注目の話題
初対面の人と仲良くなれません。
同棲するなら1人になれる部屋が欲しいって言ったら号泣された
誰からも愛されない

彼の口癖

レス12 HIT数 1666 あ+ あ-

名無し
16/08/14 23:29(更新日時)

私達は愛しあう
時に激しく時に穏やかに…
他人から見れば滑稽だろう
愚かだろう
でも今この年齢で初めて気づいた
人を愛する事
愛される事
そしてただ一つ言える事…
あの人は私にとって本当に大切な人だという事…

No.2354895 16/07/15 08:48(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 16/07/15 11:37
名無し0 

よう子は26歳で結婚し子供にも直ぐ恵まれた
2つ上の旦那の明はわりと真面目な性格で仕事にも真摯に向き合い余程の事がない限り休まない
給料は多くはないが贅沢しなければ普通に生活はできる
毎晩、テレビを見ながら晩酌するのが唯一の楽しみで、これといって趣味はない

まあ、お金のあまり掛からない男だ
よう子は社交的で友達もそこそこ居る
二人目は自然に任せてたが出来ずに3年が過ぎた
もともと専業主婦はあまり好きじゃなかったよう子は子供を保育園に預け働く事にした
収入も増えるし充実した毎日が送れると思った
明も反対はしなかった
子供が寂しがらないように土日祝日休みの日中4~5時間程度のパートを探し、いくつか面接をしていると望み通りの条件の仕事に就くことができた

No.2 16/07/16 11:51
名無し 

仕事は軽食の店のホール担当
元々、定休日が土日祝日休みだったので自然とそうなった
まあ珍しい店だ
お客さんは男性客がほとんどで常連も多い
よう子の名前も覚えてもらえ毎日、楽しく仕事をしていた

そんな日が3年続いた後、よう子は突然その店を辞めなくてはならない事になってしまう
よう子の母親の持病の心臓病が悪化してしまったのである

No.3 16/07/17 09:23
名無し 

正月に実家へ帰る時があった
帰ると言っても実家までは3キロほどの場所にある
別に実家の側に新居を構えたかった訳ではないが結婚する際、父親の知り合いが紹介してくれた賃貸のアパートがそこだった
なので度々、実家へ立ち寄ることはあった

正月も特に正月だからという意識はなかったが母親が、それなりの料理を準備したので家族3人で食べにおいでと誘ってくれた

その夜、母親が「私ね、なんだか最近ムクミが酷くて…」と手の甲をよう子に見せた
母親は痩せた体をしている
痩せているというか痩せすぎている
いつもはゴツゴツと骨っぽい手が異様にプックリしている
よう子も少し驚き「病院に行ったら?」というも今は正月
病院はどこも休みで掛かり付けの病院も勿論休み
「別に痛くも痒くもないから正月明けてから行ってみるよ」という母の言葉に少し安心し、よう子も納得した
母親は時々、心臓が苦しいと言って薬を内服してる事も知っていたし今回も苦しければ薬を飲むだろうと簡単に考えていた
この時、母親は59歳
よう子は33歳
そしてよう子の子供は年長だった

No.4 16/07/17 10:07
名無し 

よう子の母親は戦中に生まれた
生まれつき心臓が悪く勿論そんな、ご時世なので満足に病院も掛かれず薬もない栄養のある食べ物もない
時々、寝込んだりする事もあり母の母つまり、よう子の祖母は何度も寝ずの看病を数えきれないほどしてきた
それでも何とか小学、中学には行くには行けたがやはり休みがちになってしまい親しい友人が出来ても1週間、10日と欠席してしまう事も頻繁にあった
体調も良くなりいざ学校に行くも、なんとなく友達とギクシャクしてしまい疎遠になってしまうという寂しい子供時代を過ごす
今の時代なら手術で簡単に完治したであろうが生まれた時代によって人生は儚く左右されてしまう
祖母は心配のあまり鬱陶しいくらい、よう子の母に執着する事になり中学を出ると親の勧めで洋裁学校に通い洋裁を身につけ日中は自宅で他人からオーダーを受けたものを仕立て収入にするという生活をした
したがって24時間、親子は一緒にいたということになる
それでも、よう子の母は自分の母に逆らう言動は一切しなかったらしい
なので勿論、結婚したよう子の父親も祖母が決めた結婚相手

