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クラゲ( ♀ 2Ydonb )
14/03/16 23:23(更新日時)

なんで、こうなっちゃったのかなぁ。
後悔と、罪悪感

不倫でセフレになった彼との事です。


14/02/09 00:35 追記
不倫のお話です。不快に思う方は読まないでください。
あと、文章力も相当ないです。趣味の日記程度に思っていただけたらと思います。

No.2059844 14/02/08 22:33(スレ作成日時)

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No.2 14/02/08 23:18
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

飲んだ帰り道、
ダメ?って聞かれて、いいけどって返事をしてしまった。これが間違いの始まりだったんだと思う。

酔っぱらった。のは、言い訳にならないかな。

ラブホに手を引かれるまま着いていった。

隣に座って顔を見合わせるけど、全然その気にならない。

本気かな?と思ってたら、キスされた。

優しい感触。そうっと舌が絡んでくる。
いつもの穏やかな話し方と同じでキスも優しいんだなぁと、どこか上の空でいると、目が合った。
急に恥ずかしくなる。
「本当にするの?」今更こんなとこで何を言ってるんだろうなと自分でも分かる間抜けな言葉が出てきた。
彼はちょっと笑って、またキスをしてくる。
そのままシャツを捲られてキャミソールの上から胸を揉まれた。
イヤらしいなぁ。
男はとりあえずヤりたい気持ちになるんだな。

ブラを外されて、さすがにドキドキする。
また、そうっと乳首を吸われる。舌で転がされて、少し強く。
ゾクッとした快感と一緒に声が漏れた。
「気持ちいい?」彼が聞いた。
「照れくさい。恥ずかしい。」答えると、俺も恥ずかしい。と言いながら少し強くキスをしてきた。
このへんから、エッチモード。
スカートを捲られて下着の中に手を入れられた時は、もうヌルッと彼の指を受け入れた。
頭の芯が熱くなって、指の動きに身体が反応する。
「あああっ」自分が喘ぎ声だしてるのが、さらにイヤらしい気分にさせる。
彼は、そのまま下着を脱がすと、脚を開き、舌先でゆっくり嘗めはじめた。

いやいやいや、それはちょっと待って!と逃げてしまった。
恥ずかしくて、無理。
この期に及んで、まだ照れくさい。
全然、エッチな関係になる予定じゃなかったのを思い出してしまった。でも、今更後には引けないよなぁとも。そんな年齢でもないし。
悔しいから、責めてみることに。

No.4 14/02/08 23:38
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

Tシャツを脱がせて、パンツも下ろしてみた。

手を伸ばすと、かなり元気に勃ってらっしゃる。
とりあえず、自分だけ空回りじゃないよね?とここで確認がとれたみたいで少しホッとして恥ずかしさが落ち着いてきた。
軽く握って、ちょっとだけしごいてみる。
そのまま彼を押し倒して仰向けにしてから、ちょっと迷ったけどフェラしてみることに。
舌先で先をつついて、触れるか触れないかくらいに裏までつーっと下りていく。また先から繰り返し。
次に円を描くように先からカリまで。
先っちょに口を付けてほんの少し吸いながら割れ目をなぞる。

いつも夫にしてるのと同じ。
この辺が気持ち良いんだっけ?と思いながら、舌と唇で力を入れないように、くわえないように刺激していく。

No.7 14/02/09 00:08
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

彼が声を漏らしたから
「気持ちいい?」って聞いてみる。
私の手を握りながら、
「うん。気持ちいい。……恥ずかしね。」って。
そこから、ちょっと強くしっかり口をつけて、わざと音をたてながら根元まで一気に口に含んで、吸い上げる。数回繰り返すと、頭を押さえられた
「ダメ、出ちゃうよ」
口に出す?って聞いてみた。
このまま終わったら、途中までしかした事にならないから、ギリギリセーフじゃないかな?なんてチラッと思いながら。
「嫌だよ。中がいい。」
おもむろに起き上がると、彼が上になり、今度は激しめにキスをしてくる。

指が入って、ぐちゅぐちゅにかき回される。
気持ちいい。
声をあげてよがるけど、片足は彼の体で押さえられて、逃げられない。
なんだかよく分からないソコを刺激され、頭が真っ白に。そのままイカされてしまった。
力がギュッと入って、ビクビクなりながら彼の指を締め付けてるのが分かる。
彼は体を起こすと、ゆっくり中に入ってきた。
指と違う感覚。太いアレで押し広げられながら奥のソコに快感が迫る。
指でクリを刺激されながら、何度も突かれると、イッたばかりなのに、再び絶頂がやって来た。
おかしくなりそう。

No.9 14/02/09 00:29
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

なぜか、「あ、ごめん。」と言いながら彼も果てた。
早かったからかな?
それ以上先にとっととイカされてたから十分だったんだけど。

終わったら、じわじわと現実感が沸いてきた。
あ~あ、やっちゃったよって。

帰り支度をして、すっかり遅くなっちゃたね。帰り丈夫?とか言いながら抱き寄せてキスをする彼にダメ出しをする。
「やっぱり、ダメでしょ?ダメだよ。」
「分かってるけど、止められない。こんなの初めてだ。」ってよく分からない返事をされた。
初めてって浮気がか?
何気に私のせいにしてるのかな?

その日は駅で別れて帰った。
人生で、こんな事も一度くらいあるかもねぇ。なんて思いながら。

でも、本当は夫にやり返したかったのかも。
ずっと大切にして、想ってたけど、何回も裏切られてたから。
もう自分に気持ちがなくて、バカにしてる復讐がしたかったんだ。

No.10 14/02/09 00:32
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

>> 8 削除されたレス 悪寒?
悪感てなんて読むのでしょうか?

あと、あんまり絡まないでください。
ちょっと書きたいだけなので。
おやすみなさい🌃💤

No.11 14/02/09 00:38
自由人1 

>> 10 悪寒=おかん

No.13 14/02/09 01:07
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

多分この三年くらい。
いや、もっとかも。五年くらい。所謂レスだったと思う。
完全なじゃなくて、半分?まともに、普通のセックスをしてない。
されてないって言う方が正しいかも。
元々、自分本意な夫。
骨折した後、まだ痛みがあるから嫌だって言っても、数日も我慢できなくて、ちょっとだけとか言って無理やりしてきたり、夜中に突然起こされたり。
そうかと思えば半年以上空いたり。
それが、いつの間にか、触って、口でして、上に乗って、夫は仰向けにひっくり返ってるだけになった。
「ねえ、触って」から始まるセックス。
私の中ではした事にならなくなった。

無いならなくていい。こんな一方的に奉仕するだけみたいなのが嫌だって、
全然通じない気持ち。実は不満はわかってたのかも。受け入る気がなかっただけ?
何度か真剣に訴えたけど、酷い言葉で傷つけられた。暴言てこういうのだと思った。でも、悪いのは私らしい。

結局、処理係りつきの家政婦みたい。

No.14 14/02/09 01:22
自由人1 

>> 13 成る程‥その気持ち、私は解るよ。

但し、不倫願望は判らない。

じゃあ、別れれば良いんでは?

先が怖いだけではありませんか?

吐き出しのなら聞きますよ。



  • << 16 お決まりの質問は邪魔ですよ

No.15 14/02/09 02:53
自由人15 

>> 14 うるさい。

不快なら読むなと主さんも書いてるでしょ。

No.16 14/02/09 02:53
旅人16 

>> 14 成る程‥その気持ち、私は解るよ。 但し、不倫願望は判らない。 じゃあ、別れれば良いんでは? 先が怖いだけではありませんか?… お決まりの質問は邪魔ですよ

No.17 14/02/09 14:05
匿名17 

続きお願いします

No.18 14/02/09 16:00
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

書き出しから、挫けそうでしたが、ゆるゆる書いていきたいと思います。
お目汚しですが、よろしくお願いします。

No.19 14/02/09 16:14
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

家に着いたら、夫は缶ビールを飲みながらテレビを見ていた。
テレビ大好き。テレビがあれば私と会話は要らない。
ただいまを言ってから、急いでお風呂に入った。
全部嘘みたいだった。
湯船に浸かると、ため息が出て、なんだか落ち込んだ気持ちになる。

居間に行くと、夫はもう寝室で布団の中。隣に寝に行く。
「楽しかった?遅かったね。ちょっと遅すぎない?」「…。」
「別にいいけど。沢山のんだの?」
「うん。普通。」
「あ、そう。良かったね。おやすみ。」
お前ばかり楽しくて良かったねぇと言わんばかりに不機嫌そうに言うと、夫はパジャマの中に手を入れてきて、胸をまさぐりながら寝てしまった。

