+Ave Maria+
思い付きで、初めて書きたいと思いました。
本当に、ド素人で小説版に載せて良いものか悩みましたが…
自己満足ですすめて行きたいと思っています。
どうなるか自分でもわかりませんが、ひとりでも読んでいただければ嬉しいです。
小説なんて…図々しくてすみません。
15/03/28 20:19 追記
ё迷の小部屋ё
スレ経てました(^O^)
よろしかったら、お立ち寄り下さい(^-^)
http://mikle.jp/thread/2200885/
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私はアラサー女、いまだに独身だ。
子供の頃から、早く結婚してアベさんとはサッサとおさらばする!
と、決めていたものの…実際そう簡単に事が運ぶはずがない。
長女かつ一人娘だから。
高校卒業するまでは、良く言えば【箱入り娘】だったのだ。
門限19時
外泊禁止
旅行禁止
アルバイト禁止
世間知らずで、ボケーっと過ごして居た…と思う。
父親っこだった私は「お父さんと結婚するの」と宣言をしていたらしい。父は「婿取りして、ずっと一緒にいような」と言っていた。
父の事は、今も好きですよ。
自他共に認めるファザコンですよ。
なのに、今では【箱出し娘】だ。
母は「早く嫁に行け」やら「デキ婚でも言いよ」って…
軽く言わないでくれ。
>> 16
上司の車に乗せてもらい、普段行くような定食屋ではなく
お洒落なサンドイッチ屋さんに入った。
それぞれ、ランチセットを注文してお水をひとくち飲んだところで、上司が言いにくそうに話始めた
上司「あのな、阿部さん…」
ドキドキ…何?
上司「実は、会社の上からなんだが経費節減で人員カットの話が出ているんだ」
私「はい?」
上司「本当に、申し訳ないんだが君もリストに入っている」
えっ?えーっ?
パニックだ!
セットドリンクのソーダ水が口に入っている事を忘れ、話そうとしてしまった私のブラウスはグリーンのしみがついてしまった。
つまり、リストラだよね?
無縁だと思っていたリストラ…
上司「~と言うわけで、今月中に会社都合で構わないから、退職届を書いて来て欲しい」
「有給休暇は、あるだけ使ってかまわない」
無言…
上司の話は上の空で気付いたら、黙々とサンドイッチを食べて、上司の分まで平らげていたのだ
恥ずかしい。
そのサイトは、ゲームや趣味のコミュニケーションや、チャット等を楽しむのだが
私は、何となくチャットを開いてみた
いるいる、暇人だらけがたくさん
ニヤニヤしながら
「おひさ~」と入ってみた
ハンドルネームは【みつき】
特に意味はないけれど、3月生まれだから適当につけただけだ
早速
「みつき!まぢひさびーじゃん!元気?」
【春】と言う、同年代の女性が声をかけて来た
みつき「春~元気じゃない(泣)」
春「どしたん?何かあったの?」
みつき「会社クビー」
春「いきなり何で?」
何でと聞かれても、解らないよ
しばらく会話をしてキリの良いところで落ちた
あら!
一番先に、顔も知らないネットの友達に相談してしまった。
親しい友達に話すより楽かな?
なんて、呑気な事を考えていたのだ。
これから、また名前に悩まされるなんて事は、まだ知らない私だった。
いったいどうなっているんだろう?
ジェスチャーで声が出ないと母に訴えたら、持っていたボールペンと小さなメモ帳を出してくれた
力は出ないが、たどたどしく文字を書く
(お母さん、声が出せないの)
母は
一瞬「ん?どうして?」と言った後
「ナースステーションに行って聞いてみるよ」と一度、部屋を出て行った
しばらくして母が戻って来た
「一時的なものらしいよ」
「何か欲しいものは?」
(携帯と、もう少し大きなノート)
とメモ帳に書いた
母は一瞬困った顔になり「真理亜の携帯…壊れちゃったのよ…」
「それに病院だと携帯使えないでしよ」
私はまたメモ帳に
(何も覚えてないの、思い出そうとすると、頭痛が酷いの)
母は節目がちになってしまった。
続けてノートに書く
(増田先生から事故って聞いたんだけど、全然覚えてないの)
(体が痛い訳でもないし、声が出ない事と頭痛が酷いだけで…私どうしたの?)
