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大切な平凡2 ~明日への幸せ~

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夜の魔術師( 30代 ♂ TcKGh )
16/08/14 12:15(更新日時)

大切な平凡
その後の話になります。

誤字脱字 変換ミスもあるでしょうが、許してくれる人だけ読んで下さい。


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No.2194012 15/03/07 11:23(スレ作成日時)

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No.1 15/03/07 11:37
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

電車の中 由美さんの髪を優しく撫でながら 数日前に祝った近藤達の結婚式を思い出していた。


我ながら なかなかのプロデュースだったと思う。まさに自画自賛ってやつだ。


横にいる由美さんは、頭を俺の肩に付けながら気持ち良さそうに寝ている。
こんな瞬間に幸せを感じていた。

車内に入る日差しと 電車の揺れが睡眠を誘う。ウトウトしかけたが、俺の口を誰かが塞ぐ感じがした。

それは、決して不快なモノでは無く 寧ろ欲情すら覚える。

あぁ 由美さんがキスしてきたんだな?もう少ししたら帰宅出来るのに 帰ったら沢山色んな事が出来るのに 由美さん 我慢出来ないのかな?

由美さんの手が、俺の如意棒に伸びる。いや~由美さん 流石にそれはマズいよ。夕方手前で乗客もそこそこいるのに

でも、拒否するには勿体ない。

No.2 15/03/07 17:40
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

チャックを抵抗無く下ろし 如意棒が弾けれとばかりに飛び出す。由美さんは、自ら下着を下げ 俺に跨ろうとした。

完全に脱げ切れてなく 由美さんの片足にパンツが引っ掛かる それはそれで興奮を助長した。


ユッサユッサと俺の膝の上で腰を振る由美さん。余りにも激しくて出てしまいそうな時 よりユッサユッサと俺の体が揺れる。


由美さん 出ちゃうってば・・・ それなのに俺の体は揺れる・・・
ん? 体は確かに揺れているが、何だ?


「ねぇってば! 浩之さん。浩之さんってば 起きてよ!」

目をうっすらと開けたら 由美さんが、俺の体を揺すっていた。


「もうすぐ駅に到着するわよ。起きないと 寝過ごして次の駅にまで行ってしまうよ。寝ぼけないでちゃんと 起きてよ」

なんとも気持ちの良い夢?どうせなら最後で起こして欲しかった。

俺は、1人でブツブツ言いながら 由美さんに手を引っ張られ改札口へ向かった。

No.3 15/03/08 18:09
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「何の夢を見ていたの? とか聞かないよ。もう~ その御神体モッコリは、何だかなぁ・・・」


「由美さん 電車の揺れと日差し それに由美さんが、頭をくっつけているんだよ。 気持ち良い=エッチな夢に繋がったんだよ。不可抗力だから俺を責めちゃいけないよ」


ニヤリと笑う由美さんの後ろを歩く。まぁ 正直 歩きにくい なんとか静まって欲しいのが本音

改札口を抜けて駅のロータリーに出れば 2人揃って『さぶっ』を連呼。

「由美さん もうすぐ夕方なんだし 駅の中かイオンモールで外食しようよ。お腹空いてさ コーポに戻っても1人だし」


「昼にビッフェで ローストビーフや鴨の椒香焼き 生ハムをこれでもか!って皿に乗せて パスタやピラフも大盛りだったのに キミの胃袋には、呆れを通り越して 感動すら覚えるよ。あと30分 散歩しよう どうせ私も、キミと同じで帰っても誰もいないから 外食する事に反対はしないよ」


そうと決まれば 今度は、俺が由美さんの手を引っ張り誘導した。

No.4 15/03/15 00:16
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ターミナルビルを由美さんの手をしっかりと握り どの店にしようか?
視界が目魔ぐるしく変化する。

そんな中 女性とすれ違った時に 何やら視線を感じる。

「あれっ? 誰か知り合いだったか?」

立ち止まり振り返る俺に 由美さんが顔を合わせる。

「浩之さん 知ってる人なの?」


「じっくり見た訳じゃないけど 誰かに雰囲気が似ている・・・誰だろう?」

考えてみたが、今の俺は、女性よりも、空腹を満たすの先だった。

由美さんのリクエストで和食が良いと言われ 蕎麦屋に入ったが、鴨そばで満足する由美さんに比べ 俺は、カレーうどん+カツ丼。

年齢に反比例する食欲だ(笑)

「浩之さん 食事が終わったらどうする?」

「どうするって 明日は日曜日だからゆっくり出来るし 夕方六時をちょっと過ぎたばかりだし・・・」

由美さんの顔をが段々薄笑いを浮かべ

「核心に触れようよ。奥歯に物が挟まった感じだし はっきりと言ってみて」

「由美さんとエッチしたい」

去年の2月なら 間違いなくセクハラの爆弾発言。

No.5 15/03/15 00:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

こう言った類の発言をした後 どうして顔がにやけてしまうのだろうか?
全てとは言わないまでも 男女共通で スケベな発言の後はニヤリとする・・・と俺は勝手に思っていた。

「浩之さんが、ど~してもって言うなら 私のマンションに来ても良いよ。ど~してもって言うなら」


「由美さん 絶対にズルいよ。その言い方だと 由美さんは、そんな気がないけど 俺がワガママを言って 由美さんを困らせているみたいじゃない・・・でも、発言して欲しいなら ど~しても行きたい」


蕎麦を食べ終わった由美さん おばちゃん笑いで 手を前に出してパチパチ。

「素直で大変よろしい。じゃあ 私のとこへ行く前に キミのアパートへ寄って 着替えを取ってこようよ。 それとコンビニへ寄って 飲み物も買おう」

明日が、月曜日なら きっとこんな具合にはいかないだろう。由美さんと付き合いだして 男女の仲になって 由美さんのマンションで泊まる回数が多くなっていた。

会計を済ませると 外で    
「ごちそうさま。今度は、私がおごるから 男のプライドが~とか言わず すんなりご馳走させてね」

由美さんの笑顔が待っていた。

No.6 15/03/15 02:26
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

手を繋ぎ 駅のタクシーのりばへ向かっていた。もう 頭の仲は、当然スケベな事しかない。

タクシーに乗り込み直前に 由美さんが後ろを振り返った。


「どうしたの由美さん 何か忘れものでもしたの?」


彼女は、首を傾げながら
「う~ん・・・何か視線を感じたんだけど 誰かに遠くから見られていた気がして」


俺も、周囲を見渡すが、怪しい人物は発見出来なかった。

ただ! この時に気が付いていれば、数ヶ月後におきるトラブルを或いは回避出来たのかもしれない。

タクシーに乗り アパートに着くと五分で由美さんのマンション お泊まりセットを用意して マンション前のコンビニで下ろして貰った。

「浩之さん タクシー代半分だす気持ちは嬉しいよ。でもさ・・・私の方が年上なんだし 甘えれる時は、甘えて欲しい」


他意は無い。由美さんは、きっと俺自身の財務状況を心配しての事だろう

俺達2人は、コンビニで必要な物を買い 部屋へ向かう。2月も下旬へ向かっているとはいえ
19時を過ぎれば 辺りは暗い。俺と由美さんは、寒さから逃れる為に 急いで部屋へ向かった。