いつも、こんな感じ。ちょっと触って放置される。

No.20 14/02/09 16:44
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

目を閉じて、眠りに落ちるのを待つ間に彼を思い出す。
なんで誘ったんだろう?
「その程度の相手」「誘えば簡単そうだった」
答えがわかってるのに、そんな酷いかな?もう少しイイヤツじゃなかったかな?と言い訳を探してしまう。
唇にキスした感覚を。
いやらしい、セックスする時のキス。
押し付けられた唇で、唇を開かれ、隙間から舌が絡められる。あの舌が入ってくる感じにドキドキしたんだ。舌を吸われて、唇を吸われて。
ソフトで優しい感触。彼らしいキスだと思った。

バカな私は、彼が適当にうつ相槌や返事の中から、勝手に優しい言葉を選んで拾っている。すがりたい一言を見つけて、気持ちをわかってもらった気になってるだけ。半分は冷静な自分がいて、バカなりに気付いているのに。

優しくされたい。
それだけだったと思う。

No.21 14/02/09 18:41
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

彼と親しくなったのは、数ヶ月前。
仕事帰り、乗り換えの大きな主要駅で、Suicaをチャージしようと券売機に向かって立っていると、トントンと背中を叩かれ、振り返る。見たことのあるサラリーマンが立っていた。
「こんにちは。やっぱり木津さんだ。今帰り?」
ええと、知ってる人だけど名前が思い出せない。。。
「こんにちは」とりあえず前を向いてチャージをする。たまに来る親会社の人。名前は確か。。。
「村瀬さんは、もう帰りですか?」やっと思い出して、振り返りながら質問した。
「今日は予定が1つ無くなって、今から一杯飲んで帰ろうかと思ってたところ。見たことある人が目の前を通りすぎたから声かけちゃった。」
通りすぎたんだ?全然分からなかった。
「いいなぁ。私はいつもこのくらいに上がりなんですよ。明日出かけるからチャージしてました。」
会社で会うときの、もう少しおとなしい感じだった印象と違うなぁと思いながら顔を覗いてみた。
「お酒好き?奢るからそこで一杯どうかな?」
目線の先には駅の出口から立呑屋が並ぶ辺り。
今日は帰宅しても夫が飲み会で居ない。夕飯を作らなくても良い日だった。
「いいんでですか?じゃあご馳走になろう!」
帰り道コンビニでビールを買うつもりだったから、生ビールに惹かれて、返事をした。
ツクネが美味しいと噂の焼き鳥の立呑屋に入った。平日のちょうど18時。空いている。
「乾杯!」冷えたビールが美味しい。でもこの中ジョッキ小さいなぁ。
彼はうちの係長と仲が良くて、来ると必ずうちの部屋に寄っていく。2年前まで、出向していて何年間か居たらしい。私は去年から派遣で働き始めたから入れ違いだ。
「仕事どう?」
正直、あんまり忙しくない。ベテランのパートの50代のオバサンが沢山居る。そしてここ数年、社員を減らして派遣をいれてるらしい。なんか中途半端。正社員はみんな忙しくしている。
独特な雰囲気で、黙々と仕事をしていて、会話の中心はオバサン達。
「なんだか、未だに馴染めないです。」
「今の課長がね、気難しい人に代わったからねぇ」
彼は、なんだか一生懸命会社の人について教えてくれた。仕事の仕方も変えていく方針とか、これからどうしていくとか。
ちょっと考えが変わって、明日から面白いかもと思えた。
「やっぱり強いんだね。」何杯めかのビールでニッコリしながら言われる。
「やっぱり?」
歓迎会と忘年会で良く飲んでケロッとしていたと聞いてたらしい。酒好きで飲み歩いてるって言われてるよ~と冗談めかしてからかわれる。
「たいして強くないです。酔わないようにビールにして、先にお腹膨れて飲めなくしてるんですよ!酷い噂のだなぁ」ワインを飲んでベロベロのオバサンを思い出した。あんなには酔わないかも。
すっかり打ち解けてきたので、思ってたのと印象が違うと言ってみた。
実は、声をかけるのにスゴく迷って、虚勢を張ってたらしい。自分でもなんで誘ってみようなんて思ったのか驚いてるんだ~って言うと、なんだかいつもの雰囲気に戻った気がした。
そんなにビール飲みたそうな背中をしてたのかな?
帰り際に、メアド教えてと言われて交換。
困った事や、嫌な事があったら相談してね。根はみんな良い人だからと励まされた。味方ができた気がして心強かった。

No.22 14/02/09 19:35
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

1週間、疲れたなぁ。
カサカサ肌の夫のために、香りは良くないけど効果の高そうな薬用保湿入浴剤をタップリ入れた湯船に浸かって、脱力。いいお湯。
ちょっと温まりすぎたかもと、思いながら風呂上がりのビールを冷蔵庫から。
ああ、買い置きのビールは飲みきられて発泡酒しかない。いつも半分とか言われて買うのに、毎晩家のみする夫が飲み尽くしてしまう。
何でもいいか。
カラカラのノドを潤していく。ぷはーって正にこの感じ。
髪を乾かして、先に寝るよ~と声をかけても深夜テレビのお気に入り番組に夢中らしい。そのうち気持ち良い睡魔がやってくる。
不意に頭を持ち上げられて目が覚めた。
夫が腕枕をしたらしい。口に口を押し付けてくる。適当にキスをすると、私の手をとり、自分のパンツの中に持っていく。
「触って。」
「大きくして。」
もう適当に大きいよ…とおもいがら擦るように。
親指の先に唾液をつけて、先っちょをクルクル。そのうち自分がら出てきた液と混ざってヌルヌルしてくる。指で輪を作り、上下にしごく。カリに引っ掛かる度に、夫から微かに
「うっ」とか「あぁ」とか聞こえる。
自分でパジャマとパンツを膝まで下ろすと、私の頭を両手で挟むようにして下に促す。
「口でしてよ。」
私は起き上がって、正座がつぶれたみたいな姿勢で、横から夫のものを舐め始める。
舌先で先っちょをなぞり、全体を丁寧に舐めあげる。
夫は裏の筋よりカリが好きらしい。
横から吸い付くように舐める。根元まで。
玉にもそっと吸い付くようにして、全体を下から舐めあげる。
夫は片方の足をパンツから抜いて、足を開くと私をした側にいかせる。足の間に座りなおして、真っ直ぐに夫の物をくわえる。
そのまま口をあけた状態で半分まで入れて、元にもどす。何回か繰り返し、先っちょに唇をつけてほんの少しだけ吸い付くように口に含む。また元に。
早く吸いついてくわえさせたい夫は、だんだん腰を浮かせて口の奥に入れようとしてくる。
あんまり焦らしすぎると頭を押さえつけられるので、適当なところで、フェラを開始。

No.23 14/02/09 20:32
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

ちょっと大きいから、全部入れるとウェッてなる。
ジュルジュルいわせるためにたっぷり唾液をつけて、先から根元まて吸いながら上下に。
特に先に戻る時に強めに吸い付く。
唇に人差し指と親指のと中指で輪を作ってあてて、一緒に上下にうごかす。根元は指でちょっと絞めて
先は強く吸って。
いい加減顎が痛くなるので、口を離して休憩。
唾液でよく滑るから手でしごく。
でも、夫は口がいいみたい。しばらくすると、早くくわえてと。
長い。もう疲れたなぁ。疲れたよぉ。
そのまま口の中に出す時と、入れる時がある。
「入れたい?いいよ。おいで」って上から目線で呼ばれる。
私は全然濡れてない。
何度かそのまま無理に入れたら擦れて出血。ヒリヒリになった嫌な思い出。

「濡れてないから、入らないよ…」と言うと、
めんどくさそうに指を舐めてツバをつける。
早くしろよって、伝わってくる。
上に跨がって、ゆっくり腰を下ろす。濡れてないから痛い。
夫は下から突き上げようとするのを、待って、痛いから待ってと止めながら。
2、3回出し入れしたらだんだん濡れて、やっと動かせるように。

騎乗位。奥に当たって痛いくらい。腰を支えられながら手をついて前後に。
夫は胸も触らない。
グチュっグチュって音だけは大きい。
身体を起こして、上下に大きく。実は大腿がキツイ。スクワットしてるみたい。夫はこれが気持ちいいらしく、下から突いてくる。
でもあんまり持たないんだなぁ。
まだかな。まだかな。疲れたなぁ。なんだか必死に上で腰を振ってると、やっといってくれる。ホッとして脱力。
ああ、お疲れ様。私。

