短編集
短編集です
書きたいときに書きます
14/09/07 15:54 追記
盲腸で入院してました
更新遅れてすみません
またぼちぼち頑張ります
>> 4
寿退職・・・
なんて素敵な響きなんだろう
寿(めでたいできごとを祝うこと)
つまらないことだと思いつつ、携帯の辞書で意味を検索しながら、うっとりと自分の席につく
みんなに祝ってもらって愛する人のもとにいくなんて、なんだかDisney映画のヒロインみたいだ
しかも、結婚式では綺麗なドレスまで着ることができて、その後は新婚生活がまってるなんて
あまりの幸せな想像に、携帯を握りしめてうっとりしていると、後ろから誰かが肩をたたく
すっかりヒロインになりきってしまっていた和子は、うっかりお姫様顔で振り向いた
げっ!鬼神課長!
うっかり、声に出してしまいそうで口を結ぶ
この人、仕事に厳しいだよね
名字も鬼神で鬼なんだか神なんだか・・・
>> 6
歳を重ね、同期生も辞めていった為、和子はいわゆるお局様になっていた
上司から仕事を押し付けられ、新人は役に立たず
「あーあ・・・」
ため息をつきながら、書類を持ってお茶コーナーに行く
仕事中によくゆっくりおちゃが飲めるね!
言ってやりたいのを我慢して、若い子たちに声をかける
「あの・・・あのね
この書類、間違ってたみたいなんだ
今日中なんだけど」
「え
そうなんですか
でも私今日、用事あって。ていうか、私臨時採用なんで」
「・・・・・」
だから何よ💢
言いたいのをぐっとこらえる
私は世間でいわれているお局様になりたくない
あんな鬼神課長を女にしたみたいな
意地悪です厚かましい印象の女の人になんかまだなれない
だって私
まだ(気持ちだけかもしれないけど)若くいたい
>> 8
結局仕事は終わらず、
現在23時過ぎ
誰もいないオフィス・・・
なら良かったんだけど
鬼神がいる!
「オイ💢まだなのか💢」
鬼神は、後一時間に迫る納期を前に、イライラとパソコンの前でタバコをふかす
煙い・・・
あぁ、煙草嫌い!
目にしみる
無意識に目を擦りながら、カタカタと無言でパソコンに向かう
後一時間!!!
遅れたら、会社の信用に関わる
和子は煙さと疲れでしばしばする目を何度も擦りながらパソコンにしがみつくようにタイプし続けた
終わんない
終わらせなきゃ
なんで私一人?
これって私の仕事?
なんでさぼるの?
なんで?
17時前から化粧を整え、定時にあがる新人様たちを見ていて、今更ながら怒りがわいてくる
今からデートなのかしら
仕事残して
仕事押し付けて
なんなの?
なんなのよ!?
>> 11
時計は確実に時を刻む
締め切りは12時!
日付を超えると受け取って頂けない
この時点でも十分アウトだ。
でも、出さないよりはまし。きっと出さないと、次の仕事はこない
「次はここだ!
あと、この文はつけくわえろ!」
鬼神は、付箋紙をひとつひとつチェックしながら、次々と書類を片づけていく
私はただ、ひたすらに指示通り的確に打ち続けた・・・・
・・・・・
「終わった・・・・」
和子は付箋紙の外れた書類をトンと、机に置いた
時計の針は12時45分
シンデレラだったら、お城の王子様とまだまだ楽しく踊っている時間
なのに私は、ボロボロの髪型に古いスーツ
それに、中年の鬼・・
「くぉら!
休んでんじゃねぇ!
早く書類転送しろ!!」
鬼神の怒鳴り声に、はっと我にかえり、和子は再びパソコン画面に向かう
送信!と!
鬼神はイライラと煙草に火をつけると
恐ろしい勢いで、自分用の付箋紙のついた書類とパソコンを見比べ、チェックをはじめる
もしかしたら、まだ訂正があるかもしれない
和子は、パソコン越しに鬼神を覗いた
>> 13
ゴーン ゴーン ゴーン
十二時の鐘が鳴る
ああ!私はもう行かなくちゃ
夢の時間は終わりなの
王子様さようなら
私は戻らなきゃ
辛い 辛い 現実の世界へ ・・・・・
「オイ!終わったぞ!
起きろ!!!!」
「ん・・・・
王子様ぁ」
「オイ!!!
寝ぼけてねぇで
起きろ!!!!」
ばぁん
後頭部を何かで叩かれて
和子ははたと目を覚ます
「う・・・・王子様わ・・・」
「なぁに寝ぼけてやがんだ!
ここは職場!!!
よく、椅子で眠れるもんだな
おまえ・・・・涎たらして・・・・・」
「う!!!うゎ!課長!
す!す!すみません!
うわわわわっ」
ガシャーン!!!!
派手な音を立てて
椅子から落ちた和子は
とにかくよくわからずに慌てて口周りを吹いた
鬼神はそんな和子から目をそらすように顔を伏せる
やばい
怒っているのかしら
和子は申し訳なさそうに鬼神の前に立ってぺこりと頭を下げた
鬼神は顔を伏せたまま、小刻みに震えている
ん?よく見ると小刻みに笑ってる?