No.7 15/03/15 12:43
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

オートロックを外しエレベーターに向かう。
門番のじいさん ばあさんは、勤務時間を終えたからであろう 窓は締め切られカーテンが掛かっていた。

エレベーターに乗ると俺は、イタズラの虫がムズムズと
由美さんのお尻に手を伸ばした瞬間

「この中24時間 遠隔操作で録画されているから 変な事すると警備会社の人が飛んで来るぞ~ もう少しだけ 我慢しようね。大きなボクちゃん」

忠告を聞き エレベーター内を見渡せば 確かにカメラが・・・ しかも、天井に一台 前と後ろに一台

良かった 触る前で(笑) 発情していたらヤバかった。

由美さんがドアを開け チェーンとキーロックをしたかと思えば 振り返って「フッフッフ」と笑いながら近づく。

俺は、生け贄のヤギの如く やや震え後ずさり。


「あ~ もう~ 直ぐに抱きついて来ると思ったのに なんで顔をひきつらせながら 後ずさりするのよ!」

「由美さん 最初は、そのつもりだったよ。だけど何かの魔女みたいに近寄られたら・・・ちょっぴり恐怖を・・・」

No.8 15/03/21 16:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

人間が『欲』というモノを抱いている限り 食欲や性欲の類は無くならない。しかしだ! 今日の由美さん やや鼻息が荒い。


「浩之さん、はっきり言う。今の私は 近藤さん達に触発されて 思いっきりエッチな事をしたい さぁ 覚悟を決め手裸になりなさい」

由美さんと付き合いだしてM気味と解釈していたが、実はS気がやや強いと 今更ながらに痛感。


「お、お姉様 優しくして下さいね」


「うむ 心配しないで キミを喰らってやろうじゃないの わははははっ」

俺が意識してた訳じゃないが、ベッドに横たわると 両手で顔を塞ぎ 内股になり足を閉じていた(笑)

時間をたっぷりかけ 一戦目が終わると 2人共笑いが出てきた。


「浩之さん 幸せだね。好きな人が直ぐに側にいて 愛し合いながらエッチをして 朝、起きた時にキミが横に」


「由美さん それも明日は日曜日だよ。一休みしたら ダブルヘッダーだね。」


「ねぇ ダブルヘッダーって何?」

野球用語で1日に2試合続けて試合する事を教えると・・・
由美さんの口からトリプルヘッダーにしようと はにかみながら言うとこが、また可愛い。

No.9 15/03/21 18:55
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

チューボーですよを見ながら 烏龍茶を飲んでいた時に 近藤から電話が、かかって来た。

「浩之 温泉旅行ありがとう。入籍と写真だけと考えていたから 披露宴だけでも嬉しかったのに ホテルの一泊旅行までプレゼントしてくれて。別に用ってほどのモノじゃないんだ。なんとなくだが、きっちりとお礼を言いたい気分だからさ」

実を言えば 俺も、今 近藤が何をしていたか気にはなっていた。


「由美さんと会っている時に 俺も、普段だと頭に浮かぶ事が少ないのに・・・ 今は、幸せを噛みしめてGREE熟とラブラブなのかな?なんて思っていたよ」

「浩之達は、あのまま電車に乗って 普通に帰宅したのか?」
近藤に外食して それから由美さんのマンションに来ている事を教えた。
結婚する前の近藤なら きっと茶化してきたと思う。

今夜の俺も、近藤も大人だった。卑猥な勘ぐりをせず 静かに電話を終えた。

「近藤さん達 ゆっくりしていた? みんなで集まってまだ5日経つか経たないかなのに もうかなり前 大分昔の話。そんな気分だよ」

時間の経過か・・・

No.10 15/03/22 17:36
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

昨年の今頃 由美さんからバレンタインを貰い大はしゃぎしていた。 あのチョコレートのブランド名 なんだったかな・・・

それから一年後に 近藤が結婚し 俺には新しいパートナー由美さんが側にいるなんて予想だに出来なかった。


「ねぇ ひ・ろ・ゆ・き さん。ボチボチ第2ラウンドどうかな?」

俺は、由美さんに覆い被さり 彼女の股間に顔をつける。
由美さんの悩ましい声が段々とヒートアップ それに伴い息づかいも荒く

指と舌で十分に秘部を濡らすと彼女の紅潮した頬に手を当て

「由美さん じゃあ行くよ」

うなずく由美さんの顔を見て 腰にグッと力を入れた。ゆっくりとじっくりと ピストンして 騎乗位から 後背位と楽しみ 最後は、やや変形の松葉くずしで果てる。

「浩之さん 最近 終わりがけになると 変な体位で終わるよね。ひょっとしてお気に入りの体位なの?」


「う~ん・・・気にはしていなかったけど 知らず知らずの間に願望ってのが、行動として出ているのか?AVの見過ぎかも知れないけどね」


2戦目を終えると 早朝から起きていた余波がここに来て
自然と2人共 朝まで寝てしまう。

No.11 15/03/28 17:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

16日の日曜日 満足な熟睡感とは反比例して 時計に目をやれば まだAM8:10。


隣にいるはずの由美さんは、起床していた。

「おはよう由美さん。日曜日なのに早起きなんだね?」

キッチンに向かって挨拶をする。


「早いって程じゃないけど 年齢的なモノなのかも知れないけど 眠りが浅くて 休みの日でも、余程の事が無い限り 昼間で寝る爆睡は無いよ。その点 キミを見ていると実に羨ましい。味噌汁と鮭と味のりだけど ご飯がもう少しで出来るから 待っててね」
彼女のマンションに泊まると こんな感じの朝を日常的に迎える。
最初は、遠慮がちだった俺も、由美さんの行為にすっかり甘えていた。

「魚の焼き加減も、味噌汁の味も上手いね。毎日食べても 絶対に飽きが来ないと思うよ」

「じゃあ 誰かお嫁さんに貰ってもらおうかなぁ・・・」

俺は、ちょっとドキッとしながら必死に反論した。


「由美さん 誰かって!!! 誰かって 俺がいるじゃん」

発言が終わると 彼女の笑い声が部屋に響いた。くそ~純情な男性を手玉に取りやがって(笑)

No.12 15/04/04 19:30
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

特別な事が無くても、日常を普通に暮らす事がいかに大切か十分に知っている。

だからこそ 由美さんの手料理には感謝を毎回している。

「この後 私は、スカートとパンプスを買いに行くけど 浩之さんはどうする?」


一緒に居る事は、決して嫌じゃない 嫌じゃないけど お互いのプライベート時間も大切にしたい。

「う~ん コーポに帰って ゲームか昼寝でもしようかな?何時も一緒に居る事に抵抗は無いけど ちょっとした息抜きも必要だと思うんだよね」

俺の考えに 由美さんも賛成してくれて コーポ近くまで送ってもらった。

部屋に入り 一息すれは 頭に浮かぶのは、やはり近藤の事であった。

2月に入りバタバタだった。
近藤夫婦とビッフェで食事したのが一昨日。
ゆきえちゃん 近藤 残りは、俺と博子ちゃんが独身。

結婚に焦りを感じた事はないけど まさか博子にも追い抜かれたりして・・・
翌日の朝 ドアを開けバス停に向かうとあまりの寒さに再び部屋へ向かい 重装備してからの出勤。

No.13 15/04/12 15:58
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

早朝に出勤。着替えて食堂へ向かい コーヒーを買って着席。何時もの光景だが、それでも昨年までの事を多々思い出す。

プリンちゃんと毎日やっていたメール 別れた時は依存があったから メールしない事で不安になったりイライラしたり

由美さんと仲良くなっていなかったら 由美さんが、俺の彼女になってなかったら・・・

今も、考えすぎの不安が抜けきれない。

3月に入り 俺と由美さん 近藤とGREE熟 ゆきえちゃんと旦那さん 平和な日が続いた。


博子ちゃんを除いては・・・

「浩之! ゆきえちゃんから聞いたか?博子ちゃん ちょっとヤバい奴に惚れられたみたいで 只ならぬ雰囲気みたいだぞ!」


近藤からの電話で改めて 状況を知ったが・・・ 新しい彼氏でも出来たのだろうか?