いつ、どこで感じたらいいのかわからない。これはセックスじゃないよ。

No.24 14/02/10 00:29
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

メアドを交換したあと、一通だけご馳走さまでした。と送った。結局5杯飲んで食べた分みんな支払いをしてくれた。
どういたしまして。また飲もうね~と打ち解けた返信がきた。
それから、別に相談するような事なども無いので、特にやり取りもなく過ぎていく。
彼のおかげで、愛想のなかった係長が実はオヤジギャグをぼそぼそ言う面白い人だと知り、以前より話しやすくなって仕事の質問もできるようになった。なんとなく正社員から仕事を任され初めた。ベテランパートのオバサンも、ずいぶん可愛がってくれるようになった。いやいや、娘さんより随分歳上です。どちらかと言うと、妹分ですよと。
私は何故かある程度年上の同姓にはすごく若く見られる。同じ年代や年下や男性にはそんなことがないのに。
母親が7人兄姉妹の末っ子で、たくさんのオバと祖母に育てられたからついお母さん感覚で甘えた態度がでるのかもしれない。

一緒に入った派遣仲間の三人ともうまくいっている。一年経って、なんだか落ち着いてきた。そして、忙しくなってきた。

そんなある日、彼が会社に顔をだした。
ちょっと親しげにこんにちは~と挨拶。
退社するときに携帯にメールが来ていたのに気付く。彼からだった。
「久しぶりだね。最近どう?」
「すっかり涼しくなりましたね。急に秋になったみたい。」
「いやいや、仕事の方ですよ。」
それからたまに、帰りに○○で飲んでるんだ~いいでしょう?と言ったメールが来るようになった。
実は2つ違い。早生まれの私と学年はひとつしか違わない。なぁんだ。親近感が湧いた。
だいたい飲みの話。あとは彼が溺愛している2歳の娘さんの話。
素朴で、穏やかな印象。
直ぐに機嫌を悪くする夫とは随分違うなぁと思わずにいられなかった。彼は奥さんとは結婚してから3回しか喧嘩をしたことがないらしい。5つ年下の可愛らしい奥さんを想像。
幸せそうで、羨ましかった。
自分には可愛いげがたりないのかもしれない。
何時もより夫に優しくしてみようと、帰りを待ってみる。
夫は相変わらず忙しくて、帰宅は遅い。テレビばかり見ているけど、一緒に並んで座ってみる。何も変わらない。いや、最近ダメ出しがキツくなった気がする。家が居心地良くないとも言われた。ひどく冷たい時がある。そうかと思えばご機嫌だったり。
原因がわからなくて、振り回された。

No.25 14/02/11 17:15
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

また浮気してるのかな?

結婚して半年程で最初の浮気があった。
夫は優しかったけど、かなり我が儘だった。一緒に暮らすようになってから、さすがに受け入れられない事が多すぎて閉口した。
とにかく気が短い。気に入らない事があると直ぐに不機嫌になる。
私は要領が悪く、テキパキできる方では無いので必死だった。
帰宅してから夕飯が食卓に並ぶまでが待てないらしい。駅からの電話でお味噌を温め、焼くだけの魚を焼き、煮物を電子レンジに。
座ったら並べ始める。これが遅れるとキツく叱られる。
タイミングを読め。段取りが悪い。
冷めてもいいから並べておけと言われたけど、一度やったら激怒された。「なんだよこれ?食えるかよ。」早すぎたら温め直しか、マズイ、ヌルイと問題を言われる。
私の仕事が延びて、支度が間に合わない時もある。
基本的に家でゆっくり食べたいから、一緒に外食はありえない。お惣菜や出来合いのものはそんなに嫌がらなかったけど、後で手抜きばかりだなと批判された。
確かに夫は忙しい。時期になると深夜に帰宅し、ほとんど寝ないで出勤したりする。夫が言うには「夫婦なんだから、出来る方が出来ない方をフォローするのは当たり前。今はおまえが暇なんだから、その分やってくれたらいい。」
正論に聞こえるけど、納得いかなかった。

それでも、大好きな夫のために、ふてくされながら努力してるつもりだった。私が作ったものは、味付けがイマイチでも美味しいよと食べてくれるのが励みになった。そのうち生活のリズムが掴めるはずだと。

鈍い私にも“女の勘”はあったらしい。
聴かない系統の曲を、勧められたと車でかける。
機嫌がいい時に、言わなかったしゃべり方や単語を使う。
一番引っ掛かったのは、胸を弄ってる時に
「やす(私の呼び名)って、乳首小さいよね~。薄い綺麗なピンクだよね~。」と言った事。
誰と比べてんの?
「誉めたんじゃん。」て言い訳していたけど、流せなかった。
後日、携帯を見たら親しげな女の人とのやり取りが残っていた。かなり、ラブラブ…。

とにかく悲しかった。

No.26 14/02/12 20:20
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

どうしよう。
このまま浮気されてるのは嫌だった。
けれど、何からどうして良いのか分からない。
携帯を見られるなんて思ってないのか、消し忘れのやりとりが沢山残っている。
明け方近くや夜中に、お構い無しにメールの着信音が鳴っていた。
まるで妻なんか居ないかのような文章。
「風邪?大丈夫?抵抗力が落ちてる時は発酵食品が良いんだよ!キムチ納豆とか嫌い?」「発熱した時は、水分はしっかり取らないとダメだよ。」「お風呂上がりは暖かくして、足を冷やさないように寝てね!」
週末に、夫が風邪気味で微熱程度にぐずぐず言ってる時に、お見舞いのメールが来ていた。
カチンと来た。
ノドが渇いた。スポーツドリンクが飲みたいと言われて、深夜2時にコンビニに。お粥が食べたいと言うから作ったら、足りないって私のオカズも食べてしまう。足がだるいと言われたらマッサージ。
月曜日までに治さないといけないって大事に大事に。
甲斐甲斐しく世話をしてるのは私なのに。

話し合いを逃げるのに病気を理由にされると思って次の休みまで待ってから切り出した。
ヒトが具合悪い時にそんな話するなよ。夫が一番言いそうなセリフ。
「○○ちゃんと浮気しているのね。楽しそうね。それって私とは離婚するつもりでしてるの?」
面食らってしばらく目が泳いでいた。
「はぁ?何言ってんの?何の事?」とぼけようとする。
「いいよ。みんな知ってるよ。こないだ会社の後輩と行くって出かけたライブも、アウトレットで掘り出し物見つけたって買ってきたそのパーカーも、先々週の飲み会も、おはようメールも、みんな○○ちゃんがらみでしょ?」
「なんだよ?他人の携帯勝手に見たのかよ?」
「見たよ。でも携帯だけじゃないよ。引っ越し祝いも○○ちゃんにでしょ?」
本当は8割くらいはったりだった。思い当たるおかしな行動をみんな言ってみただけ。ことごとく、大正解…。
「うるさいなぁ、ただの飲み友達だよ。気持ち悪いから俺に干渉しすぎるなよ。」
逆ギレして、とんでもない態度だ。謝るならまだしも。許せない。
怒りの感情でいっぱいになる。私の頭にも血がのぼった。
夫の口調が荒く、怒鳴り声になっても怯まなかった。私の言ってる事は間違ってない。結婚してるのに、そんな自由なんておかしい。
全然引かない私に、夫は謝りはじめた。
「ちゃんと説明して、どんな相手で、どうしたいのか、どうするのか。」
直接話をしたいと言ったけれど、俺に恥かかせるなと拒否。アドレスを消して、二度と連絡しないから。信じられないなら仕方ないって。アドレスなんか消しても相手から連絡きたら意味なんかないのに。教えられた素性も信用できない。
表面上は謝って、済ませようとする夫。
話し合いにさえならない。