「・・・っははは
嘘だよ嘘!
涎なんか垂れてねぇっつうの!」
「・・・・
・・・・・・・」
こういう時どう反応したらいいのかしら
和子はとりあえずあたりさわりないように、軽く頭を下げた
「はい・・・すみません」
「あぁ
デスクで寝るなんて
しゃあねぇなあ!
あはははは・・・」
失礼しました・・・
ん?鬼神が笑ってるとこ始めてみた
徹夜続きでテンションあがってるのかしら・・・
和子がまだぼんやりした頭で笑っている人を眺めていると、デスクの時計が高い音で二回なった
ピピピピ・・・
ピピピピ・・・
え?二回・・・?
「えぇっ!!!!
もう2時!!!!
課長!し・・し・・・書類!
間に合いましたか!?」
>> 14
ん~~書類なぁ
鬼神は頭を掻きながら、時計を見る
2時・・・
あぁ
間に合わなかったのかしら・・・・
心配そうに覗きこむ和子の頭をポンと叩くと
鬼神はおおきな欠伸をして答えた
「部長には送った。
あの書類はな
提出期限、来週の金曜日なんだよ
まぁ
間に合ったってとこだな」
来週の金曜日・・・・?
和子はぽかんと鬼神を見つめる
私の提出期限は今週の金曜日
鬼神の提出期限は来週の金曜日・・・・
「あの・・・
じゃあ書類の納期期限は本当は昨日十二時までじゃなかったんですか?」
「お前の提出期限は昨日十二時までだ!
とにかく
仕事は終わりだ!
飯くいにいくぞ!
ほら早く支度しろ!!
照明落とすからな!」
日付がかわって、今日は土曜日だから昼過ぎに仕事始めても大丈夫だろう
なんていいながら鬼神は私のパソコンの電源も切った
画面がチカチカ光ながら真っ暗になり、照明の消された部屋で、窓から見えるネオンの光だけが部屋の中を明るく照らす
「きれい・・・・」
和子はなんだかよくわからないけど、とにかく仕事が終わったことが分かりホッと安堵の息をつく
ふあぁああ・・・
鬼神はこのロマンチックな明かりなど気にもとめず、大あくびをしたあと、さっさと自分のパソコンの電源を切り、部署の鍵をチェックしながら部屋の出口に向かう
あ~あ
この夜景を一緒に見ているのが王子様なら、きっととても素敵な時間を過ごせているのに・・・
>> 15
「閉めるぞ!早くでろ」
ぶっきらぼうな鬼神に、ため息も出ず
和子は名残惜しそうにネオンを見つめた
きっとこの明かりをロマンチックに眺めている人たちがどこかにいて
私には一生巡ってこないんだろうな・・・・
固いハイヒールをはいて、俯き部屋を出る
鬼神は和子が来ると、さっさと部屋の鍵を閉めてスタスタと行ってしまった
和子は名残惜しそうに、また閉まったドアを見つめ立ち止まる
もっとゆっくり見ていたかったなぁ・・・
はぁ・・・
どこからか小さなため息が聞こえた
「いや、俺、
どんだけお前に嫌われてるか知ってるんだが
お前、今日昼飯食べてなかっただろ」
「え?」
気づくと鬼神が和子の横に立っている
髪ボサボサだなぁ
あ・・・でも意外と背が高いんだぁ
和子は鬼神がなんだか困ったような顔をしているのに気づかない
>> 16
「だから
お前!今日何食ったか聞いてんだよ💢」
「うわわ
えと・・・
朝おにぎり一つと・・・
それから・・・・
お茶?」
言うや否や、鬼神はガッと和子の手を掴んだ
「飯💢
俺もはらへってんだよ💢」
和子は訳も分からずに、鬼神に手を引かれて歩いている
あ・・・男の人って、手がおっきいんだなぁ
身長150センチ。小柄でぽっちゃりしているので、手はぷにぷにしている自分の手しか知らない。
知っていたとしても、昔握った父の手の感触だけだ
苦手な鬼神の手は、意外と鬼みたいではなく
大きく、ゴツゴツしていて温かい
- << 21 居酒屋か古い定食屋にでも連れて行かれると思っていたが、鬼神が訪ねたのはオシャレなバーだった チョコレート色の扉を潜ると、カウンター越しに夜景が見える。 少し暗い照明が、ネオンの街ではなく、静かな遠くの海を映し出す 「綺麗・・・・」 景色に見とれていると、鬼神はぶっきらぼうにカウンターの席に和子を座らせた 「いらっしゃい🎶 今日は・・・・ 彼女連れ?」 「違う!部下だ!」 「ふぅん🎶」 ピュウと軽い口笛を吹いて、カウンターのかっこいいお兄さんが和子に笑顔を向ける 「可愛いお姉さん🎶 いらっしゃい🎶 僕の名前はニコです お姉さんは・・・」 「ラーメン!!!!!」 ニコが和子に差し出した手を遮るように、鬼神が注文票を握らせる 「ラーメン! 早くしろ!!はらへってんだよ💢 お前も早く頼め!!」 「あ・・・・はい えっと・・・」 メニューを覗くと、ニコがわざとらしく和子の耳にそっと手を当て口を寄せる 「海老のクリームソーススパゲティが美味しいよ🎶」 「ラーメン💢💢💢💢」 タン!と音がして、空のグラスが二人の前に勢いよく差し出される 「それから水!!!」 「あはははは😆」 鬼神の様子をニコはなんだか嬉しそうに眺め はいはい ラーメン一丁ねー なんて言いながらカウンターに消えた
