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怖い女の話

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ストーリーテラー
16/05/25 10:02(更新日時)

怖い女の子達の話です

16/05/06 22:26 追記
感想スレ立てました、何でも良いので御感想等頂ければ幸いです

No.2323848 16/04/18 22:23(スレ作成日時)

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No.1 16/04/18 23:50
ストーリーテラー0 

第1話 地味な女
俺は世の中を、女をなめていた、ちょっとした軽い下心がこんな事になるなんて
当時の俺は女と付き合っても1ヶ月も続かない次から次へと相手を変えるそんな事を続けていた
そんな時に今迄にない地味な彼女と付き合う事になった、彼女は田中かおり20歳、音大へ通う大人しそうな地味な子だ
偶然にも俺の母親と同姓同名だった事からかおりのバイト先の喫茶店で親しくなり、かおりの方から俺へアプローチをかけてきて付き合う事になった
俺は今迄付き合った事のないタイプの女への好奇心から軽い気持ちだった
初めてかおりの家に泊まった日に俺は後悔していた

No.2 16/04/19 09:42
ストーリーテラー 

かおりの部屋で目を覚ますと隣にかおりはいなかった
日曜なのに何処に行ったのだろう?
俺は昨日の夜に見たかおりの手首から肘までの傷を思い出していた、あれはリストカットなんてものじゃない
ただのおっとりした世間知らずのお嬢さんかと思っていただけに驚いた
かおりは初めて男と寝たみたいだし、このまま関わるとヤバいな
かおりが帰ってくる前に部屋を出ようとした時に俺の服がない事に気がつく
俺は素っ裸で服を探すが見つからない、何か無いかと机の引き出しを開けると手帳の様な物を見つけた
かおりの日記だった、俺は中身を読んで恐怖する
そこには俺と会った日からの俺の行動が事細かに記されている、所々に赤い点があったり赤い太い文字で数字が書いてある
カチャカチャ、鍵を開ける音がする、かおりが帰ってきた様だ
俺は日記を急いで机に戻し、ベットへ潜り込み寝たふりをする
何か色々買って来たみたいだ買い物袋の音がする、あんな日記を見た後に朝ごはんを作って貰っても恐ろしくて食べる気がしない
かおりが部屋に入って来た、服を脱ぎ裸になりベットへ入って来ると俺に覆い被さりながら俺の上半身をぴちゃぴちゃと舐めだした

No.3 16/04/19 16:46
ストーリーテラー 

かおりはずっと俺の胸を舐めている
何をしていいのかわからないのか?
それとも胸を舐める事に興奮しているのだろうか?
急に胸を舐めるのをやめると俺の布団を剥ぎ取り、俺の上で四つん這いになりながら下腹部の方を向き俺のものを見ている
俺が目を開けると目の前にはかおりの下腹部が露わになり指がリズミカルに動いている、かおりは俺のものを見ながら自慰行為を俺に見られる事に興奮するのかの様に行っていた
目の前で行われている、地味な女の変態の様な自慰行為を眺めていると俺も興奮してしまい段々と自分のものが大きくなっていくのを感じた
かおりの指の動きが俺のものが大きくなるのと比例する様に早くなりいやらしい音が響き渡る
俺のものが完全に大きくなった時にかおりは白い液を垂らしながら果てる
ピクピクと痙攣しているかおりの下腹部を見ながら俺はストーカー日記の存在も忘れこの女とは楽しめそうだと興奮していた

No.4 16/04/19 18:05
ストーリーテラー 

かおりは自慰行為が終わると何事も無かったかの様に服を着て台所へ向かうと朝食の準備を行い俺を起こしに来た
俺の服と下着が綺麗に畳んである、聞くとコインランドリーへ行って来たらしい
朝食を食べながらこんな事して貰ったのは初めてだ感動したよと言うとかおりは赤くなった
俺はこの従順なかおりが俺の事をストーカーして日記に書いていたとは信じられなかったがあんな自慰行為を行いながらバレていないと思うのはやはり何処か狂ってるのだろう、面倒になれば捨てればいいと軽く考える
かおりは昼から夕方までバイトに行く、その間俺は下心からかおりの家で待つ事にした
かおりが帰ってくる頃を見計らい俺は服を脱ぎ、ベットが映る様にスマホの録画ボタンを押してスマホを置くと寝たふりをする
かおりが帰ってきた、俺が起きないのを確認すると服を脱ぎだす


