注目の話題
誰からも愛されない
「夫が家事を手伝うのは当たり前」
初対面の人と仲良くなれません。

*~年下の男~*

レス295 HIT数 58438 あ+ あ-

名無し
16/07/21 17:38(更新日時)

全て私の妄想です(*^^*)

登場人物は実在しません(*^^*)



16/06/20 22:39 追記
大変ご迷惑をおかけしました。

自己満足の世界ではありますが、また再開したいと思っとります

m(__)m

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No.2263317 15/10/07 11:02(スレ作成日時)

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No.101 15/12/10 07:21
名無し 

>> 100
匿名様
おはようございます♪

またコメントを
ありがとうございます。

はい♪頑張ります*(*^^*)

No.102 15/12/10 07:27
名無し 

>> 100 又楽しみに読みますね(^_^)v ぁッ、失礼しました。

69番の匿名様でしたね。

再び読んで下り嬉しい限りです。

まだ沢山の妄想話が
あるのですが、

なにせ・・・・老眼の進行が早くて(笑)

また宜しくお願いします♪

No.103 15/12/10 09:19
名無し 

男の首に出来ていた傷・・・・

確か・・・・


私は
『騒ぎませんから、刃物
下ろしてください』

『うるせぇ!黙れッ』

私の左首にある包丁.....男は
グッと押し付けてきた。

『良かったら夫の下着や洋服、
持ってきます....逃げるにしてもその格好じゃ.....頭だって.......それに、臭うわ。上手く逃げれても逃走中です!捕まえて下さいと言ってる様なもんですよ.....』


無表情に、淡々と話をする私に一瞬面食らった男だったが、


『ふ・風呂入ってる間に・・け・警察に連絡するつもりなんだろがそうはいかないぜッ!!』

『大丈夫です。私には小さな子供がいます。まだ死にたくありませんから..,.......』


まるで原稿用紙を読んでいるかの様な口調の私。
明らかに私の方が落ち着いていた。



『風呂は入らねぇ。服と金、用意しろ!!』




No.104 15/12/11 09:13
名無し 

『わかりました......』


その次に目に飛び込んできたのは
服装だった。

汚い作業着に、よれよれのスエットのズボン。
袖丈やズボン丈が全く合って
いない。

いつ盗んだ物なのか.......
冬なのにサンダル履きで防寒着も
着ていない。


刃物をつきつけられたまま
ゆっくりと2階の寝室まで行き
クローゼットから新しい下着を出した

次は洋服だ。
クローゼットの中を見回す.....
夫より背が高そうだ........

ズボン.....どうしようか........
夫も細いからウエスト部分は大丈夫だろが....,長さが.......ん~........


そうだわ!!
ウエストではなく腰で履くタイプのブカブカのジーンズにしよう!


洋服は逃亡を考えてゆったりとしたサイズの地味で量販店で売っているフリースを選んだ。

(この服で首の傷・・・・
隠せるかな・・・・)

私はそんな事を 考えていた.......











No.105 15/12/12 19:19
名無し 


服と下着を持って下に降りていき台所で熱く湿らせたタオルを用意した。

『これで顔と体を
拭くだけでも気持ち良いですよ』

『・・・・』

『さ、どうぞ。熱いうちに.......』

室内はまだ暖房が効いていたが、裸になり体を拭くであろうと予測して温度を上げた。

男は面食らっていた........。

『お金は銀行に行かないとありませんので、一緒に下ろしに行って下さいね』

そう言いながら
今度は洗面所へ行き
電動式の髭そりを
男に差し出した。


男は熱いタオルで顔を拭きながら半信半疑で私の顔をじっと見ていた.,........







No.106 15/12/13 07:55
名無し 


私は続けて言った。

『ここに入る時、
誰かに見られました?』

『多分.....見られてねぇと
思うが......』

『着替えが終わったらここを出ましょう。ここは田舎です。見慣れない人が歩いているだけで噂になりますからね。それに、何処で誰が見てるかも分からないわ』


下着姿になった男は身体を拭きながらまた、私の顔をじっと見ていた。


暴れもしない
騒ぎもしない
私の言動に戸惑っているようだった.........


(何処で誰が見てるか分からない......)

自分の発した言葉でまた考えた

(今この家を出ると危ないかな.....)


『やっぱり家を出る時間は
午後の1時にしましょう。
昼ドラが放送する時間は
皆さんTVに釘付けですからね......その間に.......』


なんだか腑に落ちない男は

『う....うん....』



そう返事を返してきた。




No.107 15/12/14 08:56
名無し 

時計を見る。

もうすぐ9時になろうとしていた。

『お腹すいてます?
軽く何か作りましょうか?』

『・・・い・いや・・・』

『じゃあ、コーヒーでも
入れましょうね』

『・・・・』

『良かったらそこの
テーブルに座って下さい』

男は身体も拭き終わりさっぱりした様子だったが、手にはやはり包丁を握りしめたまま、対面式のキッチンに居る私の動きをじっと見ていた。


コーヒーカップを2つ持ち、男の前に座った。

大好きなコーヒーを一口飲み、更に落ち着いた私は、また色々と考えた



(どうやってこの男を無事に逃がそうか........)

いくつかのパターンを考え男に相談をした。







No.108 15/12/15 08:58
名無し 


『まず、あなたを
◎◎駅まで送ります。
◎◎駅だと沢山の人が
利用してますから
人目につきにくいと思います。
...そこからどこに行きます?
名古屋方面?大阪?それとも,...東北方面?.....』


東北と聞いた瞬間、男はピクッとしたが、すぐに

『そ・・そうだなぁ・・決めてないが・・・・』

そう言いながらコーヒーを一口飲むと

『・・旨い・・』

男は美味しそうに飲み干し
もう一杯、とカップを差し出してきた。

(旨い)の一言が嬉しかった。
本当に美味しかったのだろう,....
男の左手に包丁は握られてなかった。

私は空になったカップを持ってキッチンに向かい、ついでにトーストを1枚焼き◎◎駅のプランを続けた。

『都市部の方が身を隠しやすいと言いますよね?何処かでアパートを借りるには50万程あるといいかしら?.....切符は私が緑の窓口で買いますからね......片道でいいですよね?........そうだわッ!!.....駅に着いてすぐに出発する電車にしましょうよッ!!!そうよ、それが良いわッ!!!』

一番Bestだと思われる考えが浮かんだと思った......


まるでそれが正解とでも言うようなタイミングで、トースターがチンッと鳴った






No.109 15/12/16 08:56
名無し 


知らない人達が見たら
まるでフタリはフラリと旅に出る...
そんな打ち合わせをしている様に見えるだろう。


刃物を持つ手が震えていた男
男より落ち着いていた私。

終始私のペースで
男を巻き込んでいった......

男もこんな展開になるとは思っていなかっただろう......


だが、私達は
強盗犯と刃物を向けられた被害者

『あのさ、どうしてそんなに親切にしてくれるんだい?』

『えッ?!だって、私、刺されたくない、それだけよ?』

とぼけた表情でコーヒーを飲む。

むしろ私が楽しんでいるように見えたのか?