>> 17
「だから
お前!今日何食ったか聞いてんだよ💢」
「うわわ
えと・・・
朝おにぎり一つと・・・
それから・・・・
お茶?」…
居酒屋か古い定食屋にでも連れて行かれると思っていたが、鬼神が訪ねたのはオシャレなバーだった
チョコレート色の扉を潜ると、カウンター越しに夜景が見える。
少し暗い照明が、ネオンの街ではなく、静かな遠くの海を映し出す
「綺麗・・・・」
景色に見とれていると、鬼神はぶっきらぼうにカウンターの席に和子を座らせた
「いらっしゃい🎶
今日は・・・・
彼女連れ?」
「違う!部下だ!」
「ふぅん🎶」
ピュウと軽い口笛を吹いて、カウンターのかっこいいお兄さんが和子に笑顔を向ける
「可愛いお姉さん🎶
いらっしゃい🎶
僕の名前はニコです
お姉さんは・・・」
「ラーメン!!!!!」
ニコが和子に差し出した手を遮るように、鬼神が注文票を握らせる
「ラーメン!
早くしろ!!はらへってんだよ💢
お前も早く頼め!!」
「あ・・・・はい
えっと・・・」
メニューを覗くと、ニコがわざとらしく和子の耳にそっと手を当て口を寄せる
「海老のクリームソーススパゲティが美味しいよ🎶」
「ラーメン💢💢💢💢」
タン!と音がして、空のグラスが二人の前に勢いよく差し出される
「それから水!!!」
「あはははは😆」
鬼神の様子をニコはなんだか嬉しそうに眺め
はいはい
ラーメン一丁ねー
なんて言いながらカウンターに消えた
>> 21
ぽー
まるで景色の中から飛び出したように、船の汽笛が小さく聞こえる
「こんなきれいな場所があるんですね・・
ありがとうございます」
なんだか素直に嬉しいと思う自分がいてお礼をいうと
鬼神は聞いているのかいないのか、ただ同じ景色を眺めていた
「お姉さん、ご注文は?」
厨房から帰ってきたニコが、グラスを吹きながら静かにたずねる
「あ、さっきのスパゲティと・・・それから・・・
それから・・・・」
種類が多いなぁ・・
和子がクルクルと指さしながら慎重に飲み物を選んでいると
鬼神の指が不思議な文字の上でとまる
「これ二つ!!!」
「ラーメンにはあわないんじゃない?」
「いいんだよ💢」
「ハイハイ」
肩をすくめて和子にウィンクをすると
ニコはいろんな色の飲み物を小さなコップに並べ、それをシェイカーに入れて素早くふる
三角のグラスの底に
碧がひろがり、その上に透明な液体が注がれる
「ハイ
海みたいでしょ🎶
どうぞ」
「あ・・ありがとうございます
綺麗ですね・・・」
「いやいや
お礼はあちらに」
鬼神を指差され、ぺこりと頭を下げると、彼は
「ん」
といった後
厨房から運ばれたラーメンを食べ始めた
>> 22
はっきり言ってさっきから調子が狂いまくっている
怖いと恐れていた鬼神と一緒に残業し
彼の笑顔まで見た上に、今こうして一緒にこんな素敵な場所でお酒を飲んでいる
怖い人だと思ってたけど・・・・
和子は改めて鬼神の横顔をちらりとみた
意外といい人?
「ね~ね~
お姉さん🎶
コイツ、いくつだと思う?」
スパゲティを運んできたニコが、和子の視線に気づいてか、悪戯っ子のような顔でたずねる
「余計なことを言うな💢」
「まぁまぁ
いーからいーから
当てたら、それ
もういっぱいサービスしちゃう
えっと・・・お姉さんもいいにくいし、名前教えてください✨」
ニコは相変わらず屈託のない笑顔で和子の顔を覗き込む
可愛いな・・
年下男性どころか、すべての男性に免疫ねない和子は少し恥ずかしくて、俯きながら答える
「和子・・です」
「素敵な名前ですね✨
和子サン
鬼神サンはいくつでしょうか」
「ニコ!俺にも酒💢」
「やだよ
あれ
ラーメンにあわないもん」
なんだか仲良しなんだな、この二人
なんてほのぼのと見つめていると、ニコが鬼神の後ろに回り、クシャクシャな髪を整え始める
「ね
いくつにみえる?」
髪を垂らした彼の横にニコが並ぶ
あれ?
意外と若い?
髪を上げている時の印象と違って、ずいぶん幼く見える
「あ!!