No.5 16/04/19 21:51
ストーリーテラー 

裸になったかおりは足元から腰まで俺の布団を剥ぐ
俺のものはもうすっかり大きくなっていた
かおりはベットに入って来なかった
床に座るような音がするとすぐに自慰行為が始まった、クチャクチャがピチャピチャという音に変わり一瞬音が止まると立ち上がり服を着て出て行った
あの地味な女がこんな変態だと思うと都合の良い女を得た喜びを感じずにはいられなかった
かおりがコーヒー入ったよと俺を起こし風呂へ入りに行く
俺はスマホを停止させると脱いであるズボンのポケットへ入れた
かおりとまた週末に会う約束をすると俺は部屋へ帰った
部屋へ戻ると俺は早速スマホの映像を見る、スマホにはかおりの自慰行為の一部始終が映っており俺は背徳感から言いようのない興奮を覚えていた


No.6 16/04/20 20:30
ストーリーテラー 

朝6時にスマホを見るとメールが10件入っていた
またか、俺はイラっとする
かおりの家に泊まって以来毎日20通はメールが来る、返信しないと1時間に1通ずつ返信するまで送ってくる
昨日、21時頃から返信せずに寝てしまった
かおりは寝てないのか?
受信時間を確認するときっちり1時間毎にメールが来ている
心配してますって俺の母ちゃんかよ
怒らせるとヤバそうだから返信しておこう
ごめん、昨日体調悪くて帰ったら寝ちゃったよ
風邪ひいたみたい、こんな時にかおりがいてくれたらな
俺は思ってもいないメールをかおりへ送る、すぐに返信が来る
早く言ってよ、すぐに行くから
ヤバい、ミスった、来るなって言わなきゃ、そう思った時にチャイムが鳴る
誰だ?こんな朝早くに
俺は足音を立てないようにドアへ近付きドアスコープを覗く、一発で目が覚める
かおりがいる、どういうことなんだ、車で20分はかかる距離を2分位で到着するとは
俺は冷静に考えてみた、そうだかおりはストーカーだった
メールを返さない俺に業を煮やしこっちに向かっていたんだろう、実際やられると怖すぎる
俺は一度深呼吸して普段通りの態度で接しようとドアを開ける
「かおり?」
驚いたフリをする
「昨日メール来なかったから心配で夜中からずっと外で待ってた」
傷がある腕を服の上から掻きながらかおりは平然と言い放つ
「え?夜中って何時?」
「0時」
俺はかなり動揺してしまった、怖い、怖すぎる
かおりは靴を脱ぎながら俺のおでこに手をあて
「熱は出てないね、お母さん来たからもう大丈夫だよ」
そう言うと俺の手を引きベットへ向かった

No.7 16/04/21 01:34
匿名7 



続き楽しみにしてます(^o^)/

No.8 16/04/21 11:34
ストーリーテラー 

俺はかおりに恐る恐る聞いてみた
「かおり、今日授業は?」
「心配しなくていいのよ、一緒にいるから」
「俺なら大丈夫だよ、熱も無いし、この位じゃ仕事も休めないよ」
「駄目、今日は休みなさいお母さんが電話してあげようか?」
「さっきからお母さんって……かおりはお母さんでは無いだろ?」
「しんちゃんが初めて会った時にお母さんって呼んでくれたじゃない」
かおりの目つきが険しくなる
「あれは母親と同姓同名だったから、冗談ってわかるだろ」
かおりは腕を掻きながらブツブツ何か言うが聞き取れない
俺は恐怖から声を荒げてしまう
「かおり、今日は学校行くか疲れてるなら寝ててくれよ、俺は仕事行くから」
俺は一刻も早くかおりと離れたかった
「私の事心配してくれて、嬉しい」
そう言うとかおりはブルブルと身震いすると恍惚な表情を浮かべている
急にバッグからDVDを取り出し俺に渡す
「これ、再生してみて」
「何のDVD?」
「いいから、早く」
俺はDVDを再生する、テレビに映し出されたのはかおりの部屋だった
「何これ?盗撮してたの?」
「防犯用に私が留守の時は撮ってるんだ、盗撮は誰かさんだよね、休まないなら職場へ持って行こうかな?」
かおりはそう言うとニッコリと微笑んだ

