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夫が死ぬまで…

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自由人
16/07/28 17:54(更新日時)

夫を愛していた

世界で一番愛しい人だった

今ではそんな夫を殺したくてたまらない

どうすれば夫を殺せるのか…



16/01/27 03:11 追記
こちらは一応小説になります。
文才はありませんが、実話ではないので誤解をしないようにしてください。
なお、不愉快な方はレスいりません。
スルーでお願いいたします。

No.2270972 15/11/01 23:41(スレ作成日時)

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No.1 15/11/01 23:59
自由人0 

ただいま…

「おかえりなさい貴方~♪」

夫が帰ると必ず笑顔で玄関まで迎え入れる。

心の声(ちっ、普通に帰ってきやがったか)

「ねぇ貴方~♪ちょうど良かった‼今ねお風呂入れたから先に入ってきたらどうかしら?」

「あー、ありがとう」

鼻歌を歌いながら着替えの準備をしていた。
そろそろか…?

ガチャ…
夫がお風呂場の扉をあける

よし…
そのまま…

「うわ!ぎゃああ!ちめてー!!!」

心の声(くくく…水風呂くらいじゃ死なないのか)

「おい!おーい!」

「はいはぁい!どうかしました?」

「おい!どうかしました?じゃないだろ!水風呂じゃねーか!」

「えー!本当に?沸かしたはずなんですが…すみません!すぐに沸かしますからガウン着て一旦上がって下さい」

「はぁ…つめてー…死ぬかと思ったよ…」

心の声(死ねば良かったのに…)

体をブルブル震わせてガウンを見にまといリビングに行く夫を後ろから睨み付けていた事は夫は知らない

No.2 15/11/02 00:09
自由人 

夫と出会ったのは丁度10年前…

趣味を通じてSNSで知り合った。

この時、夫は私に好意を抱いていた。

「一目惚れしました。付き合ってほしい」
「あなたが大好きだ、あなたがほしい」

何度も何度も甘い言葉で私を落とそうと必死だった。

初めは断っていたが、あまりにも真剣だったから私もとうとう落ちた。

交際期間はとても幸せなものだった。
夫はマメで一途で優しい人だった。
自然とそんな夫を愛し、大切な存在となっていた。

No.3 15/11/02 00:12
自由人 

そしてバレンタインデーに結婚した。
二人で仲良く婚姻届を提出。

夫婦になっても、今までと変わらない。
いや、もっともっと幸せになれるはず。
だってこんなに優しい夫なんだから…

No.4 15/11/02 00:15
自由人 

なのになんで今は殺したいほど憎いか?

それは…

ふふふ…

それは夫を殺せたらお教えしますね。

No.5 15/11/02 00:21
自由人 

「貴方~♪夕飯できましたよ」

「あー。」

「沢山食べて下さいね」

夫がおかずを一口食べる

「おいしい?」

「ん…なんだか今日も味付けが濃いな…しおっ辛い…」

「あれー?ちゃんとレシピ通りに作ったんだけど…」

心の声(わざと塩を沢山入れてんだよ‼病気にさせるためにな。つべこべ言わず食え‼)

「ごちそうさま…」

「あれ?もういらないの?」

「疲れたから寝るわ」

「そう…ゆっくりお休みになってくださいね」

No.6 15/11/02 00:24
自由人 

塩辛い食事はすぐには死なない

しかしいずれは何かしら大きな病気にはなるだろう

それまでは脂っこい塩辛に愛情料理を食べさせてあげるね

そう、あくまでもこれは愛情料理。

じゃなきゃ怪しまれてはめんどくさいから…

さて、次はどうしようかな

No.7 15/11/02 00:33
自由人 

夫はスヤスヤとイビキをかいて寝ている。

出来たらそばにあるコードで首を閉めて殺したくてたまらないけれど、

夫の隣にそーっと近づいて静かには両手を首に回す。
夫はまだ気がつかずに熟睡。
少しずつ少しずつ力を入れて、痕が残らないように締め付けていく
だんだん力が強くなって、一気に締め上げると

「ぐわっ!!なんだ!!?」

夫は慌てて飛び起きた。
私は瞬時に寝たふりをしていた

「ん~貴方?どうかされました?」

「いや、なんか今凄く苦しくなって…」

「やだ、悪い夢でも見たんじゃない?疲れてるのね、最近お忙しいみたいだから無理しないで下さいね」

「あー。ありがとう。」

心の声(ありがとう…ふふふ…あなたが死んだときは私からお礼を言わせてもらうからね)

No.8 15/11/02 00:39
自由人 

「貴方~♪おはよう。次のお休み少しお買い物に付き合ってくれないかしら?」

「買い物くらい一人でいけよ」

「まぁそう言わずたまにはゆっくりデートしましょうよ」

「わかったわかった」

心の声(やった。楽しみだわ…ふふふ)

No.9 15/11/02 00:45
自由人 

「貴方~♪久しぶりに車は辞めて電車に乗りましょう~♪」

「車でいいじゃないか」

「久しぶりのデートだから、腕を組んで歩きたいの」

夫の腕をガッチリと組んで歩いている。
駅について切符を買って、ホームに着いた

もうすぐね…

そろそろ電車がくる頃…

「貴方、もう電車が来ますから少し前に出て待ちましょう」

くる…

くる…

もうすぐ…

アナウンスが流れ、電車の音が段々近づいてきた

No.10 15/11/02 00:52
自由人 

電車が視界に入ったその時

「あ~立ちくらみが…」

その瞬間、夫の腕を払って倒れ込むふりをして夫を突き飛ばそうとした。

夫がよろめいてホームから落ちる

はずだったが、近くにいた人に支えられ夫がホームから落ちることはなかった

声の声(ちっ。邪魔すんじゃねーよ。)