『俺を助けると、どーなるのか
知っているのか?』

『えッ?.....』


『お前も共犯になるんだぜ?』

『・・・・・・』

『だから金だけよこせ。
ここからは俺1人で出る』

『だめよ!絶対に誰かに見つかるわ!車の後部座席に身を隠して出る方が安全よ!!』

『・・はぁッ?・・お前何言ってんの?逃亡幇助の罪に問われてもいいのか?』

『・・そ・・それは・・・・』

『俺は金さえ貰えりゃいい。銀行に行かなくてもいい。今あるだけ出せッッッ!!』

前にのめり込み、再び包丁を手に睨みを効かしてきた。

『それが・・・無いの。
今日銀行に行く予定だったし...』

『・・・はぁぁぁ・・・』


男は大きくため息をつき
椅子の背もたれによしかかった。




No.110 15/12/17 08:54
名無し 


時刻は9時40分.......

コーヒーも飲み干し身なりも
綺麗になった男は
じっとしている事が苦痛に
なっていた。

『今から銀行に行くぞ!
そこで俺を下ろせ!』

『だめ!今の時間帯は
ご近所さんたちは
外でうろうろしてるわ!』

またしても男を心配する発言に

『・・・・俺達・・・・
何処かで・・・・会った?』

『・・えッ?・・どうして?』

『普通は泣くか喚くか、
恐怖におののくか、だろ?』

『・・・・』
私は視線を外した。

『何か企んでいるのか?』

『違う!何も企んでない!
刺されたくない、それだけよ。
安心して!!』
私は必死に誤解を解こうとしていた。


腑に落ちない......
裏があるのか???
男はここを早く出たくなっていた。

男は包丁を持ち
立ち上がり
向かいに座っている
私の腕を掴んだ。

『言う通りにしろッッ!!
出るぞッッ、ほらッッ.!!』

『い・・痛いッ。分かりました。今、用意します』

私は鞄を取りだし
先頭に立つような形で玄関に向かった。

No.111 15/12/17 09:35
名無し 

*~おはようございます~*

お詫びです。
今綴っている話は、次の年下の男話でもなく、板の恋愛話でもありません。

しかも、題名も紹介せずいきなり進めてしまいました(T-T)

しかもしかも、今頃気がつきました。

皆様、申し訳ないです。

ォバカな私をお許し下さい(´;ω;`)


今更なのですが、

恋愛話ではありませんので
第2の歩君方面で読まれていた方、申し訳ありません。

それでも宜しければ
引き続きお願いします。






No.112 15/12/18 09:04
名無し 

ドアを開けた瞬間......
赤色灯を光らせたパトカーが
前を横切った。

慌ててドアを閉めた。

ただの偶然か?それとも・・・・

『この辺で何かしたの?』
私の後ろで包丁を突き付けている男に聞いた。

『いや。この辺では何もしていないが.....』

『そう・・・・じゃあ、
不審者情報でも流れた訳ではなさそうね......』

私は靴を脱いだ。

『一旦部屋に戻りましょう』
そう男を促した。

強盗犯よりパトカーに驚いている自分がいた。

『はぁぁぁぁ、上手く行かねえな......』

男はため息一つついて私の後に付いてきた。

さっきまで座っていたテーブルにまた戻り

『ただのパトロールなら暫く外に出ない方がいいわ』

今は私の方が動揺している。

『俺の人生こんなもんか!
あははははッッ.....』

男が突然笑い出した時だった。

(ピンポ~ン!!)
インターフォンが鳴り響く。

向かい合わせで座っていた私達。

お互い顔を見合せた。

写し出されたカメラを見るとお向かいさんだった。

『誰だ?』
男は包丁を持ち、身構えた。

『お向かいさん。出ないとまずいわ.....』

『・・しゃ・・喋るなよ....
喋ると・・・・』

『大丈夫よ。通報するならとっくにしてるわ。任せて!追い返すから.....』


そう言って玄関に向かった。

(もしかして、男がうちに入る瞬間を、見られた?)

うちに探りを入れに来たのか.....



男は今までの私の言動に信じきってる様子だったが、玄関先まで付いてきた。







No.113 15/12/18 21:23
名無し 


『おはようございます!』
私は笑顔で普段通りを装った。

『おはよう♪ねぇねぇ、買い物に一緒に行かない?ついでにランチでもしようよッ♪』

『ごめんなさい。ランチは.....
近くまで遊びに来る友達と約束があって,この後出掛けるの。またの機会にしません?』


『あッらー、残念!
じゃあまた今度ね!ばいばい!!』

『ごめんなさいね.....』

『いいの、いいの』

と言って向かいの家に吸い込まれる様に入って行った。

急いで部屋に入り、インターフォンをカメラモードに切り替え、向かいの様子を見る。


動きは無い。
カーテンも揺れてない。
うちに偵察に来た感じは
無さそうだ。

(ほっ!)
まずは一安心!

『大丈夫そうか?』

『うん.....多分』

二人で安堵のため息をついた。


時計を見る。
10時10分.......

ふと、男を見た。
寝てないのか、憔悴しきって
うなだれていた。

『そう言えば、
何故うちに押し入ったの?』


『ん?あぁ....そうだなぁ.....
特に無いが.....あんたが外に居るのを見かけた。それくらいかな.....強いて言うなら......』


ふと、この男に何があったのか
聞いてみたくなった。

『何をしたの?
なんで逃げてるの?』


私は、この男がこの前、
結婚相談所~出会い~で聞いた男だとは思ってもみなかった。



『良かったら
私に話をしてみませんか?』


そぅ男に言った........











No.114 15/12/20 08:32
名無し 


私の名前は矢部真弓。
とある出版社で短編小説を
書いている。

*~年下の男~*を書いてから、次の短編小説がなかなか書けないでいた。

(ん~~、次は何を題材にしようか......)

そぅ、この年下の男の話は相談所で働く人にワイロを払いネタを提供して貰った話である。

【みくるの皆様、これは私の妄想です。実際にはそんな事はないと思いますので、妄想話と言う事を念頭にお読み下さいm(__)m】



(しょうがない.....
また相談所でも遊びに行こうかな......)



結婚相談所~出会い~

数年前、ネタに行き詰まった私は、とある町をブラブラ歩いていた。


ふと、ここの看板に目が止まった。

(.....ここを利用する人達って
どんな人達なんだろう......)

ちょっと興味が湧いてきた。

(ダメもとで聞いてみるか....)


『こんにちは♪』

『いらっしゃいませ!』

キョロキョロ見回す私に・・・・

『初めての方ですか?』

『はい.....』

戸惑っている私を察知し

『宜しければ説明だけでも
構わないんですよ♪』


『はぁ....』


『どうぞ、中へお入り下さい』



受付横のテーブルに腰掛ける。


相談所の方はお茶を持って向かいに座ってきた。




No.115 15/12/21 09:00
名無し 


『おいくつでいらっしゃいますか?』

『あ!いえ・・・・』

ここは正直に言おう。
警戒されても困るし・・・・。

『あの、実は.....ライターでして.....
結婚もして子供も居ます。
何かお話を聞けないかなぁって.....,すみません。只の冷やかしなんです........』

『あらっ!そうなんですね....
まあね、いろんな方がいらっしゃいますよ』
と、ニッコリ微笑んだ。

(なんだろう....この余裕.....
余裕のよっちゃん的な.....
沢山ネタ持ってるのかな.......)