No.9 16/04/21 18:18
ストーリーテラー 

DVDの停止ボタンを押す、俺はテレビを消して立ち尽くす
かおりはタンスや引き出しを開けて何か探している
俺が止めようとすると急に振り向く
「しんちゃん、私の日記も見たよね?」
そう言われると止めれない
「しんちゃんと喫茶店で初めて会った日からずっと見てたんだよ」
「喫茶店に女と来てた時は心配で部屋までついていったよ、しんちゃん優しいから断れなかったんだよね?」
かおりは腕を強く掻きむしる
「しんちゃんにお母さんって呼ばれて、ああこの人は私が守ってあげなきゃ、私が必要なんだって」
かおりはそう言いながら俺の頭を撫でるとブルブルと身震いする
傷だらけの手首がチラリと見える、俺は心底気持ち悪い、今にも吐き出しそうだ
「しんちゃん、我慢出来ないよ」
かおりはコートを椅子に掛けた



No.10 16/04/22 18:55
ストーリーテラー 

俺は震えがとまらない、こんな女の部屋に泊まっていたかと思うと……
更にそんな女に弱みまで握られている
冷静に行動しなくては、衝動的な行動をさせない様にこちらが行動するしかない
かおりがセーターを脱ごうと手をかけた時に俺はかおりに話しかける
「かおり、昨日から何も食べてないんだよ、お腹減った」
「後で作ってあげるから、早く」
かおりは俺の腕を強く引く
「お母さんは病み上がりには俺の好きなパンとカフェオレ買ってきてくれるのになぁ」
俺は甘えてみる、かおりは一瞬ムッとしたがすぐに笑顔で買ってくるねと言って急いでコンビニへ向かう
このまま逃げたいが駄目だ、職場や警察に行かないとも限らない
取り敢えずかおりの信用を得ないと駄目だ
俺は眠くなる薬を探す、昨日から寝ていないなら薬を飲めば眠ってくれるかもしれない
抗ヒスタミン剤入りの風邪薬があった、これをなんとか飲ませよう
かおりが戻ってきた、早い
「しんちゃん、はい、早く食べて」
「かおりも一緒に食べよう」
「駄目だよ、食べるとお腹出ちゃうから」
「かおりならどんなに太っても関係ないよ、
俺のお母さんも一杯食べるんだよ、俺も結婚するなら一杯食べる人って決めてるんだよね」
俺がそう言うとかおりはパンをむしゃむしゃ食べる、俺は風邪薬を入れたカフェオレをレンジで温める
「はいカフェオレ、ゆっくり食べないと」
俺はかおりの前で職場に電話を入れ仕事を休ませて貰う、かおりは安心した様な表情だ
かおりはカフェオレを飲み終えると服を脱ぐ
俺は吐き出しそうな気持ちを堪え、かおりとベットへ入る
かおりは前戯ですぐにイってしまった、その後、腕枕をしていると寝てしまった
俺はそっと抜け出しテーブルにおいてあるかおりのスマホを見る
俺はかおりの事を何も知らない、少しでも情報が欲しかった

No.11 16/04/22 22:30
ストーリーテラー 

かおりのスマホにはロックがかかっていた
当然か、パスワードの見当がつかない
次は財布を見る
金以外はレシートが何枚かと学生証しか入っていなかった
音大生というのは本当だ、せめて実家の住所位知りたい
何も分からない、俺の事はどれ位知ってるんだろう
この部屋にこれ以上かおりといるのは危険だ、俺の事はもう知られたくない
俺はベットへ戻る、かおりは眠っている
かおりはお母さんという言葉に弱い、それを利用するしかない
昼過ぎにインターホンが鳴る、インターホンに出る
寝室に戻るとかおりが目を覚ます
「かおりって俺が盗撮した事許してくれないんだね、お母さんは俺が悪い事しても約束守れば許してくれたのにな」
俺は寝起きのかおりに揺さぶりをかける
かおりは少し考えた後、俺に提案する
おやすみとおはようの間以外は1時間に1通メールする
かおりのメールにはすぐに返信する
金曜日の夜から週末はかおりの家に泊まる
女の人とは仕事以外では話さない
これを守れば映像は消してくれると約束してくれた