「貴方すみません、大丈夫ですか?」

「体調悪いなら帰るぞ‼」

「申し訳ありません、もう大丈夫ですから」

支えた邪魔者にも頭を下げた

もう少しだったのに…

No.28 15/11/25 23:50
自由人 

皆さんありがとうございます。
ムキになってレスされてる方いますが、本当にやっているわけではないですからね(^^)
あくまで携帯小説として読んで下さいね。
引き続き、楽しみにして頂いてる方のために書いていきます。よろしくお願いいたします。
できるだけ批判や中傷はご遠慮下さい。

No.29 15/11/25 23:59
自由人 

秋になり、紅葉が綺麗な季節。
今年も行こう。いつもの所へ…

「貴方、すみません、明日少し出掛けていいですか?夕飯までには帰ります」

「あー。」

「ありがとう~!」

「お前はいいよな、専業主婦は自由にふらふら出掛けていられるんだから。はぁ。かわりてーなぁ」

「申し訳ありません、貴方のおかげです。ありがとうございます。お土産買ってきますからね~♪」

「お土産って?どこ行くつもりなんだ?」

「あ、あのね、お友達から夫婦円満にご利益のある神社を教えてもらってね!秋だから紅葉が綺麗な季節だし、私たち、もうこんなに円満なんだけど、これからも仲良くいられるように参拝してきますね~♪」

「あーそ。」

No.30 15/11/26 00:07
自由人 

当日。

電車を乗り継ぎたどり着いた先は

縁切り神社。

紅葉が咲くような場所ではなく

いろんな深いねっとりとした念が集まる

薄暗い神社

どの絵馬を見ても、私のように考えてる人がたくさんいる。

私はひっそりと佇むこの神社に毎年来ている

「1日でも早く夫が死んでくれますように」

お賽銭箱に一万円入れた。

お金なんていらない。

いや、お金はいるが夫が死んだら保険金が入るから

一万円くらい屁みたいなもんだ。

最後に絵馬を書いた

夫のフルネーム入りで

死ね。早く死ね。1日でも早く

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

No.31 15/11/26 00:12
自由人 

「ただいまぁ!」

「…」

「貴方これ、今日行った神社の湧水でねー、このお水凄くご利益あるんですって!飲んでみてねー!お土産~♪」

心の声(錆びた井戸水だけど…きっと菌がたくさん…ウフフ)

No.32 15/11/26 00:17
自由人 

本当は今すぐ夫を殺したい

罪にならないなら今すぐ殺してるだろう

殺すなら簡単な殺し方はしない

どっかの映画みたいに

まずは指の爪から1つ1つ剥がしてゆく

そして足の爪も…

そのあとは…

お腹を開腹して腸をえぐりだし、

グッタリしたら顔面をメッタ刺す

顔の原型がなくなるまで

目玉も刺す。何度でも何度でも。

それができないのが悔しい

No.33 15/11/26 00:22
自由人 

今の私ができること、確実に殺害してしまうと私が殺した事がバレる。それは困るから、あくまでも事故か病気でしんでもらいたい。

そのためにはゆっくりゆっくり焦らずに

でも時間をかけすぎるわけにはいかない。

そこで思い付いた。

よし、実行してみよう…

No.34 15/11/26 00:29
自由人 

「貴方ご飯です」

「あー」

「今日は私頑張っちゃいました‼お料理うまくならたくてレシピ本見て作ったの~♪ビーフチシューよ(^_^)」

「ふーん」

心の声(私の大便が入ったシチューだけど…ウフフ。どうなるかしら)

「ん?これなんだか苦くないか?」

「あら?そうかしら?さっき味見しましたけどコクがあって美味しかったですよ?そう言えばビーフチシューなんて初めて作ったから少し濃いかったかしら~♪ごめんなさぁい」

心の声(ふん、料理1つできない人間が‼クソヤロウは糞を食ってりゃいいんだよ‼)

No.41 15/12/21 23:21
自由人 

すみません。なかなか更新できませんでした!
楽しみにして頂いてる方のみ閲覧して下さいね。
今後ともマイペースになりますが、よろしくお願いいたします‼

12月は多忙な為なかなか更新出来ないですが、気長に待ってくれてる楽しみに待ってくださってる方の為にまだ書きたいなと思えました
ありがとうございます。

No.42 15/12/21 23:26
自由人 

もうすっかり冬になり、ようやくこの季節を待っていた私

冬は旦那を殺すには取って置きの季節だ

なぜなら旦那は寒がりだからね

「貴方~そろそろ寒くなってきましたからストーブ出しますね~」

「あー」

「貴方すみません、石油ストーブだから石油入れて来ますね」

「ちっ。おめーは本当段取りわりーな!」

「すみません、すぐに持ってきますね!」

No.43 15/12/21 23:33
自由人 

旦那がソファにタバコを吹かして寝そべっている

後ろからそーっと近づき

近づいて近づいて

「あっ!!」

と、大袈裟に転んだ。その瞬間旦那のソファに石油をこぼしてみた

「おい!おめーなにしてんだこのやろう!」

とっさに旦那はタバコを避けてソファから勢い良く離れた

「すみません‼大丈夫でしたか!つまづいちゃって!申し訳ありません!」

心の声(うまくいけばタバコにガソリンが引火していたのに…普段はゴロゴロしてるくせに、こういう時は逃げ足早いな。このゴキブリが!)

