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神様お願いボクを人間にして?

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レモネード( paSQnb )
15/09/10 17:52(更新日時)

何故いつも寂しそうにしているの?


15/09/03 18:34 追記
灰色の心の作者の名無しです

この作品はミケの目線で書きます

玲奈と達也の話はまだ途中なので新しくスレをたてて書いていくつもりです

良ければまた、見て下さると嬉しいです。

15/09/03 21:24 追記
誤字脱字

読みづらくてすいません。

No.2252274 15/09/03 13:23(スレ作成日時)

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No.1 15/09/03 13:30
匿名1 

だって…


淋しいもん…

No.2 15/09/03 13:31
レモネード ( paSQnb )

お願い神様…


ボクを人間にして下さい。


そしたらボクはきっと…あの人を笑顔に出来ます。

No.3 15/09/03 14:25
レモネード ( paSQnb )

「ねぇお兄ちゃんここどこ?」


「ん?まだ眠いんだ寝かせてくれよ」


「お兄ちゃんってば!起きて?ママ居ないよ…」


「ん?ここどこ?」

一番下の妹が泣いている

「ママ…どこ?ママ?」


「おいっお前も起きろよ。ママが居ないしここどこだよ?」


「んにゃーよくねたぁ。ん?!兄ちゃん外だよ外!!遊びに行こうよ!よぉ~し探検だ!」

「ちょっと待てよ」

No.4 15/09/03 18:51
レモネード ( paSQnb )


「何だろ。嗅いだ時の無い臭い…」

「兄ちゃん行こうよ?早く!!」

シャカシャカシャカ


「兄ちゃん何だか壁が高すぎて登れないよ…?」

「ん?確かに壁越えられ無さそうだな」


「お兄ちゃん…ママは?」


「兄ちゃん!窓越しで見る空と外で見る景色全然違うね」


「お兄ちゃん…ママは?」


「うるさい。ちょっとは静かにしろよ」

「兄ちゃんが怒ったぁ」


玲奈「わぁー猫だぁ!!可愛い!」


ミャーミャー


玲奈「捨てられたのかな?」

ミャー!!


「兄ちゃん!!知らない人間が!」

「分かってるよ!」

「きゃあ」


玲奈「可愛い!どうしたの?」

No.5 15/09/03 20:12
レモネード ( paSQnb )


「お兄ちゃん助けて!!」

「落ち着け!」

ミャー ミャー


玲奈「急にびっくりしたよね?ごめんね」
玲奈はそっと猫を置いた


玲奈「私もお母さんに捨てられたの…嫌なんだって、お父さんの血が流れてる子は」
ミャ?


「お兄ちゃんお兄ちゃん怖かったよ…」

「でも何もされなくて良かった」

「兄ちゃん!!あの人間が持ち上げた瞬間に脱走出来ないかな?」

No.6 15/09/03 21:17
レモネード ( paSQnb )


「でもなんだか凄く寂しそうな顔してる」

「そうだね。なんだかとっても寂しそうだよね。持たれた時びっくりしたけど優しく撫でられたし…」

「兄ちゃん外!早く外行きたいよ!!」


玲奈「…ママに会いたいの?」


ミャーミャー


玲奈「そうだよね…私もママに会いたい。玲奈のママ本当に玲奈の事嫌いになったのかな…?」


No.7 15/09/04 15:50
レモネード ( paSQnb )

「この子玲奈って言うみたいだね」

「雨?兄ちゃん雨降ってきたよ!!
わぁぁ雨だ雨だ!!これが雨なのか!でも窓越しでママが教えてくれた雨とは違うような…」


「それきっと雨じゃないよ。」

「お兄ちゃんそれ涙じゃない?」

「確かに…まぁそんな事いいからここ出ようよ」

「なんで泣いてるのかな?」

「ママって言ってたよ?」


「ねぇ早く早く出ようよ!!」


ミャーミャー!!