『あのッ!』
『はい、何でしょう?』
『入会金いくらでしょう?
私、入ります』

『あらッ?ありがとうございます
。でも....結婚されているんですよねぇ?』

『やっぱりダメですよねぇ』
思わず苦笑い・・・・


『まぁ......パソコンに登録しなければ....大丈夫なんですが....ねぇ..』


自分の懐に入れる気だな♪
まぁ、いいや.......
話だけ聞かせて貰えれば........

回りのを見渡した。
私達しか居ない。

契約成立だ!

『どういった種類の方が
登録されているんですか?』

早速気になっている事を聞く。

『種類?あぁ、職業の事かしら?』

『はぃ、すみません』

『そうですわねぇ....お医者様、社長様、先生......あとは,お仕事柄出会いが少ない方,地方にお住まいの方・・・そんな感じかしら?......まぁ、色々いらっしゃいますわねぇ.......』

『へぇ・・・・』
メモ帳に書き留めた。

『先日もですね、お二人揃って
退会された方がいらっしゃいましたの.....それはそれは、お似合いのお二人でございました.......』


そぅ、後に小説になった歩君と幸子さんの話だった。






No.116 15/12/22 09:46
名無し 

『その方達って何か
特徴みたいなもの、あるんですか?』

『同じ方と2度結婚されたんですよ!もぅ運命ですわね.....』

目をキラキラさせながら言った。

『同じ方と2回も.....凄いですね』

『うちも沢山のお見合いを見て来ましたけど、2回も同じ方と相談所を通じて結婚なさった方は初めてでしたわ......』

『へぇぇぇ.....』

(その話、書いてみたいな!
かといって.....相談所から聞いた話ってバレると.....おばちゃんも私も名誉毀損で訴えられそうだし.......ん~~...........)

腕組みをし、苦味潰した顔をして
考え事をしている私を察知したのか

『良かったら相談所イベントという事で記念に本にしてみませんか?的な方向で、書いても良いか聞いてみましょうか?』

(すげー!悪代官みたい!
悪巧みの知恵は私以上に働いている感じだ!)

探りを入れるように
『その方達とお会いする事って
出来ないです・よ・ね?』

『連絡だけでもとってみます?』

(思わず心の中でガッツポーズ!)


後日、とある喫茶店で歩君夫妻にあった。
『私達の事が小説になるなんて
.....なんだか恥ずかしいわ......』

頬を赤らめる幸子さん!
可愛い♪

だが、私も必死だ!!!

『大丈夫です!勿論、色々脚色はします。幸子さん達の話だとは分からないよう配慮は致します。』

『いいじゃないか!
僕は嬉しいけどな....
記念になるし、もう今後は何があっても離さないけど....
それでも何かあった時、
小説を読み返して反省も
出来るよ?』

『いやだわッ!』


あはははは!

3人で笑った。

そうして、この年下の男が
出来たのであった。



これは
その次に
聞いた話だ・・・・


歩君達の小説完成報告に
久しぶりに相談所を
訪れた時の話だ。

軽い雑談の後・・・・

突然キョロキョロ辺りを見回し・・・

『実はですね・・・・
ここだけの話なんですが・・・』

『何でしょう?』


『うちの会員さん同士の
殺人事件があったんですよ!!』






No.117 15/12/23 20:24
名無し 


『えッ?殺人ですか?』


『まだ犯人は捕まって無いみたいなんですけどねぇ....警察の方達がみえて、当時はもぅ大騒ぎでしたよ!』

『いつの話ですか?』

『そぅねぇ.....もう....かれこれ2~3年になるかしら....』

『どうして相談所利用者だと
分かったんですか?』

『女性の財布にここの名刺が入ってましてね、それで連絡が来たんですよ!!....』

『名刺ですか.....』

『それで、パソコン登録者のプロフィールを見せてくれって.....そしたら同姓同名の方がいたんですよ.!!』


『やはり、ここの利用者だったんですね?場所は東京ですか?』

『新宿区のホテルらしいです』

ホテル殺人事件・・・・
あったような.....無いような....
記憶をたどってみたが思い出せない......


『署で、ホテルの防犯カメラの映像を見て欲しいって。で、この女性か確認してくれって......そしたら、まぁービックリ!!!』

『何が写ってたんですか?』

『8月2日にこの女性に会いたいと言ってきた東北の会員さんだったんですから・・・・』

『えッ!?意味が...ちょっと』

『相手ですよ!
一緒に入った男です!』






  • << 119 区を特定にしてしまうと アウトですかね?(-_-;) 携帯小説というものに対して よく判らずに投稿してしまいました ホテル業界の方々様、 申し訳 ありませんm(__)m なんか、ちょっと このまま話を進めても良いものなのか・・・・ 携帯小説にお詳しい方・・・・ どなたか アドバイス頂けると 有難いかなと 頭ン中では 最後はちょっぴり 切なく終わる設定に なっております。

No.118 15/12/23 20:39
匿名 ( ♀ lSZK )

立てこもってる話し続いてる?

  • << 120 レスありがとうございます。 立て込もっている男の過去の話と 刃物を向けらていた女性が結婚相談所で聞いた話が一致してるという設定なんです。 分かりにくいですよね(-_-;) 頭ン中の妄想が読み手さんに 伝わっているのか心配でして (T-T) レスありがとうございます。

No.119 15/12/23 20:41
名無し 

>> 117 『えッ?殺人ですか?』 『まだ犯人は捕まって無いみたいなんですけどねぇ....警察の方達がみえて、当時はもぅ大騒ぎでしたよ!』… 区を特定にしてしまうと
アウトですかね?(-_-;)

携帯小説というものに対して
よく判らずに投稿してしまいました

ホテル業界の方々様、
申し訳 ありませんm(__)m



なんか、ちょっと
このまま話を進めても良いものなのか・・・・

携帯小説にお詳しい方・・・・
どなたか
アドバイス頂けると
有難いかなと

頭ン中では
最後はちょっぴり
切なく終わる設定に
なっております。

No.120 15/12/23 20:47
名無し 

>> 118 立てこもってる話し続いてる?
レスありがとうございます。

立て込もっている男の過去の話と
刃物を向けらていた女性が結婚相談所で聞いた話が一致してるという設定なんです。

分かりにくいですよね(-_-;)
頭ン中の妄想が読み手さんに
伝わっているのか心配でして

(T-T)


レスありがとうございます。

No.121 15/12/24 01:17
名無し 

>> 120
矢部真弓→刃物を向けられた女性

今は矢部真弓と結婚相談所との出会い編を回想中。
(なので、歩君の話が出てきた)

