを助けた途端に機体の瞳から輝きが消えた。
叫ぶ穂乃果。

穂乃果「動いてよ!動いてよ!ガンダムっ!!」

レバーを握る穂乃果は顔を上げ瞳から涙を伝い叫んでいた!

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

にこ「この機体は役目を果たしたのかしら」

にこはエクシアから真姫と共にu’sと名付けられた機体を見つめた。希は絵里を離さないように抱きついていた。亜里沙は姉と希のために婚姻届をどこから出そうか考えていた。

絵里「亜里沙なに考えてるのよ!」

亜里沙「雪穂と出しにいくから」

そんな問題ではない。
それよりu’sガンダムはいっこうに起動しなかった。穂乃果は叫ぶ!

穂乃果「動いてよ!ガンダム!みんなを助けたんでしょう」

アムロ「穂乃果」

アムロは機体を見つめた。長い戦いで機体のあちこちは傷や煤、装甲はへこんでもいた。
ファーストガンダムもア・バオア・クーで下半身がいまは倒れているはずだった。
だか穂乃果の機体は傷だらけとはいえほぼ無事だった。

アムロ「穂乃果くん」

穂乃果「アムロさん動かないの。動かないんだよ」

ニュータイプと共感した穂乃果がいまはふつうの少女のようだった。

No.435 17/07/04 08:54
自由人 

穂乃果は泣いていた。まるで迷子の子犬のように泣いていた。
ためしにことりはマカロンを彼女にあげてみた。
食べた。

海未「食べるんですか!犬ですか」

穂乃果「犬じゃないもん!ううう」

ア・バオア・クーからアクシズに向かうシャアとA-RIZEは泣き声を聞いた気がした。

シャア「これは……」

ツバサ「高坂穂乃果の泣き声……」

英玲奈「なんだったのだろうな」

あんじゅ「あたしたちの戦い……」

まだそれを考えるにはいくばくかの時間があった。
u’sガンダムはうんともすんとも動かない。

穂乃果「なんでなんで……」

海未「脱出できただけでもよかったと思います」

ことり「穂乃果ちゃん」

真姫はu’sガンダムを見上げ解析した。

真姫「穂乃果やあたしたちを助けるためにオーバーヒートしたのかしら」

にこ「ソレスタルビーイングのガンダムのトランザムのように?」

真姫「たしかに参考にしたおぼえはあるけど。それとはちがうような」

ブライト「凛に花陽!ディーヴァやアルビオンが来たからいいようなものの……」クドクド

りんぱな「ごめんなさい」ペコペコ

ディーヴァやアルビオンからご飯やラーメンとはちがう食料がホワイトベースの乗組員に配られていた。

穂乃果「ほのかのパンは?」

海未「泣いたと思ったら次は食欲ですか」

ことり「マカロンないよ」

希「ならえりちの母乳で」

絵里「出ません」

そもそも宇宙空間でノーマルスーツ越しに胸に吸い付くのか。

海未「破廉恥です」

瞬間わずかにu’sガンダムの瞳が輝いたようだ。

こころ「動きませんでしたか」

にこ「まさか」

虎太郎「はれんち〜」

海未「私の声に?」

ことり「ほのかちゃん」

再び起動しかけるガンダム。

凛「ラーメン」

花陽「ご飯」

ブライト「こいつらは」

にこ「はあ。意味わかんない」

真姫「それあたしのセリフ!にこちゃん!」

にこ「あ、ついつい」

