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匿名( ♂ )
15/08/17 20:29(更新日時)

陽子「毎日退屈なのよね…働こうかな…。ねぇ、どう思う?」

浩介「…」

浩介は新聞を読んでいる。

陽子「聞いてるの?」

浩介「んー?」

陽子「もう!人が話してるのに!」

浩介「あ…ゴメン」

陽子の怒りに浩介は慌てて新聞から目を離した。

浩介「なに?働くって?」

陽子「うん…どう思う?」

浩介「どうしたんだ?急に働くだなんて」

陽子「子供もいないし、毎日時間をもて余しちゃって…何かこのままでいいのかなぁって最近思うのよね」

結婚して7年…
陽子は子供が出来にくい身体で、一時は病院に通い、不妊治療をしていたが、二人とも何がなんでも子供が欲しいという訳ではなかったので、ここ数年は不妊治療も止めていた。

浩介「ふーん…。まぁ、君に任せるよ。働きたかったら働けばいいし、好きにしたらいい」

陽子「何か気の無い返事ね。どうでもいいみたい」

浩介「いや、そんなつもりで言ったんじゃないよ」

浩介の年収は悪くはなかった。
実際、陽子が働かなくても家計には余裕があったし、夫婦二人暮らしで子供がいないので、そんなに金がかかる訳でもなかった。

陽子「どうしようかなぁ。でも、結婚して専業主婦になって、7年も働いてないから、ちょっと心配なのよね」

浩介「半日パートで週に3日とかさ、軽い仕事から始めて見たら?」

陽子「うーん…。それだとたいしたお金にならないだろうし、何か中途半端なのよね」

浩介「…」

陽子「でも、7年もブランクがあって、正社員なんて無理だわよね?」

浩介「んー、まぁ、いきなり正社員は難しいかもなぁ…」

陽子「はぁー、やっぱりそうよね」

浩介「何か習い事とか、教室にでも通ってたみたら?」

陽子「んー、ああいうのって暇とお金をもて余してるオバサンの社交場って感じで面倒くさそうじゃない?何かイヤだわ」

浩介「ふーん」

陽子「あなたはいいわよね、ずーっと途切れる事なく仕事が出来て。女は結婚で仕事がダメになっちゃうから」

浩介「でも、専業主婦は君が望んだ事じゃないか」

陽子「そりゃそうだけど…」

浩介「まぁ、仕事の事はゆっくり考えたらいいよ」

陽子「そうね…」

浩介「お、もうこんな時間だ…寝るか…」

時計の針は23時半を回っていた。

浩介「君はまだ寝ないのか?」

陽子「うん、寝るわよ。ちょっと片付け物してから…」

浩介「そうか…。じゃ、先に寝るよ」

陽子「お休みなさい」

浩介が寝室に行ったのを確認し、陽子はlineを始めた。

『今なにしてる?』

『陽子さん!❤今ゲームしてましたw』

『そうなんだ…。ねぇ、また会える?』

『勿論ですよ!また陽子さんとエッチしたいっす😍』

『バカ(笑)』

『エヘヘ😉ってか旦那さん大丈夫なんすか?』

『うん、もう寝たから』

『そっか。いつ会いますか?』

『今度の木曜はどう?』

『大丈夫っす!❤❤』

『じゃあまた場所とか時間とか、後で連絡するね』

『はい!』

『それじゃお休み』

『お休みなさい!』

携帯を切り、陽子は床に就いた。

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No.2241981 15/08/03 22:00(スレ作成日時)

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No.1 15/08/04 14:20
匿名0 ( ♂ )

【黒い藻】

和代は32歳のシングルマザーで、6歳になる娘、紗季(さき)と二人暮らしをしていた。

夫とは3年前に離婚、パートで生計を立てている。

和代「紗季、歯磨いた?」

紗季「磨いたー」

和代「そう…じゃあそろそろお布団に入って寝よっか」

紗季「うん」

築40年になる木造アパート…
6畳二間に、申し訳程度の台所…
6畳の和室に一枚の布団を敷き、そこに和代と紗季は二人で寝ていた。

紗季「今日ね、ゆきちゃんちに行ったらね、すごい大っきな部屋で、お菓子とかたくさん食べたんだよ」

和代「そう…良かったわね」

紗季「うん!」

和代「ごめんね、お母さん、紗季にあんまりお菓子買ってあげられなくて…。服ももらいものばかりだもんね……。お母さんの力じゃこれが精一杯なの。お父さんがいたらね…紗季にもっと色々買ってあげられたんだけど…」

紗季は黙って和代の話を聞いている。

和代「お父さんね、他に好きな女の人が出来ちゃって、お母さんと紗季を捨てて、その人の所に行ってしまったの。酷いでしょう?お母さんがこんなに苦労して働かなきゃならないのも、生活が苦しいのもね、みんなお父さんのせいなのよ。分かる?紗季…」

小さく頷く紗季…

和代「悪いお父さんね…。お母さん、悲しくて悲しくて、毎日辛いの。その原因はみんなお父さんのせいなのよ。お母さんがお父さんのせいで苦しんでる事、紗季にも分かって欲しいの。お母さんが辛いと紗季も辛いでしょう?」

紗季「うん」

和代「お父さんのせいで紗季も辛い思いをしなきゃならないのよ。だからね、お父さんを恨んで憎みなさい。本当にお父さんは酷い人だったのよ。こんなに可愛い紗季を捨てて、他の女の人の所に行っちゃうんだもん。紗季もお父さんなんか嫌いでしょ?」

紗季「……」

和代「ほら、お父さんの写真…。こんなにニコやかに笑ってるけど、お母さんと紗季を捨てたのよ」

和代は元夫の写真を紗季に見せながら、黒マジックで夫の顔を塗り潰した。

和代「塗り潰すだけじゃダメね…。剃刀で傷付けちゃおうか…」

そう言って和代は剃刀を取り出し、夫の顔部分を刃で傷付けた。

和代「紗季もする?」

紗季「……」

黙りこくったまま、紗季は和代の顔を凝視していた

No.2 15/08/17 20:29
匿名 ( ♂ )

【終焉】

時計の針は深夜2時を回っていた…

彼はまだ帰って来ない

6畳と4.5畳の古い木造アパート
あたしは一人布団の中

その時、玄関で音がした…
帰って来た…

あたしは目を閉じ、眠った振りをした

ゴソゴソ服を脱ぐ音…
彼が布団に入ってくる…

一枚の布団に背中合わせ…
知らない香…
女が付けてた香水?

問い詰めたら…どうなる?
怖くて聞けない…

彼の寝息が聞こえて来た…

誰と会ってるの?
うまくあたしを騙せてるとでも思ってるの?

闇の中、一点を見つめる瞳
常夜灯に照らされた薄暗い部屋で、あたしは頭を巡らせる…

彼との未来が崩れ去って行く
恋愛は惚れた方の負けと言うけれど…
いつからあたしはこんなに弱い女になった?

こんな男…こんな…男…

他に女がいるの?

この言葉を吐いたら…あたし達の関係は終わるだろう…

もうおしまい
終結はすぐそこ…


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