No.12 16/04/23 17:45
ストーリーテラー 

今日は気分がいい
あれから一ヶ月間俺はちゃんと毎日メールを送り週末はかおりと一緒にいた
ピアノのコンサートにも連れていった
今日はかおりの誕生日、一緒に食事に行き帰りに映像を消そうとかおりと約束している
かおりもあれ以来変な行動はとらないし部屋にも来ていない
俺は遂に自由になれる
かおりに指定されたのは結構高そうなレストランだ
正装で来るように言われている、俺は堅苦しい場所は嫌いだが最後の晩餐と思えば問題無い
レストランへ行くとまだかおりは来ていなかった
俺はテーブルに案内された、テーブルには何故か4人分のセッティングがしてある
俺が不審に感じているとかおりが入ってきた
かおりの隣には両親らしき人達がいる
俺は全てを察した、かおりは外堀を埋めようとしている
だが俺は今日さえ乗り切れば問題ない、付き合ってやる
俺は取り敢えず挨拶をする、かおりは俺を紹介する
かおりの両親とも育ちの良さそうな人達だった
宴は進みバースデーケーキが運ばれてくる、
かおりは一息で火を吹き消す
他の客まで拍手を送る、俺も自分自身におめでとうと言った
ウエイターが何か持ってきた
「しんじ様からのプレゼントを預かっております」
俺はそんなもの頼んだ覚えない、嫌な予感がする
かおりは嬉しそうにはしゃぐ、自作自演のクセに
俺はウエイターが渡そうとしているプレゼントを見て血の気が引いた

No.13 16/04/23 22:11
ストーリーテラー 

ウエイターが持っているのはリングケースだった
かおりは顔を手で覆い隠す、俺はその表情を見てこいつは異常者だったと思い出す
ウエイターはかおりにリングケースを見せた後に大袈裟に俺にリングケースを渡す
他の客まで俺の動向を固唾を飲んで見守っている
俺はこの場を立ち去る事は出来ない、俺の隣にいる異常者が許すはずがない
俺は指輪を手に取るとかおりの薬指にはめるそれと同時に沸き起こる拍手
かおりはレストランに置いてあるピアノへ向かうとノクターン9-2を弾く
全てが異常者に支配されたまま宴は終わった
俺ははらわたが煮えくり返っていたがまだ冷静だった、別に婚約した訳でも無いし盗撮映像さえ消えれば問題無い

No.14 16/04/24 01:23
ストーリーテラー 

かおりの両親とは気を使ったのだろう、レストランで解散できた
かおりは酔っている、俺に体を預け左手を眺めながら歩いている
「しんちゃん、今日はありがとう」
「かおり、俺は何もやってないよ」
「幸せ過ぎる、しんちゃんってロマンチストなんだから」
もう放っておこう、ついていけない
かおりの様子を見て道行く人は微笑むが手首の傷に気付くとギョッとする
部屋に着くと俺はかおりに確認する
「かおり、今日消してくれるんだよね」
「うん、約束守ってくれたし」
そう言うとかおりはPCを起動させ、アッサリとビデオのファイルを消去し、DVDも俺が廃棄した
酔っ払っているかおりはそのまま寝てしまった、俺はかおりを起こさないようにそっとかおりの部屋を抜け出し、携帯の電源を落とした