「近藤 どうヤバい奴なんだ? 素行が?人間性が?」


「その辺は、俺も又聞きだから 上手く言えないけど 浩之!お前、博子ちゃんに電話してあげたらどうだ?」


なんで俺なんだよ!! それを言い掛けた時に 自分でも『判った』と返事した事に驚いた。

No.14 15/04/12 16:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

博子ちゃんとは、近藤の結婚パーティーの絡みで つい先月も電話をした。

久しぶりなんていう緊張も無く ためらいもなくダイヤルする。

するが・・・何度も呼び出しをしているけど出ない。出れない状況なのか?意図的に出たくないのか?

う~ん 思わずため息が出た。近藤に情報を与えたゆきえちゃんに電話しようとした時 メールがやってきた。


「浩之さん 今 ちょっとごめん。8日の土曜日空いてる? 出来れば会って話がしたい」

それだけの文章なのに たたなる様子が読みとれた。
先月 みんなで会った時 元気だったと思えたのだけど(?_?)
メールの返事には了解と打ったが、電話をかけた時とは違い 即「ありがとう」と返信が来た。

2日の夕方 由美さんのとこへ 頼まれた物を買い そこで夕食をご馳走になる。


「浩之さん 食べている時 心ここに非ずって感じだよ。料理・・・不味かったかな?」

俺の態度は、余程分かりやすいのかも?
博子ちゃんの事が頭に浮かんでいて それを由美さんに射抜かれる。

No.15 15/04/18 13:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「由美さん 付き合う様になってから このマンションで食事する回数が増えたけど ただの一度すら不味いと感じた事はないよ。他人の交際に第三者がとやかく言うと 状況が可笑しくなる時がある。近藤から 博子ちゃん付近に黒い渦があると聞いて 取りあえず電話したら出なくて そしたらメールで今週の土曜日に会って欲しいと頼まれて・・・」

由美さんが眉をひそめながら

「黒い渦ってのが ちょっとあれだよね。私、用事が無かったら一緒に付き添ってあげれるけど」


心配そうな顔をしている彼女に 笑顔で大丈夫と告げた。
だけど本当に大丈夫なんだろうか?変なのが登場したりしないだろうか?

近藤を連れていっても、乱闘になったら足手まといになるし
俺自身が、制御不能になるのなら やはり誰かを連れて行くべきだし


「ゆきえちゃんは?」

由美さんの発言にびっくりしつつも

「由美さん 今 俺が何を考えていたのか判るの?」


「うん だって顔に書いてあるよ。手鏡を貸そうか? ほら」
慌てて鏡を見て 顔をさする俺に 由美さんが爆笑する。

「浩之さん あまり深刻に考えないの 時には、行き当たりばったりも良いものよ」

確かに・・・ 先の不安を考えても、博子ちゃんを取り巻く環境が判るわけじゃないし・・・

No.16 15/04/18 19:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

事前にメールでゆきえちゃんに電話出来そうな時間を確認。
俺は、勤務を終え 帰路を急ぐ
元を正せば ゆきえちゃんから近藤経由で聞いた話。当人から聞く方が、紆余曲折も少ないと思った。

着信歴からボタンをクリック。呼び出し音が鳴るか鳴らないかで ゆきえちゃんが出た。

「浩之さん 博子ちゃん系の話だよね?」

『系』 系ってなんだ?(笑)

「うん まぁ そうなんだけど。ゆきえちゃんは、近藤に話をしたんだよね? そのネタをゆきえちゃんは、どこから手に入れたの?」

「え~っと えっとね。最初は、博子ちゃんが男の人と歩いているのを見て 次に 私が冷やかしの電話したら・・・ 反応が可笑しくて 何か困っているなら 話を聞くよからね。・・・っと言ったら きっと誰かに話を聞いて欲しかったのだと思う。変なのに付きまとわれて困っていると教えてくれた」

俺が電話をした日曜日も、ひょっとしたら困った状況にあったのだろうか?

「ゆきえちゃん 俺が電話したら 博子ちゃんの呼び出し音は鳴っているのに 出ないんだよ。代わりにメールが来て 5日後に会って欲しいと頼まれて」

「浩之さん 彼女と一緒に会ってみたらどう?」

No.17 15/04/19 15:54
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんも、由美さんと似た事を言った。

「ゆきえちゃん それがね・・・用事あるとかでダメなんだよ。由美さんからも、ゆきえちゃんを誘ったらどう? そんな感じでアドバイスを貰って だから用事がなかったら ゆきえちゃん 俺に着いて来てくれないかな?」

「土曜日か・・・ 昼間だと良いけど 夕方とかになるなら旦那さんに一言いるかなぁ?」

一人で博子ちゃんと会う事を回避した 俺からすれば、なんとか昼に会う段取りを取らないと

「あっ!ダメだってば」

「ゆきえちゃん OKと言ったじゃない!」

何やら小声が聞こえる。

「浩之さん そうじゃなくて 今、主人が私にイタズラをして 胸を・・・」

「あぁ はいはい。まだ一年も経ってないし 新婚さんだかね。じゃあ また詳しく決まったらメールするから」


ちくしょ~ いいなぁ
俺も、そんなイタズラしてみたいよ。
妄想だけが、膨らむ(如意棒もやや反応しかける)

No.18 15/04/26 18:10
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんとの電話を切り 即、由美さんへ電話で経過を伝えた。


「由美さん なんとかゆきえちゃんへ 土曜日の予定を昼限定だけど確保したよ」


「良かったじゃない。余所へ振ったから気には、なってたのよ。2人居れば 何かあった時でも片方が、誰かに連絡取れるからね。それで ゆきえちゃんはどんな感触だった?即座に引き受けたの?」


ゆきえちゃんとは、厳密に言えば、了解を取り付けただけで ましてや おっぱいを揉まれてエッチな声が出たから そこで切ったと・・・ 全部話していいものか?

「浩之さん! 何か難しい話にでもなってるのかな? 簡単でいいよ。箇条書きみたいな感じで簡単で」

「由美さん じゃあ簡単に言うね。夕方は、旦那さん次第 だから昼間なら・・・ それと終わりは、ゆきえちゃん 胸を旦那さんに揉まれて 気持ちよくなって声が出て そこで終わり」


俺が、答えにくかった その事を由美さんは、笑って過ごしてくれた。

決して エロモードじゃなくありのままを伝えたのだけど 深読みされて 茶化されたりしたら もう由美さんにも一緒にエロモードになって貰わないと・・・

ホッとした様な 少し残念もあったりして

No.19 15/05/02 18:53
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

誰かと遊びに行く約束、彼氏彼女とのデート。その日が早く来て欲しいと願い 待ち遠しいけど案外早く来る。
逆に 余り乗り気では無い日
も結構早く来たりする。
8日の土曜日に博子ちゃんと会う日をセッティングしてからというもの

