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俺のいきざま

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昭和17年4月3日


戦時中の疎開先で、俺は生まれた。



そして…


平成26年3月19日…


俺の人生の幕は降りた。






このお話は、両親や祖母、親戚から聞いた出来事を元に娘側から文章にして行きます。


曖昧な部分や、途中の記憶が無かったりするので、思い出しながら、言葉を足しながら綴って行けたらと思っています。


実話ですが、私の生まれる前の事もあるので多少の矛盾が出て来る事もあると思いますが、御了承願います。



かなり、ゆっくりの更新になると思いますが完結に向けて頑張りますので、宜しくお願いします。



16/01/11 20:31 追記
ё迷の小部屋ёです

http://mikle.jp/thread/2200885/

感想等いただけると嬉しいです(о´∀`о)ノ

お気軽にお立ち寄り下さい(^^)

16/01/04 23:05(スレ作成日時) [RSS]

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  • No: 58迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/07/22 22:18

    俺のいきざまを読んでくれている方へ


    私事で少しお休みしていましたが、また少しずつ更新して行きますので、よろしかったらお付き合いお願いします*˙︶˙*


    ё迷ё

  • No: 59迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/07/22 22:45

    どんどん深入りして行っているのが自分でも解る。


    辞めたくても今は辞められねーし…


    流しは目立ってはいけないし、はしゃぎ過ぎても良くない。


    案外難しいのだ。


    当時はカラオケ等はなかったし、今のように通信の機械が出来るなんて思ってもいなかった時代だったから、俺のギターの伴奏で歌を歌う客も多く、中には拍子が外れたり先走ったり、音痴な奴も居たな。


    それでも、客に合わせて気分良く楽しく飲めるような雰囲気を作るのも俺の役目なのだ。


    「お客さん、凄いっすねー!」


    大袈裟に褒めれば、客も気分が良くなりチップも弾んでくれた。


    日銭は良かったが、このまま続けて行くのか…


    自分でも先の事は考えられなかった。


    そんな時、兄貴から話があった。


    「なあ、俺の行ってる会社に来ないか?」


    「えっ?」


    「組み立ての方で数人の募集があるんだよ」


    兄貴が勤めて居る会社は、歯医者で使う機械の部品等を作っているようだ。


    「今の生活じゃ、先が見えないだろ?」


    俺を、ヤクザの世界から引っ張りだそうとしている事は解っていた。


    「少し考えるよ」


    「返事は来週で構わないよ」


    「ああ」


    両立出来るのかな…


    兄貴やお袋の気持ちも知らずに、まだこんな事を考えていた。



  • No: 60迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/07/24 22:23

    翌週、とりあえず面接だけでも行ってみる事にした。


    兄貴は上司らしき奴に挨拶してから、俺の紹介を始めた。


    「自分の弟の昶です、手先は器用なんで連れて来ました」


    昔は縁故で、兄弟姉妹が同じ会社に勤めて居る事は珍しい話ではなかったのだ。


    上司が俺に質問して来た。


    「前はどんな仕事をしてたのかな?」


    「建設関係を少し…」


    「うちの会社で働いて見る気はありますか?今日1日社内見学でもして行けば良いよ」


    兄貴が俺を肘で突っつく。


    「残業は出来ないかもしれませんけど」


    この時の俺は夜の仕事を優先する事を前提に考えていた。


    慌てた兄貴は、目をキョロキョロさせながらこう言った。


    「何言ってんだ!おまえは!」


    上司が間に入り、笑いながら条件を聞いてくれた。


    「まあ良いじゃないか、早速明日から来社してくれると助かるんだけど、どうだろう?」


    「はあ…」


    俺の代わりに兄貴が返事をしていた。


    「よろしくお願いします」


    こうして俺は、都内の会社に入社する事になった。


    帰り道では、兄貴に説教されてしまった。


    「全く…おまえのために動いたんだぞ」


    俺は無言のまま、大きなお世話なんだよ!頼んでねーし!