陽に輝きが灯るu’sガンダム。コクピットの穂乃果も気づく。

穂乃果「動いてる?」

セイラ「ええ」

アムロ「君たちu’sの声に反応してるのか」

No.436 17/07/04 14:42
自由人 

アムロは考えた。
u’sガンダムは穂乃果の声になにかしらの反応を示す。
つまりは……。

穂乃果「海未ちゃんの貧乳?」

海未「なにを言うんですか!凛やにこもいますよ」カアッ

するとu’sガンダムは器用に凛やにこを両手に摘まんだ。

凛「つまむにゃ!」

にこ「コクピットからあたしを出すなんて器用なガンダム……。真姫ちゃんおそろしいガンダムね」

花陽「まさか凛ちゃんを食べちゃうとかにこちゃんをつまんで投げるとかむ」

にこ「なんで投げられるのよ!イミワカンナイ」

真姫「あたしのセリフ!」

穂乃果「おお!?声で動いた……動いたよ!」

アムロ「どうやらこのガンダムは君たちの声を記憶したらしい」

?『なるほど。それは興味深い。西木野真姫が作りしガンダム……』

アムロに再び伝わる謎の声。やはりどこかに聞き覚えがあるような。

アムロ「またあの声」

セイラ「アムロ?」

アムロ「なんでもない。もしかしたらこのガンダムは唄いたがってたんじゃないのか」

穂乃果「歌を唄う?」

海未「ちなみに脱出できた直後に穂乃果が考えてたことはなんです」

穂乃果「お腹空いたかな?」

あまりのことにu’sやホワイトベース乗組員を囲む他ガンダムパイロットやファイターたちは吹き出した。

海未「あなたという人は……」ゴゴゴ

レイン「ドモンと同じね」

ドモン「どういう意味だ!!」

アムロは語る。

アムロ「このガンダムは穂乃果くんの思考をメモリーしたらしい。つまりは穂乃果がなにも考えてない時は動かないらしい」

真姫「たしかにこの機体は穂乃果になぜかマッチしてた。ふしぎと……」

ガロード「歌か」

ティファ「皆さん平和への歌を」

ラクス「戦いは終わりました。いまこの時だけでも平和への歌を歌ってください」

バルトフェルト「トレーズはやられたか。一度戦ってみたかったがな」

キラ「穂乃果」

アスラン「穂乃果」

穂乃果「キラちゃんにヅラちゃん」

アスランはジャスティスのライフルを向けた。

穂乃果「じ、冗談だよ」

りんにこ「巻き込まれた。撃たないで」

穂乃果「よし!みんなで唄うよ!これがあたしたちのラブライブだよ」

No.437 17/07/05 14:21
自由人 

海未「歌ってください穂乃果」

ことり「うん」

海未「ただしド×えもんやアンパ×マンクレヨンしんち○んにちびまる子ちゃんサザエ○ん忍△ま乱太△おじ□る丸などいけませんよ」

穂乃果「」パクパク パクパク……

にこ「歌うつもり満々だったわね」

真姫「u’sガンダムはなぜ穂乃果をパイロットに。開発者の私でもわからないのかしら」

凛「真姫ちゃんがわからないなら凛たちにはわからないにゃ」

花陽「うん」

絵里「この機体はいったい……」

希「とにかく穂乃果ちゃん。歌うんや!」

穂乃果「うん。燃え上がれ〜♪燃え上がれ〜♪ガンダムファイターの♪海未ちゃ〜ん〜♪見た目は可愛いけど〜♪能筋なんだよ〜♪巨大な敵でも〜♪ガンダムなくても倒すよ〜♪生身で〜♪敵を倒す少女〜♪海未ちゃん♪海未ちゃん♪うみうみ♪♪」

