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君想い。

レス4 HIT数 643 あ+ あ-

わたあめ*°( izVWnb )
16/07/15 23:56(更新日時)

なんでこうなったのだろう。

片想い歴10年の私に、
心を揺さぶるアイツが現れた。



初めての小説!
温かく見守って貰えれば光栄です!

No.2354683 16/07/14 18:05(スレ作成日時)

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No.1 16/07/14 18:23
わたあめ*° ( izVWnb )

今日は終業式。
明日から夏休みに入る。
《川崎 乃々》は明日からの祭りにとても楽しみにしていた。

「では、新学期前に席替えをしておこうか!」
先生のこの一言で、中2の乃々の恋が傾く。

乃々の好きな人は初恋の相手だ。
同じクラスではないから、乃々にとっては楽しみでも何でもない。
それに、引っ込み思案な乃々は話したことの無い人の近くはとても無理がある。

先生が黒板に番号を書いていく。
乃々はそれを恐る恐る見た。


「やったー!乃々の近くだっ!」
「紫衣奈!よかったよー!」
親友の《上田 紫衣奈》は乃々の斜め後ろの席だった。
(席替えしてよかったかも…)
この時、乃々は初めてそう思った。
席を移動して座ったら、
「川崎さん。よろしくな」
ふいに声がかかった。
乃々の前の席の《古里 寛》だ。
寛が乃々の心を揺さぶるとは、まだ誰も知らない。


No.2 16/07/15 22:21
わたあめ*° ( izVWnb )

長い夏休みも終わった。
今日から二学期だ。

乃々は夏休み、紫衣奈と夏祭りに行った思い出しかない。比較的、外が嫌いなのである。

席について提出物を揃え始めた。

「川崎さん。宿題ちゃんとやった?」
寛が声をかけてきた。
「あ、うん。古里さん…は?」
男子と話す事なんてあまりなく、友達以外と話す事がまず無かった乃々は恐る恐る話す事しかできない。
「俺はもちろんやったよ!
夏休み明けテストがあるって言ってたし」
(夏休み明けテスト!?)
乃々はテストの事をすっかり忘れていた。
乃々の成績は非常に悪い。大人しく常に1人でいる子は頭がいいと思ってはいけない。見た目で判断されるのだ。
「川崎さんは頭良さそうだね!」
「そんなに良くないよ」
(全く良くないです。)
先生が来るまでがとても地獄だった。

(一ヶ月の間、こいつの後ろの席か…。)
本当は口が悪く、仲の良い人にしかタメ口で話せない乃々は、心の中で落ち込んだ。

No.3 16/07/15 23:36
わたあめ*° ( izVWnb )

本格的な授業が始まった。
今は社会の授業だ。

「グゥ。」
乃々は授業は嫌いだ。すぐに眠りについた。
隣の席の《近元 奏翔》が起こそうか困っていた。
「乃々、起きて!」
迷っている内に紫衣奈が叩いた。
「紫衣奈ぁ。寝かせろぉー。…グゥ」
寝ぼけていた乃々はまた寝た。

授業が終わりに近づいた。
その時、頭をつつかれた。
「うーん?」
目が覚め始めた乃々は、やっと顔をあげた。が、
「川崎さん。おはよー。」
シャーペンを片手に寛がこっちを見ていた。
「えと。古里さんかな。起こしたのは?」
「うん。だって授業終わるよ?」
時計を指さした。
「あ、本当だ。でも、起こさなくてもいいからね。」
寛と話すのに乃々は慣れ始めてきた。
でも、まさか起こされるとは思ってはいなかった。
(全く。寝かしといてくれればいいのに。)
乃々は軽くおせっかいに思えた。

No.4 16/07/15 23:56
わたあめ*° ( izVWnb )

乃々が寛と普通に話せるには時間はかからなかった。
古里さんから寛と呼べるようになった。
寛もさん付けをやめて川崎と呼ぶようになった。

今は一番苦手な数学の時間。
計算が得意でない乃々は眠くなくても自然と睡魔に襲われた。

乃々はしばらくしてうたた寝を始めた。
さすがに睡魔には勝てなかった。
机に倒れていると、
「川崎っ。起きろっ。」
寛が小声で起こしてきた。
「んー?起こさないでよ。あと少しで夢の世界だったのに。」
「いいから寝るな。」
軽く寛に怒られた。

授業が終わってすぐに、
「寛。乃々の事起こさなくていいから。」
何回も起こされるのはさすがに嫌だ。
寝る方が悪いけど、ほっといて欲しかったからだ。
でも、寛は
「起こすよ?」
「なんで?乃々は眠いの。」
起こされるのが疑問に思った。
「ねぇ?なんで起こすの?」
これを聞かない訳にはいかなかった。
寛は軽く微笑んで、
「俺が起こす時は、先生がお前を睨んでる時だ。怒られないように起こしてあげてるだけ。」
「え…。」
乃々は今の席になって、先生に起きろと言われた事は無い。
もう諦められたと思っていたのだか、実は寛が気を使って起こしてくれてたのだ。
紫衣奈や奏翔は諦めていたが、唯一寛だけは何とかしてくれていたらしい。
乃々は初めて寛の優しさを知った。

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