あとから聞いた話だがよう子の母には好きな人が居たらしい

どこでどう出会ったのかは、わからないが足の不自由な青年だったらしく勿論、祖母は激しく反対し、あっけなく母の恋は終わってしまった

No.5 16/07/17 10:34
名無し 

戦後、祖父は国鉄に勤めていた
今のJRだ
民営化になるずっとずっと前だ
だがあの当時、給料は安い
その事を祖母はしょっちゅう愚痴をこぼす
よう子の母はいつも黙って聞いていた
何か口を挟めば倍になって返って来るのを知っていたからだ

ちなみに母には兄弟が他に5人いた
そのうち3人は体が弱く生まれて直ぐもしくは幼い頃に亡くなる
残りの2人の弟、妹は元気だったが母だけが弱く祖母は亡くなった子供の事もあり余計、母に対してだけ神経質になる
だが年がら年中よう子の母は祖母と一緒に居たわけではなく母は気晴らしに洋裁学校時代の友人と映画に行ったり喫茶店に行ったりダンスホールに行ってみたりもしていた
よう子の想像だが、そういう月に何度かの外出先で母が恋する事となった青年と出会ったのではないかと考えていた
ある日、母は祖母の勧めで見合いをした

よう子の父親である

No.6 16/07/18 09:23
名無し 

よう子が物心ついた頃、気づいたことがある

母は時々、寝室で泣いていた
同居だった母は父の母いわゆる姑に辛く当たられていたことが度々あったらしい

恐らく外で働いたことも無く外部の人間とはあまり接触のない自分と価値観の違う人達との関係は、かなり母にとってストレスになったと思われる
祖母が良かれと思って結婚させた相手の親は無神経で口が悪く挙げ句には母の前で祖母の外見の悪口なども言ってたらしい
子供は3人は生めと言われよう子と弟を生んだ母
3人目を身籠った時、医者からは心臓の為に、お腹の子供は諦めろと言われ堕胎したらしい
それを周りの、どれくらいの人間が知っていたかは不明だが…
小姑達も近くに住んでおり父の一番下の弟、つまりよう子の叔父もまだ結婚しておらず若かったので結婚した数年は叔父とも同居してたことになる
今の時代からすると、あまりピンと来ない状況だ
舅は大人しい人で姑に逆らうことはなかったらしい

No.7 16/07/19 11:47
名無し 

よう子の父親は職人だった
だからという訳ではないが短気な男だった
酒は一切やらなかったがタバコとパチンコはやっていた
時々、怒りに任せて食事の乗ったテーブルを何度かひっくり返していた
まるであのアニメの主人公の父親のようだった
その度、母親は泣きながら片付けをする

今の時代なら暴力モラハラと言われるような事を父はやっていた
お風呂に入る時も着替えは全て母親が用意する
そんな家庭だった

普通に生活するには余り不自由はないが贅沢な生活は出来なかった
だから、よう子も欲しいものは買ってくれないと最初から感じていたので本当に欲しいものしか言わなかった
それでも、買ってくれない事がほとんどで子供心に諦めていたのか、よう子は不満をあまり口にする事はなかった

にも関わらず、よう子の弟はわがまま…未熟児で生まれ幼い頃は風邪も引きやすく弱い子供でおまけに内弁慶な性格
母親はことさら弟の事を気にかけておりその結果、自分の思い通りにならないと気が済まない
欲しいものは買ってくれるまで訴え続ける
なので玩具類は結構持っており、よう子との違いは明らかだった
そんな生活の中でも母親は洋裁を続け生活の足しにしていた