海未「は!?なにを歌うんですか!!」

ドモン「ライジングガンダムに怒りのスーパーモードがあったのか」

うみレイン「ないです!!」

ことり「(穂乃果ちゃんはそんなに海未ちゃんのことを……)」

キラ「ことり?」

アスラン「なにがあった」

ことり「なんでもないのよ」

海未はくどくど穂乃果を叱っていた。穂乃果はえぐえぐ泣いていた。
ちなみにこの間に一年戦争は終わりを告げ年が明けていた。

凛「年が明けたにゃ」

花陽「もち米はホワイトベースになかったですね」

ブライト「こいつら」

まったく反省してないふたりにブライトは呆れていた。
海未は叱り終えた。

海未「わかりましたか?」

穂乃果「海未ちゃんの歌は失敗。海未ちゃんにはガンダムどころかモビルスーツがもったいない」

海未「」ゴゴゴ ゴゴゴ

海未の気迫でア・バオア・クーの上部が傘の先のように揺れていた。

穂乃果「唄うよ!みんな!」

海未「あなたは……!」

ことまきりんぱなにこのぞえり「オーッ!!」

穂乃果「ミュ〜……」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞえり「ミュ〜……ズっ!イェイ!」

いまu’sの歌が始まる……。

No.438 17/07/05 19:52
自由人 

穂乃果「さあ〜♪夢を〜♪」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり「叶えるのは〜♪」

負けない〜♪
歌声によりu’sガンダムの瞳に輝きが戻り穂乃果はスラスターやバーニアを噴かす。光芒がア・バオア・クーの宙域に舞う。
ひとつは穂乃果のu’sガンダム、ひとつは海未のライジングガンダム、ひとつはことりのウイングガンダムゼロ、にこのエクシア、希のHONOファイター。
歌声に続くドモンたち新生シャッフル同盟やガンダム連合。
デュオたちコロニーが送り出したウイングゼロと同じガンダム四機。
にことわずかながら接しながら妙に似た者なガロード。ガンダムDXやフリーデンのガンダムたちが続く。
半壊したキラのフリーダム、リフターがないアスランのジャスティス。続くアーク・エンジェル、エターナル、クサナギ。
ラクス、ティファ、アレンビーやレインたちも唄う。

希「えりちこれからどないするん?」

絵里「戦いのない世界にいくわ。亜里沙が穂乃果たちのところにいたいなら好きにしたらいいわ」

真姫「目の前でいちゃついて。ツン」

にこ「ねえ真姫ちゃん」

真姫「にこちゃん」

にこ「真姫ちゃんはどうするの」

真姫「u’sガンダムの解析を続けたいけど」

にこ「希、希!」

希「なんやにこっち」

にこ「あんたに頼むのは癪だけどこころたちを頼むわ」

希「あの子たちのお母はん代わりか。ええで」

にこ「悪いわね。私はソレスタルビーイングだからあなたたちとはいられない」

フリット『にこちゃん!待ってくれい』

アセム「親父はどれだけ引きずっているんだ」

キオ「にこちゃんとユリンという子は別なのに」

にこは歌いながらエクシアの機体を宇宙の彼方へ向け少しだけ後方を振り返りこころたちを見つめた。
手を振るこころ、ここあ、虎太郎。水滴が少し頬を流れた。

穂乃果「にこちゃん!?」

にこ「またね穂乃果。平和に暮らしなさいよ。海未にことり。凛に花陽も」

凛「ラーメンを運んだのはにこちゃんにしとけばよかったにゃ」

花陽「え〜、かわいそうだよ。アイドルグッズはあたしが大切に保管しとくから〜!」

にこは仲間というものを得た喜びに涙しエクシアと共に飛翔する。

にこ「真姫ちゃんばいばい…さよなら」

No.439 17/07/06 13:05
自由人 

ナレーション永井一郎
終局である。
穂乃果たち九人の少女たちの歌はアクシズに向かうシャアやA-RIZEにも伝わった。

シャア「いい歌だな。ララァ、いまは眠れ……」

ツバサ「あんな子にあたしが説得されるとはな」

英玲奈「私たちもまだまだ。そういえばスペースシップラブライブ!はどうなったんだ」

あんじゅ「言いにくいんだけど……」

ツバえれ「まさかお前が一位とか言うなよ」

実はあんじゅ一位というよりも驚くべき事態になっていた!?

あんじゅ「さっきスペースシップラブライブ!委員会のホムペを見たんだけど……うになったみたいなの…」

ツバえれ「ん?はっきり言え!」

あんじゅ「むこう……無効になっちゃったの!スペースシップラブライブ!!!」

ツバえれ「ええ〜!?」

第一回スペースシップラブライブ!は一年戦争に始まりソレスタルビーイングや火星ヴェイガンの介入などはもとより長き戦争の間で地球圏は混乱に混乱を重ねていた。またなによりスペースシップアイドルがu’sやA-RIZEなどが乱立し公式委員会のネットサーバーが追いつかなくなったのが本当の原因のようだ。
月やコロニーの範囲ならば問題なかったかもしれないが遠く火星にまではネットサーバーが追いつかなくなりパンクしたのだった。