話には出て来ないが
立て込もっている男の過去を
矢部真弓は今、聞いていて、聞いている最中に、過去に相談所で聞いた話を思い出している。


この後も話は二転三転しますが、
終わりに全ての辻褄が合うようになります。


尚、明日から冬休みが入ります。

投稿も毎日出来ないかもしれませんが、気長に待って頂けると有難いです。

日付が24日になりました。



メリークリスマス♪

良い1日を・・・・





No.122 15/12/24 08:55
名無し 


『えッ?.....でも.......
どこにお見合い相手を
殺してしまう理由があるんですか?』

相談所の方は、再度周りに誰も居ないか確認し小声で話してきた。

『まぁ、ねぇ、事情がありましてね.....あまり言いたくは無いんですが,.....その女性の方・・・・
ここで雇っていたサクラなんです.......もしかしたらバレたのかなって・・・・』


『その事、警察には
話をしたんですよね?』


『い・言いませんよ!言ったらここも私達も詐欺で捕まるじゃないですか!それに、もう亡くなった女性以後、サクラは雇っていませんからね........』

自分たちだけを養護する発言に
少しムッとした私。

『じゃぁ、何故私には
話をして下さったんですか?』

マズい....そぅ思ったのか
慌てて弁解をしてきた。

『いや・・・・
だから・・・・
もしかしたら未だバレてないかもですし....べ・別の理由があったのかもしれないじゃないですか!』


明らかに下世話な話好きのおばさんがそこに居た。


私はここに来てしまった事を
酷く後悔していた。


しかし、後に
真弓はこの男に刃物を向けられ
自分自身の過去にも大きく関わっていたことをまだ分からずに居た。




No.123 15/12/25 09:33
名無し 

*~殺人までの経緯~*



『すみません、東京在住の田中由香里さんとお見合いを
してみたいのですが........』


俺の名前は吉田聡。
年齢は33だ。
東北地方に住んでいる。
産まれも育ちもここ東北だ。

仕事は18から運転手をしている。

俺が4歳の時だった。
親が俺を捨ててさ、
育児放棄ってやつ?
突然知らないおばさん達に預けられて、それっきりよ(笑)


当時はあれだなー、
捨てられたって分かってからは
荒んだ人生だったなー。
喧嘩ばっか売ってたな(笑)

この首に出来た傷もそうだ。
西ブロックの頭とタイマン張って
縄張り争いヤッてたんだけどよ、
いきなりナイフ出してきやがって。

まー、傷は浅かったから良かったものの、それをいい事に医者にも行かなかったからこのざまよ(笑)

ミミズばれみたいな傷だけ残っちまったぜ!
けど、まぁ、あれだな。
ハクがついて、お陰で負けしらずよ


中学もロクに行ってねー奴なんかを
入れてくれる高校なんてあるわけねぇからさ、15で施設を飛び出し今の社長に拾って貰った。
そんで、金貯めてよ、18で免許取ったんだ。
社長が免許取れってうるせーからよ、俺、社長にはアタマ上がんねーから滅茶苦茶勉強した(笑)


そんな俺も今では全うに生きててよ、家庭を持ちたくなったんだ。

俺、家族なんていねぇから......

夫とか
父親とか
自信は無かったけど........


好きな女は大事にする.....

それには自信があったから
結婚相談所に登録したんだよね。








No.124 15/12/26 18:47
名無し 

結婚相談所から私のケータイに
連絡が入った。

『もしもし?結婚相談所出会いです。実は田中様とお見合いをしたいとおっしゃる方がおりまして』




私の名前は田中由香里。
産まれは東北地方で、芸能界に憧れ、19歳で上京したの。

上京した理由は女優に憧れていたから。まぁ、仕事は雑誌のモデルやキャンペーンガールばかりだったケド.......それでも沢山お仕事は頂いてたのよッ♪


それにね、20代の頃は結構チヤホヤされてたんだよぉ♪ゥフッ


まぁ、そのうち私にも女優のツキが回って来る位に考えていたんだけどね........


んでね、それがずっと続くと思ってたのね......


けど、今じゃ、・・・・
女優はおろか、モデルの仕事すら
無いんだよね......



だから、本当は38歳なのに、33って嘘ついて結婚相談所のサクラのバイトをしているんだよね。


今さら地味なバイトなんてしたくないし.....それに、もしかしたら
女優の仕事が来るかもしれないじゃない???

その時の為に相談所で演技磨き出来るし、ね♪

バイト料はね、相談所登録料として毎月三万円。お見合い1回につき一万円。


結婚する気も無いのに登録して
お見合いして

真剣に結婚を考えている人を
騙してたんだよね・・・・


自分の事しか
考えて無かったね・・・・








No.125 15/12/27 18:13
名無し 


『お相手の方は東北にお住まいでして......お仕事の都合上、上京は難しいということで、電話でのお見合いを希望されています』

電話お見合いは1回5千円。
安すぎて乗り気では無かったが.....


『はぁ・・・・
分かりました。来週
そちらに伺います』
そう返事をした。



翌週の日曜日・・・・

東京支部と東北支部の電話回線でお見合いをした。


『はじめまして。吉田聡です』

『はじめまして。田中由香里と申します』

プロフィールを片手にお互い簡単な自己紹介を始めた。

『同い年の田中さんに、ちょっと興味をそそりました(笑)』


(同い年?.....あッ!私33で登録してたんだっけ,....危ない危ない....)

『同じ干支の羊ですねー♪』

『?!・・・あははははは!』

突然笑い出した聡さん。

『はぃ?!えっ?』
(ヤバイ.....間違えたか......)

『由香里さんて、面白い方ですねぇ。干支って・・・・』

『え?!あ?あははははは!』
(焦ったぁぁぁぁぁ!)


30分があっという間に過ぎた。


私も同じ東北出身だが、サクラの為内緒にしてある。

けど、久しぶりに聞く東北独特のイントネーションに夢中になり、演技中ということも忘れて楽しんでしまった。

吉田さんは私を気に入って下さった様子だ。

『いやぁ、田中さんともっと話がしたい!また来週もお願い出来ませんか?』

『分かりました。また来週、
宜しくお願いします』

そう返事をした。


楽しい会話の余韻に浸っている私に相談所の方は


『次回は乗り気でない素振りをして下さいね!相手を本気にさせてもらっては後々困るんですから.....それに、サクラだと絶対にバレないよう細心の注意をして下さいよ!』

『はいはい、分かりました!』

5千円の報酬を貰い帰宅した。

ケド、楽しかった。
また来週
話が出来るのを
楽しみにしている
自分が居た・・・・














No.126 15/12/29 09:07
名無し 

翌週も楽しく会話が出来た。
聡さんは優しい人.....
相手を思いやる人柄は
話の端々に垣間見えた。

私の正直な気持ちは・・・・

(このまま終わりにしたくない....
芸能の仕事も芽が出ないし、このまま結婚しちゃおッ..,かなぁ....
なんて・・・・

ダメだよね.....
ウソから始まった関係.....