両親は、顔を曇らせた
どう話して良いのか、考えている様子だ
私が、首を傾げていたら父がゆっくり話し出した
「真理亜は増田先生が仰った通り、事故にあったんだよ」
「病院に運ばれてからも意識が戻らなかったんだ…目に見える怪我もないし骨折もしていないから、脳の検査もしたけれど異常はなかったんだよ」
ここまで話した父は、母が売店で買って来たお茶をひと口飲んだ
「先生は、脳しんとうかも知れないので、少し様子を見ましょうって…それから約5ヶ月も意識不明だったんだよ…」
父の話を、母も神妙な面持ちで聞いていた。
えっ?5ヶ月?
冗談でしょ…
混乱して、また頭痛がして来た。
母が私の頬を優しく手で撫でてくれた
「ひとまず、増田先生にお話してみよう」
父が母を促し
「先生にお話したら、また戻るから」
ショックと言うか、現実なのかも解らず、ひとりになりたかった
両親の心中を思う余裕など、全くなかった私は
(今日はひとりにしてくれる?)
「そうだね…急にいろいろ話しても疲れるもんね」
「明日また来るから」と母は手を振り
「また明日ね」
と優しく言いながら部屋を出て行った。
>> 43
真理亜の両親は、部屋を出た後、担当医の増田先生に話を聞きに行った
ふたりとも、気にかかる事は同じだ
ナースステーションの窓口で
「増田先生とお話出来ますか」
父が平野さんに訪ねた
「連絡取りますので少しお待ち下さいね」
いつも笑顔の平野さんは
「後少しで外来診察が終わりますので、お待ちいただけますか?」
両親は揃って
「お願いします」
と頭を下げた
病院の応接室に通され、15分くらい待っていると、増田先生が
「お待たせして、すみません」
「外来が長引いてしまって」
「大丈夫ですよ、真理亜の事で聞きたい事があるのですが…」
増田先生にも、両親の気持ちが伝わっていたようだ。
「あの…」
両親の声が重なった
ふたりの目の合図で、父が話すことになった
「真理亜には、事故で5ヶ月意識が戻らなかった、と言う事だけを話しました」
「体は慣れると思うのですが、記憶がない事と話せない事がきになります」
母が付け足すように
「それから、事故当日の事を、あの子に話すタイミングが解らないのですが、どうすれば良いのでしょうか?」
ふたりは、増田先生の言葉を待った
「仰る通り娘さんの体と脳は異常はありません」
「しかし5ヶ月も意識がなかったので、ゆっくりリハビリと、カウンセリングが必要になる場合もあると思います」
「思い出せないのは、一時的な記憶障害かと思われます」
「今、事実を全て話したらパニックに陥り、彼女のメンタルが心配です」
「おふたりの判断は正しかったと思いますよ」
「先ずは日常生活が出来るように、私たちスタッフも全力で行いたいと思いますが、よろしいですか?」
「はい。どうぞよろしくお願いします」
「解りました。一緒にがんばりましょう」
増田先生は熱心に、話を聞いてくれて、質問に対しても、わかりやすく説明してくれた。
「ありがとうございます。今日は娘も疲れたようなので、私達は失礼します。」
「真理亜の事よろしくお願いします」
両親は、増田先生に深々とお礼をして病院を後にした。
両親と増田先生の、やりとりなど知らない私は、ゆっくりと大きく深呼吸をした
少しだか、手の感覚が戻って来たような気がする
それにしても、5ヶ月も意識がなかったなんて…
その上、何も覚えていない事が不安だった
今日は何曜日?
あっ…月日も解らない
個室だからなのか、カレンダーもないな
お母さんが買って来てくれたノートに聞きたいことをメモしよう
(今日の月日と曜日、カレンダーが欲しい)
(会社のリストラの事、黙っててごめんなさい、無事?退職出来たの?)
(どんな事故にあったの?)
(おばあちゃんは?)