A-RIZE「なんだったのだ。我々の戦いは」

そして穂乃果たちもである。

u’s「ヴェェ!!スペースシップラブライブ!は無効!?そんなひどい!」

真姫「あたしの真似をみんなしないで!!」

穂乃果「無効。つまりは効果がなかったてこと」

にこ「どうやらそのようね」

希「にこっち?エクシアと一緒に宇宙の藻屑、いや流星になったのになんで戻ってきたん」

にこ「誰が藻屑よ!嫌な予感がしたから一旦戻ってきたの!」

りんぱな「身長はもう見込みないのに」

にこ「GNソードでぶった斬るわよ」

そう皆が忘れていることがひとつあった。

海未「穂乃果」

穂乃果「?」

ことり「あのね。あたし戦争が終わったらサンクキングダムにリリーナちゃんの護衛に行かないとならないの」

穂乃果「え」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん」

穂乃果「ええ〜!?」

ことりの告白に皆驚いた!!

No.440 17/07/07 19:29
自由人 

穂乃果はいままでの戦いとスペースシップアイドルの活躍そしてスペースシップアイドルラブライブ!の無効さらにことりのサンクキングダム行きなど多くにショックを受け倒れてしまいブライトたちはフリット・アスノ司令、シナプス艦長、ラクスやカガリのもとに保護されながら最寄りのコロニーへと向かう。

穂乃果「う〜んう〜ん。こ…ことり…ちゃん……」

にこ「よほどショックだったようね」

フリット「うむ、にこちゃんがユリンと同じくらいの身長と思ったらにこちゃんの方が大きかった。高校生くらいの歳じゃったとは知らなんだ」

にこ「なんでフリット・アスノがいるのよ。サインしたでしょう!」

ことうみまきりんぱなのぞえり「シー」

にこ「うう」

室内には看護師資格があるレイン、フリットの奥さんエミリーそして真姫などが穂乃果を看護していた。

にこは穂乃果をちらっと見ながらもこころたちのもとに向かった。

真姫「精神的なショックが大きいのといままでのアイドル活動や戦いの疲労があるようね」

エミリー「私もフリットが戦うことに心を痛めた思い出があるわ」

レイン「私も。ドモンの格闘バカにどれだけ振り回されたことか」

ドモン「どういう意味だ!!」

ことうみまきりんぱなのぞえり「シー」

穂乃果は夢を見ていた。

ことり『ことりはウイングゼロと共にリリーナと平和を守るの』

穂乃果『ことりちゃ〜ん!ことりちゃ〜ん!』

海未『大人になるのです穂乃果』

穂乃果『おのれ、流派東方不敗のンミチャめ!かくご〜!!』

瞬間、寝相の悪い穂乃果の拳が現実の海未の額に直撃した!!

海未「!?いたいです。なにするんですか」

穂乃果「う、う〜ん。い、石頭にあたった?」

まわりのみんなはあわあわと慌てた。

穂乃果「ん?なぜあたしの手が海未ちゃんに……?」

ことり「ホノカチャン……」

海未「わなわな」ゴゴゴ

フリット「ディーヴァや周辺の艦を揺らしておる」

ドモン「さすが妹弟子」

にこ「揺れてる」

こころ「お姉さま、あのアイドルグッズを運んだのは実はあたしたちでした」ペコリ

にこ「でぇぇぇ〜!?」

にこの叫びでまた艦が揺れた。

穂乃果「こわいよ」

No.441 17/07/08 11:44
自由人 

穂乃果「まあ海未ちゃんは置いといてことりちゃんはサンクキングダムに行っちゃうんだ」

海未「置かないでください」

穂乃果はことりを見つめ考えそしてふたりは互いを見つめあい唇を交わそうと……

海未「なにやってるんですか!」

ほのこと「互いに瞳や唇で会話しようかと……」チョメチョメ……

海未「ふつうに話をしてください」

穂乃果「こわい」

ことり「なぜあたしは最初に穂乃果ちゃんに言わずこの堅物のガンダムファイターの海未ちゃんに言っちゃったかな」

海未「聞こえてます」

とにかく穂乃果たち三人は話し合いをした。最寄りのコロニーに到着した頃には資源衛星MO-2からレディ・アンとサリィ・ポゥに連れられた地球国家元首リリーナ・ドーリアンがいた。