No.27 14/02/14 20:46
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

携帯にロックをかけ、だんまりを決め込んだ夫。
次の週末、私は離婚届けを置いて実家に帰った。
電車で一時間程度。通勤時間は自宅より短い。
腰が痛くて通勤が辛いから今週は帰ってきた。とウソをついた。
妹もまだ学生の弟も実家暮らし。父は単身赴任中。母は心配しながら、笑顔で迎えてくれた。暖かい、居心地の良い実家。
浮気なんて、離婚なんて、話せない。どうしよう。母と弟妹の明るい優しさが逆にキツくて、布団で泣いていた。
夫からは毎晩電話があり、帰ってこいと。いい加減にしろと言われた。
いい加減にするのは、あなたじゃない?
土曜日の夜に車で迎えにきた。話し合いと言われて一度自宅に戻る。
「悪かったよ。気の済むようにしていいから、もう許してよ。」以外な態度と言葉だった。一緒に、さよなら。二度と連絡しませんとメールを送り、仲直りを決めた。
離婚はしたくない。携帯も見ていい。全部自分が悪いのもわかってる。調子に乗ってた。悪かった。
夫の言葉を信じようと思った。
実はこの時にちゃんと切れて居なかった事は後から知る。相手はお水系のお姉さんで、浮気に遠慮なんかまるでなかった。遊びたいなら遊んであげるって。
妻からメールが来て、面倒はいやだからと距離はとったみたいだった。
そのうちお互いに飽きてきて、夫は「お金を貸して欲しい」と言われて、連絡を止めたらしい。
詰めの甘かった自分。今でもマヌケだったなぁと後悔する。
この時に、夫のモラルが無いことを理解して、別れていれば良かったんだ。

No.28 14/02/14 22:13
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

年末の休みを気にしだした頃、彼からメールが来た。いつもと違って具体的。
「来週の月曜日、木津さんの上がる時間くらいに直帰になりそうだから、こないだのお店に行こうよ?」 「月曜日?週明け初日ですね。飲むんですか?」正直、月曜日にいきなり誘う?と印象悪かった。
「ちょうどそんな時間にその辺りで、しかもあがりなんて滅多にないし、行こうよ!違うお店でもいいよ。」「いつも羨ましがってたから、気を遣ったんだよ?なんてね。お酒好きでしょう?」
珍しく押しが強いな。どうしよう。
「うーん。じゃあ行ってみたいところがあるから付き合ってくれますか?」
「どこ?いいよ?近く?」
約束した後に、2人で行くなら誰か誘うか聞いてみれば良かったかな?と考えた。派遣仲間の子とか。聞いてみようかな?でも、自分だけ本社の人と顔馴染みになってたみたいで、感じ悪いかな…。とか思ってるうちに月曜日になってしまった。

行きたいのは、イルミネーションスポット。
ホットワインや本格フランクやらの出店があるところ。つい先日に友達から良かったよ~!と聞いて、夫を誘ったけど、忘年会や年末の忙しさで時間が作れないと断られてがっかりしていた場所。
せっかくだから付き合ってもらおう。

No.29 14/02/15 18:05
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

待ち合わせの改札に着くと、彼はもう待っていた。
「お疲れ。何処に行くんだっけ?」
「お疲れさま。行きたいのはここです?いい?」
検索した携帯の画面を見せた。
「あ、まだガラケーなんだ?俺もだよ」
なんだか、目を合わせて笑ってしまった。
「どんな感じかわからないんだけど。」
ちょっと遠慮がちに言うと、いいよ。行こうよ。何でも楽しそうだよ。と歩き出した。
おおらかだなぁと関心する。夫は出かけ先の段取りが悪いと嫌がるし、機嫌が悪くなるから、気を遣う。知ってる場所か調べて待たないで済みそうな、夫の好みの場合にしか行かない。
今回も興味が無かったから予定を合わせてくれなかったのがわかっていた。

あんまり風がなくて、思っより寒く無かった。
入り口近くから人出が多くて、混雑気味。
飲み物を買うのに並びながら、雰囲気に興奮してテンションの上がった私はかなり楽しそうだったようだ。
「ご機嫌だね。こういう所、好きなの?」
「女の人は、だいたい好きそうな所でしょ?」それから不安になって「嫌だった?」と聞いた。
周りはカップルや女性グループが多い。でも会社帰りみたいな男女のグループも居る。
「ううん。自分じゃ来ること無かったと思うから楽しいよ。思ったより寒くないね。」
それから、テレビで見たのはここだ~等と歩き回り、私は大満足だった。
行きたいお洒落なお店は、テラス席にストーブが並び、膝掛けを貸してくれる。でも入店待ちの列が出来ていた。
予約しといたら良かった。と諦めて言うと、彼が並んで見ようよ。せっかく来たんだからさ。と言って並ぶ事に。
店内なら案内が早いと言われて、中にした。外に座って見たかったと思っていたけど、並んでる間に冷えてきて、入った時には良かったねと顔を見合わせて笑った。
話がつきなかった。聞き上手なのかな?彼話してると学生時代の友達と居るみたいに気がねしないで、ふざけたり、茶化したりしながら楽しく過ごせる。
癒し系だわ。と褒め称えた。
「そうか~?そんなの言われた事ないけど。優しい、いい人だからなぁ、俺。人柄が滲み出てるんだな。」とまんざらでもないみたいだった。

No.30 14/02/15 18:29
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

「さん付けだと堅苦しいから、あだ名で呼んでいい?」と聞かれて、この時から彼は私を「ぽこ」と呼び出した。保子(やすこ)だからやっちゃんて素直に呼ばないんだね。初めてそんなあだ名付けられたよ。

「次は来年になるかなぁ?新年会って事で1月中にまた飲もうよ。」「次はぽこの好きなビールをたらふくどう?」そろそろ帰ろうかって頃に次の約束をした。
「ビール飲むなら、安くて、トロタクの美味しい、安っぽい居酒屋でいいところがあるけど、どう?」最近友達と言った、見付けた一軒!てお店が浮かんだ。
私はここのリブの煮込みがお気に入り。
「いいね。そこ行ってみたい。」

この年の瀬に、ひと波乱あるとも知らず、呑気に約束を楽しみに別れて帰った。
もうすぐクリスマス。ケーキ予約しなくちゃ。

No.31 14/02/15 21:23
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

夫の実家は車で四時間ちょっと。義父と義母が二人で住んでいる。
夫の携帯に義母から電話があった。義父が屋根から落ちて、腕を骨折したと。
救急車で運ばれ、頭を打ったかもしれないからと、脳の検査もあり入院になったらしい。
帰宅してから、翌日に二人とも有休を取り、急いで病院に向かった。
幸い大事はなく、2日で退院となる。田舎なので車が無いと不便だが、義母は運転ができない。
入院の支度をして病院に運び、義母の買い物を周り、お見舞いに10万を置いて帰ってきた。
夫は母親想いだ。義父の心配はしないが、義母の心細さと不便さを心配して、年末休みを目一杯早く取り、先に一人で帰る事になった。
私は29日までの出勤。
自宅の片付けをして、大晦日の朝に新幹線を乗り継いで後から行くことになった。

定時で帰宅し、そのまま出発するからと荷物を車に積んでいる夫の携帯がリビングのテーブルに置いてある。点滅している。
なんとなく手を伸ばして受信メールを見てみる。
「しょうちゃん、やっぱりしょうちゃんの子ども生みたいよ。側に居て欲しい。早く帰って来て。」
頭が真っ白になった。
?子ども?生みたい?

なんとか、送り主の名前を確認して、アドレスから携帯の番号とメアドをメモした。会社のアドレス。夫と同じ会社だった。

財布や携帯を取りに戻った夫に、簡単に作ったオニギリとオカズを渡す。
「ああ、途中のサービスエリアで温かい物食べようと思ってたから、いいのに。」
「ごめん。一応持っていかない?」
しぶしぶって感じで受け取った。
玄関に送りながら、思わず「また浮気してるの?」と聞いてしまった。
「はぁ?おまえ何言ってるの?」「これから夜中に運転するのに、余計な事を言って気分悪くさせるなよ。」「俺は、実家が遠いから大変なの。おまえが何にもしないから、俺が帰るんでしょ?親が大変なんだよ?他に言う事ないの?」
不機嫌スイッチ全開になったみたいだ。
「うん。気をつけて。お義父さんとお義母さんによろしく。」
いってらっしゃいを言い終わらないうちに、ドアから出ていった。
メールが既読になっているのに気付いたら、何か言うのかな?
眠れずに夜が明けた。

仕事納めをして帰ってきたら、夫から電話があった。1日に帰るから来なくていいと。義母に変わる。
「せっかく来ても、お正月らしいこと今年はできないし、お父さんも大丈夫だから、祥平も帰すわね。色々助かったんだけど、ご飯の支度も大変でね。あの子ゴロゴロ寝てばかりだから、お父さんももう帰せって言ってるし。」
車は出すけど、あんまり手伝いはしないんだろうな。なんだかんだ俺様だから、4日も居たら持て余したのかな?自分たちの息子なのに。
「保子ちゃんも、色々ありがとうね。次は一緒に帰ってきてちょうだい。待ってるから。」
年越しを親子水入らずでしたら帰ってくるのか。
帰ってきたら、話するのかな?
休みになり、出勤もしないと1日中メールが思い出された。

No.32 14/02/15 21:25
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

主です。
読み返したら、誤字や脱字が多くてすいません。
誰も見てないかもしれませんが、お詫びです。

  • << 34 見ています‼ 主様、いつも楽しみに続きを待っています✨ 突然のレス、失礼しました🙇

No.33 14/02/15 22:49
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

大晦日、年越しにカップ麺のどん兵衛のお蕎麦をすすりながら紅白を見てみる。
こたつから出れない。
身体に力が入らなかった。
買い物も済ませたし、適当に掃除もしたし、出かける気にもならなくて、どんよりしていた。

妊娠したって事は、浮気していたんだよな。
馴れ馴れしい呼び方。しょうちゃん。私と同じ。
夫は、私以外にも、同じように呼ばれて、仲良く過ごすんだなぁ。
どうするんだろう?夫は何を考えてるんだろう?