そーそー
これもとって✨」
そう言ってニコは
鬼神の眼鏡を外した
「わ
もしかして・・・
若い・・・」
「あはははは😆
ピンポーン✨✨」
鬼神に睨まれて、和子ははっと口を塞ぐ
ニコはそんな彼を気にする様子も見せず、
パパパッと髪をまたいつものオールバックに直すと、眼鏡を戻した
「僕たち
同級✨
実は34✨」
「年下・・・・」
和子はびっくりして、鬼神を見る
課長なんて役職もあるからか、皆彼のことを中年オヤジだと思っていた
>> 23
「ニコ💢酒💢
なんでもいいから
もってこい💢」
「ハイハーイ
正解者の和子サンにもそれもういっぱい奢るね😉」
ニコはそう言うと、鬼神にビールを出し、先ほどの飲み物を作るためにシェイカーを振る
ビールを一気飲みすると、鬼神はギロリと和子を睨んだ
「言うなよ💢」
「え?」
「年齢。言うなよ」
「はぁ・・・・」
「はぁじゃねぇ💢」
飲み干したジョッキをニコに差し出すと
鬼神はまさに鬼の形相で和子を睨む
「いいか💢
俺は課長だ!
だから、絶対に!舐められちゃ駄目なんだよ!」
「まーまー
はい!和子サン✨
ブルームーンっていうの、これ✨
どーぞ
鬼神は弱いのにまだ呑むの?」
「ったりめーだ💢
上司が呑めなくてどうする💢」
そう言うと、鬼神はニコからジョッキをむしり取り
一気に飲み干した!
「ったく💢
うちの会社の奴ら
すぐさぼりやがるんだ💢和子💢
お前の新人部下もそうだろうが💢」
和子って・・・💧
呼び捨て・・・
和子はただ恐縮してぺこりぺこりと頭を下げる
>> 25
泣きそうになってぐっとこらえる
だめ!!!絶対泣かない!!!
和子には昔から決めていたことが一つだけある
小さい頃、家は兄弟も多く貧乏で、その上
父も過労で倒れて
毎日生きていくだけで精一杯だったけど
母は笑顔を絶やしたことがなかった
「笑う門には福来たる」
どんな時でも 絶対笑って生きよう!!!
どんなに貧乏でも
どんなに惨めでも
どんなに寂しくても
笑って生きよう
笑う門には福来たる✨
ゆっくり顔を上げ、鬼神に笑顔をむける。
「すみません。
でも
がんばります」
和子の笑顔に、鬼神はしばらく驚いた様子だったが、
怒りに満ちていた彼の表情が少し綻むのが分かる。
「まぁ・・・がんばらなきゃいけないのは、あの新人部下なんだけどな・・・」
バツが悪いように、鬼神は窓の外を眺める
暗闇に無数の光が映り、それは船同士が言葉を送りあっているようにも見える
二人ぼんやり眺めていると彼は一瞬和子を見て
「困った時は・・相談しろよ・・・」
と呟いた
「はい😌課長」
「ニコ、ビールもうひとつ!」
「えー
本当に弱いんだからやめときなよ!
部下の前で酔いつぶれるつもり?」
「・・・・・・」
頭をかきながら、鬼神はちらりと和子を見る
あ
本当に、髪をおろすと幼いんだ。
彼の横顔がなんとなく可愛く見える
「じゃあ和子サン、鬼神が酔ったら、よろしくね😉」
「え💦💦」
「酔わない!」
「っーか
もう酔ってるし
😄😄😄」
「・・・・💢」
>> 26
結局、鬼神はビールを三杯飲み、そのまま動かなくなった
ニコは笑って、
「あとはまかせて
いつものことだから」
と、和子にタクシー代を持たせた
「こんなに💦
タクシー代なんていりません
それより、お代は・・・」
「いーの いーの
鬼神に払わせるから
女の子ひとりで夜道は危ないから、必ず乗ってね」
ニコは鬼神の肩に暖かそうなフリースをかけると
「それとも、鬼神と帰ってお泊まりしちゃう?」
と意地悪そうに笑った
「えと・・・それは💦」
「あはは、嘘嘘」
鬼神は相変わらずぐっすり眠ってる
ニコは彼の肩を優しくたたくと、さっきとは違った優しい顔で和子をみて
「こいつ
すげーいい奴なんだ
味方になって貰えると嬉しいな」
と少し寂しげに呟いた
「はい」
和子の明るい返事に、ニコの表情がぱっと輝く
「ん~~~
ぐおら!仕事しやがれ!!!!!!