No.8 16/07/20 17:55
名無し 

姑はいつも着物を着ており煙管(キセル)を吸っている(今の若い人は知らないと思いますが)
元々、顔も怖いが、煙管を吸うと尚更怖い祖母に見える
だが、それでもやはり孫には優しい
よう子は祖母の事は嫌いではなかった
一緒に買い物に連れていってくれ、お昼を食べさせてくれたり高いものではないが何かと買ってもくれた
しかし、やはりよう子の母方の祖母とは、あまり上手くいっていなかったと思える出来事があった
よう子が小学校にあがる春、母方の祖母は誰にも会わず、こっそり入学のお祝いのランドセルを玄関先に置いて帰って行ったと後々よう子が知る事となる
そんな毎日が続く中、父方の祖母もよう子が小4の時、食道癌であっけなく亡くなった
66歳だった
入院してる間よう子の母は嫁として甲斐甲斐しく病院に通っていた
なのに祖母は相変わらず暴言を吐いていたようだ
そんな事があったと、よう子の父は知るよしもなかっただろう

No.9 16/07/21 17:38
名無し 

同居の祖母が亡くなりよう子の一家は少々、静かになる
祖父、両親、弟との5人暮らしになったが特段、変わった事はなく、よう子も普通に中学時代、高校時代を過ごす
ごく普通の学生時代だった
友人にも恵まれ部活やバイトをしたり、当時よう子の住んでいる町にはまだカラオケボックスなどはなく友人の母親が経営していたカラオケスナックに、その娘である子と開店前に友人数人と忍び込み制服のままカラオケしながらジュースを飲む
そんな放課後を送ったりしていた
勿論それなりに恋愛も何度か経験したが、付き合いは長続きしなかった
その頃から異性を好きになる、ということが良くわからなかった
嫌いではない
だが好きかと聞かれれば、まあなんとなくという感じ
とにかく彼氏よりも女友達と遊ぶのが楽しくて彼氏に夢中になっている友達に対し羨ましい気持ちもありながら、そういう女心というものも理解できない日々だった

No.10 16/07/24 16:51
名無し 

高校卒業後は普通に就職した
進学は考えていなかった
よう子は勉強はあまり好きじゃなかったし何より親に負担も掛けたくなかった
暗黙の了解かのように進路相談なんてものは親にはしないし親も何も言わない
ただ車の免許は取らせてくれた
車は自分で買った

この頃から母親とよう子は姉妹のような親子になる
何故なら弟は中学、高校と積極的な性格に変わり高校卒業後から付き合っていた彼女と半同棲状態で家には週数回しか帰ってこない日が続く

自然な流れだった
「ねぇ、よう子…母さん買い物行きたいの…連れてってくれない?」免許がない母親はよう子が仕事が休みで用事もなく家にいると必ずと言って良いほど声がかかる
「うん、良いよ!ついでに母さんの奢りでお茶しようよ♪」

No.11 16/07/26 17:28
名無し 

お茶をしながら普段の仕事の事や友達とのやりとりで楽しかった事、腹がたった事、自分の恋愛等よう子は大抵の事は母に話していた
母は、そんなよう子の話を聞くのが楽しかったしテレビは良く見ていて今時の若者の感覚や考え方等、何となく知っていてこれまた的確に近いアドバイスを、よう子にしていた
なので尚更よう子も母が友人達とは違う第三者的な返答に何故か強く信頼を寄せていた
よう子はごく普通の20代の女性だった
仕事は勿論、彼氏も居たり居なかったり、友達と旅行に行ったりショッピング、飲みに行ってたまに日付が変わってしばらくしてから帰宅したり、それなりに独身生活を満喫していた
両親も、あまりうるさく言うことはなかった
よう子はある日、母に話してみた
「お母さん、私ね今、付き合ってる人がいるんだ。多分その人と結婚すると思う」

No.12 16/07/26 23:45
名無し 

突然ですが…
更新じゃなくてスミマセン
こんな小説を読んで頂いてる方が、いらっしゃるのか、わかりませんが…


ずっと一緒に居ようって言葉…
皆さんは、どう思われますか?
普通、好きな人から言われたら凄く嬉しく幸せな気持ちになる言葉ですよね

でも…

私は時として悲しく感じる時があります

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