気がついたら涙が出ていた。
これで三回目。
二回目の浮気で、揉めて、でもやり直そうかと始まったはずだったのに、バカみたいだった。
何にも始まってなかったんだ。
思えば、歩み寄る人間の態度じゃなかったもんなぁ。
一度溢れた涙はなかなか止まらない。子どもみたいにヒックヒックなりながら、嗚咽がもれた。
鼻水が垂れて、ティッシュでおもいっきり鼻をかむ。ちょっと落ち着いてきた。
いつの間にか、眠っていたらしい。寝苦しくて目が覚めた。こたつで寝ると後が辛い。
年越しだからと気力をしぼってシャワーを浴びる。座ったら立てなくなりそうで、立ったまま頭からお湯をかぶり、豪快にシャンプーをして、ガシガシ体を洗って出てきた。
0時を過ぎて新年になっていた。
今年はどんな一年になるのかなぁ。
友達から あけおめ メールが入る。中に彼からのメールもあった。

知り合いの中で、今の自分が一番不幸に思えた。

No.34 14/02/15 23:18
二児のママ ( 30代 ♀ hjJ2nb )

>> 32 主です。 読み返したら、誤字や脱字が多くてすいません。 誰も見てないかもしれませんが、お詫びです。 見ています‼
主様、いつも楽しみに続きを待っています✨
突然のレス、失礼しました🙇

  • << 36 二児のママさん、レスありがとうございます。 読みにくいし、時系列が分かりにくくかったり、話もありがちですが。 励みになります。 お付き合いよろしくお願いします。

No.35 14/02/15 23:31
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

一人ずつ返信して、布団に入ると、夫にもおめでとうとメールを送ってみた。
いつも家では携帯を触らない。怪しいそぶりなんか無かった。
彼女からもメールが来てるんだろう。
待っても返信がない。寝てるのかな?
ゴロゴロしていたら、夫じゃなくて彼から返信がきた。
娘さんを連れて、除夜の鐘を突きに行ったのに、眠たくてぐずられて、背中で眠ってしまい、引き返してきた。奥さんに叱られたらしい。まだ小さいのにって。
来年リベンジだって、えらいポジティブだなぁ。

自分と真逆な感じに救われた。
私はどん兵衛食べて紅白みてコタツで寝てたよ~って送ったら、
荒んでるなぁと突っ込まれた。

自堕落にできるのは、留守番中の最高の贅沢だ!と強がって返信。

実家に帰って、親や弟妹と過ごせば良かったかなと後悔。でもメールのショックで母の顔を見れないような気持ちになっていた。
二度めの浮気で揉めた時に実家も巻き込んでいる。
なんとか離婚しないで修復したら一番だと言うのが母の強い希望だった。
またこんな自体。心配をかけたくないのと、気持ちを受け入れてもらえないのが分かっているのとで、会いたくなかった。

明日の夜には夫が帰ってくる。いきなり話をしても、
正月早々かよ?と言うのが予想される。いつもそうだから。
正月関係なく浮気して、相手が赤ちゃん生みたいって待ってるんだけどね。
と言ってやりたい。

No.36 14/02/16 00:01
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

>> 34 見ています‼ 主様、いつも楽しみに続きを待っています✨ 突然のレス、失礼しました🙇 二児のママさん、レスありがとうございます。

読みにくいし、時系列が分かりにくくかったり、話もありがちですが。

励みになります。
お付き合いよろしくお願いします。

No.37 14/02/16 01:26
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

×自体→○事態です。


夕方、思ったより早く夫が帰ってきた。
親元で伸び伸びしてきたからか、機嫌が良かった。
お餅を沢山もらってきた。夫はお餅が大好物。
別に実家で作った訳ではない。こっちでも買えるのに。親心なんだなぁと思いながら、一枚ののし餅を切るのが億劫でもある。
手のひらが真っ赤になりながら格闘するんだ。
直ぐにカビるから、大半を冷凍にする。次に食べる時に解凍してから使うのも割りと面倒くさい。
すっかり気持ちが萎えてるからか、いつも以上に夫のためにと何かをすることに抵抗を感じた。

「やっぱりうちのお風呂が気持ちいいわ。あの家古いから寒くてさぁ。」
「肉が食べたかったんだ。やすのご飯美味しいね。」いつも実家に帰った後に肉、肉と言われるから、牛の薄焼きを用意しておいた。
「そうそう、行きのサービスエリア混んでてさ、深夜で売店しか空いてなかったりしたから、おにぎり助かったよ。ありがとうね。」
義母が洗ってくれた、お弁当を包んだ大判のナプキンを渡しながら言われた。

ちょっと気持ちが悪いくらいだ。
下手に出てるのかな?

もちろん、メールの件には触れてこない。

夜も、ねる前に身体を触り始めた。
夫は何を考えて、どんなつもりで私とするんだろう?
パジャマのボタンを外して、乳首を吸う。片手で反対の胸をつまむ。
強く弱く。
夫が私の胸に口をつけるのは、いったい何ヵ月ぶりだろう?と思っていると、下着の中に手がのびてきた。
割れ目をなぞり、クリを触る。
いつも乾いたままのアソコが濡れ始める。
下着を脱がされら脚を開かされ、胸を吸いながら入り口をクチョクチョと弄られる。
「ああっ。うんっ。」
声が漏れる。
何時もなら、触っても直ぐに終わりなのに、今日はいつまでも愛撫が続く。
私は乳首が弱い。
生理前なんかで張っている時だと胸だけてイッてしまったことがあった。

No.38 14/02/16 14:56
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

軽くイカされたあと、上に乗るように促された。
またがっては見るが、力が入らない。
「ちょっと無理だよ…。」「いいよ、そのままにしてて」
夫のお腹に手をついて、腰を支えてもらったまま、体重をかけないように必死に腰を浮かせているだけで精一杯。
下から突き上げられる。
こんな風にするの、どのくらいぶりかな?

夫が初めての相手じゃなかったけれど、経験が少なかった私は、あんまり色々なことができなかった。
上に乗ってしたことも無くて、最初は全然うまく動けない。
正直、嫌いだった。
「やらなきゃ上手くならないよ。」苦手を伝えても、聞き入れてもらえなかった。
ああ、ダメだ、またイキそう…。
快感が増すと、身体が反ってくる。
夫は起き上がって背中に手を回して身体を支えてくれた。
向き合った体勢で奥に当たるとたまらなくなる。
「あああん。」声が大きくなる。
「スゴいな、ヤス、びちょびちょだよ。」
シーツに垂れるくらい溢れていた。
ゆっくり覆い被さるように仰向けに寝かされ、夫が身体を離して起き上がった時に抜けてしまった。
トロンと暖かい液体が中から流れ出たのが分かった。
どれだけ溢れてるんだろう?
「後ろから入れてあげようか?」
「ううん。普通がいい。」顔が見えないように、後ろからがいいのかなぁ?悲しく思いながら、夫の首に手を回した。
再び夫のモノが入ってくる。
入れたまま、乳首を吸われると堪らない。
強く、強く、夫は突いてくる。
もうダメだぁ。
「まだイカナイ?気持ちよくない?」
身体が持たないよと聞くと
「気持ちいいよ。でもまだ終わりたくない。もっと入れてたい。」と言ったけど、程なくして果てた。
夫が出す瞬間、ドクンと更に硬く大きくなったような気がして、そのまま動かなくなった。
しばらくそのまま。体重がかかって、開いている脚の付け根が痛くなってきた。
軽く身をよじると、夫が気づいて身体を離す。横にゴロンと。
余韻に浸っていたら
「あ~、疲れた~」って言われた。
お疲れさま。
ティッシュを渡して、私も自分で拭く。中に出した後は直ぐには出てこない。