なめんじゃねぇぞ」
「ハイハイ
和子さん、今日は本当にありがとう」
「いえ💦こちらこそ😌」
時計の針を見ると
もう四時を過ぎ、きっともうすぐ朝日がのぼる
和子は不思議と名残惜しい気持ちで店を出た
鬼神課長・・・
可愛かったな
ふふふ・・・・
鬼だと思っていたけど、本当は神なのかもしれない
そんなことを思いながらタクシーの中から、まだ明るいネオンの光を見つめた
私も神にならなきゃ
鞄をぎゅっと握ると
俯いてばかりいた顔をパチンと叩き上を向く
窓の外には
少しずつ明けていく空が太陽の光を反射して輝いていた
>> 27
「え~
こんな仕事できないです~
だって私、今日用事があるんですよ」
髪をクルクルに巻いて、今日はフローラルな香りを漂わせている新人さんが、付箋紙のたくさんついた書類を見て、嫌そうに言う
「だって、私がんばったもん」
指を髪に絡ませて
なんだかウルウルした目で訴える
「大丈夫?がんばってたよね。綺羅ちゃん」
「うんうん
和子先輩、私たち、これ以上は難しいので
後はお願いできませんか・・・」
若い子たちが、寄り添う鳥たちのように庇い合うのを、若い男の子たちがチラチラと伺う
ガタン
窓際の席で鬼神が立ち上がる音が聞こえた・・・・
「だめよ!
これはあなた達の仕事。厳しいようだけど
社会人として、責任もってやってね。」
和子はにこりと微笑み、書類を新人さんに渡すとくるりと踵を返した
「ひどい・・・
私、今日本当に残業できないのに」
泣き声なんか気にしない
弱音なんか聞かない
責任もってやる
それが社会人でしょ
若い男性の避難するような視線の間に、ニヤリと笑う鬼神の顔があった
和子は軽く頭を下げると、笑顔で再びパソコンに向かう
まだまだ鬼にしかなれないけと、私も人を育てられるような神になりたい
鬼神はそんな和子の姿をしばらくぼんやり見つめていたが、はっと我に返り急いで再び席につく。
はぁ・・・・
皆に聞こえないような小さなため息とともに、落ち着かないようにカタカタとペン先で机上を叩き、頭をかく。
定時を過ぎ、窓の外にネオンの明かりがチラチラとうつりだした
和子はまだ静かに仕事に集中している
ガラスに映る和子をちらりと確認した鬼神は
「まいったな・・・」
と呟くと、何事もなかったかのように、静かに書類に目を通し始めた
end
>> 32
「おねがいだ!
捨てないでくれよぉ!」
講堂で波木は大声で泣いた。
「ちょっと!マジで引くから止めて!
ってかもう無理だし!」
大学では、かなりもてる方だ、なんていってた彼女は、長い髪をさらりと流し鼻をフンとならして去っていく
「なんで!?
なんでなんだよぉ!!」
波木はまるで子供のように彼女にすり寄り大声で泣きわめく
その異様な姿に、たくさんの生徒が彼を避けるように遠ざかっていった
周りのことなんか気にならねぇ
だって、俺にわ、お前が大切なんだ
すがるように足をつかむと、ギロリと睨んだ彼女の瞳をチャンスとばかりに必死でとらえ、懇願する
「おねがいだょ・・・・
いかないでくれよぉ」
「まじ勘弁!
キモイ!!!!」
「うわぁあん!」
「うわっ!ださ!
私ほんっとあんた無理だわ!
大の男が人前で泣くなんて!!!!信じられない!!!」
「だって!
俺!おばえのごとが、だいづきで・・・だがら・・・」
「サヨナラ!」
>> 33
今しがた、女性にしがみつき泣きわめいていたこの男は
波木平蔵
といい、構内ではなかなかのイケメンと噂が立つ
背も高く、趣味のバスケットのおかげで体格もなかなか、成績もちょっとしたもので、彼の近くを通る女性は、必ず一回は振り返る
性格だって悪いわけではなく、友達もたくさんいる。
だけど・・・だけど
「平蔵って、後一歩なんだよね」
そう!そこなんだよね!
あー。上記のナレータ-は、波木平蔵でした。。。。
「ってことでさ、
なんで、こんなバッチコイな俺様がモテないのか
10文字以内でまとめてくれねぇ?」
「ちなみに
バッチコイ
って、変換ミスすると
バッチ恋
になって幸せだよな」
「・・・・・・・」
波木平蔵の友達のひとりである、ユウキは
😒←こんな顔をして黙り込む
やっぱり無理か
そうだよな
こんなイケメン、なんでほっとかれるのか
まじで意味不明だよな
>> 34
「そうだなぁ
平蔵は喋らないで、立ってたらもてるよ。」
「ふむふむ」
ユウキはなかなかいいアドバイスを出す、ナイスガイだ。
波木平蔵は、鉛筆の先をペロリと舐めると熱心にメモ帳にユウキの言葉を書き写す
「喋らない・・・っと
あと立ってりゃあいいんだな」
前の彼女も、ユウキの言うとおりただニコニコしていたら告白してきた
きっと次もまたこれでいける
「よしっ!!!!
これで彼女ができたようなものだな!
で!ユウキ!
次の出会いはいつだ?」
「できたようなものって~
平蔵相変わらず図々しいな~
ま、そこが平蔵の好いところ~」
「そうだよな
そこが俺のいいところだ!