No.44 15/12/21 23:37
自由人 

しばらくして、あるニュースが飛び込んできた

ある山から毒の強いキノコが発見されたらしい

ふふふ

ふふふ

あはははは!!

ようやく見つけた…

これで奴を殺れそうだ

毒きのこ…

これだ!!

これなら殺人にはならない。

あはははは!

楽しみだ…

No.45 15/12/21 23:43
自由人 

「貴方~?次の日曜日ね、仮名さんがきのこ狩りに行かないって…貴方休みでしょ?行きましょうよ」

「キノコ?めんどくせーなー、なにがキノコ狩りだよ」

「仮名さんが是非ともご一緒にって…」

「はいはい、どうせ断れないパターンだろ」

「ふふふ、貴方やっぱり優しい人。ありがとう」

「どうせならキノコ鍋にでもするか」

「あ、それいいわね!楽しみにしてますー」

「しかしキノコは毒の強いキノコがあるだろ?知識あんのか?」

「大丈夫ですよ、きちんと専門書を持参して行きますから」

「あ、そ。」

No.52 15/12/23 22:49
自由人 

読みにくくてすみません。
何分素人の作品なので、ご理解頂けたら嬉しいです。

一応フィクションで小説として読んで下さい。
小説と言えるほど文才はないんですが…

引き続きよろしくお願いいたします(^_^)

No.53 15/12/23 22:54
自由人 

当日、私は珍しくいつもより早く目覚めた。

主人はまだ寝ている。

暖かい珈琲を飲みながら朝日を浴びて

「今日こそ死に顔をみてあげるわ」

そう呟いて清々しい気持ちになった

さてと、主人を起こして出掛けましょう

キノコ狩りと言う死の世界へ…

No.54 15/12/23 23:01
自由人 

「あなたー、そろそろ出掛けないと、起きてくださいね」

「あー、うるせーなーわかってるよ!」

「寒いので暖かい珈琲淹れて待ってますね」

しばらくして主人がのそのそと起きて無言で珈琲に口をつけた

その間にやるべきことがある。

携帯電話を出して

あえて主人の前で電話をした

「もしもし、仮名さん?おはようございます。もう少ししたら主人と待ち合わせ場所へ向かいますね~。はい、わかりました、ではまたあとで…」

主人「どこで待ち合わせてるんだ?」

私「丸々山の近くよ」

主人「そ。」

私「楽しみだわ~✨あなたとお出かけするのは本当に嬉しくて…。じゃあ私は出掛ける用意してきますね」

主人「…」

No.55 15/12/23 23:12
自由人 

そして主人と準備を済ませ出発した。

車で1時間ほどの山。

近くの待ち合わせ場所へ車を止めて待っていた。

しかし、仮名さんが来ない。

だんだん主人がイライラし始めた。

「おい、あっちから誘っておいて何分待たせるんだ?」

「すみません、本当にどうしたんでしょう」

「お前の知り合いはろくな人間いねーな!」

「すみません…今電話してみますね」

もしもし、仮名さん?わたしたちもう着いているんだけど、仮名さんはどのあたりですか?

え?事故?大丈夫なの?

ええ、もちろんよこちらは構わないわ。主人と二人でも大丈夫だから、また帰ったら連絡しますね

主人「事故?どういうこと?」

私「こちらに来るときに事故したらしくて…せっかくだから二人で楽しんできてって…」

主人「いやいや、楽しめるわけないだろ?すぐに行ってやったほうがいいんじゃねーの?」

私「私もそう思ったんですが、すでにこの山の所有者の方に頼んでくれているみたいだから、キャンセルはしないでほしいって…」

そうして二人は山へ入っていった

No.57 16/01/27 03:22
自由人 

夫「おい!いつまで歩かせる気だよ!どこにキノコなんかあるんだ?!」

「あなたもうすぐよ!その奥にいろんなキノコが生えているはずよ」

かれこれ1時間は登っただろうか

確かにこのあたり

赤いキノコだと言っていた


夫「お!おい!これは?」

夫が指差したキノコはただのありきたりなキノコだった

「あなたすごいじゃない!これなら食べられるわよ」

そう本を見せながら夫を喜ばせた

夫はこういう所が単純だからこちらもやりやすい

「さあ、あなた!次も探してね」

「おー!沢山見つけてキノコ鍋だ‼」

うふふ。その調子、その調子。
どんどん見つけてちょうだい。

そしてあなたは今日ここで死ぬの。
キノコに殺されてね。
そして私は辛く悲しい未亡人を演じるの。
楽しみだわ。早くあなたの死に顔が見たい…

No.58 16/01/27 10:38
自由人 

2時間ほどがたっただろうか

そろそろ見つけてくれないと困るな…

すると

夫「なんだこれ!」

「あなた?どうされました?」

「変な色のキノコがあるぞ?これは流石に無理なキノコだろ?」

「あなた!すごいじゃない!このキノコは滅多に見つからない幻のキノコよ!ほら?赤いでしょう?このあたりにしか見つからない事で有名でね~、これは松茸より高級食材なのよ!すごいじゃない!これは生でも食べられるらしいの!一口食べてごらんになったらどうかしら?」

「生はやめとくわ…鍋だ、鍋だ」

心の声(てめーはどのみちこれを食べて死ぬんだよ‼さっさと食え!)