「久しぶりにちゃんとしたね。」
満足したのもあって、つい口にすると
「え?そうだっけ?こないだしたばかりでしょ?」面倒くさそうに返事をして、パジャマを着ると、眠ってしまった。
寝付きがいいなぁ。

No.39 14/02/16 18:08
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

2日の日は、初売りに出かけた。
私も夫も優柔不断で、なかな買い物が進まない。
夫は買い物好きで、付き合わせて選ばせるタイプ。
大半を夫の買い物に費やし、腹ペコで夕方近くにお昼を食べた。
歩き疲れて、もう帰ろうと言うと、
「お前のもの、何にも買ってないじゃないか。バカじゃない?」
口は悪いけど、気にしてくれてるんだろう。
ただし、夫も疲れてる。既に機嫌が悪いし。
慌てて、当たり障りないものを適当に。どうしても決めておいたモノを一つ。本心はゆっくり見たいけど、それはまた1人で出直そうと“満足”って顔をしてみせた。
デパ地下で、ちょっと贅沢なお惣菜を買って、家呑み用におつまみも買って帰宅。ビールも一杯買った。お正月だしね。
目をつむれば、こんな平和な毎日なんだろうけれど、妊娠したかも知れないなら、そうもいかない。時間も置けない。ただ、将来を夢見て言ってただけなのかな?夫は私より10歳年上。もう40過ぎたオッサンだ。そんな話するかな?

相手はどんな人なんだろう?文面から、若そうだったけど。
過去の浮気を思い出した。1人目も2人目も夫と2、3歳違いのお姉さま達だった。特に前の彼女はバリバリのキャリアウーマン風で、夫の転勤で退職し専業になっていた私をバカにしてこき下ろしていた。

「何をボーッとしてんの?」酔っぱらってご機嫌な様子
今日は止めておこう。せっかく楽しい1日だったから。明日の夜にしよう。翌日から仕事だし。揉めても離れられる。
「お義父さん、大したこと無くて良かったね。もう運転出来るの?」
「うん、まだ。でも、じきに大丈夫らしいよ。俺なら片手でも出来るんだけど。あの人は慎重だから。融通がきかないって言うのかな?ほんと、お騒がせだよなぁ。おかげでクリスマス無かったもんな。食事でも行く?」珍しいこと。
「雪が降るかもね。」苦笑いをする。
きっとこの話はそれどころじゃなくて、無くなるだろうな、と思いながら、何処に行こうか?何が食べたいかな?と話し合った。

明後日から仕事。行きたくないなぁとボヤきながら、夫はいつものようにパジャマに手を入れてきて、胸を触りながら、あっと言う間に眠ってしまった。

No.40 14/02/16 23:09
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

サンガニチ最終日。
いつもはギリギリに夫の実家から帰ってくるので、正月疲れになっているけど、今年は元気だった。
初詣に行きながら、簡単に私の実家に新年の挨拶に顔を出して、弟にお年玉をあげてきた。
帰りの車の中で、夫の顔色を見ながら切り出した。
「帰ったら、聞きたい事があるんだけど。」
「なに?」
「暮れにメールが来ていた、山本加穂留さんの事が聞きたい。」アドレスに登録されていた名前。休み中に配られる会社の連絡先一覧の名簿に彼女の名前があるのを見つけてあった。多分本名で本人だろう。メアドもkaorun-××××@ってなってたし。
「…。」しばらく無言で運転する夫。
ごまかしや、逆ギレが始まると、本題を話し合うまでにすごい手間がかかる。できれば話し合いに素直に応じて欲しかった。
「知らない方が良いことだってあるんだ。」
またそんな言い訳?
「そんなの無理だよ?わかってるよね?」
「今はまだ話す時じゃない。」
「私は、今、知りたい。」
信号で停車した時に顔を見られた。
「分かったよ。後悔してもしらないからな。」
言葉の意味が解らなかった。帰宅までに言い訳をでっち上げているのかもしれなかった。何しろ保身のためには平気で嘘をつく人だから。

家に着いて、仕方がないから先に夕飯の支度をするかと聞いたら、いいから座ってと言われた。

テーブルの上に封筒を2つ出された。中を確認すると、現金10万と、堕胎の同意書だった。
覚悟はしていたけど、血の気が引いて、指先が冷たくなっていくのを感じる。
「いつから?」
「半年前くらい。4月に異動してから。」実際は8ヶ月前。小さく都合のいいようにサバをよんでる。全くいつもいつも。
「説明してよ。」
「説明も何もないよ。あっちが言い寄ってきたんだよ。俺は結婚してるからって断ったけど、それでもいいって言うから…。」
「だから、また隠れて浮気してたの?それとも本気だった?だから子どもまで作ったの?」
言い訳が最低だなぁと思いながら聞いていた。
「本気のワケ無いよ。だいたい、もう別れたんだよ。そしたら今ごろになって妊娠したって言ってきたんだ。」
「確かなの?」
「病院に行ってきたと報告があって、堕胎の費用を負担して欲しいと言われた。」
「おろす話したの?私と離婚して、責任取ったら?」自分で何を思ってるのかも判らないうちに、言葉が口から出ていた。
「無理だよ。嫌だし。」
はぁ?嫌ってなんだ?
「加穂留ちゃんは、何て言ってるの?」元々相手も遊びだったのかな?内々に2人で処理するつもりだった?
「奥さんより、自分を選んで欲しいと言ってた。」
???
「じゃあ、そうしたら?」何なんだ?イライラしてきた。
「無理だよ。加穂留は、24歳なんだよ。俺がどうこうできるわけないじゃん。彼女に親だって居るんだよ。」
頭を殴られたようなショックだった。あんたが完全に悪いじゃないか?このくそエロジジイ!
「お母さんは同級生か?」思わず口走ってしまった。「もう少し上みたい。」なぜか真面目に答えてるし。

No.41 14/02/17 18:10
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

「紘平より若いんだ。」
5つ違いの弟は、一浪した上にドクターまでいっているので、27歳にしてまだ学生。そのせいか、感覚が若いのか、未知の生き物に感じる時がある。更に理解不能な若い女の子。
「援助交際?」
「違うよ」
誤魔化したり、キレたりすると思っていた夫は、不思議なくらい大人しく、何でも答えた。
こんな事態になってさすがに動揺したんだろうなぁと冷たい気持ちで夫を見ていた。

「ずっと真面目にやってきたんだ。ちょっと魔がさしたんだよ。そしたら、彼女になりたい。会いたい、会いたい言われて…。」
何となく、純粋に好き好き言っている若い勢いを想像できた。
夫はまるで自分に非がないかのように、自己弁護を並べる。
「だからって、会ってやることやってたんじゃない。」
「そりゃ、男だから…。そうなったらさぁ。」
「仕方がないとでも?」
この時、私の顔は鬼みたいになっていたんだろうなぁと思う。怒りと混乱で頭が痛くなってきた。
「いや、俺が悪いよ。だから何度も、もう会えないって言ってたんだ。そしたら死ぬとか、奥さんにバラすとか言われて。」
「都合がいい、言い訳ね。メンヘラでストーカーになりそうだったの?嘘ばっかり。」
嘘じゃない、じゃあ見てみろよと携帯の受信メールを見せられた。
年末に夫宛に送られた彼女からのメール。
「私が好きって言ったくせに。」「私が居ないと生きていけないって言ったくせに。」「2人の将来を考えてよ。」寂しい。側に居て欲しい。優しくして。鬼気迫る文章が並んでいた。
「何て返事してるの?」
「最初に無理って返してから、返信してない。」
はぁ?酷い。そりゃ取り乱すだろう。
「可哀想だね。」呟いてから、情けなくなった。

No.42 14/02/18 01:08
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

夫がお腹が空いたと言い出したので、切り上げて食事にした。
空腹だとまた機嫌が悪くなる。へそを曲げたら話が進まないだろう。

何を作って、何を食べたかも覚えていないが、炊飯器が炊き上がりを知らせるメロディーが暢気に流れた時に、何時もと変わらず時間は流れていくんだなと、変にしみじみした現実感を噛みしめた記憶が残っている。
聞きたいことが山ほどあるのに、布団に入るまで何も聞けなかった。
眠れずに、何度も寝返りをうっていたら、夫から声をかけてきた。
「ごめん。怒ってるよね?」
怒りより、何よりショックだったんだけど。
「あなたは、いつまでもらどこまでも、果てしなく嘘つきだよね。もう付いていけない。」責める口調にはならなかった。「とにかく、ちゃんと返事はしたら?明日顔会わせるんでしょ?話し合いとかするの?」
「いや、明後日まで休みなはず。友達と温泉行くとか言ってた。」
なぁんだ。元気なんじゃん。お金請求しといて温泉いってんのか。
「いいご身分だねぇ。」
「仕方無いよ。約束してたんだろうし。」庇ってるのが気に触る。
「落ち着くように、返信してください。………。もう寝る。お休み。」
感情的になりそうで、話を打ち切った。