No.15 16/04/24 15:03
ストーリーテラー 

次の日の朝俺は爽快な気分で目が覚める
何も考えずに寝れた、ここにかおりが来る心配はない
俺は計画通り引っ越した、かおりが知っている携帯も解約した
この住所はまだ俺しか知らない、何処からか漏れる心配もない
職場で待ち伏せされれば警察へ通報すればいいだけの話だ
何事も無く3週間過ぎた頃、職場へ警察がやって来た
警察は俺を呼び出す、会社の同僚は何事かと騒めき出す
俺は警察から田中かおりに対するストーカー規制法による警告を受けた
住所も電話も変わっていた為に警察は職場へ来た
1ヶ月間大量のメールを送った事が該当したらしい
俺は事情を説明しようとしたが聞く耳を持たない、みんなそう言うんですよといった感じだ
誓約書を書くように言われる、俺は納得出来ないがこのまま書かなければ帰りそうにない
俺は誓約書にサインする
サインした事で次につきまとい行為をかおりに行えば俺は逮捕される事になった
警察が帰った後は上司から説明を求められる、話してみるが聞く耳を持たない
明日から一週間休みをとるように言われる
同僚も同じく白い目で俺を見る中、会社を出ようとすると先輩に声をかけられる
「田中君、大丈夫?」
声をかけてきたのは橘みか29歳、入社以来よくしてくれている先輩だ
「え?橘さんは信じてくれるんですか?」
「だってあんなに彼女変える田中君が一人に執着するわけないでしょ、ここ1ヶ月大変そうだったし」
「橘さん、時間ありますか?ちょっと話できませんか」
俺は藁にもすがる思いで先輩に相談する事にした

No.16 16/04/24 16:37
ストーリーテラー 

俺が外で話す様な内容ではないと言うと快く俺を部屋に呼んでくれた
橘さんは独身で料理が得意なので入社以来ちょくちょく橘さんの部屋で飲んだりした
橘さんに正直に全て話す
「田中君、もう逃げるしかないよ」
「え?逃げるしか……」
「ストーカーって一生続くよ、終わりがあるとしたらどちらかが死ぬまで」
橘さんは何て恐ろしい事を言うんだ、でも何でそんな事思うんだろう
「橘さんもストーカーの被害にあった事あるんですか?なんか他人事じゃないみたい」
「田中君、今日はもう帰ってまた連絡する」
橘さんは明らかに動揺している、俺は素直に従う
部屋に戻る、落ち着かない、かおりに見られている様な気がする
そんな時、橘さんからメールが来る
田中君が怯え困る程ストーカーは喜ぶから普段通りにしていなさいと書いてある
そんなの無理だと思っていると微かにドアの外に人の気配を感じた
俺はチェーンを掛けたままドアを開ける
何かドアノブへ袋がかけてある、俺は急いでドアを閉める
橘さんに電話するともう外にはストーカーはいないから写真を撮っておく様に言われる
俺は言われた様に写真を撮りコンビニの袋を確認する、袋の中にはカフェオレとパンが入っていた
かおりが現れた事を意味していた

No.17 16/04/24 19:11
ストーリーテラー 

翌日の夜、俺は慎重にドアを開ける
誰もいない、何も無い、よし
俺は不審者に見られていないか確認しながら橘さんの部屋へ向かう
橘さんは笑顔で迎えてくれた、なんかホッとする
「田中君、仕事やめて実家に帰る?」
「いや、それは出来ませんよ」
「だったらこれからその相手に会いなさい」
「え?そんな事したら捕まるんじゃないですか?」
「大丈夫よ、田中君勘違いしてるけどつきまとい行為で警告だからもし相手が次に警察に訴えたとしても禁止命令だから刑事処罰はないわ」
「田中君本当にこのままだと命が危ないわよ、一番ストーカー相手にやってはいけない接触の断絶を田中君はやっているんだから」
橘さんは詳しすぎる、俺は橘さんが彼氏もいない独り身の理由がわかった
俺は橘さんに言われた通りの事を実践する為にかおりに会いに行く事にした

No.18 16/04/25 16:46
ストーリーテラー 

橘さんに言われた通りボイスレコーダーを電気屋で購入しポケットに忍ばせる、会話を全て録音する為だ
かおりにメールする
待ち合わせ場所を決め、かおりを待つ
かおりがやってくる
先ずは逃げたわけでは無い事をきちんと説明する
引っ越しも以前から決まっていた事を強調し
仕事が忙しく落ち着いたら連絡するつもりだったと伝えた
かおりは涙を浮かべる、俺も泣きそうな位怖い
俺は勇気を振り絞り、かおりと別れたいとはっきり伝える
かおりは腕を掻きだす、かおりの左手には指輪が見える
「突然何を言うの?プロポーズまでしておきながら」
かおりの表情が見たことも無い険しい表情になる
「かおりと別れたい、納得出来るまで説明するつもりだから、別れを受け止めるまで時間はかかってもいいから」
敢えてプロポーズの事には触れなかった
「じゃあ、俺は行くから」
俺は足早にファミレスを後にした