で!出会いは?」
「うーん
リカちゃんに聞いてみるね~」
リカちゃんとは、あの有名なリカちゃん人形ではなく、紛れもないユウキの彼女である
ユウキは、おっとりした顔に似合わず、ガッチリとリカちゃんを離さず、大学でたら結婚するとかしないとか・・・
ちっ!うらやましい奴め
そんなこんなで平蔵が悪態をついている間に、ユウキはスラスラと平蔵のメモ帳を取り上げ予定を書き上げた
「うんうん
今日、六時からね
わかった
大丈夫だよ。僕は行かないよ
だってリカちゃんが
一番好きなんだから」
>> 35
「うんうん
お前はリカちゃんloveだからくるなよ
俺にまかせとけ!」
「はいは~い
僕はリカちゃんloveだからね~
ってことでさ
夕方6時だから
カウンター席だから立って黙ってるより
座ったほうがいいよ~」
「合点承知の助!!!」
「うわ~ださい~
まぁいいや
がんばってね~」
「まかせとけ✨
彼女ゲットだぜ👊」
😄✋✋
ユウキは遠くで手を振るリカちゃんに吸い寄せられるようにいなくなった
いいよな
ああゆうの
波木平蔵は自分のメモ帳をギュッと握りしめ
ダッシュで家に帰った
彼の部屋にはなかなかオシャレな服が並んでいる
それは平蔵の姉が買ってきたからだ
そして平蔵の髪型もなかなか洒落ている
それは、平蔵の姉が・・・省略
「今日も俺はなかなかいかしてるぜ!!」
街でファッション雑誌編集者に声をかけられることも多い平蔵は、鏡に映る自分にキラリと光る白い歯をみせて、ウィンクする
「おぉっと危ない!
今日は黙って座ってないとな!
クールガイで通すぜ!」
パチンと顔を叩き、表情を引き締めると
平蔵はスキップで集合場所へ向かった
>> 36
気合いを入れすぎて、集合場所に30分前についてしまった
まぁいい
黙って立っていよう
「あのぅ・・・
合コンのメンバーの方ですか?」
暫くすると、可愛い女の子たちが集まってきて、平蔵をチラチラと覗く
「・・・・・」
「えっと・・・
すみません(*´д`*)」
「・・・・・」
(*´д`*)(*´д`*)
(*´д`*)(*´д`*)
クールガイ!クールガイ!
平蔵は、顔を伏せるとニヤニヤする顔をパチパチと叩き、きりっとした表情で移動先のカウンターに座る
女の子たちは競うように平蔵の隣に座り
頬を紅く染めて、彼の美しい容貌をうっとりながめた後
もじもじしながら口を開く
「えと・・あの・・・
波木サンは、どんな女性が好きですか?
キャーヽ(≧▽≦)/」
「・・・・・・」
(クールガイ!クールガイ!)
「あのぅ
波木サンって
もてますよね
ε=ヾ(*~▽~)ノ」
「・・・・・」
(クールガイ!クールガイ!)
(*´д`*)(*´д`*)
(*´д`*)(*´д`*)
平蔵は女の子たちの熱い視線を浴びながら、終止無言で通した
(やったぜ!
俺!)
気がつくと、平蔵の周りにはたくさんの女性が集まり、メルアドなどのかかれたメモ帳をこっそりと渡されたり、ポケットに入れてきたり
(うほ!うほ!
クールガイ作戦大成功✨)
今宵は平蔵にとって
幸せいっぱいの時間だったことはいうまでもない
- << 39 次の行からは ロールプレイングゲーム風にお読みください 「付き合って下さい!!」 平蔵はメルアド交換していた女性と付き合うことになった ⚠平蔵→幸せp100⤴ (*´д`*)(*´д`*) うほうほ 平蔵はデートにいった ⚠平蔵→幸せp100⤴ 「やっぱり無理!!! 別れましょう!」 Σ( ̄□ ̄ナゼ)! 平蔵は急に別れを告げられた ⚠平蔵→p200のダメージ 「ぐぬぬ!!!まだまだいけるぜ!!!」 平蔵は立ち上がった 他の女の子に💌した 「付き合って下さい!!」 平蔵はメルアド交換していた女性と付き合うことになった ⚠平蔵→幸せp100⤴ (*´д`*)(*´д`*) うほうほ 平蔵はデートにいった ⚠平蔵→幸せp100⤴ 「サヨナラ! もう近づかないで!」 ΣΣ( ̄□ ̄ガビーン)! 平蔵は急に別れを告げられた ⚠平蔵→p200のダメージ 「負けねぇ!!!!」 平蔵は次々と💌した 「付き合って下さい!!」 平蔵はメルアド交換していた女性と次々と付き合うことになった 以下略・・・・・
>> 37
気合いを入れすぎて、集合場所に30分前についてしまった
まぁいい
黙って立っていよう
「あのぅ・・・
合コンのメンバ…
次の行からは
ロールプレイングゲーム風にお読みください
「付き合って下さい!!」
平蔵はメルアド交換していた女性と付き合うことになった
⚠平蔵→幸せp100⤴
(*´д`*)(*´д`*)
うほうほ
平蔵はデートにいった
⚠平蔵→幸せp100⤴
「やっぱり無理!!!