玲奈「ママ会いたいよ…でもね…でもね。段々…ママの顔思い出せなくなってきたの…」


誰かが走って玲奈の元にやってきた

No.8 15/09/05 17:58
レモネード ( paSQnb )


「どうしたの?捨て猫?」

玲奈「うん。可哀想だよね」

「じゃあ俺連れて帰る。お前は?」


「一匹なら連れていけるかも知れないけど…」


「じゃあ俺2匹連れて帰る。てかお前泣いてたの?目赤いよ?」


玲奈「ちょっとね…猫好きなの?」

「うん。めっちゃ可愛いよな!」

玲奈「そろそろ帰らないと…」

「じゃあどの子にする?」

玲奈「私この子にしようかな…」

「じゃあ俺この2匹だな。また会おうな!」

玲奈は子猫を抱くと早足で家に帰った


No.9 15/09/06 12:35
レモネード ( paSQnb )


「なっなにするんだ!止めろよ!」

ミャー ミャー


玲奈「ごめんね。今日は早く帰らないとパパに怒らるの…もう少ししたら家に着くからね。」

ミャー


「お前大丈夫かぁ?」

ミャー

「おーい」


玲奈「着いたよ!ここが私のうち」


ガチャ

玲奈「ただいまぁ」

No.10 15/09/06 12:46
レモネード ( paSQnb )


「今日は早く帰って来いと言ったろ。」

玲奈「ごめんなさい…」


「なんだその猫は」

玲奈「捨てられての…飼ってもいい?」


「ちゃんと世話しろよ?お前の新しいお母さんだ。挨拶しなさい。」


玲奈「玲奈です初めまして」

「きゃー可愛い。初めまして美香ですよろしくね?」


「じゃあ今からお母さんと夕食食べに行ってくるからこのお金でなんか食べなさい。」

玲奈「私も…」

「その猫が居るだろ?な?ちゃんと可愛がりなさい。病気持ってるかも知れないからこれで病院連れて行きなさい」


父親はまたお金を渡した


玲奈「分かりました」


No.11 15/09/06 13:43
レモネード ( paSQnb )


「明後日には帰るから」


玲奈「えっ?お泊まりするの?」

「大丈夫だろ。何時もの事だしお金足りなくなったら何時ものとこから勝手に取りなさい。じゃあそろそろ行くからな?いい子にしてるんだぞ?」

「玲奈ちゃんまた今度遊ぼうね?」


玲奈「うん。行ってらっしゃい…」


ガチャ


外から会話が聞こえてくる

「ねぇ?あの子嫌い母親に押しつけちゃえばいいのに。」


「あいつは会社を大きくするために必要だ」

「えぇ?あの子じゃなくても私とまた新しい子供作ればいいじゃない!」


No.12 15/09/07 06:10
レモネード ( paSQnb )

玲奈は静かに泣き始めた


「…ここはどこだろ?妹達は?
玲奈はなんで泣いてるの?
僕はどうしたらいいの?
ママ?どこにいるの?

玲奈?僕が居るよ?」

シャカシャカシャカ

玲奈の足の上に乗ろうとして頑張っている

玲奈「どうしたの?でも私にはあなたが居るね。名前どうしようか…私の好きな絵本に出てくる猫の名前がミケだからミケね!よろしくね!私の名前は玲奈だよ!」


ミャー


「うーんイマイチなに言ってるか分からないけど少しは元気になったかな?」

No.13 15/09/07 14:48
レモネード ( paSQnb )


あの日から僕はずっと玲奈の隣りいた


玲奈は小学校から帰ってくるとすぐ遊んでくれると言うか遊んでやった


玲奈のお気に入りの場所も知ってる
そこから街を見渡せる
一本の大きい木の下で玲奈は何時も本を読んでる
玲奈は本を読み終わると「私も猫になりたいな」って言うんだ

とても悲しそうな顔で…


僕は人間になりたい…

そしたら玲奈を笑顔に出来るのに


No.14 15/09/07 15:08
レモネード ( paSQnb )

だから僕は色んな猫に聞いてみた

「人間になる方法を知らない?」


みんなまずは僕を見て驚くんだ
皆よか大きいしね

答えてくれる猫もいるけど
分からないって口を合わせて言われる
でも人間が願い事?をいいに行く所があるらしい

だから僕も行ってみた

皆手を合わせている


でも僕は何故か眠くなってしまいずっとゴロゴロしてしまう

でも玲奈の為に毎日毎日行くんだ

No.15 15/09/08 08:46
レモネード ( paSQnb )

結局寝ちゃうんだけどね?