でも・・・・でも・・・・)



『由香里さん、残念だけど
そろそろ時間だね・・・・』


(嫌だ!このまま終わりたくない)


私は相談所のおばちゃんの目を盗んで自分の携帯番号を教えた。

『ね!聡君。明日から
この番号で話さない?』

相談所には今日で終わりにしましたと嘘をつき、報酬を受け取り帰宅した。



翌日聡さんから電話がきた。
聡さんの仕事柄、運転中は荷卸し以外は1人だし、私は私で仕事もなく暇だったしで、気がつくと半日も喋っていた。


『今日は何するの?』
『洗濯ー♪』
『お昼は何食べる?』
『ラーメン!』


たわいもない会話が心地よい。

しかし、
私はサクラ・・・・
しかも、
年齢詐称・・・・

生きてきた時代の話には
細心の注意を払いながら・・・・


それでも楽しかった。













No.127 15/12/30 09:13
名無し 

この電話で話すようになってから
2週間が過ぎた。
本当に毎日連絡した。
15時間喋った日もあった。
充実した日々だった。


『ねぇ、由香里ちゃん・・・・』
『ん?何?聡君・・・・』
私は雑誌をペラペラと捲っていた。

『本物の由香里ちゃんに
会ってみたいよ!ハァァァ......』

私は雑誌を捲るのを止め
『そうだねぇ...そろそろ会ってみたいね......でもさ、お金......
無いよ?遠いよ?.....』

『.....う.....うん........』

ケータイの画像でしかお互いを知らない。

東京と東北。
日曜日しか休みが無い彼。
交通手段は土曜日の最終新幹線でこっちにくるしかない。
数万円かかる。
私も20代に貯めた貯金に手を出しはじめていた。

ある日の電話を切った後、由香里は通帳を見ながら考えた。



(そろそろ終わりにしないとダメかなぁ....いつまでも先の見えない事している場合じゃないし...
情が移ってしまわないうちに......
サクラがバレないうちに........)



『よし!決めた!
少しずつフェードアウトしていこッ!』



No.128 15/12/31 09:21
名無し 


翌日。
いつもの様に朝8時に電話が鳴った。

『由香里ちゃーん、おはよう♪
今日も天気だ!気持ちがいいぜ!』

朝6時出勤の彼は朝からハイテンションだった。

『おはよう、聡君・・
今日は出掛けるから・・
ごめんねー・・』
ガチャッ!プーッ...,プーッ.....,.プーッ


『えっ?ゆ・由香里ちゃん?・・』

再び電話が鳴る。

『もしもーし、由香里ちゃん?
少しでも話そうよ!寂しいじゃん(泣)・・・・』

『ごめん、今からシャワー浴びるから、またね!』
ガチャッ!プーッ....プーッ.....プーッ.......



そぅ、この調子でいい・・・・
明日からは電話に出ない・・・
うん、そうしよぅ・・・・
さて、明日から暇だなぁ~………


さみしいな..........




そして本当に由香里は電話に出なくなっていった。

突然の連絡絶ちに聡は動揺を隠せなかった。
すぐに結婚相談所に連絡をした。


『あのぅ、田中由香里さんと連絡が取れなくなったのですが,.....』

相談所のおばちゃんは意味が解らなかった。とっくの昔に終わっていると思っていたからだ。
だが、この方はお客様!
機転を効かし即座に対応をする。

『申し訳ございません、吉田様。田中様は他に気になる方がいらっしゃいまして・・・・』

『はぁ....そうですか....
分かりました。ありがとうございました』


聡は
(他に気になる人ッて・・・・
もしかして,.....最後に電話に出た日って.....お見合いだったのか?
.......くっそぅぅ!!!)





No.129 16/01/04 09:41
名無し 

聡は運転をしながら色々考えた。

(俺に金が無いからか?
会いに行けないから
由香里ちゃん・・・・
呆れちゃったのかなぁ?
・・・・
気になる人って・・・・
金持ちなのかなぁ・・・・)



聡は配送業の他に深夜の道路工事のバイトを増やした。
運転手は寝不足が命取り。
だが、由香里ちゃんに会いたい一心で頑張った。




聡と由香里が連絡を取らなくなって3ヶ月が過ぎた頃だった。
由香里はサクラのバイトは辞めてコンビニで働いていた。


『8月2日に東京に行くと伝えてもらえませんか?どうしても、1度会いたい。会って話がしたいんです。お願いします』

そう連絡が来たと相談所から由香里に電話が入った。

『まだ 続いてたんですかッ!?
キッパリとお断りをしてないんですかッ!?』


『す・すみません.....』

『サクラのバイトしてる分際で勝手に連絡なんか取って.....』

『申し訳ありません......』



『吉田様とはもう、連絡はしてないんですよね?
サクラだということはバレてないんですよね?』

『はい、大丈夫です』

『とりあえずお伝えしますが、相談所を捲き込む様な迷惑行為は辞めて頂けます?もう貴女は関係の無い人なんだし、吉田様は相談所のお客様なんですからね!!』
半ギレ気味で怒られた。

『申し訳ありません』





由香里は怒られた事より聡との楽しかった日々を思い出していた。

聡との嘘から始まった出会い・・



(8月2日かぁ・・・・
どうしよう・・・・
・・・・
聡君かぁ・・・・
・・・・
会ってみたいな・・・・)



No.130 16/01/05 09:43
名無し 

8月2日(土曜日)

聡は由香里との約束の返事も貰わずに、土曜の午後から休みを貰い高速バスで東京に来た。


由香里は朝からそわそわしていた。
行こうか行くまいか、ギリギリまで悩んだが、由香里もやっぱり会いたくて、相談所から聞いた時間に新宿の高速バスターミナル付近をうろうろしていた。


顔を知ってるとはいえ、この人混みの中・・・・

時刻は夕方・・・・
安易に見つかるだろうか・・・・


(聡君、東京は修学旅行以来だろうし........人混み大丈夫かな?......)

改札口辺りをキョロキョロしてると背後から・・・・


『・・・ちゃん・・・・』

振り向くと聡君が居た。

『由香里ちゃん・・・・』
いきなり抱きついてきた。


びっくりしたけど・・・・
嫌じゃなかった私・・・・


『さ・聡君・・・・』
『由香里ちゃん、会いたかった!』
更にギュッてしてくる・・・・

私も自然に彼の背に手を回していた・・・・

(なんだろう、この気持ち・・・
嬉しい?・・・・私・・・・)

背中に回した手に力が入った。


『急に連絡取れなくなるし、焦ったよ!』

『えッ?......あぁ、うん.....ごめんね......』

『俺に金が無いからだろ?』

『えッ?,.......』

『それとも、本当に他に好きな人が出来たの?』

『・・・・』

(ずっと私の事を信じてくれてたの?ずっと私を諦めずにいてくれたの?........聡君........)


『俺に会いに来てくれてありがとう......由香里ちゃん......』


私の背にある彼の手の力強さから真剣さが伝わってくる。

(このヒト.....真剣なんだ......
本当に私のコト思ってくれてるんだ...........駄目だ.......これ以上騙せない......真実を事話さなくちゃ..........)