No.65 16/02/06 00:39
自由人 

「あら、あなた生がお嫌いでした?なら香りだけでも…」

そう言って勿論軍手のままキノコを旦那に差し出した

なんの疑いもなく旦那はキノコを手に取り、鼻に近づけた

「別に松茸ほど特別な匂いはしないぞ?本当に奇跡のキノコなのか?」

「当たり前じゃない!これを見つけるために私たち来たのよ!あなたにも食べてもらいたかったから…」

「ふーん、まぁとりあえずロッジに戻って酒のツマミにでもするか」

「そうですね、じゃあおりましょうか(^_^)」

私たちは山から下りたあと、ロッジを借りていたのでしばらくそこで休憩を入れた

もうすぐ下準備に取りかかろう…

すると物凄く胸がはち切れそうなほど緊張感と興奮が頭の中で爆発したようなワクワクした気持ちがいりまじって、手がガタガタと震えていた

No.66 16/02/06 00:45
自由人 

ナイフを握り、震えた手でキノコを丁度いい大きさに切っていく

すると後ろからなにやら気配がして

ハッと振り返ると夫が真後ろで覗いていた

「きゃ!あなた!なんですか?!」

「お前…寒いのか?」

「え?」

「体も震えてるぞ?」

「いえ、大丈夫ですから…」

「そうか…いつ頃できるんだ?」

「30分あればできますよ、ゆったり休んでください」

そうすると間もなく、夫はできるまで散歩に出るとロッジから出ていった

良かった。これ以上近くにいたら私の変化に気づかれてしまう
丁度良かった

ほっとした

No.67 16/02/06 00:48
自由人 

食用キノコと毒キノコを混ぜ合わせ、お味噌汁とおむすび、そして毒キノコを焼いたものもおむすびの隣に添えてみた

さぁ、いよいよ始まりだ

あとは夫が帰ってきて食べさせたら…

これでようやく終わる…

No.68 16/02/06 00:58
自由人 

ガチャ…

「あ、あなたおかえりなさい、食事ができたので頂いてくださいな」

「あー、じゃあ俺が食ってる間、悪いけど車の中にある荷物を持ってきておいてくれ」

「わかりました、では先に召し上がっておいてくださいね、いってきます」

なんていいタイミングなんだ
これで私がロッジに帰る頃には…

ふふふ…

私は車までゆっくりと戻り、時間をかけてロッジに戻った

15分はたっただろうか

そろそろだな…

ガチャ…

No.69 16/02/06 01:04
自由人 

旦那は横たわっていた

「あなた?」

「あなた?!」

「あなた!!!」

横たわっていた夫の側に駆け寄ると、
汗が滴り落ちていて?眉間にシワをよせている

もうすぐだ

「あなた!大丈夫ですか!今から助けを呼んできますから待っててね!」

そして急いでロッジから飛び出て外に出た

さてと。
これからあと30分どこかで時間を潰そうか

そしたらもう確実に死んでいるだろう

私は空を見上げた

「綺麗な雲…今日はとってもいい天気」

深呼吸をしたあと、笑った

あはははははは

やった!やっとこの日が来たんだ‼
やった!あははははは!

No.70 16/02/14 22:57
自由人 

あと、15分…

とにかく慌てて人を探しているふりをしなければならない

助けを呼んでいるふりをしなければ…

ロッジからさらに下って街に向かう道路に出よう

そしていないことを確認したあとロッジに戻ればいいだろう

もうすぐだ

No.72 16/03/05 00:28
自由人 

あと10分、あと10分…

もうすぐロッジに戻らなければ…

その時

ピーポーピーポー

救急車のサイレンが近づいてきた


ん?まさかこっちに来るわけではないよね…

慌ててロッジに向かった

ガチャ

ドアを開けると老人が夫の側にいた

「あの…どちら様ですか?」

「…」

「あの…?」

「今救急車の手配は済みました。もうすぐこちらに到着するでしょう。あなたは奥さまかい?」

「はい、今助けを求めに外に出ていて…怖くてどうしたら良いのか…うぅ涙」

「大丈夫。ワシは以前医者をしておりましてね。この近くに暮らしておりましたが、まぁたまたま山に来てたわけだ。」

「どうして夫が倒れていたことをご存知なのですか?こんなにグッタリしているのに自分で助けなんか…」

「おや?助けを呼ばれてはいけない理由でもおありだったのかね?」

「いえ、そういうわけでは…」

「そろそろ救急車が来る。その前にワシにできる処置はしておいたからもうあとは医者に任して置けば大丈夫だ。」

「ありがとうございます…助かりました…」

「ではワシはこれで…」

老人が帰って行くと同時に救急車も到着した

そして病院で処置を行い、念のためその日は入院となった

あの老人…
いったい何者だ…

とにかくこの方法はもう使えない
だが、それよりもあの老人が引っ掛かっていた

No.73 16/03/05 00:33
自由人 

翌日には容態も安定したので退院することになった

「貴方、大丈夫ですか?車はタクシーをお願いしたのでそろそろ帰りましょう。今回は本当にご迷惑おかけしました、さぁ、いきましょう」

「別にお前が謝ることはないさ。お前が無知なのを知っていて私が食べたものに当たってしまっただけだ。気にするな。」

心の声(無知?バカにするんじゃないわよ。今回は見逃してやっただけ。次は必ず殺してやる)