    何て事を思っていた。


  • No: 61迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/09/01 07:17

    翌日の朝、兄貴に起こされた。


    「おい!早く起きねーと遅刻するぞ」


    「解ってるよ、朝からうるせーな…」


    夜中に帰った俺は、眠い目を擦りながら起き上がった。


    会社に着き、朝の朝礼で上司に紹介された。


    「今日から働いて貰う事になりました、利雄さんの弟の昶さんです」


    「よろしくお願いします」


    俺は一応頭を下げた。


    早速仕事に着くと、同じ部署の奴等が丁寧に教えてくれた。


    昨日、見学した時に大方の要領は掴んでは居たが、細かい事は教えて貰いながら黙々と組立作業をした。


    「昶さん、覚えるの早いなー」


    隣の奴が笑ながら言った。


    この時、千住の時に世話になったボスの言葉を思い出していた。


    『仕事は人のやっている事を目で盗んで覚える』


    ボス元気にしてるかな?


    定時になり、帰り支度をして会社を出た。


    残業をする奴等が多かったが、みんな笑顔で声をかけてくれる。


    「おつかれさん、また明日な」


    「お先に失礼します」


    電車に飛び乗り、速攻で帰り風呂に入ってギターを背負い組の事務所に行く。


    昼間の仕事に関しては、まだ誰にも話して居ないが、落ち着いたら戸張の兄貴に話そう。


    今日も子守りから始まり、飲み屋に人が集まる頃街に繰り出すのだ。


    1日がなげーな…両方続けられるか…


    若かった俺は、何とかなるさと気を取り直し、親分の子供達と遊んだ。



  • No: 62迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/09/01 12:26

    中途採用で入社した俺だが、仕事は一生懸命やっていた。


    ある日、兄貴が興奮しながら言ってきた。


    「今日、会社に社長が来てたの知ってるか?」


    「知らねーな、俺は社長の顔見たことねーしよ」


    「あのな、社長が昶の事すげー褒めてたんだよ!」


    「へえ」


    「あそこの組立やってるのは誰だ?目付きも良い見込みあるじゃないかって上司と話してたんだぜ!」


    「たまたま聞いただけなんだけど思わず、俺の弟ですって言いそうになったよ!」


    「そうなんだ」


    「嬉しくねーのかよ?」


    「別に」


    嬉しくない訳ではないが、おまえがはしゃぐ事じゃねーよ。


    弟思いの優しい兄貴に対して素直になれない自分がいた。


    わりーな、俺は褒められた時の表現力が乏しいんだ。


    兄貴はご機嫌なようで、帰ってからもお袋と婆ちゃんにも自慢していた。


    この時婆ちゃんは、変わらず横になっている事が多く、既に全盲になっていた。


    日曜日は会社も休みだし、飲み屋街も空いているから休みを貰える事が出来た。


    今日は婆ちゃんの大好物のバナナを買いに行こう。


    嬉しそうな婆ちゃんの顔を想像しながら、八百屋まで歩いて行った。


    この頃は地元の八百屋にも、僅かだがバナナが置いてある日もあった。


    ないときは、街の八百屋に買いに行くのだ。



  • No: 63迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/10/06 22:54

    相変わらずの日々を送りながら、昼間の仕事と夜の商売をしていて先々の事を考える余裕もなかった。


    俺が19歳になる年に、新入社員が10数名入って来た。


    この時は、何の興味もなく自分には関係ないと思って居たが…


    この中のひとりと生涯を共に過ごす事になる。


    名前は【秋谷 幸枝】


    みんな自己紹介をしていたが俺は誰一人の名前も顔も覚えない程、無関心だった。


    数ヶ月経つ頃に、ようやく顔と名前が一致して来たが、秋谷幸枝は真面目で大人しい正確だったようで、挨拶程度しか接点はなかった。


    しかし【秋谷】と言う苗字は数人居て全員兄弟であり、俺と同い年の女もいたし歳上の男女もいた。


    どうやら秋谷家の末っ子が幸枝って子だったらしいのだ。


    昔は、縁故で同じ会社に兄弟、姉妹が入社する事は珍しい話ではなかった。


    俺は3歳歳上の【秋谷 弘行】とは割と仲が良く、たまに一緒に飲んだりしていた。

  • No: 64迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/10/07 15:27

    >> 63

    正確→性格
    間違えました