もう 土曜日なのか?と憂鬱になった。
ゆきえちゃんとの待ち合わせで合流し 互いに決めた事の確認をした。

「浩之さん 希望の夕方じゃなくてごめんね。主人の実家にどうしても 夜8時には到着しないと駄目みたいで 主人からも18時には出発しないとマズいと言われ・・・」


「ゆきえちゃん 来て貰えただけでも感謝だよ。いくら俺が強がっても、一人じゃ心細いからね」

再確認の為に ゆきえちゃんが俺に顔を近づけて発言した。

「暴力系になったら 私が、回りの人に助けを求め すかさず近藤さん達に電話する。浩之さんは、変な相手が居たとしても 挑発しない 挑発に乗らない」

そうなんだよ。そこなんだよ。博子ちゃんが、一人で来ていれば問題はないのだけど

No.20 15/05/02 22:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

指定されたファミレスに向かう。俺も、ゆきえちゃんも気が重たい 下を向いたまま無言で歩く

やがて 到着。ゆきえちゃんが、博子ちゃんへメール。
俺とゆきえちゃんは落ち着かない。俺がドリンクバーで何度もおかわりすると ゆきえちゃんが大笑いした。

「浩之さん お見合いするのとは違うんだからね。もう 何回おかわりしてるの」


そうなんだけど 彼女の言う通り 自分でもガブ飲みしている。

「ゆきえちゃん 博子まだかなぁ 1人でくるかなぁ?」

店の入り口から客が来る度に 視線が来客に向く。

「浩之さん まだメールしてから15分だよ。約束の時間まで20分もあるし のんびり待とうよ」

この時は、ゆきえちゃんの のんびりとした性格に救われた。何杯目のメロンソーダか忘れたが、次のおかわりをと 席を立った時に博子ちゃんが到着した。


「あれ? ゆきえちゃんも一緒なの?」

満面の笑みでゆきえちゃんが答えた。

「浩之さんのお目付役だよ。私としては、大役。博子ちゃんは1人なの?」


おぉ ナイスゆきえちゃん。俺は心から思った。

No.21 15/05/03 18:25
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

こんな時 天然の割合が高い人は、羨ましい。相手の出方 その場の駆け引きを考えなくとも 思いついたまんまを喋れる。

「俺は、近藤から話を聞いた時に 博子ちゃんが、ろくでもない人間に絡まれて それで決着をつける為に 土曜日を空けて欲しいのかと思ってたよ。最初は由美さんに着いてきて 貰おうかと思ってたけど用事あるからと だからといって1人で来て 何かあってもと それでゆきえちゃんに来てもらった」

「まぁ 変な人と言えば変な人なんだけどね。でも、まるっきり相手が悪いかといえばそうじゃない。その男性40歳の同じ会社の人なんだよね。気の弱いとこもあるけど ややオタク系の人で」

やや気が弱い オタク=近藤が頭に浮かんでしまう。それにエロが加われば まさに奴そのもの

「変な展開になったのは何時頃なの?もう長いの?私が、近藤さんと浩之さんに種を蒔いちゃったから やっぱり気になるなぁ」

ゆきえちゃんなりに話を広めた責任を感じていたのだと 初めてその時に知った。


「ゆきえちゃんは公務員の旦那様 近藤さんは、GREEで知り合った女性。浩之さんは、結婚はまだだけど 由美さんがいる。私だけなんだよね。相手が居ないのは」

No.22 15/05/05 15:56
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

視線はテーブルに しみじみと口を開く。近藤を始めゆきえちゃんや俺は、十分にその事を知っていたから 博子ちゃんの前では意識させない様に気は使っていた。

「ゆきえちゃんも、浩之さんも、夜 1人で居る事に不安になった事ある? 台風や災害が身の回りにおきて不安になった事ある? 年齢的なモノもあると思うけど 深夜、誰かに話を聞いて貰いたい 落ち込んだ時 優しく言葉をかけてもらいたい 1人だと ある日突然 寂しさの恐怖が襲って来るの」

俺も、ゆきえちゃんも言い返せなかった。
おそらく誰もが経験した事なのだろうけど

側に誰が居ると つい 経験した事が遠のき やがて そんな事があった事すら忘れてしまう。

「博子ちゃん 私は何時でも空いているよ。主人も大事だけど 博子ちゃんも大事なんだし」

この状況においては、ベストアンサーだと 俺は顔を縦に振りながら思う。

「博子ちゃん つまり その寂しさから解放されたいがゆえ 会社の人とトラブルに? こないだ電話した時に出れなくて メールで返事が来たのは、その男が側に居たからなの?」

博子ちゃんは、頷くが・・・ その男性との関係がイマイチ理解できない。

No.23 15/05/05 23:41
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「私も、狡いと言えば狡い。一時の寂しさを その男性で穴埋めしようとしていたし エッチはしてないけど 相手がエロ写メを欲しがったから 悪ふざけのまま ズルズルと」


博子ちゃんは、パンチラ写メの件もあるから 俺としては、うむ~と 唸るしかなかった。

「博子ちゃん ズバリ聞くけど その男性とは付き合っているの?それとも一方的に付きまとわれているだけ? 話し合いで解決できるなら 俺も立ち会うよ。まず、俺とゆきえちゃんに その男性と博子ちゃんの間柄を教えてよ」

考えがまとまらないのだろうか? しばらく沈黙があったのちに

「近藤さん達の結婚パーティーの後 心に穴が開いたみたいになって 会社でも、上の空が多くて そんな時に Aさんが私に話しかけて来て 話をしていくうちに 面白い人だなぁって アドレスを教えて 電話番号を教えて 更に仲が良くなって」


博子ちゃんが話し終えると ゆきえちゃんが、目を大きくして言う。

「博子ちゃん!! Aさんって何?」

俺も、博子ちゃんも笑ってしまった。突っ込むとこは、そこかよ (笑)

No.24 15/05/06 14:20
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「ゆきえちゃん Aさんってのは、単なる名称にすぎないよ。博子ちゃんが、話を判りやすくする為にAさんと言っただけで 俺が気になるのは相手はどんなアプローチを? 話しかけて来たって事は、博子ちゃんに好意があったから近づいたの?」

「なんて言うのかなぁ~ もっと仲良くなりたいからアドレスを教えて欲しい まったくベタな文句だったよ。今時ね そんな事を言う人がいるなんてね。ただ、その直球が良かったのかな?」

思わず 笑いが出そうになった。そんなベタな・・・だって
俺が由美さんのアドレスを聞き出したまんまじゃないか(笑)

ちょっとだけ そのAって人に親近感が湧いたぞ。

「博子ちゃん それがどうエロ写メに繋がるの?」

思ったままを口にするゆきえちゃん。それがゆえに核心を突く。


「相手になれてくると 段々と踏み込んだ話をするよね?メールだけじゃなく 電話だと 寂しいと思う夜だって 相手が横に居る感じになるし 私が、少し酔っている時かな? 欲求不満とか無いの?って相手に聞いたら 1人でやっているからゴニョゴニョと 近藤さんや浩之さんと違って 照れくさそうに それがまた 私には初々しくて」

No.25 15/05/09 11:03
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

なんだとぉ~ 俺や近藤と比べるなんて100年早い。男に生まれたからには、そりゃ 誰だってオ〇ニーくらいするさ

それに近藤の性欲には、到底追いつかないぞ
それを発言しようとした時に 再びゆきえちゃん。


「その流れだと 相手からも、博子ちゃんはどうしているの?そんな風に聞かれても自然な流れだよね」


「酔っていたのも多少はあるけど やっぱりムラムラや寂しさが先行していたのかもしれない」


今日のゆきえちゃん 切れ切れだった。相談者として呼ばれた俺よりも、女性ならではの意見が炸裂。


「博子ちゃん ゆきえちゃんから近藤 近藤から俺に話が来たけど 厄介な相手って 具体的にどう厄介なの?」


「さっきの話の続きとして聞いてね。電話して仲が更に良くなって エッチな話もごく普通になった時に 私がパンチラの写メを送ったら 凄く興奮したみたいで 日を変え更に数枚あげたの 2人でデートもして ハグしてキスして でも、はっきりと告白があった訳じゃなく・・・ 浩之さんは、会社の人 年上の人と付き合う時に 俺の告白は、これだ!ってのはあったの?」

あったの?と言う程年月も経ってないし まだ4ヶ月前の話だから記憶にはしっかりと・・・

No.26 15/05/10 16:31
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

そういえば・・・昨年の12月から付き合いだした 成り行きを話してたか?