No.19 16/04/26 20:29
ストーリーテラー 

俺はすぐに部屋へ戻る
久しぶりに見たかおりは少し痩せていた様な気がした
翌日は普通に過ごした、何も気にせず友達と会い橘さんが言った通りかおりから接触してくるのを待つ
会社が終わった頃、橘さんから連絡が入る
今回は俺の部屋で会った
ボイスレコーダーの録音を橘さんへ聴かせる
「橘さんに言われた通り相手を否定する様な事は言いませんでした」
「それでいいのよ、この子が別れを受け入れる事はないわね」
「田中君、会社に田中君を誹謗中傷するFAXが届いているわよ」
「かおりですね、遂に動き出したんですね」
「良かったわね、これで田中君の疑いは晴れるわよ」
ボイスレコーダーの録音を聴かせれば俺の方が別れたい事もすぐわかる
このままかおりの行動がエスカレートすればこっちがかおりを警察へ突き出せる
「田中君、私を部屋まで送ってくれる?」
「かおりに見られたらマズイですよ」
「これからは相手を煽るのよ、田中君が幸せそうにすればする程相手の行動はエスカレートするわ」
俺は橘さんが俺の為に危険な目に合わせる訳にはいかないと言ったが私なら大丈夫と言って実行する事にした
俺は部屋を出た時から誰かがつけて来ている事が分かった
橘さんに教えるが平気な顔で腕を組んで俺の事を名前で呼んだりはしゃいだ
橘さんの部屋へ着く
俺は出されたお茶を飲みながら橘さんへ聞いてみる
「何でここまでやってくれるんですか?俺みたいな奴に」
「私みたいになって欲しくないから田中君には」
橘さんはいきなりブラウスを脱ぐと俺に背中を見せる
俺は言葉を失った

No.20 16/04/27 16:28
ストーリーテラー 

俺の目に飛び混んできたのは橘さんの小さな背中に広がる火傷の跡だった
「三年前にいきなりだったわ、液体をかけられて」
俺が入社する前の年だな
「倒れてる私に男が言ったわ、今度は顔にかけてやるっ外に出られなくしてやるって」
橘さんはガタガタと震えている
「そいつは学生時代のバイト先の店長で私にしつこく五年も付きまとってやっと警察に捕まったかと思った矢先に罰金払って出てきたその足で私に仕返ししたのよ」
俺はブラウスを橘さんへかける
「すぐに警察に捕まったんだけど私は唖然としたわ、懲役三年よ、たったの三年」
俺はそんな凶悪な奴でも三年で世に放たれるのかと思うと腹が立った
「今でも毎日思い出すの、今度は顔にかけてやるって言ったあいつの顔が」
橘さんは俺の胸で泣き出すがすぐに涙を拭きながら離れる
「ごめんね、田中君もこんな女気持ち悪いよね、こんなおばさんだし」
俺は橘さんを抱き寄せる
「そんなこと無いですよ、怖かったですよね、一人で怖かったですよね」
橘さんがみんなを呼んで家で飲み会を開いていた理由がわかった
俺はその日橘さんの部屋へ泊まった

No.21 16/04/28 15:12
きなこ ( 30代 ♀ 7STSnb )

もしかしてこの書き方は私が大ファンの方の小説かしら?😃

No.22 16/05/04 06:00
スケキヨ仮面 ( 40代 ♂ p7eN )

面白いです♪
コレって実話ですか?それともフィクションですか?