    相変わらず、誤字が多くてすみませんm(_ _)m

    ё迷ё

  • No: 65迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/10/07 15:45

    弘行さんと親しくなり、土曜日になると一緒に飲みに行くようになった。


    彼は、男の俺から見ても容姿が良く、優しくて冗談を言い合える人だった。


    いつものように、会社の最寄り駅近くの居酒屋で他愛ない話をしながら飲んでいたら、斜め後ろの方から鋭い視線を感じた。


    「なあ、さっきからあの野郎がずっと俺らを睨んでるぜ」


    弘行さんが小声で言った。


    「俺も感じてたんだよ、ちらっと顔見たんだけど、知り合いかい?」


    「いや、見たことない顔だよ」


    「そっか、放って置こうぜ」


    とは言ったが、俺の心中は穏やかではない。


    それでなくても、血の気が多い喧嘩上等なクソガキなんだから。


    よし!向こうから喧嘩吹っ掛ける様に仕向けるかな。


    考え込んでいる俺に、弘行さんが話し掛けて来た。


    「昶、どうしたんだよ?何か不気味なくらいニヤニヤしてるぜ」


    「そんなことないよ、まあ楽しく飲もうぜ!」


    「そうだな!ここビール追加な!」


    弘行さんがビールを頼んでくれた。


    「ちょっと用足ししてくるよ」


    俺はトイレに行きがてら、斜め後ろの奴にガンをつけた。

  • No: 66迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/10/22 23:08

    引っ掛かりやがった。


    俺がトイレから出て、弘行さんの向かいに座ろうとした瞬間に斜め後ろの奴が怒鳴った。


    「おい!てめーっ!ガン垂れてんじゃねーよ!」


    「俺達に言ってんのかよ?」


    弘行さんが斜め後ろ野郎に聞いた。


    「ああ、そうだ!得におまえの連れにな!」


    待ってたぜ!
    俺はニヤリとしながら立ち上がり、斜め後ろ野郎の前に立ち、喧嘩の体勢を作った。


    「俺か?」


    「そうだよ!おまえだ!」


    「てめーに、おまえ呼ばわりされたくねーな!この野郎っ!ふざけんじゃねーよ!」

    斜め後ろ野郎が少し怯んだが、言い返して来た。


    「なんだと!やるかっ?」


    「おう!外出ろよ」


    それからは滅茶苦茶だった。


    斜め後ろ野郎の知り合いも数人やって来て、殴り合いの喧嘩になった。


    俺は数人倒して息が切れていた。


    「悪かったよ…俺らの負けだよ…」


    「解りゃ良いんだよ、なあ?弘行さん」


    返事がない。


    弘行さんはいつの間にか姿を消していた。


    顔が腫れ、口の端が切れていたが9時には夜の商売に出ていた。


    「その顔、どうしたんだよ?」


    たまたま店に来ていた戸張さんに、さっきの事を話しながらギターのコードを合わせていた。


    「またか、懲りない奴だな」


    戸張さんは愉快そうに笑った。


  • No: 67迷(FQCEh)スレ主更新時刻16/11/06 00:32

    弘行さんや他の社員数人で飲みに行くようになり、段々社内の仲間と打ち解けて来て会社に行く事も苦痛ではなくなって来た。


    しかし、変わらず夜の商売もあったから寝不足でイライラはしていた。


    そのイライラを発散させるために喧嘩をしていたのかもしれない。
    この頃の俺は血の気が多く、喧嘩を売られるのを待っていたのだ。


    ある週末、いつものように飲んでいたら斜め後ろ野郎の仲間らしき奴が、話し掛けて来た。


    「おい!俺の仲間にひでー事してくれたんだってな!」


    「こっちも、ひでー目にあったけどな!」


    あの日の出来事を話すと、斜め後ろ野郎の連れは納得したみたいだ。


    「そうだったのか!あいつ、袋叩きに合ったような話し方だったんだよ、悪かったなー」


    「オヤジさん、このテーブルにビール2本出してやってくれ」


    斜め後ろ野郎の連れは会計をして、店を出て行った。


    俺達は、互いに目を会わせたが開き直ったように乾杯をした。


    「ただ酒貰ったなー」


    その日は、楽しく飲んで解散した。


    その後も喧嘩は多く、派手にやっちまっていたが、やっぱり弘行さんはいつの間にかいなくなるのだ。


    後で聞いた話しに寄ると顔を殴られるのが嫌だったとか…


    弘行さんの事は嫌いではないし、きたねー野郎だなと思いつつも、俺は苦笑いする事しできなかった。

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