「博子ちゃん 俺 昨年の忘年会あとの事 話してた?」

「近藤さんから 浩之さんと由美さんが正式に付き合う事になったのは、私も、ゆきえちゃんも又聞きだけど聞いたよ。だけど詳細は知らない」

「浩之さん 私も知らない このさいだから 私と博子ちゃんにも教えてよ」

俺は顔が思わずにやけた。このさいって 『どんな際』だよ。仕方ないと思いつつも 決して嫌ではなかった。


「昨年の忘年会で 由美さんが自己紹介したのは覚えているよね。あの時 由美さんが俺の彼女的な発言をして 俺は、照れもあったから否定的な事を言い返したけど その後 ゆきえちゃんや博子ちゃん達は帰って 俺達4人はカラオケに行ったんだよ。到着時に由美さんも、GREE熟もかなり酔っていて GREE熟はトイレへ 俺は由美さんに肩を貸して三人で部屋に入ったけど そこで由美さんがソファーに体勢が悪く その時スカートが、めくれパンチラを露出。由美さん 寝てしまったのか?なかなか起きない。俺も近藤も興奮して 近藤がスマホで撮影しかけた時に俺が遮ったんだ。あいつ曰く 彼氏でも無いのに なんで撮影させてくれないのかって? そこで 俺が口から出任せで由美さんは俺の彼女だと近藤に」

No.27 15/05/10 20:55
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

切れ切れのゆきえちゃん じれったいと感じたのだろう

「浩之さん 私も、博子ちゃんも聞きたいのはそこじゃないの 下手な前戯はいらない 即ズボッと欲しいのよ」


「ゆきえちゃん 今日は、冴えているね。カラオケが終わって 由美さんの車でマンションで行ったんだよ。帰りの交通機関はとっくに終わってるし 由美さんに車を貸してと言ったら 泊まっていけばと その時に簡略化すれば 由美さんから告白があって 付き合って彼氏になって欲しいと もう驚いたね。色んなきっかけがあれど あんな形で交際がスタートしたんだから」


2人共 俺の顔を食い入る程見ている。

あれ? 今日は、俺と由美さんの事か?

「ひ 博子ちゃん 俺と由美さんの事じゃなくて 今日は、博子ちゃんの相談で来たんだよ。だったら 博子ちゃんの話が先決だよ」


「だからね。浩之さん、全部繋がっているのよ。私とAさんの関係 ちゃんとした告白も無い だからこそ浩之さんと由美さんの話を持ち出したの」

なんだかノロケ話なのか 根本的に何に悩んでいるのか 俺は見えなくなってきた。

No.28 15/05/16 23:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

話を聞いていた限りでは そこまで嫌がっている風には見えない。

やっぱりノロケか?
チラッとゆきえちゃんを見た時に 博子ちゃんが再び口を開く。


「別にね 彼氏なりたいなら 手順を踏んでくれたら私は構わない。だけど このままだと 都合のいい女になってしまいそう。今のなぁなぁ的な感じだと振ってしまうと思うけど 彼の煮えきれない態度が変な向きに なるのも困るけどね。実際 住んでいる近くで出くわして あっちは、偶然だね! なんて言うけど・・・」


「けど?」


「一週間に四回も会うのって偶然だと思う?ゆきえちゃん もし、男の人にそんな感じの行動をされたらどうする?」


つまりあれか?ストーカーもどきと彼氏になって欲しい その狭間で悩んでいる。そんなところだろう

俺が、格好良く台詞を決めようとしたら 目を輝やせて ゆきえちゃんの失笑を誘う返事があった。


「博子ちゃん 私ならね 私なら こら~ こんなとこで何をしてますか~ お家に帰りなさいって言うよ」


俺も、博子ちゃんも自然と笑みが出た。

No.29 15/05/17 00:28
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

博子ちゃんは、博子ちゃんなりに悩んでいるのは、間違いないと思う。真剣に悩んでいたから 今回の運びに

「博子ちゃん 相手の出方を見るのは、危険かな?」


「浩之さんが言う出方って?」

「直接さ 相手を呼び出して まぁ好意があるのは確かだと思うけど 目ので博子ちゃんが思っている事 Aって人が思っている事 互いに打ち明けて それから打開策 それも有りなんだと考えたけど その時には、俺も必ず立ち会うから」


博子ちゃんがテーブルに目をやって黙ってしまった。
俺は、不味いことでも言ったかな?

「私、三連休のどれかだったら なんとか予定を組めるかな?浩之さんは、どう?」


「どうも こうも 直接会って話し合いをと 言ったのは俺だからね。当然あわせるよ」

「博子ちゃん ひょっとしたら 私 次に来れないかも?近藤さん呼ぶ?」


ゆきえちゃんなりに 一生懸命 場を作りたかったのだろう。
そんな思いやりも、彼女の良いとこだ。

二週間後に集まる。詳細が決まり次第メールで連絡する。これらを決めて解散した。


俺は、解散後 奴におしおきする為に 急ぎ足でむかう。

No.30 15/05/17 00:40
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

地下鉄に乗る前にメールするが、一向に返事が来ない。電話をするも呼び出し音だけ

可笑しいな まだ用事が終わってないのか?
今から 引き返す訳にもいかず そのまま近藤宅へ行く。

改札口を出て 少しした時に 近藤から折り返しの電話があった。


「浩之さん どうなった?博子ちゃん 追いつめられた感じだったか?」


「悩んではいた。ゆきえちゃんが、一緒にいたから別の意味で頼もしいと感じたよ。ところでさ・・・ お前 俺に説明した事を覚えているか? 博子ちゃんに付きまとっている男 サイコ野郎っぽく言ったよな! それの確認をしたくて連絡したんだ。今 お前の家に向かっている。まさか 家に居ないなんてオチは無いよな?」


「いや~ これが1時間前だったら マジヤバかったぜ。ついさっき家に帰って来たとこ。そうだ!! 由美さんも、こっちに向かっているから4人で食事でもしようぜ」


「あぁ 良いな。食事か 腹も減っているし 由美さんも来るなら丁度いい・・・ 由美さんも来る?」

俺が、理由を聞こうとした時 すでに奴は携帯を切っていた。由美さんが・・・
なぜ?