『ね!聡君、お腹空いたでしょ?ご飯食べよ!!』

『うん!......あッ!ごめん。』
笑いながら抱きしめていた手を緩めた。


『俺、ずっとこの日を楽しみに待ってたんだよね!』


嬉しそうに私の右手を握ってきた。


『ねぇ、居酒屋行こうよ!案内するね♪』


手を繋ぎターミナルを後にした。
















No.131 16/01/06 08:45
名無し 


眠らない街、新宿。

お腹も一杯になり、街をブラブラと散歩することにした。


『東京って凄い人の数だね。
夜中でも明るいや!すっげぇ!』

『そう?』

キョロキョロする聡君。
はぐれないか心配になる。

33歳の彼には刺激的な街なんだろう.....
私にはもう、ついていけない街になっていた。


繋いだ左手と右手......
絡めた指と指に力が入る.....



『やっぱ可愛いな・・・・』

チラチラと私の顔を見る。

『そんな事ないよ....』

『いや、マジこん中で一番可愛いよ!』


(男の人に可愛いッて言って貰えたの....久しぶりだな.....)

『由香里ちゃん、よくナンパされたでしょ?』

『ないない!ここじゃ、私なんて普通だよ?』


(普通すぎてモデルの仕事すら来ないもん......)

『そういう聡君もカッコいいよ!
実際に会ってみて、そう思ったよ 』

『......由香里ちゃん,......
俺、やっぱ、来て良かったよ!
俺、由香里ちゃんの為なら寝不足も苦にならねぇよ♪』

『うん、私も..............』


由香里は思いを続けて言う事が出来なかった。

この後の話によって聡の態度がどう変わっていくのか気になっていた。










No.132 16/01/07 09:04
名無し 


この近くに公園がある。
そこで話をしようと考えた。

『ねッ!聡君。少し休まない?』


人気の無いベンチを探し腰掛けた。

アルコールのせいなのか
夜風が気持ちいい....,
と、聡君は言った。

(機嫌は良さそうだ......
話さなきゃ.....全てを.......)



『聡君、今日は土曜日だけど休みを貰ったの?』

『うん!由香里ちゃんを他の人に渡したくなくて(笑)
俺、休みなんてさ、貰ったの初めて!........東京に行きたいからって、社長に頼んだよ!.......
そしたら社長ビックリしてさ!あははははは!!.....
どうしたんだ!何があったんだッて!......』


『うん......』


『俺、......どうしても会いたい人が居るって.......』


『そぅなんだぁ.....ありがとう..
....私も....聡君に会いたかった!!』

『本当?!俺、めっちゃ嬉しいよ!来て良かったぁ♪』

『でもお金は?お金も社長に頼んだの?』

『いや、違う。そういうトコ社長は厳しいからさ、俺、.....深夜のバイトして金貯めたんだよね,......』

『えッ!?それで寝不足に?』

『めちゃくちゃしんどかったぜ(笑)眠いし(笑)筋肉痛だし(笑)』


『........そぅ.......そこまでして....私に会いに来てくれたんだ......』


『でも、頑張った甲斐があったよ!こうやって由香里ちゃんにも会えたし.....俺、また頑張るから......待ってて、俺の事.........』


『.....そんな.......
私なんかの為に.......,』

『俺さ、由香里ちゃんにまだ言ってなかったけど、最初由香里ちゃんの写真みて.......運命のヒトだと思ったんだよね♪大袈裟かもしんねぇけど.....』

『ぇッ?!』


『前にも話したと思うけど、母親に捨てられて家族いねぇじゃん?......だからよ、由香里ちゃんとどうしても一緒になりてぇんだ!
電話しかしてねぇ関係だったけどよ、俺、......楽しかったんだ』

『うん!うん!私も,......
私も楽しかったよ!
毎日聡君からの電話を
待っていたよ!』


『そうだ、それ聞きたかったんだ(笑)........なんで連絡絶ちした?』











No.133 16/01/08 08:56
名無し 

『・う・・・うん・・・・
あの・・・ね・実は・・・・』

怖い,...じっと私を見つめる聡君が怖かった,......でも、言わなくちゃ
.......出会いは嘘から始まった。でも、今は聡君が好き.....そぅ、言おうと思った。

『私、サクラだったの』

『えッ!?サクラって?』

『結婚する気も無いのに相談所に登録してたの』

『はぃ??意味わかんねぇし.....』

『........お見合いするたびに....
お金を貰ってたの,......』

『・・・・?!』

『................ごめん...........』

『・・・なんで?・・・』

『本当は、私も東北出身なんだ
.....東京じゃないよ.......女優になりたくて......19で上京したの
......けど、なかなか上手くいかなくて.........でも諦めたくなくて
.......生活の為にサクラのバイト....
してたんだ.........』

『・・・・・・・・』

『それに、年齢も・・・・
本当は38なんだよ・・・・』

怖くて聡君の顔が見れない,.......


ただ・・・・
組んでいる聡君の脚が
ガクガクと上下に
激しく揺れているのが
横目で見えた・・・・


沈黙が続く・・・・


(怖いよ!聡君.........
何か言ってよ............)





聡君は大きく息を吸い........


『ふぅん・・・・
毎日楽しく電話してたつもりが
・・・・仕事だったんだ..........』

『ち・違う!違うよ!
私のケータイで連絡取ってた時からはお金なんて・・・・』


『嘘だったんだ・・・・』


『ちがッ・・・・』


『全部嘘だったんだ!!!』





No.134 16/01/09 15:53
名無し 

『聡君.........
ごめんなさい.........
でも、でも、もう辞め........』



『.......よく、のこのこと俺に会いに来れたよな......たいしたタマだぜッ!』


『正直に話そうと思って.......』





『俺の・・・・
俺の・・・・
深夜のバイトまでしてよ・・・・
由香里ちゃんに会いたい一心で
・・・・お前に俺の気持ちなんか・・・・情けねぇよ・・・・』




『・・・・聡君・・・・』










『来いよ!!』


『え ッ?!聡君・・・』



私の腕を掴み歩き出した。







ラブホ街に来た。


『ぇッ?聡君,.......』





『・・・・』






適当に入り空室を探した。




×××号室



由香里を無理やり連れ込んだ。
























No.135 16/01/11 11:20
名無し 



『・やッ・・やだッ!・
・・・・辞めッ・・・・』



『来いよ!俺の気持ちを
たぶらかしやがって・・・・
思い知らせてやるッ!!』


『やだ!!辞めて!!
お願いよ!・・・さと・・・』


ベッドに私を突飛ばし
無理やりキスをしてくる


乱暴に服を脱がし始める彼。



『やだ!やだ!辞めて!
ごめんなさい!
ごめんなさい!!聡君・・・』


懇願しても辞めない彼。


『俺がどんなに傷付いたと
思ってんだよ!!・・・・
真剣な俺の相手をしながら
裏で笑ってたのかッ!!』


(違う.....ちがうのに.......)