No.43 14/02/18 19:45
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

仕事はじめ。
会社では、取り乱さないように、ミスをしないように、とにかく気をつけて気をつけて仕事をした。
何にも頭に入らない。絶対になんかしらやらかすだろう。
何時もと同じ手順で、同じように、見直しを余計にして、効率が悪くても丁寧に丁寧に。
そんな事ばかり考えて過ごした。
帰り道、100円ショップで書き込み式のカレンダーを買って、余白にスケジュール帳から写したり、冷蔵庫に貼ってあるお知らせを写したり、入金や支払いの予定も書いた。
やることリストや買い物リストをメモ帳に書き出した。
何時に夕飯の支度をする。
何時にお風呂に入る。
何時に洗濯する。
掃除する
1日のスケジュールも書いた。

前回取り乱して、まともに何も出来なくなった経験から、取り敢えずの対策を。
何か違う事をしていないと、おかしくなりそうだったのもある。

やっぱり離婚かなぁ。
せっかくマンション買って、将来とかこれからの生活とか、描き出したのに。
気分は落ちるところまで落ちていく。
繰り返す裏切り。
夫の人間性は、やっぱり変わらなかったと、今更な感じだった。
それにしても、ここまでしたか…。

相手の女の子はどうするんだろう?
本当に妊娠してるのかな?嘘ならいいのに。
あんな男と、バカみたい。
色々な思いが ぐるぐると頭の中に渦巻いて、自分でも訳がわからなくなっていた。

帰宅した夫は大人しく夕飯を食べていた。
隠し事を打ち明けて、気楽になったようにさえ思えた。
「連絡した?」
「うん。」
「どうするの?」
「え?どうするも何も無いよ。もう別れてるんだし、今更そんな妊娠とか言われても仕方無いよ。」
「おろしてもらうの?」
「だから、もうその話し合いもして、費用だすからって終わったはずだったのに、しつこくメールしてくるから…お前に見つかったんだよ。」いまいまし気に言う夫を人でなしだなぁと改めて思った。
「最低だねぇ」言葉が止まらない。
「悪いと思ってるよ。けど、こんなおじさんが、どうしようも無いでしょ?本人の為にも、将来ちゃんと結婚したらいいんだよ。」
もっともらしく言う。
「そんなの無責任じゃない?彼女の意思を一番尊重してあげたら?」
夫が私の顔を見た。
「なんで?そりゃ俺が悪いけど、向こうも責任は半分だろ?最初から結婚してるの分かってて付き合いたいと言ってきたんだし。」
えええ?コイツ何を言ってるんだ?責める権利があるのは私だけじゃないの?
冷たい残酷な夫の言葉が胸に刺さった。
「そんな割り切った関係とは思えないような事をしてきたんでしょう?口先で良いことばかり吐いてたの、容易に想像できる。それに身体が傷つくのは彼女だけよね。」なんで私がこんな事を言わないといけないんだろうと思いながら、当たり前の意見を言った。
「じゃあ、どうしたらいいんだよ?」
「離婚するから、責任とれば?」
「嫌だ。やすにいくら責められても仕方無いと思ってるけど、アイツは自業自得だ。俺はいつも別れたいって思ってたんだ。」
アイツ呼ばわり?私の前だから?そんな風にして見せても無意味だよ?
「責めるとか責めないじゃなくて、もう無理だよね。私もショックよ。また裏切られて。分かっててしたんでしょ?」

No.44 14/02/20 08:18
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

夫婦の話し合いは、とにかく彼女との事が片付いてからと言い張る夫。

私は、彼女が望むなら責任取るべきと主張した。それが本心かどうかじゃなくて、夫が逃げる事が許せなかったから。

また食べれない。眠れない。だけど心療内科に行っても直ぐには大した薬はでないし、睡眠導入剤なんか飲んだら日中も眠気がして、今よりもっと仕事どころではなくなってしまう。
ふらふらで、現実と向き合う気力が湧かないうちに次の連休になった。
弱い自分が情けなかった。
昼近くまで布団に潜っていると、一人で朝食を食べていた夫がシケた顔をして起こしに来た。
「やす、何か食べる?大丈夫?」
「大丈夫じゃないです。どうして?なに?」
夫に劣らず情けない声で返事をした。
「加穂留がごねだした。もう手に負えない。どうしたらいい?」
それは私に相談する事では無いよね?
彼女は、夫が受け入れないのが悔しくて、堕胎に応じたくないと言っているらしい。「しょうちゃんが望まないなら、産む。遊ばれて捨てられた可哀想な私は、あなたの思い通りにしない。」のだと。
「意地にならないで、俺なんかのために人生捨てないで。まだ若いんだからやり直せる。苦労するよ。俺じゃ責任取ると言ってもおじさん過ぎてダメだよ。」と言い聞かせても、
「自分で育てられないなら里子に出してもいい。」
なんてバカで自己中なんだろう?自分の腹いせの駒にするの?
今まで同情していた。夫が人でなしだと知っていたから。たけど…
「だから、責任とればいいよ。私は消えますよ。それでいいじゃない。」
それから、意地悪な気持ちで「私と別れないなら、引き取れば?あなたの子どもでしょ?妻に育てさせるといいなさいよ。了承してるって。それならそれで良いわよ。」
命かけてでも自分で生み育てる覚悟もなく、口先だけの駆け引き。なんて娘だろう?
そして、ふと妊娠を疑った。本当に自分のお腹に命があったらこんな事を言うだろうか?
夫には、前にも確認した。そこまで嘘をつく娘じゃないと言うのを信用していたけど。
「こんなに辛い、苦しい私を、どうして心配して慰めないの?私のお腹にはあなたの子どもが居るのに。」そればかりだった。

No.45 14/02/22 16:33
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

頭がちっとも回らない中で今後の生活をぼんやり考え始めた。
買ったばかりのマンション。ローンを考えたら彼女と再婚したらここに住むんだろうなぁ。
私は何処に住もうか?実家に近すぎるのも嫌だし、今の務め先は辞めて社員のクチを探さないと。夫の転勤で一度退職したことが悔やまれた。

「どちらにしろ、離婚しよう。もう私には関係ないから好きにしてください。」夜になって、もう一度夫と話をした。
「外に子供を作られて、これ以上あなたと夫婦でいられない。」
夫は泣きそうな顔で怒り出した。
「やすが許せないなら仕方ない。けど、加穂留とは先はない。あいつが子供を生んで育てられる訳がない。頭がおかしいんだよ。俺と生活していくなんて無理だし。」
「無責任で最低だね。あなたがしたことの結果でしょう?」
「最低でもいい。俺だって考えたんだ。彼女にとっても最低の中で最善の選択は諦める事だよ。やすもそうだと思わないの?死ぬまで恨まれても、俺が地獄に落ちても。」
「地獄に落ちる覚悟があるなら、彼女の意思を優先しなさいよ。一人で産み育てるなら、認知して養育費払って、見守れば?でも片親よりはジジイでもお父さんがいる方が良いんじゃない?」
「どうして?俺も悪いけど、アイツだって分かってて不倫したんだろ?俺に迷惑掛けないから会いたいって言ったんだ。なのにアイツが優先されるの?」
だだっ子みたいだ。
「じゃあ、私にどうして欲しいの?」
「おまえから、別れるように言われたら、考えると思う。」
私に助けを求めるの?なんて人だろう?
「嫌よ。絶対に嫌だ。別れなくていいわよ。
二人で子供を育てなさいよ。私には不倫の慰謝料払ってね。お幸せに。」
言い合ってるうちに、夫の携帯にメールが来た。加穂留ちゃんからだった。

No.46 14/02/22 16:59
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

夫は、若すぎる不倫相手と出来婚する勇気がないのだろう。
彼女もこんな男に人生潰されるより、やり直した方がいいんだろうと思った。
それに、夫の言う通り母親になる覚悟がまるで無さそうだった。
別れを受け入れられないだけ。妻より自分を選んで欲しいだけ。さぞ私の存在が忌々しいのだろうな。

夫が最後に送ったメールには「身体は心配だけど、子どもじゃないんだから自分でちゃんとして。無理しても何か食べなさい。自分は側には居られない。最初から分かっていたはず。こんな事態になって、妻も体調を崩している。それは俺達のせいだから。」
と、私をダシに責任逃れをしようとしてあった。

これじゃあ、取り乱して意地になるだろう。
あんまり刺激して妻が逆上したら、不倫の慰謝料請求されるかもしれない。とも伝えたらしい。

意地の悪い感情が湧いてきた。
彼女にごねられて、もっともっと夫は苦しめばいい。
彼女は夫の気持ちが全く自分になくて都合良く遊ばれた事を思い知ればいい。

私は、
私は、用無しの妻はさっさとこの騒動から退場しよう。結婚生活も二度の修復もなんて茶番劇だったんだろうか?
人並みの幸せを夢見てただけなのに。
そんなにも至らない妻だったのかな?

