注目の話題
他界した高齢の姑に、生前夫や私が贈ってた品々
恋人の返信が来ないのが気になる
初デートなのに「どこでも良いよ」

きっと、頑張れるから。頑張るから。

レス2 HIT数 896 あ+ あ-

自由人
16/07/03 22:32(更新日時)

「ナタデココ!!!!早く来いよ、遅刻すんだろーが!」

「ちょっとまってよ、レモン汁!!」

バタバタと階段をかけ降りる。

今日は高校の入学式の日だ。

今日から高1になる、松浦 湖々那は高3の兄、松浦 玲音と学校へ行く途中だった。

二人はなかがいいのか悪いのか、互いのことを、ナタデココ、レモン汁と呼びあっている。

母の舞子は、いつもそんな二人を笑って見ていた。

タグ

No.2350687 16/07/03 19:27(スレ作成日時)

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 16/07/03 20:26
自由人0 

「はぁー、やっとついたー。」

「だな。お前、中学の時より足遅くなってんじゃねー?」

「なってないわ!怒 むしろ速くなってるし!」

「そうかそうか…………。」

玲音が黙る。

「何黙ってんの?あ、もしかして私が速くなっての認めちゃった?」

「ちげーよ。お前が遅くなったんじゃなくて俺が速くなっただけだなっておもってたんだよ」

玲音はいつもナルシストだ。

湖々那も少々そんなところもあるのだが。

「おっ、玲音じゃん!なにこれ、彼女?」

『『ぶっ!』』

二人同時に吹いた。

「え?え?」

「こんな最低ナルシスト自分大好き人間の彼氏なんてなるわけないですよー」

「はっ。自分が好きで何が悪い。そんなこと言ってるお前もナルシストじゃねぇか。」

「はぃーっ?んなわけないじゃん!」

玲音に声をかけた茶髪の男子生徒はこの状況をよみこめていなかった。

「あ、あのー?」

「あ、宇宙ごめん。これ、俺の妹。」

「は……?妹?」

妹がいることなんて全く知らなかった宇宙は驚いて言葉を無くす。

そして、可愛い妹がいるなんていいな、と思った。

「宇宙…さん?私、これの妹の湖々那です。」

宇宙と呼ばれた男にとりあえず挨拶をする。

茶髪、染めてるのかな………

と、自分の髪を見た。

「おぉ、礼儀正しいのな。いいなぁ、玲音は。可愛い妹ちゃんがいてよぉ。」

湖々那はこの人の妹が良かったな、と思った。

でも、実は玲音のがよかったりもして。

「宇宙~。クラス同じだぁ~っ。」

今度は、甘ったるい女子の声。

誰だろう。

No.2 16/07/03 22:32
自由人0 

「うげっ。万津莉……」

ふんわりカールの巻き毛に、手首まであるベスト、ナチュラルメイク……

「かわいい……」

女の子が、憧れるような容姿だった。

ホントに女の子らしくて、ピンクと白が似合う子。

この子も、3年だった。

「えっ、可愛いっ?うちのこと?ありがとー!キミ、一年生だよね?」

「えと……、ハイ。湖々那です。」

「よろしくっ」手をにぎられ、またまた可愛い爪先を見て、自分の爪を見た。

「なぁ……。俺も会話入れてもらつていい?」

「レモン汁、いたんだ~?忘れてたーあははははいっだ!」

足を思いっきり踏まれた。

ローファーがいたい。

「お兄様にそんなこといっていいの?」

「ふんっ。じゃあもっと日頃から妹に優しくしてよっ」

また、言い合いが始まった。

宇宙はあきれて苦情、万津莉は笑って「なかいいなぁ~」と言った。

ピーンポーンパーンポーン『一年生の生徒は、体育館へ集まって下さい。繰り返します。一年生の生徒は、体育館へ集まってください。繰り返します。・・・・』

「あっ、行かなきゃ。じゃあ、後で!


「緊張しすぎて変なことすんなよ?ほら」

手をグーにして前に出す。

「そんなんしないから!笑」

湖々那もグーでぶつける。

「じゃあ、いってきます!」

湖々那は、体育館へと走っていった。

投稿順
新着順
主のみ
付箋
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