由香里は無抵抗になり
泣いてしまった。



自分がどんなに酷い事をしたのか今さらになって気がついた。




『・ご・・めん・・な・・さ・・・』




『男を舐めるのも
いい加減にしろや!!!』







バカにされた。
そぅ思った。




こいつも
俺の母親みたいに・・・・


俺を・・・・

俺を・・・・





聡は無我夢中で
由香里の首を

締めた・・・・



No.136 16/01/12 08:48
名無し 






聡はハッと我に返った.......




ベッドに横たわる
目の前の女はぐったりして
動いていない........




(ヤバい事しちまった......)



どうしよう・・・・


どうしよう・・・・



頭が混乱する・・・・



いてもたってもいられず
1度入り口のドアを開けたが
また締めた・・・・



このまま・・逃げようか・・
いや・・・・それとも・・・・

ベッドの回りをうろうろする。






プルルルッ.......プルルルッ.........プルルルッ....


電話が鳴った.......



(・・・殺したのバレた?・・・)






『・・・・はい・・』

『フロントですが何かありました?
退室なら料金精算まだなんですが』



『すいません。今払います』



聡は由香里をそのまま残し
行方を眩ました...........



No.137 16/01/12 08:57
名無し 

*~立てこもり再び~*


私の目の前にいる男.......
そぅ、相談所で聞いた話と
ほぼ一致した。

間違いない,.....
見合い相手を殺害し
逃げ回っている男,.........




不思議な縁を感じた。
あの相談所は訪れる運命だったのか・・・・



東北出身ということ・・・・

この首の傷・・・・

やっぱり・・・・


貴方なのね・・・・




No.138 16/01/13 09:04
名無し 


『今までどうやって
逃げ回ってきたの?』


『まぁ、あれだな,.....
留守宅に盗みに入ったり......
公園に寝たり......寒けりゃ
駅に行くし........浮浪者の
世話にもなったな........色々だ』


『自首しようと思わなかったの?』


『そりゃ思ったさ。
正直辛かったぜ.......
冬なんか特にアレよ......
寒いし、盗みに入ろうにも
どの家も戸が締まってるしよ...』


『・・・・』


『いつも空腹だし、誰かに追われてる感がめちゃくちゃしんどかった.............
すれ違う人、みんな俺の事見てる、そんな気がした........
もう逃げられない
逃げるの疲れた.......何度も思ったさ。自首しようと交番の前にも行ったぞ!俺...,.......』

『だったらなんで..........』


『そんな時に限ってよー......
社長が......俺の親代わりみたいな社長の顔が..,...浮かんできてよぉ......』


『・・・・』


『合わせる顔がねぇんだ......』


『でも、突発的な事故でしょ?
騙されたんでしょ?
上量酌量の余地はあったんじゃないの?』



『...........俺さ、本当に彼女の事好きだったんだ.........こんな俺でも真剣だったんだ......幸せな家庭を持ちたかったんだよ...........
一人前になって、世話になった社長に恩返しをしたかった.,......』


『・・・・』


『そんな彼女を・・・・
カァーッとなって殺しちまうなんてよ......最低な人間だよな!あん時死んでりゃ良かったんだ........』


『簡単にそんな事言わないで!』

『今日初めて会ったお前に
何が分かるってんだ!
幸せな家庭があってよ......
旦那がいてよ......
子供がいてよ.......
幸せな日常があるお前に
何が分かるってんだ!!』




No.139 16/01/14 09:06
名無し 

真弓は、男の話を聞いて
もうこれ以上
罪を増やして欲しくない....
そう、思った。


(名前.......吉田聡って言うんだね...
こんなかたちで貴方と再会し、名前を知るなんてね......... )





(今何時だろう,.......)
ふと、時計に目をやった。

1時を回ろうとしていた。


もう動いても大丈夫だろう。


私は椅子から立ち上がり
男に言った。


『1時になったわ。
そろそろ出ましょう.,.....
まずは銀行に.......その後は
駅に行くわ...........』


『.................うん.......』


男も素直に立ち上がったが、
再び包丁を手に取った。

緊張しているのか、男の手は震えていた。




『包丁は置いて行って。
もぅそんな物はいらないから』


『・・・・?!』

『大丈夫よ!安心して!
私を信じて!』


男は素直に応じた。
信頼関係が少し成り立っていた気がした。



身支度を整え
インターフォンのカメラで
外の様子を伺う。


よし!誰もいない!

『行きましょう........』




(誰にも
見つかりませんように......)



心の中で願った.........














No.140 16/01/15 09:18
名無し 

玄関のロックを外す。
カチャリと鈍い金属音



少しだけドアを開け
人が出歩いてないか
確認する。



(今だ!......)



私の後ろに男を
ピタリと寄せ付ける。



玄関ポーチを避け
左横の樹木の間を

静かに.......そっと.......

すり抜け駐車場に入る。



車のロックを解除する。

ピピッ!
聞き慣れている音でさえ
ドキッとしてしまう。



車のドアを閉める音が
2つに鳴らない様
男とアイコンタクトをとり
同時に閉めた。



男は後部座席に
身を隠す様に
横たえる。


『いいと言うまで隠れてて』


後ろの男に小声で言った。




ハンドルを握る私の手は震えていた。



スタートボタンを押した。



車庫から車を出した時も
更に辺り全体を見渡した。


(良かった,.......
誰も居ない..........)





震える手でハンドルを
左にきり,アクセルを踏んだ。
















No.141 16/01/15 09:26
名無し 



共犯者になるのか・・・・


今まで
築き上げたものは
崩れさるのか・・・・



私はどうなってしまうの
だろう・・・・




けど
後悔はしていない・・・・




今度は
私がこの人を
助ける番だ・・・・




あの傷を見た瞬間に
私の心は決まっていた・・・・




No.142 16/01/15 09:40
名無し 


もう少しで
大通りに出る。

あともう、ちょっとで.......



その時だ。



対向車が来た。
見るとご近所さんだった。


顔がひきつる。
呼び止められるだろうか.......
嫌な予感がする。


すれ違いざまに会釈をし、
アクセルを更に踏んだ。


その様子を、後ろで身を隠している男が

『パトカーか?』


と、聞いて来た。


『大丈夫よ!
なんでもないから........』

そぅ、返事をした。




片側2車線の大通り前まで来た。


ここまで来れば安心だ。


私はウインカーを左に出し
◎◎駅を目指した。











No.143 16/01/15 09:55
名無し 

◎◎駅までは車で40分。


(頑張らなきゃ.......)
緊張のせいなのか目眩がする。


それでも、真弓は後ろの男に


『トイレとか大丈夫?
気持ち悪くない?』

『あぁ、大丈夫だ!』

久しぶりの車だし、栄養不足だし、少し心配になった。


ここまで来て具合が悪くなっては困る。

自分の事より男の心配をする。




自宅と駅の間の銀行は利用しなかった。


無駄に防犯カメラに映るのは
できるだけ避けたい。



『半分まで来たから......
あと20分くらいで着くわ』

男に言った。

『・・うん・・』


スピードで捕まらない様
細心の注意を払いながら
運転を続けた。








No.144 16/01/17 17:29
名無し 

◎◎駅に着く。

大きな時計が目印の
近くの駐車場に車を入れた。


駐車場から少し歩き
駅構内に入る。


構内の人混みは凄かったが
掻き分けて電光掲示板の前に行き
、目線を向けた。


一番早く出る新幹線は・・・・


九州方面だ!