No.31 15/05/24 13:52
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

PM17:40
近藤宅到着。
俺の頭の中は、博子ちゃんよりも、由美さんがこちらに向かっているという事。


なぜ?が頭を巡る。本来なら由美さんに着いてきて貰うはずだった。されど当人から用事があるからと やんわり断られる。

「おっ! 浩之 思いの外早かったな?頭の中 グ~ルグルだな。とにかく ソファーに座って待ってくれ 冷蔵庫から飲み物を持ってくるから」

言われるがまま 座って待っていると そこに由美さんとGREE熟が一緒に入ってくる。

「あらっ? キミ結構早く着いたのね」


「由美さん あらっ じゃないよ。今日は、用事があったんじゃないの? 近藤に電話をかけた時 由美さんも向かっていると聞いてびっくりだよ。なんか解せないなぁ」

由美さんが口を開きかけた時に 近藤がオレンジジュースを運び 更に由美さんの代わりに返事をしようと

「ぶーちゃん 駄目よ。彼氏彼女の話は、他人が口を挟んだら こじれるから」


GREE熟 結婚してから 彼に対する手綱がきつくなった気がする。

No.32 15/05/24 14:12
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「キミね そんなに拗ねた言い方しないの まったく~ 午前中用事があったのは事実よ。それが思ったよりも早く片づいて 環状線乗ろうとブラブラしていたら 近藤さん達に出くわしたの」


「よし よしもう良いだろう?俺にも喋らせてくれよ」


咄嗟に 待てパトラッシュと声が出てしまった (笑)
GREE熟が言ったのに 近藤は、俺と彼女の会話に入りたいのか 身を乗り出して話してきた。


「私が、ぶーちゃんに頼んで 由美さんを昼食に誘ったのよ。和食を食べながら 会話の中身は・・・博子さんの話題に」


「ちょっと 俺がしゃべるんだよ。良いとこ持って行かないで それで 浩之どうなった? 修羅場があったのか?」


なるほど 奴の狙いは、そこだったか(-_-#)
どうしよう 話を盛ってやろうか? 顔がニヤてしまう。それを見越した由美さんが

「普通に話してね。面白おかしくじゃなく あったままね。」

由美さんと付き合い始めて 数ヶ月。俺も近藤同様に手綱を握れていた(笑)

No.33 15/05/24 16:16
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「単刀直入に言えば、修羅場は無かったね。それどころか・・・ 近藤から聞いた厄介な男も、何か怪しいよ」


「浩之 待てよ。俺は、ゆきえちゃんから聞いたままを・・・若干盛ってだな・・・ お前に騎士役を与えてあげようと・・・」


「俺には、由美さんが居るだろう。なぜにナイトをこなさないといけない?話を博子ちゃんに戻すが、困っているのは事実なんだ。そこで 俺とゆきえちゃんの提案で その男性を呼び出して 改めて真意を問う事で落ち着いた」

三人共 第二ラウンドがあると分かった時点で好奇心を全面に出した。

もっとも 次はゆきえちゃんじゃなくて 経験豊富な由美さんか GREE熟に着いてきて貰いたい願望があるけど

「それで浩之 次は、いよいよ俺の出番なんだな!(^_^)v」

「いや 近藤お前じゃない他の人を」


「なぜ!」
(`ヘ´)

「お前が頼りにならない事は無いだろうが、やはりここは、俺の暴走を防ぐ為にも 由美さんかGREE熟を推したい」

近藤の膨れっ面をよそに 話は進んでいく

No.34 15/05/31 10:16
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺の予定としては、三連休のうち どれかで一応の決着を望みたいが、男女の仲だけにどうなるのか・・・

「由美さんは、三連休のうち どれかは空いてそうな時はある?」


目を伏せて考え込む。まさか!前回同様 何らかの予定がなんて事は・・・

「う~ん まぁ あるかな?」

やっぱり 仕方ないGREE熟へ予定を聞きかけた時

「これっ! キミね あっさりしすぎでしょう! 普通だったら何の用事 俺が居るのに 誰かとまた予定でも? そんな感じで拗ねたって良いと思うぞ」


「じゃあ 由美さん何の予定があるの?」


「じゃあ? じゃあって何よ!! せっかく・・・キミと楽しい三連休をと考えていたのに」


拗ねるのがおれじゃなく 由美さんだった。その姿をGREE熟が見て笑う。

「浩之 マズいじゃん。由美さんは、きっと三月の三連休をずっと前から楽しみにしていたんだよ。あんな事やこんな事をしたいって キャ~っ エッチ~」


こいつも あれなんだろう きっと無視すると食いついてくるんだろうなぁ

No.35 15/05/31 11:36
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

いちいち振るのもダルいが(笑)こいつにも、話を振ってあげましょう。

「近藤 由美さんと話し合いでもしたのか?何故 由美さんの考えが分かる?」


「浩之 あのなぁ バレンタインが終わりホワイトデーが終わり そして迎えた連休。気分は、もうあれしかないだろう。その辺りは 男が読み取ってあげないとな」

結婚して なんか女性の扱いに対しては、近藤の方が数歩先に進んでいるのかもしれない

この場は、反論する事なく すんなりと下がろう。

「由美さん 改めてさ 三連休予定していたのだろうけど 半日 場合によっては1日になるかもしれないけど 一緒について来て欲しい。その後は 由美さんにきっと満足行く奉仕を努力すると約束するから」


由美さん ニヤケながら

「もう~ 最初からそんな感じで頼めば良かったのに 私に任せて 何があってもキミの暴走は止めてみせるから」

由美さんのスケジュールは抑えた。後は、博子ちゃんが何曜日に指定を入れるか

夕方一段落して 四人で回転寿司に行く事になった。

No.36 15/05/31 11:51
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

スシロー くら寿司と車を向かわせたが、時間帯が時間帯だけに混んでいた。
「あぁ! イライラする。浩之 他に行こうぜ。なんで家族連ればかりなんだ 大体 回転寿司に行こうって誰だよ!!」


「近藤 腹が減ってイライラは俺も同じだよ。だけど 最初に回転寿司が良いと言ったのは、間違いなく お前だぜ。由美さんやGREE熟は洋食と言ったのに即座に却下して」

彼を諭していたものの 実際 俺も空腹が絶頂に。


「ねぇ 浩之さん 昨年末に私と会ったスーパー覚えているよね。あそこの近くに確か かっぱ寿司がオープンしていたよ。あそこはどうかな?」


GREE熟の案内され 到着したかっぱ寿司。ここは先の2店舗に比べたら 駐車場へ入る列がある訳じゃないし 中も家族連れが三組 後はカウンター待ちが5人。

雑談をしていたら ものの20分で着席。タイミングが良かったのだろう


「我が妻ながら good good。よくぞ かっぱ寿司を知っていて 褒めて使わす」


「お殿様 ありがとうございます。では、お言葉に甘えて ここの会計を宜しくお願いします」

No.37 15/06/06 15:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

流石はGREE熟。近藤の奥さんをこなしているだけはある。
真っ赤な顔をしている近藤も、自ら振った話がよもや奢る羽目になろうとは 失笑してしまった。


4人共 空腹がMAX。しばらくは、寿司を食べ 落ち着いてからの会話になった。


「ぶーちゃんは、相変わらずだけど 浩之さん あまり食べなくなったのね。年齢が上がるにつれてなのかな?」


「いやいや 浩之さんも、近藤とほぼ変わりないよ。今回は普段よりも食べないってだけで それでも15皿は食べているんだから」

由美さんとGREE熟は笑うが、近藤の20皿以上食べるのが、異常なんであって 俺は年齢に比例しての皿数だと 心の中で叫んだ。

横に居る 近藤を見てため息が出てしまう。

「近藤 良く食べるな。普通はさ 40代50代60代と向かうにつれて 食も細くなるのに 呆れるばかりだ。大体 カップルで来ているのに なんでお前が俺の横に座り 由美さん達と向かい合わせにならないといけないんだ!」

「浩之 あまり食べないと心配したら そこが原因だったか 店に入った順番 俺の妻が着席 続いて由美さんが横へ その流れでいけば 席は向かい合わせしかないじゃん どうだ合理的な説明だろ」