No.74 16/03/05 00:44
自由人 

帰宅から数日は私も大人しく良き妻として家庭に尽くすことにしていた

今動く日にちをあけない限り疑われてしまうから

でも忘れない。殺す方法だけは考えている毎日

あの老人がいまだ引っ掛かっていたが

とにかく別の方法を考えていかなければ…

次はどうやって殺すか…

どうやって…

No.75 16/03/05 00:54
自由人 

そんな毎日を過ごしてから1ヶ月経とうとしていた

そろそろ…

「貴方?貴方独身の時に趣味がおありでしたよね?確か…海釣りでしたっけ?」

「あー、あれはいつからか、親父が良く海釣りに連れていってもらったのがきっかけだったかな」

「私と結婚してからはあまりやらなくなったのはなぜ?」

「まぁ結婚してからこの家も買ったしな、ローンもまだまだあるしな、海釣りはかねがかかるんだよ」

「まぁ、貴方本当にお優しい方だわ。でもたまには海釣りもいきたいでしょう?今度の休みに一緒にいかがですか?」

「お前が海釣り?できるわけねーだろ、ただでさえ不器用な奴が」

「そう言わず一度経験してみたいの、お願いします」

「わかった、その代わり夜中に出発しなくてはいけないし、海釣りは忍耐力がいるぞ」

「貴方とならそれも楽しいわ」

「じゃあ海釣りする準備はしておくよ」

「ありがとうございます」

山の次は海。
海と決まればあとはどうやって海で殺すかだ

またこのワクワクしたなんとも言えない気持ちが込み上げてきた

No.76 16/03/15 04:41
自由人 

夜中には出発

恐らく朝方あたりには到着するだろう

きっとその時間には海釣り客もチラホラ来てるはず

だとしたら私が自ら殺すなんて事は絶対にできない

いや、それを見られてもいけないの

だとすればどうしたら確実に殺せるのか…

私は出発までにはそれを確実に計画を立てないといけない

海釣りは今月末あたりだろう…

と言うことはあと2週間ほどか

海釣り…

やはりこれしかないのか…

No.77 16/03/15 04:45
自由人 

刻々と日は流れ始める

私の計画は

冷え込みがきつい朝にお酒を飲ませ

酔ったら、そこで海に突き落とせばどうかしら

私は泳げない

だから助ける事もできない

だからただただオロオロしたように見せかける

とにかく一旦この作戦でやるしかない

酔いが回りやすいお酒を持って…

No.78 16/03/15 04:55
自由人 

「あなた?海釣りは今月末の土曜日でよろしいかしら?」

「あー、土曜日だ。もう準備はできてある」

「そう、ありがとうございます」

「あ、そうだ、うちの部下の匿名さんいるだろ?」

「はい」

「あいつも釣りが趣味でな。誘ってやるか?」

「あなた!な、なにを仰ってるの?匿名さんはこの間お子様が生まれたばかりじゃありませんか。そんな時に釣りだなんて奥さんに叱られちゃいますよ」

「なに言ってんだよ、まだ生まれたガキなんか父親がいなくたって何とも思わねーよ」

「そんな…悪いわよ」

「悪いかどうかなんて誘ってみねーとわからねーよ」

「…」

「なんだよ?」

「いえ…出来たら私は貴方とゆっくり二人で行きたかったなと…」

「お前と二人だと釣りが自由にできないだろう、お前やったことねーんだから。お前に教えてるうちに終わっちまうよ」

「…」

「ま、1回誘ってみるわ」

心の声(余計な事すんじゃねーよ!クズ!)

No.82 16/03/17 02:08
自由人 

土曜日まであと1週間…

匿名さんにはもう誘ったのか…

そろそろ聞いておかないと…

その夜

「あなた?そういえば匿名さんにはお誘いしたんですか?」

「あー、したよ」

「どうされるのですか?」

「行きたいとは言ってたな」

心の声(ちっ!気持ちなんてどーでもいいんだよ!行くのか行かないのかはっきりしろよ!)