別れましょう!」
Σ( ̄□ ̄ナゼ)!
平蔵は急に別れを告げられた
⚠平蔵→p200のダメージ
「ぐぬぬ!!!まだまだいけるぜ!!!」
平蔵は立ち上がった
他の女の子に💌した
「付き合って下さい!!」
平蔵はメルアド交換していた女性と付き合うことになった
⚠平蔵→幸せp100⤴
(*´д`*)(*´д`*)
うほうほ
平蔵はデートにいった
⚠平蔵→幸せp100⤴
「サヨナラ!
もう近づかないで!」
ΣΣ( ̄□ ̄ガビーン)!
平蔵は急に別れを告げられた
⚠平蔵→p200のダメージ
「負けねぇ!!!!」
平蔵は次々と💌した
「付き合って下さい!!」
平蔵はメルアド交換していた女性と次々と付き合うことになった
以下略・・・・・
>> 39
「なーぜーだー!!!!!」
食堂中に平蔵の悲痛な雄叫びが響き渡る
「なぜ、俺みたいなイケメンがこんな立て続けにふられるんだあぁあ!!!!
オーイオイ😫」
「うわぁ
本当にオーイオイって泣く人はじめてみたぁ」
そんな平蔵を尻目に、ユウキは学食の大盛ラーメンを美味しそうに食べ始める
「ほんとね。
不思議な泣き方ね。」
ユウキの横では、彼女のリカちゃんが、これまた大盛のスパゲティをチュルチュルと口に運ぶ
「くそぅ!
食ってやる!!!!!
食って!!!食って!!!食っ!!!!
また次のチャンスに備えるぞ!!!!!!!!!!!」
「まぁ。
前向きね。」
「そーそー
平蔵は前向きなのがいい所~」
「まーな✨
俺!いい男だから!!!」
三人はそれぞれ、大盛食べ物を幸せそうに口いっぱいに頬張った
食堂内に漂う色々な食べ物の香りが
平蔵の心の傷を癒してくれるようである
「俺!俺!
やっぱがんばるわ!!
俺
まけないっ!!!」
>> 40
「ねーねー
平ちゃんは
どうして彼女がほしいの~?」
リカちゃんは平蔵のことを愛情を込めて平ちゃんと呼ぶ
ユウキの彼女だけあって
たぶん少しは平蔵のことを心配しているかもしれない
「わからん!!!」
そんなリカちゃんの心配をよそに
平蔵はズバンと言い放った
「わからん!
ただ、彼女はほしい!!」
「好きなタイプとかは~?」
ユウキもそんな平蔵を心配してかはたまた興味があるだけか冷やかしたいだけなのか、リカちゃんとイチャイチャしながら尋ねた
「好きなタイプ
なんかない!!!
あえていえば
彼女だ!!!!
俺の彼女になった人は
みんなタイプだ」
「ふ~ん」
暫く平蔵の前でイチャついていたカップルは、ヒソヒソと内緒話を始めた
ちぇ いいな
平蔵はつまらなそうに
一人コーヒーを啜る
その姿を数名の女の子たちがチラチラと見ながら通り過ぎる
黙っていればいい男なのに・・・・
>> 41
暫く話をしていた二人は、お互いにニコッと笑いあって平蔵を見た
「平ちゃん!
リカが平ちゃんに彼女を紹介してあげるよ!」
「マ ジ カ ヨ✨」
「うんうん
素敵な子だよ~
ね~」
ユウキも嬉しそうにリカちゃんと微笑みを交わす
間違いねぇ!!!
ユウキが勧めるからには
間違いないloveの予感がする
「いつだ!!!
いつ会える!!!」
平蔵はあまりの嬉しさに、かなり興奮した様子でユウキの肩を掴んだ
「うん
連絡とってみるね
平ちゃん」
リカちゃんはスマホを開くと物凄い勢いでラインを打ち始める
ガラケイの平蔵には多少謎である
暫くすると、ピロリロ🎶という今流行りの音楽が流れ、携帯画面を見たリカちゃんは、平蔵に🆗サインを出した
「マジカヨ✨
ヒャッホー!!!!!!!!!」
飛び上がって抱きつこうとしたユウキに軽くよけられ、平蔵は自分を両腕で抱きしめながら、夢見心地で天井を眺める
彼女💕彼女💕彼女💕彼女💕
- << 44 リカちゃんが電話をしてくれたおかげで、平蔵はデートの約束をとりつけることができた 「遊園地🎶遊園地🎶」 二人の提案でダブルデート 場所は遊園地🎶 遊園地は得意じゃないが、デートは楽しみだ 平蔵はいつもの(姉ちゃんが選んだ)イカした格好でウキウキと待ち合わせ場所へ急ぐ ユウキのお薦めなんて 間違いなく俺の彼女だろ!! 妙な自信を持って 遊園地前の二人に手を振ると、隣にチョコンと小さな影が見えた 燃える!!!! 片手ではたりず 両腕をブンブン回して手を振ると 小さな影も小さく手を振った ギター(・∀・**)///
>> 42
暫く話をしていた二人は、お互いにニコッと笑いあって平蔵を見た
「平ちゃん!