最近の玲奈何時も作り笑顔で

「ほらね?完璧でしょ?良い子演じるの」
と決まって言う。
でもね僕は知ってる

あのお気に入りの場所で泣いてる事を
そんな時は隣りに黙って寝ている
早く人間になりたい


猫の集会で最近玲奈の話しが出てくる

飼い主が玲奈の事好きらしいと…

僕は何だか複雑だ
玲奈がモテるのは良いことだと思うけど…
それを他の奴に言うとバカにされる

「猫が人間なんかになれないでしょ。てか人間は忙しい忙しいと毎日大変そうだよ」





No.16 15/09/09 12:52
レモネード ( paSQnb )

「早くご飯食べなさい!早く学校に行きなさい!ってね怒られてるよ。それを見ながら日課の毛繕い。はぁー猫で良かったぁって思う」


「でも僕は人間になりたい」


「あはは叶うといいな」


「うん」


僕はまた神様にお願い事をしに行った
でもやっぱり眠くなるんだけど、ちゃんと願った


毎日そんな感じで過ぎて行く。僕は何年経っても玲奈を助けてあげられていない

玲奈はもっともっと自分の気持ちを隠すのが上手くなって行った

僕は玲奈の気持ちは分かっていたけど


玲奈はあっと言う間に高校生になった

僕は人間と違いもう若くない
結局僕は玲奈の隣りいることしか出来なかった。

それを隣りのチビに言うと

居るだけでも玲奈ちゃんの為に成ってるよ!って励ましてくれる。

そんな話をしている僕達を見て玲奈は

「ミケは幸せ者だね」

って言う。

全然違う

全然違うよ。

No.18 15/09/09 21:07
レモネード ( paSQnb )

好きな人を笑顔に出来ないのに幸せなはずがない
でも最近、玲奈なんだかそわそわしている
僕はなんとなくだけど…好きな人が出来たんだと思った


このまま心から笑える日が来るといいな
でも僕はもうそんなに長く無いみたい。
もう泣いている玲奈の横に居てやれない

僕は結局玲奈に何もしてあげられないのかな…


何も出来ず数日経ったある日

ミケは散歩していると、何処からかか細い子猫の声が聞こえてきた。

No.19 15/09/10 17:51
レモネード ( paSQnb )

ミケは周りを見渡して見ると痩せこけた一匹の子猫がいた

「次はお前が玲奈のそばに行てやってくれ」


子猫は小さい声で鳴いた


ミケは子猫をくわえて家に帰り玲奈に子猫を見せた
玲奈はすぐ子猫抱き締めると家族に迎えた

これで少しは寂しくないだろ。

「玲奈を頼むな?」

子猫はお腹一杯になり寝ている


沢山食べて大きくなれよ

玲奈は次の日は学校から帰って来たかと思ったら出て行き次の日男と一緒に朝早く帰ってきた。

玲奈「大丈夫?」

ミャー

玲奈「良かった!ミルクは飲ませてくれたみたいだね」

良かった昨日は帰って来なかったから心配したけど元気そうだ


「わぁ!めっちゃ可愛いじゃん!てかこの猫もしかして?」

玲奈「そうだよあの時の」


「かなり似てるなやっぱり兄弟は。二匹とも元気にしてるよ?」

…良かったあいつらも元気に生きてたか
人間にはなれなかったけど幸せそうだし玲奈の笑顔を最後に見れて本当に良かった


それから数日後ミケは旅立ってしまった。
子猫の名前はミルクが好きだからミルクと名付けられ玲奈の横で丸まっている


終わり



No.20 15/09/10 17:52
レモネード ( paSQnb )

読んで下さってありがとうございました。

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