No.23 16/05/04 07:36
ストーリーテラー 

>> 22 楽しんでもらって良かったです
これまで会社で起きた色々な人のトラブルを元に日本映画風に書いています
現実は小説より厳しい感じです

No.24 16/05/05 03:55
ストーリーテラー 

コーヒーメーカーの音で目が覚める、橘さんの鼻歌が聞こえてくる
なんか聞き覚えのある曲だ、何だろう?
起き上がると橘さんと目が合う、恥ずかしそうに目をそらし舌を出す
朝食を食べ出勤の橘さんと駅で別れ、俺は自分の部屋へ戻ろうとホームで今朝聞いた橘さんの鼻歌を真似しながら電車を待っていた
電車が入ってきたその瞬間俺は何者かに背中を押された
通勤時間のホームは混み合っていた為に人の壁により大事には至らなかった
俺はそのまま車内へ人の流れと共に流される
俺は震えていた背中を押した奴がまだ近くにいるかもしれないからだ
辺りを見回すがかおりの姿は無い、俺は胸を撫で下ろす
部屋へ戻ると自宅の電話の留守電が入っていた、再生すると母親からだった
「しんじ、あなた携帯も解約して何をやってるの?会社も休んでるし、盗撮するだなんて……これを聞いたら連絡しなさい」
俺は頭が真っ白になった、かおりは俺の実家も調べている
かおりがその気になれば実家まで行ける
急いで母親へ電話をする
匿名で自宅に女の声で
「しんじさんに裸を盗撮され脅迫されています」
と電話が入ったそうだ
俺はとっさにそんなのあるわけ無い、オレオレ詐欺紛いの電話だからまたかかってきたら相手しないでくれと言いその場を収めた
朝のホームといいかおりはもういつ一線を越えてもおかしく無い
俺はどうすれば良いのか分からない、橘さんにも連絡がつかない
そんな時、電話が鳴る
「しんちゃん、何してる?」
かおりだった、俺は冷静ではいられなかった
「かおり!お前どうやって調べた?」
「何が?」
「わかってんだよ、お前が俺の母親に電話した事は」
「しんちゃん何言ってるの?そんな事出来るわけ無いよ」
「嘘つけ、朝も駅にいただろう?」
「しんちゃん寝ぼけてるのね、私がお母さんに電話なんて出来るわけ無いよ、だってしんちゃんのお母さんは私なんだから」

No.25 16/05/05 22:04
ストーリーテラー 

俺はかおりの言い分を聞いて生きた心地がしなかった、ここは何とかしないと
「俺の母親なら何で警察に俺の事を訴えたりしたんだよ?」
「しんちゃん急に居なくなるから、お母さん心配したんだよ、またあの女に騙されたんじゃ無いかと思って」
また?あの女?誰の事だ?橘さんの事を言っているのか?
「あの女って誰だよ?言ってみろよ」
「しんちゃんお母さんは何でもお見通しよ、今日も泊まったでしょ?分かるのよ」
ホームで俺を押したのはやっぱりかおりの仕業だ
「またって何だよ?」
「しんちゃん前に喫茶店に連れてきたでしょ?あの女に騙されてるのよ!お母さんに任せなさい、守ってあげるから」
そういえば橘さんの家で飲み会をした時に同僚と喫茶店に立ち寄った、あんな前からかおりは俺を見張っていたのか
「何が守ってあげるだ!殺そうとしたくせに」
「しんちゃん、私が殺そうとする訳ないじゃない」
「もういい話にならない、お前は俺の母親に迄電話して俺の事を脅しているのか?お前みたいな奴は本当に吐き気がする、手首切りたいなら切ってしまえよ、お前なんか生きている価値のないゴミだ」
俺はストーカーに対して最悪な対応を感情に任せてとってしまった
「しんちゃん、酷い、私もう生きていけない、でも一人じゃ絶対に死なないからしんちゃんも一緒に連れて行くから」
かおりはそう言うと何も話さなくなった、俺が電話を切ろうとしたその時、かおりの声にならない様な奇妙な声がするとかおりが息も絶え絶えに呟く
「しんちゃん私手首切ったよ、次はしんちゃんの番だよ」

No.26 16/05/05 22:14
きなこ ( 30代 ♀ 7STSnb )

感想スレがないのでこちらにごめんなさい!

もう続きが気になって気になって💦

主様良かったら感想スレ立ち上げて下さい。
ここに感想書いたら他の方に迷惑がかかるので🙏

No.27 16/05/25 10:02
小説大好き27 

主さんきなこです💦
携帯変えたらログイン出来なくなりやっと探しました!
また更新待ってます😃

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