「あら、そうなんですね、なら参加するおつもりでしょうか?」

「明日辺りまた聞いてみるわ。つーか早く飯作れよ」

「あら、ごめんなさい。すぐに作るから待ってて下さいね」

明日か…

もし参加する事になっても、殺す方法はあるかもしれない

例えば…

匿名さんには悪いけど、匿名さんが殺したことにするか…もしくは…匿名さんも死んでもらうか…

いや、それでは私の目的とは外れてしまう

夫を殺すことが私の目的。

他人は巻き沿いにはできない。

ならどうやって…

何か良い方法はないだろうか

そんなことを考えながら、塩分たっぷりの食事を作っていた

No.83 16/03/17 02:11
自由人 

最近の私は眠りが浅い

眠ろうと目を閉じると

夫を殺す方法を考えながら

いつの間にか眠りにつくが、夢の中でも現実との区別がつかないくらいに、鮮明に夫を殺している

目が覚めると、どっと体か重たくだるい

No.84 16/03/17 02:17
自由人 

「あなた?朝です。ご飯できてますよ起きて下さい」

「はぁ…おめーの声で起こされるとほんとイライラする‼」

「朝はあなた苦手ですものね、さぁ、朝ご飯召し上がって下さい」


ガタッ

バンッ

ドスッ

イライラしている夫は
いちいち物音をたて、私にイライラをアピールする

もうそんなことも馴れた

でも…馴れたと言うより…

殺すまでの我慢だ。と言った方がしっくりくる

「あなた、すみませんが、今日少し出掛けてきてもよろしいかしら?」

「いちいち言わなくても勝手にすりゃいいだろ」

「ありがとうございます。夕方には帰りますから」

「…」

No.85 16/03/17 02:37
自由人 

夫が会社にいったあと

私が向かったのは

土曜日に行く予定の

海釣りの場所

そう、現場を確認しにきたのだ

海の深さ

もしも突き落としても這い上がってこられては困る

近くに助けられる浮き輪や道具がないか

回りを見ながらゆっくりゆっくり頭の中でもはシミュレーションしていく

次こそ確実に…

海の近くに小さな小屋らしきものもあった

中を覗くと、古びた網やバケツ、海釣りに必要らしき道具が錆びて置いてある

ここに来る海釣り客が置いてあるのか

だとすれば恐らくこんな小屋があるくらいだから

海釣り客の人数ももしかしたら週末だから多いのかもしれない

だったら下手に殺害はできないと言うこと…

やっぱり無理なのか…

No.86 16/03/17 02:39
自由人 

何か良い方法はないだろうか…

海を見渡しながら考える









そうだ!もしかしたら…あの方法だったらいけるかもしれない!

No.87 16/03/17 02:46
自由人 

その夜

「あなた?匿名さんどうでした?」

「あー、今回はやめとくってさ。今あいつの嫁、実家に帰ってるらしくてなー、会社終わったら嫁の実家に行かないといけないってよー。あいつも尻に敷かれて大変だな」

「奧さまもきっと心細いのよ、今回は仕方ないわよ、残念だけど」

「だったら今回は中止にするかー、どうせお前と二人だと逆に疲れちまいそーだし」

「あ、あなた!そんなこと言わないで下さいよ!」

「はいはい、どーせ中止にしたら一生根に持たれそーだしな、仕方なしに行ってやるよ」

「ありがとう。嬉しいわ」

心の声(嬉しいわ…そう、心から嬉しいわ…あなたが死んでくれたらね)

No.88 16/03/17 02:52
自由人 

海釣り当日

「あなた、さぁ行きましょうか」

「はぁは、ねみーな。お前が運転しろよ」

「わかりました、さぁ行きましょう」

「あ、そうだあなた、あなた帰りも私が運転しますから、これ飲んで下さい」

「は?今から酒?馬鹿か?」

「あら?あなたこのお酒飲んでみたいっておっしゃっていませんでした?」

「そりゃ、この酒は案外高いからな、でもこんなん今から飲んだらよけー眠くなるだろ」

「もし寝てしまうようなら、着いたら起こしてあげますよ。おつまみもありますからどうぞ」

「そうか?なら飲んでやるか」

心の声(そうこなくっちゃ。飲んで飲んで飲んで…酔いつぶれるくらいに飲んで…ふふふ)

No.89 16/03/17 03:28
自由人 

運転をしながら夫の様子を見る

車の中がお酒の匂いでいっぱいになってきた

「あなた、もうすぐ着きますよ」

「もう明るくなってきたな、結局寝ずに飲んでたなぁ、うっい、」

「もう、あなた、飲みすぎたんですか?」

「うっい、あ、あーまぁな。」

「さぁ着いたわ、下りましょう」

夫は覚束ない足取りで道具を取り出している

これならいけそうだ

No.90 16/03/17 03:40
自由人 

「あなた?私の隣から離れないでくださいね、初めてだから…怖いの」

「とりあえず餌をつけたら海にはなせ。あのルアーをよく見ろよ」

「わかったわ」

「久しぶりだから俺もあんまり覚えてねーな」

「うふふ、でも楽しいわよ」

釣れるまでの間もお酒を飲ませていた

早くこい

私の竿に引っ掛かれ魚!







その時

ルアーが微妙に動いた

もしかしたら、、、






きた!
このまま、
このまま、

巻いて巻いて

釣り上げるときが勝負よ‼

旦那はすぐ隣にいる

明らかに深い海


よし!いまだ!