リリーナ「焼き鳥、フライドチキンではなくことり……」

ことり「リリーナちゃん」

穂乃果「(海未ちゃんより美人だしかわいい)」

りんぱな「真姫ちゃんよりツンデレのツンがいたよ」

真姫「どういう意味よ」

希「そのまんまやん」

絵里「ツンデレ?」

亜里沙「真姫さんやにこさんのことを表現する言葉です」

絵里「ハラッセオ!」

にこまき「誰がツンデレよ!!」

それより穂乃果たちは別れの時であった。

レディ「リリーナ・ピースクラフトにはこれから地球圏をまとめてもらわないとならない。キミたちの仲間だから必ずお守りする」

サリィ「平和維持のための機関も必要だしこれからリリーナさまには尽力してもらう」

穂乃果「代わりにこの史上最強のガンダムふぁいたー園田海未ちゃんではダメ?」

海未「誰が史上最強ですか!私だって苦手はあります!」

穂乃果「ことりちゃんバイバイ……」ウルウル

ことり「リリーナちゃんを穂乃果ちゃんと思うよ」

リリーナ「(それはちょっと……遠慮かな)」

別れの時であった。ことりとリリーナ、レディにサリィはシャトルに乗ろうとした時だ!
手を掴む穂乃果!

リリーナ「私?」

穂乃果「間違えた!ことりちゃん!」

ことり「……ホノカチャン」ウルウル

誰もが見守る。
穂乃果は言う。

穂乃果「行っちゃだめだよ!ことりちゃん」

沈黙。

ことり「行かないよ!」

No.442 17/07/08 14:29
自由人 

ええええ〜っ!?
あまりのu’sや見守るブライトやアムロ、ガンダムパイロットたちの叫びでかの『ギレンの演説』のようにとあるコロニーの回転がわずかにいや少しズレた。
代わりに穂乃果は海未をリリーナの前に差し出した。

海未「え」

穂乃果「代わりにに海未ちゃんなら焼いても煮ても焦がしてもガンダムふぁいたーだよ!リリーナさんやサンクキングダムの平和主義を守るにはうってつけだよ!!だけどことりちゃんは渡さないもん!」

海未「あの?」

穂乃果「ことりちゃんは自爆して死にかけゼロシステムに翻弄されリーブラを撃って地球を救ってくれたんだよ」ウルウル

レディとサリィに合流したノインは彼女たちと話をして理解した。

ノイン「そうだな。ことりには我々は世話になった、代わりにに園田海未でもいいだろう」

レディとサリィは頷く。

海未「待ってください!私は『ガンダムW』は無縁ですよ!むしろ『Gガンダム』ですよ」

瞬間、穂乃果たちはニヤリとしてクラッカーを鳴らした!(^_^)∠※

海未「はい?」

穂乃果「ふふふ、海未ちゃんはガンダムふぁいたーだったんだね。その力で地球圏を守るんだよ」

ことり「あたしより頼りになるよね」

凛「地球圏のガンダムふぁいたーヒロインにゃ」

花陽「海未ちゃんに勝てる人はドモンさんやガンダムファイター、パイロットだけです」

真姫「ガンタンクでもあれだけ活躍できたんだから」

希「スピリチュアルやね」

絵里「いいのかしら」

ほのことまきりんぱなにこのぞえり他「さ〜よ〜な〜ら〜!う〜み〜ちゃ〜ん!!」

海未「ええ!?」

サンクキングダムに向かう海未たち。ただしライジングガンダムはネオジャパン政府により没収、代わりにに与えられたのは連邦よりガンタンク初期型である。
美しく綺麗なサンクキングダムに佇む初期型ガンタンクそのパイロット園田海未。
彼女は今日もリリーナとサンクキングダムの平和主義を守る。

海未「リリーナさんや平和主義は私が守ります。……てなんですか!」

海未をのぞいたu’s八人の歌声が宇宙に伝わる。
いまこの時だけは平和に……。

次回作『機動戦士ガンタンクUMI』 キミは海未ちゃんの戦いを見る……。

嘘です。

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