リカが平ちゃんに彼女を紹介してあげるよ!」
…
リカちゃんが電話をしてくれたおかげで、平蔵はデートの約束をとりつけることができた
「遊園地🎶遊園地🎶」
二人の提案でダブルデート
場所は遊園地🎶
遊園地は得意じゃないが、デートは楽しみだ
平蔵はいつもの(姉ちゃんが選んだ)イカした格好でウキウキと待ち合わせ場所へ急ぐ
ユウキのお薦めなんて
間違いなく俺の彼女だろ!!
妙な自信を持って
遊園地前の二人に手を振ると、隣にチョコンと小さな影が見えた
燃える!!!!
片手ではたりず
両腕をブンブン回して手を振ると
小さな影も小さく手を振った
ギター(・∀・**)///
>> 44
「この人が運命の人か!!!!ハアハア(*´д`*)」
「おちついて~
平蔵こわすぎ~」
ハアハア(*´д`*)
小さな影が
フフッと笑いながらリカちゃんの後ろから姿を表した
ギター(・∀・**)
「あ!!!
あのっが!俺!
へいっへいっ!」
「平ちゃん
落ち着いて。
落ち着いて。」
リカちゃんが危険な動物をあやすように、平蔵の前で手のひらをヒラヒラさせる
ハアハア
ハアハア
「だめねー
これ」
「僕にまかせてー」
「平蔵格好いいですね
平蔵素敵ですね
平蔵世界一ですね」
興奮しまくっている彼を落ち着つかせようと
ユウキが耳元で呪文を唱える
「平蔵はクール
平蔵はダンディー
平蔵はイケメン」
「こんにちは、初めまして、
俺平蔵といいます
よろしく😉」
やっぱ俺って
かっくいい🎶
バチーンとウィンクをかまし
正気にもどったかれは
彼女の前でお決まりの笑顔をふりまいた
>> 46
なは歌混じりに、発券所にフリーパスを買いに行く
デートの為にバイトしているようなもの
(いや、時々姉ちゃんが服代やらカット代やらアイスクリーム代やらで持って行くが・・・)
なので平蔵にとってこんなことは大したことではない
指を舐めながらお金を数え、フリーパスを受け取ると
ユウキを見つけようとにこやかに振り返る
あいつら浮かれてどこいったんだ?
キョロキョロと見回すとボスンと腹の辺りに何かにぶつかった
小さくて、柔らかくて?
下を見ると、女の子が恥ずかしそうに立っていた
視線があった途端、顔を真っ赤にして下をむくと、彼女は慌てた様子で鞄の中から財布を取り出し、お金を差し出した
「・・・・****」
「えっと・・・
これ?」
「あ、みわ~
今日は平ちゃんの奢りだからお金いらないよ~」
「・・・・・💦💦」
彼女はお金を胸の位置で両手で持つと、
モジモジと顔を上げる
美人とはいえないが、昔風の可愛い顔で
ほっぺたがぷっくりしているのが本当にハムスターみたいだ
「うん、かわいいぞ!!」
「💦💦💦」
「お金はいらん!
この為に働いてる!
今日は楽しもう!」
>> 49
ジェ!
ジェットコースター!!!
※ジェットコースター
【ジェットコースター】
遊園地で、起伏に富んだレール上を走る乗り物。和製語。
思わず辞書を引いてしまいたくなるような不思議な乗り物が遊園地には存在する
その名も
そう
ジェットコースター
スター
スター
スター・・・・(エコー)
「いゃっ!
まじ!
無理!!
いや
コホンコホン
ぼくぁ~大人だから
こういう乗り物は
外から見ていたほうがいいなぁ~※」
「うわぁ~
平ちゃん
いやな汗たくさんかいてるよ~」
「平蔵~
ジェットコースター得意~」
「イヤイヤイヤイヤイヤ!
超得意であるかないかわ別としてだな
だからその」
「・・・・・***」
下からじんわりと可愛い視線を感じる
みわちゃんは、汗だくな平蔵の手を軽く握り返し、にこりと笑った
「みわはジェットコースター大好きなんだよね😄」
「✨✨✨✨✨✨」
マジデスカ・・・・・
高速で頷く彼女をみて、真っ白になった男は
蚊のなくような小さな声で言った
「拙者・・・
日本男児でござるから・・・
お供いたしましょう・・・・・」
チーン
- << 51 ジェットコースターでの平蔵の様子を 音声でお楽しみください ギャアアアアアアァアァアァアアアアアアアアァアァアァアアアアアアアアァアァアァアア―――――――――――――――――――――― ※〇∮∑∵△□→%※√†Α∈§¥ ギャアアアアアアァアァアァアアアアアアアアァアァアァアアアアアアアアァアァアァアア―――――――― ―――――――――¥¥¥¥¥¥Α∈§√†※%〇仝・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ てペロヘロロヘロ~~~~~ >°))))彡
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
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人間合格👤🙆,,,?11レス 120HIT 永遠の3歳
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57レス 1390HIT 檄❗王道劇場です -
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