「あなた!きたわよ!連れそうよ‼あなた手伝って‼」

「おっ!はえーな!よし!」

夫が私の竿に手をかけたその時

「きゃー!怖い!」

そう言って逃げる素振りをして夫を突き飛ばした

「あ!うわ!」

バッシャーン


冷たい海に夫は落ちていく

「きゃー!あなた!大変!あなた!」

海の中でもがきながら暴れている夫に

もちろん私は助けない

「あなた!だれか…だれか助けて…」

となるべく小さな声でうずくまりながら…

心の声(はーやく死ね、はーやく死ね)

No.91 16/03/17 03:44
自由人 

「おい!なにしてんだよ!」

「おい!だれか浮き輪ねーか!」

二人組の男が寄ってきた

その時

「駄目だ、早く助けないと‼」

そう言って男の1人が海へ飛び込んだ

もう1人は誰かに電話している

私は泣き崩れている演技の真っ只中。

とにかくどうなってるのか、

男が誰に電話しているのかすらわからないほどの

演技の真っ只中

また失敗なのか…

No.92 16/03/17 03:57
自由人 

気がついたら消防隊や救急車が集まっていて

気がついたら大騒ぎになっていて

私はその光景をただただぼーっと見ていた

「すみません、丸々署の者ですが奧さまで?」

「は、い。妻です」

「現在旦那さん病院に行ってますが、少しお時間よろしいですか?」

「はい…」

そうしてパトカーに乗せられた


「あの、おまわりさん?夫は…」

「まだわかりません。それよりお酒はいつから?」

「ここへ来るときに助手席で…」

「それは良くないね」

「夫が好きなお酒が手にはいったので…つい」

「それで釣りの時にも?」

「はい、釣りの合間に…」

「いつ海に落ちたの?」

「あれは…あれは…あれは事故なんです…うぅ涙」

「事故?」

「私が初めての釣りで…餌をつけてからわりと早くに魚がかかって…それを手伝ってってお願いしたんです…でもものすごく竿が重たくて…怖くなって夫に寄りかかって逃げてしまい…その時の衝撃で夫が…うぅ涙」

「その時の衝撃で…なるほど。奥さんが突き飛ばしたのではないと?」

「そんなことするはずがありません!!夫とは長年仲良く暮らしてきたんです!そんな…突き飛ばしたなんて…ありえるはずがありません!」

「そう。とりあえず奥さん、寒いから署で詳しく聞かせてください。」

「わかりました…」

No.93 16/03/17 03:59
自由人 

夫は死んだのか

やっと死んだのか

もし生きていたら…

そんな不安が頭に過りながら

警察署に向かう

No.94 16/03/17 04:12
自由人 

「さぁこちらへどうぞ」

そこはテレビで見るような取調室。

ではなく、それを真似たような机に椅子

そこに座らされた

「今ね、病院から連絡ありましたよ」

「夫は‼夫は生きてるんでしょうか!」

「どっちなら嬉しい?」

「な、なんてことを!生きていたらいいに決まってるじゃないですか!」

「こりゃ失礼。奥さんの願いは叶いましたよ。旦那さん、助かりました」

「うわ~あー涙」号泣

「良かったですね」

心の声(よくねーよ!この涙は悔し泣きだ!失敗したことの悔し泣きだ!)