真弓は無言で聡の顔を見た。

聡はうんと頷いた。


電車が出るまであと1時間。


真弓は

(もう少しの辛抱よ........
1時間後には
貴方は.........
人生をもう1度やり直せる.......)

そう信じていた。



No.145 16/01/17 20:44
名無し 


行き先が決まれば次は金だ。

構内のキャッシュコーナーに向かい
60万下ろした。

その内の50万を備え付けの封筒に入れ、聡に渡した。

『九州に着いたら、財布と履き物を買ってね』

足のsizeはどーにもならないかったので、今は踵を踏んで履いてもらっている。

聡は

『こんなにいらないよ.....,
切符代だけで.......,』

『大丈夫よ。無いよりはあった方が安心だから......持ってて..,......』


『・・・・』

次に緑の窓口で切符を購入する。


『博多まで・・・・
大人1人・・・・
片道でお願いします』

『何号車か窓側か、何か希望がございますか?』


そう言われてふと考えた。
彼は、きっと指名手配されているだろう.....
駅員にも聡の顔が知れ渡っているかもしれない......

不穏な動きがあればトイレに逃げ込める・・・・
挟まれず逃げ切れる・・・・



『では、最後尾かトイレ近くの窓側で・・・・』

そう駅員に告げた。










No.146 16/01/18 09:12
名無し 

次に売店に行き、車内で食べる
弁当、ビール、つまみ、雑誌を
買った。

私は入場切符を買い、二人で改札口を通った。

左横のエスカレーターで上がり、九州行きの3番線へ。

プラットホームに設置してあるベンチに腰掛けた。


(目立つかな?........)

とも、思ったが、キョロキョロと不審な動きさえしなければ、大丈夫かな.......


ふと、聡を見た。

(旅行者に見えないだろうか?)

フリースにブカブカのジーンズ.......
シューズは踵を踏んでいる.........

(履き物くらい、途中で買えば良かったな.........そうだ!手荷物が
無い.......)

『ちょっと待ってて.......』

そう言い残し、キヨスクで土産風の
饅頭を2つ買った。

カモフラージュに少しでもなれば.......
そう思い、聡に渡した。


『これで いいかな・・・・』

私のつぶやきに聡は


『ありがとう..........
なんて言ったら......いいか....
その............』


『いいの。いいのよ,.........』


初めてお礼を言われた。
嬉しかった。

照れ隠しに
私は前をじっと見つめていた。


ただ、まだ安心は出来ない,.......

この人が電車に乗るまでは.......
見届けなくては........



『あのさ......』

『何?』

『名前.....教えてくれないか?』

『?.....あぁ、そう言えば、言ってなかったわね(笑)私の名前は、真弓って言うの』

『あのさ、もう1度聞くが.......
何故、俺を助けるんだ?』


私は時計に目をやり

『............そうね.....まだ時間....あるわね.........私、△△出身なの。私の事、覚えてない?.........』

『え?俺も△△出身だが,........
歳は随分下だろ?やっぱり
どこかで会っているのか?』










No.147 16/01/20 09:07
名無し 

*~聡と真弓の出会い~*


真弓が聡と出会ったのは真弓が低学年の頃だった。

当時はマンモス団地に住んで居た。

真弓の父親はタクシーの運転手で
仕事から帰るのは翌日の朝。

帰宅しては朝っぱらから酒を呑み
寝てばかりいた。


母親は真弓の入学を機にスーパーに勤め始めたが、帰宅はいつも19時頃になった。


当時、学童保育等は無く、学校が終わると母親が帰るまでいつも団地内の公園で遊んでいた。
いわゆる鍵っ子だった。


部屋に父親が居れば、寝ているのを起こさない為、たとえ父親が居なくても、独りぼっちが嫌で、団地の公園でブランコやシーソー、砂遊びをしながら、いつも誰かと遊んでいた。

公園に行けば、必ず誰かが居た。



夕方になると、みんなお母さんや兄弟に
『ごはんだよー!
帰っておいでー!』

と、お迎えが来ていた。
一人っ子の私は誰も迎えに来なかった。
来る訳がない。


一緒に遊んでいた子が1人減り・・・・2人減り・・・・

いつの間にか
薄暗い公園に独りぼっち・・・・


それでも母親が帰宅する迄は公園に居た。


ふと見上げると・・・・


各部屋に明かりが灯っている。

何処からか・・・・

カレーの匂いがしてくる。


羨ましかった。

寂しかった。


それでも・・・・


公園で母親を待っていた。








No.148 16/01/21 08:18
名無し 

『おやおや・・・・
お嬢ちゃん、独りかい?』


砂場で独り遊んでいた時だった。


『へっへっへっへ・・・・』

5~6人位、いただろうか.....
中学生グループが声をかけてきた。

『寂しいだろぅ?・・・・
一緒に遊んであげようかぁ?



『くっくっくっ・・・・』


薄気味悪い.....笑い声.......,

今も忘れられない..........





砂場の真ん中にいた真弓......


薄暗い砂場は中学生達に取り囲まれ、真弓の周りは更に暗くなった。


その暗さに
ふと見上げた瞬間,.........





真後ろにいた人が真弓を
持ち上げた。



声を出す前に口を押さえられる。


足をバタつかせたが
その足も押さえつけられた。



唯一動かせた手は
口元にある男の手を
振り払おうとしていた......









No.149 16/01/22 09:03
名無し 



団地の裏山だろうか.......
どんどん茂みの中に
入って行く.........


突然下ろされた........



こわい・・・・
こわい・・・・


暗闇と恐怖で何も見えない......



下着を脱がされる........



下のほうで
何かがヌルッとする.......




口の中に
何かが入ってきた.......



うげぇぇぇ・・・・

嘔吐するも
口の中の何かが阻む........




そのうち
下の方で激痛が走った.......



口の中の物を
おもいっきり噛んだ.......




『痛ったぁぁぁぁ!!
何すんだ!!てめー!!』



おもいっきり
頬を叩かれた.........






何をされているの?
いつまで続くの?

こわい・・・・
こわいよ・・・・
お母さん・・・・



真弓は
声にならない
悲鳴をあげた・・・・



もうすぐ終わる・・・・
お母さんが
迎えに来る・・・・





お母さんが・・・・







No.150 16/01/22 09:10
名無し 





どれくらい
経ったのだろう・・・・



『おめぇら・・・・
何やってんだよッッ!!!!』


その声と同時に
真弓を取り囲んでいた
中学生グループ達は
次々と真弓の目の前から
消えていった・・・・



喧嘩しているのだろうか・・・・


恐怖と痛みで起き上がれない
真弓には、何が起きているのか
解らない・・・・



ただ・・・・
恐くて目をギュッと
瞑ッていた・・・・






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