No.38 15/06/06 15:49
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

理屈どおりだから 合理的と言えばそうかもしれないけど
夏場なら 絶対に拒否したい席。

とろサーモンを食べ終えると ようやく近藤の手が止まる。
俺も、由美さんも苦笑いしたが、GREE熟だけは違った。

GREE熟は、近藤の次の行動が読めていた。回ってきた たこやきとショートケーキ 追加でプリンを注文。


彼が、奢ってくれるのだから 文句は言わないが、良く言えば豪快な食べっぷり 嫌みな言い方をすれば 底なし沼。

「近藤 お前がゆきえちゃんから ストーカーもどきの話を聞いた時 緊迫感や危機感は感じたのか?それとも、本当に話を盛っただけだったのか?」

「浩之 俺はな!俺なりにヤバいって感じたんだ。なんとな~くだが、俺と似た匂いを感じたし ゆきえちゃんだって 好奇心だけで俺に話して来たとは思えない。実際、博子ちゃんは、困っていたんだよな?だったら・・・ 友達として動いてもいいんじゃないか?」


友達として 動く事に抵抗があるのでは無い。恋愛の拗れからならともかく 博子ちゃんは、はっきりと『まだ付き合ってもいない』

そう 俺に言った。

No.39 15/06/06 16:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「由美さん 三連休は、金曜日で勝負って事に 博子ちゃんには、俺から伝えておくから 由美さんにかぎってそんな事はないけど ダブルブッキングなんてしないで 事が終わったなら 桜でも見に行こう」


「浩之さん 決戦は金曜日ね。ドリカムだ~」

ドリカム・・・突っ込みを入れようとした時 由美が
( ̄○ ̄;)←こんな顔をした。

やっぱり ドリカムの下りが可笑しいと気がついたのか?
ドリカム=決戦は金曜日と繋げたのだろうけど

「キミ・・・ 桜は、もう開花したの?」

そこか (-o-;) ゆきえちゃんと思わせる 由美さんの発言。

みんなが笑ったとこで ぼちぼちと解散する事になる。


「近藤 わりぃな」


「近藤さん ごちそうさまでした」


「ぶーちゃん ありがとう ごちそうさま」


仏頂面で会計に向かう近藤。俺たちは先に店外へと

「近藤 いくらだった?」


「浩之 半分出してくれるのか?」


「いや! 冷やかしで聞いてる」


「1万ちょいだ」


本当か?4人で食べたとはいえ 回転寿司で1万を超えるなんて 笑うしかなかった。ひたすら爆笑した。

No.40 15/06/07 07:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

近藤達にお礼と別れの挨拶を交わし 俺達は、由美さんのマンションへ急いだ。


「3月になっても、夜の8時となれば寒いね。浩之さん 思った程食べてなかったけど 本当に体調が悪いとかじゃないの?」


俺のイタズラの虫が騒ぎ わざと その場でしゃがんで見た。

「うぉ~ 猛烈に左胸が痛い こりゃ 由美さんに介抱してもらわないと」

チラッと 左上を見れば 冷ややかな由美さんが腕組みして 俺を見下ろしていた(笑)

「はいはい 芝居はいいから 私は、本当に心配してるの 近藤さんと張り合う程 食べていたのに 終わってみれば、かなりの大差をつけられていたから」


「由美さん 俺と近藤の年齢差を考慮してないでしょう?同級生じゃないし かなり年の差があるんだよ。食べれなかったのは、体調じゃなくて 年齢的に胃が小さくなったんだって 体調はバッチリだよ。由美さんのマンションに着いたら証明してあげるから」

軽く お尻を撫で撫ですると はにかみながら由美さんが、頬を膨らました。

No.41 15/06/07 07:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

途中で買った缶コーヒーを飲みながら 2人でソファに寛ぐ。忘れないうちに博子ちゃんへ連絡をと繰り返しているものの

電話には出ない。Aさんってのが側にいるのだろうか?

由美さんのアドバイスで時間を空けて三度電話をした。最初の深読みも何処かへ 2回目のコールで博子ちゃんが出てくれた。


「浩之さん ごめんね。お風呂に入っていたから出れなくて つい2分前に 着信に気がついたけど 今度みんなで会う件だよね?」


「良かった。またAが居るのかと勘ぐってしまったよ。今度はね、由美さんの予定も押さえているけど 23日の金曜日 三連休の頭でどうかな? 博子ちゃんが伝えにくいなら アドレス教えてくれたら俺が、その男に連絡を取るけど」


「気遣いありがとう。でも、全部任せっきりは悪いよ。私の事だし 私も勇気を出して前をみないとね。三連休に友人を交えて話をする。この事を伝えるね。また 状況が変わったらメールをするから」

世間話も含めて15分 結構話す事があるんだと 我ながら思う。

さて 博子ちゃんの件 いよいよ動き出したがどんな人がやって来るのか・・・

No.42 15/06/07 17:34
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

日付があと一時間ちょっとで日曜日に変わろうとしていた時 とある場所で 生け贄の儀式が行われ様としていた。

子ヤギ浩之VS狼由美。

習慣とは実に恐ろしいもので
エッチな事をしたいと思わずとも 由美さんのマンションに来れば 不思議とそんな雰囲気になる。

ここ最近だけで言えば 3:7で俺よりも、由美さんの方がやる気まんまん。

「今日の用事は全部終わったよね。お風呂にも入ったし 歯も磨いたし キミも、私も、動きやすく且つ脱ぎやすい格好をしている。準備万端だね」


その言葉が終わるとベッドの上で目をつむり口を閉じて前に突き出す。

その顔を見ているだけで 十分に笑いが出る。だが!此処で笑おうものなら どんなお仕置きが待っているか

顔を近づけ 更に凝視していた時


「あ~っ もう 何よイラッとするわね。(-_-#) さっと来てよ。私だって恥ずかしいんだから」


両肩を突かれ その反動でベッドの上に大の字。そこへ由美さんが覆い被さる。


早くも、由美さんに主導権を握られてしまった (┳◇┳)

No.43 15/06/13 16:37
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

初めてのキスが地下鉄の階段。それから幾度となくキスをした。


キスの回数をこなして行く内に 恥じらいのある女性が、妖女へと変身した。
決して気のせいじゃないと思う。由美さんが、俺に慣れた それも、大胆なキスが増えた理由だと思いたい。

「ねぇ 浩之さん。目を閉じて 舌を出してみて」

まったく逆であった。昨年の12月 あの時 俺が言った台詞を由美さんが今 怪しい輝きを放ち


俺に迫って来た。予め否定しておくが!俺は、絶対にMじゃない
だけど たまには由美さんのおもちゃになるのも悪くない。


由美さんの滑らかな舌が、絡みつく 口をつけては舌を吸う。その繰り返し フェラをしてもらわずとも 臨戦態勢完了

「キミ 反応が良いね。もう 入れちゃおうかな?」

如意棒をさすりながら 間近で俺を見つめながら 顔をニヤニヤの由美さん。

「由美さん 焦らない焦らない 奉仕してあげるから お楽しみは、今少し待ってね」


俺の口は、乳房へ すこ~し歯を立てて 右手は花園に
中指を出し入れ
「バスタオル敷いて正解だね。由美さん 大洪水だよ」

自分の顔を覆いながらも 喘ぎ声は出し続ける。

体勢を起こした由美さん。俺の如意棒をパクッと
チュパッチュパッから ジュボジュボと音を変えた。

No.44 15/06/14 09:42
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

気を抜くと すぐさまイってしまう。丹念に丁寧に 由美さんの攻撃が続く。
「このままじゃ 口の中に・・・」


「ダメ ダメよ。浩之さん もう少し我慢して」


フェラを途中で止め 俺にまたがる。ヌルッとした感覚

「アァッ 膣の中がマッサージをされている様。自然と腰が動いちゃう」

由美さんが腰を動かすタイミングと俺が下から突くタイミングがピタリと合う度に彼女はうなだれる。

体位を入れ替え 正常位で入れ直すと 先程にも増して 由美さんがよがっている。

勢い余って ズボッと奥まで入れてしまうが・・・


「当たるよ。奥まで当たってる。イっちゃう~」

ガンガン突くと同時に 親指でクリを刺激。
それから数十秒で 由美さんは満足したのか 体をピクッと痙攣させ 息を整える事に精一杯。


「由美さん 後ろ向いて 俺ももうちょっとでイキそうだから」


気力を振り絞り 四つん這いでスタンバイ。
由美さんのお尻に手を充て 右手で花園めがけ 如意棒を挿した。

如意棒が花園から出るか出ないか カリが刺激され ヤバいと同時に発射。

「ありゃ!由美さんそのままのスタイルで待ってて」

No.45 15/06/14 10:11
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「お尻に出してしまったから 急いで拭くからね。テッシュは・・・」