「ありがとうございます…」

「所で奥さん…旦那さん助けた男性いましたよね?」

「たしか、二人いたような…」

「そう、二人」

「夫を助けて頂いて感謝しています」

「うん、まぁそうだね。あの二人ね、あなた方二人が到着する前から夜釣りをしていたらしくてね」

「なにがおっしゃりたいの?」

「いやね、あの二人があなた方の事を遠くから見ていたらしくて」

「どうして?」

「あなた方二人からはこの男性二人は見えないんですがね、ちょうど岩が死角になりましてね。でも男性からはあなた方が見れるわけなんですよ、すこーしばかりね」

「だから?なんですか?」

「男性二人が言うには、あなたが旦那さんを突き飛ばしたように見えたと…だからすぐに駆けつけたと」

「だから、それは…私は突き飛ばしたわけではありません、何度言えばわかって頂けるのかしら?」

No.95 16/03/17 04:16
自由人 

「まぁ奥さん、落ち着いて、これはあくまでも男性がそう見えたわけだから、これが証拠になるわけではありません。男性の勘違い、見間違いってこともありますからね」

「そうに決まってます‼間違いです!」

「とにかく今日のところはこのくらいにして、旦那さんに会いにいかれますか?」

「も、もちろんです」

「では、また改めてこちらからご連絡します」

「失礼します」

No.96 16/03/17 22:46
自由人 

署から出て、ふぅーっと一息ついた

くそ…
まだ死なないのか…
どれだけしぶとい男なんだ

あんな冷たい海で生き残るなんて…

ますます殺意が芽生えた

No.97 16/03/17 22:57
自由人 

病院についた

受付の事務の女性に
夫の部屋番号を聞いた

2度ノックをしたあと部屋に入る

「あなた!」

呼び声と共に夫のベットにかけつけた

すると夫は私の顔をゆっくり見つめながら

「お前…」

「あ、あなた?あの、大丈夫ですか?」

「あー、まだ少し頭が痛いが…なんとか命には別状ないから安心しろ」

「良かった‼あなた…ごめんなさい…うぅ涙」

「お前は釣りが向いてねーな」

「はい、もう釣りは辞めておきます…うぅ涙」

「なぁ、助けてくれた方は?」

「いえ、あのあと丸々署に行ったのでお会いできなかったの」

「そうか…」

そうしてまた失敗した私は
次なる作戦を考えないといけない、頭の中がそればかりだった

No.98 16/03/17 23:02
自由人 

夫が帰宅して、私はあることを考えていた

自殺の名所は沢山ある

例えばドラマにもありがちな崖の上

有名の樹海

次なる作戦はその場所を選んで

自殺に見せかけよう

そしたら確実に殺せるだろう

私はネットカフェに行って

自殺の名所を調べてみた

案外たくさんhitした

あまりに遠すぎると怪しまれそうだから

ほどよい距離の名所はどうだろうか

No.99 16/03/17 23:06
自由人 

そこで目についたのは、ある自殺の名所。

そこは観光地でもある。

だから観光に行くと誘えば大丈夫だろう。

そこではまだ実行には移さない。

とにかく一度は観光をするの

夫がそこを気に入ればその日はそれで十分

そこから作戦を開始する

もう少しの我慢だ

No.100 16/03/17 23:16
自由人 

「あなた?ばつばつ海の近くにある大きな崖の上から眺める景色が絶景だってテレビでやっていたの」

「…」

「あなた?」

「…あのさ」

「はい」

「なんだか最近俺を良く連れ出そうとするけど何なんだ?」

「え?」

「それに、行く度に俺は何か事故に巻き込まれてるだろ?今回も崖の上って…」

「やだわ、あなた、たまたまじゃあありませんか、今回の崖の上には素晴らしい景色が待ってるのよ、あなたの癒しになればと思っていただけよ。嫌ならやめておきましょう」

「嫌なわけではないんだが…ただ、今回は遠慮しておくよ」

「そう、わかりました」

心の声(こいつ、そろそろ怪しんできてるのか)

「あー、そうだ、お前明日は家にいるのか?」

「えー、まぁ特に予定はありませんけど」

「そうか」

「なんですか?」

「いや、俺は明日少し遅くなる」

「そうなんですか、わかりました。夕飯は?」

「いらない」

「そぅ」

No.101 16/03/18 00:18
自由人 

翌日

「いってくる」

そう言って夫は出掛けていった

私は見送ったあとは、久しぶりに自宅でゆっくりと過ごすことにした

No.102 16/03/18 23:07
自由人 

このところ計画を立てては実行に移しても失敗続きだ

だから夫もそろそろおかしいなと勘繰る頃だろう

今は下手に動くとさらに怪しまれる

だからそんな野暮なことはしない

数ヵ月は大人しくしなくては…

長くて半年…

半年立てば記憶も薄れていくだろう

それまでに沢山の殺害計画をたてよう

そう心に決めた

No.104 16/04/06 00:12
自由人 

今日は朝からガーデニングのお花に水をいれたり

ハーブティでお茶をしたり

ランチは近くのレストランで…。。

こんな風に一人で過ごすこの時間は大好きだ

ただ、その間にもやはり夫を殺したい気持ちは変わらなかった

どうしたら死ぬのか、そればかりを考える一人の時間は

あまりにも虚しいが、それでも気持ちは変わらなかった

次こそは失敗しない‼

No.106 16/05/16 22:50
自由人 

そういえば夫が外出することを私に話して家を出たのは久しぶりの事だった

いつのまにか出掛けてる。なんてことがほとんどだったから、珍しい事だった

なぜ私にわざわざ話したのだろう?

まぁいいか
今日はとにかく一人を満喫しよう

No.107 16/05/16 23:04
自由人 

ピンポーン

やだ、夫かしら?

案外早かったのね

そう思いながら玄関を開けると、知らない女がそこにいた

私「どちらさまでしょう?」

女「ふぅーん。あなたが奥さん?へぇ、案外綺麗じゃん」

私「あの?」

女「あはは!誰だと思う?」

私「あの?どちらさまでしょう?」

女「あの人の…まぁ知人ってことにしておくわ」

私「主人のお知り合い?その方がなにか?」

女「ねえ、奥さん?あなたあの人にしていること…あれってどういう意図でやってるの?」

私「どういう意味かしら?」

女「あはは!ごまかさなくても大丈夫。殺したいんでしょ?」

No.108 16/05/16 23:08
自由人 

この女、何者?
なぜそれを知ってるんだ?

私「あら?人聞き悪い方ね。愛する夫を殺したいだなんて思わないわ、そろそろもういいかしら?」

女「まぁいいわ、今日は帰るけど、貴女とはきっとまた会えるはずよ、じゃあね」

パタン…

名前も聞けなかった
夫とはどういう関係なのか?
夫に聞いた方がいいのか

もしかして…愛人か?

No.110 16/05/23 22:50
自由人 

その日夫は帰ってこなかった

それもなにか意味があるのか?

ここのところなんだか雲行きが怪しい

なんとなく嫌な予感がしている

そして今日のあの女…

妙にその日は気になって仕方がなかった

No.111 16/05/23 22:58
自由人 

翌朝私が起きると夫はリビングのソファで寝ていた

私は物音を極力出さないように朝食の支度をした

寝ている間に熱湯でもぶっかけたら、ショック死はしないか?などと、また殺したい衝動に駆られる

でもまだため。
まだそのときではないことはわかっていた

私「あなた?おはようございます、そろそろ朝食にしませんか?」

夫「あー、そろそろ起きるか…ふぁあ!眠い!」

私「昨日は起きて待てなくてごめんなさいね」

夫「いや、待たなくていい。」

私「そうですか、わかりました」

私「そういえば…昨日…あるかたが来客されましたよ」

夫「誰だ?」

私「さぁ…誰かしら?ふふふ」

夫「なんだよ?嘘か?」

私「さて、朝食にしましょうか」

夫「朝から疲れるようなことするな」

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