注目の話題
旦那がいちいち人のやることにけちつけてくる。
食事の予定日になっても返信なし
評価してください こんな僕は人生負け組でしょうか?

嫁を探して3千里

レス4 HIT数 1179 あ+ あ-

匿名
16/04/27 14:23(更新日時)

この物語は純粋な中年男達による真剣な嫁探しの物語です

タグ

No.2326175 16/04/25 18:05(スレ作成日時)

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 16/04/25 20:18
匿名0 

ナオ35歳のお誕生日おめでとう、今年こそは良い知らせ待ってます 母より

ここ数年日付が変わると共にお袋から届くメールが年を重ねる毎に身に染みる
自分でも35歳で結婚していないとは夢にも思わなかった、35歳と言えばミユキとの間に子供が2人位いてお腹は出っ張り頭はハゲだしてもいい頃だと思っていた
今日がミユキの10回忌か
「ナオ、メール?」
「ああ、お袋から誕生日おめでとうって早く結婚して欲しいみたい」
「ナオ、私にプロポーズ?」
「……」
「わかってるよ、調子に乗っちゃった」
この女はメグミ30歳同じ会社で働く派遣社員、結婚後すぐに旦那を事故で失い女手一つで5歳の女の子ミクを育てるシングルマザー
2年前からお互いのぽっかり空いた穴を埋め合うようにどちらからとも言わずに一緒にいる
俺とメグには共通点がある、お互いに今でも亡くした相手を想い続けている








No.2 16/04/25 22:43
匿名 

ナオくん助けて、ナオくん
俺はミユキの命日に見る悪夢にうなされて目を覚ます
目を開けるとミクがいた
「ナオくん、ナオくん、トイレ」
「間に合う?」
「わかんない」
俺はミクを抱え上げトイレへ急ぐ、ギリギリセーフだ
「ナオくん、ナオくん」
ミクはトイレの外で待つ俺に声をかける
「いるよ、大丈夫だよ」
ミクは暗いと1人でトイレへ行けない、メグはおねしょが治らないと嘆いていたが俺がトイレについて行くようになってからはおねしょをしなくなった
「ナオくん、一緒に寝ていい?」
「いいよ、朝起こしてね」
ミクは布団に入るとすぐに寝てしまう
2年前、俺の誕生日を祝おうとメグが家へ招待してくれた時にミクに初めて会った
忘形見だったミクは男の人に慣れていないとメグが心配していたが俺にミクはすぐに懐いてくれた、夜帰ろうとするとミクが大泣きするのでしょうがなく泊まりメグと初めて一夜を共にした
「ナオくん、ナオくん、起きて」
「おはよう」
ミクが優しく起こしてくれる、メグは大きなお弁当を作っている
ミクがメグに聞こえないように耳打ちする
「ママがナオくんにプレゼント買ってたよ」
俺もミクに耳打ちする
「やったー、何かな?」
「わかんない、私にも見せてね」
そう言ってミクは笑って飛び跳ねた
「ミク、遊んでないで準備しなさい」
「はーい、ナオくんも準備しなさい」
「はーい」
俺の人生を変える1日が始まった

No.3 16/04/26 16:52
匿名 

メグミさんミクの養子の件考えてくれましたか?

私は車窓から外を眺めながら溜息をつく、お義母さんはまだ諦めていないのか
「どうした?メグ」
「お義母さんから、またミクの事で」
「メグ、なんかあったらすぐに俺に言ってくれよ」
「うん、ありがとう」
ナオはそう言って膝の上で寝ているミクの鼻を触り微笑む
ナオとは派遣された会社で出会った
何か考えたくない事があるように仕事に没頭する、優しいけど絶対に笑わないナオに私は何故だか自分と同じ影を感じとった
一緒に働いてナオの事が分かるに連れて私はどんどん惹かれてしまった
ナオも何も言わずに一緒にいてくれた
一緒に暮らして2年、私とミクには無くてはならない大切な存在になっている
ナオにとって私達はどんな存在なんだろう?
亡くなった彼女の存在を知ってからは私の口からは怖くて聞けない
「メグ、ここで降りるよ」
ナオはまだ寝ているミクを片手で持ちながらお弁当が入った大きなバッグを持ってホームに降りる
「ここがナオの故郷かぁ、良いところだね」
今日はナオの誕生日、普通はナオの行きたい所へ行きそうなものだけど優しいナオはミクが行きたい場所へ連れてきた

No.4 16/04/27 14:23
匿名 

改札を出ると懐かしい方言が聞こえ帰ってきたんだなと実感が湧く
がらんとした駅のロータリーに出ると幼馴染のコウジがいた
コウジは地元から出た事がない役場で働く地元民の鏡みたいな男だ、1年振りに会う
「ナオ、早く紹介しろよ」
いきなりこういう話になるのも幼馴染故仕方が無い
「メグミさんと娘のミクちゃん」
「はじめまして、ナオの幼馴染のコウジです」
メグミはコウジに挨拶をするとお土産を手渡す、コウジは有り難そうに受け取る
「ナオ、チャイルドシート借りてあるから」
「悪い、また連絡する」
コウジは俺に車の鍵を渡すと手を振り役場の方へ歩き出した
「いい人だね、コウジさん」
「うんとってもいい奴、でも独身」
眠っているミクをチャイルドシートへ乗せて目的地の湖に向かう
「ナオ、本当にいいの?」
「いいよ、心配いらないよ」
「ナオのお母さん驚くんじゃない?」
「大丈夫、うちの母親は大歓迎するよ」
俺は母親にメグとミクを会わせるつもりだ
このままではいけないと思いながらも2年経った、メグも何も言わないがちゃんと話をしたいと思っているに違いない
今回の帰省で俺は過去とみゆきと決別する、その為に三人で帰ってきた

投稿順
新着順
主のみ
付箋
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