「ベッドの左上 時計があるとこよ。バスタオルを敷いているから それで拭いて良いけどね」


テッシュで念入りに拭き 本日の決戦は終わりを迎えた。

「浩之さん 腕枕して欲しいなぁ」

女性が甘える時 年齢に比例する事なく 可愛いと思えた瞬間。


「浩之さんは、どんな体位が好きなの?」

「騎乗位だね」

「どうして?」        
「・・・ 楽出来るから・・・」

笑いながら頭突きをしてきたが、これが結構痛かったりする。

「 何よ~それ! 私は、正常位。一番の理由は、キミの顔を間近で見れるから」

そんな会話をしながら 2人共眠りに落ちて行く


由美さんのマンションに泊まると恒例の朝食。俺から作ってとも、彼女から恩着せがましく作ってあげるとも無く 極々 普通の行動になっている。

「何度 見ても良いよなぁ 帰省した時は、ともかく 俺に由美さんが居なかった 多分味わう事も皆無なんだろう」

ブツブツと独り言を
それに由美さんが気づき

「おはよう 後ちょっとだから 顔を洗って待っててね」

不思議と素直に行動できる俺 (笑)

No.46 15/06/14 16:30
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

由美さんのマンションで食べる朝食は、洋の時もあるが、大体が和を基本とした物が多い

日本大好きな外人が宿泊したら リピーターが増える事間違いなしだ。

これをぜひ 妹や母にも食べて貰い 味の共演を奏でて欲しい。


何時もだったら 車で送って貰うとこだが、今朝は体も軽く 美味しい朝食でテンションも上がり 徒歩で帰ると由美さんに告げた。


玄関で靴を履いてドアを開けかけた時
由美さんのキスが待っていた。

「由美さん なんだか 出勤する時のいってらっしゃいのキスみたいだね。もう1回してよ」

俺のリクエストに応えてくれたけど・・・軽いとはいかず

どちらかといえば、ディープキスに近かった。

エレベーターの中で 昨日の秘め事を思いだし笑いしながら エントランスへ

受付のじいさんとばあさんに元気良く挨拶。
即座に 明るい返事が帰ってきたのは、俺を要注意人物リストから外してくれたのだろう(笑)

No.47 15/06/14 20:56
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

地下鉄に乗り 行く宛ても決めず 真っ直ぐに帰るつもりが、いつの間にか 高島屋へ来ていた。

あれから 一年。ホワイトデーをどうしようかと散々悩んだ挙げ句 此処でブランデー入りのミニケーキの詰め合わせを買った。

あの店 まだあるだろうか?
日曜日の昼近く 店舗内は混雑
甘い匂いに誘われてデパ地下探検。ここに来るのも一年ぶり 由美さんにホワイトデーを渡したら

正直 此処に来る意味が無かった。用が無かったから 近寄りもしなかった。

ホワイトデーコーナーは、すぐに見つけたが、あのケーキを売っている店 見渡しても無かった。

日頃が気にも掛けなかったから 良いといえば良いが、無ければ無いで寂しい気分。

帰り気分でデパ地下を去ろうとした時 偶然にもあの店を発見。


なんだ 移動していただけなのか・・・
ウキウキしながら ショーケースに近づいた。

「良ければ 試食できますよ。お一つどうですか?」

うぬ? 見覚えがある顔。


「あっ! 去年もこの店で働いてましたよね? 俺 此処でケーキの詰め合わせを買ったから 覚えているけど」

No.48 15/06/20 14:18
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

店員さんも、頷いてくれた。
良かった。

「一見さんは、あまり覚える事が少ないです。ですが、お客様のインパクトは通常よりも強かったから 特に覚えてます。ドライアイスを御用意した お客様ですよね。その後は、渡したパートナーの方とは、どんな感じになりましたか?」

紆余曲折が有り 渡した相手が、今の彼女である事を告げたら まるで昔からの知り合いみたいに喜んでくれた。


「よし!今年のホワイトデーも、ここで買います。ブランデー入りのケーキお願いします」

博子ちゃんの件で 由美さんへのお返し 何にしようかと考える暇もなかったけど 結果オーライだった。

昨年の要領でいけば・・・下着もか?いや~それは・・・
待てよ!! 今は、俺の彼女だぞ 照れは あっても由美さんに堂々と聞けば良いんだ。

そんな事を妄想しながらにやけた顔を
店員さんが、声をかけにくい状態だったのか 俺の妄想が終わるのを待っててくれた。

No.49 15/06/20 19:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「あの~ 今回もドライアイス要りますか?御用意しますが?」


え~っと えっと・・・14日は確か金曜日だったな?
仕事が終わって 一旦コーポに帰ってケーキを取りに帰る その足で由美さんのマンション

それからは・・・うひゃひゃひゃ 締まりのない口から よだれが出そうになった。

「今回は、自宅の冷蔵庫に入れて 仕事が終わってから相手に渡そうかと考えてます。せっかくの申し出ですが、ごめんね」

ケーキを買って・・・ん?

「このケーキ 今買うと賞味期限は?」


「10日程は日持ちしますが、新しい物が良ければ 水曜日の日にケーキが出来ますよ。水曜日にまた来る事になりますが」

二度手間ではある。しかし、どうせ食べて貰うなら 美味しい方を食べて欲しい

「やっぱりドライアイス下さい。アドバイス通り 水曜日に買いに来ます」

高島屋を後にして ドンキに行く前に由美さんへ連絡をした。

No.50 15/06/20 21:39
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

金銭的に余裕がなかった昨年と比べたら
何をするにも、アップアップになる事が無い。
由美さんは、金銭的な援助を付き合う時に言ってきたが、何があっても今の給料とボーナスで やりきる。

プリンちゃんと付き合いだした時の自信と 何があっても由美さんとの関係は守らないといけない ずっとずっとそんな思いが、今の俺には溢れていた。

由美さんへコールと同時に出てくれた。

「びっくり 由美さん早すぎるよ。スマホ触ってたのかな?」
「キミが構ってくれないから エッチなサイトでも見ようって・・・」

「由美さん ホワイトデー無しって事で良いんだよね?」

その後の由美さん。冗談だと判っていても 必死にいいわけするところがいじらしい

「キミね 本当に駆け引きが上手くなったよね。私が出会い系のサイトに行かない事を知ってての切り返しでしょ!」


「由美さん だって 俺がホワイトデーをあげない訳無い その事を知っての 返答じゃん。実はね、ホワイトデーもう目星はつけたけど 去年に続いて下着を・・・」

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