こんなところだろうか
ノートをサイドテーブルに戻し、横になり目を閉じてみた
目の奥が熱くなって来た…疲れたのだろうか…今は休みたかった。
1時間程ウトウトしていたようだ
病室に時計があるから、時間は確認できる
丸いシンプルな時計
デジタルより、時間の感覚が読めるから好きだな
時刻は、午後7時を回っていた
天井を見ながら、ぼーっとしていたら、平野さんが点滴を変えに来てくれた
「あら!起こしちゃったかしら?」
私は、ゆっくり首を横に振り
(大丈夫)
と合図した
「阿部さんは、御両親に恵まれてますね」
「毎日、欠かさずお見舞に来られてたのよ」
私は、平野さんにノートを渡した
(いつもありがとうございます)
(今日の日付を教えて貰えますか?)
「ちょっと待っててね、ナースステーションに卓上カレンダーがあると思うから」
数分後、平野さんが戻って来た
「今日は、5月5日よ、火曜日だけどゴールデンウイークだから、世間はお休みね」
「いいな~」
平野さんの言葉に、笑ってしまった
「私、変な事言いました?」
少し慌てて、可愛らしい
(いいな~が実感こもっていたので)
「嫌だ!恥ずかしい…でも本心よ」
平野さんは、爽やかに笑いながら
「お隣の病室に行って来ます、順番なの」
「何かあったら、ナースコールしてね、今日夜勤だから、朝まで居ますから」
首を縦に振り、手を降ったら、平野さんも手を振り隣の病室へ向かった。
>> 47
ゴールデンウイーク…
5月…
逆算すると、去年の12月から、眠りっぱなしだったわけ?
私は、眠り姫か!
いや!王子様にキスされた覚えはない
ううー
冗談よしこちゃんだよ
私は、病院で年越しをしていた
そして、20代最後の日も気付かず…
眠っている間に、知らない間に、三十路になっていたのである。
そうだ…もう歳なんてどうでもいいよ
思いだそうとしたら、また頭痛が…
割れるような激痛…
我慢が出来なくなり、ナースコールを押した
「すぐ向かいます」
今度は年配の看護師さんが早歩きで部屋に入って来た
「阿部さん、どうしました?」
私は、頭を抱えてノートも開けない
「ごめんね、ほんの少し我慢してね」
我慢出来ないよ…
看護師さんが鎮痛剤らしき物を持って来てくれた
「増田先生の指示よ、我慢出来なくなったら飲んでね、なるべく4時間は空けて下さいね」
「大丈夫?」
もう、文字を書く余裕もないんだよ
アイスノンで頭を冷やして貰い、少しずつ痛みが引いて来た。
そして、浅い眠りのまま朝になった。
団体行動が苦手な私には、個室はありがたかったのだけれど、少々殺風景な感じだな
カーテン開けてあっても、建物で景色はほぼみえない
この病院は、コの字形の建物なのかな?
もう無理に、考えるのは止めて病室の中や、看護師さん達の様子を眺めていた
~ガラガラ~ガラガラ~
どうやら検温の時間らしい
「阿部さん、おはようございます」
若い看護師さんが入って来た
「気分どうですか?」
検温、血圧、尿のカテーテルを確認しながら、聞かれたので
(大丈夫)と合図した
「阿部さん、お食事食べられそうですか?内臓も元気だし、食欲が出たら、おもゆや流動食のような物で慣らしましょうか?」
そうだ!
食事のことなんか、すっかり忘れていた
(はい)
首を縦に振ったら
「では、増田先生に報告しておきますね」
若い看護師さんは、次の患者さんの検温に向かった。
お昼前になり、回診の時間になったらしい
増田先生と、平野さんがやって来た
「阿部さん、ご飯食べれそう何だって?アレルギーはないって聞いてるけど、嫌いな物はある?」
自慢じゃないが、私は嫌いな物はない!が、食事とデザート、おやつは別ものなのだ
ノートに
(食べられない物はないけど、ご飯が甘いのは嫌かも…栗ご飯とか…おはぎとか)
増田先生は笑いながら
「そんな豪華な食事は出ないと思うよ?平野さん、一応カルテに書いてくれるかな」
平野さんは、笑いを押し殺している様にみえたのは、気のせいかな?
「あっ!そうそう、外来が延びる事があってね、回診が午後になる場合があるんだ、ごめんね」
ふーん、結構忙しいんだな
午後になったら、午後ティーでも持って来てくれれば良いのに
「また、後でね」
増田先生と平野さんは、また次の患者さんの病室に向かった。
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