No.47 14/02/22 17:43
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

翌日、朝から一人で出かける事に。
電車を乗り継いで遠出をする。
ドラマみたいに海にでも行ってみようかと思ったのに、ザーザー雨が降っていた。寒い。
靴は濡れて気持ちが悪く、髪は湿気でボサボサしていて、感傷に浸るような雰囲気には全然ならなかった。
家に帰りたい。
ランチに並ぶ列を見たら、お昼を食べる気分にもならず、家のお風呂に無性に入りたくなった。
早々に帰宅。

マンションのエレベーターホールで、ため息が出て、落ち込んだ。
現実を見つめて、先を考えないといけないと思い知らされただけで帰ってきたなぁ。と落ち込んだ。
ふと携帯を見ると、彼からメールが来ていた。
「今日は一人で留守番だから、夕方からビール!ポコがオススメのエビのやつを買ってきた。当たりだね!スゴイウマイ!ありがと。」
スーパーで売ってるエビのオリーブオイルとバジル漬けが美味しくてハマっていたので酒飲みの知り合いに端から勧めていた。そのままパンを浸して食べたり、パスタと和えても簡単。

これを「美味しい!」とご機嫌だった去年は、何も知らなくて平和だったなぁと思い出して涙が出てきた。まだ冷蔵庫に一袋残っている。そして、お腹が空いているのを思い出した。

家の玄関を開けると、パジャマのままの夫がテレビを見ていた。
「あれ?もう帰ってきたんだ?」
遅くなるからと出かけたのに、まだ3時だった。
「寒いし、足が濡れて気持ち悪いし…」
「ちょうどお風呂沸いてるよ。先に入れば?」
小さな良いことがあったぁと思いながら浴室に向かった。
棚から、普段使わない入浴剤を出した。グレープフルーツの香り。
ゆっくり湯船に浸かると、朝から無駄に身体中に力が入っていたのが分かった。
気分転換?現実逃避?力んで出かけたら呆気なく無駄足に終わった。
お風呂から出ると、買い置きの安いシャンパンと、エビのやつと、フランスパンがなくて食パンだったけどと、簡単なサラダとを並べてお気に入りのクロスを敷いて食べ始めた。
私の好きな物を並べた、私の空間。
手離したくなかったなぁ。
鍋しきに書いてある目付きの悪い鳥の絵を見る。
雑貨屋にも行けなかった。
「お風呂、いい匂いしたね」後から入っていた夫が出てきた。

「加穂留ちゃんに、電話してあげる。」
酔った勢いでいいかな?て思いながら夫に言った。

No.48 14/02/22 18:55
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

「え?今から?」
「うん。今から。」

私の考え。
一番は、堕胎を勧めること。
夫と結婚したいなら反対しないこと。
一人で生むなら、夫から経済的に援助を約束させる事。
生んでも育てられないなら引き取る事。

夫の顔をみた
「私のお腹には、赤ちゃん育たなかったから。さよならした代わりに、あなたの血の繋がった赤ちゃんなら引き取るよ。ちゃんと愛して育てると思う。」
2度目の浮気で揉めている最中、私は流産していた。元々育たなかったのか、体調不良になったせいかは分からなかったが、胎嚢だけじゃなくて、一度は心音らしき物まで確認できたのに、それ以上育つ事なく掻爬手術になった。
手術の翌日、夫は浮気相手に会いに行き外泊したのだった。
心の中に、ずっと夫と浮気相手に殺されたという思いがあった。

「俺は、やすと離婚したくない。加穂留となんて考えてない。」
夫はまだグズグズ言っていた。
「ここまで酷く突き放したから、加穂留ちゃんももうあなたと一緒になんて考えてないかもね。
でも、私の考えに従わないなら電話しない。
それに、あなたの言うように覚悟があるとは思えない。ただ優しくされたいんでしょう?
もしおろすなら、優しくしてあげなさいよ。
辛いんだよ。
どんな思いで身体から引き剥がすと思う?
逃げてないで、ちゃんとフォローしなよ。」
「やすは嫌じゃないの?」「嫌だけど、そんな人でなしの態度のが嫌だ。許せない。」
また言い訳を作ってあげちゃったなぁ。甘いなぁと思いながら返事をした。
夫はこれ幸いに、お前に気を遣ってわざと突き放してきたんだとか言うんだろうな。そして、妻の許可が出たから全力でイイ人ぶるんだろう。ズルい人間だ。

No.49 14/02/22 19:16
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

意を決して電話をするも、出ない。
今どこ?話せる?とメールを送ると、一時間くらいしてやっと返信が来た。
「最近元気がないから、友達が心配してくれて、ご飯を食べに行ってる。」
寒いから気をつけてと返して、気が抜けた。
一人で思い詰めてるより良かったよねと言い合った。
「辛い。寂しい。死にたい。」そんなメールが受信ボックスに溜まっていたから。
ここしばらく、夫は人が違ったみたいにおとなしい。
私も弱っててフラフラだったから、助かった。

この夜は追加にビールを飲んで、酔っぱらって早々に眠った。
ペンギンの夢をみた。
極地に生息するペンギン。つがいで交代に卵を温める。片方は海までの険しい氷の道を天敵に襲われたり、崖を越えながら食料を得るために何日もかけて旅をする。海でたらふく魚を食べて、交代するためにまた険しい道のりを帰ってくる。やっとの思いで巣にたどり着き交代。
痩せ細ったつがいの一方はまた同じように海に向かう。
途中で命を落とすものもいる。
そうすると、卵をあたためる一方はそのまま弱り死んでしまうのだ。

夢の中で、私はいつまでも巣に帰らない夫を待って弱り死んでいくペンギンだった。必死に帰りつこうと戦って、こっちに向かっていると信じて。

夫は、海に着いたら、交代が嫌で、そのまま留まっていそうだなぁ。
自分だけ、お腹いっぱい魚を食べて。
もう交代が必要なくなる最後にやっと帰ってくるのかもしれない。
俺だって大変だったんだよって言いながら。

No.50 14/02/23 01:19
クラゲ ( ♀ 2Ydonb )

週明けに出勤した昼休み、3人でお弁当食べて居ると、一番年下の由実ちゃんから結婚が決まったと報告された。
由実ちゃんはもう7年も付き合っている彼が居た。中学の同級生の高校の同級生だったかな?よく分からないが地元の仲間で皆が知り合いみたいな腐れ縁だと言っていた。一度別れて、また付き合って、転職した彼は仕事が不安定で、なかなか結婚に踏み切れなかったのだと。
多分4月に異動になる。遠方の他県に転勤するのについてきて欲しいと言われて決意した。だから2月いっぱいで退職する。
私も、もう一人の派遣の浅見さんも、おめでたいと喜んだ。浅見は結婚が早くて年齢の割りに大きなお子さんが1人居る。しかも旦那さんは年下。だからなのか、ものすごくしっかりしている。 ただし、仕事は大雑把。
「転勤で知らない土地についていくのってどんな?色々不安。一応三年したら戻ってくるみたいなんだけど。木津さんは直ぐに馴れた?」由実ちゃんに聞かれて、二年だけ新幹線の距離の転勤先に引っ越した事を思い出した。
「楽しかったよ。新生活スタートみたいで、新鮮でワクワクした。毎週遊びに行ったり。由実ちゃんは付き合い長いからちょうどいいかもよ?」
あの時が一番良かったなぁと思い出しながら答えた。
それから、由実ちゃんが居なくなると寂しいなとしみじみ思った。
これから派遣元に話すからまだ内緒ねと言ってお昼休みが終わった。

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